委員会関連資料 2000年
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タイトル 社会資本整備のための“参加と連携型”コンセプチュアル・デザイン手法の確立をめざして
著者 コンセプチュアル・デザインに関する調査委員会
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ページ 1〜95 発行 2000/03/24 文書ID 58367
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タイトル 第1編 廃棄物の有効利用のための処理方法
著者 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
出版 委員会関連資料
ページ 1〜74 発行 2000/03/01 文書ID 58347
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タイトル 第1編 廃棄物の有効利用のための処理方法
著者 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
出版 委員会関連資料
ページ 75〜139 発行 2000/03/01 文書ID 58348
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タイトル 第2編 廃棄物の有効利用と環境影響評価
著者 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
出版 委員会関連資料
ページ 141〜197 発行 2000/03/01 文書ID 58349
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タイトル 第3編 廃棄物処分場と早期跡地利用
著者 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
出版 委員会関連資料
ページ 199〜296 発行 2000/03/01 文書ID 58350
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タイトル 付録
著者 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
出版 委員会関連資料
ページ 297〜349 発行 2000/03/01 文書ID 58351
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タイトル まえがき
著者
出版 委員会関連資料
ページ 発行 2000/03/01 文書ID 58352
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タイトル 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第0章 構造物設計の基本
著者 本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 7〜21 発行 2000/03/01 文書ID 58353
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タイトル 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第1章 基礎構造物設計の基本
著者 松井謙二・本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 22〜31 発行 2000/03/01 文書ID 58354
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タイトル 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第2章 地盤に関する情報
著者 鈴木誠・谷和夫
出版 委員会関連資料
ページ 32〜44 発行 2000/03/01 文書ID 58355
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タイトル 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第4章 杭基礎の設計
著者 菊地喜昭・白戸真大・奥村文直
出版 委員会関連資料
ページ 45〜63 発行 2000/03/01 文書ID 58356
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タイトル 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」の解説
著者 本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 67〜80 発行 2000/03/01 文書ID 58357
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第1章 まえがき
著者 本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 1〜1 発行 2000/03/01 文書ID 58358
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第2章 ヨーロッパ調査報告
著者 本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 2〜13 発行 2000/03/01 文書ID 58359
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第3章 アメリカ合衆国調査報告
著者 本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 14〜43 発行 2000/03/01 文書ID 58360
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第4章 あとがき
著者 本城勇介
出版 委員会関連資料
ページ 44〜45 発行 2000/03/01 文書ID 58361
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデ巨ン計コードの提案 海外調査報告書 付録A 資料の解題
著者
出版 委員会関連資料
ページ 46〜46 発行 2000/03/01 文書ID 58362
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 付録B 調査メンバーと日程
著者
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ページ 47〜51 発行 2000/03/01 文書ID 58363
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タイトル 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 付録C 調査中の記録
著者
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ページ 52〜79 発行 2000/03/01 文書ID 58364
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タイトル I.WG1(基礎設計)の活動報告
著者 わが国の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会
出版 委員会関連資料
ページ 1〜80 発行 2000/03/01 文書ID 58365
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タイトル II.WG2(地盤調査)の活動報告
著者 わが国の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会
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ページ 81〜139 発行 2000/03/01 文書ID 58366
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  • タイトル
  • 社会資本整備のための“参加と連携型”コンセプチュアル・デザイン手法の確立をめざして
  • 著者
  • コンセプチュアル・デザインに関する調査委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 1〜95
  • 発行
  • 2000/03/24
  • 文書ID
  • 58367
  • 内容
  • 轍12苓3ノ穿2佃地盤工学会調査部長   田中忠次様コンセプチュアル・デザインに関する調査委員会 委員長   山縣 守報告 コンセプチュアル・デザインに関する調査検討を行ったところ、以下のような結論が得られましたので報告いたします。 (1)必要性・緊急性 昨今、社会資本の整備が行き詰まる事例が見受けられますが、その要因の一っは、概念設計(コンセプチュアル・デザイン)の段階で社会的合意を十分に計らずに社会資本の整備を実施していることにあるのではないかと、愚われます。 コンセプチュアル・デザイン手法の確立は緊急性を要するテーマだと判断いたします。 (2)方向性 パラダイムのシフトが始まる中、持続可能な社会にむけての様々な対応が求められてきています。今後は、識ンセプチュアル・デザインの段階でそれらを考慮し、社会資本整備を進めることが重要だと考えます。また、デザインは”参加と連携型”で、公的セクター、企業セクター、地域住民・市昆セクターの連携(コラボレーション=協働作業)により進めることが重要だと考えます。都市計画や河川整備計画でその萌芽がみられますが、この動きを広める必要があると判断します。 研究の方向としては、 ①デザインにおいて考慮すべき視点・課題 ②デザインのプロセスおよびその手法 ③デザインを実現・運営するためのマネジメント体制 ④デザイン支援システム ⑤事例研究 などをより深めることではないかと判断します。特にデザイン手法の研究のみならず、デザインを実現・運営するためのマネジメント体制やデザインを支援するシステムも研究対象とすることの重要性を強調しておきたいと思います。また、パブリック・インボルブメントの事例研究や様々な分野で行われている概念設計の事例研究も不可欠だと考えます。 (3)実効性 ”参加と連携”によるコンセプチュアル・デザイン手法を確立し、適用していくことで、社会資本整備の姿は一変し、地域住民は社会資本を自分たちのものとして実感するようになっていくものと思われます。 研究の実効性を高めるためには、公的セクター、企業セクター、住民参加・市民セクターの各セクターに協力を求め、研究協力者として参加していただくことも1案であるように思われます。従って研究は、産官学民が参加したr科学技術庁科学技術振興調整費総合研究」として進めるのが理想的ではないかと考えます。以上です。  社会資本整備のための”参加と連携型”コンセプチュアル・デザイン手法の     確立をめざしてコンセプチュアル・デザインに関する調査委員会 コンセプチュアル・デザインに関する調査委員会     委員構成委員長山縣 守応用地質株式会社西日本技術センター情報システム部幹事兼委員宮本善和中央開発株式会社技術開発部自然環境技術部委員大津宏康京都大学大学院工学研究科土木システム工学専攻委員佐々木猛鹿島建設株式会社情報システム部委員高田志郎川崎地質株式会社品質保証部委員中瀬 仁東電設計上野センター技術開発本部土木技術部委員野々村邦夫鶴学園理事委員樋笠清賢財団法人海洋架橋調査会技術情報管理室委員増井直樹株式会社大林組土木技術本部設計第4部委員松本修一株式会社オリエンタルコンサルタンツ東京事業本部環境文化部研究協力者  小林勇造国土庁計画・調整局長       延藤安弘千葉大学工学部教授 都市環境システム学科       由口泰幸概念デザイン研究所長 目次はじめに1章社会資本整備におけるコンセプチュアル・デザインとは2章コンセプチュアル・デザインにおいて考慮すべき視点、課題3章コンセプチュアル・デザインのプロセスおよびその手法4章コンセプチュアル・デザインを実現・運営するためのマネジメント体制5章コンセプチュアル・デザイン支援システム6章事例研究 はじめに 20世紀の後半は、工業化社会が花開いた時代であったが、この社会は、モノの生産が社会を支配した時代で、効率化をめざしスケールメリットを狙ったマス・プロダクションが中心であった。そこでは、生産体制はもちろんのこと、社会の仕組み、教育システムさえもそれに見合ったシステムが作られ、生産者の論理が優先した社会であったということが出来るであろう。大量生産、大量消費がもてはやされ、閉じた系の中での最適化が重視された。 その結果、一定の豊かな生活を享受することが出来るようになったのは確かであるが、一方では、生産活動の活発化により地球の温暖化、資源エネルギーの枯渇、熱帯雨林の消滅、砂漠化、海洋汚染などの地球環境問題が深刻化するとともに社会に様々なヒズミが生じるようになったことも事実である。 この間に、生産活動のグローバル化や社会の情報化、少子・高齢化による投資余力の減少、社会の成熟化に伴う生活様式の多様化等が進んだ。 社会資本整備は、今までになく厳しい環境下に置かれているということが出来るであろう。 社会問題や地球環境問題への対応、価値の多様化や変化への柔軟な適応、環境との調和など様々な課題を乗りこえて社会資本整備は進まなければならないのである。 この様な時に必要なのは、概念をデザインすることの出来るパワーである。コンセプチュアル・デザインカである。 右肩上がりの成長の世界では、テーマや課題が、ある意味では暗黙のうちに了解されているためにコンセプト・コンシャスが弱くて亀)実現することは可能であるが、様々な要因が複雑にからみあった社会では、コンセプト・コンシャスの非存在は致命的となる。すなわち、便利なモノ、快適なものを指向したにも関わらず地球環境問題を引き起こし、生存さえも脅かすことに繋がってしまうことがあるからである。 概念デザインとは、デジタノレ情報のみならず、リレーショナノレ情報およびそれを包含したメタ情報に焦点をあてながら概念そのものを生み出し、それを設計し、最終的に社会資本にまで展開していく総合的な取り組みをいう。 機能だけをデザインする時代は終わり、形としてのデザイン、ついでコンセプトをデザインする時代が始まっているのである。 ところで、社会資本はどのような性格を持つのであろうか。 社会資本は本来、社会を構成している公的、企業、地域住民・市民各セクターの参加により整備されるべきものである。また、整備行為はサービス行為であるということができるのではないであろうか。ダムやトンネルを作るのは、治水や利水、流通などのサービスを提供するために作るのであって、ダムのためにダムをつくる、トンネルのためにトンネルをつくるのではない。サービスだとすると、事業者とサービスを受ける企業、市民・地域住民各セクターとで協議し計画内容を決めて行くべきものであるということになる。我々はサービスを受ける場合、多くの場合、通常、サービス提供者と条件、内容などでやりとりをしている。家を建てるのに協議しない人はいない。社会資本整備の姿をサービスとしての本来の姿に戻すべきであろう。 ここに提唱するコンセプチュアル・デザインは、コンセプチュアル・デザインの考え方を“社会資本の整備”に採りいれることにより、次の時代にふさわしい社会資本を“参加と連携”というキーワードのもとに創り出そうとするものである。 建設省は、河川、道路、都市計画の各分野で次々と住民参加の実施を法律で義務づけたり、重要政策に位置づけるなどしてきている。解決の方向に向けた動きが始まっていると言うことが出来るであろう。地域住民・市民の参加を求め、社会資本の整備を公的セクターと地域一一1一 住民・市民とで協働作業(コラボレーション)により進めることが出来るかどうかが解決の鍵を握っているように思われる。 rコンセプチュアルデザインに関する調査委員会」は、社会資本整備のための”参加と連携型”のコンセプチュアル・デザインを求めて、 ①コンセプチュアル・デザインはどのようなプロセスですすめるべきか ②どのような視点、課題に留意して進めるべきか ③マネジメントの仕方は ④コラボレーションのあり方は ⑤支援システムはどうあるべきかなどをテーマに調査研究を進めた。 デザインに際し、”考慮すべき視点など”を明らかにすべきことをうたったのは、動機づけと整備戦略を明確にする必要があるとの判断からである。コンセプトが明確でない社会資本は評価されない。持続可能な社会を意識した、あるいは園指していることを明確にした社会資本、社会問題に真剣に取り組んでいることをデザインに反映させているもののみが評価されるのである。また、それは人との対話を考えた社会資本でもなければならない。性能設計、ユニバーサルデザイン、ミチゲーション、ランドスケープ・アーキテクチャなどの考えを採り入れる必要がある。防災においては被害抑止中心から、バランスのとれた被害抑止と被害軽減に移行していくことが求められている。自己組織化が課題になるであろう。 このように、思想とハートを具体化したものにすることが期待されているのである。 今回、このような調査研究を進めるに際し、土木計画学や環境計画学、建築学などの分野の研究者の協力を得た。地盤工学会の委員会としてコンセプチュアル・デザインの段階を研究の対象として取り組んだのは初めてであったが、他分野の研究者とのコラボレーションが成功し、非常に大きな成果を残すことが出来た。 この報告書をもとに本格的な研究が進むことを期待するものである。一2一 1章 社会資本整備におけるコンセプチュアル・デザインとは最初に、何を対象としてデザインするかを明確にしておきたい。社会資本整備において行われるデザインは、プロダクト・デザイン(Product design)と環境・空間デザイン(Environment&Space design)、そしてそれらの中で行われる、地域住民・市民参加(PubHc involvement)をデザインするコミュニケーション・デザイン(Communicationdesign)で構成されると考えられる。 プロダクト・デザインは、いうまでもなく、道路、鉄道、港湾、空港、ダム、地下発電所、原子力発電所、公園、建築物そして要素構造物であるトンネル、橋梁、ダム、建物などの施設を対象とし、環境・空間・デザインは、国土軸・地域連携軸構想、新交通軸、流域圏構想、河川整備計画、環境計画、都市計画・地域計画、防災計画などが対象となる。この分類の仕方は、ある意味では、空間軸から見た分け方と云うことが出来るであろう。 これらは構造物や物的環境を単にデザインするということではなく、そこに住む人々の生活、活動を想定し、適切なサービスおよび快適なサービス環境をその地域社会に創り出すことを意味している。 コミュニケーション・デザインは、社会資本を整備する過程で不可欠と考えられるP I(パブリックインボルブメント)や説明責任をどのように果たしていくのかのプロセスをデザインする行為を指している。この中には、事業イメージやコンセプトおよび利用形態などを具体的かっビジュアルに提案し、分かりやすく伝達するという情報伝達のデザインも含まれている。「ものづくり」の視点から「ものづかい」の視点が強調されるようになってくる中で、社会資本の整備に地域住民・市民セクターの参加は不可欠になってきている。 コミュニケーションを通して、社会資本の整備によって地域住民の生活や将来の環境がどのようになるのかについてのイメージを行政セクターと地域住民・市民セクター間で共有化することが社会資本整備再生への第一歩であろう。図一1.1は社会資本の整備におけるコンセプチュアル・デザインの位置づけを示している。空間軸時間軸一一一→図一1.1インフラストラクチャ・デザインの構造一3一  次にrコンセプチュアル・デザインとは何か」であるが、概念デザイン研究所の由目泰幸氏は、”コンセプチュアル・デザイゾを次のように定義している。 概念デザインとは」 『取り巻く環境総体を総合的に認識し、カタチを生み出す潜在構造およびカタチの創造を通じて、思想の発信、技術の牽引を戦略的かつ実践的に展開すること。そしてその一連の行為は調和的で生命感に溢れ、中心に魂が存在するもの』 この定義は、社会資本の整備においても適用できそうである。 実行する場合には、モデル化が必要である。図一1.2はコンセプチュアル・デザインをモデル化したものである。動機づけ、戦略の明確化を行って図一1.2に示すようなプロセスでデザインを行うが、コラボレーションにより行うところに特徴がある。また、デザインに必要なマネジメントおよぴその支援システムにも焦点をあて、デザインを実効性のあるものにしようとしているところにも特徴があると云えるであろう。デザインのプロセろ簸籔礁叢考慮すべき視点step1.基本方針の設定謬磯鍮麟2.現状の杷握と課題設定①持続可能な社会の構築をめざす視点②「国土のグランド・デザイン」の共有化③祉会問題(社会の活力の抵下、経済 成長の鈍化・高齢社会、少子化、 人目減少、弱者の増加)3.計画素案の作成④環境との調種⑤地域の将来ビジョンの共有化4.評価諾浮彰⑥デザインの柔軟性の担保(駐能設計、クロスオ』一バ㎞な見方、時系ダ蹴5.計画の策定鞭醜ヒ冗長駐のある多重階層のシステム指向)⑦価殖論(文化、歴史など)⑧経済性、費用対効果、 リスクマネジメント、安全性⑨公正の確保5章  支援システ図一1.2 コンセプチュアル・デザインのモデル一4一㌶葦鍔 2章 コンセプチュアル・デザインにおいて考慮すべき視点、課題 デザインは基本的には、問題の解決や課題に取り組むために行われる。デザインに際しては、どのような視点で取り組むか、どのような事項を考慮すべきかなど目的や目標を明確にして実行することが重要である。これらとその具体化の方向が適切であれば優れた社会資本を生み出すことが出来る。以下に視点のいくつかとその取り組みの方向などを列挙してみる。1)持続可能な社会の構築をめざす視点 21世紀には、急激な人口増加、食糧危機、大量生産・大量消費型経済活動による地球の温暖化や資源・エネルギー危機などの地球環境問題が深刻化し、人類の将来の生存を危うくする可能性があることが危惧されている。人口は、現在は60億人であるが、2025年には85億人に2050年には100億人になると予測されている。この増加の大部分は発展途上国で生じるという。この人口爆発に、発展途上国の経済発展が加わるならば、環境の疲弊による災害の増大、エネルギー不足はもちろんのこと、食糧危機も現実味を持ってくる。また地球上で養える人口は10億人で1,000年、100億人で100年とする予測もある(松井)。21世紀初頭には、これらの増加した人口の70%以上が都市に集中すると言われている。このため都市に土地利用のプレッシャがかかることは避けられそうにない。 一方、先進国では急激な高齢化や少子化および生産年齢人口の減小が現実化してきている。人口問題の専門家によると、この人口のアンバランスは人口の国際的大移動を引き起こし、先進国でも都市における問題を深刻化させるという。特に、労働人口の減少は高齢化社会を支える社会資本の負担が若年層に集中し、彼ら自身の将来のビジョンが描けないことによる労働意欲やモラルの低下などが懸念されている。この現象は既にヨーロッパ諸国や我が国ではご承知の通りであるが、最近では中国やアフリカなどの発展途上国も例外ではなくなって来ていると言う指摘もある。60セント産酸 50化炭天 1ガス素  40排出風里( 30億炭素iiiiiiiiiiiiii11辣…iiiiiiil換 20算トン  10/蓼灘ii馨i年)  0  1860玉870188018901900玉9101920193019401950196019701980圭988年             (資料)地球礫境データブック編集委員会r地球環境データブック」図…2。1 世界の二酸化炭素排出量の推移1)一5一 ;'" J:F(C' )) =e 4b[I] ・(CO"l2-6'hs+. (D2f 1: J: t , k!6-10'iO- 6'U1:. l; II tL Sa)2 2 t :o'; i J: L ?7 ' 'T UICL1 ,.Y,nLAli S4 } . ;i 1 : c.EMS L'ibrary,No 2 ;t)Jl L. :i;J:'60'Co,,/.= =:=;:: ::':======'e,'::;::;:::: i;:::ii.;i ::;e5s40',=s20'oa':c'O20'Ir lE(740'c60'30 3090:?1(i J; a)801 50i7Jl 50 90 60 30, l;t J: 1::_e!: ) 1; *4T f)/ /t';v( AQ;F ;i ;t : 7 s?)/ /Jv)LO);F%:] ii ;(IPccl 23 COft i } ; s ${ ;6-L¥( (7) t;/¥ )J;v : 'af! ; :)'i/// 3)             20   〆              0◎θ。 o          ロロ   繍螺グ堕魚’oo25磯、灘25o o   7 『縄灘iぎ〆、.簸  ,掛・8   甲202025〃2倍CO2気候 30図一2.4臼本における7・8月平均気温の変化(内嶋、清野、1988)4〉轍鷹原峰翼量漿憩囎煽隆醸は蓮熱帯の簸繭型箔鐵麺溝の融雷男減歩蕩の麟建翻ヒ競灘撫濃業西欝澱塞憲韓蟻騰指※の鍵産憾薫纏‘講雑灘勘蝶濾漸鍵態系聾鍛赫の縛鰍無欝滅灘嚢撫獄変給郡蒙咳謝献離憲の漁獲量善瀬力日歎戯漁獲量簿訓誠墾穫量1謙騰、。縷域漆北琢塞憲積灘の蠣凝漿埋泌熱欝亜熱薦産の害鐵み建着溝潮磯鱗衝簸灘癩地域瀞巖倍の遷40Q繍21海面無の火四部霧生活縫康〈環境際綴葺轡1求勘図一2.5 地球温暖化の日本への影響5)一7一 簾灘組的口薮麟熱嬢癖鱒◎髄蕪錨鶴繍  圏髄霧羅 麟騰ま誕 毯欝騰 園聡聯灘 圏簸灘蓼雛簸 騒獺縢顯甦癬鱒鋤魏⑳                 韻奪   …蕪繍凌         鮭顯     醐櫛_一灘窒臆               濃繍騒蕪β一羅繋蕪韓灘一欝西膨醗櫛騨㈱u黍鱒纏囎恥  鋤灘図一2.6 世界人口の将来推計6) 急激な都市人口の増大や国際的人口の大移動はそれに伴う宗教や生活慣習上の違いによる社会的混乱や紛争を招き、社会資本の計画的な整備を困難にさせ、都市の防災能力を低下させる。このことは既に東欧や中央アジアで国際的な問題となっている。これらの紛争で荒廃した社会資本の復興資金はいずれ援助と言う形で先進国に廻ってくるのは周知の通りであり、我が国も国際社会の一員としてもグローバルな視点に立った展望や計画が強く望まれる。土地利用へのプレッシャは、空問資源に対する見直し、すなわち地上空間資源の有効な活用、地下空間資源の創出、海洋空間の利用などを余儀なくさせる。そして限られた空間資源、資源エネルギーなどを有効に生かすネットワーク社会の構築を求めるようになる。このため生活の基盤としてのr物流・情報ネットワーク」の必要性を強調しなければならないであろう。現在、企業活動における流通ネットワークはインターネットを中心に変革の兆しがあり、コンピュータネットワークを中心とした発注システムであるElectric Co㎜erceが話題となっているが、建設関係では早くからCALSの研究が進められている。これらは、ここ数年の内に流通の中心的な存在となることは間違いない。一方、㎜を中心とした国際的なネットワークの普及率は、2000年度には我が国でもその利用者は国民の50%を超えるものと予測されている。これらの技術は、これまでもっぱら研究は国家目的の国防や金融、企業活動を中心に利用されてきたが、ここ!∼2年で急速に個人のレベルにも普及してきた。このようなネットワーク社会は、今までは特定の階層が独占していた情報が、世界的にだれでも瞬時に手に入れることが出来る社会の到来であり、国民の社会参加の強力なシステムの一つとしての地位を築き、社会シス一8一 テムの構築に際して重要な項目として考慮されなければならない。 情報通信の技術革新に関して、我が国の携帯電話の普及率が50%を超え、ここから簡単にネットワークに接続して時々刻々の情報が得られる。中国では今年度には携帯電話の台数で我が国を凌駕すると予測されており、情報の共有化が世界的に波及しつつあることを示している。このことは、これまでの国家の枠組みや国民の意識、価値観に急激な変革をもたらすことが予想され、特に国家主導の社会資本の整備に関わるデザイン手法としても情報の共有化が重要な視点の一つになることは必須と考えられる。 ○防災 従来は災害抑止力の向上に力点が置かれていたが、今後は、災害軽減力の向上にも力点が置かれるようになるであろう(図一2.9日本の防災の特徴)。構造物の耐震性の向上はもちろんのこと、土地区画整理事業などによる市街地の面的な整備の促進および地下空間資源の活用、情報や交通網のネットワーク化によるリダンダンシーの増大などが要請されてくるであろう。 21世紀に向けて我が国でも各省庁がGIS技術を中心とした国土の利用形態、都市や住民の各種の情報システムの構築の開発を計画実施している。特に、防災に関してこの地図情報(GIS)システムが、災害の予測、救助、復興などの基幹システムとしての最も重要な役割を果たすことは間違いない。これは、最近のコンピュータ技術とGPSとの組み合わせにより急速に実用化、普及して行くことが予想される。これらのシステムを利用し、限られた資源を有効に投資できる、よりきめの細かな防災システムの構築や社会基盤整備を行う必要がある。姜全癒壮嚢、図一2.7防災一9一 被害抑止限罫被害軽減       防災の限界   被害掬止   M三tigationP「epa「edness   今               1発生確情報による対処(システム・運用〉  1率iiii擁簿髄i醗i糞i癒簸蕪il萎i            巨大災害         Catastrophic Dis段ster       i灘ii雛i……………難……簿ミミミ無被害ある程度の被害      激甚な被害外力の大きさ図一2.8被害抑止と被害軽減アメリカ型多くの災害国理想型災害対応策の強化による被害軽減日本型員4\型〆低い被害抑止力事後対応のみ被害抑止力の向上災害対応策の強化構造物の耐震化による世界最高の被害抑止力図一2。9 日本の防災の特徴By 】目【.Hayεしshi一10一 ○資源エネルギーの確保今、世界のエネルギー需要の9割は化石燃料に依存している。石油鉱業連盟は、主要エネルギー源である化石燃料の可採年数は、1995年末で石油は41年、天然ガスは49年で、近い将来には生産減退段階に入ると予測している。化石燃料依存型から、持続可能な社会に相応しいエネルギー供給体制にシフトしていく必要がある。現在、日本では、電気エネルギーは火力、水力、原子力により供給されているが、持続可能な社会では、地熱を利用した地熱発電や高温岩体発電、太陽光発電、風力発電、波力・潮力発電といった再生可能なエネルギーおよびシステム化した原子力発電によるエネルギー供給が求められていくであろう。原子力発電を確立したものにするためには、安全性の確保と放射性廃棄物の処理問題に回答を見いださねばならない。また、原子力発電所の立地難から、その対応策として補修や寿命を伸ばす技術、解体技術の開発も必要である。これらの対策として地下空間を利用することが最も実現性が高いと考えられている。現代社会ではエネルギーの問題は一国家戦略に関わるだけでなく、国際社会の最も重要で基本的な問題である。現在の生活水準を維持しつつ、環境を保全し、人口増加や高齢化、化石燃料資源の枯渇に対応し、かつ持続する社会構造の構築と言う矛盾した課題に対応するためには、技術革新の発達に加えて国家的な意識の変革が必要であろう。これらの課題に対応するため、これまでの集中型のエネルギー供給システムの効率化を基本に、これからは太陽光や風力を利用した分散型のシステムが地域の特徴に合わせて普及して行くものと思われる。このような分散型のシステムは事故や災害時にも冗長性、補完性のあるシステムとして、この度の台湾の地震災害時でも有効であることを立証している。    P   , 『  『     −  −  −     ,    曾出典:OECD/摂A図一2.10主要国のエネルギー源(1995年値)一11一     薯緊婆鑓      潜殿 溝認鷺掘瀞蒙無瀬葦籏駆 藩  解壌鏑巌璃 飴瞬瀬 解轟癒 頸      . 1ヨ様88僚ノ{レ’レ     .可挿球藪44鐵擁   叢  r磁   囲勲 簿競撒露出典 匿界黒 鱗錨資料窮獄薦取築瀟   霜蚕 騨願 鯨南競  鋸識雛雛議β% 天然ガス’ ウラン451万トンU 肇40兆購5.3可揮卑蝕73.噂採無導敦65簿  く漣盗源愛奮象鉱馨普歴努薩辱πな護  勢考撚昇ウ簿舗葺駐的垂  ”出海 舷蓬G  出典l qε襲裟ξ 為融 口縁 u隣璋雀鱒繕蔑郷の脅顯の黎殖φ恩詠凹藩鶯簿の闘燃饗癒憲糠猶 場禽甥薦図一2.11 資源の可採年数鷹原則・再生可能な資源の消費量はその再生能力を上回らないこと・非再生窮能資源の消費量は、新しい再生可能資源の開発量を上回らないこと・汚染の排出は環境の吸収能力を上回らないこと雷寛工ネルギー錘……萎萎……     騰聾憂   響多舞       嚢………1……霧縫             ”’   「 一 τ電気エネルギー供給懸雛鱒灘葬=葦工熱ギ劃用解の向彰エネルギー貯蔵     z”・髭螂,図一2.12資源エネルギーの確保一12一 ○空間資源の創出 今後、食糧の生産に必要な農業空間や防災上も必要となるオープンスペースの確保が求められ、地上空間の再生に向けた動きが活発化していくであろう。そして、その方向は自然環境の創出・再生の方向でもなければならないであろう。建物は高層化の方向に進むと考えられる。地下空間の場合はどうであろうか。地下空間は隔離性、保全性に優れ、三次元的なデザインに自由度がある。また間接的・社会的利益に環境の保全、土地利用の効率化などがある。これらの長所をうまく生かした地下空問の利用が進むであろう。地下は隔離性が優れているため、処理施設としての利用も進むであろう。 例として高レベル放射性廃棄物処理がある。保全性は食糧、エネルギーの貯蔵を可能にする。既に石油や食糧の地下貯蔵は進み、三次元的なデザインの自由度は地下揚水式発電所の建設で発揮されている。それから、資源・エネルギー開発空間としての利用も進むであろう。これらは地熱発電や高温岩体発電、地下ダムなどである。その他に多目的活用の例として「大深度地下開発」も拡がっていくであろう。 我が国では、すでに大都市の交通拠点としての地下街の広さは世界一であり、特に災害復旧の防災拠点としての利用を計画の当初から重要な視点として考慮する必要がある。地下街を公共構造物として地震などの外力に耐えられる設計にし、水やエネルギー供給のシステムを分散化して組み込んでおけば、災害復旧時の拠点となり得る可能性が大きい。これは、目的こそ異なるが、モスクワの地下鉄構内が当初から核攻撃に対する国民の避難施設としても考慮されている。難欝鍵聞顯翻黒  世器の義四増都蹴艦髄盤鍵闘の再繊雛雛鍍撒臨緩翻図一2.13 空間資源の創出43一 ○物流・情報ネットワーク グローバル・ロジスティックスの構築、C A L S化、戦略的情報システム(S I S)の構築などはより一層進み、地上空間のゆとりの創出、都市機能の高度化、環境問題への迅速な対応、防災などに最大限活用できるような仕組み作りが強く求められるようになるであろう。これからの流通は情報ネットワークとGIS、GPSを組み合わせた時々刻々の需要と供給システムにより流通経費の削減を行い、少ない資源を有効に投資することが求められるであろう。ネットワークインフラに対しては、地下空間活用のメリットが高いことから利用形態としては、地下空間資源の活用の方向に進んでいくであろう。 現在、都市のごみ処理問題は年々深刻さを増している。この問題を解決するためには、事前の調査、計画が最も重要である。地下空間はこのような施設として最も適している。例えば東京デイズニーランドや臨海副都心では、ごみ処理システムは全て地下のネットワークシステムにより処理されている。このような例をみると計画の当初から物流のシムテムを組み込むことが成功の秘訣である。 本節では、持続可能な社会の構築をめざす視点として我が国を取りまく国際的な動向や個別の代表的な問題を取り上げてきた。WWWに代表されるネットワークの普及により、情報の共有化が始まり、そのことにより、企業活動や社会の変化のテンポは極めて早い。また、二一ズも変化して行くであろう。 このような視点から社会基盤の整備を考える時、普遍性のない視点からの計画は実施の段階で直ぐ二一ズとのミスマッチが発生することが予想される。したがって、計画の基本理念に普遍性のあることが最も重要と思われる。また、実行に際しては、二一ズや環境の変化に柔軟に対応できる冗長性のあるシステムが重要である。ヱ業¢社1会の発潔一老会汚筋化社会の秀奮へグローバル・ロジステ董盤墾叢盤構欝(Continuous Acqui菖itio鍛and L重fe−cycle S秘pporむ)戦略的情報システ返登墜灘襲騰禦図一2.14 物流・情報ネットワークの構築44一 串典・参考文献1)地球環境データブック編集委員会:地球環境データブック2)国連環境計画(UNEP):GEMS・Libraτy No,23)内嶋善兵衛:ゆらぐ地球環境、合同出版、PP1984)内嶋善兵衛:地球環境変化と日本の農業・食糧、第12回世界食糧デー、シンポ  ジューム5)地球温暖化問題研究会編:地球温暖化を防ぐ、環境庁6)国際連合(UN):WbrldPopulation Prospects,19927)林 春男:日本の防災の特徴8)OECD=IEA9)OECD:NEA−1畑一曜91“10)Oil&Gasjoum&111)世界エネルギー会議資料12)佐々木猛:生物・建築・宇宙・海洋構造物に見る設計コンセプト、地盤工学会、  土と基礎 「Vbl.46No。9SeL No.48813)江崎哲郎、増井直樹:持続可能な社会における岩盤構造物をめざして、地盤工学  会、土と基礎 Vb藍.46No.9 Ser No.48814)山縣 守:安全で持続可能な社会における岩盤構造物をめざして、地盤工学会、  土と基礎 刃bl.46No.9Se凱No.48815)経済企画庁総合計画局編=持続可能性への挑戦、経済審議会2010年委員会報告16)ジョイセフ(家族計画国際協力財団):世界と人口17)厚生省人口問題研究所:日本の将来推計人口、19銀年18)竹田いさみ:現代アジアにおける人の国際移動、国際問題19)Repo宜”ln重ergove㎜e!江alP㎝elo薮C㎞ate伽ge”一1卜 2)「国土のグランド・デザイン」の共有化 社会資本は出来るだけ整合性、一体性をもたせて整備されることが重要である。そのためには、個々の整備計画はもちろんのこと、その上位計画にも留意し、各セクター間でそれらの共有化をはかる試みが必要である。特に「国土のグランドデザイン」は、国土づくりの指針であり重視される必要がある。 r21世紀の国土のグランドデザイン」は、1998年の3月に閣議決定され、2010年から2015年を目標年次とする第五次全国総合開発計画の名称で、副題をr地域の自立の促進と美しい国土の創造」としている。その特徴は、①多軸型国土構造の形成を目指す長期構想を提示し、②地域の選択と責任のもとで、“参加と連携(図一2.15)”による国土づくりを提唱するものである。また、③長期的な投資余力の減少が見込まれる中で、国土基盤投資の重点化、効率化の方向を示している。国±:マネジメント      地球環壌澗題、人臼問題、蕊態系、国土のグランドデザイン驚鷲講嶺報の公萌環境文化安全健康           意見交換鰯騨……………i…lll……………iill……騨轡 難……          公運の確保(費用負捜)デザインの柔軟性(性能設計、クロスオーバーな昆方、時系列対応、冗長性のある、多重階層のシステム指向)経済性、費用対効果、リスクマネジメント、安全{虫        図一2.15  参加と連携 この計画では、①自立の促進と誇りの持てる地域の創造、②国土の安全と暮らしの安心の確保、③恵み豊かな自然の享受と継承、④活力ある経済社会の構築および⑤世界に開かれた国土の形成を課題として、これら達成のための図一2.16に示すような四っの戦略を示している他、「首都機能と東京間題」、「基地問題を抱える沖縄の振興』という特定課題を掲げている。 計画実現の推進力として、特に、地域住民、ボランティア団体、民間企業などの多様な主体の積極的な“参加”と、既存の行政単位の枠を超えた“連携”を期待しており、民間主導の取り組みを支持する姿勢を示している。国土基盤投資の推進にあたっても、費用対効果分析など客観的評価に基づく投資の重点化、既存施設の有効利用などの施策は当然として、フルセットの施設設備から脱却した連携投資、PFIなど民間能力を活用した投資など、計画段階から投資、設立、運営に至る一連の事業における、民間に対する期待が大きい点で従来とは著しく異なる。このような‘‘参加と連携”を推進するため、一16一 国土づくりの考え方経灘i醐墾譲懸叢獲鶴難灘欝難i灘慧萎iii整韓躍嚢,萎ii萎無轟ノ・謹灘論聾4つの戦略蟹==鵬縁灘 ・多自然居住地域の創造中小都市や中山間部を含む農山漁村などの豊かな自然に恵まれた地域を、21世紀の国土のフロンティアとして位置づけて地域連帯を進め、都市的サービスとゆとりある居住環境を併せて享受できる自立的圏域を創造薯・大都市のリノベーション                 灘灘…過密に伴う諸問題を抱える大都市において、豊かな生活空間を再生すると共に、経済活力の維持に積極的に貢献するため、大都市空問を修復、更新し、有効に活用一→オ灘萎灘嚢ii…・地域連携軸の展開地域の自立を促進し、活力ある地域社会を形成するため、異なる資質を有する市町村等の地域が都道府県境を超えて広域に渡る連携をすることにより、軸状の連なりからなるまとまりを形成し、全国土に展開                  鰹i羅騰・広域国際交醸圏の形成F’ノ ・:・ン;=;:;=;=5;P・::;;;凌全国各地域が世界に広く開かれ、独自性のある国際的役割を担い、東京などの大都市に依存しない自立型の国際交流活動を可能とする地域的まとまりを国土に複数形成響        図一 2。16  21世紀の国土のグランドデザイン   難響         ノ   亀華亀評鷺 政府としては、制度・体制を整備して行く意志があることを表明している。 計画実現に向けた政府の施策として、次の5つの分野別施策を示している。①r国土の保全と管理に関する施策」:近代化、都市化の過程において、自然との接触 が減る中で、自然の恩恵と脅威という二面性を考えつつ、21世紀における人と自然 との望ましい関係を作ることを目指している。施策の一例としての、流域圏に着鼠し た国土の保全と管理のイメージを図一2.17に示す。②r文化の創造に関する施策j lゆとりある国民生活や我が国独自の文化の形成を進め、 世界に誇れる美しい国土に再生し、人々の暮らしの選択可能性を高める多様な国土を 形成するため、個性的な地域作りを進め、特色ある地域文化を創出する。③ギ地域の整備と暮らしに関する施策」:豊かで暮らしやすい国土を形成するため、都 市と農山漁村のそれぞれにおいて、経済社会情勢の変化や人々の価値観・生活様式の 多様化に対応した、個性的な地域作りを進める。施策の…例としての、快適で活力あ る都市の整備のイメージを図一2.18に示す。④r産業の展開に関する施策」知的資本や知的機会の充実を通じて、活力ある地域産業 の構築と雇用機会の確保を図り、規制緩和などを通じて国際的に魅力ある事業環境を 創出し、我が国に立地する企業の国際競争力を強化する。⑤ギ交通、情報通信体系の整備に関する施策」:地域の自立を促進するため、機会の均 等化を進め、全国各地域と世界とのアクセス、国内の主要な機能へのアクセス均等化 の実現に向け、交通、情報通信体系を形成する。施策の一例としての、国内交通体系 の整備のイメージを図一2.18に示す。 また、分野別施策に対する面的な施策として北海道から沖縄地域に至る10地域の他、豪雪・離島・半島地域におけるr地域別整備の基本方向」とヂ施策の展開方向」を示している。 流域圏を基本的な単位として、水資源の安定的確保、治水など国土の保全と管理の問題に取り組みます。また、森林の公益的機能などの発揮に向け、持続可能な森林経営を推進します。水利用地域氾濫麟謬,図一2.17流域圏に着目した国土の保全と管理48一 現状:東京を頂点とする都市間の躊層構造綴来:より水平的なネットワーク構造関西圏 =. ∼… 名古屋圏=灘鯛繭灘就:鰯』一 、握中枢拠点都市圏劃鴨辱=9  輩、轟﹃﹃繍、鴛・壽撚一彌簸,.、地労繭 噛 鴨=︳1関西麗東京圏=需謹角︷東京圏朱凧凝蒲都市圏嗣鍾 鵡翻方中心・中小都市圏昆㊥禺…軸小都布圏て.P貝1図一2,18 快活で活力ある都市の整備糞地域半日交通圏の裟メ嶽ジ■国内交通体系の整備 地域周の逮携に墓づく交流の活性化を支援し、各種機能へのアクセス機会の均等化を図るため、「全国窪日交通圏」の一環として、半9で地域閤を往復し、余裕を持ったB帰り活動が可能となる、広域的な国内交通体系「地域半B一、)1愚雛難鷺墾1交通圏Jの整備の構想を進めます。さらに、災嶽灘叢鐸鞭羅害に強く、CO2の排出削減に向けた交連体系の形成を目指します。図一2.19 国内交通体系の整備出典・参考文献1)国土庁=21世紀の国土のグランドデザイン2)国土庁=r地域戦略プラン」の推進について一19一 3)社会問題 第2次世界大戦開始からその終戦直後までの頃に比ぺれば、日本にとって、現在は、はるかによい時代であることは間違いない。現在の目本は、失うものがなく、どん底の状態から立ち直ろうとしている状態ではないことは明らかである。しかし一方、日本はもはや繁栄の頂点を過ぎ、これからだんだんと低落し、衰退してゆくのではないかと思わせる材料がいろいろとあり、ことによれば遠くない将来、国家の存亡が危うくなることも考えられなくはないという状況にあるかもしれない。経済成長の鈍化、社会の活力の低下、少子・高齢社会化、人隣減少等の問題は、不安材料の代表的なものである。 日本経済は、バブル崩壊後今日まで約10年間、厳しい状態が続いている。1992年以降、95、96年度を除いてゼロ成長、あるいはマイナス成長である。今回の不況では、通常の不況期にみられる悪循環(不況の環)のみならず、金融システムと家計の不安を通じた不況の環も生じており、これが景気後退を一層深刻なものとしたと言われている。この結果、さまざまな憂慮すべき社会的現象が現れている。例えば、雇用情勢も厳しさを増し、雇用者数が減少し、完全失業者数、完全失業率ともこれまで似ない水準に上昇している。 全人qの中に占める65才以上の高齢者の人qが7%を超えた社会は高齢化社会、その割合が14%を超えた社会は高齢社会と言われる。現在の日本は、65歳以上の高齢者人口が2000万人を超え、総人口に占める割合(高齢化率)は16.2%となり(平成10年10月1臼現在)、既に高齢社会に入っているが、これは世界の最高水準である。しかも、世界に例を見ないスピードで高齢化が進行している。 現在の日本が世界有数の長寿国であることは喜ばしいが、残念なことに、高齢者の中で健康上間題のある人は少なくない。健康上の問題で日常生活に影響のある在宅の高齢者は約2割あり(平成7年)、高齢者で在宅の要介護者が86万人(平成7年)、特別養護老人ホーム在所者が25万人(平成9年)、老人保健施設在所者が14万人(同)、病院・一般診療所に6か月以上入院している者が30万人(平成8年)と言われている。高齢化という問題は、少子化問題と相まって、個人レベルから社会レベル、国家レベルまでを貫く、21世紀における日本の最重要課題の一つであることは間違いない。 一方、合計特殊出生率(15歳から49歳までの女子の年齢別出生率を合計した竜)の)はL39と史上最低水準に達し(平成9年)、人qを維持するのに必要な水準(人口置換水準)である2.08を大幅に割り込んでいる。今後、日本の人隣は、2007年を頂点として減少に転じ、2050(平成62)年には約1億人、2100(平成112)年には現在の人口の半分程度の約6,700万人にまで減ると見込まれている。高齢化の進展と出生率の低下により、経済面では、労働力人臼が減少するとともに、労働力人口の高齢化が進行することにより、実労働時間数でみた労働供給は減少し、これが経済成長を制約するおそれがある。年金、医療、福祉等の分野において現役世代の負担が増大することが予測されている。 最近の目本の社会において懸念される問題の一つに、犯罪の増加傾向がある。平成10年における警察による刑法犯の認知件数は、過去最高の件数を記録し、269万267件(前年より17万2,193件増)となっている。交通関係業過を除く刑法犯の認知件数についても、平成10年は、過去の最高数値である203万3,546件(前年より娼万3,982件増)を示している。 平成10年における刑法犯の発生率(認知件数の人口10万人当たりの比率)は、2,117(前年より131上昇)と、50年ぶりに2,000を超えて戦後最高となった。交通関係業過を除く刑法犯の発生率は、平成10年は、前年と比べ102上昇し、1,608となっている。一20一 (万人)5300 鰍次ベビーブーム(昭和22∼24年)・・昭和24年270万人〔出生数一合計特殊臨生率4.32第2次ベビーブーム‘昭和46∼49年〉昭和48年209万人4ひのえうま昭殺41年給6万人2003ム 計 特 殊 出一 ■ 騨出生数平成9年119万人21411薯001.5 生 燦2串891.391じ守947(昭和22)【1955196519751985(昭和30)(日召雫040)(日召葦050)(昭和60)   0等995 1997(年)(平成7X平成9)資料:厚生省大臣官贋統計構報部「人口動態統計」       図一一2.20 出生数及び合計特殊出生率の推移3)(千人)150COO管…蕊劃:::印・1…一↑20000いザマリいロ ト ぼトトロロドロリじ瑳鞭訪颯1』擦腰蝋箱\、           ur               l:5“』葉967(醐醗輝ギ賭…闘”印卿90000       驕醗口  10,020万人  i【初めて1億人を超える1i    1    霧lドヨロ じリハ ロしりリドi  膿糊i    ll;;    艦    860000Fトー1『1一り.甲【。.ゆ甲pゆ.噛陀騨実績鮪一ローゆ推欝値1噸鑛野}・一参考推計値:ロ    :    :    :i  膿翻(年)30000 1920 1930 唱940 摩950 1960 唾9701980 19902000201020202030204020502060 2σ70208020902100 1燗甑鮒1蹄嚇1昭圏織蜘1昭細1昭圓1穂1幟稻1平鋤(雫鋤1職娼(¥細儒劇磁撚(雫鋼1零㈱1報囎㈱戯資料:国立社会保障・入口問題研究所「臼本の将来推計人口(1997(平戒9)年1月推霞D」図一2.盟我が国の総人qの見通し3)一21一 (万1’D(万人)5,500口発生率(交通関係業過〉                   ノ口発生率(交通関係業過を除く〉251)5,000                  /麹              諦1件数 ,!4,500﹁4,000                !〉               一ノ              !ノ             ノ!詑知件数(交通    ノ 2003,500”発 3,000 認 知150件 数へ闘遭             〆潟。澱艦嶋尺          〆     へ           ペノ生率2・500     ㌦ノ岐q尺 篇〆胴  骨」吟検挙入輿/へ\2,000 検 挙 人loo貝  \、儲㎏ジ珂ノ1,500501,000500検挙人員(交通関係業過を除く〉0昭和21 25 30 35 40 45 50 55 60=ド成2  7注0警察庁の統計及び総務庁統計局の人口資料による。巻末資料1−1の注2・3・4・7に同じ。図一2.22 刑法犯の認知件数・検挙人員・発生率の推移4)              (昭和21年∼平成王0年) 平成10年における交通関係業過を除く刑法犯の検挙率は、前年より2.0ポイント下がり、38.0%となっている。 目本の治安がよいか悪いかを断定的に言うことは難しいが、世界的にみた場合、今のところ目本は治安のよい国という見方が一般的であろう。例えば、1996年のアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本の殺人の認知件数、発生率(人目10万人当たりの認知件数)、検挙率を比較してみると、それぞれ、アメリカは19,645件、7.4、66.9%、イギリスは1,355件、2.6、9LO%、ドイツは3,531件、4.3、92,1%、フランスは2,385件、4.1、74.9%、日本は王,257件、LO、98。5%となっている。しかし、大きな間題は、近年、顕本における犯罪が増え続け、特に平成10年は、前年と比べた増加率が従前と比較すると著しく大きくなったことである。このような急激な治安の悪化傾向は、憂慮すべき事態と考えざるを得ない。犯罪の増加ということが単にそのことだけの問題ではなく、20世紀末の目本において続発した金融不祥事、高級公務員の腐敗、ずさんな安全管理に起因するお粗末な事故など、日本人と日本の社会全般のモラルハザード、倫理観の欠如といったものに起因する現象の一環であり、倫理的な病が目本人と日本の社会を蝕みつっあることの現れであるとすれば、非常に深刻な問題である。一22一  このような状況の中で、障害者や高齢者の生活や活動に不便な障害を取り除こうとする運動(バリアフリー)が始まった。今やその運動は、障害者、高齢者および健常者などの区別なく、誰もが使えるよう配慮するデザイン運動(ユニバーサル・デザイン〉へと展開してきている。しかしながら、その考え方や実例は、社会全般に広く浸透しているとは言えず、一部の先進的な事例とみなされる状況である。車椅子用エレベーターボタン、車椅子用スロープ、手摺り、エレベーター等の施設を事後的に付加する事例は多いが、そのようなものは本来、当初から考慮されるべきものであり、また、極力無駄をなくしていろいろな条件の人々が共有できるように設計されるべきものである。誰もが住みやすい町、公園、街路、使いやすい施設、住居などを作ろうとする設計思想を、より一層発展させる必要があるであろう。このような観点からも、コンセプチュアル・デザインの意義は非常に大きい。出典・参考文献1)経済企画庁編:経済白書(平成11年版〉、大蔵省印刷局、19992)総務長編:高齢社会白書(平成11年版)、大蔵省印刷局、19993)厚生省監修:厚生白書(平成11年版)、大蔵省印刷局、珀994)法務省法務総合研究所編:犯罪白書(平成11年版)、大蔵省印刷局、19995)野々村邦夫:21世紀のバリアフリーと共生祉会、Re、No.123、建築保全センタ  ー、2000年1月一23一 4)環境との調和 コンセプチュアルデザインを行っていく場合に、環境との調和について以下に示す観点は欠かすことができない。O地球環境への視点 今日の環境問題は、かつてのような国内の地域的な公害間題や自然保護問題ではなく、地球規模の広がりを持っている。具体的には、①地球温暖化、②オゾン層の破壊、③海洋汚染、④砂漠化、⑤熱帯雨林等の森林の減少、⑥野生生物の種の減少、⑦酸性雨、⑧有害廃棄物の越境移動、⑨開発途上国の公害などがあげられる。そして、その対処は地球規模的な観点から捉える必要性が世界共通の理解となっている。このため、社会資本整備はこれらに対する影響や関連性を十分に認識し、その問題の解決に向けて積極的に寄与していく姿勢が必要である。即ち、地球サミットの基本理念である「持続可能な開発」を念頭に、その事業の大小に関わらず全ての社会資本整備をこのような方向に導くことが求められる。 例えば、地球温暖化問題については、その原因である社会経済活動によって生じる温室効果ガスを削減するため、社会資本の省エネルギー化を図ったり、自然エネルギーや未利用エネルギーの活用などが考慮されなければならないであろうし、物流や移動によるエネルギー効率の向上や代替手段などを進める必要もある。また、二酸化炭素の吸収源である緑地の保全や創出を積極的に行っていくことも求められる。o r循環j r共生」「参加」「国際的取組」の視点 今日の環境問題に対処するため、我が国では1993年11月に「環境基本法」が制定され、翌1994年には我が国の環境保全に対する基本的な計画としてr環境基本計画」が閣議決定された。この計画では、環境政策の長期的な目標として、以下に示す4つをあげているn。即ち、環境への負荷の少ない循環を基調とした経済社会システムを構築すること、健全な生態系を維持・回復しつつ自然と人間との共生を確保すること、これらを実現していくための基盤として、公平な役割分担の下でのすべての主体の参加による環境保全の具体的取り組みを展開すること、そして、国際的な取り組みを積極的に推進すること、である。今後の社会資本整備は、このような「循環」r共生」「参加」「国際的取り組み」が考慮されたものでなければならない。[循環] 大気環境、水環境、土壌環境等への負荷が自然の物質循環を損なうことによる環境の悪化を防止するため、生産、流通、消費、廃棄等の社会経済活動の全段階を通じて、資源やエネルギーの面でより一層の循環・効率化を進め、不用物の発生抑制や適正な処理等を図るなど、経済社会システムにおける物質循環をできる限り確保することによって、環境への負荷をできる限り少なくし、循環を基調とする経済社会システムを実現する。[共生] また、大気、水、土壌及び多様な生物等と人間の営みとの相互作用により形成される環境の特性に応じて、かけがえのない貴重な自然の保全、二次的自然の維持管理、自然的環境の回復及び野生生物の保護管理など、保護あるいは整備等の形で環境に適切に働きかけ、その賢明な利用を図るとともに、様々な自然とのふれあいの場や機会の確保を図るなど自然と人との間に豊かな交流を保つことによって、健全な生態系を維持・回復し、自然と人聞との共生を確保する。一24一 [参加1 以上に掲げた「循環ま、 「共生懐の実現のためには、有機的連携の下に、長期的視野に立って総合的かつ計画的に施策を展開する必要があることはもとより、浪費的な使い捨ての生活様式を見直す等日常生活や事業活動における価値観と行動様式を変革し、あらゆる社会経済活動に環境への配慮を組み込んでいくことが必要である。 このため、あらゆる主体が、人聞と環境との関わりについて理解し、汚染者負担の原則等を踏まえ、環境へ与える負荷、環境から得る恵み及び環境保全に寄与し得る能力等それぞれの立場に応じた公平な役割分担の下に、相互に協力・連携しながら、環境への負荷の低減や環境の特性に応じた賢明な利用等に自主的積極的に取り組み、環境保全に関する行動に参加する社会を実現する。[国際的取り組み] 今目の地球環境問題は、ひとり我が国のみでは解決ができない人類共通の課題であり、各国が協力して取り組むべき問題である。我が国の社会経済活動は、世界と密接な相互依存関係にあるとともに世界の中で大きな位置を占めており、地球環境から様々な恵沢を享受する一方、大きな影響を及ぽしている。我が国は、環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会を率先して構築するにとどまらず、深刻な公害問題の克服に向けた努力の結果顕著な成果を挙げてきた経験や技術等、その持てる能力を活かすとともに、我が国の国際社会に占める地位に応じて、地球環境を共有する各国との国際的協調の下に、地球環境を良好な状態に保持するため、国のみならず、あらゆる主体が積極的に行動し、国際的取り組みを推進する。○環境影響の評価 建設活動に伴う環境の影響を評価する手法として環境アセスメントがある。我が国では従来、r環境影響評価実施要綱」に基づき環境アセスメントが実施されてきたが、平成9年6月にr環境アセスメント法」が正式に成立している。この新しい法律では新しく盛り込まれた重要な視点として、①評価方法・調査等の方法について意見を求める仕組み(スコーピング〉の導入、②環境基本法で対象とする環境領域全般へ評価項目の拡大の2つが盛り込まれている。 また、建設活動による環境への影響は、これまで経済的に評価されてこなかった。その結果として、どうしても過剰に環境が開発・利用される傾向があった。人間活動の基盤である環境自体の持つ様々な機能が、適切に評価されてこなかったのである。しかしながら、これからの社会資本整備においては、このような環境が有する価値を外部コストとして評価する必要がある。例えば、開発するよりも森林や農地などをそのままで保全した方が、大きな経済効果が得られる可能性もある。 このような環境の外部コストを計測する手法としてCVM(仮想市場評価法)や代替法などが開発されている。また、資源の採取から製造、使用、廃棄、輸送などのすべての段階を通して地球や生態系への環境影響を定量的、客観的に評価する手法としてL CA(ライフサイクルアセスメント)という手法がある。この手法は元来、環境負荷の少ない製品を製造、選択することを促すために開発された手法であるが、環境保全のための取り組みのすべてにその考え方の適用が可能である。もちろん、社会資本整備にも適用が可能である。一25一 i.;+::={.:" t,:.:::r.; : '=i:;** e*ij・; 2 >>;t,{ '・}i = l; ;: ;:i.-:: .,.::::: ;''r !>;/t;?; *((,:s=,:}F ・・;'・・{:}'・{::...)::: ..;'=======:===;=:=: =:=;===:===+=:=:=;=====*====#'ts..:i..,,t=*:iis;,.. : eJ*]*];')i=}".;=f ,= t'=.: : ;:<: :;=;:i; ;: :::='= _t_i:;: * *":^i : '==::it== :t:i:i:;: =4sA#_ # s;'> ifs" 'fsj*・:**:*; '=.= if;; ;, ! ',' ='; :i{;';::*'=;.= ;':, "i=*;=',・' i'ii,::,if =,i= i: .;; =,iiii; j< =Aan;:i:i# ;;=: ;=¥:===" '' - t!x ); 4::;f'.. :i:;'t: :'::: !:';:::: t::;1: "{' s;:,-'...__.*'i:=+==::i:;;i;=*='* ;=1 *. :;=.. * . +,'===/i=i::*==:i='>'<=i i=i{i;; ;== ,;='==:'ii;i;: :: ;s;iiy ,,;; ;} :$s;i=:*= ,*==*= ,:{ ;;'.+ .1 *.iiii: ;i;'= *i; > *=1i== "; = ;":' j:'=';'{;it;:'F'I': *.. !;i:;:::;'.'$;t ,: ::*;i + ;=f=* ;; ;= : :{i ;= = }it:**+*':::'I- ' +)t; . Z ;'1S= ' .' ; iL// ・'' ':"J.":t .] -2 23..;:i ,J , ;'"' :; ' r'x' ':':;ht}t.ii'j:' :;i..,":' : -* * ' +; ';'/':';-; ii' :!{:i "_/*L //**1;/・Ff)^-1 f!*: '"'V'f');-26-:= *' = *==:= S-:=;=/=,; ",;E'=i= ' ;'{=='=='=='* :" '??":::::::*'*;:3li. :=X:;i;=/;ii;' . :'=;;===:=:=;=:=:=:':=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=:=;=:=/t**+*****++* * * ' ; ' Li({;):i ,iiif( )j: L a)' ○環境保全対策の着目点 社会資本整備を行う際に、その行為が環境に与える影響を低減、解消するため、ミティゲーションを原則とした対応が必要である。そのためには、事業の計画段階⇒設計段階→実施段階のすべての段階において環境に与える影響を適確に予測し、必要な措置を講じることが要求される。また、現時点で環境がダメージを受けている場合には、これを修復・復元、再自然化することも必要である。環境に与えるダメージを低減、解消するとともに、失われたり、ダメージを受けている環境を向上させる社会資本整備も必要なのである。ビオトープの整備や多自然型川づくり、エコロードなどの取り組みはこのような方向を目指すものである。表一2。1 ミティゲーションの概念に含まれる措置4)回避最小化矯正軽減代償特定の行為あるいはその一部を行わないことにより、影響全体を回避する。行為とその実施において、程度と規模を制限することにより、影響を最小化する。影響を受けた環境を修復、回復、または改善することにより、影響を矯正する保護・保全活動を行うことにより、事業期間中の影響を軽減・除去する。代替の資源や環境で置換、あるいはこれらを提供することにより、環境を代償する。(合衆国の国家環境政策法(NEPA)施行規則による) 生命の基盤的な存在である、大気環境、水環境、土壌・地盤環境などへの負荷が自然の物質循環を損なうことによる環境悪化を防止するという観点も、社会資本整備にとって重要である。そのためには、資源・エネルギー利用の循環・効率化や、物流や人流の合理化、環境への負荷の少ない製品の使用、適正なリサイクル、ゼロエミッション、廃棄物の適正な処理、新エネルギーや再生可能エネルギーの開発・利用、ダイオキシンや環境ホルモンなどの化学物質の環境リスク対策などが重要となっている。 緑やオープンスペース、清らかで豊かな水によるゆとりとうるおいに満ちた空間などを創出するための社会資本整備もある。地域のマスタープランにおいて、目指すべき地域の将来像を描きながら、道路や河川、海岸、公園、公共住宅、公共建築物などの施設において、景観デザインやランドスケープデザイン、シビックデザインなどの技術を取り入れた取り組みが必要である。○総合化の視点 各種の社会資本整備を実施するには、上記に示したような視点を考慮し必要な対策を講じていく必要があるが、今後は各対策が部分部分でバラバラに実施されるのではなく、総合的に講じられていく必要がある。 「平成!0年版 環境白書」3)でも、様々な環境保全の施策が、もっぱら直接的な悪影響を緩和する施策になっており、自然のメカニズムを全体として捉えること(全体の把握の欠如〉、および社会活動や制度に自然のメカニズムを十分に配慮すること(配一27一 慮の欠如)の重要性を指摘している。そして、それを解決するために環境保全の視点から、複数の自然のメカニズムをある程度完結して捉えることのできるまとまりとして、r生態圏」r流域圏凄「生活経済圏」という3つの圏域から地域を捉えることを提唱している。そして、それをベースにr循環」と「共生」を実現するために、様々な主体の参加と連携を促していくことを提言している。㊤鵡節,.○農断蝕一毅1   艀  繊峨姻瞬、、  ,        灘醐又鉢繍籔雌灘麟,烈 一ち職いく・       ゼ          聾桝『1図一2.24 r循環Jとr共生」を目指す地域づくり3)5)地域の将来ビジョンの共有化 プロダクト・デザインや環境・空問デザインを進める場合に重要なことは、個々の部分的な議論の前に、まちづくりの全体像、すなわち、地域の将来の姿を行政と地域住民との間で共有化する必要があることである。 そのためには、行政と地域住民のコラボレーションによって地域の将来ビジョン案を策定し、地域づくりの方向性を地域全体で確認してから、個々の議論を進めるというプ覆セスが考えられる。また、様々な個別の地域づくりを行政と住民がコラボレーションで行うことを積み重ねながら、それらを体系化した地域の将来ビジョンを仮説として提示し、検証・更新していくというプロセスも考えられる。実際には、地域づくりという活動は終わることのない継続的な取り組みであることから、後者の形式を取ることが現実的である。しかし、いずれにしても、地域づくりの指針となる総合的なプランを、住民参加によってつくりあげていくことが必要である。 地域づくりのプランにも様々な内容がある。まちづくりの観点からは、都道府県の「総合振興計画』や市町村のr都市計画」、「総合計画」、「都市マスタープラン」などがあり、環境面からは、r環境基本計画」の地域版や「緑の基本計画」が、河川では「河川整備計翻やr河畔まちづくり計画」などが、流域圏を健全な水循環的観点から環境を捉えようとする「水循環マスタープラン」や、地域の防災面の計画を定めた「地域防災計画」などもある。この他にも、福祉面や教育、産業振興などの計画もある。このように、地一28一 域づくりは極めて多岐にわたっている。 一方、地域住民の関心のある地域の範囲は、一般的には小さい場合が多く、個人個人の関心のある分野も偏る傾向がある。そのため、まずは地域のコミュニティレベルでの取り組みや、関心のある分野への取り組みについて参加を促し、それらをボトムアップ的に総合的な計画へ結集させるプロセスが必要である。地域の将来ビジョンの共有化とは、このような絶え間のない作業や活動の中で次第に醸成されていく性格のものである。 地域の諸計画の策定に、住民参加を図る手法としてギワークショップ」という手法が近年盛んになっている。ワークショップとは、一般に「仕事場凄やr作業場」という意味であり、環境デザインの分野ではローレンス・ハルプリンによって先駆的に導入された。ワークショップは、集団の中の相互作用のカを引き出し、成員個々が主体的に行動するようになることが効果として期待されるものであり、身体、五感を働かして体験しながら認識を深め、創造へと向かう集団創造の方法であるとされる7)。 ワークショップの具体的な特徴として、①発言頻度や話しやすさを増すために小人数のグループワークを主体とし、②実体験や五感を通じた発見を取り入れ、③簡潔な発言を心がけ、④話し合いの経過は分かりやすい板書きで整理し、⑤結論は基本的に多数決に頼らない、などがあげられる8)。 ワークショップはゼ対象」と旧的」の視点から以下のような類型化が可能である9)。ii萎i…ii灘霧iiiiii広域圏の総合言 WS          評厨市町村マ  ープラン等の土 づくりWS.競地域の環境基鍵計画  等のWiiiiii繊譲ii萎増球環翻広堀汚 共財        増塚公茄彦喫案イフタイルWS          社会学… S図一2。25 ワークショップの類型化10)一29一 出典・参考文献1〉環境基本計画2)建設省:環境政策大綱,19933)環境庁:平成10年版環境白書,19974〉環境庁:平成11年版環境白書,19985)建設省:平成11年版建設白書,19986)寺本和子:土木ミニ知識「ミティゲーション」,土木学会誌第83号第2号,社団法  人土木学会,19987〉木下勇,快適環境社会の形成(平本一雄編著),ぎょうせい,19948)奥村玄,ワークショップヘの参加,造景NO.9,狛979)盛岡通・藤照壮・佐々木暁一・南詠子,環境ワークショップにおける参加主体意識と  デザインに関する調査研究,環境システム研究voL25,199710)9)をもとに修正して作成一30一 6)デザインの柔軟性の担保 従来より,構造物の設計は仕様設計の概念に基づいて実施されてきた,例えば長期に渡って設計に適用されてきた許容応力度設計法では,安定性を評価する方法として,設謝時に想定される作用外力に対する応鞭と,撒勤を構成する材料の耐力値(降伏鍍)の関係のみに着目してきた.そして,その安定性を具体的に表示する指標として,応答値と耐力値と比として定義される安全率が適用されてきた.その後,材料が降伏した後に破断するまでの耐力をも期待する合理的な設計手法として,いわゆる限界状態設計法が適用されるようになってきた. ただし,これらの設計法の基本的な枠組みは,構造物が設定した外力すなわち,設計で設定される仕様に対して安全であることのみを強調するものである.すなわち,この枠組みの下では,限定された条件での安全性を保証しているが,損傷を受ける可能性があるということを明示していないため,どのような観点から安全であるかの定義が曖昧であるといえる. このような課題を解消する方法として,構造物の性能保証を主眼とする設計法,すなわち性能設計という考え方が,注貝されるようになってきた.ここで,性能設計の基本的な考え方は,構造物に要求される性能(要求性能)を明確に定義し,その要求性能を満足させる性能(目標性能)を保証するということである.この設計法は,従来の設計法で設定されてきた仕様を,構造物の性能と関連づけて定義するものと解釈される. 例えば1一般的な構造物の耐震設計で1ま,議論を簡素化すると,構造物の性能を想定される損傷レベルおよび,従来的な部材弓鍍と関連づけて以下のように定義される. a〉損傷レベル1  構造物に作用する応答値が,部材の降伏応力以下である.この場合には,構造物の性能 に全く支障が無い状態に相当する. b)損傷レベル2  構造物に作用する応答値が,部材の降伏応力を越えるが終局耐力以下である.この場合 には,構造物は破壊するわけではないが,大きな変位が発生することが想定される.この ため,発生する変位力精造物を使用する上での限界値を超えるか否かが,構造物の性能と 関連づけられる。この場合には,発生変位が限界値以下であっても,構造物の補修を必要 とする. c)損傷レベル3  構造物に作用する応答値が,部材の終局耐力以下であっても発生変位が限界値以上ある いは,部材の終局耐力以上である.この場合は,構造物の性能は全く失われる状態に相当 する.したがって,性能設計の基輔な考え方は仕鰍計での応割直と部栩鍍曝孫に翻することに加えて,想定される応答と構造物の性能との関係を規定するものである.すなわち,性能設計1寓構造物を使用する利用者(事業者)の要求を設計要件に反映させる方法であると解釈される. 現状では性能設計は建築分野で既に適用されている.また,土木分野では,主として鉄道部門で,その適用性が検討されつつある.ここで,建築分野では,構造物を運用する利用一31一 者(事業者)にとって,構造物の損傷によりその建物を使用するための機能が喪失することが明確に規定される.一方,鉄道部門では,構造物を運用する事業者にとって,関連構造物の損傷レベルによって,鉄適輸送という機能が喪失することによる損失が明確に規定される.ここで,考慮すべきことは,性能を規定する対象が,建築分野では構造物の利用者であるのに対して,鉄道部門では,構造物を運用する事業者であることである. 一方,一般的なインフラストラクチャーを想定した場合,社会的重要性が強調されるため,その構造物の安定性を保証することが最重要課題とされてきた.このため,求められる性能すなわち安定性という認識が先行し,構造物の利用者あるいは構造物を運用する事業者の観点から,性能を明確に規定するという議論が欠如してきたと言える.すなわち,従来のインフラストラクチャーの設計では,どの組織あるいは誰を利用者として性能を保証するかという意識が希薄であったといえる. このような観点から,性能設計の概念を新たな設計方法として,一般的なインフラストラクチャーの設計に導入するために1よ従来の設計と異なり要求性能を規定する対象者となる,事業者あるいは利用者の要求を反映させることが不可欠な要素となる.特に,建設白書にr利用者優先」という書葉が明記されたように,利用者の要求をどのように反映させるかが,これからのインフラストラクチャーの設計ではより重要になるものと推定される.ただし,利用者の要求は,一般に多様であり,かつ時代とともに変化することが予想される.例えば従来インフラストラクチャーに要求される要件は,公共性最優先であったが,昨今の社会情勢では以下のような多様な観点からの性能が要求されると推定される. ・利便性 ・経済性 ・耐久性 ・景観 ・環境への負荷の軽減 ここで留意すべきことは,上記の各要求項目はそれぞれ独立したものではなく,互いに相反する要素を含んでいる.例えば,狭い意味での経済性を優先しようとする場合には,耐久性・景観・環境への影響等は阻害要因となる。しかし,直接工事費のみは安いが,耐久性に劣る場合にはいわゆるトータルコストは高レ構造物となる。したがって,相反する要求、多様な二一ズを満足するためには,クロスオーバーな視点から柔軟な設計を行う姿勢が重要となる。その際に,事業者は,情報の透明性を高め,利用者との合意形成を図るマネジメント能力が間われることとなる.7)リスクマネジメント 近年,阪神大震災を契機として,地震に代表される自然災害に対する危機管理体制の立案が,防災上で重要な検討課題として注目されるようになってきた.例えば高速道路に代表されるインフラストラクチャーを想定した場合には,ひとたび自然災害によりその機能が喪失すれば国民生活に重大な支障をきたすことから,危機管理体制の立案が早急な検討課題で一32一 ある.このためには,自然災害により発生する被害シナリオを可能な限り想定し,それぞれの被害シナリオに対してどのような支障が生じるかを推定することが不可欠な事項となる.つまり,従来の「ものづくり」優先の公共施設建設に対して, rものづかい」の観点から施設が被災した場合にどのような被害が想定されるという,いわば悲観的な「まけいくさパターン」からの検討が極めて重要になる. このような課題に対する一方策として,リスク管理(リスクマネジメント)という概念が広く知られるようになってきた.そして,リスク管理が危機管理と等価であるかのように認識されている事例も認められる・ ここで,リスクは現状では様々な定義がなされており,広い意味では不確実な要因に伴い何らかの損失が発生する危険性を表す用語として取り扱われることが多い.その代表的な事例としては,景気変動あるいは通貨変動のような不確実性を含む要因に伴レ損失が発生する危険性を表す用語である経営リスクおよび金融リスク等を挙げることができる。ただし,上記の事例では,リスクと1一鍛資をする際に事前に容認すべき損失レベルを評価するものであり,その量と投資効果を比較検討するための指標といえる.そして,この事例での想定される損失(リスク)を被る対象者は,投資をする個人あるいは企業である.すなわち,リスクを定義するためには,事前に損失を発生させる危険性の有る要因を明確にし,その要因に伴い発生する損失レベルを定量化すると共に,想定される損失(リスク)を被る対象者を明確にする必要がある. このような観点からは,インフラストラクチャを対象とした自然災害に対するリスクマネジメントとは,地震あるいは集中豪雨等の自然ハザードに対する現状での施設の被災リスクを評価すると共に,合理的に防災性を向上し被災リスクを低減する㈹謡盟が即が㎝)方策を立案するものと定義されるべきである.さらに,その被災リスクを被る対象者は,その施設が本来有する機能から判断して,先の金融リスク等と異なり事業者のみでなく利用者の両者となるはずである.したがって,この場合の被災リスクは,それぞれ事業者リスクと利用者リスクに分離して算定された量の和として評価されるべきである.すなわち,被災リスクを被る対象者として利用者を加えることにより,リスクを評価する上では,従来の施設が破損することに対する危険性についての力学的な検討のみでなく,その破損により利用者が具体的にどのような損失を被るかという社会工学的な観点からの検討が必要となる. 上述のような定義の下での,自然災害に対する危機管理体制の構築する上での,リスクマネジメントの位置付けに関して考える.地震のような災害を想定した場合には,災害発生前の被害防止,事前準備および,災害発生後の事後対応,復旧・復興という時系列な事項に対応する必要がある.このような危機管理に関する時系列的な対応を想定した場合には,リスクマネジメントは災害発生前での対応事項に相当するため,災害発生後の対応となるクライシスマネジメントとは分離して考えるべきである. このような観点から,自然災害に対するリスクを評価するための基本的なフローは,以下のように分類される。 a)災害の原因となる自然ハザードの設定 b)想定される被害シナリオの設定一33一  c)被害シナリオの発生確率の算定 d)現状でのリスクの算定 e)リスク低減効果の評価及び最適対策の立案上記の各項目の内,a)の自然ハザードとしては,地震動・降雨・降雪等が想定される.そして,自然ハザードを設定することで,そのハザードに対するリスク評価を,b)∼e)の手順で実施されるべきである. この内,特定のバザードに対するリスクを評価するためには,ハザードとそれに伴い発生する被害との因果関係を明確にする,被害シナリオを詳細に検討することが必要である.ここで被害シナリオを設定する場合に,リスクを被る被災対象者をどのように設定するかで,その想定される被害シナリオが変化する.例えば,高速道路に隣接する斜面の被害シナリオを想定する場合には,リスクを被る対象者として道路事業者だけを想定する場合と,利用者(ドライバー,近隣住民)をも含めて想定する場合では,被害シナリオが異なる.すなわち,図一2.26の模式図に示す道路断面を想定した場合には,自然災害による被災状況は以下の3つのフェーズに分類される.①フェーズ1:斜面の崩壊②フェーズ2:通行車両の被災③フェーズ3=近隣住宅の被災住宅地域道路□図一2。26道路に近接する斜面形状および崩壊パターン この内,フェーズ2およぴフェーズ3の被災は,斜面の崩壊規模(ここでは崩壊土魂が到達する範囲と等価〉に依存するものである、このため,図一2.26に示すモデルで,崩壊土魂一34一 が斜面内で留まる場合(破壊パターン1)には,フェーズ1に後続するフェーズ2およびフェーズ3の被災は発生しないものと仮定される.一方,崩壊土魂が道路まで達した場合(破壊パターン2)にはフェーズ2の被災が発生し,崩壊土魂が住宅域まで達した場合(破壊パターン3)にはフェーズ3の被災が発生するものと仮定される.上記の各フェーズを考慮した被災状況は,イベントツリー(伽航πθθ以下万丁と称する)を用いて図一2,27に示すように展開され,この場合の被害シナリオは8パターンに分類される.フェーズ1一(斜面の崩壊)  フェーズ2フェーズ3(ドライバーの被災)(住宅の被災)パターン1  被害シナリオ1No無被害崩壊パターン1  斜面内の土塊崩壊Yes 崩壊ペターン2  轍まで土塊崩壊No  通行者車両への被災無4    車線まで土砂崩壊Yes  通行者車両への被災有崩壊パターン3NoNoYes5   住宅地域まで土砂崩落6   住宅地域まで土砂崩落  住宅への被災有YesNoYes7   住宅地域まで土砂崩落  通行者革両への被災有8   住宅晦域まで土砂崩落  通行音車両への被災有  住宅への被災有図一2、27イベントツリー(E⑳による被害シナリオの展開さらに,同図に示した各被害パターンに対して,道路事業者および利用者(ドライバー,近隣住民〉が被る被害1よそれぞれ直接損失および問接損失.に分類され,表一2.2に示すように要約される.ここで,表一2.2に示す直接損失は,道路事業者の場合には,斜面崩壊に伴う崩壊土塊の撤去費を含む原形復旧費に相当し,利用者の場合にはドライバーおよび近隣住宅の被災に伴う補償費に相当する.また間接損失は,道路事業者の場合には,斜面崩壊後の原形復旧までに要する期間に失われる営業損失に相当し,利用者の場合には道路閉鎖期間に別ルートに迂回することにより,道路利用者が被る営業損失に相当する.図一2.27および表.一2.2に示すように,ハザードとその災害の発生に伴い想定される被災状況を関連づけると,リスクを被る女橡者を道路事業者のみとした場合には,想定すべき被災状況は,フェーズ王の斜面の崩壊に係わる4パターンの被害シナリオに帰着し,被災対象と一35一 表一2.2 各被害パターンの発生に伴う損失被害対応策パターン123456道路事業者損失直接損失間接損失(原形復旧費)(営業損益道路利用者損失聞接損失直接損失(被災保証費)(営業損益)㎜}一一㎜一12必腰無㎜原形復旧C1原形復旧/通行止C2F2原形復旧/通行止ドライバーへの補償C2F2原形復旧/通行止原形復旧/通行止住宅への補償C3F3C3F3D3137原形復旧/通行止ドライバーへの補償C3F3D2138原形復旧/通行止ドライバーへの補償C3F3D413㎜D2一王213 住宅への補償 して利用者(第三者)も含めることで想定すべき被害シナリオが8パターンヘと変化することが明らかとなる. また,このように災害発生に伴い想定される被災状況およびその被災対象者を明確にすることで,実際に災害が発生した場合の対応となるクライシスマネジメントを行う上で,重要な情報を提供することが可能となる.すなわち,事前の検討段階で被害パターンを想定することで,各被害パターンヘの対策を立案可能となるため,実際の災害発生時には速やかな対応が可能となる. このような観点から,従来の設計時には被害想定をせず許容安全率に基づき構造物の安定性を保証し,その後は保守・点検で安定性を担保するという基本方針では,クライシスマネジメントに対して有効な情報を提供できないことが明らかになる. したがって,リスクマネジメントを行う上では,6)のデザインの柔軟性の担保で示した事項と同様に,リスクを被る対象者を道路事業者および利用者(第三者)も含めることで,クロスオーバーな視点からのリスク傾威策を立案することが重要な検討事項となる。一36一 8)価値論(文化、歴史など) 建設とは、国土の再創造である。その対象となる国土すなわち自然は、本来それだけで、美しく、崇高である。そのため、建設は、有限かつ貴重な自然を切り開き、自然にない新たな価値を作り出すことである。部分的には自然を改変し、そこに“人工構造物ンを建設し、単なる自然への回帰ではなく、自然の潜在価値を引き出しながら、自然と調和した新たな価値を作り出すことである。 その成果としての“社会資本”は、人に愛され、親しまれ、誇りにされ、また人に感動を与え、心躍るものでなければならない。 このような社会基盤設備とは、どのような要素をもつべきかを考えて見よう。 ①構造物として満たすべき要素(r工学の理」にかなうものであること〉 社会資本としての構造物には、トンネル、橋梁、建物、道路、鉄道、港湾、空港、ダム、地下発電所、原子力発電所、公園等がある。これらの構造物が、社会の共有物として安全に社会資本として利用されるには、以下の工学的要素を満たす必要がある。一構造系としての力学的な安全性、耐久性一構造物として地震、台風をはじめ、その他種々の荷重に対し構造系として合理的であること、且つ力学的に安全であり、耐久性があること。一構造物としての意匠性、景観性、安定性一デザイン的に好感性、軽快性、安定性を有し、使用する人、見る人、管理する人に親しみを与え、感動を与えること。一構造物としての利便性、機能性、有益性一使用者、利用者が利用しやすく、使用しやすいこと、且つ使用者、利用者その他の人々にとって機能性に優れ、社会にとつて有益であると考えられること。一社会基盤資本財としての維持管理性一これらの構造物は、長年月にわたり維持保全管理される必要がある。点検しやすく、補修しやすく、維持保全しやすいこと。一構造物のトータルコストー建設・点検・補修・維持管理までのトータルコストにおいて経済性に優れること。一その他将来への対応性一世の中の二一ズは変化し、また予想されない不測の事態にたいし、受け入れられる程度の余裕と融通をもつこと。 ②自然への思慮及び環境との調和(「環境の理」にかなうものであること) 人間は、自然環境の中で活動し、そこに生育する動植物を利用し、食べ、癒され、生活している。この自然環境すなわち国土を“国土の再創造”の名において切り開き、改変する行為が、社会基盤設備の建設には必ず伴う。建設・土木技術が、人力主体であり、自然のカに比べそれほど大きくなかった時代には、自然を痛めたり、破壊することも少なかった。また、それほどの闇題も無かった。しかし、今や建設・土木技術は、巨大となつた。自然環境にとつて、破壊的でさえある。このため社会基盤設備の建設は、自然環境及びそこに生息する動植物への思慮、調和または、保護を抜きにして進めることは出来ない。一自然景観とへの配慮一 多くの人が生活し、種々の構造物の多い都市空間においても、また人の住まない山間一37一 部や僻地にあつても、建設行為の結果は景観の一部である。それを佑撤し、展望し、通り過ぎる通行者があり、時には荒々しいまた静かな自然の中で一時を過ごす旅行者もいる。地球は、有限の資源であり、自然は代替物のない心の揺り籠である。そして、一度壊せば取り返しの出来ないものである。 建設は、自然環境の中での“人工構造物の構築”と“地形改変“の組み合わせの行為である。自然にはない新たな景観要素として人工構造物が付け加えられ、新たな”人工景観“が構築される。そして、人工景観であっても、ある条件を満たす対象物は見る人に美しいと言う印象を与え、感動を与える。自然景観との調和と対比、自然景観の保存は欠かすことは出来ない。建設には景観への配慮が必要である。一動植物と生態系への思慮一 建設は、地形改変を伴い、地形の完全な現状回復は困難である。同時に、この建設は、動植物の生息地を奪い、生態系に変化を与える。そして自然環境と景観は、地形とその地に生息する動植物と生態系を含めたセツトとして存在する。人々は、動植物と一体をなす環境、景観の中で癒しを感じ、感動を覚える。動植物と生態系への思慮と、保存の配慮は欠かずことは出来ない一大地と自然環境への畏敬一 人間は有限の自然環境と言う空間の中で、生物リングの中で動植物と共生している。人間の生きると言う行為、また人問の行う建設行為亀)、大地と自然環境と言う枠組が持つ恵みと抱擁力の中で、育まれ、生かされている。人間を生かし、育む大地と自然環境への畏敬を抜きにして、人間が存在し続けることはありえない。③地域の生活、文化、歴史への理解(「人間の理」にかなうものであること) 社会基盤設備の建設を受け入れるのは、地域の人々である。地域の人々は、それにより用地買収、立ち退き、移転、転業、転職を強いられる。工事中は工事騒音など多様な環境影響を受ける。また、工事後も自然環境の変化、経済環境の変化、社会環境の変化また地域分断など生活の基本条件について亀)影響を受ける。 結果として、これら生活基盤の変化は、文化面、伝統面、思想面、精神面、想い、志にいたるまで、地域の人々に問接的に深刻な影響を与える。 このため基本構想に際しては、生活面、経済面など直接的影響を受ける人々との対話、協議、調整、対策、補償は当然として、建設により文化面、伝統面、精神的など間接的な影響を受ける人々との“検討と協議”を通じて“価値観の共有”迄へも進んだ相互理解と調整が必要である。 一計画策定における一般市民、使用者重視性一 用地を協力する者、工事影響を受ける者、生活基盤に影響を受ける者、社会基盤設備を使用する者、建設資金を出す者、これらはすべて市民である。範囲と程度に差はあるものの、建設地周辺の市民であり、一般使用者である。このため、計画の推進には常に一般市民、使用者の側に軸足をおいて進める必要がある。執行者としての行政側、生業として計画を立案する設計者側、工事を施工する建設業者側等の一方に軸足を置いて、計画策定を進めることは避けねばならない。 一事業執行の公平性、公明性、公開性一 建設には、多くの事象がからむ。このため、計画の策定は、多くの人々の知恵と創意と工夫により練り上げねばならない。またその施工は鍛錬の技を集め、安全且つ合理的に進めねばならない。貴重な国土と資源、費用を費やしての社会基盤施設の建設には公一38一 平性、公明性及び公開性が求められる。そして、真に良い計画案の策定及ぴ施工の公平性、公明性は、競争原理に基づく競争、評価、選抜より達成される。 また、この公平性、公明性は、公開性により始めて担保される。 一地域市民の納得性、共感性、共有性一 社会基盤施設は、‘‘国土をより美しく後世に引き継ぐン’とする建設の成果である。そして、建設されたものは、その地域の人々にとつては第二の自然である。この第二の自然とも言うべき社会基盤設備は、地域の人々から、故郷の景観として理解され、受け入られねばならない。地域の人々から、心の故郷、郷土の誇り、心の支えとして、守り継がれねばならない。これには、単なる地域への迎合や言い訳ではなく、また事業をスムーズに進めるための手段としてではなく、地域との‘‘共働作業”による地域の再創造構想の‘‘共有化”をはかることが必要である。 以上コンセプチュアルデザインの策定には①工学の理、②環境の理、③人間の理にかなうことが必要である。そして、その条件を満たしたものは、当然の帰結として、以下の特徴を兼ね備えることになる。○地域の地形、環境、文化、歴史が同一であり得ないことから く画一的、前例主義によらないその地域の地形と環境に融和した独自性、地域性、文 化性、伝統性を主張するデザイン、構想>O縦割り主義、専門意識主義に偏らない自由、総合的な計画立案 く構造物本体、地域環境、周辺環境まで含めた総合的なデザイン、構想>○公平性、公明性、公開性のもとにすすめる計画立案 く選抜、評価の過程と結果に市民が参加し、全員参加、共有のデザイン、構想>○地域市民、使用者、管理者を主体とした計画立案 く使用性、機能性、便益性、点検性、維持管理性に優れるデザイン、構想>○文化、伝統、歴史、思想、想いを共感し、共有し進められた計画立案 く遺跡、遺構、既存社会基盤施設などを環境の一部として取り入れ、新旧機能、地域 の士地利用状況に配慮し、また生活習慣をも考慮したデザイン、構想> このように、コンセプチュアルデザインの価値は、r工学の理」、r環境の理」、r人問の理」の渦に洗われ、揉まれ、洗練された創造力、また一方共働作業による鼓舞、刺激により磨かれ鍛錬された人問の営みの豊かさ、輝き、深さの存在にある。 自然の美しさ、雄大さ、崇高さ、人工構造物の躍動感、緊張感、優雅さ、人間の愛おしさ、気高さ、創造力の結合が醸す軽快感、爽快感、心躍るものにこそコンセプチュアルデザインの価値がある。一39一 人間の理期待域環境の理工学の理図一2,28 コンセプテユアルデザインに期待される価値出典・参考文献i)土木学会誌2)土木学会誌Vb1.84,VbL84,Oct.1995NOVほ995一40一 9)公正の確保 社会資本の整備においては、一般に、経済的規模が大きいこと、公的資金が使われること、多くの人が利益を受ける一方で、財産の提供、環境の悪化等の不利益を被る人も生じ得ること等の理由により、地域住民その他関係者の理解、コンセンサスを得っっ実施することが重要である。公正の確保は、そのために基本的に重要な要素である。 公正の確保について、プロジェクトの事前から事後までの各段階において評価を行う場合は、当然ながら、プロジェクトの実施による利害得失を洗い出し、定量化できるものはなるべく定量化する、その場合、金銭的価値に換算できるものはなるべくそのようにするというこ.とが重要である。また、このような検討は、利害関係からみた集団ごとに行う必要がある。特に、いろいろな意味での負担をする側については、綿密にこれを行う必要がある。 プロジェクトの実施に伴う利益を、それを受ける主体に着目してみると、例えば次のように整理することができる。 ①施設を利用する者が、その施設を利用することによって得る利益 ②周辺の住民等が、地域の環境が改善されることによって得る利益 ③施設の建設のために投資をする者が、資金の回収に伴って得る利益 ④土地その他の不動産等を提供する者が、その対価として得る利益 ⑤周辺の住民等が、地価の上昇等による資産価値の上昇によって得る利益 ⑥施設の経営者等が、利用料金の徴収等によって得る利益 ⑦施設の関係業者等が、施設へ商品、サービス等を供給すること等によって得る利  益 ⑧施設に雇用される者が、給料等として得る利益 ⑨施設の建設を請け負う業者等が、代金の支払い等によって得る利益 ⑩施設が所在する自治体が、税の増収等によって得る利益 ⑪その他 一方、プロジェクトの実施に伴う負担についても、それを担う者に着目すれば、上記  に対応して次のように整理することができる。 ①施設を利用する者が、利用料金の支払い等によってする負担 ②周辺の住民等が、地域の環境が悪化することによって被る負担 ③施設の建設のために投資をする者が、資金の調達によってする負担 ④土地その他の不動産等を提供する者が、不動産等を提供することによってする負  担 ⑤周辺の住民等が、地価の下落等による資産価値の下落によって被る負担 ⑥施設の経営者等が、施設の運営のためにする負担 ⑦ 施設の関係業者等が、商品の製造・運搬、サービスの提供等のためにする負担 ⑧施設に雇用される者が、勤務、通勤等を行うためにする負担 ⑨施設の建設を請け負った者等が、施設の建設のためにする負担 ⑩施設が所在する自治体が、施設の建設に伴ってするさまざまな負担 ⑪その他 このような整理をもう少し単純化すれば、事業者、利用者、住民、国民その侮関係者の利害得失をそれぞれ吟味することである。この場合、事業者、利用者等の市場原理によって利害得失の調整が図られる余地が大きい集団と、住民、国民(納税者)等その余地が少ない集団とがあることに注目する必要がある。公正の確保という観点からは、後一4レ 者の集団に特に配慮することが重要である。 一方、公正の確保という問題をプロジェクトの実施課程における具体的な行為ごとに考えることも必要である。例えば、用地の買収、漁業補償、建設業者の選定、事業費の算定、代替施設の計画その他さまざまな行為について、それぞれ公正の確保に留意して実施しなければならない。この場合、先に述ぺた利害関係別の集団の内部における公正の確保とともに、集団問の公正の確保をも図る必要がある。例えば、漁業補償を行う場合、漁業権者問の公正の確保とともに、補償額が適正なものであり、漁業権者に対して不当な犠牲を強いるものでも不当な利益を与えるものでもないことが要求される。 プロジェクトの実施により、地域住民等に対し、健康被害や生活環境の悪化をもたらすことは極力避けるぺきことである。しかしながら、一定限度内の生活環境の悪化にっいては、受忍の範囲内と認められる場合もあり、適正な補償や代替措置の実施により解決が図られる場合もある。この場合も、地域住民等の内部においても、それ以外の者との関係においても、公正の確保が重要である。特に、このような、いわゆる外部不経済の負担については、市場原理が働きにくいことや、いわゆる弱者が不当な不利益を被るおそれがあることには、十分留意する必要がある。 以上に述べたように、社会資本の整備においては、いろいろな意昧において公正の確保が極めて重要である。しかしながら、実際問題としては、その実現は容易なことではない。過去の例を見れば、このことに関して極めて遺憾な事例も少なくない。当然公開すべき情報の秘匿、一部の権力者による独断専行、闇の世界の利用をも含めた不透明な取引等は、特に悪質な場合である。少なくとも事業者においては、公正の確保については積極的な意思を持ち、情報の公開、透明性の確保、関係者間の意思疎通、合意形成等に積極的に取組み、実効性のある民主主義的な手続きを忍耐強く積み重ねることが基本的に重要である。一42一 3章 コンセプチュアル・デザインのプロセスおよびその手法1)コンセプチュアルデザインのプロセス 社会資本の整備は従来、公的セクター主体で進められてきたが、近年、社会経済が急速に成熟化し、地域住民の二一ズが高度化、多様化する中で、社会資本の整備のあり方が問われるようになってきた。社会資本整備の本来の姿は、公的セクターと地域住民・市民セクター各間のコラボレーション(協働作業)によりなされるものである。すなわち、社会の構成員の参加が可能な仕組みを作り、各セクターが持つ知的資源を有効に活用し、住みたくなるような環境を創り出していけるようなシステムをつくりだしていく必要がある。 建設省は、道路、河川、都市計画の各分野で住民参加の実施を法律で義務づけたり、重要政策に位置づけたり政策の転換を図ってきている。 平成5年に施行された都市計画法では、新たに住民参加の規定が加わった。市町村は都市計画の基本方針(マスタープラン)を定めること、これを定めるときには住民の意見を反映させるために必要な措置を講ずることとなった。法改正に合わせて建設省が出した通達では、r例えば、地区別に関係住民に対しあらかじめ原案を示し、十分に説明しつつ意見を求め、これを積み上げて基本方針の案を作成するものとし、この場合、公聴会・説明会の開催、広報誌やパンフレットの活用、アンケートの実施などを適宜おこなうこと」としている。 平成9年度の河川法の改正では、ダムや堤防などの具体的な整備計画の作成時に住民参加の導入が義務づけられた。 平成10年度からスタートした「新道路整備五箇年計画」は、住民参加や国民の二一ズが直接把握出来る仕組みの充実を図ることを打ち出し、P I方式を導入した。P I方式は、計画策定、意志決定などの段階で国民参加の機会を確立する方式で、参加形態にはアンケートや委員会設置など様々な手法がある。 図一3.王はコンセプチュアルデザインの一般的なプロセスを示したものである。基本方針の設定コミュニケーションデザイン現状の把握と課題設定懇談会計画素案の作成ワ1クシヨ評価ツプ計画の策定図一3.1 コンセプチュアルデザインの一般的プロセス一43一  コンセプチュアルデザインは次のようなプロセスで進められるであろう。  最初に、計画を進めるにあたっての背景、目的、役割、目標年次、対象範囲、対象とする環境範囲、推進主体等を明らかにし、基本方針を設定する。基本方針にもとづき、現状における地域環境、地域経済、住民意識を把握したうえで、要求事項を洗い出し、問題、課題を整理する。これらの問題、課題について要因分析を行い構造化したのち目的物を想定し、計画素案(原案)を作成する。 計画素案は、いくつかの比較案を立案し、その優劣を検討するという形態をとることもある。計画素案を、より実現性のある計画案とするため、過去の事例や専門家の知識を収集し、技術的な可能性、経済性についての評価をおこなうとともに、環境に対する影響評価、社会、経済に及ぼす影響評価等を予測し、計画案の優位性を確認する。 計画の策定にあたっては、できるだけ初期の段階からコミュニケーションデザインの視点を持つことが重要である。これらは懇談会あるいはワークショップという形式で実現される。従来は計画素案ができてから住民が参加するケースが多かった。この場合、計画素案はいわゆるrたたき台」としての位置づけを持つ。しかしながら、計画の必要性までさかのぽり、基本方針から専門家の協力や住民が参加し、コラボレーション(協働作業)を通しながらデザインにおける視点や解決すべき課題の共有化を図り、意識空間の違いを埋めていく必要がある。公的セクターと地域住民・市民セクター間で良好なコミュニケーションが行われている場合を除いて、一般的には行政側と住民側とで価値観、意識空間などが食い違っていることが多い。この違いを理解せず、計画を進めていった場合、無駄なことが行われているという批判を受け、計画の実現が困難となる。2)コンセプチュアルデザインにおける考慮すべき視点およぴ手法 図一3.2にコンセプチュアノレデザインを進めるにあたり、考慮すべき視点と手法を示した。 基本方針の設定段階では、社会経済動向、住民意識等をふまえ地域社会の二一ズを反映させる必要があり、地域住民の参加と連携が重要な視点となる。「21世紀の国土のグランドデザイン」に示される基本目標との関連は十分に配慮する必要がある。 現状の把握と課題設定では、地域社会の活力低下、経済成長低下、少子高齢化、人口減、価値観の多様化などの地域社会問題や、地球温暖化、資源・エネルギー危機などの地球環境間題、騒音、振動、大気汚染、自然環境破壊などの地域環境問題に十分配慮する。地域社会の二一ズ、住民の意識とあわせ、これらを適切な切りqで体系的に把握し、評価することが必要となる。現状を的確に把握するには、現況調査、動向調査、意向調査などの基礎調査を行う場合が多い。これらの調査手法には確率統計学が導入される。情報収集とその分析においては、設問法、チェックリスト法、ブレーンストーミング法、シネクティクス法、アンケート、会議などがある。因子分析し構造化を図る技法としてK J法、I SM、関連樹木法、パターン法、多変量解析などがある。 計画素案はいわゆる「たたき台」として作成される。比較案として複数案提示されることもある。これらは、要求される機能に十分配慮、し、技術的な面での可能性と経済性を検討しながら、将来における期待される効果と、生じる影響について予測を加え、より効果的な計画案として洗練化させてゆく。将来の見通しを立てる手法を大きく分けると、デルファイ法に見られる直感的な方法、シナリオライティングなどの探索的方法、あるべき姿から出発して誘導する規範的な方法、探索的方法と規範的方法を組み合わせたフィードバック法などがある。目標を構想し、その形成をはかるのを支援する代表的な方法としては、戦略的選択法がある。一4を  コミュニケーション・デザインの方法は、住民参加(P I:パブリック・インボルブメント)型にし、初期の段階からP I型で行うのが理想的だと考えられる。また、デザインの過程で様々な分野の専門家の参加を得てコラボレーションにより進めることも重要であろう。意識空間の違いはコラボレーション(協働作業)を通して埋める必要がある。例えば都市防災においてリダンダンシーを持たせることは非常に重要だと考えられるが、個人の立場でリダンダンシーを理解することはそうたやすいことではない。リスクマネジメントの共有化も不可欠である。 情報の提供では、大多数の人々が理解し易い形、ビジュアル・デザインにより生み出した形が必要である。またその後の展開はどうなるのかなどの見通しはシミュレーション技術を使ってイメージが提供されなければならないであろう。 これらを進めるに際しては、ク覆スオーバーな見方、VE、クローズドシステム的な視点を入れるように努力することが必要である。 社会資本には様々な種類や形式があり、それぞれ独自の歴史を有しているが、原理的に採り入れることが可能な技術もあり、異なる技術を取り込むことにより大きく発展する場合もある。構造物間の技術的交流はもっと活発に行って良いように思われる。クロスオーバーな見方とはこのようなことを指している。 現在、建設業界で実施されているVEは、狭い意味でのVEになっているように思われる。枠内でのコスト縮減に限定したようなものとせず、真のVEを目指すべきであろう。性能設計の徹底と連携することによりより効果的に運用が行われると思われる。 現在の技術体系では、建設に必要な資材や建設により生じる廃棄物および影響は、外部不経済化し、システムとしてはオ)プンループ形態をとっている。しかし、持続可能な社会では、出来るだけ耐久性を延ばすことから維持管理のウエイトが大きくなるとともに、外部からの資源の導入を最少限にし、ある単位の系から廃棄物を出さない、クローズドシステム的な視点、即ちゼロエミッションの考え方をとることになるであろう。システムとしてはクローズドループの形態をとる。限られた、あるいは改良した材料を使用し、しかも耐久性のある構造物を設計するということになるであろう。一45一 視点および考慮すべき事項国土のグランドデザイン参加と連携基本方針の設定持続可能な社会循環型社会共生型社会臓確率統計学の導入田情報収「集とその分析祇会の活力低下設問法経済成長の鈍化高齢化祉会 チェックリスト法現状の把握と課少子化 ブレーンストーミング法題設定人口減少 シネクティクス法弱者の増加綴因子分析と構造化価値観の多様化 K J法世代間ギャップ I SM法地域環境問題 関連樹木法地球環境問題 パターン法多変量解析環境保全生命・財産の保全豊かさの実現ぐ]計画素案の作成■将来予測性能と品質 デノレフアイ法耐久性 シナリオライティング法トータノレコスト フィードバック法経済効果闇目標形成安全性 戦略的選択法時間短縮闇効果の定量分析クロスオーバーな視点ものづかいからものづ評  価 くりヘデザインの柔軟性期待される効果旦計画の策定 ダイナミックモデル旧環境影響評価■V E■シミュレーション技術罷モニタリングとフィー生じる影響ドバック顧客満足度ゼロエミッション図一3.2 コンセプチュアルデザインにおける考慮、すべき視点と手法一46一 3)河川整備計画の事例 平成9年の河川法の改正では、河川整備の計画を「河川整備基本方針」とr河川整備計画」に区分し、後者については地方公共団体の長、地域住民等の意見を反映する手続きが導入された。 河川整備計画の策定にあたっては、河川管理者、流域自治体、学識者及び流域住民の柔軟かつ責任ある参加を促すことによって実施することが必要である。策定にあたっては、前提となるr河川整備基本方針」を踏まえ、既存計画等をたたき台としっつ、広範な流域住民の川への関心を喚起し、住民とともに対象とする川の川らしさを確認し合い、治水・利水・環境の3っの視点から地域と川との関わりを見詰め直すことが重要である。そして、霞標とする川の姿を共有し、学習のプロセスを経ながら課題解決のためのシナリオをともに描くことが必要である。以下にその主要なプロセスと手法を示す。           々身身匂倉鳶@〆図一3.3 河川整備計画の概念図①州と地域の状況及び課題の把握 作業を始めるにあたって、まず対象とする川およびその地域の状況を把握するとともに、河川整備計画の前提となる河川整備基本方針の内容を確認し、課題点について確認しておくことが必要である。課題点を明確にしておくことで、ワークショップの目標やテーマに見通しを立てることができる。   ◆川と地域の状況等の把握   ◆河川整備基本方針と課題の確認   ◆現地調査等②地域の意識・意向把握事前に流域の住民団体の活動や性格、住民意識、地元自治体の意向などについて把握しておく。参加手法の検討を行う基礎資料とする。   ◆流域の住民活動・住民意識の把握   ◆地元自治体の意向把握等③原案・基礎資料の作成治水・利水・環境の多様で複雑な問題を分かりやすく示した基礎資料や、話し合いのたたき台、ツールを作成しておく。   ◆話し合いのための基礎資料の作成   ◆原案の作成等一47一 河川整備基本方針川と地域の状況及礪題の把握治水関運の既存計圃・川と地域の状況把握利水関運の既存計画・河川整備基本方針と課題確認治水・利水関連の諸条件澗川環境管理基本計画環境関連の既存調登・計画地域と川に関する諸資料・現地調査等地元自治体の意向把握地域の住民活動・    住民意識の杷握個別課題の検討・原案の作成・基礎資料の作成 ・現状把握・川地図(ベースマツカ作成等 ・課題点整理参加手法のヂザイン専門家の協力確笠.薦磯住罠呼掛け・公募流域懇談会の組織化治水 環境  利水塵褻壷園團匝亟亜]川らしさ探求ws川地園づくりWS「巫嚢ヨ [亟翻璽講一フィードバック流域懇談会・ワークシ遡ップの運営河川整備計画案の策定流域懇談会の継続自治体の長の意見聴取河川整備計画の決定協力・協働の仕組みづくりー図一3.4河川整備計画の策定プロセス一48一 ④住民参加手法(ワークショップ)のデザイン r事前準備」及び「地域の意識把握」の結果を考慮し、河川整備計画への住民参加の形態及びそのプロセス、プログラム、参加形態(ワークシ葺ップの3要素)を検討する。ここでは、対象とする川の規模や流域事唐、住民の意識レベルなどを考慮し、その地域や川に適した望ましい手法を検討する。   ◆ワークショップのプロセスをデザインする   ◆参加のプログラムのデザイン   ◆参加形態のデザイン等連携の仕組みづくり〈・一一・プランの策定提壺扇評価検討、■㎜ 「「肖「「■プラン案の策定解決策の模索思標の共有化学習研究問題点の共通認識知識情報伝達交換話し合いの場づくり「一f佃㎜■¶踊図一3.5 ワークショップの発展プロセスの例表一3.1 ワークショップのプログラムの例住民参加の手法例知識鞘報の伝達と交話し合いの場づくり5『1陰ハ問題点の共通学習研究目標の解決策 ラン評価検共有化の模索案づくり討識 ラン策定・提需・…日ム1。 WS1 』づくもWS1 隣WS1’  ・WSム扁一マ1伽ム1…、 S全繋●@醗繊訟繍賜議畿遷鍛鐵懇簸機瀧i購i 毒麟渤叔事 銭購茄磁麟融鷺 鱈鍍掛部遣艦隈轍織磁曝  櫛鰯灘囎曝議   纈鍛鐵繊察纏 建講欝淑搬    (μ羅漢流域通情発i行衷棄・仏ン流嬉 働般 住 民図一3.6 参加形態のデザイン例一49一●簸欝● ⑤懇談会・ワークショップの運営具体的な懇談会・ワークショップを運営する。会の開催準備や資料作成、諸晴報の提供等を行うとともに、会の進行をコーディネートする。また議事の記録・整理を行う。 ここでは、達成する目標やテーマ、プロセスを明確に伝達したり、正確な情報を提供する、ビジュアルで分かりやすい表現に努める、参加者の自由な発言を保証すること等が重要である。⑥合意形成合意形成は、問題が大きく複雑なものほど難しい場合が多い。この場合はその川特有の「川らしさ」を共有することから始めることがよいと考えられる。ゆるやかな大枠の合意を行い、できるところから具体テーマに取り組んでいくことも賢明である。この場合、合意内容にっいて見直し・フィードバックの道筋を用意しておく。また無理やりすべての合意を目指すのではなく、合意できる事項だけでもゆるやかに合意し、課題点は課題点として残す姿勢も必要である。⑦河川整備計画書の策定話し合い合意形成された事項をもとに河川整備計画書を策定する。河川整備計画には「計画の期間」「計画の目標」「河川工事の目的・種類・施工場所」f河川管理施設の機能の概要」「河川の維持目的、種類、施工場所」等について記載することが必要となる。⑧河川管理における協力・協調(連携)の仕組みづくり 河川整備計画の整備効果を地域住民にわかりやすく伝達するとともに、相互に意見交換できるような仕懇みをつくる。具体的には、流域の懇談会を存続させ、河川管理者、地元自治体、住民、学識者等から構成される流域ネットワークの構築を図る。以上に示した河川整備計画の策定プロセスは改正河川法に沿ったものである。しかしながら、以下の図のように河川整備基本方針にあたるベースコンセプトの検討時点から、r考慮すべき事項漆を考慮しつつ多様な主体の参画を図ることも想定できる。一50一 鍵難ii…i……嚢醗    旦   一    『 ■ P治水要件利水・生業◎    閥 甲    「    e 流域の社会環境住民意識 賊欄擁潮雛難雛轟の意向の参画住民参加のデザイン團調の個別課題の検討 参画協働によ蚤デザイン作業ワ瓶クシ纏プ愛援ンステム川つくりの詳細デザイン1斑つ惹駐磁窒櫨爺鍵確ッ 川との関わ陽1 の意見拳ける参加 連携の 仕組みづ、くり…偽衡作業によ1る,州つくりの集i践協働による川との 関わサの展開図一3.7河川整備計画におけるコンセプチュアルデザインのプロセス案一5ト 4)道路整備計画の事例①P Iの導入 道路行政の推進にあたり、道路利用者の二一ズを的確に反映させるため、P I(パブリック・インボルブメント)方式を導入し、計画段階から公衆(市民、関係公共団体、道路事業者、影響される企業の代表、交通私企業、他の興味ある団体等)が参画し、対話をとおして道路整備計画を実施する。②調整会議 主として事業主体である国、自治体の関係者で構成され、整備の必要性、事業の進め方、委員会等の運営方式等について検討し、合意形成を図る。この段階から市民が参加することが望ましい。③アンケート調査の実施 道路整備の二一ズについては、社会を構成する多くの主体(市民、沿道住民、企業、各種団体等)から、公平に意見を収集することを目的とし、アンケート調査を実施する。これらは二一ズに応じ、広域的な観点と沿道周辺地域の観点とに着目して行う。 実施段階としては、整備の必要性を判断する時点と、整備計画を決定する時点が適切である。④検討委員会 検討委員会は、従来のような「計画の最終決定機関」として位置づけず、住民等の合意の必要性を重視して運営する。整備の必要性や整備の基本方針など、計画の基本条件に関わる事項については、公開討論の場の設定を含め、情報公開性の高い開催形式を検討する。委員会メンバーには公募により市民代表者や権利関係者を入れる。整備計画案の検討にあたっては、小中学生や主婦等を含め、幅広い年齢層の意見を取り入れられる検討システムを導入することが必要。⑤ワークショツプ 密接に利害関係のある沿道住民を主体として構成し、具体的な整備課題、整備計画案等について審議する。一52一 整備の必要性明確化㎜噺調整会議国・自治体の関係期問アンケート調査住民代表必要性の決定検討委員会関係自治体学識経験者関係企業整備課題の整理ワークショップ比較計画案作成検討委員会沿道住民住民代表関係自治体学識経験者関係企業社会経済影響評価環境影響評価住民代表総合評価検討委員会関係自治体学識経験者関係企業アンケート調査整備計画案の設定ワークショップ図一3.8 P王方式による道路整備計画のプロセス一53一 4章 コンセプチュアル・デザインを実現・運営するためのマネジメント体制1)マネジメントの必要性   1章にて述べられているように、コンセプチュアル・デザインは、個々の部材,構造 物などの単体としてとらえるのではなく、時問軸も含めた全体系のなかで、一つの事象  を評価するものである。その為には、様々な要求性能(機能)・立場(セクター)・周 辺環境の経年変化等を組込み、総合的な意志決定を行わなければならない。っまり、全 体系を運営・管理することがコンセプチュアル・デザインにおいて、極めて重要な役割  を担うことになる。  我国において、明治から昭和30年代の高度成長時代に至るまで、公共事業は、社会・ 経済・生活の基盤をなし生活レベルの向上に寄与するものとして、ほぼ無条件に支持を 受けてきた。1)この時代において、公共事業によって、もたらされる便益は、ほぼ完全 に近いものと考えられてきた。しかし、最近になって必要最小・最低限のみならず、一 部では成熟したレベルの社会生活が営める段階に到達つつある。下水道・クリーンエネ ルギーなどの今後も積極的に整備を計る分野もあるが、一般的には、緊急渡などの要求  レベルは緩和されつつあり、必ずしもすぺての公共事業計画が是非必要なものとして受 け入れられているわけでない。また、従来のような個々の構造物毎の単位ではなく、一 っの系とレて、その有用性を確実に評価することが求められるようになってきている。 すなわち、橋梁,トンネルだけではなく、1本の道路でもなく、点が線へ更には面と見 なし、一つの交通体系としてとらえるのである。また、価値観の変化や社会全体の急速 な動きと複雑化,生活様式の多様化が進む現在において、社会基盤整備プロジェクトを 推進するには、その公正さ(£atr),便益(bene査t)明快な説明(accoLmtabi批y)が 重要なポイントとなる。意志決定(評価)のための基本となるデータを集積し、整理し て、そして、判断する(もしくは判断するためのポイントを抽出する)技術が求められ る。2),3)   これらを系統立てて処理するためにマネジメントが存在する。これまで、このような マネジメントは、必要性が乏しかった故にその価値を認められることが少なかった。(と 思われる。)しかし、今後、社会基盤整備などでは、複雑化した社会・経済、環境への インパクトの重要性、価値観の多様化などにより、その評価が難しくなってきている。 このような状況においては、合意形成、意志決定のためのシステムを管理する技術(マ ネジメント〉が重要な役割を担うことになる。2)マネジメントの手法  マネジメントの手法とは、デザインを適確に評価する手法でもある。ここで、マネジ メントは、2つの立場があることから始まる。①つくる側の考え方・立場②つかう側の考え方・立場 ①は、整備の主体およびそれに加わる団体等であり、宮のみならず民・学も入る。地方、②は、広くとらえれば、PI(Publiclnvolveme批)、狭くは、地域住民であり、受け身の立場に立つ弱者が含まれる。 (図一生1) これまでは、すべて①の考え方・立場が、事業の展開を圧倒的に支配してきた。①は、その分野の専門家であり、予算を準備し、また、デザインが対象としているシステムを一54一 ライフサイクルでとらえうる立場にもある。②の立場は、①の立場に含まれていることもあった。②は、①と対称的な立場にある。デザインにおいて、②は、①と競うのではなく、補完するのでもなく、寄与するのである。つまり、②は、つかう立場からデザインについて、以下の意見を出すことが求められる。(a)計画に対する疑間を提示する。(b)要望を明確に示す。(c)つかう側の意志統一を図る。インフラ整備マネジメント口i正麺匝庭㊧つかi璽コつくる劃ハー扉ヨ直接的な影響予算/負担企画・計画窺轟亜〕要求仕様供用期間廃棄/再利用運用方法ソフトの二一ズ壁リ璽直接的な影響次世代等への影響㎜燃循環竺壷9子供老人への配慮障害者への配慮図一4.1社会基盤整備におけるマネジメントの一例4)一55一  ①と②の立場を調整し、①と②が協働で評価するシステム(コラボレーション〉を作りあげる必要がある。一般に用いられるのが、建設マネジメントにおける事業評価手法,また、土木計画学や公共経済学との融合も必要となる。 一例として、多層多段階評価手法を以下に示す。これは、従来の一方通行ノンストップと異なり、事業計画への見直しなどを含めたものとなっている。6)(a)計画の必要性と社会的意義を確認し、合意する段階      寺(b)計画の実施により生じる影響を評価しながら計画内容を定める計画協議の段階      寺(c)十分な議論を尽くした後、計画決定・事業実施する段階      尋(d)完成後に評価する段階 もう一つの例として、社会基盤施設の整備に関するプ覆セスをとりあげる。この整備のあり方を検討する場合、図一4.2に示すように投資(負担)一機能形成一効果発生一満足度獲得一投資(負担)という循環の形成が考えられる。この循環がスムーズに流れることがマネジメントを行う目的でもある。 機能(公共サービス・インフラ施設)運営・建設方法経済・環境システム 効果投資(経済波及・(各人の税環境保金)価値判断負担)満足度コンセンサス形成(各人が感じる価値)図一4.2社会基盤整備過程の循環模式図3)3)マネジメント体制の確立に陶けて  今後、社会資本の整備は、公的セクター主体から公的セクターのみならず、地域住民・ 市民各セクターの連帯、コラボレーション(協働作業)により推進されていくスタイル に変化していくであろう。また、地方分権法が機能するにつれて、社会資本の整備の調一56一 整役は地方公共団体が果たすことになっていくものと思われる。このような申で、コラボーレションにより社会資本の整備を進める例も増えてきた。しかし、現状は、不十分だといわざるを得ない。例えば、デザインのプロセスの中に「視点および考慮すべき事項、課題」の共有化をいれているが、意識的に取り上げない限り議論されることもないであろう。「視点および考慮すべき事項、課題」のような動機づけ、戦略の明確化が充分議論されるようにマネジメントをしていくことが必要と考える。 更に重要なことは、当初の計画内容とは異なる内容の整備計画をコラボーレションにより創り出していることである。閉鎖系ではなく開放系として、集中ではなく分散、トップダウンではなくボトムアップヘ、最適化ではなく適応へ、均質性から多様性へ、さらに決定論から創発性へ、このような生物の持つ“自己組織化”能力に学ぶ必要があるように、思われる。 この研究のテーマとして、次のような項目をあげることができるであろう。  ・社会的合意形成の図り方  ・協働作業(コラボーレション)の場づくり・進め方  ・市民セクターの参加  ・マネジャーの継続的育成 デザインをしていく場合にぶつかるのは、現在の法体系や社会経済システムのあり方ではないかと思われる。例えば、健全な水循環を匿指す場合、水行政の一元化、水循環の観点からの学間の融合化、水基本法の制定化などの問題にぶつかるであろう。縦割り行政が支障となる場合がある。都市化による新型都市水害の発生に象徴されるように、治水を進めるには、河川工事の重要性はもちろんであるが、流域の視点に立ち、流域の土地利用の変化による水循環の変化と水害との不可分の関係に注目してこそ、その本質が理解できるであろう。他方、八一ドヘの対応として、緊急時の治水にすべてを一元管理するシステムも必要である。例えば、米国のF EMA(Federal EmergencyManegementAgency連邦緊急管理庁〉は、災害情報をすべて統括するこ.とにより、危機管理を行うものである。FEMAのマネジメント・ポリシーは、コンセプチュアル・デザインにも適用できるものである。  ・組織の柔軟性  ・卓越したリーダーシップ  ・専門家(集団)の参画  ・地域住民からの厚い信頼を支持出典・参考文献 1)石田東生‘‘社会資本整備における合意形成と参加のあり方’》土木学会誌,Vo1.88,  June1999 2)大熊久夫‘‘道路整備の合意形成’》土木学会誌,Vo1.88,Jtmel999 3)渡邊法美“インフラストラクチャーシステムに関する基礎的考案’建設マネージメ   ント研究論文集,Vol.6,1998 4)大堀勝正‘‘公共性を確保するためのインフラ評価手法についで’建設マネージメン   ト研究論文集,Vol.6,1998 5)パシフィク・コンサルタント“先進諸国公共事業システム調査報告’》1997 6)小浪博英、鈴木信太郎、広瀬盛行‘‘土木計画”彰国社,1999 7)小宮山宏“地球持続の技術”岩波新書,1999一57一 5章 コンセプチュアル・デザイン支援システム支援システムは、大きくは①ナレッジ・マネジメント支援システム②コラボレーション促進支援システム③人材育成支援システムの3つに分けることが出来るであろう、支援システムの総体を図一5」に示す。謎鞍雑財の議鷹薫譲S F} 1地域の状沢及び課題の艶握 原霧墓礎資料の製作3烈ミュ黒ケー  ンデザイン4,懇談会などの組織化5,懇談会・ワ呼クショップ等の運営6,整備など計画の策定コラボレーション促進支援システム振欝講撰糞雛膨製灘慾熱駆欝財礒援ソヌテ鐵 支援ソステ蝦曲饗滋緊鞍鰍図一5.1 支援システムの総体1)ナレッジ・マネジメント支援システム コミュニケ…ション・デザインを進める上で、ナレッジ・マネジメントは基本的である。ナレッジ・マネジメントは、考慮すべき視点・課題を明らかにして動機づけや戦略の明確化を行う上で、またデザインを支える手法の確立やコラボレーションを行う上で重要な役割を果たす。 知識創造のモードは、よく、図一5.2に示すような表出化、連結化、内面化、共同化の4モードに分類される。 表出化(extemahzation)とは、暗黙知を明確なコンセプトに表すプロセスで、対話すなわち共同思考によってひきおこされる。演繹法や帰納法をもちいてコンセプトを創り出すのはこれにあたる。連結化(combination)とは、コンセプトを組み合わせて一つの知識体系を創り出すプロ一58一 セスで、書類、ミーティング、電話、コンピュータ通信ネットワークなどを通じて知識を交換しながら組み合わせていくモードである。 内面化(intemalization)とは、形式知を暗黙知へ体化するプロセスで、個々人の体験が共同化、表出化、連結化を通じて、メンタル・モデルや技術的ノウハウという形で暗黙知ベースヘ内面化されるとき、それは彼らにとって非常に貴重な財産となるはずである。形式知を暗黙知に内面化するためには、書類、マニュアル、物語などに言語化・図式化されていることが必要である。文章化は、体験を内面化するのを助けて暗黙知を豊かにする。文書やマニュアルは形式知の移転を助け、ある人の経験を他の人に追体験させることが出来る。 共同化(socializat重on)とは経験を共有することによって、メンタル・モデルや技能などの暗黙知を創造するプ覆セスである。 ナレッジ・マネジメントを進める上で重要なことは、徹底的に知織をプロセスに分解することである。プロセスが細分化されれば、その知織は多くの人に伝承できる。つまり、ナレッジのシェアリングが可能となるからである。 「知識の創造活用」であるナレッジ・マネジメントとは、集団と個人が一体となって活動を進めるための枠組みづくりであり、過去に経験のない事象に対する継続的な解の追求作業である。ナレッジ・シェアリング、ナレッジ・バン久ナレッジ・マッピング等を共有し連携し、支援システムに生かしていく事が重要である。IIlndividual個人(暗黙知→暗黙知)個人相互の知の共有を はかる程度(暗黙知一レ形式知)恩いやノウハウをGIGroup集団 書語化するO:Organization組織内面化 連結化O㌧1形式知暗黙知(形式知一レ形式知)(形式知→・暗黙知)試行や実践により個人に取り込む知を購存の知識や情報などと組み舎わせて具体的な形にする形式知形式知図一5.2 知識創造の4モード一59一ある点(点線)から他の知(実線)に転換する 2)コラボレーション促進支援システム 社会資本の整備におけるコンセプチュアル・デザインでは、各セクターの参加と連携が重要であり、各セクターは責任を持って協働作業を行っていくことになる。これを可能とするためには情報公開と説明責任(アカウンタビリティー)が不可欠である。そのための手法としては、パンフレットの配布、プレゼンテーション(G I S、CG,アニメーション,パノラマ動画などのダイナミック映像)、インターネット等による情報公開などがある。 更に、各分野の専門家と市民の代表を中心メンバーとする経験交流(コミニュケーション)場の設定、学習会の組織化、NPO等への財政支援を進めていくための制度(組織〉の確立、などが必要になる。 3)人材育成支援システム 知識社会は,文化的素養,文明的素養および所属組織と自己の位置づけや価値を認識する自律能力をもった人材が必要である。文化的素養は、マルチリンガル能力で、対人間のコミュニケーション能力だけでなく、他の異文化についての理解能力も含む、文明的素養は、情報、知識などの処理と応用に関する能力である。 知識社会の人材に求められる能力は、 「,思考力と知識探索力」に集約される。これらの資質は、独創的で、創造的な資質を育むものとなり、知識社会におけるリーダーが保有しなければならない資質を支援するシステムが必要となる、支援には、資質を育むための研修等支援、知識を得るための情報(ニュース等)・資源(データ・技術等)を常に供給する支援、様々な専門家との交流(コネクション)をするための支援、これらの支援により人材の育成がなされていくと考えられる。 これら、支援システムには、戦略形で、データベース機能、解析処理機能、ビジュアルな表示機能をもち、情報をデータベースから引出し一次情報およびバッファリングやシュミレーション機能により得られる二次庸報を作成表示すると共に、CG等を組み込んで理解しやすい映像表現を可能とし、かつプレゼンテーションにも有効なツールであるものが求められている、これらに応えるもののひとつにG l Sがある。 GISはGeographichfor臓tionSystemあるいはGeographicalhformationSyste醗の略である。G I Sは次のように定義される。rG I Sは、図形陵報と属性時報を統合的にデータベース化し、検索、表示、空間分析、処理などを可能にしたシステムであり、他のアプリケーションとの統合的なプラットフォームともなりうるシステムである。j G I Sは情報空間をデザインするツールであるということが出来るであろう。このような性質を持つため、G I Sは空間情報システムとも呼ばれる。G I Sの構成と基本機能をイメージすると図一5.3のように表現できる。 図形情報とその属性情報からなるデータベースをバーチャル空間上につくり、それを利用して必要な情報の表示、検索を可能とするとともに、情報を組み合わせることによって主題図を生成することができる。主題図とは、ある目的に合った形で形成される様々な特殊用途の地図をいう。また、地理的計量処理、近隣分析、バッファリング処理、オーバレイ処理、ネットワーク分析などの空間分析をおこなうことも可能である。以上は、G l Sの持つ基本機能であるが、他のアプリケーションソフトと連携することにより様々な機能を付加することも可能である。 このようにG I Sは拡張性を持っていると書うことが出来るであろう。付加価値をつけられ成長した情報は、計画、管理などに有効に活用できると共に、PA(社会的合意形成)を一60一 成し遂げるのにも大きな役割を果たすことができる。また、デジタル化された情報は、CALS環境の構築を促すであろう。報告書などの成果物のビジュアル化やデジタル化に進みやすくなることは言うまでもない。譲闘黛i鰍晒理朗議i量処理鑛隣灘析鱗蟻灘精報空間RA(社套的含意形成藝図面報告書の作成図一5.3 G I Sの構成と基本機能 次に基本機能について少し述べる。最初はデータベースである。G I Sでは地理情報は、図形情報と属性情報の二つの情報の組み合わせによって表現される。図形情報は地理情報が対応する空問的な位置や範囲、形状を表す情報で、属性購報は地理情報の中で図形情報以外の全ての情報である。デジタル地図を例にとると、図形庸報は地図に描かれたさまざまな地物(図形)に対応し、それは位置と形状を表している。一方、属性情報は、建物や道路などの地物に貼り付けられている情報である。図一5,4はその例を示す。 図に示すように図形情報は、一般にレイヤー構造をとる。すなわち情報は地物ごとにイメージとしては透明なフィルム上につくられる。こうしておくと管理が楽なだけでなく、修正も容易にすることができる。また、レイヤーの重ね合わせを変えることにより様々な主題図をつくることも可能である。一61一 幾侮繕報繍縫精報㈱磁燐轍   ゆ鰐鱗亀・妙磯疹薇ぞ、 賭◎鱈灘路陛ヒ鰻鋏道駅轡    濠’  諾  難物の形    〆磯膨醤図一5.4 幾何清報(図形情報)と属性情報 次に図形情報の表現方式についてふれる。表現方式は大きく二つに分けられる。一つはベクター表現で、図形の形状を点、線、線で囲まれた閉図形であるポリゴン(あるいは面)に分け、それぞれをX、Y座標値と長さの緯み合わせで地物の位置や形状、そのつながりを表す表現方法である。もう一つはラスター表現と呼ばれる表現形式で、二次元表面を細かいメッシュに分割して表現する方法である。ラスター型データは、メッシュデータとも呼ばれる。また、出力図が絵のように見えるため画像データと呼ばれることもある。 ベクター型データの場合は、出力データに柔軟性があるとか、データの更新が容易であるなどの特徴を持つ。属性データを付加したり、座標変換などの加工が容易であるため、様々な用途に使うことが出来る。ラスター型データの場合は、コンピュータでの加工は一般には難しい。また、更新する場合、すべて入力し直さなければならない。 図一5.5はベクターとラスターの表現方式の違いを具体的に示したものである。ラスター型データは、メッシュ間隔に依存するがベクターデータと比較すると粗い表現となる。また地図を拡大するとグリッドが大きくなりすぎて地物の構造が認識できなくなる。一方、ベクター型データは基図縮尺に依存するが正確に表現できる。また、地図を拡大しても形状がくずれることはない。一62一     ベクター表現ラスター表現水道管(線フィーチャー)  道路(面フィー乎ヤー)噂:1届甲Or甲・}o鵯一”一鍛癌甲、ン’鵬;醸灘…灘語麟・”麟鋤翼建物(薗フィーチヤー)点フイーチヤー)            建物(薗フ  土地(筆)(面フイー・チヤー)土                       図一5.5ベクター表現とラスター表現属性情報の場合は、表現には文字、数f直形式、写真などが利用されている。次に、空問分析機能について少し述べておきたい。G I Sは以下のような機能をもつ。①地理的計量処理これはG I Sの持つ基本機能で、幾何学的な計測を行うものである。地図上の距離、周長、面積、体積、重心座標などを求めることが出来る。②バッファリング処理これは、点、線、面などの図形から等しい距離にある領域を確定する手法であり、図一5.6に示すようなマーケティングの分野で盛んに使われている。また、環境アセスメントなどでは道路や鉄道などの環境に与える影響、騒音、振動などの影響範囲の概略の設定等にも使われている。       雛..醗 議   叢灘      翻.鰻灘轟系列店      1、蒙,縷 綴灘麗      灘響灘.難謹難         鰯蝶鞭、…        、…繍雛轍   鱗難        職饗籔 ・.…譲難灘籔・図一5.6 バッファリング処理        一63一ライバル店記号店舗数麟7愈9 ③オーバレイ処理これは、同一地域を対象に、属性の異なる複数のレイヤーを重ね合わせて新しい主題図を作成する手法である。様々な属性を組み合わせて最適な地域を探り出す適地選定などにもこの機能が利用されている。また、市街地の発展や土地利用の変化など、属性は同じであるが年次の異なる主題図の重ね合わせも良く行われる。AUBA∩BA∩B図一5。7オーバーレイ処理の基本パターン④ネットワーク分析これは最短距離の探索などに利用されている。公設消防における消火活動や流通分野で使われている機能である。 G至Sは重要な役割を果たすと考えられるが、それには国土空間データ基盤の整備が不可欠である。図一5。8に示すように国土空間データ基盤は、大きく3っの要素からなる。第1は空問データ基盤で、基盤的な地図データおよび位置参照情報を対象に空間データ基盤として項目を標準化したもの。第2は基本空間データで、空間データ基盤に結びつけて利用される台帳、統計庸報などのうち、公共的観点から基本的なものと考えられるデータをいう。第3はデジタル画像で航空写真・衛星画像などをさしている。一64一 l ・'l :b.T--I mjT''-7:1:)H(PT'-(tl :t!a I Z :lc i r ;tFFT'fiT'- (1;:fRT'-f ' I ip-llc llLt.- L)T"'/'a''-7'-'=,a)f--...---fR,a)fLha))ri * f-; 2: UCJ :; 1ba).l'-'7'-,lI65,lrf ," T'-i ) 図 59 :国土空間データ基盤とクリアリングハウスのイメージ         OO県△△地方のG l Sデータを利用する者    大縮尺地図・ ☆☆庁         曜一}航空写真を所有しています。クリア》ンクヲ、ウス無料で提供できます。申し込みは一航空写真、ユーザー)回答問合せ主な産業に関するG l Sデータ問含せを見つけたい。例アリンゲハウス☆☆庁、ロ1コ省、◇◇省、OO県00市、◇◇農協1 《△商工会議所回答問合せ入力壁勘厨都市計画区域の2500分の屡のにある。デジタル地図があります。フロッピーを販売していますので回答申し込んで下さい。     “や曝FL利用方法は一・ ロロ省問合せ OO市クリア1ルゲハウス園答      事誇OO市内の2500分の1地形図が茜勤緯 欝偏瓢然鞭して緬愚問舎せ◇◇農協クリアリンゲハウス回答インタ1ネツト騨ヂ匂      . 、問合せ △△省クリアリンゲハウス回答農地と森林の5000分の1のデジタ地図があります。OO県を通じて利用申請してくださ謬墾茄蟹 ぞ璽]ρ匝⋮A    膨        9…ヨ三…三…i[・三≡…三…1…鋸三三・ヨ慕モ解’嚢ムム商工会議所少し古いですが、航空写真をもっていますので、閲覧はできます。問合せ問合せ回答回答クリアリンゲハウス OO県クリア1ルゲハウス繍編灘撒耀作蚕劃市町村別の農業・商業・工業のデータベースがあります。オンラインのアクセス方法は・・ 御       磨墜三  る粘℃A    8    c訟離、ダ  あ樽覧 β磐、・憲三三葺………三ヨ1==三三…三・CD−ROM一66一 一11年度建設行政の主要課題一.羨.。総合的な国土マネジメントの推進謄国鐙窒闘漿一饗墓盤⑬提進鷺閑羨iる長瑚談画瓢豆.国土マネジき繊穰顯勧簗醐翻繋醐縫i進腰撫めの条爆整糧Io→1皿.政策の進め方の改革1製ミ銚ユゲーソヨノ型国出行政の推進2行政改革の推進韓冨 甲図一5⑯国土マネジ奨銘蕪と国ま空問データ基盤 6章 事例研究 コンセプチュアル・デザインを明確に意識して社会資本の整備を進めている例は少ない。しかし、コンセプチュアル・デザインのコアとなるP Iによるコラボレーション(協働作業)で社会資本の整備を進めている例は次第に多くなっている。ここではそのような事例を採り上げることとする。 近年、インフラ整備事業における事業計画策定への市民参加の重要性が認識され始めてきたことにより、インフラ整備事業の様々な分野で計画策定プロセスに市民・住民参加手続きの組み込まれた制度・システムが整備されてきている。 平成4年の都市計画法改正によって定められた都市計画マスタープランの位置づけにも示されているように、これからの都市計画においては、市民参加を前提としている。 平成9年に河川法が改正され、従来の工事実施基本計画は、河川整備基本方針と河川整備計画に区分され、河川管理者が河川整備計画の案を作成しようとする場合において必要と認めるときは、学識経験者からの意見聴取や公聴会の開催など地域住民の意見を反映させるための措置を講ずることとされた。 平成10年度からスタートした「新たな道路整備五箇年計画」は、”道路事業の透明性の確保、P I(パブリック・インボルブメント)方式の実施、パートナーシップの確立”をうたっている。 !)日本での事例◆横浜市による恩田元石想線の道路計画P 横浜市は青葉区の道路事業について、計画の当初から住民とのコミュニケーションを図りながら計画策定を試みている。道路事業は、住環境の向上などと違って、住民の利害が一致しない広域的な道路事業に、計画当初から住民参加を図った点で注目される。 中では、まず青葉区住民に広くアンケートを行うとともに、地区ごとに意見交換会や懇談会などを開催が開催された。そして、さらに密度の高い意見交換を行う場としてr住民参加の道路造り委員会」を設けている。この委員会には、公募住民、地区に居住する専門家、横浜市職員が参加し、意見交換のルールづくりから議論を始め、複数の計画ルート案の比較検討まで行っている。●住民参却の大ざっばな流れ特宏住屍との議譲(委員会)住民の意碕をアンケート聰驚       ↓意見交撮会などで麟業の趣琢を睨明       ↓慧見交換会などで計海のあト坊を組譲議瞼の進め方や計爾のあり方を検肘再ぴ計顕の謝ナ方を臨論さらに計面のあり方を諮める、窒て墾鞭95隼度からアンケート調棄で住民の意見を集約アンケート隅査結果の解纐図一6.王 住民とのコミュニケーションのプロセス略8一  この複数のルート案には、横浜市のたたき台を提示した後に住民から出た代替案がもとになっている。また横浜市は、「整備しない」という選択肢も用意している。最終的には、委員会で絞り込まれたルート案(複数〉を一般住民に提示し、アンケート調査によって意見の集約が図られ、横浜市が意思決定を行う予定とされる。驚97隼{2潟の第15回委員会で使った資料では,ルート案がもう少し整理されている   図一6.2  住民が提案した代替案をもとにした道路ルート案◆道路審議会建議の作成におけるパブリック・インボルブメント1) パブリック・インボルブメントとは、広い意味での公衆(public)が、計画段階からその策定に参画するという意味とされる2)。道路審議会のヂ21世紀のみちを考える委員会」では、建議をまとめるにあたって国民意識を探るため、パブリック・インボルブメントを導入し、のべ4万人の意見が集計・分析された。 まず、委員会は道路関係の諸データと質問をセットにした「キックオフ・レポー肩を用意し、全国の学校、経済団体、道路利用団体などに向けて53万部を配布した。中では、「これからの道はどうあるべきか」、「交通渋滞をなくすにはどうすればよいか」、r地域の合意のもとで道づくりを進めるにはどうすればよいか」など、王2テーマごとに意見を自由に書いてもらうよう要請し、約3万5000人から返答を受けている。またこの間にも、地方の声を闘くため、全国で地方懇談会を63回、シンポジウムを21回開催している。 これらの意見は集計・分析された後、「ボイス・レポート」として取りまとめられるとともに、これをもとに委員会で道路計画の基本的な考え方が検討された。そして、この基本的考え方が再度国民に示され、広く評価と意見を求め、約1万5000人から意見が集められた。 このように、往復2回のやりとり、のべ4万人の意見の集計・分析の末に建議がまとめられているのである。一69一 ●住民参加の大ざっぱな流れ嚢鱒鱒奪鎌鱒鱗㊧穫欝せられた槻 分 イー一ト1と璽日鎌鰻樋騨購亟藝蓬璽一建縢二ニコ道賊健鋤   コ図一6。3 コミュニケーションのプロセス1翻目の意見募集で,段ボール箱にして64箱分の手紙が寄せられた。約3万5000人の国民からの意見だ                             (写真=本誌)図一6.4 第1回目の意見募集で集めれらた国民からの意見◆北沢川緑道整備1) 東京都世田谷区では、老朽化した緑道の改修にあたって、せせらぎを整備する構想を打ち出した。そして、その構想当初から住民の参加が取り入れられ、数多くのワークショップを経ながら、10年余りの時間をかけて事業が進行している。 当初は、緑道に存在しなかったせせらぎを[つくるか否か」の議論が、「茶話会」と呼ばれる住民参加の会合で、約2年間を費やして行われている。またその他にも、周辺住民に対する「緑道だより」の送付・配布や、利用者アンケート、沿道住民の個別訪問、沿道小学校の教師との座談会など、幅広く住民の意見が集められた。そして、これらの意見が「茶話会」にも伝えられるとともに、指摘された問題の解決策が練られた。このような経過を経て、当初は反対の声が強かったものの、最終的には住民の合意を得て基本設計が行われることになる。 その後、r茶話会」は名称を「北沢川緑道を育てる会」に変更し、ワークショップを行一70一 いながら、住民の様々なアイディアを練る場に発展している。そこでは、住民のアイディアを取り入れ、基本設計が大幅に変更された実施設計が行われた。基本設計では直線であった水路に緩やかな蛇行がつけられ、遊歩道の配置が変更され、植栽の種類も豊富になった。 このように、この事例では構想当初から実施設計まで、徹底して住民とのコミュニケーションが図られている。そして、このようなプロセスを通して、水辺環境を学習する住民グループや、せせらぎの日常的な管理を行う住民グループも生まれている。●蕾本股計の当初案へ牛遊歩道 』鍼.・水蹟遊歩通   ξ、_鷹.就鋤遊歩道 きゑぽガのなねタ     水路を蛇行させ,幅にも変化をつけた    ソ糠栽の塊には瞥腰かけられる         水路  輿験区を殴けた轟さの柵を設罐憲.(1麺遊歩進ベンチは。人が霧ることのでき0     20鯖ない小型のものに水路を片側に寄せて,2本に分かれていた遊歩遊を1本にまとめた/図一6.5 当初の基本設計と最終的なプラン◆住民運動との対話による高速道路整備(フランス)3) フランスのナンテール市では、高速道路の建設に反対する住民運動に対して、行政が時問をかけた対話をすることによって、高速道路が地下構造化されて建設されると同時に住環境の改善も図られた。 1987年にナンテール市の中心部を商速道路が地上で交差する計画が発表され、これに疑問を持った住民がrナンテール市高速道路周辺住民の利益を守る会」(略称アディラン)をつくり反対運動が展開された。そこでは、デモや市民への呼びかけ、政治家などへの要請、シンポジウムなどが行われた。 当初は、反対運動に相手をしなかった行政当局も、地方議員などがアディランの活動を指示したことこともあり、次第に住民と対話し情報公開を行うようになった。また、r高速道路、鉄道など全国基盤設備整備計画遂行にあたっては、透明かつ民主的な討議一71一 をすること」という主旨の通達(通称ビアンコ通達)も、住民との対話を促したとされる。 そして、様々なコミュニケーションが図られる中で、双方の考え方や情報の共有化のプロセスを経て高速道路建設の必要性が住民に認められると同時に、よりよい形に様々な計画変更が図られた。高速道路は当初の高架、地表方式から、かなりの部分が地下構造に変更され、開削部分も景観や騒音に配慮した工法が採用された。また、高速道路建設の以前、車で溢れかえっていた周辺道路には、部分的であるが、自転車道路も併設されるなど住環境の改善も図られたのである。◆住民参加による川づくり計画の策定(鳥取県の全住民参加方式)4) 川づくりにおける住民参加として、、輪取県で行われている「サロン方式」と称される住民参加の計画策定手法が注目されている。 これは、河川の整備計画が構想された当初の段階から、地域の住民全員を対象としたサロン(集会)が開かれ、地域住民の思いが十分に聞き取られ、それが可能な限り整備計画に盛り込まれていく手法である。このサ滋ンの運営においては、以下の5つの留意点があるとされている。①②③④⑤出席者は肩書きをはずして出席する前提なしの自由な発書の保証結論・まとめは急がずじっくりと議論する行政と住民側でキャッチボールを基本にしながら整備計画をまとめあげるサロンは全住民参加を基本とする このようなサロンでは、全ての人が公平な立場で参加できる、様々なアイディアが生まれる、行政と住民の信頼関係ができるなどの利点があることが確認されている。さらに、このサロンを通して地域の絆が強まり、摺から村づくりやまちづくりに議論が発展し、住民自治が高揚するなどの波及効果もあるとされている。出典・参考文献ま)日経BP社:目経コンストラクション,1997.12.26号,pp58−77,19972)中村文彦・森田哲夫・秋元伸裕・高橋勝美=計画における地域発案型アプローチの 役割に関する基礎的研究,土木計画学研究・論文集,No.15,pp133−144,19993)朝目新聞朝刊 1999年7月17日4)美甘頼昭:住民参加の実践論一多自然型川づくりとサロン方式によるr金住民」参 加の川づくりの手法について一一72一 2)米国での事例米国における交通計画へのパブリック・インボルブメントをここでは紹介する。 ①歴史的な経緯  近年、米国では交通計画の策定や交通施設整備プロジェクトに対してパブリッ ク・インボルブメントを積極的に導入する試みが拡がってきている。特に、I S T EA(lntermoda1Sur£aceTransport&tionE茄c重encyActof1991)以降、マスター プランの策定にもパブリック・インボルブメントが要求されるようになり、地域に 適した方法を確立することが社会的に求められてきている。  米国のパブリック・インボルブメントは長い歴史をもつ。1950年代から都市計 画と高速道路計画との整合性確保の必要性や、人種間題、低所得者問題などの都心 部の問題が顕在化していたこともあり、ルールづくりが進められていた。たとえば、 1950年には連邦道路法において、連邦補助高速道路が市(City)、町(%wn)を通 過する際には公聴会(Pta)licHearing)を開催することが義務づけられ、これは1958 年に州際高速道路に適用されている。また、1962年には、いわゆる3C (Comprehensive,Continuing,Cooper&tive)プロセスが連邦道路法に導入された。 1968年にはこれに「コミュニティの提案する都市計画の目標との整合性確保」が 付け加えられた。さらに、1975年には、連邦道路局と都市公共交通局(UMTA) とが共同でrパブリックインボルブメントを保証する交通計画プロセス」に関する 規則を定めている。②パブリック・インボルブメントの考え方  米国の場合、住民参加というよりも市民参加という書葉に近いようであるが、 特徴的なのは、米国ではパブリック・インボルブメントは、長期構想や基本計画、 プロジェクトの代替案選定・決定プロセス、短期的な交通対策への社会的な合意 形成、交通施設のデザイン、という交通計画の全ての段階で必要であると考えら れていることである。初期の段階からパブリック・インボルブメントを進めてい るが、これは初期段階に市民の関心を高めることが、計画の実現性を高める上で 必要不可欠であると認識されていることによるようである。③パブリック・インボルブメントの概要  米国交通省連邦幹線道路局と連邦公共交通局が出しているレポート”Pubhc Involvement Techniques fbr Transportation Decision−making”を採り上げて紹 介する。  これはインターネット上で公開されている。 このレポートは、41の手法を4つの章に分けて紹介している。41の手法の中には、P I運用上考慮すべき事項も含まれているが、目的別に分けられた各章を機能で分類して、手法の定義、なぜその手法が有効か、手法の特徴、誰が参加するものなのか、計画主体はそこから得られた結果をどう活かすべきか、誰がその手法を進行するか、費罵はどれくらいかかるか、どのように組織し運用すべきか、飽の手法との連携はどのように取るか、欠点は何か、いつがその手法にとって効果的か、といった内容を全米各地の事例を織り交ぜながら記述してある。一73一 レポートの胃次は次の通りである。PuBLIC xN▽OLvEMENT TECHMQUES FOR TRANSPORTATION DEαSION・MAKINGTABLE OF CONTENTSChapter玉.INFORMING PEOPLE THROUGH OUTREACH AND ORGAMZATION      A.Bringing a core participation group together      B.lncluding people who are underserved by transportation      C.Prov重ding substantive infbrmation an〔l establishing methods of       communication      D.TakinginitialactionstepsChapter2.INVOL▽ING PEOPLE FACE.TO−FACE T}{ROUGH MEETINGS      A.Deteymining the type ofmeeting      B.Selecting a簸organizin瘍免at穫re最)r&meeting      C.Takingin重tia1段ctionstepsChapter3。GETTING FEEDBACKFROM PARTICIPANTS      A.Estab1議shing p1aces people can血nd infbrmation and interact      B.Designing Progr我斑s toわring out community viewpoints3nd resolve       d榔erences      C.TakinginitialactionstepsChapter4.uSING SPEC1AL TECHMQuES TO ENHANCE PARTICIPATION      A.Hdding special events      B。Chan客ing a meet加g approach      C.Fin血ng new ways to commun重cate      D.Taking三nitialactionsteps表一61、6,2 は手法を表にまとめたものである。参考文献ま) FHWA、&FTA(1996):Pubhc involvement teclmiques fbr transportation decision−  making2)寺部慎太郎、屋井鉄雄:交通計画における意思決定のためのパブリックインボルブ  メント手法、MOBILITY No.108,pp62−67,19973)屋井鉄雄、寺部慎太郎=米国における交通計画へのパブリックインボルブメント、  都市計画論文集、No.雛、pp.403−408、1996一7を 表一6。1様々なパブリックインボルブメント手法A中心参加グループをつくる市民諮問委員会利害関係者の代表が定期的に議謁命する市民が政策決定に直接参加する政策策定や意、思決定を行う委員会に市民代表が参加する協調約タスクフォースある課題に対して限られた時間内に結論を出し、解決策を見いだすために組織されたグループB交通弱者を含める民族、少数、低所得者層対策少数民族、低所得世帯、女性、子供などが参加しやすいように配慮する障害者対策施設計画に障害者の意見を取り入れへ情報はあらゆる障害を考慮した形式で公開するC情報を伝達しコミュニケーション手段を設けるメーリングリスト市民や利害関係団体などの住所録を整理して集会の告知などを送付する情報媒体交通投資や計画の1青報を印刷物やビデオなどで説羽するキーパーソンインタビュー地域の代表者と一対一で話をする簡潔な報告(ブリーフィング)地域のグノトフや㈹表者との打ち合わせビデオ活用映像と音声を用いで庸報を伝達する電話活用相談や世論調査、音声テーズこよる案内などに電話を用いるメデイア戦烙マスメディアや看板、ポスター、パンフレットなどを用いで晴報事務局とボランティア計画や事業について説明ができ、住民の意見に耳を傾ける事務局を提供するスタッフやボランティアを募集するA。集会・会議の種類を定義するB公衆集会計画のどの段階でも行うことができる情報の交換や議論の場公開フォーラムヒアリング公聴会にオープンハウスの要素を取り入れたもの会議(コンファレンス)プログラムを組んで発表と議論を行う公聴会(ヒアリング)意、慰決定に先立って行われる住民の意見を記録する場オープンハウス人々が展示やスタッフから自由に1青報を得ることができる場ワークショツプ焦点を絞った話題や活動について少人数で会議をする静修・合宿対立解消や意、思疎通のため∼β以上の期問をワークショップに集会・会議の組織形態を選ぶ鮒ブレインストーミングアイデアを出すために自由に意見を言い合う問題解決会議限られた時間内に参加者が共同で解決策を導くビジョニング長期的な計画園標や戦略を設定する小グルーフ陰議20人以下の会議で自由かつ活発に意見を言う一75一 A人々が情報を見つけられるような場所と相互性を確立するオンラインサービスコンヒ。ユーターネットワークで24時間のコミュニケーションを提供するBAホットライン市民から電話で質澗を受け付ける情報センター地域に設けられた情報交換の場地域の視点を明ら脳こして違いを解消するフォーカスグループ少人数であるテーマに関する意見や要望を出し合う会議世論調査広範1囲の意見を対面、電話、書面でアンケートする議事促進中立な進行役による問題解決や合意形成のための会議交渉と調停合意が得られないときに仲戯者などを立てて譲歩案をつくる特別な催し、を物を開く交通フェア多くの住民の関心を呼ぶためのイベントゲームとコンテスト計画や事業に関係するゲームやクイズ、コンテストを行い参加者を募るB会議のやり方を変える集会参加の促進なぜ参加しないか考えて対策を打ち、市民の意見を計画に反映させる霞一ルプレイイング様々な状況でいろいろな関係者の役を演じて意見を言う見学会住民や計画主体者、コンザルタントらで事業対象地や影響を受け公的施設ではない集会・イベント会場ショッピングモールや、様々なフェア会場、競技場などで会議やる地域などを見てまわるイベントを行うC新しいコミュニケーションの方法を見つける視聴者参加テレビ意見や質問を寄せるようテレゼで呼びかけて、番組内で実際に答える双方向ディスプレイとキオスク公共に設置されたコンピューターを住民が自分でガイドに沿って操作しで情報を取り出すコンピュータープレゼンテーション CGやフォトモンタージュ、GISを用いて事業前後の変化や完成予とシミュレ・一ション想図などを提示するテレビ会議電話やビデオカメラを用いて複数の遠隔地間で会議を行う(囲WAandFTA(1996)より作成〉一76一 表一6.2各手法の具体例…i…i欝鑛灘灘購ルイジアナ州環境問題への合意を形成し、行政噌盗問したフロリダ州交通情報システムの開発に関する助言を行ったメーン州ポートランド35名のメンバーカ桁政の助けで長期交通計画を策定したペンシルバニア州高速道路事業が開発地域に及ぽす影響範囲を見極めたワシントン州高速道路バイパスの謝画を策定した騰難鑛辮灘一繋ボストン架橋代替案について、地元の選考代替案を道路局に答申したテキサス州フォートワース議論を呼んだ都心部の州際高速道路拡幅問題が諮間されたメーン州住民投票で承認された代替公共交通機関の整備について議言命をしたコネチカット州州際高速道路の橋梁の掛け替えとその都心部へのアクセスについて、合意を得たアルバータ州カルガリーLRT整備について24の関係団体が議論に参加した蕪難鱗灘聴嚢ボストン地下鉄延長に際して100回以上の公衆集会が開かれたデラウエア州高速道路計画に当たってインフォーマルなオープンハウス形式の展示を用いて集会を開いたアトランタ交通改善プログラムに関する地域毎の公衆集会を開いた後に、耀0金体の公聴会サンフランシスコ湾岸地域の王0プロジェクトが共同で集会を開いたため、住民は自分の地域のプを開いたロジェクトが全体の「大きな絵」に関わっていることを認識できたウィスコンシン州デーン郡3年間の計画策定期問のうち1年間を集会の開催と得られた意見に対する回答に費やした.欄題鰭i灘餐議テネシー州ノックスビル議論を呼んだ高速道路事業の代替案をつくるために開かれたフロリダ州ジャクソンビル都督計画について、産業界や市民代表、地域住民らが議論をして解決策を見いだしたニユーハンプシヤー州ボランティアの専門家らが町に招かれて、街区計画の長所と短所について助言をしたミネソタ州、アラバマ州個々の町の要請応じて、州は専門家を週末に開かれる会議に派遣した難蔽諺澱灘鋸シアトル地域土地利用剖画と交通計画を策定したジョージア州州知事が「チーフプランナー」となり、州の長期段標を設定したフロリダ州ジャクソンビノゼ麟庸報カード溢長期計画における優粥1園立の設定に用いられたミネソタ州州全域報告カードを用いて現在の状態を評価し、目標を設定して将来への指標となったノースカロライナ州集会で地域のビジョンや、公共交通の可能性についての文章やイラストを模造紙に描いた一77一 冨灘灘難欝iiiiiiニユーメキシコ州カリフォルニア州、ネバダ州州Dσ丁事業の問題に迅速に対応するため、地域諦面機関の技術者を参加させた両州DOTは地図や運行の様子を描いたビデオを用いて鉄道計画の共同説朋会を行ったペンシルバニア州長期計画策定に際して、オープンハウスとワークショップを組み合わせて用いたテネシ}州州DOTの要講でアメリカインディアンと環境団体が共同で自分たちの展示物をコネチカット州ニューヘブン橋梁計画こ際して、市民諮問委員会のメンバーが一般市民からの質問や意見に答並べたえた萎譲i醗轍鑛難デンバー子供達に照と安全について教える絵本を公共交通局が作戒したペンシノレバニア州州DOTは住民に貸し出すため、これまでの経獄背景を説朋するビデオテープを準備したオレゴン州ポートランド公共交通局は雑貨店と協同して、メッセージを印刷した買い物袋を使ったり、広告やレジで配る景品にロゴマークを入れ、たり、貿レ物袋に計画晴報を書いたチラシを入れたりしたアーカンソー州リトルロック新聞折込に報告書の要約を入れ、意見を記入して電話や手紙ファクスで送れるようにしたアトランタ市役所で開1崔された会議をテレビ中継し、新聞に論説を投稿した、霧繍難灘嚢灘難ロサンジェルスなぜ通勤者は公共交通の無料パスを使わないのかということを調べたコロラド州州DOTが計画している世論調査に関して、20の地域で開かれたカリフォルニア州専門家たちが、電気自動車やHSなどの技術開発を促進する指針を評価するために用いたシカゴ都乙謝画策定において、都心環状部と郊烈こ住む人々の意見が比較されたサンフランシスコ相乗り(ランドシェアリング)に対する通勤者の認識を得るために用いられたiiii鑛講縫シアトル公共交通局は事業の認知や全体的な支持、予算、各段階、設定場所に関する選考に関して、18ヶ月の間をおいたパネル調査をしたシカゴ公共交通に対する市民の態度について調査したカリフォルニア州サンタバーヒスパニッ久アフリカ系の就業者や地域代表に、交通計画の更新に関して調査が行われたバラアトランタあらゆるメディアによって約150万人に1地域長期計画のインフォーマルな調査力桁き渡り、1万人以上の人々が調査票に回答したニユーヨーク州:オ㌧一ノレバニー鯉0がPIプロセスの構成に関して調査を行ったΦHWA and FTA(1996)より{乍虜ひ一78一 資料1コミュニケーション型国土行政の創造に向けて前 文第一 コミュニケーションの意義第二 コミュニケーションの基本第三 主要な取り組み第四 推進体制等[参考図1                        平成11年1月                        建 設 省 前 文 社会資本整備や地域づくりは、本来、国民と行政との協働、共創作業である。人の生活と自然との関係、社会資本と地域文化との関係まで視野に入れた深みのあるコミュニケーションの推進を通じて、国民と行政との信頼関係の下で、良質な社会資本が蓄積されていく必要がある。 このためには、所管行政全般にわたり、多様化する二一ズを早期に把握する努力が十分でなかったのではないか国民の中にある価値観の対立等について問いかけが十分でなかったのではないか事業や施策の評価が十分でなかったのではないか行政は国民へのサービスであるという視点を常に念頭においていたか等の視点から総点検するとともに、個々の批判に応えることを超えて、行政の発想やあるべき姿にまで立ち返ったより抜本的な対応が求められている。 このような観点から、建設省では、国民と行政とのコミュニケーションを一層重視した行政の考え方をここに明確にし、行政全般に一般化し、必要な政策・制度の改革、行政に携わる者の資質の向上、意識改革等にさらに積極的に取り組むこととするものである。第一 所管行政におけるコミュニケーションの意義 ここでは、国民とのコミュニケーション(「国民とのコミュニケーション」とは、建設省が所管する行政全般における情報提供、施策説明、要望や効果の把握その他のコミュニケーションに関わる活動のすべてをいう。以下岡じ。)の意義を明らかにし、一連の改革活動への原動力を与える。(1)国民の満足度の把握、向上 公共財である社会資本や行政施策は、基本的にはマーケットによる競争にさらされることはない。そのため、国民とのコミュニケーションの推進によって、施策の方向や行政サービスが二一ズと合っているのか、効果的、効率的な提供が行われているか等を評価し、所管の行政サー一ビスに対する国民の満足度(以下、C S(Customer Satisfaction)という。)を向上させていかなければならない。一79一 (2)社会的合意の円滑な形成 社会資本整備や地域づくりは、国民と行政とのコミュニケーションの推進によって、行政の持っ情報を公開し、行政の透明性を高め、行政の説明責任(アカウンタビリティ)を果たしながら、国民とともに考え、衆知を集め、社会的な合意(以下、P A(PubhcAcceptance)という。)を円滑に形成しつつ進められるものであり、これらの過程を経てCSが向上していくものである。(3)行政に携わる者の意識改革 国民とのコミュニケーションの推進は、行政サービスの現場や国民との接点を重視させ、実効性の高い施策等の基礎となるとともに、自らの職務の社会的な意義を再認識させ、資質の向上、意識改革の動機付けともなるものである。行政に携わる者は、行政としての専門性、先導性を発揮することが必要であり、その自己実現ややりがい(以下、E S(Employee Satis£action)という。)は、国民とのコミュニケーションによって具体化されることなる。第ニ コミュニケーションの基本 第一の意義を踏まえ、実際にコミュニケーションを行うに当たり共通する基本的事項を整理する。(1)正確さ、迅速さ、分かりやすさ、入手しやすさへの配慮 国民と行政とのコミュニケーションにおいて、行政の持つ情報、考え方等を国民に広く知ってもらうことが必要であり、その際、正確さ、迅速さ、分かりやすさ、情報の入手しやすさ(アクセシビリティ)に配慮することが大切である。また、近年のあふれる情報の中では興味をもたれるように工夫すること亀)必要である。(2)双方向の継続的なコミュニケーション 国民とのコミュニケーションは、双方向の継続的なものでなければ、多様な二一ズや事業の実施による効果を的確に把握できない。双方向の継続的なコミュニケーションを通して、可能な限り情報を国民と共有し、国民と行政との信頼関係を確かなものとしていくことが大切である。(3)現地の状況を踏まえた多様な主体との連携 地域ごとに社会資本の整備状況並びに自然的、経済的、社会的及び文化的状況は異なるものであり、これら現地の状況を踏まえ、他省庁、地方公共団体(議会含む。)、国民、非営利組織(以下、NPO(Non−Pro五t−Organ重zation)という。)、経済界、マスコミ等との多様な連携を行うことがコミュニケーションの効果を高める。また、学校教育、生涯学習等を通して諸活動を展開する等幅広い世代に対してコミュニケーションを図ることが大切である。(4)政策の背景にある考え方の明確化 人の生活や自然環境と社会資本との関わり等新たな投資や行政施策の背景にある考え方を明確にし、可能な限り分かりやすくしておくことが国民とのコミュニケーションにおいて大切である。また国民と直接接する職員が、それらの内容について的確に説明できることが必要である。一80一 第三 主要な取り組み 上記の第一、第二を踏まえ、建設省が実施する主要なコミュニケーション関連の取り組みを以下に示す。1。公共事業・施設管理、地域づくりにおける国民との協働、共創 公共事業・施設管理、地域づくりにおける国民との協働、共創の視点から以下の取り組みを行う。(1)施策の環標や社会資本の整備水準等について国民とともに考えていく方式を積極的に活用する。施策の目標や社会資本の整備水準等について、計画段階から国民とともに考えていく方式(道路五力年計画策定にあたり実施したP I(Public Involvement)方式等)を積極的に活用する。r国民とともに考えていく方式の積極活用」の事例事例h道路整備五ヵ年計画策定におけるP I方式の採用 計画策定におけるPI方式の採用(道路局)第11次道路整備五ヵ年計画策定にあたって、道路審議会での審議において、PI(パブリックインボルブメント)方式を採用し、国民からの意見募集、計画への意見の反映等を行った。1, 取組みの概要(1〉rキックオフレポート」の作成・意見募集道路審議会基本政策部会の下に設置された「21世紀のみちを考える委員会」が、広く国民の意見を聴くことを目的として、「キックオフレポート」を作成。これに基づき、ギみち」に関する意見募集を行った。(平成8年5∼7月)12のテーマについて様々な考え方(参考意見)を紹介し、興味あるテーマに対して参考意見への賛意や自由な意見を述べてもらう方式をとった。約3万6千人の方々から11万件を超える意見や提案が寄せられた。寄せられた意見をrボィスレポート」としてとりまとめられた。(平成8年11月)(2)ギ中間とりまとめ」の公表・意見募集rボイスレポート」等を踏まえて、道路審議会基本政策部会の下に設置されたr21世紀の生活とみちを考える委員会」は、検討の「中闘とりまとめ」を公表・意見募集を行った。(平成9年3月)r中間とりまとめ」に対して、約1万5千人の方々から意見・提案が寄せられた。寄せられた意見は「中間とりまとめ意見募集結果」としてとりまとめられた。r中間とりまとめ意見募集結果」は「道路審議会建議」(平成9年6月)に反映された。2. コミュニケーション型行政の観点からの良い点公共事業の長期計画策定において、国内では初めてPI方式を採用し、国民との意見交換を経て計画を策定している。計画策定段階から、アンケート等の方法で広範囲に提案や意見募り、利用者等との対話を行いながら施策の展開している。その際、施策等の政策決定において、国民が政策形成に向けた議論等を行う上で必要と一81一 なる基礎的な情報を示し、論点や課題を整理した上で伝え、特定の施策等を実施しないことも含めた多様な選択肢をそれぞれの得失等とともにわかりやすく説明することに努める。コミュニケーションの視点から、都市計画決定手続き等における各種公聴会等の既存制度運用の把握等を行うとともに、新たに法制度化された河川整備計画や環境影響評価における関係制度を適切に運用する。さらに、社会資本の整備等に際して国民の意見を反映させるシステムの検討を進める。事例2:河川整備計画の策定に民意を反映(河川局) ダム、堤防等の具体的な河川工事を行うための河川整備計画の策定にあたっては、地域住民等の意見を反映しつつ、河川環境の整備と保全を求める国民の二一ズ、地域の風土・文化等の実状に応じて策定する手続が定められている。1. 取組みの概要(1) 河川法の改正平成9年の河川法改正により、従来の工事実施基本計画を、河川整備基本方針と河川整備計画に区分する制度改正が行われた。河川整備基本方針では、長期的な河川整備の方針として、国土全体のバランスを考慮し、水系全体を見渡して定める必要がある基本高水、計画高水流量等を定める。河川整備計画では、長期的な河川整備の方針である河川整備基本方針に沿って、計画的に河川整備を行う区間について、ダム、堤防等の具体的な整備事項を定める。(2)河川整備計画の策定手続河川管理者が河川整備計画の案を作成しようとする場合において必要と認めるときは、学識経験者からの意見聴取や公聴会の開催等地域住民の意見を反映させるための措置を講ずることとされている。河川整備計画を定める場合は、あらかじめ都道府県知事又は市町村長の意見を聴くこととされている。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点計画において、具体的な川づくりの姿を明らかにしている。計画策定にあたって、地域住民や地方公共団体の意見を反映する手続を制度的に整備している。これらの場合に、事業の特性(園的、緊急性、影響の範囲等)や段階等に応じた国民の関与のあり方にも留意する。(2〉関係者の協力の下、現地で試行し評価を踏まえて本格実施等を検討する社会実験手法を積極的に活用する。制度、システムの確立に一定の時問を要する行政施策を補完し、また、施策の効果を把握しつつ関係者の合意形成を進めるため、「期限を限定して実際に現地で試行し、評価を踏まえて本格実施(もしくは中止等)に移行する手法(社会実験)」の実施要領を作成し、積極的に活用する。一一82一 r社会実験手法の積極的な活用」の事例事例3=市民主体の交通計画づくり、社会実験の実施(神奈川県鎌倉市) 市民、商業者、行政等からなる鎌倉地域交通計画研究会を発足し、地区交通計画の提言をまとめるとともに、パーク&ライド、公共交通乗り継ぎシステムといった社会実験を実施している。1. 取組みの概要(1)鎌倉地域交通計画研究会の発足市民、商業者、事業者、警察、道路管理者、学識経験者等からなる「鎌倉地域交通計画研究会」を発足。(平成7年7月〉約10ヶ月、延べ16回に及ぶ討議を経て、自動車交通の抑制と徒歩と公共交通の活用を基調とした「鎌倉地域の地区交通計画に関する提言」がまとめられた。(平成8年5月)今後の取り組みについては、提言の考え方に沿って、市民と行政のパートナーシップにより、社会実験を重ね、施策の効果や課題を確認しながら進めていくこととされた。(2)社会実験の実施提言にある「地域の交通環境を改善するための20の施策」の具体化に向け、研究会と鎌倉市が社会実験を行った。<七里ガ浜パーク&レールライド>観光客が地域の外縁部で車から公共交通に転換する可能性の検証・基礎データの収集、鎌倉の取り組みを多くの人に伝えるとともに、社会的機運を高めるきっかけとすることを目的として実験を行った。(平成8年11月)休日に慢性的な渋滞を起こしている国道134号沿いの駐車場に車を止め、近接駅から江ノ島電鉄に乗り換えてもらう形で実施。実験には、延ぺ160人の市民ボランティアが協力。2臼間で737台、1811人の利用があり、利用者へのアンケートにより、本格的実施に向けた貴重なデータが得られるとともに、テレビ等で取り上げられたことから、取り組みが広く認識されることとなった。<公共交通乗り継ぎシステム>「出発地からの公共交通への手段転換の可能性を探ること」を目的として、観光客を対象に、地域内の鉄道とバスが自由に利用できる乗り継ぎきっぶ(環境手形)の実験を行った。(平成10年5∼6月)16日間で3795人の利用者があり、アンケート結果から、来訪者が環境手形の実現へ期待を持っていることが確認された。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点新たな施策の導入に向けて、市民と行政が協力して社会実験を実施している。現地で施策を実施することにより、実際の体験に基づいて、施策の修正等の意見を集めることができる。社会実験の実施により、関係者の意識の向上と幅広い層の合意形成が図ることができる。(3)国、地方公共団体、経済界、N PO等多様な主体間のパートナーシップを構築する。省庁の地方支分部局、都道府県、経済界等の地域づくりに関わる主体が、様々な立場か一83一 ら、現地の状況を踏まえつつ、地方ブロック全体のビジョン及びそのビジョンを実現するための戦略について検討する場として、地域整備ブロック戦略会議(仮称)(以下、地域会議という。)を設置する。地域会議が行う国民とのコミュニケーションを通して、ビジョン等に関する国民と行政等との共通認識を形成し、関係者の緊密な連携による広域的な地域づくりの実効性を向上させる。r多様な主体間のパートナーシップの構築」の事例事例4:中部のあすビジョンを提書(中部地方建設局) 自治体首長へのアンケート、一般公募、シンポジウム等をもとに、中部の地域づくりの基本的な考え方を示す「中部のあすビジョン」を提言。提言では、社会資本整備の今日的な意義をまとめ、意義を踏まえた行動計画等をあげている。ま.取組みの概要(1)沖部のあすビジョン」提言の策定r中部のあす研究懇談会(中部地方建設局長の私的諮間機関)」が、「地域住民と双方向で検討」「中部独自の地に足のついた戦略づくり」「原則、情報公開」の3つの検討方針のもと検討を行った。懇願会での検討に加え、地域づくりの課題や方向性等について管内自治体首長376人へのアンケート、キャッチフレーズ等の一般からの公募、シンポジウム等を実施して、提言をとりまとめ。(平成9年3月)新たな時代に向けた中部の地域づくりの基本的考え方を示すものとして、関係機関、NPO等に呼びかけ、これを受けたテーマ別の行動計画CHUBU2005プラン、地域コミュニケーション大綱を策定、推進している。(2)「中部のあすビジョン」提雷の概要第1章r社会資本整備を取り巻く環境変化」、第2章「中部の特性と課題」、第3章「中部のあすの方向として、理念と基本方向の提示」、第4章「中部のあすを支える社会資本整備のあり方」から構成。社会資本整備のあり方としては、「国民的な社会文化活動」として展開していくことの重要性を指摘し、整備の視点として「住民と行政との新たなパートナーシップの下で新しい価値を創造していくこと」をあげ、「双方向コミュニケーションの推進」が今後の取り組むぺき課題とされている。「人類、環境、世界経済への貢献、中部に求められる地域づくり」をテーマにr中部国際フォーラム」を開催。特別講演、分科会、在日外国人パネリストによる討議等を行い、「CHUBU世界宣言」を発表。2。コミュニケーション型行政の観点からの良い点提言のとりまとめにあたって、アンケートや公募、シンポジウム等を組み合わせた総合的な手法で、一般の方、市町村長等多方面から意見・提案を集約している。多様な主体間のパートナーシップを高める双方向コミュニケーションを推進することとしている。社会資本整備についてその社会的な行為としての特性から捉え直し、その今目的な意義を関係者、国民が共有すべき行動規範としてまとめている。その上で、広域的な地域づくりの視点と課題を体系化しているため、コミュニケーションの重要性等今後の行政の方向と将来像の指針の背景から明示できている。一84一 国民と直接接する地方出先機関等において、環境、福祉等各分野のN P O等と幅広く、積極的かつ継続的にコミュニケーションを行い、種々の行政二一ズを早期に把握する。積極的に地域に出向き、施策の説明や質疑応答等に努める。「多様な主体間のパートナーシップの構築」の事例事例5=市民参加の計画づくり、荒川市民会議の設立(関東地方建設局荒川下流工事事務所) 市民参加により「荒川将来像計画」を策定するとともに、市民、企業、行政が参加するr荒川市民会議」を設立し、同会議において計画の実現に向けた議論を深め、提言等を行うこととしている。1. 取組みの概要(工)荒川将来像計画の策定沿川の2市7区の首長と建設省荒川下流工事事務所により構成されるr荒川の将来を考える協議会」がギ将来像計画(案)」を策定。ギ将来像計画(案)」を、各市区89箇所で1ヶ月間閲覧に供するとと亀)に、26箇所で説明会、2箇所でシンポジウムを開催。r将来像計画(案)」に対する意見を約40日間公募。171通の意見が寄せられた。意見の集約結果を基に、計画案を修正し、計画書を策定。巻末に、意見要旨と協議会の見解を付記した。(2)荒川市民会議の設置荒川のあるべき姿の実現に向けて、市民が議論を深め、その実現に向けて行動していくことを目的として、沿川2市7区にそれぞれ1箇所設立。「荒川将来像計画」の実現のために、「荒川の将来を考える協議会」に対し、評価や提雷を行うこととされている。会議は、市民、学識経験者、企業等の占胴者、市区、荒川下流工事事務所で構成。構成員のうち市民の方々は、荒川に思いのある人の応募により、参加。議論の経過、結果を公表する等オープンな会議としている。2. コミュニケーション型行政の観点からの良い点計画の実現に向けて、学会、行政、市民等の多様な主体のパートナーシップの構築に成功している。足立区等と協力しつつ、沿川住民の自主的な参加活動を重視している。r多様な主体間のパートナーシップの構築」の事例事例6:中心市街地におけるまちづくりの動きと連携した官庁施設整備(中国地方建設局高松分室・阿南市) 庁舎整備と今後のまちづくりの基本的な方向の意見交換を行う懇談会を設置。都市整一85一 備事業と庁舎整備の連携、ふるさとの顔に相応しい庁舎整備のあり方等について広く意見交換を行い、庁舎整備に反映する。1.取組の概要(1)阿南合同庁舎まちづくり懇談会の設置中心市街地活性化が求められる都市において、官庁施設の広域交流拠点機能を活かし、街の活性化に寄与する庁舎整備を推進する事とした。市民、商業関係者、地方公共団体、予定管理官署、学識経験者等からなるr阿南合同庁舎まちづくり懇談会」を設置(平成10年8月)4ヶ月の会議により、今後のまちづくりの基本的方向と、地方公共団体、市民(商店街)、庁舎整備が分担連携して実施すべき事項についての検討整理が行われた。検討の結果を提言としてまとめ、今後の施策の実施にあたって可能な限り尊重することとした。庁舎整備では、この提言を取り入れた施設整備の計画を実施している。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点市の中心市街地活性化施策と合同庁舎整備の連携が図られる。懇談会を機に、農業用水路の水質改善など地域資産の掘り起こしや価値の再認識が話し合われた。情報や文化の担い手である地域住民の参加により、行政サービスの充実が期待できる。「多様な主体間のパートナーシップの構築」の事例事例7:出前出張「なんでも快答団」・講師の出前(東北地方建設局等) 職員が講師となって、イベント、現地見学会、学校の授業等へ出張し、河川、道路、ダム等についての説明・質疑応答を行っている。1.取組みの概要(1) 出前出張「なんでも快答団」(東北地方建設局)雄物川流域の地域の方々に河川、道路、ダム等の事業を理解していただくために、職員が出前出張rなんでも快答団」を組織。流域各市町村の広報に掲載して呼びかけ。各種会議、イベント、現地見学会、町内会、子供会、学校の授業等の依頼に応じて、出張して、河川、道路、ダム等について説明、質疑応答を行った。(2〉講師の出前(中部地方建設局)本局幹部及び事務所の所長、副所長80人の講師リストを作成し、市町村教育委員会、高校、大学等に売り込み。r地震と建物」r高速道路はこうして造られる」等、様々なテーマを設定。2. コミュニケーション型行政の観点からの良い点地域住民の方々に対して、直接、わかりやすく説明するとともに、疑問に答えることにより、所管事業についての理解を深めていただくことができる。地域の方々とのパートナーシップを深め、相互理解が一層推進される。地域の方々を前に、自分の専門を活かすことで、本人の自己啓発の機会となっている。一86一 災害危険個所の日常点検や美化等の平時の施設管理において、国民参加を推進する。r多様な主体間のパートナーシップの構築」の事例事例8:防災ボランティアによる土砂災害危険箇所の点検やアドプトシステム等における住民参加(河川局砂防部)災害危険箇所の日常点検や美化等の平時の施設管理において、地域住民が行政任せにせず、自分たちの手で維持管理を行っている。1.取組みの概要(1)防災ボランティアによる士砂災害危険箇所の点検・雨前期および豪雨や地震の発生後に、防災ボランティアによる土砂災害危険箇所の点検を実施。 また、点検における斜面カルテの活用についての研修会等も実施。・土砂災害防止の知識を高めてもらうための講習会・現地見学会などを開催。(2)アドプトシステムの導入・住民や企業が、公物管理の「里親まとなって、植栽や清掃等の平時の施設維持管理を行う「アドプト(養子縁組)システム」がいくつかの自治体で導入されはじめている。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点・地域住民が、地域内の施設管理を行政まかせにせず、住民自身の手で主体的に管理を行っている点。・  地域住民の自発的な取緯みを、行政側が支援するというパートナーシップが確 立され、住民と行政の協働・共創作業として取組みを行っている点。・  交通関係、まちづくり関係の各種アドバイザーやNPO活動の支援システムを 構築する。「多様な主体間のパートナーシップの構築」の事例事例9:世田谷まちづくりセンター設立(東京都世田谷区) 住民、行政、企業の中間に立って、住民主体のまちづくり活動を支援するためにヂ世田谷まちづくりセンター」を設立。住民グループヘまちづくりファンドやまちづくりNPOの紹介、学習機会の提供を行う一方、行政の計画づくりへの住民参加の支援、行政担当者の研修等の活動を実施している。1.取組みの概要(1)世田谷まちづくりセンター((財)世田谷区都市整備公社まちづくりセンター)世田谷区では、昭和57年に制定された「街づくり条例」に基づき、住民参加のまちづくりを推進。住民、行政、企業のパートナーシップによるまちづくりを臼指し、3者の中間にたってr住民主体のまちづくり活動を支援する」ことを目的として「世田谷まちづくりセンター」を設立。(平成4年4月)(2)まちづくりセンターの仕事(住民主体のまちづくり活動の支援)一87一 区内のまちづくり団体に助成を行う「公益信託世国谷まちづくりファンド」の情報紹介、区との橋渡し、まちづくりNPOの紹介等のネットワークづくりを支援。(まちづくりの学習機会の提供)テーマを決めて絵地図などの募集を行う「まちづくりコンクール」や講習会を開催。(区の住民参加型まちづくり事業の支援)区からの委託により、都市計画マスタープラン等の計画づくりへの住民参加のコーディネートを実施。住民参加の手法や進め方を学ぶ職員研修を企画・運営。(まちづくりに関する調査研究、情報の収集・発信)NPO、ワークショップ、公益信託等の住民主体のまちづくりを取り巻く方法や制度等について調査研究を実施。調査研究の成果等を、図書の発行等によって情報発信。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点住民が主体となったまちづくりを進めるために、住民と行政との間に立って、両者の仲介調整を行っている。行政に対して住民参加のノウハウ等を提供している。専任の組織として活動しているため、継続性と専門性の高い活動が展開できている。2.アカウンタビリティの向上1 アカウンタビリティ向上の観点から、以下の取り組みを行う。わかりやすい情報を適切な形で提供すること、国民に対して十分説明できる方法で実施することを柱として公共事業のアカウンタビリティ向上に関する行動指針をとりまとめる。(1)我が国の脆弱な国土条件と社会資本整備との関係について国民と行政との清報の共有を進める。地震、台風・梅雨、火山活動、豪雪、軟弱地盤等による自然災害が多く、また地籍の確定が遅れている等の国土条件について、国民と行政との関連情報の共有を進め、社会資本整備に関する国民とのコミュニケーションの基盤を形成する。社会資本整備の費用と効果について、我が国の特殊な国土条件を踏まえて分かりやすく説明する。(2)政策評価システムを構築する。公共事業の効率性及び透明性の一層の向上を図るため、新規事業採択時点及び採択後一定期問を経た時点において、「建設省所管公共事業の再評価実施要領」等に基づき、費用対効果分析を含めた総合的な評価を本格的に実施し、適当と認められない場合には事業を不採択又は中止若しくは休止する。完成した事業の事後評価について平成10年度内に基本的な考え方を構築し、早期の導入を図るとともに、事業評価の充実に向け検討を進める。一88一 r政策評価システムの構築」の事例事例10:事業評価手法の導入(建設省) 社会資本整備の効率性向上・効果の最大化を透明な手続きのもとで追求するため、新規事業採択時評価及び再評価を行うとともに、事後評価の導入等により事業評価を充実・徹底し、評価の成果等を政策の企画立案・実施へ適切に反映させる。1.取組みの概要(1) 新規事業採択時評価の実施要領の策定平成10年3月、新規事業採択時評価の実施要領を策定。新たに予算化する、全ての所管事業について、費用対効果分析も含めた総合的な評価を実施する。評価結果、採択箇所等を評価手法等とともに公表する。(2) 再評価の実施要領の策定平成10年3月、再評価の実施要領を策定。全ての所管事業について、事業採択後5年間経過した時点で未着工の事業等にっいて再評価を実施する。再評価結果により、必要に応じて事業の見直しを行うほか、事業の継続が適当と認められない場合には、事業を中止または休止する。評価結果、対応方針等を結論に至った経緯、再評価の根拠等とともに公表する。(3)事後評価の基本方針の検討事業の事後評価についての基本方針を平成10年度内に策定し、早期の導入を目指す。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点事業の各段階において評価を実施し、公表することにより、事業の客観性・透明性を高め、公共事業におけるアカウンタビリティの向上を図ることができる。事業評価の結果とともに、評価手法、根拠等を明らかにすることにより、様々な主体間での議論(事業の必要性や意義等)を深めることが可能になり、社会的合意の円滑な形成に資する。事業や施策等の政策評価結果を行政過程の各段階にフィードバックし、国民の満足度の向上につなげるシステムの構築を検討する。既存の社会資本ストックの更新も含めた合理的な投資及び国民へのわかりやすい説明に資するため、企業会計的な考え方の応用を検討する。(3)公共事業における事業採択、入札・契約制度等事業実施過程全般に関する透明性を一層向上させる。各種事業の採択基準及び採択結果並びに事業実施予定等について公表する。建設業者の経営事項審査の結果や等級を公表するとともに、公共工事については予定価格に加えて、積算内訳の事後公表を行う。指名基準等の策定及び公表や入札経過及び結果の公表等の定着・浸透を図る。事業評価や入札について、外部委員による監視委員会等の運用強化を図る。公共事業の現場を国民とのコミュニケーションの場と捉え、分かりやすい説明を徹底する。一一89一 3.開かれたサービス機能の充実 行政サービスの現場や国民との接点を重視し、国民の意見を政策に反映させる体制の整備、人材の育成の視点から以下の取り組みを行う。(1)国民の意見を政策に反映させる体制を整備する。国民からの間合わせや苦情等を行政二一ズを把握できる機会と捉え、r道の相談室」、r土砂災害110番」、ヂ技術開発相談室3を設置するほか、建設省ホームページにおけるr提案コーナー」の活用や対応の充実を図る等全省的に取組みを強化する。窓口対応の改善を職場単位で積極的に行う等行政相談機能を充実させる。インターネットの利用、公共事業の現地見学の実施等を通し、国民等との継続的な情報交換を行い、二一ズやアイデア等を広く集めるシステムを構築する。「国民の意見を政策に反映させる体制の整備」の事例事例U:インターネットで都市計画案を公開、意見を募集(神奈川県大和市) 都市計画マスタープランの策定にあたって、市民参加を積極的に進めるため、マスタープランのたたき台や素案を、カラー地図や写真を使い、インターネットで公開し、電子メールで意見や提案を募集した。1.取組みの概要(1)都市計画マスタープランの策定まちづくりの将来像を示した市の都市計画を先導するマスタープランの策定に当たって、広く市民の意見を聴きながら策定作業をすすめるため、段階的に市民参加を実施。マスタープランのたたき台、素案の段階で、企業や団体の代表者等による全市レベルでの意見交換の場としての「市民懇談会」、各地域においてポスター展示等による内容説明と意見交換を行う「地域の意見を聴く会」を開催するとともに、インターネットでの公開、意見募集を行った。(2)インターネットでの公開・意見募集市民参加の機会を広く確保するため、マスタープランのたたき台、素案をインターネットで公開。海外からのアクセスも想定した英語版も開設。カラー地図や写真を多く使い、市の姿や都市づくりの目標等をわかりやすく説明。内容に対する意見を電子メールで受け付けた。24時問情報へのアクセスや意見受け付けが可能となり、多様な分野の方々への情報提供と意見収集が可能となった。rたたき台そのl jについては、約9ヶ月間の公開中に、5千件を超えるアクセスがあり、電子メールで267通の意見が寄せられた。2,コミュニケーション型行政の観点からの良い点カラー地図、写真、ポスター等わかりやすい形で情報を提供している。インターネットの活用等により、多くの市民が情報を得、意見を出しやすくする工夫を行っている。一90一 既存のコミュニケーションに関わる活動(施策等の二一ズ把握、各種説明資料・広報誌、取材への対応、地元説明会、現場見学会、各種式典等〉を総点検する。(2〉 コミュニケーション能力の向上に資する人材育成を実施する。人材育成の体系に、わかりやすく説明する、関係者の意見を反映する等、コミュニケーション能力の重要性を明確に位置付ける。建設大学校及び各地方建設局等においてコミュニケーション能力を強化するための研修を体系的に実施する。「人材の育成」の事例事例12=コミュニケーション研修、民問研修の実施(中部地方建設局) コミュニケーション型行政に対応した人材を育成するため、コミュニケーションについての研修の実施、民間会社への業務研修を実施。1. 取組みの概要(1)コミュニケーション研修の実施コミュニケーション技術の習得を目的とした研修を実施。社会学や心理学等の視点からのコミュニケーションの理論について学ぶとともに、伝える話し方、会議の進行、プレゼンテーションツールの活用等の実践演習を行う。(2) 民間会社への業務研修の実施民問会社の業務の進め方、民問のサービスのノウハウの習得等を目的として、マスコミや百貨店等の民間会社への業務研修を実施。朝目新聞に職員の民間会社への研修手記の掲載2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点わかりやすい説明の方法やコミュニケーション技術等について高い能力を持った人材を育成することができる。マスコミ等のコミュニケーション関連の民闘企業での研修を通し、考え方やノウハウを修得するとともに、意識改革に資する。本格的な研修プログラムを組むことで、コミュニケーションの大切さを関係者に伝えている。国民と直接接する職務の現場での実体験、省内外における多様な職務経験を通し、コミュニケーション能力の向上に資する人材育成等を積極的に実施する。民問企業への研修を促進する。また、ボランティア活動への参加等多様な社会活動の体験を奨励する。4.コミュニケーション型行政を支える研究開発等の推進 コミュニケーション型行政を支えるため、関連する研究開発を進めるとともに、研究開発自体についても、多様な連携や情報公開等以下の取り組みを行う。(1) コミュニケーション関連手法・基盤の研究開発を推進する。国民への施策説明、P I手法等による二一ズ把握、円滑な社会的合意の形成、国民の満一91一 足度の評価等コミュニケーション関連の手法やシステムの研究開発を推進する。建設CAL S/E C(生産・調達・運用支援統合情報システム!電子商取引)、G I S(地理情報システム)等、コミュニケーションの推進に必要な情報基盤に係る研究開発を推進する。rコミュニケーション関連手法・基盤の研究開発」の事例事例13:コミュニケーション技術開発(中部地方建設局) 国民と行政が直接対話できる新しいコミュニケーション技術の開発及び普及に向けた検討を行うことを困的に「コミュニケーション技術開発委員会」を設置し、コミュニケーションツールの収集・整理を行う等の活動を行っている。1.取組みの概要(1)コミュニケーション技術開発委員会の設置 国民の二一ズ・価値観の多様化、インターネットに代表されるような国民と行政が直接対話できる新しいコミュニケーション手段の普及等の状況を踏まえ、地元説明会における説明のビジュアル化やPAを確保する手続きの改善等、コミュニケーション技術の開発及び普及に向けた検討を行うことを目的に、「コミュニケーション技術開発委員会」を設置し、種々の検討を行っている。(2)コミュニケーションツールの収集・整理 コミュニケーションツールは、人と人とのコミュニケーションを図る手段(ツール)であると捉え、コミュニケーションを図る相手方の数と、ツールが扱うことのできる情報の形態によって分類し、双方向性を有するコミュニケーションツールに着目して収集・整理した。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点 国民の意見を政策に反映させるため、双方向性を観点に、コミ藷ニケーションツールの収集・整理、新たな技術開発を行っている。(2) 研究開発について多様な連携等を推進する。研究開発の効率的・効果的な推進を図るため、外部による評価結果の公開や、産学を通じた多様な人材の交流を促進する。G l S、I TS(高度道路交通システム)等の新たな技術やシステムの研究開発において、国際標準化活動の支援、諸外国の政府及び研究機関等との共同研究等、国際連携を推進する。国土の整備、利用及び保全に関わる技術は国民共通の資産であり、これらについて国民にわかりやすく説明し、理解を深めてもらうため、体験・参加・学習型の技術共有の場づくりを推進する。一92一 ギ研究開発について多様な連携等を推進」の事例事例M=琵琶湖・淀川水質浄化共同実験センターの設置、一般へ開放(近畿地方建設局) 琵琶湖・淀川水質浄化共同実験センターでは、自然の浄化機能を生かした水質浄化対策について、流域の各府県が協力して実験を行うとともに、民間からの積極的な参画を求めている。実験施設は、一般の方が見学できるよう開放されている。1.取組みの概要(1)琵琶湖・淀川水質浄化共同実験センター自然の植生等の浄化機能を生かした水質浄化対策について、適切な規模や効果的な方法を見出し、実用化を図るため、建設省、滋賀県、水資源開発公団が共同で設置。(平成9年7月)流域の各府県等の関係機関が協力して、有効と考えられる実験を行い、それによって得られた知見を共有し、対策に生かしていくこととしている。民間の水質浄化対策についての技術も積極的に取り入れるよう、民間に対しても呼ぴかけている。(2)実験施設の開放実験センターは、琵琶湖畔の公園内に設置。一般の方が自由に見学でき、身近に接することができるよう、完全開放されている。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点流域の各府県等が連携・協力して、実験を行い、得られた知見を共有のものとして生かされている。官と民の技術の交流を目指している。一般の方にも実験内容の理解を深めてもらえるように、施設が開放されている。第四 推進体制等 ここでは、コミュニケーション型行政の創造に向けた活動の基本方式、推進体制等を示す。1.改革活動の基本方式幹部のリーダーシップの下、組織の中堅をなす層(業務等の遂行に当たり、組織のトップから一般職員にいたる幅広い層と直接接する層)の積極的な取り組みを上下に押し広げていく方式(「ミドルアップ・アンド・ダウン方式」)を活動の基本方式として展開し、組織内への効果的な浸透を図る。「活動の基本方式」の事例事例15汀コミュニケーションクラブ藩主催の勉強会(建設省) 建設本省補佐級が各局横断的に自主参加し、コミュニケーション型行政の創造に資する企業等の変革事例等種々の勉強会を開催しているもの。1.取組みの概要一93一 (1)今までの取組み経緯 建設本省補佐級が各局横断的に自主参加する「コミュニケーションクラブ」において、企業等の変革事例等、各種勉強会等の開催、情報提供を行っている。[勉強会の開催実績]1 ヂ企業変革活動のポイント3 (株)コンセプトワークショップ佐藤修氏2 [変革期のリーダーシップ3 (株〉コビィ・リーダーシップ・ジャパンジェームス・スキナー氏3 r地方公共団体の行政改革」 三重県秘書室長梅田次郎氏4 ギ政府等の財政状況の評価」 公認会計士岸秀隆氏5 噛己責任とコミュオーション型行政」 朝日新聞編集委員山田厚史氏(3)勉強会での講演内容の一部紹介…  企業の変革事例の考え方が最近10年間ぐらいで大きく変わってきているということ。…10年程度前から企業文化という言葉が盛んに使われるようになってきた。…企業文化とは社風、企業風土と近い概念で、社員一人一人の意識であるということである。立派な戦略、見事な組織であっても、それを動かすのは人問である。… 組織、戦略はトップダウンで変えられるが、企業文化つまり従業員の意識はなかなか変えられない。そこで出てきた考え方が「変える」から「変わる」という方向である。… 一人一人の意識が変わっていくような状況を創ることが重要。… 最近では、マイナス発想からプラス発想へと変革の軸が変わりつつある。問題を解決するのではなく、まずビジョンを作りそれに向けて良いところを伸ばすということが軸になってきている。… ボトムアップだけではあるところまで行くが、なかなか本当の事業、戦略、組織には大きな影響を与えるには限界がある。… ミドルが現場の声を踏まえてトップに対してきっちりと抵抗すると同時に、トップの持っているビジョンを的確に社員に伝えていく。考え方がトップダウン、ボトムアップではなくミドルを軸とした動きになっている。… 第一線の現場の人達が顧客と接するところが大事であり、企業の将来を決める重要な要素がある。現場で顧客と接しているところを填実の瞬間」と名づけている企業もある。…色々な動きの中で共通して効果があった点を10点くらいにまとめる。一つ目は、変革時にビジョン、方向性がきっちりと明確に出されていること。二つ目は、情報共有化ということ。三つ開は、自主性を重視するということ。四つめは、全者画一的にやるのではなく、それぞれの状況に合わせてプログラムを作り込んでいくということ。五っ園は、走りながら作り変えていく、育てていくということ。六つ目は、達成感ということ。七つ目は、評価の仕組みを埋め込んでおくことが必要ということ。八つ目は、外部で話題になるということが、取り組んでいる人の励みになったりプレッシャーになったりするということ。九つ目は、イベントなどをうまく活用していくということ。十番目は、言うまでもなくトップの支持ということ。2.コミュニケーション型行政の観点からの良い点コミュニケーション改革活動に賛同する補佐級の有志が積極的に活動を展開することにより、省内での取紐みのコアを形成することができる。コミュニケーションに関する勉強会を開催することで、新たな知識の修得や動機付けにつながる。講義して頂く各方面の講師に対して、建設省のコミュニケーション改革活動を理解してもらい、今後協力して頂くことが期待できる。一9を この中で職員の1人1人がしっかり動機付けられ、コミュニケーション型行政の考え方を自分のものとし、その潜在的な能力が十分に発揮され、自己実現へとっながっていくことを目指す。2.推進体制等rコミュニケーション推進委員会(委員長:事務次官)」において定める基本方針にそって、コミュニケーション型行政を体系的かつ積極的に実施する。本省内部部局及び地方部局等(地方建設局等)において、組織単位に活動方針を定め、できることから積極的に実施する。一連の活動の省内向けの情報誌を発刊し、本省、地方部局等におけるモデル的な活動の紹介、企業等の変革事例の紹介、幹部からのメッセージの掲載等を行うことによって、各組織における取り組みを支援する。担当業務以外についても、幅広く意見を交わせる省内ネットワークシステムの開設を検討する。地方公共団体等に検討状況を周知し、協調しっつ進める。関連する諸情勢の変化に合わせ、内容を適宜見直すとともに、実施状況の的確なフォローアップに努める。、       ;難盤鍵膨餐欝彫繊 _v_,ウ_     鉾意越蜘ミミ¢轟¢鴬⇔鯨艇微¢ノ、zガ張”図一1 コミュニケーション型行政一9卜
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  • 第1編 廃棄物の有効利用のための処理方法
  • 著者
  • 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 1〜74
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58347
  • 内容
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  • タイトル
  • 第1編 廃棄物の有効利用のための処理方法
  • 著者
  • 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 75〜139
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58348
  • 内容
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  • タイトル
  • 第2編 廃棄物の有効利用と環境影響評価
  • 著者
  • 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 141〜197
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58349
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  • タイトル
  • 第3編 廃棄物処分場と早期跡地利用
  • 著者
  • 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 199〜296
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58350
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  • タイトル
  • 付録
  • 著者
  • 廃棄物の地盤材料としての利用に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 297〜349
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58351
  • 内容
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  • タイトル
  • まえがき
  • 著者
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  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58352
  • 内容
  • まえがき  まず、1997年io月に書かれた、本研究の研究計画調書(プロポーザル)の、研究の背景及ぴ目的の欄の引用から始める.研究の背景1設計コードの世界的な変化冷戦構造の終結と自由貿易の拡大、産業の過剰生産と世界貿易の拡大、それに加えて情報の国際化の諸要因は、メガコンペチションと呼ばれるダイナミックな時代を創出した.そこでは単一の巨大市場のみが存在し、1995年の世界貿易機関(WTO)による市場解放と不必要な貿易の障害を除去を内容とする協定(TBT協定)によって、あらゆる分野で国際整合性が要求されてきている.製品規格の国際統一、システム規格・化による産業活動の品質保証、技術規準の国際整合性、知的所有権を背景とした職業資格の相互承認等々である.規準国際化の方向性は、土木・建築分野、そして地盤工学の分野においても例外ではありえない,各地域の状況を次に示す. (中略)研究の目的本研究の目的は、以上述べてきたような限界状態設計法に基づいた設計コードの急速な世界的普及の状態を踏まえ、我が国の基礎構造物の共通モデル・コードとなりうるような、限界状態設計法のフォーマットで書かれた、設計コードのひな型を提案することである. 特にこのとき、我が国では歴史的な経緯により分化してしまっている道路・港湾・鉄道・建築の各設計募準の統一を計りうるような設計法を提案することと、我が国が世界に誇りうる、耐震設計法の考え方のエッセンスが示されるような設計法が表現されるよう留意する. 国際的に、目本の標準的な基礎構造物設計法はどのようなものかと問われたとき、これがそれであると言いうる限界状態設計法を提案することが、本研究の狙いである.もちろん、限られた時間と人材で基礎構造物のすべての構造物をカバーすることは不可能なので、この研究期問中は耐震設計と最も関係が深く、また基礎構造物の中で最も典型的かつ使用頻度も高い、杭の水平抵抗力の設計法の問題を研究の対象とする,  以上のような問題意識と目的を持って研究を始めたのであるが、研究を一応完成した現時点で、その主要な達成点を列挙すると次の通りである. なお、このコードは、通称「地盤乎一ド21Ver.1」と名付けられた.1.コードの統一は、従来の主要な設計基準と同じレベルに立ったもう一つの設計コードを書こうという視点では達成されない. Eurocodesがそうであるように、従来の設計コードより一段上のレベルに立ったコンセプトが必要である,このためr地盤コード21Ver.1」は、f包括設計コード」という新しい概念を創出した. ここでは、性能設計も限界状態設計法もこのコンセプトの構成要素である,塵麗聾覇籔琿 「包括設計コード」はこのコードを基に、構造物の完全な性能規定型の照査に用いることも可能であるし、またこのコードに基づいて各行政機関/地方公共団体/事業主体等が、設計コードを書くときその指針となる、いわゆるrAcOde lbrCQde writeヒsjの役割も担うように考えられている.従来の設計コードが工業的に規格化された製晶に基づく構造物の設計者の主導により開発され、てきたため、地盤に関係した設計に用いる種々の笹の決定方法に重大な不備があった. 「地盤コード21Ver,!」では、特にこの点に関して地盤工学者の醐から積極的、かつ大胆な提案を行っている,4,  「地盤灘一ド21Ver.1」のような包括設計コードでは、各種の構造物の設  計においては、最新の技術的な情報に基づいた、各構造物の設計に当  たっての検討事項を過不足なく網羅するように記述されるべきである.  記述は定量的であるが、性能照査型の設計または、新たなコード作成に  おいてチェックリストの役割を担う. 「地盤コード21Ver.1」では、これを  r杭基礎の設計」について実験的に作成した。国際化の時代を迎えて、設計業務における情報のフローの標準化や、設計、地盤調査等に関わる技術者の資格の間題も重要になっている. 本課一ドの記述に当たっては、このような点にも配慮した、 導れはまた、設計業務の具体的な流れを、大学教育等で講義するときの資料となると考えている、 「地盤コード滋Ver.i」はまだ誕生したばかりである. 耐震設計法の記述、荷重と荷重組み合わせの記述等、時間の関係で十分検討できなかった部分も汐)る. 今後、皆さんの御意見、御批判を受けながらVerを重ね、日本の優れた地盤設計技術を海外にSiagle VOiceで発信する主要な媒体になることを希望している.海外から、「日本の地盤設計伎術のコンテンツは?」と間われたとき、「この皿一ドにそのエッセンスが記されている. 止言い得るようなものにして行きたい, 本研究は、社団法人地盤工学会平成9−11年度研究委員会「我が国の基礎設計と地盤調査の現状と将来のあり方に関する研究委員会」(委員長 日下部治東京工業大学教授)との密接な蓮絡と協力のもとに行わわ,た, 研究分担者のほとんどが同委員会の委員でもある, 本研究は、4回の集中的な合宿を重要なチニックポイントとして、進められた.4回の合宿の年月と主な実施事項は、次の通りである.第1回(1998。7)研究主旨の共通理解、各代表的設計コードの特徴分析第2回(1999。3)杭墓礎の信頼性解析結果、遠心載荷模型試験の討論第3回(1999.8)モデル・コードの概念、地盤調査と設計法の整合性討論第4回(2000.1)モデル磁一ド最終ドラフトの検討と、最終案確定.   合宿での討論の熱気は、回を増すごとに異常に高くなった. 重要なコードの作成に中堅メンバーとして日常的にかかわっている研究分担者が多く、普段から疑問に感じていること、解決を求められている問題が、噴出した感があった.このようにして築かれた人問的な信頼関係も今後貴重なものとなって行くと思われる,  幸いこの仕事は、しばらく継続できそうな環境となっている.今後ますます研究者の輪を広げ、当初かかげた目標を達成すべく、今後とも努力して行きたいと考えている.2000年3月                本城勇介 (岐阜大学工学部教授)平成10−U年度科学研究費補助金基盤研究(B〉(王)(課題番号10555163)「限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案」研究代表者               日下部治 (東京工業大学工学部教授)            社団法人地盤工学会平成餅11年度研究委員会「我が国の基礎設計と地盤調査の現状と将来のあり方に関する研究委員会」委員長写真 第4回合宿(2000/1,湘南国際村センター)集合写真.前列左から,松井,正埴,日下部,本城,鈴木,大森,菅井.後列左から,カルキ,神田,白戸,堀越,大石,谷,桑原,奥村,菊池,安磯,吉田,
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  • タイトル
  • 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第0章 構造物設計の基本
  • 著者
  • 本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 7〜21
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58353
  • 内容
  • 0 構造物設計の基本0。1 適用範囲L REQ本コードは,a本国内で,土木及び建築構造物の構造的な性能を保 持するため,これら構造物を設計するとき(アプ灘一チA),また設計コー ドを制定するとき(アプローチB)の原則を示したものである.さらに本 コードに従って設定された構造物設計コードは,ISO2394などで要求さ れる,世界標準の構造物設誹コードの要件を満たすものとなる.2,REC本包括設計コードの位置付けは,図4に示されている・1鞘鞘轍機能規定       要求性能     のロはゆ  は りははの  コハロぬ ぺ    、ノ  含漉設計コーバ  ¥、   だ襯鰐一備禰一囎欄■ r一一一一刷一一一一一、  、ノアプ臓一チ}3 11アプ隣一子A  ・、         l l              ¥  ノ                ぜ                ヤ !層袴塞本設評コー’『1       ¥ ノ                  1                  、 ノ              1 1                ¥、ノ 置有麗計コーκ l l        ¥、∠_____________」 し______________ぴ図L性能記述の階層性,包括設計コードの位置付けとアプローチAとB㊥本来個々の構造物の目的や,それに応じた機能規定は,当該構造物の事業主体/所有者が決定すべきものである.また公共の福祉と言う観点から,構造物の構造的な性能を統括する行政機関/地方公共団体が,構造物が最低限満足すべき性能を規制するための機能規定を指定する.。規定された構造物の目的や,それに応じた機能規定は,構造物の設計黙査に用いることのできる要求性能に翻訳される必要がある、⑧この認一ドで許容される要求性能の照査方法は,次に定義するアプ ローチA及びBの2つの方法がある. アプローチA:アプローチAとは,構造物の性能照査に尾いられ  る方法に渕限をもうけず,しかし設計者に構造物が規定された  要求性能を一定のある適切な確率で満足することを証明するこ7      とを要求する構造物性能照査のアプローチ.    アプローチB:アプローチBとは,構造物の性能照査に,当該構     造物の構造的性能を統括する行政機関/地方公共団体/事業主     体などが指定する「固有基本設計コード」ヌは「固有設計コー     ド」に基づいて,そこに示された手順(設計計算など)に従い,     性能照査を行う性能照査のアプローチ.3.REQ本設計罰一ドは上述の設計時の2っの許容される性能照査法,アプ ローチA及びアプローチB,両者の照査に用いられなければならない.4.REQアプ潔一チBにより,各種の事業体などで作成される構造物の構造 的な要求性能の照査に用いるr固有基本設計コード」,さらにはこの基 本コードに基づいて作成される「固有設計コード」では,用語の使用,設 謙基本変数の各種値の決定方法,性能照査の形式,このときに使嗣する部 分係数の値の設定方法などについては,本コードで規定している事項に 従わなけれぱならない,5,REQ本コード(案)は,土木構造物の荷重については「土木構造物荷重 指針」,建築構造物についてはr建築構造物荷重指針」と従用しなければ ならない.さらに各種構造物の設計においては,それぞれの管理を統括す る行政機関/地方公共団体/事業主体などの指定する荷重などに関する 規定を参照し,従用しなければならない.0.2 目的L REQ土木・建築構造物はその設計供用期間中に遭遇する可能性の高い 荷重に対して,十分な構造的な性能を保持するように設計されなければ ならない.2.REQ構造物の構造的な性能とは,構造物の強度,安定性,変形性,耐久性 に係わる性質により規定される性能のことである.このような性能には 後述するように,使用性,修復性,安全性などが含まれる.構造物の性能 の催の側面,耐火性,遮音性,景観環境負荷などに関する性能の保持は, 本コードの目的及び適用範囲には含まれていない.0.3 機能規定L REQ構造物は,その供用期間中に発生する荷重の頻度に応じて,安全性, 修復性,使用性などの構造的な機能を,それぞれ所定のある適当な確率で 満足しなければならない.2。REQ構造物は,その供用期間中に発生する可能性のある荷重状態に対し て,その構造物を利用または周辺に存在する人問に重大な傷害を負わせ ることのないように,十分安全に設計されなければならない(安全性).8 3、REC構造物は,当該構造物の事業主体/所有者がの判断により,その重 要度に応じて,その供用期間中に発生する可能性の高い荷重に対し,それ ぞれにその通常の使胴が妨げられない状態(使用性),あるいは構造物へ の損傷がある限度以内に収まる状態(修復性)などの要求を適当な確率で 確保するように設計されなければならない、4.PER当該構造物の事業主体/所有者の判断により,上記以外の構造的な 機能規定を定めることを妨げない,0.4 要求性能0。4.1 設計供用期間隻.REQ構造物建設の事業主体/所有者は,当該構造物の設計供爾期閥を決 定する、2、POS構造物の供用期問の決定に当たっては,構造物のライフ・サイクル コスト,担保されるべき各限界状態に対する余裕の程度,構造物の劣化, 機能寿命など多くの要素を勘案して決定する必要がある.3.REC一般的な構造物の設誹供罵期間は,士木構造物で100年問,建築構 造物で50年間である。0.4.2 限界状態L REQ構造物の構造的な要求性能は,当該構造物がその設計供用期問中に 受ける荷重の頻度に応じて,いくつかの限界状態として規定される.32.REC通常考慮される限界状態は,次の3つである.  ④使用限界状態=構造物が損傷を受けず,従ってその性能が完全に保持   され,通常の使罵に全く支障のない限界状態.機能規定の使用性に対  応する限界状態、  。修復限界状態=構造物の損傷が限定されており,その修復が短期問   に,十分な経済性の下で可能な限界状態.従って構造物の資産として   の価値は,大部分保持される限界状態と解釈されることもある.さら   に,被災後に構造物が救援活動などの使用に耐える範囲の損傷にと   どめる限界状態という意味を付加されることもある.機能規定の修  復性に対応する限界状態.  ⑳終局限界状態=構造物は相当の損傷を受けるが,崩壊など人命に被   害を与えるような致命的な損傷を受けない範囲にとどめる限界状態.  機能規定の安全性に対応する限界状態、 3本章では限界状態を定性的に記述するが,r固有墓本設計コード」やr固有設計コード」の個々の具体的な構造物の設計照査では,これらの限界状態はアプローチBにおいては計算による設計などで照査可能な形(例えば具体的な数値)として規定される.9 .鵜聾3.PER構造物の構造的な要求性能を規定するため,上記以外の限界状態を 設け,構造物設計を行うことを妨げない.0.4.3 荷重の種類と組み合わせ1,REQ荷重は永続荷重,変動荷重,偶発荷重,施工荷重に分類される,2.REQ永続荷重とは,構造物に常に作用している荷重であり,次のものを 含むが,これらに限定される孟)のではない・自重,死荷重(固定荷重),土 圧,水圧,強制変位.3、REQ変動荷重は,時聞的にある程度規則性を持って変動する荷重であり, 次のものを含むが,これらに限定されるものではない。活荷重(積載荷重〉, 温度変化,地震,波浪,風,雷,氷,構造物の劣化4、4.REQ 偶発荷重は,規則性を全く持たず察然作用する荷重であり,次の ものを含むが,これらに限定されるものではない。衝突,爆発,火災.5,REQ施工荷重とは,構造物の建設中,また更新時に考慮されるぺき荷璽 である,施工時には,構造系が完成時と異なる場合が多いのでその影響 を反映しなければならない.6.REC各荷重の大きさや頻度の評価法にっいては,例えば土木構造物にっ いてはr土木構造物の荷重指針」(±木学会),建築構造物にういてはr建 築構造物荷重指針」(日本建築学会,1991)を参照されたい.7.REQ 構造物の設計において考慮する荷重組み合わせに対応する設計状 態は原則的に,永続状態,異常時状態,偶発状態および施工時(短期)状 態の4つに分類される。なお,それぞれの状態で荷重の頻度と大きさな どにより,さらに複数の設計状態を設定する場合も多い.  Φ永続状態とは,長期的な荷重が載荷されている状態,また高頻度で   発生する荷重状態をいう.これには,例えば発生頻度の高い中地震   や中洪水なども含まれる5.  Φ異常時状態とは,極めてまれな荷重状態,例えば大地震や大洪水が   作用した状態をいう.  ⑭偶発状態とは,全く時間的な規則性を持たずに発生する荷重,例え   ば船舶や車両の衝突や火災,爆発などの荷重が作用した状態をいう・  ¢施工時(短期)状態とは,その構造物の建設中,または更新時に考慮   すべき荷重が作胴した状態、をいう.8。REC荷重の組合せはそれぞれの設計状態に付いて下記を原則とするが, これらに限定されるものではない.  ¢永続状態時:永続荷重聞及び,永続荷重と高頻度の変動荷重の組み   合わせ 4劣1ヒを荷重として扱うことに議論がある.最近ではE秘rocodesなどでは,荷重を俘胴(action)と呼び,劣化なども作用として撮う傾向にあるようである. 5発生頻度の高い荷重も,永続荷重に含めるべきであるかについては議論がある,/0一 貯 ¢異常状態時:永続荷重と低頻度の変動荷重の組み合わせ 匂偶発状態時:永続荷重と偶発荷重の組み合わせ 。施工時(短期)状態時1施工荷重闘の組み合わせなお,荷重組み合せについては,例えば土木構造物にっいてはr土木構造物の荷重指針3(土木学会),建築構造物についてはr建築構造物荷重指針」(臼本建築学会,1991)を参照のこと.0,4.4 構造物の重要度と要求性能1.REQ構造物は,その設計供月期問中に永続荷重及び,永続荷重と頻度の 高い変動荷重(その設書十供用期問中に1∼数回程度は経験されることが 予想される穫度の変動荷重の大きさ)の組み合わせに対しては(永続状 態時〉,使用限界状態を一定のある高い確率で満足するように設計されな ければならない.2.REQ構造物供用期問中の永続荷重及び頻度の低い変動荷重(その設計 供用期間中に1回経験される可能性も低い程度の変動荷重の大きさ)の 組み合わせに対して(異常状態時),構造物の事業主体/所有者は,その構 造物の重要度に応じて,修復限界状態または終局限界状態の何れを満足 すぺきかを意思決定し,設計者はこれをある適当な確率で満足するよう に設言十しなければならない.3.REC構造物は,偶発状態時に対しては,その偶発荷重の発生の可能性に 応じて,それぞれ使用,修復,または終局限界状態を一定のある適当な確 率で満足するように設計されなければならない.4.PER構造物の事業主体/所有者は必要に応じて,適当な組み合わせ荷重 の頻度と適当な限界状態を定め,構造物の重要度に芯じた要求性能とし て定めることができる;5.REC性能マトリックスは,構造物の要求性能を表示するのに有効な記述 方法である、設計状態(適当な組み合わせ荷重〉と構造物の限界状態を2 っの座標軸として,重要度におおじて,構造物の要求性能を性能マトリッ クスにより定めた一例を図一2に示した.0.5 許容される照査方法L REQ前節で示した構造物の要求性能は,次節以下で述べるアプローチA またはアプローチBいずれかの方法で照査されなければならない.2.REQアプローチBでは,前節で示した要求性能は,それぞれの構造物, さらに必要ならばそれぞれの構造物の部分において,直接の性能照査に1ユ 構造物の損傷穆度増大 設鋳用隈界状態聲 計 状 態 荷 重 絶㌶ み 合 わ茎 せ高頻度・  小荷重中頻度・ 中荷重修復隈界状態安全限界状醸○△○△○△低頻度・ 大荷重備考:O重要構造物、△標準的な構造物図2:本コードで考えられている性能マトリックスの概念適用できる強度,剛性や変位などに関する具体的な規定として与えられなければならない.0.6 アプローチAによる照査0.6.1 照査機関と審資者 L REQアプローチAでは,構造物の性能照査に胴いられる方法に制限は  ないが,設計者は構造物が前節に規定された要求性能を一定のある適当  な確率で満足することを証明しなければならない. 2.REQアプローチAによる構造物の性能照査を希望する設計者は,必要  な設計報告書を作成し,これを当該構造物の安全性を統括する行政機関  /地方公共団体が指定する審査機関に提出し,審査を受けなければなら  ない。 3.REQアプローチAによる構造物の性能照査に当たる審議機関は,当該  構造物の安全性を統括する行政機関/地方公共団体の指定を受けた機関  である.4.REQアプローチAによって性能照査を受ける場合,設計者は本包括設  計コードに記載されている要求事項が,満足されていることを証明しな  けれぱならない. 5.REQ審査機関は,個々の審査に当たり性能照査委員会を組織しその当否  を決定しなければならない.この性能照査委員会の構成員の過半数以上  は,***の認定した当該分野の専門技術者資格保有者でなければなら  ない. 6.REQ性能照査委員会は,本包括設計コードに記載されている種々の要求  事項を,その審査の基本的な基準としなけれぱならない.これに加えて,三2一  各委員会が状況に芯じて適当と考える審査基準を加えることは妨げない。7.REC・陸能照査のために提出される「設計調査報告書3は,ISO2394に指 定された設計方法,すなわちr確率に基づいた限界状態設計法まに従う ことが望ましい.8.REQ審査機関は,審査のために作成されたすべての文書を,当該構造物 の供用期問中保管する義務を有する.また,当該構造物の所有者の機密に 関することを除いては,これを公開するものとする.0.7 アプローチBによる照査0。7.1 一般L REQアプローチBによる構造物の性能照査とは,当該構造物の構造的性 能を統括する行政機関/地方公共団体/事業主体が指定するr固有基本 設計認一ド」又はr固有設計コード」に基づいて性能照査を行うことで ある.2.REQ 「固有基本設計コード」又は「固有設計コード」は,本包括設計コー ドが規定する仕様によって作成されなければならない、本包括設計隷一 ドが規定する仕様とは,ISO2394が規定する「確率に基づいた限界状態 設謙法」の仕様である、3、REc r固有基本設計コード」又はr固有設計コード」の作成では,特に 「部分係数による設計法」(ISO2394・第9章)に基づいた仕様を採用す ることが望ましい,4.REC 個有基本設計コード」又は「固有設計ほ一ド」の作成では,計算 による設計,載荷試験,モデル試験をはじめ,観測設計・施工法/情報化 設計・施工法,適合見倣し規定など,多面的な設計方法を考慮することが 望ましい.0.7.2 部分係数による設計法L REQ部分係数による設針法により「固有基本設計コード」又は「固有設 計ほ一ドjの作成を行うときは,ISO2394の第9章の規定に従わなけれ ばならない.2.REQ部分係数による設計法を適用するとき必要な,基本変数,解析モデ ル,確率に基づく設計の原則にっいては,ISO2394のそれぞれ第6,7及び 8章を参照しなければならない.3,REC部分係数による設計法を適用するときに参考となる情報,経験モデ ルに基づく方法,信頼性に基づく設計の原則,荷重の組み合わせと荷重の 種々の値の評価については,ISO2394の付録1),E及びFが参考となるの で,参照することが望ましい.13一瞳謹鍵醗『 4。REC荷重に関する部分係数については,例えば±木構造物については ゼ土木構造物の荷重指針」(土木学会),建築構造物についてはr建築構造 物荷重指針」(日本建築学会,1991)を参照することが望ましい.0.7.3 設計者の資格L RECアプローチBにより構造物の設計を行う設誹責任者は,***の認 定した当該分野の専門技術者資格春でなければならない,0.8 設計施工・維持管理と関連文書0.8,1 情報のフローと関連文書1.REQ建設プロジェクトの段階に応じて,プ白ジェクトに関係する発注者 /所有者,設計者,調査春,施工者,建設資材製造者などの各主体は,文書 によって情報の交換と共有化を計らなけらばならない.2.REC プロジヱクトの予備調査段階における調査結果は「予備調査報告 書ままたはrフィージビリティー報告書」として,設計者または/及び調 査者より発注者/所有者に報告されることが望ましい,3.REQ プロジェクトの設計調査段階における調査結果は「調査報告書達 として,調査春より発注者/所有者及び設計者に報告されなければなら ない.地盤設計においてはこれは地盤調査者が作成する「地盤調査報告 書」であり,その含むべき項冒についてはr第2章地盤に関する情報」で 詳述する.4.REQ プロジェクトの設計段階における設計の結果は「設計報告書」と して,設計者より発注者/所有者に報告されなければならない.「設計報 告書」の含むべき項目については「第1章基礎構造物設計の基本」で詳 述する.5。REQプロジェクトの施工段階においては,施工者は発注者/所有者及び 設計者に施工管理の針画について,r施工管理計画書」により報告しな けらばならない.「施工管理計画書」の項霞にっいては「第3章施工及「 び維持管理」で詳述する.さらに施工者は,施工管理の結果を「施工管理 報告書」として,前述の主体に報告しなければならない.「施工管理報告 書」の項目については「第3章施工及び維持管遅jで詳述する.6。RECプロジェクト完成後段階で,設計者はf設計報告書」の構造物の維 持管理に関する部分を抜粋し,さらに施工中の状況の変化に応じた変更 点を加えて,発注者/所有者に「管理・維持計画書」として提出すること が望ましい.r維持管理計画書」の項臼については「第3章施工及び維 持管理」で詳述する.14 0.9 本コードの改定L REQ本設計コードは,社団法人地盤工学会の責任において,5年ごとに 兇直し,改訂を行うことを原則とする、0.10 用語と記号の定義0.10.1 用語の定義 本コードの用語は,ISO2394第2章に準拠する,また記号は同第3章に準拠する.以上に定義されていない月ヨ語については,以下に定義する.性能規定型設計篇一ド(Per{brmance based des豊g且code):構造物を, その仕様によってではなく,その社会的に要求される性能から規定する, 構造物の設計コード.目的(Objecも玉ve);目的とは,構造物に要求される性能の内のある特窟の もの(例えぱ構造性能)についての社会的最終目標を,一般的な書葉で 表現したものである.例えば,「地震に対して建築構造物居住者の安全 を守る」.機能規定(Funcもion&1Re吼uirement)=機能規定は,目的が満たされるた めに構造物が供給する機能を一般的な用語で説明する.例えば,「地震 時に構造物が崩壊しない」,r重要な構造物については,地震によって もその限界的な使襯が確保される」,要求性能(Per£ormance Re璽uirements)=要求性能は,機能規定が満た されるために必要な,詳細な規定.性能照査に用いることのできるレベ ルの性能に関する規定.アプローチA(Appro&ch A):アプローチAとは,構造物の性能照査に 用いられる方法に舗限をもうけず,しかし設計者に構造物が規定された 要求性能を一定のある高い確率で満足することを証明することを要求 する構造物性能照査のアプローチ.アプq一チB(Approach B):アプローチBとは,構造物の性能照査に, 当該構造物の構造的性能を統括する行政機関/地方公共団体/事業主 体などが指定する咽有基本設計コー硝又は個有設計コード」に基 づいて,そこに示された手順(設計計算など)に従い,性能照査を行う 性能照査のアプローチ.包括設計コード(Comprehens至ve Design Code)=一つの国や地域で, 土木・建築構造物一般,さらに個々の構造物種別にっいて,その構造的 な設計の原則を記述した設計コード.個々の構造物の設計を行うための コードというよりは,構造物の性能規定の方法,用語の統一,安全性余15一睡聾認覇鑑 裕の導入方法と形式,情報伝達法の標準化などの他,設計で留意すべき共通事項を記述した,設計灘一ド体系のもっとも上1立に立つべきほ一ド.r設計コード作成者のための認一ドjと考えることもできるが,設書十者にとって基本的な情報を含んでいる.A及びBの両アプローチの上位に立っ設計コード.固有基本設計コード(Specific B&se Desigll Code)二当該構造物の構造 的性能を統括する行政機関/地方公共団体/事業主体などが,その構造 的な要求性能を規定した文書.これに加えて,そのアプ艮一チBによる 照査に用いことのできる,当該構造物の構造的性能を統括する行政機関 /地方公共団体/事業主体が指定している,一連の性能照査手順(計算 による設計など)を含む場合もある.固有設計コード(Speci貧c Design Code):「固有基本設計コード」を受 け,この基本コードに基づいて作成される個有設計コード」は,より 特化した目的,限定された地域での使用,特定構造物のために作成され た,要求性能の規定を記した文書.これに一連の性能照査手順を示す場 合もある。地盤カテゴリー(Geotechnical Category): 基礎構造物の重要度と地 盤工学的難易度により,3つの地盤カテゴリー(GC)に分類する.  の地盤カテゴリー1(GCl)は,構造物の重要度が低く,地盤工学的な   難易度が相対的に低い基礎構造物の設計である.  ㊨地盤カテゴリー2(GC2)は,構造物の重要度が中程度で,地盤工学   的な難易度も中程度,または2者の内一方のみ高い場合の基礎構造   物の設計である.  ⑧地盤カテゴリー3(GC3)は,構造物の重要度が高く,地盤工学的な   難易度が相対的に高いか,または地盤工学的な難易度にかかわらず   非常に重要度が高い基礎構造物の諌計である. これらは,厳密に区別できるものではないが,基礎構造物の設計を論じ るときに便利であり,取り入れた.なお地盤カテゴリーは,調査や工事 の進行と共に変化することもありえるので,十分注意することが必要で ある.設計状態(Design situa七量on): 基礎構造物の設計において考慮する荷 重親み合わせを,設計状態という,原則的に,永続状態,異常時状態,偶 発状態および施工時(短期)状態の4っに分類される,それぞれの状態 で荷重の頻度と大きさなどにより,さらに複数の設計状態を設定する場 合も多い.永続状態(P劔manent si願at圭on): 長期的な荷重が載荷されている状 態,また高頻度で発生する荷重状態をいう,異常時状態( )= 異常時状態とは,極めてまれな荷重状態をいう,16重 偶発状態(Accide就al si七ua七io11)= 偶発状態とは,個々の構造物のサ イトや環境条件から定まる特別に考慮すべき荷重,例えば船舶や車両 の衝突や火災,爆発などの荷重が作用した状態をいう・施工時状態(Cons捻uc七ion S玉tuation)= 構造物の建設中,または更新 時に考慮すべき荷重が作用した状態をいう.計算による設計(Design by Calcu1&tio臓s)= 基礎構造物の挙動を主に 力学的な知識に基づいてモデル化し,計算により与えられた構造物の挙 動と限界状態との関係を予測し,性能の照査を行う設計法,載荷試験による照査(Ver撮cation by Loading Tests): 構造物の全 体または一部に載荷し,実際に構造物の構造的な性能を照査するもの. 構造物を終局限界状態まで試験するか否かにより,確認試験と破壊試験 に分類する場合もある.モデル試験による照査(Veriaca七ioR by Model Tes七s)= 実大の基礎 構造物よりスケールダウンしたモデルに載荷し,これを基に構造物の構 造的な性能を照査する方法.観測的方法/情報化設計施工(Observatiollal Method/Observa一 亡ional Construct三〇n Control System》 設計における観測的方 法とは,施工時に行う観測結果により,それ以後の構造物の設計をより 合理的に行おうとする設計の考え方である,さらに情報化設計・施工は, 施工中の現場計測により得られる情報を,迅速かっ系統的に処理分析し ながら次段階の設計・施工に利馬する施工管理システムであり,観測的 方法が近年のコンピュータなどの進歩により発展し,省力化と即時性を 増したものと定義できる、これは特に地盤工学に特有の設計・施工方法 である.適合見傲し規定(Deemed to sa七is琢)= 上記の計算による設計が,そ れぞれの構造物の限界状態をある程度忠実に再現,予淵しようとしてい るのに対し,適合見倣し規定では,限界状態を必ずしも直接に再現しな い計算方法などで構造物の性能を照査する、この照査方法にはまったく 計算を含まない,仕様化された部材の使用なども含まれる。これらの照 査の有効性は,経験により保証されると考えられる、部分係数による設計法(P&雌al Factor Desig丑Method)=構造物に作 潮する各種の荷重,地盤パラメータ,構造物寸法,設計計算モデルの精 度,限界状態を設計計算で照査するための基準値などの不確実性に対し て,構造物が所定の限界状態を適当な確率で満足するための余裕を,部 分係数により考慮する設計法、材料係数アプローチ(Ma七eri&1F獄ctor Design): 部分係数を,各荷重 の特性値,地盤パラメータの特性値などに直接適期し,これらの設計値 を求め,これら設計値を計算モデルに代入して,構造物の荷重効果と応17騒謹壁翻購『 .1藩聾聾聾覇答,また耐力を求め,これにより限界状態に対する照査を行おうとする部分係数による設計法.抵抗係数アプ照一チ(Reslsねnce Facもor Des圭gn)= 荷重の特性値と, 地盤パラメータの特性値を直接計算モデルに代入し,構造物の荷重作用 と応答や耐力の特性値を求め,これら特性値に直接部分係数を適用して, 限界状態の照査を行おうとする部分係数による設計法.地盤調査報告書(Geo七echnica1Invesも量gation Met蓋od)3 地盤調査 報告書とは,土構造物・基礎構造物を設計するために行う地盤調査結果 を記録した文書である.地盤パラメータ(Geotechnic縦1Parameters): 地盤パラメータとは, 基礎・地盤のモデルの構成要素の寸法(地層の厚さ・傾斜など),基礎・ 地盤系の力学特性を表現するパラメータ(支持力や地盤反力係数など) や地盤の材料特性を表現する地盤物性値(単位体積重量や剛性・強度な ど)などである・計測値(Measured Value)= 計測樹ま,各種の調査・試験から測定さ れた値とする.たとえば,地下水位,標準貫入試験のN値,三軸試験 の応力・変形などである.導出値(Derived Vahe)= 導出値は,計測値から理論,経験,相関性 を考慮して推定された地盤パラメータとする.たとえば,三軸試験結果 のモール円から理論的に求められる粘着力や内部摩擦角,標準貫入試 験のN値から経験的に求められるヤング係数などである.特性値(Ch&racterist量c V瓠ue)= 特性値は,設計で検討する限界状態 を予測するための基礎・地盤のモデルに最も適切な値として推定された 地盤パラメータの代表値である.特性値の決定にあたっては,理論や過 去の経験にもとづき,地盤パラメータのばらつきや単純化したモデル の適月性に十分留意しなければならない.この特性値は,原則として導 出値の平均値(期待値)である。この平均値は,単なる導出値の機械的 な平均値(算術平均値)ではなく・統計的な平均値の推定誤差を勘案し なければならない。また,地質学的・地盤工学的な知見や過去の類似の プロジェクトで得られた経験を十分に反映し,複数の調査・試験法の計 測結果の整合性(調和性)なども総合的に判断して求めた注意深い平均 値の推定値でなければならない.設計値(Design Value): 材料係数アプローチを用いた場合,設計値は 設計計算モデルに胴いられる地盤パラメータの値であり,特性値に部分 係数を適用して得られる.1次処理(Pr量mary Tre&tment)= 異常な計洲値を除去や偏差補正など を,計測値に施す処理,三8一 0。10.2 記号の定義 ISO2394で一般的に使罵される記号を以下に示す.の引用である.主文字A 偶発作胴σ 使用性の制約F 作用全眼Eo 基本作潮変数F, 作用の代表値σ 永続作用g 変動作月R 抵抗3 荷重効果W 作鋼モデルの変数X 基本変数y モデル出力の変数α 幾何学量△α 付加的な幾何学量∫ 材料特陸p∫ 破壊確率p∫, 破壊確率の規定値孟 時間β 信頼性指標γ 部分係数労 作用の部分係数三9本節は,ISO2394から 、覇謹聾聾灘  γF モデルと幾何学的不確定性を考慮した,作用の一般化部分係数  γσ 永続作用の部分係数  γQ 変動作用の部分係数  γm 材料特性の部分係数  γM 材料,モデル,および幾何学的な不確定性を考慮した,耐力特性  の一般化部分係数  γp モデル不確定性の部分係数  γ,、 構造物の重要度や破壊の波及度を考慮する係数  θ モデル不確定性を含むパラメータ  θ5 荷重効果の値  θR 耐力の値  幹 作用変数の関数  重o 作馬の組合せ値を決める係数  弘  作胴の頻度値を決める係数  臥  作馬の準永続値を決める係数  9(X,孟) 限界状態関数添え字ぎ 基本変数(主に作用)の番号乞ブ 作用の番号ブ海 特性値4 設計値参考文献[llIso:正nしematlnalstandardlso/DIN2394,Genera1P亘nciples・nrehability  forstructures,1998121CEN:Draf七EN1990Eurocode O Basis Qfdesig潭,199920 [3】Slmpson,B。:Basis oξdeslgn in Em・ocode7,Proc,IABSE co且oqulum on Basis  of desigll a箆(l ac“ons oll sも1・uctul・e$一backgr・oしmd and apP熱ca嫉on Qf Euroco6e  1等pp.141一王48響Delfも零三996図高岡宣善;驕頼性理論の歴史,「構造工学シリーズ2 構造物のライフタイムリ  スクの評価」,土木学会,pp.294−300,198815]Thoft−Chl・isもensen,P。and Baker,MJ、=Stnlctural Re五abi正lty Tぬeory and  Iしs A碧plicaもiQn,SI)rlnger−Ve冥iab,1982 (日本語翻訳版r構造儒頼性=理論と  応胴」スプリンガー・フェアヲーク東京,1986)[6]Lazenby,D・:日本の土木工学規格は危機的な状況にあるか?一日本の土木工学規  格と欧州機構規格の発展一,土木学会誌,VoL83,0c七.,pp.29−32,1998[7]三CC:ICC Bui1φng PerfQrmance Commlttee:Prelimina【・y Committee Re−  PQrし,1998181Seismdogy commi七tee SEAOC,Recommended lateral force re(星t亘rements and  comme聡tary(Blue Book),1996ed遍on,Octユ996[91FEMA−273(AT(ン33):NEHRP g降ideliRes for the seism三c re短abi三ita七ion of  buildillgs,Ocも,19971101FEMA−274(ATC−33):NEHRP commentary o夏the guidehnes fQI・the seismic   I−ehabihもaむion of bthldings,Oct、1997[Ul FEMA−302:NEHRP RecQmmended provislons for selsmic regulaむions for   new bu旦dings and other strucむures(1997edi擁Qn)Part1−Provisio臓s,Feわ.   19971121FEMA−303:NEHRP Recommended provlsiops for seismlc regulatlo滋s fQr   new b磁1dings and other s七rucもures(1997edi七ion)Par七2.Comme飛tary,   Feb.1997巨31SEAOC:SEAOC seismology PBE ad圭loc comm批ee,Performance based   Seismlc Engineeling Guide韮!主es,May,19981王41ATC:Improved selsmic design cl・iteha for Cahfo茉麺a bridges:provisio鷺al   reco搬menda七iQns(ATC−32),Jun、19961王5】Hamburger,R。0,:The development ofpeぜormance based bui1出ng sもrucむ肛a重   deslgn in庸e URlted Staもes of Amedca,Proceedings of Inもema七ional Work.   shop Qn夏aτ・monizaしion in Performance based Building sもrucもul・al design in   counthes surrounding Paci且c Ocean,1997〔161SEAOC:Visio鷺2000−Perform駄nce based seismic engineering of bu11dings,   Vision2000Commi馳ee,Final Reporし,19951171EUingwood,BR  Reliability based performance concepもfor bu旦ding co11−   structioR,Proc,Structual engineer三ng wor玉d congress,Sab Frandsco,Fuly   王9981181AASHTO:LRFD Bhdge Speclfication,Si Unit,1st.edit玉on,19962!
