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地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711

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タイトル 表紙
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110001
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タイトル 本号の編集にあたって(<特集>熊本地震)
著者 富樫 陽太
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ i〜i 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110002
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タイトル 目次
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110003
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タイトル CONTENTS
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110004
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タイトル 震度7が2回の熊本地震(<特集>熊本地震)
著者 北園 芳人
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 1〜1 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110005
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タイトル 熊本地震で明確になった地盤工学の課題(<特集>熊本地震)
著者 椋木 俊文
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 2〜3 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110006
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タイトル 2016年熊本地震における地震断層詳細図の作成(<特集>熊本地震)
著者 池見 洋明・黒木 貴一・日本応用地質学会2016年熊本・大分地震災害調査団
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 4〜7 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110007
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タイトル 平成28年熊本地震に起因した斜面災害に関する現地調査報告(<特集>熊本地震)
著者 笠間 清伸・北園 芳人・矢ヶ部 秀美
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 8〜11 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110008
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タイトル 平成28年熊本地震による液状化・陥没による地盤被害(<特集>熊本地震)
著者 村上 哲・永瀬 英生・大里 重人・矢ヶ部 秀美
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 12〜15 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110009
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タイトル 河川堤防被害(<特集>熊本地震)
著者 石藏 良平・柿原 芳彦・前田 秀喜・内野 隆文・高橋 宏樹・安福 規之
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 16〜19 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110010
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タイトル 道路構造物の被害(<特集>熊本地震)
著者 末次 大輔・福田 直三・佐藤 秀文
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 20〜23 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110011
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タイトル 歴史遺産関連班の活動に関する報告(<特集>熊本地震)
著者 杉本 知史・山中 稔・大嶺 聖・福田 直三
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 24〜27 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110012
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タイトル 熊本地震における災害廃棄物の処理と有効利用(<特集>熊本地震)
著者 藤川 拓朗・永岡 修一・大嶺 聖・林 泰弘・山中 稔・佐藤 研一
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 28〜31 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110013
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タイトル 特別セッション(一般開放セッション)「平成28年熊本地震地盤災害調査報告会創造的な復旧・復興にむけて」(<特集>熊本地震)
著者 安福 規之
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 32〜33 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110014
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タイトル 平成28年熊本地震における豊肥本線の被災状況(<特集>熊本地震)
著者 中島 大使・笠 裕一郎・諸田 勝也・高山 智宏
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 34〜35 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110015
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タイトル 2016年熊本地震による港湾施設の被害について(<特集>熊本地震)
著者 野津 厚・小濱 英司
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 36〜39 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110016
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タイトル 放射性物質で汚染された港内海底土を被覆するための新しい固化処理土(技術紹介)
著者 秋本 哲平・熊谷 隆宏・橋本 敦・堀内 友雅
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 40〜41 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110017
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タイトル CO2気液混合流体を循環する地盤凍結工法(寄稿)
著者 相馬 啓
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 42〜43 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110018
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タイトル 研修で学んだ設計実務における地盤工学(寄稿)
著者 児玉 真乃介
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 44〜45 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110019
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タイトル 「地盤工学会誌」の編集方針と平成30年の年間計画(学会の動き)
著者 高橋 章浩
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 46〜46 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110020
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タイトル 入力地盤波の作成(技術手帳)
著者 野津 厚
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 47〜48 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110021
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タイトル 1. 講座を始めるにあたって(産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用)
著者 和田 信一郎
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 49〜50 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110022
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タイトル 2. 建設発生土及び建設汚泥(産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用)
著者 大嶺 聖
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 51〜58 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110023
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タイトル 1. 講座を始めるにあたって(地盤に刻まれた大地震の痕跡)
著者 宮下 由香里
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 59〜60 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110024
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タイトル 2. 大地震が作る地形を読み解く(地盤に刻まれた大地震の痕跡)
著者 奥村 晃史
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 61〜68 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110025
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タイトル 新入会員
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 69〜69 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110026
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タイトル 編集後記
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 70〜70 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110027
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タイトル 平成28年度役員等
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 70〜70 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110028
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タイトル 奥付
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ 70〜70 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110029
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タイトル 会告
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
ページ A1〜A9 発行 2017/04/01 文書ID jk201707110030
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  • タイトル
  • 表紙
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110001
  • 内容
  • ਲਗदણඩघॊ঩ম੫঵भ੍ରध৾ভ੦૆भਲਗఁ୑॑৯੐खथْஶ๨৲ගٓ஼৔૥ୡ‫؞‬৉ೕ৹ਪपঢ়घॊૠત‫؞‬੦૆‫ق‬9RO‫ك‬भ৅໷َਲਗ঵ਜُ‫َ؜‬প৾ઇ୘ُऩनद‫ઁ்؜‬ऎ‫؜‬ओણ৷ৣऔः‫؛‬¾ ঩মभૼ୒॑৷ःञ৉ೕૼ୒भ35ன৫‫؛‬ਲਗ੧੯दभਝੑ‫؞‬઱ੵ঱भૼ୒৓ઐ௱षभણ৷‫؜‬ਲਗૼ୒঻भ୘ਛऩन‫؛‬¾ ೏৾েभ୘ਛ‫؜‬೏৾েषभ঩মૼ୒भ࿠්‫؛‬঩ময৾েभ૥ୡૼ୒॑ৢखञஶୁৡभ਱঱ऩन‫؛‬‫ٹ‬-$3$1(6( *(27(&+1,&$/ 62&,(7< 67$1'$5'6/DERUDWRU\ 7HVWLQJ 6WDQGDUGV RI *HRPDWHULDOV 9RO َ஼৔૥ୡ੦૆ُ‫ق‬੦૆ઽஈ‫؜‬$ਖ਼ংॖথॲ‫كش‬,6%1 ৒੼‫؟‬৞‫؜‬ভ৩્੼‫؟‬৞‫ق‬ଛમ‫؜‬ઘશ‫ك‬‫ٹ‬-$3$1(6( *(27(&+1,&$/ 62&,(7< 67$1'$5'6*HRWHFKQLFDO DQG *HRHQYLURQPHQWDO ,QYHVWLJDWLRQ0HWKRGV 9RO َ৉ೕ৹ਪ੦૆ُ‫ق‬੦૆ઽஈ‫؜‬$ਖ਼ংॖথॲ‫كش‬,6%1 ৒੼‫؟‬৞‫؜‬ভ৩્੼‫؟‬৞‫ق‬ଛમ‫؜‬ઘશ‫ك‬৉ೕੵ৾ভदम‫؜‬஧ম‫؞‬ஒমभ੡द຦஘प஡खऽोथःॊَ৉ೕ౫મ૥ୡभ্১धੰହُधَ৉ೕ৹ਪभ্১धੰହُभૠત‫؞‬੦૆‫ੰق‬ହ॑௾ऎ‫ك‬भஶ๨॑ৰ઱खथउॉ‫؜‬৸ඕ‫ق‬9RO‫ع‬9RO‫ك‬पेॊ৅໷॑੒৒खथःऽघ‫؛‬ফ২प໷ষखञ9ROम‫॔؜‬४॔॑রੱपऊবपथ๔Ⴋऔो‫؜‬ব৔ਗद்ઁऎओણ৷ःञटःथःऽघ‫؛‬ऒभ২‫؜‬ৗञप৉ೕ౫મ૥ୡ੦૆ध৉ೕ৹ਪ੦૆॑ઽஈखञ9RO‫ق‬ীၻ‫॑ك‬৅໷ःञखऽखञ‫؛‬ชశ‫؜‬঩মभ੦૆॑৷ःञਲਗ੧੯भਝੑ‫؜‬৹ਪ‫؜‬ਗবযૼ୒঻भ୘ਛ‫؜‬঩মभૼ୒॑৷ःञ৉ೕૼ୒भ35ன৫‫؜‬ਝੑ‫؞‬઱ੵ঱भૼ୒৓ઐ௱ৡभ੍ରऩनपओણ৷ःञटऌञःधઓःऽघ‫؛‬ऽञ‫؜‬প৾ઇ୘भৃपउऌऽखथु‫؜‬೏৾েषभ୘ਛ‫؜‬೏৾েपৌघॊ঩মૼ୒भ࿠්‫؜‬঩ময৾েभ૥ୡૼ୒॑ৢखञஶୁৡभੜਸऩनपुओણ৷ःञटऐोयౘःपோगऽघ‫؛‬ओභোभ্১৾ভ঍‫ش‬঒ঌ‫ش‬४भછආභোঌ‫ش‬४‫ق‬KWWSZZZMJVVKRSSLQJQHW‫ك‬भ౎‫؜‬છ૲दुउେः੷ीःञटऐऽघ‫؛‬‫پ‬ভ৩્੼दभओභোम‫৾؜‬ভ঍‫ش‬঒ঌ‫ش‬४ऊैभභোप଒ॉऽघभद‫؜‬ओିਔऎटऔः‫؛‬
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  • タイトル
  • 本号の編集にあたって(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 富樫 陽太
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • i〜i
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110002
  • 内容
  • 本号の編集にあたって平成28年 4 月14日に本震が発生し,その後も数カ月にわたって大きな余震が観測された熊本地震は,現在の気象庁震度階級が制定されてから初めて震度 7 の地震が 2 回観測された大規模地震であり,M3.5以上の内陸型地震の回数としては過去最多となっています。この地震により,熊本地方においては多くの人的被害が生じ,またインフラ等の物的被害も多数発生しました。この強い地震動によってたくさんの宅地や歴史的構造物が被害を受けるとともに,斜面崩壊や地滑り,断層変位などによって道路や橋梁,トンネルなどの運輸上重要となるインフラ設備が寸断され,現在も復旧が進められている個所も少なくありません。これらの中には,同地域特有の火山灰を多く含んだ地盤条件により生じた被害も散見され,地盤工学における新たな課題も浮き彫りになっています。このような大地震の作用にともなう構造物の変状や地盤そのものの変形の原因を災害調査によって追求していくことは,世界有数の地震大国である我が国にとって防災の観点から極めて意義深いことと言えます。本号では,「熊本地震」と題して,平成28年 4 月16日以降に活動されてきた平成28年熊本地震地盤災害調査団の調査報告,並びに豊肥線の被災状況と熊本港の港湾施設の被災調査について特集いたします。調査団の報告内容としては断層,土砂災害,液状化,河川,道路,歴史的構造物に関する調査に加え,東北地方太平洋沖地震以降,特に問題となっている災害廃棄物の調査などによって構成しています。地震発生から 1 年が経過しようとしており,この節目に地盤工学的な観点から熊本地震について改めて考える機会を提供できればと思います。本号の特集が,会員の皆さまにとって有益なものとなることを願っております。富 樫 陽 太(とがし ようた)地盤工学会のホームページ URLhttps://www.jiban.or.jp/国際地盤工学会ホームページ http://www.issmge.org/編集兼発行者公益社団法人地盤工学会
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  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
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  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110003
  • 内容
  • 口絵写真(*HP)論説熊本地震で明確になった地盤工学の課題報告平成28年熊本地震に起因した斜面災害に関する現地調査報告報告平成28年熊本地震による液状化・陥没による地盤被害報告歴史遺産関連班の活動に関する報告特集テーマ熊本地震総説震度 7 が 2 回の熊本地震 ……………………………………………………………………………… 1●北園論説熊本地震で明確になった地盤工学の課題 …………………………………………………………… 2●椋木報告芳人俊文2016年熊本地震における地震断層詳細図の作成 …………………………………………………… 4●池見洋明/黒木貴一/日本応用地質学会2016年熊本・大分地震災害調査団平成28年熊本地震に起因した斜面災害に関する現地調査報告 …………………………………… 8●笠間清伸/北園芳人/矢ヶ部秀美平成28年熊本地震による液状化・陥没による地盤被害 ……………………………………………12●村上哲/永瀬英生/大里重人/矢ヶ部秀美河川堤防被害 ……………………………………………………………………………………………16●石藏良平/柿原芳彦/前田秀喜/内野隆文/高橋宏樹/安福規之道路構造物の被害 ………………………………………………………………………………………20●末次大輔/福田直三/佐藤秀文歴史遺産関連班の活動に関する報告 …………………………………………………………………24●杉本知史/山中稔/大嶺聖/福田直三熊本地震における災害廃棄物の処理と有効利用 ……………………………………………………28●藤川拓朗/永岡修一/大嶺聖/林泰弘/山中稔/佐藤研一特別セッション(一般開放セッション)「平成28年熊本地震地盤災害調査報告会創造的な復旧・復興にむけて」 ………………………………………………………………………32●安福規之平成28年熊本地震における豊肥本線の被災状況 ……………………………………………………34●中島大使/笠裕一郎/諸田勝也/山智宏2016年熊本地震による港湾施設の被害について ……………………………………………………36●野津技術紹介厚/小濱英司放射性物質で汚染された港内海底土を被覆するための新しい固化処理土 ………………………40●秋本哲平/熊谷隆宏/橋本敦/堀内友雅 寄稿CO2 気液混合流体を循環する地盤凍結工法 …………………………………………………………42●相馬啓寄稿(学生編集委員)研修で学んだ設計実務における地盤工学 ……………………………………………………………44学会の動き「地盤工学会誌」の編集方針と平成30年の年間計画 …………………………………………………46●児玉真乃介●橋技術手帳入力地盤波の作成 ………………………………………………………………………………………47●野津講座章浩厚産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用1. 講座を始めるにあたって …………………………………………………………………………49●和田信一郎2.建設発生土及び建設汚泥 …………………………………………………………………………51●大嶺聖地盤に刻まれた大地震の痕跡1. 講座を始めるにあたって …………………………………………………………………………59●宮下由香里2.大地震が作る地形を読み解く ……………………………………………………………………61●奥村晃史新入会員 ………………………………………………………………………………………………………69編集後記 ………………………………………………………………………………………………………70
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  • CONTENTS
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110004
  • 内容
  • Theme: The 2016 Kumamoto EarthquakeSeismic intensity 7 twice by 2016 Kumamoto Earthquake …………………………………………………………………… 1● Yoshito KitazonoClariˆed Issues of Geotechnical Engineering by Kumamoto Earthquake ………………………………………………… 2● Toshifumi MukunokiDevelopment of an Earthquake Fault Traces Map in the 2016 Kumamoto Earthquake ………………………………… 4● Hiro Ikemi and Takahito KurokiReconnaissance Report on Slope Disaster caused by the 2016 Kumamoto Earthquake ………………………………… 8● Kiyonobu Kasama, Yoshito Kitazono and Yakabe HidemiReport of liquefaction and subsidence due to the Kumamoto Earthquake …………………………………………………12● Satoshi Murakami, Hideo Nagase, Shigeto Osato and Hidemi YakabeGeodisaster on River Dykes and River Structures ……………………………………………………………………………16● Ryohei Ishikura, Yoshihiko Kakihara, Hideki Maeda, Takafumi Uchino, Hiroki Takahashi andNoriyuki YasufukuReport on the Damage of Earth Structures due to the 2016 Kumamoto Earthquake ……………………………………20● Daisuke Suetsugu, Naozo Fukuda, Hidefumi Sato and Kunitomo SaharaReport on Research Activity of Historical Heritage Group …………………………………………………………………24● Satoshi Sugimoto, Naozo Fukuda, Minoru Yamanaka and Kiyoshi OmineTreatment and EŠective Utilization of Disaster Debris Generated by the 2016 Kumamoto Earthquake ………………28● Takuro Fujikawa, Shuichi Nagaoka, Kiyoshi Omine, Yasuhiro Hayashi, Minoru Yamanaka and Kenichi SatoSpecial session for Kumamoto earthquake in 2016 ……………………………………………………………………………32● Noriyuki YasufukuDamage Situation of Hohi main line due to 2016 ………………………………………………………………………………34● Taishi Nakajima, Yuichiro Ryu, Katsuya Morota and Tomohiro TakayamaDamage to Port Structures during the 2016 Kumamoto Earthquake Sequence …………………………………………36● Atsushi Nozu and Eiji Kohama
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  • タイトル
  • 震度7が2回の熊本地震(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 北園 芳人
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 1〜1
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110005
  • 内容
  • 震度が回の熊本地震Seismic intensity 7 twice by 2016 Kumamoto Earthquake北園芳人(きたぞの熊本大学. は じ め によしと)名誉教授断層班(池見)土砂災害班(笠間)平成 28 年熊本地震とされる地震は熊本地方を震源と液状化班(村上)するマグニチュード 6.5が 4 月 14日午後 9 時 26分に発生堤防班(石藏)し,熊本県益城町で震度 7 を記録した。そして,4 月16構造物班(末次)日午前 1 時 25 分,再び熊本地方を震源とするマグニチ歴史・遺産調査班(杉本)ュード 7.3 の地震が発生し,益城町ではまたも震度 7 を大分班(廣岡)記録した。益城町ではわずか28時間の間に 2 回の震度 7八代・南九州班(林)災害廃棄物調査班(藤川)を記録した。気象庁ではこれらの地震に対して 1 回目を前震, 2 回目を本震とした。前震では益城町で震度 7. 調査活動報告を記録したほか,震度 6 強の地域はなく,震度 6 弱が調査団はその調査活動成果を住民・社会・学会員に広10 箇所で被害も益城町を中心とした熊本市,西原村,宇城市であった。しかし,本震では震度 7 が益城町とく広報するために以下の報告・報告会等を開催した。4 月27日「熊本地震災害説明会―被害の状況とこ5 月 2 日「熊本地震・緊急報告会」日本学術会議・西原村で観測された他,震度 6 強も南阿蘇村をはじめ12 箇所,震度 6 弱は 26 箇所に拡大し,被害も熊本県にれから私たちが気をつけること―」福岡市留まらず大分県まで大きく拡大した。そこで地盤工学会では災害調査団を組織し,4 月16日防災減災・災害復興に関する学術連携委員会以降現地調査・研究活動を実施してきた。その報告とし熊本地震の概要4 月 14 日の前震は日奈久断層帯の北側部分の高野白報道関係者説明会―地盤工学の観点から見た熊本地震―」テレビ会議て今回の特集が企画された。.5 月31日「熊本地震災害(九州支部―本部)7 月16日「熊本地震・三ヶ月報告会」日本学術会議・防災減災・災害復興に関する学術連携委員会8 月28日「52学会の結集による防災への挑戦―熊幡区間が動いたとされている。4 月16日の本震は布田川本地震における取組―」第 1 回防災学術連携シ断層帯の布田川断層が動いたと考えられている1)。熊本ンポジウム県の地域防災計画2)では地震の被害想定で布田川・日奈久断層帯で地震が発生した場合,最大マグニチュード9 月14日「平成28年熊本地震地盤災害調査報告会」第51回地盤工学研究発表会特別セッション7.9を想定しており,本震の場合,やや小さい7.3であっ今後,平成 28 年度末には熊本地震地盤災害調査報告た。被害想定では全壊棟数 28 000 棟,死者数 960人であ書の作成,その後,震災 1 周年のフォーラムを熊本でったが実際の地震による被害3) は全壊 8 361 棟,死者 50開催する予定である。人であった。被害が想定よりも小さかった要因は震度 7が 2 回観測されたが,マグニチュードが想定よりも小さかったこと,発生時刻が夜・深夜の時間帯であったことが考えられる。.学会調査団の活動. 現地調査活動平成 28 年熊本地震地盤災害調査団は九州支部の産学参考文献1)地震調査研究推進本部地震調査委員会平成28年熊本地震の評価,平成28年 5 月18日公表,pp. 1~2, 2016.2) 熊本県防災会議平成27年度熊本県地域防災計画書 地震・津波災害対策編,pp. 20~22, 2015.3) 熊本県災害警戒本部平成28年熊本地震等に係る被害状況について(第 203 報),平成 28 年 12月 20日発表, pp. 1~2, 2016.(原稿受理2016.12.23)のメンバーを中心に組織され,調査活動をスムーズにするために次の班ごとに班長を決めて調査活動を行った。地盤工学会誌,―()1
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  • 熊本地震で明確になった地盤工学の課題(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 椋木 俊文
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 2〜3
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110006
  • 内容
  • 熊本地震で明確になった地盤工学の課題Clariˆed Issues of Geotechnical Engineering by Kumamoto Earthquake椋木俊熊本大学大学院文(むくのき先端科学研究部としふみ)准教授. は じ め に平成 28 年 4 月 14 日の午後 9 時 26 分,日奈久断層の活動によるマグニチュード 6.5 の地震が発生した。続けて,28 時間後の 4 月 16 日の午前 1 時 25 分,今度は布田川断層の活動によるマグニチュード 7.3の地震が発生した。震央直上の益城町周辺は,28時間以内で 2 度の震度7,5度の震度 6 の地震を経験した。 2 回目の地震発生を受け,気象庁は, 4 月 14日の地震を「前震」, 16日の地震を「本震」と位置づけ,一連の地震を平成 28 年熊本地震と命名した。熊本の地質的特徴は,水が豊かで地下水位が高い地域があること,山岳地帯から有明海に向かう広範囲に火山灰質性粘土や火砕流堆積物が分布,熊本平野から河口付近は埋立地が広がっていることである。ゆえに山岳地域では各種土砂災害,平野部では液状化を中心とした被害が拡大した。特に平野部では,比較的近い年代に建てた家屋同士で被害状況が全く異なる状況も確認された(口絵写真―, http://urx.nu/bmG4 )。このような被害の違いは,基礎地盤の違いであることも指摘されている。各被害に関する詳細な報告は各調査班にゆ図―益城(熊本平野部)と河陽(山岳地域)で観測された東西方向の加速度波形だね,本稿では特に地震動による地盤工学的被害に関して地域別の特徴と総括的な課題について言及する。.地震動・被害の特徴と課題月間の各震度別の地震発生回数をまとめたものであり,図―はそれらを比率として円グラフにまとめたもので. 地震動と地盤強度評価ある。これによれば, 4 123 回中 6 割が震度 1 の地震で益城では,東西方向に最大加速度が観測された。それあることが分かる。また,前震発生から 4 日間のデーを踏まえ図―(a)は,本震時における阿蘇地域の河陽タでは,震度 3 以上の地震発生回数が324回であり,こと益城における本震時の加速度を比較している。河陽のれは全体の 17 に相当する。地盤工学的には,震度 7方が 5 秒程度早く加速度計が動き始めており,本震発の地震を経験していない地盤が,震度 1~3 の地震が何生から 20 分後の波形は河陽のほうが明らかに早く加速度作用しても問題はないかもしれない。しかしながら,度を観測していることが分かる(図―( b ))。しかし,震度 6 以上の地震動を 2 度経験することによる地盤強本震の最大加速度は,益城町は 1 156 gal で,河陽町で度の低下に加えて,その後に繰り返される震度 3~4 程は 953 gal で,益城町の方が大きい加速度が観測されて度の余震による地盤強度の累積強度変化についても着目おり,地震動の規模は平野部の方が大きかった。また本すべきと考える。震発生後の余震規模とその発生回数は,共に阪神・淡路大震災と比較して大きい記録を示している1)。. 山間部の被害と地盤図気象庁が発表した 2016 年 4 月の阿蘇地域の降水量の熊本地震による致命的な被害は,もちろん前震と本震記 録 に よれ ば , 4 月は 7 日 のみ 1 日当 た り 雨 量 が 100によるものであるが,その後繰り返される余震の規模とmm を超える降雨が確認されたが,それ以外雨はほとんその回数が致命的な地震動が作用した地盤の強度に与えど降っていない。熊本地震地盤災害調査団の土砂災害調る影響については今後分析する必要がある。平成 28 年査班は,山岳地域で生じたほとんどの崩壊現場は谷部で10 月 31 日 時 点 の余 震 の 記 録 に よ れ ば , 震 度 1 以上 がはなく,尾根部であり,明らかに豪雨災害と崩壊形態が4 123回である。表―は,前震発生から 4 日間と5.5か異なることを報告している。同班は,阿蘇地域で発生し2地盤工学会誌,―() 論表―前震発生以降の余震データ(出典気象庁)説震災以前,熊本市が提供しているハザードマップは熊本市全域のどこでも液状化が起きてもおかしくないというような平均的な評価が示されている。この状況からハザードマップの高度化を検討することも可能だが,それに応じて実際に地盤改良の対象領域としてとらえたとき,膨大な範囲の地盤改良をできるのかという問題が重くのしかかる。.復旧における課題熊本は水の都で知られるように,地下水が豊富であることから,平野部は地盤の流動化や液状化が発生しやすい条件も兼ね備えている。地下水位が高いという条件は,復旧作業に対しても問題視しなければならない。例えば,益城町惣領地区では,ほとんどの自宅が井戸水を利用できる被圧状態の地下水帯が地下 40 m 付近に広がっているが,付近に流れる木山川の堤防改修工事においては,周辺地盤の飽和度が常に高い状況が維持され続け,梅雨時期も加わり,改修工事を遅延化させた事例があった。図―前震発生から 4 日間(左)と 5.5 か月間(右)の各震度の比率熊本平野部には,粘土層も厚く堆積している個所もあり,不要な地下水低下は思わぬ地盤沈下も引き起こす可能性があり,その判断には慎重さが必要である。た斜面崩壊は,岩盤崩壊,深層崩壊,表層崩壊,連続的な表層崩壊,土石流,地すべり性崩壊に分類した。傾斜.おわりに未満にも関わらず地すべり性崩壊が発生した高野角 15°1964 年以降,日本は震度 7 クラスの地震を 4 度体験台地区の現場では,崩壊跡地から深さおよそ 10 m 付近し,その都度被害メカニズムは解明されてきた。今後は,に存在したわずか数十 cm の草千里ヶ浜軽石層がその上内陸型地震の発生に備えて宅地地盤に対する耐震基準の下に硬化質粘土に挟まれている状況が目視された。ゆえ議論が高まると考えられる。もちろん,地盤の地域特性に地震動によって軽石層内の間隙水圧が上昇し,軽石層と不均質性を十分に考慮した耐震設計は容易でなく,地がすべり層になってしまった。ここでは,2 か所だけだ域の地盤特性の課題は各地域の地盤工学の課題である。がボーリングデータも得られており,軽石層の存在は既特に宅地地盤の問題解決については工学的な技術のみなに確認されていた。高野台地区の地すべり性崩壊は,各らず,行政の協力も不可欠と考える。そして,この問題地域においても既存の地盤図を分析する際,地層構造のは,日本各地どこにでも起こりうることと考えるべきで確認のみならず地形図も含めて防災の検討を必要をすべある。今後の日本の防災のためには,各地域の研究機関きことを示唆している。をはじめ関連組織が,熊本地震によって浮き彫りになっ. 平野部の被害とハザードマップた地盤工学の各種課題を各地域の地盤条件に当てはめて,熊本平野部の被害は液状化による被害が中心で,広範これから何をすべきかを検討しなければならないだろう。囲に発生しているものの,例えば 1 600戸の被害報告のうち, 1 300戸は特定地域の宅地に集中している状況があった。熊本平野の地盤図を確認すると,地表面近くに謝辞熊本地震の各地域の被害状況を取りまとめるにあたり,シルト系砂層の下に緩い砂層が存在する地域や,その下国土交通省九州地方整備局,熊本県土木部をはじめとすに厚い粘土層が堆積しているものや地表面近くに緩い砂る行政機関や関係各位に多大なご支援をいただきました。層が堆積しているようなケースもあり,生じる液状化被感謝申し上げます。害や地盤の流動化被害の程度も異なることは想定できた。熊本平野の地盤は,沖積層であり,火山灰質性の細粒土が交互に存在する地域もあることから,地域によっては粘土地盤に挟まれた砂層も存在している。粘土層に挟まれた砂層が仮に液状化したとすると,その後その液状化層はどのように変化していくのか砂層上部にある粘土層が噴砂を妨げるため,時間遅れの変形沈下問題が発生したのではないかなど,いくつかの研究課題があるとい参1)考文献T. Mukunoki, K. Kasama, S. Murakami, H. Ikemi, R.Ishikura, T. Fujikawa, N. Yasufuku and Y. Kitazono:Reconnaissance report on geotechnical damage causedby an earthquake with JMA seismic intensity 7 twice in28h, Kumamoto, Japan, Soils and Foundations, In Press,2016.http://dx.doi.org/10.1016/j.sandf.2016.11.001(原稿受理2016.12.26)える。April, 20173
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  • タイトル
  • 2016年熊本地震における地震断層詳細図の作成(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 池見 洋明・黒木 貴一・日本応用地質学会2016年熊本・大分地震災害調査団
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 4〜7
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110007
  • 内容
