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地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731

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タイトル 表紙
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300001
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タイトル 英訳版室内試験・地盤調査に関する規格・基準(Vol.3)
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300002
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タイトル 本号の編集にあたって(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 吉田 泰基・山下 勝司
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ i〜i 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300003
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タイトル 目次
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300004
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タイトル 自然地盤材料の材料物性の特殊性を考える(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 風間 基樹・海野 寿康
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 1〜3 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300005
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タイトル サンゴ礫混じり土の基本特性(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 渡部 要一・具志 良太・中田 幸男
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 4〜7 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300006
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タイトル 脆弱岩破砕土(泥岩ずり土)(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 横田 聖哉・菊本 統・中村 洋丈・細田 寿臣
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 8〜11 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300007
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タイトル 火山灰質細粒土の利活用時の課題と検討例(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 片桐 雅明・中村 洋丈
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 12〜13 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300008
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タイトル 火山灰質粗粒土の地盤工学的性質の特徴(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 八木 一善・酒匂 一成・海野 寿康
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 14〜17 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300009
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タイトル 地震災害時における火山灰質粗粒土の被災事例について(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 海野 寿康・八木 一善・酒匂 一成
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 18〜21 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300010
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タイトル まさ土の不飽和浸透特性(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 中田 幸男・吉本 憲正
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 22〜25 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300011
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タイトル 高有機質土の力学特性評価の最新動向(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
著者 荻野 俊寛・林 宏親
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 26〜29 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300012
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タイトル 第53回地盤工学研究発表会を終えて(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 中野 正樹
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 30〜30 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300013
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タイトル 第53回地盤工学研究発表会(高松大会)を終えて(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 長谷川 修一
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 31〜31 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300014
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タイトル 粒状体力学は土質力学の教科書を書き換えられるか(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 松島 亘志
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP1〜HP1 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300015
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タイトル 技術展示コーナー,市民向け行事,見学会,交流会の報告(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 第53回地盤工学研究発表会(高松大会)実行委員会
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP2〜HP5 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300016
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タイトル DS-01「地盤関連ISOの最新動向と持続可能なISO活動に向けて」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 浅田 素之・椋木 俊文
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP6〜HP6 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300017
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タイトル DS-02「最近の初期地圧測定法の手法理論と適用」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 伊藤 高敏・横山 幸也
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP7〜HP7 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300018
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タイトル DS-03「地盤情報データベースの整備とその利活用」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 三村 衛・ 北田 奈緒子
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP8〜HP8 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300019
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タイトル DS-04「新しい地盤工学のためのマルチスケール・マルチフィジックス」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 中田 幸男
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP9〜HP9 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300020
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タイトル DS-05「遺産構造物および歴史遺跡の保存における地盤工学」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 岩崎 好規
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP10〜HP10 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300021
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タイトル DS-06「新しい地盤環境管理と基準に向けた取組」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 肴倉 宏史
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP11〜HP11 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300022
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タイトル DS-07「エネルギーに基づく液状化評価の可能性」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 小林 孝彰・東野 圭悟
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP12〜HP12 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300023
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タイトル DS-08「地盤品質判定士制度のさらなる活用に向けて」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 北詰 昌樹・森 友宏
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP13〜HP13 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300024
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タイトル 地盤工学会におけるダイバーシティの実現(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 北田 奈緒子・片岡 沙都紀
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP14〜HP15 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300025
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タイトル 廃炉地盤工学の活用と原子力発電所廃止措置への地盤工学的技術の貢献方法の検討(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 東畑 郁生
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP16〜HP17 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300026
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タイトル 第53回地盤工学研究発表会優秀論文発表者賞(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 地盤工学会調査・研究部
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP18〜HP21 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300027
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タイトル 「サロン・土・カフェW」開催報告(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 熊野 直子・隅倉 光博
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP22〜HP22 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300028
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タイトル 平成30年4 月大分県中津市耶馬渓町で発生した斜面崩壊の報告(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
著者 村上 哲
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ HP23〜HP24 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300029
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タイトル 地盤構造物に対する表面波探査の工学的活用事例(技術紹介)
著者 川尻 峻三・川口 貴之・小笠原明信・中村 大・山下 聡
出版 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
ページ 32〜33 発行 2018/11/01 文書ID jk201807300030
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  • タイトル
  • 表紙
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  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
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  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300001
  • 内容
  • 昭和37年6月7日第三種郵便物認可 平成30年11月1日発行(毎月1回1日発行) ISSN 1882-727611·12特殊な自然地盤材料の材料物性第 回地盤工学研究発表会Vol.66 No.11/12Ser.No.730/731昭和三十七年六月七日第三種郵便物認可平成三十年十一月一日発行︵毎月一回一日発行︶201811•12特集特殊な自然地盤材料の材料物性第53回地盤工学研究発表会53第六十六巻第十一・十二号Vol.66 No.11/12 Ser. No.730/731発行所 公益社団法人 地盤工学会公  益社団法人東京都文京区千石四丁目三十八番二号電話 〇三 三九四六 八六七七FAX 〇三 三九四六 八六七八(代)定価 1,728円 (本体価格1,600円)特集
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  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
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  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300002
  • 内容
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  • タイトル
  • 本号の編集にあたって(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 吉田 泰基・山下 勝司
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • i〜i
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300003
  • 内容
  • 本号の編集にあたって一般的に,土は砂と粘土に大別して扱われているものの,その他に特殊な自然地盤材料として,特殊土,中間土,風化土,火山灰質土,鉱物等が挙げられます。例えば,我が国における自然地盤材料の一つとして,まさ土が挙げられます。それぞれが強度特性,破砕性,粘性等の点で様々な特性を有しています。そして,我が国ではその特性に起因した多くの自然災害がこれまで起こってきました。例えば,まさ土は水を含むと非常にもろくて崩れやすい性質を持っているため,2014年に広島で起きた様な大規模な豪雨土砂災害を誘発する一つの要因となっています。激甚化する自然災害が日本各地で起こっている昨今の事情を踏まえると,今後ますます各地域特有の自然地盤材料に関する知見が必要になると考えられます。以上のような背景から,本号では,「特殊な自然地盤材料の材料特性」と題した特集を企画しました。総説では,特殊土の地域分布や特殊性の所在及び今後の展望,2 つの論説ではサンゴ礫混じり土の特徴と力学特性に関する知見や脆弱岩破砕土の特徴や力学・物理特性を調べる上での注意点,5 つの報告では,火山灰質細粒土を用いる際の設計・施工における問題点,課題解決に向けた実際の検討例,火山灰質粗粒土の特徴及び室内試験結果を評価する上での留意点,火山灰質粗粒土に関連した被害概要と液状化特性,不撹乱試料の不飽和浸透特性の事例,高有機質土の力学的性質及びそれに関連した最新の動向など幅広い内容について執筆していただきました。本号の特集が,多くの皆様にとって有益なものとなり,特に昨今頻発する災害への対策の一助になることを期待しております。「特殊な自然地盤材料の材料物性」特集担当吉 田 泰 基(よしだたいき)本号は 7 月24日から26日にかけて,サンポートホール高松及びレクザムホール(香川県県民ホール)において開催された第53回地盤工学研究発表会の特集号です。研究発表会が開催される前に,平成30年 7 月豪雨により西日本各地に甚大な被害をもたらされ,その後の復旧を妨げるかのような連日35°Cを超える異常な猛暑の中で,2 069名の方にご参加いただき,1 179件の発表がありました。今年度の研究発表会でも,研究発表セッション,展望,ディスカッションセッション,特別セッション,サロン・土・カフェ W,交流会,技術展示,見学会などの市民向け行事等,多くの行事が開催され,活発な意見交換が行われました。また,特別講演会を中止して緊急災害調査報告セッション「平成30年 7 月豪雨による地盤災害緊急調査報告」が急遽開催されることになりました。被災した地区の支部から,被災状況や今後の対応について報告がなされ,多くの参加者にとって大変貴重な情報が提供されたことと思います。本号は,11月号との合併号となっており,毎年12月号は研究発表会に関する特集号となっていますが,発表会で開催された多くの行事などは地盤工学会ホームページ(https://www.jiban.or.jp/)に掲載されています。ホームページでの掲載内容は,発表された内容の総括のみならず,討議内容,その中で得られた新たな知見等がまとめられており,研究及び技術動向,将来の展望など会員の皆様に有益な情報を提供できることを期待しています。最後に,研究発表会の運営にご尽力されました実行委員会をはじめ,研究発表会関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに,来年度に開催されるさいたま市での研究発表会がさらに実り多いものになることを祈念いたします。「第53回地盤工学研究発表会」特集担当地盤工学会のホームページ URL https://www.jiban.or.jp/国際地盤工学会ホームページ http://www.issmge.org/編集兼発行者公益社団法人地盤工学会山 下 勝 司(やましたかつじ)
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  • タイトル
  • 目次
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300004
  • 内容
  • 口絵写真(HP)総 説自然地盤材料の材料物性の特殊性を考える論 説脆弱岩破砕土(泥岩ずり土)第53回地盤工学研究発表会11月号特集テーマ特殊な自然地盤材料の材料物性総説自然地盤材料の材料物性の特殊性を考える ………………………………………………………… 1●風間論説基樹/海野寿康サンゴ礫混じり土の基本特性 ………………………………………………………………………… 4●渡部要一/具志良太/中田幸男脆弱岩破砕土(泥岩ずり土) ………………………………………………………………………… 8●横田報告聖哉/菊本統/中村洋丈/細田寿臣火山灰質細粒土の利活用時の課題と検討例 …………………………………………………………12●片桐雅明/中村洋丈火山灰質粗粒土の地盤工学的性質の特徴 ……………………………………………………………14●八木一善/酒匂一成/海野寿康地震災害時における火山灰質粗粒土の被災事例について …………………………………………18●海野寿康/八木一善/酒匂一成まさ土の不飽和浸透特性 ………………………………………………………………………………22●中田幸男/吉本憲正高有機質土の力学特性評価の最新動向 ………………………………………………………………26●荻野俊寛/林宏親12月号特集テーマ第53回地盤工学研究発表会巻 頭 言第53回地盤工学研究発表会を終えて …………………………………………………………………30●中野総説正樹第53回地盤工学研究発表会(高松大会)を終えて …………………………………………………31●長谷川修一展望粒状体力学は土質力学の教科書を書き換えられるか ……………………………………………HP1●松島技術展示コーナー,市民向け行事,見学会,交流会亘志技術展示コーナー,市民向け行事,見学会,交流会の報告 ……………………………………HP2●第53回地盤工学研究発表会(高松大会)実行委員会 ディスカッションセッションDS01「地盤関連 ISO の最新動向と持続可能な ISO 活動に向けて」 …………………………HP6●浅田素之/椋木俊文DS02「最近の初期地圧測定法の手法理論と適用」 ……………………………………………HP7●伊藤高敏/横山幸也DS03「地盤情報データベースの整備とその利活用」 …………………………………………HP8●三村衛/ 北田奈緒子DS04「新しい地盤工学のためのマルチスケール・マルチフィジックス」 …………………HP9●中田幸男DS05「遺産構造物および歴史遺跡の保存における地盤工学」 ………………………………HP10●岩崎好規DS06「新しい地盤環境管理と基準に向けた取組」 ……………………………………………HP11●肴倉宏史DS07「エネルギーに基づく液状化評価の可能性」 ……………………………………………HP12●小林孝彰/東野圭悟DS08「地盤品質判定士制度のさらなる活用に向けて」 ………………………………………HP13●北詰特別セッション昌樹/森友宏地盤工学会におけるダイバーシティの実現 ………………………………………………………HP14●北田奈緒子/片岡沙都紀廃炉地盤工学の活用と原子力発電所廃止措置への地盤工学的技術の貢献方法の検討 …………………………………………………………………HP16●東畑優秀論文発表者賞郁生第53回地盤工学研究発表会●地盤工学会優秀論文発表者賞 …………………………………………………HP18調査・研究部サロン・土・カフェ W「サロン・土・カフェ W」開催報告 ………………………………………………………………HP22災害調査報告会平成30年 4 月大分県中津市耶馬渓町で発生した斜面崩壊の報告 ………………………………HP23●熊野●村上直子/隅倉哲光博 技術紹介地盤構造物に対する表面波探査の工学的活用事例 …………………………………………………32●川尻峻三/川口貴之/小笠原明信/中村大/山下聡ジオグリッド補強土壁の維持管理に向けた取り組み ………………………………………………34●久保寄稿慎一朗/伊藤修二南海トラフ地震に備える~高知大学地盤防災学研究室の取り組み~ …………………………36●林技術手帳哲也/ 聖淳シートパイル基礎・シートパイル補強工法●西岡~鋼矢板を用いた基礎形式~ ……………………38英俊ロングレール化したバラスト軌道の地震対策 ………………………………………………………40●桃谷講座尚嗣耐震設計指針の考え方と地盤及び土構造物への適用法3. 設計地震動の考え方 ………………………………………………………………………………42●野津4.厚/坂井公俊地盤の動的物性と地盤挙動の評価 ………………………………………………………………50●酒井久和/吉田望新入会員・編集後記 …………………………………………………………………………………………58
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  • タイトル
  • 自然地盤材料の材料物性の特殊性を考える(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 風間 基樹・海野 寿康
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 1〜3
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300005
  • 内容
