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出版

タイトル DS-02「室内土質試験へのISO 規格の導入とJIS 改訂作業の進捗状況」(<特集>第52回地盤工学研究発表会)
著者 豊田 浩史
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.11/12 No.718/719
ページ HP7〜HP7 発行 2017/11/01 文書ID jk201707180018
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  • タイトル
  • DS-02「室内土質試験へのISO 規格の導入とJIS 改訂作業の進捗状況」(<特集>第52回地盤工学研究発表会)
  • 著者
  • 豊田 浩史
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.11/12 No.718/719
  • ページ
  • HP7〜HP7
  • 発行
  • 2017/11/01
  • 文書ID
  • jk201707180018
  • 内容
  • DS-02「室内土質試験への ISO 規格の導入と JIS 改訂作業の進捗状況」Introduction of ISO to laboratory tests of geomaterials and progress of revision of JIS豊田浩史(とよた長岡技術科学大学1. は じ め にひろふみ)大学院工学研究科4.沈降分析の浮ひょうの仕様が,粒度試験に関するISO 規格と JIS 規格で違っている。 浮ひょうはメー「DS-2:室内土質試験への ISO 規格の導入と JIS 改訂カーが JIS 規格に合うように製作しているので,ISO作業の進捗状況」のセッションについて総括する。2019規格の浮ひょうも並記することにより,日本のメー年度発刊を目標として,「地盤材料試験の方法と解説」(赤カーからも ISO 規格の浮ひょうが購入できるようにする。本)の改訂作業が進められている。まず,ここに掲載されている規格・基準の見直しを行っており,いくつかの5.有効数字(測定機器の精度と計算過程を考慮)と試重要な変更・修正点が出てきている。この変更点をいち験回数について明記する。有効数字は,規格・基準早く学会員に知らせ,意見を反映するために本セッショでは最低限のものを規定しており,必要に応じて技ンは企画された。主催委員会は,室内試験規格・基準委員会であるが,ISO 国内委員会と共同して,ISO 規格の動向についても情報提供できるようにした。2. 規格・基準改正の要点術者の判断により精度を上げることも可能である。その後,各 WG からの進捗状況の報告があった。WG1(物理特性):ISO 規格を考慮した細かな修正内容の報告があった。ISO 規格では試験機器のキャリブレーションが記されている。そこで,このキャリブレーシここでは,DS での発表と質疑の概要について述べる。ョンを今回新たに組み込んだことが報告された。会場か2.1ら,信頼できる機器を使う意味で大変重要なことと思わISO 国内委員会からの報告地盤工学会が対応している ISO 活動について,2016 年れるが,このキャリブレーション結果をデータシートに度の報告があった。TC 182 Geotechnics(地盤工学),TC190入れるかの質問があった。現時点ではデータシートの変Soil quality(地盤環境),TC 221 Geosynthetics(ジオシン更は考えていない。セティックス)においては,審議団体としての投票を行WG2(化学特性):JIS 規格については対応 ISO 規格がうとともに,赤本への ISO 規格の組み込みに取り組んでないため,軽微な修正であった。JGS 基準の方で,対応いる。ジオシンセティックスについては,国際会議へのISO 規格の検討を行っている。派遣予定や用語集の編集状況が説明された。さらに,防WG3(透水・圧密特性):JIS 規格の改正において,現災科学技術研究所が所有している,常時微動から地盤の在有効数字の検討を行っている。新規制定の基準名で,せん断波速度構造を推定する技術について,経済産業省低透水性ではなく難透水性の方が,意味が通じやすいとから補助金がつき,日本提案の ISO 規格策定に取り組んの意見があった。今後検討する。でいることが紹介された。2.2室内試験規格・基準委員会からの報告WG4(力学特性(岩)):対応する ISO 規格はないが,国際的に用いられている方法を考慮した改正を行う。土全体に関係する報告事項として,物理試験関係で 4 つと岩の基準を統一的に表記にできるような取り組みをしの ISO 規格(含水比,土の密度,土粒子の密度,土の粒てほしいとの意見があり,できる範囲で取り組んでいく度)が制定されたため,それらを日本の規格・基準に反こととした。映させる検討を行ってきた。大まかな基本方針は次のように決定した。1.3. まとめISO 規格は日本の基準と原理は同じでも細かいとこISO 活動に関して,外部からの補助金がないと,資金ろはかなり違う。どこまで整合させるのかについて不足により専門家の派遣が難しくなってきている。積極議論した結果,明らかに日本の方が劣っていると思的な活動を行うためには,その必要性を理解してもらい,われる箇所のみ修正する方針とした。資金集めの活動を活発化させる必要がある。赤本改訂に2.密度の単位は ISO 規格に合わせて Mg/m3 に決定。関しては,規格・基準の改正の方針について報告を行い,「cm」は使っても良いが,可能なら「mm」を使う。会場からの意見については今後検討を行う予定である。3.使用するふるいの目開きに違いがあるが,日本で使い慣れているものから変更しないこととした。November/December, 2017(原稿受理 2017.7.24)HP7
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