  • 報告年熊本地震における地震断層詳細図の作成Development of an Earthquake Fault Traces Map in the 2016 Kumamoto Earthquake池見洋明(いけみ九州大学工学研究院ひろあき)助教黒木貴一(くろきたかひと)日本応用地質学会熊本・大分地震災害調査団福岡教育大学教育学部 教授団長日本応用地質学会2016年熊本・大分地震災害調査団. は じ め に2016 年 4 月 14 日及び 4 月 16 日において,最大震度 7を記録する地震が熊本県益城町を中心に相次いで発生した。震源はいずれも布田川断層帯と日奈久断層帯1)の会合部付近の深さ11~12 km と推定された2)。今回の地震は余震域が北東南西方向の両断層帯に沿うように分布する2) ことや合成開口レーダの解析結果3) などから布田川・日奈久断層帯の断層運動により発生したと考えられている。この地震災害では益城町から南阿蘇村にかけて多数の地表亀裂が出現した。図―は公表されている布田川断図―層帯・日奈久断層帯1)と 5 月24日付けの国土地理院の亀布田川・日奈久断層帯1) と地表亀裂3) の位置関係(背景地図は OpenStreetMap)裂分布3) をトレースして重ね合わせた図である。北東南西方向の断層帯に沿って亀裂が線状に分布していることが確認できる。この亀裂群から,4 月16日以降,様々な機関から右横ずれ断層や正断層の分布が報告されはじめた。これらの地震断層が斜面崩壊,陥没等を引き起こし,多数の構造物に被害をもたらしたと考えられる。そこで,地盤工学会熊本地震災害調査団・地震断層班は,日本応用地質学会熊本・大分地震災害調査団と共同で,熊本地震で発生した地表亀裂の調査を緊急的に実施し,1/25 000精度の地震断層詳細図の作成と公開を行った4,5)。なお,今回作成した地震断層詳細図の PDF 図面及び GIS で利用できるベクトルデータを地盤工学会熊本地震災害調査報告書6)に付録した。本稿では,地震断層の調査概要,地震断層の判定基準及び地震断層の特徴図―調査用基図に調査結果を記載した堂園,田原付近のルートマップ(背景地図は地理院地図3))について記載する。.調査の概要この調査では,地表に出現した亀裂から,一定の基準をもとに地震断層を抽出し,その分布と物理量を地理情現地踏査は,本震から 1 週間後の 4 月 23 日~ 24 日か報として示すことを目標とした。そのため,各班の調査ら 4 月29日~5 月 1 日及び 5 月12日~5 月14日にかけて,に用いる基図や地震断層に対する認識をそれぞれ統一す2 名/班の 2~5 班体制で実施した。なお,その後,8 月る必要があった。にかけて,未踏査地区の補間を目的として,少人数による調査も数回実施している。対象地区は,九州自動車道御船 IC 付近から熊本県南そこで調査用の基図として地形図を準備した。この地形図には国土地理院の地理院地図を背景に,亀裂分布図3) ,都市圏活断層図3) のリニアメントなど現地調査に阿蘇村河陽,黒川地区にかけた直線距離で約30 km の区有用な情報をトレースして重ね合わせ, A1 サイズの印間とし,都市圏活断層図3)で示された布田川断層帯のリ刷で 1/5 000スケールとなる JPEG 図面として各団員にニアメント(活断層線)付近とした。配布した。また調査期間中は,調査終了後に,全体会議4地盤工学会誌,―() 報告を毎回実施し,各班の調査結果の共有と断層の判定に対斜め右上に向かう線状の条痕とほぼ直交するステップがする認識の統一を図った。確認できる。場所によって,変位が確認できない場合で図―には調査用の基図に調査結果を記載したルートマップの例を示す。このルートマップに記載した情報は2016 年 5 月 21 日に行われた断層調査の集約会議でまと断した。. 亀裂の形態的特徴横ずれ変位を呈する地震断層では,主断層とリーデルめられた。.も,このような条痕が断面で確認できれば地震断層と判断層の判定基準せん断面や断層の不連続性からくる雁行亀裂(右横ずれの場合は杉型),オーバステップ(拘束性屈曲とプルア地震断層の判定は亀裂の連続性,変位,断面及び形態パート),デュープレックスなど様々な割れ目の形態的的特徴から総合的に行った。断層の分類は,断層走向に特徴が報告されている7)。これらの特徴が亀裂及び近傍対して見かけの変位方向により行った。熊本地震では,で確認された場合は,変位量,条痕の有無によらず地震傾斜地に斜面方向と平行に発達する引張性の亀裂,切盛断層と判断した。境界にて発生した亀裂,沖積面やカルデラ内における陥没,土塊の側方流動等により発生した亀裂など,断層運図―は 2 つに切断したブロックの上に粘土等を被動と直接関係しない二次的な亀裂が多数発生している。覆させ,ブロックを横ずれさせる実験を行った場合に被リーデルせん断面これらはノンテクトニックな亀裂として一括し,記載から除外した。今回の調査では,地震を発生させた地下の起震断層から地表まで連続すると推定される亀裂を地震断層と定義した。一方,起震断層とは直接には関係せず,比較的狭い範囲で分布し,連続性がなく,地震動により発生した地すべり,陥没等マスムーブメントにより二次的に生じたと考えられる亀裂をノンテクトニックなものとして定義した。表―に観察結果をもとに地震断層とノンテクトニック亀裂の違いをまとめた。. 亀裂の連続性と変位写真―典型的な右横ずれ変位を示す農用地の断層露頭(益城町三竹地区,2016年 4 月29日撮影)農用地の畝(うね)の系統的なずれなど,地表地盤の変位が明瞭で,連続性のある地表亀裂に対して,地震断層と判断した。調査ではアスファルトなどの構造物において,地震によって亀裂が発生し,一部で横ずれ変位を示す箇所を数多く確認した。しかし,構造物のずれの場合,連続性がなく,同時に地表地盤のずれ変位が確認できない場合はノンテクトニックと判断した。写真―は典型的な右横すれ変位を示す農用地である。一方,写真―は道路舗装が左横ずれ変位を示しているが,両側の地盤には変形は認められないため,地震動により構造物が移動したとしてノンテクトニックと判断した例である。. 亀裂の断面写真―地盤の変位を伴わない構造物の変形(益城町下陣地区,2016年 4 月29日撮影)断層面は断層運動にともなって生じた鏡肌,条痕あるいは条痕に直交するステップが形成されている場合が多く,断層の実運動の方向を示すと考えられている7)。写真―は,南阿蘇村河陽地区で確認した典型的な条痕である。写真のボールペンの長軸が水平を示し,その下に表―地震断層とノンテクトニック亀裂の違い写真―横ずれ断層運動をしめす線条痕とステップ(南阿蘇村河陽,2016年 5 月13日撮影)April, 20175 報告図―右横ずれ断層で想定されるリーデルせん断面(天図―野・狩野7)より加筆修正)屈曲部の右横ずれ断層による変形(天野・狩野7)より加筆修正)写真―拘束性屈曲とプルアパートの地震断層露頭(益城町田原,2016年 4 月29日撮影)する場合,断層面に圧縮がはたらき,衝上地形が出現する。この構造は拘束性屈曲,もしくはプレッシャーリッ写真―南阿蘇村河陽地区で確認された杉型の雁行状の亀裂(画像は 4 月 18 日国土地理院撮影の UAV 動画ジと呼ばれる。写真―は益城町田原で確認した小規模の拘束性屈曲とプルアパート構造である。数 m 間隔でからキャプチャした。左右は同じ写真。写真範屈曲した部分がプルアパートとリッジを形成している状囲はおよそ 10 × 5 m 。 Y は断層運動の方向, R況が確認できる。はリーデルせん断面を示す).地震断層の分布と特徴覆層で生じる主断裂を示した図である。この図では右横図―は地震断層詳細図を公開した WebGIS のキャずれを想定している。図中の波線 Y が右横ずれ断層にプチャ画像で,益城町寺迫付近を中心にして拡大していなる方向である。まず, Y に約 15°に斜交するせん断面る様子である。なお,このサイト4)では拡大・縮小,他が雁行状に形成される。この面がリーデルせん断面であデータとの重ね合わせが可能である。今回の調査によりり,R 若しくは R1 と呼ばれ,右横ずれの場合,その形得た地震断層の全体的な分布と特徴は次のようにまとめが漢字の「杉」に似ていることから杉型とも呼ばれる。られる8)~10)。その後,出現頻度は低くなるが R と共役関係にある R′◯地震断層は,布田川・日奈久断層帯に沿って,数のせん断面が出現する。この R ′の変位のセンスは逆で10 m ~数 100 m 程度の断層が雁行状に配列し,分左横ずれを呈する。さらにせん断が進行すると P せん布する。確認できた右横ずれの変位量は,断層中央断 面 が 出 現 す る 。 写 真 ―  は 南阿 蘇 村 の 河 陽地 区 で部の益城町堂園地区で 180 cm であり,断層の両端UAV により撮影された動画をキャプチャした画像であにむけて水平の変位量は小さくなる傾向を示した。る。写真上がおよそ北である。北北東南南西方向に雁雁行幅は堂園地区よりも北東側で大きくなる傾向を行するリーデルせん断面が確認できる。このせん断面の示した。鉛直変位量は,布田川断層帯の北向山断層方向から断層のセンスが右横ずれであると推定できる。拘束性屈曲とプルアパートで60 cm,日奈久断層帯では確認できなかった。◯既存の活断層線と地震断層の位置は,トレンチ調横ずれ断層の断層方向に対して,断層面が屈曲する場査が行われた御船町高木~益城町上砥川付近では整合,屈曲する方向によって形態が変化する。図―に右合的であったが,他の地点では,概ね数 10 m ~数横ずれ断層運動による屈曲部の変形を模式的に示した。100 m ほどの差が確認された。図―は地震断層詳右横ずれ断層の場合,断層方向に対して右方向に屈曲す細図を益城町三竹付近で拡大表示させたもので,背ると断層面は引張により開口する。この構造はプルア景に都市圏活断層図3)を示した。この図では布田川パート(開放性屈曲)と呼ばれ,その規模が大きくなる断層帯が太線で示されており,台地と平地の境界にとプルアパート堆積盆を形成する。一方,左方向に屈曲分布している。今回,確認した断層線は細線で示し6地盤工学会誌,―() 報告を想定する必要があることなどの知見を得た。熊本地震では 2 日間で震度 7 以上の地震が 2 回発生したことに加え,震度 1 以上の地震回数が 2016 年 12 月現在まで 4 000回を超えるなど,誰も想定していなかった自然現象が発生している。地震を含め自然災害の予測は困難だということを前提にして,このような災害経験を積み,発災から復旧・復興,次の災害に向けた計画・準備に至る災害サイクルを実現することが重要だと考えられる。公開した断層詳細図が熊本・大分地震で被害にあった地域の防災活動の一助になれば幸いである。図―参地震断層詳細図の WebGIS 公開4)1)2)3)4)5)図―益城町三竹付近における地震断層と布田川断層帯リニアメントとの比較(背景は都市圏活断層図4)。重ねて示した細線は地震断層の分布,矢印は地震断層の水平変位方向,濃い文字は地震断層の走向6)7)8)と水平変位量,薄い文字は鉛直変位量)ている。図右上の谷地形を呈するところで,地震断層は活断層線から離れて分布することが確認できる。◯地盤の変位に起因すると考えられる斜面崩壊11),構造物の被害が確認された。例として,益城町三竹9)の住宅地では地震断層が出現し,およそ 130 cm の右横ずれ変位が確認された。この変位により道路は屈曲し,周辺家屋が被害を受けている。南阿蘇村河陽地区では,雁行する断層線状にアパートが立地しており,地盤の変位により基礎部分がずれ,被害を10)受けている。. まとめ本調査では,布田川・日奈久断層帯の断層運動で発生した地震断層の詳細図を作成し,公開した。その中で,断層の両端よりも断層中心部で地盤の変位が大きくなること,雁行幅や既存リニアメント(活断層線)からのずれから地表に影響する横ずれ断層幅は少なくとも100 m程度は見積もる必要があること,活断層が確認されてい11)考文献地震調査研究推進本部布田川断層帯・日奈久断層帯,入 手 先 〈 http: // www.jishin.go.jp / main / yosokuchizu /katsudanso / f093 _ futagawa _ hinagu.htm 〉( 2016 / 08 / 31閲覧)気象庁平成 28 年( 2016 年)熊本地震の関連情報・震央分布図及び時空間分布図,入手先〈http://www.data.jma.go.jp / svd / eqev / data / 2016 _ 04 _ 14 _ kumamoto /kouiki.pdf〉(2016/9/6閲覧)国土地理院平成 28 年熊本地震に関する情報,入手先〈 http: // www.gsi.go.jp / BOUSAI / H27 kumamoto earthquakeindex.html〉(2016/12/12閲覧)日本応用地質学会九州支部熊本地震断層詳細図,入手先〈http://www.jseg.or.jp/kyushu/〉(2016/08/31閲覧)岡島裕樹・三谷泰浩・池見洋明WebGIS による熊本地震の被害情報の収集・分析・共有手法の構築,平成28年度(第32回)日本応用地質学会九州支部・九州応用地質学会研究発表会論文集,p. 25~28, 2016.地盤工学会 2016 年熊本地震災害調査報告書, 2017(予定)天野一男・狩野謙一 Field Geology 6 構造地質学,共立出版,177p, 2009.矢田 純・矢野健二・花村 修・元浦哲郎・津田佳祐・池見洋明・牧野隆吾・山田好之助・永田和久・品川俊介 ・ 松 尾 達 也 ・ 長 谷 川 清 史 ・ 清 田 泰 行  平 成 28 年(2016年)熊本地震で生じた地表地震断層の分布と特徴(その 1),平成28年度(第32回)日本応用地質学会九州支部・九州応用地質学会研究発表会論文集, p. 29~ 34,2016.元浦哲郎・矢田 純・矢野健二・花村 修・津田佳祐・池見洋明・牧野隆吾・山田好之助・永田和久・品川俊介 ・ 松 尾 達 也 ・ 長 谷 川 清 史 ・ 清 田 泰 行  平 成 28 年(2016年)熊本地震で生じた地表地震断層の分布と特徴(その 2),平成28年度(第32回)日本応用地質学会九州支部・九州応用地質学会研究発表会論文集, p. 35~ 38,2016.矢野健二・矢田 純・花村 修・元浦哲郎・津田佳祐・池見洋明・牧野隆吾・山田好之助・永田和久・品川俊介 ・ 松 尾 達 也 ・ 長 谷 川 清 史 ・ 清 田 泰 行  平 成 28 年(2016年)熊本地震で生じた地表地震断層の分布と特徴(その 3),平成28年度(第32回)日本応用地質学会九州支部・九州応用地質学会研究発表会論文集, p. 39~ 42,2016.宮崎精介・矢野健二・栢木智明・肘井敬明布田川断層沿いの斜面崩壊の特徴― 2016 熊本地震―,平成 28 年度(第 32回)日本応用地質学会九州支部・九州応用地質学会研究発表会論文集,p. 51~54, 2016.(原稿受理2017.1.4)る付近では地震動だけではなく,地盤の変位による被害April, 20177
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  • タイトル
  • 平成28年熊本地震に起因した斜面災害に関する現地調査報告(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 笠間 清伸・北園 芳人・矢ヶ部 秀美
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 8〜11
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110008
  • 内容
  • 報告平成年熊本地震に起因した斜面災害に関する現地調査報告Reconnaissance Report on Slope Disaster caused by the 2016 Kumamoto Earthquake笠間清九州大学大学院伸(かさま工学研究院きよのぶ)北園准教授矢ヶ部芳人(きたぞの熊本大学秀美(やかべよしと)名誉教授ひでみ)NPO 法人研究機構ジオセーフ表―. は じ め に斜面災害の形態別分類平成 28 年熊本地震の本震は,マグニチュード( M )が 7.3 と大きく,被害範囲も大きく拡大した。震源地の熊本地方だけでなく,阿蘇地方も震度 6 強・6 弱を記録し,南阿蘇村の立野地区では阿蘇大橋を落橋させる大崩壊をはじめ,多くの斜面崩壊が発生した。ここでは平成28 年熊本地震による斜面崩壊について調査団の調査結果をもとに報告する。熊本地震での震度に着目すると,大きな斜面崩壊が多発した南阿蘇村や阿蘇市では,前震の時は震度 6 弱以上を観測していなかったが,本震では 5 地点で 6 強と 6弱を記録しており,本震による斜面崩壊と考えられる。特に南阿蘇村河陽では震央から25 km も離れているにもかかわらず,益城町室園(震央からの距離 6 km )の最大加速度(654.2 gal)を大きく上回る1 316.3 gal(上下動成分)を記録しており,南阿蘇村立野(阿蘇大橋地区)た。の深層崩壊や河陽高野台(京都大学火山研究所)の緩斜 )も火山岩類からなる岩盤では,深層崩壊(タイプ◯面の地すべり性崩壊に繋がったと考えられる。また,国発生しており,その中で最も大きな崩壊は,図―に示土地理院の GPS 観測データ1) によれば,本震により南す JR 豊肥線,国道57号を侵食し,さらに黒川に架かる阿蘇村長陽では南西方向へ 98 cm,上向きに 24 cm の地阿蘇大橋(国道325号)を落橋させた深層崩壊である。殻変動がみられている。これらのデータから本震におい次に,阿蘇カルデラ内に厚く堆積している主に赤ぼて,南阿蘇村周辺で斜面崩壊が多発したことが伺える。く・黒ぼくとよばれている火山灰質粘性土からなる火山.斜面災害の分類熊本地震による斜面災害の形態別に分類すると表―のように分類される。ここで,山地部の斜面災害を対象灰質地盤(火山灰,火山砂,軽石及びスコリア等)で発生した斜面崩壊がある。その崩壊には形態の異なる 3つのタイプが認められる。 は,南阿蘇村長野の火の鳥温泉地区と河陽のタイプ◯とし,宅地盛土や液状化など分類の対象とはしていない。蘇峰温泉地区で発生した表層崩壊で,地形勾配は 30°前また,表層崩壊とは,斜面表層を覆っている層だけが崩後と急で,温泉変質した厚い軽石層をすべり面として崩壊する現象,深層崩壊は表層だけでなく,岩盤の層まで土はほとんど一挙に脚部へ移動堆積している。すべり面含んで崩壊する現象とした。崩壊形態と崩壊規模が分かは基盤岩の凹凸に調和的にすべっている。る写真を口絵写真―~( http: // urx.nu / bmG4 )に示している。 は烏帽子岳や小烏帽子では山頂付近を含め,タイプ◯円錐形をなす火山体斜面全域に連続して表層が崩落して火山岩類からなる岩盤で発生した斜面災害として,地いるものである。遠望すると崩壊深は浅く火山灰質地盤震動による慣性力を誘因とした落石・トップリング・岩で構成される。崩壊土砂が500 m 以上運搬され,下流の )がある。代表的な例として,白川・盤崩壊(タイプ◯緩傾斜の牧草地まで達し,渓流幅の狭まった所で停止し黒川合流部付近の V 字谷両岸の崩壊がある。合流部付ている。堆積層の厚い部分は 5 m 以上にも達している。近の両岸は柱状節理や板状節理が発達した溶岩が急崖を は火山灰質地盤からなる緩傾斜面で発生したタイプ◯なし,布田川断層帯に含まれる可能性が高く,震度 6地すべり性崩壊で,明瞭な軽石層をすべり面としている。強の強い地震動により連続的に広い範囲で崩壊が見られ移動土塊が波打って比較的長い距離を移動している等,8地盤工学会誌,―() 報図―図―阿蘇大橋周辺の深層崩壊告高野台地区での地すべり性崩壊て,この土砂を取り除く検討が行われている。図―に示す高野台地区で発生した地すべり性崩壊は,斜面勾配が15°前後と降雨による土砂災害警戒区域の指定には該当しない地域で発生している。表層は赤ぼく・火山地帯特有の崩壊である。 は,山王谷川で発生した土石流が代表的であタイプ◯黒ぼくからなる火山灰質粘性土が厚く堆積している。そる。小烏帽子の連続した表層崩壊で発生した大量の土砂の中に約 3.1万年前の火山活動によって形成された草千と山王谷川中流域の渓岸の崩壊土砂が渓床を削剥しなが里ヶ浜火山降下軽石層が深さ 7 ~ 8 m の所に約 10 ~ 20ら流れ下っている。崩壊時に降雨は無かったにもかかわcm の厚さで分布していた。すべりは高含水比の草千里らず,常時流水のある渓流であったため土石流は,谷のヶ浜火山降下軽石層が,地震動による繰返しせん断によ出口の砂防堰堤の一部を破壊し下流域では田面に氾濫しって,急速非排水せん断状態となり,間隙水圧の上昇がている。ただし,土石流化した土砂は,表層崩壊による生じたことやせん断強度が繰返しせん断を受けて残留強土砂と流木がほとんどで,大きな礫がほとんど見られな度となることで強度低下したためだと考えられる。軽石い。河川流量が少なく,土石流の土砂量そのものは小さ層が下位の硬質火山灰層に圧砕され,へばり付いているかった。のが観察された。崩壊土砂は大きく図に示すように三方.向へブロック状化して移動しており,いずれも表層が波特徴的な斜面災害の概要打つように原形を維持しながら移動堆積している。南西図―に示す深層崩壊の規模は,崩壊長約700 m,側に流下した土砂は立木状態のまま移動して,県道149m3 ,最大崩壊号を塞ぎ,一部ゴルフ場まで達している。西側に流下し崩壊幅約 200 m ,崩壊土砂量約 50 万深約 25 m と推定されている。地質は表層が火山灰質粘た土砂は移動区間の勾配が少し急であったため,移動土性土(黒ぼく,赤ぼく)で岩盤は先阿蘇火山岩類に属す塊が速度エネルギーを持って高野台分譲地の一部に流れる安山岩と火砕岩が互層をなしている。崩壊斜面上端部込み 5 名の犠牲者を出した。その後北向きに向きを変前後の急勾配で斜面下部は崖錐堆積物が堆積するは 35°の緩勾配の斜面でえ,河川にまで達している。10~15°程度の緩勾配で畑として利用されていた。崩壊前と15°地下水がない状態で強震動によって土砂移動現象が生じの地形比較から遷急線付近に以前から多くの崩壊跡があており,今回の地震で火山地帯に発生した特異な斜面崩ったことが判読できるが,今回は遷急線より上の尾根筋壊といえる。この地すべり性崩壊は, 2011 年東日本大に形成されていた多亀裂性安山岩からなる厚い風化帯が震災において発生した福島県白河市葉の木平で発生した強震動によってボトルネック的な崩壊を発生させている。流動性地すべり2)と類似している。滑落崖周辺部には今回の地震で形成された開口亀裂や段差が多数あり不安定化しているため,応急復旧対策としApril, 20179 報告表―.大規模土砂災害の比較過去の土砂災害との比較る。降雨を誘因とする深層崩壊の基盤岩は,全て難透水性の岩盤であり,降雨による水の浸透が遮られ,地下水本章では,図―で紹介した深層崩壊に着目し,過去位面を形成しやすいことが分かる。崩壊形状や崩壊土砂に九州地方で発生した深層崩壊との比較を行う。比較対量を比較すると,降雨による深層崩壊の最大深さが 20象としたのは, 1997 年に鹿児島県出水市針原川で発生~ 40 m と同様に,熊本地震による深層崩壊も最深部でした深層崩壊3),2003年に熊本県水俣市宝川内地区で発25 m であった。しかしながら,崩壊幅は,地震を誘因生した深層崩壊4)及び2012年福岡県八女市田代地区で発としたものが200 m と降雨を誘因としたものよりも大き生した深層崩壊5)である。表―に発生条件,崩壊斜面かった。一般的に,地震を誘因とする斜面崩壊の幅が降の規模及び移動土砂の特徴などをまとめている。過去の雨を誘因とする斜面崩壊よりも大きいことが知られてい3 つの深層崩壊は,降雨を誘因としており,最大時間雨る。また,崩壊土砂量は,熊本地震によるものが 50 万量が 80 mm / h 程度と極めて大きな降雨条件で発生してm3 と最も大きいのが特徴であるが,崩壊した土砂はそいる。一方,熊本地震によって南阿蘇村立野地区で発生のまま黒川に流入している。 1997 年に鹿児島県出水市した深層崩壊は,先行降雨の影響はほとんどなく,地震針原川と 2003 年に熊本県水俣市宝川内地区で発生した動による外力によって生じている。すべての崩壊形状は,深層崩壊では,崩壊土砂に降雨と渓流水が加わって土石すり鉢状の崩壊形状を示し,崩壊面に土砂が残留してい流化し, 2 km 程度流下したことも違いとして挙げられることが観察されている。崩壊面よりも上の土砂は,する。九州は過去の発生事例から,深層崩壊が特に発生頻べての現場において風化の程度が大きいことも特徴であ度が高い地域6)といわれているため,データの収集と深10地盤工学会誌,―() 報層崩壊の発生メカニズムの検討につなげていく必要があ表―告高野台地区の粒度特性る。.斜面災害地盤の土質・水理学的特性本章では,図―で紹介した高野台地区で発生した地すべり性崩壊個所で採取した試料の土質特性を紹介する。採取地点においては,上層から赤ぼくと黒ぼくの互層が8 m 程度堆積し,その下に 1 m の白色のローム層(以下,白ロームとよぶ),その下に 20 cm 程度のオレンジ色を示す草千里ヶ浜火山降下軽石(以下,降下軽石とよぶ),その下に難透水性で褐色の硬質な火山灰(以下,硬質火山灰とよぶ)が堆積していた。試料採取地点では,降下軽石層がすべり面となっていた。試料の物理試験と粒径加積曲線をそれぞれ表―と図―に示す。赤ぼく,黒ぼく及び硬質火山灰の含水比は,100を超えるなど高含水比状態であった。また,降下軽石の含水比も 92程度であり,高含水状態であった。白ロームの含水比は,採取試料の中では, 68 と最も低い含水比状態であるが,液性限界の 66 を超えるなど非常に流動しやすい状態にあるといえる。粒度分布に着目すると,黒ぼく,硬質火山灰及び白ロームは細粒分が多く粒径幅が広い分布となった。降下軽石は,指で押すと粒子破砕する図―高野台地区の粒径加積曲線ことから,通常の粒度試験を実施することが困難であったため,粒度試験前にいったん炉乾燥させて団粒化した状態で粒度試験を実施した。粒子破砕する前の降下軽石の粒度は,粗粒分が多い結果となった。採取した試料の塑性図を図―に示す。赤ぼく,黒ぼく,白ローム及び硬質火山灰は,塑性図では MH に分類されるが,工学分類では,火山起源で火山灰質粘性土なので,黒ぼくはOV ,赤ぼくと硬質火山灰は VH2 ,白ロームは VH1 になった。. まとめ熊本地震で発生した斜面災害は,火山性の地形・地質・地盤で発生した地震動による斜面崩壊であるという図―高野台地区の塑性図ことができ,以下のような特徴を有する。降雨では谷部の斜面において崩壊が発生するのに対して,地震動の集中・増幅により尾根部において表層崩参1)壊が発生した。特に,烏帽子岳周辺では,同時多発的な表層崩壊が複数発生した。2)中国四川大地震と同様に,岩盤の崩壊や落石が発生した。特に,黒川・白川の V 字渓谷の周辺が広域的に崩壊した。3)火山灰質地盤は単位体積重量が小さいため,崩壊土砂の移動距離が大きくなる傾向になるが,地震直後は渇4)水期だったため土石流化した事例は,山王谷川で発生した土石流のみと少なかった。しかしながら,梅雨時5)期の降雨により,崩壊土砂の移動が発生した。東日本大震災の福島県白河市葉ノ木平で発生した崩壊性地すべりに類似した,緩い斜面が地震動による火山灰質地盤の強度低下に起因して大規模な地すべり性の6)考文献地 震 調 査 研 究 推 進 本 部 地 震 調 査 委 員 会  平 成 28 年(2016年)熊本地震の評価(平成28年 5月13日),pp. 11~12, 2016.Nakamura, S. et al.: Earthquakeinduced landslides: Distribution, motion and mechanisms, Soils and Foundations, Vol. 54, No. 4, pp. 544559, 2014.地盤工学会出水市針原川土石流災害緊急調査団鹿児島県出水市土石流災害速報,土と基礎,Vol. 45, No. 10,pp. 38~39, 1997.土木学会・地盤工学会 九州地方豪雨災害合同調査団2003 年 7 月梅雨前線による九州地方の暴雨災害調査報告書,2003.地盤工学会九州北部土砂災害調査団平成 24 年 7 月九州北部豪雨による土砂災害調査報告書,2012.国土交通省河川局 砂防部深層崩壊推定頻度マップ,入 手 先 〈 http: // www.mlit.go.jp / common / 000121614.pdf.〉(参照 2016.12.27)(原稿受理2016.12.27)斜面崩壊が発生した。April, 201711
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  • タイトル
  • 平成28年熊本地震による液状化・陥没による地盤被害(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 村上 哲・永瀬 英生・大里 重人・矢ヶ部 秀美
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 12〜15
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110009
  • 内容
  • 報告平成年熊本地震による液状化・陥没による地盤被害Report of Liquefaction and Subsidence due to the 2016 Kumamoto Earthquake村上哲(むらかみ福岡大学工学部大里重永瀬教授人(おおさと土質リサーチさとし)英生(ながせ九州工業大学工学部しげと)矢ヶ部秀ひでお)教授美(やかべひでみ)NPO 法人研究機構ジオセーフ代表. は じ め に平成 28 年熊本地震では熊本県内 11 市町村で液状化が確認され,とりわけ,熊本平野においては広範囲で液状化が生じた。今回の地震の特徴でもある前震,本震と短期間に大きな地震外力が複数回作用したことや面的な広がりをもつ埋立地盤における液状化だけでなく,旧河道部や自然堤防部の一部で液状化の帯として現れたように限定的に生じているのが特徴的である。また,液状化現象は,阿蘇谷においても確認されるとともに,陥没沈下を伴う大きな地盤変状による被害も生じている。さらに,益城町においては秋津川沿いにおいて液状化による噴砂が確認されるものの,擁壁等の倒壊による宅地被害が顕図―加速度応答スペクトル(熊本市春日(気象庁))著であった。これらの土質の多くが火山性由来の土質と思われる火山灰質土であり,この影響が地盤被害を甚大化した,又は,再度液状化して被害が大きくなったなど化した可能性も指摘される。本稿では,まず,熊本平野様々である。このような違いは地域の地下水位と地盤状における液状化の状況と被害及び噴砂試料による物理態などに起因すると思われる。的・力学的性質について調査した結果について述べる。次に,益城町及び阿蘇谷における地盤被害の特徴と地盤特性の視点からその状況について述べる。.前震と本震の地震動特性.熊本平野における液状化の状況とその被害. 液状化の地域的特徴口絵写真―( http: // urx.nu / bmG4 )は平成 28 年熊本地震により生じた現地調査による液状化被害等確認地平成 28 年熊本地震では, 4 月 14 日 21 時 26 分熊本地方点(赤)と空中写真判読による液状化確認地点(青)をを震源とする M6.5の前震と,4 月 16日01時25分同地方国土地理院提供の治水地形分類図上にプロットしたものを震源とする M7.3 の本震,及び,その後の複数回の余である。震が特徴的である。特に,熊本県益城町では震度 7 の現地調査はこれまでに平成 28 年 4 月 22 日より同年 7揺れが前震と本震で 2 回生じている。地盤の液状化被月 2 日まで計 12 回実施した。現地調査は,まず,空中害も少なくともこの 2 回の地震の影響を受けていると写真による液状化の噴砂状況の把握と旧版地形図や治水考えられる。地形分類図等で従来液状化しやすいと言われている旧河図―は,熊本市春日(気象庁)の前震,本震におけ道など微地形箇所をあらかじめ特定し,その地域を調査る加速度応答スペクトルを表している。同図には道路橋対象地域としている。現地調査では,噴砂の確認ができレベルタイプ 1 及び 2 地震動の種地盤における標た場所は液状化発生と断定し,噴砂は確認できていなく準加速度応答スペクトルも示している。図より,熊本市ても液状化に起因すると思われる建物周りの沈下や段差春日(種地盤)では,前震,本震ともレベルタイプなどが生じた場合も液状化による地盤変状と考えてプロ2 標準相当である。本震だけでなく,前震も十分大きなットしている。地震動であったと推測される。一方,空中写真判読に用いた情報は,国土地理院提供このように今回の地震災害における特徴の 1 つは,の空中写真( 4 月 16 日と 4 月 22 日撮影)の 2 種類の空前震,本震など大きな地震外力が複数回作用したことで中写真を重ね合わせて利用した。空中写真による液状化あろう。後述する液状化調査におけるヒアリングでも,による噴砂を判読し,地図上にプロットした。前震で液状化した,又はしなかった。本震で初めて液状12今回の液状化発生地点における特徴は,まず,白川沿地盤工学会誌,―() 報告岸部であり,液状化地点が白川から枝分かれするように伸びているのが特徴的である(口絵写真―)。これらの 3 つの枝は,微地形的には,自然堤防あるいは旧河道上に位置するものの,自然堤防上の一部で帯として生じている。この液状化の帯での被害は,建物沈下・傾斜,建物周りの沈下や段差,地中埋設物の浮き上がり,用水路底部の破損や壁体構造物の変位など,甚大な被害が限定的に生じている。一方,緑川とその支流にあたる加勢川,木山川,秋津川では旧河道や氾濫原,自然堤防での被害が顕著である。坪井川の旧河道では大量な噴砂は確認できないものの建図―噴砂試料の粒径加積曲線物の沈下・傾斜,建物周りの沈下が生じており,液状化の帯と同様に限定的である。ふるい分けのみの試験)を実施した。得られた結果を図島原湾沿岸部の干拓地は緑川及び白川の河口部付近で―に示す。図より噴砂試料の粒径加積曲線は,港湾基液状化による噴砂が確認できるものの,建物被害はそれ準の液状化しやすい砂の分布範囲に収まっており,火山ほど顕著ではない。これは表層地盤が軟弱であることか灰質砂だから液状化したということはこの図からは言えら杭基礎や柱状改良などで軟弱地盤対策を講じているかない。ただし,共通して言えることは,工学的分類ではらだと推察する。埋立地では多量の噴砂が確認され,特細砂あるいは細粒分混じり細砂に分類されることから,に,白川河口部では長径280 cm,短径 170 cm の楕円の河川流下により分級され堆積した土質と推察される。噴砂孔も確認された。このように干拓地と埋立地による. 噴砂の力学特性液状化の違いが明瞭に表れている。繰返し中空ねじり試験装置を用いて,熊本市南区近見旧水田の埋立造成地と思われる下江津湖の熊本市動物で採取した噴砂の液状化試験と液状化後の静的載荷試験園,熊本市東区沼山津から益城町にかけての秋津川と県を行った。供試体は,外径 10 cm ,内径 6 cm ,高さ 10道 28 号線間の低地でも液状化による被害が確認された。cm の寸法であり,水中落下法により締固め作用を与え特に,沼山津から益城町にかけての被害は,震度 7 をずに緩い状態で作製した。前震と本震で経験した地域でもあり,地盤変状が多様化しており液状化だけの被害とは言い難い地区である。噴砂の物理的性質は,最大間隙比 emax = 1.258 ,最小間隙比 emin=0.687,土粒子密度 rs=2.671 g/cm3 となっこのように,微地形区分だけでは,液状化の可能性はた。また参考までに豊浦砂についても同様の試験を行っ判別できず,自然堤防でも地盤の違いによって,液状化て い る 。 豊 浦 砂 の 物 理 的 性 質 は , emax = 0.981, emin =するかしないかが分かれることが今回の地震でも分かる。0.608, rs= 2.645 g / cm3 である。今回の試験では,土粒. 噴砂の物理的特性子密度に大きな差異は見られなかった。また,どちらの現地調査において噴砂を採取した。噴砂の多くは灰黒試料においても液性・塑性限界はともに NP という結果色の砂であり,土粒子の一部には軽石を含んでいることが得られた。ただし,本噴砂は,近見地区において地震から,噴砂は火山性由来の土質,すなわち,火山灰質砂時に井戸から大量に噴出したものであるため,分級の影と思われる(口絵写真―)。そこで,熊本市南区近見響はほとんど受けていないものと考えられる。において採取した噴砂について分析(テフラ組成分析・図―は,噴砂と豊浦砂における繰返し応力比 R と火山ガラスの屈折率測定)を群馬大学若井明彦教授の協両振幅せん断ひずみ DA = 7.5 に至るまでの繰返し回力を得て行った。その結果,やや角がとれた,比較的新数 Nc の関係,すなわち液状化強度曲線を示したもので鮮なものや風化が進んだものと思われるわずかに円磨さある。豊浦砂の供試体は相対密度 Dr が40であるのにれた岩片が多く含まれていることが明らかになった。ほ対し,噴砂の供試体は相対密度 Dr で表すと26と豊浦かに,阿蘇カルデラ周辺の溶岩類や阿蘇カルデラ起源の砂の場合よりも少し小さい値であった。ただし,噴砂の火砕流堆積物,阿蘇中央火口丘起源のスコリア質テフラ細粒分含有率 Fc が 16と高く,最大・最小間隙比の測など多様な起源をもつ粒子が混在していることが分かっ定方法の適用範囲である 5未満を超えているため,Drた。また,試料中に鬼界アカホヤ火山灰( K Ah ,約= 26 の値はここでは参考値としたい。図―の結果7 300 年前)が混在していることから,分析対象の液状を見ると,噴砂の方が豊浦砂に比べて液状化強度比 Rl20化した堆積物の形成年代は約 7 300年前以降と推定されが高いことが分かる。噴砂は細粒分を比較的多く含むたる。さらに火山ガラス,鉱物が多く含まれていた。よりめ,液性・塑性限界が NP であるとしても,細粒分によ詳しくみると,火山ガラスではスコリア型,中間型,バる粘着性が発揮されて液状化強度が高くなったものと考ブル型,軽石型の順に含まれており,鉱物では軽鉱物のえられる。因みに両者の液状化強度比 Rl20 は,噴砂に割合が高い。つまり,全体的に比重が低いものが多く含おいて0.190,豊浦砂において0.172であった。まれていた。採取試料に対し,簡易粒度試験(沈降分析を行わないApril, 2017図―に,噴砂と豊浦砂における液状化後の静的載荷試験で得られたせん断応力とせん断ひずみの関係を示す。13 報告中学校付近の地盤も液状化の帯へ向かうに従い,上部で液状化層が厚くなっている傾向が確認できる。この地点の20 m までの堆積状態は不明であるが,おそらく,(a)と同様,下部層にも液状化層があると思われる。以上のように,液状化の帯で上部の液状化層が厚くなっていることが確認されることから,液状化の帯として現れた地盤では表層に液状化の可能性がある砂質土層が堆積したためであると考えられる。すなわち,液状化の危険度を評価するためには,その地盤における液状化層の有無,層厚が重要であり,また,被害の甚大化については,液図―液状化強度曲線状化層が表層付近に存在するかどうかが鍵であると思われる。. 液状化対策に対する課題宅地を対象とした液状化危険度評価1)は主としてめり込み沈下による影響について検討される場合が多く,その評価方法には,上部の非液状化層厚が 3 m, 5 m を閾値として区別される。上部非液状化層厚が厚くなれば,めり込み沈下による被害は小さくなることから,建物被害も小さくなるという考え方である。水平堆積地盤においては,この考え方を適用することが可能と思われるが,深部液状化層厚が変化する場合には,敷地内における沈下量の大きさが変化することも考えられるため注意を要する。すなわち,熊本地震において被害が生じたような図―液状化後の静的載荷試験によるせん断応力とせん液状化の帯や旧河道における液状化被害では,液状化層断ひずみの関係厚が不連続に変化している場合や,急変していることも考えられるため,しっかりした地盤調査と液状化による実線が噴砂,破線が豊浦砂の結果を示している。また地盤の沈下や変状を予測することが必要である。また,static は繰返し載荷を行わずに静的載荷のみを行った場熊本市では,熊本市地下水保全条例で地下工事における合の曲線を表している。豊浦砂の場合,せん断ひずみが地下水への影響防止が義務づけられており,地下水位低22 程度まではせん断剛性がゼロに近く微小であり,下工法における地下水流動への影響や地盤改良による地そのせん断ひずみを超えると応力-ひずみ曲線が急激に下水への影響が無いように施工することが必要であり,立ち上がる傾向を示している。これに対し噴砂では,せ従来の液状化対策に加えて,検討すべき項目は多い。ん断の初期から豊浦砂に比べてせん断剛性が大きく,またせん断ひずみの増加に対してせん断剛性が緩やかに増.益城町及び阿蘇谷における地盤変状と被害加する傾向も見て取れる。これは噴砂に含まれる細粒分. 益城町の地盤に関わる被害状況の影響により,供試体が液状化したとしても粘着成分が熊本地震における宅地被害は,液状化のみならず丘陵多少なりとも発揮されるために,せん断初期からせん断地においては火山灰質粘性土の地盤において被害が生じ抵抗を示したものと考えられる。このことから本噴砂のている。とりわけ,2 つの大きな地震の震源に近い熊本場合には建物の沈下・傾斜等の被害がきれいな砂の場合県益城町では,両地震において最大震度 7 を 2 回経験に比べ多少軽減されるのではないかと考えられる。するなど,極めて甚大な被害が生じた地域である。ここ. 液状化の帯と地盤特性では,熊本県益城町でも県道 28 号線と秋津川に挟まれ上述した液状化の帯は,地盤の堆積構造の違いが被害た地域において,地盤災害の状況を現地調査結果に基づに表れたと考え,口絵写真―に示した近見地区から八いて報告する。口絵写真―は報告調査範囲を示してい幡地区にかけて生じた液状化の帯の一部の地点で,既存る。の地盤情報を用いて道路橋示方書(平成 24 年)レベル益城町福富地区及び惣領地区では,建物周りの沈下,タイプ 2 地震動による液状化判定を行い,液状化の建物の傾斜及び不同沈下,擁壁や水路などの倒壊・破損,帯の内外での液状化層の違いを検討した。口絵写真―マンホールの浮き上がりや道路の凸凹,電柱の沈下・傾はその結果である。まず,(a)の刈草付近の結果を見る斜,井戸の破損など多様な被害が生じている(口絵写真と,いずれの地点も地下水位が高いところは共通してい―~参照)。本調査では,明瞭な噴砂跡は確認できる。また,液状化層( FL< 1.0)は,いずれの地点も下なかったが,自然地盤の液状化による被害と埋戻し土の部に液状化層が存在するが,液状化の帯の地点では上部それとが混在しているように見受けられた。安永・宮園にも液状化層が存在する点が特徴的である。(b)の城南地区でも,上記同様の被害が確認された。水部埋め立て14地盤工学会誌,―() 報地と低地部では噴砂らしき砂が確認できた。なお一部で告段差や亀裂の被害があった。は下水道工事などの埋戻し土が液状化した部分も見受け阿蘇谷における地盤変状は熊本平野部のそれに似ていられた。また,液状化に起因する被害だけでなく,宅地るものの,これに加えて,地盤が帯状に陥没する現象が地盤の変状,とりわけ,擁壁等壁体構造物が,基礎地盤生じている(口絵写真―)。口絵写真―は阿蘇谷にの支持力不足によるめり込みと損傷により大きく地盤変おいて生じた亀裂(クラック)を空中写真から判読した位が生じ,建物被害を甚大化させた様子がうかがえた。結果を図中に示している。これを見ると分布は帯状に断場所によっては,広い範囲にわたって地すべり的な滑動続的に伸びているようにも見受けられる。その多くはカを生じている可能性もある。対象地域の地盤構造の把握ルデラ底堆積物にて生じていることが分かる。も含めた,詳細な調査が必要だと思われる。阿蘇谷で生じた陥没現象については,未解明な部分が. 益城町の被害と地形・地質・地盤多くその要因については,断層,液状化,空洞陥没,高現地調査による被害地点や空中写真による噴砂判読地有機質土層の圧縮変形などいくつか挙げられている。今点は,口絵写真―とに示すように,旧版地形図及び後,当該地域の復旧や対策においては,このメカニズム治水地形分類図と重ね合わせると,その多くが,旧河道の解明が急務であると考える。部とその周辺の地盤に位置することが分かる。また,旧版地形図では,自然堤防上に居住区が認められることから,被災地点の多くは近年宅地化した地盤,特に,湿田を埋め立て造成した地盤であることがうかがえる。.まとめ本稿では,まず,熊本平野における液状化の状況と被害及び噴砂試料による物理的・力学的性質について調査口絵写真―は地盤調査結果の土質名称だけでなく,した結果について述べた。粒度特性からは火山灰質砂が記事にも着目して,地盤断面図を描いたものである。各特に液状化しやすいとは判断できなかったこと,中空ね断面の位置は口絵写真―に示している。このように,じり試験装置を用いた液状化強度試験及びその後の静的益城町の地盤は秋津川近傍では沖積層の堆積地盤であり,せん断試験により噴砂試料と豊浦砂を比較した結果,噴一方,宅地となる比較的標高が高い地区においては,表砂は細粒分の含有の影響により,液状化強度はやや大き層から黒ぼく,赤ぼく,その下に,阿蘇 4 火砕流堆積く,液状化後の初期におけるせん断剛性はやや高い値を物が存在する。阿蘇 4 火砕流堆積物は上から粘性土の示すことが明らかになった。灰土,砂質土,礫質土と堆積するが,黒ぼく,赤ぼく,次に,益城町及び阿蘇谷における地盤被害の特徴を現灰土は N 値が極めて低く,軟弱地盤であることが分か地調査結果に基づいて示した後,被害の状況と地域性にる。ついて,地形・地盤・地質の観点から論じた。その結果,当該地域の復旧・復興に当たっては,秋津川沿いの南益城町の宅地被害は液状化のみならず,火山灰質粘性土側に位置する沖積地盤と北側に位置する火山灰質粘性土による影響が考えられること,阿蘇谷の陥没については,地盤を区別し,それぞれの地盤に応じた対応策を講じるそのメカニズム解明の必要性を示した。ことが必要であると考える。. 阿蘇谷における地盤に関わる被害状況今後,さらに詳細検討を実施し,災害復旧・地域復興に役立ちうる知見を得たい。阿蘇谷においては,熊本平野部同様,液状化が確認されている。口絵写真―は空中写真判読による噴砂と噴謝辞水の分布を示している。背景図には熊本県地質図2)を用本研究を進めるに当たり,熊本県土木部,熊本市土木いた。この地域における噴砂判読においては,農耕地に株 に地盤情報部,熊本県益城町,及び,九州旅客鉄道おいて生じたものが多く,液状化による噴砂によるものデータの提供をいただいた。また,国土地理院より空中と,耕作地内に埋設した排水管の損傷により漏水したも写真及び治水地形分類図のデータを提供いただいた。まのが地表に吹き出し噴水が生じたものと 2 種類がある。た噴砂試料の分析結果(テフラ組成分析・火山ガラスの空中写真判読においては,この両者を明確に判別するこ屈折率測定)を群馬大学若井明彦教授に提供いただいた。とが困難であったため,ここでは両者を区別することなさらに気象庁の地震観測記録を使用させていただいた。くプロットしている。噴砂・噴水地点は阿蘇谷における付記して謝意を表します。カルデラ底堆積物と扇状地堆積物上に広範囲で分布存在することが分かる。その多くは耕作地における液状化の被害が顕著であり,側溝への噴砂の埋没や,排水設備,埋設管の損傷が生じているものと思われる。このため,作付けが困難な水田が多かったと予想される。また,液状化によるものかどうかは不明であるが,堤防や道路のApril, 2017参考文献1)国土交通省市街地液状化対策推進ガイダンス(本編),p. 180, 2016.2 ) 熊本県地質図編集委員会電子版熊本地質図( CD 版),社 熊本県地質業協会,2008.(原稿受理2017.1.18)15