  • 自然地盤材料の材料物性の特殊性を考えるOn the Peculiarity of Natural Geomaterial in Japan風間東北大学基樹(かざま大学院工学研究科もとき)教授海野宇都宮大学寿康(うんのとしやす)地域デザイン科学部准教授いて概略を述べる。. は じ め に〇高有機質土今般,地盤工学会の「地盤材料試験の方法と解説」主に湿性植物の遺体が低温あるいは多湿の条件の下で(俗称赤本)が改定されるが,第 8 編「特殊土の試験」長年にわたり分解が不十分なまま堆積してできた土が高も改定される運びになっている。その中では,新たに有機質土であり,沖積平野や第四紀火山岩分布地に付随「サンゴ礫混じり土」や「脆弱岩破砕土」といった特殊するように分布する。特に広域な高有機質土地盤が見ら土も紹介される。本稿では,日本で見られる自然地盤材れるのは,国内では北海道と東北地方である。北海道に料の材料物性の特殊性について考えてみたい。は,約2 000 km2 に及ぶ高有機質土地盤が分布しており,1998 年に,特殊土をテーマにした国際シンポジウム北海道の平野面積の約 6に相当している。一方で,規ISTohoku1)が開催されて以来20年が経つ。特殊土とは,模の小さい高有機質土地盤は,全国各地に散在しており,通常の土質力学の知見や試験法がそのまま適用できない福島や群馬,栃木,長野に比較的集中する。(口絵写真Soils,―参照,http://u0u1.net/EDoR)Problematic Soils と呼ばれる。一方,ある地域に存在す〇火山灰質細粒土,火山灰質粗粒土工学的に問題になる土であり,英語で Unusualることから,地域土(Local Soils)と呼ばれることもあ日本列島は環太平洋火山帯に属し,多くの火山を有しる。「特殊土」という名称からは,その存在自体が特殊ている。そのため,火山灰や火砕流を起源とする土「火であるかのような印象を受けるが,実はそのようなこと山灰質土」が,北海道・東北・関東・中部・山陰・九州は全く無い。第一筆者が 1998 年の会議に参加して強くに広く分布し,その割合は我が国面積の 40 といわれ感じたことは,設計で仕分けされる砂質土と粘性土といる。特に,九州の南側と関東以北の東側ではほぼ全域が,った区分で分けられる理想的な土の方がむしろ少ないと北海道では東南側の南部地域が,火山灰質土に覆われていうことである。実際,我が国の建設技術者が日常的にいる。(参考文献 4),図―参照)遭遇する土として,火山灰質土・風化残積土(まさ土)・〇風化残積土(まさ土)有機質土等がある。また,堤防・道路・宅地造成に使わまさ土は,岩石の風化が起源の土であり,その母岩はれる盛土材料には典型的な砂質土,粘性土は使われず,各種の花崗岩,花崗閃緑岩,閃緑岩,花崗斑岩,片麻岩粒度のよい土が使われる。先に述べたように,何もそのなどの結晶性深成岩あるいはこれと同質の変成岩などで土が特殊なのではなく,現状の地盤工学の未熟さのためある。このため分布地域は,前述の母岩岩石の分布するに,工学的にうまく区分されず,取扱い難いに過ぎない。地域となるが,例えば同じ花崗岩地域でも分布に差が生ここでは,このような観点から,我が国に存在する特殊土の分布を概観し,特殊土とされている理由をまとめてみたい。最後に,このような特殊土に積極的に向き合うための私見を述べる。.我が国の特殊土の分布日本国内には複数の特殊土が北海道から沖縄まで広範じる(口絵写真―参照)。〇サンゴ礫混じり土サンゴ礫混じり土は,フィンガーコーラルに代表されるサンゴ礫がシルト質からなるマトリックスの中に介在した土であり,熱帯・亜熱帯気候下の島嶼部において多く見られる土である。我が国では,亜熱帯気候下に位置する奄美群島,沖縄諸島,宮古列島など南西諸島の海岸囲に分布している2),3)。中でも1952年に制定された特殊に多く堆積している(図―参照)。土壌地帯災害防除及び振興臨時措置法(特土法)におい〇脆弱岩破砕土(泥岩ずり土)ては『特殊土壌(シラス,ボラ,コラ,アカホヤ等特殊脆弱岩破砕土は,脆弱岩を砕いたものであり盛土材なな火山噴出物及び花こう岩風化土その他特に侵食を受けどに用いられる。この土の母岩たる脆弱岩は,乱さないやすい性状の土壌をいう。)』として,主に西日本に分布状態では軟岩あるいはよく固結した土砂に相当する剛性している火山灰質土と風化残積土(シラス,ボラ,コラ,や強度を呈するものの,様々な環境の変化にさらされる赤ホヤ,花こう岩風化土,ヨナ,富士マサ)が現在指定と急激に風化・劣化して剛性や強度が低下する特徴を有を受けている。ここでは,改訂予定の「地盤材料試験のする。脆弱岩をよく含む新第三紀(中新世,鮮新世)層方法と解説」に記載される 6 種類の特殊土の分布につ及び第四紀(更新世)の洪積層は全国的に広く分布してNovember/December, 20181 総説図―表―図―土の諸性質と力学特性特殊土の力学特性の特殊性の所在グリーンタフ分布地帯と新第三期層分布,サンゴ礫混じり土の分布図(参考文献 5)に加筆)いる。特に日本海側から北海道東部にかけて広く分布しているグリーンタフ地域では,主に緑色凝灰岩と粗粒な火山灰が堆積してできた凝灰質泥岩や火山砕屑岩,溶岩が分布しており,脆弱岩を多く含む。グリーンタフ以外の地域では,脆弱岩は大きな河川が存在する平野の周辺の丘陵地に分布することが多く,河川流域の沖積層を掘分量との関係である。第三は土が存在する環境条件(境削すると下部には洪積層,さらにその下部に脆弱岩を含界条件)であり,応力状態や温度・湿度などである。こむ新第三紀層が存在する場合が多い(図―参照)。れらのすべての性質の総体として,土の力学特性である,以上,6 種類の特殊土の分布の概要を示したが,特に日本列島の活発な火山活動による火山噴出物由来の特殊せん断強度・変形特性,圧縮特性,透水特性などが決まっている。土が多い。特に複数の第四紀火山が存在する北海道や東加えて言えば,これらの外的条件,すなわち応力の繰北地方,関東甲信越地方あるいは九州地方には,火山灰返しや温度や水分状態が時間的に変化することによって起源の特殊土が多く分布し,これらが分布していない地も,力学特性は様々に変化する。域でも風化残積土やサンゴ礫混じり土,脆弱岩破砕土が. 特殊土の特殊性の所在存在するため,日本国内全土に何かしらの特殊土が存在表―は地盤材料の土質試験の方法と解説の中で取りしていることになる。なお,上記の土以外でも温泉作用上げられている 6 つの特殊土について,その特殊性のによる熱水や蒸気,硫気などから岩石が変質した温泉余所在について概観したものである。土なども特異な土質特性を持つことが知られている。.土の力学特性と特殊土の特殊性の所在. 土の力学特性を決めるもの表―は,個別の特殊土の課題をまとめたものであるが共通的な課題もいくつか見えてくる。そのいくつかを上げると以下のようになる。多種・多様性土には構造物の基礎地盤としての役割や堤防や盛土や同じ名称の特殊土でも,その構成材料が非常に多様で路床など土質材料としての役割がある。一般に,土の運あり,力学的性質の違いの幅が大きい。例えば,まさ土搬には多くの時間と費用が発生するため,できる限りその力学特性は風化の度合いに大きく左右される6),7)。こにある現場の土を使うことが原則となる。その場合,使うべき土の材料としての力学特性を知る必要があるが,それを決めるものを図―に整理した。まず,土の力学特性を支配するものの第一は,土の一次的性質である粒度組成や土粒子そのものの物理特性である。これは,土をバラバラにした時の構成要素である不均質性成因の多様性のほか,堆積環境に左右され,不均質性が高い。力学特性の特異性高有機質土の非常に高い含水比など,通常の土に見られる常識的な範囲を超えた物性を持つものがある。土粒子の特性である。第二は土の二次的性質であり,密度や水分である。これは,土の集合体としての性質や水地震時や豪雨時にしばしば大きな地盤災害を起こす原2異常時の特異応答地盤工学会誌,―/(/) 総説因となる材料メカニズムがあると考えられる8)。火山泥は,それを個別の事業者や研究者がやっているが,デー流,液状化,豪雨時浸食,土石流,斜面崩壊等である。タを社会的財産と考え,データ登録を制度として義務づ乱さない土と乱した土の力学特性の差異火山灰質細粒土に代表されるようにこね返しによる強度低下が大きく,乱さない状態の性質と乱した後の性質の差が著しい。これは,掘削や盛土を伴う土工現場でしばしば問題になる。時間に依存した物性変化けることが望まれる。これができた時,研究者や技術者はその先に力を傾注できる。. 地盤リスクを正しく認識する東日本大震災の最も重要な教訓は,安全に絶対はないということである。ALARP(As Low As ReasonablyPracticable)はリスク管理の考え方としてよく知られて風化による材料劣化(スレーキング含む),乾湿の繰いる。これは,モノづくりに係る分野で,信頼性のレベ返し,膨張性など,時間に依存して物性変化が著しい。ルをどこまで考えるかという共通の課題となっている。これは維持管理の場面で,しばしば問題になる。.地盤工学の新たな挑戦に向けて本稿では「地盤材料試験の方法と解説,第 8 編特殊翻って地盤工学に係るリスクを考えると,実に様々なものがあるが,本稿に関していえば,特殊土の土質材料物性の不確実性によるリスクということになる。これを合理的に許容できる範囲に収めるために,どの程度の精土の試験」の改定にあたって,その地域分布と特殊土の度で詳しく土質調査や試験をしなければならないのかは,何が問題なのかを概観した。昨今,巷では少子高齢化にあまり議論の対象になってこなかったように思われる。伴う技術者不足から「建設業の生産性向上」が大きな課とるに足らないリスクに多くの労力を使うことや本当は題として浮上している。「特殊土」の話と「生産性向上」もっと詳しく調査しなければならないのにそれを怠って,の話は,一見して全く別物だが,関連して地盤工学の新実行時に大きなリスクが顕在化することなどがあるのでたな挑戦の芽を持っていると思うので,紙面を借りて,はないだろうか。ことの軽重を,合理的に判断するため私見を述べたい。にも,土質データや事故・失敗例の蓄積が望まれる。. 土質・地盤データシェアリングの提案. 特殊土は未開発技術領域建設業の生産性向上には, AI やビッグデータの活用冒頭述べたように,特殊土は地盤工学の未熟さのためが不可欠とされている。翻って,地盤工学分野でこれをに,特殊土と呼ばれている。言い換えれば,特殊土の分考えてみるとき,ビッグデータとして使えるボーリング野は地盤工学的に,未開発技術領域であって,面白いとデータや土質データがほとんどないことに気づく。ころがたくさんある。是非,多くの技術者に興味を持っ先だって,ある講演会で AMED (日本医療研究開発機構)の理事長の話を聞く機会があった。演題は,ていただき,「特殊であるから」と思考停止しないで,その本質を究めることが望まれる。「AMED の挑戦グローバルデータシェアリング」というもので,患者の症例をグローバルにデータシェアリングすることによって,難病の患者の症例が集まり,遺伝子異常による病気の原因解明に役立ってきているという話であった。それまでは,個々の医師(学者)は自らのデータを囲い込み,論文に小出しにしていたため,症例参1)2)3)の少ない難病の原因解明ができなかったという。AMED がゲノム解析結果を,論文にする前にすべて4)オープンにすることを義務付けたところ,症例とゲノムの照合が進み,難病の原因解明が進んだということである。土質データもまさに,これと同じことが言える。特殊土(問題土)に起因するところの失敗事例,力学特性と5)6)7)土質データの関係等が蓄積されれば,調査・設計・施工の各場面で事前に,リスクを認識しコントロールできる。図―に示したように,土質のすべての指標と力学データがセットで蓄積されれば,容易に AI を用いて,設計に使う力学特性の評価の支援に使えると思われる。現状November/December, 20188)考文献International Symposium on Problematic Soils, ISTohoku 98, Edited by Yanagisawa, E., Moroto, N., 1998.基礎工 520号,特集「地域地盤特性と基礎工―東日本編―」,Vol. 44, No. 11, 2016.基礎工 526号,特集「地域地盤特性と基礎工―西日本編―」,Vol. 45, No. 5, 2017.海野寿康・八木一善・酒匂一成地震災害時における火山灰質粗粒土の被災事例について,地盤工学会誌,Vol.66, No. 11/12, pp. 18~21, 2018.土質工学会編,日本の特殊土,土質基礎工学ライブラリー10, pp. 318~319, 1974.Nishida, K.: Peculiarities of properties and problematicbehavior of residual soils, ISTohoku, pp. 6281, 1998.村田秀一・兵動正幸・安福規之風化度に着目した乱さないまさ土の圧縮・せん断特性,土木学会論文集,No.382/III7, pp. 131~140, 1987.風間基樹・加賀谷俊和・柳沢栄司まさ土の液状化抵抗の特殊性,土木学会論文集,No. 645/50, pp. 153~166, 2000.(原稿受理2018.7.10)3
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  • タイトル
  • サンゴ礫混じり土の基本特性(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 渡部 要一・具志 良太・中田 幸男
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 4〜7
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300006
  • 内容
  • サンゴ礫混じり土の基本特性Fundamental Properties of CoralGravel Soils渡部要一(わたべ北海道大学大学院具よういち)志教授中田良太(ぐしりょうた)内閣府沖縄総合事務局幸男(なかた山口大学大学院ゆきお)教授. は じ め にサンゴ礫混じり土は,熱帯・亜熱帯気候下の島嶼部において主にリーフ内に堆積した土で,我が国では,亜熱写真―一般のサンプラーで採取されたサンゴ礫混じり土の例帯気候下に位置する南西諸島の海岸に多く見られる。枝サンゴ片に代表されるサンゴ礫が,シルト質からなるマトリックスの中に介在しており,サンゴ礫が少なければシルトが支配的な力学挙動,サンゴ礫が多くなるとシルトとサンゴ礫との複合的な力学挙動となり,構造物基礎の設計においてその取り扱いが難しい。本稿では,サンゴ礫混じり土の特徴と力学特性に関する最新の知見を取りまとめた。.堆積・形成過程サンゴ礫混じり土は概ね次のような過程を経て堆積・ リーフが形成され形成してきたと考えられている1)。図―高品質試料の X 線 CT 画像の例(浦添)試料採取時にサンプラーの刃先にサンゴ礫が当たり,刃先が変形したり,サンゴ礫が連れ込まれたりして,試料が著しく乱れた状態になっている。 造礁ると,内海側は静かなラグーン(礁湖)となる。近年,サンプリング技術の向上により,従来は難しかサンゴが発達していく一方で,礁縁では外洋からの波にったサンゴ礫混じり土の乱れの少ない試料の採取ができ 崩壊したサンゴ片は波浪や湖流よる侵食崩壊も進む。るようになった。サンゴ礫混じり土のサンプリングに適によりラグーン内に転落し,それらが破砕された細粒分用可能な高品質サンプリングは,元々は砂礫や破砕帯の ラグーや陸上から運搬された土砂とともに堆積する。試料採取用に開発された方法である。サンゴ礫混じり土ン内では礁縁から運ばれた塊状のサンゴ片を基盤に枝サに対してこれまでに実績のある高品質サンプリングは,ンゴが成長するが,その間をサンゴ片や細粒分が埋めて,ポリマーを使う GP サンプリング2),掘削水の噴出方法サンゴ礫混じり土を形成する。を工夫した GS サンプリング3),気泡掘削水を用いて実一般に,構造物基礎の設計では,排水性が低いと非排質水量を減らす IFCS サンプリング4) である。いずれの水せん断特性を考慮して粘着力 c,排水性が高いと排水方法もサンゴ礫を動かすことなく切断し,細粒分を掘削せん断特性を考慮してせん断抵抗角 q が用いられる。水で洗い流してしまうことなく高品質な状態で試料採取しかし,シルトとサンゴ礫との複合材に対しどのようにできることが,試料の外観だけでなく,X 線写真や CTc や q を設定したら良いか,最近まであまり多くの知見画像により確認されている。一例として,浦添市で採取は得られていなかった。これは,サンゴ礫の存在が良質した高品質試料の CT 画像を図―に示す。多くのサンのサンプリングを阻害するため,サンゴ礫混じり土本来ゴ礫が入っており,その周囲に隙間が見られないことかの力学挙動を正しく評価できなかったことも一因である。ら,試料採取中にサンゴ礫が動くことなく切断できたこ.サンプリング方法沖縄県沿岸の建設現場では,一般的なサンプリング方とが分かる。.サンゴ礫混じり土の構成要素法(粘性土はコアキャッチャー付きの固定ピストン式サ浦添市沿岸のサンゴ礫混じり土の例では,マトリックンプラー,砂や石灰岩はロータリー式スリーブ内蔵二重スを形成するシルト質土の土粒子密度は 2.76 g / cm3 で,管サンプラーなど)で試料採取が実施されている。一例一般のシリカ系の鉱物(土粒子密度 2.70 g / cm3 前後)として,浦添市の海岸における道路の埋立建設現場で採に比べてやや大きかった。一方,土の骨格や間隙の構造取されたサンゴ礫混じり土試料の様子を写真―に示す。を検討する上では, JIS A 1202 により求められる真の4地盤工学会誌,―/(/) 論土粒子密度の他に,図―に見られるようにサンゴ礫内説響がなくなる。このような概念に基づくと, A から B部に間隙があることを考慮し,表乾状態にあるサンゴ礫の範囲の力学的応答は粗粒分が支配し, C ′から C の範の見かけの土粒子密度( 2.35 g / cm3 程度)が必要となの範囲の囲の力学的応答は細粒分が支配し, B から C ′る。浦添における代表的な試料では,細粒分含有率は約応答は,両者の中間的なものとなる。50 ,粘土分含有率は約 17 ,液性限界は約 23 であサンゴ礫混じり土の場合,枝サンゴ片は非常にかさばったが,塑性限界は得られず非塑性の土であると評価さる粒子であるために, A の位置が一般的な土に比べてれた。鉱物組成を X 線回折分析によって調べてみると,図の上方に位置し,極めて高い間隙比を呈する。その結同定された鉱物はサンゴの骨格を形成するアラゴナイト果,交点 B の位置が右上に移動するとともに,サンゴで,炭酸カルシウム CaCO3 を主成分とするものであっも右上に移動する1)。礫の影響がなくなる C′た。カオリナイト,イライト,スメクタイトといった粘土鉱物を含まないことが,細粒分を 50 含むにもかかわらず塑性が見られないことの原因であると考えられる。.せん断特性の評価試験方法選択の判断は,「サンゴ礫混じり土調査・設沖縄県各地の港湾工事で行われた地盤調査結果から,計マニュアル」に取りまとめられており,基本的には試サンゴ礫混じり土のマトリックス部分を形成するシルト料状態に適切に対応できる三軸試験方法を採用する。以質土について,シルト分と粘土分の含有率の関係を示し下では,同マニュアルに記述されている内容を紹介し,たものが図―として報告されている5)。塑性指数が20補足説明を加えた。以上のもの, 20 未満のもの,塑性を示さないものに分調査・設計マニュアルは,沖縄総合事務局の港湾計画類してプロットされている。上述の浦添のサンゴ礫混じ課において「サンゴ礫混り土調査・設計マニュアル(案)」り土は,塑性を示さないものが多い領域内にあり,最もと称する内部資料として 1995 年から使われたものが最多くのプロットが集中する領域と一致している。初である。これは一般に公表されない内部資料と位置付サンゴ礫混じり土の骨格構造は,二種混合体理論6)にけられたが,サンゴ礫混じり土の取り扱いが難しい実情よって図―のように説明できる1)。一般的な土の場合,から,関係者の間では広く使われる資料となった。マニA から B の範囲は粗粒分主体の構造となり,粗粒分のュアル(案)ができた当時,砂礫層や破砕帯のような礫骨格の隙間を細粒分が部分的に埋めている。 B から C混じりの地盤から乱れの少ない試料を採取する方法は,の範囲では細粒分主体の構造となり,細粒分の増加とと極めて高価な凍結サンプリングくらいしかなかった。こもに粗粒分が細粒分のマトリックスの中に介在するようのため,マニュアル(案)では,サンゴ礫混じり土の試になる。細粒分が C′よりも多くなる C′から C の範囲で料は,サンプリング時に乱れてしまっていることを前提は,粗粒分がわずかしか含まれないために,粗粒分の影に,どのような力学試験の方法を採用するかが記述されていた。その中では,原則として,粘着力 c で評価すべき試料では変則 UU 試験と称される特殊な三軸 UU 試験,せん断抵抗角 q で評価すべき試料では三軸 CD 試験(JGS 0524)を実施することとされていた。ここで変則 UU 試験とは,地盤工学会基準として制定されている一般的な三軸 UU 試験( JGS 0521 )に,三軸 CU 試験(JGS 0522や JGS 0523)から派生して提案された試験法の一つで,「港湾の施設の技術上の基準・同解説」で紹介されている簡易 CU 試験の要素を取り入れ,短時間ではあるが排水バルブを開けて排水(又は吸水)させてから,ひずみ速度1.0/min で非排水圧縮せ図―シルト分と粘土分(5 mm 以下)の含有率の関係5)ん断する試験法である。その後,サンプリング技術の向上により乱れの少ない試料として高品質試料を採取することができるようになったこと,さらにそれらの試料を使ってサンゴ礫混じり土の力学特性に関する研究が進んだことなどを受けて正式なマニュアル1)として改訂し,国土交通省国土技術政策総合研究所と内閣府沖縄総合事務局から公開予定となっている。新しいマニュアルでは,学会基準等として制定されていない変則 UU 試験を採用しないこととし,JGS 基準として制定されている一般的な三軸 CU試験に置き換えられた。合わせて,粘性土と判定される場合の図―二種混合体理論に基づくサンゴ礫混じり土の特一軸圧縮試験とも決別をしている。すなわち,高品質試徴 1)料を使うことも想定した試験法として,c で評価すべきNovember/December, 20185 論説表―試料の概要粘性土と判定される場合には UU 試験を,中間土の場合には, c で評価すべきケースでは三軸 CU 試験, q で図―評価すべきケースでは CD 試験を基本とする。三軸 CD 試験で得られた主応力差と軸ひずみの関係の例これまでの研究から,沖縄県の那覇空港,那覇港臨港道路,平良港(宮古島),石垣港(石垣島),鹿児島県の名瀬港(奄美大島)などで採取された高品質試料に対する三軸試験結果が報告されている7)。試料の概要を表―にまとめた。後述するように,原位置から採取したサンゴ礫混じり土は不均質であり,粒度のばらつきも著しいため,統一的な解釈に当たって参考とするため,サンゴ礫含有率をパラメータとして上述した浦添の試料から作製した再構成試料8)についても合わせて示してある。再構成試料は,シルトマトリックス(液性限界 wL =22.9 ,塑性限界 NP )に長さ 9.5 ~ 37.5 mm の枝サンゴ礫(直径 10 mm 前後)を体積百分率 0 ~ 44 (使用したサンゴ礫は 44 で骨格を作りそれ以上は詰められ再構成試料の CU 試験及び CD 試験において得られた最大主応力差 qmax とサンゴ礫の体積百分ない)の範囲で混合したものである。サンゴ礫 44 は,率の関係図―使用したサンゴ礫が最も密に詰められた状態で,骨格を形成したサンゴ礫の隙間をシルト質土が埋めている。シどに高い負の過剰間隙水圧が発生した結果,有効応力がルト質土は含水比30の飽和状態で準備した。著しく増加し,結果として非常に大きなせん断強さが得再構成試料については三軸 CU試験と三軸 CD 試験を,られた。これに対し,CD 試験ではダイレーションに伴乱さない試料については三軸 CD 試験を実施した。三軸って試料が膨張して密度が低下してしまうため,強度のCD 試験で得られた代表的な主応力差 q(=s1-s3)と軸増大は CU試験ほど大きくはない。設計に用いるべき現ひずみ ea の関係の例を図―に示す。実的なせん断強さを求めるという視点からすると,サン再構成試料では,サンゴ礫が増えると強度が増加する。特に,サンゴ礫が骨格を形成するサンゴ礫体積百分率ゴ礫を大量に含む試料の場合には,排水試験から得られるせん断強さを用いるべきである。44 の試料での増加が著しい。しかし,せん断に伴うサンゴ礫があまり含まれない試料で透水性が低い試料著しいダイレーションがあるために,ピーク後にひずみの場合には,非排水せん断試験から得られたせん断強さ軟化傾向が現れる。著しい凹凸(ノイズ状の変化)は,を設計に用いるべきである。しかし, CU 試験と CD 試サンゴ礫の破砕に起因する。験で差がほとんど現れないことから,結果としてどちら高品質試料では,緩詰め状態にある試料の場合はピーの試験結果でも大きな差はない。ただし,シルト質土のク強度が現れずに,せん断に伴う体積圧縮傾向と対応し部分がより粘性土的な挙動を示す場合など,ダイレーシてひずみ硬化する傾向が見られる。一方,密詰め状態にョン特性が異なれば,サンゴ礫が少なくても CU試験とある試料の場合はピーク強度が現れた後にダイレーショCD 試験の結果に著しい差が生じることが予想され,原ンに起因してひずみ軟化する傾向が見られる。則としては CU試験のせん断強さとするべきである。CU 試験及び CD 試験において得られた最大主応力差再構成試料のみならず,乱さない試料のデータも含めqmax とサンゴ礫の体積百分率の関係を図―に示す。て,三軸 CD 試験から得られた圧縮強さ(主応力差の最CU 試験と CD 試験のいずれにおいても,サンゴ礫の体大値 qmax)とサンゴ礫の体積百分率の関係を図―に示積百分率が 20 未満ではサンゴ礫の増加に伴うせん断す。乱さない試料には大きなサンゴ礫も含まれているが,強さの増加はわずかであり, 20 を超えるとサンゴ礫ここでは,粒径が 37.5 mm 以上の大きなサンゴ礫(塊の増加とともにせん断強さが増加する。サンゴ礫が 20の部分)を無視し, 9.5~ 37.5 mm のサンゴ礫だけを対以上になるとダイレーションが顕著になり, CU試験象としてサンゴ礫の体積百分率を計算している。再構成では完全非排水条件下において原位置では非現実的なほ試料では,サンゴ礫の体積百分率がある閾値(この例で6地盤工学会誌,―/(/) 論図―三軸 CD 試験から得られた圧縮強さとサンゴ礫の体積百分率の関係図―説三軸 CD 試験から得られた圧縮強さと骨格間隙比の関係を捉えることはできない。再構成試料に比べて,サンゴ礫が複雑な形状をしている(アンギュラリティが高い)高品質試料の方が,強度定数はやや大きくなっている。.おわりに本稿では,南西諸島を中心に亜熱帯地方で多く見られ写真―乱さない試料の三軸供試体に含まれていた粒径9.5 mm 以上のサンゴ礫の例るサンゴ礫混じり土について,これまでに得られている知見を取りまとめた。サンゴ礫が介在すること,破砕性があること,塑性を示さない(若しくは小さい)ことなは 20 )より増えると,サンゴ礫が噛み合うようになどから,設計上の取り扱いが難しい特殊土の一つとしてってせん断強さが増大する。高品質試料についてはばら挙げられるが,骨格間隙比 e0.075 を用いることによって,つきが大きすぎて傾向を上手く記述できない。力学特性の統一的な解釈が可能になると考えられている。乱さない試料の三軸供試体に含まれていた粒径 9.5mm 以上のサンゴ礫の例を写真―に示す。写真―(a)では,粒径 37.5 mm より大きなサンゴ礫は入っていな参1)いものの,突起が付いた複雑な形状のサンゴ礫が多く含まれており,アンギュラリティの高さから破砕性はある2)ものの大きなせん断強さが発揮される。写真―( b) では,アンギュラリティは比較的小さな粒子であるが,粒3)径 37.5 mm よりも極めて大きなサンゴ礫が含まれており,サンゴ礫混じり土としてのせん断強さを考える際に4)はこの部分を強固な塊と見なす。このような大きなサンゴ礫を除外した部分を使って間隙比や骨格間隙比を算出する。なお,骨格間隙比を算出する際には,サンゴ礫に5)ついては表乾状態にある見かけの土粒子密度を使う必要がある。ある粒径を閾値として設定し,それよりも小さな粒子6)が占める部分は間隙であると見なして算出する骨格間隙比を導入し,骨格の状態を記述することを試みた7)。砂とシルトの境界となる粒径 0.075 mm で骨格間隙比を定7)義し(eg0.075と表すことにする),これを用いてプロットした強度との関係を図―に示す。再構成試料のみならず高品質試料についても,右下がりで下に凸な関係を明瞭に確認できる。さらに,再構成試料と高品質試料の両者の傾向が極めて近接しており,骨格間隙比 eg0.075 が多様なサンゴ礫混じり土のせん断特性を統一的に解釈できる支配パラメータになっていることが分かる。同様のこ8)考文献国土交通省国土技術政策総合研究所,内閣府沖縄総合事務局サンゴ礫混じり土調査・設計マニュアル, 2018.(公開準備中)酒井運雄 GP サンプリング,地盤工学会誌, Vol. 62,No 10, pp. 37~38, 2014.平井孝治・規矩大義・大島昭彦・利藤房男サンプリングの泣き所も乱れの少ない方法で採取( GS サンプリング),地盤工学会誌,Vol. 63, No. 4, pp. 10~13, 2015.河合弘泰・園田慎一・渡部要一・松本昭二郎・池田政人・田 誠・北村良介サンゴ礫混じり土の新サンプリング手法と力学特性について,地盤工学ジャーナル,Vol. 10, No. 3, pp. 415~424, 2015.親泊正孝・善 功企排水特性からみたサンゴ礫混じり土の強度評価上の区分方法,土木学会論文集,No, 771/III68, pp. 1~10, 2004.Lade, P. V., Liggio, C. D. and Yamamuro, J. A.: EŠect ofnonplastic ˆnes on minimum and maximum void ratiosof sand, Geotechnical Testing Journal, 21, No. 4, pp.336347, 1998.Watabe, Y., Sassa, S., Kaneko, T. and Nakata, Y.:Mechanical characteristics of undisturbed coral gravelsoils: The intergranular void ratio as a common governing parameter, Soils and Foundations, Vol. 57, No. 5, pp.760775, 2017.Watabe, Y., Sassa, S., Kaneko, T. and Nakata, Y.:Mechanical characteristics of reconstituted coral gravelsoils with diŠerent fractions of ˆngercoral fragmentsand silt matrix, Soils and Foundations, Vol. 55, No. 5, pp.12331242, 2015.(原稿受理2018.7.23)とを,一般の間隙比や粒径 2 mm で定義した骨格間隙比を使って整理しても,データのばらつきが著しく,傾向November/December, 20187
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  • タイトル
  • 脆弱岩破砕土(泥岩ずり土)(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 横田 聖哉・菊本 統・中村 洋丈・細田 寿臣
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 8〜11
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300007
  • 内容
  • 脆弱岩破砕土(泥岩ずり土)Geomaterials Derived from Weak Rocks (Crushed mudstones)横田聖哉(よこた株 高速道路総合技術研究所中村洋せいや)菊本斜面防災担当部長丈(なかむら株 高速道路総合技術研究所ひろたけ)統(きくもと横浜国立大学細主任研究員田寿まもる)准教授臣(ほそだ株 高速道路総合技術研究所ひろおみ)研究員. は じ め に脆弱岩は,岩石とも土砂ともつかない中途半端な力学的性質をもち,乱さない状態では軟岩や固結した土砂に相当する剛性や強度を呈するものの,環境変化にさらされると風化・劣化して剛性や強度が低下することが知られている。脆弱岩は比較的新しい,新第三紀層( 2303万年前~258万年前)に堆積した泥岩や頁岩,凝灰岩に多い。泥岩はシルトや粘土が固結したもので,塊状で固図―脆弱岩破砕土のスレーキングと圧縮現象結度は低く,一軸圧縮強さは 0.5 ~ 10 MPa 程度である。さらに固結が進んで層理面に平行な葉理をもち,それに沿って薄く剥がれやすい岩石を頁岩と呼ぶ。凝灰岩は粒径 2 mm 以下の火山灰が固結した岩石である。なお,更新世(258万年前~1.2万年前)の堆積層に含まれる土丹(硬質粘土,固結度の低い泥岩)も脆弱岩に含めて考える。このような岩石を砕いた脆弱岩破砕土を用いて盛土を行う場合,転圧時は岩塊が比較的固く,締固めが不十分だと岩塊の間に空隙が残った状態になる。その後雨水や図―脆弱岩破砕土の岩塊盛土及び軟弱地盤上の盛り土の沈下事例地下水の影響によって,図―のように次第に岩塊同士の接触点付近から破砕して空隙を縮小する方向へ岩塊片が移動し,盛土は圧縮沈下を生じたり,強度低下して安弱岩破砕土により築造した盛土の経時的な沈下も各地で定性が損なわれることがある。 2009 年の駿河湾地震に計測されており,神戸層群の泥岩破砕土を用いた高さよ り 崩 壊 し た 高 速 道 路 盛 土 ( 口 絵 写 真 ―  , http: //20 m 盛土(図―の 2 )では完成後 8 年で約 70 cm のu0u1.net / EDoR )では,長年の水の作用により強度低沈下を生じている。脆弱岩破砕土の沈下は築造後,所定下した泥岩が崩落の一因とされた1)。脆弱岩破砕土によの期間を経てから進行することが報告されており,沈下り盛土を築造する場合,掘削時や敷きならし時,転圧時の進み方は,軟弱地盤上に築造された盛土(図―の 5)にできるだけ破砕して締め固めやすい粒度に調整するとが徐々に沈下するのに対して特徴的である。ともに,転圧時に盛土の乾燥密度を高めるように留意し,このたびの赤本の改定により“特殊土”の一つとして盛土が長期的に安定を保つように設計・施工することが解説されることになったが,決して“稀な材料”ではな重要と考えられている。く,他の材料に比べて非常に“特徴的な振る舞いをするここでは脆弱岩破砕土の特徴や,力学・物理特性を調材料”であることに注意されたい。なお,図中のグリーべる上での注意点,実務上の取り扱いについて解説する。ンタフ地域は,新第三紀の活発な火山活動により凝灰質なお,過去に学会誌の講座「盛土材料としての堆積軟岩泥岩や火山砕屑岩など多量の火山噴出物が堆積した地域の諸特性と盛土事例2)」でも詳しく解説されているので,で,供給源の火山により鉱物組成は異なり,その性質もそちらも参考にされたい。変化に富む。.日本各地の脆弱岩破砕土と盛土の変状脆弱岩を多く含む新第三紀層や第四紀の洪積層は,総説の図―に示すように全国的に広く分布している。脆8.脆弱岩破砕土の性質と室内試験での取り扱い一般に風化現象は,岩石が地表近くで風雨や太陽光,地盤工学会誌,―/(/) 論説温度変化にさらされたり,生物と接触したりして変質する現象で,地質学のスケールでは長い年月をかけて非常にゆっくりと進行する。しかし,脆弱岩破砕土は固結度が低い脆弱岩を母岩としており,掘削や粒度調整(破砕)により新鮮な表面が露出して外気や水に接触した時点から風化が始まるため,地質学的なスケールに比べて非常に短い時間で風化が進行する。脆弱岩破砕土を“特殊土”たらしめているのは,このような経時的な風化・劣化による材料特性(特に粒子特性)の変化にある。築造後の盛土内において,脆弱岩破砕土が刻々と異なる材料に変遷することは,実務におけるこの土の取り扱いを難しくしている。また,試験室では,材料特性が変わらぬように,あるいはどのように変化したかを意識して供試体を作製し,試験を行う必要が写真―泥岩破砕土の表面特性3)ある。. 脆弱岩破砕土の性質脆弱岩破砕土の材料特性の変化の有無や程度は,母岩である脆弱岩の固結度や鉱物特性,風化の程度と,破砕土(粒状体)としての粒度特性に大きく影響を受ける。脆弱岩破砕土の一つずつの土塊は,粘土やシルトといった砕屑物の集合体からなり(写真―),粒子の固結度は,母岩が堆積後に受けた先行圧密応力や年代効果(化学的なセメンテーション)に応じて異なり,風化の進行しやすさも異なる。乾湿繰返しや温度変化に対する応答は,含有する粘土鉱物により異なる。例えば,乾湿に対してカオリンやハロイサイトはあまり体積変化を生じないが,スメクタイトは単位結晶の間に水分子が侵入することで鉱物の間隔が拡がって膨張する性質をもつため,その膨潤性が吸水膨張や膨潤圧の増加を引き起こす。脆弱岩破砕土では,膨潤性が異なる粘土鉱物を含有することで,粒子内の膨潤及び乾燥収縮の量にくい違いを生じることで粒子が砕けてスレーキングが発生すると考えられる。写真―脆弱岩破砕土のスレーキング3)。(上)一回の湿潤で完全に泥濘化した神戸泥岩破砕土(中)頁岩に似た層状の剥離をする高崎泥岩破砕土(下)玉ねぎ状に表面から剥離する秋田泥岩破砕土脆弱岩破砕土の多様性は, 24 時間ごとに湿潤,乾燥の履歴を繰り返して与えて粒子特性の変化を観察した写力を与えず,自然含水比を一定に保つように保管する。真―のような促進スレーキング試験で確認できる。一通常の物理試験や力学試験等においても,供試体作製概に脆弱岩破砕土といっても,土塊が容易に崩れて泥土時や試験実施時の粒子破砕やスレーキングに留意する。化する試料や,乾湿の繰返しとともに徐々に層状に剥離含水比の調整を伴う締固め試験や各種の力学的な載荷試する試料,あまり細粒化が進まない試料など様々であり,験では,試験中に材料特性が変化する可能性が高いため,現状では試料ごとに促進スレーキング試験を実施して性同一試料を複数回の試験に繰り返しては使用しない。ふ質を確認することが着実な方法と言える。るい分け試験では,振動の与え方や加振時間により粒度. 室内試験における取り扱いと留意点が変化しないように注意する。要素試験では,脆弱岩破脆弱岩破砕土は,外力や乾湿により容易に細粒化する砕土は細粒分から礫まで,幅広い粒径の粒子で構成されものが多いため,現地で試料を採取して室内試験を実施るため,試料の最大粒径に対して 20 倍以上の寸法の供する際には,試料の採取・運搬及び調製に至るまで材料試体で試験を行うことが望ましい4)。特性の変化を生じやすいことに留意する。試験に際して脆弱岩破砕土の風化・劣化特性を評価する試験として 「乱さない状態」の新鮮な試料で盛土直後の応答は,◯は,荷重を受けたときの破砕のしやすさ(破砕率)を評 新鮮な状態から風化が進行していくを検討するのか,◯価する破砕率試験や,乾湿履歴を受けたときの細粒化の 土工材料として幾らか,あるいさまを観察するのか,◯しやすさ(スレーキング率)を評価する促進スレーキンは完全に「乱した状態」の応答を観察するのか,目的をグ試験がある。