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  • タイトル
  • 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第1章 基礎構造物設計の基本
  • 著者
  • 松井謙二・本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 22〜31
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58354
  • 内容
  • 灘璽聾琿1 基礎構造物設計の基本1.1 適用範囲王、REQ本コードは,各種土木構造物および建築構造物の基礎構造物を対 象とする,これには杭基礎などの深い基礎,直接基礎などの浅い基礎,擁 壁などの抗土圧構造物が含まれる。2.REQ基礎構造物の設計は,本コードo章の「構造物設計の基本」に従っ て行わなけれぱならない,3.REQ本ほ一ドでは,基礎構造物の重要度と地盤工学的難易度により,下 表4に示すように3つの地盤カテゴリー(GC)に分類する。表L地盤カテゴリーの分類  構造物の重要度非重要普通重要非常に重要GC1GC1GC2GC1/2GC2GC2GC3GC3GC3GC3地盤工学的難易度普通又は容易困難非常に困難GC2GC2/34,REQ地盤カテゴリーは,それぞれ次のように定義される:  ⑧地盤カテゴリー1(GC1)は,構造物の重要度が低く,地盤工学的な難  易度が相対的に低い基礎構造物の設計である.  ¢地盤カテゴリー2(GC2)は,構造物の重要度が中程度で,地盤工学的  な難易度も中程度,または二者の内一方のみ高い場合の基礎構造物  の設計である.  ⑱地盤カテゴリー3(GC3)は,構造物の重要度が高く,地盤工学的な難  易度が相対的に高いか,または地盤工学的な難易度にかかわらず非  常に重要度が高い基礎構造物の設計である. これらは,厳密に区別できるものではないが,基礎構造物の設計を論じる ときに便利であり,取り入れた1.なお地盤カテゴリーは,調査や工事の進 行と共に変化することもありえるので,十分注意することが必要である.5。RECこのコードで対象とする地盤カテゴリー(GC)は,GC2およびGC3 とするが,GC員こも準用することができる.1.2 基礎構造物の目的1.REQ基礎構造物は,上部構造(および下部構造)からの荷重,ならびに 基礎自体に作用する荷重を安全に地盤に伝えることにより,上部構造に1Eurocode7においてもこれと類似の分類が採耀されている.一22一頚  要求される種々の構造的な性能を保持するように設計されなければなら ない,2.REC基礎構造物の構造的な性能には,使用性,修復性,安全性などが含 まれる.1.3 機能規定i.REQ基礎構造物は,その供用期間中に発生する荷重の頻度に応じて,上 部構造物から要求される安全性,修復性,使用性などの構造的な機能を, それぞれ所定のある適切な確率で満足しなければならない.2、REQ基礎構造物は,その供用期間中に発生する可能性のある荷重状態に 対して,基礎構造物に起因する構造物の崩壊・倒壊・落下などにより,そ の構造物を利用または周辺に存在する人間に重大な傷害を負わせること のないように,十分安金に設計されなければならない(安全性).3,REC基礎構造物は,当該構造物の事業主体/所有者の判断により,その 重要度に応じて,その供用期間中に発生する可能性のある荷重に対し,構 造物の被災後短期間に,比較的経済的に基礎構造物も含めた構造物全体 の損傷を修復できるよう(修復性)に,構造物の損傷が限定された以上に 大きくなる確率が十分小さくなるように設計されなければならない。修 復性はまた,構造物が被災直後から限界的な供胴が可能であることを要 求すると言う意味を持つこともある.4、REG基礎構造物は,当該構造物の事業主体/所有者の判断により,その 重要度に溶じて,その供用期間中に発生する可能性の高い荷重に対し,上 部構造に有害な影響を及ぼす基礎の変位,沈下,回転などによりその円 滑な供矯(使用性)に障害が生じる確率が十分小さくなるように設計さ れなければならない.5.PER構造物の事業主体/所有者が,その臼的や重要度に応じて,基礎構 造物に対する上記以外の要求性能を規定することを妨げない.。1.4 要求性能1.4.1 設計供用期間1.REC構造物の設計供用期間については,0.4.1を参照されたい.1.4.2 基礎構造物の限界状態1.REQ基礎構造物の構造的な要求性能は,当該構造物がその設計供爾期間 申に受ける荷重の頻度に応じて,限界状懇として規定される。基礎設計の おける限界状態は,使用限界状態,修復限界状態および終局限界状態の一23一瞳謹轟諏、  3つの眼界状態を規定することを基本とする.2.PER構造物の重要度に応じて上記のいくつかの限界状態のみを設計の対 象としたり,新たな限界状態を付け加えたりすることを妨げない。3.REQ使用限界状態とは,基礎の変位または基礎体に生ずる荷重効果に より,構造物の使用性が損なわれないことを保証する限界状態をいう.4.REQ修復限界状態とは,基礎の変位または基礎体に生ずる荷重効果によ り,構造物の修復性が損なわれないことを保証する限界状態をいう.こ の限界状態はまた,構造物が被災後直ちに限界的な供用には耐えること ができることを保証する眼界状態と考えられることもある。5、REQ終局限界状態とは,基礎の変位または基礎体に生ずる荷重効果に より,構造物の安全性が損なわれないことを保証する限界状態をいう.1.4.3 荷重の種類と組合せL REQ基礎構造物に作胴する荷重の種類は,下記のとおり永続荷重,変 動荷重,偶発荷重および施工荷重の4っに分類する.  。永続荷重とは,死荷重,固定荷重,土圧,負の摩擦力,地盤変位,河   床低下の影響など設計耐用期間中に荷重変動が無挽できるものをい   う,また地盤工学で特に特徴的な永続荷重としては,地下水位の変   動に伴う水圧や土の有効単位体積重量の変化,排水条件と水圧の変   化,原位置での地盤の初期応力などがある,  @変動荷重とは,活荷重,流水圧,温度変化,波浪荷重,地震荷重,地   震時地盤変位,風荷重,洪水による荷藁など荷重変動が無視でず,か   っ時間的な規則性を持っているものをいう.  ㊥偶発荷重とは,衝突や火災,爆発など時問的な規則性がなく,またサ   イト固有に考慮すべき荷重をいう.  @施工荷重とは,構造物の建設申,または更新時に考慮すべき荷重で   ある・施工時には,構造系が完成時と異なる場合が多いので,その   影響を反映しなければならない.2.REQ 基礎構造物の設計において考慮する荷重組み合わせに対応する 設計状態は原則的に,永続状態,異常時状態,偶発状態および施工時(短 期)状態の4つに分類される,なお,それぞれの状態で荷重の頻度と大き さなどにより,さらに複数の設計状態を設定する場合も多い.  ⑬永続状態とは,長期的な荷重が載荷されている状態,また高頻度で   発生する荷重状態をいう.ここには,例えば発生頻度の高い中地震   や中洪水なども含まれる.  轡異常時状態とは,極めてまれな荷重状態,例えば大地震や大洪水が   作用した状態をいう.一24毫   ㊨偶発状態とは,個々の構造物のサイトや環境条件から定まる特別に  考慮すべき荷重,例えば船舶や車両の衝突や火災,爆発などの荷重  が作用した状態をいう.  ◎施工時(短期)状態とは,その構造物の建設中,または更新時に考慮  すべき荷重が作胴した状態をいう.3、REC各設計状態における荷重の組合せは下記を原則とする、  Φ永続状態時:永続荷重問及び,永続荷重と高頻度の変動荷重の組み  合わせ  ⑧異常時状態時:永続荷重と低頻度の変動荷重の組み合わせ  ・偶発状態時:永続荷重と偶発荷重の組み合わせ  ⑱施工時(短期)状態時:施工荷重間の組み合わせ4.REC特に基礎構造物の設計では,荷重は直接的荷重と間接的荷重に分類 すると便利である.前者は構造物のよらず一義的に定まる荷重をいい,後 者は構造物との相互作潮に依存する荷重,すなわち地盤と構造物の相互 作用による荷重をいう.特に,地盤と相互作用の大きい基礎設計では後 者に属する荷重が多いので留慧する必要がある.5.REC荷重は設計計算に先行して定量的に設定されるものであり,計算結 果から得られるものは荷重には含まないことが望ましい.例えば,抗土 圧構造物の設計において,主働土圧は荷重であるが,受働土圧は荷重と は見なさない.6.REQ負の摩擦力や地盤変位に起因する荷重の評価では,必要に応じて構 造物と地盤の相互作胴を考慮して荷重の大きさを定めなければならない.7.REC荷重の設定においては,考慮する限界状態に応じた材料のひずみレ ベルを考慮することが望ましい.8.REC繰り返し作用する荷重は等価静的荷重に変換して用いることがで きる.この際,繰り返し荷重の大きさ,継続時間および対象とする限界 状態を考慮して定めるものとする。9.REC必要な場合には,動的効果を直接考慮して設計に馬いる。1.4.4 構造物の重要度と要求性能L REQ基礎構造物の重要度と要求性能に関する関係は,o.4.4で規定した ものに従う.1.5 基礎構造物設計一般1.5.1 一般L REQ L1でも述べたように,地盤カテゴリーは,構造物の重要度および地 盤工学的難易度を考慮して3つに分類される.本灘一ドでの対象はGC2一25一 、苺覇聾遡       『 およびGC3とするが,GC1に尾)準用することができる.2.REQ本諏一ドでは,墓礎構造物の要求性能を照査する方法として,下記 の2つのアプローチを規定する.それぞれのアプローチの定義は,既に0 章で述べたが,ここに繰り返す,  ・アプローチA=構造物の性能照査に用いられる方法に制限はないが,   設計者は構造物が前節に規定された要求性能を一定のある適当な確   率で満足することを証明しなければならない.このような照査は,個   別のケースごとに適当な機関により審査・承認される必要がある.  奪アプローチB=当該構造物の構造的安全性を統括する行政機関/地   方公共団体/事業主体が指定するド固有基本設計コード」又は「固   有設計コー穏に基づいて性能照変を行うアプローチである,3.REQ上記の2つのアプローチで用いることのできる具体的な基礎構造 物の構造的な性能の照査方法には,計算による設計,載荷試験,モデル試 験,観測的方法,情報化設計施工,適合見倣し規定などがある.  Φ計算による設計;基礎構造物の挙動を主に力学的な知識に基づいて   モデル化し,計算により与えられた構造物の挙動と限界状態との関   係を予測し,性能の照査を行う設計法.  3載荷試験=構造物の全体または一部に載荷し,実際に構造物の構造的   な性能を照査するもの,構造物を終局限界状態まで試験するか否か   により,確認試験と破壊試験に分類する場合もある,  。モデル試験実大の基礎構造物よりスケールダウンしたモデルに載   荷し,これを基に構造物の構造的な性能を照査する方法.  ¢観測的方法/情報化設計・施工:設謙における観測的方法とは,施工   時に行う観測結果により,それ以後の構造物の設計をより合理的に   行おうとする設計の考え方である.さらに情報化設計・施工は,施工   中の現場計測により得られる情報を,迅速かつ系統的に処理分析し   ながら次段階の設計・施工に利矯する施工管理システムであり,観   測的方法が近年のコンピュータなどの進歩により発展し,省力化と   即時性を増したものと建義できる.これは特に地盤工学に特有の設   計・施工方法である.  ゆ適含見倣し規定:上記の計算による設計が,それぞれの構造物の限界   状態をある程度忠実に再現,予濁しようとしているのに対し,適合見   倣し規定では,限界状態を必ずしも直接に再現しない計算方法など   で構造物の性能を照査する.この照査方法には,まったく計算を含ま   ない,仕様化された部材の使用なども含まれる.これらの照査の有効   性は,経験により保証されると考えられる.4.REQ地盤パラメータの特性値の決定手順は,2章で示された方法に従わ なければならない.地盤パラメータ,特性値の定義も,2章を参照する。一26一   ¢基礎構造物の設計では,鋼やコンクリートと異なり,地盤パラメータ   に関する特性値は,各サイトごとに地盤調査や試験により求める必   要がある、  ⑨特性値はまた,地盤をモデル化したモデルパラメータの代表値であ   るから,対象とする構造物の寸法,応力状態,排水条件,ひずみレベ   ルなど多くの要因に影響される.  Φ基礎構造物の各限界状態に対して,適切な余裕を均等に導入するた   めにも,地盤パラメータの特性値は設計者や地盤調査者の恣意的な   判断が混入せず,しかも適切な工学的な判断はこれを考慮できるよ   うな,適切に標準化された地盤パラメータの特性値の決定方法が必   要である.  ・特性値の決定に当たっては,調査や試験の規模や数を考慮してこれ   を決定することが望ましい.5.REQ 基礎の設計では状況に応じて,基礎の耐久性の関連する環境条件 を考慮しなければならない.6.REQ種々の条件を勘案して,最適な基礎形式を選択しなければならない。7。REC設計供用期問を通じて,初期識ストとともに維持管理および更新識 ストを含めたライフサイクルコストを評価し,構造的な要求性能を満た した上でもっとも経済的な設計を行うべきである.8.REQ設計者は設計の結果を基礎構造物設計報告書により,構造物の発注 者/所有者に報告しなければならない.基礎構造物設計報告書の詳細に 付いては,1.8を参照せよ.1.5.2 基礎構造物の計算による設計王,REQ計算による基礎構造物の設計は,次の要素より構成されている.  ・設計計算モデル  o荷重  の地盤パラメータ  。構造物の寸法  ⑦各限界状態を規定する,変形,応力度,支持力などの制限値2、REC設計計算モデルは,対象とする限界状態に関して,基礎構造物の挙 動をできる限り忠実に再現できるものが好ましい.  ⑫設計計算モデルは,基礎構造物の挙動を精度良く再現できるものが   好ましいが,同時に地盤調査や試験による情報の精度と調和した,安   定性や強靭性のあるものであることが必要である,  ②照査しようとする限界状態に応じて,設計計算モデルが異なること   もありえる.一27睡聾謹選毒灘 翻聾聾蟹④設計計算モデルの予測値には,しばしば偏差が伴う。このような偏差や,予測精度の不確実性を十分に把握して,設計時に考慮する限界状態に対する余裕の程度を決定しなければならない.1.6 アプローチAによる照査L REQアプローチAに関する事項は,o.6に述べられている規定に従う.2.REQ各基礎構造物の性能をアプローチAにより照査する場合は,本コー ドに記述された,対応する部分の要求事項を満たしていなければならな い.所定機関の性能照査委員会による基礎構造物設計の審査は,本コード に記述されている要求事項を,最小限度の要求事項として行われる.1.7 アプローチBによる照査1.7.1 一般L REQアプ撚一チBに関する事項は,o.7に述べられている規定に従う.2.PER固有基本設計激一ド,または固有設計コードの作成に当たっては, 基礎構造物の各種限界状態の照査に,先に述ぺた,計算による設計,載荷 試験,モデル試験,観測的方法/情報化設計施工,適合見倣し規定などの 方法を,単独でまたそれらを組み合わせて用いることができる,3.REC固有基本設計コード,または固有設計コードの作成に当たっては, 基礎構造物の各限界状態の種々の不確実性に対する余裕を確保するため, 次節で記述する「部分係数による設計法」を用いることを原則とする.4.REC地盤カテゴリー2または3に分類される基礎構造物の設計凝一ドで は,計算による設計を用いることを原則とする。それは,この設計法が構 造物の挙動と限界状態の発生を,物理的,力学的な原理に乗っ取って再現, 予測するため,より合理的な設計が可能になると考えられるからである.5。REC計算による設計に爾いる設計計算モデルに不確実性が高い場合,載 荷試験やモデル試験は有効な限界状態の照査方法である.6、REC観測的方法/構報化設計施工は,計算による設計と並列する設計法 ではなく,これと併用するべき設計法である.7.REC適合見倣し規定を設計コードの限界状態の照査に胴いるこ.とは,設 計作業の経済性,対象現象の来解明,慣習などの為にやむおえない場合も あるが,特に地盤カテゴリー2または3に分類される基礎構造物の設計 頴一ドでは,できる限りその使溺を避ける、一28一 1.7.2 部分係数による設計法LREQ部分係数による設計法に関する事項は,o、7、2に述べられている規 定に従う.すなわちISO2394の第9章の規定に従う,2.REQ部分係数による設計法では,基礎構造物に作胴する各種の荷重,地 盤パラメータ,構造物寸法,設計計算モデルの精度,限界状態を設計計算 で照査するための基準値などの不確実性に対して,構造物が所定の性能 をある適切な確率で満足するための余裕を,部分係数により考慮する.3、REQ種々の変化にとむ設計条件の下で,基礎構造物の要求性能(限界 状態)に対して均等な余裕とるために,部分係数による設計法において も,地盤パラメータの特性値の標準化された決定方法が極めて重要であ る(1.5.1の4項を参照).特性値の決定手順は2章に詳述されている.4.REC基礎構造物の部分係数による設計法の,部分係数の値の決定方法に 付いては,ISO2374の付録Eなどに詳しいが,次のような方法がある.  ¢社会に存在する他のリスク(例えば交通事故による死亡確率など〉   を基に,これをバック・グラウンド・リスクと考えて,許容されるリ   スクを決定する、  ⑱構造物の初期建設費用と,破壊したときの破壊費用に破壊確率を乗   じた期待破壊費爾の和である,期待総費用の最小化により決定する、  ⑦既存の類似構造物や,既存の設計コードにより設計された構造物と   岡じ程度の限界状態に対する余被を持つように部分係数を決定する,   この方法は,キャリブレーションといわれる。5。REQ基礎構造物の部分係数による設計法には,歴史的・地域的な経緯, 不確実性の把握に関する考え方の違いなどにより,材料係数アプローチ と抵抗係数アプローチという2つの異なった部分係数の導入方法がある.材料係数アプローチ:部分係数を,各荷重の特性値,地盤パラメータの 特性値などに直接適用し,これらの設計値を求め,これら設計値を 計算モデルに代入して,構造物の荷重効果と応答,また耐力を求め, これにより限界状態に対する照査を行おうとする部分係数による設 計法抵抗係数アプ臼一チ:荷重の特性値と,地盤パラメータの特性値を直接 計算モデルに代入し,構造物の荷重作用と応答や耐力の特性値を求 め,これら特性値に直接部分係数を適用して,限界状態の照査を行 おうとする部分係数による設計法6、POS材料係数アプローチと抵抗係数アプローチのどちらのアプローチを コードの作成に当たり採用すぺきかに付いては,多くの議論がある。現在 の基礎構造物の設計誹算モデルの全般的な予洲精度から考えて,係数の 数を制限した抵抗係数アプローチが優れていると言う意見が多い.一29一睡轟麗聾琵董  穰聾聾騨7.PER基礎構造物の設計で,計算による設計だけでは決定することのでき ない構造の細目は,これを構造細貿として加えることができる.8.REQ構造細瞬を規定する場合も,その細霞がどのような要求性能を満た すための規定であるかを明確に記入する,1.8 基礎構造物設計報告書L REQ設計者は基礎構造物設計の結果を,基礎構造物設計報告書により構 造物の発注者/所有者に報告しなければならない。2,REQ基礎構造物設計報告書には,設計上の仮定,主要な地盤に関する情 報の要約,荷重条件や地盤パラメータの特性値,設計計算モデルと設計 手順,および各限界状態の照査方法と結果を記録しなければならない・3.REC基礎構造物設誹報告書は,当該構造物の規模や重要度に応じて,そ の内容の詳細さは異なる。4,REC基礎構造物設計報告書は,地盤調査報告書とあいまって,次の事項 を含むことが望ましいが,これに限定されるものではない、  ④サイトとその周辺の記述.  。地盤条件の記述.  ¢設誹を求められている構造物の要求性能と,その荷重及び荷重組み   含わせの記述.  ②地震荷重など,特にサイトの特性に依存した荷重の評価に関する記述。  ㊥地盤パラメータの特性値を,その決定の疋当性を含めて記述する.  ゆ適用した設計コードの規定の記述.  ㊨選択した基礎構造形式の妥当性に関する記述.  ㊤構造物のリスクと,導入した各限界状態に対する余裕度の正当化に   関する記述.  Φ施工の前提条件,  ④基礎構造物の設計計算書と図面,  o施工中やモニタリングや,維持管理におけるチェック項目の記述。参考文献[1l ISO:1識maもlnal Standard ISOIDIN2394,Ge難eral principles on reiiability 長)r sもructures,1998〔21Slmpson,B.=BasisofdesigninEurocode7,Proc。IABSEconoquiumonBasls of design and act圭o鷺s on sしructures−backgτound and apPlication of Eurocode 1,PP。玉4U48,Delft,1996[31Meyerhof,G。G,=Deve圭opmenむofGeotechnical Lim重むStateDe$ign,Procjnし Symp.Limi七Sate Design in Geo七echnical Englneehng,VoL1,ppユ42,199330 1「141Brick−Haゑsen,」.:丁妓ep狙1QsophyQffoundaしlonde$ign,des1gnc1駕elia,safeむy  f包cもor&nd settlemen七limiむ,Proc、Symp・Bearhlg Capaclty and Setし1ement  ofFoundaもiol1$,(e(LA.S、Ve$ic),196715]Ovesen,K。:EuIQcode71AE慧ropeancQdeofPracもlcefbrGeoしec}mical  De$ign,Proc.h1もemaもloaal Symp.LimiむSむaもe De$ignaccordingもo Eurocode  7,ppユー20,1993161 Danish Geo七ec正癩cal lnstitute:Code ofpra(:嫉ce forFQulldation E蹴gineel『玉119,  D&n1s難Geotechnical Ins七iしuしe Bul正eもln No、32,19781ηOrr,T,LLa資dFar・臼el1,ER  1999181CEN:ENV1997−1Eu・”oc・deGeoしedmica聖desig11しQEurocode7,SI)三卜lnger,7 Geoted珈ical Desi即,Parし1,General  Rules(ENVversl・n),199419]CENl Prel三minary Draft EN19974Eul・ocQde7Geotechnical Deslgn Parし1  General Rules(dQc・no.CEN/TC250/SC7N301),1999[101CEN:Draft ENV王997−2Eurocode7Geoもechnical Deslgn Palt2Design   aβs圭ste(i by laboraむol・y tes雛ng,王997[1王jCEN:Draf七ENV1997−3Ew・c・de7Ge・tec㎞ica1DesignPar七3Design   ass玉sted byβeld tesむing,1997[121Simpso難,B.and Driscoll,R.:E服・ocode7a commenもary,Cons七ruction I・e.   search commu磁catlo灘s Ltd.,19981131Thelns七itute・fStruc臆飢Engineers: Eurocode7Toward Implemenもation,   0cし.1996[141cEN:Draft repQr七Qf the14しh meeもing cENITc250/sc7keld Qn4and5   June1999 (EC7の作成を担当している委員会の最新議事録と資料〉115j FHWA;Geoしechllical Engineering Practice in Can&da an⊂1Europe,FHVVA−   PL−99−013,1999116]本城勇介他:地盤構造物の設計法, r地盤工学ハンドブックj pp.441−473,地盤   工学会,199931          『 『 『 『
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  • タイトル
  • 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第2章 地盤に関する情報
  • 著者
  • 鈴木誠・谷和夫
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 32〜44
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58355
  • 内容
  • 華莚響2 地盤に関する情報2.1 適用範囲 1.REQ本章は,地盤調査報告書を作成するために要求される事項を記載  する. 2.REQ地盤調査報告書とは,土構造物・基礎構造物1を設計するために行  う地盤調査結果を記録した文書である.2.2 一般2.2.1 地盤に関する情報の範囲 L REQ地盤調査は,構造物を設計2するために必要な現地の地質学,地形  学,地震学,水文学的な面から見た情報などを適切に収集し,解釈する  ために行う.また,この情報には,過虫から現在に至る歴史的経緯,自  然環境の変動に関することも含まれる. 2、REQ地盤に関わる情報の収集は,以下に示す方法を適切に組み合わせ  て行う。   一文献・資料調査   一地質踏査   一物理探査・検層   一ボーリング調査   一地下水調査や地化学調査   一原位置試験・サウンディング   ートレンチ調査・調査坑調査   一試料の採取(サンプリング)・室内試験   一現場載荷試験   .施工中の計測・観測(モニタリング)   一リモートセンシングや航空写真の判読 3.REQ地盤調査は,設計する構造物に要求される性能と施工方法を考慮  して実施する. 4.REQ地盤調査は,施工前に行う調査・試験の進展に応じて,また施工中  の計瀾・観測(モニタリング)による新規清報を用いて・常に最新のもの  に更新する。 5,REQ各種の調査・試験や計測・観測(モニタリング)は,原則として地  盤工学会基準(JGS)または臼本工業規格(JIS〉など我が国で認知された  基準類に従って実施し,その結果を報告する.1本章では以降,総称して単にr構造物」と表現する。2構造物の配置,形式,寸法,および地震作用などを決定する.一32 「6、POS場合によっては,国際的に認知された基準類を準月することがで きる.7、REQ地盤調査を実施する範囲,位置,項目,数量は,構造物の重要度 とその基礎地盤の工学的な難易度に簿じて分類された地盤カテゴリーに したがって決定する.地盤工学的な難易度の判断に影響する地盤条件は, なるべく早く調査により決定する.またこの難易度は調査や工事の進行 と共に変化することもあるので,十分留意する.2.2.2 設計者と地盤調査者L REQ地盤調査と構造物の設計は密接な関係にある一連の作業であり,設 計者と調査者は十分に協力して作業を進める.それは,基礎の配置や構 造,あるいは地震動は現地の地質・地盤の条件に依存し,逆に,調査・ 試験の項臼・位置・数量などは基礎・地盤のモデル(設計モデル)に依存 するからである,2.REQ設計者は,地盤調査の謙画,結果の評価に関する最終的決定を行 う.調査者はその専門技術を活爾して,地盤調査を実施し,地盤調査報 告書をとりまとめて設計者に提出する,3、REQ設計者と調査者の協力は協調的な対話(協議)により行う・4、REC協議の内容および結果は,適切な文書により記録・保存する.文 書には,地盤調査計画書,中間および最終の地盤調査報告書などが含ま れる.,2.2.3 調査者の資格L REQ調査者は,地盤調査に関する分野の専門技術および峯該地域の地 質や地盤に精通した者(地盤技術者,応用地質技術者など)である。2.REC地盤技術者は,適切な公的機関がその専門技術レベルを認定した有 資格者である.3。REC地盤技術者の資格には,技術士(科学技術庁)や地質調査技師(全團 地質調査業協会連合会)などが含まれる.2.3 地盤調査2.3.1 一般L REQ地盤調査は,現地の地盤や地下水条件に関するすべてのデータを 対象とし,設計計算に胴いる地盤パラメータとその信頼性評価を適切に 記述する.一33一麟灘騒盤 難垂聾糊2.REQ地盤調査の標準的なフローを図縫に示す.実線枠は調査者の作業 を,破線枠は調査者と設計者の協議を示す.3.REQ調査計画の立案にあたっては,設計する構造物の要求性能,施工方 法,基礎・地盤のモデルなどを考慮する.4、REQ地盤調査は,予備調査と詳細調査より構成される、耐震設誹のた めの調査も含まれる.5.REQ調査者は予備調査の結果を中間地盤調査報告書にまとめ,設計者 に報告する。 ぼハハロリリ  ぬは ハぢはロバロココ じロロユ   調壷計画の立案    1闇__r_騨榊瞭一一一一一一一一一一噂一一一一一’予備調査予備調査結累の報省r一一’冒一謄鴨幣榊轍鞭鼎『『一冒暫一憎需『F一一1   調査計颪の見直し仁  5一_糊1r  一  一  一  一  一  一  騨  需 ㈲  闇 榊  鴨  騨  一  『詳細調査111β閉胴冊騨雁帰需榊需榊”牌幽聯曽曹瞥耀需需榊一曹、  基礎・地盤のモデル化:地盤パラメータの検討地盤調査報皆書の提出図1:地盤調査から構造設計へのフロー6。REQ予備調査の結果の報告に基づき,設計者と調査者は協議により詳 細調査の計画を見直す.7.REC詳細調査は,設計の進展に伴って段階的に行われることが望まし い.また,調査の進行に伴い設計者と調査者は協議を行い,適宜,調査 計画を見直す.8.REQ地盤調査の項目と数量は,地盤カテゴリーとそれによってあらか じめ決めた調査段階に応じてに決定する・9.REQ乱さない試料を室内試験の供試体として用いる場合には,試料の 採取(サンプリング)・運搬・保管,および供試体の成形などの取扱いに 注意し,乱れの影響を最小にする.1αREQ原位置で載荷試験(平板載荷試験,プレツシヤーメータ試験など) を行う場合には,載荷面近傍地盤の整形などの取扱いに注意し,乱れの一34墨 一き 影響を最小にする.1L REQ調査・試験における計測では,測定・計測されるデータに誤差が含 まれないように1留意する.12.REQ調査・試験の項目や数量,さらに実施する位置・深度,使用する試 験装置のタイプ・寸法,試験や計測の条件・手順などは,基礎・地盤モ デルを考慮して適切に判断する.2、3.2 予備調査1.REQ予備調査は,以下の検討に必要な地盤に関する情報を収集するた めに実施する.  一構造物の立地可能性(一般安定性,選択可能な位置など)  一基礎の形式や配置  一構造物の挙動に重要な影響を与える地盤の範囲  一設計・施工のために行う詳細調査の計画  一構造物の建設による周辺環境への影響  一想定される地震動の大きさ2.REC予備調査は,主に文献・資料調査,地質踏査により行う.また必要 に応じて,簡便な物理探査・検層,ボーリング調査,地下水調査,サウ ンディン久乱された試料の採取(サンプリング)・室内試験を行っても よい.2.3.3 詳細調査1.REQ予備調査の結果を踏まえ,見直された調蓋計画に基づき詳細調査 を行う.2、REQ詳細調査は,構造物の設誹や施工の検討や,さらに構造物の性能 を予測するために必要な全ての情報を収集するために行う.3.REC詳細調査は,基礎地盤およびその周辺地盤の地質学的・地盤工学的 な特徴に留意し,以下の事項を明らかにする.  一地質構造要素(構成する各地質体および断層や空洞など)の特性  .崩壊地形(地すべり,火砕流堆積など)および特徴的な変形地形(岩   盤クリープなど)  一地盤の物理的特性および力学的特性(変形・強度特性)  一水文学的な特駐(地下水など)や地盤の水理特性  一支持墓盤面の形態と性状  一膨潤性あるいは崩壊性を有する地盤  一廃棄物の存在や人工材料  一地盤の地震動特性(震源特性,伝播特性,地盤特性〉一35一睡轟謹襲懸、 、穰聾聾羅4、REC詳細調査は,信頼することができる方法を注意深く鋼いて,主に物 理探査・検層,ボーリング調査,地下水調査,原位置試験・サウンディ ング,乱さない試料の採取(サンプリング)・室内試験による,また必要 に応じて,トレンチ調査・調査坑調査,現場載荷試験を行ってもよい.5.REC地盤調査の経過および途中結果を考慮し,適宜,より適切な地盤調 査に計面変更することが望ましい.6.REQ最終的な設計をする前に,構造物の性能を評価するために必要な すべての情報を収集する,7、REQ地盤調査は,構造物の性能に影響を与えないように実施する.2.3、4 酎震設計のための調査L REQ地震動の地盤増幅特性を評価するには,.地下構造と表層の地盤特 性を調査する.2,REC地下構造は,線形弾性体理論に基づいて評価とき,主にS波速度, P波速度,密度,Q値(あるいは減衰定数ん),層厚を調査する・3 REQ表層の地盤特性を評価するとき,対象とする地震動のひずみレベ ルに応じた調査・試験を選択する.4、REC地盤のひずみレベルが大きくなる場合には,せん断剛性6や減蜜 定数んのひずみ依存性などを考慮して非線形増幅特性を検討する.5.POS物理探査法には,屈折法,反射法,PS検層法,VSP法,アレー微 動探査法,重力探査法などがある.6.POS原位置試験には,標準貫入試験(SPT)やコーン貫入試験などのサ ウンディングと,ボーリング孔内や試掘孔内で行う繰返し載荷変形試験 や繰返し載荷せん断試験がある.7.POS室内要素試験には,主に下記の3っの方法があり,荷重の作用のさ せ方,周波数,試験時の応力状態,発生するひずみレベルを考慮して適 切な方法を選択する.  .波動法  .共振法  一繰返しせん断試験8.PER地震の強度や発生頻度の評価には,歴史地震資料(過去の観測記録) に基づく方法と活断層資料に基づく方法,また両者を考慮した方法があ る.活断層の評価は,航空写真の分析や物理探査,トレンチ調査などの 結果をもとにぞ了う.9,PER発生地震動の評価は,確率論的手法,または確定論的手法によって 行う,10。PER確率論的手法は,ある地点の将来のある期問にある強さの地震動 が来襲する危険度をその発生確率あるいは確率に等価な指標で表し,確36  率モデルを用いて地震危険度を解析的に求める.地震発生データに基づ く地震危険度解析は方法は,1)地震発生の確率モデルを用いる方法,2) 地震動強度を順序統計量とする方法,の2つに分けられる.1L PER確定論的手法は震源となる断層を特定し,波形合成法などで地震波 をシミュレーションする.このとき,断層の領域やアスペリティなどの 仮定に適切な値を用いるため,過去の記録や地質・地形の資料を十分に 調査する.2.4 地盤パラメータの評価2。4.1 一般L REQ各種の調査・試験や計測・観測(モニタリング)によって収集され た情報を地盤工学的知見に基づいて解釈し,基礎・地盤のモデルを作成 する.基礎・地盤のモデルとは,構造物基礎と地盤の構造モデルとその 構成要素の物理・力学的特性を表現する材料モデルである.2、REQ基礎・地盤のモデル化にあたっては,図ぞのフローにしたがって 基礎・地盤を表現する地盤パラメータを推定する。地盤パラメータとは, 基礎・地盤のモデルの構成要素の寸法(地層の厚さ・傾斜など),基礎・ 地盤系の力学特性を表現するパラメータ(支持力や地盤反力係数など)や 地盤の材料特性を表現する地盤物性値(単位体積重量や剛性・強度など) などである.各種の調登・試験や計測・観測(モニタりング)の直接的な結果(計測値)理論,経験,相関性を適胴一次処理を含む推定された地盤ノ{ラメータ(導出{直)限界状態,ばらつきを考慮地盤パラメータの代表埴(特性1霞)部分係数の適用基礎・地盤のモデルに爾いる地盤パラメータ(設計値)図2:地盤パラメータの設計値を設定するフロー3.REC地盤パラメータの設計値が得られる過程は,次の4段階に分けら れる.一37 、彊羅睡珂一計測イ直一地盤パラメータの導出値一地盤パラメータの特性値.地盤パラメータの設計値4.REQ地盤パラメータは,各種の調査・試験や計測・観測(モニタリング) の直接的な結果(計灘纏)から,理論,経験,相関性など地質学的・地盤 工学的な知見に基づいて推建する.5.REQ構造物に作用する地震動の特性は,震源特性,伝播特性,地盤特性 を考慮した地盤モデルによって決定される.この地盤モデルも,地盤調 査の結果を適切に解釈して決定する.6.REC計測値は,各種の調査・試験から測定された値とする.たとえば, 地下水位,標準貫入試験のN値,三軸試験の麻力・変形などである.2.4.2 導出値の設定L REQ導出値は,計測値から理論,経験,相関性を考慮して推定された地 盤パラメータとする.たとえば,三軸試験結果のモール円から理論的に 求められる粘着力や内部摩擦角,標準貫入試験のN値から経験的に求め られるヤング係数などである。2.POS導出値の推定にあたっては,異常な計測値を除去や偏差補正などの 一次処理を行う.3REQ導出値を推定する方法には,計測値をそのまま導出値とする場合 と計測値を変換して導出値とする場合がある.4.REC計測値をそのまま導出値とする地盤パラメータには,単位体積重 量,相対密度,土の締固め度,せん断強度,地盤の剛性などがある,5.REC計測値を変換して導出値する地盤パラメータは,物理探査および物 理検層,標準貫入試験,圧密試験,コーン試験,孔内載荷試験などの結 果から設定されるものである,2.4、3 特性値の設定L REQ特性値は,設計で検討する限界状態を予測するための基礎・地盤の モデルに最も適切な値として推定された地盤パラメータの代表値である.2.REQ特性値の決定にあたっては,理論や過虫の経験にもとづき,地盤パ ラメータのばらつきや単純化したモデルの適馬性に十分留意しなければ ならない.3.REQこの特性値は,原則として導出値の平均値(期待値)である・この 平均値は,単なる導出値の機械的な平均値(算術平均値)ではなく,統計 的な平均値の推定誤差を勘案しなければならない.また,地質学的・地一38一劉 r 盤工学的な知見や過去の類似のプロジェクトで得られた経験を十分に反 映し,複数の調査・試験法の計測結果の整合性(調和性)なども総合的に 判断して求めた注意深い平均値の推定値でなければならない.4、RECばらつきを持った導出値の頻度分布に基づいて特性値を設定する場 合,データを地質学的・地盤工学的知見や過去の経験に基づいて十分に 吟味し,異常値と判断されるものを取り除いた後,算術平均値を算出す る、特性値は,平均値の統計的な推定誤差を次の式により考慮して決定 する.          熊噸 再 ここで,撫1特性値,?ηRl標本平均,5R:標本標準偏差,ピ〆レ分布の 係数,η:標本数である. ±は,当該基本変数の性質により,安全側となるようにとる。5.REC特性値の推定にあたって考慮する各種のばらっきは,調査・試験の 誤差,導出値の推定誤差などが含まれる.6,REC導出値の代表値である特陸値には,平均値の推定値に加えて,導出 値のばらっきの指標,たとえば標準偏差や変動係数などが含まれる.7・PER地盤調査の結果が得られない場合は,過去の類似のプロジェクトに おける経験,地質学的・地盤工学的な知見に基づいて特性値を設定する.2。4。4 設計値の設定L REQ L7.2の5項で定義した材料係数アプローチの場合,設計値は設計 計算モデルに用いられる地盤パラメータの値であり,特性値に部分係数 を適用して得られる.2.REQ部分係数は,特性値を設定する方法の信頼性や導出値のばらつき を考慮したフラクタイル値3から設定する,3.REC設計値は,特別な場合として導出値から直接に求めることもある, このときもばらっきを考慮したフラクタイル値から設定する.4.REC設計値を直接評価せず,特性値と部分係数から求めるのは,下記の 理由のため,設計値より特性値の方が精度よく推定できることによる.  一一般にサンプルが少なく,分布形を仮定せざるをえない.  一統計的推定の誤差が裾野の確率,たとえば95%確率値に大きく影響   する,  一平均値近くの推定値の方が,95%確率値より誤差が少なく信頼度が   高い. 3平均値や95%確率値などを推定するとき,サンプル数により統計的推窟に誤差を全じる.このぱらつきを信頼度という確率で評礪した値がフラクタイル値である.一39一 護聾隅       12.5 地盤調査報告書L REQ地盤調査結果は,地盤設計報告書の基本的な一部分となるように 地盤調査報告書としてまとめる.2.REC地盤調査報告書は一・般に,下記の2っの部分から構成される.  一地質の特徴と関連データを含む利用’可能な地盤に関する情報の提示  一地盤に関する情報の評価,試験結果を解釈するための仮定の論述2.5.1 地盤に関する情報の提示L REQ地盤に関する情報は,すべての調査・試験の生データと,実施した 調査・試験の方法に関する提示である.2.REC報告書には,具体的には次の情報を含める.  一地盤調査の麟的と範囲  一地盤調査の計画  .試験・調査の方法    一試験・調査の項目    一具体的な方法,使用する装置,手順など    一位置,深度,数量など    .試料の採取(サンプリング),輸送,保管の方法など○    一試験・調査の霞時,実施状況など    .試験・調査の実施者,オペレーターなど  一調査・試験の結果    一生データ(計測値,観察結果,写真など)    一一次加工データ(地質図,柱状図など)  一地盤調査に関する協議の内容や結果など3、REC地盤調査報告書の記載は,適切な図・表を利溺して分かりやすいも のとする.2.5.2 地盤に関する惰報の評価L REQ地盤に関する情報の評価は,調査・試験結果を解釈するために実施 する,2.REC報告書には,結果の解釈として基礎・地盤のモデル,地盤パラメー タ,またその設定方法とその根拠などを含める.3.REQ地盤に関する情報の評価は,以下の項目を含む,  一各種の調査・試験や計測・観測のレビュー,限定されたデータや部   分的なデータであれば,それを記述する,もしデータが欠点をもつ   場合,不適切な場合,不足している場合,精度が不十分な場合,そ   れを指摘する.試験結果を解釈するときには,試験のミスか実際の   現象の反映かを慎重に検討する.一40一 もし各種調査・試験を追加して行う必要性があれば,その提案を必要性のコメントとともに提出する.このような提案は,実施する調査の構成と数量に関する詳細な計画を添える.4.REC地盤に関する情報の評価は,関連する下記の項扇を含む.  .工事の要求に関連した各種の調査・試験や計測・観測の結果をまと   めた図衰,必要があれば,最も関連するデータの範囲や分布を示す   ヒストグラム  ー地下水位とその季節変動の決定  一いろいろな構成の違いを示す地盤概要  一物理的性質と変形・強度特性を含めた詳細な記述  一空洞やポケットのような不規則性の解説  一地盤パラメータの導出値のグループ化の提示5.REQ乱さない試料を室内試験の供試体として用いる場合には,試料の乱 れや供試体の性状(不均質性や不連続面など),寸法効果などに留意する.6.REQ粒度調整した試料や粒子破砕しやすい試料を室内試験の供試体と して用いる場合には,粒度分布の影響に留意する.7.REQ調査・試験の結果の解釈が逆解析である場合には,仮定する解析モ デル(構造モデル,材料モデル)の信頼性を充分に吟咲・検討する.8、REQ地盤パラメータの設定にあたっては,設計の対象とする構造物と 地盤の力学的境界条件を考慮し,以下に示す事項などの影響に留意する,  .岱カレベル  .びずみレベル・せん断損傷レベル  ー水理条件(排水条件・透水性,地下水位変動など)  一異方性(圃有異方性,誘導異方性)  一時間効果(せん断速度,クリープ・リラクセーション,年代効果・続   成作用など)  一過去の履歴(過圧密効果など)  一含水・乾燥の効果(飽和度,膨潤性,自由水・結合水など)  一不連続面(笛理,すべり面など)  一地盤の不均質性(薄層の挟在など)  一凍結の効果  一基礎の寸法  .地盤と基礎の境界の形態や性状9、REC地盤パラメータの設定にあたっては,複数の調査・試験方法の結果 の相関性や過去の経験に留意して総合的に判断する.2.6 付録:詳細調査詳細調査についての注意、薫を以下に追加する.41睡嚢彊灘 .嚢謹聾珂隻1.どの地盤カテゴリーの調査においても,関連すると思われる地層以深,ま たは構造物の挙動に実質的な影響を与えない地盤に達するまで行う.2。地下水が影響するサイトを対象とするとき,調査期闘中の地下水圧も調 べる.地下水圧に影響を与える自由水の最高,最低水位を調べ,調査期 間中の自由水位は記録する.近接地点の井戸の位置および水量の増減を 調査する.3.地盤カテゴリー2の調査において,以下の項閉を適用する.  一構造物が広域におよぶとき,調査地点は格子状に配置してもよい,   各地点の問隔は,通常20−40mとするが,地層厚の変化の激しいかっ   たり,地屠の連続性が低いところでは小さくする.均質な地盤にお   いては,ボーリングや掘削ピットは部分的に貫入試験やサウンディ   ングに代替してもよい.  一台状基礎および帯状基礎において,サウンディングやボーリングの   深度は,基礎底面より基礎幅の1∼3倍である.沈下や地下水の聞   題のため,あるいは下麟に弱層がある場合は,いくつかの地点では   より深いところまで調査する,  一浮き基礎において,基盤がある深度以内に見当たらないならぱ,原   位置試験やボーリングの深度は基礎幅と等しいか,またはそれ以上   でなければならない,  一埋め立て区域や盛土において,最小調査深度は沈下に大きく影響   するすべての土層を含む.調査深度は,沈下の影響が全沈下量の   10%未満のレベルを限界としてよい,  一杭基礎において,地盤条件を調べるために一般にボーリング,貫入   試験,あるいは他の原位置試験を実施する。調査深度は,安全を保   証するために一般に杭先端から杭径の5倍程度までとする.しかし,   群杭からなる長方形基礎の調査深度は,杭先端からその長方形の短   辺長よりも深くするなど,かなり深いサウンディングやボーリング   が必要なこともある.4.地盤カテゴリー3の調査において,以下の項目を適爾する.  一間隙水圧分布の調査は,ボーリングやスタンドパイプ内の水位の観   察,時刻ごとの水位変動,被圧地下水や宙水の水位,潮汐変動など   のような特徴を含む現地の水文地質学の評価を含む.  一掘肖彗における盤ぶくれを評価するため,問隙水圧は少なくとも掘削   底面以下の掘削深度まで調査する.上部土層の単位体積重量が小さ   いときは,もっと深くまで調査する.5.地盤カテゴリー3の調査において,特別な試験をするときは,常に試験手 順や試験解釈を報告する,さらに,これらの試験の参考文献を添付する.6.地盤カテゴリー3の場合は,巨大地震を想定した地震動(レベル2)設定 のために地盤調査を特に入念に実施する必要がある.対象とする地点に一42一璽 r{最大級の地震動強さを及ぼす可能性のある震源断膚とその破壊メカニズムは,過去の被害地震記録や最近の活断層調査結果,さらに想定断層位置で発生した中小地震の観測波形をもとに注意深く選定するので,地盤調査においてこれら必要な情報を細大漏らさず収集しなければならない.また,地表に活断層が確認されない地域でも,伏在断層による直下型地震の可能性にも留意して調査・試験を実施しなければならない.参考文献[11地盤工学ハンドブック編集委員会(1999):“地盤工学ハンドブック”,地盤工学会、[21土質調査法改訂編集委員会(抽95):“地盤調査法”,地盤工学会、綱土質試験法縞集委員会(1990):“土質試験の方法と解説”,地盤工学会,団岩の調査と試験編集委員会(1989):“岩の調奄と試験”,地盤工学会[51地質基準委員会(1999):“第一次地質基準(案)”,日本地質学会.161土木学会岩盤力学委員会(1983):1‘原位置岩盤の変形およびせん断試験の指針一  解説と設計への適用一”,土木学会.[71土木学会岩盤力学委員会(1986):“ダムの地質調査(第2版)”,土木学会.181土木学会岩盤力学委員会(1991)=“軟岩の調査・試験の指針(案)一1991年版  一”,土木学会.[91土木学会岩盤力学委員会(1992):“軟岩評価一調査・設計・施工への適胴一”,土  木学会.[101目本建築学会(B85):“建築基礎設計のための地盤調査指針”,目本建築学会.1111金国地質調査業協会連合会編(1993):“新版ボーリングポケットブック”,オー  ム被.li21建設省編(1986)3“ボーリング柱状図作成要領(案)解説書”,(財)β本建設情報  総合センター.1131島博保・奥園誠之・今村遼平(1981):“土木技術者のための現地調査”,鹿島出  版会.1141佐々宏一・芦田譲・菅野強(1993):“建設・防災技術者のための物理探査”,森北  出版.[151地盤工学会編(1989):“地盤調査・土質試験結果の解釈と適用例(地盤工学・実  務シリーズ6)”,地盤工学会.[161岩の力学連合会(1982):“ISRM指針”.〔1711SRMComm三ssi・n・nStanda面zation・fLab・ra七〇ryα爺dFまe正dTesむs:  “王SRM Suggested漁e塩od”,夏nt,J。Rock Mec難.Min,Sci.&Geomech.Absしr.43 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  • タイトル
  • 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」 第4章 杭基礎の設計
  • 著者
  • 菊地喜昭・白戸真大・奥村文直
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 45〜63
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58356
  • 内容
  • 4 杭基礎の設計4.1 目的と適用範囲4.1.1 適用範囲王.REQ杭とは地盤中に挿入された細長い部材のことを言う.杭基礎とは, 一本あるいは複数本の杭とそれらをっなぐ部材によって構成されたもの を書う.2.REC細長い部材の厳密な定義はない、  ¢軸直角方向力が作摺する場合のひとっの考え方として,無限に長い部  材を考えた場合と外力に対する挙動がほぼ等しいと考えられる有限  の長さの部材は細長い部材と考えることがある.3.REQ杭基礎を適切に設計するためには,本章に記述されている事項を 十分に理解し,適切に運用しなければならない.4.1.2 目的L REQ杭基礎は,設計耐用期問を通じて杭基礎が支持している構造物(上 部構造物)を安全に支待するとともに,有害な変位を生じないように設計 することを基本とする.2.REC杭基礎の特徴は,上部構造物からの荷重を地盤の深部に伝えること にある.4.1。3 機能規定1.REQ杭基礎には,上部構造物に要求されている機能が損なわれないよ うに上部構造物を支持することが要求される.2、REQ上部構造物に要求される機能は,変位量や各部材に生じる応力度, 耐久性,損傷後の残存耐力,残存変形性能などによって評価される,  ◎上部構造物の設計で考慮される変位量には,鉛直変位,水平変位,回  転変位などがある.3.REQ上部構造物の機能を満足するには,杭基礎の設計において以下の 点に注意する必要がある。  Φ杭基礎を通じて地盤に作屠するカが過大とならないこと  。杭基礎を構成する部材が充分安全であること   一杭体の安全性を考慮する際には,杭材の強度,継手の破壊,杭体の   座屈などを考慮する.  ①杭基礎の変位,変形量が小さいこと4。PER杭基礎で支持された構造物は,鉛直変位量が小さいのが一般的であ る.このため,周辺地盤の沈下量が大きい場合には,構造物の抜け上が一45一 覇羅睡瑚りが問題となることがある.4.2 要求性能4.2.1 限界状態一般玉.REQ杭基礎の限界状態の設定は,次の状態を考慮して行う.  。基礎を設置した地盤全体の不安定  ・押込み支持力,引抜き支持力,水平支持力の喪失など地盤条件から   決まる基礎の不安定状態  ㊦部材の降伏,終局破壊,せん断破壊,破断,座屈など,部材から決   まる基礎の不安定状態  。地盤から決まるものと部材から決まるものの両者の複合的不安定状態  。長期荷重による過大な沈下,傾斜,水平変位使用限界状態L REQ使用限界状態の照査では,上部構造物が無補修で使用可能であり, かっ基礎に過大な変形を生じないことを検討する必要がある.2.REQ上部構造物および基礎の最大変位,残留変位を算定し,構造物の 使用性が満足される範囲であることを照査する,3。REQ部材の力学特性が大きく変化しないことを照査する。4,REQ部材に,耐久性の低下を招く有害な損傷が生じないことを照査する.修復限界状態1.REQ修復限界状態の照査では,上部構造物の限定的な使網が可能であ るか,修復による再使用が可能であることを検討する必要がある.2.REQ上部構造物および基礎の最大変位,残留変位を算定し,想定する修 復作業により,構造物の使用性が回復可能な範囲であることを照査する,3.REC部材に,修復困難な耐久性の低下を招く損傷が生じていないことを 照査する.4.REQ部材の耐力を照査する.終局限界状態里,REQ上部構造物が崩壊に至らないこと,また基礎が不安定な状態に至 らないことを検討する必要がある.2.REQ基礎が不安定な状態にならないことを照査する,3.REQ基礎の変位,変形により上部構造物が崩壊しないことを照査する.一46一 r4.2.2 荷重玉、REQ上部構造物の供月期問中に作用することが予想される荷重にっい てその作用確率を考慮した上で,杭基礎の設計照査に潮いる荷重及び荷重 の組み合わせを決定する・この際,地盤の変形による荷重も考慮に入れる、2.REC地盤の変形による作用(荷重)は以下の二つのうちのひとつを採用 する.これらの影響を考慮するに当たっては,地盤と杭の相互作用を考 慮する.  ◎地盤変位による強制変位.  ¢地盤の変形によって杭に作用するカ.3.REC地盤沈下の進行している埋立て地盤や圧密層を持っ地盤などでは, 負の周面摩擦力を考慮する.4.REQ外力として想定する荷重の組み合わせについては,発生頻度,同 時性などそれぞれの荷重の特性を考慮して決定する、5、REC一般に,想定される荷重の種類には以下のようなものがある.  。上載荷重  g地盤からの作用  ㊥杭自重  ⑧地震時慣性力  ⑧その他の外力(風荷重,接岸力,など)4.2.3 要車性能1.REQ杭基礎の設計照査は,上部構造物の重要度や要求性能によって決 まる想定すべき限界状態と構造物に作用するおそれのある外力条件の起 生確率とを考慮して行う.  ③構造物の重要度には少なくとも二つ以上のランクを設ける.   一通常の重要度の構造物   一重要度の高い構造物2、REC頻繁に生起すると予想される荷重条件下では,使胴限界状態を満足 するようにする.3.REC構造物の設計供用期問中に生起する確率が高い荷重条件下では,修 復限界状態か使用限界状態を満足するようにする,4.REC構造物の設計供駕期間中に生起する確率が低い荷重条件下では,修 復限界状態か終局限界状態を満足するようにする.5.REQ地震時に地盤の液状化や流動化が予測される地点に建設される杭 基礎は,それらの現象を考慮して検討する.一47 4.3 地盤及び周辺状況の講査4.3.1 一般L REQ杭基礎の設計にあたって,地盤調査及び周辺状況の調査を行う.そ れらの調査結果に基づき基礎の構造形式を決定し,基礎工法を選定する.2.REC施工現場周辺における既往の施工事例や調査事例は参考となる.3、REC杭基礎の設計の際に必要となる地盤調査及び周辺状況の調査を大 別すると以下のようになる,  ・設計上の定数を決定するための調査   一単位体積重量   一強度試験   一地下水位,被圧の有無   一地層構成,地質年代    *圧密層の有無    *透水層の有無    *支持層の傾斜    *地層構造の摺曲,傾斜    *岩盤を支持層とする場合の風化,亀裂,断層の状態    *地盤沈下の発生の有無    *地滑り発生の有無    *滞水砂属の有無    *混入れき径  ゆ設計上考慮する必要のある周辺環境に関する調査   一洗掘に関する調査   一近接構造物の調査   一埋設物,産業廃棄物の有無   一有害ガスの発生のおそれ   一施工箇所の建造物,周辺環境   一周辺の交通状況,搬入経路   一士砂,産業廃棄物の廃棄方法   一地下水の状況,被圧地下水の状態,流速   一井戸の水位,水質   一施工箇所の地形4,REQ地盤調査は,基礎の支持力,すべり,沈下などに影響する範囲にっ いて行う.5.RER地盤調査の内容(種類,間隔,本数,深度)は想定される基礎の形 式,地盤条件の複雑さを考慮して決定する,地盤調査及び土質試験の方 法については,地盤工学会基準が参考となる.一48一 一  Φ支持層下に圧密沈下が生じる層がないと判断される場合は,支持層   が基礎底面からその最小幅程度の深さまで連続して存在しているこ   とが確認されればよい.6.REC岩盤の調査においては,全体的な断層,亀裂の性状を把握するた め,マク纂な調査も行うのがよい,4.3.2 地盤データL REC地盤試験結果は,地盤の不均一性,サンプリング,試験による乱れ などの影響を受けばらつくものである.このため,試験結果を総合的に 判断し,特性値や設計値を設定する.2.REC杭の杭軸方向の支持に関する設計における地盤パラメータの特性 値として,同一層内の杭軸方向の長さの平均値をとることができる.こ の結果,地盤パラメータの空問的なぱらつきが小さくなることに留意し てもよい.3、REC杭の施工によって杭周辺地盤の特性が変化することがあることに淀 意が必要である.4.REC杭の載荷試験などから直接設計値を求めることが可能な場合もある が,一般的には,載荷試験を行う場合でも載荷試験結果を土質力学的見 地から評価することが必要となるので,地盤調査を行い適切に地盤デー タを決定することが必要である.4.4 杭の設計法L REQ杭墓礎の設計に当たっては,単杭としての挙動と杭群としての挙 動を考慮して設計する.  ㊥杭基礎の設計照査をする際には,一般に,先ず単杭の挙動を評価し,   その結果を基に杭群としての評価を行うことが多い.2,REQ基礎の設計においては,上部構造物からの作周荷重に対して地盤 変形,杭頭反力,杭の変形などを算窟し,基礎が安定であることを照査 するとともに,算定される断面力に対して部材の設計を行う.3.REQ杭基礎は,上部構造物の機能,地質条件,施工性,杭の支持機構を 考慮して適切に定める.  o周辺地盤にて液状化が生じる可能性がある場合は,杭は良好な支持   層に根入れを行う支持杭とする.4.REQ杭を採用する(基礎形式の選定)にあたっては,次の事項を考慮し なければならない.  ③地形および地質条件  ⑳構造物の特性一49一囲轟聾獲 .藩1聾蟹蝿  ・施工条件  Φ環境条件5、PER杭基礎の設計照歪は,以下のような手順で行うことが出来る.  ③地盤の破壊に対する余裕度の検討  ¢基礎の変位,変形量の検討  。杭体の破壊余裕度の検討6.REC次の事項に注意して設計する.  ・岩盤を支持層とする場合は,不連続面や風化層の影響を考慮する.  。良質な支持層に根入れを行った場合でも,その層厚が薄い場合やそ   の下に弱い層あるいは圧密層が存在する場合は,支持力と沈下にっ   いてその影響の検討が必要となる.  。基礎の不等沈下,傾斜の発生を防止するため,杭は,長期の持続荷   重に対して均等に荷重を受けるよう配列するのがよい.  ⑨設計で想定する地盤面は,設計モデルに応じて適切に設定する.  ⑬建設位置の環境や施工性に配慮して杭中心問隔を設定する.  ⑨打込み杭における打込み時の杭体内応力7.REQ設計を行う場合は,構造物に要求される性能を依頼者とあらかじ め協議する.8,REQ設計を行う場合は,設計を行う際に用いる方法を依頼者とあらか じめ協議する,9.REQ設計を行う場合は,資格を有する技術者が責任を持って管理する.4.5 単杭の設計4.5.1 一般L REQ単杭の挙動を予測するには,以下の3つの方法のうちいくつかを組 み合わせる,  o載荷試験   一杭の載荷試験にっいては地盤工学会基準があるので,それを参考    にするとよい.  。計算的手法   一土質力学的考察や実例によって検証された設言十計算モデルを周い    るのがよい.  ㊤その他の方法   一近接した工事事例や既往の施工事例を参考に設計を行っても不都    合が生じないと考えられる場合には,必ずしも載荷試験や計算的    手法による予測を行わなくてもよい。2。REQ上記のどの手法の組み合わせを用いて単杭の挙動を予溜する場合 であっても以下の効果を考慮して実杭の挙動の評価を行う。一50一塾 「。荷重の性質㊥試験杭と実杭との違い③杭の施工の影響・地盤調査の精度4.5,2 単杭の挙動の推定載荷試験による単杭の挙動の推定1。REQ載荷試験により設計を行う場合は,設計で想定する荷重の性質,変 位,設計モデルの特性を考慮し,載荷試験を行う.  ⑦載荷試験の方法には載荷速度の違い(静的載荷,動的載荷,急速載   荷)や載荷位置の違い(杭頭,杭先端)などの違いによっていくつかの   種類がある。  ゆ載荷試験の目的によって,載荷試験方法の種類や載荷試験の本数が   変化する.どの載荷方法を適胴するかについては地盤工学会基準な   どが参考となる.   一これまでの設計では,最終的には荷重を静的なものに置き換えて    設計照査することが主体であったことと,かつては杭の載荷試験    と言えぱ静的載荷試験が主体であったため,どの様な載荷試験方    法による場合でも杭頭での静的載荷試験に換算することが主とし    て行われてきた.   ム鉛直方向載荷試験については,載荷速度の異なる試験方法を用いて    も静的載荷試験の結果にすりあわせる方法が検討されてきている.   一水平載荷試験については,今のところ静的載荷試験に置き換わる    方法は認められていない。  ⑰杭軸の摩擦による抵抗を主として期待する杭基礎では,フーチング   の存在が杭の支持力特性に及ぼす影響が大きいので,注意が必要で   ある.2.REQ載荷試験を実施する杭の位置の地盤の力学的特性の調査を行うも のとする.  ・載荷試験は,当該現場の代表的な位置ですることが望ましい.  ①載荷試験をするための代表的な位置は地盤調査結果や構造物の重要   度などを勘案して決めるぺきである.この場合,代表的位置の考え方   の違いによって安全性の余裕度が変化することに注意が必要である.3.REQ載荷試験の種類,本数によって,設計における信頼性が変化するの で,設計に必要な試験杭の本数は,次の事項を考慮し決定する.  Φ載荷試験結果の設計への反映の方法  @載荷試験の種類  ⑫構造物の重要度一51睡睡嚢蕊…、 一醸聾馨  ⑦基礎の杭本数  。類似の地盤条件における試験結果の存在4.REC載荷試験では,実施工と岡じ施工による実杭を用いて単杭の挙動を 予測することが可能なことである.それゆえ,想定される現場の条件に即 した支持力予測が可能となる.5.REQ載荷試験結果の評価は地盤工学的見地に基づいて行う,  ・液状化が生じる恐れがある層が存在する場合は,当該層に地盤改良   を施し液状化しないようにするか,液状化を考慮した設計を行わな   ければならない.  ㊥畏期荷重に対する杭の挙動は,静的載荷試験だけからは推定できな   いことが多い.この場合,設計計算による杭の設計も行う.  。地震時の載荷速度や載荷履歴を適切に考慮できれば,動的な載荷試   験結果により設計を行える可能性がある.6.REC載荷試験より地盤の設計定数を得る場合には,地盤の種類,荷重の 大小,載荷面積,杭の畏さ,杭と地盤の剛性比,載荷履歴により試験結 果が異なることを考慮して求める必要がある.7.REC載荷試験結果の評価においては,杭の施工による残留応力の影響を 考慮する.8.REC載荷試験によって地盤の挙動を評価しようとする場合には,杭体の 安全性が十分な杭を用いて地盤の破壊による杭の支持力が予測できるよ うにする.9.REC設計の確認を目的とした試験も実施される.m.REC設計の確認を目的とした場合でも,設計で想定している荷重程度以 上の荷重を載荷する計画とする.1L PER設計の確認を目的とした試験では,載荷荷重が杭体の破壊に対する 安全度から制限されることがある.この場合には,地盤の破壊に対する 余裕が推定できないことがある.計算的手法による単杭の設計1.REQ土質力学的観点に則った推定手法を周いることが原則である.2.REC計算的手法は載荷試験結果の評価,補完のために用いることがで きる.3,REC計算的手法の適胴に当たってはその適溺限界に注意する.4.PER載荷試験をすることが経済的に不利な場合には載荷試験をせずにこ の方法によって設計照査をしても良い.この際,馬いている手法が客観 的事実に基づいてその信頼性が確認されていることが必要である.その他の方法による単杭の設計一52一 匿1.REC載荷試験による手法か計算的乎法による手法によって杭の設計照査 をすることを原則とするが,類似の条件での多くの実績がある杭を施工 する場合には,必ずしもこれらの方法を用いて設計照査をしなくてもよ い場合がある.2.REC極めて小規模な杭基礎や安金性の問題がほとんど無い杭基礎を設 計する場合には,経験的手法を爾いることもやむをえない。ただし,き わめて例外的である,3、REC既往の事例だけから設計することは適切ではないが,既往の事例を 合理的に解釈し,参考にすることは重要である.4.5.3 継手の取り扱い1.REC既成杭では杭の継手部分が構造上の弱点となることがあるので注 意が必要である.これは,継手の施工が現場施工となることが多く,施工 管理の良否の影響を受けるためである.2.REC引抜きカが作用するおそれのある杭では継手部分の取り扱いには 特に濫意が必要である.4.5.4 杭軸方向の荷重を受ける杭一般1.REQ軸方向荷重を受ける単杭の設計照査では,各限界状態に対して以 下の照査式を満足していなければならない.瓦ld≦RCld ここに, F。14:ある状態における設計杭軸方向圧縮荷重 R。14:各限界状態における各設計抵抗力 である. なお,この照査は杭体に生じる応力に関するものについても行う.2.REQ各限界状態において,単杭の軸方向沈下量が問題となる場合の設 計照査では,以下の照査式を満足していなければならない.σcl4≧ECidここに,σ。がある状態における許容杭軸方向沈下量E。id:各限界状態における各荷重の組み合わせに対する設計沈下量である. ㊥これまでのところ,杭の軸方向沈下量を適切に推定する方法にっい  ては十分な知見が備わっているわけではない.一53一      『  『     『 1嚢聾舞3.REC実構造物としての挙動は荷重の性質(特に荷重の作用期間)の違い や施工によるばらつきの影響を受けるので,設計に用いる荷重沈下関係の 設定には注意が必要である.4.PER軸圧縮力を受ける杭において地盤の破壊による杭の支持力の推定で は,シャフトの周面抵抗と杭先端の抵抗とに分けることがしばしば行われ る、すなわち,以下のような仮定を行うことが多い,RCiF.R励+R5;た5.PER上記のような考え方による場合は,軸圧縮力を受ける単杭の設計支 持力は以下のように推定してもよい.この際,γbやγ、は杭の支持メカニズ ムや設計モデルの取り扱いを考慮して決定する.Rc;d鷲Rb;κ/γδ+R51鳶/γ、6、REC開端杭について杭の先端抵抗をどのように考えるかにっいては,議 論のあるところである.すなわち,これまでは,杭先端の閉塞効果として 現象が把握されてきているが,杭内周面の摩擦抵抗と考えた方がよい場合 がある.7.PER軸方向の引き抜きカを受ける杭において地盤の破壊による姉の支持 力の推定では,シャフトの周面抵抗の抵抗だけが有効であるとする考え方 がしばしば行われる,すなわち,以下のような仮定を行うことが多い.RC汐霊R5沸8,PER上記のような考え方による場合は,単杭の引き抜き時の設針支持力 は以下のように推定してもよい,この際,γ、は杭の支持メカニズムや設計 モデルの取り扱いを考慮して決定する,Rc;d皿R51斥/γ5隈界状態の考え方L REC軸力を受ける単杭の限界状態として以下のようなものが考えられる.  の使用限界状態では,杭体の変形が弾性範囲内にあり,杭の変位が弾   性範囲内と見なせる範圏であるか,または使用限界状態としての変   イ立量であること.  ⑨修復限界状態では,杭体が弾性範囲を超えたり,杭の変位が弾性範   囲と見なせる範囲を超えるようなものであっても,杭の長期的な安   定性に対して有害なものでないこと.また,損傷を修復しようとし   たときに比較的軽易に修復できること.  曾終局限界状態では,地盤や杭体が破壊されることにより上部構造物   が崩壊にレ、たらなし、こ,と.54聾 憂負の周面摩擦の取り扱い1、REQ支持杭が圧密を生じる危険のある地盤を貫いている場合には,杭 の挙動を評価するに当たって負の周面摩擦の影響を考慮する.2。PER圧密層の間に砂層を挟む場合や圧密層の上部に砂属が乗っている場 合は,これらの層による周面摩擦力も負の周面摩擦力の原因となると考 えてよい.3.PER杭群に作用する負の周面摩擦力にっいては,杭群の配置を考慮し, その特性を考慮して負の周面摩擦力を考慮する.4、REC負の周面摩擦力は杭と地盤との相対沈下量によって発生するものと 考えてよいので,負の周面摩擦力の算定に当たっては,杭と地盤の相対 沈下量を適切に評価するとよい.5.REC上載荷重によって杭が沈下する場合には,負の周面摩擦が低減する ので,負の周面摩擦を考慮する際には,その効果を考慮する,6。REC杭表面に対策を施すことにより負の周面摩擦力を低減する工法が 提案されている.7,REQ沈下地盤中の斜杭には杭に曲げが発生することを考慮する.8、REC周辺地盤が沈下する場合には,基礎形式の異なる構造物間や構造物 と周辺地盤間で段差が生じることがある.このような段差が上部構造物 の機能や安定性に及ぼす影響を考慮する。開端杭の取り扱いL REQ開端杭の支持力を評価するに当たっては,杭径,杭長,地盤条件, 施工条件を考慮する,2.PER開端杭の先端が土によって閉塞したと考えられるときには,その閉 塞面積として図に示すものを想定してもよい.  ⑰鋼管杭とH鋼の場合の閉塞面積の図を挿入3.PER開端杭の先端部分に対策を施すことにより,杭先端を閉塞させる工 法がある,4.PER鋼管杭を用いる場合は,支持麟の支圧破壊に注意する必要のあるこ とがある.細長比の取り扱いL REC杭の施工精度の問題から,杭の根入れ長が長く,杭径に対する杭長 の比が大きくなる場合には,杭が支持できる荷重の低減を考える必要が ある.2.REC根入れ長の長い杭では杭体の圧縮性が無視できない場合があり,杭 軸に作用する周面摩擦力の発揮の仕方が短い杭とは異なることも考慮す べきである.一55一睦壽覇簾 翼聾睡嘲4.5.5 杭軸直角方向の荷重を受ける杭一般LREQ杭が軸直角方向力を受ける場合には,杭の限界状態の設計照査に は杭の変位と杭に生じる断面力の両方向からの検討が必要である.2.REQ各限界状態における設計照査では,単杭の軸直角方向の変位量が 以下の照査式を満足していなければならない。σCl4≧ECld ここに, 0、がある状態における想篤部位の許容杭軸直角方向変位量 E。渉各限界状態における各荷重の組み合わせに対する想定部位の設計杭 軸直角方向変位量 である.3、REQ各限界状態の設計照査で,単杭に作溺する断面力が問題となる場 合には,以下の照査式を満足していなければならない.瓦14≦Rc;d ここに, F。が各限界状態における設計杭軸直角方向荷重 R。ld:各限界状態における各荷重の組み合わせに対する設計杭軸薗角方向 抵抗力 である.4。REC載荷試験によって杭軸直角方向力を受ける杭の挙動を評価する場合 には,載荷高さ,杭頭部の固定条件の違いの影響が大きいので,その点 を考慮する.5,REC載荷試験を行う場合,杭の畏さが地盤の剛性や杭体の剛性と見合わ せて短い場合には試験結果に及ぼす杭長の影響があるので注意が必要で ある.  ㊥杭の根入れ長さの違いが杭の挙動に影響を及ぼさないほどに長い杭   を畏杭と呼ぶ.  ⑨杭と地盤のそれぞれが非線形性を持っことから,その杭が長杭であ   るか否かは単に地盤や杭だけから決定されるものではなく,荷重レ   ベルの影響も受ける.6,PER杭軸直角方向力を受ける杭の挙動を推定するには,まず畏杭として の挙動を調べる.杭長が十分には長くない場合にはその影響をそのあと で考慮する方法が採られることが多い.7.PER杭軸直角方向力を受ける杭では,明確な降伏荷重や極限荷重がみら れないことが多い,この際の杭の軸直角方向変位量は大きなものとなる。一56一塾 「 このようなことから,杭が支持できる杭軸直角方陶力を杭の軸直角方向 変位量から規定することが多い,8、PER軸直角方向力を受ける杭の挙動を解折的に推定する場合には,杭を 弾性床上の梁として解析することができる.隈界状態の考え方L REC軸直角方向力を受ける単杭の限界状態として以下のようなものが 考えられる.  ⑧使用限界状態では,杭の変位や変形が弾性範囲内と見なせる範圏で   あるか,使潮限界状態としての変位量であること.  ⑳修復限界状態では,杭の変位や変形が弾性範囲と見なせる範囲を超   えるようなものであっても,杭の長期的な安定性に対して有害なも   のでないこと.また,損傷を修復しようとしたときに比較的軽易に   修復できること.  @終局限界状態では,地盤や杭体が破壊されることにより上部構造物   が崩壊にいたらないこと.4.6 複数の杭で構成された基礎の設計4、6,1 一般L REQ軸方向荷重を受ける杭基礎の設針照査では,各限界状態に対して 以下の照査式を満足していなければならない.瓦id≦RCi4 ここに, E。がある状態における設計荷重 R。が各限界状態における設計抵抗力 である.2、REQ各限界状態の設計照査で,杭基礎の変位量か変形量が問題となる 場合には,以下の照査式を満足していなければならない.σc;d≧ECld ここ.に, 0。がある状態における想定部位の許容変位量若しくは変形量 E。14:各限界状態における想定部位の設計変位量若しくは変形量 である.  ⑧終局限界状態においては,基礎の塑性率を考慮に入れることがある.3.REC杭基礎が杭群により構成されている場合には,鉛直荷重による杭軸 直角方向力や,水平荷重による杭軸方向力が問題となる場合がある.一57 霧聾嚢環4。REC杭群の軸方向支持力に関しては,杭中心間隔により単杭としての支 持力の合計より低下することがあるため,群杭としての支持力の評価を 行うことが必要となることがある.  ¢杭癬の軸方向支持力に関しては,杭申心間隔が2。5倍以上ある場合   は,群杭の影響が小さいと考えて良い.  o不等沈下を避けるために永久荷重の鉛直成分を均等に分配できるよ   うに杭配置を決定することが多い.5,REC杭群の沈下に関しては,杭中心闇隔により単杭としての挙動と異な ることがあるため,群杭としての沈下の評価を行うことが必要となるこ とがある,6.REC杭群の軸直角方向支持力は,杭中心間隔,水平変位量により杭の荷 重分担の割合が変わることに注意する.7.REC支持層とした杭先端地盤の層厚が比較的薄く,またその下に軟弱層 が存在する場合で,杭群が密に用いられている場合には鉛直方向支持力 を低下させて検討しなければならないことがある.また,単杭に比べて 沈下量が著しく大きくなることがあることに注意する必要がある,8.PER上部工の剛性が高い場合には,ひとっの杭群の中に支持力特性の 劣ったものがあってもその分は他の杭で受け持つことが出来ると考えて 検討することが可能である.9.PER斜杭と直杭を組み合わせて用いる場合など,基礎形式による構造特 性の違いを十分に注意して設計する.4.6.2 限界状態1.REC複数の杭で構成された基礎の限界状態として以下のようなものが 考えられる,㊦使用限界状態では,上部構造物および墓礎の最大変位,残留変位を算定 し,構造物の使用性が満足される範囲であること.また,杭基礎の各部材の力学特性が大きく変化しないこと.更に,各部材に,耐久性の低下 を招く有害な損傷が生じないこと.⑯修復限界状態では,上部構造物および基礎の簸大変位,残留変位を算定 し,想定する修復作業により,構造物の使胴性が回復可能な範囲である こと.また,杭墓礎の各部材に,修復困難な耐久性の低下を招く損傷が生じていないこと.⑬終馬限界状態では,基礎が不安定な状態にならないこと。また,基礎の変位,変形により上部構造物が崩壊しないこと.一58一塾 ,署4.7 杭基礎の酎震設計4.7,1 一般L REQ中規模地震時の設計は,使用隈界状態を満足するよう設計する,2、REQ大規模地震時の設計は,構造物の重要度に応じて,修復限界状態, または,終局限界状態を満足するよう設計する.3、REQ液状化の生じる可能性のある地点では,液状化の影響を考慮した 設計を行う.4.REQ液状化に伴い流動化が生じる可能性のある地点では,この影響を 考慮して設計する.流動化の影響を考慮して設計する場合には,修復限 界状態,または,終局限界状態を満足するよう設計する.5、REC流動化時の地盤の挙動,基礎の挙動には未解閉な点が多いため,流 動化の影響を考慮して設計する場合には,構造物の重要度に関わらず修 復限界状態に収めることが望ましい.6.REC基礎の震後の損傷調査手法は,たとえば文献円に整理したものが ある.4.7.2 設計で考慮する荷重L REQ上部構造物の慣性力の作用2.REC軟弱地盤中の深い杭基礎は,慣性力の作爾だけではなく,地盤の震 動による作潮も考慮する.3.REQ流動化が生じると予測される地点では,流動力に対して設計を行う・4.POS流動力に対する尉震設計を行う場合の荷重の組み合わせは未解明な 点も多いため,当面,流動力と死荷重としてよい121・4.7.3 設計計算の原則L REQ大地震時おいて,構造物の非線形挙動によるエネルギー吸収に期 待して設計を行う場合は,エネルギー吸収領域を特建し,脆性的な破壊 モードに至らないようにするとともに,振動性状が複雑にならないよう にするのがよい.2.REQ大地震時おいて,構造物の非線形挙動によるエネルギー吸収に期 待して設計を行う場合は,特定したエネルギー吸収領域とその他の領域 の間の耐力や,想定する損傷形態とその勉の損傷形態の間(たとえば,曲 げとせん断)の耐力に階層性を持たせる,3.REC構造物の振動モードのうち,車越する振動モードに対応する慣性力 を上部構造物に静的に作胴させる荷重漸増解析を行い,杭基礎の損傷状 態と上部構造物の安定性の関係を把握してから設計計算を行う・ことが望一59一曲睡譲蟹 …璽襲醐 ましい.4.PER上部構造物に作用する慣性力の効果が顕著で,一質点系に近い振動 性状である構造物の上部構造慣性力作用位置における非…線形応答は,一 次振動モードに対応する慣性力を上部構造物に静的に作用させた荷重漸 増解析の結果に,変位一定則,エネルギー一定則,非線形応答スペクト ル法,等価線形解析などを適用することにより求められる場合もある.4.7.4 部材,基礎と地盤の相互作用のモデル化1.REQ杭体挙動,基礎と周辺地盤の相互作用の非線形特性を考慮して設 計する.基礎と地盤の相互作粥は,荷重状態,地盤に生じる応力,ひず み,変形状態に応じて変化するため,設計で想定する荷重状態,基礎の 変位量,変形状態を勘案し,適切なモデル化を行う。2。REQ液状化が生じる場合は,液状化層の地盤抵抗特性を適切に低減する・3.REC地盤の抵抗特性は,現在の知見では,地震動程度の周期領域におけ る動的な抵抗特性は良くわかっていない。4、REC地震時の杭群の軸直角方向支持力における杭の荷重分担の割合は, 静的な載荷条件下と異なることが考えられるが,現在の知見では,地震 動程度の周期領域における動的な特性はよく分かっていない㌧4.7.5 限界状態使用限界状態の照査王.REQ上部構造物および基礎の最大変位,残留変位を算定し,構造物の 使爾性が満足される範囲であることを照査する.2.REQ部材の力学特性が大きく変化しないことを照査する.3.REQ部材に,耐久性の低下を招く有害な損傷が生じていないことを照 査する.修復限界状態の照査L REQ上部構造物および基礎の最大変位,残留変位を算定し,想定する 修復作業により,構造物の使用性が回復可能な範露であることを照査す る.なお,想定する修復作業および地震後の調査手法は杭基礎設計報告 書に記述されるぺきである,2.PER基礎でのエネルギー吸収を期待しない設計を行なうことを原則とす る.それが困難な場合には,基礎でのエネルギー吸収を期待した設計を 行ってもよい.3.PER基礎でのエネルギー吸収を期待しない設計をする場合には,基礎と しての降伏に達しないことを照査するのがよい.ここに,基礎としての一60一 「 降伏とは,荷重漸増解析において,上部構造物の慣性力作用位置の水平 変位が急増し始める点とする.4.PER基礎でのエネルギー吸収を期待した設計を行う場合には,基礎の変 位による上部構造物の置性力作周位置の変位が,変位塑性率の制限値に 収まるよう設計してよい,5.REC基礎でのエネルギー吸収を期待した設計を行う場合の基礎や部材 の塑性率の制限値は,被災事例の検討や,杭部材の繰り返し載荷試験や, 絶杭での繰り返し載荷試験などの結果から,基礎の修復が困難とならな い程度の損傷状態になるように定めるのがよい.塑性率の制限値は,設 計計算の精度,荷重算定の精度などを十分に考慮し,適切な安全性を考 慮した上で照査指標とする.6,REQ部材の耐力を照査する.終局限界状態の照査L REQ基礎が不安定な状態に至らないことを照査する。2,REQ基礎の変位量により構造物が崩壊に至らないことを照査する.4.8 杭基礎設計報告書1,REQ杭基礎の設計責任者は杭基礎設計報告書を依頼者に提出する。2.REQ杭基礎設計報告書は,杭基礎の設計のための調査,杭基礎設計,設 計の無査がどのような手順で行われたかを報告するものである.このた め,以下の項目が含まれている必要がある.  。設計条件  。設計結果  の設計照査法報告(地盤調査結果からの設計用地盤定数ゐ推定法,照   査方法の詳細,ほか)  ¢地盤調査結果(地点及び時期,試験結果)  ¢載荷試験を実施した場合にはその結果(地点及び時期,試験結果,杭   の詳細)  ⑮設計で前提とした施工条件  。施工管理項騒  ⑦施工時に必要な調査4.9 施工L REQ杭基礎の施工は,杭基礎の設計で前提とした条件が満たされるよ うに実施されることが必要である.一61 嚢萎聾醐     閉     配2.R,EC設計で前提とした条件が満たされていることを確認するための調 査を必要とすることがある.3.REQ杭基礎に要求される性能を満たす施工がなされたことを確認する。4、REQ杭基礎に要求される性能を満たすために,杭基礎の施工時には次 の事項に注意する.  ・杭材料の品質管理  o施工手順  ・根入れ深度の管理  ⑧周面および支持騒の乱れを最小にする  一コンクリートの打設前のヒービング,ボイリングの発生  一孔壁の安定  一孔内泥水の処理  一スライム処理  Φ地下水の状況による根固め液,安定液の流出  ¢軟弱地盤での打設機器の鉛直性確保  の緩い細砂燭での振動による締固まり5.REQ周辺環境に対して,施工時は次の事項に注意し,必要に応じて検 査を行う.  ⑧水質汚染  砂騒音  ⑬地盤振動  。周辺地盤の沈下や盛上がり及びそれに伴う周辺構造物の変位,変形  o掘削土の処理6.REQ設計貰任者は杭基礎の施工が設計で前提とした施工がなされるこ とを確認し,杭基礎の施工に関する記録を依頼者に報告する.参考文献国建設省土木研究所=橋梁基礎の形状調査および損傷調査マニュアル(案), 共同研究報告書第236号,1999。圖地盤工学会編:講座液状化に伴う地盤の流動と構造物への影響,土と 基礎,1999∼.圖幸左賢二,鈴木直人,木村亮,木村嘉富,森閏悠紀雄:終周挙動に着目 した実物大基礎の水平載荷試験,土木学会論文集,No、596/III−43,pp、 249−260,1999,國木村嘉富,龍田轟毅,春日正己:大変形時における杭の水平抵抗の非線 形性の評価,基礎構造物の限界状態設計法に関するシンポジウム発表論 文集,pp,223−228,地盤工学会,ig95.一62一麹 」同木村嘉富,大越盛幸,中野正則,福井次郎,横山功一:杭基礎の変形性能 に関する実験的研究,構造工学論文集,VoL44A,pp.1597−1606,1998.161横田弘,川崎進,菅原亮,H㌶em El−Bakry,川端規之;鋼管杭式桟橋の 終局限界における構造性能に関する研究,構造工学論文集,VoL45A, pp.1527−1536,1999.171室野剛隆,西村昭彦1地盤と構造物の動的相互作胴を考慮した応答変位 法,鉄道総研報告,Vol、13,No.2,pp。41−46,1999.18]室野剛隆,西村昭彦,永妻信治:軟弱地盤中の杭基礎構造物の地震応答特 性と耐震設計への応用,構造工学論文集,Vol.44A,pp、63王一640,1998.圖土木学会繭震工学委員会動的相互作用小委員会:基礎・地盤・構造物系 の動的相互作周一相互作用効果の耐震設計への導入一,1992,110]日本建築学会:入門・建物と地盤との動的相互作用,丸善,珀96. 付録として添付すべきもの 道路橋仕方書・同解説V下部構造編 港湾の施設の技術上の基準・同解説 鉄道構造物等設計標準・同解説基礎構造物・抗土圧構造物 建築基礎構造設計指針 地盤調査法 土質試験の方法と解説 杭の水平載荷試験方法・岡解説 地盤工学会基準r杭の鉛直載荷試験方法」の改正案にっいて,土と基礎No.503, 1999 地盤工学会編:講座杭基礎の鉛直荷重∼変位特性の評価法入門,土と基礎,1999∼一63鯉睡覇珪
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  • タイトル
  • 包括基礎構造物設計コード:「地盤コード21 Ver.1」の解説
  • 著者
  • 本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 67〜80
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58357
  • 内容
  • 匿1 まえがき1.1 「地盤コード21Ver.1」の特徴本設計コード,地盤コード21Ver.1は,次のような諸点に特に配慮して作成された、1、日本の構造物設計コード統一の提案.コードの理想像の追求.2、兜全な性能規定型地盤設計コードの提案.すなわち要求性能の階屠化と,多様な照査方法の許容.3.性能照査方法の標準化と多様化に同時に応えるため,『包括設計コード」と書うコンセプトを提案.「包 括設計コード」は,以下に定義するアプm一チA及びBという2つの本コードの利用方法の上位に立 つ篇一一ドである.4、ISO2394等に示される世界標準である『確峯に基づいた限界状態設計法』に基づいたコードの作成. 特に,部分係数による設計法を基本にした.5.地盤パラメータの特性値設定の標準化.設計コードのもっとも大きな役割は,荷重,地盤パラメータを 含む抵抗に係わる要素,設計計算モデルのバランスを考え,構造物がその供用期閤を通じて要求性能を 十分満たすように,適切な量の性能の余裕(例えば,安全性に対しては安全性余裕)を決定することで ある.基礎構造物の設計では,地盤に関する地盤パラメータの特性値は,これらをサイトごとに地盤調 査と試験により求める.これは他の材料にはない,地盤設計の特徴である、性能の余裕を出きる限り常 に均等に行うためには,地盤パラメータの特性値は,地盤調査者や設計者の恣意的な判断が混入せず,し かし適切な工学的な判断はこれを考慮できるような,適切に標準化された地盤パラメータ特性値の決定 方法が必要である,「第2章地盤に関する情報」は,この点に関してきわめて画期的かっユニークな提 案を行っている.6、包括設計篇一ドは,性能照査型設計識一ドの枠内で,地盤工学の最新の成果に基づく基礎構造物設計の 指針であるべきである.このため,基礎構造物設計のstate of the&rtを示す,設計時の過不足の無い チックリストを記述することを目指した.下位のコードの作成にあたっても,このチックリストは用い られる,またこれを基礎構造物設計の教科書として用いることも可能であるはずである.「第4章 杭 基礎の設計」は,このような目標のもとに,性能照査型設計コードの枠内で,最新の杭基礎設計技術をど のように記述するかという試みの具体例として執筆された.7。本包括コードでは,地盤構造物設計に関わる情報の伝達の標準化を意図して,それぞれのプロジェクト のフェーズで,調査者,設計者,施工者等が作成すべき報告書の種類とその内容(項目)について規定 した.8。国際的な市場の共通化をにらみ,さまざまな技術者の資格認定も重要な課題となっている.この包括コー ドでは,この問題も視野に入れ,設計技術者,地盤調査技術者の資格に・)いても規定することを試みた.1.2 「地盤コード21Ver.1」の仮定,制限及ぴ限界r地盤コード21Ver.1まで特に設けている仮定や制限,また限界は次の諸点である。L本ほ一ドは,主に基礎構造物設計に携わる技術者集団により提案された.しかし一般的な構造物に対す る包括設計諏一ドレベルのコードは存在しないので,一般構造物に関する部分(r第0章 構造物設計 の基本」)も必要な範閉で作成した.これが特に他の種類の構造物の設計ほ一ドに関心を持たれている 方々の参考となり,またこのような共通の設計コード作成のたたき台となれば幸いである.一67一 嚢瑳襲鞠2.本コードは研究提案当初から,2年間と書う研究期間の制約を考え,「第0章 構造物設計の基本」,「第 1章基礎構造物設計の基本」,『第2章 地盤に関する情報」及び『第4章 杭基礎の設計3に作成を 限定することになっていた.今後研究を継続し,「第3章 施工及び維持管理」,「第5章 浅い基礎 の設計」,ヂ第6章 その他の基礎の設計」,「第7章 抗土圧構造物の設計」を含む基礎構造物設計 コード全体,さらに地盤構造物全体に及ぶコードになって行くことを望んでいる、3.本コードでは,ここで作成した基礎構造物設計頴一ドと圏レベルの荷重指針及「び侮の構造物設計コード が存在しているような書き方をしている.4.本設計コードは,構造物の構造的な性能の照査に爾いることを意図している.構造物の他の性能,耐火 性,遮音性,景観,環境負荷等に関する性能の照査には,他の適当な基準指針を用いる必要がある,5.本コードは,主に時問的な制約のため,相当な考察と討論を経て執筆に至った部分と,ISO2394やEu− rOcodesを参考にほとんど検討を経ずに執筆された部分がある,前者は,「包括設計瓢一ド」を始めと する全体のコンセプト,地盤パラメータの特性値決定に至るまでの手順の記述,杭基礎の設計にかかわ る部分である.一方検討の不足を否めない後者には,荷重と荷重の組み合わせおよび設計状態,「地盤 設計報告書」の内容などがある、 このような点でもr地盤コード21 Ver,1」は,途上の産物であり,今後時間をかけて完成度の高いも のにして行きたいと考えている.6.本コードでは,各項騒は次のように分類され,その分類は各項目の雷頭に示されている, REQ(要求):このコードが規定している事項幾つかの代替的な方法の中拍・ら,規定している方法   を示す.r…でなければならない.」,「…ねばならない.」.用語の定義にもREQが用いら  れる. REC(推薦):幾つかの代替的な方法の中で,もっとも推薦される事項を規定する.r…であるこ   とが望ましい,」, PER(許可)=幾つかの許容される代替的な方法や事項の一つを示す.「…であってもよい月,   r…であることを妨げない.」,「…としてもよい.」. POS(笛能):幾っかの可能な代替的な方法や事項の一つを示す.「…である,」,「…の場合も   ある,」,「…としてもよい、」.エ2 「地盤コード21Ver.1」の特徴以下の各節で,「まえがきjで述べた項凝について,7つの節に分けて詳しく説明する.2.1 理想像の追求:日本の構造物設計コード統一の提案 魯r地盤コード21 Ver.1」は,最近の社会の動向,国際環境の変化等を踏まえ,日本の特来の構造物の 構造設計篇一ドがあるべき姿を念頭において作成された.すなわち,現在各事業孟体により別蟹に作成 されている設計コードの体系化を計り,研本全体の設計瓢一ドの調和,透明性と説明性を増すような将 来の設計識一ド体系の姿を考えている.従って国際標準を示すISO,本格的地域コードEurQCQdes等 の文書は特に重視し参考とした。 ⑱このようなコードの統一を考えるとき,現在日本に存在する有力な設計コード,例えば「道路橋示方書」, 「港湾の施設の技術上の基準」,「建築基礎構造物設計指針」,r鉄道構造物等設計標準」等と岡じレベ 三現実には,PERとPOSの区別はかなり難しい.この区別はしない方が良いという意見もあった。なお,E群ocode7のドラフトも同様の4つの区別をしている.一68一箋 覇ルの,もう一つの設計コードを作ることによって,統一を目指そうとしても,成功しないし,あまり意味もない、コードを統一するためには,それらのコードの1歩上に立つコンセプトが必要であり,このための篇ンセプトとして本コードでは,「包括設計コード」を提案している2.Φ本研究では,これを包括設計コードと言うコンセプトを提案することによりこれを成し遂げようとしている、これは性能照査型設計コードであると同時に賦code for code writers(コード作成者のための コード)」としても考えられている.構造物の性能の規定方法,用語の統一,各限界状態に対する余裕の導入方法と形式,事業者/所有者・調査者・設誹者・施工者・建材製造者問の情報伝達の標準化等を規定することを大きな目的している.性能設計及び限界状態設計法は重要なコンセプトであるが,それぞれ構成要素の1っと考えられている.㊥目本の主要なコードは,改訂が行われれば次の鋸から濁本全国でそのコードにより構造物の設計が行われる,ということを原則としている。これは,翼一ドに新しいコンセプトを持ちこもうとするとき,余りにも大きな制約である、多くの場合,この制約のため新しく持ちこもうとしたコンセプトはなし崩し的に変形され,形式のみとなり,できあがる設計コードに実質的に何の変化も無いという結果となる,北米のAASHTOの道路橋示方書は,それぞれの州の道路局に道路橋設計の全責任を持たせているアメ リカのシステムで言えば,改訂されても当面具体的な構造物の設計には何の影響も無い.改訂された示方書をそれぞれの州が時間をかけて慎重に検討し,自分の州の環境に適した形に書き換え,かつ全般的 な実施状況を見て,徐々に新しい設計謙一ドに移行する. このようなシステムでは,改訂作業も大胆に行うことができるし,将来の設計コードのあり方を指し示すようなコンセプトの導入も比較的容易である、本コードで目指しているのも,このような行き方であり,改訂の直後から設計に爾いられて行くことを予期しているというよりは,設計コードの将来の理想像を追及している.種々の臼本の設計コードがあ る程度の時間をかけて,そのコンセプトの統一を緩やかに計る事を意図している.ゆ本コードは,当面学会の指針として提案されるのがふさわしいと考えている.各事業主体の設計コード が,このような指針をベースに作成されれば,目本の構造物設計体系の国際的な調軸,透明性と説明性 は増し,同時に国内においても,一般市民への構造物の構造的な性能の説明性や透明性が増大し,コー ド間の調漁が計られ,また新技術の導入等による市場の活性化も期待される,2.2 完全な性能規定型基礎構造物設計コードΦ構造物の性能に関する透明性と説明悔を増すために,要求性能を階閣化した,これは今臼Nordic Codeをはじめ,多くの性能規定型コードで採用されているものである(図一1参照).㊥本コードで採られた要求性能の記述の階層は,図一2にも示すように,つぎの3つの階層である、 目的(Objective); 目的とは,構造物に要求される性能の内のある特定のもの(例えば構造性能)  についての社会的最終目標を,一般的な言葉で表現したものである.例えぱ,「地震に対して建築  構造物居住者の安全を守る」. 機能規定(Functional Requireme批):機能規慮は,目的が満たされるために構造物が供給する機  能を一般的な用語で説明する.例えば,r地震時に構造物が崩壊しない」,r重要な構造物につい  ては,地震によってもその限界的な使用が確保される」。 要求性能(Perfbrmame Re儀虚remen七):要求性能は,機能規定が満たされるために必要な,詳細  な規定.性能照査に馬いることのできるレベルの性能に関する規定.3この包括設計コードの位置付けを,図一2に示す、 2Eurocodeが欧州主要各團の3一ドを統一するために限界状態設計法と書う新しいコンセプトに基づいた,一段高いレベルのコードによって,統一を目指したように,今までのコードより一段高い該ンセブトを持ったコードが必要である、 3性能は,楽初r目的」とr機能規定」において社余の一般的な書葉で規定される.しかし結局は,要求性能の段階で設計計算で照査可能なレベルに持って来ることになる.この照査の内容が,当初設定した構造物の憾能と結局のところどのようにリンクしているか,これは常に間題となる・ここには常に1つのジャンプ,換言すれば工学的判断があると思われる,一一69一     『         『 妻嚢……曙AustraliaNordic5Leve1GQalsNew ZcalandOblecサvesFunctionalFundlonal『RequirementsRequirementsOperationalPerformanceRequiremen主sRequirements    ㎜  り齢    噛    胴    蟷Ve6貿cationVe茄catiQn Methods“MethodsAcceρtabieAcceptableSolutiQnsS◎lutionsUKCanadaGoal$Obl頭ivesFu“ctionaiMandatoryRequiremeRequirementsFunctional只equirement$麟    一    繭醐    醐    一PerfomanceAcceptableSo賦lonsTechnical Soi.ARemativeSupportingDocumentξ(GuidancelApρroaches図L世界のいろいろなコードにおける性能設計の階層性の構造□1“11榊曜_噂要求コード、アプ印一チ機能規定        要求性能      は は     じ は ぬ  リド     は ゆ ぴ り  へ    .ノ  包蕎誕詳コード   ¥¥   だ騨庸顧榊一−儒嚇、 r一一一一一一一一一輯、   ノノアプローヂB  l l アプローヂA          藍 貫  ノ                   ぽ ,・鮪麟翻認楠騨引1 ノ                   じ           ロノ!  置蕎麗計コー一だ 1盲1                      1___厚一_需榊___需囎一__1¥¥¥、¥¥¥、¥¥図2:性能記述の階層性,包括設計コードの位置付けとアプローチAとB⑫構造物の要求性能は,当該構造物がその設計供用期問中に受ける荷重の程度と頻度,構造物の重要性の程度に応じて決定されるべきであり,本コードではいわゆる性能マトリックスの形で,構造物の要求性能を提示することを提案している(図一3参照).Φこのような性能マトリックスの書き方に関してもいろいろな意見や批判がある,そのもっとも大きいも は,それぞれの要求(例えば「非常にまれな荷重に対して構造物が人命を脅かすような崩壊はしない」)が100%完全に満たされないというものである.この変形として,構造物の耐用年数を指定した上で,それぞれの性能の達成度を,確率や信頼性指標で行おうというものがある.この方向に進むべきであると書う強い意見もあった.一70一茎 繋構造物の損傷程度増大設計状態随用限界状懲高頻度・荷  小荷重修復限界状櫨安全限界状懸○△重維み含わせ中頻度・  中荷重O△低頻度・○  大荷重△備考;○重要構造物、△標準的な構造物図3:本コードで考えられている性能マトリックスの概念2.3 性能照査方法の標準化と多様化への対応:「包括設計コード』Φ世界には今一方で,1995年のTBT協定以来の工業製品の性能規定型仕様化の動きと,これにリンクした性能設計により,設計の自由度を高めようという動きがある4,他方ではISOやEurocodeなど,世界やある地域で強力に設計コードの標準化と統一を進めようと言う動きもある.一見矛眉するかに毘え る,この自由化(篇多様化)と統一化(並標準化)の動きに合理的に対処する必要がある,@上記のような2っの方向性を同時に満たすために,「地盤コード21 Ve℃.1」の性能照査(設計〉では,アプローチAとアプローチBの2種類のアプローチを許す形を取った(図一2参照).アプローチAでは,この包括翼一ドのみに基づいて,設計者が自身のかなり自由な裁量で設計を行ことができる、これは,本来的な意昧での性能設計を目指したアプ雛一チである.これに対してアプローチBでは,コード作成者が特定の構造物の設計コード(本コードで呼ぶところの「固有基本設計コード」またはr固有設計コード」)作成のために本コードを利用することを想定している.すなわち本識一ドは「A code{brcode writers(コード作成者のためのコード)」の役割を果たすことも想定されている.⑧設計コードの階闇性の最上部に位置する「包括設計コード」は,アプローチA及びBの上位に立つコー ドであり,両アプローチの謁和を計るために考えられたmンセプトである.このコンセプトは他には類 を見ないものである.アプ惣一チAと言えども,鋼,コンクリート,地盤等の個々の構造物種別の性能照査においては,照査のポイントとなる原則的事項が存在し,アプローチAで照査を求められる個々の構造物や,新工法の審査の際の照査項目(チェックリスト)となると考えられる.ゆアプローチBにおいても,設計の多様化と標準化を同時に満たす方法として,設計コードにも階属性が必要である(図一2参照)、窃構造物の設計コードは現在の国際的な潮流の影響を受け,透明性,説明性,標準化を指肉することによ り,情報の公開とこれを通じての市場の共通化,そして最終的に建設関連の経済活動の活性化を目指す方向にある.コストダウンや新技術の導入もこれと軌を一にしている.一方構造物の要求性能は,事業 主体/所有者,地域性等により異り,多様化してゆくことは,多様化を増す社会の動向,地方自治の強化 の中で必然性を持っている、以上2つの標準化と多様化と言う,構造物の要求性能に関する2っの矛盾するとも書える動向を合理的に調和させるためにも,包括設計コードは求められていると考えられる. 4性能設計の中には,設言十の自漁度と高めると言うよりは,設計構造物の性能をより明確化し,設計者と構造物の所有者との対話と合意形成を明確に計るべきだと言う意見も強い(海外講査参照).一71一麟睡覇羅      西     ∼2.4 r確率に基づいた限界状態設計法」に基づいた設計コード¢本コードは,盤界標準として規定されている構造物の構造的な安全性の照査法の標準をしめしたr確率に基づいた限界状態設計法」に基礎を置いたISO2394に準拠している.㊥ ギ確率に基づく限界状態設計法」は「許容応力度法」等既存の設計法に比べ,設計の騒標を構造物のい ろいろな限界状態と定め,これをターゲットに余裕を設計に織り込む設計法である.限界状態を構造物の各種の構造的要求性能と置けば,「確率に基づいた限界状態設計法」は,構造物の性能規定型設計を行うもっとも優れた設計法(少なくともその一つ)と考えられる,これが本コ扁ドで「確率に基づく限界状態設計法」を採鋼している理由の1つである.2.5 地盤パラメータの特性櫨設定の標準化。設計コードの第一の役割は,与えられた荷重と抵抗要繁,設計計算モデルの問で,それらに含まれる不確実性を考慮しながら,構造物のいろいろな要求性能がその供用期問中に十分満足されるように,設計にどのくらいの余裕を見こむかを決定することである.Eurocode7の主査であったOvesenがこれを強調するために用いる図を図一4に示した.Grou隔dproperties一  冒 一一   一   一一    一一    一    一}   一    }一    _   一『   }一   一   }c31cula電i。nm。del N十   十   十十  十十  ÷・ト  ÷  十 Acli・羅s /Design(imposedbadsordisplacemenこs)    騨〆       /    lLimitiRgv趣luesfor    moveme蹴【SGeome鑑ry図4:設計の構成要素@上記の点が認識されると,地盤工学における設計が,鋼や諏ンクリートといった工業的に規格化された材料を爾いる場合と大きく異なることが理解される.自然が提供する材料である地盤は,サイトごとに地盤調査と試験によりその地盤パラメータの値を決定しなければならない,どのようなサイトに建設される基礎構造物にも,設計において均質な限界状態に対する余裕を確保するためには,各サイトで求め られる地盤パラメータの特性値の決定方法がある程度標準化され,その特性値がどのような意味で地盤の代表値であるかを設計者が十分理解している必要がある.③以上のような点を,E臓Qcode7がどのように扱っているかを見てみよう。現在考えられているEC7は3部構成であり,第1部基本的ルール,第2部室内試験により補佐された設計,第3部現位置試験により補佐された設計である、地盤工学における室内試験と現位置試験の比重の高さを考えると,このような3部構成になることも納得されるのだが,実際にこの3つの部分がどのような関係になることが意図されているかを知る事は,EC7−1の本文を読むだけでは理解が難しい.一72一嚢鍵 薫Orr alld Farrel1(1999)によると,この3つの部分の相互関係は,次の2つの側面から説明できると言う事である、 1、地盤調査報告書と地盤設計報告書EC7−1とEC7−2+3を分ける1つの目安は,前者が「地盤設計報告書(Geoもechnlcal Des19u RepQrt)」と言うドキュメントに集約される内容を作成することを目的としているのに対して,後者は「地盤調査報告書(Geotechnical hvestigatiQ主1R,eporむ)」と書うドキュメントを作成するためのコードと考える事である,図一5にOrr and Farrell(1999)によって示された,EC7−1とEC7−2+3の地盤データに関するそれぞれの役割を書いたものを示した,前者は,構造物の重要度や地盤の状況による困難の所在を把握し(構造物を地盤カテゴリーに分類する作業),設計に必要な地盤データを特定することと,得られた調査結果に基づき設計で用いる地盤データの特性値や設計値を決定する役割を持っている.これに対して後者は,設計者からの指示に従い適切な調査を行い,十分な地盤調査報告書を作成することがその役割である.「l                 EC7Part1でカノく一されると 1 設計条件の評偲地盤設計計算に用いる特性値と設計埴を↓ 地盤カテゴリーの選択。決定するIl  地盤に関する要件1  .調査計画1  .地盤パラメータ値の取得r地盤調査報告書(GIR)』偉灘盤デ]  地盤情報 ・ 地盤パラメータの導出憧L、、EC7Par七2&3でカバー一される一 f次の事項に関する 一 地盤調査地盤パラメータの導出値の評価 一 土のサンプリング ・ 試験機器 ・ 室内及び現位置試験図5:地盤データを得るという観点から見たときのEC7−Part1,2及び3の役割分担2、計測値,導出値,特性値,設計値決定される種々の値と言う観点から見ても,EC74とEC7−2+3のそれぞれの役割を説明できる、このためにEC7−2では1,特性値(Characteristicvalues)と設計値(£)esignv&1ues)に力臼えて,計測73翻聾嚢 値(Measured values)と導出値(Derlved values〉を定義している.計測値とは,室内や現位置試験の結果得られた,所謂生データのことであり,これには加工が施されない.一方導出値とは,計測値から何らなの理論,相関関係,経験などにより導出された地盤パラメータ値のことである.地盤工学では,このような導出値は多数存在する.Orr alld Farrell(1999)1こよれば,図一6に示すように,EC7−1は特性値と設計値の算定法を受け持ち,EC7−2+3は工学的に価{直の高い計測値と導出値の生成を受け持っと説明できる.i EC7Parts2&3 3iでカバー計測値(i.e.室内・現位置試験結果)理論、経験的關係、あるいは相関理論、経験的關傷   導出値(地盤パラメータ値)EC7Par亡1・注意深い推富・相関率またはが用いられるでカバー1 直接評価1(代替的方法)特性値部分係数設計値図6:EC7における試験データから設計値を得るまでの手順以上のように説明されていても,実際に記述されたEC74の第3章の文章だけから,以上のような内容 を読み取る事は難しい.またOrr自身も認めているように,これらの文書の間には,重複している部分 もあり,今後整理が進められる予定である. どのような地盤工学関連の設計コードを見ても,ここでEC7が提案しているようなある明確な諏ンセプトによる,調査と設計の関係の明確化を試みたコードは存在しないと,恩われる、¢EC7の重要な特徴と、恩われる地盤パラメータの特性値の問題について見ることにする.材料に関する用語の内,材料の特性値(Characもeristic value)と,材料の設計値(Deslgn v&1ue)は,ECO[?1で次のようにそれぞれ定義されている. 特性値;仮定的な無数の試験を行ったとき,ある規定された確率でしかその値に到達しないような材  料の性質に関する値.一般には,その材料の性質が従うと仮定される統計分布の,規定されたフラ  クタイル値に一致する.場合によっては,公称値が特性値として用いられる(ECOlL5.4(1)). 設計値=特性値をある部分係数γMで除した値。場合によっては,直接決定されることもある(ECO:L5,4(2)『ところがEC7では特性値のもっとも基本的な定義は,これとかなり異なり,地盤パラメータの特性値は可能な限り室内や現位置での試験結果に基づくもでであるべきものであることを述べた後で,次のように定義している. 土や岩の地盤パラメータの特性値は,限界状態の発生に影響を与える値の注意深い推定値として選択されなけれぱならない(EC7:2。4.5(2)).一74一塾 鷺   Thecharacむe醸icvalue・fas・il・rr・ckge・むechnicalparameむershallbeselectedasa  cauむiousesむima七eoftllevaiue&κec七hlgtheoccurrenceofthellmitsate、この定義は,ECOが定義している特性値の決め方とはかなり異なっている.これは地盤工学では,設計にかかわるパラメータは,それぞれのサイトについて行われる釜内試験や現位置試験過去の類似構造物での経験,ローカルな知識等,多くの要素を工学的に判断(「Enghlee£lngjudge主nent」と雷うのが,地盤工学の伝統的な用語である)して決定されることを反映している,この特性値の定義にっいては,「地盤工学の本質を突いた考え得る限りでもっとも適切な定義」と言う評価から,「何も定義していることにならず無益な定義」と言う評価まで,いろいろある.著音は,現在の地盤工学のおかれている状況(特に諸外国の地盤工学コンサルタントの立場〉を考えると,かなりよく書けた定義と考えていが,一方で客観性に欠ける面があることは否めないと考える、むしろ統計的な定義を原則とし,「注意深い推定値」を代替的な決定法とするような規定の仕方の方がよいのではないかと考える.EC7でも「要求事項」ではなく「推薦事項」として,統計的な方法による特性値の決定方法にっいても言及しているこの統計的方法による特性値の決定法(EC7・24、52(8))を,このコードのドラフティングにも加わったOrr(Orr and Farrell(1999))は,例題も加えて詳しく説明している、この説明によると,特腔値は得られた室内又は現位置試験結果の平均を取ることを原則としており,しかしそのサンプル数の綱限から来る統計的な推定誤差を考慮して,特性値が地盤パラメータの平均値の推定値分布の上側g5% (場合によっては下側5%)フラクタイル値を採ることとしている、命本コードを提案するに当たり,執筆者達が特に注目したのは,内外に既存のほとんどの設計調一ドが,工業的規格材料を対象とした構造技術者により作られてきたため,地盤パラメータの特性値に関する記述がきわめて不満足であるという点である、多くのコードでは,地盤調査者は一一方的に設計者に地盤データを提供し,設計者はこのデータに基づいて地盤パラメータの特性値や設計値を決めるという書き方を しているものが大部分である、このような記述では,地盤パラメータの特性値や設計値の決定で,地盤調査者や設計者が,’いわゆるr安全側を見てま,恣意的にある余裕を挿入することを免れない、本コー ドでは,この点を大いに反省し,どのようにしたらより晶質の高い地盤に関する情報を設計者が得るこ とができ,また地盤パラメータの特性値,設計値とはどのように定義されるかを開確にした.本ほ一ドが,地盤工学者により提案さされていることが,この点にもっとも明確に現れている.⑧以上のような、煎を踏まえて,本コードギ第2輩 地盤に関する情報」の章は執筆された。この章は,地盤調査者が設計者に対して提供する、「地盤調査報告書」を執筆するための留意事項を記した章である、設計者と,地盤調査者は2、2.2節で下記のように関係付けられている, L REQ地盤調査と構造物の設計は密接な関係にある一連の作業であり,設計者と調査者は十分に協  力して作業を進める.それは,基礎の配遣や構造,あるいは地震動は現地の地質・地盤の条件に依  存し,逆に,調査・試験の項関・位置・数量などは基礎・地盤のモデル(設計モデル)に依存する  からである. 2.REQ設計者は,地盤調査の計画,結果の評価に関する最終的決定を行う.調査者はその専開技術  を活用して,地盤調査を実施し,地盤調査報告書をとりまとめて設計者に提出する. 3、REQ設計者と調査者の協力は協調的な対話(協議)により行う. ここでは,両者の協調が強調されており,これは贔質の高い地盤に関する情報を得るために欠かせない と判断したからである.ゆこの部分に対してはいろいろな機会に,ここに記されている地盤調査の手順が現在の地盤調査や設計の 発注形態と整含しないと言う批判がよせられた.当研究グループでは,本コードは設計に必要な地盤 に関する情報をどのように取得することが理想的か,という視点に立っており,将来の発注形態もその ような視点から改革されて行くべきだという考えに立ち,このように記すこととした.¢地盤情報の集約である,地盤パラメータの特性値の定義は,2、4.3節で次のように記述されている.一75一 嚢錘嘩 L REQ特性値は,設計で検討する限界状態を予測するための基礎・地盤のモヂルに最も適切な値と  して推定された地盤パラメータの代表値である. 2.REQ特性値の決定にあたっては,理論や過去の経験にもとづき,地盤パラメータのばらつきや単  純化したモデルの適用性に十分留意しなければならない. 3.REQこの特性燈は,原則として導出値の平均値(期待殖)である・この平均値は,単なる導出値  の機械的な平均値(算術平均値)ではなく,統計的な平均値の推定誤差を勘案しなければならない。  また,地質学的・地盤工学的な知見や過去の類似のプロジェクトで得られた経験を十分に反映し,  複数の調査・試験法の計測結果の整合性(調和性)なども総合的に判断して求めた注意深い平均値  の推定値でなければならない. ここで,もっとも重要視されなければならないのは,地盤パラメータの特性値を平均値と規定している ことである。このこといよりこの値の決定に「安全側を見よう」等の,地盤調査者や設計者の恣意的な判断が入ることを避けようとしている、一方で,平均値を求めると言う明確な鼠標を与えることで,地盤調査結果の解釈に必要な多くの有益な工学的な判断は,これを奨励している、・調査の質や個数が,特性値の決定に反映されるべきであるということは,説得力のある意見である、この点に関しては,今回の提案はある程度応えているが,今後検討すべき点もある.2.6 地盤工学の最新の知見に基づく基礎構造物設計コード⑫先にも述べたように,包括設計コードは性能照査型設計コードの枠内で,地盤工学の最新の成果に基づ く基礎構造物設計の指針であるべきである.このために次のような諸点に考慮した、一基礎構造物設計のs鳳e of施e artを示す,設計時の過不足の無いチックリ各トを作成することを目 指した.下位のコードの作成にあたっても,このチックリストは用ることができるし,用いなけれぱ ならない. 一このチックリストでは,しかし定量的な記述は極力避け,定性的な記述に留める事で,設計春やコード 作成者のそれぞれの要求性能達成のための工学的判断の余地を十分に残した. 一これを基礎構造物設計の教科書として胴いることも可能である.一将来は,幾っかの具体的な照査方法を,例題として付録に付けることも検討する.これは特に本コー  ドが,翻訳され国外の技術者の目に触れるとき,β本の最新の設計技術を知る上で参考になるはずで ある、㊥r第4章 杭基礎の設計」は,このような目標のもとに,性能照査型設計コードの枠内で,最新の基礎設計技術をどのように記述するかという野心的な試みの具体例として執筆された.このような記述を過 不足なく書くことは,極めて困難な作業である,2.7 情報伝達のフローの標準化と技術者の資格⑦本包括コードでは,地盤構造物設計に関わる情報の伝達の標準化を意図して,それぞれのプロジェクトのフェーズで,調査者,設計者,施工者等が作成すべき報告書の種類とその内容(項霞)にっいて規定した,これは,表4に示す通りである,魯国際的な市場の共通化をにらみ,さまざまな技術者の資格認定も重要な課題となっている.この包括コー ドでは,この問題も視野に入れ,設計技術者,地盤調査技術者の資格についても規定することを試みた.鯨「地盤コード21Ver.1」の作成を行う中で,研究参加者の中で「包括基礎構造物設計コード」は基礎構造物設計の普遍的は技術的事実の記述に留めるべきで,その設計法を支える体制や制度にっいての記述は含むべきではないと言う強い主張があった.この根拠は,このような普逓的なコードは,その社会体鰯や時代に係わりなく,基礎構造物設計に係わる普遍的な真実を記述すべきであると言う考え方であ『一76一遵 馨萎自プ臓ジェクト表Lプロジェクトの進行と情報のフロー報告文書発信者・受信者備考 フェーズ計画設計調査フィーシビリティ/調査奢→予備調査報告書発注春・設計者地盤調査報告書調査者→0章2章設計春発注者設計基礎構造物設計報告書設計者 →0章,1章  発注者施工完成後施工計画書施工者→施工報告書  発注者維持管理計画書設計者→3章3章  発注者る5.解説者を含めて,過半数の研究参加者は,この考え方を採らなかったので,「地盤コード21Ver.1」は,現在の形を採っている.しかし,これは今後とも検討の必要な課題である.萎萎 5解説者はこのような見解の背後に,科学と技術(工学)の艶異を見る,歴史的に科学は,人問の好奇心に基づいて真理を追究する.そこには人閤の役に立つ等の緬値判断は倉まれず,それが真理か(説明性が高い)ということが,求められる.これに対し技術は,人間の活動を助けるものを作ることを価値として発達してきた,それは常にその時代の祉会体制,緬値観や制度と密接に関係していた.近代に入って,はじめてこの二者はr科学技術」と蓄う書葉に象徴されるように,一見強い接近を示しているが,根はかなり異質の背景の墓に発展してきた,「普遍的な技術的事実のみを記述する」という考え方は,科学の側から強い影響力を受けた見解と雷えると思う.「土質力学」のように,力学としてかなり科学に近いものはいざ知らず,「設計灘一ド」のように現在の社会体制や価値観と切り離せない関係を持つドキュメントにおいては,「普逼的事実のみを記述する」ということは,不可能であるし,またもしそのようなドキユメントが仮に書かれたとしても,設計コードとしてたいした意陳は持たないと解説者は思っている.一77一 磋慧毒螺3 補足説明今まで十分に説明されていない幾つかの点について,補足説明を行う。3.1 章の構成 r地盤コード21Ver、1」では、地盤に關する情報について記した2章を除き,第0,1及び4章の構造物の設計に係わる章では,統一的な目次建てが試みられているので,この点を説明しておきたい。o適用範囲では,本コードの文書としての適用範囲と,対象としている構造物の定義が行われる、Φ続く,目的,機能規定,要求性能では,当該構造物に関する構造的な性能に関する要求が,性能設計の思想に従って,一般的な言葉から,設計照査可能な形へと展開される,それぞれの項目で書かれるべき事 は,先に本解説の2,2節で述べた通りである.ゆ特に要求性能の規定に当たっては,性能マトリックスを意識し,構造物の性能に関する要求を限界状態 として定義し,荷重とその組み合わせに関する事項を述べ,最終的に要求性能を,限界状態と荷重状態の組み合わせにより規定する。・続いて構造物の照査方法について述べる.設計の基本を記述した第0及び1章では,アプ翼一チA及びBを意識した記述が成される.そこでは特に,「計算による設計」と「部分係数による設計法」が推奨 され,る構造物の構造的性能照査の方法として記述される.⑬「第4章 杭基礎の設言おでは,杭基礎の性能照査に関する,技術的な留意事項が,最新の技術的な情 報を基に,過不足なく記述される.先にも述べたように,ここに記されている事項は,アプローチA及 びB双方で,照査のチェックリストの役割を果たす.¢「第4章 杭基礎の設計」では,耐震設計に関する部分を,一つの節として独立させるか,あるいは一般的な設計照査項目に含めて記述するかについて最後まで議論があった.耐震設誹法を,一般の照査に 含めて書いてしまうことは,日本では耐震設計は日常的な設計で,特別なものではないと言うメッセー ジを込めることができる,一方,現状の耐震設誹法は,多くの基準で独立に書かれており,この方が記述が容易であるという意見もあった.今畷は,一応独立に耐震設計を記述しているが,この点は今後十分 に議論する必要がある、曾最後に,設計報告書が含むべき内容や,この報告書の作成者と受領者等について記述される.⑧各種構造物の記述では,未執筆のギ第3輩 施工及び維持管理」に対応して,施工に関する節を立てる べきであろう,3。2 コードの階層性 コードの階屡性の意味に付いては,先に触れたが,ここでそれぞれヂ包括設計ほ一ド」 「固有基本設計コード」及びr固有設計コード」が具体的に何をイメージしているかを,記しておく、⑨r包括設計コード」は,現在少なくとも基礎構造物に闘しては,日本には存在しないタイプのコードで ある.EurodQce7は,もっともこれに近いコードであるが,このコードはEN(ヨーロッパ規格)となれば,具体的に欧州地域で設計される構造物の設計を拘束することになるので,この点我々がイメージしている「包括設計コード」とは,異なる.④「固有基本設計コード」として我々がイメージしているのは,現在目本に存在する有力な設計コード,例えばr道路橋示方書」,r港湾の施設の技術上の基準」,r建築基礎構造設計指針」,「鉄道構造物等設計標準」等のことである.¢「固有設計コー勘として,我々がイメージしているのは,上記の「固有基本設計コー楠を受けて作成される,地方自治体や行政機関の出先の事務所等で作成される設計コードや,これに付帯する文書,補一78一聾 悪足説明等を含む、3.3 限界状態の名称働本コードでは限界状態の名称に,伝統的でかつ構造物の状態を記述する,「使用限界状態」,r修復限界状態」,「終局限界状態」と書う,3つの代表的な限界状態を用いた、「使用限界状態」は必ずしも構造物の状態を表していないが,この用語が伝統的に定着しているので,これを用いた、⑤もう一つの限界状態の名称に,利用者の構造物に対する要求性能を直接記述するものがある、r完全供周限界状態」,r供矯限界状態」,r安全限界状態」がこれに当たる、⑱構造物の構造的性能を照査する霞的の設計ヨードでは,直接に照査の対象となる構造物の状態を,限界状態と定義する方が客観的であるという考え方に基づいて,本コードでは伝統的なr使用限界状態」,「修復限界状態」,ヂ終局限界状態」を用いた、ただし,その定義ではそれぞれが使用者の立場から見るとどのような状態を示すのかも付記した、3.4 地盤カテゴリーΦ地盤カテゴリーは,元々Eurocode7で導入された概念である。EC7の定義では,日本では普通に存在する地盤工学的な聞題が,ほとんど地盤工学的難易度で,「非常に困難」に分類されてしまい,実情にそぐわないので,胴語は借用したが,その内容はEC7とは異なっている、解説者が考える「構造物の重要度」およびr地盤工学的難易度」のおおよそのイメージは,以下の表一2及び表一3の通りである、表21構造物の重要度の説明構造物の重要度説明非重要ルーチン的に建設される,余り重要でない構造物、普通社会的に重要度が普通で,周辺へのリスクがそれほど高くない例:一般地方道や非幹線鉄道の橋梁,低層の住居/事務所ビル重要社会的に重要で,安全性が周辺に影響力大な構造物例=国道・地方幹線道路や幹線鉄道の橋梁,中麟の住居/事務所ビル非常に重要社会的に舞常に重要で,安全性が周辺に影響力甚大な構造物例:原子力施設,超高層ビル,本四架橋,東京湾横断道路表3:地盤工学的難易度の説明地下水条件地盤工学的難易度地盤条件普通又は容易地盤条件は単純で過去掘削が地下水位に達し環境的なリスク要因の経験により設計可能ない,また経験的には無視できる標準的な調査で地盤標準的な地下水対策環境的なリスク要因状態が把握できる工法で対処可能は標準的な設計法で周辺環境リスク安全性が分かっている困難対処可能非常に困難標準的な調査では標準的な地下水対策地盤状態が把握で工法では対処不可能は標準的な設計法で対処不可能きない一79一曲睡嚢騨『環境的なリスク要因 ・地盤カテゴリーの定義は,それほど厳密なものではない.しかしコードを警いて行くとき,これは大変便利な概念であると思う「4 むすび ここに記した解説は,「地盤諏一ド21Ver幻の作成過程で行われた膨大な討論の一部を紹介したものである。その取りまとめに当たっては,執筆者の主観や主張が多く含まれ,必ずしも研究グループ全員の合意した事項だけを記したわけではないことを,お断りしておく. このコード作成は,研究グループの参加者にとって,今日設計コードはどの様に書かれるべきかと醤う闇題を考える大変よい機会になった.特に普段は余り意見を交換する機会を持たない異なる設計コードのコードライター達が,互いに普段から感じている闘題意識をぶつけ合い,情報交換を行い,人闘的な信頼関係を構築できたことは大きな収穫であった, Eurocode7は作成を開始して満20年を迎え,それでもなお最後のEN版へ向けての作業が進行中である.我々も「地盤コード21Ver.1jの作成の過程を通じて,このような包括的な設誹コードを作成することの囲難と,そして意義を感じ取った, 出来あがったものは多くの不充分な点を含むことは,コード本文とこの解説を読まれれば,すぐに分かっていただけると思う.我々は今後もこの作業を継続し,未執筆の章を完成させ,また既に書かれた部分にっいても,より一層のフラッシアップを続けて行く所存である,幸いそのような場も,継続して与えられそうな状況である. Eurocode7が,20年間の作業を継続し,来だに完成に至っていないことを思えば,我々の作業はまだ開始したばかりである. このコードに関する御意見を,下記まで積極的にお寄せ頂けぱ幸いである.T501−1193岐阜市柳戸 1−1岐阜大学 工学部 土木工学科本城勇介TeL/Fax: 058−293−2435e−maile:honjo@cc。gifu−u,acjp嚢馨一80一