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  • タイトル
  • 河川堤防被害(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 石藏 良平・柿原 芳彦・前田 秀喜・内野 隆文・高橋 宏樹・安福 規之
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 16〜19
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110010
  • 内容
  • 報告河川堤防被害Geodisaster on River Dikes and River Structures石藏良平(いしくら九州大学大学院前田秀りょうへい)工学研究院喜(まえだ柿原芳助教ひでき)橋宏樹(たかはしよしひこ)株応用地質内野隆文(うちのたかふみ)株 カミナガ株西日本技術開発高彦(かきはらひろき)株復建調査設計安福規之(やすふく九州大学大学院工学研究院のりゆき)教授. は じ め に平成 28 年熊本地震は,熊本県下の河川構造物に甚大な被害をもたらした。県下の河川堤防被害には,約500箇所が指定されている。熊本平野に位置する国管理の白川及び緑川水系(御船川,浜戸川,加勢川を含む)の被災箇所は, 44 箇所及び 127 箇所に及んでいる1) 。 4 月 16日の本震によって,2 水系における緊急災害復旧箇所は,3 箇所から11箇所に増加した。特に,震源地に近い緑川中流域に重大な被害が集中した。2 水系における変状被害としては,クラックが約120箇所,堤体沈下が約20箇所,護岸変状が約 20 箇所報告されており,樋門・樋管図―白川・緑川水系における現地調査箇所の概要等においても被害が発生している。また,県管理の河川堤防においては,特に,震度 7 を記録した熊本県益城町近郊の秋津川や木山川等において甚大な被害が発生した。地盤工学会では,平成 28 年熊本地震地盤災害調査団を結成し,4 月の地震発生時から被害のあった河川堤防を中心に現地調査を実施した。本稿では,現地調査で得られた被害の概要を示すとともに,河川堤防の被害影響要因についての分析結果を紹介する。.白川・緑川(国管理)の被害状況白川・緑川水系において,2016年 4~5 月にかけて現地調査を実施した。調査箇所の概要を図―に示す。こ写真―河川堤防に生じた縦断亀裂(右岸 12.2 km  A点)こでは,河川構造物の典型的な被害状況を事例的に報告する。被害が大きく,緊急災害復旧箇所(本震後)に指B 点では,堤内側への堤体法面のはらみ出しによって,定 さ れ た 緑 川 中 流 域 右 岸 の 嘉 島 町 下 仲 間 地 先 ( 12.2堤体と近隣施設が接触する被害が発生した(写真―)。km図― A 点)及び野田地先(8.8 km図― B 点)川裏の堤体法尻付近において,噴砂やマンホールの浮上を調査した。当該地域の河川堤防直下には,表層に層厚等が確認され,地震荷重や基礎地盤の液状化が,堤防被が 3 ~ 6 m の粘土層, 6 ~ 8 m の砂層が堆積し,その下害の誘因になっていることが推察された。このことから,に粘土層が 10 m 以上堆積している。河川堤防には,縦後述するように堤防被災と地盤構成との関係について分断亀裂が発生しており,盛土天端では最大で約30 cm の析した。沈下(写真―)が発生した(A 点)。2011年の東北地緑川上流左岸の甲佐町田口地先( 18.4 km 図― C方太平洋沖地震では,河川堤防の崩壊パターンが調査さ点)は,前震時に緊急災害復旧箇所に指定された。前震れており,堤防崩壊は地盤構成や地震動の違いに依存す後,天端に幅 30 cm ,深さ 2.8 m 程度の大きな縦断亀裂ることが報告されている2)。が発生したが,堤体の崩壊は見られなかった。地震動に16地盤工学会誌,―() 報図―写真―告秋津川河川堤防(右岸)における復旧の問題点堤内側への堤体法面のはらみ出し(右岸 8.8kmB 点)図―緑川水系における地質断面図(a断面)4)a′対して,堤体が耐久性に優れた地盤材料であったことが秋津川右岸に隣接する益城町は家屋被害が甚大だった推察される。前震直後に,亀裂からの雨水浸透及び侵食地域である。また,当該地区は,湧水が豊富な地域であを防ぐため,天端亀裂にセメントミルクが注入された。り,地震動によって地下水利用に用いられた自噴管群がしかし,本震によって亀裂が拡大したため,その後,変破損しており,表層地盤への地下水の漏出が発生してい状部分を撤去して盛土する方法(切返し工法)による応る。図―は,秋津川河川堤防(右岸)における復旧の急復旧が行われた。問題点を図示したものである。河川堤防付近の地下水位.秋津川・木山川等(県管理)の被害状況平成 28 年熊本地震では,県管理河川においても甚大な被害が発生した。特に,震度 7 を記録した熊本県益が,従来の地下水位より高くなっていたことが報告されている3)。河川堤防の本復旧に際しては切返し工法が検討されており,このときの掘削施工及び長期的な堤防の湿潤化を防ぐ観点での水処理が課題となっている。城町近郊においては,秋津川,木山川,矢作川及びその木山川では,6 月21日未明の豪雨による水位上昇によ支流で大規模な被害が発生している3)。被害の特徴としって,一部堤防の破堤(左岸18.3 k 付近)が発生した。ては,河川堤防においては,広域的に堤防沈下が発生し当該箇所は地震によって堤防沈下が生じており,天端にており,その沈下量は最大で1.5 m 程度であった。出水は応急的な対応として,耐候性大型土嚢による約 1 m時期の河川堤防の決壊を防止するため,地震発生直後かの河川堤防の嵩上げが行われていた。破堤幅は約 50 mら,土嚢による嵩上げが実施された。地震の揺れによるであり,洪水痕跡から,ピーク時の河川水位は従来の堤クラックやすべり破壊及び液状化に加え,木山川等では,防高さを越えていたと推察される。地震により損傷を受断層による破壊と思われる被害も確認されている。また,けた天端・裏法・裏法尻・侵食防止施設を流水が侵食し樋門,樋管においては,3 水系において,少なくとも14破堤に至ったと推察される。地震の堤防ダメージと豪雨箇所の被害が確認されており,薬液注入等の応急対応がの河川水位上昇による複合災害といえる。行われている。さらに,布田川断層上に位置していたことから,堤体自体の沈下に加え,地殻変動に伴う地盤の広域沈下も発生しており,河川の流下能力の低下が懸念されている。地震後,秋津川 0 k ~ 6 k の両岸において,堤防天端の陥没や河床の隆起などが発生した。April, 2017.河川堤防の被災分析図―に,緑川河口から御船川にかけての東西方向の断面)を示す4)。1995年の兵地質断面図(図―,aa′庫県南部地震においては,ポートアイランドで発生した地表面沈下には,表層部の埋立土層の液状化に起因した17 報告沈下に加え,埋立土層直下の沖積粘土層での過剰間隙水るとともに, 20 箇所以上の噴砂跡の報告がなされてい圧消散に伴う時間遅れの沈下も含まれていたことが指摘る1)。現地調査時に採取した白川・緑川水系における噴されている5)。図中に示されるように,緑川下流域から砂の粒径加積曲線を図―に示す。噴砂試料はいずれも,中流域にかけては,沖積砂層( As1 )直下に, 10 m か工学的分類として,粒径0.25 mm 以下の細砂(S)若しら 30 m 程度の沖積粘土層( Ac1 )が広域に堆積していくは細粒分混じり細砂( SF )に分類されるものであっる。河川堤防を本復旧するにあたっては,サンプリングた。港湾基準や河川等の液状化しやすい砂の分布範囲に等の地盤調査を実施し,地震後の時間遅れを伴う沈下に収まっており,液状化しやすい土質であった。白川 3 kついても併せて検討する必要があると考える。000右岸においては,噴砂試料を採取した同一地点付近また当該断面においては, 10 m 以浅の比較的浅い地の地質調査から,深さ 3.7 ~ 3.9 m における砂層の試料盤に,沖積砂層が広域に堆積している。これは前震から(原粒度)の粒度分布を得ている。図中に併記している本震にかけて,堤体の基礎地盤において,液状化が発生が,噴砂試料の粒度分布と概ね傾向が一致していることし,河川堤防被害が拡大した可能性を示している。を確認した。噴砂試料を顕微鏡にて拡大した写真を図―緑川左岸の富合町釈迦堂地先(左岸 9.4 km 図―に示す。白川及び緑川で採取した噴砂は灰黒色をしてD 点)では,川表の高水敷で,地震による亀裂と噴砂おり,拡大写真で見ると暗色で多孔質な粒子を含んでいが発生した(写真―)。当該地区では,天端が 1.2 mることから,火山灰質砂であることが推察される。以上沈下し,川表の堤体法面には縦断亀裂の発生が報告熊本地震における河川堤防の被災要因を分析するため,されている。白川・緑川水系の堤防においては,現地調河川地質縦断図,堤体縦断測量データ6),変状箇所や既査によって,少なくとも 5 箇所以上の噴砂跡を確認す設対策情報,治水地形分類図,推定震度分布等の情報を入手し,堤防被災の情報整理を行った。ここでは,被害の大きかった緑川の被災要因の分析結果について示す。右岸中下流(0 k~15 k)堤体変状箇所及び噴砂跡と本震時の震度との関係を図―に整理した。堤体変状や緊急復旧を要する大きな堤防被災は,震度 6 強の範囲に分布している。盛土直下には,粘土層が 1~5 m 程度堆積していた。堤防沈下量と基礎地盤の砂層及び火山灰質層厚との関係を図―に整理した。堤防沈下量は区間(500 m)ごとの最大沈下量とし,地盤層厚は区間の平均値を表示した。 0 k ~ 3 k 付近では,震度 5 の範囲に分布している写真―高水敷における噴砂跡(左岸9.4 kmD 点)が,堤防沈下量や堤体変状が抑制されている。当該地域では,事前に築堤時の引き込み沈下,すべり破壊防止対策として鋼矢板等の対策が実施されており,被害の軽減に効果があったものと推察される。 8 k 500 ~ 9 k 500 付近では堤体の変状や堤体付近での液状化の発生が確認されており,堤防沈下量も大きくなっている。これは,堤体下には砂層が 8~ 13 m,火山灰質層が 6~8 m 程度堆積していることから,基礎地盤の液状化によって堤体の被害が拡大した可能性を示している。火山灰質層の液状化強度等については,今後詳細に検討する必要がある。図―噴砂の粒径加積曲線右岸上流(15 k~30 k)震度 6 強に見舞われた範囲(15 k~20 k)で大きな沈下(最大で40 cm 程度)が発生している。盛土直下に広く分布する洪積砂礫層(Dg)は N 値が概ね30以上であり,地下水位は盛土以深であることから,液状化発生の可能性は低く,沈下の要因分析が必要である。左岸中下流(0 k~15 k)堤体変状箇所及び噴砂跡と本震時の震度との関係を図―に,堤防沈下量と基礎地盤の砂層及び火山灰質層厚との関係を図―に整理した。緊急復旧を要する大きな堤防被災は,震度 6 強の範囲に分布していたことが確認できる(図―)。微地形区分を確認したところ,震図―18噴砂試料の拡大写真度 6 強に見舞われた範囲の中で,自然堤防区間( 6 k地盤工学会誌,―() 報告間と比較して相対的に厚くなっている。微地形や地盤構成と堤防被災との密接な関連性が窺える。左岸上流(15 k~30 k)盛土直下には,洪積砂礫層が厚く堆積していることが確認された。緊急災害復旧箇所(盛土縦断亀裂が発生)は,洪積砂礫層の上に,シルト混じり砂がレンズ状に最大で 4 m 程度堆積していたことが,被災要因の一つに挙げられる。当該地域は,震度 6 弱であったと推定される。図―変状箇所,噴砂跡と震度の関係(緑川右岸 0 k~15 k).おわりに本稿では,白川・緑川(国管理)の河川堤防の被害状況を示すとともに,緑川について,堤防被害に及ぼす影響要因について考察した。被災要因を分析した結果,河川流域の微地形や地盤構成と堤防被災との密接な関連性が窺えた。堤体被害にみる今後の地盤工学的な新たな課題として,火山灰質土の液状化に関する理解や粘土層の時間遅れ沈下等の分析が挙げられる。白川,御船川,浜戸川,加勢川等の河川堤防においても,壊れたところと壊れなかったところの比較分析を進め,熊本地震の河川堤防被害からより一般性のある堤防危険箇所の抽出方法図―堤防沈下量と基礎地盤層厚の関係(緑川右岸 0 k~15 k)を提示する予定である。秋津川・木山川等(県管理)の河川堤防の被害状況についても示した。当該地域では,最大で震度 7 を観測しており,被害は甚大であった。秋津川では,被圧水が表層に湧出・浸透することによる地下水位上昇の問題が発生しており,堤防復旧工事及び復旧後の堤防の機能確保の上で課題となっている。また,地殻変動による広域地盤沈下が発生しており,木山川等では,流下能力の低下が懸念されている。適切な堤防の復旧高さを決定する必要がある。出水期の豪雨による複合災害も発生していることから,県管理の河川堤防の本復旧に対する継続的図―変状箇所,噴砂跡と震度の関係(緑川左岸 0 k~15 k)な知見の抽出に取り組む所存である。謝辞本研究を実施するにあたり,国土交通省九州地方整備局及び熊本県土木部から,河川堤防の被害状況や地盤情報等に関する情報を提供していただきました。ここに記して謝意を表します。参1)2)図―堤防沈下量と基礎地盤層厚の関係(緑川左岸 0 k~15 k)500~8 k 000)では堤防被災は相対的に被害が小さかった。また,被災の程度が大きい区間(8 k 000~13 k 000)では,微地形区分として氾濫平野,旧河道,自然堤防が入り混じっていることが確認された。堤防沈下量が大きな被災箇所では,基礎地盤の砂層及び火山灰層厚が他区April, 20173)4)5)6)考文献国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所,第 1 回緑川・白川堤防調査委員会資料,2016.Oka, F., Tsai, P., Kimoto, S., Kato, R.,: Damage patterns of river embankments due to the 2011 oŠ the Paciˆc Coast of Tohoku Earthquake and a numericalmodeling of the deformation of river embankments witha clayey subsoil layer, Soils and Foundations, Vol. 52,No. 5, pp. 890909, 2012.熊本県土木部H28熊本地震緑川支流木山川等の堤防復旧に対する考え方について,2016.熊本県地質調査業協会熊本市周辺地盤図,2003.松田 博粘土層の地震後沈下過程の推定,土木学会論文集,No. 568/III39, pp. 41~48, 1997.国土交通省九州地方整備局熊本河川国道事務所第 2 回緑川・白川堤防調査委員会資料,2016.(原稿受理2017.1.13)19
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  • タイトル
  • 道路構造物の被害(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 末次 大輔・福田 直三・佐藤 秀文
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 20〜23
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110011
  • 内容
  • 報告道路構造物の被害Report on the Damage of Earth Structures due to The 2016 Kumamoto Earthquake末次佐賀大学大輔(すえつぐ低平地沿岸海域研究センター佐福だいすけ)藤田准教授秀直三(ふくだなおぞう)株復建調査設計文(さとうひでふみ)株平成地研カーの破断,橋脚や橋台の基礎工に甚大な被害を引き起. は じ め にこしている。俵山大橋では,橋台を支える傾斜地盤の地平成 28 年 4 月 14 日に熊本県熊本地方の深さ約 10 kmすべり性の崩壊を伴った基礎工の損傷が生じている4)。を震源とするマグニチュード6.3(前震),4 月16日には地震動並びに地盤変動による直接的な影響に加え,支持の二度の地震1) が地盤の地すべり性の崩壊といった二次的な要因により被発生し,熊本地方,阿蘇地方の広範囲で,道路盛土や擁害が大きくなった事例も確認される。干渉 SAR による壁構造物の崩壊・変状や,道路と橋梁の取付け部での段地殻変動マップ5)と被災構造物の位置関係を図―に示差の発生,落石,落橋,トンネル覆工の崩落など甚大なす。先に紹介した国道 57 号線の補強土壁は比較的地殻被害が発生した。調査団構造物調査班ではこれまで,国変動の小さい領域に位置し,一方,南阿蘇地区の崩壊し道 57 号線,県道 28 号線(熊本高森線),国道 445 号線及た補強土壁は地殻変動の大きい領域に位置する。甚大なび南阿蘇地方の地方道を中心に,推定地震断層沿いの構被害を受けた各種構造物は地殻変動の大きい領域に位置マグニチュード 7.3 (本震)の震度 7造物被害を地盤との関連に視点を置いて調査した。本稿では,道路構造物の被害状況の概要を示し,著しい損傷を受けた補強土壁並びに切土法面工の被害の状況とその特徴について報告する。.道路構造物の被害の概要日奈久断層・布田川断層を震源とする直下型地震によって,地盤の振動のみならず地震断層による地盤変動を生じている。また,前震によりダメージを受けたあとに本震によって被災を助長ないし大きくしたことが想定される。なお,調査が本震後となっており,また本震による被災が大きいため,二つの地震動の影響を区分けすることは難しい。本報告では前震並びに本震による影響を分けていないことに留意する。本震による熊本県内の推定震度分布2)と補強土壁並び図―推定震度分布と被災構造物の位置関係(推定震度分布防災科学技術研究所 Web2)より引用)に法面対策工の位置関係を図―に示す。図中の塗りつぶしのプロットは損傷が著しい構造物を示している。補強土壁は震度 7 から震度 5 弱に分布している。震度 6弱の揺れが想定された国道 57 号線の補強土壁の損傷規模は小さい。一方で,南阿蘇地区の補強土壁は震度 5弱の揺れにもかかわらず甚大な被害を受けた。法面対策工でも補強土壁と同様に震度と損傷規模との相関性は低いことが分かる。県道 28 号線(熊本高森線)における地震地表断層の分布3)と被災した各構造物の位置関係を図―に示す。地表地震断層は県道 28 号線沿いに多く確認されている。EPS 軽量盛土,グランドアンカー土留め壁(以下,アンカーと称す),橋梁,及び補強土壁の直近に地表断層が確認され,これらの地表変動が盛土の崩壊や,アン20図―地表地震断層と被災構造物の位置関係(地表地震断層図(一社)日本応用地質学会九州支部3) より引用)地盤工学会誌,―() 報していることが確認できる。告り破壊を誘発したと推察される。被災程度は崩壊,再構次章では,調査対象とした構造物のうち,被害程度が築を要するものであった。崩壊箇所の地盤調査結果に基大きかった補強土構造物と法面対策工の調査結果を報告づく安定解析を行い,崩壊要因を把握することにより今する。後の耐震設計に活かす必要がある。計画時の設計水平震.各種構造物の被害度は,kh=0.13(地域別補正係数 Cz=0.85,設計水平震度の標準値 kh0= 0.15 )であった。なお,当該箇所は,. 補強土壁の被害とその特徴俵山トンネル開通に合わせて補強土壁で既に復旧されて補強土壁は,これまでの大規模地震における調査結果いるが,想定される崩壊すべり面を含む安定支持層までから,耐震性に優れることが確認されてきた。今回の地震においても,大半でその耐震性が発揮されていたこと改良土による置換を行い安定が図られている。地盤変動に起因した崩壊と考えられる補強土壁は,当該調査及び各種補強土壁の調査報告書からも確認南阿蘇の県道149号の濁川に沿う補強土壁区間では,できる6)~8)。しかしながら,今回の地震においては,図補強土壁の一部が完全に崩落した(写真―)。しかし,―に示すように地震動に加え断層近傍で地盤地表面変同写真の左側では安定を保ち使用可能な状態であり,そ位が大きく発生した地点で,かつて発生したことの無いの被災レベルの違いを生じていた。この周辺では,隣接大規模な変状・崩壊事例が確認されたため,主にその事する宅地造成地内において河川沿いではすべりの影響,例について調査した結果を考察する。なお,コンクリー奥部では布田川断層に派生する亀裂や51 cm の右横ずれト壁面工を有しない,ジオグリッドによる補強土壁も多変位・垂直段差など地盤変動が極めて大きかったことかく施工されていたが,これらについては変状が発生したら,崩壊した側の構造物では地震動に加えて地盤変動のとしても軽微であり利用への影響は発生していなかった。全体安定すべりの発生に起因した補強土壁の崩壊県道 28 号線西原村俵山トンネル坑口の近傍の道路補強土壁が一部区間を残して完全に崩落した(写真―)。この区間は谷地形部を横断して設置されおり,崩壊した部分は谷地形部であった。ここでは,補強土壁背後の盛土及び上載盛土が,地震動によって補強土壁基礎部を通るすべり面で破壊を生じ,補強土壁基礎部を含む盛土全体がすべり土塊とともに変位し崩壊したと推察された。補強土壁の下部地盤は,そのまま補強土壁を構築するには不安定なため,図―に示すように地盤改良処理が施図―想定される全体すべり崩壊の模式図されていた。強い直下型の水平・鉛直地震動の影響による地盤変位が不安定層にも生じることにより,全体すべ写真―図―県道149号線の補強土壁の被災状況地殻変動と構造物の位置関係(干渉 SAR 結果地理院地図(電子国土 Web)5)より引用)写真―April, 2017県道28号線の補強土壁の被災状況図―想定される全体すべり崩壊の模式図21 報告写真―アンカー付き土留め杭擁壁全景と路面状況写真―アンカーの変状状況(破断と回転)写真―写真―アンカー付き土留め杭擁壁全景と路面状況A 地区切土法面変状(左吹付け枠工,右アンカー付き吹付け枠工)吹付け枠工を浮き上がり,コンクリート吹付けは剥げ落ちている(左)。吹付け枠工は破損し,アンカーの頭部保護コンクリートは脱落している。なお,アンカーは地山補強土である(右)。写真―B 地区アンカー法面状況する箇所であり,写真―に示すアンカー付き土留め杭図―アンカー付き土留め擁壁摸式断面図式擁壁が施されていた。写真―はアンカーの破断状況と回転状況である。アンカーの破断は 2 箇所である。影響が大きかったことが推察される。崩壊した側の補強上部のアンカー破断は地中で生じ前面に 8 m 程度飛び土壁の崩壊は,図―の模式図に示すように,基盤岩の出していた。また,下部のアンカーは頭部付近で破断が傾斜と弱層に沿った全体すべりの影響と推察される。発生している。調査箇所は図―に示すように傾斜地盛崩壊部の被災程度は部分撤去及び再構築が必要であっ土の土留め擁壁である。このような地盤の場合は,地震た。また,ほぼ同じ震度・地震動を受けた構造体におい力によって大きな水平力が作用し,アンカーの一部が破ても影響の受け方が違うという特徴について,地震動や断したものと推測される。また,アンカーが回転した理地盤変動の違いの検証はできていない。今後の課題であ由は,地震時に土留め工が道路側に揺動した際,一瞬アる。ンカーが緩み,谷側に引っ張られる前に回転したものと. 切土法面・落石対策工の被害とその特徴推測される。近傍のコンクリート構造物等の変状を考慮この節では,道路切土法面のうち構造物で保護されてすると,この区間での道路面変状は写真―に示す僅かいるコンクリート吹付け工,法枠工と抑止工を併用したな路面沈下のみであり,耐震構造物としての機能は十分法面工の被災状況について述べる。抑止工の種類は,ア果していると考えられる。ただし,このアンカーには地ンカー工と地山補強土であるが,ここでは主にアンカー震動によって過荷重が作用しているものと推測されるた工を取り上げる。アンカー工の被災調査は熊本県で 16め,リフトオフ試験等の健全度調査を実施し,その状態地点実施した。その結果,変状が認められるアンカー付を把握するとともにアンカー構造物の補修補強を実施すき法面は 3 地点存在したが,そのうち,以下の 2 地点べきと考える。は図―に示す推定断層に近接した箇所であった。県道28号西原村アンカー付き土留め擁壁調査地は県道 28 号の阿蘇郡西原村と上益城郡益城町の境で,西原村側に峠を降りかかった場所に位置する。対象箇所の道路は斜面上の浅い谷地形を盛土構造で横過22村道栃の木立野線戸下地区法面戸下地区法面は推定断層に近く,勾配が急であることから写真―,に示すような甚大な変状が発生している。アンカーへの荷重(応力)が大きくなる法面の下方に地盤工学会誌,―() 報表―アンカーに関する基準の変遷告大きさや方向に加え,微地形の影響などを考慮してその差異を詳細に調査・分析する必要がある。そして,断層付近のように地盤変位が発生する可能性がある地域での設計方法について検討していく必要があろう。旧基準の既設アンカーは,地震時において構造的弱部の存在が指摘されており,早期の対策や維持修繕が必要である。また,土留め式擁壁で使用されたアンカーの破断も確認されており,最大クラスの加速度や変位が発生おいて,保護コンクリートの脱落が集中している(写真する場合の内的安定性を確認する必要がある。―)。アンカー頭部保護コンクリートの脱落現象は,以上に示した以外の構造物被害については,平成 28御船町県道219号の調査箇所でも発生し,かつての平成年熊本地震地盤災害調査団が取りまとめる調査報告書9)17 年福岡県西方沖地震の玄界島災害でも見られた現象を参照されたい。である。アンカーは耐久性に優れていなくてはならず,特に防謝辞食機能は必須とされている。アンカー頭部は表―の旧構造物の被害調査には,熊本地震地盤災害調査団メンタイプでは頭部をコンクリートで保護する方法で防錆処バーをはじめ調査協力メンバーとして多数の方に参加し理していたが,現行では頭部キャップに防錆油を充填すていただき,現地調査や資料作成に多大なご協力をいたる方法が採られている。旧タイプの頭部コンクリートは,だきました。また,本稿の作成には,佐原邦朋氏(ヒロ設置時にナットやくさびなどの定着具の隙間にセメント株)株),小浪岳治氏(岡三リビック,廣田慎司氏(前セなどが流入し,定着機能を十分発揮できず,テンドンの株)株)田工繊,西本尊氏(エスイー,清水正徳氏(エス引き込まれなどが生じやすくなっている。そのような機株 )にご協力をいただきました。ここに記して謝意イー構で,地震による揺動を受けると,テンドンが伸縮せずを表します。に保護コンクリートの脱落やアンカー頭部位置での破断に繋がるものと考えられる。この現象を考慮すると,旧タイプのアンカーは近々に健全度調査を行うとともに,参1)頭部保護の形状を現行の頭部キャップ方式に変更することが望まれる。. さ い ご に4 月14日の前震並びに16日の本震において,震度 5 強2)3)以上の揺れを経験した構造物は相当数にのぼる。被災箇所は必ずしも震度レベルが大きかった範囲に存在しているのではなく,同じ震度レベルでも被害を受けている場合とそうではない場合がある。日奈久・布田川地震断層4)5)6)沿いの地域では,特に甚大な損傷を受けており,断層の変位に伴う周辺地盤の変動が構造物に致命的なダメージを与えたと考えられる。さらには,地震断層上に構造物があることに加え,地震断層及び地盤振動により誘起された地すべりの影響を受け,被災の程度を拡大させた事例も認められた。補強土壁などの壁構造物では,崩壊した箇所と非崩壊7)8)9)考文献平成28年熊本地震の評価(平成28年 5 月13日)地震調査研究推進本部ホームページ,入手先〈 http: // www.static.jishin.go.jp / resource / monthly / 2016 / 2016 _kumamoto_3.pdf〉(参照2016.6.15)推定震度分布図,入手先〈http://ecomplat.jp/niedcr/index.php?gid=10153〉(参照2016.7.7)(一社)日本応用地質学会九州支部(2016熊本地震)日奈久断層帯・布田川断層帯地表地震断層ストリップマップ,2016.国土交通省九州地方整備局熊本河川事務所提供資料地理院地図,入手先〈https://maps.gsi.go.jp/〉(参照2016.8.1)日本テールアルメ協会補強土(テールアルメ)壁工法平成 28 年( 2016 年)熊本地震被災調査報告書,第 1 報,2016.多数アンカー式補強土壁工法協会平成28年熊本地震被災調査報告書第 1 報,2016.株 熊本地震報告「ジオテキスタイル補強土壁」前田工繊地盤工学会平成 28 年熊本地震地盤災害調査報告書,2017(投稿中).(原稿受理2017.1.4)の箇所が隣接している事例が確認されている。地震動のApril, 201723
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  • タイトル
  • 歴史遺産関連班の活動に関する報告(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 杉本 知史・山中 稔・大嶺 聖・福田 直三
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 24〜27
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110012
  • 内容
  • 報告歴史遺産関連班の活動に関する報告Report on Research Activity of Historical Heritage Group杉本知史(すぎもと長崎大学大学院大嶺山中助教聖(おおみね長崎大学大学院さとし)稔(やまなか香川大学きよし)福田教授直工学部教授三(ふくだ株復建調査設計みのる)なおぞう)顧問. 活 動 概 要先般の平成 28 年熊本地震においては,熊本城や多数の石橋群にも多大な被害が生じ,地盤工学会としてこれまであまり注目することのなかったこれら歴史的な土構造物や築石構造物についても,地盤工学的観点から調査を行う必要があると考え,当調査団に「歴史遺産関連班」が設けられた。当班は,大規模地震に伴う被災状況の確認,特徴の抽出,被災メカニズムの解明,復旧工事に向けた工学的な助言を目的として,これまで調査活動に取り組んできた。調査団が結成されて以降,地盤調査を中心とした調査活動に取り組んできたが,当初は調査対象がすべて名所旧跡といった自治体の管理下にあるものということもあり,調査自体がままならない状況にあったため,他班と比べ活動の進捗は芳しくなかった。しかしながら,管理者との地道なやり取りの末,地盤工学会としての活動に図―理解を賜ることができたことから,6 月以降に本格的に城内の深度と N 値の関係調査が進められるようになった。これまで,熊本城については城内全体の被災状況の調査,調査結果を踏まえた石垣周辺の安定性評価のためのサウンディング試験の実施,城内敷地直下の地質構造の解明のための表面波探査やγ線量計測の実施,城内地表面の振動特性の解明のための常時微動計測の実施,応急的な変状監視のための簡易器具の設置と管理者への方法解説などを行ってきた。熊本県内の石橋群については,県南部を中心に一部について被災状況の確認調査も行った。以下,熊本城に関する調査活動のこれまでの成果について述べる。.熊本城周辺の地盤環境図―天守閣と宇土櫓間に位置する平左衛門丸内の地質構成の想定断面図定断面図を表す1)。城内では,昭和33年並びに平成27年熊本城は,加藤清正により慶長 12 年( 1607 年)に築にのみ調査が行われているにすぎず,天守閣北側の限ら城された。それまでは,茶臼山と呼ばれる植木台地の先れた範囲で計 12 本のデータに留まる。地表面より深さ端が熊本平野に突出した丘陵であり,その東端は海抜10 m 程度までは,N 値が 10前後の造成時の埋土や火山50 m ,西に向かって次第に低くなる地形を有する。地灰質砂・シルトで構成されている。深さ 50 m までにお質は溶結凝灰岩で崩壊しやすく,雨による浸食が進み急いては, N 値が 10 ~ 20 程度の火山灰質砂や風化が進行崖が多く形成されており,周辺には浸食谷が点在していしていると思われる凝灰角礫岩の層が存在する。さらにる。図―並びに図―は,熊本城内における過去のボーリング調査により得られた深度方向の地質構成並びに想2450 m 以深には, N 値50超の安山岩の基盤層が存在することが確認されている。また図―より,平左衛門丸内の約 50 m の区間に地盤工学会誌,―() 報Aso4 や基盤層の急激な落ち込みが確認できることから,告長局櫓北側石垣,二様の石垣及び宇土櫓西側石垣の 3平成27年のボーリング調査の報告書1)において熊本城北箇所で, 3D レーザースキャナーによる石垣前面の測量側に存在するとされている立田川断層に起因する地質的を実施した。図―に二様の石垣での測量成果を示す。不連続面の存在が指摘されている。これらのことから,測量成果は,地震発生前の石垣断面と比較することで,城内敷地直下約 20 m の範囲に存在する Aso4 主体の地地震動による石垣の変状を定量的に把握する一資料とな質は比較的 N 値が低く,石垣などの重量構造物や表層るものと考える。付近の基礎地盤は地震に対する抵抗性も低いものと考え敷地全体にわたり石垣の崩落・はらみ出し,石垣背面られるとともに,造成時の切盛境や地質構造上の不連続の基礎地盤の崩壊・亀裂発生・沈下,建屋の倒壊・一部面(以下,弱線と称する)の存在が推定されることから,損壊が発生した。中でも石垣並びにその裏込めの基礎地地盤工学的,地質学的に検討を要するもの考えられる。盤の崩落は,石垣高さや勾配,延長に拠らず各所で発生.石垣石並びに基礎地盤の被災状況熊本城は,平成 28 年 4 月 14 日の前震及び 16 日の本震しており,今後の復旧において熊本城を形成している地盤の調査に基づいた崩落発生メカニズムを明らかにしていくことが重要と考えられる。により,国指定重要文化財建造物である東十八間櫓等の特に,立田山断層に伴う地質的弱線の存在が城内全体倒壊の他,石垣の崩壊・はらみ出し,石垣背面のクラッに影響を及ぼしているとことが予想されることから,本ク等が発生した。本丸周辺での石垣の被災位置を図―丸周辺の石垣の被災状況について, UAV 等により撮影に , 被 災 状 況 を 口 絵 写 真 ―~( http: // urx.nu /された画像並びに CAD 平面図に基づき,石垣石の射出bmG4)に示す。石垣は,崩壊に至らなかった箇所でも,方向と最大飛距離,石垣高さとの関係を調べた。図―はらみ出し等の変状が数多く見られるため,比高が高いに射出方向と最大飛距離との関係を示す。東西方向の石垣石の射出に対して,南北方向の方が,件数が多いうえ最大飛距離が 10 m を超えるものが多数存在することが確認できる。石垣面の方向や区間延長,石垣高さに依存することから,一概には断定できないものの,概ね城内敷地を構成する石垣は東西南北に面した矩形形状が多いことから,石垣の崩れやすい方向,ひいては敷地直下の地盤の振動特性を反映している結果とも考えられる。.動的コーン貫入試験による被災箇所の評価熊本城の石垣の変状により地表面にクラックが発生した箇所の地盤強度の推定及びすべり面深さを推定するために,簡易動的コーン貫入試験を実施した。長局櫓近くのクラックが発生している周辺で調査を行った。図―に測定位置と測定結果を示す。クラックの影響がないとみられる場所については,Nd が50となる1.6 mの深さまでコーン貫入を行った。また,クラックの近く(外側)については 2 m の深さまで,クラック内については 3 m の深さまでコーン貫入を行った。簡易動的図―本丸周辺での石垣被災位置(熊本城調査研究センター提供資料による)図―April, 20173D レーザースキャナー測量成果図―射出方向と最大飛距離の関係25 報告図―平左衛門丸での表面波図―探査の測線配置図―表面波探査の実施状況(測線 6)表面波探査による S 波速度構造断面(測線 4)れる。場内で多くの箇所でクラックが発生しているため,崩壊に至っていない場所や健全な場所での試験を含めて,さらにデータを取得する必要がある。.図―城内敷地直下の地質構造推定のための表面波探査の実施とその分析簡易動的コーン貫入試験の結果熊本城内の石垣や建造物の地震被害の要因として表層コーン貫入試験から得られた Nd については,対象地盤地盤の影響が考えられるために,表層地盤(深度 10 ~が砂質土と見なし,以下の換算式から換算 N 値を求め20 m 程度)の硬軟の検出が可能な表面波探査を実施した 2) 。た。N=1.1+0.30Nd(Nd>4) ……………………………(1)表面波探査は,図―に示す平左衛門丸で格子状に 6N=0.66Nd(Nd≦4) …………………………………(2)測線(測線 1~ 6 )実施した。その他,本丸で 5 測線,図―(a)のクラックの影響外の地盤の表層について城内敷地で 6 測線の,計 17 測線で実施した。図―に,は,深さ 0.3 m までは,換算 N 値が 15 以上を示し,比測線 6 での実施状況を示す。地震により落下した瓦が較的よく締め固まった状態にある。影響外の場所におい散乱したなかで探査を行った。ても,深さ 1 m 程度に非常に弱い層が見られる。それ今回の調査において表面波探査は,地震計24個を 2 mより深くなると 1.5 m で換算 N 値が 30 を超える硬い層間隔で設置し( 1 測線 46 m ),カケヤによる起振の間隔が見られる。2 m でのランドストリーマ形式で実施した。解析深度は図―(b)のクラックの近くの外側の位置では,表層23 m となる。に硬い層が見られるが,深さ 0.5 m 以下では,換算 N図―に,測線 4 での S 波速度構造断面図を示す。値が10以下で,2 m の深さでも軟らかい状態にあること深 度 8 m 付 近 ま で Vs = 240 m / s 以 下 を 示 す 盛 土 及 びが分かる。表層は硬い状態でもクラック周辺では軟らかAso 4c 層が緩く堆積しており,その下位に Vs= 240 ~い層が深くまで続いているため注意が必要である。図―(c)のクラック内では,表層付近も換算 N 値が300 m/s 程度の比較的締まった Aso4s 層が,あまり明瞭ではないが起伏をともなって堆積している。この Aso4 程度で,非常に軟らかい状態になっている。深さ 1.04s 層の下位には安山岩が分布しており,これらの層の~ 1.5 m 付近は換算 N 値がゼロに近く,すべりが発生起伏が地表面の石垣等の被害に大きな影響を与えたと考しているのではないかと考えられる。また,深さ 3.0 mえられるために,今後,振動解析等を行い検証する予定付近の位置でも換算 N 値が 6 以下であり,軟らかい層である。が深くまで続いていることが分かる。内部で拘束圧が働かず,非常に不安定な状態であると考えられる。クラッ. g 線量計測による地質的弱線の位置推定クが発生している箇所では,地盤の緩みが発生している地山地表面において(盛土や崩積土を除く),自然由ことが把握できた。このような場所では,崩壊の危険性来の微弱な放射線を発している。この放射線強度を g 線が高く,今後早急に修復対策を行う必要があると考えら測定器で計測し,正常値と異常値の境界を求め,地質的26地盤工学会誌,―() 報告ている。今回の調査による断層破砕帯 A の位置が,その間を横切っているものと推定される。このような調査を熊本城内で実施することによって,石垣の崩壊との関連性を分析し,対策の基礎情報を得ることが必要と考えられる。.おわりに文化財としての側面から,これまで調査ボーリング等の実施が最低限に留められていたことから,熊本城に関する地盤・地質に関する情報は非常に限られている中,調査活動を進めることとなった。特に,貫入試験などの削孔を伴う調査は当初難しいとされたことから,既往の図― 計測位置の一例地盤調査結果の分析と,表面波探査などの地表面から地質構成や地盤特性を推定する手法を組み合わせて行った。その結果,安山岩の基盤層上に凝灰角礫岩や比較的 N値の低い Aso 4 を主体とする火山灰層が堆積している地盤上に熊本城が築造されていることが明らかとなったとともに,地表面からの g 線量探査より立田山断層に併走する形で,いくつかの地質構造的弱線が城内敷地直下に存在することが伺われる結果が得られた。これらのことより,地震動に伴う局所的な影響が,敷地上の建屋や石垣に被害を与える原因となったことが推図― A 地点測線の g 線強度分布察される。特に今後の復旧工事を見据えた際に,崩壊部の石垣並びに裏込め地盤の崩壊に関するメカニズムや未崩落部の石垣面の変状進行の有無,崩落部と未崩落部の特徴の抽出が重要と考えられ,そのためには基礎地盤に関する情報取得が不可欠と考えられる。今回の活動では予算面の制約から,無償協力が得られる範囲の中での調査に限られたことから,今後管理者との協議の中で,十分な地盤調査が行われるよう働きかけるとともに,これまでの調査結果の情報提供や地盤工学的観点からの助言を継続して行う必要があるものと考えられる。図― 地層断面図の不整合と断層破砕帯の推定位置との関係謝辞本調査においては,震災直後の当初より当学会調査団の活動についてご理解の上,城内での調査活動に幾度も弱線の位置と方向を推定する方法により,既往の研究とご協力いただきました熊本城調査研究センターの職員のしてこれまで断層等の地質構造に関する不連続面の位置みなさまに対し,厚く御礼申し上げます。また,各々が推定が行われてきた3)。以下,今回行った所有する機器による調査活動にご協力賜りました協力団g 線測定による弱線の位置推定結果例を記す。調査位置は,測定精度員のみなさまに対し,感謝の意を表します。を上げるために,図―に示すとおり既往調査ボーリング位置近傍かつ地表面の地山露頭で行った。図―に示す一例では,g 線強度が低くなっている範囲が弱線の幅とみなすことができる。3 測線の測定結果から,断層破砕帯幅は1.4 m,方向は N57°E と推定される。既往ボーリング調査結果から図―に示す地層断面図 を 整 理 し て い る 。 こ の 断 面 図 で は Bor.2 と Bor.5(S.33 )の間で基盤岩である安山岩の深さが大きく変化し,宇土櫓側の No. 2 で 20 m を超えて深くなっている。また Aso4s2 の上限深度も, No. 2 側が6.6 m 深くなっApril, 2017参考文献1)熊本市観光文化交流局熊本城調査研究センター平成27年度熊本城宇土櫓他 2 棟耐震基礎診断に伴う地質調査業務委託報告書,2016.2 ) 地盤工学会地盤調査の方法と解説, pp. 274 ~ 279,2004.3) T. Yoshimura, N. Fukuda et al.: Importance to Evaluateof Fault Fracture Zones for Construction of Infrastructures in Mountain Area by gRay Survey, JSOKINAWA 2013, pp. 167172, 2013.(原稿受理2016.12.27)27
