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出版

タイトル DS-04「地盤情報データベースの整備とその利活用」(<特集>第52回地盤工学研究発表会)
著者 三村 衛・北田 奈緒子
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.11/12 No.718/719
ページ HP9〜HP9 発行 2017/11/01 文書ID jk201707180020
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  • タイトル
  • DS-04「地盤情報データベースの整備とその利活用」(<特集>第52回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 三村 衛・北田 奈緒子
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.11/12 No.718/719
  • ページ
  • HP9〜HP9
  • 発行
  • 2017/11/01
  • 文書ID
  • jk201707180020
  • 内容
  • DS-04「地盤情報データベースの整備とその利活用」Consolidate a Geoinformatics Database and its application三ATC10村衛(みむら まもる)委員長,京都大学大学院工学研究科 教授1. は じ め に全国各地で地盤情報データベースの構築や公開が進められると同時に,各省庁を中心とした地盤情報の公開に北 田 奈 緒 子(きただATC10なおこ)幹事長,地域地盤環境研究所 部門長他に一般論文発表として,ニューラルネットワークによる土質特性の空間分布の推定の議論や表層地盤の地震動増幅特性の評価についての研究発表がなされた。2.2 活動報告向けた取り組みは,近年特に活性化しており,地盤や土電子地盤図委員会の報告,関東支部における「地盤情木,建築等の専門技術者のみならず,広く国民一般が利報を活用した首都直下型地震への対策検討委員会」の報用できるデータベースの環境や閲覧のプラットフォーム告,ATC10 委員会活動の報告が行われた。が急速に整備されつつある。このようなシームレス情報電子地盤図委員会の報告では,委員会活動として 33の構築に向けた取り組みや地震動による地盤の揺れや液都市における電子地盤図作成のための研究検討がなされ,状化検討への適用事例など,様々な活用事例やデータベあらに検討個所を増やして,77 都市の電子地盤図作成のース・システムの品質管理や維持管理,運営方法等に関ための情報収集や検討を行っていること,それらの検討して討議を行った。本セッションは昨年度活動を終了しが,H28 年度で委員会活動が終了したため,すべての都た「全国電子地盤図の拡張と運用に関する研究委員会」市の電子地盤図が作成されたわけでなく,それらの残作の報告も含めて実施した。業も含めて一部を ATC10 委員会内の分科会として設置2. セッションの概要することが報告された。また,10 月 18 日に大阪で委員会報告のシンポジウムを開催することも広報された。DS-4 は 2017 年 7 月 12 日午後に開催され,6 編の話題関東支部においては,収集したボーリングデータから提供による最新の研究について発表がなされた。会場に電子地盤図を作成し,想定される首都直下地震に対するは 50 名以上の聴講者を迎え,発表や報告された内容に対表層地盤の挙動について検討がなされている。関東平野して,活発な意見交換がなされた。は広いので,関東周辺の地域も含めて,各地域を計画的2.1話題提供に検討して地盤モデルを作成し,地震動評価検討を行っ発表内容を以下に紹介する。東京電機大学の安田進氏た結果が報告された。また,データ空白域を補完するたの発表では,地盤モデルを作成する際のメッシュサイズめに三次元グリットモデルを用いるなどの検討が報告さの違いによる影響を検討し,狭い範囲の微地形が影響すれた。る液状化の発生においては,250m メッシュではそれをATC10 委員会報告では,昨年 11 月にネパール・カト表現できず 50m メッシュ程度の細かいメッシュで地盤マンドゥにて GIZ2016 をネパール地盤工学会と共催でモデルを作成することが必要と報告された。地域地盤環開催し,5 編のキーノート講演,4 編の特別講演,24 編境研究所の北田奈緒子氏からは,大阪平野地域におけるの発表がなされ,15 ケ国から 110 名の参加があったこと地盤情報と地下水情報を融合した新しい検討内容についを報告した。また,次回 GIZ を 2018 年あるいは 2019て報告し,表層地盤がほとんど大きく変動しない不変情年に開催予定とし,開催地はニュージーランド・オーク報(地震活動などを除く)であることに対して,地下水ランドで現地の関係者と協議を行っていることも報告し情報は水位,温度,水質などが季節や時期によって大きた。く変動するものであること,これらを集約したデータにさらに今年度より ATC10 委員会の中に分科会を 2 つ設することを報告した。京都大学大学院の竹村恵二氏は,け,1 つは「地盤データ品質標準化小委員会」(JACIC理学的検討への利活用事例として,別府-万年山断層帯の社会基盤標準化委員会の傘下)を受け持ち,地盤情報の調査において,ボーリングデータを用いた大分平野表及び三次元地盤データモデルの品質確保に係る標準の検層部の地殻変動についての検討や明らかになった断層変討を行い,もう 1 つは「電子地盤図作成と拡張」に対す位の分布について報告された。京都大学大学院三村衛氏る検討を実施することを報告した。からは,熊本地震の際に益城町で見られた被害の違いに(原稿受理2017.8.25)ついて,表層地盤特性の違いと考えられる現象について,その地域の調査結果と特性の違いについて報告された。November/December, 2017HP9
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