この試験でどの程度の荷重によって破砕 ,◯ では試料を乱明確にして試験を実施する。特に,◯するか事前に把握できれば,破砕転圧を行って締固め時さない採取方法を選択するとともに,採取後は無用な外に空隙小さくし,供用後のスレーキング等による圧縮沈November/December, 20189 論説下をある程度,抑制できる。.脆弱岩破砕土の物理試験化を把握し,材料選定のやり直しや使用箇所を限定するなどの対応が必要となる。この変化を定量化する指標は,JGS 2124「岩石のスレーキング試験方法」と JGS 2125脆弱岩破砕土は,同じ材料でもその物理的性質や力学「岩石の促進スレーキング試験方法」の試験によるもの的性質は固結度及び粒度などによって様々である。このがあり,その他にも各機関で独自の試験がある。これら脆弱岩破砕土の物理試験の実施にあたって問題となるのの試験は,実務として必要な盛土の沈下量や強度低下をは,試験条件や試験過程において,試料の状態が変化す直接的に把握するわけではなく,材料の適否の判断に用るということにある。このため各物理試験における試験いられている。各機関における試験方法の違いは乾燥・方法や留意点を述べる。湿潤の繰返しの有無や劣化度の指標などである。地盤工. 土粒子の密度試験学会基準のように形状変化を目視観察にて区分する方法試料の準備は, JIS A 1201 により粒度調整する。こと高速道路会社のように供試体の減少量より定量的指標れは,脆弱で破砕しやすい土には土粒子内部に空隙があを算定する方法7)に分類することができる。高速道路会り,外部に開放されていない空隙は煮沸法によっても飽社では図―の結果を基に,盛土で用いる脆弱岩を破砕和させることが難しく,土粒子を破砕させて用いるため性とスレーキング率で分類して,施工後の圧縮沈下で問である。また,試料の含水比調整方法として,非乾燥法,題となるものを区分し使用部位や範囲を限定している8)。空気乾燥法,炉乾燥法があるが,脆弱岩破砕土のように,粒子が壊れやすい土,乾燥によって著しく性質が変化す.脆弱岩破砕土の力学試験る土に対しては,非乾燥法を適用することが望ましい。脆弱岩破砕土を盛土材料に利用した場合,施工時の状脱気に必要な煮沸時間は,一般的に,土粒子の密度に態と盛土完了後の経過した状態が異なり,それは盛土全ついて一定の値を得るためには 2~ 4 時間以上の煮沸時体を見たときは完成後の残留沈下として現れる場合があ間が必要とされている。煮沸時間と土粒子の密度の関る。また,これまでの災害事例から盛土内部の盛土材料係5)に脆弱岩破砕土の密度試験結果(非乾燥法)の一例は,降雨や地下水による盛土内の水浸,乾燥によって,を加筆したものを図―に示す。この図に示すとおり,材料の細粒化が進行すること,若しくは施工時に不飽和脆弱岩破砕土の中でも,煮沸時間に伴い密度が大きくな状態であった盛土内部が飽和に近い状態に変遷すると推る材料,煮沸時間にかかわらず概ね一定の値を示す材料測されており,せん断強度も低下することがいわれていなど,その傾向は試料の種類によって様々である。る。脆弱岩破砕土の力学試験はこれらの沈下や安定性に. 粒度試験JIS A 1204 「土の粒度試験方法」では目開き 2 mmのふるい残留分を目開き 2 mm のふるいの上で水洗いし,関する問題に対処するために行われることが多い。. 圧縮沈下試験締め固めた土の圧縮性を評価する試験としては,一般ふるいに残留した試料については,一定質量になるまでに圧縮沈下試験や圧密試験が行われている。これらの圧炉乾燥を行うことが規定されている。脆弱岩破砕土の場縮試験は,脆弱岩破砕土を道路盛土の品質管理基準に合合,この水洗い過程において,水洗いの程度によってはわせて供試体を作製し,それを乾燥及び水浸の繰返し作礫分の細粒化を進行させる可能性がある。したがって,用を与えて圧縮沈下量を測定する試験や,脆弱岩破砕土試験の目的によっては,水洗いの時間や方法を別途定めを可能な限り細粒化させて,粘土状になったものを圧密たり,水洗いをせずに自然乾燥状態でほぐしながら,ふ試験するなど,破砕・細粒化を再現した状態で実施されるいにかける方法6)も行われている。. 岩石のスレーキング試験脆弱岩破砕土を盛土材料に使用する際には,破砕性や細粒化度合いなど,乾燥と湿潤の繰返しによる材料の変図―煮沸時間と土粒子の密度の関係(藤田・古河ら5)に加筆)10図―破砕率とスレーキング率による岩砕盛土の供用後の沈下特性の評価8)地盤工学会誌,―/(/) 論図―説各試験条件の破壊包絡線の比較10)包絡線はほぼ CD 試験と同様の傾向であるが,粒径がそれよりも大きくなると有効拘束圧の増加に伴って包絡線は曲線的に変化する。スレーキングが生じた岩片からなる泥岩供試体は,粒径範囲や拘束圧の状態のみならず,図―一次元圧縮試験における圧縮特性と粒度変化10)水浸・乾燥状態や非排水・排気条件等の試料及び試験条件によってかなり支配されるとして指摘している11)。る。一次元圧縮沈下試験は,対象とする土質,盛土の規模.おわりにや品質管理基準に応じて,供試体の大きさ,粒度,試験本稿では,堆積軟岩材料である泥岩や凝灰岩などの脆における載荷重,段階載荷や載荷時間,乾燥や水浸作用弱岩を掘削して,盛土材料として用いる場合,その材料などの条件を決定している。試験方法は,JHS 115「岩を脆弱岩破砕土として再定義し,試験方法や結果の評価の乾湿繰返し圧縮試験方法」9) があるが,対象土に応じについて述べた。これを盛土材料として使用する場合,て個別に条件を定めて実施していることが多い。図―施工完了後の残留沈下や盛土全体の安定性低下が問題とは新第三紀鮮新世の泥岩に乾湿繰返し履歴を与えた一次なる。泥岩や凝灰岩は全国に分布しており,通常の土工元圧縮沈下試験の結果である。この図は乾湿繰返しサイ工事で遭遇する機会も多いものと考えられる。近年ではクル数と間隙比,試験後の 0.85 mm 未満の粒度の重量脆弱岩の様々な課題に対して数多くの研究がみられるよ百分率をまとめたもので,一次元圧縮過程では図―のうになってきた。今後の研究成果に期待したい。本稿が( c )のように破砕粒子含有率 F は圧縮応力増加に伴う読者にとって有益となれば幸いである。明確な粒子破砕現象を確認できる。このとき圧縮応力の増加に伴って体積圧縮し,片対数での圧縮線の傾きは徐々に右下がりになる。乾湿繰返し過程では図―の(d)のように 3 サイクル後に破砕粒子含有率 F が 40 前後に達し,図―の(b)から間隙比が0.6以上減少して大圧縮することが分かる10)。参1)2)3). 強度試験せん断強度の低下を評価する場合,安定検討のせん断定数の利用も考慮して,多くは三軸圧縮試験が実施され4)5)ている。この三軸圧縮試験の方法は JGS の基準によっている場合が多いが,乾湿繰返しの強度低下を再現するために供試体作製においては様々な方法が試みられてい6)る。これまで実施されている脆弱岩破砕土の三軸圧縮試験の目的は,強度特性を明らかにするために新鮮な状態と乾湿繰返しや水浸を受けた状態との比較試験や,将来7)8)の盛土の安定検討をするために盛土の強度低下を想定した試験が行われている。これらの試験は目的に応じて,試験者が想定する将来的な脆弱岩盛土材料の状態を表現するために供試体作製時の粒度,乾燥密度,飽和度や含9)10)水比などの条件が個々に設定されている。山口らはスレーキングが生じた岩片からなる泥岩供試体について,粒径範囲を 4 種類に分類し試験した。試料は数週間水浸し飽和供試体を作製して CD 試験, CU試験を実施した。図―は各試験での破壊包絡線の比較11)考文献株 東名高速道路牧之原地区地震災害検中日本高速道路討委員会報告,2009.講座 盛土材料としての体積軟岩の諸特性と盛土事例,土と基礎,Vol. 43 No. 11~Vo1. 44 No. 12, 1995~1996.菊本 統風化現象と変形挙動の記述,地盤工学会誌,Vol. 65, No. 2, pp. 26~27, 2017.Biarez, J. and Hicher, PY.: Elementary Mechanics SoilBehaviour, CRC Press, 1994.藤田龍之・古河幸雄電子レンジを利用した土の物理試験方法に関する 2, 3 の研究,土質工学会論文報告集,Vol. 28, No. 4, pp. 197~207, 1988.中村洋丈・小林 一泥岩を用いた高速道路盛土の物理特性と強度特性,第13回岩の力学国内シンポジウム講演論文集,No. 14, 2012.株 ・中日本高速道路株 ・西日本高速道路東日本高速道路株 NEXCO 試験方法,pp. 42~45, 2017.島 博保・今川史郎スレーキング材料(ぜい弱岩)の圧縮沈下と対応策,土と基礎,Vol. 28, No. 7, pp. 45~52, 1980.日本道路公団日本道路公団試験方法, pp. 300 ~ 305,2001.Kikumoto, M., Putra, A. D. and Fukuda, T. : Slaking anddeformation behavior, Geotechnique, vol. 66, issue9, pp.771785, 2016.山口晴幸・吉田廣太郎・黒島一郎・福田 誠スレーキングによって破砕した第三紀泥岩の三軸せん断特性,土と基礎,Vol. 38, No. 1, pp. 59~66, 1990.(原稿受理2018.8.2)である。 CU 試験では粒径が d = 4.76 ~ 9.52 mm 範囲のNovember/December, 201811
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  • タイトル
  • 火山灰質細粒土の利活用時の課題と検討例(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 片桐 雅明・中村 洋丈
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 12〜13
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300008
  • 内容
  • 報告火山灰質細粒土の利活用時の課題と検討例Problems and Case Histories in Practical Use of Volcanic Fine Soils片桐雅株 日建設計シビル明(かたぎりまさあき)中都市基盤・エンジニアリング部門村洋丈(なかむら株 高速道路総合技術研究所ひろたけ)主任研究員. は じ め に.火山灰質粗粒土による高盛土の設計・施工土工事で火山灰質土が問題となってきたのは,高速道. 変電所造成工事の設計検討路建設や大規模開発など,機械化による大規模土工や急最大盛土高さが 43 m に及ぶ東群馬変電所敷地造成工速施工が行われはじめた高度成長期以降からである1)。事は,火山灰質細粒土が火砕流堆積物の上に堆積する赤その問題は,盛土高さの増大による安定性や沈下,こね城山北東斜面における大規模土工事である3)。設計時の返しによる強度低下,低下した強度の回復を図るための留意事項は,地震時の高盛土部の安定性であった。すな工期の確保などである。これらの問題点を解決するため,わち,切り出した火山灰質細粒土を盛土材とすると,地多くの技術者の多年にわたる検討により,火山灰質土の震時の安定性が確保できなかったため,高強度のコアブ特性が明らかにされ,対処方法が提案されてきた2)。ロックを斜面内に配置して地震時の安定性を確保する構本稿では,火山灰質細粒土を地盤材料として用いる際造体が検討されたのである。この場合,盛土斜面は圧縮の設計・施工における問題点を整理し,それらを解決す性が大きく異なる材料が混在し,自重による圧密とそれるための方法並びに実際の検討例を紹介する。に伴う強度増加の評価が難しく,安定解析の条件の妥当.火山灰質細粒土の実務での問題点と解決法火山灰質細粒土を地盤材料として盛り立てる際の問題点としては次が挙げられる。性が問題となった。このコアブロックを有する盛土の沈下性状並びにコアブロックによる安定性評価のために遠心模型実験が行われた4)。遠心模型実験では,実地盤の土質性状に合致した模型こね返しによる強度低下,トラフィカビリティ低下地盤を作製することが課題であった。そこで,試験盛土過剰間隙水圧の蓄積による不安定化と残留沈下から採取したブロック試料に対して段階載荷圧密試験と施工管理方法の問題三軸 CU 試験を行い,実地盤の土質性状を把握した。そこれらの問題点に対する解決方法は,まず,地盤材料の一例として,圧縮性を比較した結果を図―に示す4)。としての特性を室内試験等から求め,設計値を設定する。模型地盤は,載荷する静的荷重を調整して作製し,ブロその際,特殊土であることを踏まえた実験条件としたり,ック試料の圧密特性に近づけた。なお,同様に作製した設計値とするときに何らかの補正を加える。さらに,実模型地盤から採取した試料に対して三軸 CU 試験を行い,験値から定めた仮の設計値で設計した試験施工を行い,強度増加率もブロック試料のそれとほぼ一致しているこ本施工に用いる設計値を再評価し,動態観測結果等からとを確認した。施工管理値を設定し,場合によっては,実施工中・供用後の計測値から,管理値が見直されるのである。図―は,所定の遠心加速度に達し,圧密度 90 となるまでに生じた各ターゲットの変位ベクトルである4)。例えば,強度が低い場合には,セメント等の固化材を天端付近の沈下は,コアブロックの有無にかかわらず,添加し,改良体として強度を増加させることが行われる。鉛直方向に模型サイズで 10 mm 程度発生したが,斜面過剰間隙水圧が蓄積して不安定化する場合には,排水材を所定の間隔で設置するなど,圧密促進の設計がとられる。また,将来の沈下が構造物の機能を損ねる可能性がある場合には,沈下予測とそれを基にした補修計画が策定される。このように,設計・施工・維持管理においては,まずは材料として改良した火山灰質細粒土の物性値を求めることは不可欠なのである。そのため,このような特異な特徴を有する火山灰質土に対しては,地盤材料試験の方法と解説1)において,通常の土質試験をベースに,特有の性質が得られる工夫や留意点が示されているので,大変参考になる。図―12模型地盤と試験盛土の圧縮性の比較4)地盤工学会誌,―/(/) 報図―図―休憩施設の平面位置と沈下計の位置図―盛土施工高さと各計測地点の沈下量告自重圧密過程のコアブロックの有無による沈下挙動4 )の変位は,コアブロックがない場合には水平方向にかなりの変位が生じ,ある場合にはほとんど発生しなかった。同様の方法で作製した地盤モデルに対して,水平震度を増加させる遠心載荷実験を実施した。コアブロックがある場合の破壊時の水平震度は,ない場合のほぼ 2 倍となった。また,これら実験結果は,地盤内の強度増加を考慮して行った円弧すべりの解析結果とも対応していた。このように,高盛土の安定性向上にコアブロックの設置が有効であることを確認するとともに,高盛土の安定性を評価する方法が確立することができた4)。に取ることによって,供用後の残留沈下には舗装補修等. 高速道路休憩施設の施工・維持管理検討の維持管理で対応が可能であると判断し,施工された。新東名高速道路の休憩施設工事では,「愛鷹(あしたか)ローム」と呼ばれる85~200程度の高含水比の火.おわりに山灰質細粒土を,これまでに類をみない約 480 万 m3 と本稿では,火山灰質細粒土を地盤材料として用いる際いう規模で盛り立てた5)。図―は,エリア全体と設置の設計・施工における問題点を整理し,地震時の安定性した沈下計の位置である。本線南側の盛土法面は盛土のを遠心模型実験により評価した設計例と,トラフィカビ安定性を図るため凝灰角礫岩を配し,本線並びに北側のリティ確保と残留沈下が問題となった高盛土の施工例を駐車場は愛鷹ロームを配するゾーニングが行われた。示した。最大盛土高さが約 55 m に及んだ経験がこれまでにな両事例とも,特殊土である火山灰質細粒土の地盤材料かったことから,東名高速道路の建設時に問題となったを土質試験,模型実験,試験盛土などによって適切に把愛鷹ロームのトラフィカビリティ確保や残留沈下に対し,握し,それぞれの土構造物に対する課題を解決した。こ施工前に,物理試験,乱した状態のコーン指数試験,圧のように,特殊土を対象とする場合には,対象とする地縮沈下試験,圧密促進の排水材配置の比較検討のための盤の特性を適切に把握することが必要なのである。試験盛土,トラフィカビリティが確保可能な転圧の試験施工を実施し,施工中には沈下量を動態観測した5)。転圧試験では湿地ブルドーザで転圧できることを確認した。また,他の試験結果から東名施工時試料よりも良質で,残留沈下量も小さいと想定されたが,維持管理計参1)2)画の資料とするため,施工時の動態観測が行われた。図―に愛鷹ロームを盛り立てた計測点の沈下計測結果を示す。No. 3 の施工から約2 300日までの総沈下量は4923)cm に達し,沈下率は8.8となり,施工中の沈下量は礫質土等に比べて相当大きいことが判明した。また,盛土4)完成後の残留沈下量は,東名と同様に推移するとすれば,50年後には 100 cm 程度となると算定された。しかし,動態観測結果によると残留沈下量は盛土完了 1 年後までに 50 年間の算定値の半分程度生じたことから,施工後供用までの期間を長期間確保することが残留沈下対策5)考文献地盤工学会地盤材料試験の方法と解説,第 8 編特殊土の試験 第 3 章火山灰質細粒土,pp. 965~987,2009.松本江基委員会報告 9. 火山灰土の利用と設計・施工上の問題点,火山灰質土の性質とその設計・施工に関するシンポジウム発表論文集,地盤工学会,pp. 74~99,1995.野本健司・田中 勝東群馬変電所敷地造成工事における設計と施工の概要,電力土木, No. 265 , pp. 58 ~ 62,1996.野本健司ら火山灰質粘性土を用いた高盛土の沈下と安定性に関する遠心模型実験,火山灰質土の性質とその設計・施工に関するシンポジウム論文集,地盤工学会,pp. 305312,1995.中村洋丈ら愛鷹ロームを用いた高盛土施工の圧縮沈下評価,土木学会論文集 C(地圏工学), Vol. 70, No. 1,pp125~134, 2014.(原稿受理2018.7.21)として効果的であると判断した。供用までの期間を十分November/December, 201813
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  • タイトル
  • 火山灰質粗粒土の地盤工学的性質の特徴(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 八木 一善・酒匂 一成・海野 寿康
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 14〜17
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300009
  • 内容
  • 報告火山灰質粗粒土の地盤工学的性質の特徴Characteristics of Geotechnical Properties of Volcanic Coarsegrained Soils八木一善(やぎ株岩田地崎建設かずよし)技術部次長海野酒匂一鹿児島大学寿宇都宮大学康(うんの.学術研究院かずなり)准教授としやす)地域デザイン科学部. は じ め に成(さこう准教授物理的性質日本は世界有数の火山国であり,第四紀火山による爆表―に,日本各地の火山灰質粗粒土の物理的性質を発的な噴火によって火山噴出物(テフラ=火砕物)が大示す。 Pfが火砕流堆積物(しらす), Pfa が降下軽石量に放出され,これが日本の広い地域を覆っている。こであり,噴出源(火山),火山灰記号及び採取地を併記の火山噴出物のうち,「火山灰質粗粒土」とは火山灰,した。軽石,スコリアなどの一次及び二次堆積物であり,細粒分含有率が50未満のものである。しらすの土粒子の密度は,一般の土(豊浦砂で 2.64Mg / m3 )に比べると小さな値である。これは,しらすカルデラ周辺の火砕流堆積物は,火口から火山灰,軽を構成する鉱物組成の大部分が火山ガラス( 2.16 Mg /石,スコリアなどが高熱及び混合状態で流下したものでm3 )で占められていること,軽石混じりのしらすの粒あり,火山灰台地を形成して分布が広域なもの,層厚が子内に微気泡があるためである。降下軽石では,土粒子数十 m に至るものがある。本稿では,北海道,東北,の密度や含水比の値に粒子内の間隙が大きく影響する。九州などに分布する火砕流堆積物の非溶結部を表す用語図―に軽石の粒子内と粒子間の間隙を模式的に示す。として「しらす」を用いている。「しらす」は南九州の軽石の粒子内には閉塞した間隙と水の流入が生じる開口地域的呼称に由来するが,盛土用の材料土としてしらすした間隙が存在する。この粒子内で閉塞している間隙はを利用する場合の一般的な名称は「火山灰」である。土粒子の密度に,開口した間隙は自然含水比 wn の値に火山噴火時に空中へ放出された後,降下堆積した軽石影響している。例えば,自然含水比が100を超える降を「降下軽石」と称している。火山の周辺に降下堆積し下軽石は,開口した粒子内間隙に多くの水分が保持されたものは,粗粒で多孔質な粒子が多い。偏西風の影響をている。土粒子の密度や湿潤・乾燥密度が低く,自然含受けて遠方にまで空中運搬されたものは,粒径を減じる水比が高い値となる降下軽石は,粒子内間隙が多いため傾向にある。盛土用の材料土としては,粒子の大きさにに粒子破砕性を示すという力学的な特徴がある。よって「火山礫」,「火山砂」などと称されている。しらすは,2 mm 以上の礫分(主に軽石)を含み,か1990 年 以 降 , 火 山 灰 質 土 や 破 砕 性 土 に 関 す る 研つ0.005 mm 以下の粘土分を含む幅広い粒径から構成さ究1)~3)が盛んに行われ,しらすと降下軽石について多くれ,粒度配合は良い。しらす及びその細粒分は,非塑性の知見が得られている。多孔質な軽石は粒子破砕が生じ若しくは低塑性である。風化していない降下軽石は,空やすいことから,「破砕性土」と位置付けられている。中運搬時の粒径淘汰によって細粒分含有率が 10 以下,火山灰質粗粒土の地盤災害は,大地震や豪雨の際に生じやすい。粒子が軽いしらすは豪雨による侵食や斜面崩やや風化したものでは 20 以下になることが多い。火山周辺に堆積した降下軽石は,礫分含有率が 50 以上,壊が生じやすく,しらすの不飽和浸透問題4)~7)に関する研究が行われている。また, 1993 年釧路沖地震以降に北海道,東北,九州などで生じた大地震により,しらすによる盛土の液状化被害や斜面崩壊が多発した。 1994年北海道東方沖地震の際には,粗粒かつ粒子が脆弱な摩周降下軽石(自然堆積地盤)の液状化も生じており,火山灰質粗粒土の動的力学特性の研究が行われた3),5),7)。これらの研究成果を踏まえて,本稿では各地のしらすと降下軽石の物理的性質,静的・動的力学特性,不飽和浸透問題における特徴を示した。また,火山灰質粗粒土の室内試験結果を評価する上で留意すべき点を述べる。図―14軽石の粒子内間隙と粒子間間隙地盤工学会誌,―/(/) 報表―告本邦の主要な火山灰質粗粒土の物理的性質(文献 8)に加筆修正)50通過粒径 D50 が 5 mm 以上となる場合もある。.三軸圧縮特性図―は,CD 試験による一次しらすの主応力差の最大値と圧密圧力の関係23),24) である。しらすは火砕流堆積物の非溶結部と定義されているが,一次しらすには高熱状態で流下堆積したという火山性の成因に由来する固結効果があり,それが圧縮及び引張り強度に大きな影響を及ぼす。この固結効果により,乱さない一次しらすの圧縮強度は乱した試料よりも高くなる。乱さないしらす 粒子の強度成分は,乱したしらすが有する強度成分(◯ インターロッキング,◯ 粒子間の毛管水によ間摩擦,◯ 固結の成分を加えたものと考えられる。る表面張力)に◯このため,乱さないしらすは粘着力成分を有しているが,図―一次しらすの主応力差と圧密圧力23),24)従来から乱したしらすの見掛けの粘着力はゼロとみなし乱さない降下軽石に粘着力成分があるとは考えづらいており,せん断抵抗角をモールの応力円に対して原点をことから,その内部摩擦角もセカントアングルによって通る接線の傾斜角(セカントアングル)で求めている。求める。ここで,粒子破砕による破壊包絡線の変化を模粒子破砕の影響によって,降下軽石でも見掛けの粘着式的に示したのが図―24) である。圧密圧力が高くな力が現れることがあるが,降下軽石は粗粒であり,しらるほど火山灰質粗粒土の粒子破砕が増加し,内部摩擦角すの場合と同様に細粒分は非塑性か極めて低塑性である。の低下と見掛けの粘着力の増加をもたらす。November/December, 201815 報告図―粒子破砕による破壊包絡線の変化24)図―図―液状化強度に及ぼす細粒分の影響25),26)三軸圧縮試験による降下軽石の粒子破砕24)図―24) は,三軸圧縮試験の際に生じた降下軽石の粒子破砕量(細粒分含有率の増加DFc)とせん断時の図―鹿児島県霧島市のしらすの水分特性曲線27)最大有効平均主応力との関係である。有効平均主応力が高くなるほど DFc は増加し,応力の大きさの影響を受表―鹿児島県霧島市のしらすの土質パラメータ27)ける。このため,構造物の形状などで定まる応力の大きさに着目して,圧密圧力を定めることが重要である。.繰返し非排水せん断特性火山灰質粗粒土に含有される細粒分は,その液状化強度に影響を及ぼす8),25)26)。細粒分は,ほとんどが母粒子の粉砕によるもので非塑性である。図―に,粒度調整)と姶良しらすにつした摩周降下軽石(表―の Maいて,細粒分含有率 Fc と SR20 との関係25),26) を示す。質粗粒土の静的・動的強度に及ぼす細粒分の影響は全て繰返し非排水三軸試験において,繰返し載荷回数 Nc=が解明されているわけではないが,粒子破砕や破砕細粒20回で両振幅軸ひずみ DA が 5生ずるときの繰返し応分の増加は締固め等の施工時にも生じるため,盛土の品力振幅比を SR20 と定義している。図―より,細粒分質や耐震性能の評価では十分に注意すべき点である。の増加によって液状化強度は著しく低下している。その強度低下は再構成よりも乱さない火山灰質粗粒土で著し.水分保持特性い。また細粒分含有率 Fc が30以上になると,しらす降雨時のしらす斜面の崩壊は不飽和状態にあるしらすと降下軽石の違いによらず,液状化強度はほぼ一定となの降雨に伴う含水比の増加,サクションの低下に起因すっている。この状態では,粗粒分の骨格の間隙の中が細ることが知られており4),保水性試験は不飽和透水試験粒分で充填され,細粒分の中に粗粒分が包含される形ととともに不飽和状態でのしらすの浸透特性を定量的に把なることから,細粒分が全せん断挙動の支配的要因にな握するためには必須の試験である。一例として,鹿児島ることを意味する。県で採取されたしらすの水分特性曲線を示す。一方で,先行的な圧密圧力と破砕細粒分の増加によっ図―27) は,鹿児島県霧島市国分重久(旧国分市入て過圧密履歴を受けた火山灰質粗粒土はやや固結し,液戸)のしらす(超軟質しらす,軟質しらす,中硬質しら状化強度は増加することも確認されている25) 。火山灰す)に関する加圧板法及び水頭法で得られた排水過程の16地盤工学会誌,―/(/) 報8)9)図―鹿児島県霧島市のしらすの粒径加積曲線27)水 分 特 性 曲 線 で あ る 。 表 ― 27) に 各 試 料 の 土 質 パ ラ10)11)メータ,図―27) に粒径加積曲線を示す。採取されたしらすは,粒径加積曲線からも分かるように細粒分が多12 )く含まれ,豊浦砂などに比べて水分保持特性は高くなると考えられる。しらすとその他の試料との水分特性曲線の比較は,参考文献6), 28)を参照されたい。13)14). お わ り に「地盤材料試験の方法と解説」における火山灰質粗粒15)土の解説の改定では,その特徴と砂質土との相違点を示すことに重点をおいている。日本各地の火山灰質粗粒土16)は多様であるが,火砕流堆積物(しらす),降下火砕堆積物(降下軽石・降下スコリア・降下火山灰)及び二次堆積物等の成因に着目すると特徴を見出しやすい。また,17 )本文で示した粒子の多孔質性,粒子破砕性,含有細粒分,成因及び堆積条件に由来する固結効果などの影響を理解した上で,試験結果の評価を行って頂きたい。18 )謝19)辞本稿は,火山灰質土に関連する既往の委員会の成果も示しており,その際に委員長を務められた三浦清一先生20)(北海道大学 名誉教授),北村良介先生(鹿児島大学 名誉教授)に多大なるご助言を頂いた。ここに,記して感謝の意を表します。21)参1)2)3)4)5)6)7)考文献火山灰質土の工学的性質とその利用に関する研究委員会火山灰質土の性質とその設計・施工に関するシンポジウム発表論文集,地盤工学会,pp. 1~122, 1995.破砕性地盤の工学的諸問題に関する研究委員会破砕性地盤の工学的諸問題に関する研究委員会報告書及びシンポジウム発表論文集,地盤工学会,pp. 1~74, 1999.北海道の火山灰質土の性質と利用に関する研究委員会実務家のための火山灰質土,地盤工学会北海道支部,2010.北村良介・酒匂一成・加藤俊二・水島俊基・今西 肇降雨時のしらす斜面の浸透・崩壊に関する室内土槽試験,地盤工学ジャーナル,Vol. 2, No. 3, pp. 149~168, 2007.風間基樹・高村浩之・海野寿康・仙頭紀明・渦岡良介不飽和火山灰質砂質土の液状化機構について,土木学会論文集 C, Vol. 62, No. 2, pp. 546~561, 2006.清原雄康・岩渕光生・風間基樹キャピラリーバリアにおける八戸しらすの適用性に関する研究,地盤工学ジャーナル,Vol. 2, No. 4, pp. 329~337, 2007.Unno, T., Kazama, M., Uzuoka, R. and Sento, N.: Liquefaction of unsaturated sand considering the pore airNovember/December, 201822)23)24)25)26)27 )28)告pressure and volume compressibility of the soil particleskeleton, Soils and Foundations, Vol. 48, No. 1, pp. 87100, 2008.兵動正幸・三浦清一・八木一善・荒牧憲隆・高田 誠・北村良介火山灰質土―その性質と設計施工― 3. 火山灰質粗粒土の工学的性質,土と基礎,Vol. 53, No. 11,pp. 37~44, 2005.八木一善・左近利秋・松本和正・三浦清一北海道の降下テフラの物理的性質の特徴,第46回地盤工学研究発表会,pp. 735~736, 2011.左近利秋・八木一善・松本和正・三浦清一北海道の火砕流堆積物の物理的性質の特徴,第46回地盤工学研究発表会,pp. 737~738, 2011.松本和正・八木一善・三浦清一北海道の東方域に分布する火砕流堆積物の物理的性質,第46回地盤工学研究発表会,pp. 739~740, 2011.地盤工学会東北支部東北地方の地盤工学, pp. 86 ~167, 1998.八木一善火砕流堆積物の締固め特性とせん断強さ,第51回地盤工学研究発表会,pp. 731~732, 2016.富田平四郎・鈴木 敬・松川 進火山成粗粒土の粒子破砕が締固め土の性質に及ぼす影響,土と基礎, Vol.46, No. 4, pp. 37~40, 1998.西岡孝尚・澁谷 啓富士山周辺における「スコリア」の地盤工学的特性,地盤工学ジャーナル,Vol. 9, No. 3,pp. 397~415, 2014.伊藤 徹・岩本志信・藤村 尚大山火山灰質土の工学的特性,火山灰質土の性質とその設計・施工に関するシン ポ ジ ウ ム 発 表 論文 集 , 地 盤 工 学 会 , pp. 155 ~ 160,1995.清水正喜大山火山灰質土( DMP 及び DKP )の不撹乱試料のせん断強度特性,火山灰地盤の工学的性質の評価法に関するシンポジウム発表論文集,地盤工学会北海道支部,pp. 187~192, 2002.土質工学会九州支部編九州・沖縄の特殊土 13. ぼら,pp. 171~178, 1983.北村良介・安田 進・岡林 巧5. しらすの工学的性質,火山灰質土の性質とその設計・施工に関するシンポジウム発表論文集,地盤工学会,pp. 36~45, 1994.北村良介・下川悦郎・地頭薗隆・肥山浩樹・松元真一・鈴木隆文大隅半島に分布する降下軽石(ぼら)の土質特性について,自然災害研究協議会西部地区部会報・論文集,Vol. 30, pp. 83~86, 2006.北村良介・松元真一・鈴木隆文降下軽石(ぼら)の粒度試験について,自然災害研究協議会西部地区部会報・論文集,Vol. 30, pp. 87~88, 2006.長谷川昌弘・笹木 弘・臼井 勝降下軽石の土質工学的性質についての調査,土と基礎,Vol. 49, No. 3, pp.22~24, 2001.村田秀一・山内豊聡乱さないシラスの強度特性の要因について,土質工学会論文報告集,Vol. 17, No. 3, pp.81~91, 1977.八木一善・三浦清一破砕性火山灰地盤の力学特性の評価,土木学会論文集,No. 757/66, pp. 221~234,2004.八木一善・三浦清一火山性粗粒土の繰返し非排水せん断特性に及ぼす破砕細粒分の影響,土木学会論文集,No. 694/57, pp. 305~317, 2001.荒牧憲隆・兵動正幸・岡林 巧粒度調整したしらすの液状化強度特性,土木学会第59回年次学術講演会講演概要集,pp. 483~484, 2004.財 土木研究センター平成 12 年度道路シラス法面検討業務報告書,pp. 資料―33~229, 2001.榎本雅夫・阿部廣史・川上 浩不飽和土の水分保持特性と浸透特性,第 24回土質工学研究発表会講演集,No.21, pp. 311~314, 1989.(原稿受理2018.7.17)17
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  • 地震災害時における火山灰質粗粒土の被災事例について(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 海野 寿康・八木 一善・酒匂 一成
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 18〜21
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300010
  • 内容