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  • タイトル
  • 熊本地震における災害廃棄物の処理と有効利用(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 藤川 拓朗・永岡 修一・大嶺 聖・林 泰弘・山中 稔・佐藤 研一
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 28〜31
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110013
  • 内容
  • 報告熊本地震における災害廃棄物の処理と有効利用Treatment and EŠective Utilization of Disaster Debris Generated by the 2016 Kumamoto Earthquake藤川拓朗(ふじかわ福岡大学大嶺山中岡修一(ながおかしゅういち)(一財)日本環境衛生センターきよし)林泰教授稔(やまなか香川大学永助教聖(おおみね長崎大学たくろう)弘(はやし九州産業大学みのる)佐藤教授研表―. は じ め にやすひろ)教授一(さとう福岡大学主任けんいち)教授現地調査日及び調査場所熊本地震による災害廃棄物の発生量は約 195万 t と推計1)されており(罹災証明の発行に伴い実態の把握が進み,平成 28年 6 月 1 日より 100~ 130万 t から 195万 t に上方修正),これは平時に熊本県内で年間に処理されている一般廃棄物量の約 3 倍に相当する。熊本県・熊本市の災害廃棄物処理実行計画2),3)によれば,これらの災害廃棄物は 2 年以内の処理を目指すとともに,環境負荷低減と資源有効活用の観点から,可能な限り再生利用(リサイクル)と減量化を図り,埋立処分量を削減する方針が打ち出された。そのため,現在は,地域における廃棄物発生状況や各市町村の処理状況・処理体制に応じた対策が進められている(平成28年12月時点)。このような背景を踏まえ,本稿では,熊本県内の仮置の追跡調査では,産業廃棄物処理業者による搬出が進み悪臭は改善されていた。場の状況と災害廃棄物の処理状況について現地調査を行いずれの仮置場もその地区で被災した住民の災害廃棄った結果について取りまとめ,そこから得られた被害の物のみを受け入れており,仮置場の入口で免許証の提示特徴と今後の課題について述べる。を行うなど徹底した管理体制がとられている。また震災.災害廃棄物の発生状況と仮置場の状況直後は,一部の仮置場において 5 m を超える可燃性廃棄物の積み上げが見られた。可燃性廃棄物は発火や温度表―に示す日程において現地調査を実施し,主に各上昇を防止するためにも 5 m 以下という高さ制限4)を守市町村の仮置場の受入れ状況や搬出状況,可燃性廃棄物るのが望ましい。さらには,無理な積み上げによる災害の温度測定,不燃性廃棄物(金属類)置場からの土壌サ廃棄物の崩壊を防ぐという意味でも効果的であると思わンプリングによる土壌汚染調査を行った。れる。調査を行った仮置場は,いずれも震災直後から受入れその他,受入れ当初は順調に分別が行われていた仮置を開始しており,主に,木くず,コンクリートブロック,場においても,徐々に災害廃棄物で埋め尽くされ,受入瓦,石膏ボード,金属,家電,ガラス・陶器,可燃ごみれることが難しくなってきている仮置場も散見された。などに分別されている(写真―)。また地区によってそのため,長期化を見越した仮置場の廃棄物の配置計画災害廃棄物の分別状況・収集状況が異なり,これらをさや複数の仮置場の候補地を平時の時から計画しておくこらに細分類している地区や,小型家電や廃タイヤなどのとが重要である。また,降雨の影響で車がぬかるみには受入れを行っている地区も見られた。いずれの仮置場にまり,搬入経路が遮断されたために分別に影響を及ぼしおいても,消火器,ガスボンベ,スプレー缶,塗料や乾た事例も見られた。仮置場の地盤が軟弱な場合は,災害電池などは持込み時や巡回時に取り除かれ,他の災害廃廃棄物を受け入れる前に鉄板や砂利を敷いて整備をして棄物と区別して置かれている。家庭ごみは,通常通りにおくことが,後述する地盤汚染の観点からも重要かつ効収集が行われていたため,仮置場への持ち込みは比較的果的である。少なく悪臭を放つ仮置場は少ない状況であった。一部において悪臭が発生している仮置場もあったが,1 ヶ月後28地盤工学会誌,―() 報写真―図―.告仮置場の分別状況(地震から 2 週間経過後)可燃性廃棄物の温度測定結果(地震から 1 ヶ月経過後)仮置場の維持管理度の測定方法については,国立環境研究所の報告6)を参考に, q 2 cm の塩ビ製パイプを可燃性廃棄物の法肩部災害廃棄物をできる限り分別収集して適切な措置を講分より 1 m 挿入し,その中に温度計(アルコールタイずるだけでなく,仮置場の維持管理や再生利用を図るこプ)を落とし込み内部温度を測定した。温度測定を実施とも今後の重要な課題である。収集作業が終了しても処した各仮置場の測定結果を図―に示す。仮置期間が 1理作業が滞れば,必然的に仮置期間の長期化も予想されヶ月の時点では,いずれも可燃性廃棄物内の温度は外気る。このように,仮置場での保管期間が長期化すれば,温と同等あるいはそれ以下であり,火災の危険性は低い悪臭や乾燥による粉塵の飛散,石膏ボードや有機物を含ことが判明した。しかしながら,東日本大震災においてんだ廃棄物の嫌気的環境下での分解反応による硫化水素は,仮置期間が 2~ 3 ヶ月経過した以降に可燃性廃棄物等の有毒ガスの発生,不燃ごみ等に含まれている可能性内の温度が上昇し火災が発生している4)。そのため,引のある有害重金属の漏えいとそれに起因する周辺環境のき続き仮置場の定期的なモニタリングの実施や,廃棄物汚染,有機物の分解による発熱などを原因とした火災のの積み上げ高さを制限する対策が重要である。発生が懸念される5)。そのため現地調査では,山積みに. 周辺環境モニタリングされている可燃性廃棄物の内部温度の測定と不燃性廃棄仮置開始から 1 ヶ月及び 2 ヶ月が経過した各市町村物置場から土壌のサンプリングを行い,土壌汚染の有無の不燃性廃棄物置場より表層付近の土壌をサンプリングについて調査を行った。し,土壌汚染の有無について調査を行った。サンプリン. 火災予防モニタリンググした土壌の環告 46 号法試験の結果を表―に示す。仮置期間が 1 ヶ月経過した第 3 次調査時に 5 箇所のなお,カドミウム( Cd ),鉛( Pb ),全クロム( T Cr ),仮置場を対象に,可燃性廃棄物の温度測定を行った。温April, 2017ヒ素( As),セレン(Se)及びホウ素( B)は,ICP プ29 報告表―各仮置場よりサンプリングした土壌の環告46号試験結果ラズマ発光分析装置(ICPS7000Ver.2島津製作所製)を用 い, 六価ク ロ ム( Cr6+ )は ,分 光光 度計 ( UV 2400島津製作所製)を用い,フッ化物イオン( F-)はイオンクロマトグラフィー( ICS 1000 ダイオネクス社製)を用いて各々定量した。分析対象とした重金属類は,現段階においていずれの仮置場からも土壌環境基準を超える溶出は見られず汚染の可能性は低いと考えられる。しかしながら,これまでの過去の震災において仮置場から鉛が検出された事例もあることや,仮置期間の長期化により重金属類が溶出する可能性も考えられるた図―乾燥密度と含水比及び CBR の関係め,引き続き定期的なモニタリングが重要である。.廃瓦の地盤工学的な有効利用方法の提案今回の地震では,木造家屋の倒壊や損壊が多く見られることから,落下・破損した瓦(以後,廃瓦)や倒壊したブロック塀等から発生するコンクリートくずなどが多かったため,Ea 法(乾燥法繰返し法)で突固め試験を行い,最大乾燥密度 rdmax ( g / cm3 )と最適含水比 wopt()を求めている。得られた締固め試験結果を基に,JIS A 1211 CBR 試験(修正 CBR 試験)を実施した。図―に乾燥密度と含水比及び CBR の関係図を示す。く発生している。廃瓦のうち,セメント瓦については再いずれの締固め曲線をみても,乾燥密度のばらつきが大生路盤材やクラッシャーランの代替材等,建設土木資材きくピークを特定することが難しい材料であることが分としての有効利用が定められているが,セメント瓦以外かる。また,一定量の含水状態を超えると排水されてしの瓦(例えば,陶器瓦や焼き瓦),あるいはセメント瓦まう傾向が見られたことからもピークを示しにくい材料にこれらの瓦が混入したものについては,埋立処分されであると言える。これは,図―に示す締固め試験前後ている現状にある(一部はセメント会社が引き取っていの粒度分布の比較からも分かるように,いずれの瓦におる)。いても締固め試験前後で粒子破砕が生じており粒度分布リサイクル率を向上させるためにも,埋立てにまわすが異なることが分かる。図中には,粒子破砕率(BM 値)廃瓦を極力削減し,建設土木資材として有効利用するこを併せて示しており,特に陶器瓦や焼き瓦で粒子破砕のとが重要である。そこで災害廃棄物の地盤工学的利用の影響が大きく,セメント瓦のそれぞれ2.2倍,2.8倍程度観点から,廃瓦の有効利用の検討を行った。熊本県内のであることが分かる。そのため締固め特性が不安定とな一次仮置場より陶器瓦(化粧瓦),焼き瓦(いぶし瓦),り,乾燥密度にばらつきを生じさせる要因になったと考セメント瓦を採取し,廃瓦の路盤材としての性能評価をえられる。よって,品質管理については今後更なる検討行った。各廃瓦は破砕機を用いて粒径 37.5 mm 以下にが必要であるが,廃瓦の修正 CBR 値を把握するため,した後,突固め試験( JIS A 1210 )を行った。今回,今回は近似した締固め曲線によって得られた値を用いて仮置場でのサンプリング時に十分な量の瓦を確保できな修正 CBR 試験を行った。図―は得られた CBR 試験30地盤工学会誌,―() 報告5)電信柱の倒壊・燃料タンクの倒壊・自動車の廃棄などがないため,危険物が少ない(ただし,解体家屋から発生する石綿についてはこれから対応が必要), 6 )広域処理の理解を得やすい(風評被害がない)などが特徴として挙げられる。公費解体により倒壊した家屋の解体が本格化し,さらに膨大な量の災害廃棄物が発生しているため,災害廃棄物の仮置期間が長期化する可能性が十分に考えられる。そのため今後は,災害廃棄物の最終処分量を減らすためにも,二次仮置場等で処理した災害廃棄物をできる限りリサイクル資材として有効利用を進めていくことが重要図―締固め試験前後の粒度分布の比較であり,これらの材料特性や物性評価には地盤工学の知見が求められてくる。その際,東日本大震災において復興資材等の品質管理や設計施工を行うために整備された,「災害廃棄物から再生された復興資材の有効活用ガイドライン9)」などを活用していくことも効果的と考えられる。併せて,平時からの災害廃棄物処理計画の策定が重要であり,仮置場の候補地の選定(複数個所),有効利用方法・利用先を前もって決めておくことが肝要である。謝辞廃瓦を用いた一連の試験には,高口拓也氏(当時 福岡大学大学院生)の協力を得ました。末筆ながらここに記して謝意を表します。参図―各廃瓦の締固め密度における CBR 値の関係結果をもとに,各瓦の締固め密度と CBR 値の関係を整1)2)理したものである。セメント瓦については,既に土木資材としての活用が定められているように,締固め密度に関係なく高い CBR 値を有していることが分かる。一方,3)陶器瓦や焼き瓦はセメント瓦と比べ修正 CBR 値は低い傾向にあることが分かる。しかしながら,陶器瓦は締固4)め度95においては上層路盤材としての要求品質7)を満足することが分かる。また,いずれの廃瓦についても,5)締固め度 90 においては下層路盤材としての要求品質を満足していることから,陶器瓦や焼き瓦は上層・下層路盤材として有効利用が可能な材料であることが判明し6)た。なお,焼き瓦に比べて陶器瓦の修正 CBR 値が僅かに高い理由は,瓦の耐久性を向上させるために塗布している釉薬剤の影響が表れているのではないかと考えている。.7)8)被害の特徴と今後の課題今回の地震により発生した災害廃棄物の種類は,東日本大震災で発生した災害廃棄物8)と類似するものもあるが,津波による被害がないのが大きな特徴である。そのため,1)除塩の処理が不要,2)塩害の恐れがない,3)9)考文献環境省災害廃棄物情報サイト平成28年熊本地震における災害廃棄物対策について,入手先〈http://kouikishori.env.go.jp/archive/h28_shinsai/〉(参照2016.6.21)熊本県熊本県災害廃棄物処理実行計画(第 1 版)入手先 〈 http: // www.pref.kumamoto.jp / kiji _ 16209.html 〉(参照2016.6.21)熊本市熊本市災害廃棄物処理実行計画(第 1 版),入手先〈 http: // www.city.kumamoto.jp/ hpkiji/pub/ detail.aspx?c_id=5&type=top&id=13004〉(参照2016.6.21)遠藤和人・山田正人災害廃棄物の仮置場における火災予防対策,都市清掃,Vol. 65, No. 306, pp. 113~117,2012.例えば,大嶺 聖・藤川拓朗・杉本知史・前田秀喜岩手県陸前高田市の被害調査と地盤環境問題への取り組み,地盤工学ジャーナル,Vol.7, No.1, pp.231~241, 2012.国立環境研究所仮置場の可燃性廃棄物の火災予防(第一報), 2011.,入手先〈 https://www.nies.go.jp/shinsai/karioki_kasai_no1_110518.pdf〉(参照2016.6.21)地盤工学会土質試験 基本と手引き(第 2 回改訂版),p.89, 2011.例えば,勝見 武・遠藤和人・乾 徹東日本大震災により発生した災害廃棄物・津波堆積物の処理と有効利用について,地下水学会誌, Vol.55, No.1, pp.29 ~ 35,2013.地盤工学会復興資材提言委員会災害廃棄物から再生された復興資材の有効活用ガイドライン, 2014. ,入手先〈 https: / / www.jiban.or.jp / index.php?option = com _content&view = article&id = 1540&Itemid = 148 〉(参照2016.6.21)(原稿受理2016.1.11)分別土の発生がほとんどない,4)家庭ごみの通常回収が行われているため家庭ごみ(生ごみ)の搬入が少ない,April, 201731
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  • タイトル
  • 特別セッション(一般開放セッション)「平成28年熊本地震地盤災害調査報告会創造的な復旧・復興にむけて」(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 安福 規之
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 32〜33
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110014
  • 内容
  • 報告特別セッション(一般開放セッション)「平成28年熊本地震地盤災害調査報告会創造的な復旧・復興にむけて」Special session for Kumamoto earthquake in 2016安福規之(やすふく九州大学大学院. は じ め にのりゆき)教授土砂災害調査班からは,斜面災害の崩壊形態と規模の分析を踏まえ,代表的で特徴的な斜面災害として,黒2016年 9 月14日(水),岡山大学で開催された第51回川・白川両岸で発生した落石・トップリング・岩盤崩壊地盤工学研究発表会の二日目の朝,特別セッション(一の事例,阿蘇大橋周辺で発生した深層崩壊の事例,火の般開放セッション)「平成28年熊本地震地盤災害調査報鳥温泉地区の表層崩壊の状況,烏帽子岳で発生した連続告会」が,―熊本地震から学ぶべきこと・伝え残すべき的な表層崩壊の状況,高野台の地すべり性崩壊の状況,こと,そして今からやるべきこと―を主題に掲げ,行わさらに山王谷川の土石流の事例が紹介され,今回の地震れた。地盤工学会では,9 つの調査班からなる熊本地震による斜面災害の特徴がまとめられた。まず,豪雨災害災害調査団(団長北園芳人 熊本大学名誉教授)を編と異なる点として,山の尾根部が地震動で崩壊する事例成し,爾来,各調査班で現地災害調査活動を継続的に行が多かったことや,岩盤の崩壊や落石が数多くあったこって来ている。そのような中,本特別セッションは,調とが報告された。加えて,熊本地震での特有の斜面災害査団として,調査してきた内容を広く会員及び一般の方の特徴として,南阿蘇村烏帽子岳周辺で連続多発型の表々にご報告すること,今後,調査から研究へと深めて行層崩壊が発生したこと,さらに火山灰質地盤の崩壊では,くための技術的,学術的課題を提示することを念頭にお通常崩壊土砂の移動距離は大きくなることが知られていき,二部構成で行われた。まず,第一部では地震発生かるが,渇水期であったために土石流化した事例の少なから 4 ヶ月の調査・分析結果が報告された。また,第二ったことが指摘された。最後に不安定な土塊を有する斜部では,「産・官・学・民の協働による防災・減災」を面が数多く存在することから,今後,豪雨期に向けた複テーマとして,官・学・民を代表するパネラーによる話合災害への備えが必要であるとのことであった。題提供と討議がなされた。.第一部熊本地震災害調査団報告液状化調査班からは,熊本県内 11 市町村で液状化の痕跡が確認されたこと,応答加速度スペクトルからすると前震,本震ともにレベルタイプ 2 標準相当であり,第一部は,椋木俊文座長(調査団幹事長熊本大学准また,噴砂試料よりその多くは火山性由来の土質である教授)のハンドリングによって進められた。調査団の報こと,粒度分布からは火山灰質の砂だから液状化したと 活断層調査班,◯ 土砂災害調査班,◯ 液状化調告は,◯いう判断はできないことなどが報告された。微地形にお 堤防調査班,◯ 構造物調査班,◯ 大分方面調査査班,◯ける特徴として,東北地方太平洋沖地震で生じた面的な 南熊本方面調査班,◯ 歴史・遺産調査班,◯ 災害班,◯広がりをもつ埋立地盤の液状化だけでなく,旧河道部や廃棄物調査班の順で行われ,最後に質疑応答がなされた。自然堤防部の一部で液状化の帯として限定的に液状化の ~◯ までを対象に,これまでの調査・分析本文では,◯生じていることが言及された。このような状況から判断を通して得られている主要な知見等を紹介する。なお,して,液状化層厚が不連続に変化している場合や,急変各班の取り組み内容の詳細は,学会の HP,本特集号,していることも考えられ,適切な地盤調査に基づく地盤調査団の報告書を参照いただきたい。沈下や変状の予測・評価の必要性が強調された。加えて,活断層調査班からは,主に地震断層に関する報告がな熊本地域の特徴として,地下水に影響を与えない液状化された。主要な結果として,1)地震断層は,布田川・対策が求められており,技術的に検討すべき課題は少な日奈久断層帯に沿って,数 10 m ~数 100 m 程度の雁行くないとの説明であった。状に配列し,分布すること,2)確認できた右横ズレの堤防調査班からは,国管理の白川・緑川並びに県管理変位量は,断層中央部の益城町堂園地区で 180 cm であの秋津川の河川堤防の被害に関する全体像,調査概要とり,断層の両端に向けて水平の変位量は小さくなる傾向被害事例,堤防被災の分析結果並びに復旧課題が示されを示したこと, 3)既存リニアメントと地震断層の位置た。被害の状況として国管理の河川では緑川に甚大な被は,トレンチ調査が行われた御船町高木~益城町上砥川害が集中し,県管理では秋津川と木山川の堤防被害が顕付近で整合的であったが,他の地点では,数 10 m ~数在化したことが報告された。被害の要因として,地震動100 m ほどの差が確認されたことなどが,報告された。の大きさとともに,河川堤防の基礎地盤(砂層)が液状32地盤工学会誌,―() 報告化したことが挙げられた。また,震度に着目しながら砂もに,地盤工学会が,被害最小化のために何をなすべき層厚と被害状況の相関性を分析した一例が紹介された。なのか,学会内でのスタンスが述べられた。最後に,河口付近の粘土層が厚く堆積している区域の時情報提供 3 では,熊本地震を通じて地盤品質判定士間遅れの沈下への懸念,地震後の豪雨に伴う複合災害へ(以下,判定士)の活動や課題に関する報告がなされ,の懸念,そして湧水源が分布し,広域的な地盤沈下の程特に,以下の点が強調された。 1)低平地,丘陵地の被度の異なる県管理の河川堤防での復旧対応のあり方など災の特徴を踏まえると,コミュニティによる災害対応組が今後,取り組むべき課題として示された。織の結成が急務であること,2)グランドデザイン等と構造物調査班からは,主に補強土壁,切土法面対策工の齟齬や係争問題に係る場合など懸念事項はあるものの,の被災状況について報告がなされた。共通的な指摘事項単独や数戸の家屋が係る復旧場面では,判定士の活躍のとして,断層付近の地殻変動が大きかった地域では,今機会は多いこと,3)被災宅地の調査・危険度判定並び回対象とした補強土壁,橋梁,法面対策工,トンネルのに家屋の罹災判定にも関与できれば早期の復興に寄与で被害は甚大であった。その一方で,大きな揺れが発生しきること,4)県外から被災地への判定士の支援やそのた地域でも,地殻変動が小さかった地域ではそれらの被仕組み作りが不可欠であること,など具体的な説明がな害は総じて小さかったことが指摘された。今後,地殻変された。社会に対して判定士の存在とその利用価値の広動と構造物の設計との関係性をどのように考えていくの報や判定士が適切に活動できる仕組みをどのように作っか,議論を深めていく必要があろう。ていくのか。今後,学会として早急に検討すべき課題で.第二部パネルディスカッション―産・官・学・民の協働による防災・減災―くまもと復旧・復興有識者会議(座長五百旗頭真)あろう。次いで,会場との活発な意見交換がなされた。筆者なりに咀嚼して意見を整理すると,1.判定士の具体的な対応に関するもの,2.被災した土地に関するもの,3.学会では,「熊本地震からの創造的な復興に向けて」とするとしての被災地への係り方に関するもの,4.地盤情報の提言がなされている。そこで謳われているキーセンテン公開に関するもの,5.協働による防災・減災に関するもスとして,「防災・減災の主流化」と「旧に戻すだけでのなどであった。いくつか具体的に紹介する。「 1.判定はなく,より良いものを創る」がある。第二部では,こ士として,住民説明に使用した図面は,どんなものか」うした視点と本セッションのテーマを踏まえ,行政と学の問いに対し,「地形図と表層地質,断層の位置図を主会と民間を代表して以下の 3 つの情報提供をいただき,に使用した」との返答である。「 2.正断層による地盤沈それを基にした討議を行った。下,地下水の変動が起こっている状況で,元々の土地に「平成28年熊本地震に対する九州整備局住めるのか」の問いに対し,「住民は,元々のその土地の取り組みと学術(学会)に期待すること」小平に住みたいと考えている場合が多い。このため,集団移卓氏(九州地方整備局企画部長)転も含めて地域のグランドデザインをどう描くかが重要情報提供 1.情報提供 2.「大災害に対する調査・学術の使命―学会としての取り組み―」本多眞氏(地盤工学会事業企画戦略室室長)となる」との返答である。「 3.関東支部では,東日本大震災で被災した浦安地区を対象に住民相談を実施した実績がある。合意形成が難しいなどの問題はあるが,県の「平成28年熊本地震後の地盤品質判定士委員会などに学会メンバーが入っていき,地盤工学の観の活動について(主に益城町における活動)」田尻雅点・知見から,今後の復旧・復興に関するアドバイスを則(地盤品質判定士)していく必要がある」との意見もあった。「 4. 精度の良情報提供 3.情報提供 1 では,熊本地震における九州地方整備局いハザードマップの公開に対して問題はないか」の問い(以下,九地整と称す)の対応状況に関する紹介があっに対して,「過去に洪水ハザードマップを作製・公開した。加えて,学会に期待することとして,大きく以下のた当初は,宅地開発関連の業者などの反対があったが,ことが示された。 1)熊本地震への調査・復旧に関する災害事象が重なってくると,住民の関心も大きく次第に技術的な検討・支援,及び研究内容の一般的な技術への普及していった」との返答である。最後に,「 5.宅地地フィードバック, 2)地盤ハザードマップなど一般市民盤の被害調査で建築系の調査団とどのように協働するかへの分かりやすい危険度判定情報の発信,3)一般市民は,今後,早急に検討する必要がある」との意見があっに対する地盤に関係したよろず相談所の組織化の 3 つたが,この点は,既に調査団として情報共有を始めていである。これらを通して行政としての,社会と繋がる学る。会への期待が述べられた。情報提供 2 では,大災害に対する学会の役割や取り.おわりに組みについて紹介がなされた。具体的には,日本学術会本特別セッションには,多くの方が参加いただいた。議と連携した学会の活動状況や学会連携の意義が平常時この場を借りて衷心よりお礼を述べさせていただきたい。と大災害・緊急時に分けて紹介された。また,学会の挑頂いた意見は,報告書に反映していく予定である。戦として,境界領域への貢献,市民への直接的貢献,国(原稿受理2016.12.9)際的な貢献・情報発信などについての学会の方向性ととApril, 201733
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  • タイトル
  • 平成28年熊本地震における豊肥本線の被災状況(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 中島 大使・笠 裕一郎・諸田 勝也・高山 智宏
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 34〜35
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110015
  • 内容
  • 報告平成年熊本地震における豊肥本線の被災状況Damage Situation of Hohi main line due to The 2016 Kumamoto Earthquake中島大使(なかじまたいし)施設部工事課課長代理勝也(もろたかつや)株九州旅客鉄道施設部工事課株九州旅客鉄道諸田副課長笠裕一郎(りゅう株九州旅客鉄道山智ゆういちろう)施設部工事課宏(たかやま株九州旅客鉄道施設部工事課主査ともひろ)課長. は じ め に.豊肥本線肥後大津~豊後荻駅間の被災状況平成 28 年熊本地震では, 4 月 14 日 21 時 26 分に発生し. 豊肥本線宮地~波野駅間km 落石た前震(マグニチュード 6.5 )と, 4 月 16 日 1 時 25 分に宮地~波野駅間 60 k 240 m において,約 3 m× 3 m ×発生した本震(マグニチュード 7.3 )で震度 7 を 2 回記2 m の落石が発生した(図―)。当該箇所斜面は終点録した(図―)。方に張コンクリート工があり,その上部に落石止柵が設さらに,前震以降震度 5 弱以上を 18 回と,大きな余震が多発するとともに,余震の回数も過去最多を記録し置されている。落石発生源は落石止柵より約 8 m 上部の自然斜面でており,気象庁の観測史上でも例を見ない事象であった。あり,落下経路上の落石止柵は破損し,張コンクリートまた,本震において,熊本県大津町で1 791 gal(三成分中断の小段に岩塊が衝突した痕跡が認められた。合成)を観測するなど,大きな加速度を伴う地震でもあり,当社の地震計においても,表―に示すような大きな値を観測している。落石発生源は調査の結果,尾根部にあたることから応答加速度が大きく岩塊が落下したものと推察される。復旧方法並びに斜面対策工としては,落石を粉砕してこれらの地震により,熊本県内を中心に,新幹線・在除去した後,軌道損傷の補修を行った。その後,斜面上来線合わせて約995件におよぶ土木設備の災害が発生し,部の浮石群はワイヤーロープ並びに根固め工で固定した特に豊肥本線においては,大規模な斜面崩壊や落石等が多数発生(図―),現在も肥後大津~阿蘇駅間で運転を見合わせている。(写真―)。また,破損した落石止柵を復旧するとともに柵を延伸し,余震並びに豪雨の影響を鑑み,落石検知網と特殊信本稿では,これらの地震により被災した,豊肥本線肥後大津~豊後荻駅間の被災状況について報告する。号発光機を設置した。また現地付近は,約 80 m の区間で25 km/h の徐行運転を行っている。図―図―表―豊肥本線被災状況(一部抜粋,キロ程は熊本起点)震源と線路との位置関係主な地震計の観測値(在来線)図―34宮地~波野駅間60 k 240 m 落石と断面図地盤工学会誌,―() 報写真―写真―告立野トンネル被災状況落石除去とワイヤーロープ工・根固め工写真―断層の変位に伴う表層地盤の変位図―大規模斜面崩壊と航空レーザー測量による判読結果(平成28年 5 月現在)なお,当該箇所を含む豊肥本線の阿蘇~豊後荻駅間については平成28年 7 月 9 日に開通している。. 豊肥本線内牧~阿蘇駅間km ~km付近軌道変状同区間については,素地上のバラスト軌道並びに高さ3 m 程度の低盛土が被災した。特に,47 k050 m 付近に立野トンネルは一部が段丘と考えられる箇所に位置し,段丘堆積物の下位には堅固な火山岩類が分布していると考えられる。トンネルの一部は軟質な地山中にあることで地震時に地盤のせん断変形が生じてトンネルにひび割れが発生したものと推定される。おいては,素地上のバラスト軌道の変状のみならず,線坑口の覆工崩落箇所については,断面修復や坑口部の路側溝,周辺道路,重力式擁壁,近隣の田畑も同様に変改築も視野に検討を進めている。現在,坑口変状の進行位しているため,断層の変位に伴い表層地盤が変位した性確認のためモニタリングを行っている。ものと推察される(写真―)。. 豊肥本線立野~赤水駅間km 付近大規模復旧方法としては,通常のバラスト投入並びに軌道整斜面崩壊正で対応可能であるが,当該箇所については,地震時慣4月16日 1 時25分に発生した本震により,立野~赤水性力による盛土が線路左方向へ変形していると考えられ駅間km 付近において崩壊長約 700 m ,崩壊幅約る。200 m ,推定崩壊土砂量約 50万 m3 の大規模な斜面崩壊このため,今後同規模の地震発生への対応として,強化復旧を行うことも視野に検討を進めている。. 豊肥本線立野~赤水駅間km~m 立野トンネル変状終点方坑口の被災状況天端部分には覆工及び面壁を貫通する幅数十 mm のが発生,豊肥本線をはじめ国道57号線並びに国道325号線(阿蘇大橋)が被災した(図―)。.おわりに本稿では,平成 28 年熊本地震における豊肥本線の被災状況について報告を行った。亀裂が認められ,坑門工の上半部分は下半に対して終点現在も不通となっている肥後大津~阿蘇駅間のうち,方(写真手前側)に向かって移動し,天端の亀裂を境と特に立野~赤水駅間については,この他にも多数の箇所して,天端がやや下がった状態となっている(写真―)。で山体上部からの大規模な斜面崩壊や落石,法面工の変天端部の亀裂に沿って,覆工が一部崩落及び剥落した状が発生している。状態となっている。落下した覆工の状態より,れんが積このため,国や熊本県とも連携しながら,現在も不通み覆工のれんがそのものが破断しているのが見受けられとなっている区間の運転再開に向け,被災箇所の復旧をる。これらの破壊については,比較的土被りが小さい,進めていきたい。坑口から数 m に限定されている。また,トンネル坑内ではスプリングライン( SL )及び肩付近に連続的に水平な亀裂がトンネル両側に発生しており,一部はく落防止用補修モルタルのはく離が見受けられた。参1)考文献笠裕一郎・海老原毅・中島英明・前川聡幸平成28年熊本地震による鉄道橋の被害報告,橋梁と基礎, Vol. 50,No. 7, pp. 40~42, 2016.(原稿受理2016.12.20)推定される被災要因と対策April, 201735
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  • タイトル
  • 2016年熊本地震による港湾施設の被害について(<特集>熊本地震)
  • 著者
  • 野津 厚・小濱 英司
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 36〜39
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110016
  • 内容
  • 報告2016年熊本地震による港湾施設の被害についてDamage to Port Structures during the 2016 Kumamoto Earthquake Sequence野津厚(のづ港湾空港技術研究所あつし)地震防災研究領域長. は じ め に2016 年熊本地震による港湾施設の被害は,他の社会小濱英港湾空港技術研究所司(こはまえいじ)耐震構造研究グループ長若干海側にはらみだしている。当該岸壁にはガントリークレーンが搭載されているが,陸側クレーンレールの基礎の海側には写真―に示すと基盤施設や家屋1)の被害と比較すれば幸い軽微であった。しかし,地震による施設の変状は生じており,そこからは,今後の地震災害対策を考える上で重要な教訓を引き出すことができると考えられる。本稿では,当所が国土技術政策総合研究所と合同で実施した現地調査結果に基づき,港湾施設の被害状況について述べる。.港湾施設の被害以下においては,地震後に調査の行われた港湾のうち,熊本港の被害について述べる。熊本港では本震当日の 4月16日に調査を行った。本震の震源断層(文献 2)の解析で用いたもの)と熊本港の位置関係を図―に示す。また熊本港における調査位置を図―に示す。. 岸壁(-.m)(重力式) )の法写真―は熊本港岸壁(-7.5 m)(図―の◯図―熊本港における調査位置(国土地理院のデータを は岸壁 はフェリー(-7.5 m),◯もとに作成)。◯ は液状化による段差が見られた場ターミナル,◯ は液状化による噴砂の跡が見られた場所所,◯線上から西(左側の写真)及び東(右側の写真)を見た状況である(- 7.5 m は水深を意味する)。この写真からも分かるとおり,基本的に法線の出入りは小さく,一見して被害は軽微であることが分かる。ただし,よく見ると,この写真を撮影している場所はその東西に比べて写真― )の法線上から西岸壁(-7.5 m)(図―の◯(左の写真)及び東(右の写真)を見た状況(2016年 4 月16日撮影)図―本震の震源断層(文献 2)の解析で用いたもの)と熊本港の位置関係。熊本港の位置は○で示している36写真― )背後の陸側クレー岸壁(-7.5 m)(図―の◯ンレール基礎の海側に生じた段差( 2016 年 4月16日撮影)地盤工学会誌,―() 報図―告岸壁(- 7.5 m )標準断面図。沖積層下端まで改良率 80の SCP が施工されている。矢印の箇所に軽微な段差が生じたおり 7 cm 程度の段差が生じていた(陸側が相対的に沈下)。段差が生じた場所は標準断面図(図―)では矢印の箇所であり,ほぼケーソン背面に相当する。過去において,強震動作用時の重力式岸壁の典型的な被害は,図―に示すとおり,基礎地盤が変形し,それに伴い,堤体に海側への水平変位と傾斜・沈下が生じるものである3)。堤体の海側への移動に伴い背後地盤は側方に伸張し,それに等しい体積分だけ沈下して,堤体と図―背後地盤との間に段差が生じる。堤体の水平変位が大き重力式岸壁の典型的な被害いほど背後の段差も大きい傾向がある。このような状況が極端な形をとって表れたものが,写真―に示す兵庫県南部地震の被災事例である。これと比較すれば,熊本港岸壁(-7.5 m)の変形ははるかに小さいが,同じモードの変形が生じていると考えられる。すなわち,堤体の海側への移動に伴い堤体背面に段差が生じたものと考えられる。なお,クレーンレールに顕著なたわみは認められなかった。前震及び本震において熊本港に作用した地震動は明らかではないが,後述のとおり背後地盤では顕著な液状化が生じていることから,それなりの強度を有する地震動が作用したと考えられる。それにも関わらず当該岸壁の被害が軽微であった要因としては,軟弱地盤対策として写真―兵庫県南部地震における重力式岸壁の被害事例ケーソン直下の沖積層全層にわたり改良率 80 の SCPが施工されていた(図―)ことが大きいと考えられる。April, 201737 報告軟弱地盤対策として施工された SCP が地震に対しても効果を発揮することを示す貴重な事例と考えられる。. フェリーターミナル )には車両の乗降にフェリーターミナル(図―の◯利用される可動橋が 2 カ所ある。これは,干満の差が激しい有明海において,フェリーの高さが上下することに対応するためのものであり,写真―に示すようにシャフトに支えられた構造となっている。しかし,4 月16日の時点では 2 カ所とも可動橋を降ろすことができず,利用できない状態であった。これは,シャフトを支える門型の構造物(門構)に,写真―の矢印の向きに残留変位が生じたことによるものである。写真―フェリーターミナルの可動橋( 2016 年 4 月 16日撮影)写真―の丸印の部分を可動橋の上から撮影した写真が写真―である。可動橋を降ろす際には,可動橋側に固定された爪がすき間を通る必要があるが,写真―の矢印の向きに門構が変位したために,可動橋を降ろせなくなった。可動橋基礎の平面図を図―に,断面図を図―にそれぞれ示す。これらの図に示すように,門構基礎は杭に支持された構造物となっている。門構基礎は図―の矢印に示す向きに変位したと考えられる。このことは,図―右の写真に示すように,門構基礎と接岸ドルフィンの間のグレーチングが圧壊していることからも確認できる。さて,一般に護岸付近の地盤は地震時に海に向かって変位する場合が多い。図―の平面図においては,変位の向きは護岸と平行であり一見不可解である。しかし,写真―門構の変位の向き(2016年 4 月16日撮影)写真―門構の変位の向き(2016年 4 月16日撮影)図―の断面図を見れば,左から右に向かって水深が深くなっており,地震時に左から右に向かう地盤の残留変位挙動が生じることは自然なことである。以上のことから,可動橋の被災原因については次のとおり整理できる。 門構基礎の部分より接岸ドルフィンの部分の方が水深◯が深いため,図―の左から右に地盤が動いた。 それに伴い,門構基礎が右に向かって変位し(そのと◯きグレーチングが圧懐),その上に載っている門構が全体として右に動いた。 その結果可動橋が降りない状況となった。◯このように,一見すると構造物側の問題と見られる被害であっても,子細に見ると地盤が関係している点が港湾施設の被害の特徴である。. 液状化 の位置には液状化による段差が生じていた図―の◯(写真―左)。段差の左側は液状化による沈下が生じた.おわりに部分,右側は沈下が生じなかった部分である。右側の部2016 年熊本地震による港湾施設の被害は幸い軽微で分で沈下が生じなかったのは,旧護岸に当たっており杭あったが,今後の地震災害対策を考える上での貴重な教 の位置には液状化に基礎があるためである。図―の◯訓を与えている。熊本港岸壁(-7.5 m)の事例は SCPよる噴砂の跡(写真―右)があった。このように,をはじめとする地盤改良の重要性を改めて示した。熊本岸壁被害の軽微さと対照的に背後地盤における液状化は港フェリーターミナルの可動橋の事例は,構造物と地盤顕著であった。を含む全体系の挙動を見ることの重要性を改めて示した。クレーン,アンローダー,可動橋などの設計では,基礎が不動のものであるとの前提で設計してしまいがちであ38地盤工学会誌,―() 報図―可動橋基礎平面図図―可動橋基礎断面図告側で対応できるようにすることが望ましいと考えられる。謝辞現地調査にあたり九州地方整備局の関係各位にたいへん御世話になりました。記して謝意を表します。参考文献1)写真―液状化による段差と噴砂の跡( 2016 年 4 月 16日撮影)るが,港湾の施設においてはレベル 2 地震動に満たないような地震動であってもある程度の地盤変状は避けられない。地盤変状を完全に防止しようとすれば過大なコストがかかる。港湾の施設としてのクレーン,アンローダー,可動橋などの設計においては,「大地震時に基礎が動く可能性がある」との前提で,多少の動きにも構造April, 2017菊池健児・田中 圭益城町の悉皆調査, 2016 年熊本地震 災害調査報告会,2016年度日本建築学会大会(九州),pp. 83~93, 2016.2) Nozu, A. and Nagasaka, Y.: Rupture Process of the MainShock of the 2016 Kumamoto Earthquake with SpecialReference to Damaging Ground Motions: Waveform Inversion with Empirical Green's Functions, Earth PlanetsSpace, 69: 22, DOI 10.1186/s4062301706093.3) 井合 進・菅野高弘・野津 厚・一井康二・佐藤陽子・小濱英司・深澤清尊港湾構造物の耐震性能照査型設計体系につ いて,港湾空港技術 研究所資料, No. 1018,2002.(原稿受理2017.1.26)39
