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タイトル 大阪上町台地の洪積上町層を取り入れた250mメッシュ浅層地盤モデルの作成
著者 糟谷佑多・大島昭彦・末吉拳一・濱田晃之・春日井麻里
出版 第54回地盤工学研究発表会発表講演集
ページ 51〜52 発行 2019/06/20 文書ID rp201905400026
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  • タイトル
  • 大阪上町台地の洪積上町層を取り入れた250mメッシュ浅層地盤モデルの作成
  • 著者
  • 糟谷佑多・大島昭彦・末吉拳一・濱田晃之・春日井麻里
  • 出版
  • 第54回地盤工学研究発表会発表講演集
  • ページ
  • 51〜52
  • 発行
  • 2019/06/20
  • 文書ID
  • rp201905400026
  • 内容
  • 0026C - 09第 54 回地盤工学研究発表会(さいたま市) 2019 年 7 月大阪上町台地上の洪積上町層を取り入れた 250m メッシュ浅層地盤モデルの作成地盤情報データベース,洪積層,工学的基盤大阪市立大学大学院 ○学 糟谷祐多学 末吉拳一地域地盤環境研究所正 春日井麻里正 濱田晃之国 大島昭彦1. はじめに筆者らはこれまでに,「関西圏地盤情報データベース」(以下,DB)と基準地盤調査を基にして大阪・神戸地域を対象に沖積層(上部沖積砂 As_U 層から下部沖積砂 As_L 層まで),沖積粘土 Ma13 層,第 1 洪積砂礫 Dg1 層,洪積粘土 Ma12層の標高,N 値,密度,土質特性の平均的な地盤モデル(250m メッシュ浅層地盤モデル)を作成してきた。ただし,大阪地域の中心部に位置する上町台地周辺では沖積層のみで,その下の洪積層についてはモデル化ができていなかった。一方,250m メッシュ浅層地盤モデルの活用方法の 1 つとして,文献 1)では地震応答解析による揺れやすさの予測をしている。これでは,地震波の入力面となる工学的基盤を Ma12 層直下の第 2 洪積砂礫 Dg2 層と仮定していたが,上町台地周辺では沖積層以下のモデルがなかったので,沖積層の下面から地震波を入力していた。そこで,改めて DB を用いて沖積層と工学的基盤と見なされる層の間の洪積上町層(DU 層と呼ぶ)を抽出し,既存のモデルに組み入れることで,250m メッシュ浅層地盤モデルの拡張と大阪地域の地震応答解析の高精度化を図った。本稿ではそのモデル化の手法と DU 層の分布域,工学的基盤の標高分布を報告する。2. DU 層の設定方法・対象範囲図-1 は西大阪・東大阪地域の一般的な地層層序である。上から沖積層(As_U 層,Ma13 層,As_L 層から成る),Dg1 層,Ma12 層,Dg2 層の順である。一方,上町台地周辺(東大阪地域西部から千里丘陵までを含める)では,このような明快な地層層序をしておらず,工学的基盤が決まっていない。また,上町台地周辺の沖積層より下部には,Dg1 層や Ma12 層よりも古い年代の洪積層が堆積しているので,その地盤モデルは設定できていない。そこで,Ma12 層モデルを持たない上町台地周辺においては,堆積年代を問わず,以下の条件で工学的基盤となる層を仮定した。・砂礫層では N≧50,粘性土層では N≧30 となる連続した層厚 3m 以上の層そこで,DB のボーリングデータから上記による工学的基盤層図-1 西大阪・東大阪地域の一般的な地層層序図-2 洪積上町層(DU 層)の設定方法を決めて行き,沖積層または Dg1 層に挟まれる層を DU 層として抽出した。図-2 に DU 層の設定方法を示す。DU 層の上端については従来のモデルの状況によって異なる。図(a)に示すように,沖積層だけがモデル化されている場合は沖積層の下端を DU 層の上端とした。一方,図(b)に示すように沖積層と Dg1 層がモデル化されている場合は Dg1 層の下端をDU 層の上端とした。多くの断面図で確認して,DU 層の下端は周辺との連続性を考慮して適宜修正した。図-3 は従来の 250m メッシュ浅層地盤モデルでの各地層モデルの作成状況である。DU 層の設定範囲は 2 本の黒太線で挟まれた地域とし,北限を千里丘陵,南限を大和川とした。この範囲には上町台地,上町台地北端から千里丘陵周辺,東大阪地域西部が含まれる。DU 層を 250m メッシュでモデル化し,従来のモデルに組み入れた。3. DU 層の分布と工学的基盤の標高分布図-4 に 250m メッシュモデルによる DU 層の上面標高分布を示す。上町台地の中央部で標高が高く,縁辺部に向かうほど低くなっている。淀川流域周辺では T.P.-25~-30m が多く,最も低い地域となる。また,千里丘陵に向かって標高が高くなった。図-5 に DU 層の下面標高分布を示す。やはり上町台地と千里丘陵の標高が高く,淀川流域周辺の標高が低く,標高の分布傾向は図-4 と同様である。図-6 に DU 層の層厚分布を示す。天王寺周辺より北側から大阪城周辺の地域にかけて,特に層厚が大きい地域がある(地名は図-3 参照)。最も厚い場所で層厚は 20m 以上となった。同様に矢田周辺,関目周辺と豊中周辺で層厚が大きいことが分かる。一方で,淀川流域や縁辺部では層厚が小さくなった。図-7 に新たな 250m メッシュ浅層地盤モデルによる工学的基盤面の標高分布を示す。中央の黒線の内側が DU 層を設定した領域であり,図-5 の DU 層の下面標高と等しい。他の領域は Ma12 層の下面標高と等しい。工学的基盤面の標高はDU 層と Ma12 層を含めて調和的な分布となっているといえる。このモデルを用いた非線形地震応答解析による揺れやすさを予測した結果は文献 2)を参照されたい。参考文献1) 中村・他:上町断層想定地震波を用いた非線形地震応答解析による大阪地域の揺れやすさの予測,平成 30 年度土木学会全国大会。2) 末吉・他:非線形地震応答解析による大阪表層地盤の揺れやすさの予測,第 54 回地盤工学研究発表会(投稿中)。250m square mesh subsurface ground model taken in Pleistocene Uemachi layer on Osaka Uemachi Plateau : Kasutani Yuta, SueyoshiKenichi and Oshima Akihiko (Osaka City University), Hamada Teruyuki and Kasugai Mari (Geo-Research Institute)51 千里丘陵豊中神戸関目大阪城上町台地天王寺矢田大和川図-3 従来の 250m メッシュ浅層地盤モデルでの各地層モデルの作成状況図-4 DU 層の上面標高分布図-5 DU 層の下面標高分布図-6 DU 層の層厚分布図-7 新たな 250m メッシュ浅層地盤モデルによる工学的基盤面の標高分布52
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