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第1章 まえがき
  • 著者
  • 本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 1〜1
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58358
  • 内容
  • 第1章まえがき本報告書は、平成!0年(1998年)10月に行われた、欧州及び米国の限界状態設計法、性能設計、基礎に関する新しい設計基準に関する、調査結果をまとめたものである。これに加えて、科学研究費補助金基礎研究(B)(1)r限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案3(課題番号:105551639)の研究計画のレビューも実施している。このように、調査とレビューが同時に行なわれた背景にって、ここでは説明しておきたい。 祉囲法人地盤工学会では、基礎構造物の設計法や、これに関連した地盤調査方法に付いて、ISOやユーロコード等の国際化の流れを踏まえて、「我が国の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会一設計法と地盤調査法の国際整合性一」(委員長目下部治東京工業大学教授)を、平成9年(1997隼)4月に発足させた。この委員会では、!)国内の現状の基準の整備思想と國際的な基準の整備思想に付いての比較、2)国際的な基準のあり方等についての理念、3)国際化された設計手法を支える地盤評価のあり方、等に付いて検討し、新たな設計法と地盤調査手法のあり方を提言することを目的としている。 この委員会では、当初から活動の2年目に、欧州と北米にこの問題にっいての調査國を派遣することを計画していた。 一方、平成10年(1998年)4月に、科学研究費補助金基盤研究(B)(1)ギ限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案」(研究代表者本城勇介岐阜大学助教授)がスタートした。この科学研究費にっいては、その提案の段階から、上記研究委員会との密接な連絡の墓に実施され、分担研究者もほとんどが、同委員会のメンバーで構成されている。この研究では、実施の一年目に諸外国の専門家による研究計画のレビューを行なうことを計画していた。 以上のような背景め基に、平成10年(1998年)10月に、欧州と北米に調査団が派遣され、調査と研究計画のレビューを実施した。調査団の一部の参加者の調査費溺は、上記の科学研究費補助金によ・)た。調査薗のメンバー構成は、次の通りである。欧州調査団:松芽謙二(団長、建設技術研究所)、谷和夫(電力中央研究所)、大石雅彦(臼石)、奥村文  直(鉄道総合技術研究所)、佐竹正行(構造技術センター)、疋垣孝晴(防衛大学校)、萩原敏行(四松  建設)、松浦城太郎(日本構造橋梁研究所)、堀越研一(大成建設)、茂木浩二(白石)、山本修司(運  輸省)北米調査団:本城勇介(団長、岐皐大学)、菊池喜昭(運輸省)、鈴木誠(清水建設)、谷和夫(電力中央  研究所)、安田登(東東電力) 各調査団の、日程の詳細は付録に記されている。 この報告書の構成に付いて述べる。2章は、欧州調査団の調査報告である。欧州の調査結果は、設計基準ごとにまとめられており、Eurocode1(設計の基本と荷重),Eumcode7(地盤),Eurocode8(耐震)そして地盤調査の順にまとめられている。一方米国の調査結果は、性能設計と設計地震動評価の二っのトピックに分けて、3章に述べられている。付録には、米国調査で得られた主な資料の解題、それぞれの調査のメンバーと臼程について、まとめた。また、それぞれの調査中の記録もまとめてある。1
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第2章 ヨーロッパ調査報告
  • 著者
  • 本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 2〜13
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58359
  • 内容
  • . I EtlrocodeS O)2.1.1 EC - x;,ruiEurocodes (r). 7l-1 1/ /,+'.'+*+.-i'rlif)+I ). t..- ). CT)/ i'l'Iftft;'' '' -+.J> >)' f._- ):1,[ , Iv': :- ,( .l )". :*i7 : )] ) .* ;iili l)7 ))(7)/1 - D / /' 1r+t1) 7tt(:L c:'1 k1( )f;"_.* *i7F: )E /+j) i -' I" ! J>-+,i I< r:I .***'7 . - '-(T)*cl ;-) (7).Dtl ,+ "do':I B";f -;cfd. v* L;,If 7 ) =-, 8 t .l{・) (be to harmonize)) c t,_ 7 b_ Cf*L oO (T) ];Iz ) .tl t*' t*4;Bet)=:*t;T }B !! (EU O } ])Cj i7 (r)ftf: : (hmlt state deslgn format) c,Cc ) Eurococles i!T{c= :n ) (-;};9-71l t; :*I 9=;;f ;) 9 O ) i 0) '.;*(=:#c 'fi- Ov> c-/ I +"* *f :O7t zDT1)/ 3 +i_"']i ,ti))v* )1cc=<) L f i/+'1 o)] 1 v*;)L/)(:)) .Cf,- ji7i D )* j)- ' *I., : / < 5E /+,I#) O 7t...td:' OCL'* )l<f*_*'J' L c ) ;(r). 2 . -+ . )If/+f,--・, '1 (partial f.actor of safety)=;t 7 '). Eulocodes (7)-・ :" -' "-'.tO c , =91 7;1-c lIl, 15 (7) 3 r:1 y /fd.' ') In';f8 )_, _ _ . * * _ -/+- +{ l - * -). f..- )li・,)) f- 1 - cl 7 / tf)v* < ) ・a) If ta)/ "IiF 1 ^/__.**t・・] c= j : t ..'Lf,_-:+) -'+, t */+"I:1)(f ii l ::1 :/_-7) - h., t l "..> O Cv> ) . Eurocodes l ,Tv*( )ET"¥r 1991 Eurocode 1: Basis of design and actions on structuresE+NV 1992 Eurocode 2: Design of concrete structuresENV 1993 Eurocode 3: Design of steel structuresEN¥r 1994 Eurococle 4: Design of composite steel a.ncl concrete structuresEN_ ¥,1995 Eurococle 5: Design of timber structuresENV 1996 Eurocode 6: Design of masonry structuresENV 1997 Eurocode 7: Geotechnical designEr V 1998 Eurocode 8: Earthquake resistant design of structuresENV 1999 Eurocode 9: Design of aluminum alloy structures' EC' I ・-,'6i >f ;'l , Scientific Commit,tee) Scientific Committee >:/ / -15Engineers c=, C.'eotechnica.1 E.ngineers2 1 2 ProJect Team i- JF,C iENV(=* i4 .._.**'EC IO =*'+. -'i(7). f').L Cv> ) .I(7) Na,tional Delegatel-2i/__,EN 4 f,.,.*)j f ='・ ,,・7'> ' , "*'* (T)T'-i: :*'i >E' ;I If-・.-・・ f* =f・' ) . 1SC(Sub-committee)/* 'I--*"F* tl,: i ) , EIN_ V ' EN(IE-. :-#=z l i ) I:= .' f,_- 51 I :/- - ffpT(Project Team,Structuralc= ) 7 ) [pinto, ITJ.[i z T Task group) i,:Formal ¥'ote+ '.r '=: til9):f1 -t 'O-c v'#'t) . J ・ :[pinto, IT].12ir-c>30if) { * i* ++**'+*-1:#: ' )f_v*(2i-ii 響Plojectteamは各ECのWG(ワーキンググルーブ)から申し送りされたENVの問題事項をクリアしていき,時おりWGと打合せを行う予定となっている.EN化のためにはEU内で選挙を必要とし,投票権は各国の人口比なので大人口を有する独や仏の意晃は無視できないIFeman(1es,PTl,2.2  Eurocode12。2。1 ECO(ゼロ)の新設 ECI Parb4:Basis of(1esignはEC1から独立したECOとなるIPlnto,IT〕.ただし,[Gulvane$slan,UKlはECOとは呼ばずENV王990といういい方をしている.2.2.2 EC1のProject Teamの検討課題 現行EC1については,下記に示すような各方面からのヒアリング結果をPTで検討中であるIGulvallessial1,uKl.L荷重係数ッσ(Case B)の現行L35を変動荷重/自重の比の関数として125まで下げるができるように する.2.北欧とスイスの要求で,SLS(Serviceability Llmiも翫&te)の部分係数は,クライアントがECの範囲内 で設定し,N&む1011alBodyが承認する方式とする.これはシリアスな問題で,ECで係数値を決めるの ではなく,クライアントが決める事項であるとする意見であり,この結果,部分係数(現ECの使用限 界ではuni七y)を1.0以下に下げることも許されることになる.すなわち,部材的(耐荷力的)にもつの であれば使用限界はクライアントが決める.それによって薄い部材も可能となる.3.高品質の施工を実現するため,施工のクラス分けを検討する.4・F&tigue(疲労)をAnnexからBody(本文)に移行する・5、建築,土木,タ・ワーなどの荷重をAnnexで区別する.6.原子力施設のために特別なAnnexが追加される.2.2.3 EC8やISO2394との関係 現行EC1では,地震(Seismic)は独自の規定がある部分と「偶発(Accidellt&1)」扱いされている部分とがあり,読む者に誤解を与える記述がある.この点に関してIGu玉vanessi&n,UKlは以下のようにコメントしている. 耐震に関してはEC8でBasis oH)esigl1を規定しているので,EC1にはあまり地震のことは規定しない.これは欧州の大部分が「地震」には無関係であることによる.部分係数にしても特性値の決め方にしても,耐震に関するものはEC8で独自に決めている.ただし,EC8のBasis of Designは,耐震設計に限定される付加的な位置付けであり,ベースはあくまでもEC1である。なぜ,EC8にもBasis of Designがあるかといえば,”EC8wantstQret&inbasisQfdeslgntQkeeptllecodesep雛ate.”ということである. 続けて,彼はEC1とEC8との関係はISO2394と3010の関係に似ているという.その意味は,設計法の基本原則を記述したISO2394には耐震規定が含まれず,それはISO3010に別途規定してあるということと解釈される. さらにIGulval}essian,Ulqはいう.EC1とISO2394の関係について,ドキュメントとしてはEC1よりISO2394が優れている.その理厳はrehability designを前面に出しているからである.しかし,EC1は皆の意見を反映してここまできたので,当面修正・変更するつもりはない.今後,5yr CGuversiQn ru!e(5年おきの見直し作業)で近づけていく. なお,EC1諸規定の根拠(バックグラウンド)についてはIABSE(1996,Delft)を参考にされたいIGul−vanessian,UKI.3睡壽覇露 表2L Partlal Fa(賃01s i1上eadl Case(u11〔leLω11si(lelation l)y EC7/PT)CAS£Acti{)11BSamec1lanφ’(臼uPMCPTFactOI・1.0㍗R:γR;)一1“lSl)!eadPile7R:Retai漁9SlopesFoundal、ionFoUndat、io騒St1Uctu夏e101010Bmbanlくmellt隻0三〇i o1.0し2i・11110)わ=L3㍗5=141.o正.0A疑=1、0asCase BCSal≧}e12(oid二a$(1ase CL25〉(〔)i(i=置6)㍗,=135(Table72,εC7)D正Same1.01.0玉.Q1.0Be艮1inσ;14ツひ;γ5;7ε=i3Same aSSliding:U)・1∼=10Spre&d    0asFoulldationEa[th=1「4Case BγR瓢玉、0D2P=三.O1「212工414V繍1.2A罵三,0Bearing=LoAll瓢10Bearing:L4Same asSlid1n9:10Ealthほ.17R=三.4Slidinσ=1,lCase C   oEarth11.07尺瓢?∼?γR篇LONote:PM瓢∫)ressm『emeter,Bearh19=Bearing capaciLy,Sh(iin9=Siiding resistance,E潅rth=Earth resist&11ceγR=Mo(lellngfacror(≧LO),P鷹PermaneIlt&ctions,V瓢Variableactions,A瓢Accidentalacし1α1s表2.21Partlal factors−ultimate limit states in persis七ent alld trallsient situationsActionsPaermanenLVariableUIlf&vOrable FavorableUnf駄vorableCaseCase BlLOOl   lO95][L351   1100jCase Cll・001   1LOOICase AlL50〕Ground Propertiestanφ[1月1150]lLOllL301[1251Cu(=’lL31lLOlll6i[121[LOl[L41  1)σu1121[ユ.o][L4]王)Conlpress1ve stkengt難ofso註or rock.2.3  Eurocode72.3.1 Case B&C問題 Case B&C間題とは構造設計の観点から設定されたCase Bに対して,地盤設計の観点からCase Cが追加され,その結果現行EC1規定による「両者を満足する設計法」では保守的(構造物の規模が大きくなる弊害)な設計にならざるを得ないというものである.その課題をクリアするためにEC7ではCaseBとCを一体化できないかどうかなどを検討してきた.その一方では,現行EC7で採用している強度係数方式(抵抗側の部分係数として,土の強度に部分係数を考慮するもの)自体を疑問視する動きもあった.このような背景から,CaseB&C問題についての回答IS呈mpson,UK1が以下のものである。 CaseB&C問題について新たな動きがあった.CaseD1およびD2の追加である.この問題はENVからEN化作業を担当するPT(プロジェクトチーム)で検討することになる.以下,Case Dについて説明するlSimpson,UK,DriscoH,UKL 独とで!、によって,新たにそれぞれCaseD1とD2が提案されてきた.表2.3.1にCASEB∼D2の部分係数をまとめた.また,表22には,現行EC7における部分係数一覧表(原Table2.1)を示す。 Ca8e D1の特徴は,荷重係数としてCase Bと同じものを用い,抵抗側ひとつの抵抗係数で表、現する,いわゆる荷重抵抗係数方式(LRFD)と呼ばれるものである。 C&se D2はCase BとCを組合せたような方式で,Case Bの荷重係数を見直し,抵抗側はCase Cに準ずるというものである. 設計Caseは[CaseA+B+C,CaseA+D1,CaseA+D21となり,この3つの設計Caseのうちどれを使ってもよいということになりそうである.ただし,Case D1とD2をC&se Cの部分係数の変更(Case C2)にとどめようとする意見もあり[Simpson,UK1,最終的にどのような形でEN化されるかはPTの検討に委ね4峯{、塾 罫多嚢萎華奎萎られることになる. 3つの設計Caseは全て1司じ安全性レベルといえるのか?の問いに対してSim1)so11,UKは「3つの(!aseはどれも岡じ安全性レベルである」と答えている. EN7で規定された3つのCaseは,ENVからNAD(NatioIlal A1)pIication Docume1}ts,ECを遵守した國内規定)を作る過程において,「NADでは,独はCaseD1,仏はCaseD2,他の国は従来のCaseB+Cだけとなるのではないか」IOrr,IE,Femalldes,PTlと考える向きもある.この新しいCaseの導入は,EC7のChairmal1の交代(デンマークOvesenから仏Frankiへ1998年交代)に伴う既往方針の変更とは無関係であり,CaseDもOvesenがいいだしたこと[Siml)so11,UKlのようである.2.3.2 特性値の評価 現行EC7での特性値の決定は「cautiousestimateによる3 とだけ記述されており,もう少し具体的な提案ができないものかどうかがEC7/WGにて検討されてきた. 特性値の評緬法はEC1に記述されているように,’℃haracteris亀lc value is5%probabili敬in I)rinciple,”であるISimpson,UKI.しかし,地盤特性値の決定に統計的手法は不適切であり,統計的処理では考慮することができない情報があるから,(平均値)一(標準偏差)/2は単なるガイダンスに過ぎないとISimPSQn,UK]はいう.地盤物性値の特性値は,試験・調査法,地盤特性,施工方法を総合的に配慮して,caut至O慧Sestima,teによることになる. 特性値とペアをなす部分係数については,EC7では箱値(l l,box value)ながら具体的な数値が提案されている.この部分係数が「地盤調査の量や質によらないのはおかしいではないか?」という質問にっいて,lSimpson、UK1は「それは特性値の評価に反映すればよい」と回答している. なお,この箱値はEN化の段階では一切なくなる方向だという.これは各国からの要請によるとのことである[Faccioli,IT,Orr,IEI.2.3.3 剛性の特性値 lSimpson,UK1は以前から「剛性の特性値として平均値をとるのはおかしい」と指摘していた.この問題について,彼は次のように語った.現行EC1における剛性(stlEness)は,ultimate limiも sta七eを求めることを前提に,平均値を使うように規定されている.しかし,今後EC1において,現実に発揮される強度や剛性は5%fract1le以下となるように設定される.すなわち,剛性については平均値を用いる現行規定は修正されよう.2.3.4 部分係数 特性値の評価法とともに,EC7に提案された部分係数はどうして得られたものであるかが,常に問題とされてきた.EC1のAnnexには信頼性理論を援用した部分係数の求め方が記述されており,地盤分野における信頼性理論の適用が議題になる. これに関して,ISimpson,UK]は「地盤設計で「確率」と「経験」ば両立しない.両方をうまく使うのは難しい,うまく使った事例を私はよく知らない」とかねてからの彼の持論を繰返し述べている.さらに,”St&t主sticalpl・ocess can be dangerous,this ofしen lo$es good lnformation.Experienced engineers norm&11y uses tllevalue in the past in norm&l pract重ce.”とも言っている. EC7とBS8002(Re七&三nhlg walls)の部分係数を参考表一3に比較する.両コードでは特性値とその評価法はそれぞれrchar&cteristicvalueとcautionsestimate」(EC7)と「representativeva王ueとconservativeesもim&te」(BS8002)と表現は異なっているものの,その意味するところは全く同じである[Simpsol1,UK].だだし,EC7の部分係数は終局隈界状態を想定.しているもに対し,BS8002は構造物の実挙動をふまえ使用限界状態を念頭においているところが異なっている.しかし,表2.3からもわかるように両者の部分係数で5       、       P       『 肇聾垂躍騨       球大小関係が逆転しているところからEC7の部分係数について疑問とする意見IBolton,UK1もある,表2.3:EC7とBS8002(R,etainhlgwa盈1s)の部分係数Facor onBS8002EC7Case BEC7Case Ctaaφ’Mγ7ηγm1.211・0]lL2司c’1.211・Ol[L61CuPermanent loads(ッσ)1.51.o[1.01lL41V&rlable loadS(7Q)1.GlL351unfavourablelLOI favourablelL5]縫nfavOurablelO.Ol favourable[王・Ol[L31unf乱VQurablelα01favoし置rable EC7acommentaryのFlg.C7.1(Useofmeasured,characteristlcandfactore(110ad−settleme就curvefor&compression pile,図2.1参照)について,測定荷重一沈下関係(measured curve)から特性曲線(cha獄cteτist玉ccurve)を得るのにL5の都分係数で除すのは低減幅が大きすぎるのではないかの疑闇がある.これに対してISimpson,UK1は,オランダなど地盤が均一な國では大きいかも知れないが,一一般にはこれで良いと判断している。また,杭の周面および先端の部分係数(それぞれッ、慣L3,%鷹L6,Bored pnesの場合)にっいて,γ,は平均値,また吻は最悪値によったことが説明された・ EC7に規定されている部分係数のあり方についてはかねてから批判的な意見もあった.以下,EC7の部分係数に関する批判を紹介する. lHam田,UlqはGeotech甫cal Eng玉neeri…lgの最新版(1998」0月号)にEC7の部分係数に関する問題点が掲載されていることを紹介した. [Beal,UK1は”Partial safety factor is very impQrtant、But they lose the contact with the real situat玉ons.There is nQ science.”といい,これはIBolton,UKlも同意見である.さらにIBdtQn,UKlは,部分係数の設定のしかたに関連して地盤工学と信頼性設計について次のように述べている,すなわち,EC7の部分係数は何ら力学的意味を持たず実際の挙動と関連づけがなされておらず問題が多い,地盤工学の分野においてはstatisticaljudgeme麟よりgeologica1/geotechnicajudgementの方がふさわしい,2.3.5 EC7のドキュメント全体に対する批判 lBea1,UKlはEC7はpooτdocumelltであを),具体的な問題点として(i)Quality of documents are poor(strallgestdocument),(ii)Notenougkguidance,(iii)Guidanceisnotenoughの3項目を指摘している、続けて,彼は以下のことも述べている. 英国ではLSD対応のEC7は初めて経験するものであり,その結果は誰にも予測がつかない.まず,LSDは単純な構造物に適用してその妥当性を十分に調査すべきである.それから徐々に複雑な構造物に展開するのがよい,しかし,複雑な構造物(不幸にも地盤設計は複雑であるが)にLSDを適用するには問題が多すぎる.むしろ北米型の荷重抵抗係数方式が好ましい. これに対して,IFemandes,PTlは次のように反論している.EC7には確かに反対意毘がある.それは,欧州ではデンマークにのみ適用された,今までなじみのないLSDだからである.しかし,EC7の最大のポイントは他のEC規定と調和をとっている点にあるので,これからはECに従わざるを得ない.全ての技術者が専門分野(例えば地盤)に詳しいわけではなく,そういった技術者のためにもECは必要である。2.4  Eurocode82.4.1 これからの作業 現在(1998年10月〉のEC8のChaiYmanはM,Fardis教授(Univ・of Patras,Greece)で,SecretaWはE・Carvalho博士(LNEC,Lisbon,Portugal)である.EC8に関する,EN化策定作業を担当するプロジェクトチーム(PT)は少なくとも3つあり,それらはPT1(EC8−1−1∼3の担当),PT2(EC8−2)およびPT5(EC8−5)萎き6{多麹 鷹  閲鴻みカ}き多馨肇茎…Reslstance(MN)聾一「4多K  3萎2RK叢蓄F82 2 Fc Fk婁1RMC     星     8Rc−       1     1     1     塵     藤     1     1     }δ6s δdB㎜rδ慮 。dC S曲mentCurveMsわows物em3asuredbad・se烈emen雷ρめ象forat臼stonasin伊epile,Byinsp棚on一貢iSaSsessed愉atthe帥a駿τes風Stanceo纈epl!els2.6MNand嶺e漁matebaSe‘eSiStanceis1.6MN.Cuハノe K is翫e cめarac量e㎡s栃c load−se紺ement plot,obtained by divlding㊥e force on Cur》e顛by1.5(from llable7。11.Thls is used w油oロ!furtわer fad◎rs for ULS Cas38and for$LS desigrしCurve C isde㎡ved from Cun/eKforUしS deslgn象o Case C. The sha段resistance isdividedbyマ.3and甘}e base resis惚nce by1,6(若able72).The appiied Ioads are as fol!ows(in MN)=CharaGte船憾cULS Case8ULS Case CPem臓nent1.201.621.20Va而ableO.500.75O.65■otal designめadsF縮1.70 kFB思2.37Fc諜1・85From塾hese design Ioad$and廿,e£hrae cun’es亘design se即emen鴇can be derived as sめowno舳麟gure:δ傷forse南ceabi瑚oads(置charaαe繭’ci醐lscase》,飢dδφ8andδ4cforULScases B and C.The design requlrernent i5出en廿1at撫e design se盤lemen捻mustPot exceed廿}e巨m爺ng va畢ueso∫鵬e se惚εmeηtS,δLS for servlceabili射・鼠ndδしufor u雁mate lim鷺state・That is:δdS≦δしsandbo出δdgandδdC≦δしu篇evaluesse竃for転飢dへudep臼ndon㎞esuρpo質ed伽伽re(see2・4・6戸nsomecases・傾eremayb3nolimito顧eseUlement奮orULS,inwhichcaseへuiSsimplゾlarge喩and加eUしSrequirementb㏄omes,ine育㏄t     FB≦汽k and Fc≦RcwhereRk㎝dR‘are糖u旧matere$i鵬nceso昌thecharaα師s廿candCa舘Ccurves、as$わown in the59“re.麟9ロreC7.1Jseofmeasured,c捻arac重e繭candfactoredbad・setロementcun’eforaco海pressionpile図2.1:EC7acomme批aryのFig.C7.17睡轟苺難 である.ここで,PT5はF.R、(・(・ioll(Coじdhlator)以下,A Pecker(仏〉,B、Skl1)1)(英)およびR、.Blas(正vez(スベイン)の計4名から構成されており,2,{)00年夏ごろまでに見直し作業を終了する予定である,しかし,EC8−5に関しては大きな変更点はないものと認識されている[Faccioli,ITl.2.4。2  Seislnic actionはaccidentalかvariableか? EC1,4、1(4〉に’『S()meactio夏1s,forexaml)leseisH玉icadlonsan(lsn(〕wbads,cl≧111)econsi(lere(la8eitl}eracci(le蛍alalld/or、・ariai)leactions,del)e11dillgo録七hesitelo(lation』?とある,これに対してITassios,GRlはseismi(識cdo11はaccidelltalacdol1であり,valiableactio11ではあり得ないと答えている4Tasslos,GRlは続けて,seismicactio11は係委気ツとの整含性を考えると,爆発や衝突と同様にaccidelltalであるが,実際にはaccidenta1ではなく通常の状態(110rmalcollditiolls)として取扱われている。一方,[Phlto,ITlは,seism圭c&ctiol1はse1smlc actio11であり,a(℃identとLI actlol1ではない.EC1の現在の記述は修正されるべきであると考えており,[Tassios,GRlとの認識の違いがある.2・4,3  EC81ま二=・嚢隻B皆言貨言十シ去力》 設計においてひとつの地震動しか考慮しないものを一段階設計法<one−level(leslgl⇒,ふたつの地震動を考えるものを二段階設計法(tWo−level(1esign)というが,EC8はいずれに該当するか? これに対し,[T&ssios,GRlはEC8は二段階設計設計法と考えており,その根拠として使胴限界状態では変位:量の照査を行うこととしておき),そのときの地震力の大きさは中地震相轟であり,これは大地震(475年再現期問)の∀2.5(=0.4)とEC8−1−2(432,Table4。1)に記述があるとしている, 一方,[Pillto,1Tlや[F&ccioli,IT]はEC8は一段階設計法であると断言し,その理由として,再現期間475年の地震力を満足すれば概ね使用限界は満足することを指摘した.すなわち,EC8−2,222(1)の3’minordamage”をどう工学的に照査するかの問いに対する答が次の2.3、1(1)であり,そこには大地震で照査しておけば中地震の検討は不要と記述されている.続けて,[Pinto,ITlは再現期間475年の地震力(大地震)で,例えば継手部の変位豊をチェ・ノクしておけば,使用限界対応の地震力(中地震)に対して変位は問題にはならないと説明している. また$eismic actlonに関する荷重係数に関して,ITassios,GRIは1,0でよいと答えている.彼は,設計地震力のもとになる特性値をどう定めるかが第一であり,これは政治の問題(税金を多く払えば立派なものが構築できる)であるという。2.4.4 限界状態の種類について EC8では,EC8−1において2,1基本的要求事項(Fundamental re(luirements)として(i)No collapse re一(1u重remelltと(ii)Damagel玉mitationre(1uirementの二つを示し,2,2適合基準(Compllancecriteria)において,それぞれに対応する限界状態として(i)Utimate玉imitsta七esおよび(ii)Serviceabilitylimitstatesを規定している.わが国では,隈界状態の種類として使用,損傷(または修復)および安全という3つを考える方向にある. 本件に関して,[Tassios,GRlは使用限界と終局限界の二つの限界状態では不十分であることは認識しつつも,VISION2000の例にみられるように4つもの限界状態を設定するとどうやってそれを検証できるのか,とても実務的でないと批判的である.続けて,彼らは誰もが破壊状態を計算することができないのであるから,設計目標としてはBLR(befolelimitofrepair)に納めることが設計上のミスがドラスティクな結果に結びっかないことを指摘する.[Pinto,IT]らも同様に,米国のような3∼4つの限界状態は計算できるかどうか疑問視している. また,[Femandes,PTlは,日本のような高地震帯にあっては,3つの限界状態の設定が必要になることに対して理解を示しつつ,ECではその必要性はないとの認識を示す.8}きき塾 驚$2.4.5 じん性設計か弾性設計か?妻 EC8では構造物をじん性設計((1uctilebel}aviour)とするか,弾性設計(essentlallye搬sticbehavlour)とするかは設計者の自由とされITassios,GRl,前者を採用する場合はcapacity design(後述)を採用する必要がある、 EC8−2,4。L6(8)の”dissipatiue zone(非線形ゾーン)”として橋脚基部か杭頭か,任意の場所に設定できるかどうかに関してはEC8−2とEC8−5では多少ニュアンスの違いが認められるIFaccioh,IT1.すなわち,きEC8−2では「杭頭で非線形ゾーンを望むなら」,EC8−5では「やむを得ないときは杭頭ヒンジ化が許される」の表現となっている.基本的には基礎は弾性を保持すべきである(EC8−5,5、8.1(4)参照)と規定.されている.2.4.6Capacity designと過強度係数・γo,挙動係数g EC8ではじん性設計を確実なものとするためCapacity designを導入しており,そこで用いられる過強度係数γoは挙動係数$$qの閣数として求めることとしている(EC8−2,5.3(2)P)。ITass重os,GRIはCap&ciもydesigllとそこに用いられる過強度係数70に關して以下のように説明している.基礎はピア耐力×過強度係数物(挙動係数g識3、5とすると,70=0.7+02g瓢L4)として安定設計および部材設計を行う.物を用いる理由はピア耐力評価において,いくつかの材料強度特性値を7dや7、(EC8−2,5.2)で割って得られることから強度を低目に見積っていることによる.この70にはモデル誤差も含まれている.また,耐力は降伏時で算定しているが実際の断面力は降伏を越えて最大耐力までのびる影響も考慮している.以上の理由からわが国の道示(1996)の基礎の設計に採用されている割増し係数L1ではCapacity deslgnとしては十分でない.ちなみに,ITassios,GRiによればCapacity designは6年前にギリシャコードにも導入されているが,従前の設計に比べてフーチングは大きくなったとのことである. 前述のように,過強度係数’γoは挙動係数qの関数(EC8−2,5.3(2)Pの式(52))としてEC8では規定している.その根拠について,ITassios,GRlはこれは材料強度特性値との関連および付加的なばらつきを勘案のうえ,(i)経験,・(i玉)モンテカルロ・ンミュレーションおよび(iii)その他の解析によって定めたと説明する.一方,IPinto,ITlは根拠は聞かないでほしいとクギをさし,γoとgが比例しているのは理にかなっているというコメントにとどめた. 挙動係数g(EC8−2,4.L6(6)P,Table4.1)はじん性設計を行う際にこのコンセプトが必要になるが,それらの値はITassios,GRlは試算により求められたものと説明している,また,IGazetas,GR]は杭のqは1に近い値にすべきであるとして,前部「基礎は弾性を保持すべきである(EC8−5,5.8,1(4))」と同じ意見である、2.4.7 安全余裕度について 現行ECでは,地震時(seismic des玉gn situ&tion)における地震荷重に対しては管AEd(’γ∫1重要度係数,、4E4:地震荷重の設計値)(EC1−1,9.4、2,Table9.1)と表現されているだけで,荷重係数に相蓋するものは設定されていない.そこで,地震時における安全性余裕度が問題となるが,これに対して[Tasslos,GR1やlPinto,ITlは,設計強度の評晒において,EC2,3およびEC4で定義されているコンクリートや鋼材など材料安全係数(material sa蹴y f&ctors,7M)を考慮しているのでm&rginはあると主張する.続けて,ITass圭os,GRlはこのように常時(norma至)での材料の部分係数を耐力評価に用いることが実務的であり,地震時の動的挙動から設計法を考えるのは難しいという.すなわち,実験による荷重一変位の履歴曲線から,断面の設計曲げ強度M銀は静的な値に比べてくり返しによって低減するが,その低減度を定量化するのは難しいことによる. EC!−1,2.1(1)PのNoteに「目標とする破壊確率は満足される」という表現がみられるが,これに関しき}て[Pinto,ITlは,この表現は多分にアカデミブクな表現であるといい,EC8の規定にしたがった設計を行えばよいの意味だと答えている.事実,EC8による信頼性指標βは計算されていないが,今まで欧州内259F臨羅羅、…簾                                               …謹響                                                      1の振動台(そのうち5台がメイン)でEC8に準拠した構造物の耐震性を検討してきておを),地震力の評価においてEc8−1−1,4,L3(3)の[4751年再現期間を考慮した設計を行えば信頼性は確保されるIPinto,ITl. 一方EC8では抵抗側については物性値ごとに部分係数が考慮されている.この値がEC7のそれと比べ微妙に異なっている.すなわち,EC8−5,3、1(2)に「安全係数γ,,,の推奨値は13(cの,12(c)および!.1(tanφ)とする.有効応力解析(effecもivestress&rlalysis)に対しては,EC7,2.4,3節の値とする」とある.本件に関して,ITassios,GRIは部分係数に関するEC8とEC7の整合性に開しては初期の頃に会合が持たれたのみであり,その後は会合は開かれずEC8側がEC7に歩み寄ったとの認識を示した,IFaccioh,1T1によれば,EC8−5の部分係数は当初EC7と同じであったが,その後EC7の値が変更になったとのことである.現在でも相互に連絡はしていると1恥ccioli,ITIはいう。続けて,彼はγ,η瓢L3(cu)という部分係数は大きすぎると主張する国があり,PT(プ窃ジェクトチーム)による検討でこの値は多分小さくされるだろうとの見通しを持っている.2.4.8 基礎設計 EC&5において,地震時の抗土圧構造物の設計において,土圧力評価では物部・岡部式によって得られる地震時土圧力を変位に膳じて低減するIG翫zetas,GRl.その際の低減係数が7・で,EC8−5,732Table7.iに具体的数値が提案されている.この低減の度合いについては振動実験により決定されている. また,EC8−5,5.4.2,(1)Pにおいて,杭とピアの設計においては上部構造物からの慣性力の影響(lnertia罫orces)とともに,class Cの地盤では岡辺地盤の変形によって発生する地盤変位の影響(Kinematic forces)も考慮するようになっているIGazeta8,GRL IFaccioli,IT1によれば,現状では両者は1:1とフルに重ね合わされているが,PTにより適胴条件を緩めるよう変更される見通しである.2.4.9 トルコにおける耐震設計 トルコはEUではないのでEC8には関与していないが,1998年改訂された耐震基準「6章 建築物の耐震設計要領」はEC8をモデルにしており,以下にそれを概説するIAnsa1,TRI.(i) 加速度スペクトル係数A(T)は,、4(T)=.4015(T)による,ここで,.40:有効地表加速度係数,11重  要度係数,5「(T):スペクトル係数(ii)有効地表「加速度係数、40は地震ゾーン区分1∼4に対して,それぞれo.4,03,0.2,0。1とする.Ao  は構造物の設計供用期問中10%の超過確率で450∼500年の再現期間に相当するものである(一段階  設計法〉.(ii量) 重要度係数1は建築物の用途別に,1(地震後も供用する必要ある建物),2(長期間占有される学校,刑  務所,美術館など),3(短期間の占有ですむ体育館,映画館など),4(その他の建物)に分類され,それ  ぞれ∫=L5,玉.4,L2,LOとする.(iv) スペクトル係数s(T)は,EC84,422Fig.4.1に基本的に一致している.(v)基本的には弾性設計であるが,じん性設計も導入されている.許容じん性率(R,structural behav重our  fac七〇r)はNomina1とHlghの2つのレベルがあり,前者は3∼5,後者は4∼8が認められる.じん性  設計と弾性設計は重要度係数1と地震ゾーン区分によって決定され,区分1,2はじん性設計を,区  別3.4では弾性設計による.(vi) じん性設計における地震力の低減はA(T)を係数Rα(seismic load reduction f&ctor)で除して求め   られ,構造物の固有周期丁が丁且(0、1∼0,2sec〉以上の領域ではRα=Rとして算定される,10 難2.4.10 欧州での共同研究プロジェクト 現在,欧州にはICONSやECOESTといった欧州共同研究プロジェクトが動いているt(i),(iv)i.[Pillto,ITlによればEC8を策定するための欧州委員会から基金を得て大型載荷試験が実施されており,欧州内では25の研究機関により振動台実験が実施されている。このちメインは5砺究所であり,それぞれIspra(伊”),1$mes(Milalle),Lisbon(ポルトガル),SECRE(リスボン)および???(ブリストル)である. 王CONSに関しては,ダブリンにおける合成構造に関するプレゼンテーションでも説明が行われていたlOrr,El.2.4・11 1SO3010に関して EC8のコードライター全般にいえることは,全くといってよいほどISOに無関心といえる.ギリシャはWTOに加盟していないせいか,ITassios,GRiはISO3010に関して誰も気にしていないといい切り,最も重要なことはsecretal・yが誰かということだと付け加える.さらに,ISOは材料を規定したものであり設計法を対象としたものではないとの認識も示した。イタリアのIPinto,ITiやIFaccioli,IT1も1SO3010の名前を知っている程度で具体的な内容は熟知していない.IPinto,ITlはISO3010について良く読んでから後日回答したいとのことであった。IAnsal,TRlもISOによる基準の統一に関して「非常に疑問である」と答えている.その理由として,欧州,米国,日本の相互承認(理解)が得られるとは思えないし,経済力や建築の実態が各国で違いすぎることを挙げている.2.5 地盤調査法2、5.1 Eurocodeについて(i)特性値の具体的な設定方法は明示されず,“cautious estimate”のままEN化される.試験・調査法,  地盤特性,施工方法などを考慮して総合評価して設定することになり,かなり10cal experiellceの裁  量が大きいと想像される.(ii) “現実に発揮される強度や剛性が5%probability(fractlle)in prillcipleとなるように設定する“とEC1  に記載されているが,統計的処理については,考慮することができない情報があるから不適切との指  摘あり.また,1(平均値)一(標準偏差)/創は単なるガイダンスであり,剛性について平均値を採  用する旨は修正される.(呈ii)試験・調査法の標準(Eurocode7,Part2&3)は現状ではprescriptiveではないが,method,procedure,  interPretationはいずれ統一的なものを目指す.2.5.2 地盤調査の現状について(i)物理探査,cPT,FvT,PMT,窒内試験などが一般的.sPTはポピュラー.PLTと寸法効果考慮の  組み合せもあり得る.(ii)地盤調査の方法は国に地盤特性,歴史的経緯より手法や手順は様々で,統一には時間を要する.(iii)地盤調査は良識(Common sense二一般的な常識)をもってあたる.(至v)特性値の決定には,様々な意見あり。特異値を棄却して平均値的な傾向を重視.従来から良く知られ  ている経験的な関係を積極的に利用し,総合的に評価.平均値より地質・地盤状況を判断して若干低  めに評価ケースbyケースaocal experience重視。基本的理論の重視.Statist玉cal judgemen七より,  geologica1/geotech加c&萄udgemen七がふさわしい,(v) 地盤定数の特性値の性格(定義〉が定かでない.11 2.5.3 日本の規格ゴ震簗JIS/JGS)について(i) その存在は知られている.ただし,その内容については情報が無い,(ii) 英訳化作業は高く評価された,2,6 Eurocodes全般に対する批判2,6.1 Des嬉ncodeとはどうあるべきか?本件に関してIBea1,UKlは,以下のようにコメントしている.すなわち,(量)技術者の創意工夫が重要なのにECは,詳細に規定しすぎている.(i玉)EC7の場含,参照すべきdocumelltが十分に掲載させておらず,設計者がcodeの背景を十分に学ぶ   ことができない.(iii)(lo(:umentの品質が駿も大事で、EC7は(locumelltが貧弱である。(iv)新しい設計コードを導入する際は,新しい案を使うときと同様,従前とのコードとの違いを入念に  チェックすべきである.(v)設計コードは何をなすべきかが記述されるべきで,EC7は設計者に何も考えさせないコードとなって  いる. また,[Bolton,UK]は児解は次のとおりであり,IBeal,UK1のそれと重複するところも多い.Design codeは構造物の品質確保が第一である.必要以上の規定は技術者の創意工夫を奪うものである,設計のルー一ルはclear,tllhlでgoodstτOIlgideaを示し,本質は構造物の挙動を理解できるものであることである.これに対して,EC7は科学的でもないし工学的でもない. [Bea1,UKlおよびIBdtol1,UKlはEC7の規定は詳細すぎるとの見解であるが,IFemandes,PTlは次のように別の考えのようである.独のDINはこと細かく規定している,あれでは技術者は育たない.EC7は設計の基本だけの規定なので救われるが,EC2やEC3のようなぶ厚いドキュメントは技術者にとって有害である.EC8規定はEC7とEC2&3の中間1立である.2.6.2 国民性の違いの問題 ECはEU15ヶ国の共同プロジェクトによる成果であることから,英国の立場からみた批判もある,IBe&1,UKlはECの英語について次のように批判する.ECの英語は英語圏の技術者には理解できない.これは独μ、など非英語圏が新しい英語を作ったからであり,ECの英語は真の英語に再度訳さればならない.彼によれば,”Actioバには荷重の意味はなく,用語の使い方がおかしいことになる. [Bolton,UKIも,EU内で,言葉,教育および文化を調和するプランがないとなげく.続けて,独のルールはDINのように厳格なもので,EC7もそれに似ているという. 現在の英国の建設事情はといえば,Prolect Managerの方針によって構造物の品質が低下しているのが実状のようである.ProjectManagerは技術者というよりもFinalcialistであり,プロジェクトのコストを抑え最大隈の利益をあげることを要求されている。そのためのプロジェクトにおける地盤調査の数は滅少する傾向であり”Cheapest engineeris伽ebe$t ellgilleer”とv・われるゆえんである[Beal,UKl.2.7 1SOとの関連について ECの1SO化はDesign codeの維持はコスト的負担が大きいというCEN(欧州標準化委員会)の経済的事情による[Gulvanessian,UKl。すなわち,CENは5年ごとに規定を見直すという5years rulesを持って王2 下多{いるが,改訂に要する費用を払い続けたくないということのようである.続けて,IGulvallessian,UKlはウィーン協定によりISOがCENの作業を引継ぎ,ECのメンテを担当するだろうと述べている. ECのISO化に雷及したのは今回の視察ではIGulv畿!1esslan,UKlだけであり,前記のようにITassios,GR1,IA重1sa1,TRl,[Pinto,ITl,IFaccioli,IT1もISOをあまり意識していない.2.8 結論2.8.1 Eurocodeの現状 現在ECはENVの段階にあるが,各国からのヒアリング結果が収録され,これをふまえてEN化作業のためのPT(プロジェクトチーム)が発足し活動を開始したところである.今後最大30ケ月をかけてEN策定作業をすすめ,EN化投票に臨む予定である。なお,箱値(l l box value)は各国の意向により廃止される方向にある.2.8.2 Eurocode1に関して(i)EC1−1二Basis ofdesignはEC1から独立させECOとする.(ii)耐震に関するBasis of designはEC8に委ね,EC1ではこれ以上規定しない.EC1と8の関係は  王SO2394と3010の関係に同じである,2.8.3 Eurocode7に関して(i)独仏より新たにCase D1,D2が提案され,今後PTにより検討される.これが正式に採用されれば,  設計はICase A+B+C,C麗e A+D1,Case A+D2]のいずれかで行われることになる・(i玉)特性値の具体的な設定法が期待されていたが,”cautlons estimate”のままEN化される.(三ii)((i)に関連して)部分係数の見直しがPTにより実施される.2.8.4 Eurocode8に関して(i)ECは実質上は一段階設計法(設計地震動はひとつ)であり,EC8のコードライターたちは北米型(例  えばVISION2000)のマルチ限界状態に批判的である.(i玉)耐震設計ではCap&city designは不可欠であるとの認識が強い・(iii)地震力の不確定性については地震力の特性値を考慮(再現期間475年の地震力)すればよく,荷重係  数は不要と考えている.現行EC8には信頼性の概念は全く導入されていない.(iv)基礎の設計ではある地盤条件(class C)ではKinematic forceを考慮する.(v)今回会見したEC8のコードライターたちはすべて王SO3010には無関心であった、2.8.5 地盤調査に関して(i)特性値の具体的な設定方法は明示されず,“c&utious estimate”のままEN化される。特性値の決定に  は様々な意見あり,かなり10calexperienceの裁量が大きいと想像される..(i玉)試験・調査法の標準(Eurocode7・Part2&3)は現状ではprescriptlveではないが,met鼓od,procedure,  interpretぬonはいずれ統一的なものを目指す。(ii圭) 臼本の規格ゴ震憂Jls/JGS)の存在は知られているが,その内容については情報が無い,13     『    『
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第3章 アメリカ合衆国調査報告
  • 著者
  • 本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 14〜43
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58360
  • 内容
  • 第3章 アメリカ合衆国調査報告3.1 性能設計(Performace Based Design)の現状3.1.1  才既説 本報告は,アメリカ合衆圏を中心に,性能設計の最近の発展の動向をまとめたものである.本節ではまず,発表.されてきた主な文献の年表により全体を概観する.続いてこれに続く各節では,それらの中で特に重要なものについて1固別に見て行くことにする. 表3.1は,性能設計に関する主要な文献の発表年・月と,その内容の簡単な要約を行ったものである.表31に表れているいろいろな省略圃有名詞は,蓑3.2で説明されている. 周知のように臼本国内では昨年(1998年)6月に成立した建築基準法改定案が構想され始めた前後から,「性能設計」という言葉を頻繁に耳にするようになった、 建設省では平成7年度(1995年度)から3ヶ年で総合技術開発プロジェクト「新建設構造体系の開発」(通称「新構造総ブロ」)を進めたD。 この総ブ環では,「従来型の構造材料,構造方法を前提に,具体的な材料・寸法等を指定する仕様書的な規定」から,「必要とされる性能のみを規定し,その実現方策は原則的に自由にして,新材料・新技術の利用を促進するようなゼ性能を基盤とした設計体系剥に移行させることを目的としぞいる(図3、1).これにより,建築購造技術の世界にコストパフォーマンスの概念を導入し,しいては世界的な市場経済が日本の市場においても機能するようにすることを最終目標としている. 性能設計の1つの起源は,表3.1にも示した鶏92年に発行されたニュージーランドの建築構造物の防災基準であると書われている,、その導入の意図は,日本で建築基準法の改訂を行ったのと同様に,仕様形の基準をとりはずすことによる建設市場の活性化や,新技術の市場への参入を容易にするといったものであると言われている このような目的と同様の意図で行われているものには,2001年を目標に作業が行われているカナダの新しい性能設計による建纂構造物コードや,米国金国の建築物コードの設立を計るため設定されたICCにより進められているコード(表3.1珀988参照)がある.このICCのレポートについては後で詳しく述べる. 一方,このような市場の開放,新技術の市場への参入容易性の確保とは多少異なる意図により導入されて来た性能設言1の流れもあるのではないかと、思われる.これは1995年にSEAOC(カリフオルニア構造技術者協会〉よを)発行された,Vision2000という報告書により有名になった1。 この報告書で最もよく知られているのは,建築物の耐震性能を,荷重頻度と性能レベルを2つの軸とし,構造物の重要度をバラメータとした形式で表示することを提案した,性能マトリックス(performace matrix)である.図3,3にVision2000で提案された性能マトリックスを示す, ここで特に注目すべき点は,この性能マトリックスが提案されてきた経緯である.そもそもVisiQI12000は,カリフォルニアを1989年に襲ったロマプリーダ地震と1994年に襲ったノースリッジ地震で,人命はともかく,物的に予想以上の被害があったことに端を発している.前者では70億ドル,後者で300億ドルの経済被害があ}),これは地震の規模に対応して会社が許容できる被害規模ではないと考えられたが,報告書作成の大きな動機になった2).また同時に,多くの建築物で,所有者が意図していた耐震性能と,設計者が目指していた耐震性能が大きく異なり,両者の間のコミュニケーションにギャップがあったことが明ら 1ある技術者の、起源が複数間存在することは,不思議ではない,ある時代にいろいろな地域で共通に問題となっていた事例に対処するため,類似の捜術が同時多発的に表れることはしばしばである、性能設言十もそσ)ように異なるニュアンスをもつ類似の考え方が,いろいろなところで豪れたのであろう.14墨 驚§{萎かになったことも,重大な反省点として認識された.特に後者のギャッブを埋めるために提案されたのが,この性能マトリックスであった.  すなわち建築物の所有者(従って,発淺者〉は,設計者に対し自らが望む建築物の性能を,それぞれの荷重頻度に対し示し,設計者はその性能を確保できるように建築物を設計するわけである、これは従来のように,設計基準に書かれた仕様を満足するように設計するでけでは,その結果設計された建築物が,どのような具体的な性能を満足しているのか明確でなく,所有者と設計者は,建物の性能について明確な合意に達した上で設計を行うべきであると言う、慰想に立っている. 米国の性能設計は,むしろこのVisiOI12000の線に添ってその後進展しているように思われる.米国では,SEAOCがだいたい3年おきに出版する“Recommellded lと麦鳳・al fo1・ce leguremellts ar1(I comme裏}taよ・y(通称Blue Book2)”(表3.11996.10)と,NEHRPが出版する“NEHRP recommellde(l I)rovisiolls forselsmicreguladons for new btしlldillg al1(10thel・structures”(表3、11997.2)が2つの最も代表的な建築構造物の耐震設計コードであると藷われている.これらの2つのコードは,それぞれ1995年に発表されたVisio112000(表3.U995,4)の強い影響を受けており,BlueBookの1999年に発行が予定されている改訂版のドラフト(表3.11998.5)ではさらに性能マトリックスとPushover曲線の考え方が大幅に取り入れられている. これらの他に,1997年10月に発行されたFEMA−273,274(ATC−33)は,米国において1989年のロマプリータ地震以来課題とされてきた,既存建築構造物の耐震補強に関する設計指針を集大成したものであり,これもVision2000の提示した性能マトリックスの考え方の強い影響下にある. 3。12以下では,SEAOC Vision2000(1995),FEMA−273,274(ATC−33)(1997),SEAOC Blue Bookの1999年ドラフト(1998)について詳しく見る・ 一方,ニュージーランドの建築物コードや,日本の「新構造総プロ」などと同じ考え方にあるコードとして,現在ICCが検討しているICC性能限定型コードに関するレポート(表3.11998。8)についてもふれる. ところで,米国の道路関係の設計基準の代表的なものは,AASHTOコードである.AASHOTOの耐震設計に関する部分は,カリフォルニア州交通周(Caltralls)が,AASHTOに先行して作業を行いその結果が,順次AASHTOコードに取り入られていく場合が多いと醤われている.Caltransは,198g年臼マプリータ,1994年のノースリッジという2つの地震被害を踏まえて,ATCに道路橋の耐震殺計に関する見直し作業を委託し,その結果はATC−32という報告書で知られている.現在Caltrans内部で,その耐震設計法にATC−32の成果を取り込む作業が行われている.表3。1(1998.8)の資料は,そのドラフトであり,性能設計の考え方も取り込まれている.これについては,3、1.4で述べる.3.1.2 建築構造物のvision2000型性能設計コード(1) Vis至on2000 SEAOCにより,1995年に発表された報告書である.元々は,NEHRPが1985年以降刊行を始めた全米的な耐震設計法の指針により,SEAOCの全米における相対的な影響力の低下を食い止めようと考えられた構想であったが,1989隼のロマブリータ地震,また特に1994年のノースリッジ地震の物的被害の予想外の大きさにより,被害書作成のモチベーションが強く影響されるということが,あったようである2).VisiQn2000を有名にしたのは,何と言っても性能マトリックスの提案であった,(図3,3)この報告書ではまず,建築構造物の性能を図3.2に示すように分けた.これを要約すると次の通りである. 性能は,構造性能(S)と非構造性能(N)の組み合わせにより規定される.それぞれ3つのレベルとその中間を表わす2つのレンジの5段階の表示である.SとNの組み合わせとして表わされた性能は,次の通りである.図3.3の性能マトリックスでは,横軸に先に示した構造物の性能を,縦軸に地震荷重の頻度が取られてい 2BlueBQokは,カリフォルニアなどアメリカの臆部をカバーしている建築構造物コードUBC(UnifQrmBuildingCorde)の謝震設計のための補助資料としてSEAQCによりUBCの3年ごとの改訂に合わせて発刊される習慣になっている.15       『 『  『          レベル(完全に使用可能) 10∼9FullyOperatiα1al(使用可能)    8∼7Opeガational(人命安全)    6∼5Life Safe基礎の性能無視できる程度の沈下多少の沈下沈下が6”(15cm)以下相対沈下30’につき1/2”以下(10mにつきL5cmの沈下)NearC・llapse (近崩壊)4−3大きな沈下,傾斜が起こる.る.また荷重の再現期間,超過確率の目安も図3.3に示した. Vis至on2000では,設計の方法などをそれほど詳しくふれられているわけではないが,この性能マトリックスによる構造物の性能の表示は,その後広く用いられるようになった,(2)FEMA−273,274(ATC−33)この指針(以下FEMA−273と呼ぶ)は,FEMAが1989年のノースリッジ地震直後から,既存の建築構造物の補強の必要性を認識し,作業を始めていたもので,1997年10月に出版された.1989年から8年近くの歳月をかけているため,かなり整った指針となっている.この指針でもコンセプトの中心を成しているのは,性能マトリックスの考え方である、Operationa玉Leve1  (S1+NA) 使用可能Li£e s&£ety      (S3+NC) 人命安全Collapse Prevention  (S5十NE)  崩壊防止. それぞれのレベルの性能は,それぞれの部材や基礎についてかなり詳しく述べられている.(例えば,表33(a)ン(b)) 性能マトリックスにおける荷重頻度は,Vis三〇n2000とそれほど変わっていない. 以上の準備の下でFEMA−273では,設計の目標(Design Objectlves)を次の3つにしている.  Basic Safety Objective (基本目標〉  En赴ancedObjective(高目標)  LimitedObjective(限界目標) 性能マトリックスの中でこれら3つの目標がどこに位置づけられるは,図3.4,図3,5に示されている. FEMA−273では,性能マトリックスにより,構造物の要求性能を示すだけでなく,その設計法にっいても各構造形式,材料にわたってかなり詳細に述べている。概念的には,設計法は静的線形,動的線形,静的非線型,動的非線型の4つに分類され,どのような性能のチェックには,最低限度どの手法を用いるべきであるか示唆している.そしてそれらのなかで最も詳しく述べているのは静的非線型,いわゆるPushover解析と言われる手法である.各性能がPUshover曲線のどこに位置づけられるのかが論じられている. また,構造部材の挙動を延性(ductib)であるが,脆性(non ducもib)であるかにより,pushover解析で変形量で規定するか,強度で規定するかについても述べている(表3.5).(3)1999年B玉ueBook(SEAOC)ドラフト1999卑に出版予定のBule Bookのドラフト(以下ドラフトと呼ぶ)には,性能マトリックスとPushover解析について興味深い記述がある, このドラフトでは,性能のレベルは5つに分けている.(図3.7)このうち1eve15は,「崩壌」であるので,これは性能マトリックスには入れない,一方,荷重頻度は従来通り4つに区分されている.16  図3,8にドラフトで提案されている性能マトリックスを示した、設計の目標は,基本目標(Basicobjective)と高目標(Ellha正1cedOb.lect圭ol1)の2つである.このドラフトで最も興味深いのは,Pushover曲線と,各性能レベルを図3.9に示すように,機械的に結び付けている点である.しかし,このような分類は細かすぎて現在の構造物の挙動予測精度から考えても,現実的ではないと思われる.3.1.3 性能に基づいた設計体系を指向したコード 先にも述べたように,性能設計コードの中には,性能に基盤を置いた設計体系を,構築することを目指したものがある.これは,従来の仕様規定に基づいた設計コードの欠点を克服し,新技術の導入期間の短縮,地域問のコードの共通化などを通して,建設市場の開放性を高め,自由競争原理が機能し,高いコストパーフォーマンスが建設市場においても得られることを最終的な狙いとしている,と理解される. このようなコードの代表例として,ここでは”ICCBuildingPerformallceCodeCommittee”の,”Pre−liminarycommitteeReport(1998)”を取り上げる(表3,1,1998.8参照). この報告書は,将来のコードを目指したもので,現時点ではコードのformat(書式)に重点が置かれている,その書式を示したのが,図3、10である.このコードは,明確な階層性を持っており,その階屡とは次のようなものである.臼標(Objectives)予期される社会的最終目標.目標は,題目特定(topicspeci五c)で,建築物の要求され  る性能の特定の部分を扱う、例えば,「安定性」の章では,「その建設中,建替え中,供用期間中に予測  される外力に対し,要求されるレベルの構造的性能を提供すること。」となる.機能規定(Funcもiona1翫ateme撹)機能規定は,一般的な用語で,目的が満たされるために,建築物が  供給する機能を説萌する.例えば,「安定性」の章では,「(1)構造物は,構造部材やシステムヘの載荷  により居住者に傷害を負わせることがないように,設計・施工されなければならない。(2)構造物は,  もしその所有者が要求するならば,資産(アミニティ)の損失や,予期されている使用機能の停止が,  構造性能のため生じることがないように,設計・施工されなければならない.」.要求性能(Performance Requ至rements)要求性能は,機能規定が満たされるために必要な,詳細な規  定である。例えば,「安定性」の章の「要求性能」の一部を示すと,「構造物,またはその一部は,それ  らの性能に影響すると予想される,すべての荷重と,その組み合わせを考慮して,設計・施工されな  ければならない.荷重は,次のようなものを含むが,これらに限定されるものではない二死荷重,活  荷重,衝撃荷重,爆発荷重,土圧及び水圧,洪水荷重,風荷重,雪荷重,降雨荷重,地震荷重,氷荷  重,霰荷重,温度荷重.」.許容される方法(Acceptable Methods)許容される方法とは,要求1生能を,従って構造物の目標を,満  足するための特定の確認方法や,許容される技術的手段であり,3つの選択の可能性がある:   1.性能アプローチ(試験,モデリング,計算,工学的方法等)   2、仕様アプローチ   3.性能アプローチと仕様アプローチの組み合わせこの報告書の「安定性」の章には,現在のところ「許容される方法」に関する記述はない. また,この報告書では,建築物のすべての性能を,性能マトリックスにより規定することが,推奨されている.この報告書が,推奨している性能マトリックスの一般形は,図3.11の通りである. この種の性能コードでもっとも問題になるのが,設計されたものが,本当に性能を満たしているかを,どのように照査するかと言うことである。従来のように,仕様を規定していないので,この照査は困難で,また万一事故や災害時に,性能が満たされていなかったことが明確になった場合には,法律的な問題にも発展する. この問題に対する,解答としては,幾つかの設計法を見倣し規定とする,岡業者による照査(peer review)等が考えられる.この種の国際的な研究も進行しているようであるが,現在のところ決定的な解決策はない.17臨懸覇砥 鎌3.1.4土木構造物の性能設計コード 社会基盤施設の設計コードも,性能設計の影響を受け始めている,これは,社会基盤施設の防災水準を,市良に対して明確に説明すること(アカウンタビリティー)の必要性を考えれば,避けられないことと思われる. Caltrallsが考慮している,2段階耐震設計法の性能表現を,表3。6に示す。18 表3.1:性能設計に関する主要文献発表年 月1992  New Zealan(圭Buildhlg Code−Fire Provisions   世界でも画期的な性能設計のコードと言われている。詳細不明。(Ellingwood、1998による)1994 酋atu玉・al Phe正10men&Hazards Design Criterla for(1epartmen七〇f EIlergy Facihtles(DOE−STD4020−   94)   詳細不明。(EIlingwood、1998による)1995 0bject Oriented n&tional Bunding Code2001(NRC Can&da)   2001年の完成を目指す、カナダの新しい性能設計による建築構造物コード。詳細不明。(Ellingwood、   1998による)1995・4 SEAOC Vison20001Performance based seismlc engineering oξbuildings   ig91年に、将来の建築構造物設計基準を考える委員会としてSEAOC内部に発足。初期に活動はあ   まり活発でなかったと醤われているが、1994年のノースリッジ地震の後、活動が活発化し、建築物の   性能を性能マトリックスで示すことを提案し、有名になったレポート。19◎6隼版のB1“e Bookの付   録に、要旨力ぎ説明されている。1996.7 ATC−32三mproved Design Criteria for Cah£omia Bridges:Provisional Recommendations   Caltransの委託により作成された、新しい橋のための耐震設計コード。「安全性評価地震動」と「機   能性評価地震動」の2つのレベルの地震動が、橋の重要度とともに導入された。1996.10 Seismology committee SEAOC,Recommen(ied lateral force requirements and commeatary   (Blue Book),1996edit重on,Oct.1996   カリフォルニアの構造技術者の問でBlue Book(青本)と呼ばれる、耐震設計法に関する図書q編集   者はSEAOCの耐震設計委員会で、UBCとの密接な関係を保っている。すなわちUBCのどの部分   につけられたコメントかが明確に分かるように記述されていし、改定もUBCに合わせて行われる。   UBCをカリフォルニアで私用する場合の、耐震設計に関する補強情報と見られる。96年版では、付   録に「1994ノーズリッジ地震の技術的な教訓」、f性能に基づいた耐震設計法の概念的フレームワー   ク」、 「SEAOCの強度設計法コードヘの変更の提案」が掲げられ、将来の方向性を示している。1996 FEMA283Actlon Plan for Performance b&sed Design   詳細不朋。(Ellingwood、1998による〉19972 FEMA−302:NEHRP Recommended provisions罫or seismic regu1哉tioτ三sβor new buildings and   other structures(1997e(i圭tion)Part1−Prov三sions,Feb.1997   FEMA−303:NEHRP RecQmmended provisions fbr seismic regulations fomew buildings and o漁er   structures(1997e(ilt量on)Part2−Commentary,Feb.1997   FEMA−302:attac血ed maps(24m3ps〉   FEMAとNEHRPが出版している「建築および他の構造物の推奨される耐震規定」(1985,1988,1991,   1994)の1997年度版である。作成を担当している母体はBSSC(Building Seismic Sa角ty Counci1)で   ある。   この版では、次の3点に大きな変更があった。    LUSGSの地震応答スペクトル設計地図に基づいた、地震設計力の設定。(これは、USGSのマッ     プにこの規定が全く従ったわけではなく、若干の変更が加えられている)    2.震源に近接した地域における耐震設計法の変更。   『3.1994年のノースリッジ地震で被害の大きかった鋼鉄骨組み構造建物の接合部の設計を更新した。19    この1997の規定は、ICBの地震力規定にも取り入れられることになる。今後ICBとの協力が強化   される。基礎設計は第7章に記述されている。(1)p.105408〉FEMA−302の解説書の圧巻は、付録   「MCE(Maximllmcollsideredearth(王uake)マップ1から24の開発」と「USGS地震マップの開発」   の二つである。1997.10 FEMA−273(ATC−33):NEHRP guldelines for the seismic reh&biliもation of builclings,Ocし   1997FEMA−274(ATC−33):NEHRP commeIltary on the gul(lelilles for the seismic rehabi1玉tation   ofbuildillgs,Oct、1997   FEMAが1989年のノースリッジ地震直後から行ってきた、既存の建物の耐震補強の方法に関する研   究の集大成としてまとめられたガイドラインと解説書。建築構造物のほとんどの部分をカバーしてい   る。2章の一・般要件の中では、PBDの概念が縦横に駆使されているし、地震力についても詳細な説明   がある。4章は、基礎および地盤被害にあてられている。1997 ATC34Critical Review of Cllrrellt Approaches to Ear七h(lualくe Resistance Design   詳細不明。(Ellhlgwood、1998による〉1998。5 SEAOC seismology PBE ad hoc commi七tee,Perform&nce based Seismic Engineer圭ng Guidehnes,   May,1998   Vision2000,FEMA−273等に引き続いてSEAOCの耐震設計委員会で継続している討論資料。Blue   Bookの次回改定で取り入れられる内容のドラフト。Perfomlance Levelなどが、細分化、また機械的   に切られている。1998.7  1勲ternational Buildillg CQde,薮nal dr&ft,Ju玉y I998   UBC、NBC,SBCの3つの建築設計コードを統一するためのコードの最終ドラフト。3つのコード   の統一・を目指すことを第一の目的としたため、PBDのコンセプトはもちろんのこと、LRFDのコー   ドとしても一貫性に欠ける。気998・8 Memo to designers2041Seismic Deslgn Policy,draft vefsion No3ユ,(intemal draft memoran一   (1um of Caltrans,drafted by T.A.Os七rQm)Aug.,199ε   Caltr&nsが内部的に検討している耐震設計法の内容。1998・8 1CC Bui圭ding Performance Committee=Preliminary Committee Report,Aug・1998   1CCが完全なPBDのコードを目指して行っている作業の中間報告書。PBDのフレームを示している。20』 -T1:3_')-:}/T? L _-E **-)***+s'l+=SEAOC: Structul'al Eng ineers Associa.tion of CaliforniaFEMA: Fedcral Enlerg'enc ' lanagement AgencyBSSC: Buildiug Seislnic Safety CouncilNEHRP: Nationa.1 Eart,hclua,ke Hazal ds Reduction ProgramEERI: Earthquake Engineering Research InstituteEERC: Earthqua.ke engineering Research CenterAASHT0: America association of st*ate high vay a,ncl transport,a.tion officialsCaltrans: California Departlnent of TransportationATC: Applied Technology CauncilICC: Internatiollal Code CouncilICBO: International Conference of Building OfficialsBOCA: Building Officials and Code Administrators Intern<ationalSBCCI: Southern Builcling Code Congress InternationalIAl: Institute of Architecture IndustriesUSGS: U.S.Geological SurveyPBD:LRFD:Performance Based DesignBDS:Bridge Design SpecificationsUBC:NBC:Uniform Builcling CodeSBC:Standard Building CodeIBC:International Building CodeLoad and Resistance Factor DesignNational Building Code21 ssE 1: 3.3 (a)Table 2-4Structural Pertormance Levels and Damagel-Vertical Elements (continued)ElementsStee! Moment Frames9 2 表33(b)励’θ2−4 S伽ofura’Pθげ・rmaπceLeγe’saηdOamage1㍊er”・a1ε’θmeη重5で・・ηf厩のStructロral Peげormance LevelsimmediateOccupancyCo目apse PreventionUfeSafetyεleme口tsTypeS・5S・3Precas!ConcreleConRectionsPrimarySome connection lailuresしocalαushlngandMinorworklngatbut no elemenlSdisめdgeαspalling alconnections,conneclionslαacks$econda理Same as prima理、S・壌but no gross lailure olく網6ドw繊h alconnecliQns.CQnnections.Some co持nectio酎ailuresMinorcrushing andbut no eiementsspamng at connectlons、disめdged、FoundationsGeaeralMalorsettleme自tand1rotal se廿lementsく6”and dillerenlial田ting.Minor set隻iemenl andnegligible tlltingse昼lementsく112“in301t.  The d&mage s【a{e$lndica!ed i爪hi“able肛e provided【o謝ow a員u隠derslandiag of由¢sεve由y ofdユmagc:ha【may be sustajned by vaho犠∬lnlc【u副  clem酪wheap郎scnlins竃群cこu騰5mecling[hedc5目il沁asoflhεS恥c:umlPerfo㎝ancoLごvcls篠escdamagcslaIcs蹴no【imcndedfo田scinposト  o漁qu詠cov&lua【ioaofda旧agenorforludgi馴glhcsafclyof.orκquiにdiごv¢lofropairlo,as星ruc田rcfollowi“9凹e罎hq慮c  Thed貞flvaiucs,diffoκalialsc“lcmen【s,副5imil誕qu&n“監icsindicalcdi麟esここ巳blcs蹴nolinlcadcd竃o境u5cdどaccep臨¢cδlc巾fQrc曲a【ing  由eaccep匙abihtyofaに為abili【a【iondcsigniΩaccαd卸ccwithlhe皿alysisprocedu脚rovidcdi飢翁escG瞭’f月ε∫1舳er,lhcy訂elndica“ve・flhcr㎝gc  ofd轍ha星Iypic出個cこu鷺5con廟ag隔ndica【cds職c【u臓lclcmcnこsmayu轟dergowhcnrcspo“diΩ9wl【hin【hcv面ouspcrfomancoヒvdsD百fl  con【rolora伽bUka【εds1田c監urcmayo臨c醸govcmedbyこhε暇醗胱nl310Pドo!ecmo蹴s“c醐compone登【sAccep{ablcleveisofroundalion  sαllemo厭or movcrne羅【創肥highty dependc飢o員【he consmlc“o随of匙hc superstruc【ure T論e va】ues indicaled a紀1Ω1eaded lo bc qua撤a!ivc doscriplions  ofl卜capProxima!cbehaviorof蜘cこuresmcαing【heindica【cdlcvds3  Fodimili“g dユm&gc[o fmmc clcmcnξ50finf構cd framc5,refo段o璽hc rows forconαclc orslcel fr窺mes7ab’θ2−5    Sfruρ加ra’ρθがomla’70eムeγθ’5a’7ゴρamagε一一仔or’zoηfa’ε’emeηfsPe面rmanceしevels田emenlMetal DeCk DlaPhrag口nsCollapse PreventionLife SafetyS・5S・3S・1しargediStOrtiOnWllhUuCklingSome localized!ailure olConnec“ons between deckol some units and tearing olmanyweids and seamattachme獣swelded connections ol deckto lran薩lng andbetweenImmediate Occupancyunils and lraming intactMlnor diSlortions.panels.嫡nOf local buck装ngol deck,WoodDiaphrag吊sLargeρermanentdistortionSomespli盤ingatwithpartia!withdrawaiolCOnneCtiOnS.LOOSe自酸g OlnaiISandexten$iveSp隙ings肖eathing.Observableol elements.withdrawal ol fasteners.No obse四able loosening orw殺hdrawal O”aSteners.Nosp勲golshea量hingorframing.Sp漁ngollramingandsheathing、ConcreteDiaphragmsPrecasゆiaphrag用sE雄ensivecrushingaRd∈xtensiveαacking(d!4匿甲Distributed hairlinecracking、ObServable O鯉Set aCrOSSwidth)、LocalcrushingandSome minor cracks ol Iaroermanycracks、sp創ling、Connections between unilsla”、UnlrS S襯relallve loeachother、Crushlagandspallingatloints.Extensivecracking(く{14”wl醐Lσc孕1σ阻s励gaηd                   りsize(く1/8躍wid跡Someminorcrackingalong/ol幡s酬n923臨薫蕪1 :Table 2- 163.4Calculation of Component ActionCapacity-Nonlinear Proce d uresTable 2* 1 7Calculation of Component ActionCapacity-Linear ProceduresPar8meterDeformationControliedExisting MateriaiExpected meanStr8ngthvalue withaiiowance forstrain hardeningDeformationControlledForce*ControlledParameterLow8r bovnd vaiue(approximatelyDelormationForcContrelledr deformation NIAOapacity-I m'tExisting・ I a levei)Componentdefovmation limit NIADetormationExisting ActionCa pacityr QCEr・ QCENew MateriaiStrengthExpected materialstrengthSpecified rriaterialstrengthStrengthN8w ActianOCEQCEExistingCapacityNew C.omponenNIAr QCLNIAQCLCapacity-CamponentCapacit yStrengthNote: Cap ci[y retluction tc) factor; aFe typically taken as uni[y i [heCa acityNew EiementeYalualion of cspacitiesNole: Capaci:y reduction (c) facloFs G!eypically taken as uni y in theeYaiua ion of capaciEies::=; 1 IST*:3.5I ! ; 1TAiis:; i:t*; Bj7q)ttt : ve*;atLo)<; tLJl24J Damage Range &Damage Index10Damage States and Perliormance Level Threshoids.:.5,,o9zContinuous service, faciiity operates and functions afteearthquake. Negligible structural and nonstructuraldamage.+8M0 t::c pe.ftiSc;=artd fu[ri.e'tid'm!i"m: :ejdT.aj, :Iyi j; :R._ie" a!S:=js:. :r'=.:f ;:SS.;;cah;irutrta,.uijreii ,d,;,oii:rfe td.ca. _,:Se.jtylejile_s;i, P m:iiaj e.is;.I g =eC,JStn c_tu e!*iS; s fa:!'fthj= Si '7e; .i= n.f o:r(:iqj:cit-iij ;y.! !, nj"; idj fe l*rtI .' [ic cie.L f=S:d'njs. a=: ;1ie:e#;e6=,*(D(e:ts'"o";;eo ;S,*]t5,l 3.225?fi 's': nj_,tii + ifi:ai*" , ei6:h:s; *: ?= ; "r*d ; cteti ,:=:1; =;tu..!:r=: .*: ."L T. .dh Earthquake Performance LevelFvlly OperationalOpe,aiionalNear CollapseLif8 SafeFrBquenteptab?e(43 year)rmanceJcal: /e:,Occasionalon3truction)o(72 year)u;QG,Rare:''i:(475 year)Very Rare(970 year)ElFigure AlppB-3.; SEAOC Vision 2000 1995Recommended seismic performance objecfives for buildingsLevel$ for Design and VerificationFully Operational. Facility continues in operation with negligibledamage .l Operational. Facility continues in operation with minor damage andminor disruption in nonessential services.B l.ife Safe. Life safety is substantially protected, damage is moderate toextensive.Near Collapse. Life safety is at risk, damage is severe, structuralcollapse is prevented.l 3.39 6 1Bunding Periormance LeveZS CEnd RangeSTable 2-2Rehabilitation ObjectivesPerforlTlante Level: the intended posl-canhquakeconditien of Q building:well.defined point on a sea:cmeasuring how mueh loss is c used by eor[hqunkedamagc In sddition o c lsunlties, Ios5 m(ly bc in terT1lsof property and opsr;ttionai cap:ibilityPerformanGe Range: a range or band of pcrforTnanee,rather than a discrele icvclDesignalions of Perforlnance Levels and Ranges:PerforTTlamcc is separalcd in 0 descrip ions of daJnngeof s rvctofal Eild nons ruc{ufal sysfeTns: siructuralde5igna iorls are S- I through S-5 and non5tructuraldesignatioi s are N・A Lhrough N-DB!'ilding Performance L1:vel: T1le combin l ion of aSlnJc ural Perforrnance LCYCI and a Nons rucluralPertorrnancc Level to fonll a cornple!c description of(In overa[1 darTtageevcl.Rehabil tation Objecrive: The combina ion of aP,:rfor ,ance Lcvel or F angc with Scismic DemandCri eriahigher pe,ioTmanceless los5Operatlonal LevelBackup uli!ity sefviG8smaintain fl nctions: very iiltl*-damage. (S+NA)immedlate Oeeupaney LevelThe bui[ding reeeives a 'greenlag' {sa a le occupy) inspeetionrating: any repai s arG minor(S+NB)k + p = BSOL,fe Satety Leve,StructuFe remains stable andk + p + any ora, e, i, m; or b, f, j, or n = Enhanced Objectlveso = Enhanced Objectivehas significant teservek alone or p alone = Lirnited Objectivesc, g, d, h = Limited Objectivescapacity: hazardeusnonslruclural damage isconlrolled (S3 NC)E{Collepse Preventlon LeveiThe building rBmains 5 aAding,but enly barely: any olherdamage or ioss is acceplable(S5+N8)!lower perforfnancemore loss; FEM; 73 (ATC-33) 1997l 3.427FEMA273 (ATC-33) 1997 ss 1Figure C2-1Rehabiiitation ObjectivesBasic Safety ObjectiveponAt ;m ,kh.i rJJdg,$sj 2.i :,*:{fCoHapsei . C'prevenrian8bLife;!r ,. 5 J_Safety *f_ S{i i:*,;.:*Increasing jmmediateperiormance occupancycy:i-*?tx;:&*,a'{:: *1' i **;;L'* _.,,,-i i ! ,i-'t' =_ .i; j r*t- ! 'fa1'-' 4', :',i ciS .}"*1.; *,..' -.{: ._ 2el5 (BSE 2)" :;'F it';; e ,(,*^t:Y'rT" '{]L ' i'l#s i t- 'I **-':' ei' ?' t '_?i ;< ,':";' ; t l*": 1i*s; { i・i{ "' ';!'i, ,. .* .:teI'. '., . .: ;;; .{ s :' ' !*':i-s;:_' {;F ; i; _ {i'Lt) s '* r :s ':s'?e : i : i'i'*':r{r :'*'"':'*1_"'s*4' " *i'1F" '. 'i't;:: ; *::':".i!i ; i:1'i:' -1'ss{ '^; :: :: ..s :rs: ; l' "- 's '-' *'* : '*'; ji::.i: S{: j:; ":= :#t':;'j :'^t;' E:{ {;j; ::{ ::ti:..s jt1 09! ' rBSEI 1)- *'*' s20olo.operational.t' ''-F=Y:.50'1.Inereasing earthquakeProbabi!ity ofseverityexceedancoin 50 yearsFigure C2-2Surtace Showing Relative Costs of Various Rehabi!itatjon Objectivesl 3.528Reiativecost .'}{.S ji*i69'1seJn;onJ'S el!;onpuoN Jol Pueulea uo! eulJolaa IPJn'onJ's pue eoueuuoped--pueLuap eZO aJn6,d?nby lea 6u!seeJouluo!lewJo,ep leJelelSi:]O"Sei3l,ejes loJ,uoopa,!Lu!7 e euleaesdelloors(DlaAe7 eoupuJJo,lad fouednooo a, ,pauJuJl1a)u,:r,Da,/ elLe7eou LuJo Jad!a,te7 eoueLuJoped uo!]ueAeJd esdelloo¥f:e!eS e!!7C-eC aJn5!dsaJn,・nJ,S el!;ena Jol Pueulea uo!,BLUJolaa leJn,:,nJ:S pue esueuuolJed-・-・ pugLuep enbv,Jea 6u!speJou!uo!;BUJJoiep leJelele6pul ape,lul!7oJ,uoof,a!PS<asdelloo¥ Ielle7 eDupuJJopad l,e!eS e,!7/alle7 aoueuJJo Jed Uo!JueAeJd esdE,lloo *'For these Guidelines, perforrnance levels are de ned in terrns of Structural Performance Levels (SPlthrough SP5) and Non-structural Perforrnance Levels (NPl through NP5) as foliows (sec also Figure 3):LLI :SPI corresponds to the effective yield point, or yield limit state, of the stnlcturai system;the system yield mechanism is substantialiy developed but the inelastic displacementcapacity of the structure is substantially unused (IDDR=0 approx.); most of the hingeelements ofthe system yield mechanism have.just reached yield. For structural systems,damage is generally negligible.NPl corresponds to a generally elastic response with negligible damage in the non-structuraisystems. Economic loss-to-value ratio to the non-structurai systems is expected to be in therangc of Oo/* to I O'/..Generaily, buildings at SPl-NP1 remain operationai.L el :SP2: In the structural system, 300/. of the usable inelastic dispiacement capacity of thestrueture is used aDDR=0.3). Damage is minor to moderate; some repair is required.NP2: Non-stn,ctural perforTnance should be generally elastic with yielding or slip in theconnections. Ncn-structural damage is minor to moderate (expected loss-to-value in thenon-stnlctural systems is 50/0 to 30a/o.Generaliy, buiidings at SP2-NP2 are occupiabie but not operational and wili require repair.LL :SP3: For strvctural systems, 60'/o of the usable inelastic displacement capacity of thestructure is used (IDDR=0.6). Damage is moderate to major; extensive structl ral repairs arerequired.NP3: Non-structural e]ements are secure butmay be extensively damaged. Economic lossto-value ratios are expected to be in the 200/0 to 50o/o range.Generaily, buildings at SP3-NP3 are life safe but need to be evacuated for repairs.L Y A:SP4: For structural systems, 80"/o of usabie ineiastic dispiaeement capacity ofthe strl;ctureis expended (IDDR=0.8). Darnage is major; residuai strength and stiffn :s:; of strueturc; andmargin against collapse are significantly reduced. Extensive repairs are required and maynot be economically feasibie.NP4: Non-structural elements are extensively damaged but are generally restrained toprevent collapse. Loss-to-value ratios in the non-structural systems are expected to be in the400/0 to 800/0 range.Generally, buildings at SP, NP4 are near collapsc and should be evacuated for shoring andrepalrs.L y L :SP5: For struetural systems, 100'/. ofusable inelastic displacement capacity ofthe structureis used aDDR=1.0). Collapse is imminent or has occurred.NP5: Non-structural elements are unrestrained against eollapse or have collapsed.Gencrally, buildings or systems SP5-NP5 are a total ioss.Again, note that building performance ean be targeted for different levels of struetural versus nonstn :ctural perforrnance, such as SP1-NP3 for a speciflc level of ground motion.d:il 3.730SEAOC Blue Book drafi 1 998・* Earthquake Performance Levei(structural or Non-structural Systems)LevelLevel 21Level :SLevel 4Ea-IIOLcN(r.o_E( -IIEQ-IIIE:.(o_(:)(/)EQ-IVryp ica! Se ism icPerform an ce Objectives for Buildin gsCommentary:1. The perforrnance objective matr'ix iilustrates the typicalperformance levefs to be achieved at eoch hazard levelto meet the three deAned perforrnQnce objectives.Any other performGnce objective can be defined forGny given project.2. Meeting one performance ievel ot one hozGrd level doesnot fndicate that a specined perforTnGnceobJective is met. Performance shcvld be checked ateach hazard ievel to verlfy that the selected objectlveis met.3. The perforrnonce objectives illustrated above indicote thesame perforrnclnce objectives for both strvcturol ondnon-structural systems. Alternatively, sepGrate anddifferent objectives can be selected for the strvcturaiand ncn-structvrof systems.FI ,u :E 2 -PE FO MANCE O ;JECTIVEe:igi ; SEAOC Blue Book draft 1998l 3.831 w__ VUJd)<J>plepLACENSNTILLueTRATION OF eT UCTuRALPE FO MANCE LEVELeeEleMIC F EepCNeE CURVE FOR eTP VCTURAL eYeTE lel 3.939 OblectlveFunctlonai Statement8PerfGrm8nee RequlfementsAcGeptableethod8Figure 1Performance StructureObjectives. The objectives state what is expected inperformance approach (testing, modelingterms of sQcieta[ goals. Objectives are topic-specificcalculations, engineering methods, etc.),and deai with particular aspects of per'formanceprescriptive approach, orrequired in a buiiding, such as safeguarding peoplecombination of performance and prescriptiveduring escape and rescue.approachesFunctionai Statement, The functionai sratementThese new ICC perforrnance code provisions areexpiains, In gene al terms, what fiJ:nction the bulidingintended to provide a performance-based structure thatmust provide ro meet the objecrive; for example, theis more comprehen ive than the previously publishedbuilding must be constructed to give people adequateperformance provisions of the model code embodied intime to reach a place of safety without exposure tothe sections regarding altemate materials, altemateuntenable conditions ,design and methods of construction, and testingPerformance Requirements. The performancea[ternates had been used for' specific buildingrequirements are detailed statements that are necessarycomponcnts (i.e., smoke management and exiring ofeontained in the current model codes. Typically, theseto achieve the requlrements ofthe functional statement.large auditoriums), but the bullding offilcial, ftre officiaior appeals board nd themsetves in the position ofAcceptable tvlethods. The acceptable methods are thedeterrnining acceptance criteria with only generalspeclf c Yerirlcation methods and acceptabie technicaiguideiines, such as the foliowing pubiished in the flrstmethods that may be utiiized to achieve thedraft of the prescrlptive IBC.perforrnance requirements that inum, meet theobjectives of the code. To be acceptable, the user hasthree basic optionsHi{ICC Building Performance oode cornmittee report, 1998l 3.lO33s*l I :BASELINE PERFORMANCE MATRIXINCR,EASE IN IMPACTIMPACT OF EVENTMAGNITUDEOF EVENT(rNCREASE rNMAGNITUDEOF EVENT)NOTE: Inlpact of event defmed in Section 2.2.3perforTnance group defined in Section 2,2.4 and magnitude Oevent defined in Section 2.2.5.:Igi ; ICC Bullding Performance code cornrnittee report, 1998l 3.ll34 j= ;3 . 2 s5z + i3.2.1 f*7 )t!U) f+ f f, t7 ),,/If+t'}v' i7f,")J, Itfd;'#)t3 i・-・}; :!rJJ irr,i ;i et fr*. *1ll x'* h*' a)*hi.',)fL*jJc?);ir*pl[ 1-2 r__t ';;* /1 PJ ' *** Y )O**_--・-+ j'-! j-+*xEt・ / ):t;Cv+ )=)-jf;f fi l:F* t・_ ; .t :'i ;--*.*'x)8 l' +1990 *' f l*if '.1):7. f);' + * 7T tc ! tIlv+ ( 4 *i'+v)-7 ). +ti;'-'+" t *'<f'.+ ;:* '-*/; s<= ':;,tOv*C.. "-;" *' C1) 'i.2)'i)J) ,P"i:*r"']=. ) ;tFJ j *+ 7Ti* }'il, f,_- --, :7:**(It -L*,.' ' ':) I r.* ' '*=jJ)fil j'-Lv*7 ). L/J'L.,v+.' )+'= {f//I ,. i) }), - +v*)t tf*I+-' 'J '7 ,lj? 0) f,*,])f**i, '=t"I*+) /3)';c,+i)j-(7) ;*-i li-<*'if=9) t=; .*if'*__' *"-, 8t7JC{zfL= { ' l-Ii*lfi 7 )*r.":*t ,4'TOJ,L)2=l) 7f t#r' *= +' :+xf (7) *x ir・*iri . . j5)'+1lcT) "yyj{:.' ) f/; O)v L-/ )!*r fT1)t i<, **x ' - -Ef* +"* 'fc(7)0F<i)(]_._." htx ilt;r t' (7) , f f*, * ^v+ )7-'__*)I ri)' a): t L :" ;j J-ii if ( *. EERC i._ I fIEHRP*, *}I ? l vl t7a) ) * =) < ' )) )'; i:3 fv> ' Jf:(T)f; ")f f.・=]J, FE¥・iA, T _ERIjf- 7L++*)7 cl I cc z ) )・,** *-***'==(+ t,' E -' L,V* ti;L9 SE OC TC BSSC IIBC ' -+- z.*-+' f > '(7)--*= ; t .I* *** *1j(?)v+.'L c v* >m '* ・'*=J '* ; t::]*) t 1- ,*tilL f,_- ;,'5ttti; : l-!:*..,f'f(Ii 7? ** L c v*f=i- P;('++," *) L I*-.-L -Z, :(T); ; : '? t**3-f :rftf "-f9';.・ ,' 'L'・ - -・.x'* hi: .r 9Caltlans l j7 ') 7 ) 7,ll Crffa)F I3 2 2)t,*e= t. ul;・.-・*,-+=・*・・: !)J) '<'.)i l; -<) * '(7)1"*, i L1li ,/<' ' -'-=--' , ・・,*--* O ?i r+*-・・・ +1 :1 f*h USGS I+t l',_/+f /T +QJ- .iit ) = ff i! =-- *,ICC I /9i.;c)7 ).J c iB 1"'= EA:);T; it c v*f )v+. -'c(7)- f..'s ),(r)I・1*_ **+ 1 r*[i!Jt*,F :.<: ?i **// Li *,*7 ) l*Is"" <-<,* *.- T 9 iti r. )J (*t=)J (I:pJ?z.* 'J' =¥ "---/t ,-1+1 T fll (r);1"_,_ ; L,f: v*p ¥a)+, - (i7 ;fF}J 'f 'ifJ )If i!*** *'h, 'f* i'tf)* .I=ft*7j)'i:f.O 1.If: ;Li' :f ="."L 7ifL C I*---JT t a); 5 '< :IC18 lV>V*1rf ' b bT)t*・*C ).'f,_-. 1985 l , SEAOC I tf=C I , 19・_O:*' a)5).V*.7._*'B tf j tV>35. V> < O ・a)f"*"'8f-*-"=5 ; .1 * :; 、.覇盤垂囲3)大きな地震動に対して,重大な構造的・非溝造的損傷も許容する.4)極大な地震動に対しても,崩壊させない. 1990年,SEAO(!は極大な地震動について設計地震動レベルは50年(設計耐用期問)に10%の超過確率(475年に一回の発生頻度)と決定し,これで十分であると判断したようだ6)・この判断の妥当性は1989年のLomaprieta地震やi994年のNorthri(lge地震で打ち砕かれた、このことからFEMAは既設と新設建築物を対象に,性能設計法の開発ブログラムに基金を提供することとなった,SEAOCは,1995年に「VisiOI12000一性能評価に基づいた建築物の耐震設計」という報告書“7)をまとめた.この中で建物の基本的な耐震性能を,被害状態に分けて表示する性能マトリックスを提案した、このマトリックスで,設計地震動レベルは,表「3.8のように確率で記述された.表3.8:設計地震動レベル設計地震レベル再現期問超過確率Fre(luellt43yeals50%玉n30yearsOccas玉OIla172ye&rs50%玉n50yeaτsRare475yearsVely Raτe970years10%、il150yeaτs10%ixl ioO years EERIは現在,FEMAとともにNEHRPの参加を得て,性能規定に基づく耐震設計ガイドラインの活動計画策定にとりかかっている.また,ATCはATC−33(既設建築物の耐震補強)とATC−40(RC建築物の耐震評価と補強方法)の2つのプロジェクトを進めている・ 1996年にはATC.40からEERCはFEMA2838)と呼ばれる「建築物に対する耐震性能設計の活動計画」が,1997年にATC−33からATCはFEMA2739)と呼ばれる「建築物の耐震補強指針」が発行された.しかし,これらの指針で提案された性能マトリックスに基づいた設計法は,実際に適用するには非常に複雑であるとの批判が実務者からあった。 BSSCでは「建築および他の構造物の推奨される耐震規定」lo)を1997年に発行した.これは,FEMA302と呼ばれている.この耐震規定に関して,現在まで4版(1985,1988,1991,1994〉の発行がなされており,1997年版は5版となる.ここでは,設計地震動レベルをvision2000からやや簡素化した性能マトリソクスとして示された.さらに,全米での規定を目的とすると,低い地震活動度の地域で耐震性能のNearCollal)seを照査するためには,最大級地震動(Very Rare)は100年で10%の超過確率(再現期闘970年)では小さ過ぎるため,50隼で2%の超過確率(再現期間2500年)に変更することになった。 また,カリフォルニアなどの高い地震活動度の地域は,活断層が比較的明確であるため,活断屠近傍では確定論的に扱うことが考えられた、このような規模の地震をMCE3と呼んでいる. このように,活断屠近傍では確定論的に扱うMCEに基づく地震動を考慮することで,従来は確率論的に設定していた設計地震動レベルを,いわば確率論と確定論の折衷で設定するように変更された,ここで,確定論的な地震動マップも確率論的な地震動マッブも,基本的にはUSGSが作成したものである.この1gg7年版の規定は,IBCの設計地震力の規定にも取り入れられることになり,今後FEMAとICCの協力が強化されるであろう,3。2.3 橋梁における歴史的経緯 上記の設計地震動は,建築物のみを対象としたわけではないが,橋梁はこれらをすべて採用せず,独自の設定を行ってきた.米国の道路橋設計基準は,AASHTOとC鼠1tr&nsが絡み合って発達し,耐震設計にっ 3MCFとはなにかというのは,はっきりとした定義がないようである,Maximum Credible Earthquake,Maximum CapableEa【し猛(luakeやMaxlmumConslderedEarthquakeと書われているが,その内容は想定される酸大級マグニチュードの地震である・36 欝きいてはATCに開発を依頼し,新しい研究成果を取り入れることが行われている。AASHTOの耐震設計は,1971年のSall Fema11(lo地震まではSEAOCによって作られた建築物の設計法に基づいていた.地震後,Caltral1$は1973年に活断閣等を考盧した新しい耐震設計基準を作成した.1975年にAASHTOはCaltransの基準を少し改定した,暫定基準を採用した.そのころ,FHWAはATCに全国的な耐震設計指針の開発を依託した。この報告書はATC−612)として知られ,AASHTOは1983年にガイドラインとして,また1991年には道路僑示方書として取り入れられた.現在,1996年の第16版珊が出版されている。この示方書では,設計法としてWSDとLFDの2本立てとなっている.また,4年ごとの改訂を繰り返しの第16版とは別に,1994年にLRFDの初版14)を発行しており,SI単位で記述された. Caltransの道踏橋示方番は,1986年にAASHTOの1983年のガイドラインを基に作成された.その後,耐震設計に関しては暫定的な修正が行われ,現在は1993年に出版されたものである.AASHTOでは全州での道路橋に関しての基準であるため,東部などの比較的地震の少ない地域もあり,耐震設計があまり進んでいなかったためであろう.カリフォルニアでの地震被害を受け,C&ltransはATCに依託し,遵路橋示方書の改訂を行った.この報告書がATC−3215)である. この報告書では,安全性評価のためと機能性評価のための2つの設計地震動が定義された.安全性評価地震動 :CaltransがMCEを用いて決定論的に定義したもので,橋梁の供用期問中の発生確率  は小さい.この規模の地震により発生する基盤での最大加速度が与えられている16).また,憩00年  ∼2000年の再現期聞をもつ地震として,サイトごとに確率論的に決定することもできる.機能性評価地震動 :橋梁の供胴期間中の非趨過確率が,ある一定の数値(約60%)をもつ地震動として定  義される.このような地震動はサイトごとに決定しなければならない. この他にも耐震性能設計に関する種々の提案がされていたが,基本的にATC−32はC&ltransの道路橋示方書の差し換えであった.ここで注目したいのは,Calt職nsはATC−32の内容を全て盛り込むことはせずに,取捨選択していることである,3.2.4 確率論的地震危険度マップ USGSは1996年に確率論的アプローチによる地震危険度マップを発行した.これらのマップや文章は,ホームページから閲覧やダウンロード可能である4.ここでは概略について説明する. 地震危険度マップは,50年の超過確率が10%,5%,2%の確率論的地震動(再現期間はそれぞれ約500年,1000年,2500年に対応)として,減衰定数5%における周期02,0。3,1.0秒の最大応答値(以下,スペクトル応答加速度と呼ぶ)と地震動の最大加速度値で表現されている。地震の発生は時問非依存のポアソン過程でモデル化され,歴史地震の活動を空問的に平滑化したモデルが計算に用いられている.もちろん,新しい断層が見つかったり,手法が改善されることがあれば,1年半から2年の間隔で見直されることになっている.全米のハザードマソプの一例として,周期0。2秒のスペクトル旛答加速度を図3、12に示す。 このハザードマップは,ある決められた仮定と手順の基に作成されたものであり,そこには工学的判断はまったく入っていない.仮定や手順,さらにその基となるデータは,すべて公開されており,その批判は自由である.3.2.5 設計地震動レベル ここでは,FEMA30210)とFEMA30311)を中心に,米国で現在提案されている設計地震動の設定例を紹介する}この版では,以前の規定に対し次の3点に大きな変更があった.1つは,USGSの地震危険度マップを反映したスペクトル応答加速度のマップを採胴したことである,しかし,USGSのマップに全く従ったわけではなく,若干の変更が加えられている.2つ目はSEAOCが中心となって,断屡に近接した地4b舳P://geQhazards.cLusgs.gov/eq/index html37 :,;',C!)cQc:o(e)5 SSJo<ol:(1)cl)lco c:)1l-iCL(nQ)fCCIoQ)CTS I .OTo(/)Period TI 3.13:.t- i ,_'*'(7) L'F l'8 ;h )"t:,/- *'-* + Qi(V*=760m/s C ) f 4 h C , 50)='!f' ;( '--"t l )3)- .-.' -1r.ii_'= "'j '_.jJ;z.1: i!li_"3:tf )+1O),j ._T: le D(7)'C;C) lt ;; t)fJ *i...i:(*・),:1' . O.Olg a)7J'_.-+' .-'V> lJ 3 14(7)J 1,1 fV +j ):t--.:1 .;- '='*i:__..'],1"'! L" :) ):7 ') 7"l/7 y 7'a){/*7 y 7''.-"'-+pr h ' rt;,'/;・・++ ui'fT L(7) 150%O)._il! :9lil 2%a), !i _7 h ) rt;,/_-*-=t+ O;2 f :rP・7 h ,5'i-',r; '-+'*C ) ・ "'i 7,*"X* ' i _f' fe USGS C )TJ '_-.+..p"o USGSt:;l '/* ^/.._ '";Z,lT'f*J=y7' + f* ; a) i 1)a) ; 1,}F ;:; 1V* )J=9'"- 7'/7' (+' ; ]=9 ., ;-.-..'*77' 7-) .Regiorlse)(1)High Seismisity nearTransi ion Low lnd Moderate(nown Fau ts withBetvveen to High SeismisityShort Return Periods ' Regions 'COCL,1)e,Negl;gibte, SeismisityOCDeterministicljeProbabilisticMap ValuesOe)Map Valuesl 94 present j(/)qeiling Valuex,5Minimurn/ :* I ・/. DesignJ, Value to be' UsedZonelSource Distancef;z, 7 h ) a) -] 3.14: =*="(2) -; *i8 t ・+;7 h Jh ) , :"*=i'+;=* *:a);F=XE:7 y7;f :-5 -39f )T #_):"-' i' '177'!- 諏覇轟覇 サイト分類定義として,5『5>0.15g,S1>0。04gのサイ1・では,30m以浅の地盤物性に従ってA∼Fまでに分類される.地盤物性はせん断波速度,N値,非排水せん断強度が考慮され,Aが最も竪い岩盤であり,軟弱になるに従いFに近い分類が割り当てられる.均一でない場合は層厚で重み付けした平均値をとる. サイト分類とスペクトル応答加速度の大きさによって,サイ1・係数E、,F,が定められている.サイト係数はサギト分類Bを基準に1,0とし,EやFのように軟弱地盤になるに従い大きくなるように設定されている.また,この傾向はスペクトル応答加速度が小さいところほど大きい,最大級の地震動は,以下の式によりサイト係数が乗じられ決定される.                 S八「f5鷹Eα5θSA∫よ=FuS玉これらのサイト係数を表3.9と表3.10に示す.αは地盤調査と動的解析が必要なところである。表3.9:サイト係数1㌔サイト分類短周期スペクトル応答加速度S5≦0、25 S3篇0.50ABCDEF5「5嵩0.7580.80.81.01.01.21.21.10、1.0S3=1.00 5ε≧1、250.80.81.01.01.01.01.61.41.21.11.02.51.71.20.90.8ααααα表3.10:サイト係数F.サイト分類ABCDEF周期1秒スペクトル応答加速度S三≦0.1S1諾0.2S1篇0.3S1篇0.451≧α50.80.80.80.80.81.01.01.01.01.01.71.61.51.41.32.42.01.81.61.53.53.22.82.4ααααααまた,設計スペクトル応答加速度は,最大級の地震動から次式のように決定される。      2      2  S∂3瓢一SM5Sp1鷹一SM玉      3      3最終的に設計応答スペクトルは ,図3、15のように設定される.(3) サイトを限定した地震動加速度の設定方法 ここでは地震危険度マソプを用いず,サイトを限定して直.接に設計スペクトル応答加速度の設定する手順について紹介する.内容的には,マップ作成と類似点が多いが,確定論的隈界値が設定されている点が追加されている.40 購♂       SDS8     Sa罵0・6   丁+0・4SDS葱      ToΦ          /江驚oΦαTo(1)TS   1.O Periodτ図3.15:設計応答スペクトル邸の∬oSaM=葉・5Fa邸 /①ΦQQ/SaM=0・6Fv/Tく/Φの鳳O〆αの(D江葡oΦαoりPeriod T図3.16:最大級地震動スペクトルの確定論的限界 確率論的最大級の地震動は,50年で超過確率2%の地震動の加速度応答スペクトルで表現される.ただし,周期0.2秒とLO秒のスペクトルは確定論的限界を設けている。この限界は,図3.16のように設定されている.ここで,凡,孔はS、篇1.5gと51篇0,6gで決定される. 確定論的最大級の地震動は,領域内の既知の活断層を考慮した地震から加速度応答スペクトルを求め,距離減衰特性の不確定性を考慮して最頻値の150%として計算される. 最大級の地震動の加速度は,地震活動度や地質などのサイトの状況に合わせて選択する.最終的にサイトを限定したスペクトル応答加速度は,次式のように決定される.ここで,最大級の地震動のスペクトルをS、A4と表す.              2               S渡㌔SαMO7≧0・8Sα(4) 耐震設計分類 耐震設計分類は,構造形式,建物の高さや形状の制隈,耐震要素等を考慮した耐震性能に基づき表3、11と表3.12のようにA∼Fに分類される.設計地震動レベルSp5,5P1の小さいところはAとなり,大きくなるに従ってDまで分類される.また,Sp1≧0.75gのとき,耐震重要度のグループ1とIIならE,グループIIIならFとなる.すなわち,サイトと用途により,設計で要求される耐震性能レベルが示されることになる *5『』1≧0、75gのとき,耐震利胴グループ1と11ならE,耐震利用グループHIならFとする.4王1 蓬蕪聾響覇表3.111短周期スペクトル応答加速度の耐震設誹分類耐震利用グループSo33ρ3<0,1679OJ679≦5D5<0.3391ABC0.339≦So3く0.509D*0.509≦Sp3IIABCD*IIIABDD*表3.12:周期1秒スペクトル応答加速度の耐震設計分類耐震利用グループSo1Sp1〈α06790.0679≦SD1〈α13390.1339≦5P1く02091ABCD*0.209≦So1IIIIIABCABDD*D*3.2.6 おわりに 本報告では,現在米國で提案されている設計地震動の設定方法の一例を紹介しだ米国では,地震学の知見に基づいた推定結果が公表され,それに設計技術者が工学的判断を加える過程が明らかになっている。また,過去の決定については,不都合な点は率直に認め,計画的に修正を加えることが行われてきた.現時点で入手できる最も客観的で科学的な裏付けのある情報と,経済性も考慮した工学的判断などを冷静に議論し,決定された設計地震動,それらを全面的に公表する成熟した土壌が米国にはある.このような成熟した土壌が,今後臼本にも育つ必要がある,42 懸3.3 結論 本章では,米国における性能設計の流れと耐震性能に問題となる設計地震動の変遷について調査した結果をまとめた.どちらにしてもこのようなことが分かりやすいように情報公開されている社会である.1今回の調査でもっとも新鮮であった発見は,アメリカのコードの成り立ちである.アメリカは憲法で, 構造物の安全性に関する管理義務を地方自治体(州政府,大きな都市の自治体)に付与している.この ため,AASHToコー一ドや,BCやUBCなど建築構造コードが変更されても,それは参考資料に過ぎ ず,各州の高速道路管理者,建築建設管理者等がこれをその地方の特質を生かして書き直し,または変 璽し,これが実際のコードとして設計に用いられる.道路示法書が改定されると次の日から設計が変 わる日本とは根本的に異なる.これを理解していないと,コード改定の意味が分からない.2,地震力評価については,確率論的な方法と,確定論的方法を折衷するロジックが考えられている.もっ とも確率論的アプローチを取っているのはUSGSで,もっとも確定論的アプローチを取っているのは Caltransである.この中間に,FEMA−303のアプローチがある.折衷方法の明確な紹介が大切である.3.性能設計(PBD)は,露本と同様,アメリカでも現在流行語である.どの機関でもこの話は聞いた.こ の分野の開発は花盛りであり,広く受け入れられて行く方向にある.4、実際の設計へのLRFDの適用はアメリカでは移行期にあるというのが,印象である.州レベルが動き 始めないと本格的には始まらず,現在様子を見をしている州も多いことがわかった.5,米国での研究の長短所であるが,基金がないと研究が進まないが,あれば成果は確実に公表される仕 組みとなっている43睡羅覇聾