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  • タイトル
  • 放射性物質で汚染された港内海底土を被覆するための新しい固化処理土(技術紹介)
  • 著者
  • 秋本 哲平・熊谷 隆宏・橋本 敦・堀内 友雅
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 40〜41
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110017
  • 内容
  • 技術紹介放射性物質で汚染された港内海底土を被覆するための新しい固化処理土New Cement Mixed Soils for Coating Radioactivelycontaminated Soil in a Harbor秋本哲平(あきもと株 技術研究所五洋建設橋本 熊係長敦(はしもと株 東京土木支店五洋建設てっぺい)谷隆宏(くまがい株 技術研究所五洋建設あつし)堀工事所長内友たかひろ)グループ長雅(ほりうちともまさ)株東京電力ホールディングス福島第一廃炉推進カンパニー 課長調査の結果,全16箇所のうち,4 箇所から浮泥が確認. は じ め にされ,その範囲を浮泥の存在範囲と設定した(図―)。東日本大震災で被災した東京電力福島第一原子力発電海底土採取直後に目視で浮泥を確認し,アクリルパイプ所の専用港湾内の海域において,原子炉建屋からの飛散ごと凍結してから浮泥部分を切断し,重量と体積を計測物や漏出した汚染水等に含まれる放射性物質が海底に沈することで浮泥の湿潤密度を確認した。浮泥の堆積厚は殿・堆積し,海底土が汚染されていた。汚染された海底1.0 ~ 3.0 cm , 湿 潤 密 度 は 1.204 ~ 1.383 g / cm3 ( 平 均土は,高波浪や潮流,また災害復旧作業を行う船舶の航1.258 g/cm3)であった。行等により海底から巻き上がり,港口を経由して港湾外に拡散する恐れがあった。.配合検討汚染物質の港外への拡散を防止するためには,砂やシ固化処理土は,打設時における浮泥の巻き上がりを防ルト・粘土より構成される海底土に対し,巻き上がりを止する必要があるため,軽量性が要求されるとともに,防止しながら,安定した材料で被覆する必要がある。そ汚染土を確実に被覆するために高い流動性及び充填性がこで,2 種類の固化処理土による 2 層被覆方法を考案し必要である。さらに,長期的な耐久性を実現するためにた。 2012 年度に 72 600 m2 (以下第 1 回工事1) )を被覆高い強度も必要とされる。このような性能を併せ持つ材し,今回,新たに 2 倍以上の面積となる 180 600m2の料の選定は非常に困難であるため,第 1 回工事を参考被覆を行った(図―)。今回被覆を行う範囲は,港口として,2 種類の異なる固化処理土を 2 層にわけて打設部を含むため,第 1 回工事の範囲に比べて波浪条件がする方法を選定した。1 層目の固化処理土(処理土 A)厳しい。このため,被覆する固化処理土は,第 1 回工は,施工時における海底土の巻き上がりを防ぐ軽量性を事で適用した材料以上の性能が必要であった。本稿では,有し,2 層目の固化処理土(処理土 B)は,確実に被覆新しい固化処理土の適用について紹介する。するための高い流動性や充填性,及び長期的耐久性を実現するための強度を持つ材料とした。. 現 地 調 査. 固化処理土に必要な性能浮泥の密度,層厚等の性状を把握するために,調査船処理土 A は,浮泥の巻き上がりを防ぐために,浮泥上からフート弁を取り付けた採泥機を人力で海底に挿入の最小密度1.204 g/cm3 よりも軽い密度に設定した。まして海底土の採取を実施した。採泥機の先端は,直径た,流動性を確保しつつ,材料分離を防止するために,50 mm のアクリルパイプとなっているため,アクリルフロー値( NEXCO 試験法 313)を 10 ~ 30 cm に設定しパイプ内に海底土が採取される。た。処理土 B は,波浪や材料劣化に対する耐久性を確保する必要があることから, 28 日養生後の一軸圧縮強さ300 kN / m2 以上とし,処理土 A と同様にフロー値を 10~30 cm に設定した。なお,処理土が50年経過した際の劣化深さを考慮して,層厚は10 cm 以上に設定した1)。また,固化処理土は,水中に打設されるため,材料分離防止性能が要求される。そこで,水中分離抵抗性試験における浮遊物質量( SS)を 100 mg /l 未満,水素イオン指数(pH)を10.5未満と設定した2)。. 処理土 A の配合試験処理土 A は,軽量性を確保するため,第 1 回工事と図―40施工位置平面同様に,ベントナイトの膨潤を利用する高含水比の固化地盤工学会誌,―() 技術紹介図―施工システム表―処理土 A 配合試験結果表―処理土 B 配合試験結果処理土を選定した。ただし,第 1 回工事と比べ,波浪条件が厳しいことから,材料分離が懸念されたため,混練性能を向上させる検討を実施した。ここでの混練性能とは,材料の混ざり具合を示している。施工システムを図―に示す。処理土の混練は,固化材混合船内のパドルミキサーで実施されるため,土運船から投入するベントナイト泥水の流動性を低下させることで混練性能は向上すると考えた。また,含水比を下げることなく軽量性を確保するために,真水と海水の割合を変更した。処理土 A の配合試験結果を表―に示す。ベントナイトの膨潤度は,海水よりも真水の方が高いた図―め,真水を多くすることでベントナイト泥水の流動性養生日数と一軸圧縮強さ(処理土 B)(泥水フロー値)を低下させた。. 処理土 B の配合試験処理土 A は浮泥有範囲(50 900 m2)だけに適用されるが,処理土 B は,港口部を含む波浪条件の厳しい広範囲(180 600 m2)が対象となる。工期を厳守するためには,大量急速施工が必要であり,打設直後の耐波浪性を向上させるための初期強度の増加が望まれた。第 1回工事の実績からベントナイトやセメントを増加することで強度増加は見込めたが,材料供給性や品質の確保の問題が懸念された。そこで,処理土 B はベントナイト写真―を使用せず,砂を主材料とする配合を検討した。砂を主水中打設実験状況材料とした場合,高い強度を実現できるものの,施工時設範囲を確認した。試験施工の結果,処理土 A は, 24に水中での材料分離が発生してしまう。そこで,天然材m × 24 m の範囲を 1 ブロックとして, 1 ブロックに 4料に由来する特殊添加剤を開発し,流動性を確保しつつ箇所打設することで,被覆機能及び施工効率を確保でき材料分離を防止できる処理土配合を選定した。配合試験ることが分かった。処理土 B は,16 m×16 m の範囲を結果を表― に,養生日数と一軸圧縮強さの関係を図1 ブロックとして, 9 箇所打設することで層厚 10 cm を―に示す。前回工事と比較して,初期の強度増加にお確保できることが分かった。いて優れた性能を発揮した。水中分離抵抗性も, SS =10.3 mg / l , pH = 8.0 となり,十分な性能を有していた。. 水中打設実験.おわりに海底土に対する被覆性や長期耐久性に関する要求性能配合試験結果をもとに,まず水中打設実験を実施した。を満足する新たな被覆材を開発するとともに,実施工に水中打設実験とは,矩形の容器( 75 cm × 75 cm × h50おいて多くの工夫と改善を実施しながら,港内海底土のcm )内に砂質土と浮泥と水を投入して現地を模した海被覆工事を実施した。本施工により,少しでも福島の風底地盤を作製し,2 種類の固化処理土を打設して,浮泥評改善と地元住民の帰還促進,そして福島第一の早期廃の巻き上がり防止と浮泥の被覆を確認するものである。炉に貢献できれば幸いである。実験状況を写真―に示す。密度1.204g/cm3に調整した浮泥を巻き上げることなく,確実に被覆することを確認した。次に,福島第一港湾内において,工事に最適な打設方法を決定するために,現地試験施工を実施した。試験施工では,本施工を想定した機械を用いて固化処理土を打設した後,海底の打設試料を採取して処理土の層厚や打April, 2017参考文献1)大久保泰宏ら浮泥の封じ込めを目的とした固化処理土の配合選定と施工方法,土木学会論文集 B3, Vol. 69,No. 2, pp. 946~951, 2013.2) 沿岸技術研究センター港湾・空港における軽量混合処理工法技術マニュアル(改訂版),pp. 151~156,2008.(原稿受理2016.12.19)41
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  • タイトル
  • CO2気液混合流体を循環する地盤凍結工法(寄稿)
  • 著者
  • 相馬 啓
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 42〜43
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110018
  • 内容
  • CO2 気液混合流体を循環する地盤凍結工法Ground Freezing Technique Utilizing CO2 Liquidgas Two Phase Flow相馬株ケミカルグラウト啓(そうまひろし)技術本部技術開発部課長となる。図―にシステムフローを示す。 CO2 は液体. は じ め にの状態で凍結管に送られて,地中の熱で一部が気化して,地盤凍結工法は間隙水を凍結させるのみで強固な改良気体混じりの状態で冷凍機に戻される。気化する際の潜体を造成し,融解して地中に何も残さないというコンセ熱を利用できることから,従来よりも少ない流量で,同プトから環境に優しい工法と言われている。一般的に,等の凍土を造成することができる。図―に CO2 状態ブラインと呼ばれる- 30 °C 程度の不凍液を地中に埋設図1)を示す。CO2 は大気圧下では液体の状態で存在できした凍結管に循環して,凍結管周囲に凍土を造成する。ないが,配管内の圧力を上げることによって液体の状態図―に冷凍サイクルを示す。凍結管で地中から奪ったで循環でき,圧力 0.8 ~ 1.5 MPa で温度- 45~- 30 °Cと熱は,冷凍機の冷媒,冷却水へと受け渡され,クーリンなり,潜熱と顕熱で効率よく凍土を造成できる。液体のグタワーより大気に放出される。冷凍機で使用される冷CO2 が,低粘性,低流量であることからポンプ等の動媒として広く普及しているフロン系冷媒は,地球温暖化力削減,熱交換器等の機器や配管のサイズダウンが可能への影響から,今後使用が制限される懸念がある。二酸となる。 NH3 は可燃性や毒性の問題から過去にフロン化炭素(CO2)の温室効果を 1 とした場合の係数を地球系冷媒に切り替えられた経緯があるが,現在では技術が温暖化係数( GWP )と言う。表―に代表的な冷媒の進歩し,回路は密閉状態で,充填量も大幅に少なくなっGWP を示す。冷凍空調業界では,フロン系冷媒から低ている。このシステムは従来の冷凍システムと同様に高GWP の自然冷媒への切り替えが進んでいる。中でも一圧ガス保安法に則って運用される。次冷媒をアンモニア(NH3),二次冷媒を CO2 とするシステムが普及し始めている。このシステムは,冷凍倉庫やアイススケートリンク等,不特定多数の人間が出入りする環境で安全に稼働しており,納入実績も増加している。このシステムを地盤凍結工法に応用した。.CO2 循環の特徴NH3/ CO2 システムを地盤凍結工法に適用すると,凍結管を循環するブラインは CO2 ,冷凍機の冷媒は NH3図―図―表―NH3/CO2 システムフロー冷凍サイクル地球温暖化係数(GWP)比較図―42CO2 状態図地盤工学会誌,―() 寄写真―図―アイススケートリンクの冷却管図―凍土造成曲線比較アルミマイクロチャンネル凍結管図―.稿消費電力比較新しい凍結管写真―に,アイススケートリンクの冷却管の敷設状況を示す。この冷却管は,アルミマイクロチャンネル( MC )と呼ばれる幅約 50 mm ,厚さ約 5 mm の偏平多孔管で,内部の複数の流路を CO2 が循環する。 300 g /m と軽量で,曲げ伸ばしも容易である。図―に示すように,MC をガイドパイプの中に挿入して凍結管とする。従来は二重管構造の凍結管を現場で溶接加工していたが,工場にて端部の加工と耐圧試験を実施したものを搬入するため,現場では人力で挿入するだけの施工とな写真―る。実証実験にて,凍土の造成期間と消費電力量を従来配管状況方式と比較した。 CO2 の温度は,- 30 ~- 45 °C ,流量は 1~2 L/min とした。図―,図―に示すように,従来と同等以上の凍土を造成でき,消費電力も同じ温度帯であれば,6 割程度に削減できることを確認した。地上の冷媒配管でも溶接作業はせずに,簡便な銅パイプのフレア加工,ねじ接続方式とした。写真―,写真―に配管状況と約 1 ヶ月の凍結運転後に掘り起こした凍土を示す。. お わ り に写真―地球温暖化の緩和は,土木業界全体で考えるべき大き掘り起こされた凍土な課題であるが,新しい地盤凍結システムは,自然冷媒の利用,消費電力の削減,施工の簡略化により,少しずつであるが,課題克服に向けて前進できる技術である。新しい技術を通じて,仮設工法で最も自然環境に優しい地盤凍結工法の普及を促進していきたい。April, 2017参1)考文献社 日本産業・医療ガス協会 炭酸ガス分科会液化炭酸ガス取扱テキスト,p. 4, 2009.(原稿受理2016.12.13)43
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  • タイトル
  • 研修で学んだ設計実務における地盤工学(寄稿)
  • 著者
  • 児玉 真乃介
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 44〜45
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110019
  • 内容
  • 研修で学んだ設計実務と地盤工学Actual Design Procedure on Geotechnical Engineering Learned from Internship activity児玉真乃介(こだましんのすけ)学生編集委員(新潟大学大学院). は じ め に土木工学を学ぶ学生の就職先として,公務員や建設会社,建設コンサルタントなど様々な職種があるが,学生の期間中に実務について体験したり,学んだりする機会はあまり多くはない。筆者は,平成 28 年 10 月 11 日~ 21 日までの 2 週間にわ株 日建設計シビルたり,建設コンサルタント会社であるにてインターンシップの機会を得た。筆者がその職場体験を通じて,大学の座学で学んだ地盤工学の知識が実務にどのように活用されているかという観点で感じたこと図―を紹介する。. 研 修 内 容研修内容は,以下の通りである。土層構成図―FEM モデル化層の深度10 m の要素を出力対象とした。入力地震動はレベル 1 地震動,レベル 2 直下型地震株 日建設計シビルの沿革職場説明・動,レベル 2 海溝型地震動の 3 波を選定した。レベル 1耐震補強設計中の海岸防潮堤現地踏査地震動は国総研の公開波2)とし,レベル 2 地震動の直下軟弱地盤上の盛土の沈下検討型地震動は中央構造線の予測地震動とし,海溝型地震動液状化を考慮した一次元地震応答解析演習は内閣府中央防災会議において南海トラフの巨大地震と津波・高潮防災ステーション見学して公開されているデータ3)を用いた。解析結果として,とりまとめ・発表出力要素の過剰間隙水圧比 Du/s0(過剰間隙水圧 Du とこれらの研修内容のなかで特に筆者が興味を抱いた“液状化を考慮した一次元地震応答解析演習”について詳述する。.液状化を考慮した一次元地震応答解析初期有効応力 s0 の比)を求め,それぞれを比較した。. 解析結果と考察過剰間隙水圧比の解析結果を,基盤での入力地震動と共に図―に示す。過剰間隙水圧比が 0.9 から 0.95 まで達している層では液状化していると考えられる。構造物を建設する際には,それを支える地盤が永続的レベル 1 地震動では加速度が小さいため過剰間隙水に耐えうるかということを検討しなければならない。地圧の上昇も鈍く,液状化に至っていない。一方,レベル震発生時の液状化判定も重要な項目であり,もし地震発2 の直下型地震と海溝型地震では,最大加速度付近で過生時に液状化が生じ,構造物が傾いたり倒壊したりすれ剰間隙水圧比は急激に上昇し,液状化に至っている。ば,せっかく建設したものが使用不能になってしまう。今回比較したレベル 2 の直下型地震と海溝型地震は設計業務では,設計の過程で液状化を予測し,液状化共に継続時間が長く,最大加速度も大きい。すなわち,の危険性がある場合には杭や地盤改良で支えるなどの対主要動後の液状化状態が継続している時間が長いことが策が必要となる。今回の研修では液状化解析プログラム特徴である。南海トラフ地震のような巨大地震が発生しである LIQCA1) を用い,ある検討地盤に特徴が異なるた場合には,液状化が生じる恐れがあることが分かり,地震動が作用した際に,液状化が発生するかどうかを検液状化対策が未整備な社会資本に対しては早急な対策が証した。必要となることが考えられる。. 解析方法解析対象とした土層構成を図―に示す。この土層構.座学と実務成を基に作成した地盤モデルを図―に示す。 31 m 以大学の講義や研究では,物理現象の理論的背景を公式深の Ds 層を工学的基盤とし,この層に地震動を入力すなどの数式で学んだり,原因を追究したりすることが多る。1層目のBs層の地下水面以深を液状化層とし,液状い。一方,実務においては,体系化された示方書を用い44地盤工学会誌,―() 寄図―稿各入力地震動の加速度時刻歴と計算した過剰間隙水圧比て地震応答解析などの高度な解析を駆使するなど,大学現場にも同行させていただき,建設コンサルタントの仕で学んだ理論に基づき構築されたツールを活用し,安全事のイメージについてより鮮明になった。一次元地震応な構造物を効率的に設計する。また理論的背景と経験的答解析の結果をまとめる際には CAD を利用し,使い方背景を天秤にかけながら臨機応変に,現場に合った方法についてもご教授いただいた。今回のインターンシップを使い分ける印象であった。ではたくさんの内容を体験し,とても有意義な 2 週間構造物を安全に,かつ工期を守って設計するためには,となった。理論や経験的な背景に基づく工学的判断が実務ではとて株 日建設計シビル社会基盤部門設本稿作成にあたり,も重要であると感じた。ただし,設計する構造物の種類計部の皆様には,ご多用にもかかわらずご協力いただきやその地盤条件等は多岐にわたることから,単に示方書ました。この場をお借りし,厚く御礼申し上げます。や解析プログラムを習得することだけでなく,高品質で効率的な設計を行うために幅広い知識が必要となることが分かった。そのためにも大学において幅広い基礎学力を身につけておくことは,今後の実務においてとても役に立つものと考えている。. お わ り に研修では実務に近い内容の計算や解析をさせていただ参考文献1)液状化解析手法 LIQCA 開発グループ LIQCA2D15 LIQCA3D15(2015年公開版)資料,2015.2) 国土交通省 国土技術政策総合研究所 港湾研究部,入手先〈http://www.ysk.nilim.go.jp/kakubu/kouwan/sisetu/sisetu.html.〉(参照2016.10.17)3) 内閣府南海トラフの巨大地震モデル検討会公表資料,2012.(原稿受理2016.12.22)いた。また,それ以外にも設計部が担当している案件のApril, 201745
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  • タイトル
  • 「地盤工学会誌」の編集方針と平成30年の年間計画(学会の動き)
  • 著者
  • 高橋 章浩
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 46〜46
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110020
  • 内容
  • 「地盤工学会誌」の編集方針と平成年の年間計画橋章浩(たかはしあきひろ)「地盤工学会誌」編集委員長表―. は じ め に平成30年の特集テーマの年間計画地盤工学会誌の発行は学会員と学会をつなぐ最も重要な学会活動のひとつといえます。学会誌が届くことにより,地盤工学会に所属していることを実感される学会員も多いと思います。このため,学会誌は,多くの学会員にとって興味があり,かつ,有益な地盤工学に関する情報を提供するものであり,学会員であるメリットを享受できるものでなければなりません。これらのことより,学会誌編集委員会では,幅広い読者にとって理解しやすく有益な地盤工学に関する内容を掲載することを心掛けて編集作業を実施しています。.学会誌の編集方針ておりました。年明けに学会員の皆様に電子版への移行学会誌編集委員会は,企画・編集グループ,第 1 ~ 4希望調査を実施し,平成 29 年度より電子版の配信の本グループ,講座委員会より構成されており,本誌巻末に運用を開始していますので,本号から電子版でご覧いた記載されている約 70 名の委員会メンバーにより記事内だいている学会員の方も多いかと思います。冊子版から容の企画立案から編集までの作業を実施しています。学電子版への切り替えは年度単位で実施しますが,年度途会誌は主に,特集テーマ記事,一般記事,講座より構成中からの閲覧も可能ですので,是非とも電子版への移行されています。特集テーマ記事は総説,論説,報告よりをよろしくお願いします(この場合は,年度内は冊子版構成されており,前年に編集委員会で審議決定された年が配送されますが,年度内から電子版の閲覧が可能で,間計画に従い,第 1~4 グループが担当しています。一次年度より電子版のみとなります)。般記事は,特集テーマ記事以外の技術紹介,寄稿や学生編集委員担当記事などにより構成されており,企画・編集グループが担当しています。技術紹介や寄稿などでは,.平成年の年間計画平成 30 年の特集テーマの年間計画は表―に示すと地盤工学における最新の話題や実務に参考となる技術におりです。学会誌編集委員会では昨年秋より,読者アンついて紹介しています。学生編集委員担当記事は,学生ケート,過去の特集テーマ,最近のトピックなどを考慮編集委員が企画立案から取材,執筆まで全て担当しておして,平成 30 年の特集テーマの検討を行いました。調り,社会人とは異なる学生独自の新鮮な視点で記事が作査・設計・施工( 1, 10月),構造物(2,4,5 月),農成されています。講座は講座委員会が企画・編集を行っ業土木( 3 月),解析( 6 月),地盤防災( 7, 8 月),調ており,地盤工学に携わる技術者や研究者にとって資料査技術(8 月),基準(9 月),地盤材料物性(11月)に価値の高い内容となっています。関するテーマを設定しました。学会員の幅広い興味に応学会誌編集委員会では,毎号読者モニターによるアンえるべく地盤工学の各分野をできる限り網羅したつもりケート調査を実施し,アンケート結果を誌面作りの参考です。一部のテーマにつきましては記事の公募を行う予としています。また,学会誌は幅広い読者が理解でき,定ですので,奮ってご投稿の程,お願い申し上げます。実務者に役立つ技術情報を提供することを目指し,一般投稿原稿のうち,研究専門性の高い学術論文は地盤工学.おわりにジャーナルへの投稿をお願いしています。年間発行回数学会誌編集委員会では,学会員及び一般読者のニーズは,平成 25 年より 11 月と 12 月を合併号とし,年 11回発に応えるべく学会誌の企画編集作業を実施しています。行としていますが,ホームページを活用することにより,今後も学会誌編集に対して皆様のご理解とご支援をお願掲載記事内容の増量と図表のカラー化を実施しています。いする次第です。学会誌の電子媒体での発行の要望,並びに,経費削減(原稿受理2017.2.15)のため,平成 28 年 10 月より電子版の試験運用を開始し46地盤工学会誌,―()
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  • タイトル
  • 入力地盤波の作成(技術手帳)
  • 著者
  • 野津 厚
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 47〜48
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110021
  • 内容
  • 技術手帳入力地震波の作成Evaluation of Input Earthquake Motions野国立研究開発法人津 厚(のづあつし)海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所. は じ め に最近では地盤や構造物を対象として有限要素法などの詳細な地震応答解析が行われることが多くなってきた。その際に必要となるのが入力地震波である。解析手法としてどれほど優れたものを用いたとしても,入力地震波表層と工学的基盤の 2 層からなる地盤図―が間違っていれば正しい解析結果は得られない。したがって,解析手法の信頼性に見合う程度の信頼性を入力地震波は有していなければならないと言える。地震応答解析の目的は様々であるから,一般論として「入力地震波はこのように作成すべきである」といった議論はできない。現実にはあり得ないような地震波を入力して地盤や構造物の挙動を調べるといった解析もあり得る。しかし,realistic な地震波を入力して地震応答解析を行う場合であれば,それに相応しい地震波の作成方法は存在する。本稿ではそれらについて述べる。. E+F 入力と 2E 入力の違い1),2)地震波の作成方法の話に移る前に,まず,E+F 入力図―E+F 波と 2E 波の振幅比と 2E 入力の違いについて述べておきたい。この違いは,周波数領域での解析が主流であった時代には常識であっ( 2H )においても最大値は 1 / R に留まる。一方, E + Fたと思われるが,時間領域での解析が徐々に主流となり波の比は周波数領域でものを考える必要性が減るにつれ,この違いが意外な盲点となる可能性がある。E 1+ F 11|E +F |=|cos kH| …………………………(2)22図―に示すように,表層と工学的基盤の 2 層からと表すことができ,非減衰の場合,固有周波数においてなる地盤内を鉛直方向に伝播する S 波を考える。 E は無限大となる(図―の破線)。実線とは大きな違いが上昇波の振幅,F は下降波の振幅,r は密度,b は S 波あるが,これを「増幅率」と呼ぶことは憚られる。なぜ速度, H は層厚である。下付文字は層番号を表す。こなら,単に当該周波数において上昇波と下降波の干渉にのとき,境界条件から E1= F1 であるため,地表面に地より分母がゼロとなる影響が表れているだけだからであ震計が設置されていれば E1 + F1 = 2E1 が観測される。る。極端な場合として第 1 層と第 2 層の物性が全く同また,工学的基盤の上面に地震計が設置されていればじでも,同じスペクトル比が得られる。E2 + F2 が観測される。ここで,もしも表層がなく工学地震応答解析において E+F 入力をする場合,図―的基盤が露頭していれば,境界条件により,工学的基盤の破線のようなスペクトル比を乗じているのだというこの露頭で観測される地震波は 2E2 となる。すなわち,とを常に意識する必要がある(減衰がある場合にはスペ下方から同じ地震波が入射した場合の表層の影響によるクトル比は多少緩和されるが…)。その時に入力する地増幅率としては 2E 波の比すなわち 2E1/2E2 を見ればよ震波は固有周波数においてゼロに近い値を持っていなけいことになる。これは,ればならない。しかし実際には入力地震波は様々な事情2E 11|2E |=|cos kH+iR sin kH| ………………(1)2で固有周波数においてゼロに近い値を持っていないから,固有周波数の影響が過大に表れた非現実的な応答解析結と表すことができ(ここに R=r1 b1/r2 b2,k=v/b1,v果が得られやすい。また,入力地震波が固有周波数におは角周波数),非減衰の場合についてプロットすると図いてゼロに近い値を持っていたとしても,地震応答解析―  の 実 線 と な る 。 す な わ ち 固 有 周 波 数 v 0 = p b1 /では当該周波数においてゼロ×∞のような計算を行うこApril, 201747 技術手帳とになるので,意味のない計算結果が得られやすい。したがって,よほど減衰が大きい場合を除けば,E+F 入力による地震応答解析は避けるべきである。なお,模型振動実験は基本的には全て E+F 入力であるから,実物よりも地盤の固有周波数の影響が強調された結果となりやすい。このことを,実験結果の解釈において意識しておく必要がある。こうした実物との違いについては解析で補う必要があると考えられる。有限要素法の場合, 2E 入力は下方粘性境界により実現できる3)。.被災事例の解析を目的とする場合の入力地震波の作成一般に,地震による地盤の揺れ(地震動)は震源断層図―震源特性・伝播経路特性・サイト特性差が含まれる場合に推定地震動がその影響を受けること,の破壊過程の影響(震源特性)と震源から地震基盤に至などが指摘できる。なお計算に必要なプログラムは公開る伝播経路の影響(伝播経路特性),それに地震基盤かされている6)。また,既往のいくつかの地震について,ら地表に至る堆積層の影響(サイト特性)の三者によっこのプログラムに入力できる形で震源モデルの数値デーて決まる(図―)。このうちサイト特性が地震動に大タが公開されている7)。きく影響することは文献 4 )などで紹介してきた。通常なお,文献 5)では,1968年十勝沖地震から2011年東のボーリング調査では把握しにくい深部地盤の特性が地北地方太平洋沖地震までの 40 の事例に対し,上述の方震動に与える影響も大きい。我が国には全国をカバーす法を用いて事後推定した地震波形のデジタルデータが収る強震観測網が存在しているが,強震計の間隔は 20 ~録されている。30 km 程度であり,サイト特性の局所的な変化を捉えるのに十分なほど密ではない。そのため,被災事例の解析.のために周辺の強震観測点での記録を特段の検討を経る耐震設計を目的とする場合の入力地震波の作成と今後の課題ことなく用いると,実際と全く異なる地震動を用いるこ耐震設計のための照査用地震動の設定にも上述の断層とになりかねない。周辺の強震観測点での記録を利用でモデルによる方法を活用することができる。ただし,そきるかどうかの判断は常時微動観測に基づいて行うことの場合,将来の地震による震源断層の破壊過程には大きをお勧めしたい。周辺の強震観測点と現地で全く異なるな不確実性を伴うため,どの程度厳しい条件を考えるか常時微動観測結果が得られた場合,強震観測点での記録は基本的には社会的合意に基づく必要がある。港湾構造は利用できないと判断すべきである。物を対象とする場合は文献 8 )によることができるが,現地でのサイト特性を考慮して地震動の事後推定を行うための技術はここ最近の研究で大きく進歩してきた5)。橋梁など他の構造物を対象とした場合にどのように社会的合意を形成していくかは今後の課題である。その方法には大きく分けて次の 2 つがある。いずれも現地での余震観測に基づく方法である。なお,いずれの場合も工学的基盤の 2E 波への変換は適宜行う。一つはサイト特性置換手法である。この方法では,対象地点と周辺の強震観測点で同時に得られた余震記録の参1)2)3)フーリエ振幅比に基づいて,強震観測点での本震記録のフーリエ振幅を補正し,対象地点での本震時のフーリエ4)振幅を評価する。そして,フーリエ位相としては対象地点における余震記録のフーリエ位相を与え,フーリエ逆5)変換により本震時の地震動を評価する。もう一つは対象地震の震源モデルと経験的サイト増6)幅・位相特性を考慮した強震波形計算手法6)を用いる方法である。この方法では,まず,小規模な地震による対象地点での地震動を震源特性・伝播経路特性・サイト増7)幅特性を考慮して評価し,これを重ね合わせることにより大地震による揺れを評価する。サイト特性置換手法と比較した場合の長所は,震源過程が複雑な場合にも適用できることである。一方,短所としては,信頼性の高い8)考文献大崎順彦新・地震動のスペクトル解析入門,鹿島出版会,1994.吉田 望地盤の地震応答解析,鹿島出版会,2010.土岐憲三構造物の耐震解析,新体系土木工学11,技報堂出版,1981.野津 厚地震に強い港湾を低コストで実現するための港湾計画上の工夫について,地盤工学会誌, Vol. 64,No. 7, pp. 4~7, 2016.秦 吉弥・野津 厚被害地震の揺れに迫る―地震波形デジタルデータ付き―,大阪大学出版会,2016.野津 厚・菅野高弘経験的サイト増幅・位相特性を考慮した強震動評価手法―因果性と多重非線形効果に着目し た 改 良 ― , 港 湾 空 港 技 術 研 究 所 資 料 , No. 1173,2008.港湾空港技術研究所地震防災研究領域,入手先〈http://www.pari.go.jp / bsh / jbn kzo / jbn bsi / taisin /sourcemodel_jpn.html〉(参照2017.1.2)日本港湾協会港湾の施設の技術上の基準・同解説,2007.(原稿受理2017.1.2)震源モデルの構築に時間を要すること,震源モデルに誤48地盤工学会誌,―()
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  • タイトル
  • 1. 講座を始めるにあたって(産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用)
  • 著者
  • 和田 信一郎
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 49〜50
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110022
  • 内容
  • 産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用.和田九州大学講座を始めるにあたって信一郎(わだ教授(現在. は じ め に本誌の平成 17年 4 月号から 9 月号に,「建設・産業副産物の地盤工学的有効利用」と題する, 10 章からなるしんいちろう)株 アステック)次に,東日本大震災はまた,地盤や堤防のかさ上げ,被災した港湾などの整備のための埋め戻し材などとしての,産業副産物の再利用・再生利用の場を提供したという 1 面もある。講座が掲載されている。その講座では,まず,道路,鉄さらに,建設発生土の取り扱いについても若干の環境道,港湾,自治体などの異なる「場」における様々な産変化があった。それは平成 22 年 4 月の土壌汚染対策法業副産物(含建設発生土)の再生利用の状況や考え方が,の改正である。改正法では,土壌汚染調査の契機として,次いで,発生土,コンクリート塊,石炭灰,鉄鋼スラグ土地の形質の改変が盛り込まれ,これによって,自然由という大量に発生する代表的な産業副産物の材料特性,来の重金属等を含む建設発生土も,明確に法律の対象と再生利用の事例が示されている。本講座は,題名から分なった。そのため,発生土の再利用にあたっては,そのかるように,平成 17 年の講座の続編となるものであり,地盤工学的特性のみならず,有害物質の含有量や溶出特その趣旨も基本的に同じである。つまり,循環型社会形性にも配慮する必要が生じた。同様な配慮は,コンク成推進基本法及びその関連法の理念に沿って,地盤工学リート塊,石炭灰,鉄鋼スラグ等の利用においても必要分野における上記副産物等の再利用・再生利用や,そのであることが広く認識されている。ための研究の推進に資するため,利用事例,材料特性,利用上の問題点などを整理して提示することである。そこで本講座は「産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用」と題し,災害廃棄物,建設発生土及び建設汚泥,続編を企画した理由は,第 1 に,平成 17 年から今日コンクリート塊,石炭灰,鉄鋼スラグの地盤工学的な利までの約 10 年間に,各種産業副産物の地盤工学的な再用の事例,再生利用技術,利用をさらに促進するために生利用の新たな事例やそれらの工学的及び理学的性質に解決すべき研究課題等について取りまとめることにした関する基礎研究の結果が報告されており,それらをまと(表―.)。平成17年に連載した講座と合わせてお読みめて示すことは本誌の読者にとって有意義だと考えられいただければ,産業副産物等の再利用・再生利用技術のるからである。第 2 に,平成 17 年の講座においては,進歩の方向や,解決すべき課題の推移などについても有産業副産物,特に建設発生土やコンクリート塊の再生利用な知見が得られると考えられる。用におけるいくつかの問題点が指摘されており,それに対する現時点での状況を示すことも有意義と考えられるからである。. 講座の構成本講座では,表―.に示すように,建設発生土及びこれらに加えて,基本的に同じテーマの講座を再企画建設汚泥,コンクリート塊,石炭灰,鉄鋼スラグ,災害すべきと考えられるいくつかの事情が生じた。1 つは平廃棄物を取り上げ,それぞれの特性,利用技術や利用事成 23 年 3 月 11 日に発生した東北太平洋沖地震とそれに例,利用にあたって留意すべき点,利用促進のために解伴う津波(東日本大震災)によって,大量のがれき(推決すべき課題について解説する。定 2 300 万 t )や津波堆積土砂(推定 1 300 ~ 2 800 万 t )建設発生土及び建設汚泥については,その特性や再生が発生したことである。発生量が膨大なため,全量を最利用技術やその意義,地盤工学的利用事例,そして利用終処分場に搬入することは不可能であり,何らかの再利促進のための研究課題について述べる。建設発生土につ用や再生利用が不可欠である。しかし,そのためには,いて 2 部にわけ,後半では特に自然由来重金属等を含まず発生量の推定が必要であった。また,塩水を冠水しむ発生土を取上げ,再利用上の環境科学的諸問題,設ているだけでなく,有害物質が混入している可能性のあ計・施工上の留意点などについて述べる。るがれきや堆積土砂の再利用・再生利用には新たな研究コンクリート塊,石炭灰,鉄鋼スラグについても,そが必要であった。これらに関する調査や研究報告を整理れぞれの特性,再利用・再生利用事例や設計・施工上のしておくことは,単に産業副産物や廃棄物の再利用・再留意点などについて述べる。よく知られているようにこ生利用という観点からのみならず,近い将来発生する可れらは,平成 12 年 6 月制定の循環型社会形成推進基本能性のある,南海トラフを震源とする巨大地震への備え法及びその関連法の施行以前から再利用の努力がなされという点からも極めて重要であると考えられる。ており,コンクリート塊では,再利用・再生利用率がApril, 201749 講  座表―. 講座の内容と執筆者96 を超えている。石炭灰,鉄鋼スラグにいたっては,な再生利用を目指す場合には常に価格対効果比の壁に直再利用・再生利用率がそれぞれ 97 , 99 を超えてい面する。このような問題についても言及する。る。しかし,石炭灰や鉄鋼スラグでは,大規模用途であ災害廃棄物については,各種災害で発生する廃棄物のる公有水面の埋立てやセメント製造の動向によっては,種類や特性,発生量の把握法,これまでの地盤工学的利新規利用法を開発していかざるを得ない。この場合には,用事例や利用上の問題点について述べる。そして今後発既存材料との競合が問題になることもある。また,高度生する可能性のある災害廃棄物についても言及する。50地盤工学会誌,―()