  • 報告地震災害時における火山灰質粗粒土の被災事例についてCase Study of Volcanic Ash Sandy Soil Damaged During Earthquake Disaster海野寿宇都宮大学康(うんの地域デザイン科学部酒八としやす)匂准教授一鹿児島大学木一善(やぎ株岩田地崎建設成(さこう学術研究院技術部かずよし)次長かずなり)准教授2008 年岩手・宮城内陸地震時に 2003 年に崩壊した沢の. は じ め に隣の沢埋め盛土部分が同様に崩壊した事例16),18) が挙げ地震国である我が国は,それと同時に多くの火山を有られる。この傾向は,地震によるものだけでなく,豪雨する火山国でもあり,国土の約 40 が火山灰堆積物でによる土砂災害でも同様の傾向にあり特に西日本では被覆われている。このことから地震の被災地域が火山灰質害が著しい状況にある。土分布域であることは稀ではない。これら地盤災害は,火山灰質粗粒土の多孔質で脆い粒図―は, 1964 年えびの地震から 2016 年熊本地震ま子の破砕現象と多量に含まれる非塑性細粒分など多くのでの地震の被災事例1)~21) を日本全国の火山灰質土の分特徴的な物理・力学特性が大きく影響していると考えら布図22) に記入したものであり,表―は図―に示すれる。特に,九州地方を中心に西日本に分布の火山灰質被災事例の諸元を示したものである。これらの図,表に土に対しては, 1952 年に『特殊土壌地帯災害防除及び示す通り国内の火山灰質土の分布地周辺に大地震が発生振興臨時措置法(特土法)』が制定されて以降,治山事した場合,必ずと言っていいほど斜面崩壊や液状化,土業や河川改修事業,砂防事業,かんがい排水事業等が行石流など大規模な地盤災害が発生した。さらには 1968われ自然災害(地盤災害)への対応が継続して行われて年十勝沖地震と 2003 年十勝沖地震の札幌市の宅地被害いる。北海道や東北地方,関東等に広く分布する火山灰や 1993 年釧路沖地震と 1994 年北海道東方沖地震の北海質土は,前述の指定地盤と類似した性質を示すものも多道標茶町の宅地被害など,同じ火山灰質土分布地区が複いと考えられるが 2018 年において指定は受けていない。数 回 被 災 す る 事 例 も 見 受 け ら れる 。 極 端 な 例で は ,本稿では,現在,改訂作業中にある『地盤材料試験の2003 年三陸南地震の際に発生した宮城県栗原市築館町方法と解説』(通称赤本)中の特殊土における『火山館下(旧築館町館下)の沢埋め造成斜面の流動性崩壊は,灰質粗粒土』に記載されている土について,地震災害時図―18日本における火山灰質土の分布と地震被害事例文献22)に加筆地盤工学会誌,―/(/) 報表―火山灰地盤の被害をもたらした地震の諸元と代表的な被害の概要1)~21)に発生する被害概要と液状化特性について紹介する。.告火山灰地盤の液状化履歴標茶町シラルトロエトロの住宅地で盛土の崩壊が生じ,住宅に甚大な被害が生じた10) 。いずれも火砕流堆積物による盛土である。同年の 1993 年北海道南西沖地震で国内で火山灰質土の液状化が地盤工学分野で被災報告は,駒ケ岳周辺の森町や七飯町などで駒ケ岳を噴出源とされたのは,南九州の 1968 年えびの地震によるものがする降下軽石や火砕流堆積物の盛土と自然地盤が液状化最初のようである。シラス研究委員会23) は,しらすのし多数の施設に被害が及んだ。次に 1994 年北海道東方斜面崩壊だけではなく,えびの市における川内川周辺で沖地震では, 1993 年に被災した標茶町の住宅地で再びの沖積しらす(加久藤火砕流堆積物起源)の液状化を報液状化による被害がもたらされた12) 。さらに 1997 年鹿告している。同年の 1968 年十勝沖地震でも,札幌市の児島県北西部地震14),24) では,震源地の周辺地域である支笏軽石流堆積物による埋立盛土が被害を受け噴砂現象鹿児島県入来町や港湾がある阿久根市で入戸火砕流堆積が確認された5)。その後,複数の地震で斜面崩壊の事例物(姶良カルデラ起源)を主体とする,しらす地盤が液が報告されているが 25 年後の 1993 年まで地震時の火山状化し同様な被害は県内各地で認められている。さらに灰質地盤の液状化被害事例についての報告は空く。2003 年十勝沖地震では,過去の大地震によって被災し1993 年以降,主に北海道内で 10 年間にわたって頻発した。 1993 年釧路沖地震では,道東の釧路市緑ヶ丘とNovember/December, 2018た札幌市の住宅地( 1968 年十勝沖地震)と端野町の農地(1994年北海道東方沖地震)で再び発生した17)。19 報告前記以外にも多くの火山質粗粒土が過去の多くの地震札幌 2 しらすの方が低くなる。この札幌 2 しらすの液時で液状化していると思われるが,その多くが震度 4状化強度が低くなる原因は,今のところ明らかとはなっ以上で生じ,MJ が7.5を超えた北海道の地震では震央かていない。ただし,札幌 1 しらすの細粒分含有率は Fcら非常に離れた遠方でも液状化が確認されている。一方,= 21 であるのに対して,札幌 2 しらすの場合は Fc =九州の直下型地震では震源周辺域に被害が集中しており,31 であり,細粒分が 10 ほど多くなる。この非塑性2016 年熊本地震でも熊本市内を中心に阿蘇中央火山岡細粒分の増加が,液状化強度に影響を及ぼしている可能起源のスコリア質テフラの混ざった火山灰質土の液状化が多数報告されている21) 。各地震の詳細な被害については,各々の地震報告書を参考にしていただきたい。.火山灰質粗粒土の液状化特性25)ここでは火山質粗粒土の液状化特性について,第二著者が発表している文献 25 )中の火砕流堆積物に関するデータを基に紹介する。. 試験試料と試験方法について三軸試験に用いた試料は, 2 地点 3 種類である。 1 つ目は,札幌市清田区の被災地 2 箇所で採取した支笏軽石流堆積物 Sp‰ である。ここでは清田団地の盛土から採取したものを札幌 1 しらす,同区美しが丘で採取した噴出試料を札幌 2 しらすと称している。また,北見市近郊の端野町では流動崩壊した盛土の上端箇所で屈斜路軽石流堆積物 Kc4 を採取した。以下では,これを北見しらすと称する。表―は,札幌 1 と札幌 2 しらす,北見しらすの物理的性質について整理している。三軸供試体(q=70 mm)は空中落下法で試料を堆積させたモールド側面に所定の回数の打撃を与え,目標とする密度(相対密度 Dri で50,70,90に相当)に調整した。三軸セル内に供試体を設置後,二重負圧法の適用,脱気水の通水,196 kPa のバックプレッシャーの供給により飽和した( B 値は全て 0.96 以上)。飽和が完了した後は,先行圧密圧力 spc ′= 49 kPa で等方圧密し,体積ひずみの変化率が 1.0 × 10-4 / min 以下になった時を先行圧密完了とした。圧密完了後は,有効拘束圧= 49 kPa のもとで等方的に膨張( 1 hr )させた。次sc ′に,軸差応力振幅一定,載荷周波数 0.1 Hz のもとで繰返し非排水せん断を行った。. しらすの液状化強度に及ぼす密度の影響図―に,各しらすの液状化強度線を両振幅軸ひずみDA = 5 についてそれぞれ示す。各しらすの液状化強度は,豊浦砂の場合と同様に密度依存性を示す。その液図― 札幌 1しらすの液状化強度線25) ( DA = 5 ) 札幌 2 しらす, 北見しらすしらす,状化強度は,相対密度 Dri=50と70で著しく低下する。また,札幌 1 と札幌 2 しらすの採取地は約 3 km しか離れていないが,その液状化強度を比べると明らかに表―試験試料(火砕流堆積物)の物理的性質25)図―20液状化強度と相対密度との関係25)~28)地盤工学会誌,―/(/) 報性が大きい。9)図―は,図―の結果に基づいて各しらすの液状化強度 SR20 と相対密度 Dri の関係を示したものである。SR20 は繰返し載荷回数 20 回に DA が 5 生じるときの10 )11 )繰返し応力振幅比 SR であり,図には豊浦砂26),27) 及び姶良しらす(入戸火砕流堆積物)28)の結果も示した。豊浦砂に関する試験結果と同様に,Dri が40から70の12 )13 )範囲では,各しらすの密度増加に伴う液状化強度の増加は比較的小さいようである。その相対密度の範囲におけるしらすの液状化強度は,豊浦砂よりも低いか同程度と14 )なる。したがって,相対密度が 70 以下の範囲で盛土の密度増加を図っても,強度増加に対するその効果は低いものと推測される。一方,北見しらすを除けば,相対15)密度が 70 以上になると密度増加による液状化強度の増加は非常に大きい。しかし,北見しらすでは密度が増加しても豊浦砂より低い液状化強度のままである。16 )以上,これらの結果は,しらすに代表される火山灰質粗粒土を用いての盛土造成において締固め密度の管理が重要になることを示唆する結果となっている。特に密なしらすであっても豊浦砂より液状化強度が低くなるもの17 )18 )があることに注意が必要である。19)謝辞本稿は,火山灰質土に関連する過去の研究委員会で委20)員長を務められた三浦清一先生(北海道大学名誉教授),北村良介先生(鹿児島大学名誉教授)の研究成果を反映21 )しました。ここに記して感謝の意を表します。22 )参1)2)3)4)5)6)7)8)考文献Yamanouchi, T., Taneda, S. and Kimura T.: Damagefeatures in 1968 Ebino Earthquakes from the viewpointof soil engineering, Soils and Foundations, Vol. 10, No. 2,pp. 129144, 1970.山内豊聡えびの地震としらす,土と基礎, Vol. 16,No. 5, pp. 1~2, 1968.青森県企画部青森県大震災の記録―昭和43年の十勝沖地震,1969.河上房義「東北地方の土木災害の概要」, 1968 年十勝沖地震調査委員会調査報告,pp. 615~625,1969.北郷 繁・土岐祥介「地震による火山灰および砂地盤の沈下に関する土質工学的研究」, 1968年十勝沖地震調査委員会調査報告,pp. 463~494,1969.小長井一男地盤と構造物の地震工学,東京大学出版会,pp. 71~72,2002.1978 年伊豆大島近海の地震による災害の総合的調査研 202039 ,究,文部省科学研究費 自然災害特別研究1978.1978 年宮城県沖地震調査報告書土木学会,pp. 445 ~449,1980.November/December, 201823)24)25)26)27)28)告信州大学自然災害研究会昭和59年長野県西部地震による災害,1985.1993 年地震災害調査委員会 1993 年釧路沖地震・能登半島沖地震災害調査報告書,地盤工学会,1994.1993 年地震災害調査委員会 1994 年北海道南西沖地震災害調査報告書,地盤工学会,1997.北海道東方沖地震災害調査委員会 1994 年北海道東方沖地震災害調査報告書,地盤工学会,1998.海野寿康ほか 1994 年三陸はるか沖地震の青森県新郷村における軽石混じり火山灰質砂質土の泥流状崩壊について,三陸はるか沖地震 10 周年記念シンポジウム, pp.158~164,2004.岡林 巧ほか 1997 年鹿児島県北西部地震および同第二北西部地震による地盤の工学的特性,鹿児島工業高等専門学校研究報告,No. 33, pp. 35~43, 1998.Konagai, K. et al.: Las Colinas Landslide Caused by theJanuary 13, 2001 oŠ the Coast of El Salvador Earthquake, Journal of Japan Association for EarthquakeEngineering, Vol. 2, No. 1, pp. 112, 2002.2003 年年三陸南地震および宮城県北部地震災害調査委員会 2003 年三陸南地震・宮城県北部地震災害調査報告書,pp. 18~39,2003.2003 年十勝沖地震災害調査委員会 2003 年十勝沖地震災害調査報告書,地盤工学会,pp. 29~48,2004.平成 20 年岩手・宮城内陸地震 4 学協会東北合同調査委員会平成 20 年( 2008 年)岩手宮城内陸地震災害調査報告書,pp. 55~316,2009.東日本大震災に関する東北支部学術合同調査委員会東日本大震災に関する東北支部学術合同調査委員会報告書,pp. 3(DVD)2~151, 2013.栃木県土砂災害復旧事業の記録 2011.3.11東日本大震災,pp. 45~134,2014.地盤工学会調査団平成 28 年熊本地震による地盤災害調査報告書,pp. 26~141,2017.貝塚爽平日本各地の火山灰/日本における第四期のTephra の分布,第四期研究,pp. 72~79,1963.土質工学会シラス研究委員会えびの地震と地盤災害,土と基礎,Vol. 16,No. 9,pp. 47~59,1968.高田 誠・北村良介・木場英朗阿久根二次しらすの動的力学特性とその評価法,鹿児島大学県北西部地震被害調査研究会編 1997年鹿児島県北西部地震被害調査研究報告書,pp. 103~106,1998.八木一善・三浦清一・志比川清史火山灰質土の液状化履歴とその動的力学挙動,地盤工学会北海道支部50周年記念シンポジウム論文集,pp. 27~32,2006.土岐祥介・三浦清一委員会報告飽和豊浦砂の共通仕様に基づく全国一斉非排水繰返し三軸試験の結果について,土の非排水繰返し試験に関するシンポジウム発表論文集,土質工学会,pp. 1~35,1988.兵動正幸・荒牧憲隆・岡林 巧・中田幸男・村田秀一破砕性土の定常状態と液状化強度,土木学会論文集,No. 554/37,pp. 197~209,1996.兵動正幸・三浦清一・八木一善・荒牧憲隆・高田 誠・北村良介火山灰質土―その性質と設計施工― 3. 火山灰質粗粒土の工学的性質,土と基礎, Vol. 53 , No. 11,pp. 37~44,2005.(原稿受理2018.7.12)21
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  • タイトル
  • まさ土の不飽和浸透特性(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 中田 幸男・吉本 憲正
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 22〜25
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300011
  • 内容
  • 報告まさ土の不飽和浸透特性Water Retention Characteristic of Residual Soil中田幸男(なかた山口大学大学院ゆきお)教授. は じ め にまさ土地盤が土砂災害を引き起こす事例が後を絶たない。主なものでは,平成 11 年広島豪雨 ,平成 21 年中国・九州北部豪雨,平成 26 年広島豪雨が挙げられる。そして,平成 30 年 7 月 6 日から 7 日にかけての豪雨で,吉本憲正(よしもと山口大学大学院のりまさ)准教授体サイズは,直径 50 mm ,高さ 20 mm である。実験は,所定の空気圧を負荷し,排水過程での排水量を計測した後に,徐々に空気圧を下げ,吸水過程における吸水量を計測する加圧法により行っている。加圧法により得られた宇部まさ土の水分特性曲線を図―に示す。図より,緩い状態の Dc = 80は,密な状まさ土での土砂災害が発生した。豪雨が発生している領態の Dc = 95に比べて,体積含水率の値が大きく,そ域が花崗岩地域であったという見方もあるが,まさ土地の変化範囲も広いことが分かる。いずれの結果において域で発生する土砂災害が多いことに違いはない。まさ土も,体積含水率が 0.1を下回ることはなく,礫分を 40斜面の安定性の評価と崩壊の対策を格段に向上させる必程度含み,細粒分が 10 に満たないためであると考え要があることに違いはない。られる。また,取り得るサクションは,緩い状態におい斜面の安定性の評価には,不飽和浸透及び強度特性がて 20 kPa 程度であるのに対し,密な状態では, 30 kPa不可欠である。地盤材料試験の方法と解説において,い程度と,密になることで取り得るサクションはより高くくつか試験例を紹介しているが,強度特性の試験事例になる。これは,密になることで形成される間隙が細孔化比べて,不飽和浸透特性の試験事例は少ない。ここでは,することによると考えられる。この度の改訂において更新される不撹乱試料の不飽和浸図中のフィッティング曲線は,van Genuchten のモデ透特性の事例について紹介するとともに,再構成試料のル式を適用したものである。なお,排水過程と吸水過程水分保持特性の測定例を合わせて紹介する。.水分保持特性におけるサクションが 0 kPa の時の値が一致しない結果となったため,フィッティングは吸排水を別々に実施している。フィッティングに用いたパラメータは, Dc. 保水性試験による再構成試料の水分保持特性= 80 では,吸排水ともに a = 0.20, n = 2.80, m = 0.64山口県宇部市で採取したまさ土に対して,加圧法によであり,吸水時において ur = 0.160, us = 0.244 で,排水る保水性試験を実施した。用いたまさ土の粒径加積曲線時において ur=0.150, us=0.355である。 Dc=95では,を図―に示す。土粒子密度は, rs= 2.583 g / cm3 であ吸排水ともに a = 0.15, n = 2.20, m = 0.55 であり,吸水り,突き固めによる締固め試験の最大乾燥密度は,rd=時において ur = 0.106, us = 0.195 で,排水時において ur1.549 g / cm3 である。供試体は,初期飽和度を Sr0 = 90= 0.094, us = 0.260 である。これより,密度の増加によとし,締固め度を Dc= 80と 95の条件とした。供試り,パラメータいずれも値が小さくなる。図―22加圧法に用いた再構成試料の粒度図―再構成試料の水分特性曲線(加圧法)地盤工学会誌,―/(/) 報図―告不撹乱試料の採取と供試体1). 不撹乱試料の水分保持特性不撹乱試料の水分特性曲線が,透水装置を用いて計測されている。試料は,図―に示すように,現場からネ図―イルサンプリングで高さ 860 mm ,幅 190 mm ,奥行き用いられた浸透装置1)160 mm に削り出されたものである。採取された試料を,図―に示す透水装置に設置し,実験が行われている。この実験では,非定常浸透場を与え,その過程中のサク理論解を適用し,図―に示すように比透水係数も推定ション,含水比,密度が測定されている。ここでは,供している1)。試体下部から吸水して上部から水をオーバーフローさせ. 土柱法による再構成試料の水分保持特性る吸水過程と,水位を自由落下させる排水過程の 2 つ再構成試料の水分保持特性の把握のために,土柱法にの場での測定を行っている。図―は,この方法で求めよる測定を実施した。平成 21 年中国・九州北部豪雨にた水分特性曲線である。No. 1 から No. 9 となるにつれ,おいて,土石流が発生した防府市松ヶ谷で採取したまさ強熱減量の値が大きく,強風化していることが予想され土を用いて実験を行った。図―は採取した試料の粒径る。この図から,体積含水率は,No. 1 から No. 9 とな加積曲線である。この測定では,水分特性曲線のヒステるほど,高い値を示すようになる。また,残留サクショリシスを再現するために吸水過程と排水過程を模した方ンの値は試料によらず,ほぼ一定の値となる。法を採用した。自然乾燥状態の試料を 1.20 g / cm3 の乾さらに,マクロ間隙の存在で限界毛管水頭が低く,吸燥密度となるように 10 mm ずつ締め固めた。この手順排水過程の差であるヒステリシス幅が狭くなるのが特徴を繰り返すことによって 2.45 m の土柱を作製した。こである1)。この実験結果から,一次元鉛直浸透に対するの土柱に対し,吸水過程では,試料底部から常に 0.05図―November/December, 2018不撹乱試料の水分特性曲線1)23 報告図―不撹乱試料の比透水係数1)m を水浸させて 21 日間放置した。また排水過程は,一旦土柱内の水位を上端にまで上昇させた後,自然落下による水位の低下を 41 日間経過した後解体した。解体時には,数 cm ごとに供試体の含水比を測定し飽和度を求めた。また,縦軸に基準面からの高さ,横軸に飽和度又は含水比をとり水分特性曲線として求める。図―に縦軸にサクション( kPa ),横軸に体積含水率 u を取ったグラフを示す。湿潤過程で得られた水分特性曲線は,体積含水率 0.4においてわずかな立上がりを示し,体積含水率の減少とともにサクションが増加した。さらに,8 kPa 程度のサクション値で,用意した試料の含水比と同じとなった。乾燥過程で得られた水分特性曲線では,残留体積含水率が0.15程度であることが分かる。図―サクションが 7 kPa 以下となって,明確な含水率の増土柱法に用いた再構成試料の粒度加を示した。またこの方法で得られた湿潤過程と乾燥過程の水分特性曲線のヒステリシスは極めて小さいことも領域に相当する。豪雨による不安定化は,この水分状態分かる。から飽和度が増加する過程で発生していることになる。これを念頭に,不飽和・飽和の力学特性の把握とも組み. お わ り に合わせて,さらなる検討が進むことを期待したい。不撹乱試料の水分保持特性の測定事例について紹介するとともに,撹乱試料の測定事例を紹介した。これらに合わせて,原位置での浸透に関する測定事例も蓄積されてきている2)~5) 。地表面から1 m の深度の箇所では,飽和度で70~ 80程度2),体積含水率で 40~ 453),4),となっている。これ以浅の深度は,降雨の影響を敏感に受け,飽和度は高めでかつ変動しやすい。一方,以深では,降雨の影響を受けにくくなり,逆に地下水位の影響を受ける深度で飽和度の変化がある5)。また,測定された負圧が最大で 5 kPa 程度であるという報告もある2)。今回提示した結果について照らし合わせると,いずれも空気封入値が高くないため,サクション 5 kPa が遷移24参考文献1)荒木繁幸・澁谷 啓・西形達明・西田一彦・佐々木精一風化度に着目した不撹乱まさ土の不飽和透水特性,地盤工学ジャーナル,Vol. 6, No. 2, pp. 361~369, 2011.2) THI HA・佐々木 康・森脇武夫・加納誠二土と基礎自然まさ土斜面における土中水分およびサクションの現地観測,土と基礎,Vol. 51, No. 11, pp. 38~40, 2003.3) 西垣 誠・小松 満・龍満弘誠豪雨時における斜面崩壊予測に関する基礎的研究,土と基礎,Vol. 55, No. 6,pp. 24~26, 2007.4) 末永 弘・久野春彦・小早川博亮・塩竈祐三未固結地盤における降雨浸透減少に関する調査,地下水学会誌,Vol. 53, No. 3, pp. 267~282, 2011.地盤工学会誌,―/(/) 報5)岩田直樹・中井真司・片山弘憲・柳崎 剛・笹原克夫平成26年 8 月の広島県廿日市市において観測された降雨浸透と斜面の変形,地盤工学ジャーナル,Vol. 10, No.4, pp. 623~634, 2015.(原稿受理図―告2018.8.3)再構成試料の水特性曲線(土柱法)November/December, 201825
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  • タイトル
  • 高有機質土の力学特性評価の最新動向(<特集>特殊な自然地盤材料の材料物性)
  • 著者
  • 荻野 俊寛・林 宏親
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 26〜29
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300012
  • 内容
  • 報告高有機質土の力学特性評価の最新動向The Latest Trend in Estimating Mechanical Properties of Highly Organic Soil荻野俊秋田大学大学院寛(おぎの理工学研究科林としひろ)准教授 宏親(はやしひろちか)国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所総括主任研究員. は じ め に高有機質土とは植物遺骸が多湿の条件の下で長年にわたり分解が不充分なまま堆積してできた地盤材料であり,我が国では高有機質土は主に北海道及び東北地方に分布している。高有機質土のうち,未分解で繊維質なものは泥炭( Pt ),分解が進み黒色なものは黒泥( Mk )に分類される。本稿では高有機質土の基本的な力学的性質を概説しつつ,近年の規準改訂で追加された内容を中心に最新の動向についても紹介する。.せん断強さ高有機質土では一軸圧縮試験や三軸試験の応力―ひず図―み関係が明確な最大値を示さない場合が多いため,非排高有機質土に対する非排水三軸圧縮・伸張試験の例水せん断強さとしての物理的意味が曖昧になりやすい。したがって実務における安定計算では,非排水せん断強カムクレイ・モデルがこのような泥炭の特徴的なせん断さとして,基本的にオランダ式コーン貫入試験や電気式挙動と比較的よく一致している2)。また,高有機質土で静的コーン貫入試験などの原位置試験によるせん断強さは,せん断強さの著しい異方性も報告されている3)。が用いられる1)。一軸圧縮試験や三軸試験は,これら原位置試験の補助として実施されるか,あるいは研究目的.静止土圧係数で実施されるが,これまでに国内外で豊富なデータが蓄軟弱地盤上に構造物や盛土などを築造すると,圧密に積されている。図―に秋田県で採取した不撹乱試料による沈下のほかに,せん断に起因する地盤変形が生じる。対する K0 圧密非排水三軸圧縮・伸張試験結果を示す。高有機質土地盤の場合,せん断に起因する変形が著しい。. 非排水三軸圧縮試験近年の土地利用の高密度化に伴い,高有機質土地盤にお非排水三軸圧縮試験ではほとんどの場合,応力―ひずいても周辺環境の条件が厳しい建設工事が増加しているみ関係は軸ひずみ 15 以内でピークを示さず,せん断ため,実務においても圧密とせん断の両者を考慮できる中に著しい過剰間隙水圧が発生し,セル圧と間隙水圧が土の構成モデルを用いた弾塑性あるいは弾粘塑性解析にほぼ等しくなる。また,有効応力にもとづく内部摩擦角よる地盤変形予測の必要性が増している。特に,今後導が通常の土に比べて著しく大きな値を示す。これまでq′入される性能設計を考えると,その有用性は極めて高い。の実験結果を見ると q′は40~80°と試料によってばらつ地盤の弾塑性あるいは弾粘塑性解析を行う上で,原位きが大きいが,著者らの経験では正規圧密状態では q′置での初期応力状態の把握が重要なことはいうまでもな≒90°となることが多い。い。とりわけ,静止土圧係数( K0 値)を正しく評価す. 非排水三軸伸張試験ることが求められる。そこで本章では,高有機質土地盤伸張試験による泥炭のせん断特性はその著しい異方性の K0 値の測定事例について紹介する。から圧縮試験とは大きく異なったものとなっている。有古くから,高有機質土の正規圧密状態での K0 値が,効応力経路はほぼ鉛直下方向に推移し,せん断の進行粘土などの無機質土と比べ小さい値を示すことなどが報の変化がほとんど見られない。そ( q の減少)に伴う p ′告されている例えば4)。しかし,これらの測定は,拘束リの結果,圧縮条件下よりも大きなせん断抵抗を示し,応ングや拘束板に土圧計や水圧計を装着した,一次元圧密は伸張条件下力―ひずみ関係も大きく異なっている。q′試験方式によって行われており,試料と拘束リングなど≒ 90°)の 1/3 程度の値では大幅に小さく,圧縮側(q ′の摩擦の影響を含んでいる可能性は否定できない。となっている。また,各種構成モデルによる結果と比較そこで, Hayashi et al.5) は,固定ピストン式シンウすると,オリジナルカムクレイ・モデル,あるいは修正ォールチューブにて採取した乱れの少ない試料(高有機26地盤工学会誌,―/(/) 報図―告代表的な s′と K0 値図―質土13試料,粘性土7 試料)に対して,地盤工学会Li と K0NC の関係基準(JGS 0525)に従い三軸 K0 圧密試験を実施している。この際,載荷中に供試体内に過剰間隙水圧が生じると過小な K0 値となる恐れがあったことから,充分に遅い軸方向載荷速度( 0.2 kN / m2 / min )としたところ,K0 圧密中の側方ひずみは, 0.01 ~ 0.03 程度であり,JGS 0525 に示されている試験方法が,高有機質土に対しても適用できることが確認されている。一連の試験結果のうち,高有機質土試料の軸方向圧密圧力 s ′a と K0 値の代表的な関係を図―に示す。 s ′aが圧密降伏応力を超えて正規圧密領域になると, K0 値がほぼ一定値となっている。この値を正規圧密領域でのK0 値( K0NC)とした。続いて,圧密降伏応力に対して,充分に大きな軸方向圧密圧力を与えた後に K0 除荷を行図―Li と m の関係った。除荷過程(過圧密領域)における K0 値(K0OC)は,正規圧密領域での値と一致せずに,過圧密比る。( OCR )が大きくなるに従って大きな K0 値を示していK0OC=K0NC OCRm ……………………………………(2)Hayashi et al.5)が行った一連の実験において,高有機る。高有機質土の場合,強熱減量と関連づけて力学特性が質土についても式(2)を適用できることが確認されてい説明されることが多い。高有機質土の強熱減量は,有機ることから,図―に Li と m の関係を示す。ここで,物含有量を示すが,有機物の量が力学特性に強く影響を粘性土の m は0.46~0.52であった。Watabe et al.9)も,与えるからだと考えられる。そこで,図―に強熱減量世界中の数多くの粘性土が同程度の値を示すことを報告( Li )と K0NC の関係を示す。 Li が大きい,すなわち有しており,国内外のほとんどの無機質粘性土の m は,機物含有量が多い試料( Li=85,91)の K0NC は,0.5程度と見てよいようである。これと比較して,高有0.21~0.32と無機質土と比べて相当に小さい。また,Li機質土の m は,大きな値となっており,その傾向は Liが増えるに従い,K0NC がほぼ直線的に減少し,式(1)での大きい試料で著しい。高有機質土の K0OC は粘性土以近似できる。上に OCR の影響を強く受け, Li の増加に伴い m がほK0NC=0.47-0.0025 Li() …………………………(1)次に,高有機質土の原位置応力状態を考える。高有機ぼ直線的に増加することが分かる。両者の関係は式(3)で近似できる。質土のほとんどは地表面付近に堆積している。また,湿潤密度が極めて小さく,地下水位が比較的浅いため,有効土被り圧が極めて小さい。また,高有機質土層の地下水位は,季節的な環境変動を直接的に受け,年間の水位変動が起きやすい浅層地下水位である7)。以上のことは,m=0.005Li()+0.45 ………………………………(3).せん断剛性. 繰返し載荷試験図―に微小ひずみ域における高有機質土のせん断剛人為的な応力の増加がなくても,地下水位の変動による性率 G0 と圧密応力の関係を示す。高有機質土の G0 はわずかな応力の変化によって,高有機質土が容易に過圧他の土と同様に,圧密応力に対し,両対数軸上で直線関密状態になる可能性を示唆している。そこで, K0OC に係を示すが,その軟弱さから, G0 の値は普通の土に比ついて以下に述べることにする。Schmidt8)は,OCRべて著しく小さく,砂の 1/ 25,粘土の 1/ 5 程度である。とK0OC は,式(2)で関係づけられるとしている。ここで,また, log G0 ― log s 関係の傾きは砂,粘土よりもややm は K0OC と OCR を両対数で表示したときの傾きであ大きい。November/December, 201827 報告図―代表的な高有機質土の G/G0g 関係(文献11)に加筆修正)図―代表的な高有機質土の G0 と圧密応力の関係(文献13)に加筆修正)砂や粘土と同様に,高有機質土の G0 は圧密応力の他,含水比やその他の物性値を用いてこれまでいくつかの定式化が試みられている10)~12)。泥炭の場合,間隙比や物性の違いを表わすパラメータの代用として,含水比や強熱減量が用いられているのが特徴である。一方,広範囲なひずみ域における泥炭のせん断剛性率G/G0 とせん断ひずみ g の関係を図―に示す。高有機質土の結果は物性の幅が大きいためデータに幅があるものの,規準ひずみ(G/G0=0.5に対応するせん断ひずみ)は砂や粘土と比較すると大きく,せん断ひずみレベルが図―高有機質土のベンダーエレメント試験の送受信波形の例(文献13)に加筆修正)増加しても G があまり低下しない傾向がある。特に,有機分を多く含む試料では g = 0.1 付近に至っても G信波の立上がりが観測されている。また,振動数が 3の減少率は 10 以下である。また,高有機質土の履歴kHz 以上の場合,振動数が増加しても受信波の周期に減衰率は粘土に近い値を示すが,せん断ひずみが 1をはほとんど変化が見られず,送信波の周期と大きな差が超えるような大ひずみ領域では粘土よりも履歴減衰率が生じている。このような送・受信波形から求めた波の到小さくなる傾向を示す14)。達時間は信頼性に乏しく,今回の規準で定められた送信. ベンダーエレメント法周波数の条件を満たさない。したがってこの場合,条件2018 年 の 規 準 改 訂 で ベ ン ダ ー エ レ メ ン ト 法を満たす送信波の周波数範囲はおよそ 1 k ~ 2 kHz とい( JGS0544: 2011 )に関する記述が追加された。試験方うことになる。条件を満たす周波数範囲は圧密応力など法等は基本的には粘性土に準じており,高有機質土はベの実験条件に依存するが,その周波数は粘性土の場合とンダーエレメント法の適用が比較的容易であるが,適切比べると小さく,その範囲も狭い。実際の実験では,実な送信波の周波数についてはいくつか高有機質土特有の験者は適切な周波数を実験時に探索しなければならない。留意点もある。以下に代表的な試験結果を紹介するととこのような負担を軽減し,実験の効率化と実験後の送・もにその具体例を示す。受信波形の再検証を可能にする手段として,送信波にス図―に三軸供試体で実施した高有機質土のベンダーエレメント試験の送・受信波形の例を示す13) 。送信波イープ波を用い,実験後に任意の送・受信波を再構成する手法も提案されている15)。には 0.5 ~ 5 kHz の振動数の正弦波が用いられている。図―は高有機質土にこの手法を適用した例である。振動数が0.5 kHz の場合,波の送信が完了する以前に受供試体は直径約70 mm,高さ約150 mm の三軸供試体で28地盤工学会誌,―/(/) 報告る。参1)2)3)4)5)図―スイープ波を用いて再構成した受信波によって高有機質土の G0 の異方性を測定した例(上鉛直6)7)方向,下水平方向。文献16)に加筆修正)あり,トップキャップ,ペデスタル,及び供試体側面に8)組込んだベンダーエレメントによって鉛直方向及び水平方向に伝播するせん断波速度を測定した。鉛直方向と水平方向では BE 間距離が異なるため,条件を満たす送信9)波の周波数は異なるが,この例ではスイープ波を送信波に用いることで,実験後に条件に合致する周波数の送信波とその受信波(図中灰色線)を再構成することで最適な測定結果を得た。図中には比較のために実測した受信10)11)波形も示しているが,実測値とほぼ一致していることが分かる。また,この実験結果から不撹乱の高有機質土の G0 の12)異方性を求めたところ,Ghh/Gvh=2.7となり,砂や粘土に比べてはるかに大きな値が得られた16) 。この異方性は泥炭特有の植物遺骸の堆積構造に起因するものと考え13 )られる。. あ と が き14)建設現場をとりまく環境が一段と厳しさを増し,近い将来,性能設計も導入されることから,高有機質土に限15)らず地盤の変形問題では,今後より高い精度での変形予測が必要とされる。それに伴って,せん断強さ,静止土圧係数や変形係数,あるいは透水係数やそれらの異方性など,高有機質土という地盤材料のより精密な力学特性が求められると考えられる。その要求に見合った新たな評価手法の開発,実践,及びデータの蓄積が不可欠であNovember/December, 201816)考文献国立研究開発法人土木研究所泥炭性軟弱地盤対策工マニュアル,p. 21,2017.三田地利之・山添誠隆・林 宏親・荻野俊寛泥炭性軟弱地盤の変形解析への各種構成モデル・解析手法の適用性.土木学会論文集 C,66(1), 120, 2010.山口晴幸・森 茂・大平至徳・木暮敬二不攪乱泥炭の異方的せん断特性.土木学会論文集,( 364 ) , 189 198,1985.Edil, J. 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  • タイトル