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 第4章 あとがき
  • 著者
  • 本城勇介
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 44〜45
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58361
  • 内容
  • 鎌躍謹聾呵第4章 あとがき 今回の調査で得られた成果の主要なものは,それぞれ2章と3章の結論で述べられているので,ここでは繰り返さない. この調査を,実施するためにまとめられた資料は,Foundation Design Standards圭n七he World−TowardPerform&nce Based Design一(Research Committee on Present&nd Future of Jap呂nese Foundation Designand Soil Investigation in View of Intemational Equivalency,1998)にまとめられている.これは,各国の基礎設計に関する基準と,地盤調査方法との関連などを勢力的に調査,比較したもので,極めて貴重な資料である。またその付録には,研究計画を説明したプレゼンレーション溺の資料も示されており,参照されたい. 来年度は,地盤工学会の研究委興会,科学研究費の研究テーマ共に,最終年度に当たり,委員会では,報告書の作成や,国内および国際シンポジウムの開催,研究テーマでは,モデル設計コードの提案に向けて活発な作業が進行している.44 !f,'*・*・--_.:. .. . - - .., t'- c',, . ,.2) Hamburger, R O.: The Development of Performance-Based Building Structurai Design in The United Statesl) ;:・/ '*' fr ・ t+"*;.*_.* *+L- '-'+'-;;f' };1-"f ;T+ 'ii;j/-=Vol 83 pp 36-39 1998 1of America, Proceedings of International Vorl{shop on Harmonization in Perforrnallce-Based Building Structural Design in Countries Surrounding Pacific Ocean, 1997 1_9,3):i:{l;f ' ) T4), 7 { ir-*! liH td: f** .<;A' : :!) ; f' II :r<'* jjL f*, I 'v*i7 ;:A--, Tl :" t" < .tB = r {t/-/ , pp 23-26,1998:.*LT, _(r)Ei f{1 rC)a)]; { iJI Ov*(#);'-;J;"-,;-/+..l:'; s;..* ;Hi 4 , 1998.5) SEAOC: Recommended Lateral Force Requirements and Commentary, Seismology Committee, Sacramento,CA, 1985.6) SEAOC: Recommended Lateral Force Requirements and Cornmentary, Seismology Committee, Sacrarnento,CA, 1990,7) SEAOC: ¥rision 2000 - Performance Based Seismic Engineering of Bridges, Vision 2000 Committee Finalreport, 4 Volumes,Sacramento, CA, April, 1995_8) EERC: Performance Based Seismic Design of Buildings - An Action Plan for Future Studies, Issue Papers,Report No FEMA-9_83, 1996.9) ATC: NEHRP Guidelines for the Seismic Rehabilitation of Buildings, BSSC Seismic Rehabilitation Project,FEMA-2r 3 (ATC-33), Oct., 1997.10) BSSC: NEHRP Rcommended Provision for Seismic Regulations for New Buildings and Other Structures(National Earthquake Hazard Reduction Program), BSSC Prograln on Improved Seismic Safety Provision,Part l: Provision (FElvlA-302), 199f .11) BSSC: lNEHRP Rcommended Provision for Seismic Regulations for New Buildings and Other Structures(National Earthquake Ha2;a.rd Reduction Program), BSSC Program on Improved Seismic Safety Provision,Part 2: Commentary (FE /IA-303), 1997.12) ATC: Seismic Design Guidlines for Highway Bridges, ATC-6,1981.13) AASHTO: Standard Speciflcations foi High vay Bridges, 16th edition, 1996.14) AASHTO: LRFD Bridge Design Specifications, SI Unit,Ist edition, 1994.15) ATC: Improved Seismic Design Criteria for California Bridges, Provisional Recommendation, ATC-32, 1996.16) Caltrans: California Seismic Hazard'Iapl996, A Technical Report to Accompany the Caltrans, 1996.45l
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデ巨ン計コードの提案 海外調査報告書 付録A 資料の解題
  • 著者
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 46〜46
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58362
  • 内容
  • 穰覇聾睡田付録A資料の解題Aユ 欧州編纒トルコ耐震設計基準(トルコ語)1概説i ・Perform乱ncebased desig11なのか→Performanceよりは,Sa£etyに近い。住居としての建物の安全  性である. 。重要度係数について。吟建物に応じて重要度が決まる.  地震時に   1.非崩壊   2.長くとどまることができる.学校,刑務所,美術館   3.短時間とどまることができる.スポーッ施設,映画館   4.普通の建物  重要度に応じて,LO,1.2,1.4,L5となる. eトルコでは,1963,4年に,サイスミック・マクロ・ゾーニングの図が作られた.新ゾーニングでは,  ゾーンと重要性を考慮している. ㊤Capaclty Desigl1なのか峠基本的には弾性設計だが,じん性率(じん性能)設計も導入した・じん性  率は,RCで8.4,プレファブリケートのものでも8.4.通常は4だが,特別な場合に8を許容する. ㊦再度,法的規制の問題.吟Civii Engineerの法的側面には曖昧さが残る.どの官庁もスペックをコン  トロールしていない. ・地震時の設計外カー一つのレベルである.10%の超過確率で,450年から500年の再現期間                1   2   3   4                0。49 039 029 0。1g地表面の値は,どの地盤に対しても同じである.理屈はわかっているが,規準ではこうなっている.(EC8でも同じはずである。)(奥村氏メモによる)46
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 付録B 調査メンバーと日程
  • 著者
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 47〜51
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58363
  • 内容
  • 懸付録B調査メンバーと日程B.1 欧州編B.1.1 調査メンバー会務氏副委員長松井謙二幹事谷 和夫幹事大石雅彦勤務先・役職(株)建設技術研究所技術本部 技師長(財)電力中央研究所委員奥村文直佐竹正行(電話)092−714−6176(FAX)092−715−5200E−mai豊:k−matsui◎fu装uoka、c娠e.cojp〒2704166 ’孫子 我孫子掲46地盤耐震部主圧研究員(電話)0471−824181(FAX)0471−84−2941E_ma呈11tani◎criepi.denken.orjp(株)白石技術本部開発技術部 課長代理(電話)03−3253−9U8(FAX)03−3253−7427(財)鉄遵総合技術研究所委員〒・勤務先・竃話・FAX・E−mai1干810−0041 畠岡 中、区大 2丁目4−12CT更福岡ビル干 101−0033 千{L亡田区 串珊石本隣丁 1−14E−maH:m−ois穎◎ya2、so−aeも.or、jpマ103−0028中、区八重洲1−6−6浮上式鉄道開発本部(電話)03−3274−9584(FAX)03−5202−6641計画部部長E−mail:okumura◎r七rl.orjp〒812−0011福岡 博 区博 駅繭3−5−7(電話)092−47U655(FAX)092−4714099(株)構造技術センター取締役技師長委員正垣孝晴防衛大学校土木工学教室助教授委員萩原敏行西松建設(株)技術房院所E−mall:m−saもake◎secj.co.jp〒239−08i1横須賀市走水UO−20(電話)0468−41−38王Ol内232王1(FAX)0468−44−5913E−mal1:shogaki◎cc.nda,acjp予376−0052桐生布天神隠1−5−1(電話)0277−30−1621(FAX)0277−30−1621E−mail l Hagiwara◎gw、ri澄is姓imatsu.cojp一委員一心松浦城太郎堀越研一茂木浩二由本修司(株)日本構造橋梁研究所設計第二部設計第六課係長大成建設(株)技術研究所地盤硫究部土質研究室(株)白石技術本都土木設計第二部課長運輸省1湾技術研究所計画設計基準部〒 107−0062 1巷区南青1115−12−4 全菓連ビノレ(電話)03−3400−9101(FAX)03−3400−8944E−mail:干 245−0051  一浜  戸塚区   1頼町344一王(電話)045−814−7236(FAX)045−814−7257E−mail:ke息ichLhorikoskl◎sakura.taiseLco3p〒101−0033千{’繊区申田著本町144(電話)03−3253−9H8(FAX)03−3253−7427E−mail:sh三geki蓋く@s溢iraish玉.com〒239−0826横須賀市長瀬3−H(電話)046844−5037(FAX)0468−44−5037E−mail:yamamoto.s◎cc.phrLgo,jp471 覇罐垂…聾B.1.2 訪問先別出席者リスト10月10臼土出国三〇月n田賄Ansal10月王7日土王0月22日木正0月23日金㎜一》㊧)り鵬㊥一uQ○WG王一㎜一}一㎜㎜㎜一一一㎜○○←○㎜㎜一(7)○○一○}㎜一(7)ヤVG2『一一}魯⑳⑫働⑳一@醗㎜}㎜㎜}㎜㎜㎜㎜一一}○一㎜一一㎜㎜一㎜○㎜㊥O㊥働○○RicilardらBe&i⑱鯵㊥㊧働㎜@Bolton⑧鯵⑫○○○㊨働○㎜一醗魯出国㎜⑫)QO⑫Oり働一一鐙⑱○@㊨り⑫⑱幽@⑮⑮○○○○○○幽⑳○ノo48乙x}築瓢‘ii纈一@○Orrら萩原WG1⑱○P訟toら奥才⑫r︶10月24β土10月25日日10月26照月10月27日火○∪○10月20日火正0月21田7○掘越WG1︵一主0月19日月WG3㎜正垣∩㌔Tassiosら10月16日盆10月18B日一一松甜⇔︸王0月15ヨ木WG1○ill本○︸10月M日7(1一竹︵︳上0月13日火茂木WG3Q10月12日月大石谷WG松井一一BAP3BAP3㎜}鈎鋤⑨⑫㊥㊨一一一㎜働一一○一㎜一BAP3BAP32出席三(2)(2)78(o)(4)(5)7㎜O(7)㎜㊥留玉0爾㎜一醗爾働11○○○○(9)(9)一○翻一○(8)O働O88 B.2米国編B.2.1 調査メンバー黛務氏 循幹事本城勇介マ・勤勝先・電話・FAX・E−maH〒501−1193 岐學了柳戸王一1勤誘先・役職岐章大学工学部助教授(電話)058−293−2435(FAX)058−2304891E−maillllonjo◎cc、gifu−u、ac、jp幹事委員委員㎜谷 和夫鈴木 誠予270−R66 我孫子市我孫子1646(財)電力中央研究所(電話)0471−82一圭181(FAX)0471−84−294王地盤耐震部主任研究員E−maiLtani◎αiepL(ienken、orjp予100−00U千代田区内.F町2−2−2清水建設(株)(電誘)03−3508−8994(FAX)03−3508−2196和泉研究篁主任研究員E−mai1:suzuki◎ori.shimz.cojp〒239−0826横須賀市長瀬3−14菊池善昭運輸省港湾技術研究所土質部基礎工研究室長安膿 登東京電力(株)電力技術研究所土木グルーブ主管研究員(電話)0468−44−5G24(FAX)0468−44−0618E−mai三:kikuchi◎cc.phrLgojp干230−8510横一1兵  鶴見区1エケ輿奇田f4−1(電話)045−613−3364(FAX)045−6王3−3399£一mail l tO509075◎pma1Ltepco.cojpB.2.2 訪問究別出席者リスト10月ま0日土10月11日日10月12日月10月13日火10月14日爪10月15日木10月16露金10月17日土10月18日日10月19日月10月20日火10月21日7く王0月22日木王0月23日金出團王CBOLAICBOSacr&mento鈴木WG3○○○○醗菊池ヤVG1谷WG本城WG32安田ム善臨苅β筑一出席者○○○③○○㊥鐙鯵⑱魯⑳轡麟⑫翻㊥鯉㊥OEQE王n七.⑳鋤@幽爾⑳⑱轡⑳爾○○鰺○○㎝一㎜一JohnsHopkin$Univ,○○麟㊥『㎜VirσlniaTec卜.働露働一}○○○○○一一一㎜帰國○○○一一CalしransATC o(5)(5)55555(3)(3)33(3)(3)(3)B。2。3 米国視察訪問先・会見者リスト(Orepresentat玉ve)   1998.10.12(月)LosAngels   ICBO(lntemational Conference of Building O伍cials)     (5360Workm&11Mill Ro&d WLittier,Calfomia9060L2298)     tel:562−699−0541ext・3285f&x:562−699−4522E−M&i1:0kawa◎icbαorg    O ML R、Okawa(Vice President,Technica重Services,ICBO)     MsB。A、Tubbs(StuffEngineer,1CBO,ICCのperformancecodecommittee)     Ms,S、D.A(ier(StuffEngineel・,P至anReviewServices,ICBO)     Dr.」.Stewart(Ass王stant Pro£essor,UCLA,地震工学)49 hl. Le ¥' (¥rjc:e Pr(?sident,, LA V/C:RAl D.'¥LL,. LA ,' Engineelillg anci Elivironlllellt,al Ser-,・1 l' .¥*icesIllc .. Geotecllnical Engineer)R.. Fe vell (Vice Presicient, G_.overnnleilt,al a,ffairs. IC:BO Evahl".Ltion Servic:e, Inc, , ISO f.-,1 r' .h.1 r ,,P. ¥' h{cCullen ( 'lanag'er, Fie.lcl Services "O roup, ICBO E aluatlon Selll(e Inc ISO f'.h・ I r ^K. Stoc:hlia (Vic.e President, Engineering', ICBO Evallla,t,ion Service, hlc-, ISO f' '= i )1998.10.13(')() Sacranlellt,oICBO(Sacr'ame_nto)( ;"._f : 1,I, Offic:e of St2tte_wide_ Health Plannilrg and Development f: c )(1600 Oth Street,, Rnl.49-0 Sacra,mento, CA 5814 OSHPD)tel: 916-654-0360 fax : 916-653-9-973 E-M<ail: thale( oshpd.call¥vnet.go¥'O'lr. T. H. Hale (Senior StructuF<al Engineer, OSHPD)O i¥,,Ir.J. E. Hodges (Senior h,iallager, IC:BO iNorthern Ca,1ifornia)tel: 925-/ 34-3080 fax: 09-5-463-3295 E-ivlail: hoclges@icbo-org¥.,,Ir- E. F,. Rinlle (Senior Geotechnic.al Consultant, Kleinfelder, GE)DrR^ Y. H. Chai (Associate Professor, UC Da ls I ouzoukouglku( J+L))1998.10.14(7J() Sa.crament.oC'altrans(Department of Transportation Engineering Ser¥'ice Center= State of California)(P.O Box 949-8 f 4 Sacramento, CA94?_74-0001)tel: 916- )_ 1_7-4119 fax: 916-22r -8381O,Ir. Ya hiuskilvlr. T. A. Ostrom (Senior Bridge Engineer,":;rT=Dr. L, h,,Iualchin (Senior Eng"ineering Geologist, t l :C ).(r)i...*i )=・A"*c)Dr A,, Abghari (Senior lvlaterials & Research Engineer, t ; '*"--.:p ;z ;..,'Is. S. Hida (Senior Bridge Engineer, LRFD a); // *' l) ;+)h )1998.lO.15(71 ) Redwood cityATC (Applied Technology Council)(555 Twin Dolphin Drive, Suite550 Red vood City, CA 94065)tel: 650-595-1542 fax: 650-593-239_O E-lv_ lail: gbrady@-atcouncil.orgO Dr. A. G. Brady (Deputy Executive Director)1998.10.16((?) Oa.klanclEQE International(1111 Broadway, 10th Floor Oa,kland, CA 94607-5500)tel: 510-81 f -3100 fa¥': 510-663-l046 E- ,Ia.il: roh@eqe.comO lvlr. R_ O. Hamburger (Senior Vice President)50)I ) 'lr.,1. S. Po¥ver (Vice President, C .'eolnatrix C;ollt; ult,allts.', i .';i, )'ll ' r f'ak lgawa (UC Belkeley, j'Fi・ -7iCr';')lgg8 lO_19( J) Balt,illlole.lohnS Hopkins IJniversit .*(¥Vhit,ing School of Ellgineel'ing' 3400N. f. Cllalles St,reet Balt,imorc, hlD 219_18)tel: 410-51G-8443 fax: 410-516- f 4T3 E- ,'1ai}: bre rc__.l .jhu eduO DrB. R.. Elling)'wood (Professor, Dep<artment of Civil Englneering')1998.lO.20()¥.') BlacksburgVirginia Polytechnic Instit,ute and State University, Dep<artment of Civil Eng ineering(Blacksburg, Virginia 9_4061-0105)tel: 540-9-31-! 143 fax: 540-231-/ 532 E- 'Iail: barker@_vt,eduO Dr. R. Barker(Professor)Dr. J_ K. Mitchell (Professor, i)Dr. Rogiani (Professor, :1I) 7'// )Dr. J. lvlartine (Associate Professor, i ;I f )51l
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  • タイトル
  • 限界状態設計法による基礎構造物モデル設計コードの提案 海外調査報告書 付録C 調査中の記録
  • 著者
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 52〜79
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58364
  • 内容
  • 諄麗聾囲付録c調査中の記録Cユ 欧州編C。1.1 視察概要圏10.14(水)Tassios教授らとの討議********************************************臼時:10.月14臼(水),15:30−ig:30場所:Gazeむas教授の大学出席者(相手):Tassめs教授,Gaze七as教授,1〈olias技師出席者 :松井,大、石,茂木,佐竹,山本(議事録),松浦,堀越(計7名)討議 :松井の追加質問をベースに討議.山本が耐震強化岸壁の耐震性能の理念を説明.QO EC8の現状と今後について?   EC8はENVの段階からENの段階に移行中である.この移行は今後12ヶ月の問に完了する.Q1 基礎設計は,長期及び短期荷重状況に対してはEC1+EC7で地震時に対してはECi+EC8で実施  するか?   YES.Q2:EC1,4,1(4)では,地震作用は偶発(accidenta1)荷重か変動(v&riable)荷童か曖昧である.どちら  が正.しいか?  ・地震作用は理論的にはaccidenta1である.実際には係数γとの整合性を考えると通常の状態(nolmal   conditions)として取り扱われている「Tas$iosj。Q3 地震時の荷重係数は1、oか?   設計地震力の特性値をどう決めるかが大事であり,荷重係数は1.0でよいと考えている「Tassiosj.Q4 Compliance crlしeriaとperform&nce crlteriaの違いは何か?   Complianceはpractical,per長》rmanceはgenera1な意味での性能。Q5 ECは性能設計か? 構造物の限界状態は「終局」と「使用」の二.つで十分か?   EC8は性能設計である.終局限界状態は再現期間475年の地震動に対して検討する。使用限界状  態は中規模地震動(EC8.1.2(4、3serviceability limit$tate)で,低減係数レを規定〉に対して変形量  の照査を行う「TassiOS」.  ・終局限界状態と使用限界状態の二つの限界状態では不十分であることは認識しているが,VISION2000  のように四つの限界状態を設定すると,どのように検証するのか疑問である.破壊状態を計算するこ  とは不可能なので,設計目標としてはbefoτelimitofrepairに納めるべきだ.Q6 「終局」,「使用」の限界状態に対する地震力の設定如何? 使用限界状態の検討は省略できるか?   Q5の回答参照.Q7 地震時の地盤設計においてEC7のC&se㍗B,Cを考慮する必要はないか?・考慮する必要ない.Q8 Capacity designで基礎の設計をしているか?   C即aci智design codeは,6年前にギリシャで初めて導入された。従前の設計に比べてフーチング  が大きくなった.52 Qg EC8の部分安全係数ッ,,、(EC8−53、1(2))の根拠如何?   この値はEC7のそれと微妙に異なっている.   EC7とEC8の整合性に関しては,初期の頃に会合が持たれたのみである。その後の会合は行われ  ず,EC8側がEC7側に歩み寄った.EC7はEC8との整合性に関して重要視していないようである  「Tassiosj.Q玉o 再現期聞475年の地震動に対して橋台に作用する土圧はどのように設計するのか?   物部・岡部の地震時土圧式の値を変1立に応じて低減する.低減係数rはEC8−5,7.3、2 table7、1  で与えられる.この値は振動実験により決定されている「Gazeむasj。Q11 挙動係数(Bellaviour f&ctol・)g(EC8−2,4.L6)の設定根拠如何?   ・Ductility desigl1行う際には,この挙動係数の概念が必要であり,この値は試算により求められたも  のである「TassiOS」.    基礎はF3.5として,Ove1・stlellgtll factorγo(L4)を断面の設計曲げ強度に乗じてMoment Over一  $trellgthを算定する.このγoを用いる理由は,鋼やコンクリート部材の耐力が材料強度を材料係数  で割った値を元に算定されるので,実際の強度を低く見積もる可能性があるためである.   杭のgは1に近いものにすべきである「Gazetas」.Q12 ENV1998とNA1)で係数が異なることがあるか?   異なる値を採用している例はある.Q13 1SO3010についてのコメント   ・EC8の執筆者はISO3010に無関心である.最も重要なことはSecre七aryが誰かということである、   ISOは材料を規定したものであり,設計法を規定したものではないと認識している.   ギリシャはWTOに加盟していない.日本の耐震強化岸壁の耐震性能の理念についてのプレゼンテーション(山本)説明概要 耐震強化岸壁は,Two−1evel designで設計されている.すなわち構造物は,再現期間75年の地震動に対しては地震後も地震以前と同等の性能を保持するように,また再現期間数百年以上の地震動に対しては,被災したとしても簡易な補修で機能を維持するように設計される(付図一1参照).付図一1:重要度に応じた耐震性能の概念図Tasslos教授のコメント。EC8は上記の考え方を包含している.53醸覇麗羅 ii.再覇覇誕田6付図の縦軸の変陰の大きいところ(崩壊)は計算不可能.レベル1及びレベル2に対する許容変形量 を規定することが現実的(Q5の回答と同じ主旨).圏10.15(木)Allsal教授らとの討議***************}客******************************8時 :10月15日(木),17:30−19:30場所 :A鵬al教授の大学出席者(相手):A鵬al教授,五十嵐客員教授+α出席者 :松井,大、石,茂木,佐竹,山本,松浦,堀越(議事録),奥村(計8名)討議:奥村のプレゼンから自由討議,山本がトルコの耐震コードをもらう。・会合の主な内容は,1998年になって改定されたトルコの耐震基準の概要,イスタンブール周辺の地盤 状況,奥村氏によるわが国の耐震設計基準の概要(道路,鉄道)②トルコの耐震基準の前回改訂は,1973年である.・トルコには,現在,40の土木工学科があり,これを卒業した者は,法的拘束を受けずに設計や建設の 業務に携わることができる.(格別な資格は存在しない。)㊦SPTの結果をもとに地盤種別を4つのカテゴリー(A∼D)に分類している.oトルコにおける橋梁の設誹は,日本,アメリカおよびヨーロッパの企業によって行われている.④住宅の70%は,違法建築となっている.OVERNIGHT HOUSE屋根をつけた段階で当局の指導がで きなくなる.(新設構造者ながらも既存不適格構造となる.)Φトルコの新しい設計基準では,具体的な設計方法は示されていない.(かなり薄い本である。〉⑨JR,の杭の設計の中で,細かいsafety factorが規定されているが,杭の支持力破壊が見られていない 中で設定することの意味が奥村氏に質問される.㊨トルコは,EUではないのでEC8には,関与していない.世界的に見て統一コードーを作成するのは難 しい.多々の障壁がまだ存在している.アメリカや日本がある中で,難しい.・世界的に見て,国々の差(貧富の差)が激しく,この点からも統一基準を達成するのは難しい.⑭SeismlcMacroZoningbyUSGSmethod(UnitedSta七esGeolo惑calSurvey):建設省のファンドに よって作成.国によってau窃01izeされた図面が存在.する.この中で,トルコの国を地震の危険度に 応じて,境界分けしている、このゾーニングでは,3段階に分類されている。㊧地震危険度に応じて,最大加速度比率を0.LO.4に設定している.0.1−02の場合は,Elastic Design を選んでもよい.㊥エンジニアの責任問題に関して,設計したものが壊れたからといって,設計者を罰するのは難しい。$トルコでは,Cap&cityDes玉gnMetho(1を採用している,(lucもi玩yfactorによってじん性を確保して いる.コンクリート構造の場含は,4−8であり,鋼構造の場合には,*一*である.⑲設計スペクトルの頂点は,地盤種別によらず,2。5である.この値は,EC8とほぼ同等である.⑩トルコでは,この200年の問に12もの大地震に見舞われている.②イスタンブールの地盤は,比較的良好である.しかしながら,場所によっては,地盤条件が究めて複雑 である.㊨イスタンブールの都市の領域が次第に大きくなっている,たとえば,空港近辺の地盤は,軟弱な地盤 が存在する.現在の人ロは1100万入であり,今もなお毎年40万ノ\増えている.54 if ;I 'f (7)+ *rill'.':JL,I ;f_._ Ite rf7 '-)-I ,#1L)V-1-/) ,+,+'+'II)rl'f;'*i-f.'rfffi,)f lfi,tl fd.'ii :" iCr) ]'._'f li' )- V ' / ) . . i f nJ7iVL ITjtui:iif)' .'. i*.i , , **.**..*L. C V+ ' ) fff V1,J*L1 -* L ( d:) *) fFP 'r, * . . * --) '-X '*"'* t C : t) i}I ra)* ) **'*)C f}F';,,< . (LriLt I' f- fd);ib) t v *lJ: 'A_+o }I" ( ' i< t!C"I') ' f*V .F =) C )!;' t flXC )f lllilj7 I "* )f._--Cj's(::-"i'+*Ej : fe: pl='H_*{ 7'1f;V*Ov*Cii ;)-9*,tV1 .:; : I r =]L=-* I//J f<I O ' 9 OC I/¥ /:cZ ) ) PS Iogging); -. 1;+site dependent,clesign spectra f':f J v > 7 )h ),*?(7), --,;o h )h _ < .+i:! I:;} lj)f{!)fsl (7) :ly*fd!'V>. 4;< I) 7 7 7borecl plle C:/f-) (7)' I , )+ . : j: )fstLLi// )9000 L ' } a) lF.:L -V1 .o h ; : ) ( Ie _.__.__.l )Pinto: 10,'P'19(a)I-=- . ;=}O:t f"c); fL+1 lt.CV 7irvfVh1= p *- " *= " 'Af1,-Ll!fJ )-''・=・-・"?;: -*f--;! 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Seismic Action lVariable' AccidentalSersmrc actlon { Se smlc actlon*t)f; .t・・.=・-+'>>) ' .55ss=')> (ECl, 4.1,(4))?) }, Accidental actroni tv> ECI)/) E) i {{ 1E .茸購聾講田  h.地震時の部分係数は1,0か(EC1,9。43,Table92)?    設計強度の評1[lliにおいて,材料安全係数(material safety fa(二tors,7、v)を考慮しているのでma置8h1   はある.地震時の安全余裕度は7、、∫のなかに考慮されている。Seismi(二situ&七め11時の部分係数(荷   重側)はLOであるITassiOs教授と同じ答え]・3.EC8(a)これからの作業・   EC8に関する,EN化策定作業を握当するプロジェクトチーム(PT)は少なくとも3つあり,それら  はPT1(Ec8−1−1∼3の損当),PT2(Ec8−2)およびPT5(Ec8−5)である、ここで,PT5はEFac(〕ioli  (Cordillator)以下,A.Pecker(仏),B.Skipi)(英)およびR.Blas(玉vez(スペイン)の計4名から構成  されており,2,000年夏ごろまでに見直し作業を終了する予定である,しかし,EC8−5に関しては大  きな変璽点はないものと認識されている.(1))EC8に関する討議  i.ECsは性能設計法か?    EC8は性能設計法であるといえる.  ii.構造物の限界状態は「終局Jと「使用」の二つで十分か(3.1)?    米國のように3∼4つの限界状態は計算できるかどうか疑問である. iii,No collapse requirement篇終局限界状態=再現期間475年の地震力,D&mage limitation require.   ment=使用限界状態篇それ以下の地震力か(EC8−14:22.3,(2)P,”with&11approl)ri&te retum   1)eriodっ?後者は,前者を検討することによって省略できるのか?    EC8は一段階設計法である.なぜならば再現期問475年の地震力を満足すれば概ね「使用限罪」   は満足するからである.使用限界では,変位は問題ない。なぜなら475年で継手部など変位量を   チェノクすれば使用限界では問題ないからである[T&ssiosの回答と異なる1.. iv.EC8の部分係数値(EC8−5,3.1(2))の根拠は何か?    EC8.5の部分係数は当初ECγと同じであったが,その後EC7の値が変更になったとのことで   ある.現在でも相互に連絡はしている.γ肌=1。3(Cu)という部分係数は大きすぎると主張する国   があり,PT(プロジェクトチーム)による検討でこの値は多分小さくされるだろう。  v、EC8によるβはどれくらいか?    βは計算していない.EC8本文における「信頼性」とは,EC8に従えば確保できるの意味であ   る.地震力の評価で,「再現期間」を考慮すれば信頼性設計といえる. vi,使用隈界の地震力は475年地震力を2、5で除した値である.EC84−2を見よ. vii.基礎ではCap&city designをもちろん部材,安定の両方に用いている・(c)EC8−14詳細部の討議  i。EC84−1の2、1(1)Noteの「設計目標とする破壊確率」とは? これはアカデミックな表現である,   EC8規定に従えば十分満足すると解釈している.  li.EC844の4.2.4(2〉のdeslgn spectrumとは? Fig.4.1の線形応答スペクトルを挙動係数qで   除「したものである.図は特に示していない.(d)EC8−2詳細部の討議  i.EC8−2の2.2,2(1)の「minor damage」はどう工学的に照査するのか?その答えは次の23、1(1)に   ある.結論は大地震で照査すれば中地震は照査する必要がないということだ.したがって,EC8   はone−level designといえる.ITass玉os教授の答とは異なるI  ii.EC8−2の4.1.6(8)の「dissipa伽e zone」はピア基礎か杭頭か自由に決定できるのか?    EC8.2とEC8.5では多少ニュアンスの違いがある.前者では「杭頭で非線形ゾーンを望むな   ら」,後者では「やむを得ないときは杭頭ヒンジが許される」の表現となっている.基本的には,   基礎は弾性を保持すべきである(5.8,1(4)参照)。 鐵.Ec8−2の5,3(2)αの式(52),ッo=・o。7+02gはどこから得られたのか?    根拠は聞かないで欲しい.70と9が比例しているのは理にかなっている.56  1v、基礎設計においてClass Cの地盤ではKillemaしicの荷重(地盤変位の影響)を考慮している1慣性   力と地盤変泣荷重の組合せかたはどうしているのか聞かずじまい1。4、欧州での共同研究プロジェクト  EC8を策定するための欧州委員会から基金を得て大型載荷試験が実施されており,欧州内では25 の研究機関により振動台実験が実施されている。このちメインは5研究所であり,それぞれIspra(1殉, Ismes(Milalle),Lisl)on(ポルトガル),SECRE(リスボン)および???(ブリストル)である。5,ISO(a)ISO3010改定案について   ISO3010については名前を知っているが中身は知らない.王SO3010を読んでからコメントしたい  lPhlto教授から後日回答予定1。(b)ISO2394   1SO2394を知っているし,コードメーカーもEC1と重複していることを知っている[あまりISO2394  を気にしていない印象1。(c)ECのISO化   ECをISOに展開すれば日本や米国の意、見を聞く必要あり1今はEC8のENVからEN化で手いっ  ぱいという印象].圏10.21(水)S玉mpson教授らとの討議*******************************************醸時:10.月21日(水),14:00∼17:00場所l Simpson博士の会社(Ove Arup社)会議室出席者(相手):Simpson博士,Drlscoll技師,Gulvanesslan教授出席者 :松井,大石,茂木,佐竹,山本,松浦,正垣,堀越,萩原,谷(議事録者)(計10名)討議i:EC1およびEC7に関して自由討譲i1.特性値の決定に統計的手法は不適切.統計的処理では考慮することができない情報があるから.1(平均 値〉一(標準偏差〉/21は単なるガイダンス.試験・調査法,地盤特性,施工方法に関する配慮を含 めて,”Cauもiousestimate”をする.かなり,localexperiellceの裁量が大きい?2、地盤エンジニアとしてのセンスはピ カイチ.相当実務もこなしてきたか?3,現実に発揮される強度や剛性が5%fractile以下となるように設定する.岡r1性について平均値を採用す る旨は修正される.4。試験・調査法の標準は現状ではprescriptlveではないが,method,procedure,in七erpretat孟onはいずれ 統一的なものを目指す.5.ケースA,B,CにD1(独〉とD2(仏〉を追加し,BとCの両方を満足する重複性を排除.ただし, D1とD2をCの部分係数の変更に留めようとする意見もある.6.EαくRdの関係を,ッE・E己(Fd,Xd,αd)く物・&(Xd,Fd,α(オ)に変更.ただし,F(action),X(m&terial), a(geOmetry)で7EとッDは米国のめad£actorと共通?.7.7σ(ケースB?)は,変動荷重/自重の比の関数でL35∼1・20とする。8.SLS(Serviceabihty Limit State)は,北欧とスイスの要求で顧客がECの範囲内で設定し,National BodyがApproveする.また,FatlgueがAmlex−Body(付録から本文)。9.特’院値の定義をEC1とEC8で整合化.EC8にもBasls ofDesignがあるが,付加的な位置付け.ベー スはあくまでもECO&EC110.ISO2394はreliabilitydeslgl1としてECより優れており,5yrconvertionr磁eで近づけていく・11.ECのISO化は,CENの経済的事情による.Design Codeの維持は負担が大きい.57 苺醸琵聾覇醗10.22(木)Beal技飾らとの討議***********************************************日時 :10.月22Ei(木),11時∼14時(昼食をはさんで)場所 :Beal技師の会社(Thomasoll Partllersllip社,Lee(1$)会議室出席者(相手) :Beal才支師,Hamla教授出席者 :松井,大石,佐竹(議事録者〉,松浦,正垣,堀越,奥1寸,谷(計8名)   EC7を中心に自由討議.こちらの質問書に対してBeal技師が回答ペーパー作成済1,Eurocode7(EC7)  Geotechllical Engineerillgの最新版(98年10月号)にEC7に閣する問題点が掲載されている.(a)現在のEurocodeは貧しい蓑現,悪い英語で書かれており,標準的な技術用語を使っていないので理  解するのが困難である.(b)Euroco(leの技術的な内容は均質でない,EC7は地盤に部分係数を採用した最初の限界状態のコー  ドであり,ヨーロッパの技術者には経験がない.EC7のLSDは多くの問題を抱えている.問題点  として,以下の3項目が挙げられる.   g理解しにくい(品質が悪い)   ②単純であるが,ガイダンスが不十分   ㊥ガイダンスが適当でない   また,LSDは,単純な構造には適しているが複雑な状況で用いるには問題があり,それらはまだ  解決されていない.そして,地盤の問題はほとんどが複雑である.したがって,まず単純な構造物に  対してその妥嘉性を十分に調査し,それから序序に複雑な構造物に進むべきである.(c)Eurocodeが採用している新しい部分係数は,現行の限界状態のコードとは異なっている,また,安  全係数はまだ改良の段階にあり,理論的にも経験的にも不牽分である.例えば,部分係数や安金係数  の値が適切でないために,安定計算(転倒)で,F、瓢1.0となる(BS8110,Part1,1997),水圧と土  圧で係数が同じである,何時も同じ答えが得られない.等が生じている.((1)Euroco(leは複雑であり,技術者に高度な知識を求めている。技術者(CM)が最小の費用で最大の効  果を期待されている状況下では,単純でないコードは不適当である.また,これは発展途上国でも同  様である.(cf、Code for愉e BS???,EC9990r Co(les−u−hke?)(e)以上に関して,次のことが要望される.  i.Euroco〔leは理解し難いので,改善を求める(設計コードはすることを規定すべきであるが,EC7   は考えさせない)。  重主.τecommendationは,経験とよい調査に基づくべきである.EC7の場含,参照すべきドキュメン   トが十分に掲載されていない.設計者が基準の背景を申分に学ぶことができない。また,学習する   ための情報が十分提供されていない, iii.recommelld&tionが悪いときは,発言する. iv.EC7での設計を従来の設計で注意深く比較することは重要である(EurocodeはBSで検証すべ   きである).しかし,EC7のrecommend&tionは複雑で全く新しく,まだ試されていないので,   Eurocodeが施行されても現在のコードは残るであろう. (注)EC7の推進者と反対者とのDebateは行われており,その資料が存在する.2。限界状態設計(LSD)の概念(a)限界状態設計の経過と発展について述べれば,は次のとおりである・すなわち,USSRの1930sが最  初であり,CEBが1953に採用し,モデルコードとして推進してきたが実設計には使われていない.  UKでは1972のCP110(コンクリート設計)が最初であるが,今でも許容応力度設計である.i970s  には他の限界状態コード  BS5400(橋梁),BS5628(メーソンリー)が出たが,CP110より複雑であった・1980sに新しいコード  (BS5950(鋼),BS8110(コンクリート)〉がでた・現在,UKでは限界状態理論には関心が薄く,問題58 霧  解決の進歩が見られない.設計荷重は過去の経験に基づいており,材料の強度は試験値の最小値で  ある.(}))限界状態は,終局限界状態と使胴限界状態の2つでは十分でない。設計で考慮すべき条件は多いの  に限界状態は明瞭でない、(c)北アメリカのLRFDについて詳細には知ないが,理論的な書葉使いはLSDより優れている、LSD  の問題点の1つは,変る安全係数にある.LRFDは都材の強度に抵抗係数を採用することで問題を  解決している.((1)基礎の設計に対するLSDは発展途上にあり,多くの問題がある、総ての状況に適する部分係数をつ  くることは難しい.また,基礎の設計にLSDを使った例はないので,結果は分からない.(e)部分係数は経験から定められる.儒頼性解析(Probabilistic anal}・sis)は有意義な,または有用な結  果を与えない.最近,委員会は部分係数と安全係数を変えたが,それは委員会の独断であって信頼で  きる研究結果や技術者の判断に基づくものではない(c£Beal,”Lil庸t St&しe at40”).3.地質調査と設計基準での地盤定数(a)全般  1.イギリスでも,調査と設計は分離している.したがって,建設会社が調査を安いところに発注する   という弊害がある。 ii、土質調査は一般的な常識に基づいて実施している.例えば,オランダは地盤が均一なところが多  いのでダッチコーン,英国は表層に礫屡があることが多くSPTが多用されるなど地盤状態によっ  て異なる. iii.土の性質を知るために行っている主な土質調査法には,次のものがある.試掘,ボアーホール,Hel(l  assessment of soil properties,ペネトロメータ,ベーン試験,コンシステンシー限界,三軸圧縮試験 iv・地盤定数の特性値は,土質定数の特性値の定義が定かでない,統計量の定義が適当でない.等か   ら,試験結果や他の情報を慎重に判断した設計値に基づいて決定する。すなわち,種々の相関関係  を利用して設計データの確からしさを決定する方が合理的であり,基本的な理論を重要視すべき  である. v、杭基礎の設計で最も一般的な地盤の試験法はSPTとanalysis of boreholelogである.(b)地質調査に関する不確かさ  i.EC7の委員会は,地盤調査に伴う不確かさを特性値の決定に反映させ,実設計に適した案を検討  中である. h、結果の精度と信頼性は,慎重に行った試験値と実験とそれらを熟慮することから得られる.EC7  の方法は全く違っている. iii.土質調査はオーソライズされた方法で行われるが,特性値から設計値を決定する際には,特異値  は棄却して平均値的な傾向を重視する.また,従来からよく知られている関係(例えば,0α一P  曲線による試料の乱れの判定法(Mesri&Gudlews鼓i), SHANSEP法,Schmertman葺等)を用  いて総合的に評価する.(c)杭の載荷試験  i、載荷試験は静的載荷が一般的であるが,動的な方法も取り入れている. ii.杭の載荷試験の目的は,妥当性の証明である.(d)その他  i.設計コードの国際的な統一については,良くて・単純で・実際的なコードであれば,賛成である. h.建築と土木のコードには違いがある. iii.Standard,Code,Speci且cationの違いは完全に明確ではないが,次のとおりである.   毒Stalldardは設計基準など規則の集成   。Codeは経験者のためのアドバイスとガイダンス   。SpeciHcationは部材や材料を造るための規則 iv.コードを作成するにあたって,大学・研究機関は研究を引き受け,民間は設計が実用的で経済的で59     あるかを照査し,政府は公共の利益が守られているかを照査することで,それぞれの役割を果た    すべきである.   v.設計コードの発展は限界状態設計の導入まで賢明であったと思う.隈界状態設計は混乱を引き起こ    し,この過程を後退させ,有益な便益をもたらしていない.安全で経済的な設計が出来る実務的で    単純明解なコードが必要なのである.限界状態設計法は問 題、点が多すぎるので採用すべきでない,4,水平荷重を受ける杭基礎   水平荷重を受ける杭基礎のPBDと王、SDによる試算例に関して.(㊧部分係数を用いて杭の設計を定義するのは非常に難しいので,この計算モデルで部分係数を決定す   るのは,誰もできないであろう,(b)構造設計での土質定数の特性値は,従来の設計値と同様である.統言1上の定義を無視しても,特性値   は非現実的であり,また,よくない。5.資料(&)Japanese Geo七echnlcal Society Im・estigatioll mission on illtematiollal halmo盛s&tion a11(l eqLIiv.   alellce of geoteclmic&1(1esign codes−Europeall visit October王998,Notes alld replies to JGS   (luest玉onllaire by Alasclair N.Bea1,Thompso臓Partllership,Lee(ls(b)Draft Eurocode7−Foul1(1ation for the futule?,AlasdaiτN。Beal,Sept.1996(c)L呈mit State at40:new beghming or midlifeαisis?,A.N』Beal,The Struc七u【al Engineer,Vblume   72/No2/18January1994(d〉Code for the BS???,EC9990r Co(玉es−u−1ike?,A,N、 Beal,The Structu1’al Engilleer,Vdume73/No   lo/16May王995 (e)BS8110:Parも1:1997 (f)EC7Paτt1:aαit至calreviewalldproposal£orεしnimprovement:aGermallpe夏spective,BShuppener,   B Walz,A Weiβellbacll alld K Hock−Berghaus,GROUND ENGINEERING,OCTOBER l998(g)Safety of retaining walls with high water lo&dlngs when designed to Eurocode7using partial   f&ctors,DI・Eric Farrell a11〔1Dr Trevor LL Orr,GROUND ENGINEERING,OCTOBER,1998(11)New Techniqtles for Rehable Pile In$t&Ilation and Pile Behavior Design&nd Analysis,Melvln   Englan(1,TRANSPORTATION RESEARCH RECORD1447(i)L1mit State&Partial Factors in Foundation Design,W.G,1く.Fleming,Proc、Instn.Civ,Engrs,   Civ.Engng,1992,92シNov,185−191(」)Review Qf foundation test圭11g metllods and procedures,M.Engl&nd an〔IPW.G,K.Fleming,Proc.   Instn、Civ.Engrs,Geotech、Engng,1994,107,Julyま35442(k)A new metho(l for single pile settlement predictlon and analysis,W・G・K・Reming,Geotechnique   42,No,3,1992,41i−425 (1)pile settlemen七beLaviouL An accur&te model,M.Engl&nd,Apphc&tion of Stτess−Wave Theory   to Piles,F.B.」.Barends(ed.)c1992Balkema,Rotteτdam,ISBN9054100826(m)A method of&nalysis of stress h1(luce(i displacement ln soils with respect to time,M.England,   Deep Folmdatlons on Bored&11d Auger Piles,Van Impe(ed.)c1993Balkema,Rotterd&m,ISBN   9054103132(n)THE ROLE OF DRIVEN PILE INSTRUMENTATION,M.Eagland,(o)INNOVATIONS IN STATIC LOAD PILE TESTING AND ANALYSIS,M・G・Ellgland,July1992(p)THE USE OF THE HYPERBOLIC FUNCT王ONS IN PILE PERFORMANCE ANALYSIS,∼V.   G,K.Fleming,(q)TYPICAL EXAMPLES OF GEOTECHNICAL AUDITS FOR DESIGN&CONSTRUCTION,   T.H.Hanna,、A.pril1998(r)RISK ASSESSMENT:A possible role for七echn玉c&1”&uditi准g”in geotechnical engineerillg de.   sign/constτuction,T.H.Hannaシ恥1εぜch25th199860 (s)METHOD OF ANALYSIS AND PREDICTION OF PILE RECOVERY FROM AN APPLIED LOAD團10.23(金)BoltOI1博士との討議***********************************************田時:10月23日(金),10時から13時場所 :ケンブリッジ大学会議室出席者 :ボルトン,松井,大石,茂木,佐竹,山本,松浦(議事録者),正垣,萩原,堀越,奥村,谷(計  12名)討議:ボルトン博士の持論を拝聴するとともに,奥村,山本が我が国の耐震設計や液状化のプレゼンを  行う.L新しい設計基準のあり方およびECに対する意見  ㊨設計基準は構造物の品質を保証するべきものであり,正確に実行されなければならない.  。あまりに詳細な設計基準は設計者の創意工夫を奪うものである.簡潔で薄いものでよいだろう.  ㊨設計基準を作成する際には,それが経験の少ない若い技術者にも十分に理解されるよう図,表,グ  ラフ,スケッチ等を多用しわかりやすく解説することが重要である。  ・設計基準の調和を図ることは非常に難しく,用語の定義を明確にすることが重要である.  ㊨EC7はデンマークやイギリスの信頼性設計の専門家によって作成されているが,確率的な取り扱  いは十分でない.  ㊨初めて限界状態設計法を導入したデンマークでは,十分な試験を実施せずにR C構造物の部分係  数が決定されており遺憾である.  e本来は十分な調査と試験を重ねて部分係数を科学的に決定すべきである.投票や強い自己主張に  よりこれが決定するのは残念なことである.部分係数によるアプローチは誤りであると考える.  ㊥ECは政治の道具としての側面が強い.発行されても使われない可能性が高い.  Φ地盤,基礎構造物においては,統計的な判断よりも地盤工学的な判断がふさわしい.  ④将来は,実測値の蓄積とデータベース化により,本当の性能設計が可能になると期待する.2、奥村氏のプレゼンに対して  ④杭基礎の鉛直支持に関する終局限界状態を杭径の10%沈下時とする考えに対して;長スパンの橋  梁等,杭基礎が十分に離れている構造形式では妥豪と考えられる.しかし,高層ビルを大径杭で  支持する場合などは過大評価となるであろう.  ・地盤反力係数の設定方法は,排水条件か非排水条件か等の条件の違いによって異なるため難しい  問題である.  。多くの調査と技術的な検討を重ねることで,信頼性の高い安全係数を得ることができる.これに  より経済設計が実現されることが望ましい.  。耐震設計において,エネルギー一定則を適用してじん性に着目する考え方はすばらしいと思う.3・地盤調査について  ㊥日本ではSPTが主流であることに対してl N値から設計定数を推定する方法は伝統的なアプロー  チである.初期強度の調査に有用である.  。平板載荷試験の結果に寸法効果を考慮する方法も伝統的である.  ⑤UKでは信頼性の高いP一惚カーブを得るために遠心載荷試験を実施する例もある.多くのデー  タを吟味することにより,適切な代表値を得ることができる.61 1、諏藩睡聾踊  ・フランスではブレッシャメーターが多用されている.  ㊦安価な試験を多数実施しても経済設計につながらない場合もある.14.BS8002について  ・c、、は0.5%ひずみに対応する強度のL5倍を最大強度とすることを主張したが受け入れられず,ピー   ク値の1、5分の1,1.2分の1(排水強度の場合)が採用された.5.山本氏のプレゼンに対して  。東京で開催されたCelltrifuge98で,地盤改良について多くの新しい考え方が発表された.液状化   に対する地盤改良として,過剰間隙水圧を上昇させる手法がある.これは,経済的な地震対策に   なりうると考えられる.團10.26(月)Orr博士らとの討議*************************************************日時 110.月26日(月),10時∼13時場所 :Museum Building(Trillity College内)出席者(相手):0∫r博士,Femandes教授,Rui+α出席者 :松井,大石,茂木,佐竹,山本,松浦,奥村(議事録者〉,谷(計8名)討議:Orτ教授配布の資料参照,プレゼン:こちらからは奥村氏プレゼン 1.オールの歓迎の挨拶と大学の紹介.   レジメがある.  1592年,エリザベスー世の時に,創立された.406年経過.  1万人の学生数である.芸術,科学,薬学,法律,工学と分類される。  工学部は,1841年の創立で,英語圏では,3番目に古いもののようです.2.松井団長の挨拶3.フェルナンデス教授  斜張橋の設計。   杭の載荷試験と液状化の判定.  a.杭の載荷試験   杭長,杭径,支持力については,別途もらったOHPのコピーを参照して下さい.   地盤強度 Cu=30。6+0.16シグマ ベーンテストと三軸試験から求めている.  b. 液状化の判定   アルファ篇177/981*o,7*1/1、13*L25篇o、14  selsmic action typeと地盤種別で有効最大地表面加速度が決まる.177gal   (これは,OHPに表が載っている.〉⑨大西洋側の地中海の出口付近に震源を想定している,㊥ただ,この加速度は,液状化の判定に使うのみで構造物には適用しない.⑫支持力は,EC7,液状化はEC8⑬せん断波速度は,クロスホール法で求めている.⑧30のCPT試験を行った.沖積の砂質土なので,連続的に測定できるCPTのほうが,SPTより も優れ,ている.。地盤改良には,ストーンコラムを用いる.直径1mくらいで,礫を押し込む.62 4、ルイ・カルカダ  バスコ・ダ・ガマ斜張橋の耐風性、  振動試験(重りは水〉(どうやって揺らすのかは聞き漏らした)  FFTで,固有振動数は0、0015sであった.減蓑定数を求め,さらに変形モードの解明を行う.5.奥村のプリゼンテーション オールから,}Rの5つの限界状態と,最後に提案した3つの隈界状態の関 係を尋ねられ,最後の提案は,主に地震時に絞っていると回答した. (谷さんのフォローで助かりました〉  また,この提案は,どこから発信されるのかという質問があり,学会のモデルコードであると答えた.6、ブロードリック(合成構造)。規準上は複雑な取り扱いとなる.  設計の基本は,EC1  静的設計は,EC4,随時,コンクリートはE C2を,鋼は£C3を参照する.  耐震設計は,EC8,第2章コンクリート,第3章鋼,当初第4章のはずだった  合成構造は,付属資料Dに入っている。dCONS調査プロジェクト(1999年まで)  エネルギー消散型合成構造部材(gが0より大〉  エネルギー消散型鋼構造部材(gが0より大)  非エネルギー消散型 構造  (gは0) 合成構造の用途  米國 高屡ビル 60階  日本 広大な床面積のビル 4千万平方メートル(と聞こえた)  欧州 耐火性を重視   部分的な被覆(encasedと言っていました。包むということのようです)も考慮している.・部分的な被覆合成構造の実験(専門家に問い合わせたところ,土木ではあまり見掛けない構造の ようです.コンクリート埋め込みH鋼,鉄骨鉄筋コンクリートと呼んでいるそうです.) 従来のH鋼の空洞部に補強鉄筋を埋め込む方法ではなく,H鋼の空洞部をコンクリートで充填 し,補強鋼棒でH鋼の辺を結んだ合成部材.  H鋼の縦の字に垂直方向の載荷試験を実施.ロンドン大学と東京大学生産技術研究所  b/tの比率が重要なパラ〆一ターであるという説明でしたが,b/tがなんなのか聞き漏らしま した.。研究費爾はどこから出ているのか.  EUが支払うのが原則だが,けちで若手研究者の旅費が出る程度である.   (結局,各大学が負担している)  3D−TEST FRAME(ISPRA)は例外で,EU所属の研究所であるため,全額,EU負担となって いる.7.オコーナー  EC1における活荷重の算定㊤OHBDC1919の活荷重モデル   自動車と列車Φランダム変数が交通流を支配するという仮定。フランスでは,代表的な荷重を実測で導いている・   実際の測定値と計算値の検証を行っている.②交通シミュレーション   上り下りともに,自由な交通の状態63 .、1礪覇聾囲  上り下りともに,渋滞している状態.車間距離は5メートル.   片道は,自由で,片道が渋滞の状態.  以上の条件のもとで,スパンを,5,10,15m∼と変えていって計算を行う,  再現期間と,分散を考慮する.外挿することとなる. 以、ヒ.から,荷重とスパンの関係を求め,EC1で規定するが,各國でキャリブレートして,自園での規準となる.64 ! ! i.* ** * +:.i*, ・*・ i・ +,. .:.+ L i・ ; #:,Iss]g9(113suY 'I I 1311 Y 'Ja "Jold) Ae)IJnJL 'Inqul3 sl- =:-(+*{"i,= il'_ SSi;'j;:S{'i"( ',I13.'e suoISS13JL "d"[L JoJd) 9O )eJO suoqsV T - :,:_=* * *,*.**; * :: 1.'*+**'S;. ..;;**{**' i.1*'.S***ss}=?:='T'D prof' Hanna"I;;ftl;tS;1; ;/; i': "_""';' S, i=':;*,,;s;s:j jh?';'1/'ii?=' ;;:('/ ;(*i";""*'{' / /i:..・_S j,=;!..*./,',,+ ,.. "'*'^ se;':i!:; !it#;'j+';."; 1'.;. %;Mr. Beal',, i'4S>_' ': i& :;{ ;1;' _; ;;{i"' i;_vl,_,.,_.. ; 5 Leeds, UK (MrAlasdah, Beal et.al.)}isi:*" t'l'*' *';"i'/++' s/;) :f :' :"'1 --';= - ; -- '**L*s; **'* ':(i;: **'*' 'i ;' -' *''*- *;{ i'ei,-" ' : Jl ( ; : : '/::/r : '- ;*'i'*.' '..:') ' L=-!;'/': /_'+'=: +Sj.>i -'*<' ::i:・'';S.:*-* ;s;. 's "'**** * "'+ *1 *__ . S--':*S?' }*'i" ' _ il=1"'t('"*' i ; ij':; i ': i+*{ ''x"';'-'=" {' '-'-; .' ; '"t'. i '-'nj;' "ij -*": ri "=-' " * *=::';"'i'#''= ;-+ +'j':T:': -i'ti 'Ls ,. :; ; s+2'* ' :s'--'f?';'#i' :; ;' ':i'i*-'-ss'S ;f++*** * it'+s'' - '+ ' _ '*_;- 6 Dublin, Ireland (Plof' Trevor rvrr)6 'rFs' -'i '' - ' ;**" =; isi ' ' -'__:'; l :* ''+/ "-*'- =:' ; : _ == 'i =** ' ::< _ '-= ;L_: 1'] ii'.# '* ;_*';*i C.2 米国編G.2.1 視察概要98/10/10(土曜日) 機内では,4人で固まって座る.二入が通路1則で,その内側に2人が座ると言う形.飛行機は,予定より20分早く,午前⑳時にロスに着陸した.週末はサンディエゴで過ごし,時差の調整を図ることにする.98/10/11(日曜目) 朝8時にモーテルのロビーで朝食.サンディエゴには1時半ころまで過ごして,ロサンゼルスに向かう.夕方ロサンゼルス到着.今回の時差の調整は,今回は非常にうまくいった.98/10/12(月曜日) 朝8時に集まり,8時半には出発、最初の訪問なので,みんなさすがに緊張している.高速道路が、患いの外空いていたため9時には目的地に到着.9時20分にICBO(111tem&tiollal Conferellce ofBuilding OfHcials)の本部に入る. Mr.Rick Okawaの迎えを受ける.会議室には,臼米両国の小旗が立てられるなど細かい配慮があった.午前中の会談は,Dr.Mars玉1all Lewと,Prof.」.Stewartを迎えての議論.午後は,まずシアトルのMr.JollSiuとの電話での会談.かれは,IBC(IIltematiollalBuildin怠Co(le)のドラフティング委員会の委員で,特に18章の地盤工学を担当したので,討議の対象に選ばれた.その後,Ms.Beth TubbsからICC(lntemat1ollal Code Council)Bui1(hng Perform&11ce Code Commi七teeでまとめた全く新しい性能設計のコンセプトで書かれた基肇のドラフト(Pre夏im主nary CommitteeRe1)ort)の説明を受ける.それから,IBCEvaluation Serviceの2名の技術者Mr.RoyFewell,Mr.Kurt Stochliaから,この会社の仕事と,防火性能試験室の性能に関する実験室の仕様を規定したISOの規定についての話を聞く..ISOの浸透がアメリカ西部にまで及んでいることに、驚くとともに,彼らが竹を建築材料として用いるためのISOの基準策定に積極的に参加しようとしていることに感銘も受ける. 最後にICBOの全容を説明したビデオを見せられ.また,ビルディングの中のツアをする,コードの策定と普及,質疑応答,印刷物の発行,コードの講習会,各自治体の進入職員選抜のための問題の策定と採点の請負など,いろいろな仕事をしていることが,興味深かった.夕食にも招待されたのだが,メンバーは一賑の充実した英語でのやりとりに疲労困懲し,丁寧に断り,5時半頃辞する.成果の多い一日. 彼らとの会談の概要は,次の通りである: 1CBOは,ミシシッピー瑚より西部の地域で,建築関連のコードを発行したり『,コードに関する相談や,教育・普及を図ることを目的とした非営利のNGOである.1927年よりUBC(The Uniform B雷1(1illg Code)を発行してきた,70年の歴史を持つ.UBCは3年に一度見直され,これはICBOのもっとも大きな仕事である. アメリカでは,従来3つの建築コードの母体によりコードが運営されてきた.すなわち西部に勢力を持っICBO(IIltemational Collference of Buil(lillg OfHci&1s)は,UBC(The Ulliform Buildhlg Code)を発行し,中部と北東部に勢力を持つBOCA(丁簸e Bu玉lding O銀cials and Code A(1dministr&t沁ns IIltemation駄1)は,NBC(The Nationa王Bu玉1ding Code)を発行し,南部に勢力を持つSBCCI(The Southem Bu主1(1illg CodeCongressI砿ematiQ!1a玉)は,SBC(The Stalld&r(lBuilding Co(le)を発行してきた。 1994年に,アメリカの建築コードの発行者である3つの団体は,全国規模で活動するIAI(lnstitute ofArchitecture Industries)等の団体の要望もあり,3つのコードを統一したコードを発行しようと醤うことで合意した.このためICC(The Intematiollal Code Council)が設立され,統一コードIBC(The IIltemationalBuikling Code)を2000年までに潤行することを合意した。この後は,IBCが唯一の建築基準コードとなる. 1995年にこのために4つの委員会が活動を開始した.それらは,structuralprovisions,Fire/Lifesa£ety,Administr&tiveprovision,Per£ormanceprovisionである.1998隼10月12日(我々の訪問当日〉は,このコードの最終原稿がIBCOに到着する田である.朝,会議室に案内される途中,Fedexの包みをたくさん台車に乗せて運搬している職轟と出会ったが,それらが各方面から送られてきた,コードのドラフトだと書68 うことだった.このコードは,1999年9月のボーティングを経て,2000年9月の発行を目指している. 一方,ICCは性能規定コードとしてICC building performance codeの作成もはじめている.これは,ニュージーランドのコードを手本にしている.そのオリジナルドラフトは1998年8月に朔行され,我々にも配布された. IBCのDraftillgCommitteeのメンバーである,シアトル市のMr.JonSiuの話によると,3つのコードはそれぞれ独立に発達してきたが,hstitute of Architecture Industries等の要請で,アメリカ全国で活動している組織から,glob&1marketに参入するためにもコードの統一を求められた.ICBOのフェラーラ会長の呼び掛けで,1994年12月に3つの組織の会長が合意して統一一したコードを2000年までに策定することに合意した. Mr、Siuは,各組織から3人ずつ派遣された9名の委員の一人で,コードの取りまとめにあたった.IBCの当面の目的は3つのコードをなるべく少ない変更で,なるべく実務的に統一することが目的で,この線に沿って作業を勧めた,従って,WSD(Worklng Stτess Deslgp)が主流で,LSD(Limit State Deslgn)のコンセプトはあまり入っていない(この点に関しては,翌週面会したJohns Hopklns Un圭versityのProfEllingwoodは,異なる意見であった). CodeLanguageの統一は,一つの大きな目的で例えばpileとp主erと言った醤葉にもコード間でいろいろな違いがあり,統一に苦労した.このコードでは胴語の統一に少なからぬスペースをさいている. IBCの地盤工学に関する章は18章で,Mr、Siuは,この章の編集を担当した.支持力の計算法などが各基準で異なり,統一に苦労した.この基準は多くのドラフトの段階でpubl玉c hearingに出されたが,地盤工掌者からコメントはなかったと思われる.Mr.Okawaのコメントによると,それぞれのコードの出来上がってゆく課程ですでに多くの地盤工学者の意見が反映されており,統一コード作成の段階ではそれほどコメントの必要はなかったのではないかと書うことであった. しかし,Dr.Lewとの会見の印象を含めて考えると,アメリカの地盤工学で現在各地域で指導的な立場にある世代は,大学で体系的な地盤工学の講義を受けてきた訳ではなく,それぞれの大学でペック,サワーズ,レオナーズ等個性的な地盤工学の考え方を教育され,また実務で経験を積み,それぞれの地域の特性を取り入れた独自のノウハウを蓄積した人たちで,その知識によりコンサルティングをしているため,統一や基準化はかえって彼らあステータスを脅かす面もあり,熱心ではないのではないかと書う印象をもった. 杭の設計に用いる地盤調査手法は,pressure meter試験がポピュラーであるが,州や地方によっては他の試験(標準貫入試験,直接せん断試験,コーン貫入試験他)も行うとのことである. Ms.Tubbsの説明してくれた1CC Building Per£omance Codeは,性能設計を大幅に取り入れた画期的なものであるが,まだフレームワークを作る段階にとどまっている.98年8月に一応完成したドラフトは,公開されているがフレームワークだけが示されていると雷う感じが強い。Ms.Tubbsは,火災の専門家で,耐震と火災は,性能設計の考え方の開発にもっとも熱心な分野であると聞いた.98〆10/13(火曜日〉 朝LAからサクラメントに飛ぶ.飛行場で,ICBOのMr.鷺odgesの迎えを受ける、わざわざB&y are&から明日開かれるSEAOC(Structural Engineers Assoc滋ion of Cal£omi&)の会議の一日前に我々のために来てくれたと言うことだった.そのまま車でサクラメントのMr.TomHaleの事務所に向かう.氏は,カリフォルニア全体の病院の建設を管理する0伍ce of Statewide Health and Developmentに耐震性能をチェックする構造技術者として勤務している.Mr.Haleのようなかなり専門的に優れた技術者が,こういう州全体の病院の安全性を管理する役所で働いているというのもおもしろいと思った.食事の後,彼の部署を案内してくれた.このほかにMr.Edward Rlnneというかなり年配の地盤工学の、コンサルタントと,Pro£RobChaiと言う比較的若いマレーシア出身のUC Davisの構造工学の先生も一緒だった.Mr.Rinneは,彼の会社で行?た数値計算による地盤反力係数の評価方法について話したが,彼が自身手を下して行った仕事ではないようだった、現位置試験のASTM(American Soc呈ety for Testing and Materlals)による標準化が97年から進められようとしたが,geoむechllical engineerの強い反対により強制力のないものになる模様である.彼の経験によると通常の地盤調査は速度検層と標準貫入試験およびdrive餓mplerによる試料採取がポピュラーとのことである.粘土については一軸圧縮試験と直接専断試験を行うケースもあるとのことで69 譲覇羅莚聾囲ある.話の中でlalge(hこulleters∼}m1)lcについて触れられたので,largedlameterと1まどのくらいの径のことを言うのか聞くと,「2。5∼3il1薇、1とのことであった.地盤調査についてはやや旧態依然としている感が否めなかった. Mr.Haleのブレゼンテーションは,最近SEAOCの耐震’1生能設計委員会で検討されているガイドラインのドラフト(Performallce l)ase(l seismic ellgineehng8uidehlles,SEAOC seismology PBE a(1hoc committee)に基づくもので興味深かった,このドラフトの内容は,別途報告する.ただ,彼は他の人に時問を提供するため,あまり詳しい説明をしなかった.また,最近の動向をOHP2枚ほどにまとめて紹介してくれたが,これは最近Mぎ。Hamberger(EQE)が,SEAOCの集会で最近話したもののサマリーであったことを知る. Pro£Rol)Cl1&iの発表は,UC Davisで最近行われた杭の実大模型試験の結果の発表で,杭のヒンジの形成に関する研究であった。その後UC D&visの杭の載荷試験施設を見学し,また世界一大きいという遠心力歳荷試験装置も見学した.98/10/14(水曜日) 9:30にサクラメントのCaltrans(DepartmentofTr鋤sportatioaEngineeringServiceCenter,StateofCalifomia)を訪ねる.Mr.Yashhlskyがコンタクトパーソンであるが,この人は土木研究所とCaltransをつなぐリンクの役割をしていると後で知った. まず,地震評価握当のDr.LallianaMualc楠1からCaltransの地震力評価の方法を聞いた,基本的な考え方は,知りうる限りのActive faukをしらべ,それぞれの断屡の最大マグニチュードを推定する.recurrenceperio(1やslipr&teは,推定が国難と考え,マグニチュードのみで地震の発生を考える・&ttenuationl乱wは,いろいろ考えられている式の平均値を用いる.そのような仮定に基づいて策定されたMCE(MaximumCredible Earthquake)の1996年度版マップをもらった。構造物が重要である場合は,&ttenuat三〇n式の平均+標準偏差を用いることもあるという.ここでは,カリフォルニア中の大学や研究所から情報を集めこのマップの作成がなされている.確率論的方法を用いないのは,その適用がカリフォル。ニアのようにたくさんの活断層がある地域では困難であるためということであった. 地盤工学擦当はDr.Abbas Ab帥ariである。彼の話によると,逓常の地盤調査は70−80m程度の深度までボーリングを行い,速度検層(downhal1),標準貫入試験,物理試験,一・軸試験を行うとのこと.コーン貫入試験を実施することは少ない.手法的にはワンパターンな感じがしたが,かなりの自信を持っているようだった.地質が比較的単純なためだろうか.液状化判定は,N値からの判断と簡便法の併用法(標準貫入試験と物理試験)である. これまでの米國でのヒアリングからすると,地質・地盤調査はEngineering GeologistとGeotechnicalEllgineerの裁量が大きいようである,また彼らは比較的狭い地域の専門家であり,みずからの経験をもとにした議論は詳しいが,経験を重要視するあまり,地質・地盤調査手法を汎用化させようとする意識は薄いように感じられた. Mr.Thomas Ostromは,Seismic Des重gn Pohcyのドラフトを握当している構造技術者である.彼は,彼の最近書いたドラフトについて丁寧に説明してくれた,ドラフトのコピー全部をもらったので,これは後でまとめるとして,全体に道路橋示法書にコンセプトが酷似していると感じた. 我々が,LRFD(LoadandResistanceFactorDe$ign)に興味を持っていると言うことで,呼ばれてきたのがMs,Susan Hidaと醤う女性の技術者だった.彼女はC&搬&nsがこのLRFD設計法の導入の必要性を認識し,最近担当になったばかりの人だった,従来新入技術者の導入教育を担当していたと醤う.彼女は,AASHTO(AmericanAssociationofStateHighwayalldTransportationO岱cials)のLRFDコードに対してペンシルバニアの高速道路局が作成した修正条項の東を見せてくれた。アメリカでは中央の機関が出す基準がすぐに設計に使われると書うことはなく,それぞれが多くの修正条項とつけて自分たちのコードに書き直すと言うことが実感としてよく理解された. Mr.Yashinskyも,彼が日常設計に用いている図書を見せてくれた。AASHTOの基準,Cδ1transの基準それにCaltrans内で回覧されるコードの関する司令事項をシステマチックにファイルしたルースリーフなどよりなる5冊の図書で,これを日常的に用いると讐う.これらの図書を莚)とに,in−hOt1seengineerが一般的な設計業務をすべて行うシステムになっているが,このためのエンジニアの社内教育プログラムが整70 備されているとのことである. また,NEHRP(NatiollalEalthqし1akeHazardsRe(luctiol正Pro8ral1主)がLRFDの部分係数についての欠陥を一技術者から指摘され,これを修正するために研究の公募を出していると言う情報も得た.午後1時、近くに辞す. この9の午後は,Davisで膚由に過ごすこととし,夜はオールドサクラメントで,夕食をとる.なお,ここは1849年ゴールドラッシュで沸いた中心地である。今年が,金鉱発見ユ50年に当たると言うことで,記念のTシャッを販売していた.98/10/15(木曜黛) P正10£Idrissより,Pro£RobClla玉を通じて,15日は所用のため会えないと連絡があり,この日は急遽ATC(ApPlied Teclmology Coullcil)に訪問先を変更・段取りは,ICBOのMr.Hodgesがしてくれた. D&visを9時に出発してサンフランシスコの南にあるRedwoodcityに向かう.オークランド経由でSanMateoB夏idgeを渡ろうとしたのだが,クリーブランドの高速道路はかなり渋滞しており,RedwoodのATC近くのモールに付いたのは12時少し前.そこにあった,日本食レストランで食事. 1時にATCを訪問.3年前USGS(U.S.GeologicalSurvey)を退職してATCで働きはじめたDr、GeraldBradyから話を聞く.氏はUSGSで長く強震記録に関係した仕事をしており,その関係でここに職を得たと言うことであた. ATCは1971年のサンフェルナンド地震の後,SEAOCの努力により設立された非営利の組織である.その目的は,構造技術者に,地盤,風,地震に関係した技術的な最新の進歩の情報を伝達することにある.ATCは財政的支援の受けられる範囲で,技術の伝達を行うことを使命としている.具体的には,得られた目的に応じて関係する専門家を組織し,与えられたタスクに関する報告書を作成する.ちなみに,この機関の作成した報告書は,特にATC−6,ATC−32など,有名なものが多い.初代のダイレクターはDr.R,.Sh&rpであったが,現在はDr.Chrisもopker Rajahnが引き継いでいる.なお,ATCに所属している技術者は3名程度である. DL Brady自身は,設計の専門家ではないので技術的な問題は余り聞くことはできなかったが,氏は地震の少ないアメリカ車部では確率的な方法が胴いられるが,断曙のよく調査さされているカリフォルニァでは確定論的な地震動評価が行われると述べた. その後スタンフォード大学に少し寄り,バークレーに宿を取る.98/10/16(金曜日) Oak豆andのML Hamburgerの事務所は,モーテルから下道を走って20分程のところにあった.氏は最近事務所を移転したにもかかららず,嫉っきりと連絡をしてこなかったので,昨日ATCで住所と電話番号を聞くという状態だったので,氏のわれわれに対する対応に多少の不安を持っていた.しかし,この心配は後に述べるように杞憂に帰す. 用心して早目にモーテルを出たので,彼の事務所のあるビルの前に到着したのは9時15分前くらいであった。幸いビルの一階にキャレテリアがあったので,そこでパンとコーヒーの軽い食事をしながら時問をつぶした. 9時半少し前に彼の会社に上がると,既に清水建設からUC Berkeleyに派遣された清水建設設計部の中鶴氏と,Geomatrix ConsultantsのMr。Maurice Powerがいた.Mr.Powerは,この地域でよく知られた地盤のコンサルタントだということであった.ゆっくりと物静かに話す赤ら顔の紳士で,好感が持てた.実際氏は,今までに出会った何人かの地盤工学コンサルトよりもかなり高い見識を持っていると君う印象を受けた。彼の話では,地盤調査の中心はボーリングであり,粘土の強度推定は室内試験を実施し,砂の場合には標準貫入試験を用いるとのことである. ML Hamburgerは,約東の時間に蓑れた.アメリカ人の標準で行けば中肉中背の紳士で,髪はほとんど黒,名前からしてドイツ系を思わせたが,いつも笑みを絶やさないし,後で分かるが,抜群のプレゼンテーション技術の持ち主だった. 氏は最近行った2つの性能設計に関するプレゼンテーションをPower Pointで作成されたコンピュータ画面で説明した・いままで聞いた中でも屈指のプレゼンテーションであった.さらに驚いたことに,谷さん71騒譲麗茎 が依頼すると,全員にスライドのコピー全部が配られた. 氏のプレゼンテーションは別途詳しくまとめるのでおくとして,一・番感銘を受けたのは,地震力の決定方法が確率的方法と確定的方法の折衷を全米的に取ることが決まっており,その方法論があると書うことを知ったことだった.以下は氏による,米国における地震力設定の歴.史である. 米国では長く震度0.1で設計することが行われてきた.それは,経験的なもので,その背後に何か,理論的な背景があったわけではない.1970年にATC−3は,この震度0,1が,50年間で10%の超過確率をもつ地震動であると述べた。これはだいたい再現期間500年の地震にあたる. この議論は3から4年前から再び起こり,多くの議論がある.しかし,C.Carcherと言う人物が,確率論的な方法と,確定論的な方法の折衷を提案し,これが新しい設計基準1997NEHRPすなわちFEMA303(FEMAFederalEmergencyM盆nagementAgellcy)では用いられている. 会見は,午後2時頃までおよび,多くの情報,カリフォルニアでの調査を締めくくるのにふさわしい情報を得た. 会見後,ベイブリッジを渡り,2時間程の探査の末San Fτanciscoの南,太平洋側に面したPaci批&cltyのRock way beac11と言うところにすばらしいモーテルを見つけ,ここに滞・在した.98/10/17(土日翻) 11時までモーテル内で自由に過ごす.11時ちょうどにモーテルを出る.空港には30分足らずで’到着.安田,谷の両氏はそれぞれ日本とヨーロソパヘ向かう.Napaを回ってサクラメントに近い,デービスに宿をとる.98/10/18(日曜日〉 6時半にモーテルを出て,Sacramento空港へ.意外と距離があり,また空港が大変混雑していたため,8望時20分の出発・ぎりぎりに搭乗.Denverの広大なユナイテッドのターミナルで乗り換えて,Baltimoreに向かう.時間通り到着.午後6時を過ぎると当たりは暗く,ベストウエスタンの本に従ってホテルを探す.近くのシーフードレストランで夕食にありつく.98/10/19(月曜日〉 7時半にホテルを出る.JQhnsHoPkinsUniversityを,さらにPro丑Ellingwoodの部屋を捜し当てたのは9時ユ5分前.彼は,既にユヶ月ぐらい前から,自分は月曜日は講義があるので,朝9時から10時半までしか会えない言丁寧にe−mai1で知らせてきていた, 9時少し前から話し始める.彼も限られた時間で我々になるべく多くの情報を伝えようとするので非常な早口になる. 話はまず,performancebaseddesignの話となる.我々のプレゼンテーションに対して,彼が最近行った講演の資料をもとに,彼が考えている確率論にベースした性能設計の考え方を示した.我々の参考になると思われる。 ISOやユーロコード(CENのTC98等のこと)についてもいろいろな一般的な情報は持っていたが,特にアメリカの設計コードが,それらに影響を受けるとは考えている風がなかった.アメリカは各州に社会基盤構造物の安全性の管理を憲法で与えているので,これがある限り完全なコードの統一など考えられないと思、っている. 荷重と抵抗の不確実さの程度の違いからくる,荷重と抵抗係数の構造物についんての違いは,彼が「Goodquestion!」と乗ってきた。彼は荷重の係数を構造物の種別により変えるべきでないと言う意見だった.そして,それはコードの最適化過程で調整できるし,さらに彼が木質構造物のキャリブレーションを行ったケースでは,既に決められた荷重係数のもとで,抵抗係数をどのように決めるかを論じたとして,文献を示してくれた. MCEについては,これが原子力施設の設計で現れた概念であると教えてくれた. 彼の最近の仕事は,ASCE7−95と言う荷重指針に示されており,これはIBCへも影響を与えている.これが今年の終わりくらいに改訂され,来年出版されるだろうということだった,彼は,ASCE7−05を,ANSIの何代か後の子供だと言った.彼の層、い入れが伺われる.72  彼と会見した後,JHUのキャフェテリアで昼食をとり,bookstOLeを見て帰ることにした、Balthno1・eの再開発されたと思われる港付近を見,ルート95の沈埋トンネルを通って空港に向かう.2時には車を返す.また,Roallokeからワシントンに帰る飛行機の予約を21日の午前中から20日の最終便(午後7時)に切り替える. Ba1もimoエeからワシントン/ダラス空港へは,30分以内に着くと思っていたのに,飛行場の都合で1時問10分も旋回飛行を繰り返して,やっとワシントン到着.飛行機は双発の20人乗りの小型機で,これにもびっくり。ワシントンからロアノーク行きの飛行機も同様の双発機であったが,これは時間通りに出発,ロアノークに6時20分ころ到着.ハーツのカウンターでレンタカーの手続きをしているとき,Pro£Balkerが表れる.もっと若い人かと思っていたが,後で聞いたところでは67歳ということだった。さらに驚いたのはブラックスバーグまで40マイルあり,車で45分かかると醤うことだった.わざわざロアノークまで迎えに来てくれたことに,感激する.98/王0/20(火曜日〉 8時にPI・of.Barkeτが迎えに表れる.コンクリート構造,橋の耐震設計,Soi三structure interactionの専門家と言うことだった.1964年以来この大学で働いていると言う.まず,構造と材料の試験施設へ連れていってくれた.グラスファイバーと炭素繊維を組み合わせた張りの試験や,溶接をボルト締めの構造に置き換える試験など,バージニア州などから仕事を受けて活発に研究を行っている様子がよく分かった.材料実験室を案内してくれたDr.Weyersは,コンクリート鉄筋の腐食の砺究をしているということだった。広いフィールドでたくさんの供試体の暴露試験していた.ともかくその数の多さと時間の長さに感心させられた.ある供試体は既に7隼の時問を経ていた. キャンパスは恐ろしく広大である.ただ広いと言っても,表現しきれない.3万5千の人口を持つ街のほとんど全部が大学と言う感覚である.ちなみに大学関係者の人口は2万5千と言うことだった.アパラチア地方特有の丘の連なる地形に,適当に樺等の林があり,それが紅葉にさしかかっており,大変美しい. 次のプログラムは討論のセブションということで,メインキャンパスに向かう.途中ビジティングセンターで駐車券を発行してもらいキャンパスに入る.広大なキャンパスで駐車は容易かと言うとそうでもなく,土木工学科の建物からかなり離れた駐車場に入れる.工学部の建物はすべて石造りで,屋上には銃口が穿たれ,この学校が軍隊の学校だったと言うなごりを留めている.また土木工学科の建物も接する,普通の陸上競技場が4つは入ろうと書う広い芝生の広場があり,これは演習場(drill Held)であったと書う. この建物の中の,学生の論文のディフ訴ンスなどをする会議室に通された.ここで,われわれの質問に対して答えてくれたが,いままで訪ねてきたいろいろな組織に比べると,ディスカッションは活発とは書えなかった.プレゼンテーションを行ったが,2人のgeo七echnical engineeringの教宮は,ビビッドな反応を示さなかった.また,後に加わった実際にキャリブレーションを行ったProf.K.B、Rojianiも,途中から来てしばらくしてひっこむと言う感じ.得た主な成果は次の通り: キャリブレーションを確率的に行う利点は,従来使われてきた設計法に対してより均一な安全性を付与することが出来ること。実際のキャリブレーションの方法としては,(1)直感によるもの、(2)決定論的な方法により,回帰分析を行って決定するもの.(3)確率統計的な方法によるキャリブレーション(4)上記3つの複合 実際は,(4)が多く,AASHTOの場合もこの複合が用いられた.この場合,ProLDuncanのような,経験のある技術者が討論に参加することが大切と強調していた. また,オリジナルレポートに,このキャリブレーションを行ったappendix Aが含まれていなかったことについては,当時の編集者が,この付録に興味を持つ人は少ないからと,本文から削ってしまったためで,他意はないということだった.その後,問い合わせが多く,たくさんのコピーを郵送するはめになったとも書ってV・た.73騒騒盤1  討論の後は,有名なProf.Mitdlellも一・緒に,大学の中にあるホテルの食堂に行く.この施設は,大学のホテル経営学科が運営しているので,従業員のほとんどは学生で,それは彼らにとって演習になるという.ローストビーフを切ってくれる手付きなどもどかしく,いかにも学生の演習ぽかった.食事は,ビッフェで,サラダ,スープとサンドイッチだったが,かなりおいしいと思った。 昼食後,自由時闘を30分貰い,生協や本屋を覗いてみた.外は天気も快晴でたいへん気持ちがよい.drlll且eklを歩いてみる. 学科長に表敬訪闘をした後,geotechllic乱1f&Cultyが行っている杭の水平歳荷試験の現場を兇に行く.まず,博士過程の学生がやっているという,1)ressurechamberの中で行っている振動式コーンペネトロメターの実験を見にいった.白人のたくましい男の子が,手を泥だらけにして実験をしているのには驚いた.後1年半くらいで研究を終了させたいということだった.また,試験場のうらでは,廃棄物処理場から出る汚水の遮蔽のためのslurry wallの実験の準備をしているのを見たが,これも実大規模で,研究資金が,潤沢であることを伺わせた. 杭の水平載荷試験の現場は,アパラチアの典型的な風景の中を30分近くもドライブしてゆくほど遠くにある.何百ヘクタールあるかしれない演習用農場の角にある.これから,連続的に試験を続けたいと握当者は醤ったが,土地だけは十分に余裕があること請け合いだった. 実験は,キャッブのついた4本一組みのH鋼杭の載荷試験で,このようなものが2組のほか,キャップだけのコンクリートと,単杭2本,があり,互いに反力を取り合いながら試験をしていた.担当者のMr。R.Mokwaが測量やコンクリートの打ち込みなど自前で,学生といっしょにやっているというのが好感が持て,アメリカでこのようなスタイルの研究が続いていることにも驚きを感じた。Mr,R,Mokwaは10年近くの実務経験を積んだ後に大学:に帰ったと書うことだった.現在Prof、Dmc乱nのもとで,博士課程の学生である. トリップから帰ってから,Prof B&rkerにお礼を書い,帰途についた.帰りは行き,よりはるかに畢く,また近く感じた.天気はよく,回りの風景も最高で,5時少し前にR,oanoke空港に無事に到着,車を返却した. United Expτessのワシントンまでは,また18人乗りの小さな飛行機である.飛行機は,時刻どおりワシントン空港に到着し,空港備え付けの電話で空港周辺のホテルをつぎつぎチェックするが,どこも「we aresol(lout.」ということで,最終的に街に近いらしいホテルをとり,そこにタクシーで向かう.タクシーの運転手は,アフガニスタン人で,結構話をする. ホテルは,ArlingtonのClyst田cityというところにあり,結果的にここは市内までメトロで入ることができ,大変便利だった.98/10/21(水曜B) 朝8時にホテルを出て,ワシントンの市内の博物館を見学する.98/10/21(木曜日) 8時にホテルにタクシーを呼ぶ.飛行機に無事に乗り込み,シカゴで忙しい免税店での買い物をすませ,今回の旅行最後のフライトに乗り込む.98/10/22(金曜臼) 日本時間午後3時5分に成田に藩陸.74 C.2.2L=- I ICBO I;;It ) _,A :a)= !'* ,{F (>, Mr.Dr. Le2 ICBO c (?) F t pa) T A)Okawa,2j t,EEI, Ms .Tubbs(f"--]) ,/_t //E::I" Prof. Stewart)Tf"'-(2Tubbs, Mr. Okawa,;i75ssssf __,> . Dr. Lew,1 3 ' 7 ;,Prof .'EEI)Stewart, Ms . Ader, Ms., *'30SHPD} c(T) Tt1)Ht( E > , h,,Ir. Hale,-) ; 3v*C- : _.___ ' *- 4 UC Davis a)(T)' . !(7)cEEI,(2 . >'i ,, ProfHale,76,t >,-) to'V C'/ :1*)Chai, '/z:J+':Prof Chai, lvlr. Hodges ,lvlr R,innne,I)?,/_ 7 :, lvlr. Hodges,+/+ 'i,Mr . - 5 Caltrans f:a)tT )_ 'i; _<- 6 ATC Il)'(2' , Dr. Mualchm DI Abghari, Mr. Ostrom, Mr.Yashinski, 2j t.-7j )(f c ' ,E 1, Dr. Brady,'-'v;j ,77f*i. "SS*,1'<*) 'S ttt .;#SS;,ii*:;.・iilvlr. Hambur'ger,ri+EEI'8 Johns Hopl ms Unrversrty (7) T )/_,.+ 1)'f 7k,+,a)f78c (f)1;1;. Pr'of,, Elling'¥ 'ood,zt)i i , __ '.* 9 Vngmla Polytechmc Instltute and State Umvelsrty'-- _='__.*'- * ' ;"", '; :i:{{I": '*;'Tf:'':i j:; 's'i_I :.:? .: ;..': ( , l 7f'Ci i ,Prof. Barl{er')^j..;_" :'*^:'' ;"f;i;+4 '" s*r ':'(7) j'''s ;i ir:; ''t!;'s (,. .i::j 'Tlii"F " ; : ; $ ; 1;' ('# 'i'lx l/,!' ; :i] ?; : ' i'r;'# - i'-'tS ; ' s #;s '" 'x:s ii!! //;T:'i(fi;!' s_i{;i_;', ・L+L'_ '_,__. = 10 Patton Hali( 7i l- F) ) li c (2j t i79sss,_**Prof . B arker ,IMI'.Mokwa,""v'7t )
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  • タイトル
  • I.WG1(基礎設計)の活動報告
  • 著者
  • わが国の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 1〜80
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58365
  • 内容