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  • タイトル
  • 2. 建設発生土及び建設汚泥(産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用)
  • 著者
  • 大嶺 聖
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 51〜58
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110023
  • 内容
  • 産業副産物・災害廃棄物の地盤工学的利用.大建設発生土及び建設汚泥嶺聖(おおみね長崎大学. は じ め にきよし)教授なるリサイクルの促進を図るための課題もまだ残されている。一般的に建設汚泥のリサイクル材は建設発生土と.. 建設副産物のリサイクルの推進に関する施策用途が競合するため,改良土等を製造しても利用が促進建設産業は,ゼロ・エミッション産業を目指し官民挙しにくい状況にある。建設汚泥の利用促進を図るためにげて建設副産物のリサイクルに取り組んでいる。旧建設は,新材に代わる品質の優れた材料を低コストで製造し,省では総合的な建設副産物対策として,平成 6 年に建かつ用途を拡大する必要がある。また,リサイクルを推設発生土を対象とした「発生土利用基準(案)」を発し,進するためには,有効利用に伴う環境負荷の低減効果を発生土の土質区分基準及び適用用途標準を示した。さら示すことも効果的であると考えられる。に,建設汚泥のリサイクル促進を目的に「建設汚泥再生建設発生土と建設汚泥の利用技術は,いずれにも適用利用技術基準(案)」(平成11年 3 月 建設省通知)が発できる場合が多い。本講座では,建設発生土と建設汚泥せられ,「建設汚泥リサイクル指針」(平成11年11月 建を合わせて,発生土の利用技術を紹介するとともに,循設省監修)が発刊された。国土交通省では,平成18年 6環資材の活用方法,環境安全性及び廃棄物を活用した場月に「建設汚泥の再生利用に関わるガイドライン」の策合の環境負荷の低減効果,リサイクルにおける今後の課定が行われ,環境省からも平成 18 年 7 月に「建設汚泥題を述べる。の再生利用指定制度の運用における考え方」が発出された。平成20年 4 月には「建設リサイクル推進計画2008」が策定され,引き続き建設発生土のさらなるリサイクルが求められることになっている。. 発生土の利用技術.. 発生土の区分と建設汚泥の分類建設工事に伴い副次的に発生する土砂や汚泥をここで.. 発生土のリサイクルの動向は「発生土」という。また,発生土のうち建設工事に係国土交通省が実施した平成 24 年度の建設副産物実態わる掘削工事に伴って発生する「建設汚泥」を除いたも調査によると,平成 24 年度建設副産物の全体排出量はのを「建設発生土」として定義している1)。また,建設約7 270万 t で平成20年度に比べて約890万 t 増加してい発生土はその性状及びコーン指数の値からさらに第 1る。建設汚泥の排出量も平成 20年度の451万 t から平成種から第 4 種建設発生土,泥土に分類される(図―.)。24年度は657万 t と増加している。前回調査(平成20年発生土を建設資材として利用する方法には,大別して度)に比して建設廃棄物で約 14増,建設発生土で 0.1「特段の処理を行わず直接利用する方法」と「適切な土増となっている。質改良等の処理を行って利用する方法」とがある。発生建設副産物の最終処分量は全体で 290万 t となってい時の品質が,利用側の設計に係わる要求品質に合致しなる。品目別の最終処分量を見ると,アスファルト・コンい発生土であっても,土質改良等による利用の可能性をクリート塊とコンクリート塊を併せた最終処分量は 33検討し,その利用及び利用の促進に努めることが必要で万 t(約11)となっているのに対し,建設汚泥の最終ある。処分量は98万 t で最終処分量の約34を占めている。「建設工事に係る掘削工事から生じる泥状の掘削物おアスファルト・コンクリート塊及びコンクリート塊のよび泥水のうち廃棄物処理法に規定する産業廃棄物とし再資源化率は,ほぼ100に近い数値で推移している。て取り扱われるもの」を建設汚泥という。この場合,建一方,建設汚泥の再資源化及び縮減を併せた再資源化率設汚泥は産業廃棄物のうち無機性の汚泥として取り扱わは,平成20年度の85.1から平成24年度も85.0と横ばれる。建設汚泥に該当する泥状の状態とは,標準仕様ダいである。建設汚泥の再資源化等率については,平成 7ンプトラックに山積みができず,また,その上を人が歩年度以降上昇傾向にある。しかしながら,工事間利用にけない状態をいい,この状態を土の強度を示す指標でいついては前回調査の 2から 1に減少しており,未だえば,コーン指数がおおむね 200 kN / m2 以下又は一軸に現場での有効利用は促進されていない現状となってい圧縮強さがおおむね50 kN/m2 以下である。なお,地山る。掘削に伴って生じる掘削物及び浚渫土については,土砂建設汚泥のリサイクル率の向上には上述の通知及び指針の寄与するところが大きいと考えられるが,今後さらApril, 2017及び土砂に準ずるものであり,廃棄物処理法の対象外である。51 講  座図―. 発生土の区分及び建設汚泥の位置づけ泥水式シールド工法,連続地中壁工法,場所打ち杭工表―. 建設汚泥の分類2)法等,地下掘削面の崩壊防止又は掘削土の流動化排土のために泥水を用いる工法などから建設汚泥が生じる。建設汚泥の性状は工法によりおおむね特徴づけることができ,自硬性汚泥と非自硬性汚泥に分類できる。表―.に建設汚泥の分類を示す。水などを用いる工法から生じた泥状物は,汚泥に区分されるが,水などを使用しない地山掘削工法から発生した泥土は,建設汚泥に該当しない。.. 処理技術発生土を利用するために適用できる土質改良工法にはによる底面からの脱水を行うものである。袋詰脱水工法様々な方法がある。発生土の土質改良工法の例を表―は,透水性の袋に高含水比の粘性土を充填し,土の分散.に示す。発生土の利用に当たっては,用途ごとに発や流れ出しを防止しながら脱水を促進し,袋の張力を利生土の要求品質や利用方法が異なるため,実際の適用に用して盛土や埋土に積み重ねて利用する工法である。当たっては,適切な品質の設定・管理を行う必要がある。含水比低下泥水状の泥土に関しては,天日乾燥は時間がかかるので機械脱水等の強制脱水による方法が用いられる場合が掘削前の含水比が高い材料を対象とする場合は,ウェある。強制脱水は,加圧式若しくは遠心式等の脱水機をルポイントの設置やトレンチ掘削などして地下水位を低用いて,高含水比で流動性のある土から水を絞り取る工下させた後に掘削する方法が有効である。法である。一般に廃棄泥水等では,あらかじめ凝集剤で掘削した発生土を対象とする場合は,水切りや天日乾フロックを形成してから排水する。高圧薄層及び高圧タ燥で含水比を下げることにより転圧が可能となる場合がイプのフィルタープレスでは脱水ケーキがおおむね第 3ある。第 3 種や第 4a 種建設発生土といった砂質土砂系種建設発生土以上となり,そのまま盛土材料などにも利の発生土では,水切りや天日乾燥などが利用できる。細用可能となるものである。湖沼の浚渫土で用いられ,そ粒分を多く含む第 3b 種の場合は,わずかの含水比低下のままで埋立て土や盛土材料として利用された例がある。粒度調整で利用可能となる場合もあるので,天日乾燥が有効となる。第 4b 種の場合,天日乾燥は第 3 種より時間がかか掘削した発生土を対象とする場合は,ふるい選別や良るので,敷地面積や工期に余裕のある場合には利用可能質土混合がある。ふるい選別は,第 1 種及び第 2 種建となる。設発生土については,巨礫をふるいにより選別すればほ土木的な脱水工法としては,底面脱水工法と袋詰脱水とんどがそのまま利用可能である。工法がある。底面脱水工法は,底面に排水層を設けた貯良質土混合は,第 3 種及び第 4 種建設発生土など,泥地に高含水の粘性土を投入し,表面からの乾燥と重力細粒分含有率や含水比が高く,所定の締固め度が得られ52地盤工学会誌,―() 講  座表―. 発生土の改良工法の例ない場合には,含水比の低い砂質系の土を混合すること表―. 固化材及び改良剤の分類と種類等により締固め度を改善する効果がある。ただし,粒径の揃った砂質土などでは,地震時に液状化現象を起こしやすいので,他の土質を混合し粒度分布を調整する必要がある。良質土を混合する場合は,環境負荷を減らすためにも,新材を購入するのではなく,後述するように様々な循環資材を活用することが望まれる。安定処理等安定処理土は,含水比の高い軟弱な土にセメントや石灰等の固化材又は吸水効果のある改良剤を添加混合し,土の強度を増加させる処理をいう。表―.に固化材及び改良剤の分類と種類を示す。固化材には,セメント,石灰のほかにこれらを母材としたセメント系固化材や石灰系固化材がある。また,石膏を用いた中性固化材が開発されている。一方,改良剤については,無機凝集剤や高分子凝集剤がある。リサイクル材を活用したものとしる。高分子系の吸水性樹脂は,土の流動性を低下させ運ては,廃石膏ボード,製紙スラッジ焼却灰及び古紙など搬を容易にする目的で開発されたが,一般的に単独ではがある。強度が不足し,土質材料として利用する場合には石灰等安定処理による改良強度は土の種類,含水比,固化材と併用している。の種類,固化材添加量等によって変化し,事前に配合試無機系の改良剤としては,製紙スラッジ焼却灰を再焼験を行って固化材の種類や添加量等を決定する必要があ成して粒径を砂程度にしたもの,吸水性の高い粘土鉱物る。主に建設汚泥に用いられる安定処理工法には,原位を主材としたもの,さらに石膏を主材としたもの等があ置安定処理工法とプラント安定処理工法がある。原位置る。安定処理工法は主に浚渫土の改良を目的に開発されたものであり,場所打ち杭など建設汚泥発生量の少ない場合機能付加とは含水比の高い土に繊維等の各種材料を混には,現場内にピットを作り,バックホウに撹拌翼を取合し,土の機能を向上させることで,一般にセメント等り付けたタイプのものをピット内などで撹拌混合する場の固化材が併用される。混合材として軽量材や気泡を混合がある。また,プラント安定処理工法は,汚泥をプラ合することによって軟弱地盤上の軽量盛土とすることもントまで運搬し,固化材を混練する方法であるが,回転できる。また,発生土に加水して流動性を図り,これにする撹拌翼による混合方法と,泥土が移動するうちに固セメント等の固化材を添加してスラリー化安定処理土と化材が混練される方法に大別される。して使用することも可能である。機能付加改良剤は,セメントや石灰系の固化材のように化学的このほかに,改良土に粘り強さを付加するために,古な固化作用ではなく,吸水作用を利用し,含水比低下をタイヤゴムチップを固化処理土に混合した新しい地盤材図ることによって締固め性状を向上させる処理方法であ料も開発されている2)。また,改良土のクラックを防止April, 201753 講  座するために,固化処理した底泥土を破・転圧して築堤土表―. 循環資材の発生要因と分類に用いる工法も提案されている3)。補強サンドイッチ工法は,含水比の高い砂質土や粘性土を用いて高い盛土を行う時は,盛土内の含水比を低下させるため,ある一定の高さごとに透水性の良い山砂等で排水層を設ける。排水層として不織布や管状排水材等のジオテキスタイルを利用する場合もある。補強土工法は,含水比の高い砂質土や粘性土を用いてより高い盛土を行う時は,盛土法面の安定が期待できない場合がある。このような場合,盛土補強のためジオテキスタイル等の補強材を盛土中に水平に敷設し,土と一体化することにより盛土の強度を高めることができる。また,盛土勾配を急勾配にできるので,用地に余裕がない場合には有効である。粒状化処理建設汚泥の含水比を調整した後,造粒装置によって所定の粒径に成形したものを 1 000 °C 程度で焼成する処理技術である。焼成材は適度な細孔を有し,かつ粘土粒子が強固に結合しているため,高強度・軽量性・保水性などの特徴を有している。このように焼成処理されたものは,おおむね第 1 種処理土に相当し,ドレーン材,骨材,緑化基盤材,園芸用土,舗装ブロック等として一般的に流通できる性状である。.. 循環資材の活用循環型社会形成推進基本法は,同法の対象となる「廃棄物等」のうち役に立つ物を「循環資源」と定義し,1)再使用, 2 )再生利用, 3 )熱回収の順で循環的に利用すべきとしている。循環資源のうち,建設資材として利用可能なものを,ここでは「循環資材」と定義する4)。建設発生土や建設汚泥を利用する場合,安定処理などの改良工法が用いられることがあるが,循環社会の構築のためには,建設副産物や産業副産物,あるいは災害発生時には復興資材など,様々な循環資材をできるだけ活用することが望まれる。循環資材の発生要因と分類を表―.に示す。建設副産物では,建設発生土と建設汚泥のほかに,浚渫土砂,アスファルト・コンクリート塊,コンクリート塊,建設発生木材などがある。産業副産物では,鉄鋼スラグ,石炭灰,製紙スラッジ焼却灰,一般廃棄物や下水汚泥の溶融固化物等が挙げられる。このほかにも様々な循環資源がリサイクル材料として利用できる可能性がある5),6)。東日本大震災においても,コンクリート再生砕石や分別土砂などの災害廃棄物が復興資材として有効利用された 7) 。が発生することもある。土壌環境基準や廃棄物の判断基.. 環境安全性準等に pH の基準はないが,高 pH の排水が周辺の生活固化材,改良剤及び各種の循環資材の利用にあたって環境に影響を及ぼす恐れがある場合には対策が必要となは,それぞれの利用用途に対する物理化学・強度特性だる。改良土からの高アルカリの排出水は一般に未改良のけでなく,環境安全性に関する品質基準を満足する必要土壌を30 cm 程度通過することで中和されることから,がある。改良土の周辺に覆土や敷土を施すことで容易に対処できセメントや石灰系の固化材を用いた改良土は,高いアる。ただし,河川,湖沼,下水道等の公共用水域に改良ルカリ性を示す場合が多く,初期には pH の高い溶出水土からの溶出水が流入する恐れのある場合には,水質汚54地盤工学会誌,―() 講  座濁防止法による排水基準の pH の許容範囲が 5.8 ~ 8.6地球温暖化に寄与する物質としては二酸化炭素のほかに(海域 5.0 ~ 9.0 )と定められているので,注意が必要でメタン,二酸化窒素,フロンなどがある。 LCA では,ある。また,セメント及びセメント系の固化材と土との組合せによっては,環境基準を超えた六価クロムが溶出するこれら全てを解析対象物質として取り扱うことは不可能であり,環境問題に対する寄与や事業の内容などを考慮して検討対象とする環境負荷項目を選定する必要がある。場合があるが,土やセメントの種類,土の性状など様々建設におけるライフサイクルは,一般に建設用資材のな条件が要因になると考えられている。公共工事におい製造から施工,設備の据付け,設備の維持・運用,構造てセメント及びセメント系固化材を地盤改良や土質改良物の最終廃棄に至るまでの全過程において発生する環境に使用する場合,現地土壌と使用予定の固化材による改負荷が対象となる。また,土木建設事業では多くの場合,良土の六価クロム溶出試験を実施し,土壌環境基準を勘専用の重機を使うが,こうした重機については,その使案して,必要に応じ適切な措置を講じる必要がある。セ用のみならず,製造も評価対象に入れることになる。環メント及びセメント系の固化材を使用した改良土を再利境負荷の発生要因は追及していけば際限なく広がるため,用する場合においても,六価クロムの溶出試験を実施し,LCA を実施する場合は目的に応じて検討範囲を設定す六価クロム溶出量が土壌環境基準以下であることを確認る必要がある。することが必要とされた。高炉 B 種セメントや六価ク建設発生土や廃棄物を有効利用する場合に,利用技術ロム対策として開発された新型固化材などは六価クロムや法的規制などに関する問題のほかに,その材料コストの溶出を抑制する効果がある。が支障になっているケースが多い。しかしながら,これ廃棄された石膏ボードは,紙と石膏に分離したうえで,まで廃棄してきたものを有効利用する目的は,「持続可石膏のみを粉末化して 130 ~ 150 °C 程度で熱処理すると能性のある社会の創造」,即ち自然環境からの大量収奪,半水石膏(焼石膏)になる。この半水石膏を用いた固化それに伴う大量廃棄社会からの脱却を目指すことであり,材が開発されている。しかしながら,硫化水素の発生やその意味では環境に与える負荷や,これまで自然から享原料に混合しているフッ素の含有等の問題があり,使用受してきた便益の低下を環境コストとみなす考え方があにあたっては注意が必要である。フッ素については,リる11)~13)。ン酸カルシウムに着目した不溶化剤が開発されている。廃棄物を活用した様々なリサイクル材が開発されてい高分子凝集剤の安全性については,その毒性が問題とる。このようなリサイクル材を利用して土構造物を建設なる場合があるため,注意が必要である。カチオン性のする場合の環境負荷の低減効果を評価するには,材料製ポリアクリルアミドに魚毒性があると言われており,未造に伴う環境負荷や廃棄物削減に伴うメリットなどを考反応のアクリルアミドについては,製品中に 0.2とな察する必要がある14) 。有効利用を行わない場合には,るように販売会社の自主規制も行われている8)。新材の消費に伴って森林機能の喪失や生態系への影響な岩手県復興資材活用マニュアル(改訂版)9) では,災ども生じ,廃棄物の埋立処分を行う場合は,処分場の建害廃棄物から分別された土砂及びコンクリートがらを盛設や維持管理に必要な水処理などの環境負荷が生じるこ土材料や埋立て材等として活用するための品質評価指針とになる。これに対して,有効利用ありの場合には,廃及び活用方法が示されている。同マニュアルでは,津波棄物が削減される一方で,再資源化施設での中間処理に堆積土の分別土とコンクリートがらに対して,環境省通よる環境負荷も生じる。したがって,これらの環境負荷知10) の要件に必要な試験を行ったうえで復興資材としの全体的なバランスを把握することが重要である。ての活用の可否を判定している。なお,有害物質が確認された場合の対応として,土壌分析により有害物質が基.. 環境負荷の算定建設汚泥を有効利用せずに新材を購入して盛土を建設準値を超過した場合は,すぐに「処理・処分」とはせず,する場合と建設汚泥を有効利用する場合について,以下不溶化処理等の対策を講じるなど,リスク評価を行ったに示す 3 つのシナリオを立てる。うえで復興資材の活用を図ることに努めるとしている。. 環境負荷の低減効果.. 廃棄物を活用する際の環境負荷の考え方シナリオ 1建設汚泥を埋立処分し,その量に相当する新材を購入して盛土を構築する(リサイクルなし)。シナリオ 2建設汚泥に固化材を添加したセメント安定処理土を盛土材として活用する。ライフサイクルアセスメント( LCA )に基づく環境シナリオ 3建設汚泥に循環資材である製鋼スラグを負荷の評価手法は,エネルギー消費量や二酸化炭素排出混合して粒度調整を行った混合土を盛土材として活用す量などの環境項目に着目し,製品の生産から廃棄に至るる。までの過程における環境影響を定量的に指標化する手法シナリオ 1~ 3 の場合の建設汚泥の処理の流れを図―である。このような LCA 的な評価手法は,廃棄物の削.に示す。ここでは,環境負荷を算定するにあたり,減とリサイクル材の利用促進の観点からも重要であると建設汚泥の有効利用と埋立処分の流れについて,二酸化考えられる。炭素排出量のみに着目する。シナリオ 1 は,山間地か環境負荷の項目は様々であり,自然の枯渇,生態系へら新材を採取・運搬して盛土を構築するとともにその量の影響及び人の健康への影響などが考えられる。また,に相当する建設汚泥を運搬して埋立処分する場合を想定April, 201755 講  座している。シナリオ 2 の安定処理は,建設汚泥を施工ないものとする。シナリオ 3 の粒度調整は,所定量の現場まで運搬し,所定量のセメント固化剤をプラントで建設汚泥と製鋼スラグを施工現場まで運搬し,混合した撹拌混合し,敷きならし・締固めを行って盛土を構築す後に敷きならし・締固めを行って盛土を構築する。る。ただし,このときのセメント固化材の運搬は考慮し計算結果を比較しやすくするために,ここでは 1 m3の盛土を構築する場合の二酸化炭素排出量の算定を行う。まず,想定した地盤材料の種類と配合条件を表―.に示す。セメント安定処理土のセメント量は120 kg/m3とする。建設汚泥と製鋼スラグは 73 で混合するものとする。これの配合割合は,一般的な範囲を想定しているが,建設汚泥の含水比や物理化学特性によってさらに増加することが考えられる。表―.に示す地盤材料の種類と配合条件をもとに二酸化炭素排出量の算定を行う。新材及び建設汚泥の埋立てあるいは中間処理の運搬については,いずれも 100km とする。運搬に伴う二酸化炭素原単位は,トンキロ算定方式が示されているが,ここでは10 t ダンプトラックが積載率 80 で運搬すると仮定して改良キロトン法を 用 い た15) 。 新 材 に つ い て は , 砂 利 の 採 取 を 想 定 した16)。表―. 地盤材料の種類と配合条件図―. 建設汚泥の有効利用のフロー(シナリオ)表―. 各シナリオにおける二酸化炭素排出量の算定結果56地盤工学会誌,―() 講  座る19)~24)。一方,建設汚泥のリサイクルにおける制度上の問題点として以下があると考えられる25)。 自治体における建設汚泥の定義の不統一◯ 自治体による建設汚泥の判断時期の不統一◯ 有用物の定義の不明確さ◯一方,再資源化が行われたとしても需要先の確保が困難な場合が多い。建設汚泥再生品と競合する建設発生土が大量に建設発生土受入地に持ち込まれている現状を考えると,建設汚泥を高品質な改良土にしたとしても,再生利用先は限定される。建設発生土等と競合しない用途の拡大が必要である。これらの点を踏まえると,発注者及び設計者は,工事図―. 各シナリオにおける二酸化炭素排出量の比較の設計にあたり,建設汚泥の発生抑制に努める必要がある。設計,施工において考えられる建設汚泥の発生抑制策としては以下のようなものがある。廃棄物の埋立処分については,管理型の都市ごみ埋立処分場の典型例での算出結果の中で埋立ごみからの直接泥水,安定液等を使用しない工法の採用掘削断面の合理化による掘削土量の抑制等的な二酸化炭素発生量を除いた処分場の建設と水処理に今後の課題としては,掘削物が極力建設汚泥とならなおいて生じる二酸化炭素原単位17) を参考に決定した。いような工法やシステム等の技術開発などが必要である。普通ポルトランドセメントについては,産業連関法によまた,リサイクルを推進するためには,有効利用に伴る算出を用いた。その他については,機械の性能を考慮う環境負荷の低減効果を環境コストとして評価し,インして決定した。センティブを与える方策を導入することも必要であると表―.の材料の種類・配合条件及び上述の二酸化炭素原単位を用いて各シナリオにおける二酸化炭素排出量の算定結果を表―.に示す。数量については,1 m3 の考えられる。. まとめ盛土を建設する場合の計算となっている。シナリオ 1建設発生土や建設汚泥などの発生土を改良するためのの有効利用を行わない場合は,最終処分場の二酸化炭素様々な利用技術を示した。しかしながら,土質区分基準排出量が大きい。シナリオ 2 の固化材を添加して中間による泥土は,含水比の範囲が広く,有機分を含む場合処理を行う場合は,固化材の二酸化炭素排出量が大きいがある。そのため,高含水比の泥土の処理技術の高度化ため,できるだけ固化材添加量を抑えた改良方法が望ま及び他の処理技術との組合せによる効果的な方法など検しいことが分かる。これに対して,シナリオ 3 の建設討すべき課題も残されている。汚泥と製鋼スラグの混合土の場合の二酸化炭素排出量はかなり小さい。一方,循環社会の構築のためには,建設副産物や産業副産物などの循環資材をできるだけ活用することが望ま各シナリオにおける二酸化炭素排出量の比較を図―れる。また,災害発生時には災害廃棄物である復興資材.に示す。盛土建設における二酸化炭素排出量は各シも積極的に活用する必要がある。これらを利用する際にナリオとも共通で値が小さいためここでは示していない。は,環境安全性についても考慮する必要がある。また,資源(新材と固化材)と中間処理については,両また,いくつかのシナリオを想定して建設汚泥の有効者を合わせた値を示している。全体の中で二酸化炭素排利用の有無における環境負荷の算定を行った。その結果,出量が大きいのは廃棄処分であるが,次に大きいのはシ廃棄処分に比べると,固化材を用いた安定処理よりも循ナリオ 2 の中間処理において用いられる資源(固化材)環資材を粒度調整材として建設汚泥に混合することで,である。運搬距離はいずれも 100 km を仮定したが,シ二酸化炭素排出量を大きく低減できることが示された。ナリオ 1~3 における運搬に伴う二酸化炭素排出量は相今後は,環境負荷も考慮した処理技術の比較検討が望ま対的に小さいことが分かる。れる。災害廃棄物を有効利用する際にも環境負荷の低減効果が大きいことが示されている18)。. リサイクルにおける今後の課題建設発生土や建設汚泥をリサイクルするためには,現場内・工事間利用等を促進することが重要である。建設汚泥の再生利用等に関する具体的な事例については,様々な機関で取りまとめられている事例集が参考となApril, 2017参考文献1)(一財)土木研究センター建設発生土利用技術マニュアル 第 4 版,2013.2 ) 御 手 洗 義 夫 ・ 安 原 一 哉 ・ 菊 池 喜 昭 , Ashoke K. Karmokar古タイヤゴムチップを固化処理土に混合した新しい地盤材料の開発と力学特性,土木学会論文集 C ,Vol. 63, No. 3, pp. 165~178, 2002.茂・黒岩和男固化処理し3) 福島伸二・北島 明・谷57 講  座4)5)6)7)8)9)10)11)12)13 )14)58た底泥土を破・転圧した築堤土の目標強度設定・配合試験法と施工管理法の提案,土木学会論文集,No. 715/60, Vol .63, No. 3, pp. 881~900, 2007.地盤工学会災害廃棄物から再生された復興資材の有効活用ガイドライン,2014.建設工事における他産業リサイクル材料利用技術マニュアル(追補版),土木研究所資料第4293号,2014.独 土木研究所建設工事における他産業リサイクル材料利用技術マニュアル,2006.土木学会コンクリートライブラリー 142 災害廃棄物の 処分 と 有効 利 用― 東日 本 大震 災 の記 録と 教 訓― ,2014.泥土リサイクル協会泥土を適正に処理するための手引書(新規改訂版),2013.岩手県復興資材活用マニュアル(改訂版), 2013. 入手先〈https://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_ˆles/000/000/003/225/manual.pdf〉(参照2016.10.20)環境省東日本大震災からの復旧復興のための公共工事における災害廃棄物由来の再生材の活用について(通知)(平成 24 年 5 月 25 日)入手先〈 https: // www.env.go.jp /jishin/attach/no120525001.pdf〉(参照2016.10.20)外部コストを組み入れた建設事業コストの提言技術に関する検討委員会総合的な建設事業の評価指針(試案),1992.光家康夫・山本 聡・次郎丸敬太・井手統一再生利用の経済評価に関する一考察,第13回建設マネジメント問題 に 関 す る 研 究 発 表 ・ 講 演 会 講 演 集 , pp. 55 ~ 60 ,1995.土木学会地球環境委員会環境負荷( LCA )研究小委員会編土木建設業における環境負荷( LCA )研究小委員会講演要旨集,1997.大嶺 聖・松雪清人建設発生土および廃棄物の有効利用における環境経済評価モデル,土と基礎, Vol. 51,No. 5, pp. 10~12, 2003.15)16 )17)18)19)20)21)22)23 )24)25)国立環境研究所平成 25年度 災害からの復興における災害廃棄物,建設副産物及び産業副産物の有効利用のあり方に関する調査業務 3. 土木資材の輸送等による費用及び環境負荷の評価,2014.池田秀文・吉村文雄・佐藤 隆・芋野智成 LCA 手法を用いた港湾構造物の最適化設計,第29回環境システム研究論文発表会講演集,pp. 43~49,2001.田中信寿環境安全な廃棄物埋立処分場の建設と管理,技報堂出版,2000.大嶺 聖災害廃棄物の復興資材としての有効利用方法と環境負荷の評価,地盤工学会誌,論説,Vol. 63, No.11/12, pp. 4~7, 2015.国土交通省 総合政策局公共事業企画調整課 環境・リサイクル企画室建設工事における建設汚泥リサイクル事例集,2015. 入手先〈http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/ region / recycle / pdf / recyclehou / recycle _ rule / H26kensetsuodeijirei.pdf〉(参照2016.11.15)独 土木研究所建設汚泥再生利用マニュアル,大成出版社,2008.建設副産物リサイクル広報推進会議リサイクル事例一入手先〈 http: // www.suishinkaigi.jp / outline / case _ list.html# case_list3〉(参照2016.11.15)(一社)日本建設業連合会建設汚泥(建設泥土)の適正処理およびリサイクルの手引き,2014.(一社)泥土リサイクル協会泥土リサイクル事例,2015 .入手先〈 http: // www.deido-recycling.jp / recycle /image/pdf/sekou_cases201504.pdf〉(参照2016.11.15)(公社)全国産業廃棄物連合会建設汚泥リサイクル製品事例集,2008. 入手先〈http://www.zensanpairen.or.jp/exhaust/01/kensetsu_jireisyu.pdf〉(参照2016.11.15)阪本廣行・山本博之・大原 直建設汚泥のリサイクルについて,廃棄物学会誌,Vol. 12, No. 3, pp. 150~160,2001.地盤工学会誌,―()
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  • タイトル
  • 1. 講座を始めるにあたって(地盤に刻まれた大地震の痕跡)
  • 著者
  • 宮下 由香里
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 59〜60
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110024
  • 内容
  • 地盤に刻まれた大地震の痕跡.宮下講座を始めるにあたって由香里(みやしたゆかり)国立研究開発法人産業技術総合研究所活断層評価研究グループ. は じ め に研究グループ長っとあるのではないか,というのが,本講座のモチベーションである。地形や地質を扱う研究は,その対象自体2011 年東北地方太平洋沖地震は,日本が近代地震観の再現実験ができない現象が多く,また,取り扱う時間測を開始して以来,初めて経験したマグニチュード 9の幅(例えば地質年代の誤差など)が,数万年から数百クラスの巨大地震であった。この地震以降,津波堆積物万年に及ぶ等,「分かりにくい」あるいは「大雑把だ」と地震考古学の重要性が再認識されるようになった。かと感じられるのではないかと推察する。本講座を通して,み砕いて述べると,地形や地層,すなわち地盤中には,地震国日本の地震防災研究が,わずか一歩でも前進する過去の大地震の記録が保存されており,これらを調査・きっかけとなれば幸いである。研究することによって,「過去から未来を予測する」方法・分野があることが,広く一般に認識されることとなった。. 各章の構成本講座の構成を表―.に示す。本講座では,一般的日本列島で起こる地震には,大きく分けて二つのタイな活断層調査・研究の流れに沿う形で,各章を配置した。プがある。一つは,太平洋プレートあるいはフィリピン第章では,まず,調査・研究の最初期段階において,海プレートが陸側のプレートに沈み込むことによって発そこが「活断層である」ということをどのようにして認生する海溝型地震で, 2011 年東北地方太平洋沖地震に識するのかについて解説する。 2016 年熊本地震を思い代表される。もう一つは,内陸の地下浅いところで発生出していただきたい。活断層がずれ動くことによって,する活断層地震で, 2016 年熊本地震がこの典型である地表には,亀裂や崖などの様々な変状(地表地震断層)ことは記憶に新しい。いずれのタイプの地震が起こるにせよ,地表付近では,が現れた。そしてそれらには,幾何学性が認められた。1 回の地震で地表が変形するスケールは概ね数 m 程度被害が発生する場合がある。地盤が「揺れる」ことによであるが,それが数十回,数百回と繰り返すことで,丘って生じる液状化や地すべり,斜面崩壊等と,地盤が陵や山地,盆地などの大地形が形作られていく。このよ「ずれる」ことによって生じる直近構造物の損壊・破壊等がその例である。我々地形・地質研究者は,大きな地震が発生すると,表―. 各章の構成その直後から現地に入り,地表地震断層の分布や性状等を記載する。地表地震断層とは,震源断層(地震を引き起こした地下深部の断層)が地表に達したと考えられる断層で,地すべりや表層亀裂は含まない。したがって,両者を区別する目が求められる。また,過去の地震を調べるために,地層を掘削して露出させた壁面で,断層と地層の切断・被覆関係を観察するトレンチ調査や,遺跡発掘調査の際には,地震時の強震による液状化と堆積構造を区別する必要に迫られる。このように,過去の大地震の痕跡を調べる際には,地盤を構成している物質とその特性を十分に理解しておく必要がある。しかし,我々は,果たしてどこまで「地盤」のことを知っているのであろうか同様に「地盤工学」研究者・技術者も,どこまで「地盤に刻まれた大地震の痕跡」について理解しているのであろうか活断層・地震研究の究極の目的が,将来起こる地震像を予測し,減災に資すること,であれば,特に「地盤災害の予測」という分野で,我々には協働できる部分がもApril, 201759 講  座うな「断層変位地形」の観察・分析と,地形面や地層の示唆される。本章では,実際の観測事例を交えながら,年代値を組み合わせて解析することによって,その断層地震が連鎖する仕組みについて解説する。地形・地質調がどのくらいの速度で変位しているのかを知ることがで査からは,一つの地震と推定される過去の地震も,実際きる。この「変位速度」は,その活断層が起こすであろには時空間的なバリエーションがあったのではないかと,う将来の地震予測に極めて重要であることを解説する。新たな視点で捉え直すことの重要性に思い至っていただ同様に,将来起こる地震像を予測するためには,活断ければ幸いである。層の過去の活動履歴に関する情報が必要である。ある幅第章では,活断層が起こす内陸地震と,海溝型地震を持った活断層面は,地質学的スケールで見ると,ほぼについての調査・研究成果を,実際に防災に役立てるた同じ面が繰り返しずれ動くことによって地震を起こしてめの橋渡し機能について取り上げる。政府は, 1995 年きたことが経験的に分かっている。この周期性と,直近兵庫県南部地震を契機に「地震調査研究推進本部」を設の過去で最後に地震が発生した時期を知ることができれ立し,一元的に地震調査・研究とその成果発信を進めてば,現在が地震の繰り返す周期のどのあたりに相当してきた。地震本部の役割と,これまでに成果として公表しいるのか,すなわち地震の切迫度を知ることができる。てきた長期評価,地震動予測地図を解説するとともに,また,過去に起きた地震の際のずれ量も,地震の規模を近年の新たな取り組みである「活断層の地域評価」につ推定する際に有用である。第章では,陸上や浅海底にいて紹介する。また,大地震が発生する度に,新たに突分布する活断層の活動履歴を読み取る地形・地質学的方きつけられる研究課題や,刻々と変化していく社会の法や物理探査手法について解説する。その後,著しい調ニーズにどのように対応していくべきなのか,展望と問査成果の挙がった国内外の調査事例を紹介し,最後に今題点を述べる。後の課題や展望を述べる。第章では,産業技術総合研究所が作成・管理・運用第章までは,陸域に分布する活断層が引き起こす,している「活断層データベース1)」について紹介する。比較的震源が浅い地震についての調査・研究手法につい同データベースは, 2005 年以来,全国の活断層情報のて解説してきた。しかし,日本列島はプレート境界直近最新版を常に収録し続けており,現在インターフェイスに位置しており,内陸地震のみならず,海溝で発生するの大幅改訂中である。新版については,より一般ユー地震と津波にも備えなければならないことは言うまでもザーに使いやすくなるよう配慮した。同データベースをない。第章では,器械観測データの無い時代の海溝型活用するための基礎的な考え方と操作方法について,詳地震や津波の実態解明に必要な情報について整理する。細に解説する。また,日本,米国,ニュージーランドな海溝型地震を調べる際には,地形や地質といった,手やど,国内外で公開されている活断層データベースについ目の届く範囲の情報がない場合も多い。そのような時,て,それぞれの特徴を紹介するとともに,耐震工学にお古文書等の歴史記録や,考古遺跡の記録が重要な役割をける活断層データの活用について展望する。果たす。これらと,海岸段丘等の地殻変動を示す地形,第章では,本講座を終えるにあたって,地盤から得津波堆積物等の地層といった様々な種類の記録を組み合られる過去の大地震の履歴調査・研究方法のまとめと,わせることによって,海溝型地震の活動履歴を解き明か将来予測にあたっての問題提起を行う。その上で,特にしていくプロセスについて詳述する。そして最後に,そ2016 年熊本地震から得た教訓と新知見を踏まえ,今後れぞれの調査手法の課題について紹介する。の調査・研究及び地盤工学分野との新規協働に向けての第章では,地形・地質学的視点から離れ,地震連鎖展望を述べたい。のメカニズムについてまとめる。記憶に新しい2016年 4月の熊本地震では,マグニチュード 6.5 の地震発生の 2日後にマグニチュード 7.3の地震が連鎖した。また,震源域から離れた大分県でも地震活動が活発化した。このように一つの地震が他の地震を誘発することはしばしば参1)考文献産業技術総合研究所活断層データベース(オンライン),入手先〈 https: // gbank.gsj.jp / activefault / index _ gmap.html〉,(参照 2017.01.07)観測されており,互いの地震が関連しあっていることが60地盤工学会誌,―()
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  • タイトル
  • 2. 大地震が作る地形を読み解く(地盤に刻まれた大地震の痕跡)
  • 著者
  • 奥村 晃史
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 61〜68
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110025
  • 内容