  • 第53回地盤工学研究発表会を終えて(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 中野 正樹
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 30〜30
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300013
  • 内容
  • 第回地盤工学研究発表会を終えて中野正公益社団法人地盤工学会樹(なかの調査・研究部長. 数年ぶりの人超えまさき)名古屋大学教授ションも座長が見事に仕切っており,取り組みが成功であったことを確信しました。この座長選出は田中耕一副第 53 回地盤工学研究発表会(高松大会)が 7 月 24 日会長の発案で,今回はいくつかのゼネコンに候補者を推から 26 日の 3 日間,サンポートホール高松,レクザム薦して頂きましたが,その他企業でも座長を希望する声ホール(県民ホール)で開催されました。開催直前までは聞こえてきます。コンサルタント,地質調査業などあ平成 30 年 7 月豪雨により西日本各地に被害をもたらし,らゆる技術者にも広げて,学会・研究発表会の活性化,そその後の復旧作業を妨げるかのような猛暑となりましたして特別会員の特典に結びつくようになればと思います。が,発表論文数 1 179 件(前回 1 076 件),参加登録者数展望セッションも調査・研究部担当の企画です。以前(有効登録者数) 2 069 名(前回 1 910 名)となり, 10数の専門領域の権威の講演に戻してから 2 年目となり,年ぶりの 2 000人超えの参加者となりました。学会最大今回は,筑波大学の松島亘志教授より「粒状体力学は土のイベントを改めて認識いたしました。質力学の教科書を書き換えられるか」という題目でご講研究発表会は開催支部が主体的に準備・運営が行われますが,本部と支部とが密に連携を図り,より良い大会にすることが大切です。今回,その点に配慮しつつ,いくつか新たに取り組みましたのでご紹介いたします。.新たに取り組んだこと・工夫したこと演頂きました。粒状体力学に基づいて教科書の章立て案を示し,それに沿った興味深い講演でした。今年も大会前に,4 月の大分県中津市耶馬溪の斜面崩壊, 6 月の大阪府北部の地震被害,7 月の西日本豪雨と,多くの災害が発生しました。研究発表会としては特別セッションとして,九州支部による耶馬溪の斜面崩壊を予調査・研究部では,早くから支部との連絡を取り合う定しておりましたが,更なる災害が続いたことから,大よう心掛けました。実行委員会が本格的に動き出す前の会直前に災害連絡会議が主導してプログラムをつくり,昨年 8 月には,部内の研究発表会委員会の肥後陽介委緊急災害調査報告セッション 1 として,関西支部によ員長が,高松に出向き,会場下見をして開催場所の懸案る大阪府北部の地震災害が追加されました。また長谷川事項(各会場の広さやレクザムホールとの距離等)につ修一実行委員長の強いご意向から,急遽,特別講演会をいて情報共有し,大会として問題ないこと,さらに支部中止,緊急災害調査報告セッション 2 として,平成 30と本部の役割分担も確認したことで,支部がスムースに年 7 月豪雨による地盤災害緊急調査報告を行いました。動くことができたのではないかと思います。被災した地区の支部全てからの調査報告があり,共催のさて調査・研究部として,新たに取り組んだことのうち,2 点についてご紹介いたします。土木学会とともに,学会としての果たすべき役割,そして今後の方針を示しました。 800 人以上収容できる大1 点目は,発表申込みの〆切を延長したことです。申ホールでの開催となり,会場は多くの方が調査報告を真込みの延長は他学会でもよく行われていることですが,剣に聞いておりました。実行委員会の柔軟な会場運営に今回,地盤工学会として初めての試みでした。延長したより,多くの方の集まり,情報発信ができたと思います。ことにより,件数は言いませんが,発表件数は増加し,ご報告頂いた方々に対し感謝申し上げます。前回名古屋大会よりも多くの発表件数となりました。しかし,会員におかれましては,来年以降も延長があるだろうという期待はされず,〆切に間に合うよう申込みをして頂くよう,よろしくお願いいたします。.来年は大宮大会,そして学会創立周年高松大会開催に当たり,関係各位,特に実行委員会や四国支部の皆様には大変なご尽力を賜りました。四国支2 点目は,ゼネコンから多くの若手技術者を座長に選部は決して大きな支部とは言えませんが,会員,参加者出したことです。ご存知のように地盤工学会の特徴のひ目線で,大変素晴らしい大会を企画,運営され,心よりとつは,会員構成として研究者よりも多くの技術者が所御礼申し上げます。来年は学会創立 70 周年であり,第属しているということです。学会を支える技術者が,今54 回地盤工学研究発表会が 2019年 7 月 16 日から 18 日,以上に積極的に学会活動に参画できるような仕組みをつ埼玉県さいたま市(ソニックシティ)で開催されます。くれば,学会もより活性化すると思います。なお調査・特別講演や交流会は記念事業の一環となります。関東支研究部としては,今回選出された座長のセッションに分部では,開催に向けた準備が着々と進められております。担して参加し,必要に応じてセッションの活性化を図ろ多くの会員の皆様の応援と参加をお願い致します。うとしましたが,全くの杞憂に終わりました。どのセッ30(原稿受理2018.8.11)地盤工学会誌,―/(/)
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  • タイトル
  • 第53回地盤工学研究発表会(高松大会)を終えて(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 長谷川 修一
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 31〜31
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300014
  • 内容
  • 第回地盤工学研究発表会(高松大会)を終えて長谷川修一(はせがわ第53回地盤工学会研究発表会実行委員長しゅういち)香川大学創造工学部長・教授. は じ め に.大会の危機管理第53回地盤工学研究発表会が平成30年(2018年)7月. 緊急災害への対応24 日から 26 日まで高松市で開催されました。全国大会大会直前 7 月 5~8 日にかけての豪雨によって,西日が高松で開催されたのは,第 4 回( 1969 年)と第 12 回本各地で甚大な被害が発生しました。香川県では大災害(1977年)でしたので,約40年振りの高松大会です。四の一歩手前で降雨が収まったため大会の開催には支障が国では 1994年の第 29回高知大会, 2001年の第 36回徳島出ませんでしたが,隣県の岡山県,愛媛県,広島県では大会, 2010 年の第 45 回松山大会が開催されましたので,歴史的な被害となりました。当初の計画では, 17 時か平成の御代における最初で最後の高松大会となりました。らの特別講演会に向けて,サヌカイト演奏の設営とリそのためか,発表論文数 1 179 (前回 1 076 ),参加登録ハーサルのために大ホールを 13 時から使用する予定で者(有効登録者)数2 069名(前回1 910名)と,非常にしたが,特別講演会を中止して緊急災害調査報告セッシ多くの方々に参加,発表していただきました。また,ョン「平成30年 7 月豪雨による地盤災害緊急調査報告」56 団体から技術展示をいただきました。実行委員会をを開催することを中野正樹調査・研究部長に提案し,大代表して,篤くお礼申し上げます。谷順会長の了承をいただき,急遽開催することになりま.開催場所とテーマした。地盤工学会災害連絡会議の小猛司幹事長には急遽発表者の段取りをいただき,また座長を務めていただメイン会場となったサンポートホール高松は,かつていた木村亮副会長をはじめ発表者の皆様には緊急に対応宇高連絡線の高松駅と高松港があった埋立地にあります。いただき,本当にありがとうございました。報告会では1988 年に本州と四国を結ぶ瀬戸大橋が竣工したため,大ホールの 3 階席までほぼ満席になり,マスメディア宇高連絡線が廃止され,岡山と高松を 1 時間で結ぶ瀬の取材も多数あり,大盛況となりました。戸大橋線が開通してから 30 周年の記念の年に全国大会が回ってきました。サンポートホール高松は, JR 高松駅・高松港を結ぶように業務・商業等の機能を集積し,国際化・情報化に当初の特別講演会については,香川でしか体験できない内容を設定していましたが,この日のために準備いただいた演奏者,講演者には大変申し訳なく,また事情をご理解いただいたことに対して,心から感謝申し上げます。対応した新しい街で,本州から小豆島,直島などの観光. 記録的な猛暑対策地へ移動する拠点となっています。会場は駅前,港の便大会期間中の高松の最高気温は, 24 日 37.7 °C , 25 日利さだけでなく,会場から高松港を出入りするフェリー36.3°C,26日37.1°Cと,記録的な猛暑となりました。こ等を眺めることができる一等地でもあります。のため,炎天下で会場案内を担当するアルバイト学生にサンポートホール高松の南東側には,高松の発展の基は で き る 限 り の 熱 中症 対 策 を 施し , ま た 大 会 参 加 者になった高松城跡が玉藻公園として保全されています。2 000人分の熱中症と食中毒の団体保険を掛けました。高松城は北側が瀬戸内海に面しており,堀には海水が流幸い事故もなく大会が終了でき,皆で安堵しました。れ込む水城です。現在は,玉藻公園の北側の海面は埋め立てられ,第二会場であるレクザムホール(県民ホール)まで水城(みずき)通りが整備されています。さらにそ.おわりに高松大会の開催に当たって,2 年前から事務局長であの東方には,典型的なメサとして天然記念物に指定され,る香川大学創造工学部の山中稔教授を中心に万全の準備史跡でもある屋島が鎮座している風光明媚な会場です。をして大会に臨みました。本部理事でもある山中事務局この立地環境を踏まえて,大会のテーマを「地域の安長の奮闘と本部との調整なくしては大会の成功はありまサ全と文化を支える地盤工学」と設定し,特別講演を◯株 セキヤ様と実せんでした。また会場の設営と運営には 讃岐うどんの名人の講演,◯ 地盤の成ヌカイト演奏,◯行委員の所属機関から全面的な支援をいただいたおかげり立ちからサヌカイトと讃岐うどん文化を考える,の 3で,混乱もなく大会を運営できました。最後に,大会に本立てとしましたが,大会直前に発生した平成 30 年 7対してご後援をいただいた国土交通省四国地方整備局,月豪雨災害によって急遽中止することになりました。香川県,高松市,また補助をいただきました(公財)高松観光コンベンション・ビューローに深く感謝申し上げます。地盤工学会誌,―/(/)(原稿受理2018.8.8)31
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  • タイトル
  • 粒状体力学は土質力学の教科書を書き換えられるか(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 松島 亘志
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP1〜HP1
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300015
  • 内容
  • 粒状体力学は土質力学の教科書を書き換えられるかHow Can ‘Granular Mechanics’ Innovate Soil Mechanics Textbook?松島 亘 志(まつしま たかし)筑波大学 システム情報系 教授1. は じ め に第 53 回地盤工学研究発表会(高松大会)において,標する答えを系統立てて学べるものであるべきであろう。一方で,土粒子スケールの力学を体系化するときに障壁となるのは,自然材料としての土粒子の多様性である。記の突飛なタイトルで展望講演をさせていただいた。最特に粘土に関しては,様々な粘土の化学組成と結晶構造上編著「土質力学」以来,土質力学を粒状体力学から読が粘土粒子の特性を決める,といういわば「土質材料学」み解く試みには長い歴史があり,筆者もこれまで,そのの複雑さが,シンプルな粒状体力学の適用を難しくして流れで研究を行ってきたが,常に土質力学の「傍流」といる。しかしながら,この複雑さは,「粒子より小さいスしての地位から抜け出せないでいる現状を感じている。ケールの現象はスケール分離して単純なモデルで扱う」一方で,土質力学を学ぼうとする他分野の研究者から受という原則を強調すれば避けられるものである。すなわける「どうして間隙比と圧力の log をバイリニアでモデち,砂粒子表面のラフネスを摩擦係数に押し込めるのとル化するんですか」といった素朴な問いに対して,「実験同様,粘土の多様な結晶構造の影響は粒子間付着力モデ事実だから」といった答えしか持っていない現状の土質ルに押し込める,といった操作によって,粒子スケール力学は,やはり力学体系として十分整備されているとはの力学としての体系を整えることができる。言えないとも感じている。そして,そのような問いに対以上の点を踏まえて,現状の土質力学の教科書の構造する答えが,土を連続体として見ているだけでは決して(図―1)を,粒状体力学を含めた新しい構造(図―2)に移行得られないことを考えると,粒状体力学は,もっと土質させたい,というのが筆者の野望である。力学をしっかり支えないといけない立場にあるべきである。そのような強い思いから,標記のような講演タイトルをつけさせていただいた次第である。2.現状の教科書の問題点と,粒状体力学ベースの新しい教科書の構造の提案3. おわりに図―2の土質力学部分の具体的な内容については,1ページではとても収まらない。展望講演スライドをウェブサ イ ト (http://granular.kz.tsukuba.ac.jp/basics/) に 置 い て いるので,是非ご参照いただきたい。現在までに出版されている標準的な土質力学の教科書は,まず1章で土が土粒子の集合体(つまり粒状体)であることを示し,土粒子の性質(粒度や粒子形状など)やその堆積の仕方が土の力学的性質に影響を及ぼすと述べている。ところが,2章以降の記述では,透水係数と粒径の関係,有効応力の記述,ダイレイタンシーの定性的説明などの例外を除いては,そのような土粒子に関わる記述はほとんど見られなくなり,透水,応力場,圧密,土の破壊,極限解析と,地盤を連続体として解析する方法図―1 従来の「土質力学」教科書の構造が述べられる。しかしながら,そこで説明される事柄のほとんどは,材料が土質材料でなくても成立する,いわゆる「連続体力学」に属するものである。土-水連成解析であっても,2相の相互作用を含む支配方程式を導いた時点で土質材料としての説明はおわりで,後はどうやってそれを解くかだけの問題である。もちろん,そのような連続体としての解析が,現在の地盤工学の実務の基礎となっていることは確かであるが,「教科書」は実務の手続きを学ぶ「実用書」ではなく,土質材料の本質,すなわち「なぜそのように振る舞うのか?」という問いに対November/December, 2018図―2 「土質力学」教科書の新しい構造の提案(原稿受理2018.8.29)HP1
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  • タイトル
  • 技術展示コーナー,市民向け行事,見学会,交流会の報告(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 第53回地盤工学研究発表会(高松大会)実行委員会
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP2〜HP5
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300016
  • 内容
  • 技術展示コーナー,市民向け行事,見学会,交流会の報告第 53 回地盤工学研究発表会(高松大会)実行委員会1.技術展示コーナー1.1 はじめに第 53 回地盤工学研究発表会(高松大会)は,平成 30年 7 月 24 日~26 日の 3 日間にわたり,サンポートホール高松及び香川県県民ホール(レクザムホール)において実施しました(口絵写真-4,5,http://u0u1.net/EDoR)。両会場とも,高松港に面しており,青い海と緑の島が遠望でき,海風を感じることができる場所でした。技術展示は,サンポートホール高松 1 階の隣接する 3つのスペース(展示場,市民ギャラリー,コミュニケーションプラザ)にて開催しました(口絵写真-6~8)。今回の技術展示には 56 ブース(59 団体)の出展を頂き,技術展示ブースでは,材料,調査・試験法,解析法,設計・施工法等の地盤工学に係る優れた技術が広く紹介されました。技術展示開会式での小竹副実行委員長の挨拶を皮切りに,その後,多くの方にご来場頂き,各ブースで熱心な意見や情報の交換が行われました。また初日終了後,出展者及び来場者への歓迎式典(ウエルカムパーティ)を展示場内で行いました(口絵写真-9)。大谷地盤工学会会長の挨拶,長谷川実行委員会委員長の乾杯により始まった歓迎式典では,日中の暑さにより乾いた喉をうるおすビールとともに,おつまみの讃岐名物「しょうゆ豆」が好評でした。昨年度の名古屋大会にならって実施した歓迎式典は,3 日間にわたる技術展示への出展社相互の親睦を深めるきっかけになりました。技術展示コーナーへの来場者数は, 3 日間で延べ約3 500 名(推計)と多くの方にお越し頂けました。会場となったサンポートホール高松 1 階は,研究発表会参加者だけでなく,一般市民の方にも利便性の高い場所であり,昼休み休憩などには一般市民の方の来場も多く見られました。1.2 技術展示コーナーでの工夫と試み前年度の名古屋大会では過去最大の 73 ブースを記録しており,高松大会では果たして何ブースのお申し込みを頂けるかが当初からの心配事でした。さらに,会場となるサンポートホール高松 1 階の展示場は面積の狭さから 40 ブースしか確保できないという悪条件も重なりました。しかし,出展申し込み数は申込締め切り期日前の早々に予定数に達し,急遽,新たに展示スペースを確保した次第です。できるだけ多くの出展希望をかなえるべく,展示場に隣接する市民ギャラリーやコミュニケーシHP2ョンプラザを展示スペースとして利用するとともに,通路などのオープンスペースもブーススペースとして利用しました。それでもブーススペースが足りずに,せっかくのお申し込みをお断りさせて頂いた団体を生じさせてしまいました。技術展示コーナー内のブース割りにおいては実行委員会にご一任頂き,実行委員会では業種や地域性を考慮してブース割を決定しました。しかし,通路部のブースでは通過人数は多いものの滞在時間が短くなるなどのご意見を頂いており,会場設営における反省点となりました。高松大会の技術展示では,来場者に多くのブースを回って頂くための工夫として,技術展示コーナー内の 3 箇所に設けたスタンプを集める「スタンプラリー」を実施しました。スタンプラリーを終えた方には,特典として隣接する特設うどん店でさぬき名物の「ひやぶっかけうどん」を 100 円で提供する企画です。この企画は計画段階では好評でしたが,スタンプを 3 つ押してから展示場奥のうどんチケットコーナーで 100 円のうどんチケットに交換し(口絵写真-10),それを持って特設うどん店で食するというものでした。このように,手間が意外とかかることで,さぬきうどんの「早くておいしい」の早くに反する企画であったためか,初日に食されたうどん玉数は低調でした。2 日目及び 3 日目は,研究発表会会場で特設うどんコーナーを来場者にアピールするとともに,スタンプラリーなしでもうどん 1 杯 100 円とすることで,結果的にはうどん店閉設時間の 14:00 までには用意したうどん玉をほぼ食して頂きました(口絵写真-11)。さて,みなさん,提供した「ひやぶっかけうどん」の味はいかがでしたでしょうか?そのほか,技術展示コーナーでは,特別会員 PR,ドリンク無料提供,G-CPD 登録の各種コーナーを併設しました。例年の技術展示コーナーでは会場屋内に設けられている休憩・商談コーナーを,高松大会ではエアコンの効かない会場屋外に設けざるを得ませんでした。少しでも暑さをしのぐためにミスト送風機を設置しましたが,休憩・商談コーナーのご利用者にはご不便をおかけいたしました。1.3 おわりに出展者アンケートによると,おおむね会場環境に満足頂けたようですが,会場の狭さや奥まで来場者が入ってこない等のご意見も一方で頂きました。今回の課題を整理して,次期開催地に引き継ぎたいと思います。地盤工学会誌,66―11/12 (730/731) 最後になりましたが,出展者及び来場者の方々や,出を見学後,JR 高松駅に 16:30 に到着するスケジュール展者募集に際してご協力頂いた各種団体・機関に,厚くです。参加者 10 名+スタッフ 2 名の計 12 名でアットホお礼を申し上げます。ームな雰囲気のもとでの見学会でした。2.見学会(1)庵治・牟礼石の民俗資料館世界的銘石「庵治石」の産地である牟礼町の石工技術2.1 はじめにを伝える庵治・牟礼石の民俗資料館(口絵写真-12)で高松大会 2 日目の 7 月 25 日(水)に,1 日コースとは,後世に継承することをメインテーマに,各工程での半日コースの 2 つの見学会を用意しました。コース選定様々な石工用具が展示されているほか,手作業での石のにおいては,地盤工学に係わる場所でありながら,日ご切り出し,運搬,加工の各風景がジオラマで再現されてろは公共交通機関を使っても,なかなか行きづらいとこいました。ろを念頭に企画を練りました。参加者の間では,石工技術がなぜこの地域で発展して2.2 1 日コース(やむなく中止)きたのかの議論が生まれ,経済・交通といった社会条件見学会 1 日コースは,(1)新猪ノ鼻トンネル工事現場,のほか,花崗岩の産状やその鉱物組成という,銘石とな(2)こんぴらさん(金毘羅宮),(3)銭形砂絵「寛永通宝」るべく地質的素因にまで踏み込んだ考察がなされましを回るコースです。この 1 日コースの参加申込者数は,た。開催 1 週間前の時点でもごく少数であったために,参加(2)屋島申込者のご了解を頂き,やむなく中止としました。屋島は,山頂部の平坦面が急崖で囲まれたメサ地形と見学会 1 日コースは実施しなかったわけですが,今後して,昭和 9 年に国の天然記念物に指定されています。機会があれば是非とも訪れて頂きたく,以下に簡単にごまた,屋島の麓は源平の古戦場(1185 年)としても有名紹介いたします。です。屋島山頂には古代の朝鮮式山城である屋嶋城(や(1)新猪ノ鼻トンネル工事現場四国の主要幹線道路である国道 32 号線の,香川県三豊市~徳島県三好市区間は,讃岐山脈を横断する猪ノ鼻しまのき)の石垣が近年に復元されています。山頂の平坦面の南嶺部には四国八十八箇所 84 番札所の「屋島寺」があります(口絵写真-13)。峠を越えるもので,急坂や急カーブ,冬期積雪など,交参加者らは,山頂から讃岐平野と瀬戸内海の展望を楽通の難所となっています。これらを解消するため,延長しみ,瀬戸内火山岩類に特徴的な円錐状山地の景観と,8.4km の「一般国道 32 号猪ノ鼻道路」が建設されていまそれらが一連の地形配置として,瀬戸内海の多島美につす。本トンネル工事では,CIM 活用や坑内見える化シスながる様子を実感していました(口絵写真-14,15)。テムの導入など,働き方改革推進現場として,様々な取(3)丹下健三の建造物の見学り組みがなされています。建築の先生が参加されていたことから,スタッフの発(2)こんぴらさん(金毘羅宮)案で帰路のルート上にあった旧香川県立体育館(閉鎖中)こんぴらさんは,古来より海の神様,五穀豊穣・大漁に立ち寄ることにしました。本施設は,国立代々木屋内祈願・商売繁盛など広範な神様として信仰を集めていま総合競技場の雛形にもなったと言われる丹下健三の伝す。参道口から御本宮までは 785 段,奥社までは 1 368説的な建築物です。急なお願いにもかかわらず,先生に段の石段が続きます。御本宮は花崗岩の緩斜面上にありはこの建築物が持つ歴史や重要性についてご説明頂きますが,奥社は讃岐岩質安山岩からなる急斜面上にあるました。このような貴重な建築遺産を後世まで伝え残すため,本社から奥社まではさらに長い石段を登ります。ことが,我々の世代の重要な役割であると改めて認識しこれら宮の立地と地形地質との関係は,NHK の人気番組ました。ブラタモリで紹介され,香川大学創造工学部長の長谷川2.4 おわりに修一教授により分かりやすい解説がなされました。今年は特に猛暑著しく,半日コースさえも参加者が集(3)銭形砂絵「寛永通宝」まらないのでは?との不安がよぎりましたが,結果,10香川県観音寺市にある寛永通宝を模した巨大な銭形名もの方々にご参加頂き,予想外の喜びに変わりました。砂絵で,縦 122m,横 90m,周囲 345m の楕円形をなし,反面,見学会は一般市民向けとしていましたが,一般市琴弾公園山頂の展望台からみると真円に見えます。寛永民の参加はゼロでした。また,1 日コース見学会が参加10 年(1633 年)に藩主,生駒高俊公を歓迎するために者が少なかったために中止となったことも,反省点とし一夜にして作られたと言われており,この砂絵を見ればて残りました。コース選定や募集アナウンス方法など,健康で長生きし,お金に不自由しないと伝えられていま今回の課題を次期開催地に引き継ぎたいと思います。す。2.3 半日コース見学会半日コースは,JR 高松駅バス乗り場を 13:003.市民向け行事3.1 はじめにに出発後,マイクロバスで,(1)庵治・牟礼石の民俗資今回の研究発表会のテーマ「地域の安全と文化をささ料館と,(2)屋島(山頂,屋島の城,屋島寺)の 2 箇所える地盤工学」のもと,技術展示,特別会員 PR コーナNovember/December, 2018HP3 ー,特別セッション,サロン・土・カフェ W,見学会,は,高松市のご協力のもと高松市内の全てのコミュニテ市民向け行事を,一般開放いたしました。市民向け行事ィセンターに案内チラシの配布を行いました。また,案としては,地盤品質判定士会のご協力を得て,住宅地盤内チラシを自治会に回覧して頂いたコミュニティセン講演会と受託地盤相談会を実施いたしました。ターもありました。このように多くの参加者を募る努力3.2 住宅地盤講演会を行いましたが,特に相談会への参加者は少ない結果と大会 2 日目の 25 日(水)13:30~15:50 にサンポートホなりました。これは,香川県自体が比較的自然災害が少ール高松 5 階の第 5 会場において,「知りたい!宅地のないことや,地域の地盤災害特性までは気になるけれど安心,安全 講演会~住宅地盤に潜むリスク」を開催しも,自宅の地盤の安全性を意識させるまでにはまだまだました(口絵写真-16)。講演会は,高松市を中心とすであり,今後も継続して地盤品質判定士の知名度を向上る香川県の地盤情報や,安全な宅地地盤を見分けるためさせる活動を行っていく必要があると言えます。に必要な基本的な知識を伝えるとともに,自宅周辺の地盤の成り立ちや問題点などを知って頂き,日頃の防災に役立てて頂こうと開催いたしました。参加者数は 50 名と多くの参加を頂きました。一般市民の方の参加は約半数でした。講演は 4 名の講師により行われ,地盤品質判定士制度の説明の後,地図から自宅の災害安全性を見分けるコツ,4.交流会4.1 はじめに高松大会 2 日目に,大会メイン会場であるサンポートホール高松に隣接する JR ホテルクレメント高松の飛天の間において,交流会が開催されました。7 月に発生した西日本豪雨災害の救援・復旧作業が各香川県の地盤と災害,地盤に起因する住宅のトラブルな地で行われているさなかでの高松大会交流会の開催とど,住宅地盤に係る講演内容でした。なり,果たして何人の方に交流会にご参加頂けるか予想参加者に関するアンケート結果によると,参加者のの付かない中で準備を進めました。実行委員会では独自方々は宅地地盤の地盤調査の方法や妥当性,宅地の造成の努力を行いましたが,交流会への事前申込者数 251 名方法,宅地の事故に関する裁判事例などに興味を持ってと目標人数 350 名に遠く及ばず,実行委員会では当日のおられるようでした。また,アンケートによる意見では,申し込みに期待するしかありませんでした。しかし,大非常に興味のある内容であったので,我々一般市民への会期間中の当日申し込みが順調に増え,中止した特別講広報活動をより多く行い情報提供を行って欲しいとい演会の時間帯を利用した緊急災害調査報告セッションう意見や,日頃からなんとなく感じていた疑問が講演内の開催なども,当日申し込み者数の増加につながりまし容により明確に実感できたので子供の世代に伝えていた。きたい,等の意見が寄せられました。交流会の当日参加申し込み者数の一般 195 名,学生 133.3 住宅地盤相談会名を,事前申し込み者数に加えると計 459 名となり,盛大会開催期間中の 3 日間を通してサンポートホール高大な交流会を開催することができました。交流会にご参松 5 階の会場において,「地盤品質判定士による住宅地加頂いた多くの方々に,この場を借りて厚くお礼を申し盤相談会」を開催しました(口絵写真-17)。相談会で上げます。は,造成宅地地盤の専門家である地盤品質判定士が,相談者から住宅地盤に関する様々な疑問・不安な点をお伺いし,解決のアドバイスをしようとするものです。4.2 次第交流会は,開始予定時間の 19:00 に司会より開宴が告げられました。長谷川実行委員長の参加者へのお礼を込一般市民からの相談は 2 名あり,自宅周辺の液状化のめた挨拶の後(口絵写真-18),大谷会長に主催者代表危険性や,地域の自主防災に係る問題点や留意点などのとしてご挨拶を頂きました。大谷会長からは,来賓及び相談が寄せられました。関係者への謝意とともに,地盤工学会の社会に果たす役相談員は地元香川だけでなく,他地区で活躍する地盤品質判定士の混成チームでした。相談者の中には,現住所は高松市内だけども,実家は昨年 7 月の九州豪雨災害割や,学会員への今後の期待等が述べられました(口絵写真-19)。来賓として,国土交通省四国地方整備局企画部長の野で被害を受けた福岡県朝倉市という方がおられました﨑智文様,香川県副知事の西原義一様,高松市副市長のが,混成チームであったために詳細なアドバイスができ加藤昭彦様をお招きし,それぞれご祝辞を頂きました。ました。野﨑様は災害対応の陣頭指揮のための防災服姿であり,3.4 おわりにご祝辞では特に防災・減災への地盤工学者が果たす役割高松大会の後援を,国土交通省四国地方整備局,香川の大きさを熱く述べて頂きました。西原様並びに加藤様県,高松市から頂きました。また,香川県と高松市の広には,香川県若しくは高松市の災害履歴を踏まえた上で,報担当課を通してプレスリリースをお願いできました。当地は決して災害が少ない地盤環境にはなく,地盤工学そのおかげで,多くの一般市民の姿が会場内で見受けら研究推進への大きな期待が寄せられました(口絵写真-れました。この場を借りてお礼を申し上げます。20~22)。地盤品質判定士関連の二つの市民向け行事についてHP4中野調査・研究部長に乾杯の発声を頂き祝宴が始まり地盤工学会誌,66―11/12 (730/731) ました(口絵写真-23,24)。祝宴での料理と飲み物は委員会(32 名)を構成しました。四国四県の大学高専のいかがだったでしょうか。実行委員会では,高松らしい教員はもとより,各関係機関にも広く協力を頂きました。交流会にすることを念頭に,地元郷土色あふれる食事メ実行委員会において,国土交通省四国地方整備局,西日ニューや,地元で人気の高い日本酒をご用意いたしまし本高速道路(株)四国支社及び四国電力(株)土木建築た(口絵写真-25,26)。交流会の当日申し込み者数が部には,多大なご貢献を頂きました。急増したことで,急遽,料理数を増加する対応を取りま(公財)高松観光コンベンション・ビューローには,した。しかし,宴会スペースを広くすることはかなわず,会場の確保調整や,補助金・助成金の申請補助,プレス参加者には窮屈感のあるなかでの交流となってしまっリリース調整,観光案内等の配布物の無料提供等,高松たことは,実行委員会として申し訳なく思っています。大会の準備段階から開催当日まで,様々な場面で温かい交流会も終盤となり,次期開催地関東支部を代表してご支援を頂きました。桑野実行委員長から,次期の第 54 回地盤工学研究発表大会ポスター及び大会ホームページの作成では,地元会(大宮大会)の PR を兼ねたご挨拶を頂きました(口高松の広告会社である四国工業写真(株)に依頼しまし絵写真-27)。最後に,大野実行副委員長(四国支部長)た。要望した 3 つのイメージ「海,島,うどん」を実現よる閉会の挨拶で交流会を終えました。した大会ポスターは好評を頂きました。大会ホームペー4.3 おわりにジは,スマートフォンでの閲覧がスムーズとなるデザイ地方都市である四国・高松での開催であるため,交流ンとして頂きました。また頻繁な修正依頼においても,会への参加者は少ないのではとの心配がありました。高極めて迅速に対応して頂きました。松大会実行委員会では多くの方に交流会にご参加頂け会場の設営及び運営補助では,(株)セキヤ担当者とるよう,企画段階で様々な検討を行いました。研究会発は何度も打ち合わせを重ね,会場の制約から生じる様々表会会場が海に近いことから,船をチャーターした海上な問題に対して解決策を見出しながら当日を迎えましでの交流会実施や,交流会料理をいかにご満足頂けるかた。などです。スケジュールや予算上の難しさから,船上で高松大会開催においてご支援とご協力を頂いたすべの交流会実施は実現できませんでしたが,次回は高松らての方々にお礼を申し上げます。ありがとうございまししい交流会を是非実現できればと考えています。た。最後になりましたが,公務ご多用のなか,交流会にご臨席賜りましたご来賓の皆様,交流会の設営・運営にご(文責:山中(原稿受理稔)2018.8.30)協力頂いた関係者の皆様に深く感謝申し上げます。5.高松大会開催における関係者へのお礼高松大会開催にあたり,様々な立場の方々から多大なご支援とご協力を頂きました。高松大会では準備段階において,①発表者数及び参加者数の減少が心配されること,②研究発表会会場がサンポートホール高松とレクザムホール(香川県県民ホール)に分かれるという分散会場となってしまうこと,③技術展示コーナーのスペースが狭く必要なブース数が確保できないことが,大きな課題としてありました。これらの課題に対しては,高松大会実行委員会を掌握する調査・研究部会研究発表会委員会からはその都度適切な助言を頂きました。また,本部理事会には,調査・研究部会を通した実行委員会からの提案をご承認頂くとともに,高松大会の成功に向けた有形無形の多くの応援を頂くことができ,実行委員会の心配は大きく軽減できました。本部事務局の担当者とは,大会開催が迫るにつれ打ち合わせ内容が多岐にわたり,名前を名乗っただけで担当者につないでもらえるほど,毎日のように電話やメールでやりとりをしました。お世話になりました。地盤工学会四国支部は,全国の支部の中でも最も会員数及び予算規模の少ない支部です。この四国支部で全国大会を開催するにあたり,四国支部全員出動態勢で実行November/December, 2018HP5