  • 1.WG!(基礎設言ヤ)の活動報告1. 活動の概要1.1. はじめに ゼ我が圏の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委蚤会達の検討項目の1つに,基礎設計の動向調査が挙げられている.その具体的{乍業を行うワーキンググループとしてWG1(基礎設謝・〉が設けられ,たo 委員は総勢13名で構成され、表にその活動分担を示す。             蓑一1WG1構成員と活動分撞衣活動分担所属氏名リーダー、取りまとめ(株)白石大石雅彦サブ・り一ダー、文献調査(国外)大成建設(株)堀越研一松浦城太郎(株)日本構造橋梁研究所サブ・リーダー、モデル精度神国政幸(財)鉄道総合技術研究所モデル精度大谷義則文献調査(国外〉ヒロセ(株)(財)鉄道総合技術研究所奥村文直文献調査(国外)カルキ・マダン秋際県立大学文献調査(国外)菊池喜昭運輸省港湾技術研究勝文献調査(国内)神部道郎パシフィックコンサルタンツ(株)文献調査(圏内)田鱒博文東亜建設工業(株)文献調査(國外)萩原敏行酉松建設(株〉文献調査(國夕墾)賓山章一東β本旅客鉄道(株)文献調査(躍内)三宅達夫東洋建設(株)文献調糞(蟹タD1,2。 活動の概要 全体の漸動工程を嚢一圭2に示す。具体的な活動内容は、大きく分けて文献調査、杭のモデル糖度、用語の統一一の3っに分けることができる。表一1,2:WG1(基礎設計〉の活動工程活動項、悶文献調査平成9年度囲麗麟瞳圃謹墜團杭のモデル精度平成10年度平成11年度團謹麗圏醗圏團圏團圏圏國認慶匿圏用語の定義闘騒瓢瓢畷取りまとめ1 1.2.1,、文献調査 平成9年度は、主に国内σ)棊礎設言i基準を調資した。具体的には道路橋示方欝の諜題,鉄道矯における限界状態設認法の理解とその掛拠,建築・港湾の基礎設辞基準の動殉を調齋した。さらに国外における調査すべき文献の抽出を行った。 平成10年度からは、則外の基礎設濁の現状を絶擬することを国的に,畷外の文献調奄を実施した.主な比較項闇は設謝法の概念,地盤粂1艦こ関する・舞皇テ報,地盤定数の扱い,杭の設謝法,載荷試験および地震時の検討方法である。その結果を基準比較褒としてまとめ,各基準の特徴も燗別にまとめた。さらに,海外渡航調奮のために調齋した成果を英訳し,ヒアリングのための質闘事項を抽出した.1、2、2、杭のモデル精度最終年度である平成11年度にはこれまでの成果をまとめるとともに,杭を対象に設讃モデルの精度についても検討した。本検討では砂地盤中の単杭を対象にし,遠心力場における杭の水平載荷試験結果から,正確なp・y関係の評価とモデル化を検討した。さらに,設謝実務で使用されるバイリニア型のp−y関係に著目し,その適用範囲を検討した。また,地盤定数のばらつきに起霞したp’y関係の変動幅を絶握した。1.2.3. 用語の定義ISO2394を参考にし,重要な用語の定義を列挙した。さらに,今後定義をするために検討が必一要な用糞吾を 4挙しノヒ。1.3。おわりに 今後,性態設群を導入した我が国の設群基準を提案するにあたり,圏外の基準を十分に参考にし,耐震設計等の我が翻独自の特魚を提案する基準に盛り込む必要があろう。                                  (文責:大石雅彦)2 2. 基準の比較2、1. はじめに近年,魑際億の進展に伴い,建設技術の分野において煽到際的な整合性を隠1ることが要求されつつある。将来,鍛計基礁は,自團の特定分野を対象としたものは無力となり,園際的な競争力を膚する技術基礁の構築が必須となる。そこで海外設護1法の動向を把握し,國内および海外設瀞法の整備,思想について比較検討を行うこととした。ここでは,國内外の基準を比較して整理し,各基準の特徴をまとめるものとする。2.2. 対象とした墓準22 1 外国基準一覧1) AASHTO:Standard speci負cations 薮)r highway bridges,6th edition,飴SHTO(1996〉.2) AASHTO:LRFD Bridge Design Speci負ca七ions,SI Units2nd Edition,AASHTO(1998〉3)  API RP 2A・LRFD,Recommended practice まbr p1鋤ning,design圭ng a職dconstructln琶fixed offshore platfbrms−Lo段d段nd resistance facもor design,AmericanPetro正e職ml殿sti七ute(1993).・茎) ASCE 20・96:Stalldard gu重delines 圭br t五e design &nd insta11aむion of pilefbundations,ASCE(1996〉.5) ATC32:Improved se圭smlc design cr五tel玉a fbr C段li{bmia bridgesl Provisionalrecom撫en(lations,ApPlied Technolo呂y Council(1996).6〉 Australian Sねndard,AS2玉59−1995:Piling−Design and ins繊11ation,St&ndardsAusもralia(1995〉.7〉 A買stra1圭an Standard,AS2159−Supp王一1996:Pi三圭ng一王)esign and insta1茎ation−Gu呈delines,S毛andards Ausもr&1ia(1996).8〉 Canadian Foundation Manual3rd Edi七ion,Canadian Geotechnical Socie七y(1992).9〉 Eu影ocode1,£NV−19914:B&8is ofdesi琶n and actions o臓structures−Part1,Bas主sof〔lesign,CEN理C250(1993)、三〇〉 Eurocode O,Dra驚ofEN1990:Basisofdesign,CENπC250(1999)、王1〉 Eurocode 7,ENV−1997・1:Geotechnica至design 一峯)art 1,Genera玉rules,C】ヨ】N便C250(王994)。王2) Eurocode7,Draf竜ofEN1990:Basis ofdesign,CENπC250(王999)。13) Eurocode 8,ENV −19984:Design provisions 痴r earthquake resis七ance ofsもructures,CENπC250(1998〉.王4) Intern&綴onεし1Standard至SO2394:Gener&1principles on reliability最)r struc宅ures,   ISO(1998)2、2、1 国内基準一覧、1)道路橋示方書・同解説IV下部構造編,(社)日本道路協会(1997)2)道路橋承方書・岡解説V耐震設言・i・編,(仕)日本道路協会(1997)3)鉄道構造物等設創標準・同解説基礎構造物・抗士摂構造物,鉄道総合技術研究勝編3 (1997)4)鉄道構造物等設欝標準・岡解説耐震設謝,鉄道総合技術研究所編(狙99)5)港湾の施設の技術上の基準・同解説,(投)β本港湾協会(1999)2.3 基準の比較基準の比較表を表・鍋こ示し,各項目における比較概要を以下に示す。2.3.1一般(1) Code,Standard or Manual・Stand&rd:AS2159,AASH孚0,EC7,EC8,鉄道標準,港湾基準・Manua1:Canadian Foundation Manual・Spec :道示IV・V(2)設計体系・限界状櫨設計法:AS2159,EC7,EC8,Can&dian Fou羅datio且Manua1,AASHTO,AP三         RP32,鉄道標準・許容応力度法:AASHTO,道示IV・V,港湾基準 道示では地震規模により2つのレベルに分け、中規模地震(Amax・200呂a1)に鰐しては許容応力度設計法により設計を行ない,大規撲地震(Am&x繍1000gal,2000ga玉〉に対しては限界状態設計法により設謙を行なう。港湾基準では,コンクリート部材に対しては限雰状態設計法を採爾している。 三SO2394も限界状態設書1法の書式で記述されており,國の統一基準は限界状態設計法の書式で記述する二とが必須であると、思われる。(3〉要求性能の有無 目標性能について明確に配述されているのは,ATC32と道承Vである。性能設講を綬定するためには目標性能を荷重の大きさや構造物の重要度に応じて定義する必要がある。今後は,陰標性能と限界状態を関遵づけて性能設議のあり方を検討する必要があると思われる.また,性能設謙となった場合,設計者の裁量と責任を明確にすることが重要と考える。(4)Pεの記述PE(PrG銚slonai Engiaeer)の裁盤と責儀が曙確に記遠されているのはAS2159,ASCE P1しεであった。2.3.2現地調査(遷)必要情報・施工.条件に関する記述がある基準:AS2159,EC7・有機質士,膨張土等の特別な配慮に関する記述がある基準l AS2王59,AASHTO・地盤を分類するための記述がある基童歎EC7,Canadian Foundation Manual,AASHTO,                   API RP32,ASCE P王LE・液状化判定に関する言己述がある基準:EC8, β本の基準は金てに関して記述がある。(2) 必・要な言式験項目外麟の基準で示されているのはAASHTOのみ。日本の基準は全て異体的な記述がある。4 「邸瞭朋擢田旦口鳳oo①−檸鎌瞳剃賦羅e麟健二緊e鋳臨噛Il l踊”響ぐ1廼s爆詣韻弊齢優嵌紙薗貿誕卿錦瀞蟄e■ぐ 灘#釦槍倒脚瞭攣凝蟹剛轡 e申刃辱疎 鰹麺臨煮択瞳昔v鵬嚢糾鰹⊃懸難i   。挿駆e轟羅⋮⋮1難鑑贈諏華響纈哩旺《e(躍遇蔭申勘咽側遷藁邸G駆 欄舘一漁坦坦摯螢劇併鰍理製 繭ド 揮巳刈 けo ・羅馨難奪坦e⋮EE器  量鴬署麟Su戚餌ゆ難領壌畷P≦壌御os彪満6麟α,s榴輿  執  鵯毅団騨麟麟︸λ5緊1噛噸 恒褻雄蜂5遇抽申刃藪搾e眼悼ゆ卜司鎌雌濾握とマq”麟尉榊 奥鵡題e誰コo遡餓︶﹂簾倒繋縄蔽鍍蠣黛露繹e擁蟹⊥⋮か心 Aほ奮翼コ[ 邸箪o臨¢oの紘雑s 申心 簾揮 e瞬m 悼s潔沮煽 四.蛍 演廉雌 肝 郭志 蟹 齢 尉麟 藻 匿 黙腿賭.E飛5叢小_}畿阜孫脳 馨添騨箪郎臨κ 鰻II I撃蕪念響」 渥ト’鍵灘o窃薯    毛 昆 登s>茎魏縫濤∈贈    ㎝橘 毎詫鰹e峻鉱き禦螺四翁騒)載捜轡V」士寝ぐ#釈挿掬詔鵡   墓勾 の3。。    』 仲 お05や  劇。燃 切  書招噛為β瞬籔⋮多1   (  確鶉   ’【三  製〉レき励択oゆ轟挿翼芝e報⋮きき鐸騨騨触コ働顛︸⇒篠個駆韻蓮璽刃鮒麺器輝 G ・ 自自  糊述曜磁)馴ト漫灘軽ゆo切Eoo捜・=s撃耗縣⊥1⊃心,、n ・饗麟陶 ②展だ鰯鐸§器唇巽o o⋮⋮﹃旨o甑Q壽蟻喜難11’聖III 旨5巨ぢ切。宅e審か鍍慨  即騨騰甑口e軌》、#》1⋮⋮婿諏「\鐸菌e猶eぐ南’鐸uK姻細 臼粂嶺蛍禦鯉麟撫鮨興節麗鱒誌霧羅轟〔_)設Ill の  o二鱒レ猶越#掬卜堰β美⇒離ω賀駆   碧国諺8 コ2 鵬 旧 旨r』一羅仔 建霧美幾↑1閣調蒙瓢鯨畷君講8己晦i儒  鄭 肺濃 濃価  騨  融   e  魑III〇 一    〇』o自ハー 島讐 o o o【跨曇ゆ価蟹箱櫛o偶仁の︵VJ縛溺心㎎麺密寧堆霜畔鰍鍾曾籍伽 3逗 諏ρ⋮1﹃⋮EI」k薩旋ノ 」鍵  冨剛甑φ臼3Pゆ簿d畷瓢eゆ〆’ノト暴拘鴎蝋ツ蘇㈲rn〆’唄α9ぢ︵葬諸e擢  》論  2→ρて蝉暗(鰍沁…麺翼$騨絢。 霜噸冨覇二一》》III蓑嚢毒縣舞鯉聴β翌ヨ偲鑛建糠 顯巨鱗E馨誘b旨爆9一瀞蜘曜︶切qo ≧聲魂鞭綴}e論きIIの㎝ゆ一m窪沼︻⑩ε翌貰σo匡Eコε、套Σ恥聴召階2の篇韻eくコ︵繕一の⇒︵のQ氏︵oZくトのピ の E澱 コの頃①ゆ一のトヘ添ムKー矢 E 器 竪 o コ  切’    駅      凄  豪麟嵩侭綴二,麺ゆ⑳=慧甥ユ§く・鐸薦1脚鄭e£臆球脳繰曝黎鰹ヌ鐸麓8蝦1⋮⋮管滞喉掬R難曄験Ill﹃﹃1彊鳳謹鯉3ざ縫蜘零無P轟細畑P賦ユマ舘」お鞭』懸R旺3旺翻単縄試碧繍o ’ ムKふふrくふh眠慶拳︽母暗琶拳紅蓑1翻へ硲釦×国篇Zく﹀々肇鐸切≧曝トノ灘於恥Nワ7Il⋮5講嬢uり宰瞭凪伽琶爵m鵬噸亨細壌轟δ豊麺拘噂電温暇妬⊃細¢ ,お爵3悔う90鎌鎖泌黒鎖摯製劉冨べ>個騨算隈葡懸揖燦95u。鯛彦§網eユ透無8『5匪δ臨Ih毘“とゆ瓢 籔蒙灘賦脚ei圃π2中珊“溢縫灘郵彊■面 嘲o餐  −  o  o  ね  嶋  ”  く7唇軸轟胃z熟  o,⋮多﹃o℃Doo頃No↑\z山o罎饅く 誌麺幾螺エ諏漁ゆ一 図 ト。軸余頃Kヒ罵爆 4趣り幻頑働13叔鰍 握確蓼蕪曲P趨醗§ 馨垂継襲漣わ 曜3鯉尽額想9E﹃1︻﹃1卜o唱oos”山くタローm賎婁驕 巷  挿  躍    2 ヤ鼠SG設侵騨・η050E旨ぢ銀嚢七邸α輿十幅隠験お飴鰹蒲寒念 簾る 脚 ゆ   礁爆 旺 赫   榔製 姻 艘   ㌣螂礫謎轍囲揖.奪誌話.叢e誤垢撫質巳ゆ書鰹伽o個繰,悩層』琶麟郷麗電塒嵩盟蛍漏鯨鰹oりNoト2田o難1▽qゆ韓難舞錘ぐのの一のo”oり艶コu謀豪e 噸鐙素H侵馨鴇和爆騰母駆製ゆ卑♀ゆ霜む”甑肖姻据騨.濃㍍s諸絹s碧瞥鴫離畷羅騰鰭擾鴎鰹4、驕晒ee鐸禦囎蝿擦眠仲e瞭伝劇慧胡晦照醗州  弓淑癖羅蝋の9噂。8。婚遡癒 麟お三1ぐ⊃蕊ユ32ε切2鳴∈⊇篇賓遍﹄鵠認oの遽蟹55巴踊蕪藝難1巽旧四の2麗爬 o誘二鴛鍾翌賦3想縄副臨 マ 召 【 ε の\ d 鳩 o Qへ』く難灘萄ぎ 』 解議雲H高欝ヂ舗毯置雌9屑σ翼℃醤鐸蝿昌鰍§馨2践ツ臨、漏建。翁,、ゆヤ紳牧並褻湘3認B廼o艇↑鳳麟劉漏鯨座難難曇N q ゆ9蟹驚1慧」綱」・』≡。騙E魏羅癖蝉難器      麺§⋮⋮9.鴫け53君驚コ︻邸眠一讐琶芝ロo笛碧にコp臨竃もo管60妹ト醤苗δo切驚9塁ぶ080⑪離.聾η邸麟mo二〇》 も 儲め篇田属2際篇口90口ψ℃︻郎ひ曇器o騒爲 §羅触昭3 旨父5紗融恥レP侶レ冥灸義い豪鱗漉挿ρ二麺忙9締租種倒i懸  藷 1謀璽P財E凶鵜②で望口£030の〇二廼︾彊増紹密s露淫鵡挿蠕   盤講蕪慧1旧細醤ゆ石⊆9諸5繹甥眠悼鷹鐵いタ 噂ρ石    も蕊顛な胆旺細斜遇題網揮き腐暫5 抵槙係数と設定振拠キヤリブレーンヨンがメインー例として鞭v舳o伯田0》が算串した構造物別グ葭一}  ㎜  一一  一  一一   一   一バルな安禽皐(終局〉になるように嵐質定数を変駕させすりあわせを行った表をあげている,(PP.箋45)強度低減係数の変更の自由度設計手法や壇盤鯛査や蔵荷試験の回数 戴荷試験の数や試駿紹果の取り方(平均などでよ鰻短,下霞顛を標常可能な条件 殖か下鰻値か)によって億数が変わる。(但し紬象的)を配戴(P.柄表の殖は握案のみ一>毒刀ウ内口一  一  『杭の種頚一  一  一一  }  ㎜}  ㎜  ㎜㎜  ㎜  ㎜木杭,ブレキャストコンクリート杭,フレストレスとコンクリート杭,鋼杭.縫裂鑛杭,場所うち杭.擁底杭蟻杭の設計支持力・Bea闘gC3pa磁yという宮粟を硬罵して設計へのアブ“一チは以下に基 く.おらずUkim己te geoヒeqhnl田15tr巳“帥と ・解撰や飽の経験に紺して台媛性のあるいう言葉が使用されている.静的獄験結銀、静的試験によって確認さ・其体的な式は一切承されていないれた解桁年法.静的試験によって確認さ・支持力の算定に燦しては,杭の種類,拝 れた動的試験結巣。設方法,地盤の種類および影饗を与える ・単杭の極限支持力を算定する繰、付近飽の要菌を考慮しなければならないの杭への悪{い影響の可能性も脅感す(9.18)沈下計笄砂地鍵および粘土地盤に分かれて単杭の支持力計算式がでている、(卯283)一  一  一るq参考文献が管不に紹介されている程度準杭、群杭影響を考億して算定する・ves蓼o(1970.77)の経験的な方法,・PouIO謁dav毒S(罪980)の弾性舗,一  一  一・Govle&Reese(組66)のLoa6−Tr韻s穿er幣ethodが記載(PP、301−305)水平変位の検討一  一  }地盤慰性や変位レペルによるその変{ヒ、・M3t[oc晒rees巳(1960)の土と杭の橿対副鉄単杭の麹げ謝懐、よ部構造との接合状溌、群杭影響、荷重の繰弓返し等を奢慮し・Pd。5&David(198G}の弾挫講,P−vcurVB比、外力から変位を計算する方法,て検討行う一  『  一m巳thod(matIo鳶k1970、蜘繍i50n&σNellI,圭984,GaZlo&iu&O’握eliI,箋984など))のバネモデルが記蔵.(PP312−320}静的閤題に対ずる水平地盤反力係数水平地盤茂力係数については・Terzaghi(1955》,一   一   一一  ㎜  ㎜一   一    一一  一  一一  一  『㎝  一  一’D己v据550B(雀9フG),rowe(1956)が記載.(PP312−315)群杭の股計設計の基本群杭の支持力他に方法がない場合には、耶旧(プロツクと 群航としては漏つの破壊メカニズムを考しての支袴力,飼々の支持力の欝秘慮する=単杭としての破壊と群杭ブロック(P、雪8)としての敲壊・一   一   一群杭効果取小杭翻考慮する必要が書かれているが方法が書かれていない(P.鋤一  『  一支持力については才一ストラリアと同極,沈一般的には、群杭のブロックを大掻一本杭として支締力を算定する。但し、接合する上部構造の爾性.耐力等をあらわす悦質も考慮する必要。下については,VeSIG(197④の方法,・Meyerho礁970〕の方法(砂),酢τerzaghl&Peck(1駐67)の方法(粘土}があげられ,一般飽にぱP。ui。5&da)15(1980)の方法を簾いている.(悶306−308)参考文献としてPouios&David(1980瓦Ranごo!ph(韮98筆),EI『  ㎜  ㎜S盤a研oubya貧d Nav3k(1985),S暴at8&Nov己k(】980}相互作用を考慮した解 でその影響を検 使用限雰伏態や極限限暴状離の沈下量討しない場合は.摩擦雛の場合,杭径の はよ部構邉の設齢よの沈下や不筒沈下2,5倍以下の間隔は叢奨していない。の限界による。一  ㎜  ㎜一  一  一心  一  ㎜一謄  一  一一   一   一『  }  ㎜一  『  }㎜  一  一一  一  一β、19}キャッ7の麦持カヘの寄 キャッブが地盤に接している場台には与群杭の影響による脳eoし1鴨Vo痴calS㎏os5キャップの効果を考慮して支持力を算定 の滅少に儲う杭厨面抵拭の減少を考慮しなけしてもよい 他に方法がない場含の支捲 ればならない。また、引張り荷壕の繰り返しによる弓港痘き婚拡の減少を鍛た黛件で蔵荷試力算定の考え方が文章で記載されてい譲精果との辻鮫によって確認するが磁要る.(費.19)沈下御魚杭くパイルドラフト 使用性と強度の条件を溝罵する場金に認められる.基礎)の扱い負の摩擦力の算定必要に確じて考感する必要が暑かれているが方法が書かれていないUp膿と同緑の数骸.手法は日本と問様,先端抵抗と軸抵抗を足しあわせた抵按が死荷重とNegatlve蓑rict据onの合計と釣サ含ったところがN時alPlan。.(即、294−297)地盤の膨張の影饗必要織簿じて考慮する必要が妥かれているが方法が書かれていない一  卿停  ㎜『  一  }沈下計算一  一  一一   一   一一  一  一一  一  一一   一   一一   一   一一   一   ㎜一  一  一㎜  ㎜  ㎜一   一   一砂塘蟹.VaSlc(1970},縦everhof(1976),粘土地盤=Yeαaghi&Peck(1967}の方決等(葬P.3G6−309}氷畢変位の検討石嚴に打設された杭の設計支持力の爵甑参考文献を挙げている程度群杭効果の舗文参田先端支携についてはブレッシャーメータ試験結果の利用.譲ア強度の和罵(し認冊vi&Roy,得7け.シャフトについては縫orvat甕819829,horv畿h etal(零983),Rowe&Am芝5■ge〔3984),再麿のγoヒ8[の支持についてはpeils&TumeKヨ979)(PP、320−330}各部材の照置載荷訟験造細霞一般静的載荷醸験昭青項目一   一   一一  一  }一  一  一一  一  一照査方法一   一   一→  ㎜  }㎜  }  }一   一   一一   一   一『  }  ㎜}  『  ㎜一   一   一一   一   一}  }  }}  一  }試験の種顎下記の試験が詳継に規定されているがど ・AXI31Pileしo巳dTe5しSuggestedれを選ぶかという判断規準は記載されて Met§ods.ASTMGeot巳戚nlc轟1Te語ngいないJo嚇r醸,J即餌985による;載荷時悶、荷甲LRv鴨me帆aしSu5惚覗4しo誕Te獣(蝿Ll 重サイクル、荷重段階ξ訊よ杭の変位挙・Qロrck陥旧t邑旧edIo3dYe戯(QML)’Consta醜Rate ofPenetratIo員Test動、クリープ.蓼ノバウンドに関する結稔出せるよう齢濾を行う。(C即}・一般的に弓iき抜き試験は極隈までかける、荷壁∼淀下関係の鰍t田poiat旧nは行わない・静的試験によってC81敵撫oηされた動的試験載荷すべc荷重条件の規 D目51解Actron E晩c匙の1SO%。一般的定一   一   一ASτMD一葦;43(貫入λASTMD−36B§(引き抜き),ASTMD−3956(水平},7っの載荷方法右ある.(βP35ト35ω一   一   一Inw巳爬就aξSusta偲dしo己dτest(【SLJ・Q鰭lck吊a瓶a罵nedioadγe5t〈QMし}・ConstantRato orPεnetr碑onτ邸t(GRP}D磯即ioadの2借もしくは霰壊する蔀で試験杭の地盤は詳しく鯛査する。に,PCSlgn Serv垂oeabliltyLo轟dは,一  一  一DeSlgnAc肋n駈ectの75%q(P45−48)載荷畝験で満たされるべき 押し込み試験の場合は,几の変位鑑で競 鼠験のみの穣か本杭の試験か、るいは条侍定されている.杭径との琵率ではなく.興 その数は地盤条件.上部撫遣の地盤工体的な変位景で規定.ただし,別竣条件 学的力乎ゴリ、似た条件での参考資料、基を設是した場合はそれが優先される礎に鈍う杭本数やその種類等によつて決(P47}試験の指揮具体的な詑述はASTM.ここでは記述なし一   一   一まる(だれがウ)。杭の載荷試験は.PEの揺揮のもとで実施 獄験轍審湾容は記述されている。The seIeGt据on ofthotestpile55ho聴ldbeされなければならない(9.491一   一   一m3deb〉宅heεngI爬e汀csponSlblefor臣e由srg霞,猟6s蜘ctronshould籍em3dεon thebaSIS Gf面servedi窃st31iat翠onbe卜av藍o瓢PEの記述はない。(即352)動的載荷試験位置付け支持力の推定や婁入逡抗の分布性状,打殴中の杭の状態のモニタリング.必要ハンマーの検討,波動解桁の建数の確認,櫨の打撃性を検討した際の鰻建の確認,健禽儀の評緬などを目的(費.481試験の種類再打撃試験(P、48)試験の櫓揮杭の載葎試験は,PEの指揮のもとで璽施試験の種類塵Inじre爪ent31Sustame6LoadT巳5雌Sし〉されなければならない(P,47)①水平載荷試騒勤的試験結果の和罵粂件3適切な地盤調いるいは1罧dic8torofCo轟51steBov(品質管理つ,としても利馬できる。一  一  一一  一  一㎝  ㎜  一㎜  一  }水平試験は極限まで行わなくって惣よい載荷試駿で満たされるべ冨 異体的な変位撮で規是ただし.別塗条侮を設定した場台はそれ条件が優先される.(p,46−47》㎜  ㎜  ㎜一   一   一・Invreme轟回Susta繊巳d Loadτest(ISLl一  『  ㎜0鰍即lo語の2搭もしくは破壊するまでD巳SIg跨Act峯on E挽cヒの葦2G56〔P、45)定Dy陥mlc Coneρe肥tratio酸estのみ載って動釣試験はWeakP舶を見つけるためある(P.46)聾得すべき荷重条件の斌磁震設計に対応した動的戴荷試験の窺萱の実施、似た地盤で間様な杭(径・長を 定無し含む,の静的試験結菓によるCalbr痴on。一   一   一一  『  一一  一  『一  }  『反力杭との鐙離IOD、変位母の規定ぱない 親“』」u献ヱ…1111………1……11§11111……11麟旨o口8………11樽…『11の卜甜驚暇鱒鐸…e誕︷1頃“ハ埠騒極翻 響魑響 麟載薄碧旺尼】避G爬曝罪樫痩週e剰s eむ劉二翼麟謬彼躍 嚥網聚擁 据廻摯闘揮冨翻産5蕪ヤ︸e臨塔碧蝿壌寝蔵瞑︽欝e彰坦おゆ価価サ︸⊥血個 紀鍋 無響ゆ瀞鴎麗ゆ爆翻婬紋爬猶鍛繹e譲G払釈ゆ畢ご麟篇嫁噸蝉輿擬騰贈e駆艘題製㎝晃駅瓢麗瞬旧㈱e艇隠5緊⊃麟 e口断薗伸s麟牒1⋮︸改轄鵬.港愚脚韻ニドo仲M ㈹擢挿蝿嗣︾載種材榊塾週暇照ひ¢鐸爆劇e詔ゴ侭 ¥喚訳遷”IIヨD OD9のも蝿III畳  =⋮﹃19 望II⋮亀 閃窃蹴橘 脇躊 珍冒密ρ 麟卜 儲お潅ト’ 築顯8 α倒奎.齪郡  ㎝選3騨 コσ湘’一   一1 榊IIIIIlぢ蒙s描9解製§lIu ㊤暉藝時垣恥豊 鄭  霞IJ⋮4%醗ρに u絶ギ{〔嶺ρ霧租樋 環5尋3レ#杓瞬心o嶋勾受刃駁8仲β←図掬へ」瀬押o )ξ灘麟》題碍Pゆ5P #杓綴蘭圏彊囲咽例屡1く︳目> 戚Φ結一紳麟結箆箕揮↑瞬轟s碍繹拘e幅州頗轍eノ山ゆ﹂廼態一藻9綱驚s麟t訟鰹嵯111解即鳶。璃劉1………け調麟揺摯11鴇諏η類択鐵ヒム﹃を感↑悶鵠嗣噸1爆風鞍刃ρ脳驕濫e燭課導繋e型馨e「旨IJ4的りト鶴91鰍お睡鞍 榎跳塁£り 坦晶o糟o翁で3齪ぐ鴎繹.麟麗e、郭爵壌齪ロロ刺名鴇ご樽質Kβ鞭>腐﹂へ鰯卜巳週須豚H伽瑠鱗鍾漉賦坦4皿ε縄o  蟹佃螂eo.≧詔の罵oのo噸K燈『削1 即牽II I叫9心一で鳳⋮7E導痩話凍ゆL」志聾麹E﹃﹃畑葺∼o酬禽謎馨繋ム溜⋮﹃﹁鐸uロ  ⑳帰しIIξ﹃﹃1﹃﹃しIIしII亀⋮⋮、1⋮s薩・・輿 繋 登ユ腿 釈 罰’ 恥鰯 樹 ヒゼ)エζ ) ユ榊臨^ 輝x霧η爆購曝IIIIIIひ摂In卿1ト訟農蘇遡識臨題岡麟コ十る} 一#輿纒蔚亀 〔 囲_ 蝦Po”雲以喚溜漣癒豚之oら畿e調左盤碧窃鳶v榎疇臨ゆ妬巨o随只︵e哩曝三封3e艘碧縦即網o喚マK^1塁、へぐふ轟5轟朗蝦異  譲磐畏⇒懐鞍u叶欝卜3霞緊蘭綻く書践8‘り鷹3}_醸需廉回健欝 コ校挿奉且議驚器欝III誌2魏跳一IIIqNぜeo自コz讐鰐講盟曜s輿遡麟轟鳥き。簾鴇⋮き ⋮§iIlIIIII⋮I l蕪繋題曇雛器難難1嵩︾報ゆニレ#灸灸ρ︾ゆ︽に廼︶畢喚や^捻8ドー註#二食凝, ︶  q騰6遷剛曝咽終eP墨諏恥8,廻↑1ロR、、、 離》。艇腋即℃    蘭     の7 表一1.2基聖辻較表USA杭基礎の設計と施工rmprov巳dSelm…oDεs輩gnC蜘naforC諦om田8ridges.Prov蓼s塗oβaiReqomme癖dat翠OR5一般圭準の 成団揮GDde,Standard or蜘RuaIStおnd邑rdSp巳ci5catIoπA liedTec卜olo Comcil(ATC)A鵡enoan P巳けoleumInstit凱eProv据sro糞ai Reoo阻m2nd設tlonsDes輩gnC跨t巳陥,CodeandStanda眺鵤載あり。一般的な特質の配載であり、責Poiicvの記載の有無とその擶要,Scope㎜  一  一設恭捧系限界状愚設恭法(L殺F9〉と許容曜力度APIRP32AYC32AAS縛丁0AASHTO一   一   一姓能設計法銭は負わない。G顧deilnes有=雷葉の定義も含め.第1章で記述利用者が土質・基礎に関する十分な知繊を晒n奪mum Rc嘆盤lremo臓雛持つことが前腱阻界状雛設計法(WSD20thedを8ase)部分安呂畢の定義、許容縮力設計法か限界状態殴言全法かについてははっき号しない(WSD)解定年限界状態設言牽法を導入した時期規準の対象とする構遣物ASCEPiしEASCE STANDARD GUのELINES199619961994遵路橋スパン50G硅以よ以下この列でカリフォルニアの全ての揺梁の尉震設融1駐93FixedOff5卜or巳Piatform5は、しRFDの説明性能要求の有無とその摂要『  }  ㎜垂9971器3S鷺 IcmenU一竈997性能は2つの規範によって規建される・地震礁後の構造物のサービスレベル}  ㎜  ㎜この垂雛重は抗基礎のみ、対象の構造物についてぱ記述なし㎜  …  ㎜一   一   一・物理的摂傷の穫度(痩簸性}規準の主な使い灘B雇9εEng旧eer5Ca辻ran5(CaIirom雁D巳P日rt旧etTr照5porta匙lon)De5奪即er5.Ope識or5,Manu汐acturers,[窮tεηdedforロsεbvprofes5}Q胴iper50憾ofs叩piie鷹翻dCons蜘ctoer5su既眉6ntcompontencvtOgva麺日tetheessenoe醗d limi賦lonsor窃e provr5毒OBSco賊O旧edi醗heg縫ideilne節dwhowi翻accep駄herespons奮briiヒvforth聞ppIioat鵬ofthematerldpr駐5entedP∈の取り鍛いAIIworkcOv2re曲vthegUldei旧e曲o購ldbe毬nderthεdlreGt垂on oねPEhavmgcurreoヒexper馨enceandqua朋cat…O麗r昌P!Ie㎜  ㎜  ㎜一  一  一一   一   一fo睡n戯lo癖脚ctlce轟ndhaV旧gava!iごPElIce鷺se田theboa!ltv》vheretめepiIesaretoわe旧5talled.現地胴査全体ぺ一ジ数地盤条件に関する必要情報215685(室是 含む,地盤条件層厚、柱状図の作成に必要なSEC.A4.得Sit巳IBvestl呂ation−Foロndaヒlonsに記戴。轟報、畿径の鯛査を溝翻することも認める。また、特殊な取》扱いを要する条件を列挙している。有機質よ、膨張土篤28274(q一倉む)現堀の工軸的夢衝や地聲調嚢ぱGeoteGhn畢G虚En呂旧eer(a戯yreglsterεdP葛1、魯蝕安皇と経済的な設計のために種種 CIVIi、wrthexper輩e舜cee aロd tr登旧殿91n sol[のよ題とそれらに射諾する物現的工常的警 照eoha羅!csand巳ar餓5“enc¢)のSuperVr310性を竃義するため管う。に基づく。地盤ヱ学設齢Gnte閥の決定のた2.S已abottoms雛vws;Gεqphv5星qaIdotaの め、以下の環場情報取り込む具体的配載あり。3.Soiil轟vestlga宅lonandtεstmg具体的方法の記戴なし。Piie−suppo融臨馳cヒurerこ必要な情報を与える。一   一   一・ボー》ング・テストビツト・コーンヅローヅ’Sub盟rfac35邑mpIi騒9・現場や室掬試験・eng鵬erの釦d解me烈こよって近所の地聲情載を含むその地の情報・ほかの現場憐報必要な訊験項目要求性能単位体積重鍛、せん断強度、圧縮強度、圧縮性㎜  ㎜  一㎜  ㎜  ㎜一  『   …一   皿   一㎜  ㎜  ㎜・磯能評価嗣地震動性能の置?懸方法・著通の橋梁(修復可能な損慨)・婁要な橋梁(最小の狽傷}一   一   一・安全性評緬絹地震動・普通の橋梁(重大な撮傷}・重要な橋梁(峰復町能な播梁〉限界賦態検討が必要な限界状態・終薦強度問上一   一   一・使用性(強度・変形)〔四.65LL&6朋し〉・Red降劇a資cy〈冗長性)一   一    一・繰返し荷重、地震、SG。楓Pi脚9荷重・安全姓評価地震.C母ltran5が発生騒穴 死荷埜、風、波、潮流、地蔵、A。cid2nt31地震(MC鴎として決定的に建義したもの ba6s荷婁の種頚で,橋梁の供絹期腿中の発嵐確寧ぱ小さしogall〉adoptodB纏lldi薩ECod¢sorASCE7一窪55ho纏rdbe糠sed Tothese5erv輩oe Io融d5.t舞e窒o縫OWlngsho廿!dbeadded35霞ppll開blε=い“一Hvdrostat濫c up膿・機能評癒地震二揺梁の奔命中の霧超過確準がある合現的な数値(約6的ωをもつ一負の摩擦(欝)地震として定義されている.一Fili oro匙heroverb纏rden ors目ro勧rge I照ds一風,地震.水圧、波,等によるフk平荷重一杭あるいはfoo加gの霞重一    一   一一Upii蟹Da65唇romswellingorexpendingSOli5一lmpect一地震荷重一L田dsd鴨tGaqcenいqty一Anvothe甲ert旧e口tload5部分安全係数臼・地聾のばらつき、地盤強度の憶頼性、構造の長命、環境の影響、荷璽度の信頼性による荷重毎に係数あサ.荷重係数とその根撫㎜  一  一一   一   一部分安会係数F2杭類、膳工法、現場管遷、杭体健全性確認による・荷重についてはSECGとCO漏椛NTARy、C荷重の組み合わせに詳綱に記載。・静的・繰り返し・過渡的荷重に対して設計。・GravitvしoadsDeadLoads l,2,し1)eLo3d5黍,2。・風・波・流乳については詳細な記載。心  }   }一    一    一怖cenglncershouidoonsider訓badsao繍go叩碧esandshouid旧vest雛9欲e出ecombi轟at璋on G臼oad5th曇tG隷n actconc瞭eBdV旧pro山CI召gmaXI剛mb駐dsWhene×ヒremow網,waveoroar撫甲akelo甜sa肥oonc憾蟹ed,amncτεa5巳mdo5嘱“・地震荷重=Comm2n勧vに詳述、地震活動 sしres5聖5pe職sslbleforallowable5ヒre騨5の地域別評億、強度とDucti!ltvの要求。・絵み立てと設麗時の荷重。de5星呂no得ly.NosuchmGreaseshoロ1ごbepe㎜lttedfor5幡Gt懸resw量零05edes塵呂n拒S・Aocidenta匡oad5controlledbv w振跨d,5e=5田lcorwave forcesact旧galoneor殿combinat蓼o鈴withde愚dlo甜s設計一般便絹材料コンクリート鉄筋σGk28G麹9〆cm2(m葦mmum}S蹴1,Co睡crctβ(AG1318参照},鉄筋,G3m鰍一  一  }一  一  ㎜㎜  }  ㎜一   一   一Gro縫t(S董CB参照)σ 2800k/cm2(mnmu口降)一   一   一喉の輯蹴は抵抗揺蜘中}を簸鳳環境条 PEが支持潜や支持力に考慮でcない層(例地盤定数の扱いえば純F、液状化漕等)を確認・決定する。地一   一   一一  →  『仲によ弓数甑が禾されている。盤条{牛によって杭σ)静的抵鑓の詳幅・鰭将・特殊土く炭酸塩土、火由性砂、高鋭敏土〉を行う。には適吊しない。・土の分類によ》各種係致が匿安として設定されており.地盤性状によって特別な璽内試駿や現場試駿を行う。・現位置コーン誠験、高品質擦取土の強渡試験、摸型実験、杭の打撃試験ぱ有効であるとのみ記されている。几係数と設定楓強度低滅係数の変更の§由度一  一  一㎜  ㎜  ㎜タ ブによる一璽 数( 匡”RのExtre飢e enVlronmen惣I conditbn5で一  一  ㎜部分安全係数の骸はM醸m灘のみ、リスク幹E=α8、ope献旧ge醐r。膠配蘭iCORdltiORS レベルの静傾による甑はP琉が決められる;一  一  一㎜  ㎜  一で伽・07。地鰹鍍によ横局強度の変化 地盤調査を含む広い観囲の霞宙度を考颪杭の種類単杭の設計打ち込み抗、場所打ち杭、また、摩擦杭、支持携および、碕方を考慮するものP薩6fσ購Rdatめns(D翼venp薩es,D醸leごan酵一   一   一Groutedp郡es,8el!edpiiBS},Sha雁ow向鵬dat峯o薦Uiヒimateむeanηgca舞a¢雛ty,uiヒimat陣uIioじヒ支持力oagac脚.祐儀土・罪粘難土について鉛直・}  一   一Evalロit罷o口ofthecapac輩t〉ofaS旧蜘㈱臨oロ[曲epe産o㎜edUS旧gbびdtests,蟷t笛cnalv5甕5c5.dv嚴a騨じtest振璽即daa日ivses,Gr水平支持力に関して欝細に支鋳力式を記敢・解説。岩での先端支持力は岩の三軸せ referablyaCD幡ina匙lon臣ereo[ん断強度及び青波探査に基づく憲切な支持力係教から決定すべきであるが、9脳%をoo一  一  一一  一  一超えるべきではない(p.68L⇔、De51gnsヒatlca網GvclicI。6dlng5(?}rこよ》最大抵航一変位を決定すべき(叩.68Rし一69LU).Uitlm巳te[ateralbeamgc印弓。ky:支持力式認戴。式中の係数は推奨磁あり(帥.71導3しU)。 沈下計算弾性計算(Ves霧o1977あるいはPouIo5and DaVI519B①一   一   一記載なし。破嬢萄重(F論reL。adlの定義での記遮程軸荷重伝達:催頼できる基準がない場金の蝶奨の杭変位と地盤反力(勤員健蒲力》の度紀敢(即.69LM)。先端荷重一変位関係.水平変位の検討一   一   一㎜  ㎜  ㎜一   一   一㎜  ㎜  ㎜静的問題に対する水平地磐反力係数蓉慮する必要が記戴されている。具体的ま方法の詑述はない.粘土=P−y関係は睾内での葬俳水圧縮試験における最大応力の匡/5のときのひずみで求められる挺奨翻係あり。よ都構遣許容水箪変位によって辞価された工学的論理によって検討を行う㎜   一  一砂;鑑奨P−y関係式あり(PP.71Rし一73田)。群杭の設計設計の基本→  ㎜  一一   一   一杭醐隔が杭颪径の8倍の場合には群杭効果 圧纏荷重の場含は糖土地盤あるいは杭間隔は杭後の3倍以内である時のみ検討が必を勇慮しな締ればならないかもしれない.要単杭の支持力の『’和。1ガド鍛は単杭の受ける平均荷重による場合より大きくなるとのみ鵡載(叩.7鼠M}。ホ平変位と杭悶の荷重群杭の支持力㎜   一   一一   ㎜    ㎜粘よ地嬢の場含摩擦抗を用いる群杭の設計荷重はブロックとしての極阻支持力の50%を超えてはならない.群杭の極限支持力分布は抗頭部の薩定条件、先端支持条件. は単杭極眼支持力の誰を超えてはならな杭餌隔、貫入深さ/杭芭径、土と杭の棺対 い自貝粧、群のサ法、深さに伴う土のせん断強度と剛性の変化に影響受骨る(叩.73しLl。考慮する必要が書かれている。異体的な方群雛効果}  一  一最小杭間一  ㎜  }一  一  一『  一  一一   一    一キャッツの叉持カヘの寄一   一   一一  一  一『  一  一}  ㎜  ㎜一  一  一㎜  憎階  一㎜  心  ㎜㎜  ㎜  }一の 1力の儒。一  一  一心  }  一㎜  ㎜  ㎜一  ㎜  ㎜地盤の衝張の影響一  一  一㎜  一  一}  一  一沈下抑止杭(バイルドラフト基礎)の鍛い水平’位の検畳・各部材の照査一  ㎜  ㎜群杭の洗下景が上鄙構造の計脊乾囲を超沈下計算岩盤に打設された杭の設器一   一   一法の紀載はない。一  }  一一   一   一一   一   一『  一  一一   一   一一   一   一一   一   一えてはならない一   一    一岩での先端叉持力は岩の三軸せん断強度及び奮波探査に碁づく適切な支携力係数か支携力の評衝一   一  }一  『  一一  一  一㎜  酬曽  一}  ㎜  ㎜ら決足すべきであるが、9.8MP3を超えるべきではない(“憩の鋼管杭=引張り.圧縮・座屈、騰げ.撮じり・照査贋還せん断あるいは静水無およびこれらの組み一   一   一合わせ(搏.49一.53Lし}。蒋重係数を適肱照資方法・弾性わeam一。。1踊・として杭をモデル化し、㎜  ㎜  ㎜一   一   一簿力計算において二次モーメントを考雁す一   一   一べき。熈鷺式あもんASTMおよびAPIにより仕裸と毎級の規定あ構造緬目載荷試験一般静的戴碕試験試験の種頚一    皿    一心  ㎜  ㎜一   一    一}  ㎜  ㎜}  一   一り(即.麗RL門83}。敢荷試験の紀敢なし。㎜  一  ㎜樺し込み静的載蕎試験漁$TMOれ43引き抜き静的戴荷試験=ASTMD3689静的麺象的な紀敢(Pβ、1§3R舗一Commentar〉}。A$TM参窯P鮒ormance FactorがO.8㎜  ㎜  ㎜試験によって勤的試験をC召libr認onする試験の設計や試験.旧果のlnterpreta㈹資はGeotechnicaIE轟9鵬erの孚1飯による。載荷ずべき碕重条鉢の規定一     一騨牌  ㎜  ㎜一   一   一一   一   一一  一  一一   一   一一   一   一一  一  一一   一   一τhe離m§巳rstat峯ct巳5t5肥ce55ar〉can be載荷試験で満たされるべき条件恥rpil栃testod In OG期pross毒onWlthOuし試験の指揮動的載荷試験reduce誌v廿tiliZlng dynam甕戯est5.faiiロreoccロmn呂.耽E翼91ner(鉾E)s短構ldatte㎝Pヒtod巳ヒe㎜lnet寵failurebad紬象的な記敢(Pρ妻9諏M−Con角me醜ary,。位置付1ナ一   一   一荷里保持時聞30分以下の揮し込み静的醜験による破壊街重・完鵜濾下量を騎っていない場合は.抗頭沈下量=(杭縮み量+1%杭径÷o.15)イン苧に掘当する杭頭荷重。抗先端沈下澱を計った場台は、銃頭沈下鍛扁(T%杭径+O.15〉イン千に相鴬する杭頭荷重。段蕗毎の荷重保持時閣が30分以上の場含ぱ、30分のときの沈下量を使う。一   一   一錘i鹸S廿β旧動的腿験l A$TMD4945試験の種類Dy罵a欄ctestshGuld口otbe喚巳50地m¢ans『  ㎜  ㎜一  一  }一     一一  一  一一   一   一一  }  一oFestlmaし旧gtheC露照Cltvofpi!e50undatroπ5罰d.戚a mln源u冊.s痴uIdbeaocompa塀leごbv砧tat振G de5唱n轟肥Iy5き5b閃e60照pproprr鷺teearthm鼠e略lst卿弩水平載荷試験試験の指軍試験の種類一   一   一一   一   一一  一  一載荷すべき衙重条1牛の規一  一  『一   一   一一  一  }一   一   一戴荷試験で満たされるべき粂件一  一  一}  }  }一  一  一一  一  ㎜位置付け一   一   一鴨齢  ㎜  心ゆ健全幾試験一   一   一水平静的載荷試験=ASτ麟D3966【RstaIiat…。nlnspectionの認載(PP.98R協LowSヒrβln動的舐験二量ntegrしヒyTe5亀lng.溶接接禽部、杭とデッキ支持部材.杭とジヤケツト脚とについて非破壊試験の案施.試験の種類で、碧観,心  心  一一   一   一2.Penetra醜tochnlque.㎜  ㎜  ㎜3Mag慰IGPart華c!etechn脚e,4.Radlogra脚c雛chnIque,5.Uiヒrasonlctgchn垂q膨eInsp戯ors資婚餐の記載はあるが、職業賓試験の手旨揮急 載荷試験杭の耐久絡の真体的な記戴ばない(P爵03し)。一   一   一㎜  }  }一   一   一㎜  }  一一   一   一一  一  一一   一   一心  ㎜  ㎜㎜  }   …一   一   一一    一    一コンクリート抗性一   一   一一  『  一Corros軍o再Pro之eotlon、勘tlo冊lAsSDCl蕊lon鋼杭。fCoros輝En騨eers(燵ACE即一〇】一76)に一     曽謄したがって股齢すべき(餌25RL)。地震時の検討強度と靭性に関する要件(叩.43R静別の編、DM脚国A地震に麗する記述㎜  一  ㎜・50隼に80−95%の確畢地震動の設定・再現周期475年・安会性認緬地震・機能評緬用地震動、45ほ&Co頃弔e殖窃ry、C、4)一   一    一・荷重孫数を適罵。・地域男ll・地盤邪ゾーニングにより強度レベル、地霞難度を設定㎜  ㎜  ㎜(叩.44&CommentarvC、4PP148,謳49)。設計地点における震度の設定荷重縣数を適湧.地域別・地盤別ゾー一簾ンO.O野からO.29蓼で4分頬㎜  ㎜  ㎜グにより強度レベル、地震強度を般定一   一   一PP.44&Go用m巳商rvO、4βP.148.149)。嬢造物のモデル化.応答饒祈、評厨が円簡郁材、部材結合、杭一地盤、浅い基礎など歎的荷重が作絹する場台の搬り扱い方一   一   一一  一  一について紀載(顛、胴LL一.4SR」SECD,E,G躍冷P、192しM一.193LL一一   一   一Comm蝋aryん地盤の液状1ヒに対する 液状化判箆法の記戴具体的配違なし一   一   一一  ㎜  ㎜一   一   一}  }  ㎜}  ㎜  }一   一   一一  一  一㎜  }  }}  一  『一   一   一㎜  ㎜  ㎜一  一  一㎜  ㎜  一}  一   『一  一  一一   一   一一   一   一㎜  }  }一   一   一扱い地盛ぱねの低減方法懊方諏動の瑠㊤基礎の塑性率に対する規定基礎の蚕位の瀦限随付属貢嚢S i巳mentl Commεn馳 Rofε鶏aces儲位置付け一   一   一;’凹Caltran58DSの修運一  『  }ページの表言己は表中に、倒えば.卵.43RMと配戴。RMはそのベージの日i静t(右卿段)の舗dd賦中段1に記載をあらわす。一   一   一一   一   一 表一葦、3基準比較表B       志道罰造・尋設悪 準道路援示方書・問解説四下部辮造績一般(社)日本道路協会闇薮Code,Stand3rd or継a照al股計コード、設計指講同左P・lic〉の記載の有無とその概要,SGopε災冨に強く、爆頼性の高い道露網および嬌同左鉄道欝舎技術研究所Standardの誓説的存笹)法的体系を記載一  一 一許容応力度法.塘震時保有水平尉力法の2 震度法,地震時保有水平耐力法の2段踏設 限界状態設計法段隣設計法を採用している。制定年限界状態設計法を導入した時揖規準の対象とする携造物運輸省港湾局港湾の施設の技術上の基準伺饒認告示梁の整鏡をめざしている。設討捧兼港湾道路橋承方貴・同解説V耐震設計編規準の炸成団体聾署応力度法.ごく一部.コンクリート構遣齢法を採罵している。1996−1Z月1996一12月(保麿水平耐力法)同左同左逸路法に規定する高還自動車匿迄,一般圏遺、都道府県道および重要な市町村道における支間2GOm以下の揺梁。2Gemをこえる同左物の設計だ1ナは眼界状懸設計法19971999無199ア鉄道椴造物基礎1999年(一部》游湾構造携橋についてもこの示方譲を準用できる。性能要求の膚無とその概要基聡は上部構遣および下部構造の懸体を大規摸地震時における橋の耐震性能とし安全に支持するとともに、有轡な変位を黛じ て、「『致甜的な被讐を防止する”,”限定されないように設計しなければならない。た損傷にとどめる.規準の瀟な笈い幣・設計双術書、距工披剛者(畳注看}・毅計技術者.施工技術者(発注者〉一 ㎜ ㎜設計盾、建設雪問左PEの取り扱い現地胴査464(巽寿資料を當む,地盛条件を鍛定ずる期合の具体的な試験項目および留意事項を記している。・地黄誘査は干旛、本趨査に分けて行う.・調鷺方法と調嚢事項(地下水醐登も含む)。・謝震設言十のための調査がある(液状化の町能性の判定もδむ)。・軟弱地盤での調査・撫地部での調査直轄,管理餐.民観愈業主任捜術者、導門技衙看の記述有り.た一 一 ㎜二体ヘージ数地盤条件に関する必要椿報一  一  一㎜ ㎜ 心だし、定躾無し(戴薪試験等)22B・副震股計との地盤種別を決定するための微少ひずみ領域における表穏地盤の基本固有周期を求められる調査・基礎周辺地賂の土膚の地震時安定を照資するための講査(ごく軟弱な結憔土およびシルト穏.鉋和砂質よ〉} ㎜ 心圭娼1(解説を爵む}一 } ㎜・地盤調査蟻位体積重量.粒度分布.弾綾係数.N籏,一軸圧縮強さ.内部痒擦角,体積蓬縮蟷下水鯛査・II湘の調査(洗搬.堆積、働愛食等)係数,E蜜係数,強度壇加凛・施工礫境の調査(近接構遣秘、河川、窪桀空鳳騒青・振勤等》・特殊条件に閥する講査(地盤変位、地すべ》、春毒ガス等)・近接施工の場合の調壷必要な試験項目・標準貫入試験くSPT}・一軸圧縮試駿(qω・粒度試験要求性能賎能の評極方法・地盤の平均せん断弾儀波逮度は弾性波探 異体的記述有り査やPS検逼等によって灘定するのが望まし密度試験.一軸圧縮試駿,標孕圧密試験,擦準貫入試験い。(P47)・各杭頭部の軸方向反力は、杭の許容支持 ・杭基礎が降状しよ部携造の蝦牲力侮罵位力をこえてはならない,置での水平変位が急増し始める状態に至ら基礎に翻しては安禽串・杭藻礎の変位は、言午容麦位貴をこえてはな ない。らない,・(降伏=全ての杭熔が降伏する状態、蓬列一  一 一霞の杭頭反力が押込み支持力の上限値に達した状態)限界状態検討が必要な限璽状慧・常時一許容応力贋法・地震時(中規模地霞〉一辞容応力度法・暴厨時一静審陪力度法・壇震時(大規模埴震)一保有甜力法・中規模亀霞一許容応力度法・終局謝力・大規摸地震ブレート境界型一保有耐力法内睦霞下型一保有嗣力法(P5}硬用性耐久搬㎜ 一 一(P22δ)荷盤荷重の狸頚死碕重、活荷重.土圧、温度変{ヒ、地震の死荷重、土駈、地震の影響(中規摸地震お影響(中親模地震および大規模地震)、風荷 よび大規揆地震)、地磐変動の影響等重、雲祷重、衝突鶴重.地盤変動の影響等薦重係数とその根拠伺重の組み台わせ一 一 ㎜一 一 一・死荷重使用耕享4コンクリートσc執=2毒0∼300kg/om2鉄肋SP295A、SD345壇疑定数の扱い詳細な記述有り詳細な龍述有り㎜ ㎜ 一具体的な緯み。わせ方については明記せず・活荷震・風荷重(臼2巳,1731設計一般永久荷重、変動葎重、偶発荷1箆について 自重,上戴碕重,波力,船の接岸力,船舶蹉緬な配述有》。の牽引力,鼠灰力,地震.残暫旗灰一 一 一免霞支承の項を設けている(四8}同左㎜ ㎜ 一鍛管,p縫C航一  一  一ワk平方肉地盤反力採凱地盤調資、土質・水畢方向地盤反力係凱中競撲地震時の ・地盤調資係数(fg》=地盤・汰質鯛嚢の糠試験結果より求める方濠と戴荷試験による 順は.【V編に禾され、常時(使用時)の2儘度・信頼性等に対する係数荷重一変披曲線から逆算して求める方法が の簡(荷重変位曲線の難女釣線とく》返し筒 ・地盤特性係数(恥)蕊礎支持力の施工上あるが、どの方法によっても取り扱いは同じ 重に対する顧の比から)を採嗣している。大 のばらつき等に対する係数を途屠.である。規摸地震時の慈は.載荷獄験結果より、補軸方尚バネ定数慨往の選荷試験に誌づく 正係数(地襲抵杭係数)を乗じパ御ニアモテ”’レ推定式や之質試験結果より求める方法と載 として詳魎する.荷試験による荷重一沈下曲線から求める方 ・軸方向バネ定数=押込み支持力および引一 一 一杭の横抵航の算是に必要なぱね癒はN賦よサ推定鉛澄支持力については.粘性よは,一軸蓬縮試験結果から,砂質土についてはN液から叢定.壇震時についてぱ.地磐竃数を変えずに,荷重を変えることにより対応している。法があるが、どの方法によっても取り扱いは 抜き支持力を上限とする’、?イリ評モデルとして同じである.抵抗係数と設定根拠評僑する。・保有副力法(大規模地震剛に絹いる水平 ・モデル{ヒに腿しての配述はあるが、興体的 詳繧な記述膚り方角地盤反力係数の棲を1.略としている、叢荷実験諾果より決定している。強度1騒減係数の変更の霞由度な数殖は承していない.一   一   一鉛藪載荷試験によ弓搾し込み支持力を決定する場合は.支待力推定式による僅の1.2} ㎜ 一倍を用いてよい。(P332)杭の種頚PHC杭、RC杭、場所拷ち杭、鋼管杭㎜ } 一単雛の設爵支持力・支持力推定式(杭種によ琴推定式は異なる)船獲載荷試験(杭の鉛直戴荷試験基準・周一 一 一解説.地盤工掌会》のいずれかにより、地餓から決康る極畷支持力を求める。沈下計昇犀擦の帆の採絹に際して+分留館する。・辞容応力度法一下部工から決まる許容水平変位は杭径の10%とする。(P326)牒有耐力法一塑性率の測限捜は4穆度とする試P382}・基礎の変位により橋全体の安禽性が損な一  一  一杭裡による分類=RC,PHC,SC,鋼管.縫 基本的に拝込み杭を考えている鋼杭種別・施工法別・地聲男liに葵準支持力の算定法が捷示されており、これに各限極限支持力を推定し,それに安全皐や拡の条件.基礎の粂件を考厳して訪容支持力と界状態毎の地盤抵抗係数を考慮することしている。で設齢支持力を算定.一 一 一水単変位の検討設計亭法や地盤調査・蔵荷試験の種類・策度で短を変更できることを記載圧密沈下に対する具体的な計算法が記述されている、・基礎の疹箸塑嫉皐制限領は基礎本体に過 列軍の走貸安建性上の鋼銀優あ》、大な損傷が生じないように定める。(P185}・載荷実験結果などを参考に、塑姓串の制限短ば4を目安とする。〈P旧6}杭の弾性変形と地盤の民田による沈下を穣討ずる岸壁の許響変位量から決蓉る。許容変位鑑については明記されておらず,設計者が僧々に判断する。われないようにする.(P384)静的問題に対する水平塘盤 ・赫一Cha躊9の式による反力係数フー予ングを則体とし、杭頭がフーチングに醐結されたラーメン描造としてモデル化し、杭は地盤に支袴された弾性床上の梁とす 工法溺・地盤溺に、堆盤の変形縣数に 弾性深上の梁理講を用いる.冠碩方式の基づく算是法が配述されている.記載が詳しいが桟橋ではチャノの式によっていることが多い。いずれの方式でも麗る。(P180貯雛の籏訂設計の基本髄から地盤反力係数を推定する図表が派さ・各杭頭都の軸方向反力ぱ、抗の許容支待 ・基礎の降鐸こ達しないようにする(地震時力をこえてはならない。記述はあるが.近年は群杭としての利購は保有水平耐力法)。少ない。・杭基礎の変位は.許容変位量をこえてはな ・基礎の生ずる変位は、変位の潮畷殖蹴下らない。とする。一 一 一・基礎の各部材の応力度は許容応力度以内 ・基礎の各部材の鮒力は断面力を上回る。である。欝杭の支持力・杭悶隔による群杭の朝定はない(地盤の柱単雛としての交持力照箕の侮、ブロックと ブロックとして暑兀る般計法乞示してある。しての支持力照査を行うこととなってい質および雛の配列により畏なる).・仮懇ケーソン藻礎としての支持力を算鐙する.る(ケーソン基礎の算出式と同様)。一  一 一・摩擦杭からなる基礎の沈下鼠(圧密沈下細を算出する其体的な考え方を承している。群韓効果o水平方講堆盤反力係数の低減を杭間隔の・群杭の戴荷試験結果よ》、塞平方殉地盤変数として表している。水平地盤反力孫数を.杭蘭隔・本数によ反力係数および水平方尚地盤反力度のよ辱纏Eすることになっている、隈笹を低滅している(地震時保有水平爵力法)。・蛭減方法は、地盤種尉および杭の佼置により変更している。ブロックとして考える股計法を示してある。 販小杭間器D(5ρDより群杭効果が現れるが、地盤条件の捜雑さ等を砦えた)抗径の3接以上(やむを得ない場合25 軸方向力に対しては明記されていないが倍以上)の規簿有り.2.SDより狭い場合には群杭の影響を考慮する必要がある。軸直角方向力に対しては,砂質土では横方向隠D、縦方向2.5D,粘怯土では,横方向3.OD,綾方向4GDより狭い場台には考慮ずる必要がある。一 『 ㎜キャッフの支持カヘの可賦㎜ ㎜ 一一 一  一一  一  一沈下即止杭(バイルドラフト蓋礎}の扱い一 一 ㎜㎜ ㎜ 一一  一  一一  一  一一 一 一負の摩擦力の算定圧笛沈下を生ずo恐れのある地盤を貫いて予想される沈下盤に応じて負の摩擦力を 必要に応じ考慮する.ブロックとして検討す打設する杭は.鉛塵支持力、杭体応力度及び沈下量を照査することを規定し、それぞれ㎜ ㎜ 一の手法を記述している。壇齪の膨張の影響沈下計算一  一 一一 一 一・橋禽蓉面蟹り士等の偏荷重による鰯方移動についての照査方法の記述有り。・薄い支持層の下に軟弱な地盤が存在する考慮することとなっており、具体的な算定式が提示されているる。最小硫間隔の規定により対処、一  一  一旺密沈下に対する具体的な誰算法が記十分な注意が必要であるとしているが,具体的な方法は記述されていない。述されている、㎜ 一 一場合の涯密沈下量援討の異体鮒な方法の記述ある。水平変位の検討下部工から決まる辞容水平変位は杭径の基礎の変位により橋梁会体の安全性が損な 列車の毒行安定性上の制阻短ありわれないようする。翼俸的な水零変位およ壕%とする。㎜ 一 一び回転変位を殻定している。智盤に打設された杭の 又持力の許衝設計軟石土丹を支持層とする搾込み鍛管杭の軸方向押し込み力の推定式がある(参考資岩盤の設計用笹についてぱ付属資料に各郡材の照資照資項目・杭体の応力度(軸力、曲げモづント.せん断カ)の照薫・継手部の照査・杭とフーチングの結禽部照置刀法敢荷肌験購遣紹目一般静警応力度による照登・杭体の尉力の照査・継手部の尉力の照査・杭とフーチングの結合部の耐力の照査一 一 ㎜一  一  一降供謝力による照査(原則として)一 一 一㎜ 心 一一 一 ㎜一 一 ㎜各杭種ごとに規足している。一 一 一ひとつの方法として記載されているのみであり、方法等に関する記載なし、静的載荷試験一軸圧縮強さによる。上限笹あり。記述有り.一  一  一料)㎜ ㎜ 一試験の種類鉛竃載荷試験載荷すへき荷重条件の規定一 一 }戴何韻駅で満たcれるべさ f航の鉛穫載荷試験(JGS歪8御」地盤工学条件会基準(P33ω平板載荷試験、杭の鉛鷹載荷試験、航の 載荷試駿の方法をいくつか紹介しているが,水平蔵荷試験.杭の漿抜き試験を行う場 試験方法の取》決めは基準の中には記述されていない。舎について記述有り} ㎜ 一一 一 一一 一 ㎜㎜ ㎜ 一地蟹工学会の基準に羅拠㎜ } 一平板載荷試験.抗の鉛直載何試験はそれぞれ地盤工学会基輩『箪板蛾荷鼠験方㎜ ㎜ 一法(JGS著521)、杭の5a霞戴荷鼠験一  一  一(JGS…8切』による試験の指璽勤的載荷試騒水畢載荷試験健全性試験位置{寸け試 の重類試弐の旨揮試験の種頽載荷すへき荷重条{のス定載荷試駿で満たされるべξ条件位縫付1ナ猷験の種琵誠験の旨毎負 蔵荷試験杭の耐久⊇ンクリート抗一 一 一一 一 一一 ㎜ ㎜一 一  一一 一  一㎜ ㎜ 一㎜  心  一一  一 一一 一  一㎜ ㎜ ㎜㎜ 一 一㎜ 一 一一 一 一一 『 ㎜㎜ ㎜ 一等翰 ㎜ 一㎜ ㎜ 一一 一  一一 ㎜ ㎜一 } ㎜一 } ㎜一  一 一一 『 ㎜一 一 一一 一  一㎜ ㎜ 一㎜ ㎜ 一一 一 一一 } ㎜一 『 ㎜一  一  一一 一 『一 ㎜ ㎜㎜ ㎜ ㎜一  一  一一 一 ㎜      一 『 ㎜一 一 ㎜一  一  一・硫化物が及ぼす影響・酸が及ぽす影響性・壌分量} ㎜ 心杭の水平載苺試験ぱ地盤工学鱗暴準r杭の水平載荷試験(JGS黍831)Jによる㎜ 一 一一 ㎜ ㎜特に記述はないが、鉄筋のかぶりと水セ俘がシえつつ る⊇ンクリー縫几についての評紹の記地はなメント比の規定によ》対処している。い.他基畢を夢照している.㎜ 一 一・鉄蕨の腐食鋼杭腐食最犬腐食速度が記載されている、通常の場含ぱ腐食代を考慮することで対 腐食逮度についての検討データがある。以処.それ以外は腐食代考慮+肪食処理 蔚は腐蝕代と電気防食,重紡食で対応して一  一  一きたが.近隼は腐蝕{七によらない傾向にある。地震時の検醗地膜に関する記述中規模および大規摸地震に分け詳紹に記述(P375)大親摸地震(保有灘力法)について詳纈に記述(驚76)表屠地襲のN短億厚・固有周期によし}地 杭の設諺では地震の取扱いについて1ま明盤を蕃通地盤と特殊地駐に区分し、蕃通 記されていない.以下には,港湾構遣物一般地盤については震度法、特殊地盤につい に対する地震の考え方を戴す。ては緩度法瑞答変位法により検討することとしている。地霞勤の設起・供鼎男間中に発建する可能性が高い中規 ・揺の供用期羅中に発強する破串が高い地 設齢耐甫期瞬中数墜発儀すると想定され模地震震で最大応答痴速度で2G9劇∼300gaI程度 る中規摸の地震(基準震度Kh冨O.2)と、・供周期冊中に発生する可能樵が低い大規 の中規模地震設計耐用期闘中1回程度発隻すると憩定摸地震(プレート境界型と内瞳直下型)・橋の供用期間中に発生する確準が低いが される大規模の地震(基準震度Kh判.0〉大きな強度を有する地震で最大応答加速度 の2ケースを想定で1000g訊フレ略境界型)の大規摸地震・橋の供用期麟中に発生する確率が低いが大きな強度を有ずる地震で最大渚答茄速度構造物の重要度に応じて.一段鷲の場隣と鳳段階の場台とがある、一段踏の場合には,供用擁間中に発生する可能性の他界地震が購いられる.こ段階の場禽の大きな地震については,断層など豪考慮し.践住最大に近いものを想是している.畿往の地震データ、濤断膚の位鐙による。で2000gaI(内陸直下裂)の大規模地震設計地燕における穫度の設定地域を区分し,地域男ll補正係数で考慮動的何重が作用する場含の取り拠、方地震時の挙動が複雑な媛は鋤的解析(時刻 ・中規模地震:線形動的解祈歴解析)・地震の発生頻度による地域区分・活断層の多い鍛が国の爽襲を考慮し、建設場所の祖違は原則としてない。・大規撰地震;1質点系モデ’レとして取り扱えるものに懸しては、地震時保有フk平献力法による。その他の場合は.葬線裂動的解桁よ記基準震度に地域別補正係数、地盤溺楡E賑数を考慮地域溺震度,重要度係数を基本とする。L2レペルの地震に対しては想定する断層位綴などから推定する.嗣誉局期が2秒以上の場合・上部構這が複雑な構造系の場含簿について動的解勤的応笹屡桁をする。桟揺については,修正震度法を検討中。析を行うよう指定があるが、通常は静的解桁を行う。地盤の液状化に対する 欣状化報定法の記載扱い濱状{ζに対する擁杭畢ドしによる判定大規漢地震の作周に懸して液状化の判定を 液状比撰坑累FIによる判罵方法が異体的 基本は純甑と粒度分布による。必要に応じに記述されている繰返し三軸試験を用いるFL地盤憾からの深度お叔働的せん断強 地嬢の動的なせん断強度と地震時における 液状化癒抗畢鐸と地盛産動・らの深度によ度比Rに応じて低減せん賑癒力度との銘によ弓、地盤パネの低識 サ地磐バネを低誠一 一 一行うこととし、興体的な判定法を示して埴盤ぱねの低減刀法率を設定している。側刀腕動の影響厩動化の影響を水平力として与え,基礎の謝震姓を検箭流動匙現象が生ずる可能侮のある条件を具偉的に示し、流勤力の算出式も示してい側方移動の影響を汰平力に換算し基礎に作用させる一 一 ㎜る。基礎の…裂生皐に対する規定基礎形式毎に塑注睾の溺限値を親定して照 基礎の耐震毅計の基本方針は.基礎は降査伏に達しないことである.ただし、基礎が非常に大きくなるなどの不合理が生ずる場合は、基礎の簗性壊での設計も許されている。この際の許容塑性率は4としてよい。藻礎の変位の制隈魑基礎天端において変位童の蒋限簡を規定・水平変位40cm・園転変位oo25rad大規模地震時の検討において、基礎形式 鋼杭を基本としているため記述なし。地磐ばねは葬線形(港砺方式)。毎に蟄怪準の制暇植を規定中規模地震瞬は列車定行よの安金性より、大規模地震時は上部構遣物の落橋に対する撲討によりそれぞれ変位量を鮒罎.またケーソン蕪礎については上記の他、支持力等への配慮から溺途制隈殖を設定付属資料有無資有一 ㎜ 一位置付け一  一  一港湾構造物設計事倒集が発報されているこのぼかページ数の関係で基華・同解鋭で詳紹な説明ができなかったものについて  はマ響ユアルが政備されている構遣物の固有周期等異体的数顛の算出一 ㎜ 一一 一 一例、構造紹目等、本綴を補完する位置づけで珊Oベージ以滋が網力れている一 一  一 2.3.3 要求性能の評価方法ATC32には:明確に示されている。2.3,4限界状態検討が必要な限界状態を記述している基準二AS2159,EC7,EC8,Canad主an      Foundation Manua1,AP王RP32,鉄道      標準EC7には限罪状態が表中に具体嚢・に記述されていない。道示Vの大規摸地震時の設討法は限界状愚殺謙法である。2.3.5荷重(1)荷重の種類荷重の種類を示している基準:AS2拓9,EC7,EC8,APlRP32,ASCB PILE目本の基準は全て示している。(2)荷璽の維合わせ APIRP32が詳細に記述している。 日本の荷重組み合わせはいろいろと記述してあるが、現実の設計結果としては、地震時に構造物の規模が決定している。2.3.6設講一般(1〉使用材料コンクリート・鉄筋について記述があるのはAPIRP32,ASCEPILE。日本の基準はすべて記述がある。(2〉地盤定数の扱いEC7は従来の案によれぱ,強度定数の特性値を部分係数yで除して設言屑直を求めることが基本となっている。AS2159では強度低減係数φgが強度に乗ずる形で用いられ,強度低減係数φgは実施された地盤調沓によって詳細に窟義されている。鉄道標準では地盤・土質調査の精度・信頼性簿に基づく地盤調査係数fg,施工上のばらつきに基づく地盤特性係数fp等によって設謂値は:計算され.る。載荷試験結果から地盤癒抗係数等を変璽できる基準は,AS2王59,EC7,CanadianFoundation Manual。A貰RP2Aでは土の分類により各種係数が目安として設定されている。道示では土質試験結果と載荷試験結果から支持力を求めても基本的に取り扱いは間じであるが,杭の鉛直方磯許容支持力を騨出する揚合、杭の鉛藏載荷試験を行なうと、安全率を2轡1低減しても良いこととなっている。(3) 抵抗係数と設定根拠 設定根拠はほとんどの基準に記述されていない。(4)杭の種類枕の種類を記述している基準:Canadian Foundat三〇n Manual,AASHりPO,API RP32,              道示IV,鉄道標準12 (5)単杭支持力計算式訓算式が示され,ている基準はC拭n&dian Foundation Manua1,API RP32。 日本の基雛は掛箕、筑が示されている。(6)単杭の沈下計算 C&nadian Founαatio無M&nua1には幾つかの計算法が示されている。鉄道標準では圧密沈下に対する簗体的な計算法が記述されている。(7)群杭の設計群杭効果について明記している外圏基準はEC7,API RP32,ASCE PILEである。最小杭間隔に関してはAS2159が「摩擦杭の場合,嫉径の25賠以下の開隔を推奨していない」と記述されている。 日本の基確はブロックとして支持力を舞出し,杭の最小闘隔は各基準で異なっている。(8)載荷試験1)静的・動的・水平載荷試験試験の種類が暁記されている外麟の基準はAS2159,EC7,Canadian FotmdationM段nua1,ASCE PILEである、痒i本の基準は載荷試験に関する基準はほとんど無いが,“地盤工学会基輩”等他の基準に記されている。2〉 f建全’1生試験健金性試験について記述されている基準はEC7,C無nadian Foundation Mlanua1,APIRP32である。API RP32では葬破壊試験1こついて言己述している。3) 杭(1)雨重久爬セ鋼杭の場合の腐蝕についてAS2159,日本の基準に記述されている。(9)地震蒔の検討地震時の検討について記述があるのはEC8,Canadian Founda七ion Manua1,API RP32,AASHTO,A嬰C32,日本の基準である。再現期間が明確なのはEC8,AASHTO,ATC32である.ほとんどが大規模地震と中規模の2段踏設言卜法となっている。特にATC32では,安全性評価地震と機能評価地震に分けで性能設計に対応している。液状化判定法の記述がある外翻基準はEC8のみであるのに対し,日本の基準は全て記述されている。2.4各基準の特徴(外國)2.4、1  AAS翔ぞ0(1〉概説米照ではAAS斑Oがig3i年の第1版発行以来,ほぽ4年おきに改酵をくり返し,現在16版のStandard Specific&tions釦r Hig五way Bridges(1996〉がある、こ二では,Serv主ce LoadDesign(SLD)との2つの設計法が併用して贋いられている、さらには,i994年に荷重抵航係数設謙法対応Lo&dFactorDesign(LFD)のAASH孚O LRFD Bridge Design Specifica七玉onsSIUnitsの第1版が干Ij行され,現在第2版(i998)に至っている、このようにAASH{0規準は境往2つのバージョンが存荘しているが,本規准はいわゆるde£acto nationa豆standardであり州政府への適用上の拘束力はなく,いづれを採用するかは州政府の判断に委ねられている、(2)AAS確GL程FDversion本規準も含めて北米での設言i法はいづれもLRFDと呼ばれるもので,抵抗傭の部分係数は基本的にはひとつである欧州の限界状態設謙法(LSD)という塙荊で呼ばれ,強度パラメータにもそれ13 ぞれ部分係数を考慮する方式と異なっている部分係数の適用方式の違いから,北米式はResistance飯ctor段pproach,1欺州式は:Mate盛al factor&pproachとli乎ばれることもある.ここでの基本式は,次のように表わされる.Σηly華QI≦φR”漏Rぎニコこ,      η、(竺ηDη双η1議0.95):荷撫変換f系数,η1:荷重{系数,       φ=抵抗係数(res i s i ance rac t o1)       ηD:じん性に係る係数,ηRl冗長姓に係る係数,ηF璽要性に係る係数,       Qi;荷重効果,       ill,:抵抗力の公称髄,Rl:設言1・抵抗力1〉設議耐用期錯L・Se峯1vice Li le(供用男1間):本スペックでは年数の指定は無し、・Pesi幽託ife(短。期荷重を統舞1酌に誘導する基本となる期問):75年2)限界状態の種別(構造物全体or原則的な限界状1藤) ・使用限界状態(Se罫vice H藏t St癬e):通常の供用条件下で,応力,変形,ひび翻れを制眼、 ・疲労眼界一状態(Fat lg掴e and F罫ac!ure[・i紺t Stale):繰り返し交通荷重1こよる1芯力1臨を1岡1眼・強度限界状態(Streng蟻LimilStaξe)1設言1期問(Desig貝Life)中に遭遇する荷重組み会                    わせに対し,周部・全体の強度・安定性を補償.                    損傷は受けるが,金体構造系は維持される、 ・極隈箏象限界(Extre鷲Eve捌Limi t Slate〉:大地震・洪水・船舶衝突簿に対’し,橋σ)構造の                      残存を保証.3)眼界状態の種別(基礎〉(cf IO40∼11)全体系と同じであるただし,基礎の検討項目を明確化している。 ・使用眼界状態(Servi ce h珊H Sl出e)1沈下,側方変位,推定支持力度により評価した支持抵抗「・強度限界状態(Slreag拍Li田員State):支持抵抗(推定支持力度は除く〉,過度の接触面の損失,フー・チング基礎の滑り,側方支持の損失,金体安定の損失,構造的な支持能力.・極限箏象限界(Extreme Evem Limi l St&te):(洪水,船舶・車両衝突,地震荷重,他の)極限事象に対して1設計、4)構造の重要度設計用荷璽効果Qの算定式(Q灘Σηi y iQi)申の,荷璽変換定数η1を構成する係数の一一っとして,重要度に関する係数ηiを規定している, 耐震設謝・における重要度は3つにクラス分け(c【1!lcω,esse郎i田,o醸el〉され,橋の重要度はオーナ・一または行政庁が3クラスのどれかに分類される。5〉地震荷重工段階地震荷重(大地震,中地震)設計法が導入されている。中地震として定義されていないが,以下のように設定されている。 ・基本震度(地域ごとの加速度係数〉を設討地震(Deslg糞Eai l襯uake〉1こ基づいて設定・設計地震:超過確率10駅再現期開4了5年)大地震の定義と大きさは以下のように設窟されている。 ・その地域で設計地震より蒋現期問の長い地震が予想、される地震・大地震の大きさは磁門家が決定する ・再現期間が約2,500年の地震:最大可能地震(穰axlmum probable earlhquake〉(6〉地震の種類と限界状態(または性能規定)との麗連14 耐震規定の原則は地震規模に対して以下のように規定されている。中小地震:構造材に重大な損傷を与えない弾性縫囲で抵抗させる、大地震:橋の全体または一部が破横しない、驚能ならば損傷は容易に検出されかつ,検査・修復のアクセスが可能.表q 性能規定Esse且tialCrit圭ca三other対象地震設謝地震状態直後に設言十地震後でも大地震直後に全車薩緊急車岡・安全/防衛霞的一解放解放(open)使用可能(us盆ble)“esse撮i琶1”‘‘cri lical”以外(3) AAS縫TO16ヒh ver$ion1)目的と考え方・小及ぴ中程度に地震に対しては,被害なしに部材の弾性範囲で抵抗すること. ・設謝では,現実的な地震動及び地震力を考慮すること.・大地震に対しては橋梁の部分あるいは金体が崩壊しないこと、また,被寄が予惣、される簡勝は,検知が可能で,接近が容易であり,検蓋や補修が容易に行えること.2)背景1971サンフェルナンド地震が,耐震設計を橋梁に考懸するきっかけとなったそれまでは,Structural Engi且eers assoc玉ation of Cah{bmiaにより作成された建築物の水平力を胴いていた、その後はCalTrans(Califbmia Department of tra囎portation)の耐震設言十法を導入して改訂してきた。,1989のカリフォルニア,1991のコスタリカ,1991のフィリピンそれぞれの地震被害の結果を受け,あらたな設謝法の見藏しが行われた,この作業を具体的に行ったのはNCEER(Nat沁na圭CenterfbrEarthquake Engineerin菖Research)であり,この結果が本改訂版で示されている耐震設計法である3)基本コンセプト ・人命披審は最小限度に押さえる、 ・橋梁が地震により崩壊する確率は小さく押さえる破損は起こり得る、・童要な橋梁の機能は保たれねばならない、 ・設計に周いる地震は,耐用期賜中に非常に小さな確率で越えられる程度のものを用いる. ・全米をカバーする ・設群上の創慧工夫を制約しない2甘4.2  A華}l RP 2ARP2A−LRFDはRP2A・WSD(Working strength design)の20版の改訂版として王993年7月に荷重抵抗係数法による設謝手引書として第1版が刊行された。本版はSupplement王、本編、Comme虻aryから構成されており、詳継はCommentaryに多く記載されている。本書で対象とされる構造物は海洋上に鍛置される石油掘削・貯臓用のプラットホームであり、構成材料は主として鋼構造、コンクリートと鋼の複合構造である。また、適用海域はメキンコ湾の米國領および米園藤海岸域である。外力に関する記述のうち、海洋構造物に対する特徴として、波浪、風、潮流、地震について詳細に多くの記述がなされている。プラットホームの安全性評価は儒頼性解析により行われている。上部構造物および基礎構造物に対して設言1・に用いる式、数値、材料の仕様など詳細に推奨値が提案されている反面、地盤調甕あるいは士質試験に関する記述は抽象的である。これは構造物が厳15 しい環境下で常時人、員を配置した状況で稼動するため、.人命尊重を第一義とする性能要求から設舞麿の判断の余地があまり生まれないものと考えられる。杭の軸方向支持力は次の式を満足すべきとしている。P【)E ≦ φPEQl〕Pl)o 嘉 φpoQoここに,Qが終局軸方洵支持力   PD“oどPDO)1葬線形モデルで計箕される極端な(稼動している〉条件下の荷璽   φr、ε1極端な条件下の懸抗係数(res圭stance factor)聯0、8   φ1℃1稼動している条件下の抵抗係数(resistance鉛ctor〉鵠0、72.4.3  ASCE PIしEこの指針は米国土木学会による杭基礎の設議及ぴ施工のガイドラインである。指錯の内容すべてを把握し,実施に必要な専開知識を有することは鯛人一人では不可能であるため、構造設計者および地盤工学者の両方から成る設群チームが一般的であることが麟提となっている。ここで地盤工学者とは、士質力学や地球科学の分野に教育を受け十分経験のあるPEと定義されている。(米国ではProfessio隠1Engmeer,S!ruct胆al珈g由eer,Geole曲“ica1撫gineerの各種資格がある。) 杭基礎設計においては遡の直接監督下で行うべきことが明確に記述されている。一方,設計法に伴う式やその方法は指釦・には記述されていない。それらの選択は設計餐の自由度につながるものと,慰われる。 本指斜の主な特徴を以下に示す。(1〉技術者基礎抗の設謝と施工に当たって必要とする地盤調査や地質分析は,地盤工学を専門とする技術者(Geotec愉ica!E㎎ineer)の直接の蟹ま督の下で行うものとする。(2〉施工配録 施工において掛齎及びスペック(Speclflc3Ho烈)とおり行ったことを検査し、基準に沿っていることの証畷として,記録を残すことを義務づける。(3) 杭一地盤インターフェース 紙は支持層や支持力に考慮できない層(弼えば、NF、液状化などのため〉を確認すること。単杭としての支持力の評価は静的載荷試験や動的載荷試験、あるいは静的・動的裁薄試験の組合せ、およびそれぞれに伴う解祈によって評価する。鍬的解析を行うには、壇盤の強度特性を薩援または棺関撲1係により必要がある.また杭施工法、弾杭としての挙動、地下水面の変動、地震鋤、耐力園復やゆるみ等についても考濾する必要がある。(4〉杭の載荷試験 静的、動的、毒争的・動的の組み合わせ(静的載荷試験の結果を用いて動的載荷試験を補正)載荷試験は,ASTM基甑Dll43(静的圧縮1黄荷試験〉、P3689(静的引張載荷試験〉、D3966(静的水平載荷試験)とD4945(藪」的載荷試験〉に従う。(5)  言午容フk平支手奔力許容水平支持力は雛の水平載荷試験による鋒伏水単抵抗力の1/3より大きくなってはならない。(6〉鉛直支持力における群杭効果粘性ニヒ地盤の場合、または砂質土地盤で杭径の3億以内の間隔で施工された摩擦銃の場合は16 解析を費う必要がある。粘一窪土地盤におレ・て摩擦杭で群杭の設掛荷重は、(のブロックとしての解析によって求めた最大抵抗の5脇、または(む)単杭の許容支持力の含謝を超えてはならない。(7) 許容覇抜きカにお1ナる群杭効果鮮杭σ)許容引抜きカは(a)単杭の許容引抜きカ、(b〉弾杭σ)周翻及び杭長によって定義されるブロック内における杭十地盤の有効璽暴の2/3、(c)薦述の群粧ブロック内における杭十地盤の講効重撫の1/2十ブロック綱囲における鷹面摩擦力の1/2、のいずれかよりも小さくなけれぱならない。(8〉部分安全係数(Partial factor〉門、F2 部分安全係数(Parll盆ifac!D∫)Fl、F2は、全体な安金係数FSを構成する(罫S=罫ix罫2)係数であり,各々次のように与えられる。Fl:支持力の決定黍法に奮まれる不確実性を考慮した係数F2:施工法に含まれる不確実性を考慮した係数(9)設計荷重法採択されている現行のコード(Buildlag Co銭es)1こよる載荷簸に加え、以下の荷重も適切に付加する必要がある:静水圧隆起、負の摩擦、杭及びパイルキャップの死荷重、盛士もしくは土かぶり圧又は載荷垂、風による水平荷重、土薦、水圧、水波動、氷、地震動、地盤の膨張による浮荷重、その偬のあらゆる関係する荷重等。(10)関運する基準・指針適用可能で関連する基準・指鉛のリストを那の章において示している。2.4.4 AτC32ATC32はCaltr&nsの要講により,Caitrans BDS(Brldge Design Spec遣ca亡ion)の改訂を提欝したものであるが,世界で初めて道路橋に関する性能設謝法といわれている、(1)設計地震力設計地震力(EQ)は以下の式で与えられる。EQ灘mg・(ARS)/Zここに, ζn=構造物の質量    91重力加遠度    (ARS):弾一1生力【1速度応答ス・’ミクトル    Z:靭性と危険度を考磁するための係数(2)鮒震性能規定表・1に示す耐震性能規定が示された。表謹耐震性能規定サイトの地震動機能評佃i地震安金性評価地震普通の矯梁サービスレベルー直ちに修復房能な綴縷サービスレベルー制限される重大な損傷重要な僑梁サービスレベルー直ちに最小の損蕩サービスレベルー直ちに修復可能な損傷安金性評価地震は決定論的に定義されているもので,橋梁の供用期聞中の発生確率は小さい。この規模の地震により発生する最大加速度が灘盤岩に対して全州的に与えられている。萩たに定17 義された耐震性能焼定で1ま,安全性評価地理違を1000年から20001FのFli現期渕をもつ地震としてサイトごとに確立論蛉に決定rl一ることもできる。機能評価地震は,橋梁の寿命中の非超過確率がある合理的な数纏(約60%)をもつ地震として定義される。 性能は,「地震薩後の構造物のサービスレベル」と「物理的損傷の程度(復細性)」の2っの燦範によって焼定され、る。(3〉構造挙動 設計者が望ましい構造挙動のタイプを規定できる。「普通の橋梁」に対しては塑性ヒンジσ)発生をゆるすことができる。「重要な橋梁」に対しては,制限された靱性を示す構造挙動が推奨されている。(4)地震荷重 標準設言1スペク1・/レのサイト特性は表一2に示すように,地盤」:部100フィ・一トの代蓑的せん断波速度によって区分され、ている。タイプA(硬居)とF(軟弱地盤)はタイプ聡のサイトと同様にサイトの特微に応じて決定されなくてはならない。表一2標準設計スペクトル月彗のサイ1・特性サイト塙BCDEせん断波速度の範囲2500−5000銑/sec(762−1524m/sec)1200−2500飛/sec(366− 762m/sec)サイi・の定義説明中程度の整さの岩軟燃/宿な地盤圃い地盤柔らかい塊盤600−1200實/sec(183− 366m/sec)<600食/sec( く 183m/sec)(5)解析 解析手法は表一3に示すように,矯梁の重要痩と構造形状の複雑さによって区分されている。構造形状による種宕ilはタイプ1が単純,タイプnが複雑な形状の橋梁である。表一3 最低限要,求される角磁斤橋梁の種類性能評価安全性評爾普通の橋梁タイプ1普通の橋梁タイプH要求なしAまたはBBAまたはBBまたはC重要な憐梁、タイプ1重要な橋梁タイプH要求なしAまたはBEA:等価な静的解析B:婆刺生重舶勺角孕電斤C=非弾性静的解析(誹三線形動的解析による代用も可〉等価な静的解析とは構造物に等価な静的荷重を1乍用させる方法である。その荷重は圃有周期に対応する設謙スペクト1レから決定される。弾性動的解析は構造形状が複雑な揚合に適用される。多くの場合は多質、薫系モデルを用いたマルチモード応答スペク!ソレ解析が用いられる。非弾姓静的解栃は重要でかっ構造形状が単純でない橋梁の安全’i生評価に1明いられる。非弾性動的解主万はいかなる構造タイプに対しても要求されないが,AIC−32では解携を行うためのガイドラインが与えられている。245 AS2159−1995:Pi舗ng−Design and installation Aus!臓1捻aStanda羅(AS−2159−i995)(以下AS2i59と略記〉は,オーストラr、1アにおけ一る規準機関(Sl卸G融rds Austlaha)の承認を得て1995庫8拷に出版されたものである。18 全部で8章51ページからなるもので,杭の設計・施工に関わる規定を設けたものとなっている。これを補是するガイドラインとして,36ページからなるAS2159Supplenme鴛t1−19961Pi l ing−Desi帥and lnstal la重ion−Guldel t煕s)が1996年に出版されている。本規準の内容は,杭基礎に限定されているが,オーストラリアでは最初の眼界状態設謝法による設謙規準となっている。なお,地盤調査や外力の設定に関しては,別の規準(それぞれAS1726,ASll70〉が規定されており,実際の設謙に際してはこれらが不可欠なものとなっている。(1)章構成AS2159およびAS2159Supでは,下記のような章構成となっている。              AS2159の章構成Scope哉nd Geael』al(規準の範囲,一般〉Sitelnvestlga重ion(現地調査)Des ign Requl reme韮ts and Proceduζes(設計における要求箏項および手順〉Geo芝e曲nical Design (地盤に関わる設謝)S重澱ctUral Deslg且 (構造に関わる設昔DDes lgn for Duraむi l i ly (耐久・性向上のための設計)Matellals and Cons毫1uc乳ion Requi罫』ements (材料,施工における要求事項)Tes正mg(試験)               AS2159Sup.の章構成1.Scope aad Ge飛e【ω(規準の範囲,一般)2、Slte1装ves色ig翻o韮s(現士甕調奮)3.References for DeslgR Calculatioas (設酎誹算のための参照資料)4.D獣abi l i ly (耐久姓)5。resling(試験)(2)AS2159の内容およびその特徴・AS2159では,その劉頭で,この規準が最小限の要求事項(面nl儘um req由lemeほls)であ ることが明確に記載されている。 適用対象構造物として海洋構造物は除外されており,道路橋のフーチングの設謝は, 触stro船3罫idge Deslgn Codeを参照することとなっている。・E田ocodeにも見られる様に,杭基礎でいえぱ支持力算窺式などの具体的な手法は記載さ れておらず,多くの部分が設計壱に任されている。この点を円滑に運用すべく,本規準 では,考慮すべき事項がリスト化されていたり,最顔の参照資料,文献が列挙されたも のとなっている、最新の情報を設言1に取り込むか否かの判臨は,設計者に任されている ようである。・AS2159における設評i要求事項は,第3章にて下記のように定義されている。   (a〉終局強度(むm醗ate streng撫)1静的な釣り合い状態が失われる,支持する地盤    や構造要素が破壊する限界状態。.耐用年数中に起こりうる地盤や構造物の破壊    の確率が許容限度以内に収まる様な終局強度をもっ。   (b〉使用性(Serviceabimy)1杭の変形が構造物の損傷や使用性の損失を招く限界    状態、   (c)耐久性(D凱a§1旧y):構造物の意図する耐用期問を通して予期される磨耗や劣    化に対して耐えうる能力。・杭の支持力算定などの終馬限界状態の検討に関しては,具体的な算定手法は含まれてお19 らず,設言{地盤強度(Rg㌧Pesign geotechnlcai stre韮gth〉や設謝構造強度(Rs㌧Designst川c総raistre嚢gt卜)がタ事力f乍用(S.;Designachon藤fect〉よりも大きいか等しいこと,すなわち,紺≧S象およびRド≧S宰であることを要求している。但し,財は支持力算定方法によって異なり,地盤強度低減係数φB(Geotechnical strength reducも宝on factor)を罵し、てR許φ酵R鰭gで表現されている。町についても同様な考え方に基づき,構造体の強度を低減させるための構造強度低減係数φs(S㍑騒ctural s紅ength red騒ctiGn fador〉を導入している。φgに関しては・表一1が示されている・ここで・秘は・種々の手法を爾いて算定される杭の極限支持力である。 (焼準内ではbe鍵iRgcapacityという書葉ではなく,ul“mategeote曲師cal strengthという醤葉が使罵されている。)このφgの設建根拠に開しては,公腿されている明確な資料がなく,幾往の設謙手法とのキャリブレーション結果だと思われる。また,表一1で特徴的なことは,φgの値が範囲で示されており,設計者は,その中から適切な値を選定することが要求されている。その際の選定基準として,褒老が示されている。ただし,疋当な裏材けがあることを前提に,規定に恭された以外の値を使うことを認めている.表一1 地盤強度低減係数φ踵の範囲終局地盤強度の評価方法破壊まで実施した静的載荷試験φ酵値の範囲破壊まで載荷しなかった場倉の静的載荷(proof)試験(涯王)シグナルマッチングを行い,破壊まで載荷された動的載荷試験(注2)0、70餉0、900.70甲0「90破壊まで載荷されたが,シグナルマッチングで検証しなかった動的載荷試験シグナルマッチングで検証を行ったが,破壊まで載荷されなかった動的載荷(prooの試験(溢1および注2を参照〉破壊まで載荷されず,シグナルマッチングも行わなかった動的載穂(群ooo試験(漣065餉0、850、50−0.700、65・0.85050韓0。701)CPTの結果に基づき離的(支持力)解析0.45・0、65粘著力のない土においてSPTの結果に基づき静的(支持力〉解析0.喋0・0.55糟性土に対して室内試験結果を基に静的(支持力〉解析波動方程式を屠いて動的(支持力〉解析0.45・0,55岩盤に打設された杭に対して杭打ち式を用いて動的な解析砂地盤にお設された椀に対して杭打ち式を用いて動的な解析粒土地盤ににお設された杭に対して杭おち式を用いて動的な解析排土杭の打設中に訓測し,確立された式を使用(Measuremenもduring0、50−0.650.45−0,550.45・0.55 注2)0、50響0.65ipstallation ofproprietary disp夏ace燃ent piles,us玉ng well estaわlished主n・house{brm貸1ate)濫)L φ琶は,簸大載荷荷重に懸して適用する。2.動的載荷試験から得られた記録に対するシグナルマッチングは,代表的な杭を対象と  してすべてのプロセスを用いて爽施する。Sign&1m誠ching ofもhe recorded data  obむained£rom dynamic正oa(王testing skould be undertaken on representative tesも  piles us立n3a負111wave signal matchingProcess、20 3.率占二1二地盤中の杭の終局地盤強度の決定の際,Hileyの式のようなくい打ち公式のみを  使用する場合は潅意を要する。特に,動的な誰灘をしても打設後に生ずるセットアッ  プを詔』測していることにはならない。現地における杭打ち管理に使われる場合には,  他の年法を用いて評価を行い,動的な手法との関係をつかむのが好ましい。4、表に示されていないケースに対しては,φgの健は,ガイドとして述べられている纏  を使用する。表一2地盤強度低減係数設定φ騨のためのガイド下限値が適用されるような状況現地調査が隈られている上隈値が適用されるような状態綿密な現地調査が爽施されている。より洗練された設誰手法地盤定数を安全側こ設定設謙定数として現地特騎の関係を使用入念な施工管理15%以土の杭に対して動的載荷試験3%以上の杭に対して静的載荷試験簡易な(設言り諄櫛手法地盤定数として平均値を使用設剖定数として一般的な関係を使用眼られた施工管理3%以下の杭に対して動的載荷試験1%以下の1杭に対して静的載荷試験 LoadやAciionに関しては,荷重係数(loaGfactOI)を用いて割り増すことになって おり,詳細は,ASl1箱に記戟されている。また,地盤の変形に起因する荷璽に関して は,設謝構造強度の験討の際,下記の荷重係数を用いることが述べられている。      (a)負の摩隷力に起困する荷重    :1.2      (b)贋三縮雀寄重,弓1っ弓長り禰f重      =!,5      (C)曲げモーメント,せん断力    =1.5 群杭の支持力甜算は,綴々の杭の支持力の総和および群杭全体をひとつのブロックとみ た場合の支持力のうち小さい方の値を採用することとなっている。また,杭と杭頭部の キャップの間で荷重の分握を考慮して設計するパイルド・ラフトの考え方も認められて いる。 使珊限界にて胴いられる金体沈下量および不同沈下量は,構造物の用途によって適切に 設定されるべきとしており,具体的な許容値は示されていない。・地震荷重に対する扱いは簡単で漢然としている.第4章に下記の記載があるのみであり, AS l170を参照する必要がある、、  「地震力が軸方陶および水平方向の終局地盤強度に及ぼす影響や地盤の水平変位によ  り杭に生ずる曲げモー一メントを考慮しなけれぱならない。杭は,地震時設謝荷重  (earlhq臓短deslgR actions)を念む荷重の組み合わせに対して適切な強度,剛性お  よびじん性をもたなければならない。」 Plofessio巽al EngiBeerという雷葉が随所に晃られ,冒頭では下記のようにに定義され ている。  ヂ法令が適用される場合には,該当する分野で必要な経験と能力を備えたregisteled  pぎofessional e難gmee罫。法令が適用されない場合,オーストラリアのエンジニア協  会のメンバーもしくは該当する分野で糊等な経験と能力を備えている者達 規定中では設誤者に任されている部分が多々あるものの,設謝に対する責任の所狂を明 確に述べている焼定は見あたらない。 載荷試験の取り扱いが多くのページにわたって記載されている。載荷試験の還的として r杭の使用性を評価すること,場含によっては杭の終局地盤強度(つまり極限支持力) を把握すること,および杭の健全盤を把握すること達が挙げられている。21 記載されている試験は,静的載荷試験,動的(衝撃)載荷試鯉験および槙のインテグ1.1ティ試験である。また,最近,わが畷でも実績が増力ilしている急速載荷試験(Pseado−s匙atic騰mods〉に関しても,妥当性を確認(appIopri離e val羅岨io擁鋤d tec睡nicallusnlication)した後に適贋してもよいことがllll足に記載されている。杭の健金度を調査する手法として,(&)SoBic impact lesl(SiT),(b)SGnic vi雛aiio口test(SVI),(c〉Sonic【ogging lesl(SしT)(超音波試験)などが記載されている。これに該当する規準は,わが國ではまだ制定されていない・杭の押し込み載荷試験結果における許容焼準(Accep1翻ce Crite擁a〉は,下表のようにまとめられている。ただし,この値はあくまでもデフォルトと位羅付けられ,変璽することも認められている。表一3 杭の押し込み載荷試験規準に際しての許容規準(Acceptance Crheria)最大沈下量(關)荷重状態使用限界に相当する荷垂(Serviceabmtyio翻15*使用限界に相当する荷重を除荷した際7*50設言1作用効果(Acnon efぎec重)の1、5倍30上記設認作用効果の1,5培の荷重を除荷した際*荷重が変わって15分経過した後,5蒋間にわたる3m肌以下のクリープ変位を含む246 Canadian Foundation ManuaICanadねn Foundation Manualは1975年に発行され,その後1976年にCan&d瓶nGeotechnical Societyに謬奪任が移行した。現行マニュアルは1992年発行の3rd edi七ionである。本マニュアルの憲図するところは1〉設計のガイドラインであること,2)解板手法の限界を示すガイドラインであること,3〉土と艦の特性の情報を示すこと,4〉施工時の闇題に関するコメントを示すこととなっている。(1)限界状態 限界状態設計法の書式は荷重掻抗係数法であり,限界状態は終局限界と便弔限界の2種類となっている。表4に終局限界状態における各係数を示す。これら係数は従来の設計法と同様な安全を確保するように,主にキャリブレーションによって求めている。表一1 荷重・抵抗係数の最小値荷重係数項同値記号分類死荷重荷重活荷重,風圧力,地震水藤㌔舞1.25(0.8)乳11.25(0、8)三、50抵抗係数糖着力(安定性,勲鉛せん断強度粘着力(基礎〉摩擦(tanφ〉記号値蕎ち0.65fφ0.500.80載荷試験の種類によって懸抗値を変えている。釧えば,杭における推奨値を表⑫に示す。22 表・2 終局限界状態における修正係数ULS・係数項目負の摩擦力支持力=環場試験静的貫入試験標準貫入試験£q罵王.25性能係数和0.50.3静的載荷試験(通常)0.5静的載荷試験(縞レベル)O.6動的載荷試験0.5使用限界では荷重の特性纏に対して荷重係数は工を周いている。ただし,活荷璽等が同時に建璽する場合,緯合わせ係数が用いられる。土の変形や圧縮特性は使用限界状態の場合,抵抗係数は1が罵いられる。(2)現位澄試験一般的な現位置試験の特徴が一覧衰としてまとめられており,一覧表には各試験方法に対して最も適用する地盤,不向きな地盤,試験法によって得られる傭報,および参考文献等が示されている。本マニュアルの特徴は,標準貫入試験におけるN値の補正について各團の比較を禽め,詳緬に記述されていることである。またサンプジング方法に関しても,現位置試験と同様に一覧表で特微が示されている。(3〉地震力基礎設謙で使用される地震力は,地域ゾーン男llに地震力の最小値が決められており、値は50年10%超過確率をもとに決定されている。地震に関する記述はアラスカ地震(王964),新潟地震(1964)およぴカリフォルニア地震(紛71)を参考に決定されている。247 ECOlBasisofDeslgn(設計の基本〉 Eurocodesは,琵式制定されEN(欧州規準〉となるが,現在,準規準ENvの段藩での各国からのヒアリングを終了し,PT(プロジェク1・チーム)によってENドラフトが作成され,Sub・comm1ttee における検討が進められている。CEN (European commi毛tee {brsねndardiza七ion=欧州標準化委員会)におけるTC250が構造物設言十に関するEN制定を審議している。Eurocoδes制定の目的として,冨頭には,以下のように述べられている。(1)建築およぴ土木構造物の設欝に醐して,地盤ならびに構造に関する一連の規準を鱗定する。(2)欧州共同体によって合意された必須の要求項観を制定する。(3)建設物に対して調瓢のとれた技術規準を作成する。これらEUrOCOdeSは,下記の10の項目からなっている。EN1990EurocodeOBa$isofdes主gn(設計の基本)EN1991Eurocode l Essential actions(設言i一に必須の作用〉EN1992Eurocode2Design ofconcrete structures(コンクリート構造物の設謝・)EN1993Eurocode3Design ofsteel structures(鋼構造物の設計)EN1994Euroc・de4Designofcompositesteel繰dconcretestructures(鋼・コンクリーi・合成構造物の設訓)EN紛95Eurocode5Desi呂n oft主mberstruct毛互res(木構造物の設計)EN王996Eurocode6Design ofmasomy structures(箱造構造物の設言{)23 EN1997Euroeode7Ge・technicaldes主9煎地盤設計〉EN1998Eurocode8Design ofstmctures fbr earthquake resistance(耐震構造設言1・)EN1999Euroco6e9Desi琶n ofaluminum aUoys七yuctures(アルミニウム合金構造物の設舞)ここでは,設謙の基本に関して述べられているE環ocode Oに関してEN1990のドラフト(廻99年5月20臼版)(以下,本文中ではEN1990をEN−0と記載〉をもとに,その内容をまとめる。EN−0は,構造物の安全牲や使用性に隣する原釧と要求項目を規定するものであり,設計と照査に対する基本と構造物の信頼一i生に醐するガイドラインを示すものである。EN・0の章構成は下記の通りである。王.Genera圭(一般〉2.Requirements(要求事項〉3、Pr主nciples of至im圭t state desi琶n(限界状態設謝の考え方〉4.Ac虹ions a聡d environmenta賎nfluences(作罵と環境が及ぼす影響〉5.Maもe影ial proper緩es(材拳導定数〉6.Geome癬cal data(幾侮学的データ〉7.Mode1Hng fbr structural analysis and resi8tance(構造解析のためのモデル化と抵抗)8、Designassistedbytesti最9(試験による設甜)9、Ver迅cat圭on by partiaHactor me棚od(部分係数法による検証)以下は,EN−0に示された規定からいくつかを抜粋し,その特徴を述べたものである。(1)一般事項 施工時や一・時的な構造,あるいは補助的な構造物の設計にも適用されるが,特殊な構造物 (例えばダムやi・ンネル〉に関しては,完全に網羅しておらず,これらに薄しては,個々の設計手 順に従うべきである。また,変形が進むにっれて,直接作用(D圭rect Act圭on,後述するが,EN では外力をf乍用(action)という言葉で表畷している)が変化する場合の構造物の設言i・も完全に は網羅していない。 規準は,「原則」(principles)と「適用規購達(agplication rules〉の2っからなり,前者は特記事 項がない限り規定を変更することはできない。 ENの規定は,以下の前提のもと纒定されている。   (&〉構造系の選定や構造設讃は適切な資格と経験を備えた者(appropriately quali丘ed     a聡d experienced personnel〉に二よりなされる、   (b)施工は,適切な技術と経験を備えた者によってなされる。   (c)適切な監督と品質管理が施工中に実行される。   (d〉建設に罵いられる材料と製贔は,ENs I990−1999に規定されているものとして使われ     る。   (e)構造物は適切に維持される。   (f)構造物は設欝条件に従って使用される。   (g)設詞は,ENsの窺窟中の要求箏項を溝建している。(2)設計で考慮する状態(Design situatbn〉  (a)一・時的状態(Transientsituation)設計上の耐用年数と比較して非常に短い期間に     生ずる状態で,しかもその生起確率の潮いもの  (b〉畏期状態(Pers重stent situation)・紺用年数と同じオーダーの期間に生ずる状態。  (c)偶発状態(Accidenta玉situat沁n)・「購造物にとって異當な状態。火事,爆発,衝撃,     周所的な顎皮壊など   (の地震時(sels面c si睡ation〉一地震の発生に伴う異常時24 (3〉限界状態  (a)終周限界状態(U1も1mate limit st&tes)      崩壊や構造的破壊が該当し,構造物や人間に対する安金姓に関わる匙)のである。      構造的崩壊の薩前の状態は,簸鍵のため,崩壊とみなし,終周限界状態として扱      つ。      構造物やその一部の安定性の喪失,過度の変形による破腰,破断,メカニズム(崩      壊機構)へ0)移行,支持機構や基礎の安定性の喪失,疲労や飽の時問依存効果      による破壊などに対しての検討を必要とする。  (b)使用眼界状態(Serviceabi蹴”imit states)      構造物や構造要素の使用姓,人間の快適性,外見などに関する要求事項の検      討を行う。各プロジェクト毎にクライアントとの舎意に基づくべきである。      外晃,構造物の機能性(機械やサービスの機能を含む),仕上げや非構造要      素に影響を及ぼす変形や変位,人々に不快感を与えたり,構造物の機能の有      効性を糠製する振動,疲労や飽の時閣依存効果による損傷などに対して検醗      を行う。      下記のように,不可逆的なものと可逆的なものとに分類される。       不可逆的使用限界状態(lrreversible serviceabihty limit states)       可逆白勺使∫羅限界状態(Reversibleserviceabi豆ity三imitstates)(4〉鰍鶏年数必要設讃耐用年数は,下詑のように示されている。表一1設掛耐用年数に関する分類クラス必要設謝耐用年数(年)1 2 3 41−52550100例短期の構造物由置き換え町能な構造部分建築構造および他の通常構造物モニュメント的な建築構造,嬌梁,他の土木構造物魯著説可能な構造物,およぴ構造部分は短期構造物とみなされる。(5)作絹と作用効果 ENでは,ダ作触(Action〉という書葉が下記の慧味で用いられている。作用は,藏接作用と問 接作用とに分類され,下記のように定義される。  直接作屠・構造物に与えられた荷重  問接作鶏 混度変化,湿度の変動,不同沈下や地震などで生、じた変形や加速度 また{乍用効果(Actionefβecも)とは,内力,モーメント,応力,ひずみなどを示す。 作罵として下記のものが定義されている。  (a)永久作用(Permanentaction,G)  (b)変動作用(Variable ac七ion,Q)  (c〉偶発1乍用(Accidental action,A)  (d)地震{乍用(Seismic action,AE) 地震1乍用や雪による作用は,場駈に応じて偶発作用とも変動作用ともみなす二とができる。 永久1乍用の特性隙は,平均僚をとる場合と士限,下隈騨の2儂を採用する場合とがある。 終局限界状態に関して,破壊難状を示すタイプが以下のように承されている。  (a)TypeA:静的な安定の嚢失  (b)Ty茎》eB:1簿造もしく1ま†1弊造要索グ)石皮壊  (c)Type C:地盤の破壌もしくは過度の変形25 (6) 作馬の蕃且み合わせ 終局眼界状態1倒月効果の設言1値は,隅時に作用すると考えられる1乍用を組み合わせて決定する。次ぺ一ジの蓑は終馬隈界状態について,作用の組み合わせを示したものである。なお,表中の記湯の懲味は,以下の通りである。”十”:考慮すべき(tobe combined w1七h)Σ,必要に応じて考慮(t難ecombinede瓢ectof)Gk季:永久伶用の特一瞳値PQklQki1プレストレスによる作期の代表髄:変動1乍用1の特性健(添え字1は主、たる作用であることを示す):変動俘用iの特性薩(i>1は,その億の作用であることを示す〉A,亘:偶発作用の設詞値AE、I:地震俘用の設言i薩でAE,1漏YIAEkで表されるAI張1地建峯ず馨用の禦舛生f漉YG」:永久f4三用jに対する部分係数Yp:プレストレス1乍用の設認直YQI=変動隼胴iに対する部分係数YI:重要度係数でEN1998を参照のことΨo:変動作尾に二対する組み合わせ係数Ψ葦;変動1乍庵に関して,しばしば生ずる健に対する係数二変動俘用に関して,準長期的に猛ずる値に対する係数Ψ226 終局眼界状態に対する作胴の緯み合わせ設議で考慰する状態長期もしくは一時的状櫨主たる変動長期作罵従属的な変励作用その勉不利となる有利となる俸湧もしくは主な作用場合場合偶発{乍稽もしあれぱ¥G,、upGb、pγG,F曜Gk誠 (Ypp〉 (Ypp)YQ葦QkI了QlΨ。iQ断設計で考慮する状態式(9.王Oa〉長期作用不利となる場合YG5“pG絡叩作罵もしくは場合偶発作用Y昼i寵Gki㎡従属的な変動作罵主な作用その他YαΨeρkI¥QlΨ。ρbYQ匠Qk1¥QlΨ僕Qk【 P式(9.10b)式‘9.10)0・85γG濾G甑㎡︵偶発状億G鎚、pG騙yAAkまたΨ1選または式‘9.玉1)(P)(P) はA睦Ψ.Q地震時犠懸G協、pG雛YEA猷また式(9.玉2)(P)‘P) はA田ΨZρ瓢Ψ2ρ瓢上表を式の形で表したものを以下に示す。蛤主たる変励壱利となる多γσρ紗渦G鯉滅γ9f鴇式(鋤馨(γ岬vγハ”γ幽鮮》μ鴇式(躍男(α85γ伽Pθ脚P悔fθ副ぜγρ肺21俵曙γ轟9舷式(駄王・b)塾鞭賜}(ΨHo「Ψ2三)9た玉窯Ψ裁式(鋤影鞭職ゴ窯矯細2)YG寓Gk、駄【(Y碑) ・使用限界・状態使月彗限罫に対しては,長期修用および変覇作用に対する部分係数は,1.0であり,作用の組み合わせは,下褒のように規定されている。組み合わせ永久f乍罵蜘変動作用Q、罷支配的なものその催Qk1ΨOIQ嶽特徴的Gk(P)しばしばGk(P)Ψ…三Qk1Ψ2葦窺k正準長期的Gk(P)Ψ21Qk1Ψ2iQk垂  設讃計算における荷重の絶み合わせに際し,以下の3つの中から任童に選択できる  (a)Type A+1日ype B÷Type C(Ap群oach C1〉  (b〉Ty至》eA+孚ypeC(ApproachC2)  (c)TygeA+TypeC(Approac歎C3〉(8)作周の設計値 作濡Fの設訂値F蘇は,一般的に下式で表現される。FrYIFrepF『。ドΨFk(ΨcanbeLOO,ΨG,ΨPΨ2)ここで,Yf:作1罵値(actio簸value)の代蓑値(represen搬tive value)からの不利な側へのばらつきの可能性を考慮に入れ,た作用に関する部分係数F,。p:規定されたまたは童図された超過確率をもつ値,または公称値で定義された代表値(7〉作胴効果の設計値・作用効果の設言十値Edは,一・般的に下式で表現される。Ed;Ys纏E{YrΨFk,an、,㎝}ここで,YSd:俗飛に関するモデルや作用効果に関するモデルの不確実性を考慮した部分係数 a,。ml幾儒学的な物性の公称値・照査や組み合わせのタイプに応じて,作照の設言1値は以下「のよ うに表現される。  G盛=YGG匙またはGl、  Q、汗YQQk,YQΨoQk,Qk,Ψ1QkまたはΨ2Qk  A,置=YAAkまたは設言1『値がEN1991,1997および1998で定義されるか躍によって決定さ  れているか,プロジェクトにおける規定がある場合にはAd  Pd罵YpPまたは㌘kここでPはPkまたはPm  A廻,1=Y耳A建kまたは設言1・埴がEurocode,圏,プロジェクトによって規定されている場合には  A起。韮(9〉材料定数の設計謹 材料や製贔の特性の設副値は,一般的に下式で定義される。X−rXk/Y酬ここで, Xkは,以下のように定義される特難値28 ・規定されたまたは,欝図された超過確率をもつ偵・公称鍍・意麟した信頼レベルに到達するようにキャツブレートされた薩ηは,荷重や体積,寸法効果,湿度や楓度などσ)曝lil的効果を考慮にいれた変換係数y認、は,以下のことを考慮する・材料定数に開して,特難纏から不利な鯛へのばらつきの罵能性・変換係数鳩の不確実牲なお,ANNEX A1には,ビルディングに対する部分係数が下記のように規定されている。(10)部分係数長期および短期設持1状態におけるf乍用に適用するi 部分係数は,各タイプ毎に以筆のように示されている。タイプAに対する部分係数縫記号{乍用 (Action)地妻監がi粥イ系しない永久f乍用(Non−geotec致nic段lpermanentactioRs)剛unf設vourable1、10YG脚.£avourrableYGmr0.90Y王,50圭也妻盤が関イ系しない変重厨乍用(NO臓一geOteCkniCalv段riableaCtiOns)一un£avOUr&b玉e(1〉地盤が関係するf乍用に対しては,EN紛97を参照すること(2〉この照査において,長期作用の危険側の特性値に対しては,u,安全健に対しては,09を掛け合わせる、Eurocodesの段階では,改訂される罵霧旨性がある。タイプBに対する部分係数作用(Action)(1}Y値言己号式9.10式9.王Ob式9.まOa永久作用_un£avourab圭e働三、35YGs叩.鉛vO疑rrable(2)1.00G議nf1.15(3〉1、351.001.00変動作用Y1.501.5GL5Ψo(1〉地盤が関係する作罵に対しては,EN1997を参照すること(2〉この照査において,ひとつのソースからのすべての永久荷璽の特性値は,結果として作用効果の総和が危険側であればYG、、1,を安全側であ’ば,YG監Rfを掛け合わせる。(3)1.15=0、85gGsup罵085x135漏1、15.ua£avoura蓋}玉e注窟(1):式9、10,式910a,式9 10bのどれを使うかは各團の決定に基づくものとする。注意(2)1特定の照査に際して,粕とYQの1直は,さらにY匿,Yqおよびモデル不確実性係数Ys、    に分けてもよい。但し,Ys,耳の嬉は,1、15を飛いるべきである。タイプC:アプ皿一チC1に短する部分係数記号1乍用(Action)鍍永久作用un飯vourableYGSlヒ1》£avourrab玉e G川f291.001.00 変動作用(玉)Y.UI1£avour&ble1.30(1〉変動作用は,変動地盤1乍用を適獄含める。タイプC:アプローチC2およびC3に対する部分係数1乍用 (Act主on)〔DYf直式9.10&式9.10b王。351351.15{21YGmri,001,00Y1.50YGAL5Ψo(3)式9.10地盤が関係しない永久1乍用.unfavourableωYG薯nP曹favoulrable“}地盤が関{系しない変重珂乍用魍un£avourable三.001.50(3)地盤像用(Geotechnical actions)(1)この照査において,ひとっのソースからのすべての永久荷重の特性縫は,結果として作用効(3)果の総和が危険腿であればYG、、、耳、を安金Ill であれば,鴇,、〔を翅け合わせる。(2〉U5讐085gGsup罵085x1.35=王、15(3〉地盤作用に対するYG、、は,EN廻97に定義され・ている。アプローチC2に関して,地盤1乍用あるいは地盤定数の特性値をもとに評鱗された地盤1乍用効果は,庶界的には,地盤が関係しない永久,変動作贋として係数が撰けられる。アプローチC3に関して,勉盤作贋あるいは地盤定数の設雪1・値をもとに評価された地盤1乍用効果1ま覧モデ’ノレ不石窪実{系数力慧漿1ナらン尋!しる。没憲(1)1式910,式910a,式g、10bO)どれを1吏うかは各國の決定に基づくものとする。濫慧(2):特定の照査に際して,YGと¥Qの簸は,さらにYg,Y,1およびモデル不確実姓係数Ys、     に分けてもよい、但し,Ys、1のf直は,1,15を用いるべきである。248EC7:GeotechnicalDesign(地盤設計〉Pa耐=GeneraIRules(総則〉E賢rocodeの中で,地盤工学が関連するEurocode7は,下記の3つの部分からなっている。このうち,Part2とPart3は,ひとっにまとめられる予定である。Part1:General rules(一般1規則)Part21Design assisted by laboratory testing(室内試験結果を胴いた設計)Part3=Des圭gn assi鏡ed by field te就ing(濁地試験結果を用いた設計〉ここでは,上記規準の申のEurocode7Part1(以下EC74と略記)について記載する。EC74では,下記のような章構成となっている。(1)EC7−1の章構成1,Genera1(一般)Bas童sofgeotechnicaldesign(地盤が関係する設言iの基本)2.34Geotechnicaldata(地盤窟数)Superv三sioll ofconstruct重on,monitoring and maintenance(施工管理,副灘,維持)5「Fi11,dewater量ng,呂roundimprovementandreinfbrcement(盛り立て,地盤改良,櫨強)6、Splea〔玉負)undations (痙1接・基掃蓬〉789「Pilefbundations(杭基礎)A鷺cもorages(アンカー)Ret呂iningstructure(1勇薩)10Hydraulicfailure(承理上σ)破壊〉三1「Site stability(安定)i2Embaakments(盛土)30 AnnexesEC74に記載されている主な項震,特徴を以下に列挙する。(2)一般事項・規準中の随所で‘‘Comparab正e experience”とレ・う書葉が使われているが,これは,以下のよう に定.義されている。  r設謙の対象としている地盤に関係した,文書や明確に設定された憐報。設計の対象としてい   る地盤と岡様な挙動が予想される土や爆に関する惰報や同様な構造に関する情報。特に   その地域で得られた情報がこれにあてはまる。」・構造物の重要度に応じてカテゴリー1から3までが以下のように設定されている。31 表・1EC7−1に記載されている対象構造物のカテゴリーの位置付けC&te or2Cate or3小規模で比較的簡易な構造 ・通常の構造物およぴ基礎で,困 槻定に記載されている以上の物。燈窟,規準が必要なもの。難な地盤や荷重条件を伴わな・大規摸で通常の枠を超える要求項目が経験上あるいはいのQCate or 王構造物の特徴定性的な地盤調査結果をもと ・定量的な地盤データをもとに要求される項圏が満足されることに満足されることが確認可能なものを確認する必要がある。その際,通常の纏盤調査,設計,人名や財産に及ぼす危険度が無視できるほど小さいもの構造物通常ではない荷箆条捗や地盤粂件のもとで構築される構造物,地震危険度の高い地域に構築される構造施工が実施される。1鷲もしくは2階建ての住宅物。や農業関係の建物で,最大の貌窪も地盤変位が継続中の地域に地盤の不安定性柱荷重が250kN以下,壁荷重が沁OkN/m以下のものが予期される地域に構築される構造物で,通常の颪接基礎や杭基礎で支持されている構造物。・地盤レベルの差が2m以一ドの掘検査.剖測削や擁壁舗易な掘削,配管工事目視による検査,おおまかな晶質管鯉,構造物の性能に地盤定数や構造物の挙動の ・重要な建設段陵においてさら計測がしばしば必要なる調査,計測が必要な場関する窟性的評価地下水の管理は,その地域に物性を決めるためのサンプリングや土質試験おける過表の記録・経験をもとに実施施工法や構造物の性能に影含がある。響を及ぼす場含には,地下水の状態を直接計測構造物の窪能評価は,定められたいくっかの点の変位計測結果をもとに行う。(3)部分係数の設定 EC74では,終局限罪状ず態に対する安全係数は,ANNEXにまとめられている。作用および作用効果に短する部分係数 偶発蒔(accidental situation)の検討では,すべての{乍屠(&ctions〉および作胴効果(E懸ect ofacもめns〉に対する部分係数はLOを用いることになっている。 persistentsituationおよびもransien七situation lこおいては,下表の部分係数を用いる。表一21乍用(actions〉および僅用による効果(Ef当ectofacもions〉に対する部分係数(Ym)パラメーター記号・AYG1.ooPermanent,un飴vOurableC圭(B)C1(C)C21C321.351.351.00王.50王,50Variable un£avourable1.501.501.301.001.00i.001.000.90Permanent£avourableVari&b三e£&vou撒b三e0.00v0.000.000.000.0011これらの部分係数は,f乍用の特性値,地盤窟数の特性捲によって箪定されたあらゆる作用効 果に対して適用される.∩・2二れらの係数は,構造物からの作屠に適用される。321.35 (4〉地盤定数1也盤建調垂i lこつし、ては,予備蒜凝査(Preliminary Inves頓gation)と設謝調査(Desi暫11玉nves七igat1ons)に分1頂されている。表略予備調査と設謝調査の位置付け建設地域の妥当惟,代替地の可能牲,建設による変化の予潰Lその後の調査の言1瞬予備調糞など。漉切な設謝に必要な猜報,施工計画に必要な情報,施工1二国こ遭遇する賜題の予測。最終設謙の龍に,構造物の性能に影鞭を及ぼすパラメータが設定されなけれぱならない.特に注憲しなければならない項目:空洞の存在,摺盤や地盤の劣俺,士中の水の影響,亀設謝調査裂などの不連続姓,土や斜のクリープ特性,ニヒや岩の膨弓疑性崩壊性,廃棄物や人3二材料の存往該当地域およびその膚辺の地史地盤定数に騰しては,最も一般的に使われている蜜内試験,環地調奮結果を用いるものとし,“comparab互e experience”力究ある場合には他の試験結果を用いてもよいことになっている。炎一4 材料に関する部分イ系数(Y、n)記号AT&nφY1.25王.00有効応力でみた紬蕊力c’Yc王,25王,001.401.00パラメーター金応力でみた粘着力c、、YCl監圧縮強度q、、Y“プレッシャーメーターの眼界圧力C王(B)C2C331.251.001.251.251.001.001.251.40三.001.40C玉(C)1.401.001.401.001.00王.001.40Y漁mY地盤の単位体積重量コーン貫入抵携王,401.001.001.40Y{c3:地盤によるf乍用,抵抗に対して適用され,る。表・5現地調査から特性値を決めるための補歪係数ξ平均値に対して下限値に対して8121.351.30王.25 玉.251.201.351.20王.10 1.051.003   4   5   6   79   10(5〉杭基礎・規定が適用されるのは,先端支持杭,摩擦杭,弓iき抜き杭,軸直燭方向に載荷される杭であり,施工方法としては,打ち込み,圧入,回転圧入,削孔杭であり,グラウ1・を行うもの,行わないものである。沈下掬止のために拷設される杭は,適罵範囲外である。・以下の限界状態を考描,しなけれぱならない。(a)(b)(c)(建)(e)全体安蜜の欠如地盤の破壊に起因する杭基礎の破壊(支蒋力破壊〉杭基礎の構造的破壊地盤と杭体との複合破壊圭也塑霊と雷薄造物との峯莫合石皮壊渦度な沈下や浮き上がり,地盤の水平変位許容限度を超えた振動  (h〉杭の沈芋に関して,極限支梼力が発揮されるために大変位が必要な抗に対しては,    支持力が発揮される前に士部構造物の終局限界状態に簗る。あらゆる限界状態に対して以下の式を満足することが要求される。(o(9)33 Fじ;【ドR巳iξ1ここ=でF。;、聖は,終贋務畏界状態に対’応する荷重R。1,1は,終周隈鼻状態における設讃上の抵抗の総和・1難杭に関しては,姻々の杭の破壊,およびブロック破壊の2つの破壊メカニズムを考猫にいれ,小さい方の{直を壬采用づ一る。・群杭の設計上の抵抗を求める際,群杭をつなぐ構造の剛性や強度特性を考慮に入れる。もし,杭がたわみ性の構造を支える場合には,群杭中の最も弱い杭の抵抗が限界状態の生趨を支配する。これに対し,槙が1嗣な構造を支える揚倉には,荷璽の再配分が行われるため,多くの杭が破壊して初めて眼界状態に至ることとなる.・載荷試験を実施して,枕の終馬抵抗の特性値を求める際,下式を用いる。荷重の再灘分を行うに一1一分な剛性と強度を備えた構造に対しては,上述0)補蕉係数ξを11で除してもよい。R。;k讐Rc/毫・ここで,ξは,試験杭の本数を考懸した補正係数R。は,R。mの平均もしくは下隈纏R。mは載荷試験での謝測億表一6杭の載荷試験数(N)から特’i生鍍を決めるための補正係数ξ12345平均li芭に対して1.41.31.21.11.0下限1直に対して1.4王.2ξ蕪=1.05玉.0・押し込み力を受ける杭σ)特性イ直,設諄卜f直は,下式で算出される。Rじlk諏Rb;k+RslkROld謂R。ik/YI または,R。1磨Rblk/Yb+R,lk々、ここで,Rわ、kは先端抵抗に対する特姓髄,R、lkは癬1擦抵抗に対する特性値,Yb,¥、,Y、は部分係数で下表に示される。爽7杭基礎に対する部分紙抗係数(葡杭の種類詑号C1(B〉C1(C)C2C34 B打ち込み先端周而全体引き抜き埋め込み先端周面全体引き抜き[蜀転圧入先端Yb1.001.301.101.00Ys1.001.30玉.10圭.00王.001.301.王01.00Ys・し1.25王.601.051.00Yb1.25王.601.101.00Ys1.201.30圭.10王.00YL1.151.50i.101.00王.251.501.王51.10王.451.101.001.00YしYs・しYわ34 周面全体引き抜き¥sYt1.001.301.玉0王.001.王0玉,401.101.001.251.6041プレッシャーメーターによる方法によって決められた抵抗に基づくYs・し玉,151.00(6)杭の載荷試験・杭の載荷試験は,以下のような場合に実施することとしている。  (a〉杭のタイプや打設方法に関して,既往の経験の範囲外にある場合。或いは,瞬様な地盤   や荷重条件のもとでの試験が実施されていない場合。  (b)既往の理論や経験に基づいて算定した値に信頼性のもてないような荷璽を受ける場合。  (c)杭の打設遍程での競察結果が現地試験や既往の経験から予測された挙動と大きく異なり,   これが設言・i・土不利となる場合。さらに追加地盤調査を実施しても,その差異が明らかにさ   れなかった場食。・また,載荷試験の蜀的として以下の項目を挙げている。(a)施工、方法の妥嘉性を確認する.(b)沈下や限雰荷重に関して,代表された杭や載荷される周辺地盤の挙動を掘握する.(c)杭基礎の全体挙動を判断するために個々の杭の性能を確認する,・載蒜試験が複数の杭に対して実施される場合,試験を行う杭の位置は最も代表的な位置および 最も不利な地盤条件と考えられる場所を選定する、もし,これが園難な場合には,杭の支持力 に対する特性値を選定する際に,これを考慮しなければならない、・試験杭(名r圭al pile〉を用いた場合には極限破壊荷重(ulも圭mate魚鎌ure玉oad)を導くことが可能な 荷重を設定する。・離的載荷試験は,”Axial Pile Loadin毬%st,Suggested Method”,publis烈ed iB出e ASTMGeotec亘nical Test重n言Jouma1,JuBe1985、pp、79−90、1こ基づき実方むすることとする,・通常,引き抜き杭を設誹する際の載荷試験は破壊(魚ilure)まで行う、荷重一沈下曲線の勾配を外挿する二とによって求めるべきではない。・試験杭の数は,下記の項隣を考億して決定する,(a)地盤条件及び試験場所における地盤条件のばらっき(b)構造物が属するカテゴリー(d)同様な地盤条件における間じタイプの杭の挙動に関する既往の書類による証明(e)(d)基礎の設計に含まれる杭の本数およびそのタイプ数・本杭に作用させる荷重は,少なくとも基礎の設謙を支配する設計荷璽に等しくなければならない,・一卜分な現地調登が実施され,岡様な地盤条件における岡様なタイプ,長さ,断面の杭に対する動的載荷試験が静的載荷試験結果に対して十分に整合性が取れてい場合には動的載荷試験結果を設謝に罵いてもよい、動的載荷試験の手順に関しては,AST醸D婆945,Sta亘dard TestMe伽od{br High−str&沁Dynamic男esting ofPilesを参照する。249 EC8Eurocode8は、源,子力発電所や大型ダム等の近隣住民への影響の大きい構造物を除く金ての構造物を対象とした鮒震設欝編となっている。(1)基本要件地震地域の構造物は適叢な憺頼性を持って筆記の要件を満足するように,設計・施工するものとする.・破壊紡止要件135  設計地震力に繋して局部的または全般的な破壊なしに灘えうる(地震発生の後でも構造物の健全性および余裕ある荷重支持能力を曝窟している)ように構造物の設謝・施工を行うものとする。・被害制限要件 設計地震作用よりも炎生確率の高い地震に対して,被害発生による使用制限(それによる被害額は構造物肉体の饗用に比べてひどく購高となる〉のない状態にとどめる構造物の設副・施工を行うものとする。信頼性の各種レベルは考慮する地震窪用あるいは対応する作用荷重を璽要度係数γiで補正して求める。裏・4構造物の重要度(建築〉重要度条 件カテゴリー1H顕IV重要度係数  γ1地震動に対して完全無被害の構造物。1.4病院,消防署,発電勝等。想定した被害に留めることが要求される構造物学校,市庁舎,教会,公共建造物等飽のカテゴリーに属さない通常の構造物1.0公共の安全窪に対してあまり璽要でない構造物0.8王、2(2)限界状態 下記の限墨状態.を検討するものとする。1〉終局限界状態 構造物の崩壊,あるいは人命の安全を危険にするような構造損傷に結ぴつく状態と定義される。構造物は罠C8に燦定する抵航力および靭性をもつことをを照査するものとする。構造物の抵抗力および靭性は構造物の非線形応答の程度に関係し,これは応答低減係数qの鰹で決められる。2〉{吏用隈雰壕犬態 特定の使用条項を守れない状態に対『応する被霧発生に結びつく状態と定義される。礒民保護のために重要となる構造物では,適正な再現期開に対する塊震濡動に対して当該施設の使用性に関する機能を保持するために,十分な抵抗力と靭性の確保を照査するものとする。(3)設計金体的な靭性挙動をさけるために,脆性的な破壊やすぐに不安定となる現象はさけるものとする。二の圓的のため,キャパシテイデザインによることが必要となる。構造細目は,繰返し荷重下で所用の力を伝達し,エネルギーの逸散を行う醗力を銀持できるように配慮するものとする。(4)纂礎.ヒ部構造からの1乍用をできるだけ均等に地盤へと伝えるために,基礎は適正な剛性を有するものとする。一般に,一っの構造物には一っσ)形式の基礎を用いるものとする。ただし,動的に独立した系ではこの限りではない。(5)地盤地震f乍用1こ及ぼす贋1地1『1く1な地盤粂f牛の影謝llま3種類の地妻i建条1∠1二(A,B,C〉を考慮して取り入れるものとする。1〉地盤種別A・せん断波速炭が少なくとも8GO鳳ノs以上の岩盤く潭さ5m以峯の軟弱な表穏地盤を含む)・硬い砂質地盤,砂礫地盤あるいは過1王密の粘土地盤(ただし数十mの深さにわたり深さ方向に36 土1質憲数が徐々に増加し,深さ10mでσ)せん断波速度が350m/s以上の埴を衛する地盤)2)地盤種別B密度が中程度の砂や礫,あるいは圓い粘士σ)†渠い地盤(数十ないし数画mの深さがあり,深さ鈴mでのせん断波速度が200m/s以土,また深さ501nでのせん断波速度が350m/s以.ヒの値を有づ一る地盤)。3〉地盤種別c・ゆるい粘惹力のない砂質地盤で,表願20mでせん断波速度が200m/s以下の場合。・軟弱または中程慶の闘さをもつ粘・睦土からなる地盤で,蓑燭20mでせノ)断波速度が200m/s以下の場合。(6)地震荷重基礎構造の醗震設言1における地震動は、再現期闘【475】年に対応した地盤加速度による地震発生確率・発生規模の地城別補正を地震動にっいての設定と上部構造物の重要慶カテゴリーのレベルに対応した設謙条件に基づいている。地震荷重は弾性応答スペクi・ル,パワースペ外ルまたは時刻歴により袈されている。終周限界状態における荷重の組合せは以”ドのとおりである。Ed鵬 Σl Gkj牽 γ1・AED+Pk+ Σφ2i・Qkiただし,Edl設謝1乍用荷重健Gkj:永久荷重1の特性誼γL璽要度カテゴジーによる璽要慶係数(表一4参照〉AED:再現期間(475年〉に交噸応する設言1地震荷重Pk:プレストレス荷重の特性健φ2i:変動荷重1の染永久荷璽に対』する組合せ係数Q短1変動荷重夏の特性憾(+:ギと組み合わせる」,Σ拝の影響を合算するの2410  裏SO2394(1)範囲1〉ISO2394は種々の作用を受ける構造物の信頼性評価に関する一般原則を記述している2〉信頼性は供胴期間を通じての構造物の性能に関して検討される3〉この一般原則は金ての構造物(建築物、橋梁、遊業工作物等)の設謝、構造体や基礎を構成する構造部材の設計に適用できる4)各麟における設講規準を作成するときの指鉛となる。(2)定義一般用語、設言1に係わる一般用語、{乍用・荷重効果および環境因子に畷する用語、構造物の応答・耐力・材覇特性・幾侮学的Tl法に関する用語について示されている。(3)言己号本編で用いられる記号(主文宇、添え宇)について説明されている、(4)要求条件および概念基本的要求、1言頼牲のレベル、構造設讃、準拠、醗久姓と維持管理について述べている。性能要求としては、1)構造物および構造要素は、湾えられるすべての1乍用においてi齢εに機能すること(使用眼界状態に関する要求〉2〉建設中および想定される使用中に発生する極大なあるいは頻繁に繰り返す作用に耐える二と37 (終周限異状ず藍に昌騒する要求)3)火災、爆発、衝突、入的誤差による重火、蕩霧、元の原霞に比閲しないような障害に対して損  傷しないことがあげられている。設議供月」期間の甥どして以下の表が示されている。クラス   設言ll兵用期1粥 1    1∼5 2    25 3    50 4    100以.i二(4〉  携仮設構造物交換構造部材建物と他の公共構造物、下記以外の構造物 記念館、特に重饗な構造物、大燦横構造物限界状態設計の原則限界状態設研法の源劉(便用限界状態と終属限界状態σ)意味)が示されている。設副乎願の灘剛も承されており、二っの手法(確率的畢法、部分係数法)をあげている。(5〉基本変数限界状態設計法の謬算モデルで胴いられる基本変数(1乍用、外的粂件、轡料・地盤特性、幾侮学的数量を定める物理量)、基本変数の不確定性と取り扱いについて述べられている。(6) 解析モデル計算モデルは罎界状態に簗るまでの構造物およびその挙動を表現すべきものとし、以下のように区分している。 角刃肩モデ■/レ 荷重効果(内力、モーメント等)を与える構造モデル 荷璽効果に楓当する睡†カを与える耐カモデノレ(応答の種類による分類) 動酌あるいは静的応答 弾性あるいは被弾鰯三(塑輕三)応、答 幾何学的線形あるいは幾何学的非線形応答 縛問非依存型あるいは時悶依存型雛動(クリープ〉(局部モデルの分類) 局部耐カモデル、要素鮒カモデル、システム耐力モデル・瞬問耐力モデル、累積効果耐カモデルを含む(例えば疲労、累積たわみ等)(ア)確率に基づく設計の原則基本変数は確率変数と昆なされ、確率論的手法で扱われると仮定している。確率的設讃とは、ある期問において破壊確率が規定された値を超過しないように構造物を設計することであり、システム信頼性、要素僑頼性、要求信頼性を湾億する。直擾的な確率的方法の変わりに二つの単純化された(設計櫨法、部分係数法)を使ってよいとされている。(8〉部分係数による設計法部分係数法は、基礎変数に割り当てられた設計変数を用いて、不確定性と変動姓σ)影響を区溺している。(9〉既存構造物の評価既設構造物の評価は、1∼9章に記述される一般原則に基づく方針となっている、、採用すべき基本変数、調査方法、娯傷を受けた場金の評価等が示されている。38 2、5 各基準の特徴(臼本)251道路橋示方書・同解説(⇔ 醗震設計の基本方針衰・および表一に承すように、中規模地震時においては橋は健金性を損なわないようにしなければならない。また、大規模地震時においては、重要度が標準的な橋は致命的な被害を受けないこと、特に重要度が高い橋は眼定された損傷にとどめ早期の復旧を可能にする二とが要求される。表一1耐震設言十で考猫する地震動と目標とする橋の耐震性能酎震設計で考慮する地震動目標とす1る橋の酎震滋能醗麗計算法鉱要度が標特に重要度動的解析法静的解析法 (地震時の挙準的な橋  が高い橋(A菰の橋)(B櫓の橋)橋の供用期聞中に発生する確率が高い地震動橋の供用期聞 タイブ1の地震動(ブ砂槻界型の大中に発生する規摸な地謝確宰は低いがタイヅ碧の地震動大きな強度を供軍県南部地震のよもつ地震動うな内陸直下型地翻健全性を損なわない動が複雑な謝震 凌 法時刻歴癒答解析法致命的な被害を防止す限定された掘傷にとどるめる地震時保有水平酌力法塔答スペクトル法表一2重要度の区分重要度の匿分A種の橋対象となる橋下記以外の橋・商速虜動車翻道,都市高速遂路,指定都市窩速道蕗,本州四図連絡遵路,一般劉遭の橋B憩の橋・都道府県道,市町村道のうち,複断簾,跨線構、跨道橋およぴ地域の防災計灘上の位置付けや当該遊路の利稽状況等から特に璽要な橋,高架の遭路等 我が国は高地震帯である。また、地震荷重は活荷重のように制眼したり、あるいは明確に上,限値を設定することはできない。そこで、大規模地震時における保有水平鮒力法では、限界状態設計法と岡じ、懸想のもとに、構造物の終周状態に対して十分な安全姓を確保できるように配慮している。(2〉震度法、保有水平耐力法および動的解析 図一1に示すように、爵賛婆設計は、中痔羽莫士慰重震動異こ薫rしては震度裳去1こより、大夫奨峯莫多也震重壌こ気ナしては保有水平醗力法により実施する二とを原興1としている。震度法においては,許容応力度、許容支持力および許容変位等に対する安全性を照査する。保有水平耐力法では、柱の保有水平耐力、許容塑性率および残留変位等に対する安全性を照査する。 