  • 地盤に刻まれた大地震の痕跡奥.大地震が作る地形を読み解く村晃史(おくむら広島大学大学院. 大地震が作る地形研究の意義と歴史こうじ)文学研究科.. 活断層・古地震研究と現代の地震防災日本の地震研究が断層変位地形研究の意義を評価し未.. 地表断層変位の認識と活断層の発見来の地震災害予測に活用するには, 1995 年兵庫県南部地震は地下で起きる断層面を境とした岩盤の急な食い地震による阪神・淡路大震災を待たねばならなかった。違いによって発生する。現在,断層の動きが地震を発生兵庫県南部地震では,淡路島の野島断層に最大 2 m のさせることは地学の基本事項の一つである。しかし,そ地震断層変位が出現し,大地震の震源としての活断層がれが科学者によって認識され,理論ができたのは100年改めて認識された。大震災を契機として 1995 年に制定あまり前にすぎない。そのきっかけは 1891 年濃尾大地された地震防災対策特別措置法のもとで地震調査研究推震の際に現れた地表断層変位であった。これは小藤文次進本部が設立された。地震調査研究推進本部には,長期郎の撮影した見事な写真によって広く知られ,地震調査評価部会が設置され,活断層・古地震データを用いて,報告で示唆された断層こそが地震の原因であるとする考千年・万年オーダーの大地震の繰り返しに基づく地震・えの強固な証拠となった。その後 50 年あまりの間,日地震動予測が行われるようになった。現在,全国の主要本は数多くの内陸直下型地震にみまわれ,いくつもの明活断層の確率論的長期地震危険度評価が実現し,確率論瞭な地表断層変位が発生した。これらの地震では,逆断的地震動予測図も作成されている。層による地盤の上下変位や,横ずれ断層による道路や畦断層変位地形から大地震の発生を読み解く研究は,過道の水平変位が観察され詳しく調査された。そして去の地震を知って未来の災害を予測し,リスクを軽減す1920 年代には,地形・地質から認められる断層が地震るための研究に発展した。今回の講座では,まず,最近発生時に活動することに着目し,活断層という概念がでの地震地表断層の観察と分析を述べる。次に時代を遡っきあがった。しかし,その概念が広く地球科学に受けいて,大地震の繰り返しによって断層変位地形が形成されれられるにはその後数十年を要した。ていく過程を明らかにする。さらに,多数の地震の繰り.. 断層変位地形の記載と古地震学の展開返しが作った地形を概観して,そこからどのような地震1960 年代には,同じ断層から繰り返し発生する地震情報を得ることができるかを考えてみたい。により地表断層変位が累積し,断層変位地形とよばれる地形を形成することが認識されて,活断層の記載的研究. 観測された地震時の地表断層変位が組織的に開始された。同時に断層変位地形が存在すれ.. 年熊本地震ば,そこで地表を食い違わせる大地震が繰り返し発生し2016 年 4 月 16 日の熊本地震( Mw 7.0 )では,活断層たこと,そして将来の大地震の予測が可能なことも認識として記載・評価されていた布田川断層の全長と日奈久された。1980年出版の『日本の活断層―分布図と資料』1)断層北部の高野―白籏区間の総延長約 34 km に最大約はそのような活断層の記載的研究の集大成であり,日本2.2 m の右横ずれ地表断層変位が現れた。断層変位地形全国の活断層が詳細に記載されるとともに,断層変位地から認識できる活断層の全長を破壊する地震は,活断層形の認識と解釈が詳述された。研究が進んで以来初めての経験であった。布田川断層に1970 年代後半からは,活断層や地震による地変を発おける最大2.2 m の北側低下正断層変位を伴う右横ずれ掘して地層と地質構造から地震の発生時期を推定する研変位は,断層長と同様にこれまでの活断層・古地震研究究,古地震学が急速に普及した。 1980 年代,日本ではからの予測とほぼ一致するものであった。歴史記録の確認と再来間隔の推定を主体としたが,100その一方で, 4 月 14 日に起きた Mw 6.2 の前震は日奈年あまりの歴史記録しか存在しないカリフォルニアでは,久断層・高野―白籏区間の地下を震源とし, 16 日の本古地震データから将来の大地震発生を予測する理論と方震では同じ区間の地表に30 cm 程度の右横ずれ変位が現法が開発されて確率論的地震予測が実現していた。このれた。この区間での前震発生と本震での小さな変位は,ように,断層変位地形から大地震の発生を読み解く研究従来の研究からは予測不可能であった。また,布田川断は,過去の地震を知って,未来の災害を予測する研究に層北東端延長上の阿蘇カルデラ内では,未記載の断層が発展した。約 2 km にわたって出現し,直上の建築物に被害を与えた。同様に布田川断層中部北側の沖積低地には,益城町April, 201761 講  座図―. 益城町付近の2016年地震断層F布田川断層,B分岐断層,C共役断層,U隆起側,D沈降側,2~5 は写真―.~.を撮影した地点。断層線は現地調査と産業技術総合研究所の資料2)に基づく写真―. 布田川断層主断層の断層変位(地点 3)写真―. 布田川断層主断層の断層変位(地点 2)斜面と断層帯の間に湛水した凹地が形成されている。右手前に延びる断層は凹地の右で一旦途切れて,凹地の左市街地に向かって延びる分岐断層や,主断層に高角で交から別の断層が足下に向かって延びてくる。この凹地は差する共役断層が出現し(図―.),地形地質調査で断断層の不連続(右ステップジョグ一つの断層線を末端層分布を完全に把握することの困難さも確かめられた。まで進むと,次の断層線が向かって右側に現れる)が作益城町三竹における典型的な断層変位地形を写真―る局地的な張力場に対応している。 2016 年地震断層で.に示す。写真中央奥の畑と斜面の境界から手前の畦は右横ずれ変位と雁行割れ目帯が連続するが,鉛直変位に連なる40~50 cm の段差が北側低下の鉛直変位成分を成分は北側低下を主体とし,南側低下の箇所もある。こ示す。また,手前の畦は約1.2 m の右横ずれ成分を示す。れは横ずれ変位成分が大きい断層の地表変位によくみら断層は畑の左手前のコーナーを40~50 cm 持ち上げながれる現象であり,断層線の不連続とも密接に関係していら,約1.2 m 画面の奥へ向けて移動させている。畑の左る。(南)側の斜面は人が削り込んで急になっているが,南図―.では従来記載されていた布田川断層に沿う地側が高く北側が低い斜面の地形は 4 月 16 日と同じ鉛直表地震断層を F の記号で示す。断層は左ステップ(一成分をもった断層変位がここで繰り返し起きたことを示つの断層線上を末端まで進むと,次の断層線が向かってす。左側に現れる)のジョグを挟んで雁行している。 2016写真―.は図―.の約200 m 西の布田川断層主断層年の地震では,三竹東方・金山川扇状地のジョグに左横である。ここでは断層が作った画面左の北向き斜面からずれ変位をもつ派生断層(図―. C )が発生した。少し離れて雁行割れ目帯を作る南側低下の断層によって,写真―.では稲の株の列と畦が割れ目帯の上で明瞭に62地盤工学会誌,―() 講  座の浅い地下での強震動生成の関係についてはまだ不明な点が多い。強い地震動は通常,地下 2 km より深い断層面で生成されると考えられているが,熊本地震による地表断層変位と強震動の観測はこの問題を検討する重要な資料となる。.. 年トルコ・コジャエリ地震1999 年 8 月 17 日午前 3 時 1 分すぎ,トルコ西部の工業都市コジャエリ(イズミット)南西の地下15 km を震写真―. 共役断層(C)の左横ずれ変位(地点 4)源とする Mw 7.6 の地震が発生し 17 000 名余りが犠牲となった。トルコ北部東西に延びるトランスフォーム型プレート境界である北アナトリア断層(図―.)の再活動であった。イズミットの東西で延長 140 km 余りの北アナトリア断層に,最大 5 m の右横ずれ断層変位が発生した(図―.)。その約 3 ヶ月後の 1999 年 11月 12日,コジャエリ地震の震源域の東端付近で Mw 7.1 の地震が発生し800名余りが犠牲となった。この地震では,延長約 40 km のドゥズジェ断層に沿って最大 5 m の右横ずれ変位を伴う地表地震断層が発生した。 1999 年コジャ写真―. 共役断層による水田と農道の鉛直変位(地点5)エリ地震は, 20 世紀半ば以前に北アナトリア断層で起きた一連の地震が,破壊し残した地震空白域で発生した。1939 年から 1967 年にかけてマグニチュード 7 クラスの左屈曲している。この割れ目帯で水田の面には北東側が大地震が東から西へ順次発生した(図―.)。 1999 年たわみ下がるような鉛直変位が起きた(写真―.)。この地震は,マグニチュードと死者の数で, 1939 年の地の派生断層は西北西―東南東に延び,西南西―東北東に震に次ぐ大きなものである。 Toks äoz3) は 1979 年の論文の角度で交わる。一組の断層延びる布田川断層と約 60°で,イズミットやイズニック付近の北アナトリア断層がは南北に伸張し東西に短縮する変形を引き起こしており,地震空白域であるとの考えを発表していた。イズミット共役断層とよばれる。共役断層は現在も河川による堆積とイズニックを通過してイスタンブール南方の海底に続が進行する扇状地面に発生したため,過去の断層変位はく二条の断層では,近い将来の大地震発生が予測されて痕跡を残さなかった。いた。しかし,その時期が 1999 年であることを予測す木山川右岸を三竹北方から益城町市街地まで延びる分ることはできず,直前の予知も実現しなかった。岐断層(図―. B )も過去の活動の痕跡の残らないコジャエリ地震の震源断層は,西端がイズミット湾口沖積低地に発生した。この分岐断層は布田川断層主断層付近,東端はドゥズジェ盆地西部に達した(図―.)。(図―.F)と同じ走向で最大 1 m 程度の右横ずれ変地震直後から多くの研究者が地表地震断層を調査して右位が観察された。図―.の北東端の堂園では約 2.2 m横ずれ断層変位量や随伴する鉛直変位量を計測した(図の最大右横ずれ変位がみられたが,分岐断層はそこから―.)。断層変位は北アナトリア断層に共通する右横ず西へ約 4 km 延びる。益城町役場の南側で記号 B を記しれ変位を主体とする。最大の右横ずれ変位量はアダパザた周囲の市街地では,4 月14日の前震と16日の本震の両ル南方の約 5 m であるが,延長 20 km 程の区間ごとに方で家屋被害が集中した。 16 日の被害はその時発生し変位量は大きく増減し,地震による破壊がいくつかの区た分岐断層との関連も考えられる。しかし, 14 日の前間ごとに起きたかのような変位量分布が特徴的である。震で分岐断層は活動しておらず,被害集中には別の原因地表断層変位の断層に沿う増減は多くの地震で観察されがある。ここで述べた地表断層変位の発生と,その直下ており,変位量が相対的に大きな部分と地下の強震動発図―. 20世紀の北アナトリア断層における大地震April, 201763 講  座図―. 北アナトリア断層西部の1944年から1999年までの地表地震断層Cチャタル岬,Gギョルジュク,Sサルメシェ,Aアダパザル,Mムドゥルヌ,Dドゥズジェ,Bボル,Yイエニチャア,丸印~丸印,四角~四角が震源断層の両端を表す図―. 1999年コジャエリ地震地表地震断層の変位量分布。Emre ほか3)のデータをプロットした。横軸は断層西端を起点とした直線距離。白抜きは不確かな計測値写真―. 1999年地震による線路の右横ずれ変位(A. Barka 撮影)左ステップで雁行する断層群が引張応力場を作り,沈降した結果水域が広がる。横ずれ断層の雁行や屈曲が作る応力場は断層沿いの帯状の領域に沈降する盆地や,隆起生域が対応する場合もある。図―.の 63.4 km 地点で見られた約 3 m の典型的なする山地を形成する。一方,断層の不連続によって発生する局地的な応力場右横ずれ断層変位を写真―.に示す。図―.には,図も地表地震断層の発生や変動地形形成に大きく影響する。―.の 59.4 km 地点で,直線上に等間隔に植えられた図―.に断層線のジョグに発生する局地的な応力場とポプラの樹列が受けた右横ずれ変位を示す。変位は主断変動を模式的に示した。前節で報告した布田川・日奈久層近傍の数 m の幅に集中する。主断層は細かな屈曲を断層も北アナトリア断層も右横ずれ断層である。右横ず繰り返すが,近接して並走する副断層との間にモールトれ断層の右ステップジョグは断層に平行する方向に引きラックとよばれる細長い土手状の高まりが形成されてい離される。これがプルアパートで,物質が不足するためる。直ずれ変位成分はおおむね 1 m 以下で低下側は一に沈降が起きる。左横ずれ断層の左ステップでもプルア定しない(図―.)が,ギョルジュク(図―.G)パートが発生する。プルアパートの周囲には横ずれ断層の北西~南東走向の分岐断層では最大2.5 m 北側低下の変位に加えて,正断層成分を伴う。これとは逆に,右横鉛直ずれ変位成分が見られた。図―.の断層トレースずれ断層の左ステップ,左横ずれ断層の右ステップでは,は単純化してあるが,イズミット湾とサパンジャ湖では,ジョグが両側から押され局地的な圧縮応力が発生して逆64地盤工学会誌,―() 講  座断層を伴った短縮変形と隆起を生じる。地表地震断層をている。中央を横切る水路は 17 世紀に開鑿された排水観察すると,断層は cm オーダーから km オーダーまで路である。西側の右横ずれ主断層(図―.)は約60 mのさまざまなサイズのジョグによって区切られた不連続右ステップして東側の主断層との間にジョグが形成されな断層線の集合である。規模の大きいプルアパートは構ている。主断層には約 3 m の純粋な右横ずれ変位が見造盆地を形成し,プッシュアップは山地を形成する。られるが,ジョグの南側では最大 2 m の変位をもつ北1999 年の地表地震断層でもさまざまな規模のプルア側低下の正断層に変化する。北東側は,模式図のようなパートやプッシュアップが観察された。図―.に,図長方形ではなく,弧状の正断層群により 1.0 ~ 1.5 m の―.の59.65 km 地点を中心とするプルアパートの詳細南西側低下の変位が起きている。さらに北東のプルアな地形図と断層の分布を示した。ここでは断層の動きでパートの外側では弧状の正断層に 0.3 ~ 0.5 m の南西側作られた閉塞した凹地に地盤の沈降に伴う地層が堆積し低下変位が起きている。南側の正断層は高角の断層面で変位が起きているように見える。南西側の縁も直線的で高角な正断層である。一方,北東側の正断層群は地すべりの滑落崖に似ており,低角な正断層で南西に滑動するような動きが推定できる。高角と低角の正断層の組み合わせによる引張応力場での盆地形成では,ハーフグラーベンと呼ばれ,多くの非対称な構造盆地が知られているが, 1999 年地震でも,それと同様な断層変位と変形が多くの地点で確認された。. 地表断層変位の究明過去の地震について.. トルコ・北アナトリア断層過去年の地震本項では最新の地震に加えて地震断層変位の繰り返しを地形や地質から解明する研究を紹介する。現在と第四紀の地殻変動の重要な法則の一つに,地殻変動の累積性の概念がある。これは,1 回の地震や測地学によって観図―. 1999年地震によるポプラの樹列の右横ずれ変位測される短期間の大地の動きが,同じ方向に繰り返され累積することを主張している。さらに,地殻変動の速度も長期的な増減はあっても一様に近いことも主張されている。ある地震で 5 m の右横ずれ変位が観測されたとする。地殻変動の累積性・速度と方向の一様性の考えからは,その断層は右横ずれの運動を繰り返すことが期待される。これは地震を起こして断層を動かす広域的な応力場が数千年・数万年という期間では一定であるとすれば当然の図―. 横ずれ断層のジョグで発生する応力と変形帰結である。また,地震は地殻に蓄積されたひずみを解図―. 1999年地震でできたサルメシェのプルアパートの断層変位と沈降。U と D は相対的な隆起側と沈降側April, 201765 講  座放する現象であるが,ひずみ速度と岩盤の強度が一定で様に, A, E, F にも 2 回分約 10 m の右横ずれ変位が見あれば,地震の再来間隔とで地殻変動速度は一定となるられる。はずである。このとき,地震断層変位が同じであれば,この地点では 17 世紀以降河川が侵食を続けたため,再来間隔は一定になる。また再来間隔一定とすれば,地小河川の屈曲が累積した。しかし, 16 世紀以前は逆に震断層変位の大きさは一定となる。このような考えは将地層が堆積して谷を埋めていったため,3 回以上の累積来発生する地震の発生時期と規模の予測の前提となる。変位を記録する小河川は地表にはなく地下に埋もれていここでは北アナトリア断層 1944 年地震の震源断層からる。これを解明するためにトレンチが掘削された。図―地震の再来を考えてみる。.で断層に直交するトレンチは地震発生時期,平行ト北アナトリア断層1944年地震断層は延長175 km の直レンチは地下に埋もれた小河川の変位量の解明を目的と線的な断層である(図―.に1944年地震断層の西半分する。トレンチ 4a と 4b に現れた11世紀の水路(矢印 yを示した)。1999年地震断層沿いでは過去の断層変位記と y′)には 13 ~ 15 m の右横ずれが確認され, 3 回目の録に乏しいが, 1944 年地震断層には変位を記録する人断層変位の発生時期は 13 ~ 14 世紀であることが明らか工物,地形,目撃証言が豊富である。 Kondo et al.5) やとなった。トレンチ 2, 3e, 3d からは低地を蛇行しなが筆者らの地形計測やトレンチ調査により, 1944 年を含)に 23~ 26 mら東に流れた 8 世紀の河川(矢印 x と x ′む 5 回の断層変位が明らかになっている(図―.)。の右横ずれが見いだされた。この変位量は地点 Sy の小このうち断層全域でみられる 2~6 m の変位が1944年地河川の変位量(図―.)に等しい。4 回目と 5 回目の震の変位である。 1944 年に先立つ地震は 1668 年に起き断層変位は1035年と 9~10世紀であった。図―.の地た。図―.では,断層中央の 10 m 前後の変位が 1944点 D における調査6)でも,過去 4 回の地震がいずれも 5年と 1668 年の 2 回の地震による累積変位である。このm 前後の断層変位を繰り返したことが分かっている。累積変位は図―.の地点 U, D で小河川の屈曲が示しこのようにして地形と地質から明らかになる地震の規模ている。図―.〔地点 U )の小河川 B は 4 ~ 5 m の変と再来間隔は,将来の地震を予測するための基礎的な資位を 1944年に受けている。そのすぐ東の C は B よりも料となる。4~ 5 m 大きく屈曲し 2 回の断層変位が推定できる。同図―. 1944年地震による右横ずれ変位量分布Kondo et al.4)と筆者のデータをプロットし80~110 km を拡大表示した。 G ゲレデ, D デミルテペ,Uウラシュラー,Sサルヤルデレ。横軸は断層西端を起点とした直線距離。白抜きは不確かな計測値図―. サルヤルデレにおける小河川の右横ずれ屈曲図―. ゲレデ東方ウラシュラー(地点 U)における小河川の右横ずれ屈曲とトレンチ調査66地盤工学会誌,―() 講  座.. サンアンドレアス断層年地震断層1857年地震の震源断層像の基本とされてきた。カリフォルニア州を縦断するトランフォーム型プレーSieh の計測は現地での地形計測に頼るものであったト境界,サンアンドレアス断層では, 1970 年代から多が, 合衆 国 では 2000 年頃 か ら航 空機 搭載 ス キャ ン式数の地点で詳細なトレンチ発掘調査と地震時及び累積変レーザー測距儀(LiDar)を用いた高精度地形計測技術位量の究明が精力的に行われてきた。ロサンジェルス北が急速に普及した。南カリフォルニアのサンアンドレア方のサンアンドレアス断層では 1857 年にフォートテホス断層では2005年に B4 LiDar プロジェクトが実施され,ン地震が発生した。この地震ではチョラメからサンバナ1 m 以下のメッシュで誤差10 cm 程度という画期的な地ディーノにかけてのサンアンドレアス断層が活動したこ形情報が取得された。 Zielke et al.8)は B4 LiDar データとが推定されていた。しかし合衆国がカリフォルニアをから,断層を横切る小河川の横ずれ変位量を誤差も含めメキシコから購入した直後で南カリフォルニアへの移住て定量的に分析するプログラムを開発して 1857 年震源と開発はまだ進んでおらず,地震についての記録や証言断層上で447点の右横ずれ変位量を計測した。その結果は少ない。 Sieh7) はこれを補うために約 350 km の震源は Sieh の結果の見直しを迫るものであった。断層の158地点で1857年とそれ以前の地表断層変位を計震源域の中でもカリゾ平原は乾燥地域で農耕が行われ測し 1978 年に公表した。その結果サンバナディーノ付ず,断層変位地形が良好に保存されて 1857 年とそれ以近からチョラメまでの震源断層の位置が特定されるとと前の地震について貴重な資料を提供している。Sieh7)ももに,変位量がカリゾ平原で大きく北と東へ減少する分カリゾ平原のウォレスクリーク地点(WC)で 5 回の地布を明らかにし(図―.),地震の規模を Mw 7.9以上震の変位量を復元している(図―.)。 WC 地点の小と 推定 した 。こ の成 果は 以後 30 年 余り にわ たっ て,河川 S21 ~ 28 で Sieh は 1857 年地震 1 回の変位量を 8.5図―. サンアンドレアス断層(1857年地震震源域と Sieh and Jahns9)に示された変位量分布)図―. ウォレスクリークの B4 LiDar データによる地形図と横ずれ小河川(S21~S28は Sieh7),ZA は Zielke et al.8)による変位量)April, 201767 講  座~ 9.8 m と推定し(図―.),その後の研究者の地形多くは山麓の段丘面や扇状地面を鉛直方向に変位させる調査・掘削調査でも追認されていた。しかし,Zielke et活断層の動きで形成されている。山地と山麓の標高差はal.8) は同じ地点で 5 m, 3.7 m という Sieh の測定値の約長期間に断層運動の累積が作ったものと考えられる。我2 分の 1 の変位量を報告した。同様に,震源断層東部の々は山麓の断層を調査して 1 回の変位量や数千年・数パレットクリーク( PC)付近での測定値も Sieh が約 4万年間の平均変位速度を求めることができる。その値はal.8)は2 m と報告している。約半分の変位山地がどのようにして形成されたかを教えてくる。この量から復元される地震モーメントは Sieh の推定値よりようにして,1 回の地震断層変位を読み解くことは,地も約28小さい。震の繰り返しと将来予測に直接役立つとともに,山地やm, Zielke etZielke et al.8) は 1857 年より前の 1812 年, 17 世紀後半,盆地の地形形成のプロセスも明らかにしてくれる。17 世 紀前 半の 地震 の変 位量 も併せ て検 討し ,過 去に1857 年と同じ変位量分布をもつ地震は起きておらず,それぞれ異なる区間を破壊し,同じ地点での変位量も一様ではなかった可能性を示した。これは地震再来モデルを構築するうえで非常に重要な問題提起である。現在の参1)2)長期的地震危険度評価の基盤となっているセグメンテーションと固有地震モデルが根本的な見直しを迫られる。しかし測定点数は不十分で,見直しの必要な測定結果も3)数多い。このため,過去の変位量の検討は今日も精力的に行われている。4). 地震断層変位から断層変位地形へ最後に地震断層変位が繰り返されて大きな地形を形成5)していく過程を概観する。図―.のウォレスクリークには,約 130 m, 380 m, 475 m の累積右横ずれ変位が見られる。地震の回数の検証はできないが,長期間の累積変位地形の研究では,その変位が累積されるのに要した時間を明らかにして,変位速度の検討を行う。Sieh and6)Jahns9) は小河川が断層をまっすぐ横断して侵食した時に谷地形ができたと考え,扇状地の堆積物の年代と侵食時期を対応させた。右横ずれ130 m と475 m の小河川の形成時期はそれぞれ 3 700 年前, 13 250 年前で,平均変7)位速度33.9±2.9 mm/yr, 35.8 mm/yr が求められた。1 回ごとの地震断層変位は最近の地震が作った m8)オーダーの地形だけに適用されるが,変位速度の推定は100 ~ 1 000 m オーダーの累積変位に適用することができる。そして,1 回の地震による変位量が分かれば地震の発生間隔を,地震の発生間隔が分かれば地震時の変位量から地震規模を推定することができる。日本の山地の689)考文献活断層研究会日本の活断層―分布図と資料,東京大学出版会,363 p, 1980.産業技術総合研究所 2016 年熊本地震に伴って出現した 地 表 地 震 断 層 , 入 手 先 〈 http: // cais.gsi.go.jp /YOCHIREN / activity/ 211/ image211 /038043.pdf〉(参照2017.1.17).Toks äoz, M. N., Shakal, A. F., and Michael, A. J.: Spacetime migration of earthquakes along the North Anatolianfault zone and seismic gaps, Pure and Applied Geophysics, Vol. 117, pp. 12581270, 1979.Emre, O.,Ä Awata, Y., and Duman, T. Y.: Surface ruptureassociated with the 17 August 1999 Izmit Earthquake,MTA Special Publication, Vol. 1, 280 p., 2003.Kondo, H., Awata, Y., Emre, O.,Ä Dogan, A., Ozalp,ÄS.,Tokay, F., Yƒldƒrƒm, C., Yoshioka, T., and Okumura, K.:Slip Distribution, Fault Geometry, and Fault Segmentation of the 1944 BoluGerede Earthquake Rupture,North Anatolian Fault, Turkey, Bull. Seismol. Soc.Amer., Vol. 95, pp. 12341249, 2005.Kondo, H., Ozaksoy,ÄV. and Yƒldirim, C: Slip history ofthe 1944 BoluGerede earthquake rupture along theNorth Anatolian fault system: Implications for recurrence behavior of multisegment earthquakes, Journ. Geophys. Res., Vol. 115, B04316, 2010.Sieh, K.: Slip along the San Andreas fault associatedwith the great 1857 earthquake, Bull. Seismol. Soc.Amer. Vol. 68, pp. 14211448, 1978.Zielke, O., Arrowsmith, J. R., Ludwig, L. G., and Akçiz,S. O.: Slip in the 1857 and earlier large earthquakes alongthe Carrizo Plain, San Andreas fault., Science, Vol. 327,pp. 11191122, 2010.Sieh, K. E., and Jahns, R. H.: Holocene activity of theSan Andreas fault at Wallce Creek, California, Geol. Soc.Amer. Bull., Vol. 95, pp. 883896, 1984.地盤工学会誌,―()
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  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 69〜69
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110026
  • 内容
  • 新正橋 本村 山渡 邉斎 藤小 川馬 目伊勢谷加 藤岡 田西 尾矢 野大 西小 林方 田渡 辺前小野寺山 田原大 沼笹 本細 田佐々木若 井東松 山坂 元齋 藤渡 邊鳥 越橋 場野 呂大 石吉 野平 松高 橋塩 入佐々木山 口寺 本臼 倉佐 藤林永島田山 本綾佳暢長 浩哲 夫智 久凌真 樹集 平宙竜 文さおり徹 夫怜 史公 章俊 一康 大周康 裕俊 郎巧直 之寿 臣達 哉淳拓 生尚 典一 雄亮陽 介崇幸 彦直 史新之介弘 明佑 一秀 一圭 介泰 典寛 央英 敬和 也和 也美 貴剛茂 雄員崇城大学国土交通省九州地方整備局博多港湾・空港整備事務所株中央開発際会員株 アサノ大成基礎エンジニアリング生 志 山口大学学生天 野 友 貴 室蘭工業大学坂 本 恭 史 長岡技術科学大学市 川希赤 津 雄 介小 野 里花子五十嵐 日 菜April, 2017会株 ダイヤコンサルタント株 ネクスコ・エンジニアリング東北福島県県南建設事務所株 セントラル技研株 ネクスコ東日本エンジニアリング(公財)鉄道総合技術研究所株 ネクスコ東日本エンジニアリング株 東京ソイルリサーチ株東興ジオテック株 安藤・間株 サムシング中央開発株式会社株 ネクスコ東日本エンジニアリング株 竹中工務店株 エイト日本技術開発株 竹中工務店(公財)鉄道総合技術研究所株 複合技術研究所株日本基礎技術株 地球科学総合研究所株中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株 高速道路総合技術研究所株応用地質(国研)防災科学技術研究所(国研)土木研究所株応用地質株 構造計画研究所株清水建設株ケミカルグラウト株興亜開発株中日本高速道路株中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株 尾鍋組独 鉄道・運輸機構株 建設技術研究所株大和ハウス工業株 テザック株 アサノ大成基礎エンジニアリング株 アサノ大成基礎エンジニアリング株 大本組株 エイト日本技術開発国小久保 達田 口 岳会入会員員(2 月理事会承認)北 郷 真 理 井凌西 行和サアドン シャフィナズ栗 田 修 平 長岡技術科学大学輪 島 僚 也 長岡技術科学大学毛 利 惇 士 東京理科大学澤 田 直 樹中 道馨石 井 晴 花 東京工業大学景 山 隆 弘 早稲田大学金 井 勇 介 東京電機大学藤 田 東 野伊 藤 雅 崇 東京工業大学廣 瀬覚谷 川 元 治 明治大学明 石 修 斗 山梨大学重 田 恭 兵小 澤 尚 弥       東京農工大学SoklinePheng岩 越 恭 平 豊橋技術科学大学松 林 達 也久 保 直 矢吉 川 達 也澤 田 弥 生 豊橋技術科学大学平 田 晃 真井 上 やおき 岐阜大学石 原 朱 莉 神戸大学橋 本功 明石工業高等専門学校舟 橋 宗 毅 明石工業高等専門学校角亮一郎 明石工業高等専門学校李基 鉄 明石工業高等専門学校山 本 健 史五十嵐徹       京都大学大学院FangKUNPHAM THI VIET NGA 京都大学大学院田 中 誠 勝 大阪大学音 地拓前 田 直 人 神戸大学山 戸 貴 嗣 立命館大学片 山 頌 嵩 岡山大学小 林 弘 昌 岡山大学田 村 元 希 愛媛大学Asri Nurani Sjafruddin 愛媛大学高 木 翔 平 愛媛大学福 永 隆 之 鹿児島大学白 石 幸 基 長崎大学伊 藤 裕 孝竹 下 修 平 九州大学堀哲 巳 福岡大学村 尾 勇 成 福岡大学山 本 秀 平松 尾 雅 伸 福岡大学池 田 哲 朗 福岡大学水 口誉 明石工業高等専門学校特級級別会員( )所属支部神戸大学大学院農学研究科土地環境学研究室福岡市役所(関西)(九州)69
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  • 編集後記
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 70〜70
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110027
  • 内容
  •     度 7 クラスの大きな揺れに襲われる場合,現行の耐震基準◆編集後記◆熊本地震の発生から約 1 年が経過しました。国内では東による強度では不十分である可能性が指摘され議論がなされ北地方太平洋沖地震以来の震度 7 クラスの地震であり,特ました。さらに,本震発生から約 2 か月後の 6 月の豪雨にに震度 7 クラスの地震が 2 日間で 2 回発生したことに加え,より,地震によって損傷を受けた河川堤防が流水による浸食震度 1 以上の地震回数が2016年12月までで4 000回を超えるを受けて破堤に至るという,地震豪雨の複合災害が生じるという,これまでに経験したことのない震災となりました。など,地盤工学で今後取り組まなければならない新たな課題この連続する地震活動により,地震による直接死以外に,避も,今回の地震により浮き彫りとなりました。難環境による体調悪化や過労などの間接的原因による災害関最後になりましたが,本号の発行にあたり,ご多忙中にも連死の増加も問題となっています。関わらずご協力いただきました執筆者の皆様に心より御礼申また,建物や地盤構造物の耐震に関しては,立て続けに震し上げます。(木元小百合※印は公益出版部会構成員平 成  年 度 役 員会理長事監事村 上章副 会 長大 谷順古(事業企画戦略室)本 多眞(*)(総務部)宮 田 喜 壽(*)浜 田(会員 ・ 支部部)田 中 耕太郎(*)田 中(国際部)勝 見武(*)(公 益 出 版 部)渦 岡 良 介(*)※  橋(調査 ・ 研究部)山 下聡(*)西 村(基準部)松 本 樹 典(*)仙 頭松 下 克 也西 田 耕 一屋弘英 治真 弓記)古関小 高廣 岡潤一※猛 司明 彦中村裕昭章 浩※伸 一紀 明(*)室長,部長平 成年 度 公 益 出 版 部 会理事・部長理事部員渦 岡 橋鈴 木越 村良 介章 浩健一郎賢 司理事・副会長野榎田 利本 忠古弘夫菊関潤池一喜昭伊藤和也渡邉康司杉本映湖平成年度「地盤工学会誌」編集委員会委員長企画・編集グループ 橋 章 浩※副委員長 鈴 木 健一郎※主査 福 永 勇 介委員 浅 野 将 人石 川 敬 祐加 島西 村聡藤 原優松 澤学生委員 朝 倉 さや香阿 部 龍 矢遠 藤中野渡 博 道万 代 俊 之盛主査 正 田 大 輔委員 大 竹雄阪 田暁 橋主査 長 澤 正 明委員 大 塚 隆 人金 子 賢 治木 元主査 野 村 英 雄委員 柏尚 稔北 出 圭 介清 水主査 野 原 慎太郎委員 鎌 田 敏 幸倉 田 大 輔酒 井委員長 野 田 利 弘委員兼幹事 谷 川 友 浩小 林 浩 二委員 秋 本 哲 平飯 島 功一郎稲 積島 田篤戸 邉 勇 人中 村細 田 寿 臣松 丸 貴 樹森 下第 1 グループ第 2 グループ第 3 グループ第 4 グループ講座委員会寛章真圭 吾健太郎木 内松 村木 戸大介聡隆之祐京森児寛行竹内秀克野々村敦子小百合小林孝彰富陽太智明原弘行森友宏崇之山口健治真 哉邦 彦智 貴金畠山子崇郎之一俊崎 貴成健酒福川 裕 之田 年 一玉 真乃介樫匂田久渡鈴保邉木彩博諭華澤藤村 康澤 和生謙平成年度「Soils and Foundations」編集委員会委員長菊池 喜昭※ 副委員長委員長三村衛小高 猛司渦岡良介※宮田喜壽平成年度「地盤工学ジャーナル」編集委員会名誉会員特別会員副委員長伊藤 和也※岸田潔小林範之会員現在数(平成29年 1 月末現在)145名(国際会員109名含む) 正会員 7,483名(国際会員1,006名含む) 学生会員 931名878団体(国際会員47団体含む) 合計9,437名・団体会費(年額)正会員 9,600円 学生会員 3,000円 国際会員(特別もしくは正会員に限る)2,000円 特別会員特級 300,000円,1 級 240,000円,2 級 160,000円,3 級 100,000円,4 級 60,000円Soils and Foundations 購読料(会員に限る)12,000円(Online 版ライセンス+冊子版)または8,000円(Online 版ライセンスのみ)地盤工学会誌平成29年 4 月 1 日発行編集発行所公益社団法人2017 地盤工学会70定価1,728円(本体価格1,600円) 無断転載2017年 4 月号 Vol.65, No.4 通巻711号株「地盤工学会誌」編集委員会印刷所 小宮山印刷工業編集業務代行地盤工学会有 新日本編集企画を禁ずる郵便番号  東京都文京区千石丁目番号電話 (代表)郵便振替 FAX ホームページ URL https://www.jiban.or.jp/Email jgs@jiban. or. jp広告一手取扱株廣業社〒 東京都中央区銀座丁目番号電話 地盤工学会誌,―()
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  • 平成28年度役員等
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 70〜70
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110028
  • 内容
  •     度 7 クラスの大きな揺れに襲われる場合,現行の耐震基準◆編集後記◆熊本地震の発生から約 1 年が経過しました。国内では東による強度では不十分である可能性が指摘され議論がなされ北地方太平洋沖地震以来の震度 7 クラスの地震であり,特ました。さらに,本震発生から約 2 か月後の 6 月の豪雨にに震度 7 クラスの地震が 2 日間で 2 回発生したことに加え,より,地震によって損傷を受けた河川堤防が流水による浸食震度 1 以上の地震回数が2016年12月までで4 000回を超えるを受けて破堤に至るという,地震豪雨の複合災害が生じるという,これまでに経験したことのない震災となりました。など,地盤工学で今後取り組まなければならない新たな課題この連続する地震活動により,地震による直接死以外に,避も,今回の地震により浮き彫りとなりました。難環境による体調悪化や過労などの間接的原因による災害関最後になりましたが,本号の発行にあたり,ご多忙中にも連死の増加も問題となっています。関わらずご協力いただきました執筆者の皆様に心より御礼申また,建物や地盤構造物の耐震に関しては,立て続けに震し上げます。(木元小百合※印は公益出版部会構成員平 成  年 度 役 員会理長事監事村 上章副 会 長大 谷順古(事業企画戦略室)本 多眞(*)(総務部)宮 田 喜 壽(*)浜 田(会員 ・ 支部部)田 中 耕太郎(*)田 中(国際部)勝 見武(*)(公 益 出 版 部)渦 岡 良 介(*)※  橋(調査 ・ 研究部)山 下聡(*)西 村(基準部)松 本 樹 典(*)仙 頭松 下 克 也西 田 耕 一屋弘英 治真 弓記)古関小 高廣 岡潤一※猛 司明 彦中村裕昭章 浩※伸 一紀 明(*)室長,部長平 成年 度 公 益 出 版 部 会理事・部長理事部員渦 岡 橋鈴 木越 村良 介章 浩健一郎賢 司理事・副会長野榎田 利本 忠古弘夫菊関潤池一喜昭伊藤和也渡邉康司杉本映湖平成年度「地盤工学会誌」編集委員会委員長企画・編集グループ 橋 章 浩※副委員長 鈴 木 健一郎※主査 福 永 勇 介委員 浅 野 将 人石 川 敬 祐加 島西 村聡藤 原優松 澤学生委員 朝 倉 さや香阿 部 龍 矢遠 藤中野渡 博 道万 代 俊 之盛主査 正 田 大 輔委員 大 竹雄阪 田暁 橋主査 長 澤 正 明委員 大 塚 隆 人金 子 賢 治木 元主査 野 村 英 雄委員 柏尚 稔北 出 圭 介清 水主査 野 原 慎太郎委員 鎌 田 敏 幸倉 田 大 輔酒 井委員長 野 田 利 弘委員兼幹事 谷 川 友 浩小 林 浩 二委員 秋 本 哲 平飯 島 功一郎稲 積島 田篤戸 邉 勇 人中 村細 田 寿 臣松 丸 貴 樹森 下第 1 グループ第 2 グループ第 3 グループ第 4 グループ講座委員会寛章真圭 吾健太郎木 内松 村木 戸大介聡隆之祐京森児寛行竹内秀克野々村敦子小百合小林孝彰富陽太智明原弘行森友宏崇之山口健治真 哉邦 彦智 貴金畠山子崇郎之一俊崎 貴成健酒福川 裕 之田 年 一玉 真乃介樫匂田久渡鈴保邉木彩博諭華澤藤村 康澤 和生謙平成年度「Soils and Foundations」編集委員会委員長菊池 喜昭※ 副委員長委員長三村衛小高 猛司渦岡良介※宮田喜壽平成年度「地盤工学ジャーナル」編集委員会名誉会員特別会員副委員長伊藤 和也※岸田潔小林範之会員現在数(平成29年 1 月末現在)145名(国際会員109名含む) 正会員 7,483名(国際会員1,006名含む) 学生会員 931名878団体(国際会員47団体含む) 合計9,437名・団体会費(年額)正会員 9,600円 学生会員 3,000円 国際会員(特別もしくは正会員に限る)2,000円 特別会員特級 300,000円,1 級 240,000円,2 級 160,000円,3 級 100,000円,4 級 60,000円Soils and Foundations 購読料(会員に限る)12,000円(Online 版ライセンス+冊子版)または8,000円(Online 版ライセンスのみ)地盤工学会誌平成29年 4 月 1 日発行編集発行所公益社団法人2017 地盤工学会70定価1,728円(本体価格1,600円) 無断転載2017年 4 月号 Vol.65, No.4 通巻711号株「地盤工学会誌」編集委員会印刷所 小宮山印刷工業編集業務代行地盤工学会有 新日本編集企画を禁ずる郵便番号  東京都文京区千石丁目番号電話 (代表)郵便振替 FAX ホームページ URL https://www.jiban.or.jp/Email jgs@jiban. or. jp広告一手取扱株廣業社〒 東京都中央区銀座丁目番号電話 地盤工学会誌,―()
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  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • 70〜70
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110029
  • 内容
  •     度 7 クラスの大きな揺れに襲われる場合,現行の耐震基準◆編集後記◆熊本地震の発生から約 1 年が経過しました。国内では東による強度では不十分である可能性が指摘され議論がなされ北地方太平洋沖地震以来の震度 7 クラスの地震であり,特ました。さらに,本震発生から約 2 か月後の 6 月の豪雨にに震度 7 クラスの地震が 2 日間で 2 回発生したことに加え,より,地震によって損傷を受けた河川堤防が流水による浸食震度 1 以上の地震回数が2016年12月までで4 000回を超えるを受けて破堤に至るという,地震豪雨の複合災害が生じるという,これまでに経験したことのない震災となりました。など,地盤工学で今後取り組まなければならない新たな課題この連続する地震活動により,地震による直接死以外に,避も,今回の地震により浮き彫りとなりました。難環境による体調悪化や過労などの間接的原因による災害関最後になりましたが,本号の発行にあたり,ご多忙中にも連死の増加も問題となっています。関わらずご協力いただきました執筆者の皆様に心より御礼申また,建物や地盤構造物の耐震に関しては,立て続けに震し上げます。(木元小百合※印は公益出版部会構成員平 成  年 度 役 員会理長事監事村 上章副 会 長大 谷順古(事業企画戦略室)本 多眞(*)(総務部)宮 田 喜 壽(*)浜 田(会員 ・ 支部部)田 中 耕太郎(*)田 中(国際部)勝 見武(*)(公 益 出 版 部)渦 岡 良 介(*)※  橋(調査 ・ 研究部)山 下聡(*)西 村(基準部)松 本 樹 典(*)仙 頭松 下 克 也西 田 耕 一屋弘英 治真 弓記)古関小 高廣 岡潤一※猛 司明 彦中村裕昭章 浩※伸 一紀 明(*)室長,部長平 成年 度 公 益 出 版 部 会理事・部長理事部員渦 岡 橋鈴 木越 村良 介章 浩健一郎賢 司理事・副会長野榎田 利本 忠古弘夫菊関潤池一喜昭伊藤和也渡邉康司杉本映湖平成年度「地盤工学会誌」編集委員会委員長企画・編集グループ 橋 章 浩※副委員長 鈴 木 健一郎※主査 福 永 勇 介委員 浅 野 将 人石 川 敬 祐加 島西 村聡藤 原優松 澤学生委員 朝 倉 さや香阿 部 龍 矢遠 藤中野渡 博 道万 代 俊 之盛主査 正 田 大 輔委員 大 竹雄阪 田暁 橋主査 長 澤 正 明委員 大 塚 隆 人金 子 賢 治木 元主査 野 村 英 雄委員 柏尚 稔北 出 圭 介清 水主査 野 原 慎太郎委員 鎌 田 敏 幸倉 田 大 輔酒 井委員長 野 田 利 弘委員兼幹事 谷 川 友 浩小 林 浩 二委員 秋 本 哲 平飯 島 功一郎稲 積島 田篤戸 邉 勇 人中 村細 田 寿 臣松 丸 貴 樹森 下第 1 グループ第 2 グループ第 3 グループ第 4 グループ講座委員会寛章真圭 吾健太郎木 内松 村木 戸大介聡隆之祐京森児寛行竹内秀克野々村敦子小百合小林孝彰富陽太智明原弘行森友宏崇之山口健治真 哉邦 彦智 貴金畠山子崇郎之一俊崎 貴成健酒福川 裕 之田 年 一玉 真乃介樫匂田久渡鈴保邉木彩博諭華澤藤村 康澤 和生謙平成年度「Soils and Foundations」編集委員会委員長菊池 喜昭※ 副委員長委員長三村衛小高 猛司渦岡良介※宮田喜壽平成年度「地盤工学ジャーナル」編集委員会名誉会員特別会員副委員長伊藤 和也※岸田潔小林範之会員現在数(平成29年 1 月末現在)145名(国際会員109名含む) 正会員 7,483名(国際会員1,006名含む) 学生会員 931名878団体(国際会員47団体含む) 合計9,437名・団体会費(年額)正会員 9,600円 学生会員 3,000円 国際会員(特別もしくは正会員に限る)2,000円 特別会員特級 300,000円,1 級 240,000円,2 級 160,000円,3 級 100,000円,4 級 60,000円Soils and Foundations 購読料(会員に限る)12,000円(Online 版ライセンス+冊子版)または8,000円(Online 版ライセンスのみ)地盤工学会誌平成29年 4 月 1 日発行編集発行所公益社団法人2017 地盤工学会70定価1,728円(本体価格1,600円) 無断転載2017年 4 月号 Vol.65, No.4 通巻711号株「地盤工学会誌」編集委員会印刷所 小宮山印刷工業編集業務代行地盤工学会有 新日本編集企画を禁ずる郵便番号  東京都文京区千石丁目番号電話 (代表)郵便振替 FAX ホームページ URL https://www.jiban.or.jp/Email jgs@jiban. or. jp広告一手取扱株廣業社〒 東京都中央区銀座丁目番号電話 地盤工学会誌,―()