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  • タイトル
  • DS-01「地盤関連ISOの最新動向と持続可能なISO活動に向けて」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 浅田 素之・椋木 俊文
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP6〜HP6
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300017
  • 内容
  • DS-01「地盤関連 ISO の最新動向と持続可能な ISO 活動に向けて」DS-01浅How can our ISO activities be sustainable?田素 之(あさだ清水建設 (株)技術研究所もとゆき)1.は じ め にISO 国内委員会では,例年ディスカッションセッショ椋木俊 文(むくのき としふみ)熊本大学 准教授3.特別講演カラム試験の ISO 化(肴倉氏;国立環境研)ンを主催し,地盤工学会が審議団体を務めている TC182上 向 流 カ ラ ム 通 水 試 験 は , ISO/TS(Technical(地盤工学),TC190(地盤環境),TC221(ジオシンセSpecification) 21268-3 “Up-flow percolation test”としティックス)の審議状況とともに, ISO に関わるトピッて標準化されている。TS は,Validation 未実施でも可クを紹介している。今年度は,各 TC の審議状況紹介,であり,正式な ISO ではない。ISO/TS 21268-3 を ISO及びトピックとして,地盤環境評価に関するカラム試験規格とするため,2014 年の TC190 総会において,作業の ISO 化,微動観測による広域地地盤特性評価に関する着手を提案,日本がプロジェクト主体となり推進するこISO 化について,特別講演をいただいた。その後,ISOとが決定され,現在は DIS の投票が行われている。活動に対する国からの資金的援助の現状を紹介し,学会微動観測での広域地盤特性評価(先名氏;防災科研)における ISO 活動の持続可能性について議論を行った。2.2017 年度の審議動向地盤工学会における ISO 活動(椋木准教授;熊本大学)海外会議参加は 13 回,のべ 6 名の委員を派遣した。微動観測による地盤の調査は物理探査手法の一つであり,地盤性状を比較的精度良く求められる。しかし,諸外国ではほとんど実施されておらず,手法も標準化されていない。国内で行われている地盤の評価システムは,コンパクトな微動計で構成されたアレイ観測により専門経済産業省受託事業を活用して重点的に海外派遣を行っ的な知識がなくても十分な精度で地盤データが得られるている WG もあるが,近年派遣者数が減少傾向にある。点に特徴がある。従来の微動観測による調査の問題を解特に,学会の自主予算での派遣は 2 件にとどまり,外部決できる,国際標準化に値する画期的な方法である。補助金なしでは活動できない状況にある。TC182 審議状況(豊田准教授;長岡技術科学大学)一軸圧縮試験,非圧密非排水三軸圧縮試験,圧密三軸圧縮試験,直接せん断試験,透水試験,コンシステンシー限界試験についての議論を行った。我が国の規格・基準を紹介するにあたって,英語版の規格・基準を配布できれば大変有効である。基準部会で作成した最新の規日本の微動観測地盤評価手法を ISO 化するために,防災科研と地盤工学会が共同して,経済産業省の受託事業をすすめているところで,TC182 内に,日本が主導する新たな WG を構築する予定である。4.まとめ2017 年度の地盤工学会 ISO 活動の概要を紹介したが,格・基準に対応した英語版は効果的である。各 TC の対応については,メール審議を中心に精力的にTC190 審議状況(川端氏;鹿島建設)行っている。一方,実際に ISO を審議している諸外国メカラム溶出試験規格の提案,サンプリング規格の改訂ンバーと会ってのコミュニケーションも大事である。し等に注力した。TC190 は 1985 年の設立以来 30 年にわかしながら,全方位的な ISO 活動に対する国の支援が狭たり多くの技術標準の規格化を行ってきたが,新しい規まりつつある現状があり,地盤工学会 ISO 国内委員会も格の検討数が減少,規格の改訂が活動の主体となりつつ時代に沿った変化,すなわち活動を絞り込む必要性が高ある。各国の活動予算の減少等もあり,2017 年の総会で,まっている。基準部,国際部ともよく連携し,学会の実組織全体のリストラ,幹事国の交代があった。力に応じた ISO 活動の展開を模索する時期が来ている。TC221 の審議状況(篠田准教授;防衛大学校)(原稿受理2018.8.24)ソウルで開催された全体会議(WG3)では直接せん断試験と,繰返し載荷条件下での(粒状材料による)力学的損傷の評価法に関するインデックス試験について審議された。現在審議中である耐久性評価のためのガイドライン(ISO/NP TS13434)は非常に参考になるため,今後,国内の実務者に情報提供する必要がある。HP6注;TC; Technical Committee;技術委員会SC; Sub Committee;分科会,TC の下部組織WG; Working Group;ワーキンググループ,SC の下部組織DIS; Draft International Standard;ISO 規格ドラフト案地盤工学会誌,66―11/12 (730/731)
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  • タイトル
  • DS-02「最近の初期地圧測定法の手法理論と適用」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 伊藤 高敏・横山 幸也
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP7〜HP7
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300018
  • 内容
  • DS-02「最近の初期地圧測定法の手法理論と適用」DS-02 Status of initial stress measurements and its application伊 藤高 敏(いとう たかとし)東北大学流体科学研究所 教授1.は じ め に横山 幸 也(よこやま たつや)応用地質(株)エネルギー事業部 技術参与を調べることで初期応力の情報を得ることができる。この方法を三重県紀北町海山にある産総研地下水観測井で世界的に広く普及している初期地圧測定法の一つに水採取されたコアに適用した。重松紀生氏(産総研)から圧破砕法があるが,我が国では基準化がなされていなか次の発表があった。発電所等の重要インフラの地盤評価った。さらに,海外で制定された基準が従来の水圧破砕では重要な問題となる。断層面には多くの場合に条線が法の理論に基づいており,我が国で普及してきた新しいあり,これから断層の運動方向を知ることができる。こ測定理論に基づく方法とは大きな差異が生じていた。この原理と応力テンソルインバージョン法を組み合わせるのため,「水圧破砕法による初期地圧の測定方法基準化ことで,上載層がない小規模断層でも活断層か否かの判WG」が地盤工学会によって設けられた。そこでの検討断が可能となる。今西和俊氏(産総研)から次の発表がを踏まえて水圧破砕法の基準案が作成され,地盤工学会あった。ある領域に複数の発震機構解のデータがあったの基準部及び理事会における所定の審議手続きを経て,場合,応力場が解析対象領域内で均一かつ,断層の滑り今年度に学会基準として制定される運びである。その検方向が断層面上のせん断応力の方向に平行と仮定すれば,討過程において基準化 WG は,平成 26 年及び 28 年の地対象領域内の 3 つの主応力軸の方向と応力比を推定する盤工学研究発表会にて DS セッションを設け,「水圧破砕ことができる。この方法と近年高精度化した微小地震のによる初期地圧測定法の問題点と課題」及び「水圧破砕発震機構解から分解能の高い応力場推定が可能になって法による初期地圧測定方法の基準案」を討議した。今回きた。小笠原宏氏(立命館大学)から次の発表があった。の DS セッションでは,基準化 WG の活動報告を行うと南アフリカ金鉱山では,採掘に伴って地震がしばしば発共に初期地圧測定法の普及拡大を図ることを目的として,生する。そこで,円錐孔底ひずみ法及び掘削コア断面の我々の生活に大きな影響のある地震と初期地圧の関わり楕円度から差応力を求めるア変形法で岩盤応力測定を行を中心とする 8 件の話題提供を行った。い,その結果を鉱山の応力モデルと組み合わせて地震発2.セッション内容生場の理解と地震リスクの低減を試みている。直井誠氏(京都大学)から次の発表があった。南アフリカの大深2.1 基準化 WG の活動報告度金鉱山において,Mw-4 規模(破壊サイズ数 cm 程度)初めに基準化 WG 幹事の横山幸也氏から,これまでのの破壊を 100m 程度の範囲で検知できる AE 観測網によ活動報告があった。この中で WG メンバーの紹介,確定る観測を行った。その結果,切羽直近の応力集中で二次した新しい基準「水圧破砕法による初期地圧の測定方法」元的な損傷ゾーンが形成される過程や,断層上で微小破の特徴として,新しい水圧破砕法の観測方程式,水圧破壊が定常的に発生していることなど,従来は検出できな砕装置の性能として求められるコンプライアンスの概念,かった多彩な現象を観察できた。廣濱千明氏(熊本大学)応力値算定の指標となる亀裂開口圧及び亀裂閉口圧の決から次の発表があった。地熱開発では,生産井から地熱定方法などの説明,さらに現在とりまとめ中の「基準の流体が抽出され,利用後の流体が還元井から地下に戻さ解説」の概要が紹介された。れる。そのような流体の抽出・注入は地下の応力を変化2.2 初期地圧に関わる話題提供させ微小地震を誘発する。本研究では,断層周囲岩盤の青柳和平氏(原子力機構)から次の発表があった。大剛性がどのように誘発地震によって放出されるエネルギ規模な地下施設の設計・施工に当たっては,岩盤の不均ーと関係するのかを数値解析を用いて定量的に評価した。質性を考慮して適切な初期応力状態を設定することが重最後に基準化 WG リーダーである伊藤高敏(東北大学)要となる。そこで,幌延深地層研究センターの深度 350mから次の発表を行った。上記の誘発地震対策の一環としに掘削された周回坑道で取得した内空変位に基づき,地て,注水から断層滑りに至るプロセスを数値解析で再現下施設規模の初期応力状態を推定する手法を新たに開した。この結果,岩盤応力の大きさや向きが断層滑りの発・実証した。小村健太朗氏(防災科研)から次の発表規模に大きく影響することが明らかになった。以上の内があった。コアを用いた手法の一つであるコアディスキ容に対して数十名の参加者で議論した。ング法では,コアが板状に細かく破壊された破片の形状November/December, 2018(原稿受理2018.8.17)HP7
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  • タイトル
  • DS-03「地盤情報データベースの整備とその利活用」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 三村 衛・ 北田 奈緒子
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP8〜HP8
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300019
  • 内容
  • DS-03「地盤情報データベースの整備とその利活用」DS-03Consolidation of Geoinformatics Databases and their application三 村衛(みむら まもる)ATC10 委員長,京都大学大学院 工学研究科 教授北 田 奈 緒 子(きただ なおこ)ATC10 幹事長,地域地盤環境研究所 部門長防災科学技術研究所のジオステーションで公開し,閲覧1.は じ め に可能とすることで,より多方面からの利活用が可能にな全国各地で地盤情報データベースの構築や公開が進められると同時に,国土交通省による地盤情報データセンったこと,グリッドモデルを関東地域に展開して検討を行っている状況の報告がなされた。ターの設置などの公開に向けた取り組みは,近年特に活次に,関東支部による「地盤情報を活用した首都直下性化しており,データベースの環境や閲覧のプラットフ型地震への対策検討委員会」の報告が王寺委員よりあっォームが急速に整備されつつある。このようなシームレた。地盤情報データベースや地盤モデルを地震防災や減ス地盤情報の構築に向けた取り組みや地震動による地盤災に役立てるため,地盤情報の継続的な収集と地盤モデの揺れや液状化検討への適用事例など,様々な活用事例ルの高度化及び活用を実施すること,地盤モデルを用いやデータベース・システムの品質管理や維持管理,運営た地震応答解析を行うとともに,2011 年東北地方太平洋方法等に関して討議を行った。本セッションは昨年度活沖地震による関東地域の被害の特徴なども整理し,近い動を終了した「全国電子地盤図の拡張と運用に関する研将来発生が想定されている首都直下型地震への備えを検究委員会」の報告も含めて実施した。討することとし,本委員会の研究成果は,地方自治体における地震防災や減災に役立てるため,第 3 版の「関東2.セッションの概要の地盤」として発刊を目指すことが報告された。DS-3 は 2018 年 7 月 25 日午後に開催され,ATC10 国内2.2 話題提供委員会における委員会活動の報告と関東支部における活話題提供は 13 編あり,熊本地震に関連した研究と地動の報告の後,13 編の話題提供による最新の研究につい盤情報の利活用に関する研究事例の 2 つに大きく分類さて発表がなされた。会場には 50 名以上の聴講者を迎え,れた。熊本地震に関連した研究は,阿蘇カルデラ内北部発表や報告された内容に対して,活発な意見交換がなさで発生した帯状陥没について,ボーリング,表面波探査,れた。微動探査など多種類の地盤情報を用いた地盤調査につい2.1 活動報告ての研究や熊本地震時の地盤特性についての検討例が示委員会報告内容は,まず,ATC10 委員会活動として,され,利活用に関する研究では,ニューラルネットワー11 月にニュージーランドのオークランドにて開催されクを用いた地層区分方法や同方法に対して理学的なシーるandケンス層序学を導入した事例などが示された。その他にGeoinformation Zoning for Disaster Mitigation,2018)の申も MRI を用いた解析事例やグリッドモデルによる応答し込み状況等についての報告及び,次年度台北にて開催解析事例などが報告された。GIZ2018(InternationalConferenceofGISされる ARC2019(国際地盤工学会 アジア地域会議)に「地盤情報」というキーワードについて,従来は一般おいて ATC10 の特別セッションを設置することになっ的なボーリングデータと考えられていたが,最近では多た旨の報告を行った。様化して,実に様々なデータを用いた研究が行われてい次に国内委員会 WG1(地盤データ品質標準化小委員会)ると感じられた。また,解析,検討についてもバリエーの活動報告においては,WG1 幹事である和田委員より報ションが増え,目的とする事象や対象地層に対して,最告があり,地質や地盤のモデルを含む様々な地盤データ適な手法を用いて検討するように取捨選択できる段階にの品質(不確実性)を明示し,設計・施工・維持管理段到達していると感じた。モデル化についてもニューラル階に確実に引き継ぎ,以て地盤リスクのマネージメントネットワークによる学習やグリッドモデルなどが利活用に資することを目的として,地盤データが持つ品質を説されていて,今後はこれらのデータが持つ品質(不確実明するための項目や仕方,アウトプットがどのような情性など)についてのトレーサビリティの仕組みが必要と報に基づいて作成されたのかを追跡可能とする方法の提感じた。案を目指した活動についての紹介がなされた。(原稿受理2018.8.25)国内委員会 WG2(電子地盤図 WG)の活動報告を幹事の清木委員が行い,従来からの全国電子地盤図を(国研)HP8地盤工学会誌,66―11/12 (730/731)
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  • タイトル
  • DS-04「新しい地盤工学のためのマルチスケール・マルチフィジックス」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 中田 幸男
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP9〜HP9
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300020
  • 内容
  • DS-04「新しい地盤工学のためのマルチスケール・マルチフィジックス」DS-04 Multi-scale and multi-physics for novel geotechnical engineering中田幸男(なかたゆきお)山口大学大学院 教授1.は じ め にラインド解析)した後で,実験結果と解析結果がどれくらい異なるかを,比較することを考えている。現時点でDS-04 は,TC105 国内委員会で運営される DS である。は,候補として安息角試験を取り上げる予定である。まこの委員会は,国際地盤工学会 TC105(ミクロからマクた,3Dプリンターで作成した粒子を用い,2 種類の測ロの地盤力学)技術委員会の活動を支援するという趣旨定方法を対象にすることとして,準備を進めている。本で,地盤工学会国際部の中に設置された。TC105 は,設DS では,この課題の設定について,時間をとって意見立当初,微視的な地盤力学挙動について,国際的な研究交換した。フロアーからは,粒子物性が結果に与える影交流を図るために設置された。その後,発展的にマクロ響についての質問があった。また,安息角試験だけでなからミクロにおける地盤力学及び地盤工学に対する研究く,三軸圧縮試験のような拘束圧が高いものも検証問題と対象を拡大して活動が図られるようになった。国内委に取り上げるべきであるという貴重な意見があった。員会もこれを受けて,地盤力学にとどまらず,地盤工学の問題も視野に入れた検討を進めてきた。3.研究の動向地盤工学研究発表会における DS の運営は,2013 年か調査・実験・解析技術の高度化については,応力発光ら近年の大規模かつ複合的な地盤災害に関連したテーマ粒子を作成して,応力の可視化を試みる研究や,安息角を取り上げてきた。さらに 2016 年からは,地盤力学におのシミュレーション結果に与える装置寸法の影響,透明いて一般的に認知されている現象や理論,経験則に対す土(粒子と同じ屈折率の液体を用いることで粒子が透ける深い理解が必要であることから,マルチスケール,マて見える原理を利用した実験技術)を用いた実験手法にルチフィジックスの考え方を取り入れた地盤力学の深化,関する検討,マルチフィジックス問題に応えられるよう及び新しい地盤工学の創出について議論することとして,な解析手法の確立の研究が示された。セッション運営を行ってきている。ここでは,これまで地盤力学の深化については,X線 CT 技術を利用して,の国内委員会の活動報告と,その中で進めようとしてい不飽和土に対する排水条件と,メニスカスの変化に対する DEM の V&V の一部であるベンチマークシミュレーシる検討を行った事例や,PIV による画像解析技術によりョンの計画の概要,さらに,本セッションの個人発表にパイピングの発生・発達がマルチスケール・マルチフィおいて示された研究の動向を紹介する。ジックスでダイナミクスな問題として理解しようとする2.DEM ベンチマークシミュレーションの開発検討について説明があった。新しい地盤工学の創出については,二層地盤の土砂崩冒頭,委員会報告を行った後,委員会の活動として検壊における,特徴的な流出挙動に関する検討,土砂崩壊討している,DEM(個別要素法)ベンチマークシミュレにおける流出挙動を評価するための最適なパラメータ設ーションの開発について説明した。DEM は土砂や土塊の定に関する検討,落石崩落におけるリスクと対策工の最移動を再現できるツールとして災害時の被害想定に適用適設計に対する考え方の提案,トンネル切羽における落可能な解析手法である。一方で,解析を実施する場合の盤挙動を表現するための DEM パラメータの設定方法にモデル化や材料定数の設定など,妥当性の判断が難しい対する検討の話題があった。ことから,実務的に使い難い面もある。この開発は,このような意見に応えるため計画されているものである。4.おわりにここで,ベンチマークとは「標準・水準」という意味本年 9 月 10 日から 3 日間の予定で,TC105 主催のであり,DEM のための標準的な検証問題を開発するといGeo-Mechanics from Micro to Macro in Research andうことである。対象となる材料の粒径・粒子形状をはじPractice(IS-Atlanta)に関するシンポジウムが開催された。め,剛性,摩擦係数などの粒子物性が既知とでき,さら前回の IS-Cambridge 2014 に続くシンポジウムで多くのに実験装置の寸法や材質,その材料定数が既知,また,研究者,実務者の参加があり,盛況であった。実験の手順までモデル化できるよう,問題を用意すると(原稿受理2018.8.25)いうことである。これを,結果を隠した状態で解析(ブNovember/December, 2018HP9
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  • タイトル
  • DS-05「遺産構造物および歴史遺跡の保存における地盤工学」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 岩崎 好規
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP10〜HP10
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300021
  • 内容
  • DS-05「遺産構造物および歴史遺跡の保存における地盤工学」DS-05Geotechnical Engineering for Conservation of Heritage Structures and Historical Sites岩 崎 好 規(いわさき よしのり)国際地盤工学会アジア地域遺産地盤工学委員会(ATC19)委員長,日本イコモス遺産地盤学小委員会 主査(一財)地域地盤環境研究所 業務執行理事装モルタルの材料的特徴)は,第一海堡の人造石は,真1.は じ め に砂土と消石灰の硬化佛で服部長七が広めたものであろう国際地盤工学会においては,文化遺産などの保全に関と結論している。係する委員会は TC301(スポンサー:イタリア,委員長勝田侑弥(平成 28 年熊本地震における熊本城石垣の変ランセロッタ教授(トリノ工科大学))とアジア地域にお状調査に関する研究)は,3D レーザー測量による震災前ける委員会として ATC19(スポンサー:日本,委員長岩後の形状比較を示した。崎好規,幹事長 三村衛)がある。TC301 の前身は TC19萩原育夫(3D レーザースキャナを用いた城郭石垣の変と称されていたが,2005 年大阪での国際地盤工学会の際,状調査)は,金沢城で実施されている点検を紹介し,点地盤系 3 学会(国際岩石力学会,国際応用地質学会,国群データの解析からはらみなどの状況を示した。際地盤工学会)にある遺産保存系の TC を合同させるこ末岡知紘(石垣の地震時安定性に対する鉛直動の影響とを決定したが,1 回も会合を持つこともなく,TC19 はに関する基礎的研究)は,NNM-DDA の有限要素法によ解散状態であった。2009 年のエジプトでの国際会議でり石垣の安定性を論じようとしたものである。TC301 として再生されたが,2013 年にナポリにおいて,桑島流音(プレアヴィヘア寺院第三ゴープラにおけるTC301 主催による「地盤遺産工学シンポ」を開催し,塔石積構造物の変状分析)は,タイとの国境にあるアンコ状遺産構造物の保全に関する「Geotechnics and Heritage :ール寺院の安定性を 3D レーザー測量による断面点群デHistoric Towers」を出版した。ATC19 委員会は,アジアータでの経時変化を示して,議論したものである。地域の遺産構造のある地域で,ほぼ,毎年ワークショッ福田光治(アンコール遺跡ラテライトとエコチップ)は,アンコールにおける石材のエコチップによる試験結プを開催してきた。果を示した。2.日本における遺産地盤工学の動き岩崎好規(高盛土の直接基礎で石積塔を支えるバイヨATC19 の国内委員会とは,別に,関東支部においては,ン寺院基壇盛土の真正性としての強度特性)は,アンコ2011~2014 年度の土木史跡委員会が活動を開始し,歴史ールにおける特殊な盛土基礎の真正性としての特性を論遺産の地盤工学研究に関する研究委員会(委員長じたものである。太田秀樹)として継続して活動している。土木学会関西支部奥田大史(粘性土に打設された基礎体周辺土の変形挙三村衛)が,2016動)及び正垣孝晴(三重津海軍所ドライドック渠口西側年から 2 年間にわたって活動してきた。関連学会である部の渠壁構造と施工時の安定性)は,三重津海軍所にお日本応用地質学会や岩の力学連合会には,研究者はいるける粘性土の特性を論じたものである。においては,土木遺産委員会(委員長が,組織的な動きはない。3.口頭発表論文の概要三村衛(遺産構造物及び歴史遺跡の保存における地盤工学)は,遺跡の修復において,その遺跡の真正性(Authenticity)を考慮に入れ,何を保全すべきかという共通認識が必要であると主張するとともに,保全手法にEnkhtuvshin(古墳墳丘の動的挙動特性と地震による破壊メカニズムの研究)及び有働龍也(傾斜地盤上に構築された墳丘の地震時破壊メカニズムに関する実験的研究)は,動的遠心模型実験により墳丘墓の地震時安定性を研究したものである。4.討議と今後の課題よって変化するであろう環境変化とそれに伴う地盤特性本年度の口頭発表論文は 13 編であった。遺産の保全にの変化とその影響については,我々が地盤工学からの貢関わる地盤工学的問題とともに,遺産の真正性について献できる領域であることを示した。の議論が深められたことは特筆すべきことである。特に,藤井幸泰(日本石材の地質文化的背景と土木的利用に構造物の基礎や墳墓のように地盤材料が主な構造材料とおける強度について)は,日本の石材の数種について,なっている遺産の保全対策は,地盤工学の貢献が期待さ岩相,利用開始年代,一軸強度などを示した。れているところである。今後の更なる進展を期待する。片山哲也(東京湾第一海堡より発見された人造石と舗HP10(原稿受理2018.8.20)地盤工学会誌,66―11/12 (730/731)
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  • DS-06「新しい地盤環境管理と基準に向けた取組」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 肴倉 宏史
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP11〜HP11
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300022
  • 内容
  • DS-06「新しい地盤環境管理と基準に向けた取組」DS-06Efforts towards new geoenvironmental management and standards肴倉宏 史(さかなくら ひろふみ)国立研究開発法人国立環境研究所1.はじめにケーション演習の実施状況について紹介を行った。参加者は市民の立場で質問を作成した後に,行政担当者としディスカッションセッション DS-06「新しい地盤環境て回答を作成し,続いて,各立場に分かれて説明会のロ管理と基準に向けた取組」は,前年度に引き続き,社会ールプレイが行われた。リスク評価には幅があること,実装に向けた新しい地盤環境管理と基準に関する研究委相手を事前に知ること,譲歩の必要性,事前 Q&A 作成員会(以下,「地盤環境社会実装委員会」又は単に「委員の重要性,ファシリテーターの重要性などが実感された。会」という。)が担当した。DS は二部構成とし,第 1 部WG 3 では,この他,自然由来重金属等に関するリスコでは地盤環境社会実装委員会内に設置された各 WG の活ミ資料の作成を進めている。動内容紹介や話題提供を行った。続く第 2 部では,委員WG 4(掘削岩石評価法 WG,発表者:土研 品川氏)会の活動内容と関係の深い 12 編の個人発表と各発表内からは,「建設工事における自然由来重金属等含有岩石・容に関する討議を行った。土壌への対応マニュアル」の改訂の方向性について紹介2.委員会活動報告が行われた。具体的には,土壌汚染対策法の改正内容へ第 1 部では,まず,委員長(肴倉)から委員会の活動内容を簡単に紹介した。地盤環境社会実装委員会は,自然由来を含む地盤汚染問題とその対応方策,掘削土や災害廃棄物を含む様々な副産物の地盤材料としての有効活用,これらの課題解決に資する試験方法や評価方法の開発,さらには,これらの技術的な取り組みへの理解を普及していくための社会啓発等の課題に取り組んでいる。委員会は 2015 年度から 3 年間の予定で開始後,1 年間延長され,2018 年度が最終年度となっている。委員は現在58 名で,様々な立場の委員によって活動が進められている。委員会は隔年開催を基本とする環境地盤工学シンポジウムの主管も担っており,また,室内試験規格・基準委員会の化学特性 WG との連携も進めている。各 WG の報告や話題提供内容は次のとおりであった。WG 1(溶出試験方法 WG,発表者:電中研 渡邊氏)の対応,スクリーニング基準の廃止,総合評価方法の詳述などである。掘削の回避・減量や,適切な利用・管理を進めるにあたっては,対策工の不確実性,搬出先のリスクレベル,費用,工期が慎重に勘案されなければならない。WG 4 では,この他,サンプリングノウハウの整理,岩石試料調製方法の基準化,還元環境試験方法の手順の整理などの活動を進めている。WG 5(副産物有効活用 WG,発表者:明治大 加藤氏)では,副産物の有効活用推進に向けた課題として,副産物の廃棄物該当性,インセンティブ付与の考え方を整理してきており,この一年間は長期安定性の評価方法について検討を重ねていることが紹介された。評価にあたって着目すべき劣化因子として,還元環境と乾湿繰返し環境の 2 つに絞り込み,基準化に向けた条件設定について議論を進める予定であることが報告された。では,環告 46 号をはじめとする判定試験やシリアルバッ3.個人発表チ試験などの特性化試験について,規格の整理や課題整続く第 2 部では,12 編の個人発表について,発表と討理に取り組んでいる。判定試験は有識者を対象に設定根議が重ねられた。試験法に関するものとして,液固比バ拠や経緯についてヒアリングを実施する予定である。シッチ試験,還元性試験,吸脱着試験,拡散溶出試験,カリアルバッチ試験はカラム試験の代替,総溶出量把握,ラム通水試験の発表が行われた。また,安全性評価に関曝露促進といった目的があり,その目的に対応した試験するものとして,自然由来の判定法,分配係数予測法,分方法の設定が重要との報告が行われた。解生成物の到達距離予測などの発表が行われた。さらに,WG 2(試験結果に基づく安全性評価・シナリオ WG,社会啓発的なものとして, 泥だんごによるアクティブラ発表者:大阪大 乾氏)では,溶出試験結果から安全性評ーニングの事例や建設発生土の合理的な調査・評価事例価を実施する際に重要となる事項について検討を行っての紹介などがなされ, 併せて活発な討議が行われた。いる。スケール評価,実設計への反映方法,吸着試験方法の包括的なとりまとめ方,液固比の影響等に関する検討状況について報告が行われた。WG 3(社会啓発 WG,発表者:パシフィックコンサルタンツ(株) 龍原氏)からは,横浜国立大学 竹田宣人准教授の指導の下で 6 月 7 日に実施したリスクコミュニNovember/December, 20184.おわり残された委員会活動期間では,成果のとりまとめとともに,各課題に関して今後進むべき方向性をしっかりと示せるようにしたいと考えている。(原稿受理2018.8.25)HP11