饗に、地震時における橋の挙動が複雑であり鹸的解析の適用が鑛難な場合、あるいは非線形性が複数簡所に生じる橋でエネルギー一憲購の適用性が隈定される場合など保梅水平耐力法の適用姓が限定される場合には、動的解析を実施し、二の結果を設謝に反映させる。(3)地震時保有水平耐力法による基礎の設計 大規摸地震下における基礎設掛の基本方針を図2に示す、矯脚は柱基部に曲げ破壊1こ伴う塑性ヒンジを形戒させ、基礎には主たる非線形性が生じないようにする.基礎は地中部にあり、損傷39 の発兇が照難であるとともに、補修も大規模とならざるを得ないことから、これを避けるという考えに基づいている。 しかし、壁武橋脚の橋軸直角方向のように設議水平震度に対して橋脚躯体が十分に大きな終局鮒力を欝している場合や、地震時に液状化が生じ周辺地盤の強度が低下する場合には、基礎の耐力を橋脚の終編耐力以上となるように設謝すると、断面が過度に増大し不合理である。このような場含には、基礎∼地盤系に主たる非線形’性が生じる設副を実施してよい。1匠三麗水平慶位慣牲力の作屠方法            水甲震度∼水平変位の関係   (a)構脚基部に虫たる駈性ヒンジカ『生じる場合績性力の作癬方法水平震度、田性摩の関係(b) 蕊礎、地盤糸に主たるヲド鳳死多性力c生じる場合図一1 地震時保有水平醗力法による基礎の設謙(4)液状化 圭964年に起きた蔽潟地震の被災により、砂質土の液状化が認識された。更に、1995年に起きた兵罐県南部地震では、砂礫層やシル!・欄での液状化が確認された。これらの経験を踏まえ、事例分析を実施した結果に基づき、液状化の判定を行う必要がある士層の範隣および判定式を見薩している。また、兵庫県南部地震における被災経験から、液状化に伴い、橋に影響を与える流動化が生じる驚能性がある場合は、この影響を耐震設謙に考慮することにしている.252 鉄道構造物等設計基準基礎鍛融に灘系する鉄道講造物設議基礁として、基礎構造物・抗ニヒ圧構造物(平成9年3月)と灘震設讃(平成11年10月)がある。基礎構造物・抗士鷹構造物の特徴は以下のとおりである。(1〉基礎構造物・抗土圧構造物1〉基礎・抗土圧構造物の設計基準としては日本で初グ)て限罪状態設計法を取り入れたもので40 ある。2)地盤・材料の設謝用鰹の設定法、構造解析の手法、想定すべき荷、重組合せ等諸々の審項について継かに焼定・解説されており、基オ舶勺にはこの基準のみにより鉄道関連の基礎。抗±圧構造物の設議が驚能である。3)基準では、長期使用限界状態、使用限舞状態、終局限界状態、地震蒔使用限界状態、地震時終局限界状態の5段階の限界状態が定義されており、各限界状態で断面力上、安定、ヒ、変位圭の制限に対し照蕪蓋する事となっている。4)地盤の特性1直・支1畦星力舞定上の不確爽性に対し、以“Fの安金係数を設定している。地盤調査係数f留地盤の特性纏が士質試験・調査の構度、僑頼性に火きく依存していることに対’          する安全係数地盤抵抗係数frl地盤の支持力算定式が不確実な要阪を含んでいることに対する安金係数地盤特性係数fp:基礎の支持力を、基礎の施工法、施工管理のばらつきや載荷試験の実施等          を考慮して定めるための安金係数(2)耐震設計1)基礎の耐震性能 設謝想、定地震動については,L三地震動(構造物の設謝耐用期間内に数回程度発生、する確率を有する地震動)とL2地震動(構造物の設掛副用期闘内に発生する確率は低いが,非常に強い地震動)の2段階の地震レベルを考慮している。 構造物の灘震性能は,以下のように定義される。  ・鮒震姓能1:地震後にも補修せずに機能を保持でき,かつ過大な変位を生じない。  ・耐震性能H:地震後に補修を必要とするが,短期間で機能が圓復できる。 。醸霊運竪’1生醍…IH:封雛霞1こよって4薄造繧勿が1舶壊しない L玉地震動に対しては耐震性能里を満足する二ととしている.L2地震動に対しては,重要度の高い構造物は耐震性能Hを,その他の構造物は耐震性能皿を満建する二ととしている。 構造物を構成する損傷レベルは,以下のように定義される。 ・損傷レベノレ1:、無・損傷・損傷レベル21場合によっては補修が必要な損傷 ・損傷レベル3:場合によっては補修が必要な損傷 ・損傷レベル4:補修が必要で,場合によっては,部材の取り替えが必要な損傷 基礎の安定レベルは,以下のように定義される。・安定レベル1:無損傷(作用荷重が降伏支持力以下)・安定レベル2:場合によっては補修が必要な損傷 ・安定レベル翫補修が必要で,場合によっては,部材の取り替えが必要な損傷 表一1に杭基礎の耐震性能を示す。                表一i 杭基礎の耐震姓能支椿力耐震性能1耐震性能痕耐震性能皿安竃レベル1安定レベル2安定レベル3・支持地盤や椀部材の塑性1ヒにより杭・支欝地盤の破壊や抗部材の損傷による欝遣物の崩壊を生じない安定性を保・杭基礎が降伏しない藷礎が降伏するが.なお,※分な支縛力を県博博変位・列豆1[走行性を保持・講造物の機能に有筈な変位を生じな・有蜜な残留変位を盆じない㌧、・地震後の列1臨旨行性(1余行)1呆欝補修、補強・補修,禰強を必要としない・場含によってフーチングおよび椀脚囲の空隙への淀入等・落橋等構造粉の崩壊を‘象じない・補強等により構造物の博使用が可能場禽によって基礎本体の補強や地盤改良簿による基礎の亨粥虫腸合によって構造物の矯正41 2)構造角鞭耐震設箒1における構造物σ)応答鍍の算定は,動的解析による二とが原則で,非線形応答スペク1ゾレ桑宏と口尋亥麺歴・畷jl1爵鯖{イ秀法と1こ大潟りされ、る非線形スペク!・ル法は,設計の実務に配慮した比較的蜷単に応答値が算定できる手法であり,購造物の振動モードが比較醗単純で,非線形化する部位が明確な場合に適用される。2、53 港湾の施設の技術上の基準・岡解説 本基準・解説は平成11年4月に改訂され,その最大の特徴は技術基準の法合を閉確にしたことである。これまでは基準の本文を馬畏通達としていたが,普遍的な事項や最低限守るべき事項を告示に格上げした。また,本基準は性能規定を志洵し,自由度を高めるために解説(背景)や参考(具体的設詞手法)は基雛を補完する参考書として位置付けている。 改言達にあたって配慮された窮項は以下のとおりである。・二れまでの調査・研究成果はできるだけ公開する。・義務づける講項と参考専項の明確化を図る、・技衛巻の裁黛範囲を拡大する。・基準に関する麟際弼」洵を反映する、・合理酌な設詞になるように,萩しい考え方を加えて体系化する.さらに,鉄筋コンクリート部材への眼界状態設計法,防波堤への儒頼性設議への導などが特徴である。(1)耐震性能 濃湾の施毅は,レベル1地震動に対して,所用の構造の安窟を確保し,かつ,当該施設の健全な機能を損なわないものとする.耐震強{ヒ施設は,レベル2地震動に対して,生じる被霧が軽微であり,かっ,地震後の速やかな機能の回復が可能なものとし,当言劾包設の所期の機能を保持するものとする。以上をまとめると,褒一1のように耐震性能は示される。表一1耐震性能地震動レベル耐震設誹で考慮する地震動再環期間75年の期待地震動レベ/レ1対象施設全ての施設(値の基準等で規定の耐震性能施設の健金な機能を損なわないある施設を除く〉再現期間数酉年の期待地震 耐震強化施設(耐震強動,プレート内地震動,あるいはプレート境界地震動レベル2化膨壁,防災拠点等のうち耐震強化の必要な所期の機能を保持する護彬)。その他,橋梁,沈埋1・ンネル等の港湾σ)施設でレベル2地震動を考慮すべき施設。(2)設計震度 震度は,地域別震度×地盤種甥係数×重要度係数で言1算される。このうち重要度係数の裏・にしたがって求める髄を標準とする。42 表.2 重要度イ系数辮造物の種類特定A級構造物の特性A級構造物の特性のうち,第三号著しくは第4脅の影響の程度が著しいもの又は第3弩の役割が特に重要なもの王構造物が震害をうけた揚合において,多くの人命及び財産に損失を与えるおそれのあるもの2構造物が震害を受けた場合において,経済,社会活動に重大な影響を及ぽすもの3震災復興に重要な役割を果たすもの4有害物又は危険物を取り扱う構造物のうち,震害を受重要度係数三、51.2けた場合において,人命又は財産に重大な損失を与えるおそれのあるもの5構造物が震害を受けた場合において,復i日が膿難なものB級C級特定,A級及ぴC級以外のもの特定及びA級以外の構造物で,震害を受けた場合においても,経済,社会活動への影響が軽微なもの又は容易1.00.8に復旧が可能なもの(3)限堺状態設計法防波堤及び係留施設などのコンクリート構造物の設謙は,限界状態設計法によることを標準とする。限暴状態設讃法による部材の安全の検討は,終局限界状態,使用限界状態及び疲労限界状態について行うことを標準とする。限界状態設計法によって部材の安全の検討を行う場合においては,材料係数,荷重係数,構造解析係数,部材係数及び構造物係数の5種類の安全係数について,眼界状態の種男彗に応じて構造物の特性等を勘案した適切な数薩とするものとする。こσ)場合において,荷重係数は,荷璽の種類,荷璽の作用頻度等に応じて,永久荷重,変動荷重及び偶発荷重の3種類の荷璽に区分し,適劒な数憾を設定するものとする。(4〉信頼性設計法防波堤直立都の安定謝箕において儒頼性設雛法を用いる場合にあたっては,当該施設に要求される機能及び構造物の特’性に応じて期待滑動量等の必要な数値を適切に設定して所要の構造の安定の検討を行うものとする。儒頼性設言十法において考慮すべき項目の例を参考として以下に示す。・沖波波高の出瑳確率(極鰹分布関数を飛いて算出される沖波波繭に対して,正幾分布を仮定し,実際に発生する沖波波高の繊現確率を求める。)・潮位の発生確率分布(主要4分潮を胴いて瀬位を嶺算し,耐用期間中における潮位の発生確率を求める。)・波力の鋒定(鑑幾分布を仮定したぱらつきを考慮して算定する。)・自重(正規分布を仮定したばらつきを考猫して算定する。〉・摩擦係数(蕉燈分布を仮定したばらつきを考慮して舞定する。)なお,詳細はについては文献を参照する。43 3.遠心力場での単杭の水平載荷実験とシミュレーション3,1.序論貌在,水平力を受ける杭基礎の設計では,地盤をバネと仮定したWlΩklerモデルを用いるのが一般的である.この方法は比較的計算モデルが簡易であり,設定パラメータがFEMと銘較して少なく,考慮「した水平変位以内では,得られる解に設讃者間のばらつきが少ない利点がある、1997年の阪神淡路大震災ユ隅を契機としてこのクラスの大地震の検討では水平変位を許容する設護十体系に移行しつつある3域それに伴い杭の水平地盤反力と水平変位醐係であるρッ関係も線形から非線形領城まで包括したモデルが必要となり,最近になって大変位を考慮した杭基礎の水平抵抗に關する砺究が増湘してきた5戦一方,基礎設謝を取り巻く現状は,鋤界的に仕様設計から限界状態設計法を代表とする性能設爺に移行しつつありη,震災を被る欝能性が高い我が覆では,大地震時の杭基礎を含む基礎の水平抵抗挙動,特に小変位から大変位までの遠続的な変形の把握および評価が葱務となっている5,・7岡.これらを踏まえ,杭基礎の設計法の間題、煮・課題を列挙すると以下のようになる.即ち,(1)小変位から大変位時の杭基礎のpッ関係の蓄積,(2)現行設計法で用いられるpッ関係の各パラメータの設定,並びにこの影響の把握,そして(3)正確なpッ関係の評価とモデル化である.(1)にっいては,最近になって比較的大きな水平変位を杭基礎に与えた現場水平載荷実験が増加してきたが,小変位から大変位までの連続的な杭基礎のpッ関係の評価には盃ってない・杭基礎の水平載荷実験によるpッ関係の評価では,曲げモーメントの深さ方向の微分およぴ積分をそれぞれ2回行うことによりρッ関係を導くことが常套孚段として用いられてきた.この場合杭の曲げモ・一メントの深さ方向の変化が比較的大きな杭頭付「近では,微分および積分には誤差は入りにくいが,変動の小さな杭深部では特に微分の際に誤差が入りやすく,得られる地盤反力の信頼性はあまり高くないり1.以上のことに撫え,実地盤内での土の強度および剛性のばらつきは他の土木材料と比較して大きく,このため現場での杭基礎の水平載荷実験より得られるρッ関係に影響すると考えられる多くの要因(杭径,深さ,地盤の物煙,例えば内部魔擦角φ7や弾↑生イ系数五)を定量的に評緬することは非常に難しい(2)は現行設言十法で定められたρッ関係の変動の影響にっいての報皆がないという問題である.これまで杭のρッ開係に関する研究では,水平載荷実験の結果と比較し,提案モデルの適用性を述べたものが主であった、(1)で述べたρッ関係のばらっきを考慮しつっ,入力値の変化によって予潰1値がどの程度変化するかということは設言十法の僑頼性という、点で極めて重要である(3)は,杭のρッ関係の正確な評価方法の確立という点であるが,今後考慮すべき荷重レベルの増大・それに伴う水平変位の増加,また杭の大澱径化に舶え、さらに動的解析をも念頭に入れたρッ関係の評緬が重要諜題となっている、このような点を考慮した疋確なρ一y醐係のモデル化,つまり杭と地盤との相互作鰐の評価が凌)ってこそ,現在進められている杭基礎の信頼性設暴法や限界状態設誹法といったより腐度な設言十体系の確立へと結びつくものと考えられる神溝らIP川は比較的密な砂地盤中の単杭の水平抵抗を対象として,そのρッ関係における初期地盤反力係数および極隈地盤反力に及ぼす杭径や深さσ)影響を調べる二とを目的とし,分害Il杭による水平載荷実験を遠心力場で実施し,比較的大きな変位までの水平抵抗と水平変位を謝測し,直接的に単杭のρッ関係を求めたこの紬に男弓途,嶺嫉の承平載荷実験を行い,分劃杭の水平載荷実験より求めたρッ関係を用いて単杭の水平載荷実験のシミュレ・一ションを試み,分割杭によって得られたρッ開係の妥当1生を検証し,以下のことが得られたつまり,初期地盤反力係数は各点での初期鉛直有効応力の平方根にほぼ比侮し44 て増加する.同様に極隈地盤反力も深さと共に増加するが,Broms(三964)L2}が仮定した深さに対して直線的な増加とはならず,破壊メカニズムの変化と共に浅い部分では増加割合が徐々に大きくなり,その後直線的な増加傾向を示すまた,同一深さにおける初期地盤反力係数は杭径にぼぽ逆比例するが,地盤反力係数を定める基準変位量を10mmとした場合には,地盤反力係数は換算杭径100∼500mmの範翻でほぼ杭径の一3/4乗に比銅し,YQshida&YOshiaaka(王972)L〕}の実験結果を支持する結果となった.さらに初期地盤反力係数は岬で,極隈地盤反力は岬0で無次元化することによって得られた無次発化した初期地盤反力係数および極限地盤反力は換算杭径1のの増加と共に減少する,いわゆる寸法効果がある二とを示した、こ二でノ1は遠心加速度比、γは土の単位体積重量,1)は模型杭径である、以上の2つのパラメータ,即ち初期地盤反力係数および極限地盤反力を用いた双曲線により単杭のpッ関係を精度良く蓑すことができることを示した,次にこれを用いて剛性の異なる単杭の水平載荷挙動を杭頭変位が杭径の20%と遮較的大きな水平変位まで精度良く予測することを示し,分割杭によって直接言十測されたρッ関係の妥当性を確認した、本報告では,砂地盤中の水平力を受ける単杭を対象とし,種々の遠心力場のもと模型寸法である杭径Pを10mmおよび20mmと変化させ,さらに地盤の相対密度0,についても比較的緩い相対密度60%の砂地盤においても分割杭の水平載荷実験を行い,単杭のpッ関係を求めた.分割杭により得られたρッ関係より初期地盤反力係数左,、,および極限地盤反力偽,,を求め,これらに与える相対密度P,,換算杭径1のおよぴ深さzの影響をP,略5%の密な地盤での結果と比較した、また,初期地盤及力係数および極限地盤環力をパラメータとする双曲線でモ・デル化し,これとあわせて現行設謙の代表的なρッ関係の一っであるバイリニァ型ρ一ンモデルの地盤反力係数縮および極限地盤反力ρm、、威変動させ,単杭の水単載荷実験と比較し・左’、むおよび馬、、ρ変化が単杭の水平抵抗挙動に及ぼす影響について論じ,最後に双曲線型ρッモデルの主要パラメータであるところの初期地盤反力係数および極眼地盤反力の評価を試みた3.2、水平力を受ける単杭の水平抵抗に関する相似剴はじめに実物の1〃1の幾何学的に相似である模型杭を実物と全く同じ土質構成で作製し,これを’心の遠心加速度場においた場合の実物と模型の関係を考える、遠心力場における深さ2の土の自重による鉛直有効応力砿は添字ρを実物,〃:を模型とすると                        え                婿矯垢z所=π7多「』ヱ編%1           (1)                        ’1となる模型と実物の材料構成が岡じで,瞬一の応カーひずみ関係が仮定できれば,鉛直有効応力が等しいことから薩者の水平土崖も等しくなるしたがって,すべての方構について有効応力が実物と同一となる、一方,土要棄のひずみεおよ,びこれを長さで積分した変形量5は                    ε所一ερ           (2)                   ∫瓜筥∫〆π               (3)となる7嫡zカが杭頭に俘用する場合,単杭の各点での水平変位yは長さの次元を有する二とから模型と実物には,y所瓢yρ/∼f(4)の関係がある二のとき模型および実物の地盤内に生じるひずみは等しく,騰一の応カーひずみ関係を仮45 定していることから地盤反力ρは,                     ρ餌篇ρρ(5)となる地盤反力pの最大随である極限地盤反力ρm,.についても疑様に,                    ρm駅所=ρ㎜甲(6)を得る、地盤反力係数え,,については,                      ρ所  ρρ                    た砺漏一礁                       ンm yρ/π         (7)                      =’2㌦となり,遠心模型内の地盤反力係数た,,、,は実物の地盤反力係数偏の∼軍倍となる、遠心模型内での杭のρッ関係を直線で近似し,以下のρッ関係を遠心力場における土の単位体積重量∼1γと杭径Dの積で除すと,                    ρ屑破西摺y所                 (8−1)                Q所/’星γo餌)属(砿贋/∼1γb所/P師)           (8−2〉                 レρ/γoρ)一砕、ρ/痴ρ/ρρ)      (8−3)となり,                   偏’1γ病P/γ         (9−1)                   y隅/D譜ツρ/Pρ         (9−2〉                   ρ例/’ψ、,掌ρρ/γoρ             (9−3)を得る.したがって,模型における左,,,,〃1γ,y、.の胡およぴρ吊〃砿)切は実物の地盤反力係数砺,水平変位)》および地盤反力p,を無次元化した馬,ノγ,y〆堺およびpρ/γ0ρと等しくなり,これらのパラメータを選択することにより,異なった遠心力場’王σでの地盤反力係数た’,,.,水平変位y,.および地盤反力ρ用を実物寸法で比較できることになる、本研究ではこれらの無次元量を用いて結果の整理を行った.一方,同一の弾性係数Eを有する模型杭,爽杭の曲げ剛姓五∫の相似則は,断面2次モ・一メント1に依存する,つまり,杭径Dについては模型と実物で,                    P贋醤P〆’露               (10〉の関係があり,長さの4乗の次元を有する断面2次モーメント∫は,1 講1ノ,〆(11〉所   ρとなる、したがって,曲げ岡Il性51は,石∫ =〃〃置4(12) 餌     ρとなる、本研究に関係する’置σ場での遠心模型と重力場の実物に関する根似則を実物と減じ材料を罵いた場合についてTlabl嫉に示すここで,岡じ長さのディメンジョンを有する粒子寸法に関する相似率が長さの枢似率と異なることになり,この影響即ち粒子寸法効果が実験結果に現れる可能性があることに注意しなくてはならない、46 Tabie l S玉militude rule iΩcentlifuge modelingProto−Mode1T eAccelerationMassForceMomentFlex慣al ri iditStressSt【alnUait we三9紅t,Coe黛icieΩt111111111/n3111/nn王/nユま/n2王/n411nO至sub rade【eactloaLen撫Grain size13.3.種々の地盤条件での分割杭の水平載荷実験3.3.1、分割杭および載荷システム分割杭u}は高さ20(40)mm,直径10(20)mmの model groupd par星   三〇adingparl円形コラムおよぴ二のコラムと推力用ジャッキを繋idほ1=300mmぐロッドからなり,地盤反力はロッドに張り付けた半scmi−c。発duα。r   p。lcn星ialmeにrs導体ひずみゲージで、水平変位はロッド端部の反力板に取り付けたポテンシャルメータで測定している、なお,括弧内の数値は直径20mmの分割杭ooo〉clcc邑ricの場合を示す.Fig.1に示すように分割杭を鉛直冊Olo『江ks方向にi3個並べ単杭を模し,電動ジャッキで強麟変位を反力板に与えることによって単杭のρッ関係を測定したなお,分割杭,載荷ノステムの構(}、誰,壷〉Fig.1玄o面ngsystcmofdivide⑭ilcs成および性能の詳細については神田らUlに述べu舞i邑:mmられている3、3.2、模型地盤の作製地盤材料は土粒子密度ρ、;26459/cボ,最大闘隙比εm、、,最小闘隙比ε,,1,がそれぞれ0973,0.609の豊浦砂である、予め遠心模型実験装置のプラットホーム上に設置した剛性容器内の土層スペース(五400x躍300xκ600mm)に空中落下法で相対密度0.=85。60%を目標に模型砂地盤を{乍製した で乍製後,帽対密度を測定したところ圏標相対密度1),=85%はサンプル数28について81∼92%の範囲にあり平均値が866%、標準偏差σが25%であった一方,0,緬0%はサノプル数23について56∼66%の範囲内にあり,平均値が613%,標準儒差σが26%であったザンドホッパーを用い1乍製した砂地盤の地盤強度のiまらっきを護周べた碍}究 14昌5)1こよると,同一σ)1乍製方∼去を用し・た場合,・卜目文†密度が±2、5%の葎置囲内で1ま率莫型地盤の力学特性と姻対密度∂,の問には棺関はなくほぼ同一の地盤強度と見なせ,計測相対密度の差は相対密度の算出のための土脳重燃,俸積言1麗誤差の影響であるとの結論を得ている本研究では相対密度の最大1直および最小魑の範囲は∠),=85±5%,60±5%程度と広いものの,襟準備差σは2∼3%と小さく,平均値を中心に狭い範囲で讃測幽対密度が分撫した47 今,土層重量を躍,面積を潅,土粒子の紘重σ、,土層の高さをHとすると,土層の相対密度P,は以下で言十算され、る.                   を  ハご                 01濡 m】{                   ε  一e                                       (13)                  一≠脇糧〔㊤欝1)/式(13)において,履原κおよび重量研で全微分をとると,               卿1禦(一聞κ+腓)   (14)                  ε 一e   lグとなる、本研究では土履噺面積汲=300x400mm,平均的な土屑重量はP,=85%で恥944.7N,P.=60%で照略960Nであり,土層の麟厚H=540mmである、使期した秤の最小言垂測質量はゴ照瓢5g,袈面の整形不良による層厚の誤差は最大4H城n鑑mとすると,P,寓85%で4D,d.7%,工),凱60%で4P,可.8%の計測誤差が生じることとなる。式(14)中の第1項および第2項を比較すると,それぞれの絶対値は第1項が第2項より大きいことから言垂・測相対密度のばらつきは地盤表面の凹凸による体積計測誤差の影響が重量計測誤差の影響より大きいことは明らかである、以上の考察より本研究で間一条件のもと作製した模型砂地盤は,闘一の遠心力場では地盤強度の差は小さく,本研究で行った分割杭の水平載荷実験ではむしろ地盤中に局所的に存在する地盤強度の違いから生じる地盤反力の差をできるだけ小さくする董確な地盤作製法が必要となる、本研究ではこのようなばらつきを考慮して岡一実験条件の分割杭の水平載荷実験を少なくとも2園行い再現性を確認した、3。3.3.実験方法および鐵荷方法空中落「下法により,鉛直に並んだ分割杭の上面まで模型地盤を一様に作製した後,所定の遠心加速度’1(ヌ場まで上昇させ,毎分0、ioの載荷速度で杭径0の50%以上の水平変位を分割杭に付与させた遠心加速度は重力場,10(5),25(125)および50(25)Gと変化させているなお,P.=85%,0嵩20m蹴,z礎25のケースはジャッキの載荷能力の限界に達したため杭径0の20%までしか載荷できなかった「Table2(a)に分割杭による水平載荷実験の条件を示す3「3.4.単杭の杭頸水平載荷輿験本研究では分罰抗の水平載荷実験とほぼ岡一の地盤に対して単抗の杭頭水暑Z載荷実験を行い,これに対して分醤杭の水平載荷実験から得られたρッ開係を用いてシミュレーションを爽施している・Fig・2に単杭の水平載荷実験に用いた模型杭を示す外径0=10mmのステンレス鋼管から成り,肉厚f=02mm,0・5mm,LOmmの3種類の曲げ剛性の異なる模型杭(曲げ岡ll性E1はそれぞれ152,34・7,596Nm3・〉を期いた載荷中の杭体に生じる曲げひずみを灘定するた8)に,1力勝につき2放のひずみゲージ(共和KFG−2弓5ぴCレ16)を深さ方陶に11カ所鋼管内面に貼付し載荷点から地盤表面にあたる部分には,杭頭部で0)曲げ1こよるたわみを極力小さくするために真鍮を埋め込み杭σ)曲げ岡喫生を向ま1させた これをFig・3に示すような剛性容器内の所定の位置にセットし,分割抗の水平載荷実験と同様の方法で地盤を作製したなお,その眼入れ長1は260mmである瑛型地盤俸製後,遠心加速度を上男させ所走の達心加速度に到逮した後,溝剛生容器に敵り1承すた電動ジ、・ッキで載荷商さ‘〃搾35m田の点に毎分01五〉の載荷速度で,言{測した坑捧σ)最大ひずみが約三〇〇〇Lしとなるまで水平変位を舞与し,その後除荷を行っている輩椀の水平載荷実験の条件をTa親e21b)に示すなおテストコ・一ドにFが酵く爽験ケースは杭体が破壊する48 まで杭頭水平載荷を行った、載荷中,載荷点の水平変位yoはポテンシャル式変位計(データインス1・ルメント社〉で,載荷点の杭の回転角は2つのレーザー変位書杖キーエンスLB−01)で,杭頭水平反力はロードセル(共和LU−20KSB34D)でそれぞれ計測したfillcd wilh brass噌rLoadlag診oi躍、謙撒cement響講  峯影OU層surfacedわ=35斑踏幽毎幽9登5i,od㎜20播m 一20m田一       齢÷§ ノ300魚揃’∴’曜II、つつn−20蒲m㎜20mm一D躍10mm一     N20m⊂=一ゆ ,,loadごe}】:珊。h跳繭:.20mm,H幽葡ni『6q醜!醐蜘P訂瞬卸範獅弓ひ◎’画』1一30mπ皿mm      500    widlhl150mmFig,3LoadingsySlcmofsiBgle piieFig2Modeied罰ilc49 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3,4.実験結果および考察3・4・L単杭のρヴ関係・初期地盤反力係数および極限地盤反力に与える相対密度,校径の影響模型杭経P=玉0(20)mmを罵いて10(5)および25(125)Gの遠心加速度場で相対密度P,垢0,85%と変化させた際,得られたρry関係をFig。4(a)∼(轟)にそれぞれ示す.隣り合った図(a)(b),(c×d),(e)(0および(g)(h)はそれぞれ換算杭径’のが玉00mmあるいは250mmで等しい,いわゆるmode痛g of modelsの結果である.なお,地盤反力ρ,および分割杭の水平変位yはノ那)およびDでそれぞれ無次元化した.若干のばらっき,例外もあるが深いほど地盤反力は大Pきくなり,D,略5%の”関係はP,=60%のそれより明らかに大きい。また,載荷初期には地盤反力は載荷変位に対して直線的に増加し,比較的浅い部分では杭径の1∼2%程度で地盤反力の増加割合が低下する葬線形性が確認でき,さらに載荷すると極眼地盤反力p.,,に達し,地盤反力はほぼ水平となる・一方,深い部分では載荷と共に徐々に地盤茂力の増加割合は低下するものの,杭径Pの80%の水平変位「を与えても地盤反力はなお増加している、同一水平変位ンのにおける無次元化した地盤反力の大きさは換算杭径1のの増大に伴い減少することがわかる、 modeli臓g of modelsを比較すると0,略5%において模型寸法が大きいP需20mmのpッ関係はD=10mmのそれより大きくなり,一方P・躍60%では若干P需20mmのPry關係が逆に小さくなっている・P,置85%の場含,圧縮性は小さくせん駈によりむしろ膨張し,圧縮性が大きなP,垢0%に比べると杭の変位に伴う地盤の変位はかなり遠方まで及ぶことが考えられる、分割杭から壁面までの距離SはD畷Omm,20mmの双方でほとんど差はないが,D,需85%では,杭径Pを鐙mmから20m脇に大きくしたことで,容器壁面までの躍離5と杭径Pの比5/0が小さくなり容器壁面の影響がρッ関係に現れたものと考えられる.この影響は,応カレベルの小さな’の鷹100mmで顕薯である「神霞ら肛りは比較的密な砂地盤中の単杭のρッ関係を双曲線でモデル化を行った、今圃新たに行ったP,=60%にっいても岡様に初期部にわずか杭径Pの1%程度ではあるが直線部が存在し,その後載荷に伴い地盤反力の増撫割合は徐々に低下していく、また,この傾向はzのの小さな浅いところほど顕著であるこれらはρ,略5%で得られた特徴と定性的には隅様のものであり,0,頑0%の緩詰め砂地盤中の単抗のρッ関係も双曲線に近い形状となることが推察された、本研究では実測ρッ関係の初期部の傾き,即ちFig.4で得られる地盤反力が水平変位に対して直線的に増加する領域の勾配を初期地盤反力係数ん,,,と定義した,Fig・5(a〉∼(d)は無次澱化した初期地盤反力係数た,、,〃犀γと深さz/0の関係を諏対数軸上にプロットし,換算杭径’の毎に表示したものである.横軸z/Pはその点での初期鉛薗育効応力q,oを’甲0で除したものと陶様である・これよりばらつきはあるものの初期地盤環力係数の対数は深さの対数に対して直線的に増加し,密な地盤から比較的緩い地盤での初期地盤及力係数の深さに関する傾きはほぼ等しいことがわかるまた,明らかに嗣一z/0における無次元化した初期地盤反力係数は換算杭径’のの増加と共に低下する,いわゆる寸法効果(応力レベルによる寸法効果〉が見られるなお,∠),需60%,11P=mmmのケ・一スでは載荷初期部で大きなばらつきが見られf言頼できる初期地盤反力係数を得ることができなかった弾性係数がδ、である単無限弾1生地盤上の梁(載荷幅0,曲げ關性創)と等鱗な地盤反力係数た,,は,地盤のポアソン比vを用いて,式(15〉で表されることが知られているt釧7}                  い (1垂}∂ロ厚       (三5)一・方,瑛行譲言1法」田における地盤反力係数は弾i生係数E、o)1乗および杭径∠)の一3/4乗に比例する形をとるまた,砂の弾1生係数だ、が宿効拘束圧の平方恨に比例する研究成果し呂llり1を考慮すれ1ま,初棚地盤52  ⑨1000hnes:rogYessionCU凹s  eq(16)1000 毬零   ,     ▽マ     v甲v   ,  マ        ゐノ、諦麟ー500 轟     , 会 ン蝋目禰穿100ン oン9ン 50朗団】ines:regressiO3curveslnD濫250mmO :nD冨500mm王5  1     5  10       z/D  eq(16)50玉        z/D    (b)Dず=85%慶D=20船m   (a)Dr需S5%,D漏10mm50010001ines:regrcssioncurvcs三〇〇〇505  1      5  三〇1inCS:ぎegTessio群CU凹s   eR(16)   eR(16)     固            ふ500..、.ガて」罐騨』…          マ▽記、     、、轟緯;;ンx100 50三〇100/ ノ8・書冒 合 〆ノ 園 o の/    o o 図 05 4 ,−’.ンンσ850イ1;ン/ノノ▼10三     5  10     50     z/D5  1    5  罵50    z/D (c)Dr=60%,D薫10m獄(d)Dr漏60%,D=20m矯            Fig、5Rcla“o【1slllps bclwcen kl、i/nY anごz圧)(D,二85%&Dr漏60%)反力係数は弾性係数の関数であり,有効応力つまり深さの平方根にほぼ髭ヒ例することが推察できる、上述した考察から無次元化した初期地盤反力係数たノ、’〃彦γについて式(16)に示す播数関係を仮定し,Flg.5の直線で示すように最小虜乗法によりフィッティノグを行った壁                  蝋z〉/πγ一・1(z/0)β          (16)こ二で,河,βは換算杭径,地盤条件によって変化するパラメータであり,本研究の範囲ではρ,略5%,60%ともに}潅}まZ3=05となった、擁1こ5ま遠’ら・力翼速度七ヒπ,○:D,潤S5%D譜峯On象餓100005000っまり換算杭径’のの影響および地盤の樒対密度㊥:D曜=S5%D嵩20mmO :Dr識60%D=iO鵬鋤o)影響が含まれる躍二Dr=6G%,D魂Omm(kh,/n∂漏A(z/D}ll¢尋られ,た河を換算杉首釜πO lこ対して両業を婁女i匝1に ま000〔く』 500プロットしたものをF慰6に示す■iの対数は’IDの文寸数に玄寸してほぽ藻〔濠泉白勺に1域少、づ一ることがわカ・る紛o〔50ノ0が等しいmodeli響1gofmodclSで述べたようにρ,=85%,杭径0辺OmmO)■1(初期地皇建反力係数)10に壁面の影響が含まれ∂=10mmのそれより大きく19Df鴇S5%,B=05,D犀=60%B二〔〕51inCS=rcgrcssiQl毛curvc遇一画∼國……蟄5⇔  正GO       5UO 【ID(1署毛m)1・i呂6Rckl【iO縫shii〕sbCl、、CCl派1ClorA照dnl)53 Table4Palameしoταゆ丁βble3Paぎametεr濯、βReσr巳ssio詫curve o for lesl dala’置ρ1),(%)(m瑚2994201002505009516S805130王0573558866三三〇770206005867584378三〇〇250500501(%)  ∂諺Ommβパβ遼276610P, ∂ ρ盟三〇m凱85Pぎo勲05ed05380334κ∂(m田)階三〇20蹄m擁275520431020687509926769500Rεσressio織curve foロeSl o     d副aαβ三〇8505201002505GO10600520100250500391324】i罰es:fogrcssioncurVCS0質20mm∂讐10mm三.78ウわσ2.682.732.046.67 2.OI 10.3三5.91.60 33.316.7 1.4215.01.53三.5020.9 1.2320.227.32.06i.三9LO315.2三,637.4118.31.7611.5三.401.28Iines汀cgrcssionCUIVεS  eq(三8〉10001000  cq(}8)▼汀ooΩ!500     o !   ▼     !500    心  !!  合   o      ! 0 0    !    4   0    8σ     O蔚窃端     1U      20     z/D     一     10       0  (藷〉1)r=85%,D篇10mm  (b)Dr=85%,D轟20mm0300}灘.ご.毒:§』.差1・・            ▼CS:rcgrcssiO躁curVCS ▼  cq(翼),;二》g一誌5。︷よ100  300Q ざZOO一n亀ZOOlinCS:fcgrcssiocurVCS      z/D     10      2U     1u       o      ゆ      z/i)   (d)1)r竺60%、D=2Gmm  (c)1)r篇60%,D讐10n圭m     Fig.7只claliollshipsbcl・VCCl雛,1ユ属/nγ1)al1/諦(D∫需S5%&1)r讐60%)なっている、一・方,壁而σ)影響の少ないD,=60%の場合,杭径ρ司Om醗の濯が∂晃Om田σ)それより若干大きくなっており,これ,は粒子寸法効果によるものと考えられる、しかし,この傾向はノのの増加,っまり応カレベルの増加によって小さくなり,’のめ00mmではほとんど壁の影響,および粒子寸怯効果の影響も小さなものとなったFig・6のP,二60,85%それぞれにおいて,間一σ)’0に対する浸の範の小さなものは容器壁面やt泣子寸法効果σ)影響力{小さいと半Ill斯し,五),=85%で1まf)瓢10旧mを,0,=60%では∠)=20mnl o)結果を用いて,ノのの碍対数軸上σ)直線近1以より/1σ)纏を求め,その髄を後の単腕の杭頭水平載荷爽験のソミュレ・一ションで採綴した採糊雁を膿夏ble3にまとめて示す 前述の通り得られたρッ関係は双曲線に非常に近いことを考慮して,ま濡己で求めた初期地盤反力係数ん,,,〃げとη0の関係および式(17)に示す無次元化した双曲線を用いて,この曲線のもう一つのパラメータで54 ある最大値,つまり極限地盤反力ρm,、〆岬oを最小自桑法により求めた.ρ(z,ン) (編(z)ノηγ)(y/P)(17)1置γo    左み1(3)1πγ   1+     (y/o)    ρ臓竃(z)加ρここで,p仏y♪は深さz,杭の水平変位yのときの水平地盤反力,丸,,,ωは深さzの初期水平地盤反力係数ρ.,,ωは深さzの極限地盤反力である、Fig.4(a)∼(h)にはフィッティングを行った結果を実線で示してある以士求めた無次元化した極限堀盤反力ρ.,.〆nγDと深さzZDの関係を換算杭径1の毎にFig.7(a)一(d)にそれぞれ示す、これらの図より極限地盤反力は深さの増加に対し,比較的浅い部分ではその増加割合が漸増し,深い部分ではほぽ直線的に増加する傾向が伺える.また,D,略5%,60%の岡一z/Z)に対する極限地盤反力p。。、/揮0は明らかに疋),略5%の密な地盤の方が大きい,このような深さおよび地盤密度の変化に対する極限地盤反力の変化は極限地盤反力が地盤の破壊メカニズムに強く依存するためと考えられる、即ち,浅い領域で比較的杭属りの有効応力が小さな場合や密な砂地盤ではダイレイティブな全般せん断破壊形態に近く,深い領域の有効応力が大きな場合,あるいは緩い砂地盤ではρッ関係にピークを持たない局所せん断破壊形態となる、同一のz/Dにおける極限地盤環力は換算杭径∼のの増加と共に低下する寸法効果が見られ,相対密度1),略5%がP.緬0%より顕著となった,神田ら店主)と同様に本研究においても無次元化した極限地盤反力ρm、・/彫0と深さzのの関係を以下の指数関係によって近似した’                  ρ嘩.(z)/πγ0紹(z〆ρ)b              (18)ここで,αおよびわは地盤条件および破壊メカニズムの変化によって変化するパラメータであり,実験では遠心加速度比’置,つまり換算杭径1のおよび地盤の棺対密度0,の影響がこれらに関係することになる、このようにして求めた回帰曲線をFig・7に示してあるが,遠心加速度が1∼5GG,つまり換算杭径∼1Pが10∼500mmと変化することにより,αはD,略5%では178∼33、3,P,=60%では741∼27、3に変化した、一・方δはか,=85%で2、68∼1.42,ヱ),;60%では1。76∼1、03まで変化した、D,需60%では園帰曲線の相関係数RがD,略5%より低くなったもののすべてで相関係数Rは09以上となっている,これらをまとめてTable4に示した3.4、2.ρッ関係の双曲線近似とバイリニア型ρッモデル 麟節において分割杭から得られたp−y翻係を用いて,式(16)(17)(18)およびパラメータ/{β,α,δを用いて双藤線型ρッ関係が得られた本節ではこのρッ関係の妥当性を確認し,バイリニア型ρッモデルとの姥較を行った、即ち単杭σ)基礎方程式である式(19)にこれらを代入し,境界粂件として地盤表麟の杭頭部に生じる曲げモーメントM,およびせん断力Sを与え、水単カー載荷点変位の関係(P。一均関係),曲げモーメント分布,地盤反力分布,杭のたわみ分布を算出し,購途行った単杭の水平載荷実験との跳較を行った、                   ‘14ア                  五17+Dρ(y,z)轟0                (19)                   4z二こで,五1は杭の曲げ剛性である単杭の杭頭水平載荷『実験と分割杭の水平載荷実験の瞬者では杭の変形モードに違いが存在するこの変形モードの違いが杭のρッ関係に影響を及ぼす二とが考えられるが,本研究では杭の変形モードの違’いよりも地盤密度,深さおよび杭径の影響に蕃欝した騨g・8(a)∼(oにPグ玲関係を示すこ二で実験結果を点で,上述した計算結果を実線で蓑しているまた,鍵記した破線についても討算結果であるが,詳細については5章において耕明するなお,図中で載荷点.変位γ1ヌについて杭径0により無次元化した二れより初期の非常に小さな水平変位からP。一玲關係には非練形性が蓑れ,二の傾向は同一の剛性を有する椀では,換算.抗径’のの小さい方が顕著となっている・また,杭径0の約55 ;,((;・//fl 'si210' :nD=10mmeP' ./* :nD・100m,n_.lO' 8lines:calculate8' :n )=SOOmm .z6:nD=100 n'T ::nl)=2501T m" 'TID=50D?/ ijnes:calcvlateZ6F 4" :nD=10mll/1/ _2^ 1) _. - - - -Yo f)Vaj(a) Dr=S5%.D= Omrn,1=0 2mmYo/D(b)),=B5%,1)= lOmTr ,0.5Tnmio20:pD=10:nDs:10mm/l' :nD:;;250mnl8c' :nD=SOOmm oo : D=500mmiTlestcalcu!aied _' r64ines:cs]cu}n[ed o"///7Oi 02 3,,-ee1ia4!ofr)(d) D,=60%,D=10mm, =0 2mm,,,,,,,,20*f'c :nD=500mmV3YVD(c)l;ne'c),=S5%,D* iOnln ,[*lcv{( tedcPoQOm ncPpcP2' : Tioc'D :s I On] 11oo?Z;_ lO:nD::laDmlll ," *: n D :: 2 5 O m nl /s _ o : lr)s5G0 1lol I 1lc .' : c;1 1 c u I n [cc ;"' ' "47-, J"' /*,rf^"4PP ll- ;6{(1{(olic -y l ode!l vidcdf,,f/;・・/ ,," f'nrll i*' '4cr'l aftts * 4: " '^ tA .P 'r'i ic?'f'P""f4 ' .' $s/. ...." :frlr'T' r''_""' ' .'""*_^LALal..; e/1*: '_ " 1-'-;1'ki_V I -Ul' ltt}:Iding leslle(I ) ic 0iic I]-y nlodci) i {(] -{Y }ll)Y }ll)(e) l)1::;C]i)2 ul): ! ) llt ,i:::t) 5]t lll(1) ;)*=r,O h,1)* I OiTj S i cl:l[ioll ilil's l]el vcell l'o 0 sti Y D(D,*SS'56; ,a1[ l,[= i o)1]1 10王0zz,・/鍵!     0玉    0、2    03        Yo/D     Ol    O2    03       Y♂D(a)Dr=85%,轟D笛500mmp星=02㎜,D隣10mm(d)Pr篇60%,nD漏500mm,1澱02mm,D篇10m船 10zz10     〇三    〇2    03        Yσの     01    02    03       Y♂D(e)Dr篇60%,のD;500mm,1漏05躍m,D漏10mm(b)Dr=85%ロnP=500m獅=05mm,鉢10mmo:Pi’estresuhs2020zz山10熊yPCfbG搬p−ym・dcl    !.Bi−hnear診一ymodel  /ノー一』二αk=050・αP漏1001/  1αk=075,αP漏1ρe 10憎’一一:αk篇1・GO鈎4〔      01    02     U3     〇三    〇2    03        Y♂D       Y♂D (1)Dr=60%ンnD篇500mm,t=三〇mm,D蹴三〇mm(c)D,篇85%,nD漏500m醗,1=10mm,D論10m閉           Fi9.10琶伽ClofαkPo−YGrcl甜onslliP  ρi耳ypcrbGiicp・ymod玉       !た1、、 eq(圭7) %…P一『ナ蘭一…『一一PO一隔髄一bi・lincarPツcl     Arc臓A     ’l     ArcaA、琢’c’置Cc篇i/1’副1一肋α!引       /1,ごo/1          YG                y     Ilig男)cfil面Qnofα越傷【閣i呂121)irlcrじ1零CCO「1レO−YGrcll“iQl1S       irlb卜llllc3rp曹}mo(lcI20%の水平変位を杭頭部に与えた際にも,実験結果と解析結果は比較的良く一致した紙醸の都合上曲げモーメント分鵜については示さなかったが,これらもPグyo関係と1司様に実験結果と解析結果は良い一致を示すことを確認している以上より双曲線型ρ一yモデルは本研究の範囲内,つまり換算杭径mく’1ま)く500mm,地盤σ)1『目対密度60%および85%では,ほほ1妥当で1あると奮えるこの双曲線型ρ一yモデルの結果とFig.9に示すバイリニア型ρッモデルの初期部の傾きん,、み(識α、た,、、)およびρ,,、、b(=傷ρ町、、、)を変1ヒさせたよ予濃覇吉果とσ)髭ヒ4咬をfテった Fig・10(a)∼(董)に雫目対密度五),瓢85,60%,換算57 140の嵩5。・茄m21\n’D罵560議m   \nD頴500mm、、140120承覧100ご80  o806060無、.    監(%)(a)D,=85%,t認02mmnD罵500m田80605G6070809010050607G澗Glooヱ40  5050607鵬IO鵬(b)D,灘85%,星濡05mm(c)D,瓢85%,t瓢1、OmmnD=500mmnD諜500mm140120一承ご晃1008060        5060フ澱010050607擬影1010050607欄0100        (d)D,鳳60%,t瓢02mm (e)D,=60%,1零0)薦m  (OD、篇60%圃Omm               ▽ig・11Effcct・f儀副∼・昌P登一Y。rclali・nshi籍杭径,の=500m鵬のPグ砺隅係の予測結果を実験結果と共に示す、図にはバイリニア型ρッモデルではα〆1、0と一定とし,儀を05,0.75,1.00と変化させたものを示したバイリニア型ρヴモデルのα肝0.75では初期部で実験並びに双曲線型ρ一yモデルの結果と比較的良い対応を示し,嚥瓢0「5ではP。一yσ関係の後半部で良く対応している、これは変位に対して連続的に剛性が変化するρッ関係び)罪線形性の影響をバイリニア型ρッモデルでは完全には捉えきれないこと童咲し,考慮、する水平変位量に応じてバイリニア型ρッモデルの初期部の傾きκ,,りを決定すべきであることを承唆しているF蓋g.H(a)∼(f)には相対密度ρ,=85および60%,換算抗径’0騨500mmの場含についてバイリニア型ρ一yモヂルと双曲線型ρッモデルのPo.均関係σ)比較を欝ったこσ)図では横軸にパラメータαρ縦軸にαρをとり、あるα底,殊の組み含わせに対してFig.12に示すように双曲線型1ンッモデルのPグ均関係とバイリニア型ρッモデルのP。一玲関係を}り〆∫)=03までそれぞれ彼分した面積盾,/もの差と双曲線型ρう・モデルの盃積んの比をコンターとして示した、これより伍の減少と共に実験結果に一致した1㌔・均関係を得るためにはρ・,・、1,を増加させなけれぱ,一致した結果を得られ、ない二とがわかるまた,これらの関係は杭の剛腔グ)変化,地盤の相対密度の変1ヒに対しドラスティックには変化せず,ほぼ岡骸の関係が存在することがわかる58 3.5。初期地盤反力係数と極限地盤反力の評価3.5,1、初期地盤反力係数と弾性係数 先に初期地盤反力係数は地盤の弾性係数と密接な関係があることは述べた、砂の鉛直方向の    齢紳辱] 弾性係数転、、,は一般的に式(20)で表せることが知られているゆ、      五鍔圃∬ (2・)ここで,ρ。は基準応力,涙および“躍.は実験定数でTatsuoka&Kohata耳8},澁谷ら岳91の結果によると。4嵩2、08x104躍.篇0.5で,f(8)は闘隙姥関数と呼ばれ,豊浦砂の場合Hardi嚢&Richart2㊤}が提案しFl9江3Determination o秋耐た式(21)がよく用いられる・                     (2.17一一ε〉2                   ∫(ε)=                     (21)                      1+εここで,εは間隙比である これよりFig.三3に示す手順により初期地盤反力係数を求めた.っまり,応力依存性と地盤の相対密度の影響を考慰した弾性係数Em,,.を式(20)(21)より求め,単杭のρ.ン関係において初期地盤反力係数が得られるひずみレベルを考組して割線弾性係数哉,、.を求めた、ひずみレベルとしてε、=10“と仮定し,欝倍2uの研究成果を参考にE、,σはEm、.、、の1/5に低減した.採用したひずみレベノレは設認で用いられるひずみレベルであるE5。(≒1/王0塩、,,)が1びレベルであり助,これよりも小さなひずみレベルとして中程度のひずみレベルである103を選択した、また空中落下法により作製した砂地盤は構造異方性とこれにより生ずる誘導異方性が存在し,水平方向の弾性係数は鉛直方向の弾性係数より小さくなる・ここではこの低減係数としてIatSUGka&Ko数atal81の研究による水平方向と鉛薗方向の弾{生係数の比である1/2を用いた、Fig.鍋にlesUcsuits1000o :nD#5GO蹴m田 :nD扁250蹴m三〇〇〇  △心鳥2講500500一nD=500mm一一門nD=250蹴m lnD漏三〇〇mm  盆・飴.。σ盆象Fα 〆     8遇    o oo  8    禽2ガ自』禽盗薯閣’  賑ノー調る朧・’>王00画凸  ‡nD=100『nmpredicled、100ノノ    百’    △5G50図    o轡o自侃o10王o正  5   10           1         5   三U z/D                      がD(3〉D,=S5%          (b)導r=60%Fig1・毒Relali・nshipsbclwecnkl,1/轟’副z/D(D、躍S5%&D、=60%)59 分割杭の水平載荷実験より求めた初期地盤反力係数と上述した水平方向の割線弾姓係数よりVesicの礪究E6}171である式(i5)を嗣いて計算した初期地盤反力係数を比較して示した0,需60%および85%ともに予測結果は実験結果とよく一致、しており,単杭の初期地盤反力係数はひずみレベルおよび異、方性を考慮することにより予灘可能であると言える、3.5.2.極眼地盤反力 本研究では極限地盤反力ρm、,を杭前面に土くさびを仮定した極限単衡法により求めた,Fig議5にその破壊メカニズムを示す  Reeseetalユ2}や岸を考慮しρm、.を求めた.ここで摩擦係数をμとし,各作用力を整理すると                    1 星孤β3                  ∫1隅一κoγ一z                 (22〉                    6  cosα                   1    !a“β1                 ろ素一κ。”anφ’一z         (23)                   6     cosα                    F5傭ぜρ                 (24)                多V雛抽ねnβz“γtanαlan3βz〕     (Z5)                  2      3となる、これに士くさびの下面に作用するち,F」(=1草鋤φ)を用いて以下のy方向およびz方向のカの釣り合い式を求め,式(22)∼(27)より∫㌔にっいて解いたγ方向の釣り合い式                ノ㌔COSβ÷ノ㍉sinβ一2呉shα                +2へ・iΩ{1㎜一縮〔器副帆一・  (26)3方殉の力の釣り合い式                一ろsi罰β+ろcosβ                蜘{mn儒)ト嵯〔}  (27)その結果,i亟眼地盤反力ρ.,,,は抗背面に作用する主働士圧を考慮して式(28)で表せる                  帰〔努)諏    (28)したがって,60 漏 [{去(θ冥圃一刈   (29)智需者[{去(β浩ρ閣+五ウ}一κ擢1     (3。)  !1−C・Sβ(la臓β一瞬,)一μC・Sβ(三+lanφ『tanβ)  β一=κ・〔舌)sinβ(卿㌧!anβ)X    [一一{㎞欄}】  咽舌)s響’C・S{tan欄}(瞬tanβ)                  D㌧siど1β(圭幽n仰繰β)                  五『一(舌)1−nβS…鴛β(王噸『星anβ)が得られる、Fig.蔦に示す両側のくさびの形状を与える角度αの変動に対してρm,、は極小値をとらない二とから,この闘題に対してReese et a1震21や嵐網・中井33}らは, φ『α瀟了(31)を仮定しており,ここでも同様の仮定を胴いたなお内部摩擦角φ縁Fig.16に示すようにde Beer251,Kus農kabe et al、26}と同様に平均主応力¢,(識1/2(σ声q,〉)の対数に対して減少する応力依存性を有するものとしたFig.17(級)(b)に実験結果と解析結果を示すなお,杭と土くさびの摩擦係数μはUesugiZ41σ)研究成果を参考に,本研究で使用した模型杭表面は塊較的滑らかであることから最小値に近い鐘としてμ=0、0,03の2通りを選択した、図串,縦軸に極限地盤反力ρm、,を,横軸に初期鉛直有効応力q、。を採り,応カレベルの異なる換算杭径’0毎に示した、また,0,篇60%についてはTerza帥i271の提案にならってφ』taバ(2aanφ)に低減した計算結果も示してある.D,略5%については,μニ00の解析結果は換算杭径∼の綴Om職を除いて換算杭径〃0の違いおよぴ深さz/Dの違いをほぼ捉えている一方,μ珀、3は過大な極限地盤反力を与えた、これに対し0,富60%についてはμ認00,φ熱tanl(2/3[anφ)が実験結果より着午・小さいものの最も一致した結果を与えたこれは仮定したくさび形の破壊メカニズムを保持できずに,φが土くさび内で発揮されなかったためと推測でき,本研究ではφをIb【zag垣が提囁するようにmバ(2/3tanφ)に低減することによ                          5って良好な結果が得られた隷1搾/難野殉 〇 十 bo4鎚6’1),60%(072くClく075 1》『=445・432…・o(σm『ノPr)卿rく。7   \驚5φ1漏4玉5(〔lcgrcc〉野G,軍ノP耳>07巾1司0−285io9(σ。,γP,  305       5  1⇔     50 100    σnLソPr1’i916Rcl撮io耳1si耳il》sbclwocn脚耳1雌σど,、一   (一ボOyour三聖Sim(i:【riaNiaiCOmprcssiOIUcsl〉61 1000乱es拉∫esu熱s  =r蓬)聯100mmles!1εsu執5  :nD聯250m搬800   沿D=10mmo :nD讐500nlm ◎ ;nD濡工00mmcalcula生ed㎜;μ竺03,Φ『二φ『一r岡、3,φ・二ねn「1(2βlan中’〉  :鼻D讐250mn1              〆畢 ! 。 :nD頴500mm         !!/0 6GO  てμ=00,中撰累Φ甲、】cui制ed                  ノ            ノ げ500『一一:μ罵03,Φ『漏Φ撃     /!  !…一:μ鳳00,Φr竺tan’1(2/3瞬『)一:μ雲00,φ『讐φ『    〆!  !鳳 400〔           メ ノ リ デ         /   つ        !! 9/ノノ鵡!       !ク!…〆つつ4!轟200      .罷遼二!Q瓢.去.鵬つ,ゴ髭、弾奪急身一   “乞拶(圭0      2010       20ゆ  z/D(b〉Dご罵60%(置)P,=85%Fig17Rclalionshipsbelwec縁P㈱て/nYD副z/D3.5、3、提案した双曲線型p−y関係による単杭の水平載荷実験のシミュレーション5「(1)(2)で求めた初期地盤反力係数左1、、および極眼地盤反力偽、,をもとに,式(17)で示された双曲線型ρッモデルを用いて単杭の水51Z載荷震験のシミュレーションを再度実施した 得られたPρ一均関係をFig.8に破線で示す 0,=85%についてはほぼ実験結果と解析結果は一・致するものの,0,瓢60%については換算抗径’のが大きくなるほど解析は実験よりPoを過小評摘している しかしながら,広範囲に砂地盤の相対密度,換算杭径,杭剛性を変化させた単杭の水平載荷実験を比較的良くシミュレートしており,本研究で示した砂地盤中の単貌のρッ関係を双曲線でモデル化し,そ一の初期地盤反力係数,極隈地盤反力の評価法によりぼぼ妥当な結果が得られることを示した、3.6.結論本研究では,砂地盤中の単杭のρッ開係に及ぼす地盤の期対密度,杭径の影響を明らかにし,現行設讃法で用いられるバイリニア型ρ・y関係との沈較を行うことを霞的として,単杭のρッ関係を直接計測することができる分割杭を用いて水平載荷実験を遠心力場内で実施したこの結果,以下の結論を得た、①初期地盤反力係数た,、,には,換算抗径’のの増加と共に初期地盤反力係数が低下する寸法効果が存  在するまた,同撮に極限地盤反力ρ.。,,にも換算杭径〃ρσ)増ノ欝に伴い極隈地盤反力が低下する骨  法効果が存在し,ρ,,,,,に関する寸法効果は∂,瓢85%の方がP,=60%より顕著である②相対密度60%,S5%および10mm<換算枕径’rO〈500麟mグ)範囲において,単椀のρry関1系を双曲線  型ρッ関係でモデル化することにより,少なくとも駿径の20%織度の憐頭水平変位まで単航の水平載  荷英験をシミュレ・一卜可能である③バイリニア型ρ一y関係でlj変位に対して連続的に剛性が変1ヒするρ一y開係o)葬練1罫列1劉)影響を旋分  1こ言単佃riづ一ること1ま郵産しし・④初期辿盤反力係数は地盤σ)弾嫉係曇女1こほぼ比例し,弾性係数に与える地盤o)楠対密度,異方性,ひ  ずみレベルおよび杭径の彰響を1考慮することによって評価できる62 ⑤極限地盤反力は杭前面に土くさびを仮定した極隈平衡法およびφの応力依存性を取り込むことによっ て評価可能であるが,特に相対密度の小さな場合には,土くさびの形成が照難となり、地盤内で発揮さ れるφは小さくなる今回の場合丁奄【zag鼓iの提曝したφ葺taa1蓋(2/3tanφ)を用いる二とにより多少地盤反力 が過小評価となるが良好な結果を得た.参考文献1)Matsul,T.&Oda,K:Found級tiondamageofstructures,50ど∼∫副Fα‘廠ごfoノ置∫,Specia1ISSUEon Geotechnical Aspects o負むe Ja駐u准【y17th1995Hyogo匙ea−N麗nbu駐a【thqua勲e,pp蔑89−200,玉996.2)Karabe,D、&Kimura,M』Damage to foundations of railway structures,50ど∫αηゴF加πゴ副o,謬5,Specね1 1SSUE on Geotec』nical Aspects oξt無e}a籍uary17t数1995HyogQken−NambじEar塩quake,pp,201・210, 1996.3)鉄道総合技術研究所二鉄道構造物等設計標準・嗣解説「基礎構造物・携土圧構造物編あ丸善, 1997.4)日本道路協会:道路橋示方書・間解説fI共通編j qV下部:L編」,玉997.5)幸左賢二,鈴木直人,木村亮,木村嘉塞,森閏悠紀雄;終局挙動に着関した実物大杭基礎の水平載荷 実験,土木学会論文集,No、596/皿一43,pp.249−260,1998、6)五瀬体吾=水平荷重を受ける杭基礎の挙動予測と設計への適癩に関する研究,九州大学学位請求 論文,1997、7)日下部治,神陽政幸1特集建築基礎設書十の将来動向「海外における基礎設誹法の動向凄,基礎工, VoL24,No、8,§P■6一三9,玉996.8)Kuwabara,罫,,Ao㎏,H、&Kishida,H』Tbwa【dslimi匙statedesignstaa雌ardsforpi正e圭oundations,Pヂoω1〃1’・ 卵,πp o“〃加”&α‘e O8∫’8’2加(ヌεo陀ch.Eπ8,Danich Geotech Inst、,Copenhageロ,Denmark,VoL2/3, PP523−532,19939)沢P正俊,由顯恭央1地盤の非線形性を考慮した短杭の水平挙動に関する研究,士質工学会論文報 告集,V・128,N・、2,P郎64−176,1988、10)Koda,M.,Okamoto,M、,1欲emura,L&Kusakabe,0.l Direct measufement o憂ρッrelatioaship of piles in sand、Pヂoc、ρμ’π勘1ρ、・πCε’犀でψ8ε98で∫3−1bえy・」g8♪,VoL玉,PP55エー556,1998.11)神繊政幸,竹村次朗,欝下部治:遠心模型実験による砂地盤中の単杭のρッ関係の測定,土木学会 論文集,No、638/【H−49,pp、355−369,1999、i2)Broms,B、B.:Late麟resistanceofpilesincohesioniesssoils,∫α‘”」・呵So”M8c1ε・廊sα∼濯Fα‘’1伽o’1 ∂’ソf∫foノ犀フASCE,Vd90 NoSM2,峯》P27−63,1964B)Yoshida,【、&Yoshi照ka,R l A庸ethod匙o esti臼陪蹴e modulus oξ打o【izonヒaI subgr3de reacヒionぎor a pile,土 質工掌論文報告集,Vol12,No、3,pp1−17,ig72、14)岡本道孝,神霞政幸,竹判次朗,日下部治:シングルホッパーを罵いた空中落下法による模型地盤の1乍 製にっいて,土木学会第53回年次学簿講演会講演概要集,那、ppフ52−753,ユ998王5)∫GSDomes匙icComI漁ceonτC2狂農〔口81ntcmaとionaKollaboraしorsl下bntativcre幹orこofcoo摯c【撮ive tes[Gn峯・reparaミio【lofs&ndfo【ceI、tri至ほgcmodeUin8,1〃f∫y〃∼ρ・’産Cご呵≧イ8ご98‘15一乃勺一・’98ナ,IQkyo, 199816)Vesic,ABIBcndi1、gofbeamsresξi【、golllsotrol)lcsolid,■o[∼”1d!q々加勲9’1iごご廟8A4ごc/r磁cヌ0∼∼冨∼∫∼oκ,63 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4、大変位域における単杭の水平抵抗解析に関する基礎的検討4.1.はじめに 小変位域から大変位域における連続的な杭の水平抵抗解析を実施する際には、杭前面の水平地盤反力pと水平変位yの閲係(以下p−y関係と記す)に、非線形性を導入することが不可欠である。 文献1では、遠心模型実験装置を用いた分割杭の載荷実験結果から、p−y関係を双曲線で近似できることを確認し、双曲線型p−yモデルを使用した単抗の水平抵抗解析により、実験結果を良好にシミュレート可能であることを示している。 一一劣、道路および鉄遵の現行の設謙基準では、p−y関係をバイリニアで評価している。実際のp−y関係はバイリニアのような明確な鋒伏点を有する軌跡を示さないが、本手法はモデル化が比較的簡便であるとともに、これまでにデータの蓄積があり、汎嗣性が高い点に優位性がある。文献2では、杭径の10%程度までの変位域においてはバイリニアがナ分に適用できることを確認している。 本検討では、杭の限界状態設謙法を確立するうえで重要となるp−y関係の評価に関する基礎資料を得るため、上記の2つのモデルを使用した単杭の水平抵抗解析をいくつか実施し、両者の相違点および適爾範囲について霧察した。また、今後設言1法の信頼性を考えていくうえで、地盤定数のばらつきが応答値に与える影響を把握することが必要となる。そこで、地盤定数のばらつきに趨因したp−y関係の変動編を考慮して、単杭の水平抵抗解析を実施し、慈答値の変動幅を把握した。4.2.検討概要以下の項目について検討を実施した。(1)双曲線モデルとバイリニアモデルの比較  単杭の各深度におけるp−y関係を双曲線およびバイリニアで定義したモデルを用いて、単 杭の水平抵抗解析を実施し、岡者の結果を比較した。本検討では、双曲線モデルを使用するケ ースは小変位域から大変位域までの単杭の挙動を精度良くシミュレートできるという麟提の もとに、この結果を近似できるバイリニアモデルを提案した。検討は、地盤強度が大きく地盤 の塑性化よりも杭本体の塑性化が先行する地盤(モデルA)および地盤強度が小さく地盤の塑 性化が卓越する地盤(モデルB〉の2種類の地盤モデルを想定して実施した。(2)地盤定数のばらつきによる解析結果の変動幡の把握  限鼻状態設計法を念頭においたとき、地盤定数のばらつきにより応答値がどの程度変化する かを把握することが璽要である。よって、地盤定数を変化させたパラメータ解析により2つの モデルの応答値がどの程度ぱらつくのかを把握した。65  地盤のばらつきは、p−y関係に強く関与する変形係数(E〉およびせん断定数(C、φ〉について考慮するものとし、甲均敏出σ(標準偏差)のばらっきを想定した.(3〉 (ε〉と(C、φ〉の各々のばらつきが応答値に与える影響の把握  (套,〉または(C、φ)のいずれか一・方のばらつきのみを考慮した解析を実施し、変形係数 とせん断定数のばらっきが応答値に与える影響を分離した。この結果から、蒋目する変位レベ ル(限界状態)に応じて、解析結果が有するばらつきの霊要因を分析し、各隈界状態、において 留意すべき地盤定数の精度にっいて考察した。4、3,解析モデル(1)基本条件蓑!.杭の諸.元  本検討では表!に示す 諸元を有するモデル杭を径(m田〉 想定した。杭∼地盤系の構肉厚(mm〉長さ(mm〉4.2230010i.6E(GP駐)205.8材質STK413.1婆2×iO5Elo(授m2) 造系は、図三に示す笛点集約型の地盤バネを 有する骨組モデルにより評価し、杭本体のM 一(1)醐係は、初期勾配をElo、巖大値を鋒伏 モーメントMyとするバイ1.1ニアモデルとし た。設計地盤面より上方30c飛の位置に水平荷重が作用する。  地盤条件は、表2に示す2種類の一様地盤 を想定した。A地盤は密な砂地盤であり、変 形係数は文献ヱを参巻に鉛直有効応力の0.5乗に比例して深さ方向に漸増する値を採用 した。B地盤は軟弱な粘土地盤である。 杭本1本のM一φ罷係  A地盤は相対的に大きな極限地盤反力度講痴、 qmaxを発現し得る硬質地盤、B地盤は相対的 に購axが小さく地盤の塑性化が顕著にあら われる軟弱地盤を想定している。図三、解析モデル表2、 士也盤モデノレEi(KN/紐2〉A地盤B地盤6000σvo7054goo66C(KN/醗2〉φ 度19339、.8〔〕γ(KN/m3〉i8.915 (2)地盤定数のばらつき  杭の水平抵抗に支配的な変形係数E、せん断定数Cおよび1照φのぱらつきを考慮する。文 献3によれば狂、Cおよび1照φの変動係数はそれぞれ0、3∼0.7、0、2∼O、4、O.15程度とい う報籍がある。この分布形が正焼分布に適合すると仮定し、平均値±σのばらつきを考えると、 地盤定数のばらつきは表3の通りとなる。表3.地盤定数のばらつき(A地盤〉ばらつきの範囲(±σ)駐(KN/概2)0、5E∼1.5EC(K暦/田2)φ (度)平均値5710190.7C∼13C.0330.851anφ∼i,15tanφ分布範囲備考2890∼8660Z裳5c擁13、3∼24.728.9∼36、8上記の堀盤定数のばらつきを踏まえて、表4に示す組合せについて試算を行うものとする。表4、検討する組合せ地盤抵抗が巖小となる組合せECφ  一〇.5E  一〇.7C    一〇.851anφ地盤抵抗が最大となる組合せ一C一E平 均 値 ㎜1.5E ㎜1.3C 一taほφ    ㎜1,15tanφ(3〉杭∼地盤間のp−yモデル(3)刈双曲線モデル   双曲線型p−yモデルは、式1であらわされる。            khi   P=k麺・y/(1十   ・y)       式!            P磁ax ここに、kmは初期地盤反力係数、pmaxは極限地盤反力度である。これらのパラメー一タは 文献1を参考にして、式2および式3から求めるものとした。k厭一・’65(1鼻〉DI厩P阻x一■(pmax)一(KAγz−2C・   dz D式2π)式3 ここに、E iは三、軸厩縮試験による亦カーひずみ関係の初期の傾き、pは土のポアソン比、Dは杭径、Ep I pは杭の曲げ鰯性、zは杭頭からの深さ、駄はランキンの主働土圧係数、C’は粘着力である。 図2にA地盤におけるkhiおよびP雛xの深さ方向の分布を示す。図中には、地盤定数が士σの範照でばらつくことによるkhiおよびP網xのばらつきの程度も示してある。67 kl−zP瑚ax”zoo00一50一50E 一100E 一!OG匡麗1潤既識藝報購 一柘o一畜50一200一20D一250一250kl㎏!cm3p備x kpa(b〉極限地盤反力度 p麗x(&)初期地盤反力係数 玉禰i図2.khlおよびp訊axの深さ方向の分布3一(2)バイリニア冊デル   園3は双紬線型P−yモデルとバイ1、1ニア   診  は初期の立ち上り勾酎が1く垣であり、水平変 卿3x  位がy=ooでp㍑axに到達する。一方、後春は  一定の勾醍で立ち上り、ある有限変位で最大  値に鯉達する。よって、厳密には、澗者は変 」11紬…  型p−yモデルを図示したものである。前春xイ ’ ’1      i!    il傷  1βP皿ax辮αk封i l  形レベルに応じた水平抵抗が異なる。                    y   本検討では、澗者が同程度の水平抵抗を発普目変位y登  揮できるように、バイ1.1ニアモデルに対して  次の補正係数αおよびβを導入することとし    園3・双曲線とバイリニア  た。   バイリニアモデルの傾きおよび最大地盤反力度は双曲線モデルのk熱およびp麗xにそ  れぞれ補薦係数αおよびβを乗じた値とする.   αおよびβは、着目変位yGを想定し、次のように与えることとした。   β=P (y=y§)/P組ax   ここに、p(y=yo〉:双曲線モデルにおけるy瓢yoに対応する地盤反力度   αは、図3中に示す翅部分と回部分の面積が等しくなるように設定する。   これらのパラメー・タは幾r種学的に一慧に与えられ、國4に示すように、藩目変位の増大に  礁じてαは漸減し、βは漸増する関係にある。68 r旧  。l I  +B地盤z魯5cmo908  一ζトー8圭也盤 記謹50c 07 06鳶05 04 03 02 01 0中B地鰍m…tl ll 伊8地盤 5。cm“5   ハ擁臆司・吋  06 唆05  04  +B地盤z瀟壕OOG   け 1         ヂ  ーやA地盤z謹5cm i o3i81  →←A地盤z富5cm…  →←A地盤z漏50cm01 0  L④,A地盤z=100cIGO 50   旧y/D9も0      50  I  m    y/D%(1) y/D∼α               (2) y/D∼β 図4、バイリニアモデルにおける補正係数αおよびβ4、4.双曲線モデルとバイリニアモデルの比較 120 100iz一0    1祠                             蟷1▼響②一2’   門lvI0  0怒額40劉 2α只  6  80’・・鼠O    OOI   OO2   003   00堵   OO5   006              変僚ym図5.双曲線型およびバイリニア型p−yモデル(B地盤、杭頭位置〉 図5はB地盤における杭頭位   表5.バイリニアモデルの比較ケース(Z讐0臓)置の双曲線(⇔一愈)およびバケースイリニア(①∼③)型のP−y①モデルを示したものである。バィリニアは衰5に示す妬く、4っのケースを設定した。ケース②一1、②一2は、前述の補正α備   考β1.o1.0初期1{hlとPmaxの組合せ②一!0,3570,839蓉照変位m%に対応②一20,2140,954著環変位40%に対応1.0道示IV③0 451係数αおよびβを導入したモデル、ケース①はこれを無視したモデル(α羅β罷LOに相当)、ケース③は文献4に準じた地盤反力係数とpmaxを毒えたモデル(α二〇.451、β=i、0に相当)である。以上のケースについて単杭の水平抵抗解析を実施した。69  図6に各ケースの解析から得られた杭頭における水平荷蕪P一水平変位δ関係を比較した結果を承す。葬蓼麺華①P垂o・誓葬黛蔓③7000000  005  010  015  閃O  O∼5  0,30  邸5  0‘0  財5  050  055  0              」!P図6,杭頭の荷重一変位関係の比較 國7(b)は変位レベルδ/Dと図(&)に示す獲P積AとAoの比率(A/Ao)の関係を、各ケースにっいて示したものである。A/Aoが1に近い程、双曲線モデルの解析結果との誤差が小さい. この結果から、小変位域から大変位域まで連続的に、爾モデルの応答値を近似させることは園難であることが判る。ケース①は明らかに水平抵抗         δ/Dを過大評価している。ケース③はδ/D=50%以降b    cの変位レベルにおいて双曲線モデルとの誤差が小(a)AおよびAoさくなる結果となったが、 一般に基礎の設計において重要となるδ/D灘1∼40%の範囲では比較的 1600誤差が大きくなった。 1「400 補正係数αおよびβを 雀200用いたケース②一1およびケース②一2では、設定した蒋目変位の近辺において最も誤差が小さく、妥当な結果を与えることが確認できた。} 一のミ1000}              一く温0800』 ㎜    rr _  副 一  …懸α600駆 0「400 0200 0GOOO     Q2     G,4     0、6      δ/D    (b)δ/D∼A/Ao図7.変位レベルに亦じたA/Aoの推移70 4.5.地盤定数のばらつきによる解板結果の変動幅 図8にA地盤において、地盤定数のばらつき(±σ)に応じて解析結果がどの程度ばらつくかを整理した。図は杭頭におけるP一δ曲線のばらつき、岡一荷重(P=5000N)時の曲げモーメント分霜および杭の変形分布のばらつきを双曲線モデルとバイリニアモデルによる解析結巣について示した。 図9は隅様の整理をB地盤における解析について行ったものである。 ただし、バイリニアモデルに関しては、補正係数αおよびβは表6の数値を採用した。αおよびβは深度方講に変化するパラメータであるが、ここでは謙算を簡便にするため深度方肉に、平均的な一定健を採胴した。大変位域における杭の挙動を把握するため、着目変位はδ/D=20∼姐%程度を目安としている。表6.解析に用いた補正係数α、β地 盤A地盤B地盤αβ0.50.70.50.8 ±σのぱらつきを湾慮すると、双曲線モデルおよびバイリニアモデルのいずれの解析結果においても同様に、特に変形に関して大きなぱらつきを与える。図10に応答値の変動櫓を杭頭変位および杭体の最大曲げモーメントについて整理した。横軸には杭頭荷重、縦軸には応答値の比率(=(地盤定数の最大値または最小値を用いた解析結果)/(地盤定数の平均値を胴いた解析結果))をプロットしている。これによると、杭本体の曲げモーメントは土10%以下のぱらつきで収まっており、地盤定数のばらつきの影響は比較的小さい。一方、変形量は、A地盤の解析では一30%∼+70%、B地盤の解析では一50%∼+200%のばらつきを生じている.この結果から、特に杭の変形を予測するうえで、地盤定数の推定精度を向上,させることが非常に重要であることが判る。71 2望爵6 ・σ,1l=鵬∼仁鵬リロあ81閃りoヨゆのi㍉・ぴ「習剛‘M8期匿伽i(a〉双曲線 杭頭P一δ曲線のぱらつき    (む〉バイ1.ヌニア 杭頭P一δ曲線のぱらつき     甑喪贈,,,,   口   [鴨難聖庶r。、,幽                      lli獄†ミ1き潔、、                   F1ilil 』‘煮1r11お淑欄 『 凱メン謂   ㈱ ㌔ E㌦ ㈱ 一 撃轡諭、禰 幽(c〉双曲線 モーメント分布のぱらつき    (d)バイ1、1ニア モーメント分布のばらつき     ト贈←罪竺馬謄、,.、、            笥認箕マニしP:覧、,13署p田  i “                                  i 暴一1。                     しH!    、、㌧iii『o ㈱。。OI。Oa。面o黙∼{騨篠 ㈱o。。博’㈱一…1“ ロo㎜曇㈱熟一一・繭 (e〉双曲線 杭変形のばらつき         (Dバイリエア 杭変形のばらつき      國8.地盤定数のばらつきに伴う解析結果のばらつき(A地盤〉72㈹1 魑IIM        3区    。” ・=  咽。1    酵1一    霧 。6盈(a)双曲線 杭頭P一δ繭線のばらつき    (b〉バイリニア 抗頭P一δ曲線のばらっき     謬肥冨筑・l   l 。,   「糟鵬既ω                    i,帽ヨ                      』3−o匹墓[巳。                    ≡                    =                    1                       ’1‘                       ・15棚一鴬︷バ㈱ 的 。『5。。r…      一ヌンHNmご(c)双曲線 モーメント分雁のばらつき    (d)バイリニア モーメント分布のばらっき     融塗一一襯・      1    匿鷺饗1ご男、。、1,,     i一{曽の一輯一u。}1ヒ:                       如  11一ゆ                       竃一・                    }1 ・10 ・oけDO (e)双曲線 杭変形のばらつき         (f)バイリニア 杭変形のぱらつき      図9、地盤建数のばらつきに伴う解析結果のばらつき(B地盤)73 }δmし員/δav改双 曲線モヂル〕+δ飢aK/δほvo〔双 曲線モデル》+δmin/δ8vo(バ イ1ノニアモデノレ》→←δmax/歯v〆バ、一、_.薫乏鷺量愛勉)_0        5000       100000      5000     10000  拭頭荷婁p N  杭頭荷座p N(a)A地盤 杭頭変位の変動幅(b)B地盤  0        5DOO       IOOOO杭頭変位、の変動幅  0     5000、抗頭華置P一」奮OODD    抗姻凝驚p N(c)A地盤 最大モーメントの変動嬬(d)B地盤最大モーメントの変動蠣図10、地盤定数のばらつきによる応答値の変動幅4.6. (E)と(C、φ)の各々のばらっきが解析結果に与える影響 図貝に変形係数E,またはせん断定数C、φのいずれか一方の変動のみを考慮した解析による 杭頭のP一δ曲線のばらつきを示す。 この結果に基づき、次式で計算されるパラメータ註を求めた。 a={δ (C、 (か面箔)一δ (C、 φmax〉}/{δ (鷺miほ〉一δ (Emax〉} ここに、 δ (C、φ語n) :C、φの最小値を用いて解析した杭頭変位(Eは平均値) δ(C、φ冊x〉=C、φの最大値を胴いて解析した杭頭変位(Eは平均値〉 δ(E組i舞〉  :Eの最小値を馬いて解析した杭頭変位(C、φは平均値) δ(Emax)  =鴛の巖大値を用いて解析した杭頭変位(C、φは平均値) 変形レベルに応じたaの推移を図臣に示す。74 14 の 欄袖o帽一・尉lT5伽の罵鞘。 .σ日薯1伽。        血〆際『       △  田’ 、〆0     △ 図−    心 田   4田   TO/     彰国ンo 一    ム田 o  撤劇o/二.;o,0 ∠皿αo 面㈱  ぬ田   0  ム日  o △㎝ 0『κゆのo[酌.口(a)Eの変動に伴うP一δの変動(双曲線,      価}臼雛鼎φの変動に伴うP一δの変動(双曲線、(b〉C.A地盤)ρ鴨ゐ団1    1五“の嗣鞘q団   Am『      『一『解圃』紐幅8霧琳o     ,霞’闇          o  心   日 a   四’       ,0−況.肛》『『一【ユ『  口!口’     4  暫野  〆ゆ   凸 国‘ 4囲 0『側oo.口,oo鵬 一 ・川 ・”・閏l g開(C)Eの変動に伴うP一δの変動(1、ωニア、睾”卿一砕[口■凸  、旧!     /O/  合,紹A地盤)A地盤〉o((D c,     1バ随}画櫓o frd口φの変鋤に伴うP一δの変動(1、一fリニア. A地盤〉     【向 o早肖。トの1しq”監N㎝”榊11柵1醐 ㎜ ■鵬箏 F㈲11M(e)氾の変動に伴うP一δの変動(双曲線B勉盤)(f)    1,の 欄鞘.o‘r。uC.φの変動に伴うP一δの変動(双曲線,B地盤〉      h卿 隅モゼ6し・姥6舅。”貸””鵬…0団…’”「  。。。0”贈脚。ロ。’四鵬350。m(9) 駐の変動に伴う勲一δの変動(ll1付ニア B地盤)       (h)C,Φの変動に伴うP一δの変動(ハ』偉ニア,   図1L EまたはC、φいずれか一方のばらつきがP一δ曲線に与える影響75β地盤)  この結果から、Eのばらつきの影響は小変位域から非常に大、きいのに対しC、φのぱらつきの影響は塑性範囲が拡大するのに億じて大きくなる傾晦が分る。表7は、①杭径の07!%変形時、②杭体降伏時、③杭径の40%06変形時における係数05aの値を整理したものである。+A地盤  双曲線モデル“A地盤  ハ●イリニアモテPル0204無+B地盤睡03  双曲線モデル02→←B地盤  ハ9イリニアモテ頓ル010o0、1  0「2  0、3  04  05    δ/9図12、変形レベルに応じた係数aの推移表7.各状態における係数aP−y関係①杭後1%②杭体降伏③杭径40%B地盤A地盤地 盤双曲線00.35(15〉バイ1。1ニアe0.03(18)㎜一双曲線0.05O.52(81)0.50バイリニア0O.6感(86〉0.50( )内はδ/D×100(%) ①は文献4に規定される杭の基準変位量に相当し、この変位・レベルにおいては基礎は■.学的に十分に弾性体とみなし得る.②は、文献5において構造物の供用期聞中に発生する確率は低いが極めて大きな強度をもつ地震動が作用する場含に、一・般の基礎に要求される限界状態(基礎の塑性化を生じさせない状態〉に相当する。③は文献5において橋全体系の安全性を損なわないように基礎の残留変形量を抑えるために設けた制限値(=40cmであり、道路橋基礎に多用されるφ1000程度の杭では杭径の釦%に該当)に相当する・ この結果から、弾性域における杭の挙動を論じる場禽は、C、φのばらつきの影響は無視しても差仕えないといえる.一・方、修復限界や終周限界を考える際には、C、φのばらつきの影響は無視できない.Eのばらっきに伴う変動縮に対して、C、φのばらつきに伴う変動幅は50∼60%程度に達する。4.7.まとめ(1〉双曲線モデルとバイリニアモデルの比較  ・比較的硬質な砂地盤および軟弱鞍性土地盤における単杭の水平抵抗に関する解析を実施76  し、2つのモデルの鮒違点を把握した。バイリニアモデルは適切な繍正(双曲線モデルにおける初期地盤反力係数kmおよび極眼地盤反力度p黙xに補正係数αおよびβを乗じる)を行うことにより、双幽線モデルと弼程度の応答値を得ることができる。。ただし、αおよびβは蒼目する変位量に応じて変化する。本検討では、設定した蓉際変位量において双曲線モデルとバイリニアモデルの復光力4寺性が等価となるようにαおよび βを与えることにより、特定の変位域において醐潔の結果が比較的一・致することを確認した。(2)地盤定数のばらつきによる解析結果の変動幅の把握  。±σの地盤定数のばらつきに伴い、杭頭のP一δ関係は非常に大きくばらつく。変形量の   変動幅は一5眺∼+200%となった。  。杭体の曲げモーメントの変動幅は±数%の範囲に収まり、地盤定数のばらつきの影饗が比   1鮫直i勺ノ」、さいこ:とカミ準樫った。(3) (ε)と(C、φ)のばらつきが杭頭P一δ曲線に与える影響の把握  。(E)のばらつきの影響は小変位域から大変位域まで常に大きい。(C、φ)のばらつき   の影響は塑性範細が拡大するのに応じて大きくなる。弾性域における杭の挙動を論じる場   合は(C、φ)のばらつきの影響は無観できるが、修復限界や終局限界を湾える際には、   (C、φ)評価は(乞)の評価と岡様に重要となる。〈参考文献> 1.神田政幸、竹村次朗、田下部治:砂地盤中の単杭のp−y関係のモデル化 2、幸左賢二、鈴木直人、木村亮、大村嘉窟、森田悠紀雄:終局挙動に着農した実物大杭基礎   の水平載荷試験、土木学会論文集 1998、6 3、土質データのばらつきと設計、土質工学会 4.道路橋示方書・岡解説 IV下』部構造編、日本道路協会 H8.12 5.道路橋示方書・瞬解説 V耐震設謙編、獺本道路協会 R8・1277 5,用語の定義用語の定義は,統一したEi本の設撰基準を示す、ヒでに璽』要である。11]語の定義はISO2394に主ll…拠することが基本となるが,ISO2394で定義されていない用語は,今後1真璽に検討し,決定する必要がある。ISQ2394r用語の定義」で定義されている主な用語を以下に承す。・信頼性(reliabllity〉構造物または構造要素が所定の要件を満建できる能力であって,所定の要件には設計で想定される供用期閥も愈まれる。・ライフサイクル(lifecycle) 言1「纐,施工,および供用の全期間のこと。ライフサイクルは必要性を認識した時から姶まり,解体した1博に終了する。・設計状況(deslgnsituation)ある期問での物理的粂件の組を書い,設計ではこれらに関連する種々の限界を超過しない二とを磁舞忍する。・設言十{共編期間(design working life〉 大きな捕修を必饗としないまでも,当初の霞的のために構造物や構造要素を使用できると仮定した期間。・維持管理(maintenance〉儒頼性に関する要求事項を必要としないまでも,当初の屡的のために構造物や構造要素を使用できると仮定した期問。・限雰状態(畦mit states)それを越えると,構造物がもはや設計での要求性能を満足しなくなる状態。・終局眼界状態(ultimatelimitstate) 崩壊もしくはそれに類似した構造的破壊を招く限界・状態。・破壊(faibre)構造物あるいは構造要素の不十分な耐荷能力または使用性に不備をきたす状況。・使用限界状態(serviceabilltylimitstate) それを越えると,構造物や構造要素が使月胴隻に醐する要求事項を満足できなくなる1製罪状態。・使馬性(se四iceabillty〉構造物あるいは構造饗素が考えられるあらゆる作用0)もとで,通常の使用に対して機能できる能力。・部分係数形式(partial factorsヂormat〉代表値,部分係数,および必要な他の付力舶勺な量によって基本変数の有する不確定性と変動性を考慮できる讃・籏方式。78 ・モ…デノレ(models)作用,材料特性,構造物の挙動を模擬するもので,簡略された数学的記述,または実験機構。・作用(actlon)作用とは以下のものを霞う。王)構造物に集中あるいは分布して作用する力学的な力の総称(直接的作罵〉2)構造物の裸せられる変形や構造物内の拘束の原因(間接的作用)・永続作胴(permanent action〉D与えられた基準期問を通して絶えず作用するであろう荷重で,その蒔間的変動が平均値に比較して小さいもの。2)その変動がわずかであり,かつ限界値をもつ作爾。・変動作用(varlable action)その大きさの時問的変動が平均値に比べて無視できず,かつ単調変化をしない作用。・偶発作絹(accidentalaction〉 当該構造物が,その期間中に,大きな値はおそらく経験しないであろうと思われる作用。・材料特性の代表値(characterlsticvalueofamaterialproperty)関連する規定に従って生産・供給される材料特性の統計分布から事前に定められたフラクタル値。・材料特性の設計値(design value ofa mat8rial property〉特性値を部分係数Mで除した纏,あるいは特殊な場合には葭接評価する値。本委員会で提案する地盤コード21に関連して,以下の用語の定義の確認・験討が今後必要と思われる。これらの周語は地盤コード21では以下のように定義されている。。{彦そ隻限界場犬態  構造物の損傷が限建されており、その修復が短期問に,一卜分な経済性の基で可能な限界状 態.したがって構造物の資産としての無値は,大部分保持される限界状態と解釈されることもあ る。さらに,被災後に構造物が救援涯動等に使用に鮒える範囲の損傷にとどめる限界状態とい う盲味を轡加されることもある。機能耀定の修復一i生に対応する限雰状懸。・終局限界状態  構造物は相当の損傷を受けるが,崩壊など人命に被審を与えるような致命的な損饒を受けな い範囲にとどめる限界状懸。・地盤パラメータ  塊盤パラメータとは,基礎・地盤のモデルの構成要素の寸法(地層の厚さ・傾斜など),基礎・ 地盤系の力学:特性を袋現するパラメータ(支持力や地盤環力係数)や地盤の材覇特性を表現 する地盤物性罐(単位体穣重鑑や剛性・強度)などである。・導崖値(derivedvalue〉  導繊纏は,計測値から理論,経験,相関性を考慮して推定された地盤パラメータとする。たと79  えば,三軸蕉縮試験結果のモール円から理論的に求められる糖着力や内部摩擦角,標準貫入 試験のN値から経験的に求められるヤング係数などである.・特牲値(characteristicvarロe)  特一雛1直は,設剖で検討する限界状態を予測するための基礎・地盤のモデルに最も適切な健と して推定された地盤パラメータの代表縫である。・設計値(deslgnvalロe)  材料係数アプローチの場合,設1卦値は設計計算モデルに用いられる地盤パラメータの値で あり,特性値に部分係数を適胴して得られる。・杭,杭基礎  杭とは地盤中に挿入された継畏い部材のことを書う。杭基礎とは,一本あるいは複数本の航と それらをつなぐ部財によって構成されたものを霧う。ISO2394のξ作徽という罵語を尊重する獄らば,〔作馬』とr荷重」の関連,区別を明確にする必要がある。また,変動荷重・偶発荷重と地震荷重の関係においても,明確にしておかなくてはならない。地盤コード21では,地震荷重は変動荷重として扱われている。80
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  • タイトル
  • II.WG2(地盤調査)の活動報告
  • 著者
  • わが国の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会
  • 出版
  • 委員会関連資料
  • ページ
  • 81〜139
  • 発行
  • 2000/03/01
  • 文書ID
  • 58366
  • 内容
  • 目.W G2(地盤調査)の活動報告1. 活動の概要i.1, はじめに r我が圏の基礎設計の現状と将来のあり方に関する研究委員会達の検討項團の三つに、國際化された設計手法を支える地盤評緬法のあり方が挙げられている。その異体的作業を行うワーキンググループとしてWG2(地盤調齋)が設けられた。 委員は総勢9名で構成され、表一L1にその活動分担を示す。表.1,1:WG2(地盤調査)の構成員と濡動分握幾名所属谷 和夫横浜醗立大学大森 晃治(株)地盤解析研究勝疋壇.孝晴防衛大学校阿部 知之内闘 明彦金澤 直人笹尾 光綾 誠本田 周二(株)応用地質活動分担り一ダー、取りまとめサブ・リーダー、文献調査(國備考      内)サブ・リーダー、文献調査(海      外)詳細アンケート簡易アンケートユーローコード翻訳文献調査簡易アンケート詳綱アンケート(株)竹中工務窟中央朋発(株)(株)東京ソイルリサーチ(株)フグロ・ジヤパン(株凋建ソイルリサーチH10薙度夏まで99年度末まで活動を開始するにあたって、WG活動の全体像を明確にするための議論を行った。その結果、“限界状態設謙法を視野に入れて地盤調沓の今後のあり方”を検討することと決めた。1.2. 活動の概要 全体の活動工程を表4.2に示す。興体的な活動内容は、大きく分けて文献調査および海外訪闘調蒼、簡易アンケート、詳細アンケートの3つに分けることができる。表一L2:WG2(地盤調査)の活動エ程渚動項目瀬動方針の策定文献調査海外訪開調査簡易アンケート詳細アンケート取りまとめ平成9年度 平成工0年度平成11奪度麗團羅國翻翻羅圏國圏麗圏團醐翻圏翻園圃鰯魍翻翻圏翻闘翻團團魍翻團團閣劉騒團羅圃團翻團圏團翻翻1、2.1、 文献調蛮および海外訪問調蛮平成9年度は、羅内および海外の基礎設計基準における地盤調鳶に関連する部分の特徴を把81 擁するために文献講沓を行った。また、公袈されたばかりのユー瓢一コード(ENV〉の地盤調嶽に関連する部分(EUlocode7−2&フー3〉の稲文の要約版を作成し、覆望する会員に頒布した。 この文献講査においては、麟内の基準と海外の基準の藻異を限界状態設謝法の1見点から整理した。さらに、海外の最新ないし作成巾の基£1些における作成の経緯や議論されている内容に関する情報収集のため、平成10年度の海外訪間調査に参旅し関係麿にインタビューを行った。これらの検討を通じて、将来の基礎設謝基準において地盤調沓がどうあるべきか、その望ましい姿を模索した。 1,2.2. アンケート調査 平成!0年度からは、我が国において、基礎設計のために行われている地盤調沓の現状を把握することを目的としたアンケート調沓を2つ実施した。 !っは、現在および将来における地盤調齋のあり方に対する意晃を集約することを環的とした“簡易アンケート”である。より多くの設謙潔・調嶽者・発淀煮の意晃を集めるため主に該当する項闇を選択する回答方式とし、地盤調査の謙画や地盤定数の決定などについて轡ねた。 もう1つは、基礎設計の実務において、壇盤調査の結果(データ〉が具体的にどのように取り扱われているかを把握することをi馨的とした“詳細アンケート”である。地盤調登結果における情報量の多寡やデータのばらつきが基礎設欝1に与える影響を、杭の支持力計算を例題として分析した。回答奢の作業負担が大きいので園答数は少なかったが、地盤調蚕の結果から基礎地盤を評価するブロセスが具体的にかつ詳継に検討できる方式とした。 1.2.3.取りまとめ 最終年度である平成!1年度には、それ以蔚の2犀閥に行った文献調盗やアンケート調査の結果を総念的に検討し、この報告書に纏め上げることにその濡動を傾涯した。 これらの研究・調査活動を通じて、地盤調査の・今後のあり方を明確にイメージできるところまで到達できたとは書えない。しかし、①地盤調査と基礎設計とは不可分の関係にあること、②翼体的な試験手法や謝測年法に関するテクニックだけでなく、その謝画や得られた講査結果を解釈して設副に有憲な情報として提供する部分についても技術的に高度に専門化されていること、したがって、③設計者と調沓技術者の協調的な関係かつ明確な責任分担が将来の基礎設謙基準の中で重要な事項であること、④地盤調査による情報(データ)の質と量が基礎設謝の不確多建性と関与している様子などが明示できたものと考えている。 最後に、アンケート醸答の労を取って頂いた会興各位のご好慧に感謝いたします。(文責:谷 和央)82 2.基礎設謙のための地盤調査法に関する文献調査と海外訪問調査2.L はじめに WG2(地盤調査)では工年目(平成9年度〉の活動として国内外の規格・基準における地盤調査に関連する部分の比較と基準の團際化を検討するための基礎資料の作成とを麟的として文献調査を行った.またこの文献調査内容を参考として平成三〇年度に海外訪闘調套を実施した。WG瀬動の背景: 建設工事の中で基礎は目的の構造物を支える重要な部分である。しかし一方、造られる構造物がさまざまな物であることと、地盤そのものが自然が長期間にわたって形成したものでありその地域の地盤特性に大きく影響されること、の2点から基礎の調査・設謝においては標準化や基準化は難しい。WG2(地盤調査)では、國内および海外で地盤調査法として何が行われ、それが設計とどう結びついているかを調べることとした.なお、この文献調査では基礎設計といっても範囲は広いため、杭基礎関係に範臨を限定した。調壼のねらい: 国内および海外において現状の杭基礎設計基準の中で地盤の調査および評価がどのように 記述されているかを比較する。 国際的な基準の整縮という観点から、基礎設計基準はおける望ましい地盤の調沓および評 緬を提叢する。成果のまとめ方: 各設計基準ごとの地盤の調査および評価に関する記載の特徴を把握 蟹内と海外との地盤の調査および評価に関する記載を此較 対象とする構造物(道路、鉄道等)ごとの地盤の講査および評価に関する記載 国際整合性の視点から、基礎設計基準における望ましい地盤の調査および評価に関する記 載は侮かの検討および提叢 海外訪問調査時において園内の地盤の調査および評価に関する記載の特徴の紹介と訪問し た関係者への地盤の調査および評価に関する質問事項の基礎資料作成2,2. 細本の杭基礎関係の各種設計基準・指針 基礎設謝のための地盤の調査および評緬に関する文献調査を行うにあたって、調査開始時点(紛97年6月時点)で爆内の杭基礎関係の規格・基準のリストを作成した。作成にあっては、各構造物ごと(道路、鉄道、港湾、河川、建築、電力、水道・下水道、その他〉に収集した。(リスト双集数:35〉((道路))道路橋示方書W下部構造編    (社〉β本道路協会玉996、12道路橋示方書V耐震設計編      臼本道賂協会19961283 杭基礎設計便覧         (社〉沼本道路協会1992.12道路橋の醗震設計に関する資料   (社)日本道路協会王997道路構造令道路土工、軟弱地盤対策工擬鉗   (社)日本道絡協会道路土エ、擁壁・カルバート・仮設構造物工指釧設爺要領第二集日本道路公灘調査要領B本道路公団下部構造物標準設謙酋都高速道路公団土木構造物標準設離建設省構造物標準設謙図集藻本道路公隣1980((鉄道〉)鉄道構造物等設謝標準・岡解説基礎構造物・抗土圧構造物     運輸省鉄道局監修鉄道総合技術研究所編     1997、4建造物設計標準(基礎標準)   (教〉土木学会設計の手引き(杭基礎)     (財〉鉄道総合技術碩究所構造物保守管理の基準・同解説(基礎構造物) (財)鉄道総合技術研究勝鉄道構造物等設計標準・同解説  鉄遊総合技術研究所     1992園鉄建造物設言1基準解説     土木学会          986.3((港湾))港湾の施設の技術上の基準・罰解説(社)霞本港湾協会王989(全面改訂)((河測))建設省溝規砂防技術基準(案)同解説   獲本河川脇会圭997((建築))建築基礎構造設謙指劃(社)瞬本建築学会   ig88、1建築基礎設謙のための地盤調査謙爾捲針 (社〉露本建築学会  1995,類地震力に対する建築物の基礎の設剖指針(財)購本建築センター建築基礎構造設謝規準・隅解説(社)揖本建築学会   三960建築基礎設謝「のための地盤調査謝画箔鉗(社〉日本建築学会建築雛f震言斐諄興こおレナる{呆窃i而重プフと変ヌ彰達生有旨 (社) 日本建築学会     三990建纂基礎構造設謙擁集    (社〉醸本建築学会小規模建築物基礎設謙の手引き     (社)日本建築学会改正建築基準法施行令萩耐震暴韮 .に基づく構造謂算撫鉗・同解説   (財〉1三i本建築センター((電力〉〉送電用支持物設謙標準電気書院841980 ((水道ドト水道))設謝基準(案)」、木設訓編  下水道業務管理セ,ンター    1995水道施設耐震工法指金卜解説   1ヨ本水道協会      玉9973筆水遂施設地震対策捲剣と角稀”‘  日木下水道協会        1981、9((その娘))クイの鉛薩載荷試験基準・「司解説 (縫)窯質工学会1985農林省 構濾改養局制定の各種設謝要領2、3。調蛮した規格・基準 鯉内および海外の杭基礎設謙に関する規格・基準の中から以下の選定基準をもうけて、文献調査の対象を選定した。  選定基準  ①ポピュラー(よく使われている)こと  ②最近改言ぼ版が作成されたものであること  ③土木構造物を網羅し、特殊なものは対象外  ④入乗町能であること(特に海外の焼格・基準では重視) 選定の結果、麟内の規格・基準として2、2節に挙げたものの中から!0編(231節参照)、海外の規格・基準としてU編(2、3、2節参照)の合計21を調査することとした。23玉 矯本の規格基準A:道路示方書IV下部構造編  (社)日本道路協会1996、王2B:道墨各示方書V而寸震言彙澄1編     (社) 睡本道路協会 ま996、12C:杭基礎設謝便覧      (社)Ei本道路協会1996、12D:鉄道構造物等設謝標準・同解説基準構造物・抗土圧構造物運輸省鉄遵局監修鉄道総合技術 研究所編 1997、4E:港湾の施設の技術上の基準・同解説(社)a本港湾協会(1989:金面改定〉(1994:一部改定)Fl建設省河川砂防技術基準(案)同解説葭本河ll脇会(1997)G:建築基礎構造設計播劃 a本建築学会細88.玉H:建築基礎設謙のための地盤調査計幾指金i田本建築学会1995、王21=設計基準(案)土木設計編下水道業務管理センター (日本下水道事業腿)(1995)」:水道施設耐震工法指鉗・解説揖本水道協会199732、32、海外の規格・基準Kユ:A」ASHTO(1996) “Standard Speci£ic&tions£or Highway Bri(iges,6th edま嫉on”L:Bechel・,D、E(王996) “Eig益teenth Cana磁an GeotechRical CoHoquium=Limit State Design£or Foundations、 Part1,A血overview of癒e歪bundaもion design圭br Process”,Can、Geotec鼓、」.,VoL33, No、6,pp・956・、983・85 M:DetNerskeVeritas(1997)Classificatiol1NotesNo304 “Rules圭brもhe Design Colls七ruct沁n and至nspec七ion Of£shore Sもruc七ures”N=NEW6743Ca玉cu玉aむioll Methodゼor Bearin匿Capacity of Pile Fol1蹴da七ioll Compression  PilesO=APLRP2A−LRFD(1993)American Peもroleum至nstitute “Recommenda七ion prac七iceβor Planlling Des玉gning and Construction Fixed Offshore  Plat£orm”PIEurocode7(1997)ENV,CENITC250 ‘‘Geotechnica1Desゆ”Q=Eurocode8(王998)ENVlCENITC250 “Design Provisions£or Earthquake Resistance ofStructures”R:ASCE PILE20−96(1996) “Standard Guidance負)r七he Desまgn and三旦stailation of P量1e Foundaむ主on”S;Ausも臓1ia AS2159,Supplemenむto AS2159(王995〉 “Piiing−Design and Instituもion(・Guidelines)T= Orエ,T,LL,(1993) ‘【Lim童むstaむe design and geotec赴nicalengiaeering in lrelanα”,ISもSD『93U:ATC・32 ‘‘lmproved Seismic Design  Criteria fbr Cal三圭brllia I3r重dges : Provisional  Recomlnendations”2.4、整理項目2.4、1、整理方法 地盤の調査および評価がどのように設計と関速付けられているかを晃るために、部分安定係数の視点から整理することとした。部分安定係数の選定にあたっては地盤工学会ヂ基礎横造物の限界状態設計に関する研究委興会 資料集 平成8年12月 第1編 限界状態の定義WG」に提案されている以下の2つの図表を参考とした. 表一4、1:基礎構造物における不確実性要図と考慮すべき安全係数(p.1−!5) 図一4、1:限罪状態設計法で用いる特性値と安全係数(p.1−15) 限雰状態、設謝法で用いる特姓値と部分安定係数の関係を図・2.1に示す。部分安定係数は以下に示すγ王∼γVIまでの6つに匿分したが、地盤調査に関連するのはγ1からγVまでに該当するものがほとんどであった。よって、重要度係数γWは以降にボした調査結果では記載していない。γ}:調査係数   設劃・する構造物の規模{こ蛸する地盤調査の質・量と精度γ鼠:地盤係数   調査試験の結果と設謙用の地盤定数との差γ盈:安定解析係数・変形解析係数   支持力算定式や変形解析の不確実性86 γW l施工係数   施工・晶質管理の質・量γV l載荷試験係数   載荷試験による信頼性γW:重要度係数   構造物の璽要度の評緬地盤講査・試験の謝測γ1:調萱係数  (設謙する構造物の焼模に対する        地盤調査の質・量と精度〉地盤定数(変形)の特性              地盤定数(強度〉の特性     γ”:地盤係数(調査試験の結果と設謙用の地盤定数との差〉設謙地盤変形係数                    設計地盤強度定数載荷試験   γ剛:安定解析係数設讃荷重(支持力算定式の不確実性)γV=載荷試験係数(載荷試験による信頼γ則1変形解析係数唄v:施工係数(施工・品質管理の質・騨 魑『、魑r繍魑㎝㈱四      ド繍囮幽㈱魑設計抵抗力   1設計作用1 設言i変位量、駈 囮    四臨設謝限界変位量          γVi:重要度{系峯曳r四課撮ず皿㈱用ザ徽囮鰍漏ザ㈱隅1州謝鞭変憾≦’l l糊調搬力≦1鵬四㈱皿繍囲醐㈱調  臨綱囮繍四四鵬陥回 図.2、1  限界状態設謝法で用いる特性値と部分安全係数 (基礎構造物の限界状態設膏1に関する研究委員会資料集(1996.12)p.87L15に加筆) 2.4.2.取りまとめの項目   2.3節に示す各規格・基準の中で杭基礎関係の記述がある部分を取り出した。取り出し  た項目はγ1からγVの部分安定係数のどの項目に該当する記述であるかに分けて取りま  とめた.どの項麟に該当する記述であるかはあらかじめ杭基礎におけるγ1∼γVの異体  的な内容を限界状態設謙法の文献や「鉄道構造物等設言i標準・同解説基準構造物・抗土圧  構造物運輸省鉄道局監修鉄道総舎技術研究勝編王997、4」の本文、表、図、騒次を参考と  しながら、以下のような項縢の1.1ストを作成した上で判断した。各部分安定係数ごとに選定した項闇は以下Fの通りである。1く<γ王 調査係数:設計する構造物の規模に対する地盤調査の質・量と精度>> ①構造物の規模や地盤条件、施工条件、工期によって調査・設計が鷺分されているか。 ②杭種、杭径、杭長によって調査・設謝が区分されているか。 ③地震時を対象とした調査を特に行うか。 ④支持層の確認1調査地点数とその配置について規定しているか。 ⑤具体的な調査方法が挙げられているか.地盤特姓に基づいて特定の調査方法が指定   されているか。 ⑥各基準で驚能な具体的な試験方法が挙げられているか。特定の試験方法が指定されてい   るか、試験データの処理方法と整合性について記載されているか。 ⑦N値と他の物姓値との相関は記載されているか、その精度が焼定されているか。 ⑧強度のばらつき(変動)を考慮しているか. ⑨データの質1試験法の違いを設詠こ諺慮しているか。 ⑩データの量:地盤の不均一性を反映できるだけの試験データの取得を規定しているか。  データの統謝処理に関する記載や焼定があるか。 ⑪kl、のばらつきに関する記載や・常時・地震時のkI,の使い分けが規定されているか・ ⑫地下水位に醐する記載・規定があるか. ⑬支持層への必要な根入れ深さが競定されているか。 ⑭サンプリング方法と得られた試料の鹸質が規定されているか。nくくγH 地盤係数=地盤調査の結果と設計期の地盤定数との差>> ①±質区分ごとの支持力式の使い分けやNイ漁q、、殖との関係について記載されているか・ ②先端支持と周懸摩擦の謙算式の種類について記載されているか、c、,等の{直は同じ物性値   を使っているか。 ③kl,から算出した許容変位量とkl,を算出するための基準変位量(杭径の1%等を規定)の   関係について記載されているか。 ④多層地盤の取り扱い方法について記載されているか。 ⑤特性麺の求め方(平均値など〉を焼定しているか。 ⑥近接施エなどを考慮して地盤定数を紙減する規定があるか。 ⑦施エに伴う地盤定数の変化を考慮しているか、また施工方法によって低減率を変えてい   るか。 ⑧耐用年数と施工後の地盤の変化(異常洗掘〉について記載されているか。88   ⑨許容できる安全性指標にっいて記載や娩定があるか。データのばらつきを表す変動係数   などについて言己載されているか。通くくγ皿 変形解析係数・安定解析係数=支持力算定式や変形解析の不確実性〉>  ①周所破壊、金般破壌、沈下による影響等に分けて検討されているか。  ②一般的な設謙条件の範囲、特殊な条件の有無、用いる物性値について記載されているか。    i杭間編、フーチング形状    2群桟の効果による低減    3地盤沈下による低滅や対策    4側方流動    5傾斜地盤上での杭施工    6支持力が不足する地盤や杭が短い場合の処理    7地震縛の謝算が特殊な地盤    8地下水の位置が解析に及ぼす影響  ③許容支持力、許容沈下轍の焼定はあるのか、地盤条件や構造物の焼模等を考慮して区分   されているか。  ④先端支持力について杭先端での考慮すべき地盤の範囲が規定されているか。  ⑤地盤(砂、粘土等)の区分数と鷺分の根拠について記載されているか。  ⑥層区分と物性値の履ごとの蒋性値の求めかたが規定されているか。  ⑦支持力の計騨式を打込み杭、場所欝杭、埋め込み杭で変えているか.  ⑧安金率の値を先端支持力と周面癖擦力とで使い分けをしているのか。  ⑨設計で求める水平変位の値の位置について記載されているか。  ⑩地震時等の水平支持力について記載されているか.   Chaagの方法(線形弾性〉   応答変位法   港研方式(典線形弾性)    骨組解析  ⑪鉛直支持力と水平抵統力について物1生値等を変えているか。  ⑫水平抵抗の極限状態を算定するか(または変位量の規定のみか)、極限状態の算定に用い   る物性値について記載されているか。  ⑬解析.ヒ杭頭の境纂条件を規定しているか、そのことによる試験位置の変更や試験の追加   を規定しているか。  ⑭液状化すると判定された地盤の取り扱いと地盤面の設定について記載されているか。IVくくγW 施工係数1施工・品質管理の質・量>>  ①施工管理方法から杭の施工評価・信頼性評価をおこなう規定はあるか。Vく<γV 載荷試験係数:載荷試験による信頼性〉〉γV}重要度係数(構造物の重要度の評価)  設言1対象の構造物の重要度に応じた設謙限界変位量や設謝抵抗力の言瓢駈について記載され  ているか。89 243. とりまとめの視点将来限界状態設訓法の導入の観点から1翼内および海外の各基準・指鎖の地盤講査法に関する記載壌項を隈界状態設謝P法で用いる部分安金係数ごとにまとめることとした。敬りまとめは以下の(1〉から(4)の項Elで行った。(三〉国内および海外の杭棊礎の焼格・基準の記載内容の調査   国内および海外の椀基礎の娩格・基礁(23節に記した21の焼格・基之㈲について、2.4、2   節のγ1からγVまでの部分安定係数の各項目ごとに記載の有無を判定した。結果を蓑.   2.1に示す。記述の有無は3つに菰分した。あらかじめ作成した項目に該当する場合、   さらにその項目に開する「詳細かつ翼体的な記載がある」か、またはr袴慮はしている   が興体朗な記載はない達かの2つに区分した。あらかじめ作成した項目に該当する記載   がない場合、「記述なし」とした。表一2、1では3つσ)区分を以下の記号で表した。       ◎;記述あり(群細かつ翼体的な記載あり〉       Ol記述あり(考慮はしているが異体的な霧己載はなし)       ×:記述なし   なお、文献調査は各委員で分拠して調べた。そのため各焼格・墓準の記載が◎、○、×   のどれに該当するかの判定は各個人の判断によっている。   袈一2、1では横軸に各焼格・基準をとり、縦軸に径部分安定係数の調査項薩をとっている。   蓑の縦軸からみると一つの基準ごとに各部分安定係数の調査項Elが霊己載されているかど   うか判る。また、横軸からみると部分安定係数に該当する項目が各規格・基準ごとにど   のように評価されているのかが判る。この表と各規格・基準の記載内容から以下の(2)   から(4)の項目についてまとめを行った。(2)袈.2.王の縦方向で児たとき各焼格・基準の特徴をコメントとして挙げる。(3)各部分安定係数に該当する項漏ごとに見たとき(表.2,1の横方両で昆たとき)の国内お   よび海外の規格・基準の特徴をコメントとして挙げる。結果は表一2.2に示す。(4〉國際整愈’性の撹、点から望ましい扱い方法をコメント・として挙げれば何か。結果は表一2.3   に示す。2,5.国内、海外の規格・基準等の現況調査の結果2,5、王。文献調査の結果 図内および海外の各基準・指鉗の地盤調査法に関する記載事項・留意点を限界状態設剖法で用いる部分安金係数ごとにまとめた文献調査の結果は以下の各褒に示すとおりである。<<<<国内および海外の各焼格・墓準の記載内容>>>>調査結果一覧袈              (表.21〉〈<<<各部分安定係数ごと(各項際ごと)の各基準の特徴>>>>各基準の特徴               (表名「2)<<<<燭際整禽性からみた地盤調査法の望ましい扱い方法のコメント>>>〉国際整禽性の椀点から望ましい扱い方法   (表一2、3)90 一21一   の     の   富一     ◎澱e魁餌肥とた    し8C D 建G…(〈 1 廊       の  と醜鮮  )>①綱造物の規極や地盤条件、施工条件.謝壌によって圏査・設計が区分されているかどうか。②杭種、杭径、杭径によって稠査・設計がどのように区分されているか③地震時を対象とした調査を特に野うか。o X XX Xo Ox X④支博厨の磁認調査地燃数とその配置についての規定はあるのか⑤各基縞で可能な具体的鯛査方法は何か.地賂特性に基づいて特定の胸査方法が選定されているか X ×◎◎ X⑥各基準で司能な具体的試験方法は何か.特定の試験方法が選定されているか。 また各臓験からデータを求める壌合の処理方法と整禽性◎ × ○ ○⑦N値と他の畿性睡との関係の相関はどの程度伎っているのカ㌔ またその糖度はどの程度必要となっているのか。X o ×⑧強度のバラッキ(変動係数)を考慮しているかx x ×⑨データの質鼠験法の違いをどう設計に身慮しているか,またはしていないのかX X ○×⑩テータの撮・嵐の不均一さを反映できるだけの試験データの級得が可能か。o データの統計処理は行うのか。またその必要性はあるのか。(¢輔のバうツキと常時地震時の甑の嘆い分けぱあるのかoo⑬策持濯への必要な根入れ深さの規定1まあるか⑰ ンナン   と貯 た  の“ の‘Hくく 肛     ・土一      のb   との 〉)①嵐巽区分ごとの支博力式の使い分けとN短、q“順との関係(診先端支鋳と周面鷹擦の計算式の種類と計算時に使嗣するCu等の億な飼じ土性幟を捜っているのかxQ×◎ ◎◎ ○××Xx××o×o ox XX x O◎ Nox×xXXX X X× X X X×O × X XX O Q XO X X ×oX ×××oXx×X X X X◎x◎Ox○◎ X X X ×xxx X X o x×X X X ×X X o X ×X o xXO Xxxx x x O O Q ×X Xx XX X X X × X× X X Xx O X X X O × XXxo X× XX X X Xxo× X × × XX ×o × X X XX x◎x ×XxOX×O O x x◎×O O Q X X X ×Q×x QX Xx×ux X Xo X X X X◎X X ◎X X XX x xX x ×OK L M N O P Q R S τX◎×」×X X X XX x xXx o oX XX × X X XX XX Xx ×X x X X x x X X x xX oX X× ◎× XOxX X X× x ×X X ×X X×X x ◎◎×xX× x ×X X XX X Xx◎QQ x×xOxx X X XX X X×X X Xx Xx Xx Xx Xx xX x一一の③抽の順設肝でkhから許容変位数を算出した簡とkhを試験から算鵬するための 蕊鵬変位量(杭俣の甥等を競定)の醐係④多圃地賂での処理はどうしているのか⑤特性値になにを使っているか(平均値など)。また最大倣,最小儘の取り扱い。⑥近接誌qこなどの場含に地盤定数をさらに抵滅するのか⑦施工に弾う地盤鑑数の変化を考慮しているか.施工方法の逼いによりさらに 地盤定敵を低滅することを行っているか⑥耐餌年数と施工後の地齪の変化(翼常洗厨⑨特性餌になのを使うか。許容できる安禽性指椴はどれだけか。バーツ           めてい                   か1x X xo x XX o ×x XO x xo ×X◎o⑫地下水位の必要性x漕繍なし■ホ し ー オ『し廻く< EI  3              エの・  )〉X X①届藤破壊、全般破壊,沈下による影響等に分けて検討されているか②一般的な殿肝条件の範囲と特稼な条件の有簸とその時罵いる忠牲姐マ披碑隔、フーチング形状σo02群杭の効衆による低減があるか3地盤沈下による低減や別の対策がされているかo4側方流動での設言欄に用いる土姓償5傾斜地蟹上での杭施工6支持力が不足する地盤や抜が短い場合の餓理7地震時の計算が特殊な地盤8地下水の位置が解繰に及ぼす影響⑥XX×X X Xxox x x xx XX×oXo XQ XX × Xx○0×OoXXX×××XxO Ooo X X ×苫Xx x×XoX00Oo◎◎O 骨組解極⑪鉛直支梼力〈一一〉水平1蟻抗力の求め方の違いと必要な土性簡等の違い⑫水平抵航の極隈状態の算定を考慮出来るか,、または変位量の燈定のみか。 極限状態の算窯をしているとすれば、どのような土姓倣か×x XX X◎◎× Q×○×X⑩解折上杭顛の境界粂件褒どうしているか。そのことによる試験位置の変更や試駿の追加はあるのかと1ql一 ヒ      た  の し いと者昌上の   の言Wく( 四   髭舟・    1に     の 上〉〉o Xo ooVくく V  工    工・ロ  理の  〉〉マ エ    か’ の 工         『一なえるかX x◎x X o ×× XX xX × oX × × XX X X Xx XX Xx Xx Nx xX X×0 x X X xo × × X XX × X X×× XX X Xo x × × XX ×x××X X X × X X ×X O×xo×o× oxxX X XX ◎OX ×X X×xXXXxxXXX X X X X xXX ◎X Xxo OX x x oo xx xX X X x x × ox oX ×0 Q Xo ×O Q × ×O XX O X XQ O O O × X書                 率*下部概造編によるくく海外>〉‘ぐ避路〉ンA迦路揺示方遷四下罰榊造掲  住齢日本道路協会 円95盲Z8迫路揚示方懲V耐撰訟計娼  (社)日本道跳協巌 1冊6聡C杭基醍設肝霞覧       〔社}田本道蹄協会 田醍12 K、AASHτO(当99Gl ISto時d解d SρOCl飾c轟しlon5fOr回=ghw昌y8目dB25 0ヒ『馳od=し巨on L8¢chor、P艮(19磐61一’販h亀oonし11Co剛旧nG巳oLoclmヒGolColloq・1はm・LIml亀S亀oしoDc亀l 師forFpund轟tlo Pa賦匪 Ano》o内閣cwo「thofounJΩ匙londc5Fgnrorρrocc55− Go昌 GooL塗ch J Vo芋33 No OPP95ガ駐63(〔鉄道}) MOcし牌¢rskoVCf隅La5(旧9フ》CEa35踊cβしloq睡oLo5NoOG49鉄遭桝遣物等設厳糠準伺解殿基醍1緯遭物携出田肉造物       運輸省鉄道局監幣鉄道総盆研究所編享9974((港涛” N NEN6743 Cnlcul“tlon細01ho己for8c“n銅&CBpoc穐レoF PIlo Founσq蛎on Co恥prc二moη 0,Aρ【一RPεA−LRダ0(r393}Amor油nPc【roloロm馳{1{し5【oE溌湾の施設の技術上の棊準醐解脱(社1臼本港澗協会 旧g4  ’Reco ¢ndaL−DnPracしにcforPl“nn6nゆ奪51縄四旧区a闘㎡Ccn5しrU駄陪on糾冥cdorr5horc P賦rorm(阿川)》 ρEurocodq7{1997》E吋VCENπC250’Gqo鵬軸爬nIPc51砧バF建設も湖川砲防1蜥誌輩(案)同解醗 臼本i司川協会ig97 O 婁けrocodo9〔19曾B)ENV,Cε闘ノTC250((建築〉>  1’Dc5賦n Pro)1巽lo鳥s「OrEロ戚hqu島ko Romstano¢o「SヒrucLしκc↓Rulo5rorしh2ao5i即Con5t田oLioβorldh5卿L陛onorr5horoStructurα, RlASCEP屋L艮20r95〔1995〉G建箋基理構造設計指計     日本建鑑掌食肇曾aaIH建築藻醍般肝のなめの地盤贋査群籔漸欝B本建築掌会0995臣   1S匙ondロrd Guごonoc fOf tho D25唯n3n雌『n5to畦oし10昌or Pll鳴FOUndo篭IOR−{く水道下水避))X1◎ 港研方式(雰繰彫弾性1くく国内>>X×x X X ×X X X XX XX X X X × x X XoX X ×X X × X X × × × × X X ×X x X x × X x x × x xXX X XX × XX 0xX×◎O o 応答変位法X Xx X X X 0x × × x XX Xx x x X X × X X X X X X X Xx X×oo XX X ×X X0 ×o ×0 X o o ◎o o Xx X◎卓◎××00③許容支痔力.許容沈下量の規定はあるのか。あるとすれば地壁条件・掴遁物の 規摸等を考慮してどのような区分でされているのか。④先端刻寺の設計では、櫨先端から上下どれくらいの範囲を考慮するか⑤設欝での魔質(砂、粘出等)の馨分数と区分の根拠⑥毅肚での思区分と土駐殖の厨ごとの代表餓の求めかたの規定⑦支持力の計算式が打込み杭、場所打杭、埋め込み杭でどのようになっているか。⑧安金串の短は先竣支持力と周灘摩擦力とで使い分1†をしているのか、同じなのか。⑨設計で求める水平変位の価はどこの甑か(杭なのか構造物(レール等)なのか)。⑩地震時等の取り扱いの遮い 伽an座の方法(線形弾性)XoxXX× SAu5しrolE朗Stondor6,AS2婁59Supρlem¢nしωAS215aO935}【絵計基睾(案)よ木設酔褐   下水道簸務管理センター凶95  1’Plll穏rDc醜no耐ln5tl篭uしlon(一Gu6d¢IFnc5)【」水道施設酎簾工法1壼針鰐脱   日本水道協会19973 τ:Or汀しL(19駐3)  しlmlt5し“ヒ・do魂舶畦dKoq虻嬬蜘i戯cn区lnc鳴n・91nlr儒1“r,d』ISしSP91 U ATC−32  ’11mprovodSeism鵬Do51KnCnLor篠oforCol6「prmo臼rId罷轄5 Prq)班陛on瞬Rocommcnd鼠εon9玉 表礎2、各基準の特融服  各基  窪調棄項目濤舛の規絡・基箪日本の規絡・基準D(く設離携造物の幾摸に対する地賠調資・試験の瓜・質と精度)〉…     調査保数O揖造物の幾擾や地藪粂件.