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  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.4 No.711
  • ページ
  • A1〜A9
  • 発行
  • 2017/04/01
  • 文書ID
  • jk201707110030
  • 内容
  • ■ お知らせ開催期日締切月日4 月28日5月8日29年 6 月 9 日29年 7 月12日~14日内容開催場所掲載ページ平成28年(2016年)熊本地震による被災会員への支援について「地盤工学会誌」学生編集委員の公募2P2P平成29年度新設委員会委員の公募第59回地盤工学会通常総会東京2P3P第52回地盤工学研究発表会名古屋11・12月号 1 P開催場所掲載ページ■ 論文・原稿募集開催期日締切月日4 月15日行事名「地盤工学会誌」への概要原稿公募テーマ「有害物質の調査と対策」前号3P■ 催し物開催期日締切月日29年 4 月26日,27日29年 5 月 8 日,9 日29年 5 月26日29年 7 月12日~15日29年11月 9 日~12日行事名開催場所掲載ページ「土質および基礎に関する技術講習会―技術士受験のポイント―」東京3P「はじめて学ぶ FEM 講習会」東京3P「宅地地盤の品質評価に関する技術講習会」東京4P第52回地盤工学研究発表会名古屋4P第23回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会沖5P縄■ 支部からのお知らせ支部名開催月日締切月日行事名開催場所掲載ページ北海道支部 29年 4 月20日4 月14日地盤工学会北海道支部 平成29年度通常総会札幌5P東 北 支 部 29年 4 月25日4 月17日「平成29年度東北支部総会」及び「懇親会」仙台5P関 東 支 部 29年 4 月28日29年11月17日4 月21日8 月31日地盤工学会関東支部 平成29年度通常総会東京6P第14回地盤工学会関東支部発表会(GeoKanto2017)宇都宮6P中 部 支 部 29年 4 月14日29年 8 月 2 日4 月21日関西支部4月3日第61回通常総会中部地盤工学シンポジウム」論文募集地盤工学会中部支部「第29回名古屋前号4P6P名古屋29年 4 月17日3 月31日地盤工学会関西支部「平成 29 年度通常総会」及び「懇親会」大阪29年 5 月18日5 月11日第 59 回実技セミナー「常時微動計測―大阪市内の地盤の揺れを測る」大阪29年11月 2 日6 月30日Kansai GeoSymposium 2017―地下水地盤環境・防災・計測技術に関するシンポジウム―論文/報告募集吹田前号4P地盤工学会中国支部 平成29年度通常総会「地盤と建設」(地盤工学会中国支部論文報告集)論文募集広島前号5P5 月12日中 国 支 部 29年 4 月25日前号4P7P7P四 国 支 部 29年 4 月17日地盤工学会四国支部平成29年度支部総会高松前号5P九 州 支 部 29年 4 月15日(29年 4 月下旬~7 月中旬)2017開講のお知らせ福岡前号5P福岡29年 4 月28日技術士養成塾平成29年度地盤工学会九州支部通常総会8P■ 共催・協賛・後援開催期日締切月日4 月14日29年 5 月20日,21日29年 5 月20日~25日29年 5 月23日事名日本地すべり学会関西支部シンポジウム「迫りくる南海トラフ巨大地震と斜面災害」29年 4 月13日29年 5 月 9 日,10日29年 5 月18日,19日行5月1日開催場所掲載ページ8P大阪講習会「破壊力学の基礎と最新応用」京都8P第 5 回中部ライフガード TEC2017~防災・減災・危機管理展~名古屋第20回応用力学シンポジウム京都11・12月号 6 P前号 5 PJpGUAGU 共同大会2017( JpGUAGU Joint Meeting 2017)第30回環境工学連合講演会千葉11・12月号 6 P東京8P― 1 ― 開催期日締切月日行事名開催場所掲載ページ29年 5 月31日~6 月 2 日29年 7 月 7 日,8 日29年 7 月21日,22日平成 29 年度「場所打ちコンクリート杭の施工と管理」に関する技術講習会東大京阪8P29年 9 月20日,21日九州ライフガード TEC~防災・減災・危機管理展~熊本8P29年 9 月24日~28日残留性有害物質に関する国際会議2017(International Symposium onPersistent Toxic Substances 2017, ISPTS2017)名古屋9P29年11月21日~23日The Seventh International Conference on Geotechnique, ConstructionMaterials and Environment (GEOMATE 2017 Mie)津29年11月29日~12月 1 日第 2 回橋梁・トンネル技術展第22回計算工学講演会さいたま 2 月号千葉3P前号6P1 月号7P地盤工学会ホームページ(https://www.jiban.or.jp/)に,会告及び最新出版案内が掲示されていますのでご覧ください。国際地盤工学会ホームページ(http://www.issmge.org/)地盤工学会の本部及び支部の所在地は本号会告の 9 ページをご参照ください。■お知らせお知らせ平成年(年)熊本地震による被災会員への支援について公益社団法人地盤工学会この度, 2016 年 4 月 14 日以降に継続して発生しております熊本地震により被災された会員とご家族そしてその関係者の皆様に,謹んでお見舞い申し上げます。地盤工学会では,今回の地震により被災された会員への支援として,地盤工学会規則第 14 条 3 項の規定に基づき,平成 28年度会費を免除することにいたしました。被災された会員の方は下記の要領でお申し込みください。なお,会費の減免については理事会の決定を得て,当学会よりご連絡いたします。記. 会費免除対象者と免除する会費正会員(個人) 年会費9 600円学生会員年会費3 000円国際会員正会員(個人)年会費 9 600 円のほかに「地盤工学会誌」学生編集委員の公募「地盤工学会誌」編集委員会学会誌では,編集に幅広い年齢層の会員が参加できるよう,学生編集委員による記事を掲載しております。これは,将来の地盤工学会を担う学生が執筆する記事を学会誌に掲載することで,学会全体の活性化を図るとともに,大学で地盤工学を学ぶ学生が自分たちの興味を持つ記事案の企画・取材を通じて,実務,技術,研究者等に触れ,地盤工学の分野に対する関心をさらに深めることを目的としています。地盤工学会では「開かれた学会運営」の一環として,「学生編集委員」を下記の要領で公募いたしますので,奮って応募下さるようお願いいたします。募集人員名程度(学生会員に限ります。各支部から 1 名程度)任期平成年月~平成年月(年間)平成年度新設委員会委員の公募(公社)地盤工学会調査・研究部調査・研究部が運営する委員会には,毎年定期的に新設される研究委員会と先駆的テーマに関する委員会設置の検討を行う調査委員会のほかに,活動資金の一部または全部を参加機関が分担拠出する公募型委員会,他機関から研究委託によって設置される受託委員会,重点課題について研究企画小委員会から不国際会費2 000円申込み方法被災された会員の方は,被災状況,会員種別,会員番号,住所・氏名を記入し,文書, FAX または E mail で学会事務局にご連絡ください。なお,すでに平成 28 年度会費をお支払い済の方は,その取扱い( 29 年度会費に充当等)についてのご希望も併せてお知らせください。. 申込み先〒― 東京都文京区千石――地盤工学会 調査基準・技術推進チーム 会員係――電話―― FAXEmailkaiin@jiban.or.jp【参考】公益社団法人地盤工学会規則(第14条)3. 激甚災害により被災した会員については,当該年度会費の減免,もしくは次年度会費の減免を行うことができる。会費減免の可否は総務部と連携し,会員・支部部の審議に基づき理事会で決定する。.お願いする内容 編集委員会に参加のうえ,担当委員の助言を得て編集業◯務(主として記事計画書の立案)に協力いただく。 承認された計画書に基づいて,各研究所・大学・企業等◯において,技術・現場・実務に関する取材や地盤工学に関する行事へ参加いただき,その内容について記事を執筆いただく(年間およそ 1 編)。応募方法所属大学の指導教員を通じて応募してください。締 切 り平成年月日(金)応募先(問合せ先)地盤工学会「会誌編集委員会」〒 東京都文京区千石丁目番号――電話―― FAXEmail: kaishigenko@jiban.or.jpお申し込みの際は,氏名,所属大学名(修士・博士の別,学年),指導教員名,連絡先(大学所在地,電話, FAX ,メールアドレス等)を明記してください。定期に企画・設置される研究小委員会等があります。研究委員会は会員の自主参加の下に,地盤工学に関するテーマの研究・調査に積極的に取り組み,その成果を会員に還元しようとするもので,重要な学会活動の一つとして位置付けられています。今回は,平成 29 年度に新設する研究委員会の委員を公募いたします。本委員会の活動期間は平成 32 年 3 月までの 3 年間となっています。応募を希望される方は下記要領に従い,月日(月)までに地盤工学会・調査・研究部宛にお送りください。なお,応募者は学会個人会員とし,同一年度での応募は各― 2 ― 人 1 委員会に限らせていただきます。記◎委員を公募する委員会テーマと委員会発足の主旨委員会名次世代地盤改良技術に関する研究委員会委員長 中野晶子氏(九州大学大学院 農学研究院)主 旨 ホームページをご参照ください。◎公募する委員の会務と人数研究委員会は,委員長,(副委員長/幹事長/幹事),事務担当幹事および委員で構成され,このうち委員を公募します。委員の方には,委員会発足後に決められる運営方針に従い調査,研究活動を行っていただくほか,成果の取りまとめ等にも協力していただきますので,実質的な作業負担が伴うことをご承知おきください。なお,委員の中より幹事を選出することもあります。公募人数については,研究テーマに関して会員に資する成果が上げられ,かつ委員会が円滑に運営されて,委員間相互で十分な意思疎通が図れる程度の人数とし,委員長と調整,決定するものとします。◎委員の選定方法応募者が多数の場合には,提出された業績に関する資料(応 , 等)を参考に,原則として調査・研究部が選定募要領のいたします。◎応募方法地盤工学会ホームページ内の専用フォームに,以下の項目をご入力ください(月日(月)締切)。 応募する委員会名 氏名 会員番号 所属・役職 生年月日 連絡先住所,電話,FAX, Email 過去 5 年間の主な業績(論文または担当業務)論文の場合は,著者,タイトル,掲載誌,掲載ページ,発行年月 等担当業務の場合は,その概要(プロジュクト名,時期,場所,主な内容等) 過去 5 年間における地盤工学会における活動内容(委員会,座長等)◎申込み・問合せ先地盤工学会 調査・研究部「新設委員会委員公募」係TEL―― FAX――Email: chosaki@jiban.or.jp第回地盤工学会通常総会会員各位は総会における議決権はありませんが,総会に出席して意見を述べることができます。記日時平成年月日(金)1400~1645会場地盤工学会大会議室〒 東京都文京区千石丁目番号―電話―― FAX―(地下鉄 都営三田線千石駅から徒歩 3 分, JR 山手線巣鴨駅から徒歩10分)(公社)地盤工学会会長 村上 章公益社団法人地盤工学会定款第 25 条により,第 59 回通常総会を下記のとおり開催いたしますのでご案内いたします。付議事項は追ってお知らせいたします。代議員制度導入により会員■催し物●本部講習会申込み方法及び申込み先氏名,勤務先・同住所・同電話番号, FAX ,メールアドレス,会員(会員番号)・非会員の別を明記した申込書を FAXまたはメールでお送りください。参加受付後,請求書と郵便振替用紙をお送りいたしますので,会費のご納入は請求金額をご確認のうえ郵便振替(または銀行送金)でお願いいたします。「土質および基礎に関する技術講習会―技術士受験のポイント―」地盤工学会では,例年,技術士を目指している方々を対象にして,土質および基礎分野の中でも特に実務上係わることが多い重要な工種を取り上げ,その調査や施工上のポイントおよび問題の発生から解決までのプロセスを解説する講習会を企画しております。内容は基本的事項の説明に加えて,出題傾向や例題解説などにも十分に時間をとれるよう,講習期間を 2 日間としております。講習においては,土質および基礎の分野において活躍されている方々を講師に迎え,技術士受験に際して知識を整理する上で,具体的かつ分かりやすい解説をお願いしております。「はじめて学ぶ FEM 講習会」コンピュータ技術のめざましい進歩と実務における変形解析のニーズの高まりから,有限要素法( FEM)に基づく数値解析の役割は近年ますます重要なものとなり,弾塑性解析や土―水連成解析など地盤の力学挙動を精密に再現できる FEM プログラムが開発されています。本講習会は,初めて FEM を学ぶ方,また実務で FEM にほとんど触れたことのない方を対象として,FEM の初歩を理解するための講習会(講義と簡易な演なお,銀行送金の場合には,請求番号と送金日を別途 FAX またはメールでご連絡ください。地盤工学会講習会係Email: kosyukai@jiban.or.jp FAX――電話――直前対策としてご活用ください。多数の方のご参加を期待しております。日(木)日時平成年月日(水)930~1630,930~1650 の 2 日間会場地盤工学会大会議室(東京都文京区千石 4 ― 38 ― 2,電話 03―3946―8677)会費会員 27 000 円,非会員 33 000 円,後援団体の会員31 000円(テキスト代含む)定員70名テキスト本講習会のために講師が書き下ろしたテキストを使用します。講師桂豊【清水建設】,長澤正明【清水建設】,三反畑勇【安藤・間】,西海健二【新日鉄住金】習)として企画しております。秋に開催を予定しております,実務における FEM プログラムの利用を意識した講習会「わかって使う FEM 講習会」受講の前準備をとしても有益な学習ができる構成となっております。奮ってご参加ください。日時  平 成年月日 ( 月 ) 10  40 ~ 17  00 ,日(火)900~1700 の 2 日間会場地盤工学会大会議室(東京都文京区千石 4 ― 38 ― 2,電話 03―3946―8677)会費会員 15 000 円,非会員 19 000 円,学生会員 3 000 円,後援団体の会員 18 000 円(消費税,配布資料代含― 3 ―催し物 む) は参考図書既刊本「地盤技術者のための FEM シリーズ◯じめて学ぶ有限要素法」をお持ちの方は,是非所持ください。内容FEM 解析の基礎的事項に関する講義を行います。FEM の初歩からゆっくりと説明し,途中簡単な計算を織り交ぜながら FEM への理解を深めます。最後に FEM 解析の様々な問題への適用例を紹介しま「宅地地盤の品質評価に関する技術講習会」2011 年 3 月に発生した東日本大震災では,液状化や地すべりなどにより宅地が大きな被害を受けました。東日本大震災を契機として,宅地地盤の品質を確認し,適切に評価することの重要性が再認識されています。宅地地盤の品質を評価するためには,宅地地盤の評価に携わる技術者が地盤工学に関する高度な専門知識と技術者倫理を有する必要があります。そこで,本学会では,宅地地盤の品質を評価するうえで必要な分野を網羅する講習会を企画いたしました。なお,本講習会は 2013 年より検定試験が開始された地盤品質判定士資格の受験対策に役立つ内容ですが,試験内容には必ずしも対応していない点はご了第回地盤工学研究発表会主催(公社)地盤工学会第 52 回地盤工学研究発表会を名古屋市において開催いたします。一般発表のほかに,地盤工学に関する第一人者を招いての展望,最近の地盤工学的問題を扱う 9 のディスカッションセッションを開催いたします。また,会員以外にも公開する技術展示コーナー,特別セッション,特別講演会,見学会,市民向けの参加行事も同時に開催いたします。期日平成年月日(水)~月日(土)(日は見学会のみ)会場名古屋国際会議場〈参加申込み〉発表者以外(連名者を含みます)で研究発表会に参加を希望される方は,地盤工学会ホームページより,所定の項目を入力して申し込んでください(月日締切)。申し込まれた方には,月下旬頃に参加票, DVD 版講演集および参加料の請求書(郵便振替用紙同封)をお送りします。参加料は,参加票等の到着後1週間以内に郵便振替で納入してください。発表会の参加には「参加票」の提示が必要ですので,持参いただいた上,発表会場では必ず参加票をお付けください。なお,6 月 1 日以降は参加申込みの事前受付けを行いませんので,発表会当日に会場の受付で申し込んでください。発表会当日の申込みは,「総合受付」で参加登録,参加料の支払いをお願いします。発表者以外の参加料(DVD 版講演集含む)参加申込み日 会員(正会員,国際会員)会員(学生会員)非会員(一般)非会員(学生)5 月末日まで10 000円 4 000円 15 000円8 000円発表会当日13 000円 7 000円 18 000円 10 000円プレミアム会員(タイプ)特典プレミアム会員(タイプ 1)の方は,参加申込み,参加料のお支払いは不要です。事前の参加申込者と同じ時期に参加票,DVD版講演集を送付いたします。特別会員特典特別会員の皆様につきましては,その種別に応じた人数の範囲内で,非会員が会員価格で研究発表会に参加することができます。この特典は,事業所単位で受け付けます。事前に学会事務局までご連絡ください。〈大会ホームページ〉以下の各行事の詳細は,大会ホームページをご覧ください。また,随時更新しておりますので,定期的にご覧の上,情報の更新をご確認ください。アドレスは下記のとおりです。す。定員70名配布資料講師の説明資料の縮小版コピーを配布いたします。また,上記参考図書の一部もコピー配布する予定です。講師石井武司【中央大学】,荻迫栄治【清水建設】,蔡飛【群馬大学】,下村雅則【大成建設】,古屋 弘【大林組】,若井明彦【群馬大学】解ください。奮ってご参加ください。日時平成年月日(金)9 : 00~17 : 00会場地盤工学会大会議室(東京都文京区千石 4 38 2Tel0339468677)会費会員 12 000 円,非会員 15 000 円,(消費税,配布資料代含む)定員70名配布資料本講習会のために講師が作成した説明資料の縮小版コピーを配布いたします。講師藤田安秀【アジア航測】,澤田俊一【応用地質】,立花秀夫【地盤品質判定士会神奈川支部長】,品川恭一【一条工務店地盤調査研究所】,松下克也【ミサワホーム総合研究所】※講師は全て地盤品質判定士http://www.knt.co.jp/ec/2017/52jiban/◎特別講演会開催日月日(木)1700~1800場 所名古屋国際会議場(白鳥ホール)テーマ強い組織の作り方~イチロー・田中将大との出会いを通じて~講 師奥村幸治氏( NPO 法人ベースボールスピリッツ理事長)◎技術展示コーナー開催日月日(水)900~1830月日(木)900~1800月日(金)900~1500会 場名古屋国際会議場(イベントホール)◎交流会開催日月日(木)1830~2030場 所名古屋国際会議場(レセプションホール)会 費一般7 000円(6 月 9 日まで6 000円)学生会員3 000円◎見学会(会員限定)開催日月日(土)見学先中部電力浜岡原子力発電所など◎市民向け行事A地盤品質判定士による住宅地盤相談会開催日7 月12日(水)~14日(金)場 所名古屋国際会議場(イベントホール)B住宅地盤に潜むリスクに関する講演会開催日7 月13日(木)場 所名古屋国際会議場(212)C市民向け見学会開催日7 月15日(土)※人数制限はございますが,会員も参加応募できます。Dその他起震車による地震体験特別講演会への参加技術展示コーナーへの参加◎託児施設◎手荷物のお預かり◎会場までの交通アクセス◎駐車場各種申込方法など大会ホームページをご覧ください。問合せ先地盤工学会 調査基準・技術推進チーム電話――,Email: jgs52@jiban.or.jp〒 文京区千石――ホームページアドレスhttps://www.jiban.or.jp/― 4 ― 第回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会The 23rd Symposium on Soil and GroundwaterContamination and Remediation主催(公社)日本地下水学会(主幹学会),(公社)日本水環境学会,(一社)廃棄物資源循環学会,(公社)地盤工学会,(一社)土壌環境センター後援(予定)沖縄県ほか本研究集会は地下水・土壌汚染の実態・原因・経路の調査から,汚染物質の移動機構の解明,汚染による影響やリスクの評価,汚染の防止対策・修復技術・修復評価,地質等に起因する自然由来の汚染や放射性物質による汚染に関する様々な課題についての国内最大規模の研究集会として,研究成果や事例発表,意見交換や技術交流,人材育成や学習の場としての機能を果たして参りました。毎年,100件を超える研究発表等や特別講演,企業展示などが行われ,大勢の方々のご参加をいただいております。このたび第 23 回の研究集会を下記のとおり開催することとなりました。今回は,公開シンポジウム「地下水・土壌汚染対策による土地・水資源の利活用と地域振興に向けて」や沖縄県における地下水および土壌汚染関連の現地見学会も企画しておりますので,多くの皆様に,ご発表やご参加を頂きますようご案内申し上げます。開 催 日平成年月日(木)から日(日)〈一般発表他〉日時月日(木),月日(金)場所沖縄県男女共同参画センター「てぃるる」大ホール他(〒9000036 沖縄県那覇市西 3―11―1)■参 加 費一般9 000円(11 000円),学生 3 000円(4 000円)※括弧内は当日受付の場合〈懇 親 会〉日時月日(金)1800(予定)から場所パシフィックホテル沖縄 珊瑚の間(〒9000036 沖縄県那覇市西 3―6―1)参 加 費5 000円(6 000円)※括弧内は当日受付の場合〈公開シンポジウム〉日時月日(土)1300~1700(予定)場所沖縄県立博物館・美術館講堂(予定)(〒9000006 沖縄県那覇市おもろまち 3―1―1)参 加 費無料(事前申込み不要)〈現地見学会〉日時月日(日)場所未定参 加 費一般円,学生円(事前申込が必要)※詳細は確定しだい土壌環境センターのホームページに掲載いたします。発表申込期間平成年月日(金)~月日(金)参加申込期間平成年月日(金)~月日(金)申込方法土壌環境センターのホームページ( http: // www.gepc.or.jp /)上で必要事項を入力してお申し込みください。問合せ先第回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会事務局〒 東京都千代田区麹町丁目番地 KSビル階(一社)土壌環境センター内 担当久保木―電話―― FAX―●内容は変更になることもありますので土壌環境センターのホームページでご確認ください。支 部 か ら の お 知 ら せ●各支部行事等への申込み方法各支部事務局及び主催者へお問合わせください。北海道支部地盤工学会北海道支部 平成年度通常総会主催(公社)地盤工学会北海道支部日会議時平成年月日(木)1500~場ホテル札幌ガーデンパレス F 丹頂(札幌市中央区北 1 条西 6 丁目 電話011―261―5311)案平成28年度事業報告及び決算平成29年度事業計画及び予算平成29年度支部役員改選平成28年度北海道支部賞及び支部賞学生部門表彰その他問合せ先地盤工学会北海道支部――電話/FAX Emailhjgs@olive.ocn.ne.jp※詳細は北海道支部 HP ( http: // jgs hokkaido.org / pastweb /hokkaido.html)でご案内します。東 北 支 部「平成年度東北支部総会」及び「懇親会」主催(公社)地盤工学会東北支部時平成年月日(火)1500~2000場仙台ガーデンパレス(仙台市宮城野区榴岡 4―1―5)電話 022―299―6211総会1500~1620議事平成28年度事業報告および決算平成29年度事業計画および予算役員改選日会平成28年度東北支部表彰総会後の諸行事講演会1630~1750講演テーマ(仮題)液状化解析の現状と課題講 演 者吉田 望(関東学院大学教授)懇 親 会1800~2000会費6 000円(当日,受付で徴収させていただきます)申込み方法東北支部から送付される往復はがきの返信欄に必要事項をご記入の上,月日(月)までにご返送ください。問合せ先地盤工学会東北支部― 5 ―支部からのお知らせ ※詳細は東北支部 HP(http://jgstohoku.org/)をご覧ください。電話――Email: jgsbth@tohokushibu.jp関 東 支 部地盤工学会関東支部平成年度通常総会(公社)地盤工学会関東支部平成 29 年度の関東支部総会を下記の通り開催いたしますので,ご多忙中のところ恐縮でございますが,ご出席くださいますようご案内申し上げます。なお,関東支部の会員の皆様には,別途,総会の案内状を送付いたしますので御出席・御欠席の別をご記入の上,4 月21日(金)必着で郵送またはファックスで送付願います。当日支部総会に出席されない場合は,総会定足数の制約がありますので,同封の委任状にご署名およびご捺印の上,必ずご送付ください。委任状の受任者の欄に指定のない場合は,受任者は議長とみなさせていただきます。(メールにての出欠,及び委任状の受付も行っております。メールにてご提 出 の 場 合 に は , 以 下 の メ ー ル ア ド レ ス ( jgskantou2 @jiban.or.jp)へご連絡をお願いいたします。HP に は , 後 日 , 議 案 書 も 併 せ て 公 開 い た し ま す 。 下 記URL をご参照ください。http://jibankantou.jp/日時平成年月日(金)1600~1930会場地盤工学会 大会議室第回地盤工学会関東支部発表会( GeoKanto)のご案内GeoKanto実行委員会公益社団法人地盤工学会関東支部では,社会へのより一層の貢献を目指し,一般からの参加を促すプランを加えた形式の関東支部発表会を第 9 回発表会( 2012 年)から第 13 回発表会(2016年)まで日本科学未来館で開催して参りました。支部発表会 GeoKanto2017は,このコンセプトを継承しつつ久しぶりに都内を離れ,餃子,カクテルとジャズの街,栃木県宇都宮市で月日(金)に開催します。GeoKanto2017の詳細については,今後お知らせいたしますが,ひとまずお手元の手帳にメモをして,ご参加のご予定の程よろしくお願いいたします。GeoKanto2017では一般発表のほかに,基調講演や関東支部の研究委員会報告,栃木県の話題のセッションなど,参加者の皆様に満足して情報交換をしていただける企画を検討しています。また,交流の場として意見交換会も開催致します。意見交換会だけのご参加も大歓迎です。GeoKanto2017がより活発な(住所〒1120011 東京都文京区千石 4―38―2)プログラム◆総会(1600~1700)【審議事項】第 1 号議案 平成28年度 事業報告第 2 号議案 平成28年度 決算報告および会計監査報告第 3 号議案 平成29年度支部役員【報告事項】1. 平成29年度事業計画2. 平成29年度正味財産増減予算特別会員の表彰・関東支部賞の表彰 他◆特別講演会(17:30~18:30)演題「海洋鉱物資源開発に関する我が国の政策と産官学での取り組み」独 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)山路法宏 氏(◆懇親会(1830~1930)参加費 1 000円問合せ先地盤工学会 関東支部TEL―― FAX――Email: jgskantou@jiban.or.jp議論や交流の場となりますよう,多くの皆さまのご参加をお待ちしております。【開催期日】 平成年月日(金)900~1700【開催場所】栃木県総合文化センター(栃木県宇都宮市本町 1―8)アクセス 〈http://www.sobuntochigi.jp/access.html〉【発表申込の方法と重要期日】■発表申込み平成年月中旬から月上旬(予定)発表申込料正会員7 000円/学生会員4 000円/非会員8 000円(予定)なお,発表申込料には概要集の代金が含まれます。論文投稿の有無に関わらず,発表を行って頂くには事前申込みが必要です。■論文投稿締切平成年月日(木)(予定)○GCPD ポイント論文発表者10.0 論文連名者5.0 参加者6.0【意見交換会】 平成年月日(金)17301930○場 所宇都宮市内 詳細未定○参加費未定中 部 支 部「第回募集中部地盤工学シンポジウム」論文主催(公社)地盤工学会中部支部後援(一社)建設コンサルタンツ協会中部支部ほか開催日時・場所平成年月日(水)900~1730(予定)名古屋大学 ES 館 ES ホール特別講演(2 件)「大震法は地震防災に役立つか―成立の過程と問題点―」安藤雅孝 先生(名古屋大学名誉教授/静岡大学防災総合センター客員教授)「BCP において地質・地盤専門家がになうべき役割 ―基礎地盤問題の重要性―」豊蔵 勇 氏(大同大学講師/ジオ・とよくら技術士事務所)論文発表申込み要領テーマは自由ですが,今回は地震防災に関するご投稿を多数お待ちしております。これ以外のテーマに関する原稿も是非ご投稿ください。論文発表の申し込みは平成年月日(金)までに,E mail で下記申込先にご連絡願います。論文原稿作成をお願いする方を中部支部シンポジウム部会で検討し,平成 29 年 5 月末までにその結果をご連絡致します。投 稿 料5 000円(学生・非会員の区別無し)参 加 費会員(特別会員を含む)3 000円,学生会員1 000円,非会員 5 000 円, 61 歳以上の正会員/特別会員 2 000円(シニア割引)。投稿料をお支払いいただいた方の参加費は不要です。問合せ・申込み先地盤工学会中部支部― 6 ― ※詳細は中部支部 HP ( http: //jgschubu.org/)をご覧ください。TEL―― FAX――Email: jibanchu@jeans.ocn.ne.jp関 西 支 部第回実技セミナー「常時微動計測―大阪市内の地盤の揺れを測る」主催(公社)地盤工学会関西支部時平成年月日(木)1000~1600場大阪大学中之島センター 講義室(大阪市北区中之島 4―3―53)定員30名参 加 費会員 7 000 円,学生会員 4 000 円,非会員 10 000 円(保険料を含む)持 ち 物筆記用具,電卓,カッパ(雨天時)日会申込み方法参加ご希望の方は,関西支部 HP ( http:// www.jgskb.jp)より,必要事項をご記入のうえお申込みください。 FAX もしくは E mail でもお申込み可能です。受付終了後,参加証・請求書・振込用紙を送付いたします。申込み先地盤工学会関西支部―電話―― FAX―Email: o‹ce@jgskb.jp申込み期限平成年月日(木)GCPD ポイント.※詳細はホームページ[http://www.jgskb.jp/]にてご確認ください。中 国 支 部「地盤と建設」(地盤工学会中国支部論文報告集)論文募集(公社)地盤工学会中国支部「地盤と建設」Vol. 35の論文を募集致します。下記をご参照の上,投稿のお申し込みを頂けますと幸いです。投 稿 者地盤工学会会員または地盤工学会中国支部の特別会員に所属している者。ただし,連名の場合は一人以上がこの条件を満たしていること。原稿提出締切平成年月日(月)編集の都合上,平成年月日(金)までに論文題目,投稿区分,著者名,所属,著者年齢,連絡先を明記の上,「地盤と建設」編集委員会宛にて Email でお申込みください。折返し,投稿要領等をお送りします。原稿提出先「地盤と建設」編集委員会(後出の連絡先参照)投稿原稿の内容地盤工学に関する調査・設計・施工・現場実測など工学的に価値のあるもの,ならびに実用的あるいは独創的な研究で地盤工学上有益であるもの。なお,既発表の論文報告や技術・研究ノートであっても,内容を追加したり,幾つかの論文をまとめて再構成したものでもよい。ただし,その場合には,論文の脚注にその旨を明記すること。 論文報告独創性,新規性,あるいは実用性が投稿区分あり,論文として完結した体裁を整えているもの。刷り上がりは 8 ページを標準とする。 技術・研究ノート論文としての体裁を整えていなくても,研究内容の速報や現場からの価値ある情報を述べたもの。また,実験・実測データや新しい数表・図表などで研究・技術の参考になるもの。刷り上がり 6 ページを標準とする。 事例報告調査,計画,施工,現場実測などの報告で,技術的,工学的に有益な内容を含むもの。刷り上がりは 8 ページを標準とする。 事業紹介中国地方で実施された工事,業務等のプロジェクトで,今後の参考のために記録として残すことが望ましいもの。刷り上がり 4 ページを標準とする。(ただし,文章量によっては刷り上がり 2 ページでも可) 地盤工学への意見・提言地盤工学分野における技術や研究に対する意見や提言で,地盤工学の進展に寄与する内容を含むもの。刷り上がり 4 ページを標準とする。査読査読は,「論文報告」と「地盤工学への意見・提言」3 名,「技術・研究ノート」,「事例報告」および「事業紹介」2 名による。査読意見を編集委員会で審議し,原稿の修正をお願いすることがあります。「技術・研究ノー投 稿 料「論文報告」の場合1 編40 000円,ト」の場合1 編30 000円,「事例報告」の場合1編 40 000 円 ,「 事 業 紹 介 」 の 場 合  1 編 20 000 円(または 1 編 10 000 円),「意見・提言」の場合 1編20 000円とする。各項目とも,標準ページ数を超過した場合,超過 1ページに対して 5 000 円を徴収するものとする。( 1ペ ー ジ は A4 版 で , 約 2 500 字 程 度 。 た だ し , カラー原稿の場合は別途費用を徴収する。)原稿の書き方「地盤と建設」投稿要領による。原稿は日本語を原則としますが,留学生等が英語で投稿する場合は編集委員会へご相談ください。論 文 賞地盤と建設では,論文賞と論文奨励賞( 35 歳以下の第一著者が対象)を設けており,優秀な論文が受賞の対象となります。問合せ先・編集委員会連絡先地盤工学会中国支部「地盤と建設」編集委員会編集幹事 志比利秀島根大学大学院総合理工学研究科 地球資源環境学領域〒 島根県松江市西川津町電話――Emailshibi@riko.shimaneu.ac.jp― 7 ― 九 州 支 部平成年度地盤工学会九州支部通常総会主催地盤工学会九州支部開催期日平成年月日(金)16 : 00~17 : 30開催場所九州大学西新プラザ内容総会・表彰式(総会後同会場で懇親会を予定しています)■共催・協賛・後援共催・協賛・後援シンポジウム「迫りくる南海トラフ巨大地震と斜面災害」主催(公社)日本地すべり学会関西支部後援(公社)地盤工学会関西支部他日会時平成年月日(木)1000~1700場大阪建設交流館階(大阪市西区立売堀 2 丁目 1―講習会「破壊力学の基礎と最新応用」主催(公社)日本材料学会関西支部協賛(公社)地盤工学会関西支部他日会時平成年月日(火),日(水)855~株 島津製作所 三条工場研修センター(京都市中京場第回環境工学連合講演会主催日本学術会議土木工学・建築学委員会学際連携分科会共催地盤工学会ほか日時平成年月日(火)参加申込締切平成年月日(月)会場日本学術会議講堂(東京都港区六本木 7―22―34)平成年度「場所打ちコンクリート杭の施工と管理」に関する技術講習会主催(一社)日本基礎建設協会協賛地盤工学会ほか日会時(関東地区)平成年月日(金),日(土)(関西地区)平成年月日(金),日(土)A場(関東地区)TKP 赤坂 ホール九州ライフガード TEC~防災・減災・危機管理展~主催名古屋国際見本市委員会協賛地盤工学会ほか日問合せ先地盤工学会九州支部〒 福岡市中央区大名―― CTI 福岡ビル階――電話―― FAXEmail: jgsk_jimu@able.ocn.ne.jp※ 詳 し く は ホ ー ム ペ ー ジ を ご 覧 く だ さ い 。 http: // www.jgskyushu.net/2)申 込 先(公社)日本地すべり学会関西支部事務局――電話―― FAXEmail: kansaisibujimu@ landslide.dpri.kyotou.ac.jp※詳細はホームページ[http://japan.landslidesoc.org/branch/kansai/]にてご確認ください。区西京桑原町 1)申 込 先(公社)日本材料学会関西支部――電話―― FAXEmail: kansai@jsms.jp※詳細はホームページ[http://kansai.jsms.jp/]にてご確認ください。そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。問合せ先(公社)空気調和・衛生工学会事務局 担当半田〒 東京都新宿区神楽坂丁目番地神楽坂プラザビル階TEL―― FAX――Email: handa@shase.or.jpHP  http: / / www.shasej.org / bosyu / 1701 /2017kankyoukougaku / 30th kankyoukougaku.pdf(東京都港区赤坂 2―14―27)(関西地区)天満研修センター(大阪市北区錦町 2―21)そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。問合せ先(関東地区)(一社)日本基礎建設協会 本部事務局(大阪地区)(一社)日本基礎建設協会 関西支部電話(関東地区)――(大阪地区)――HP: http://www.kisokyo.or.jp/会場グランメッセ熊本(熊本県上益城郡益城町福富1010)そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。問合せ先名古屋国際見本市委員会事務局――電話―― FAXHP: http://www.lifeguardq.com/時平成年月日(木),日(金)― 8 ― 残留性有害物質に関する国際会議(International Symposium on Persistent ToxicSubstances 2017, ISPTS2017)主催ISPTS2017実行委員会後援地盤工学会ほか日時平成年月日(日)~日(木)場名古屋大学東山キャンパス内 IB 館(名古屋市千種区不老町)そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。問合せ先事務局担当者株式会社インターグループ(名古屋市中村区名駅 2― 38―2 オーキッドビル 8階)――電話―― FAXEmail: ispts2017@intergroup.co.jpHP: http://ispts2017.jp/会〒1120011 東京都文京区千石 4382公益社団法人地盤工学会 電 話03(3946)8677(代) FAX03(3946)8678Email: jgs@jiban.or.jp ホームページURL https://www.jiban.or.jp/北海道支部〒0600061 札幌市中央区南 1 条西 2 丁目 南一条 K ビル 8 階電 話011(251)7038,(261)7742 FAX011(251)7038Email: hjgs@olive.ocn.ne.jp東北支部〒9800014 仙台市青葉区本町 251 オーク仙台ビル 3F(江陽グランドホテル北側隣)電 話022(711)6033 FAX022(263)8363Email: jgsb-th@tohokushibu.jp北陸支部〒9500965 新潟市中央区新光町10番地 3 技術士センタービル 7F電話/FAX025(281)2125Email: jgskoshi@piano.ocn.ne.jp関東支部〒1120011 東京都文京区千石 4382 JGS 会館内電 話03(3946)8670(代) FAX03(3946)8699Email: jgskantou@jiban.or.jp中部支部〒4600008 名古屋市中区栄 2926 ポーラ名古屋ビル 8 階電 話052(222)3747 FAX052(222)3773Email: chubu@jiban.or.jp関西支部〒5400012 大阪市中央区谷町 157 ストークビル天満橋 8 階801号室電 話06(6946)0393 FAX06(6946)0383Email: office@jgskb.jp中国支部〒7300011 広島市中区基町103 自治会館内電話/FAX082(962)5557Email: chugoku@jiban.or.jp四国支部〒7908577 松山市文京町 3 愛媛大学工学部環境建設工学科内電 話090(6881)9036 FAX089(927)9817Email: nakajima.junko.ms@ehimeu.ac.jp九州支部〒8100041 福岡市中央区大名 2412 シーティーアイ福岡ビル 2 階電 話092(717)6033 FAX092(717)6034Email: jgsk_ jimu@able.ocn.ne.jp― 9 ―
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