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  • DS-07「エネルギーに基づく液状化評価の可能性」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 小林 孝彰・東野 圭悟
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP12〜HP12
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300023
  • 内容
  • DS-07 「エネルギーに基づく液状化評価の可能性」DS-07Prospective Views on Liquefaction Assessment by Energy-based Methods小林孝彰(こばやし たかあき)鹿島建設(株)土木設計本部 解析技術部 地盤解析グループ1.は じ め に東野 圭悟(あずの中央開発(株)ソリューションセンターけいご)担当課長2.3 ハイブリッド地盤応答試験を用いた研究エネルギーに基づく液状化予測の考え方は,従来の応No.877,878 の筆者らが提案する土の変形特性試験法力に基づく方法に比して優れた特徴を有するものの,実は,「ひずみ制御型の1回繰り返し段階載荷試験」と「一用化に至っていないのが現状である。本稿は,第 53 回地定ひずみ振幅の繰り返し載荷試験」を実施するものであ盤工学研究発表会「DS-07 エネルギーに基づく液状化評る。従来法と提案法で評価した変形特性を用い,地盤応価の可能性」における 8 編の発表についてまとめるもの答解析とハイブリッド地盤応答試験から提案法の妥当性である。が検証されている。またハイブリッド応答試験の結果を2.研究の動向2.1 新たな液状化評価手法に関する研究エネルギーの釣合いに基づく液状化評価法(No. 873)対象とした,エネルギー法による液状化判定の精度について,検証した結果,従来のPL法よりも適切な判定が可能であることが指摘されている。2.4 複数回液状化(再液状化)に関する研究では,地盤改良前後の浦安と神戸ポートアイランドを対No.880では,乾燥砂の多層リングせん断試験より,初象に地盤沈下量の算定が紹介された。従来の応力法と比期せん断を受ける地盤の複数回液状化に関する分析が行較して,エネルギーに基づく方法では入力波の継続時間われている。初期せん断を与えた場合であっても,正規の効果がより強く結果に反映されるという考察が示され化エネルギーが急増する点以降に着目すると,初期せんた。断不在の場合と同程度のエネルギーで液状化するというNo.874 は,単一の供試体の試験結果から液状化強度曲結果が得られている。またNo.879の報告では,多層リン線を推定する試みの続報である。今回の報告では,不撹グせん断試験に代えて,中空ねじりせん断試験の分析結乱試料を用いた非排水繰返し三軸試験データを対象に,果が報告された。応力経路における変相線を境として,その妥当性を検証している。昨年度までの再構成試料を消散エネルギーを強度増加に寄与する正の効果,及び負対象とした分析と比較することで,不撹乱試料特有のばの効果に分けて分析する方法について,従来の試験とはらつきによる効果が浮き彫りとなり,貴重な知見となっ異なる傾向の結果が示されている。ている。2.2 砂の液状化特性に関する研究3.おわりにNo. 875の筆者らは,東北地方太平洋沖地震後の浦安市2 回目を迎える当ディスカッションセッションでは,の観測事実から,地下水位変動に起因する地盤の過圧密各発表に実務への適用の意識がより色濃く見え,エネル化が液状化強度の増大をもたらす可能性を指摘している。ギーに基づく方法の実用化へ向けて着実に歩を進めていこれを受けて,予め繰返し圧密履歴を与えた供試体の液る感がある。最後に,当委員会では,「エネルギーに基づ状化試験を行った結果,応力比に比べて正規化累積損失く液状化予測手法に関するシンポジウム(2019 年 3 月 26エネルギーが圧密履歴の影響をより感度よく表現するこ日)」を開催予定である。皆様の積極的な投稿,参加を期とが報告された。待する次第である。No.876は,正規化累積損失エネルギーと発生ひずみの(原稿受理2018.9.3)関係を液状化後の大ひずみ領域まで分析したものである。規則波載荷では,両振幅ひずみが15%以上の領域まで両者の関係に一意性が確認できるのに対し,不規則波載荷ではひずみ7.5%以上の領域で,繰返し回数の増加に応じて同エネルギーが低下する傾向が認められた。その理由として,波形の不規則性に由来する履歴ループ中間点移動によるエネルギー損失が挙げられている。HP12地盤工学会誌,66―11/12 (730/731)
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  • タイトル
  • DS-08「地盤品質判定士制度のさらなる活用に向けて」(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 北詰 昌樹・森 友宏
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP13〜HP13
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300024
  • 内容
  • DS-08「地盤品質判定士制度のさらなる活用に向けて」DS-08 For Further Development of Professional Engineer for Geotechnical Evaluation北詰昌 樹(きたづめ東京工業大学 教授まさき)森友 宏 (もり ともひろ)前橋工科大学 准教授2.1 論文発表1.は じ め に論文発表では,擁壁や盛土の建設などの中での判定士地盤品質判定士の資格制度は,東北地方太平洋沖地震の役割や課題などが発表された。また,地震災害と災害での大災害で顕著になった既存や新設の宅地の品質・安復旧に関する論文では,東北地方太平洋沖地震や熊本地全性の評価・品質判定を行い,主に宅地における地盤災震の被災地区などでの復旧の状況と課題などが紹介され害の防止や軽減に貢献することを目的に 2013 年に創設た。さらに,技術的課題に関しては,スウェーデン式貫された。判定士の数は,2017 年末時点で地盤品質判定士入試験に関係した問題点が指摘され,サウンディングの882 名,地盤品質判定士補 450 名の合計 1 332 名に達して将来動向に関する発表もあった。いる。判定士の活動は,(1) 一般市民向けの地盤の評価(品質判定)に関わる調査・試験の立案,調査結果に基2.2 ディスカッションづく適切な評価と対策工の提案,(2) 社会活動・地域貢まず,口頭発表の際に議論になったスウェーデン式貫献としての地盤防災の啓蒙,災害復旧に係る地盤と対策入試験結果の利用の一つとして,試験結果から地盤沈下工の評価と提案,(3) 災害調査,(4) 技術講習会,セミナ量を推定できるかどうかの議論があった。実務では,試ー,学会報告等を通じた判定士会員の技術の研鑽とモラ験結果から粘着力を推定し,その後ヤング率の推定,体ルの向上並びに社会への啓発などを行っている。ディス積圧縮係数の推定を行って,地盤沈下量を求めているこカッションセッション「地盤品質判定士制度のさらなるとが多い。議論では,学術的には粘着力から地盤沈下量活用に向けて」では,地盤に関する諸問題について,品を求めるのは精度が悪いので実施するべきではなく,土質評価の方法・実情と地盤品質判定士の業務などの発表の含水比や平板載荷試験結果から推定したり,地盤のデを通じて地盤の品質評価における判定士制度の活用方策ータベースを利用して推定するのが良いとの意見があっについて議論・討議した。た。一方,実務的には地盤補強の必要性の有無を判断するために活用されていることが多いとの意見があった。2.発表と討議さらに,歴史的には,地盤調査がほとんど行われていな本セッションでは,表-1 に示す計 13 編の投稿があり,かった時にやっとスウェーデン式貫入試験が導入されたまずすべての論文の発表を行い,その後討議を行った。もので,スウェーデン式貫入試験の欠点も理解しつつ現在も使っているのが実情との意見もあった。次に,最近依頼・要請が増えている自治体などからの表―1 発表論文一覧タイトル発表者地盤災害・復旧事業での判定士の役割について議論があ地盤品質判定士の役割と期待北詰昌樹った。災害復旧に関しては依然として不適格な擁壁の建2016年熊本地震における益城町の断層・地形・地盤の影響分析橋本隆雄2016年熊本地震における益城町の滑動崩落について佐藤真吾降雨浸透による砂質造成盛土の圧縮沈下森東北地方太平洋沖地震による神奈川県内の地盤変状事例高橋一紀戸建宅地におけるサウンディング調査を考える菅野安男震災宅地擁壁復旧対策事例を踏まえての防災上の課題門田浩一構造物の不同沈下を修復する方法について諏訪靖二高機能化住宅地盤に対する地盤品質判定士の役割原ブラフ積み擁壁の修復事例立花秀夫宅地周辺斜面における安定性評価事例と実務上の問題点細倉摂央軟弱地盤上の盛土造成における地盤品質判定士の関与事例橋本光則被災地等における地盤品質判定士の新たな役割について菱沼友宏勝重登設が見られており,自治体などへも地盤に関する技術の伝達が必要との意見が出された。一方で,行政では建築基準法や宅造法などの法律にしたがって仕事が進められており,判定士としても,自治体の内情を考え,その環境の中で活動せねばならないとの意見があった。3. おわりに近年,一般市民の方だけでなく自治体などからの判定士への期待も大きくなってきている。一方で判定士制度の普及,自治体などへの技術の普及と伝達などの重要性も指摘された。また,限られた情報で地盤の品質を判定せねばならないなど,技術的な難しさも明らかになった。判定士には常日頃からのスキルアップが求められている。(原稿受理November/December, 20182018.7.31)HP13
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  • タイトル
  • 地盤工学会におけるダイバーシティの実現(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 北田 奈緒子・片岡 沙都紀
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP14〜HP15
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300025
  • 内容
  • 地盤工学会におけるダイバーシティの実現Promotion of Gender Equality and Diversity Management in the JGS北田 奈緒子(きただ なおこ)地域地盤環境研究所 研究開発部門長1.は じ め にダイバーシティに関連した特別セッションは,2005 年片岡 沙都紀(かたおか さつき)神戸大学大学院工学研究科 助教ティ委員会では,今後もこのような活動を通じて,会員が学会に対し魅力を持っていただけるような活動を推進していきたい。に函館で開催された第 40 回地盤工学研究発表会より,会2.2 愛媛大学での若手研究者支援員以外の方々も無料で参加できる「一般公開セッション」愛媛大学の小野耕平先として継続して実施されている。本セッションでは,例生(写真―1)からは,年,世代間や国籍間から見る「ダイバーシティ」につい愛媛大学における若手教て検討しており,女性技術者の立場から見る「ワーク・員への支援体制に関するライフ・バランス(WLB)」や,外国人の方が感じる日お話があった。同大学で本での「WLB」などを紹介するとともに,若手からベテの若手教員への教育や研ランまで幅広い世代の方々に講演をいただいている。究の質を確保するためのプログラムが非常に豊富2.セッションの概要であるとのことであり,先生ご自身も講義等の質本セッションは,大会初日の 2018 年 7 月 24 日の午後の向上に利用しており,に開催された。参加者総数は約 50 名であり,男女比は 2:非常に有益なものである1 で男性が多く,年齢層は 20 代から 70 代まで幅広い年とのことであった。小野先生は,「社会貢献できるような齢層の方々にご参加いただいた。これまでの特別セッシ研究」を心がけておられ,研究室の学生にも研究を通じョンは 40 代以上の方々の参加が多いように思えていたて教育的指導をされているとのことであった。が,今回のテーマが若手の WLB ということもあったためか,20~30 代の方々が全体の約半分を占めていた。写真-1 小野 耕平先生ご講演の中で,大学に勤務する助教職の多くが任期付き採用であることに触れられており,大学側が若手教員14 回目を迎えた今年のセッションでは,地盤工学会のを評価する際の対象が「研究」に向いている傾向にある会員層としては一番薄い層である 20~30 代の若手のことから,5 年間で一定の成果を挙げるためには,新し方々に注目し,当該世代の産・学に勤務する 3 名の方かい分野へのチャレンジよりもどうしてもパブリッシュさら,各々の立場におけるワーク・ライフ・バランス(WLB)れた内容になりがちであることを述べられていた。について講演いただいた。以下に,各講演での内容と討2.3 建設業界における女性の働き方を考える議・意見交換の様子について記す。土木設計本部にて鉄道の土留め等の仮設整備の設計等2.1 ダイバーシティ推進のさきにあるものに従事されている鹿島建設の尾原鞠子氏(写真―2)かセッション開催に先立ち,男女共同参画・ダイバーシらは,女性技術者の立場から見た土木業界という職場のティに関する委員会委員長の片岡沙都紀から,ダイバー環境についてお話いただいた。今年で勤務 6 年目となるシティ委員会での活動について報告した。その中で,学尾原氏は,入社当初は設会は会員に対し情報交換の場を提供するものであり,ダ計照査業務や現場との対イバーシティ委員会はその一端を担うべく,性別や国籍,応に従事し,勤務形態が,年齢などが多様な人々が交流できる場として開催してい土日祝が休みであったこる研究発表会での「特別セッション」,「サロン・土・カと,女性社員も多かったフェ W」や,例年趣向を変えて開催している「座談会」ことなどから,良い意味について報告があった。また,対外活動としては,次世で女性を意識せずに働け,代育成のための女子中高生を対象とした夏の学校への参プライベートも充実して加や,会員の WLB や職場や家庭内でのダイバーシティいたとのことであった。への取り組みについて寄稿いただいている「技術者紹介」その後は鉄道現場の施工の web への配信を行っていることであった。ダイバーシ管理の部署に配属され,HP14写真-2 尾原鞠子氏地盤工学会誌,66―11/12 (730/731) 現場業務に従事されたが,現場では女性用の仮設トイレ括をいただき,講演を聴を設置してもらったり,仮眠室や更衣室などが一体化しいていかに WLB を大切た事務所設備であったりと,設備に関する要望を会社ににしていくことが大事で聞いてもらえる環境にあり,そのおかげで女性としてのあるかということを考え差別なく夜勤や宿直にも従事でき充実していたとのことさせられたとのことであであった。った。その中で,学会はまた,鹿島建設でのダイバーシティ活動についても触「研究」や「業務」に対れられ,トライアル的にではあるが在宅勤務制度や事務する情報交換の場であり,所内での保育所の設置などを行っているとのことで,会そのような場所を会員の社が働き方に対する改革を積極的に導入しようと考えて皆様に密に提供できるよいただけているとのことであった。うにしてきたいとのこと2.4 -20℃でのワーク・ライフ・バランス写真-4 大谷順会長であった。北見工業大学の川尻俊3.セッションを終えて三先生(写真―3)からは,昨年奥様の職場復帰今年のダイバーシティ特別セッションでは,会員全体を機に,奥様とご自身のとして少ない層である 20~30 代の若手の方々にご自身役割分担の調整を行いなの WLB についてご講演いただいた。どの講演者も,そがら,仕事と育児の両立れぞれの立場から WLB を充実させていくためにはどのを協力してなさっているようにすれば良いのかを模索しながら前向きに取り組ん様子をご紹介いただいた。でおられるのが印象的であった。フロアの方々に今回の平日は奥様が東京で勤務特別セッションへの感想や次回以降の要望等を聴くためのため,川尻先生が北見のアンケートを行った結果の一部を図―1 に示す。来年で仕事をなさりながら家事や保育園に通う 2 人の写真-3 川尻俊三先生お子様の育児を中心に行聴講したい内容として,「若手の学会参加促進」や「WLB」に関する関心が高く,今後もこれらの話題に関してセッションの中に取り入れていければと思う。う一方で,週末は奥様が北見に戻り,育児や家事,ご家ダイバーシティ委員会では,学会でのダイバーシティ族の翌週分の食事の準備を整えて冷蔵庫にストックする推進のために,今後も社会や地盤工学会に所属する様々など,少しでも川尻先生の負担が軽減するようにお互いな立場の会員のニーズを考慮しながら,委員会として発が協力して家事と育児に取り組んでいるとのことであっ信できることを柔軟に検討していきたい。ダイバーシテた。川尻先生のご講演を聴いていて,ご自身たちの仕事ィ推進活動に協力いただける委員やサポータに関してを行いながらも,お互いが仕事と家庭でのバランスをよは引き続き募集中である。また,委員会の活動に関してりよい方向に進められるためにはどうすればよいのかをは学会HP内に随時更新しているので,そちらもご覧いた常に話し合っていたということが印象に残った。だければ幸いである。今,社会は「働き方改革」ということで,働き手を増やし,労働生産性を上げるために,企業が個々人の柔軟な勤務体制や子育て・介護支援などに対して意識改革していくことが求められているが,企業が働き方改革を進めていく以前に,「家族の理解」というのが一番重要であることを,講演を聴いていて改めて感じた。2.5 意見交換とセッションの総括今回の特別セッションは 20~30 代の若手の方々に焦点を当てて各々の WLB についてご講演いただいたが,講演後にフロアからの質問を受けたり,仕事と家庭を両立していく上での山ほどあるであろう「失敗事例」を示していただき,意見交換等を重ねていくことがダイバーシティではないだろうかとの意見もいただいた。また,来年のセッションでは,働き方改革という点から,法案に対する各企業や組織での取り組みに関してお話を聞き図-1 来年聴講したい内容について(アンケート結果から)たいという意見や,メディアでは女性に焦点を当てられがちだが,男性も含めた働き方改革が重要課題であると(原稿受理2018.8.20)いった意見が挙がっていた。最後に,大谷順会長(写真―4)よりセッションの総November/December, 2018HP15
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  • タイトル
  • 廃炉地盤工学の活用と原子力発電所廃止措置への地盤工学的技術の貢献方法の検討(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 東畑 郁生
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP16〜HP17
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300026
  • 内容
  • 廃炉地盤工学の活用と原子力発電所廃止措置への地盤工学的技術の貢献方法の検討Special Session on Decomissioning of Fukushima Daiichi Power Station東畑郁 生(とうはた いくお)関東学院大学 客員教授1.は じ め にこのような大きなモノを扱うのは建設工学が実行してきたところであり,土木建築の施工の面からの知見が重視福島第一原発の事故を収束させることは国民すべてのされるのである。放射能という視点を除けば,建設施工願いである。事故原発の廃炉という未知の大問題においと本質的に変わるところが無い,とも言えよう。廃炉地ては,既存の分野にこだわらず,それぞれが持てる力を盤工学委員会でも,土木建築的な視点で今後の廃炉作業新しい課題に適用する姿勢が大事であり,地盤工学が現を再構成し,土木建築と放射能(汚染や防護)の両方に在行っている努力も,その一例である。被災直後の緊急通暁する人材を育てることを,重要な目標に掲げている。状態が終わったあと,現在までに福島の現場では,地下廃炉地盤工学は,次のような要素から構成される。水流の制御や原子炉内部の状況の調査が行われてきた。今後はデブリ(溶融した核燃料が冷却・固結したもので,破壊された原子炉設備なども含む,写真-1)の取り出しと処理・処分,デコミッショニング(現地施設の解体・撤去)などが数十年にわたって行われる。そのあいだ地盤工学の果たすべき役割は重要であり,廃炉地盤工学委員会は技術と人材育成の二つの面から貢献することを目指している。以下に,その進行状況を概説する。地盤力学:廃炉への各段階で生じる構造物及び地盤の形態変化について,地震等に対する安定性を検討するための技術群。地盤環境学:廃炉過程において必要な地盤内(地下水,地下空洞等)の放射線環境を予測・評価・改善するための技術群。地盤材料学:廃止措置に有効な地盤系材料(ボーリング補助液,止水材,グラウト材,覆土材料等)を開発・改良する技術群。地盤施工学:廃止措置における環境的・構造的条件を考慮して,最適な工法・材料を選択し,廃止措置過程を実体化させるための技術群。そして廃炉への作業は,汚染水・地下水環境,デブリ取出し,原発施設解体・廃棄物処理処分の3段階に係ると考えられる。これら4要素3段階の具体的な内容を表-1にまとめておく。3.廃炉シナリオと技術マップ(菱岡宗介委員)表-1の内容に対応できる技術として,高精度ボーリング,地下水環境評価,グラウト注入,トンネル掘削な写真-1 燃料デブリと推定されている物質の現状例(東京電力ホールディングス:福島第一原子力発電所 2 号機 原子炉格納容器内部調査 ~19 日調査速報~,掲載日 2018 年 1 月 19 日入手先<http://photo.tepco.co.jp/date/2018/201801-j/180119-01j.html>(参照 2018.8.15))2.廃炉地盤工学の形成について(後藤茂委員)廃炉作業の大筋は,原子炉の構造を熟知する原子力工どが地盤工学に存在している。これらの分野で学会会員から情報を収集し,具体的な現存技術を一覧できる技術マップを作成・公開した。このマップは技術の単なる羅列ではない。まず国の定める廃炉ロードマップに適合する廃炉シナリオを委員会で想定した。そしてシナリオの各段階に合わせて,該当する技術を閲覧できることが技術マップの特長である。マップに含まれる内容は,技術名称,保有者(社名),学者によって構想されている。しかし対象とする原子炉技術分類,概要,適用性,出典,備考である。なお,技は巨大であり,例えば格納容器の高さが 32~34m,破壊術マップは次のサイトで閲覧できる。された三基の原子炉中に存在した核燃料が約 300t,破壊された設備も合わせたデブリ総量はその数倍となろう。HP16https://www.jiban.or.jp/hairo/reaserch_result/地下水移行や土・重泥水の放射線遮蔽実験,廃炉/地盤工学会誌,66―11/12 (730/731) 要件を満たす材料を開発し,実験室において放射能耐表-1 廃炉地盤工学の内容原発施設解体・廃棄物処理処分久性を確認したあと,実規模の模型を用いて充填性能実原子力建屋下部の放射線漏洩防止処置のための地下基地の安定性評価原発施設解体の段階に沿った地盤・建屋系の地震時安定性評価れた。地盤 原子力建屋周囲 上記地下基地の環境学 の時間的変化に 空間放射線量の対 応 し た 地 下 環境評価水・核種拡散シミュレーション原発施設解体の段階に沿った建屋周囲の地下水環境・放射線環境予測と評価,地中埋設処分対応地下水環境評価地盤 汚染水貯留プー 空間放射線量を材料学 ルに適用可能な 低減する高遮蔽高性能止水材料 性 重 泥 水 の 開の開発,発,遮水壁の信頼性 デブリ視認可能を高める高性能 な可視性重泥水遮水壁材料の開 の開発,発格納容器水漏れ箇所対応可能な高遮蔽性固化泥水開発,デブリの一時的封込めに対応可能な可逆的液性・塑性(高遮蔽性)充填材の開発瓦礫・伐採材保管に適した高遮蔽性覆土材料と止水材料の開発,地中埋設処分に対応した廃棄物空間充填材料の開発,安定的原位置封込めに対応できる格納容器用高遮蔽性充填材料の開発,安定的原位置封込めで建屋全体を覆う高遮蔽性盛土材料の開発地盤 地下水の流入を デブリ取出しの施工学 止める信頼性の ための高精度ボ高い遮水壁の構 ーリング工法,築工法,上記地下基地の輻輳する地下構 構築工法,造物に対応でき 格納容器水漏れる遮水壁構築工 箇所封鎖のため法,の高遮蔽性グラ汚染水プールに ウチング工法敷設する自己診断機能付き遮水幕工法信頼性の高い瓦礫・伐採材の保管施設構築工法,地中埋設処分施設の構築工法,安定的原位置封込めでの格納容器用高遮蔽性充填工法,同上で建屋全体の鋼製外殻による封込め工法地盤力学汚染水・地下水環境デブリ取出し汚染水貯留施設の安定性評価,遮水壁設置地盤の地震安定性評価証実験を行い,水頭 40mの下で十分な遮水性能が実証さ写真-2 高い流動性と放射能遮蔽性能をともに備えた超重泥水5.フロアディスカッションなど活動内容の報告に続いて,会場参加者に質疑をお願いした。主な内容は次のとおりであった。Q1:凍土壁の遮水性能を本委員会で評価しないのか?A1:凍土壁の問題は本委員会の活動対象ではない。委員会活動は国からの業務委託という形式に従っており,委託されていない活動を行うことは違約となる。別途,独立した委員会を設立するのであれば,可である。Q2:超重泥水は自然界においてどう振舞うだろうか?A2:自然界に存在する物質で製造されているので,長期間安定するであろう。Q3:廃炉までの 40 年間に超重泥水の変形追随性能喪失などの不具合が認識された場合は,直ちに取り換えできる方法を考えよ。A3:同意する。取り換えのためには,固化しない材料が有利であろう。また,超重泥水の状態を把握できるよう,モニタリングの研究を早稲田大学で開始した。4.超重泥水をデブリ取出しへ適用(成島誠一委員)Q4:自然界にも放射能は存在する。放射能と共存するベントナイト泥水による遮水や孔壁支持などは,地盤A4:同意する。関連して先般,長崎大学山下俊一先生工学でなじみ深い。この技術をもとに,特殊な粘土と添の講演会を実施した。先生は,長崎の被爆者の治療に加剤の混合物で泥水を製造し,原子炉の損傷部からの汚長年従事され,チェルノブイリや福島の問題にも正面染水漏洩の停止や原子炉建屋内部の放射能環境の改善から取り組んでおられる医師である。方策も重要ではないか?(遮蔽)に役立てようとしている。この泥水は,質量密本プロジェクトでは,廃炉に従事する人材を全国レ度と含水比のどちらもが高いので,ガンマ線と中性子線ベルで育成することが,強く求められている。本委員双方をかなり遮蔽でき,かつ複雑な事故原子炉の細部へ会では,早稲田大学と千葉工業大学で新たな講義科目流入して汚染水の漏洩を止めるものである(写真―2)。をスタートしたほか,昨年に引き続き今年も12月に地流動性,水中不分離性,低透水性など材料そのものの優盤工学会において講習会を開催する。劣もさることながら,原子炉構造の変形への追随性,現(原稿受理2018.8.15)場の過酷な環境(化学的,放射能的)においても劣化しないこと,原子炉の寸法に合わせて材料を大量かつ安定的に製造・供給できることが,重要である。November/December, 2018HP17
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  • タイトル
  • 第53回地盤工学研究発表会優秀論文発表者賞(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 地盤工学会調査・研究部
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP18〜HP21
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300027
  • 内容
