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出版

タイトル 第3回日米地盤環境工学ワークショップ参加報告(学会の動き(国際活動から))
著者 渡邊 保貴
出版 地盤工学会誌 Vol.65 No.2 No.709
ページ 33〜33 発行 2017/02/01 文書ID jk201707090017
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  • タイトル
  • 第3回日米地盤環境工学ワークショップ参加報告(学会の動き(国際活動から))
  • 著者
  • 渡邊 保貴
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.65 No.2 No.709
  • ページ
  • 33〜33
  • 発行
  • 2017/02/01
  • 文書ID
  • jk201707090017
  • 内容
  • 第回日米地盤環境工学ワークショップ参加報告Report of Third U.S.Japan Geoenvironmental Engineering Workshop渡邊保貴(わたなべ(一財)電力中央研究所やすたか)主任研究員表―. は じ め に日本からの参加者(敬称略,順不同)米国土木学会地盤工学部門( ASCEGI)との交流協定に基づき, 2016 年 8 月 14 日,第 3 回日米地盤環境工学ワークショップが ASCE GI 主催の国際会議「 Geo Chicago 2016 ( 2016 年 8 月 14 ~ 17 日,シカゴシェラトンホテル)」に併せて開催された。本ワークショップは,地盤環境工学の発展と日米の協同を推進するために企画さ れ て お り , 過 去 に は 第 1 回 が 2008 年 3 月 に 米 国 ニューオーリンズにて1),第 2 回が2011年10月に京都にて開催されている2)。今回,日本からは表―に示す15名が,米国からは米国側担当者の James Hanson 教授をはじめ13名が参加した(写真―)。.ワークショップの概要と感想ワークショップは午前 8 時 30 分に始まり,米国側担当者からの趣旨説明の後,各国から近況報告がなされた。写真―日本からは,勝見氏により大震災や大規模公共事業に関参加者の集合写真連する地盤環境問題についての紹介がなされた。参加者は,予めホワイトペーパーと呼ばれる提言資料を作成して臨んだ。その中で自身の業務・研究,各自が認識する地盤環境工学の現状や課題,日米連携の方策についての個人の考えが示されており,当日には, PPTスライド 2 枚以内,5 分以内で簡潔な発表を行った。基調講演では,フリーコンサルタントで作家でもあるStuart Walesh 氏により,日常業務への神経科学の導入写真―グループワークの様子についての話題提供があった。習慣化による無意識な脳の活用やダイバーシティを考慮したチーム運営など,興味深い話を聴くことが出来た。日本からは,小峯氏と勝見氏による福島復興に関連する話題提供がなされた。基調講演の後,ホワイトペーパーの内容を踏まえて,過ぎており,濃密なワークショップであったと思う。本ワークショップは,日米共に若手の参加者が多く,グループワークのリーダーも若手が担った。地盤環境問題に関わる状況の変化,それに応じた課題の共有を通じ,グループディスカッションが行われた。参加者を 4 つ国境や世代を超えて活動し,本分野の発展をリードするのグループ(contaminant systems, sustainable materi-ことに対して気持ちが高まる刺激的な一日であった。als, remediation, energy)に分け,各国のリーダーが各テーマに関連する課題や今後の連携方策について約 40分の議論をリードした。その成果は各グループの代表者が発表し,全体で共有された。基調講演にあった神経科学的観点から議論の内容を図化し整理したグループもあり,高い評価を受けていた(写真―)。今後,グループワークサマリーを取りまとめ,日米の協同を具体化していく予定である。終了したのは予定時刻 17 時 30 分をFebruary, 2017参考文献1)地盤工学会国際部「地盤環境に関する日米ワークショップ」開催報告,地盤工学会誌,Vol. 56, No. 8, pp. 63~65, 2008.2 ) 地盤工学会国際部 30 代のリーダー達「第 2 回地盤環境日米ワークショップ」開催報告,地盤工学会誌,Vol.59, No. 12, pp. 47~48, 2011.(原稿受理2016.9.21)33
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