  • 第 53 回地盤工学研究発表会 優秀論文発表者賞地盤工学会1.優秀論文発表者について調査・研究部2.第 53 回研究発表会の受賞者「地盤工学会優秀論文発表者賞」は,今後の地盤工学研究発表会終了後,座長から推薦された受賞候補者の分野を担う若手技術者及び若手研究者の活性化,研究意受賞対象資格を調査・研究部にて確認し,以下の 149 名欲の向上を目的として,第 40 回地盤工学研究発表会に創の方々を受賞候補者として表彰委員会に推薦し,表彰委設され,今回で 14 回目を迎えます。員会が受賞者を決定しました。受賞者には心よりお祝い表彰の対象は,1)申し込み時点での発表者であり,か申し上げますとともに,今後の更なるご活躍を期待いたつ研究発表会において実際に発表した方,2)申し込み時します。受賞者の皆様には賞状を送付し,学会誌及び学点で満 35 歳以下の方,3)前年度に当該表彰を受けていな会 HP にて公表いたします。また,今回は残念ながら受い方,です。プログラム編成においては,セッションの賞を逃した方々も次回以降のご健闘を期待しております。タイトルに合致した発表を配置し活発なディスカッショ最後になりましたが,セッションの座長,実行委員会ンを促すことを重視しつつ,できる限り各セッション間の皆様及び研究発表会に参加された皆様のご協力により,で表彰対象者数が均等になるように配慮しております。本研究発表会を無事に執り行うことができましたことを評価対象は,1)論文と発表の内容,発表方法,2)質疑深く感謝いたします。今後も,本表彰制度が若手会員のにおける回答内容,としています。各セッションの座長意欲向上につながりますよう,会員の皆様のご理解・ごには,「地盤工学会の発展に貢献しうる優秀な論文を適切協力をお願い申し上げます。に口頭発表した」と認められる方を受賞候補者として推(文責:肥後陽介,京都大学,調査・研究部平成 30 年度薦していただきました。この受賞候補者より,対象資格研究発表会委員会委員長)を確認して受賞者を選定しております。発表者宋 忱潞黒岩 祐介藤田 琢磨白石 啓太大森 慎哉陶山 雄介金本 拓也所属(申込情報・当時)(原稿受理2018.9.4)講演表題(申込情報)Experimental Study on Long-term Change in Permeability of a Rock京都大学規格・基準(試験法を含む)Fracture under Constant Normal Stress東京理科大学規格・基準・その他①土の締固めにおける礫率補正の実験的検討大阪工業大学大学院 規格・基準・その他②数量化Ⅱ類による土のふるい分析のばらつき要因分析京都大学地盤工学の展望ステンレス鋼球の電気抵抗と圧縮応力の特性に関する基礎的研究油圧ショベルのトラフィカビリティを評価する方法を開発するための東亜建設工業サウンディング・物理探査①バケット載荷実験 (2)バケットの沈下量を推定する方法の検討鉄道建設・運輸施設サウンディング・物理探査② PS 検層における記録波形の品質改善整備支援機構スウェーデン式サウンディング試験の結果を利用した強度定数と地盤岡山大学サウンディング・物理探査③種別の推定野山 優一大阪市立大学中務 勝等東京理科大学セッション名サウンディング・物理探査④ 浦安市高洲 8 での地盤調査結果(その1:調査概要とボーリング結果)粒度の異なる材料が混合されたため池堤体におけるコーン貫入抵抗の今出 和成岡山大学サウンディング・物理探査⑤空間的ばらつき評価電気式コーン貫入試験の斜め下方貫入に関する研究(その 1:実証実験脇中 康太川崎地質サウンディング・物理探査⑥概要)柳 東雲大林組調査・分類-その他①ケーソン工法における薄型周面摩擦計の開発小林 真貴子 大成建設調査・分類-その他②セメント改良土強度のばらつき評価に向けた針貫入試験結果の一考察杉山 友理港湾空港技術研究所 ボーリング・サンプリング① 海底地盤の原位置強度推定方法に関する解析的検討山本 健史平岡 伸隆朝倉 紀樹中尾 晃揮森崎 亮太坂田 智美三浦 桂子HP18ボーリング・サンプリング②斜面動態モニタリング計測大阪大学①労働安全衛生総合研 斜面動態モニタリング計測究所②SWS 試験による小貝川河川堤防のすべり破壊の調査京都府綾部市安国寺裏斜面における表層崩壊に着目した現地モニタリング弘前大学明石工業高等専門学校茨城大学九州大学大林組青森県内にある溜池分布特性と堤体材料について個別要素法による 3 次元粒状体解析を用いた流動化処理土の流動性評価破砕貝殻の粒子破砕と非排水せん断強度に関する基礎研究自然砂混合による高炉水砕スラグの力学的な硬化抑制効果石灰改良による火山灰質粘性土の早期強度の発現特性土質分類リサイクル材料(物理化学的性質)リサイクル材料(強度)リサイクル材料(変形)改良土・軽量土(強度①)遠心載荷装置を用いた地下水位上昇による斜面崩壊実験地盤工学会誌,66―11/12 (730/731) 狩生 卓玲井口 昂樹永松 圭介所属セッション名(申込情報・当時)山口大学改良土・軽量土(強度②)関東学院大学改良土・軽量土(強度③)竹中工務店改良土・軽量土(強度④)菅 章悟不動テトラ廣瀬 雅弥早稲田大学堀 哲巳福岡大学発表者改良土・軽量土(強度⑤)講演表題(申込情報)海水環境下におけるセメント処理土の強度特性の変化薬液改良供試体の作製方法が一軸圧縮強度に与える影響高炉スラグ高含有セメントを用いた地盤改良体の特性(その 12)複流線式固化材スラリー噴射撹拌工法に用いる固化材の強度特性に関する実験的検討-その 2:現場対象土における一軸圧縮試験結果-改良土・軽量土(物理化学的強熱減量を用いた高吸水性ポリマー注入土の填充率の推定性質)改良土・軽量土(変形・動的繊維の種類に着目した短繊維混合土の液状化特性性質)多様な砂質土の液状化抵抗評価における最小間隙比の重要性 ~繰返しせん断によって求めた最小間隙比による余裕間隙比と液状化強度~小野 将太郎 東北大学砂質土(強度)大坪 正英東京大学砂質土(動的性質①)石井 博将江崎 晃一名古屋大学早稲田大学中島 晃司山口大学市川 瑠北海道大学永田 政司中日本高速道路石塚 光菅沼 丈夫瀬谷 曜早稲田大学日本大学信州大学大学院木内 雄太創造社加藤 優志名古屋工業大学米田 茜北海道大学京川 裕之東京大学王 海龍早稲田大学山本 晃大山梨大学松本 昌祥神戸大学砂質土(動的性質②)砂質土(変形)中間土(ハイドレート含有地深海底地盤におけるメタンハイドレート胚胎土の圧縮特性盤)特殊土異なる泥炭のせん断挙動に対する時間依存性に関する室内試験と解釈長期風化による切土のり面の物理的性質の経年変化 ―東名高速道路軟岩・硬岩①吉田地区―軟岩・硬岩②堆積軟岩のコンシステンシー特性と締固め特性の関係粘性土(動的性質)粘性土のせん断波速度に与える繰返しせん断の影響粘性土(物理化学的性質①) スラリー粘土の乾燥収縮過程における鉛直・水平変位(その 2)塑性限界方程式と液性限界方程式を用いた厚い沖積粘性土層の土層区粘性土(物理化学的性質②)分K0 条件下で種々の載荷を受ける海洋堆積物試料の力学特性と内部構粘性土(変形・強度①)造変化ひずみ速度を段階的に変化させる CRS 圧密試験の結果に基づいた大粘性土(変形・強度②)阪湾洪積粘土のひずみ速度依存性の評価方法粘性土(変形・強度③)膨潤性粘土の力学−化学連成手法不飽和土不飽和材料の“間隙水比‐ サクション”モデルの提案(物理化学的性質)不飽和土加振時不飽和地盤における水分変動に関する実験的研究(変形・動的性質)不飽和土の弾塑性構成モデルにおける硬化則に関するパラメータの推不飽和土(強度)定手法補強材・排水材不織布を対象とした面内目詰まり特性に関する研究長谷川 貴史 京都大学マナフィカージャ パ九州大学ーシャ シアバッシュ礫質土中土井 佑輔 建設技術研究所圧密・沈下①多田 駿太郎 北海道大学圧密・沈下②肥後 隼大圧密・沈下③名古屋大学寺師 悠太ダイヤコンサルタン現地計測ト熊本大学切土・掘削・その他梅田 洋彰熊本大学地盤改良①西島 康貴小野田ケミコ橋本 綾佳ギャップグレード材料の微小ひずみ剛性と周波数特性に関する基礎的研究複合負荷弾塑性構成式による液状化強度試験のシミュレーション個別要素法を用いたアルミ棒積層体地盤の大変形解析ESTIMATING PACKING DENSITY OF GRANULAR MIXTURESUSING ARTIFICIAL INTELLIGENCE METHOD厚層粘土上の盛土端部に発生した陥没および法面クラックの発生要因に関する考察泥炭の異方透水性計測のための試験法高度化に関する研究マクロエレメント法を用いた水~土連成有限変形解析による気水分離型真空圧密工法の有効性の検討鉱化変質帯中に掘削されたトンネルの内空変位連続計測について等方圧模型実験装置の開発と杭貫入時における地盤内挙動の解明異なる相対密度における土粒子構造の評価と液状化対策としての SCP工法への適応地盤改良②先行撹拌を活用した複合撹拌型低変位深層混合処理工法の実証実験村田 拓海飛島建設上村 健太郎 東京都市大学明石工業高等専門学舟橋 宗毅校永井 裕之安藤ハザマ地盤改良③地盤改良④軟弱地盤中における丸太の鉛直支持力微粒子の浸透可否評価法の提案地盤改良⑤地盤改良工事の動態的な電流値計測における N 値の推定手法の確立締固め荻田 翔移流拡散御手洗 翔太 名城大学王 剛東京工業大学Pokhrel埼玉大学Pradeep浸透①浸透②転圧仕様が盛土の締固め特性に与える影響(その 2.現場試験結果)多孔質体中における微細気泡およびコロイド粒子の同時輸送に関する研究砂質土の浸透及びせん断過程における細粒分の移動・流出の観察Comparative Study on Internal Eroded Soil with Two Constitutive Models浸透③Effect of flow velocity on contact erosion between fine and coarse sand layer福元 豊長岡技術科学大学浸透④齋藤 裕己千葉工業大学地下水移動吉田 翔太大翔グラウンドアンカー①松永 嵩原子燃料工業グラウンドアンカー②木下 果穂鉄道総合技術研究所 シールドトンネル東京大学November/December, 2018土骨格中の浸透流の直接的観察手法の検討その2:模型実験と数値解析の比較試験井戸を用いた地下水による物質移行の検討乾燥砂地盤におけるフリップタイプアースアンカーの引抜き模型実験(その2:実験概結果)打音診断技術を用いたアンカーの緊張力評価 (その2)- 室内試験における適用性の検証 -セグメント覆工を対象とした大型覆工模型実験のシミュレーションHP19 発表者所属(申込情報・当時)セッション名田川 央建設技術研究所ダム・堤防①西家 翔来島 尚樹梶浦 聡太北海道大学徳島大学岐阜大学ダム・堤防②ダム・堤防③ダム・堤防④西村 柾哉名古屋工業大学ダム・堤防⑤江口 慧東京農工大学ダム・堤防⑥重元 凜太郎 神戸大学ダム・堤防⑦小西 魁京都大学トンネル①水谷 真基鉄道総合技術研究所 トンネル②中根 利貴鉄道総合技術研究所 トンネル③内藤 直人鉄道総合技術研究所 基礎一般①稲上 慶太田口 智也京都大学戸田建設高柳 剛鉄道総合技術研究所 抗土圧構造物①籾山 嵩新日鐵住金抗土圧構造物②古橋 佳信州大学抗土圧構造物③成田 浩明鉄道総合技術研究所 抗土圧構造物④石橋 誠司渡辺 和博東日本旅客鉄道大林組抗土圧構造物⑤杭基礎・ケーソン基礎依田 侑也清水建設杭基礎・地中連続壁宮坂 怜奈ジャパンパイル杭基礎①冨安 祐貴大林組杭基礎②中川 修平北海道大学杭基礎③沼本 大輝長谷工コーポレーシ杭基礎④ョンHoang Lua金沢大学基礎一般②基礎一般③杭基礎⑤講演表題(申込情報)被災した河川堤防の復旧断面設定における物理探査の適用に関する考察砂質土堤防の常時間隙水圧状態の調査・観測と浸透流解析による再現遠心模型実験のための人工粘土材料の特性河川堤防の浸透対策に用いる透気防水シートの透気性評価簡易動的コーン貫入試験から見る河川堤防のパイピング進展メカニズム遠心載荷振動模型実験を用いたフィルダム砂模型の変形挙動に対する含水比・間隙水圧の影響遮水シートを用いたため池堤体の耐震性に関する実大実験(その 2)実験後の堤体損傷状況事前地山改良工を施した小土被りトンネルの地震時挙動に関する遠心模型実験ウレタン改良体の強度および耐スレーキング性能の確認試験岩石の吸水劣化による塑性圧に対するロックボルトの効果に関する模型実験橋脚の微動計測による地盤振動の推定精度に及ぼす根入れと不規則外乱の影響杭基礎周辺の地盤改良による液状化対策効果に関する遠心模型実験杭撤去後の埋戻しを模擬したセメント改良土の水中打設実験GLEMを応用した切土のり面工に作用する土圧の評価手法に関する検討鋼矢板によるため池堤防の耐震補強技術に関する解析的検討吸水性高分子摩擦低減剤の膨潤・透水特性に及ぼす吸水距離の影響(その2)滑動・転倒モードの連成を考慮した抗土圧擁壁の地震時変位量の簡易算定法橋台における地震時土圧と慣性力に関する一考察杭のプレボーリングにおける施工条件が掘削負荷に与える影響既製杭の埋込み杭工法における根固め部ソイルセメントの強度早期判定法の研究 その1:根固め部ソイルセメントの材料組成の分析法の検討杭の押込み試験における連続載荷方式に関する諸検討本設杭として利用するソイルセメント柱列壁杭に関する研究(その2:水平載荷試験)小径スパイラル杭の複合荷重に対する支持力評価法の模型試験による検証杭軸部中間および先端に拡径部を有する杭の引抜き抵抗に及ぼす拡径部の設置間隔の影響Vertical load tests of pile group and piled raft models supported by jack-inpiles in dry sand (Part 2: Experimental results)植物の根系構造に学ぶ新たな基礎構造物の開発Centrifuge modelling of monopile foundations embedded in dense sandunder one-way cyclic lateral loads遠心場鉛直載荷試験による 2 枚羽根付杭の先端支持力の検討遠心載荷装置を用いた液状化地盤-RC 杭-建物系の振動座屈実験(その 2)実験結果吸い出し防止対策としてのフィルター層の安定性に関する検討軟弱地盤を土のうで置換した直接基礎の支持力特性(その1 土のうの圧縮試験)岩下 光太朗 熊本大学Hsiao Wei東京工業大学Hsuan小田切 瑞生 東京工業大学杭基礎⑥金田 将吾豊橋技術科学大学杭基礎⑨小林 孝彰港湾空港技術研究所 地下空洞土井 達也鉄道総合技術研究所 直接基礎野口 ゆい基礎地盤コンサルタ道路・鉄道盛土①ンツSAR を利用した地すべり土塊および道路変状の推定山里 拓也神戸大学水理・変形特性に着目した実物大スラグ混合土盛土の長期挙動 その2 水理特性杭基礎⑦杭基礎⑧道路・鉄道盛土②佐藤 文啓川崎 佑斗鉄道建設・運輸施設道路・鉄道盛土③整備支援機構東京工業大学道路・鉄道盛土④中央大学補強土①木村 鴻志京都大学大学院補強土②山本 菜月熊本大学補強土③藤田 義成山口大学補強土④大原 勇東京大学埋設管①岸川 鉄啓北見工業大学埋設管②青柳 智之北海道大学路盤・路床①小林 弘昌岡山大学路盤・路床②河田 真弥名古屋工業大学地盤防災-その他鎌田 啓市北見工業大学豪雨(その他)森 一浩群馬大学豪雨(斜面安定①)曽我 大介HP20急勾配化した補強盛土の実大繰返し載荷試験盛土の地震時損傷過程に関する遠心模型実験補強土構造物における盛土材選定の利点に関する基礎的検討μX 線 CT を用いた種々の等方圧力条件下における補強材引抜き挙動の可視化補強材を適用した道路陥没対策に関する剛塑性有限要素解析補強土壁工における異なる土槽サイズでのストリップの引抜き抵抗および摩擦係数の比較・評価藤沢市における効率的な道路陥没防止手法の実践的研究(官学産 共同研究) その3寒冷地における水道管の浅層埋設に関する検討鉄道バラストの繰返し変形特性に及ぼす細粒分と含水状態の影響評価キャピラリーバリアの被覆層における疎水材の適用性の検討 -その2: 室内模型実験の実施 -地下水位上昇を想定した管渠周辺地盤の空洞進展メカニズム河川増水時における橋台の支持地盤の洗掘が橋台の構造安定性に及ぼす基礎的検討模擬根による斜面崩壊抑止効果の実験的検討地盤工学会誌,66―11/12 (730/731) Fang Kun所属セッション名(申込情報・当時)京都大学豪雨(斜面安定②)進藤 義勝鉄道総合技術研究所 豪雨(斜面安定③)大谷 匠北見工業大学発表者豪雨(斜面安定④)岡﨑 啓一朗 早稲田大学豪雨(斜面安定⑤)吉野 恒平中釜 裕太寒地土木研究所東電設計豪雨(土石流・その他)地すべり・落石・その他西脇 博也神戸大学地すべり・落石①木村 真郷名古屋工業大学地すべり・落石②松尾 和茂名古屋工業大学地すべり・落石③濁川 直寛清水建設地震(一般①)大村 早紀京都大学地震(一般②)小林 巧愛媛大学地震(一般③)劉 国軍九州大学地震(液状化①)居上 靖弘大成建設地震(液状化②)植村 一瑛応用地質地震(液状化③)小合 克弥九州大学地震(液状化④)玉泉 聡士京都大学地震(液状化⑥)李 楊東京工業大学地震(液状化⑦)狩野 圭喬群馬大学地震(液状化⑧)塩澤 寅樹東京大学地震(斜面安定)仲野 健一安藤ハザマ地盤震動①柴田 慶一郎 香川大学地盤環境-その他市川 雄太早稲田大学ベントナイト溝端 良健京都大学三村 佳織兼松サステック小林石神加藤山口東京農工大学鹿島建設清水建設京都大学リサイクル材自然環境・生態系・温暖化対策地盤環境-管理・基準地盤環境調査・試験技術土壌地下水汚染①土壌地下水汚染②北海道大学廃棄物処分場①和樹大輔雄大和樹金成 雅季諸冨 鉄之助 大林組廣濵 千明熊本大学田中 佑介京都大学福島 陽京都大学有働 龍也京都大学池田 哲朗福岡大学金井 勇介東京電機大学院November/December, 2018廃棄物処分場②DS-2 最近の初期地圧測定法の手法理論と適用DS-3 地盤情報データベースの整備とその利活用DS-4 多発する地盤災害に挑む時間・空間のマルチスケール解析・実験技術DS-5 歴史的地盤構造物の修復と保全DS-6 新しい地盤環境管理と基準に向けた取組みDS-7 エネルギーに基づく液状化評価の可能性講演表題(申込情報)Effect of groundwater seepage in undercut slope centrifugal model融雪を考慮した実効雨量による融雪期斜面災害の捕捉可能性に関する検証ジオセルと排水パイプを併用した斜面安定工による盛土斜面内の水位変化斜面内における体積含水率のタンクモデル法による解析値と土壌水分計による実測値の比較検討について道路管理に適した融雪水量推定手法の検討サイズの大きい落体の反発挙動に関する斜入射実験平成 26 年 8 月豪雨における兵庫県丹波市での斜面表層崩壊の発生メカニズムに関する検討海底地すべり発生メカニズムおよびその規模に関する室内模型実験落石の貫入と敷砂緩衝材の応力伝播に着目した衝撃力波形形成メカニズム2011 年東北地方太平洋沖地震により千葉県浦安市で発生した長期地盤沈下の現況建築基礎構造設計のための動的地盤変位の簡易算定法(その2)南海トラフ巨大地震の想定結果を考慮した西条市の地盤振動特性の調査Comparison of S-wave response in saturated sand during liquefying andre-liquefying progress under cyclic tri-axial test with bender elements地下水位低下工法に関する遠心模型実験の 3 次元液状化解析ひずみ空間多重せん断モデルのパラメータ設定のばらつきに関する一考察2016年熊本地震における火山灰土の液状化特性に関する基礎的研究過剰間隙水圧の再分配に着目した細粒分を含む砂質傾斜地盤の側方流動液状化地盤の変形挙動に及ぼす SCP 改良の幾何学形状の影響に関する数値解析格子状改良および排水材併用工法による液状化対策効果の数値解析的検討南阿蘇地区で採取した軽石試料の多層リングせん断試験地震動と微動 H/V スペクトル比を用いた拡散波動場理論に基づく P 波および S 波速度構造推定に関する一考察模擬フレコンバッグ中の汚染土からのセシウム抽出と吸着に関する研究ベントナイト供試体の吸水に伴う鉛直方向および側方の発生圧力の同時測定石炭灰混合材料の粒径が溶出特性に及ぼす影響約 20 年が経過した木製水制工の目視判定とヤング係数との関係温泉水の沈殿物に含まれるホウ素の化学形態ドレーン工法による地盤中の油吸引の検討セレン排水の新規処理技術の開発-新規吸着剤を用いた実証実験セメント系改良土を母材に含むソイルベントナイトの遮水性能日本の遮水技術を韓国で海面処分場に適用する場合に想定される留意点安定型廃棄物処分場の強度特性に及ぼす諸要因の影響に関する検討流体注入によって引き起こされる誘発地震のエネルギーに関する数値解析的検討ボーリングデータと微動アレイ観測による地盤構造推定手法の開発排水条件の異なる不飽和砂三軸圧縮試験における間隙水の微視的挙動に関する研究傾斜地盤に構築された墳丘の地震時破壊メカニズムに関する実験的研究上向流カラム通水試験における試料の充填密度が溶出挙動に及ぼす影響繰返し圧密履歴を受けた緩詰め豊浦砂の液状化強度特性HP21
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  • タイトル
  • 「サロン・土・カフェW」開催報告(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 熊野 直子・隅倉 光博
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP22〜HP22
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300028
  • 内容
  • 「サロン・土・カフェ W」開催報告Meeting Report on “Salon “土” Café W”熊野 直 子(くまの なおこ)愛媛大学 農学研究科 助教1.は じ め に隅倉光 博(すみくら みつひろ)清水建設(株) 主任研究員加者からは「自分の若いころと異なり,部下にどう休みを勧めればいいのか,自分もどのように休めばいいのか「第 53 回地盤工学研究発表会」の初日にサンポートホ分からない」「自身が歳を重ねる中で,組織の中でどのよール高松において,男女共同参画・ダイバーシティ委員うに振る舞えばいいのか分からない」などの本音を聞く会(以下,本委員会)では, 10 回目になる「サロン・こともできました。土・カフェ W」を開催しました。本イベントは,当初,地盤工学会会員の 5%にも満たない女性会員同士のつながりを深める事を目的としておりましたが,近年では年齢や性別を問わずにダイバーシティに関心のある様々な方の交流の場になっております。2.開催状況3.おわりに働き方・人材の多様性を促進することに対して前向きな意見が増えていると実感できるものの,本イベントで問題点として挙げられた内容は,私が委員会に所属するようになった 4 年前と大きな変化がないと感じています。これらの問題は,制度の整備など一朝一夕で解決できる今回の参加人数は 31 名,内訳は男性 14 名,女性 17ことではなく,継続して問題意識を持ち,情報を共有し名でした。ゼネコン,建設コンサルタント,大学等の教ていくことで改善していくしかないと思います。今回,育機関にご所属の方,そして学生など様々な立場の方に本イベントは例年になく,1/3 の方が初めて参加されたご参加いただきました。方でした。その一方で 5 回以上参加していただいている本イベントは,ワールドカフェ方式を採用しています。方も多数いらっしゃいました。様々な経験を持った参加これは,参加者が意見を出しやすい少人数のグループに者が同じテーブルで和気藹々と話し,情報を共有するこ分け,リラックスした雰囲気で自由に会話を行い,途中とに大変意義があると思っております。本稿をお読みにで適宜他のグループとメンバーを入れ替えながら,共通なった全ての方に,ダイバーシティの問題を対岸の火事の合意形成を図る手法です。今回は,1 グループ 5~6 名と思わず自分の問題と考えていただき,来年の埼玉大会として,計 5 グループで行いました。各グループには本の際にもぜひ参加していただければと思います。委員会の委員を書記として配置し,最後に総括を行いま最後に,今回の企画に参加いただいた皆様と美味しいした。昨今,男女共同参画や働き方改革などが問われてお菓子を差し入れてくださった皆様,そして,学会事務いることから,テーマは「ダイバーシティによって変わ局の皆様に感謝を申し上げます。ってきたこと」「これから変えていくべきこと」の 2 つに(原稿受理2018.8.24)ついて話し合いました。それぞれの組織においてダイバーシティの促進を目的として,男女・外国人など雇用の促進や育児休暇・介護休暇などの制度が整備されてきている様子が確認できました。一方で制度がありながらそれを活用できていない実態が改めて浮上しました。「同僚の理解が得られず有給休暇を活用できない」「配偶者や本人の転勤により,制度だけでは不十分な部分において家族のサポートを得られないがために,仕事に支障をきたして組織内で肩身の狭写真-1 会場の様子い思いをしている」「組織内で整備は進んでいるものの,都市部は保育所の入所が困難であり社会復帰自体が難しく,地方においては職員数が少なく仕事に穴を空けられないため,せっかくの制度を活用できない」「外国人の優秀な人材を採用できたにも拘わらず,言葉の壁や企業風土に馴染めずに海外へ転職してしまう」など,それぞれの苦悩を聞くことができました。さらに,50 代以上の参HP22写真-2 集合写真地盤工学会誌,66―11/12 (730/731)
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  • タイトル
  • 平成30年4 月大分県中津市耶馬渓町で発生した斜面崩壊の報告(<特集>第53回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 村上 哲
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • HP23〜HP24
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300029
  • 内容
  • 平成 30 年 4 月大分県中津市耶馬渓町で発生した斜面崩壊の報告Special Session on Landslide in the Yabakei District of Nakatsu City in April 2018村 上哲(むらかみ福岡大学 工学部1.は じ め にさとし)教授2. 報告会内容平成 30 年 4 月 11 日未明,大分県中津市耶馬溪町金吉本報告会は,学会2日目平成 30 年 7 月 25 日(水)午の梶ヶ原地区において,明示的な降雨を伴わない規模の前Ⅱの時間帯において開催された緊急災害調査報告セッ大きな斜面崩壊が発生し,甚大な人的,物的被害をもたションⅠの一部で行われた。調査結果の主要部分を報告らした。大分県の発表によると,家屋等4棟が被災し,するにとどめるとし,表-2の内容構成とし,報告を行6人の尊い命が奪われた。った。土砂崩れが生じた現場は,昨年 3 月に大分県により「土砂災害警戒区域」に指定されていた場所であるが,当初,ほとんど雨が降っていない状況下での突然の崩壊にその原因の究明が強く望まれた。そのため,地盤工学会では,昨年の九州北部豪雨地盤災害調査団を中心とする表―1に示す調査チームを立ち上げ,本災害に対する地盤工学的調査研究の重要性を鑑み,現地調査を行うとともに,その崩壊メカニズムについて様々な方面から検討を行い,今後の課題と将来への提言を行うこととした。具体的な現地調査は,平成 30 年 4 月 30 日(月)に全体調査を行うとともに各メンバーが独自に現地に入り検討を進めてき写真-1 報告会会場の様子た。本報告会は,調査結果の主要な部分について報告することを目的として企画,開催されたものである。表-1 調査メンバー氏名所属安福規之(団長)九州大学有留千博(株)ダイヤコンサルタント池見洋明九州大学大嶺聖長崎大学工藤宗治大分工業専門学校佐藤秀文平成地研(株)佐藤静流基礎地盤コンサルタンツ(株)濱田正彦基礎地盤コンサルタンツ(株)半田義人(株)ダイヤコンサルタント福田直三復建調査設計(株)藤白隆司(株)福山コンサルタント三谷泰浩九州大学村上哲福岡大学矢ヶ部秀美NPO 法人研究機構ジオセーフ吉村辰朗明大工業(株)表-2 報告会内容項目発表者1. 斜面崩壊の概要 –地形と地質 矢ヶ部 秀美–(NPO 法人研究機構ジオセーフ)2.現地調査およびその分析結果大嶺 聖(長崎大学)3.推定される崩壊の形態とメカ 三谷 泰浩ニズム(九州大学)4. まとめ – 得られた教訓と今 同上後の地盤工学的な課題 –5. 質疑応答および意見交換村上 哲(福岡大学)図―1 崩壊地の区分(三谷泰浩教授資料より)November/December, 2018HP23 ーザー測量を用いた地形変化の計測技術を活用し,地山の地質的土質的特徴を踏まえて崩壊の可能性の高い箇所を推定することが必要であることを報告した。3. おわりに会場には約 350 人の方にご来場いただき,研究者・技術者の関心の高さを改めて感じる報告会となった。質疑では,今後の同様な災害が生じる危険性がある斜面をどのように抽出するか,具体的な方法についての討論が行われたが,時間の関係上十分な時間を持つことができな図―2 崩壊地の模式断面図(三谷泰浩教授資料より)かった。このような無降雨時における土砂災害の防止・軽減技術の展開は,今後の課題であろう。学会でも十分まず,「斜面崩壊の概要-地形と地質-」では,崩壊地の議論する時間が必要だと感じた。現地調査と既存資料の分析の結果に基づいて,崩壊の特最後に,本先遣調査を実施するにあたり,ご協力,ご徴は,耶馬渓溶結凝灰岩急崖の崩壊ではなく,崖下の厚支援いただいた関係者の皆様,国土交通省九州地方整備い落石堆から下位層のすべりで崩落しており,15~20m局,大分県,中津市などから貴重な資料の提供をいただの比高のシャープで直線的な滑落崖が形成されている点き厚く御礼申し上げる。を考慮すると,図-1 に示す A ブロックのすべり土塊は深加えて,今回の報告会を開催するに当たり,地盤工学い円弧又は椅子型のすべりをしていると想定される。図会災害連絡会議の皆様をはじめ,地盤工学会九州支部の-2 に示すような耶馬渓層中の弱層又は下位の変質安山皆様に絶大なるご支援をいただいた。改めて御礼申し上岩との境界がすべり面となった可能性が高いことを報告げる。した。本件に関する調査報告書,及び,本報告会資料は学会次いで,「現地調査およびその分析結果」では,本調査において実施した原位置での山中式硬度計による表層貫ホームページで公開している。ご参照いただければ幸いである。入試験,簡易現場透水試験,簡易原位置強度試験,簡易動的コーン貫入試験と,室内で行った含水比試験,粒度(原稿受理2018.8.24)試験,水分特性試験,X 線回折分析及び簡易スレーキング試験の結果の一部を報告し,V 字谷の奥部に位置する湧水周辺の変質安山岩と左側の変質安山岩は,貫入抵抗や粘着力が低く,風化が進んでいると考えられること,簡易動的コーン貫入試験の結果から,滑落崖直下の表層部の下に2〜3m 程度の風化部と見られる層を確認したこと,色調の異なる変質安山岩は乾湿繰り返しにより細粒化が促進されやすい岩であることを報告した。そして,「推定される崩壊の形態とメカニズム」では,現地調査及び土質や岩の物性に基づいて,破壊形態を推察し,その推定結果に基づくすべり安定解析を実施した結果に基づいて,今回の崩壊を説明できる地山の強度定数は,耶馬渓層を強度が低下した粘性土(すべり粘土)と仮定した場合であり,この解析結果とスメクタイトが卓越する変質安山岩の存在から,ある深さに弱部としてすべり面的な層が存在すると,例えば,地下水が関係した弱層の風化や劣化などによって強度定数などの物性値が部分的,あるいは層の全体が進行的に低下し,最終的に A ブロック内で力のバランスがとれなくなった結果,今次の崩壊に至ったといった一つの見方を報告した。最後に,「まとめ―得られた教訓と今後の地盤工学的な課題―」では,調査結果を踏まえて,当該地における今度の復旧に関わる見解を示すとともに,今後の課題として,過去の崩壊履歴や最近の変状の有無などを地域住民へのヒアリングを実施するとともに,例えば,航空レHP24地盤工学会誌,66―11/12 (730/731)
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  • タイトル
  • 地盤構造物に対する表面波探査の工学的活用事例(技術紹介)
  • 著者
  • 川尻 峻三・川口 貴之・小笠原明信・中村 大・山下 聡
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.66 No.11・12 No.730・731
  • ページ
  • 32〜33
  • 発行
  • 2018/11/01
  • 文書ID
  • jk201807300030
  • 内容
  • 技術紹介地盤構造物に対する表面波探査の工学的活用事例Case Study of SurfaceWave Method for Geotechnical Structures川尻峻北見工業大学小笠原明北見工業大学大学院三(かわじり地球環境工学科信(おがさわら社会環境工学専攻山川しゅんぞう)助教博士前期課程 2 年北見工業大学貴之(かわぐち北見工業大学地球環境工学科准教授大(なかむらだい)中あきのぶ)下口北見工業大学聡(やました地球環境工学科. は じ め に地盤構造物や自然堆積地盤の現況把握や健全性評価のための一般的な地盤性状の物性値としては,標準貫入試験(SPT)による N 値や PS 検層による S 波速度 VS が広く利用されている。しかし,これらの方法は機材が大がかりとなるためコストや時間を多く必要とすることや,村地球環境工学科たかゆき)准教授さとし)教授する S 波速度構造を逆解析によって推定する。この解析を各地震計での分散曲線に応じて行い,各地震計で得られた S 波速度構造を測線方向に補間することで VS の二次元分布が取得できる。.補強土壁の現況把握及び維持管理での活用表面波探査は補強土壁の性状を非破壊で把握できる有実施地点での深さ方向の一次元的な地盤情報しか得るこ用なツールの一つであると認識されつつある。今後は表とができない。また,簡易動的コーン貫入試験などの機面波探査を用いて補強土壁の機能低下の有無を判断でき材は SPT などよりも簡素であるが,これも一次元的なるような,実効性のある健全性評価手法の確立が期待さ地盤情報しか得られない。このため,河川堤防や鉄道・れるが,そのためには健全及び不健全な補強土壁に対し道路盛土などの広域線状インフラにおける地盤構造物のて系統的に表面波探査を実施し,変状後若しくは今後変内部性状を把握するためには,ある程度の時間と労力を状が発生すると予想される補強土壁を抽出できるような,必要とする。このような理由から昨今では,地盤構造物VS を基本パラメータとした健全性指標について検討すの内部性状把握に VS の二次元分布(以下, VS 分布とする)を迅速に得られる表面波探査を適用する事例が増えており例えば1),表面波探査は特別な地盤調査手法ではないと考えられる。しかし,従前の SPT や PS 検層と比較すると,その実施例が少ないのが現状である。本稿では,筆者らがいくつかの地盤構造物の現況把握手法として,表面波探査を用いた事例について紹介する。.表面波探査の概要図―は筆者らが実施している表面波探査の原理を概略的に示したものである2)。表面波探査は地盤の地表付近を伝わる表面波(レイリー波)を測定・解析すること図―表面波探査の概念図2)により地盤の S 波速度を求めることができる調査方法である。ハンマーやかけや等で人工的に地表面を起振すると表面波が発生する。この表面波の時間領域の波形記録をフーリエ解析することで周波数と位相速度の関係を算出し,すべての地震計での結果を重ね合わせることで位相速度と周波数の関係である分散曲線が取得できる。一般的に表面波は,その周波数によって伝播する深度が異なり,高周波数の波は浅い地盤を,低周波数の波は深い地盤を反映している。経験的に波長の 3 分の 1 が深さに相当するという関係を利用して解析の初期モデルを作成し,波形記録から算出した分散曲線を最も良く再現32写真―補強土壁での表面波探査の測線の例地盤工学会誌,―/(/) 技術紹介写真―写真―既設補強土壁での実施例図―取得した u 及び VS 分布図―堤防天端高さと VS 分布被災した河川堤防での実施例る必要がある。そこで筆者らは,供用中若しくは供用前から, A 地点での開削断面では,堤体天端下 1 ~ 1.5 mの補強土壁や実物大模型補強土壁に対して, VS 分布と程度には礫質土が分布しており,その下部には青灰色の壁面パネル傾斜角 u の空間分布を取得し,深度方向のシルト質土が分布していた。一方で,B 地点での礫質土VS の変化や,補強土壁内の VS の頻度分布等を考察すの層厚は0.3 m 程度であり A 地点よりも小さく,この結ることで, VS をパラメータとした補強土壁の健全性評果は図―の VS 分布と整合する。以上のことから,被価指標について検討している。例えば,写真―及び写災箇所付近は堤体天端高さが低いために越流水が発生し真―に示す北見市内で最も古い補強土壁で実施した事たものの,堤体天端には礫質土が周辺よりも厚く分布し,例では,図―に示すように u と VS の空間分布を比較当該箇所では越流水が発生した際の相対的な耐浸食性はすることができる。このような結果を多くの補強土壁に高く,粘りを発揮した可能性がある。このような地盤性対して取得し,データベース化することで補強土壁の維状は, VS の高速度領域として表面波探査によって把握持管理に資する結果が得られると筆者らは考えている。可能である。.河川堤防の被災メカニズムの推定.おわりに典型的な広域線状インフラである河川堤防では,その本稿では,利用事例が増加している表面波探査につい弱点箇所を効率的に抽出し,想定する外力に対して対策て,筆者らの実施している地盤構造物の維持管理・防災を実施する必要がある。一方で,被災を受けた場合におツールとしての活用事例について紹介した。一方で,表いても被災メカニズムを考慮した上で,弱点箇所を把握面波探査の結果のみからでは,土質の判定はできない。して復旧対策の実施範囲を効率的に決定する必要がある。このため, VS 分布を参考に土試料のサンプリングを行以上のような観点から筆者らは, 2016 年北海道豪雨災い,この結果と VS 分布を組み合わせることでより精確害の際に 1 級河川である常呂川で発生した堤防の越水に地盤情報を把握できる。侵食箇所(写真―参照)で表面波探査を実施した。図―は堤体延長方向の VS 分布及び堤体天端高さを示している。堤体天端が最も低い箇所は被災箇所よりもやや上流側であるが,被災箇所周辺は上流側の樋門付近よりも堤体天端が低いため,越流が発生したと予想される。VS 分布を見ると,被災箇所周辺の堤体天端下 1~2m 程度までは VS= 200 m / s 程度であり,その他の箇所と比較すると高速度領域となっている。開削調査の結果November/December, 2018参考文献1)川尻峻三・澁谷 啓・鳥居宣之ジオテキスタイル補強土壁の変状メカニズムに関する事例研究,地盤工学ジャーナル,Vol. 6, No. 1, pp. 15~25, 2011.2) Park, C. B., Miller, R. D. and Xia, J.: Multichannel analysis of surface waves, Geophysics, Vol. 64, No. 3, pp. 800808, 1999.(原稿受理2018.7.31)33
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