施工方法、工期による翻鷺・設計の区分O坑樫、琉寸法による調査・設計区分Q地震時を対象とした調査○支持層の決定講責地点数とその酷置地盤条件、構造掬規極に応じた調壷方法、数餐(建築〉、調査段髭童に応じた調壷駄roc面e7、8では搭造物に応じた対躯方法が示されている数畳(湛湾)が示されている章調資挫鎌iこ反映される形でのμ重要度”という扱いEurOGod2フでは地竿水に  を置くが儀い披樫、織工法によって支持力の求め方を変えている。調査の違いは触れていない 杭種等により設計異なる。調憂・解桁に立ち入っているが興体的な記述はない舞拡倒の調査手法を明示しているが応答鰐折を除いてN短、粒度等の一般舵な調 EUrGcode8では外力としての地震荷垂を設計するためにVs、h等を位査で設計できる体系鉄道のみPS検層の‘誹頁性を高く評価置づけている特蘇な講査ではなく一般仕様でCPTをあげている現準により翼なるが.概ね撮G∼50Gmビッ苧(鉄道、港湾)、甘/300m2−1/組00m2講査深度を明示。基礎下端(抗先端下)2硫家たは基礎巾の2倍〔AASH(建築ン噺5G鷹メッソユr∈2本以」ヒ/峯渠(水道)σ支妻毒催鍾≧50層犀数m鯉与m(鉄道、こ湾水遵)揖〉30(遵路橋1醤x層厚>2GO∼25G(建劉マ0)、杭先端深農十10x杭擾(Oet Nor).杭先端下基礎巾短辺の深さまでホナー支書嵩厨厚1ま杭後の5倍(E   7) 目珂隔20∼40  のグ編ノッド(E   7)Q調査方法と霧られる地襲特性O具体的試瑛方法は餌か奉特定の試験方法の選定と緒果の解釈鉄道は地壁詞嚢係数rgを考慮。各種の限界状態、土質試肢の緕度・信頼性に対るrの考二方も示すO踵簡からの窃性の推定とその必要緕度O強度のバラツキ(変動採数)の者慮OT一タの質.試験法の違いの考慮Oデータの鍛・データの統計処理O陥のバラツキと常時・地震時の嬢の使い分けc,φ.EoとN護の関係が禾してある基準が多も㌔ホ道醗震ではN霞とV5の関係を承 海外の競準にはほとんど紀逆がないす。規準のよって渇無一φ騰係が異なる,苅象地競や深度.構造形式、荷璽の違いが一因していると考岸られる鉄道では特姓簸の平均憧 ’』める記述あ琴C冠誕(B〉でぱ各種地盤特性!pついて変動賑数が一覧釜で表示複数の試験法の紹梁を飯往の棺関関孫と匙韓検討することを指嫡(EuSuをqじと群侮から求める方広が鉄道で記述。国内ではほとんど記述が無い“ro刀q杭の鉛霞支持力にPoぜOrmancefac肋rを定める(AAS鷺τ0}。試最法}とに低減係数を禾ず(AS2睾59)醤順の地層区分の姥方について示しているのみ(蘇這)CPTのデータ数に応じて杭の支持力を求める際の係数が異なる創∈N67431。サンブリングの間隔はCPTの締果から求める㊤etNor}。統の載荷試駐の回数や三軸圧縮試験の供試体数に麻じて異なる係数(Euro7}地震時と常時は岡じ埴(設計誌準(粟》土木設計編)。地園顎寺と常時で式は后垂じだが不均一性評値の重要書生は指摘〔ASC∈PIしEン海外基準で取り一とげている例はない係数は異なる(這鰭橋示方書W下都携造縞)。液状化すると判定された鷹層ぱ低減する(鉄測バラツキについて記述あり(杭基灘設計)○地下水位地下水調憂について興像的に誤査項自を列挙(鉄遵道蹄揺下部}O支書優への必要な槻入れ深さの規定支持地盤下5醸設辞基準〔案〉)帖注土N>3G(§贈洪積砂質土鍵>50(5腋X鉄道)0サンブリング方法と試霧の品賃の規定土箕条件に遍した乱さない試料の探取方法の記述がある(鉄道1汰質試験に鶏いる試料のP錠に関する記述がある(殼計鳳輩(案力21(く調董試験糖梁と設計用地盤定数の笈〉)・・  ”地盤係数Qよ賃区分ごとの麗埴、qロ価を絹いた支梼力式の使い分け海外での基薬では地下水位面の位置と変勤1常ついての記述がある海外基箪では数瞳で規定したものがない試験の種顎に応じて5段階の品質を規定している(E田ocode7)(道路援下部)はqu、N簡から周面摩擦力を一度求め支持力計算(杭施工法でAASHTOは砂と粘性よで鼠分。砂の先端支舞力ぱN髄で評価。飽はN,さらに区分).潜湾はN但から直接支持力公式に幾入。粧性よぱc勧(qu,N磁)よりqc.プレシ才.窒講.NEW6743はqcと杭のクラス、土の硬類ごとの係数算出。から算臨p構這物が邸な携造か.葬躍構造かによって最大支持力の代褒債の式を区分σAPIは砂と粘繊土で区分。粘土はo.砂は¢を嘆絹 φはよの翻度との対応表あ》O先端支椿と潤亜摩擦の計算式に使用するsu等の植杭種と土によって周面、先端の計算式を入れ婚える。周面と先端の侮1まcu殉聴〆2で算出した傾を用いる基準ごとに式の形は隅じ。係数を入れ賛えて杭種、土質を区分OKトの鰻設計でKhから静容変位量を算串した履とKbを試験から算出するための基準変位〔鋏遵}基準変位は杭径の岱であるが、設計では永久荷重で試験短を半分とする堵たネガニィブフリクションを畳ける嘱ム長期で13の変動係数を見込む礁壌ひずみに財して疋規化(酌ro7) (坑径の碍等を焼ゆ)の囑係O多贋地盤のモデルiヒ(杭基礎}では薄い砂建、砂地盤に支鋳された杭の支待力を補董採数で計算。(鉄 APiでは砂質土の設訴定数を表より算出。遣)では(周面摩膿それぞれの層ごとに盛分する。さらに同一膚でも髄が異なる 海外では多膚地聾を考慮した設計はほとんどない、は更に区分する).(完端支持・支持力算定上の霞、馴を罵いる}、(港湾)では多層地盤中の杭の横擁抗の計算を横由の方法で欝算。水道副震では多漕地盤のKvを計算で算出O特性甑の規窺(鼓遊)では謎駿胆x地盤調査係数(ξ5訓、G}。代薮債はデータをフィッ攣イングする直織近似で求める。O近接施工などの場台に地盤定数の抵戚○施工方法に伴う地磐定数の 化O謝羅卑数と施工後の地醸の 化(異常洗掘、O特性顛から設計価の決定C韻.Geqでは平均値から各地賂特性ごとの変勤係数を考慮して特筏簡を決定。Newδ743ではqqの平均睡(ただし抗先端から賎の騨樋ガ法(建築)では踵随の平均甑。を3段踏に分1ナる》。APIでは砂と粘姓土で区分し、粘往汰は非排氷せん断強度を、砂は相対密度によって摩擦角等を求める。杭種ごとにc、¢選択の 『 を記載。鋤roアでは実験殖.源位置試験、地質、これ亡での終験寺から臓髄して決める鉄道に段階施工時の記述あり。この聡舎.椀先端の設計鉛直ばね定数、杭屠菰でのばね定数ぱ荷重の醗歴を考慮して決める・劉内、杭の旛工方法により支搬力の計算方法を変えているが、壇盤定数そのものを変えているのは鉄道の段階施工鋳の記述のみ。この鳩含、稼先端の設計鉛直ぱね定数櫨周函でのばね聯数は荷重の履展を考慮して決める翻内では記嚴なしEuro7では考慮すべきと櫃矯(鉄道)ネガティプフリクンヨンを受ける場台、長期で1,3の変動係数を見込む。Eロro7でiよ考慮すぺきと指書盗3異体的にどうするのカ、の言a載かく少なし、湊外では酌ro7で考慮すべ出と指摘考虜していない(建築)先端支持力の算出で、戯荷試験を実箆しない場合、場訴打ち杭の支持力を華/2【”低誠○部分安定係数一一〉特性簸、    許容できる安全性指擦、    ヂータのバラツキを装す変動係数(杭基礎1でぱ特性藏平均値、βニ30(傍題)、Vは杭竃蕎試験より05G荊後(建築)では特性儘、平均値(下限/上畷=1/2の試験請度}、βとVは記賊なし麗丙.‘櫨碁礎、、‘建築}を除いてβ、V等の記載はほとんどない晦w67鰯では抗の遍大支緯力の代表嬉を抗の最大支持力の平均価不聯会支持層の下の  N磁を用いて支持力計鋒(鉄進}・杭間隔は原即として2、5D以上とする。(道路援下部、杭基礎、港湾1限昇状態の設定の中で考慮〔登ほro7)にξ(杭本数とCPTの試験数から求まる係数)をかけて算出験数から束蜜る係数}をか1†て算串。C韻、Geoでは土性埴、強度、変彫係数、支縫力公式一とにVを指ゆ言X(支博力計算式の不確実性)>一    ・・安定解析係数0馬湧破壊ム般破壊沈下による%響等に分けた検討○一般的な設計条件の範囲と特殊な条件の賓無とその時鶏いるよ性履・抗羅鍋、フーチング形状・植組隔は25D以上〔AASHOτ0)・打込み杭くPC杭)一25D以上かつ75cm以上控込み椎(鋼管杭)一2.OD(閉端検 ・摩膿杭一25D以上支持杭一2.GD以よ(AS2穏9)は25D}以上かつ750吊以よ 埋込み抗一2.G9以上 覇藤打ち杭→2、G9以上力、つ 海舛の基準では具体的に記述しているものは少ない。(9+1}m以よ(水道}・鍛外周の抗中心とフーチング縁端との距墨.諺込み杭および中掘り杭→1、25D場醗打ち杭一琴.OD(道路揺下部)・打込み抗一Z5Dかつ75cm以上埋込み杭・場所控ち杭一20D以上(建築》 群杭の効果・鱗造物の根入れ効梁による基礎杭屠水平力の低滅あり(水道)S本の基準では杭種男llに最小抗間隔を示しているものが多い・地建反力保数を鱈滅する試道路橿下部、鉄道》・負の摩擦力を憾渡する。(道路橋下部.鉄退、港湾、建築、水道)・軸方殉檸込みカに対する群杭としての支持力は、杭基礎全体を仮想ケーソン基礎として考える。(遵路橋下部、水道)・粘性土層中の摩擦杭では.単杭としての許容支緯力とブロック破壊に躍する許容支持力のうち小さい方をとらなけれぱならない。(港謝日本の基準では群抗効累を考える必要がある条件が嗣確ではない。・抗閣隔3Dのとき7G%に低減(AAS軽OTO}・杭闊隔が’i・さい場合にはピアとして考える(D鹿栴r,・誼閣隔5田以下のときは負の摩擦力を権減(裡朋5743}・誼閾隔が8D以下の場合に群杭効果の検討が必要(API}・押込み力および粥抜き力に対する群杭の支持力ぱ、単杭としての支持力の舎計と一つのプロックとしての支持力の小さい方で決まる、(AS2甘59}海外の基準でぱ群杭効梁を考える必要がある条件を杭閣隔で議して・地盤洗下効果とその対応・測方流動の効梁・傾斜地賂上での杭施工・支持力が不是する地盤や杭が窺い鳩合・地震時の計算が特殊な埴壁・解桁に及ぼす地下氷の彰響○地盤条件・構造掬の幾摸等を考慮した許容支待力、許容沈下貴の規定O先端支持の設計で考庵する.杭先端からの範圃・負の億撮力を考慮する“く道路揺下部、鉄道、港湾、建築.水道)・対乗工濠として.杭の断亜を増やす、麿擦杭を探馬する、スリッブレイヤー杭を用いる、二雛密を罵いる、外露に捨て杭を打つ.ベントナイトスラリーを濁いるなどの方法をあげている。(港湾}・負の摩擦力が大きい場含の対策工法として、摩療杭、捨て杭の溺局、アスファルトの塗宿.薄膜による方法、二婁鷺杭.地舅改良などの方法をあげている。健築)いるものがある・負の摩擦力を毒慮する,(N駅6743.AS2159}・誼薦を隠一苧イングすれば負の廠擦力をほ減できる.コー〒イング材料として台成鑑合物・パントナ登・7スフ7乃トなどをあげて.各材料ごとに粧藏力の設齢髄を設定している。(勘w674ω轡内、海外で基本的な考え方に差異はない。進路揺下部では、液状化によって銃等に雀用する流動力と水瞭線からの距離に 海外指針に規定なし簿じた補正係数を衆している。椀基礎、鉄遵でぱ背面脳の盛土による影響のみを検討。水遵ではよ圧係数0、3の外力を考颪海外指舞に規定なし遵路橋下部では設計上の扱いが記連鉄道では地表から一3m以内の軟弱粘注汰(qu(0、2kgf/cm2)と液状駕する地強では定数低減を行う。海外指暴に規建なし披基陛では許容水平変位として、航径の1−4%を紹介。蕪遊では杭畏のマ0鮪AASHOTOでは許容都材角を規定に相轟する変位の支持力を競準(建築も同棟}とする。また航種と限界状態に硲じた抵擁係数を先端および靡擦力に対し規定根先端を燈準として.よへ4D、下へ鴇の範回のN短を塁均するく道路援下部、建築1。鉄道では杭径2倍以上打ち込蒙れた堀食に先端N鍍で代表短とする。AASHOTO.∈wo7では杭先端より下位のある範囲(2B卿4Blに弱層が認められた壌合の扱い(支持力懸滅)を規定。N巳w6743では下へ4B.上へ8B〔ただしCPτによる設計1O設欝での土質(砂.祐土等)の毬分とその根拠oし、つO設計での層区分と汰性簸の層一との代表殖の求めかたの規定○控込み抗、場所打杭.壇め込み杭の支簿力の計算式が極隈支持力や基準支持力〔沈下量と杭鑑の此S/Dの簸で規定)との対応、また設計でS/Dの簡を杭の違いや地嬢条件の違いによって抵減することはあるのカ㌔O先端支緯力と周面摩簾力の安全串の甑道距嬌下部では耐震穀計上.砂質よ・砂饅・粘性土・シルト質土と区分.鉄道ではFc30∼によって砂質土と結憧土を区分Eロro7では毬分をするための項覆を提示選路橋下部では極畷支携力の求め方に関する羅定と沈下置が多い時の極践支持力の規定方涜が無されている。鉄進では先端交持力に上限値を設定。杭径おAAS研丁0で1ま鑑端支欝力に上畷鰹を設定して、杭径および杭先以深の地盤性状により懸減している。Dでは、抗のクラス俵数、最大周面濠擦紙雛髄の簡で決定し、掘醐の影饗に関して修正法を規定している。海外の焼準でぱCPTのデータから求めている。よび杭先以深の地盤性状によ弓低減するようにしている。園内の支持力を求める式には.N短、雛の鉛直載荷試験データを穫罵している。道路擬下部では魔瞭杭の安全睾を支舞杭をより大きくしている。抗蕊礎設計では APIでは荷蕪条…牛によって一定の安全率力{確保できるようにしてし、る。根の裡類によって補正係数を変えている。鉄道では地盤延雛係数を笈い分けてい Eじrocode7は無分安定係数を蛮化させている.圏内と海外では安全串を慎い分けるということについては取り扱いにる。港湾では地震時のみ変えている(港湾では改訂中であるため夢脅程度}。 s蜀麗刃“瞬雛一桝 帰 帽 } 鴨 演 濯 e 唱 騒 蝶 鴛踏望榊胆篇茎鎌藻 }纒紹贈杓窪書楓篇繋篶灘誰叢爆註爆巽5e麟5輪翌篇 濃 麗爆窪騰 ’p  R 鰭 殿縣 黍 堰 細騒(暇臼講窪護昌纒    つ 即u 葦 e 黙1爆←・δ 2 騰) .v劇帰需嵐粕〔 甑 釈 二 麺 輔 一 瑠 侶 麺 羅蕪護盈蠣論世鷹粥の.二繕#小賦蝉二曜麺脇麟蟹縄瞳酋蟻蝦躍艘暇姻斗ω代蹴P 帰 } P 糾 幽 e 定 総鵜e駅謬爆湘麟eオ浦鰹塑朴期蝕るトノ榊蟹鷺藤P庸嚴べ泌枯e翻卜蝉u只 ,o岬鋒蝶脚主静篇桝即$蒙獄過く蝦暇慧罎嗜に朗釈で曜碍鍾週囲離灘灘舗縣8略鯉幽蝿器購職e曙   十5 申侭一漣聾膿轄弊ρ二駐攣ド窺オ肇琶難難ll欝P略ρ導e{拭ll養鞍幽鞭鷺魚嶽二麺桶一瑠昭e煎 嬢 糖r卓 ・く鷹嫁\謡姫触べx論鰻遜曖螺題榊献融頒凄凄碧雛竃亀P爆細離驚聾eき 頒巴2拠痕o頷謬o捜潮収 e{q廊)蛙  に。輔濤醒遍置週樹ぎ隔肺8幽旛マ1胡畳h瓶 ・慧貯楚や管壌罷鞍騨砕肥器懸eS露Φ週増粂瓶鞭面百鰻黙鷺儲騒難雛器届一廼荒撰濃紬摯l」劇拭鰹摂織粥趨爆綜慰獣1灘旨細e鮎翰冨鴇’櫓難蓉 一縮腔瞭ドiω拠蝋』桶悼  、  }腹M醸dO麟駅1ト燦捌牢翻略糟揃囎鱒篇唱慨隔 ⊃1阜 麟=漏 彼 鯨麟鰹 麟 野幅e噸製 s隈超G 麟撚 郭 爆u騒 鰹 刈邸慾蓉申貯 鯉瞳肱︵︵温韻e騨腫凹籔oH翼V×聯掌鰹e 榊麟 伽 蘇趨圏:輕H爆e環Φ燕奥檀隣1即H鯉Oel剛 酬  」鳳 四  s暇 終蚤OQ盟H購 糖樹縷驕州蕪l財 ゆ灸や一聖ぐ麺1﹄爵熱騰腐二:G 犀 麟e 鞘:嘔 赫週 湘︵︵朝凝脚輕③帖無類篇嫁綴﹀V⑤ひさ 鰭瞬遜磁噸翼#欄瞳︳ ﹃轟刈ゆ制琶郵燦o緊o旨 謎ヨ々翔篇爆麟蟹識〈口尺鯛阜    ’一_ 廊一鱗製 一塑1!V︵縄膨羅︸侵塊桝倒課o撃︶運e趨撫貯蚤ゆ竃孫P志隔O斑肝蚤二P駄⇔綴助蝉昌e蝋逢舅 麟e結勘邪︸V爆禦総嶺e編組除︸只製刊麺闘壌ふ論鍋喝鯉縦 e潰践禦噸輿州︸曜麺r﹁螢刃む $5螂e︵灸ゆ㍊︾﹂ 腱酬幽一製et昨 壌婁刊麺爆二蟹e咽 麟桐篇刃一褻 e廼︵康典、§鴨灸二麺喚篇凋巨楴炉鍾P琶鰯娼 ,超A_)酬牙ト司時e麟ゆ匙仁綴埋ヒニ埜撰繊一ド燦琿93 表一2、3=劉際整ム性の痴から望雪しい取り扱い調査項霞                                    翻際整含性の点から望ましい取》扱い韓く(設計琶造物の規室莫と調査規  〉〉一      ・調査係数0薄造物の規模や地盤条件、巴工条件、工期によって調査・設計が区分されている 構逡物の埜要度という考え方は妥当であるが、重要度の表現、表示方法をわかりやすくすることが特に国内では鷹要であろうかどうかされているとすれぱどのような匡分・基準かO几種、檀径、槙長によって調査・設計がどのように区分されているか抜が施工法によってその性能が大きく変わるという考え方は国内外で一致した認織であるが.煙絹している杭種は様々であり、統一されたsafeしV蓑actorというものの確立は難しいといえよう。しかしながら稜々の杭に対する調査方法とその信頼度という短点でデータを集めれば・各杭の性能(重言頼性 すなわち艶ξet 緬戯er}が構築できるのではなかろうゐ、②〈く地盤調登・試験の賃・繊と瀟度〉〉一    r爾査係数O地震時を対象とした調査宏特に行つか.O支仔膚の確認=調査地点数とその配置についての規 は るのかO縦軸に強度特 、変形特性.圧密特性、動的変形守を取り、横軸に原位置試験.室内試験.載莚試験を取ったときに各試験の必要性と使い分けの規定がどうなっているか0餐基準で罵能な員 的試験方法ぱ何か。年定の試験 法が選 されているか。また各試験からデータを求める場ムの超琿方法と政ム憧ON髄と他の土性薙との関係の相関ばどの程度使っているのか。またその 度などの程度必要となっているのか。(N嬉一  関係・・峨ご一ク か残留  か/緋7k強度か非排水強度か,○強度のハラツキ(変動係数〉を考慮しているかQ7一タの質=試験法の逮い駕どフ設計に 慮しているか、またはしていないのかQT一タの量=土の不均一さを反 できるだけの試験アータの取得が可熊か。   得られたデータの統計処廻は行うのかまたその必要性はあるのかOkhのハラツキと常時・地震時の範の淺い分けはあるのかO地下水位の必要性O支マ厨への必要な根入れ深さの規 は るかOサンブリンク方法と得られた試料のロ質の 定(3)〈く土質試験と設計用の地盤窺数との差〉>…    地盤係数O土質区分隔との支拷力式の使い分けとN擁、qu胆との関懸O先端支霧と周薗摩擦の齢算式の種類と計算時に使用 るCu等の値は閾じ土懐匝を笈っているのか○嫡の埴=設計でkhから静容変位最を算出した億とkh壱試験から算出するための基準変位量く杭径の搬等を規定)の醐係○多層地盤での処理1まどうしているのか○特性壁になにを硬っているか(平均短など〉。康た最大嬉、最小簸の取り扱い。○近接施蕊などの場台に地盤定数をさらに低減 るのか02工にーτフ地鑛定数の変化を 慮しているか、 工方法の違いによりさらに地盤定数を低減することを行っているかO酎用年数と籍工’の地盤の変化(異常洗掘)4くく守 睡かb望ましくない 隣への変勤〉〉…地盤係数O年 澄からどの程度小さ目に設計用の強度を取っているか、または守 世そのものを捜絹しているのかO・分安定係数一〉特エ1直になの乞嘆うか。     許容できる安全性撮標はどれだけか。     データのバラツキを表す変動係数をどう求めているか。せん断波速度V5を藍接求める講査手法の信籟度を高く評顧できる設言ナ法は、既に園際的に整合していると考える。その信頼度を数宇で衷現する囎とが必要本項については比較的整ム性が取り易い(取れている}ように思われる限界状態設計の導入を観野に入れると鉄道構造物の方向に向かうのであるう。ただし鉄道に幾しても土震試験の糖度、信頼牲の興沐的な見積もりに関してはム後の課題である相関置の僅罵程度は実態調査が必要であろう。要求される精度の検討には事傍解析も必要であろう.N一面等の閥係ぱ止賃力掌の問題であるので.本来構造形式や萄重に依存しないものであろう。地盤に簿じて局O関係式への統一化が望まれる地盤の地域性を3士i 各試験法の結架の評価を行う幽とが必要統計鋭に禽まれるグPス・エラー系統誤差の評燐と璽務設計への逼応AASHTOで禾されているように、試験方法.土質に硲じて低減係数を畿定すべき。ただし、F…Xした簡でなく、AS2総9のように保数に幅を持たせる唇とも必要と思われる試験数.供試体数に応じて低減係数を設定し、嗣一タの質・量を充実させることが鑑要と思われる。ただし、データのバラッキ処理方法も併せて余す必要がある團内基準の中でも統一的な扱いが必要と思われる地下氷位は自由水泣面だけでなく被圧地下汰の翻査も取》上げる‘き構造物の重要性に訂じて規定す’き麟際的に整ム柱のあるサンプリング方法土貿試験一とに該料の口貿を定める杭裡と土質試験方法、原位置試験方法の種類とを考慮した毅謎用土注醸の表現の統一が必要ではないか。設齢用cφ=係数(杭種試験方法}x試験餓最大周薗支擁力慶r・基準先端支持力度㈱をの式をいろいろ俸成し使い分けるのではなく試験方法と土質・杭種ごとの係数を別々にかけあわせる方法が良いのではないか r二6X c2X c3x(cω  一一でol鼠験方法ζ2土質c3椎穫の各係数khを求める方法で弾性係数から求めているが.弾性係数のバラツキがk篶のばらつきになるのか.多層地盤の支待力算定を地盤係数士たぱ抵杭係数で処理できる形が望塞れる・試験短を変賄際数が求まる程度に行えない場合、どのように対諾していくのかの検討が必要ではないか・汰質施工方法(枝種}試験方法の違いを考慮する必要がある・近接施工での許容される変位鍛等は砥存構造物の使用目的によって翼なる。家た生じる蛮位量は既存構造物とこれから造る構遣物及び地盤の状態で異なると判脹されるしたがって設擬ではどの程度安全性をさらに見るかという係敬を盛り込んでいく必要があるのではないか杭を施工する簡に講査した結果から施工後の挙動を予灘することが設群であろうが、地震時の検討などで権にあらかじめ周追地盤の沈下によ》ネガティブフリクションが作絹している場合としていない場合には支持力の差が生じるだろう。また、圧密沈下蔚と沈下後で櫨絶盤の郡も異なることから杭の施工蒔期の土性短を調査時の土性催からのみ或める曹とには齎題があると考えられる・地盤の特甦傾と施工条件により算出した支緯力の簸減とは区別するべきではないだろうか・特性憧.β、Vを各試駿ごと、杭種ごと.解析方法ごとに求めていくことが必要・蔵荷試験等の乎一タベースの公表が重要(5)くく支マカの猷算の不薙実性〉〉一       携藻数O局所確壊.全般破壊.沈下による影響等に分けて検射されているか○一般的な設酷条件の範圏と鋳殊な条件の有無とその時用いるよ繊随 航闘隔、フー子ング形状 群杭の効果による低減があるか・地盤沈下による抵減や別の対策がされているか・側方流動での設爵用に用いる土性適 傾斜地盤よでの杭施工・支持力が不足する地盤や杭が短い場舎の処遅・地震時の計算が特殊な地盤・地下水の位澱が解祈に及ぼす影響O許轡叉号力、許脊沈下最の規定は るのか。のるとすれ1地盤条件・構這物の規模等を考慮して〆のような匿分でされているのかO先端支πの設計では、几先端からよ下どれくらいの範騰を 慮 るかO設計での嵐質(砂粘よ寺)の区分数と区分の 拠Q設計での層区分と土生埴の層 との代表艇の求めかたの 鳥Q支持力の辞算式が打込み杭、場所甚杭、埋め込み檎でどのようになってお》、極隈支持力や基準支持力(沈下量と檎径の比S/Dの適で規定〉とどう醤応づけされているのか。また設計でS/Dの簸を杭の違いや地盤条件の違いに杭の最小題醐の箇を基畢に示すかどうかについて纏鎗が必要と思われる。群杭としての検認を行う塙合の条件を示す必要性について議醗が必要と思われる.・現状どお琴でよいと思われる。・調査するべき範囲とリンクして規定する覗値に畷らない園内のN値万能主義からの脱皮。設計に必要なヂータを換算で宋めるのは避けるべきであろう。よって低激する『とはあるのか○安ヱ率の恒拡先端支持力と周面鷹擦力とで使い分けをしているのか、同じなのか○設計で求める水平変位の笹はどこの煙か(杭なのか構造物(レール等)なのか1O地震時寺の取り扱いの違い Changの方法(線形弾姓) 応答変泣法 港醗方式(非線形弾性1 の等のどれで行っているのか。各箔針での齢算方法の違いや計算に必要な土牲1直と調棄数量の違いO鱗但支年力(塑性綿〉く一一)水平抵1几力(弾怯論}の硬いわけと必要な土性簸毎の違いO水平 俄の極鍛状賑の算定を 慮出采るか、家たは変位量の規定のみか極隈状態の算定を考慮しているとすれば、どのような之姓笹を整用しているか○解析上飛頭の境界条件をどうしているかそのことによる試験位置の変更や試験の追力口ばあるのか○液状化すると判定された地盤の取り扱いと設計上の地盤面の設〔6くく載荷訟験による揺頼溢の向上)>…     抵!几係数σ(〈施工・PP質蕾琿の繊・質>〉…      施工係数○ 工管理 法から杭の施工評魎・信頼性評価をおこなえるか⑥くく地震時〉>o鳥海外基準は講工中.施工後の籔理を規定している。團内基楽では記載がないが、実務では実施しているのではないか?・AS2絡9とASCξPilεは、施工評馬を異鉢的に地盤強度低減係敗や安禽串として記嚴しているのが注覆に醸する。・一韻的な施工菅理方法.結果の騨価手法については詑載して良いのではないか。・評傭法の定貴的な記載(安ム串強度騒戴係数など)については利絹者の判断に任せるのが良いのではないか・基本的な地震動モデルぱ代表的なものを整理して紹介されることが望獣しい。・地震動特性は塘域性があるために、地域に依らない蒼返的な事項についてのみ規定するのが蟹ましい。・曽の項自の興偉的イメージが不明瞭塊震動の調査あるいは耐震設計を強く意織した地盤諏資の一とを苅象としているのかつ (1〉各規格・基準の特徴(コメント)表.2王の調査結果一覧衰から見た各規格・基準の特徴(損当した委員の全体の印象、 コメント)は以下のとおりである。飼内の規格・基準((遵路))A:道路橋示方書W下部構造編    (社)磁本道路協会 1996.12     地盤調査に関する記述は比較的充実しており、検討項目に関する記述がかなりある。     また杭基礎の設講に重点をおいている。しかし調査の謝測埴から設計用の地盤定数     の求め方に関する記述が少ない。記述内容の一部は道路橋示方書IV下部構造編(A〉     か道路橋示方書V離震設謙編(B)かのどちらか片方に記載されている。特性値と     設謝値は区別されていない。B:道路橋示方書V耐震設謝編    (穀〉日本道路協会 王996.王2     地震の影響および耐震設讃を対象としており、地盤調査については下部構造編(A)     に記載されている。設計水平震度を求める式はあるがk1,のぱらつきにっいての記載     はない.設謝に罵いる地盤定数の推定法は下部構造編の規定による。特性値と設謝     値は匿別されていない.C;杭基礎設計便覧         (歓〉萄本道路協会1992.12     どの試験法によるかは規定化されていないが、変形係数を求める方法にっいて猿位     置、室内、載荷試験の精度について記述されている。極限支持力の推建方法によっ     て安全率に補正係数を考慮するものとなっている。戦荷試験の信頼性の記述に重点     が置かれている。特性樋と設謝値は区別されていない。((鉄道))D l鉄道構造物簿設計標準・隅解説基礎構造物・抗土圧構造物           運輸雀鉄道局監修鉄道総合研究勝編  1997,4     眼界状態設謙法が取り入れられている.基礎構造物の設鋒i・に構いる標準的な部分安     金係数の値が示されている。設副用の地盤定数の選窟では、精度や整合性の記述は     少ない。載荷試験による信頼性の絢上が馨己載されている。特性値は試験値に地盤調     査係数を考慰して決定している。((港湾〉〉E=港湾の施設の技術上の基準・同解説(社)日本港湾協会 王gg4     地盤定数に関する記述はあるが十分ではない.データの量・質・ばらつきの処理に     関する記述は皆無である。また杭の設計に必要な検討項目に関する記述も少ない(調     沓した指釧が1989年度版と、他の撫剣に比べて少し古いためと考えられる)。((河川))F:建設省河川砂防技術基準(案〉隅解説   日本湾ノli協会  王997     杭暴礎関係の記述はすべて道銘橋示方書W下部構造編に記述してある。((建築))G:建築基礎構造設計指釦       日本建築学会 1988、1及びH:建築基礎設計のための地盤調嶽言i・爾擬剣 田本建築学会1995.ま295      構造物の焼模及び地盤種別により、調査項麟や数量が設定されている。施蕉、のため     の調査が記述されているが、施コ、、条件や工矧による区分はない。記載内容の一・翻は     Gと雇のどちらか片方に記載されている。先端支持力の算定において載荷試験を行     う場合は、支持力の低減(半分に低減〉は行わない。特性植としてはN廼の平均憾     を用いる。((水道・下水道))I l 設計基準(案)土、木設謝編    下水遜業務管理センター1995     杭基礎関係の記述は道路橋示方書IV下部構造編からの準用が多い。杭の支持層への     必要な根入れ深さの規定がある。特性値としてN憾の平均健を用いている。」:7郵道方能舞斐而重震二工∼去}濤金1曾角準説           憂i本7k道悔五会  王997.3     杭基礎関係の記述は道路橋示方轡W下部構造編からの準用が多い。側方流動に関す     る記述が詳しい。特性イ直と設祭値はi茎男1」されていない。海外の規格・基準K l AASHTO(1996)”Standa戴Spec遺ca犠ons fbr Highway Bridges,6th edition『塾     基礎の形式と大きさにより調査深度を規定している。載荷試験に応じた安全係数の     記載もある。荷重伝達係数は土.質による.靴、限殖を設定し、評価方法に応じた抵抗係     数(Perlbrlnancefactor)の記述が詳しい。L:Bec致er,DE.(1996〉1ドE嬉hteen七h Canadian Geoもechnica玉Collo(luium:Limit Sむate Design  fbr Foundat主ons、Part,,1,An overview o髭he釦undation design fbr process’『,Can Geotec韮、  」、,Vo133, No6,PP956・一983     地盤関係の記述は別の基準を参照する形となっている。M:Det、Nerske Verltas(1997〉C三assi且cation Notes No30.4  ”Ru三es fbrもhe Design CoBstruction and Inspection Of艶hore Structuresg『     サンプリング醐隔、周面康擦力を求める式について詳細な記述がある。また     水平抵抗の極限状態の算定に関する記述がある。縛性値と設計値は区別されていな     い。N:NEN6743、CalculationMethoδfbrBearingCapacityofP江e亜oundaもion  Compression Piles     C PT試験を用いることを前提としており、C PTの試験数が支持力の算定式に補     正係数をかけることでを評価されている.載荷試験による最大支持力の焼定がある.0:API−RP2A−LRFD(1993)American Petroleum Insもitu七e ”Recommendation Prac七ice fbr  Planning Desi即ing and Const澱ction F奴e(10ff8hore Plat燕}rm甘F     試験方法ごとは設謝・用玄磁盤定数の算出方法を記述している。根入れ長さと安全率の     考え方、謙算方法の記載がある。支持力は恋、質に従って周面摩擦と先端支持力の求     め方を記載している。P:Eurocode7(王997)ENV,C我N/1日C250 ”Geo七echnicalDesign”     設計方法の記載が一番詳しい。特性値の定義(限界状態を湾慮した淀意深い推定値〉     が記載されている。その具体的求め方は統計的手法を活用する旨が記され、コメン96      タリーに健題も派されている。試験データの質を複数の試験方法の結畢を既往の相     関関係と比較検討することを指嫡している。また載揖試験結果の解釈でも、不均一     牲を蕩慮する醤の記載がある。P&rt2(窺内試験)とPa枕3(原位躍試験)に地盤     分類の詳細な記述がある。Q:Eurocode8(1998)ENV,CENITC250  けDe$ign Provisions£or Eart難(1uake Resi就allce o{Strucωres”     地盤関係の記述は別の基礁(蒋にEurocode7)を参照する形となっている。R l ASCE PILE20・96(1996)  ”S七andard Guidance fbr the DesigE and更nstan飢ion ofP重玉e Foundatiolls牌     杭種、杭径、施薫法等に応じて部分安全率を変化させることを焼建している。SP     T主体で、各試験の具体酌記述は少ない。戯荷試験、施工・品質管理の評価も鶴分     安全率に反映させている。S:Australian Stan(lard,AS2159,Supplemenむto AS2圭59(王995) ”Piling−Design and Institution(一Guidelines)博     ボーリング畿や試験の数量は、地盤の不均一性・杭種・施主の要求レベルなどの関     数だと記している。各試験法ごとに低減係数を提案している。ただし使用限界状態     にたいする設諄1では低減係数を適癒しない。載荷試験の結畢や施工・品質管理は推     定支持力に対する低減係数で考慮している。T:Orr,TILL,(蓋993)”Limi七state design and geotechnical engineering in Ireland”,  蓋SLSD93     地盤関係の記述は別の基準を参照する形となっている。U:Aヨ臼C−32    『蟹lmproved Seism玉c Design Cr主teria表}r Cali燕}rnia Bri(iges=Provisio葺al  Recommenda恒ons阿     特に耐震設謝を対象としており、繰り返し載荷による剛性の低下や液状化、側方流     動などに関する記載が多い。基本的にはボーリングと標準貫入試験で、コーン貫入     試験や弾性波探査や室内力学試験と組み合わせることについても著ギの記載がある。     地盤調査者の資格についても書及 している.地盤定数の評価や特性値の求め方に関     する記載はない。(2〉各部分安定係数ごとに見た園内および海外の規格・基準の舞徴表一22から見た各規格・基準の特徴(握当した委員の全体の剛象、、コメンi・)は以下のとおりである。γ1 調査係数  ○調査規模 100∼500mピッチ(鉄道、港湾〉、      1〆3001n2∼1/1000m2 (建築〉、     50mメッシュで2本以上/棟(水道)。     問隔20∼40mのグリッド(翼urocode7)となっている. ○支持繍の決定は   圏内では規準により異なる。97      支持屠N鐘50厨潭数m∼5m(鉄道、港湾、水道)、     N≧30(道賂橋)、     N×届厚≧2GO∼250(建築)である。   海外では調査深度を明示しており、     たとえば基礎下端(杭先端下)20ftまたは基礎巾の2倍(AAS狂丁0)・     杭先端深度÷10x杭径(DetNor)、     杭先端下基礎巾短辺の深さまでまた支持麟厚は杭径の5倍(猛urocode7)。  ○試験方法の違いを考慮することについては、   国内ではs、をq、とN値から求める方法が鉄道で記述されているが、他の爆内基準では   ほとんど記述が無い。   海外では複数の試験法の結果を幾往の相関関係と比較検討することを指摘(Eurocode   7)、杭の鉛直支持力に抵抗係数(Per£ormance factor)を定める(AASH1日0)、試験法   ごとに低減係数を示す(AS2159)等の対応がされている。  ○データの統計処理については、   国内ではN値の深度分布と設計の塘属区分の仕方について具体的に示している(鉄道)の   みである。   海外ではCPTのデータ数に応じて杭の支持力を求める際の係数が異なる(NEN6743)、サ   ンプリングの聞隔はCPTの結果から求める(Det Nor〉、杭の載荷試験の回数や王軸圧縮   試験の供試体数に応じて異なる係数を用いる(Eurocode7)、不均一性を評緬する重要性   を指摘(ASCE P江E)等の餐応がされている。γ∬ 地盤係数  ○土質区分ごとのN値、q、、値を用いた支持力式の使い分けについては、   團内では(道路橋下部)はq、、N値から周面摩擦力を求めてから支持力を計算(杭施工   法でさらに区分)、港湾は蕊値から直接支持力公式に代入、粘性土はc,(q、,N値)より算   出されている。   海外ではAASHTOは砂と紬性土で異なる支持力算定法を示している。砂の先端支持力   はN値で評価、他はN値、q。、プレシオメータや室内試験の結果を屠いている・NEW6743   はq。と杭のクラス、土の種類ごとの係数から算出。構造物が剛な構造か、雰剛構造かに   よって最大支持力の代袈値の式を区分、APIは砂と粘性±で匿分。粘土はc、砂はφを   使用。φは土の密度との対癒表がある。  ○特性値の規定については、   園内の(鉄道)では試験値×地盤調査係数(塘漏1、0),代表値はデータをフィッティング   し直線近似で求める、(建築)ではN値の平均値を採用する。   海外ではCan Geo、では平均値から各地盤特性ごとの変動係数を驚慰して特性値を決定し   ている。蟹ew6743ではq。の平均値(ただし杭先端からq。の評価方法を3段階に分ける)、   APIでは砂と精性土で鰹分し、粘性土は非排水せん断強度を、砂は相対密度によって摩   擦角等を求め、杭種ごとにc、φを選択する際の注意点を記載。Eurocode7では実験僅、   原位置試験、堀質、これまでの経験等から評価して決める等の記載となっている。γ無 安定解析係数・変形解析係数  ○杭問隔、フーチング形状の検討は、98    團内の規格・基準が    ・杭間隔は     原購として2.5D以上とする(道路橋下部、杭基礎、港湾)、     釘込み杭(PC杭〉では2、5D以上かつ75cm以上     打込み杭(鋼管杭〉では2.OD(閉蜴杭は2「5D〉以上かつ75cm以上     埋込み杭では2.OD以上     場所打ち杭では2、OD以上かつ(D+のm以上(水道)となっている。     巖外周の杭中心とフーチング縁端との距離は     拐込み杭およてド中雀屈り杭では玉.25工)     場勝質ち杭では三.OD(道路橋下部)、     打込み杭では2。5Dかつ75cm以上     埋込み杭・場所打ち杭では2 0D以上(建築〉である。    ・構造物の根入れ効果による基礎杭用水平力の低減あり(水道〉等と規定しており、    田本の基準では杭種別に最小杭間隔を承しているものが多い。   海外では、    ・杭間隔は    2.5D以ま二 (AASHOTO)、     摩擦杭では2.5D以上     支持杭では2.OD以上(AS2159)となっているが、     海外の基準では具体的に記述しているものは少ない。  ○鮮杭の効果については、   魍内では、群杭効果を考える必要がある条件が明確ではない.各基準では以下の規定が   ある。    ・地盤反力係数を低減する (道路橋下』部、鉄道)。     負の摩擦力を低減する(道諮橋下部、鉄道、港湾、建築、水道〉。     軸方向押込みカに対する群杭としての支持力は、杭基礎全体を仮想ケーソン基礎と     して考える(道路橋下部、水道)。    ・粘性土層中の摩擦杭では単杭としての許容支持力とブロック破壊に対する許容支持      のうち小さい方をとらなければならない(港湾)。   海外では群杭効果を考える必要がある条件を杭間隔で示しているものがある。各基準で   は以下の焼定がある。    ・杭聞隔3Dのとき70%に低減(AAS鷺0学0〉。    ・杭問隔が小さい場舎にはピアとして響える(Det.Noの。    ・杭問隔5m以下のときは負の摩擦力を低減(New6743〉。    ・杭問隔が8D以下の場会に鮮杭効果の検討が必要(API〉。    押込み力および引抜き力に対する群杭の支持力は、単杭としての支持力の念捌と一・    っのブ臼ックとしての支持力の小さい方で決まる(AS2159)。γW 施工係数 ○施工管理方法から杭の施■評価・儒頼性評緬をおこなえるかについては、圏内では特に 叢巳i戴力{ない。99    海外では以下の霧己載がある。    ・AP至1判込み中の杭体応力、打込み抵抗など波動理論に基づく管理の記載がある。    E“rocode7:施工後の載荷試験、波動試験(玉ntegri七y test〉、コアリノグによる施   二L評価を記載する。    ・AS2159:載荷試験(動的/灘約、proo董γnotもo£ailure〉の結果を地盤強度低減係に   反映させる。    ・ASCE Pile:施工(判込み〉記録、波動試験等による管理を記載、結果は安全率に   反映させる。γV 載荷試験係数  ○戟荷試験結果の評価については、鵬内では以下の規定がある。     道酪橋下部、杭基礎設議便覧では支持杭の場合鉛直載荷試験を行った方が三.2倍     の荷重をとれる。     鉄道では載荷試験結果を用いて設讃支持力等を算定する場合は設計用穂と試験結果     とを検討して補蕉、を行うこととなっている。     建築では場所拷ち杭について載荷試験を行う場合支持力算定式による支持力の低滅     は行わない。     水道施設謝震工、法指斜では鉛直載荷試験で支持力を出す場合の安全率の補正係数を     設窺する等で行われている。  瞬外では以下の基準等で評価されている。     載荷試験によって安金係数が小さくなる(AASH孚0)。    ・載荷試験としての最大支持力の導き方を規定(NE層6743)。    ・Pile D翠iving An&lysisにとる打込管理、動的支持力確認の目的記載(API)。     部分安定係数を1.5に指定(Eurocode7)、     部分安定係数を変化させている(ASCE)、    ・推定支持力に対する低減係数で配慰(AS2159〉(3〉圏際整合性の視点から望ましい扱い方法表一2,3から見た園際整合性の視点から望ましい扱い方法(担当した委員の全体の全体の印象、コメント)は以下のとおりである。γ1:調査係数 構造物の重要度という考え方は妥当であるが、重要度の表現、表示方法をわかりやすくする ことが肝要であろう。・杭が施工法によってその性能が大きく変わるという考え方は騰内外で一致した認識であるが、 使用している杭種は様々であり、統一された安全係数というものの確立は難しいと欝えよう。 しかし種々の杭に鵡する調奮方法とその信頼度という観点でデータを集め、各杭の性能(信 頼性、すなわち安全係数)が構築することが望まれる。γ莚:地盤係数 部分安全係数γHを櫛入するためにも、特性値と設計値の位置づけを明確に示すことが必 要であろう。 相関式の使胴程度は実態調査が必要であろう。要求される精度の検討には事例解析も必要工00  であろう。 N一φ等の関係は止質力学の悶題であるので、本来構造形式や荷重に依存しないものである。 地盤に岱じて醐じ関係式への統…化が望まれる。地盤の地域姓をふまえ、各試験法の結果 の評価を行うことが必要であり、統謝量に含まれるグロス・エラー、系統誤差の評価と鍵 務設訓への適応が望まれる。 試験数、調査量に応じて砥減係数を設定し、デ・一夕の質・量を充実させることが重要と思 われる。また、データのばらつき処理方法も併せて示すことが重要である。 枕種と±質試験方法、原拉置試験方法の種類とを考慮した設謝用±姓雌の表現の統一・が必 要であろう。      設霧i用c,φ二係数(杭種、試験方法〉×試験憾・最大周面支持力度r・基準先端支持力度q、,をの式をいろいろ作成し使い分けるのではなく試験方法と±質、杭種ごとの係数を別々にかけあわせる方法が良いのではないか。  r=C1×C2×C3×(CU〉   ここでCl,試験方法、C2,土質、C、;,杭種の各係数 試験値を変動係数が求まる程度に行えない場念、どのように対応していくのかの検討を行  うことが必饗である。 地盤の特性値と施工条件により算礁した支持力の低減とは区鴉することが望まれる。γ璽:安定解析係数・変形解析係数 杭の最小問隔の値を基準に承すかどうかについて議論が必要であろう。 鮮杭としての検討を行う場禽の条件を示す必要1生について議論が必要であろう。γW:施工係数 海外基準は施工、中、施工後の管理を規定している。國内基準では記載がないが、実務では 実施しているのではないか? AS2159とASCE P韮eは、施工評価を翼体的に地盤強度低減係数や安金率として記載して  いるのが泣目に値する。 一般的な施工管理方法、結渠の評価毒…法については記載した方が好ましい。 評緬法の建量的な記載(安全率、強度低減係数など)については、利罵者の判断に任せる  のが良いのではないか。101 2、5、2、  C E N/TC250 documentの要約 ユーロコードの地盤調査関連部分の要約を地盤調査法WGで行った際のコメントと感想を以下に示す。要約したドキュメントは以下のものである。Eurocode71Geotechnicalαesign−Pa1・七2;De$ign assisted by laboratory test主羅g、Eurocode7:Geotechnica主design−Par七3:Design assis七e(l by fle玉d testing、   「C登N/TC250 面cument入手連絡先:    横浜團立大学工学部建設学科 谷 職夫  E−ma慧:塵脚 ま(1〉 Eurocode7=Geo七ecknical design−Part2=Des主gn assisted by玉aboratory testing   (室内試験)の各章の感想,コメンi・第4章すべての室内試験に対する必要要件 試験装置のキャリブレーションや品質管理の必要性が記載されている。第5章試験装置のキャリブレーション 試験装置のキャリブレーションにかなり重点が置かれている、品質管理の重要性を強調して いる。第6章 供試体の作成法 地盤エ学会の基準でも十分に対応できる内容である。第7章土の分類、判別、種類試験 液性試験の判駈がフォールコーン試験の方が推奨されており、日本での試験値との対応が 必要と考えられる。特に低塑性の土で必要である。第8章土と地下水の化学試験 化学分析の試験方法は國内の試験方法とほぼ岡じである。炭酸塩の分析方法が園内の基準と して定められていない。第9章 止の圧縮性試験 なし第10章 土の強度指標試験 なし第1圭章土の強度試験(Strengthtestingofsoils) Per{brmancebaseとしての基準なので我が国の基準との整合性に問題はないと思う。第12章土の締圏め試験(Compaction圧bs七ing ofsoUs) Per£o翠mancebaseとしての基準なので我が圏の基準との整合性に問題はないと恩う。第13章 ±の透水試験方法 特に以下の2点の記載がされている。 ・結果を用いる上で考慮する条件(応力、流溌、流方向、動水勾配、背圧、飽和度、密度) ・試験条件(試料の乱れ、動水勾配、飽和度、試験データのばらつきとデータ数等)第14章器石材料の試験用供試体の準備 特に以下の2点の記載がされている。  含水状態の変化 ・試験結果には地質柱状図、地簡記載等の情報も含めて解釈する必要性第掲章 摺材料の分類102   園内の基準と比べて、試験法に大きな枢違はない。  評価は抱の資料を倉めて総会的に判別・分類を行う記述となっている。  設謝との関連について述べている部分はない。  試験室での試料の保管、試験のチェック(精査〉について言及している。  試験結果が原位置の値を反映しているかどうかの考察を求めている。第16章居緩料の膨潤試験 供試体の数,厚さ,直径について精細に明示されている(A王6,P91)。(2〉 Eurocode7=Geotec}恥ica1〔董esign−Part3:Des三gn assisted by貨e1δtesting   (原位置試験〉の各意の感想,コメント第1章概要 土質調査法が設計法との関連の上で憲味のあることが記述されている。第2章  現地試験調査讃廼1[Pla盤ing of site investiga嫉oni 調査実施段階ごとの調査目的によって調査の内容が異なることを記載している。異体的な条 件に從って細かく説明している。第3輩 コーン貫入および問隙水圧コーン試験 ヨーロッパにおけるCPTの歴史を反映した記載となっている。実績を中心に内容の豊窟な 記述が見受けられる。浅い基礎に対して瓢しい知見もあるが、依然として吉い記述もある。第4章 孔内水平載荷試験IPressu犯meter test(PMT)] CENでは4種類の装羅を取り上げている。地盤工学会基準ではi種獲の装置の基準化にと どまっており、日本の方が遅れていると思う。ただし、基準化されている野BPの取り扱い 方法はほぼCENと同等であると評価できる。第5章  標準貫入試験IStandard pene七ration tes七(SPT)】 SPTの測定方法や評価の方法に差があり、CENの基準を国内に坐てはめるには,研究レベ ルでは可能でも,構造物の調査時には難しい点があると感じた。第6章Dynamic prob主ng test(DP) DPの先端角が90。である点が魑内のJGS M33とは異なっている。ハンマーの質量、落下 高、貫入量に関してもCENでは4種の規定があり、試験樋と地盤の特性評価の内容、設甜 への適用に関して確認が望まれる.第7章Weight Soundin言test(WST) 麟内と比べてC翔Nのスクリューのサイズが異なっている。また、麟内(誠SA1221)では 賛入量が25c照であるのに対してCENのWSTでは2Gc沼となっているため、岡試験から得 た儂を瞬等に扱うことは患来ない。圏際整合性の点から、将来JIS A犯21の貫入量をWS孚 のそれに整倉させる検討も必要であろう。スクリューのねじれ方講が異なるのは興味深い。第8章 原位置べ一ンせん断試験 翼本の塞準より、霧己載内容は継かい。第9章 フラットダイラトメ・一ター試験 DMTは、比較的釈しい原位羅試験であり、国内の基準はまだ整備されていない。 CENの基準でも、胴発省のMarche樋が提案した試験法および解釈法が踏襲されている。第10章  Rock Di王atomeむer 弔est [RDTl103  測定システムの精度とその確認方法および孔難の精度の記述に、国内との差がある。第11章平板載荷試験  載荷板の大きさが一定でない。第12章 二tのサンプりング  ー般論のみで、記述では余り装置や乎法を特定していない。  乱れの大きさに応じてA∼Cのカテゴリーに分類されて記述されている。  記載ではドライブ・サンプラー、ロータリー・コア・サンプラー、オーガー・サンプラー  ブロック・サ,ンプリングが紹介されている(TableK1〉。  手順についてはドライブ・サンプラーのみ詳述されている。第王3章 岩のサンプリング  ー般論のみで、記載では余り装置や手法を特定していない。  乱れの大きさに応じてA∼Cのカテゴリーに分類されて記述されている。  記載ではロータリー・サンプリング、カッティング・サンプリング、ブロック・サンプリ  ングが紹介されている。  ロータリー・サンプリング法について詳述されている。  ボーリングの報告についても叢及している。第M章 ±および摺での地下水漫1淀 国内の基準では機雛の設観についての濫意点およびデータ整理の規定が多く、謝測機認の形 状およびデータ整理の方法が細述されている。CENでは地下水位の針測一般に閲する泣意事 項が記述されており、土や計測期間に応じて計測機罷を選定できる表現となっている。(3〉全体を通じての印象 基準として具体的な数字をあげて細かく規定するというよりは、設謂・に必要なパラメータ を求めるための最低限必要な枠組みを作ったという印象である。 基本的な約束事のみの記述が多く、試験結果の取り扱い方などの具体的な記述があまりな い。参照する基準を晃なければ具体的な記述が見つからない感じである。 試験装置のキャリブレー一ションに対する記述などをみると、性能規定とともに性能に対す る保証を重視する姿勢が感じられる。 試験が要求精度を得るための藤から考えられている。過去の既存資料も考慮して試験の要求 精度を得るための試験数の規定されている。原位罎試験についてはかなり詳細な記述があり、地盤工学会の地盤調査法に近い。ただし、CEN ではサウンディングに重点をおいている。物理擦壷や物理検層に関する試験方法の記述がない。 室内試験の4章(Essenもialrequirementfbr laboraむory test〉や原位置試験の2意(Planningofsite investigation〉のように調査・試験の金体方鉗に関する項贋がある。 富内試験と原位置試験とのフォーマットや欝き方のトーンがそろっていない。 初期地崖や土圧の累測法、モニタリング関連の謝測法の記載がない。JGSやJISの基準はCENで引用される指劃の中に倉まれない。試験の数量など、地盤の不均質性や剖測誤差によるデータのばらつきを慧識したコメントが 記されている。 記暑の統一・用語の統一・が Eurocode として図られている。104 練位、置試験のメカニズムの不正確な部分を補工i三してc、(1)などのパラメータに換鋒する方法もあるが、試験結果から薗接に支持力を算定する方法を櫓垂1に例として承されている。試験ごとに恋の種類・状態のチェ、ック1、1ストが俸成されている。チヱ、ック1.1スi・に引っかかると試験方法や姻数の変更がある。またサンプリング方法の規定ではなく採取した±の品質の規定ランク分け)がされている。原位羅試験の解釈が土の種類・止の過厩密の程度などで区分されているものが多い。(文責: 大森 晃治〉105 2.5.3 海外訪問調査の結果 本研究委員会は、 「隈界状態設謝法による基礎構造物モデル設謝コードの提案」 (平成王0年度科学研究費補助金基礎擬究(B)(1)、研究代蓑春:本城勇介岐皐大学教授〉と合同で、基礎設謙に関する米国と欧州の現状を現地調査した。これらの調査結果は、 r海外講沓報告謝Dとして纏められている。本節では、この報管書をベースにして、WG2の活動に焦点をあて、海外調萱結果をまとめる。興体的には、特性値と部分安金係数との絡みでEurocode7と鷺urocode8を検討した後に、地盤調査法についての現状と今後の方向性について考察する.窪)Eurocode7(1)部分係数に関するCase BとC Eurocode7(EC7:地盤・基礎設言1・)の部分係数に関して、構造要素に加わる部材設誹の獺査のために設定されたC認e Bに対して、地盤内の破壊を含む地盤に係わる設計の照査としてCaseCが追加された。これは、荷重の中で自重の酋める割合の大きい地盤構造物の設計では、鐡定荷璽に対する部分係数L35(表一2.5〉は大きすぎるという考えからである。その結果、現行EC1(設計の基本〉の規定による基礎構造物のように、破壊が地盤内と構造部材内のどこかで発生する可能姓のある構造物では、2つの異なる部分係数の組合せに対して2回の計算を行って、爾者(Case BとC〉を満足させることから、保守的な設計になる(構造物の焼模が大きくなる弊害がある)というものである。この問題を解滴するために、EC7ではCase BとCを一体化できないかを検討してきた。その一方で、現行EC7で採用している強度係数方式(抵抗側の部分係数として、土の強度を部分係数で除すことによって安全性の余裕を確保する)を疑問挽する動きもあった・この問題についてSimpson,UKは以下のように説明した・ 独と仏によって、それぞれCase D1とD2が新たに提案された。表一2、4にCASE B∼D2の部分係数をまとめた。また、蓑一2、5には現行EC7における部分係数の一覧表(原Tab玉e21)を示す。 C&se D1の特徴は、荷璽係数としてCase Bと岡じものを用い、抵抗側を王つの抵抗係数で表滉する。これは、いわゆる荷重抵抗係数方式(LRFD)と呼ばれるものである。Case D2はCaseBとCを組合せた方式で、Case Bの荷璽係数を見直し、抵抗側はCase Cに準ずるというものである。 設謙の選択肢は、ICase A率B+C,Case A季D王,Case A+D2】となり、どれを用いてもよいということになりそうである・ただし、Case D1とD2をCase Cの部分係数の変更(Case C2〉にとどめようとする意見もありISimpson,UK】、最終的にどのような形でEN(基準)化されるかはPT(Proiect Team〉の検討に委ねられることになる。 3つの設言iの選択肢はすべて醗じ安全姓レベルといえるのか? の問いに対してSimpson,UKは「3っの選択肢はどれも同じ安全姓レベルである」と答えた。106 表.2、4=Par嫉al Facむors in each C&se(under consideration by EC7/PT)CASActio孚annFactorEB〆α、(ガSamePM7π=CPT1.07π:7πlγRlSpreadPiieRetainingFoundaもionFounda七ioS七ructures1.01.G圭.0γb漏131.0三「01.0王「01.01.01214王410nSlopesEmbankmenもasCaseBCSameasCaseC(01d=1、25)L6)γ5罵L4γt漏135(Table7,2,SameD玉1.2(01虚筥1.01.01.0翔C7Beari獄9ほ.4 γb篇r8篇王「0asSli戯nglUCaseEarth二1.4BD2P罵1.O1.41.2Spreadγし皿王,3nBearinglBearing:1、O Al1竺1,01.4V聯1.2Slidingl1.OA篇1.0Earth:1、王A黛篇1.0Foundat重o7πILOγBILO1.2Sameas三。47π:L4SameasCaseCS1圭ding:1、1Eart難:王,0γR;ワ9?7πほ.0Note:PM筥pressuremeterBearing=Bearing cap&ciむyl Slidin琶罵S1戴ing resistance,Earth讐Eart難Resisむance,γπ=Model£actor(greaむer than王.0)P:Permanent actions,Vl Variable actions,Al Accidental actions表一2、5= Partial factors−ultimate limiむstates in persまstent and transient situationsCaseABCActio鳳sPermanentUn£avorable11,00】1.351,001FavorableVariableGround Propertiestanφ6c、 *9μ[1.31[1.211.2】Unfavor&ble1,50110,951王,501.001.00lL30* Compressivestre赴gthofsoilorrock「玉0711.11lLO王、0王,0王.01王,25王.61.41.4  EN7で規定された3つの選択肢は、ENV(準基準〉からNAD(NatiOIlal Applicatlo捻DocumentslECを遵守した圏内親定)を作る過程において、「独はCaseD1,仏はCaseD2,他の瞬は従来のCase B+Cだけとなるのではないかま10rエ、IE,Femalldes,PT1と考える向きもある・この新しい選択肢の導入は・EC7のC払airmanの交代(デンマークOvesenから仏Frankiへ1998年交代)に伴う既役方金1の変璽とは無関係であり、CaseDもOvesenが醤い出したことISimpson,UK】のようである。(2〉特性値の評価 現行EC7での特・1生値の決定はrcautiousesむimateによるま とだけ記述されており、もう少し具体的な提案ができないかが琵C7/WGにて検討されてきた。特’1生値の評蕪i法はEC1に記述されているように、”Characteristicvalueis5%probab且ityinprinciple”であるISimpson,UK】。しかし、地盤特性値の決定に統謝的処理のみでは湾慮することができない情報があるから・1(平均櫨)一(標準偏差)/2]は単なるガイダンスに過ぎない[Simpson,UK】。地盤特性鎖は、試験・調蒼法,地盤特性,施工方法を総合的に考慮して caut主ous es七imateによる。 特性値と対をなす部分係数については、駕C7では箱健(【1:box va玉ue)ながら異体的な数纏が提案されている。この部分係数がギ地盤調査の量や質によらないのはおかしいではないか?」という質問に対して、[Simpson,UKiは「それは特性値の評価に反映すればよい」と回答した。なお、この箱値はEN化の段賠では一切なくなる方向だという。これは各曝からの要請によるとの乙とである[Facc主oh,IT,Ord珊。(3)剛惟に関する特性値 S主m那onは以繭からヂ剛性の特性値として平均櫨をとるのはおかしい」と捲摘していた。これについて、彼は次のように語った。現行EC1における剛性(st迂fness〉は、ultim航elimits訟teを求めることを嚇提に、平均値を使うように規定されている。しかし、サンプ1レ数の制約からくる統謙的な推定誤差を考慮して、今後EC1において現実に発揮される強度や剛姓は95%確率値以上となるように設定される。すなわち、剛性については平均値を胴いる現行規定は修正されることになった。(4)部分係数 袈7では、設計抵航力を算定する方法として、次の2つの方法が用意されている。 材料係数アブローチ(m&le1・i融Hacior apploacl】二翻A)・抵抗係数アプローチ (rcs l s t a“ce facし(lr al}P{Gach二RF八) 前者によれば、部分係数は特・瞳値を除する係数で、設計健を算定するために用いられるものである。すなわち、Y.=Xk/X一,ここに,Y、1部分係数(≧1,0),Xk:特性値,X,1:設副値である。 特性値の評緬法とともに、EC7に提案された部分係数はどのようにして得たのかが、’灘に圏題にされてきた.EC1のAnnexには信頼性理論を援用した部分係数の求め方が記述されており、地盤分野における儒頼性理論の適用が議題になる。これに関して,[Simpson,UK】はド地盤設計でヂ確率」と「経験」は繭立しない。岡方をうまく使うのは難しい。うまく使った事例を私はよく織らないiとかねてからの彼の持論を繰遜し述べている。さらに、“Statistical108 processcanbe面11gerous,もhisoftenlosesgoo出n£ormatiol1ExperiencedengineersllormallyUsestllevalue加鹿epas樋mlormalpractice.”とも言っている。 EC7とBS8002(Retainingwalls〉の部分係数を表一26に比較する。海コードでは特性僅とその評価法はそれぞれ「charac七er重stic vaheとcautions estim&tej(EC7〉と「representativevalueとconservat童ve esもimate」(BS8002)と表現は異なっているものの、その懸味するところはまったく同じであるISimpson,UKI・だだし・EC7の部分係数は終局限界状態、を想定しているのに舛し、BS8002は構造物の実挙動をふまえ使用限界状態を念頭においているところが翼なっている。しかし、袈・2・6からもわかるように簡者の部分係数「で大小関係が逆転しているところからEC7の部分係数について疑闇とする意見IBolton,UK]もある。裟一2、6:EC7とBS8002(Retainingwa11s)の部分係数むanφ1Factor ono’o【,Permanent loads(γG)BS8002M=EC7 CaseBγrn漏EC7 C&seγm灘C1.2[101ll2511.21.5110111、Ol1135i unfavourable[141[王OllL611.0L5 unfavourableV&riable loads(γ)1.0110】favourableO.O favourableli.31unfavourableO.O favourable EC7acommentaryのFig、C71(Useofmeasured,面aracterist宝cand£actoredbaδ一settlement curve£or a compress玉on pile> 1こついて、泌1定荷重一沈峯騨係(measurea curve)から特性曲線(characteristic curve)を得るのに1、5の部分係数で除すのは低減蠣が大きすぎるのではないかとの疑問がある。これに対してISimpson,UKlは、オランダなど地盤が均一・な国では大きいかも知れないが、一般にはこれで畏いと判断している。また、杭の周面および先端の部分係数(それぞれγ、竺1、3,γ“16,Boredp艶sの場倉)についてγ,は平均埴。また、γbは最悪値によったことが説畷された。 猛C7に規定されている部分係数のあり方にっいてはかねてから批判的な意見もあった。以下、EC7の部分係数に関する銚判を紹介する。 lHanna,UKiはGeotechnical Engineeringの1998.鋤月号にEC7の部分係数に関する開題点が掲載されていることを紹介した。 lBeal,UKlは“Partial safbty{actor is very impor七ant、Butもhey lose the conねct with therea玉situations、Thereisnoscience、”といい,[匪301七〇n,UKjも『司慧見である。さらに[Bolton,ぴIqは、部分係数の設定の鍾方に関連して地盤■’学と儒頼性設謙一について次のように述べている。すなわち、EC7の部分係数は何ら力学的意味を持たず実際の挙動と関連づけがなされていない等問題が多い。地盤工学の分野においてはstaもistical ludgementよりgeobgica1/geo七echnicaJuagemen七の方がふさわしい。(5)EC7のドキュメント金体に対する批判 [Beal,UKlはEC7はpoor documentであり、具体的な問題点として①Qualityofdocumentsare poor(s七rangest document〉,②Noもenough guidance,③Guidance is not enoughの3項109 目を指摘している。さらに、彼は以下のように述べている。 英國ではLSD対応のEC7は初めて経験するものであり、その結果は誰にも予測がつかない。まず、LSDは単純な構造物に適用してその妥当性を十分に調査すぺきである。それから徐々に複雑な構造物に展開するのがよい。しかし、複雑な構造物(不幸にも地盤設累は複雑であるが)にLSDを適用するには問題が多すぎる。むしろ北米型の荷重抵抗係数方式が好ましい。これに対して・IFemandes,PT】は次のように反論している・EC7には確かに反対意晃がある・それは、欧州ではデンマークにのみ適用された今までになじみのないLSDだからである。しかし、EC7の最大のポイントは他のEC規定と調和をとっている点にあるので、これからはECに従わざるを得ない。全ての技術者が專門分野(釧えば地盤)に詳しいわけではなく、そういった技衛者のためにも盆Cは必要である。(6)EUIlocode7まとめ 表・2.4の部分係数の数値は、費丁(Proまect田eam〉の今後の検討によって変更になる可能’性があるが、示した値に関する根拠が不明であり、欧州訪問調査においても上述のように実際の適用に懐疑的な意見(Simpso職,UK;Bolton,UKIHa蹴na,UK;Bea1,UK〉が多数を占めた・地盤データに介在する多くの不確実性とその変動2)を考えると、このような部分係数値の意義と実設讃への適絹には、現在のところやはり慎璽にならざるを得ない.事実、本城3)によると、rEurocode7の抵抗側に採用された部分係数は、従来からの北欧の設計基準で採用されていた部分係数の転用であり、Eurocode iで決定された荷重係数とほとんど関連付けられずに決定された.」とのことである。 地盤パラメータの特牲値の評価は、Eurocode7においても「Thech&racteristicva圭ueofa soilor rock geotechnicalparame七er s}1anわe selected as a cautious esむimate ofthe value af艶c嫉ng磁e occurrence ofthe limit s七ateJが現状である・また、設計の選択肢として・【CaseA+B+C,Case A+D1,Case A+D2]の3っの選択肢の結果は・すべて同じ安全性レベルを与えるとするSimpsonの見解がよく理解出来ない。 「26 ばらつきに闘する文献」には、地盤データの不確実性、系統誤差の処理方法、設謙式の精度等に関する國内外の文献リストを纏めている。非排水せん断強度や圧密特性に関しては、推定した漂位置の憾との乖離や設謝式の不確実性(精度)が少しづつ明らかになってきた。部分係数値は、このような地道な研究成果の積み重ねの結果として、荷重・抵抗・設謙式等に含まれる不確実盤の調淘のなかで本来は特定出来るものである。E群ocodesの部分係数は、このような手続きを踏んでいない。部分係数が上述した調秘のなかで特定できる段階になれば、設針結果の信頼度の見積りが定量的にも可能となり、限罪状態設計法や信頼性設謙法は実務設謝の申で有力な設計法として定蒼することになろう。2) Euroco(ie8 EC8(醗震設副〉では抵抗捌については物性健ごとに部分係数が湾慰されている。この値がEC7のそれと比べ微妙は異なっている。すなわち、EC8−5,3.1(2〉に「安全係数γmの推奨値はL3(o、、),王、2(のおよびH(tanφ)とする。有効応力解析(e飽ctivesむressanalysis)に対しては・EC7,2、43節の値とする」とある・本件に関して、[Tassios,GR】は部分係数に関す玉三〇 るEC8とEC7の整含性に関しては初期の頃に会合が持たれたのみであり、その後は会禽1は開かれず鴛C8鰯がEC7に歩み寄ったとの認識を示した。[Faccioli,ITIによれば,EC8−5の部分係数は当初EC7と同じであったが、その後EC7の値が変更になったとのことである。現蕪でも相互に連絡はしていると田accioli,1唱はいう。続けて、彼はγm漏1、3(o、、)という部分係数は大きすぎると主張する麟があり、PTによる検討でこの憾は多分小さくされるだろうとの見通しを示した。(1)基礎設計 EC8−5において、地震時の抗土圧構造物の設謝Fにおいて、土.圧力評価では物部・岡部式によって得られる期震時出圧力を変位に応じて低減するIGazetas,GR】。その際の低減係数rは、EC8.5,7.3.2Table7.“こ具体的数値が提案されている。この低減の度含いについては振動実験により決定されている。また、EC8・5,5.4.2,(1)Pにおいて、杭とピアの設甜においては上部構造物からの慣性力の影響(1且ertia{brces〉ととも1こ、class Cの地盤では周辺地盤の変形によって発生する地盤変位の影響(Kinematic fbrces)も霧慮するようになっているIGazetas,GRl。田acc三〇h,ITlによれば、現状では澗者は1:1とフルに重ね合わされているが、PTにより適屠条件を緩めるよう変更される見通しである.3)士也盤調査}去(1)Eurocodeについて 試験・調査法のEurocode(EC7,Part2&3)は・滉状ではprescriptiveではない。しかし・me出od,procedure,interpreta七ionはいずれ統一的なものを目指す。(2〉英国の現状(1〉全般(a) 日本と同様に、イギリスでも調査と設言1は分離している。したがって、安く請け負う企  業に調査が発沿三されるという弊害がある。(b)土質調査は一般的な常識に基づいて実施している。例えば、オランダは地盤が均一なと  ころが多いのでダッチコーン、英國は袈層に礫層があることが多くS2Tが多耀される等、  地盤状態によって調査法も異なる。英国で室内試験を行う場合は、100mmサンプラー(EL,E100  とii乎ばれている勧ブテニ採取試料の最質が悪、いことで知られている)で得た試料から三  軸試験を行うことが多い.(c〉 恋の性質を餓るために行なわれている主な土質調査法は・試掘,ボアーホール,馳1d  assessmentofsoilprDperties,ペネト灘メータ,ベーン試験,コンシステンシー限界,三軸  圧縮試験が一般的である。SP孚はポピュラーである。寸法効果を霧慮して載荷試験を行  うこともある。(d〉僑頼牲のあるp−y曲線を得るために遠心載荷を行う場禽がある。(e〉地盤定数の特性値は、土質定数の特性健の定義が明確でないことや統謝量の定義が適当で  ないことから、試験結果や他の情綴を慎璽に判ll糞した設謝随に基づいて決定する。すな  わち、種々の相関関係を利用して設謝データの確からしさを決定する方が合理的である。  基本的な理論も重要襖すべきである。(f) 杭基礎の設訓で最も一般的な地盤の試験法はSPTとana玉ysisofboreholelogである。王1ヱ (il〉 地盤調査に関する不確実性(a)EC7の委員会は・地盤調奮に伴う不確実盤を特性健の決定に反映させ・実設霞1に適した案  を検討中である。(b)烹質調査はオーソライズされた方法で行われるが・特性値から設謝僅を決定する際には・  特異値は棄却して平均{曝i勺な傾晦を重視する。また、従来からよく知られている関係(例  えば0、,ア曲線による試料の乱れの判定法(Mesri&Gudlewshi),SHANSEP法,  Sc}1mer七mann等)を用いて総合的に評緬する。特に縢新しい手法や特徴のある方法は  用いられていない。(lii)杭の載荷試験(a)静拘勺載祷が一般的であるが、動的な方法も取り入れている。(b)杭の載荷試験は、妥盛性を確認するために行う。(iV)その他(a)フランスではプレッシャメータ試験が多用されている・(3)米国の現状(a)杭の設鋒1・に用いる地盤調査手法は、プレッシャメータ試験がポピュラーであるが、州や  地方によっては標準貫入試験、直接せん断試験、コーン貫入試験等も行う(RickOkawa,Los  Angels,USA)。(b〉ASTMによる原位置試験の標準化が1997奪から進められようとしたが、Geo七echnica王  engineerの強い反対により強制力のないものになる模様である。(c)通常の地盤調奮は速度検潤と標準貫入試験およびDrive samplerによる試料採取がポピ  ュラーである。糖性土.については一軸圧縮試験と直接せん断試験を行う場合もある  (R主nne,Sacramento,USA)。(d〉地盤調糞の中心はボーリングであり、粘性土の強度は室内試験、砂の場合には標準貫入  試験を絹いる(Power,Oakland,USA)。(4)地盤調査法のまとめ  地盤材料の姓質やその評緬法には、地域性があり技術者による鯛人差も大きい。訪問した欧米諸團や我が園でも調査と設計業務は通常分離した形態で行われている、調査・設計結果の信頼度を共通の尺度で測定し、共有するためには、地盤調査・試験法の統一化が必須であるが、米園では原位置試験の標準化は関して調査者(地盤技術春)からの根強い反対があり、実質的な統一化が囲難な情勢1こある。Eurocode7,8という形で統一化を果たした欧州の参撫魍も、このコードの間題、点の修正や実質的運用には、前節で述べたように、今後解決すべき多くの問題点を抱えている。 地盤調蛮・試験法は実際の競象を単純化して捉える設計法(式〉と整含のとれた考え方で指定されていることが望ましく、新しく胴発された設計法、工.事の大焼模化に伴う設議法の部分的変更等、いわば設謝の指向に追随したものであることが重要である3)。地盤や外力の地域性や制度の違いに起因して、壇盤調査・試験法においても多様な選択を認め、それぞれの方法が設計信頼度を説明できるような方向を追求することが地盤調査法・設言1法の統一化の目指すところである。そのためには偏見や思い込み等による安易な地盤調査法の適月1は慎むべきである。112 設謝結果の合理性を追求するために、設瀞の指向に追随して、基礎研究に裏打ちされた優れた地盤講査・試験法への誘導も必要であろう。また、特性鎮や設言1僅の評価・決定に際しては、これらを行う地盤技術者の技量や用いる地盤調査法の良否が設謝結果の信頼度や含理性を支醗するが、良い設議結果をもたらした地盤技術春の評価を趨める仕紐みの構築も今後の課題であろう。(5)日本の窺格・基準について(a〉i三1本の焼格・基準の存在は知られているが・その内容については情報が少ない・EC7(Part 2&3)にASTMやDINが弓i絹指金1として採用されているのは、それらがFamiliarの翻で あるからである(Silnpson,UK)。JISやJGSの英語版が有ればEC7の改訂時にそれらを 弓i用指劃に加えることは可能であろう(Simpson,UK)。インドネシアでコンサルをした際、 揖本の櫛プ1ルグ法を用いた(Hanna,UK)。(b〉サ刀蹄ング法に閲する地盤工学会の英訳化作業は高く評価された。他の規格・基準に関して も英語版があると、Eurocodeや欝0に寄与できるであろう(ProfMair〉。ぐ注)本文を{乍成した縛惑と現在(H翅.3〉では、伽r〔)codesも照式制定(Eumpea11St琶1雌ard〉へ向けて内容の変璽が認ダ)られる。窯要な違いは下記の点である。ただし、正式制定になった段階で、爾度表現や数健が変る町能性も蒼定できないことから、本文は従来のままとしている・!〉1三〔11(恥rocode D lま、現在E{l O(Eumc(}de():騰sis of Design)と番腎が異なっている。2)Case(1,PlおよびD2は、最新ドラフト(罫τdllllh】aryP田flE聾1997一ヒE矧1{)code7,1999.併.29)  では、それぞれ㈱pmach Cl,C2,C3と呼ばれている。それぞれの部分係数値も表一2.4,  2、5と多少異なる廼が提案されている。参考文献1〉本城、限界状態設謝による基礎構造物モデル設謙コードの提案 海外調査報告書、平成10  俸度科学研究費補助金基礎研究(B〉(1)(課題番号10555!63)平成11年3月、2)正壇・El下部=地盤デ・一タのばらっきの原霞と一次処理(1)、土と基礎、  VoL35,No.1,PP.73・81,19873〉本城:ユーロコ・一ドとISO規格一塘盤工学分野、ギ正SOへの対応まに関するシンポジウム  講演資料集、(社)土木学会、ISO対亦特別委轟会、pp.85−104、三999.4)松羅・正垣:gロ値に影響する数種の撹乱要霞の分析、出質工学会論文報告集、  Vo124,No、3,PP.王39噂150,1984.(文責、松井謙二・鐵壇孝購)玉13 2.6 ばらつきに関する文献地盤物性のバラツキに関する文献を   (1)系統誤差の処理、   (2)地盤データの不確実性、   (3)バラツキを持ったデータからの定数の決定  の面から収集したリストを表・2、7に示す。114 表辺,7=バラツキに醐する文献リスト恥1          タイトル              箸者鯛   膿     ページ輝礎の鍛界状態設討法と耀調査  !難護離講i!                          曲  △                 自 [ 開                      一 一 『 ㎜ げ野1騰a麗ns  薯餐1釦度の統許醗盤質疋関ずる推建法      松麟禽・1雛稼薗夫・7                      板橋一雄1醐ロenC80∫SPTproceduresi霞s6ii   Sεed,HB貸㈱faζいo旧esis櫛oeBvai鳳沁賢    TGk縞麟甜・民                     縫ar語εr,L F a臼d・R謎.鋤貸n尺1993       『 } } 曲箋993 PrGq、0“獣、Sy鳳P.眠at5u鳳巳tG,t.K㍊陥kabe,0、,0目Lim辻StatelUse the SP了to閉easロre蔭y口amic so蒔PP、1679−1682(1〉Vl口/3,冊.141−(1)糟71Proc、of4th Pa照m.Vol、ちSt段te−oト  Co目∫,o舞S阿FEthe−art−Volu蒲er  Ba陛gkokPP.卜86Soherl陥間,J H13781診y照鰍cS阿654,PP.34ト  Seoヒec麟比al355.properヒies?一Yes、B目t…荘  Test嘘 AST臓19袖地質と調蛮,鯉刊巧西垣好彦r櫻準貫入賦験」151㎝Geoヒec肋lc琵1P.57属一Co槻pariso翻ofEnergy酵ea5ロrementin眈SP了 Ko)acs,閥 戚1983…The配εporヒPrep3redUs離gtheCat騰d卸d衆opeMethod     ・al・                       lfor騨、S.曄aヒlo薩al(2州値(2)謹健(の輝値1985 Jo纏mal of碁ド欝』  } ,Geotec魏ical 一麹9越劉撫9聖      ASCE沁87 Proc of gth  Se虞hBast Asi翻Liq口εfactb舞Resist餓ce Evalua[io腱sVol、川甲腱o.i2,自p、1425一1445、(2)腱殖pp.3一12∼324、(2)N僚  OeGヒec腔 Co目f,Pi6  i恥ogkok髄と杭の支痔男;統評的著察柵階         一  一』一』距一} 悼 自           一一曲     前}「19961纂阻   Vo・翫柵1堀内孝央   1㎜!繍i購幣 丁向9relava鵬ofthetriaxlaほes≧“o甑 IBls勧oP・AW踊s蜘tlo“Gf stabl撤y pζobl鴫S     lし・Bler棚                     r、__             1結土蟹料あカグ舌し1ご濠る力学的糊匪乏ヌぞ耐亨欝筐一1921健鵬鈷〔型螂讐哩i哩矯頼性設計のためのよ質の統計的鰍痔_L_1  舶.凹斐羅謝鞭論享9ア4弓港湾技研資料_奥村樹郎i揃61Soils3n『隔蕊6,醜‘繭一‘一一’『             ’柳7        1恥…93一一㎝糟閉隔 1馴一1轍ll6,畦o、葦,PP、儲蜘瞬腱騒1煕 一 }   一      }乙1  一﹃甲  訂ats甑乗、己臼dβP・38−43   (2)lVd20溺o「1,PP畠松尾1懸鍔、正壌  一 い      鴨隔1」爵理                1輌搬工   磁薪雇砿1I←松井謙_                姻0−39』                墜饗墾 麗1鍵il⑳.鑑暫難響した醗璽塑嫡轡二謙‘二  地盤の不確竃姓を考慮した場所打ち摩擦杭の支持九州大学学位論文                 l994鹸渤評剛嬢笈る研究PP、B9−92    一一一1  1巨慮鵬勘の翻状蕊繭百6  固電ビストン式ザンヲラーで採取したヂューラ内 正垣.茂籠、木暮、須藤  の土質データの統計的性質                  殼計法に関するシン荊遺、                   ジウム論文集       1151⑦自1(セ)と ︵馳546                            L                臨1s。lls磁     v・葎吾,翻。.2,shGgaki                   Found&tio匪s   ゆP14−24、 ! 隔一_一前p                       !キ,阪ぱ値による聰旛働粟騰σ_    ilr轟、1壼燐評3,璽                1嚢8醗港湾技研資料‘ 列叢蕪繋織ll蕪2了」鐙鐙g地l一了5                            2調値に認する数卿麗膿因の頒.、ア (2)設計式の不確実性5−90V崩.25,酌ll, (2)アノケー6,警舗辮幣灘,、㎝   m     邨面sa艇‘㎜憐齢圧質貰畢会1(∼)胤  一 一K、試a陥mura  戸c醗eSi}εsoi r bas麟on膳e reliaむi旧y                  IFo麟lbns窒4」L動難不確実性pp l洞8、   ト1一1藤霞圭一 (2設醗式のP劇8・ 1(2〉…『 ㎜ 一 ㎜(酬値               「一、一一_一 C仙皇趣登§ol±,ASCE陣礪蝕陣㎜  ‘                  2。爆畝謝効ン鷹薦1謝畜         一 一 一           一  2212餅  lβロ「eauofSta翻s                     r 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阪畷年タイトルβ21 }      lEv譜まti面6f“ndr呂団edsヒrengt動sobt蜘ed  i『ro瞬 reeshe&rt駐sts331LAi1窪96ぎ雛iroseρS動i群an酬・Ohta i醸esfortheP巳si即Consヒr讐c目onaod   /1晦一海事協会 …眺pectroロofOffs勧oreSヒr纏cしur巳s分類ページVo、24,爬O1(2)8,PP.34一姐,11998 I i zuk3繊典基礎工「i「c面f彌菖it邑’『⑦『investigaヒio費,Atlanta(3)19了7 潟洋構蒲物の殺置蓄・旛工・ Ra嗣,Par≧一2検査基準(Appe繭x欄F F・瞬a≧i・踵s)DET   l          l3住コ隻繍蘭璽騨の糞アー泓『!鷹憲3,罐識欝き瀟王質デヨ璽ば至i涌本副38蹴路痛誘讐=周解謙v      i躰道醜套Va鷹marckεr蓑H19墜梁と基礎}.耀!避『(31門19田1        i蔦アヨ惣臨轟 熾1?言:PP「「{一一『『『r『『一『_T『一『一牌『晒_一バラツキの要圏寿夫.石田誘171981第16配璽鞠究「1卿6…=2σず発表会鵯19甜T一 =薗せん断試験の実務設計への適用に関する諮爾ト網干墾」[ _『i裂唖嚥 (3)   Eng団eeri“9・Div引1227』葦246   ASCε央住岡寛薄.漂久夫   _松尾稔「走璽拳曙⑬・弱ぎ7i翫と塞礎”39葺献下講灘野ゲー階果にうも’で鷹1瓢l剛土乏墓礎誰聾願翻璽構騰ゼ凹炉、塵離笹iProbaIlllsticModeli日gofSo網Pro摺es膳0院SKE VERITASiデヲゲ皿トVol36,閥o、9,pp、l i試験方法に 土と碁礎9『24 瞬る差の検 題41鷲面ぜ顯断讃験による強度の推定護差が衡頼盤霞 松趨稔.疋這學爾 i fg吾百 正ど基礎臨言σ1椀r砿醐設評繧勲ご『42醤一4ヱ計結果に餐慕る影響   _、、1与える影饗1993 第薇回乏質■攣蟹究 PP、1649一】65を、 憾度解誘税の縫二沈下関係に及ぼず王質是薮の不磯建性 鈴禾鍛簗原文実4aの感度分板壁些松本膿1 1996 嚢寒会『随質學柄弩一一ボ=り フグ酉ヲがら何がわがるが 『乗iu 7グ菊 託村晃評耽陸麺盤ヱ學誘鋭発裟察 アの分析に基づく地盤構造の高精度解析技衛の確44 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礁&ShGgakd20001Prack膿,、鍵包瓢纏る圧密降伏勧蘇れる佃人誤傭垣癒,Iq,。、。分類:(1)系統誤藻の処理.(2)地盤データの不確実性、(3)バラツキを持ったデータからの定数の決竃117個人誤差 3.地盤調査および設計の現状とあり方に関するアンケート調査31 はじめに 現在、限界状態設副法が基礎構造の設叢1に導入される動きがあり、一部の指針では既に取り入れられている。現行の設謝法では、r安全率jが様々な不確定性をカバーしているが、限界状態設謝法では外力のみならず、抵抗力(支持力)の不確定性も含理的に考慮する必要がある。したがって、設詳1に用いる地盤定数は、地盤本来のrばらつき」を反映した地盤調査データから適切に評価されることが望ましい。 こうした動きに対して地盤エ,学会では、78銀∼82年にr土,質エ学における確率・、統謝の応用に関する研究委員会」において地盤調査データの「ばらつき」が議論され、92年∼94年にr基礎構造物の限界状態設謝に関する研究委員会」において限界状態設謝法が取り扱われ、99年発刊の「地盤工学ハンドブック」にもそれらの知見が反映されている。 r教が国の基礎設謝の現状と将来のあり方に関する研究委員会」(委員長1日下部治)に設けられた地盤調査法WGでは、地盤調査および設謝に携わる技術薔を対象として、地盤定数の設定や「ばらつき」の評価方法および設誹法に対する憲識などを調べるためにアンケート調査を実方包した。3、2 アンケート調査の概要(葉〉舛象者=主としてゼネコン・コンサルタントにおける調査・設剖に携わる実務者(2)調査方式 :無記名園答方式(3〉有効回答数:132(4)調糞期間 198年7月∼99年2月3、3 アンケートの内容設麟Al蹴答者について1 業務に関わる立場1 [コ発注、□施工、口設謝、E]調査、謄その他2、 益糞1齢=  〔二]20ぐ鷺、 ⊂]30f気、 ⊂]40代、 〔コ50f気以ま二3.主な舛象業務:口鉄道、口道路、口海川、[コ港湾、口上下水道・電力、[コ建築、 際ダム、ロトンネル、口橋梁、E〕その他(  )設問81地盤調査について1 地盤調査の訓画は,通常どの立場の人が立案していますか 日発洗老、口施エ者、口設謝省、□講恋業巌、〔コその他(  )2 本来,どの立場の人,が立案すべきだと思いますか 口発注奮、[コ施ユ1麿、口設謝者、口調査業巌、□その他(  )3 地盤調恋の計画は,崎に基づいて立案していますか(最大2個まで複数回答可〉 臼指針、口類似の工事鯛、口発注諸の指承、□経験、〔コ構造物の焼模、窃その艇(  〉3∼ 調査謝画立案時に参照する資料を挙げて下さい(複数回答可)118 4 誇薄賓力{不3薗切だったこ二とカ{ありま’すカ、= [コはい、[コいし、え、凹わからない41 「はい」の場含,間題点に○をつけて下さい。(複数回答可)項囲数量位置方法その他ボーリングサンプリング室内試験原位置試験42 薦の4 1で○をつけた項愚の内容を舞体的に霧いて下「さい。43 どのように対応されましたか〔コ追加調査の実施、口既存データの活用、O調査不適切のまま設計(理由:経済的)、口調董不適切のまま設剖(理霞:時闘不足)、9その他(  )設問Cl地盤定数の設定について当 定数の設定は通常どの立場の人がしますか 廓発注者、a施エ者、⊂コ設訓巌、謄講査業潔、口その他(  )2。本来,どの立場の人が設定すべきだと思いますか 口発注番、□施エ溜、口設謝暫、こコ調癒業者、口その鉋(  )3 「ばらつき」のあるデータから地盤定数をどの力法で設定しますか(最大2個まで複数回  答珂) 口平均値を採用、〔コ設謝が安全側にあるように最大勉あるいは最小値を採用、口ばら つきの程度を考慮(平均魑土標準偏差など〉、〔コ不適切なデータを取り除いてから平均を 取る、[コ他の土質データとの整合性を考癒、臼その他(  〉4 設定した定数の妥当性を確かめるための方法を挙げて下さい。(最大2櫨まで複数懸答  珂) □各種捲針、〔⊃論文、口類似地盤の調査報告書(公開・非公開を含む〉、〔コ調査業壱に相 談、口経験、[コ特に思い当る方法はない、日その1磁(  〉5. 地盤定数を設定する1博に「ばらつき」以、外に考慮しますか(最大2傭1まで複数回答可〉 □設剖法の違い、E]設言{法の精度・信頼性、鋤杭の施工法の違い、口講査・試験法の違 い、口調査・試験法の糖度・信頼性、〔コその他(  〉6 地盤定数のr特性櫨」とr設謝笹」を区別していますか? 騒区別している、口区.甥していない、巴違いが理解できない設問D:設計法について1 海外からの情報源を持っていますか= 口はい、□いいえ119 1} 「はいユの場含,どのような惰報源をもっていますか? 口火学、0研究機関、日勝属企業の串先、〔コその他2 ユーロコード(欧州構造設謝基準)という雷葉を知っていますか: 凹はい、口いいえ3 限界状態設副法について [コ実務に用いたことがある、口十分に理解している、蘭勉強中、〔⊃聞いたことはある、 口知らない4 遡常,適用する設謬1皆針名rを書いて下さい。:(記述、陵数1褒答可)41 圃内の統一された設計基準が必要と思いますか: 〔コはい、E]いいえ、〔コわからない5 現行の各僧劃について 口現状でよい、〔コ設剖盧曲痩を増してほしい、臼できるだけ細かく規定してほしい、 口その他(  )6 圏内と海外で設計法の差を認識したことがありますか: 磯はい、口いいえ、〔3わからない6、1 ヂはい」の場含,異体的に書いて下さい。1(記述)7 杭基礎の設謝法に関する疑間点を挙げて下さい(最大2個まで複数圏答可〉=目N値があれば設刮司能だが,これでよいのか〔コ支持力算定式と載荷試験の結果のどちらを優先すべきか口先端支持力と杭周薗摩擦抵抗は単純に加算できるのか□施工法の違いが適切に反映されているか口調董・試験の数量や精度により,安全率を変えるべきではないかOその他(  )8 現在のr仕様規定」型からr性能規憲ま型の基準に移行することによって調査 設譲  の自由度は広がり,調査・設計省の責任が増加すると考えられます。そこで,以下の  間いにお答え下さい。81 調査・設訓の自艘度が増すことについて,理磁と共にお答え下さい。 □歓迎する、口歓迎しない、口わからない、αその他(  18 2 調査・設計者の趨己責儀の増熾について,理忠と共にお答え下さい。 臼やり甲斐が増える、ロ不安になる、〔コわからない、⊂]その他(  )120 8「3 講査・設謝暫が負う責任のあり方についてどのように場えますか、興体的に諸いて下さい3.4調査結粟 集剖したアンケートは各設問ごとに分析した。選択式の設問は門グラフで回答の傾向を調査した。また、選択式の設問の一部にっいては立場贋での傾向も講べた(縦棒グラフ表示〉。なお・複数選択が可能な設問については・横捧グラフを用いて袈示した・一方・記述式の圓答は各隣答者の内容を吟味し、いくつかの代表的な意晃・凹答を抽出してまとめた.以下、設問グループごとに園答の分析結果を記述する。3.4.1 回答者の属性 質間Aは記入者の属性に翻するものである(図34、1イ∼341−3)・(A一壌)園答奢は「設訓暫3が最も多く、ヂ調鷹業者」と合わせると全体の8割を占めている。(A−2)年代は20代から50代まで幅広く、30代、40代の経験豊冨な炎務者が中心となってい   る。(A−3〉回答暫の対象業務は多鮫にわたっているが・その中でもr嬌梁」,「建築ム「道路ナが多   い。ただし、かなり複数囲答があり、中には全てを業務対象としている燭答者もい   た。したがって、調盗結果は特定の分野に儒らないものと期待される。    その地  鉄道    73駕  6駆    その他糀欝.施庸50代    87藩     43男    182罵       65%図34耕(Aつ業務に関わる立場鷺134響一2(A−21年齢 図341−3(A−3庫な対象業務34,2地盤調査 設閥Bは地盤調査謝爾の立案と行われた調盗の遡切・不適切に関するものである(図342鴫{、34、2.11)。(B−1〉地盤調査謝画を立案している入は「設謝渚」と答えた人が35%穆度で、「発注奮」や「調   査業者3と答えた人もぼぼ同程度であった。これを、回答者の立場別で見ると、全   ての「発淺者」が自分が調査撰画を立案していると圃答している。また、「調査業考」玉21    も自分が計画を立案していると回答した入が多い。このような結果は、民澗の調   査・設言軒施工、業溜の技術力が十分でなかった時代に発注者自らが直営で金てを行   っていた過去の経緯や、地盤調査に筒度で専門的な知識が要求されるという技術   的背景を反映していると考えられる。(B−2〉本来・地盤調査訓画を立案すべき人はギ設計者」であるとした入が6割以上を占め・   全体では「設謝者』が地盤調査謝爾を立案すべきという慧識が高いことがわかる。   ただし、立場別で見ると、「調萱業者」は自身が立案すべきと考えている人も多い。(B−3〉地盤調賓謬画の立案は侮に基づくかという問いに対して、半数以上の人が「指針」、   r構造物の規模」を考慰している。立場別で見ると、「施工者」、ギ設計壱匪はr構造物   の焼模1を璽視する傾両が高い、(B−3、っ調査謝画の立案時に参照する資料としては・地盤調査計画についての記述がある   各種指鎖や周辺の眠往調査報告、地形・地質・地盤図などが挙げられている。従っ   て、計画時には複数の資料を参照しており、バイブル的な資料はないようである。(B−4〉調査不適切の胸無については、ダはい」が65%を占め、不適切な地盤調査の事例が   かなり多いことがわかる。また、「わからない漆も2割程度あり、実施された地盤調   査が適切かどうかを判断できない場合もあることがわかった。(B41)調奄不適切85件の箏例について項囲別に見ると、「ボーリングユの不適切事例がか   なり多いことがわかる。また、不適切の内容はr竈内試験」ではr項目」、それ以外   ではヂ数量盛の比率が高い。(B−4、2)不適切な内容の具体的な健としては、謝画時に想定した地履構成や支持懸上爾の   傾斜が誤っていたり、計醐通りに講査を行うと「ポーリング」位置や数量が不適切   になるという回答が多かった。「サンプリング」、「霊内試験」、「原位置試験1は「ボ   ーリング」位置や数量が不適切であると、それ合わせて不適切となるという回答   が多かった。また、始めから地盤調査費用や時問に余裕がなく、必然的に調査が   不十分になるという回答もあった。(B−4、3〉不適切な調査の対応としては、「追藤調査の実施」は3割程度であり、経済的理磁   やil馴謂不足を理由に「調査不適切のまま設謝する」場合も3翻程度あることがわか   る。追加調査は試験数量や位置の不適切だけでは行わず、施工上のトラブルや設   計変更が生じた場金に行うという圓答が多かった。   響 件数 64   82   42100翼  l o発注者  1購工餐   罰  1ロ設言+者・−1鐵轍  『織[葺 3雛50冗13    一一一 一ll監i恥些・     r 一  「  F嚥礁看皿  1囲その他  L一_r『__o∼一ヂ聯試〆〆ズ図342−1 (B一1)地盤調査の泓画を立案図3牛2・2〔B一め 地盤縄資の謝悶を立案    している人(現状1      している人(A司立場別1122   その他.、  9㍑  52麗x  ,19 1饒1瀦¶4    79   45 纏数  5      発注者組膿、施工毒   藤施工餐  [ヒ,1』弄5』  1鍛言渚【一盤,llr一』   鑓調窟業奢・171ト50髭一  ⇒ ゴ   囲その弛,鶴・?ごo客!/ノ ,/ず図342−3 (B−2)本来地盤調査の掛鋤を立案すぺき人  件数 72−5D指針ヨ類似の工穆傍立案すぺき人(A−1立場卸1)Ioo%50器0罵図342−4 lB−2)本来地盤調査の剖鋤をE5012ア2騒  o指針   灘類似の工購例32−iOO発淺奢の指示   嶽発濾者の指示1駐一I I2…5眺経験132−100構造物の規模15§一65』   一   ロ経験・_  6哺   磁摘造物の規模   騨その他0髭その地19−123、費  ヘ ぼ      マ  ル   ヤ   ぼ ぽ       ザ げ ロ   い ん          に ハ び び ぬ ㊥ ロ考慮する  匿考慮しない一一}5眺ノ’.ノず『一層丁一一鼎㎜旧[丁 附『嘱脚図342・6  〔B−3}例に基づいて地盤調査の計獺麹342−5 (B−3)何に基づいて地盤調査の 謬画を立案するかo箔7 侮数 10100劣   を立案するか(A月立場別)l oo罵件数触蟹牌責法20一”2汰質賦験濱I I−12i建緊恭礎蟻針…ト115建榮蕊礎ト125選路擶図342−8 (B4〉調査不遡切の経験があるか2ト111遊將土工,旨鋒12−120件数  66一芝9モの他揃計33−99周辺既彼翻萱恢唐41−44    4s−3§   ユレ48田雛畷123−109地形地凋 地齪凹逗路公団擬料5膿9−12乙イ ’その地貞判 ざ15一”1/ ぐ12−120κ誓出蔽物名薮!8−l l4 ,<一.G駕ζコ考慮する隠考慮しない奉一リンウ図342・7(8・3摩騨査IIll麺粒案時に参照するゴPt料123夢ンプリ乃 室内試験原位置試験図342−9 (B・41)調査不適切の有無   その他方法20% 、項目39%  、   フ8%(a}(B411)ポーリング  その他  4隅   項目方法 ,  141%その他   響00%    =(b)(B412)リンブリング 〈c)(B4・摩3)室内試験 (d)〔B414)原位雌訟験   隠1342一10  麟‘誓置イて1瞳切(7)1勾容 そのま謙設 計(時磯不  その他  足〉   61蹄        252簿図342荊 (B−43}不適切な調査への対応3、4、3 地盤定数の設定 設問Cは、地盤定数の設定者と設定方法およびrぱらっき3に関するものである(図343−1∼34.3−9)。(C−1)地盤定数を設定しているのはr設謝者」であるとした人が全体の7割近くを占めてい   る。ただし、回答者の立場溺で見ると、ヂ調蓋業者」は自分が設定していると答えた   人の比率が半数を趨えている。(C−2)本来地盤定数を設定すべき人も「設計脅」であるとした人が7割程度である。従って、   地盤定数の設定は「設謝者」の役割と考えている人が多く、実態もほぼそれに近いこ   とがわかる。ただし、£調査業者」は良分が設定すべきと考えている人の比率が半数   を超えており、地盤定数の設定は自身の役割であるとの慧、識が高い。    このような結果を見ると、地盤調奮の認画と腿様に、勉盤定数を設定する作業は   技術的に専門性が非常に高いので、設副者と調査業渚が協調して行うのが実情であ   り、かっ望ましい姿と考えるのが膿然であろう。(C−3)「ばらつき」のあるデータからの地盤定数の設定方法としては、ヂ不適切なデータを   取り瞼いてから平均を取る!とヂ他の士、質データと整含性を考慮」を5制以上の人が   行っている。単純にr平均値を採用」することはあまりないことがわかる。(C−4〉設定した定数の妥当性を確かめる方法として半数以上の人が「各種指針亘類似地盤   の調査報告書まを挙げており、ほとんどの場合、指針に従うととともに、過去の経   験・知見との整合性を確認していると考えられる。(C−5)「ばらつき博以外に考慮するものとして、「調査・試験法の違いや精度・信頼性」を挙げ   た人が多い。124 (C−6〉通常の指釧には、「特性髄」と「設謝髄」の区別に関する記述はないが、調査結果によ   ると半数以上の人が萄者をr匿別している」と回答している。ただし、回答者の立場   別で兇ると、「調査業者」は「縫別している」の比率が高いが、「発注者」と「設護1者」は   「区別している」の比率が低い。従って、「発瀧者」と「設lll者」は「調査業春」に比べて   r特性1直」に対する概念が薄いと考えられる。    発注者その他 22% 施璋OG%   、 1一ド4 件数 61912   34  1醗麓 l   【莇蓮工蟹  i  i        コ   o設講 1  コ  i磁業麹100%溝、総癌襲一談50∼瀦、象・灘一 一  』 一   囲その地o%〆♂〆 ,/ず図343−2 (C−1)地盤定数の設定奢(A一¶立場別》図343痔 (G一Il地盤定数の設定春(現状}    発注看その他   2蝋1」∫、   旧施工善   ロ設計餐骸  耀講奢}’1卜iiぜ一    曇・一  一 ゴ慧i繍甘 鼎・llii『r17  薦藷75    36糞葦5礫瓢1蓬購嚥   r−、[[穐葎4 件数 61DO鑑一   一舘〆ノ♂、/ず図343−4 (C−2)本来地盤定数を設定すべき人(A一1立場那〉図343・3 (C−2}本来地盤定数を設定すべき入0器50%1GO駕平均磁最大値or最小侮48−84100%50%o飴  件数 22−110指針f譲文1  件数 72−6316一日622−iIO調壷輻告程簾を考慮80−52Eテータの取除き77−s5整命性69−63その飽相談20一”2ξ綬験E3を98特になし          3−129巨璽1醗薫啄しΣ1呂一12§…その他 δ一12呂1ω考慮する1図343−5 (C・31「ばらつき」のあるデータから 地盤定数を設定する方法125』  鵠㎜__図343−6 (C−41設定した地盤定数の妥嘉性を確認す剛る方∼左圏考慮しないi __ .1 10眺50%0%  件数 42−90r設計法の違い設計法の精度132−100杭の施工方法15−ll5旨1試験法の違い・俗一9∼試験法の精壌65−67その他      7一圭25図343−7(G−5〉「ぱらつき」以夕k考慮する項琵i堕琶鱈る二曜@藪1 件数 6 逗いがわか4   6駐   34賂0駕50弩}   、16擁蔑玩聰精 丁 』  幽 ン/          日区別していな’  1       コ   い     ;  畷1がわからi/      」G駕・炉聯ノ/,/ず図343−9 (C・61r特性値」と「設甜値∫の区別(A−1立場分Il)図343−8 (C・61「特性聴」と「設貫i植1の区別3、4、4 設誹法にっいて 設問Dでは、現行の設韻法に対する意還、r性能規定」型の基準への移行に対する童識に関するものである(図344一ト34,4−16〉。(D−1)回答煮の中で海外からの情報を待っている人は15%程度と少ない。(D−2)ヨーロッパの統一的な設謝基準であるユーロコードを知っている人は6割程度であ   り、どちらかと轡えば「設計渚」の認識度が高い。(D−3)限界状態設討法に関して・r十分理解している」・r鍍務に用いたことがある員ま少な   く、「勉強中3、「聞いただけ」と答えた人が全体の8割以上であった。特に、実際使   う立場となるr設誰者藩の認識が低く、限界状態設謙法の導入に商けた準備はまだ十   分ではないと考えられる。(D−4)通常使用する指鎖としてはf建築基礎構造設謂指劃j、「道跨橋示方書ユの比率が高い。   ただし、対象構造物ごとに異なる設計基準を用いるために、懸用する設言1指針は分   散している。(D−4、雪)日本では事業主体あるいは対象構造物ごとに異なる設認指剣を用いているが、統   一された設副基準を望む声は6割以一ヒと高い。(P−5)現行の指針に対して、「現状でよい」と答えた人は2罰以下で6割以上の人が「自由度   を増す」べきと考えている。このことは、多くの霞答者が現行の設誰基準に短して   かなり不満を持っていることを示している、(D−6)海外での設言け去の藻を認識した人は絶対数としては少ないが、具体的な事例として   「設謝粥の判断にまかせることが多い」、r自El.1度の藻を感じた」などの意見が多かっ   た。王26 (O−7)抗基礎の設計法に関して、N姫だけで設謝できることに6割程度の人が疑開を持っ   ている。(Dお、11〉r性能規定」型の基準が導入されると、調登・設謝の自由度が増えることが予想     されるが、鰯答者の多くは「歓迎する」と答えている。ひ5∼Dヴと合わせて考え     ると、標準貴入試験のみではなく、構造物や地盤条件に亦じて最も適切な調査・     設鍬法を選択したいという希望が大きいと考えられる。(D−8喋2)r歓迎する」と答えた人は「設謝巻の地位の向上」、「新技術の導入あ「経済的な設     謝」につながると考えている。また、「歓迎しない」、「わからない」の理由とし     ては、「設副煮のレベルが対応していない」を挙げる人が多かった。(Dお2唯〉「性能焼定」型の設計では、設刮の1隷由度が増える一方で、調査・設詔者の自己責     任も増えることが予想される。このことに対して「やり甲斐が増える」と答えた     人は4割程度にとどまり、ヂ不安になる」、rわからない」と消極的な態度の入の     倉謝が5割を越えている。(D唱。2、21ヂやり甲斐が増える達の理曲としては「設謝壱の地位や資質の向上につながる」と     いう意見が多かった。r不安になる」の理由としてはr若手技術者の経験不足」や     r責任増加に対する対策の不十分さ」を挙げた人が多い。したがって、r性能規    定」型の基準への移行に際して、調査・設計潜が納得できるような環境を早急、    に整備する必要があると考えられる。(D−83)調査・設謝者が負う責任のあり方については、r責任を持たせると同時にそれに見   含う報醜・権隈を与えるべき」、「保険制度の整備」など、調奮・設計者が責任を負   う代わりに、見返りやバソクアップの整備が垂要であるという憲見が多い。1…ζ13444(D・11海外からの簿報源の有無図344−2 (瓢)・1っどのような情報源4   71   胴   i6 件数 610礫一         一   一燕                0男慮i344−3 (D・2)ユー印コードを知っているか  図34牛4三27z!                5雛灯顧、「1璽曝・郵酌       } 一7          一 一・/難発注者 施工奢 設計者 調査業壽 その他(D−2}ユーロコードを知っているか(A・1立場別1  件数 6   4  71  ユ4  17    糠㌧難耀いた1G錐ノ’‘}/議                     ロ鶏ぞ使屠1・li・5脳                   隠+分理解魏                     羅。勉強中輩」燕   発注者 施工書 設計者調薮業者その他図344−5 {D−3)限界状態設融法   図34牛6 1D・3)限界状態設誹法(A−1立場別〉          o駕   50翼              iOO実                  {㌻数建築基礎構造設計権針鋼一88   道蹟橋示方霜70−62   道跳土工指鋒 23−i D9 道賂公団設計要領 21一目l     潅湾基準 l5−I l7   鉄道関係播鋳 18−114     河川基準 5−i29      その他 41−91              lD、4)通鞭附る設講騰陥   1・騨辱 ”垂餌藪]    図344−7i7                       件数 5  4  7醗  3ユ        .   1b薗い叫W   わからない                      100霧    93篇一一   し   門いいえ   1,.口盈勉う参続                      50%一} 一  酌  ぼ ㎜ぺ∩                      o%                       //♂,!避図3、44・8 (D・41)統一された設言1基準が必要か図344・9 (D・41}統一された設撰基準が必要か(A一1立場別)           その蝕       詳細二 曙 駐F   図344・10 (D−51環行の指針に対する要望   図344−1」 (D・6)海外での設言!法の差の認識                     i28 1GO%50%0器件数巳弓 52随疑依春ケ13−li9算定式載荷試嫉133−99施工濫の懲い142−go安傘準141−91卸鰺その慷騒一123レ麟344・12               1ワ孟鯉.セ.圖そう患わない(D−7)杭暴礎の設訂法に関する疑問点                 件数 5   471   32   …7b歓迎    ㌔磐      1鵬)匠漱迎しないΩわからない1、厨その他  毫礁                   発注者 施工者■蟻P鵬設計者調釜業麿 その他図34443 (D−811)調査設羅の自由度増加  図344−14 (D−8111調盗設計の自由度増加に対する意児(A・1立場別}     に対する意舜    その他    らヨね4 件数 5掲D罵73   32   18「占画茄剰1磨鞍  1!く㌧!(ト                ヂ     iロわからな四賭吸一i驚罐嚢醸50%一  一 』,■欝0駕蕪、欝藤発漉暑 施工者 設計者調鍛業奢その他図34、牛{5 (D−8可21調査設計巻の盒巴責任増加腰134446     に薄する意見(D−8∼2}調査設言階の自理責任増加に対する意見(Aイ立場別}3.5 おわりに 今園のアンケート調査により、得られた主な結論は以下の通りである。(1)地盤調査の計藤を立案する人は・現状ではr発混麿」・r設言i者」・r調査業者」の比率が  ほぼ嗣じである。しかし、本来地盤調査副藤を立、案すべき人は、全体としては「設計  者」という麿識が強いが、「講査業者」が立、案すべきという意識もある。(2〉地盤調査の不適切な事倒がかなりあり、その多くはボーリングの数鼠不足や位置の不  適切となっている。その原国としては、地盤謬、騒査の削画時に想定した地層構成が実施  時と異なる場合でも謝醐逓りに調奮を行う場合が多いことが挙げられる。また、地盤  調査の不適切に対して、追加調蕾が行われるのは3剖程度であり、地盤調査の璽要性玉29   に贋1ヨ嘘る言召霞哉力1∫筒くないことを示して』いる。(3)地盤定数の設定はr設謝麿」が行っているという圓答が多く・本来地盤定数を設定すべ  き人も「設讃者」がほぼ同じ比率である。ただし、r調査業者」は盧身が地盤走数を設建  しており、本来も自身が設定すべきであるという意識が轟い。したがって、地盤調査  の誹罎1および地盤定数の設定は専門性が腐いので、設謝省と調査業者の協調が必要で  あると考えられる。(4)「ばらつき1のあるデータからの地盤定数の設定方法として、データの取り除きや整舎 性などをチェックするとする比率が5罰以上と蕩く、単に平均催を採用することは少 ない。(5)磁嶺の捲鉗には「特性値」と「設讃嬉」の区別に関する記述はないが、半数以一ヒの人が尚 灌を「区別している」ことがわかった。特にr調査業者」は醐者の区別に対する意識が蔵  いようである。(61実務者のユーロコードに鮮する認識度はあまり商くない。また、限界状態設謝法に関  しても、理解している人は2割以下と少なく、基礎設譲への導入に向けた準備はまだ 『卜分ではないと考えられる。(ア〉国内の統一された設副基準を望む声は高く・現行の設計法に対してはヂ虚由度を増し  て欲しい∫という意見が多い。また、杭基礎の設計法がN値に依存しているという意 見が多く、構造物や地盤条件に応じた調査・設言1法を選択したいという希望が大きい  と考えられる。(8)「性能焼定」型の基準に移行することにより、調査・設訓の自由度が広がることに対し てはr歓迎する」という意兇が多いが、虞己責任が増加することに対してはヂやり甲斐 が増える」という積極的な轡晃だけではなく、ヂ不安になる」という消極的な憲見も多  い。したがって、r性能焼定」型0)基準への移行を進める.1二では、調査・設詳1者の報酬・ 権限の拡大や保険継1度の整備が露要になると考えられる。最後に、ご多忙中にも拘わらずアンケート回答にご協力頂いた方に深謝いたします。                            (文責1内田明彦・績誠)玉30 参毒資料1記述式囲答について 今回行ったアンケートの中で記述力式の圓答について 全てのコメントをまとめた。 対象とした設間は次の通りである。なお、圓答は( 〉の黙分に従って並べ替えを行っている。臥4−2 調査が不適切であった具体的な箏鰐(A一1:立場別〉D−6一響 国内と海タ1での設詐IP法の差を感じた具体的な内容(A・11立、場別)D−8一ト2 調餐・設謝者の自由度が増すことに対する童見(D−8−1の測答別)D−8−2−2 調査・設葺1渚の自巴責任の増加に対する意見(D−8−2の園答別)D−8−3 調査・設計者が負う責任のあり方に対する意兇(A一牝立場別〉131 設間B4.21A−1立場1発注餐、2施工餐、3設計蛍、4謂査菜盾、5その他B42調査不適切の具体的内容擁O A−147  1ポー1ルゲ箇所が少なかったため想定した支持獺の支持力が得られず施エ段階で設計変苗となった予算の都合で!∼2本しかポーリンケ調量できず・施工の段隠で想驚した地賂と異なるため計面を穴芒く変更した93  1嗜3  2 ホーリンク’・極力{固入差が少ない方5去fまないか(トンビブーリー法)、サンブリング甲璽内言試験・旺密検討爲Dしくiま液状化検討罵のサンフリンケ等が行われない場口が多し、.ホーリンク・原位置試験=砂貝土・粘姓土・中閻度とそれぞれの地盤の特姓があるが、N短のみでは特性の書餅疫が難しい7蓬墨0359蓬214崖82 軟弱地盤層の変化に対応していない(数皿位置)2 ホー1ルク位置が不逼窮なため戟弱地蟹の祀囲宣特定でビなかった。ホーリンケ孔の埋め戻し建理が不適燐だったため掘削時に披圧氷が・ド蛋ルケ孔より出水した3 ポー睾ルゲ位践・数皿寺の配置の不週切により、地綴の漣続性や又持層の分布の判断に一慮した。蜜内試験壌…肇の不足、奨施位置の不逼切により地盤モァ序の賦設κが弱難であった3 後背湿地地帯かつ地層のバラツキが予想される場翫でぎ“ルゲを1カ所しか餐っておらず(敷地は広かった〉、ホ司ルクかb離れた場所で杭の粥直載荷訊験乞fTったb設計又持力が確認出来なかった3 地盤の変化が激しく施工時講査と軽なる部分が多くのった。海岸付近で寺高線に平fTして3カ所ホー1ルク課査がのったが,ての対驚で晒深度が大さく異なっていた3 粘土のq)くbいは必箕だ獄Nl直のみが多い3 建物位阻と講査位阻が違っ窃地穏が変化しているのにホーリンク箇藤が励醗2026383 斜面地の場含のホー1ルケ位醗と数皿の設定、地下及ひ基礎… によるサンフ1抄ケ位殴と数且の不週切地負の弔測違いによるサノフ距ルウ位置の不燧切基礎工法の設定遅れによる試験項目の氷輿施3 小親模物件でホー1ルクを中央茎本で謙麟したところ、敷地の約半分が元川底らしい丸砂和が出てきたため、地盤改良を標羅していたが急遽ラフルコン弾一トに変更しなければならなくなった3 既存建物の存症φ敷地の利用状滉によ㌧!十分な位直での市一ザンクが出来なかった。周辺の地盤状況と雪しく状潟が違い凄暫め計囲に必繋な位胤でのサノフ1ル外裂水訊験導が計測通》に睦り込めなかった。坦ため4G423 支持層と想定していた層厚が一邸薄くなつている部分がのった。致地が菰かったために第1段購でiま約50mヒ』ッテでホー輩ンク 耽、.その後又持麟が薄くなっている部分 重点的に追加のポー1ルゲ 行った3 ポー垂ルグ終了後盤ふくれの可能段がわかり、床さ・本数と℃追舶することになり施主にとって二重の出費になった。地下水位が麹由水帯と被圧水帯と2種類のるのに茎種類という先入観があり地筆水位の低下を確認しな雄83 不必要な言式験を不必畳な地層に対してfTった。不必蚤なホ磁ナンク定騨施した 建物の誰十画と関係ない試験を…莚施したD必冥な&践験かく不足した池であったことが調査の緒梁判明(近年の地麟簿で判断できなかった)いで講資申終了した。ωLO6063646667686970757778808‡8284858687899599102員21141153 傾斜地における調責位置が不適切’数儀不足。サンフ1ルク試料の舌もれが大きい3 オー1協アでとってのったが、N埴乞灘定してなかったため.定数の鼻虚に墨間取った穫痙と汽内水平載何との相互関係ぐbいはわかるよっに講査を行って欲しい3 調資が必聞な位置で央施されていない。調査数侃不足。排水条件などの試験方法に問題あり.何のための講査か不萌な℃のがある3 抗韮礎エ設計に必墨となるqu尊竃室内・原位践試験で求めていないため、播針の推定式乞通常馬いている。CU.CD、W舜の煙い分けが講査目的と口っていない。ホ’一崖」ンゲ位置は廼燐に選定する必要がある3 ポーリンゲ支袴層の確認℃な(中迩半端な状態で贈められている。麗疲を一度50以よ記録すると貝入蕃能として調歪がごれていない3 砂質f色盤でf飽下淋〔位力ζ高く.吊に鹸鐙状ゴ鎮にある状態たfっため・液状化判定を行うために細蓄旦お亀春率篶の調査を行った3 データが少ない原位置の粂件・設計に必要な試験を行っていない場含がある3 ポ司1ングの箇醗数が制限吝れてお弓、十分な調査ができない3 ホ’刈ンク泣置がシャス隣イントかりかなり外れていた3 詰土混じり礫地盤で表層の桃よだけ定サンフ1ルゲし室内試験していた3 山地葺で地層に嬢斜があると思われるがホーリンゲ等が不是しているので地鰯の分布が叢定でεない3 ポーサンゲ,礫質土の場蘭過大な磁を紫g場蘭がめo。竃内試験・必要な試験が行われない3 テータ数が少ないと灌が少し変C匂その1既信しる3 ポー1ルグ.よ屠構成の変化を1巴握うるために十分な数のポー禦ルゲが異施されていなかった。原位堅試験=課査数が少な(ハラツ†が評匝で芒ない3 ぎ一リンゲを行っている取中に設計ビ開始したため.地盤テータが柱状図しか揃わなかった3 標準貫入試駿、孔内載荷試験が数方所たけで.飽の試験は行わなかった3 支樹鰹の傾斜がヤ想と違っていた3 支持層確認、d・φなと刀掌試駅丁一タ数の少なさ・原位置試験テ届タ数3 地履の傾斜簿を確認すぺ畜位阻で・卜禰ンクη・仔われていない。基礎が設置されない浅い位置での竃内係位置試験でのった・調査が必要な層に対して室内・原位置試験が舞われていない3 憩定しない層の出現による数皿の過不足3 原位置試験.吊想以上に早く(数時閲単位)吸水軟化(断晒粘土)したため、地山内での強度が得bれなかった3 地滑りを推定するためのホー艦ルウを一丁ったが、その地潰り位限の設定を間違い.得bれたテ『一タは地滑りを椎定するのに役ユたな鋤った3 ポー1ルゲ砥長不足サンブリンク訊料が少ない、試験数が少ない3 発注煮の予算の関係でホー1ンケ箇餅の減、およひ試験の減3 ポー睾}ングr地層判断の題度不足かb設計・施工の大幅な修疋・対簾が必要となる、サンフ監ルク:試料の乱れ・数皿不足静によ勾試験のハ『ラツキの評優が霞難、案内試験.試麟の乱れ・数亙不足等による試験のハラツキの評艇が羅難原位殿試験・現場の仮設等の制約から数選・位置が不適切となり精度良い地盤評晒ができない報6126128…29歪30t33 調歪費屠がなかったため溜辺の調澄結果かり推定したが、地下に旧鋳造物がのったため杭の拝設が出果なかった緬局追頒ホー1ルグ調査穿聯雄して苛遣物の状況を絶羅し工譲を変雨した3 傾斜地盤でホ’一1ルゲ本数が少なく・支持層の傾斜が把遙でど,に設計を進めることとなった3 ポー1ルク、甚盤層が未確認、鉱孔位置とのっていない(設諺変更).勧フ1ノンケ’;深度が不遇切3 橋梁築計において剥環りるために婁施した準“ルケ講査で道路中心線よでの位置で助所の調査定行ったが・嬌梁の暢が広かったので斜めの位戯でfTうことが理想であった3 設計定数(N、C,φ,qロ,圧笛戚c〉への髭案儘がないケースが多い(単に講査地点シャストホィントの記逆のみに終わっている)3 既往の柱状図を嗣いて設計を仔ったにめ.必要となるホー萎ルク延長が不足施主に追雑調登の必要性定丁丁砂したが.経済的『時鷺不足で認めbれなかった・ 設問B4.2二A一重立場賃発蔑者、2施工濤、3設計煮、4講糞薬嵩、5その他No A4132123461≦29303手B42講資不適切の目体的内容3 ポーロルゲ1数量不聯 場所の不適切玉石臼努石の毘現が想竃される地盤での調査方法の不適燐4 ホ畠一リンゲ数置が是りなかったため地形(支持隅)の変化が解明されなかったサンブリンゲ深度とパイqット劇一1ルゲにより設⇔したが地層変{ヒに追随出来なかった4 ポー1ルゲ調嚢深度の不足.室内試験項目選定が不遍虜(不足)4 設計に必要と考えられる数瓜・位置・方法を提案してコ 争算と時闇σ)陽係で追加誤費を異施する一とが串来ない場合が多い4 支持贋置下に洪積粘土得が分布し.その圧密特性が幾題となったが践往の調査ではサンブ[ルゲ時の醜れが大きく圧密鋒俵応力が過小に評衝されていた4 調萱内を通過する谷地彫が出現した場篇 互層の場△のサンプ馨ルゲ深度の設定設計金額面及び時問不足により中断4 広範隈の環鳩内で1点のポー華ルゲ緒果しかなかった。荊一聖ルゲ位置が偏っていたため地盤の変化を判断出来なかった4 サンブ1ルゲ1施主から示¢れた推定柱状図以上に粘性士が確認され1本だけだったサンフllンケを2本採取したが上部たiけしかサンフリンケ懲了わず下部の格性土窺裸取しなかった.1翫隙水圧測定=細租分が多い砂貝土において注水法にて貸ってしまった4 孔内水平載荷試験実施深度の孔径が大ごかったため(掘膏liによる飛壁の鼠れ)過小な変形孫数が得bれた4 葱定した土裂と大ビく異なり軟弱地盤が厚くなった号又持贋深度が違ったりした時に発注された内寮の唄唇で調責が不充分であった一と34363744454 地盤構成を反映していない.数量および位置がかなり多い場合がある4 液状化対束馨の鋸的において報度試験のみ実施することが召晶っ4 軟弱羅が厚い地盤でのサンブリンゲ察内試験不足4 ポー弓ンゲ地点闇で地屡分叢の変化(特に基礎支椿雇)が大きく基礎裂式(杭長〉が決定できない氏陵地沿いで大礫の薩入状態が局部的に変化しており・杭の打ち建蔀りが一定しなかった4 禽渾の基礎支持層の調登で、既設建築と悶じ支持履の確認の計團で調査を実施したが新規愈嘩は柱間のスパンが長く1本の枝荷奨が大きく、当窃予定していた支持層の醒下の粘止億の支持力不足(圧密溌下発生)46504 ポー罪ルゲ深度が調資費の関係で浅くなったり本数が減らされる力掌試験で欝力瓶展を考えた試駿をやりたくても時間的舗約費屠の面でやれない4 東京7号地潜における砂濟の確認(砂層が存在するかどうかが宋確認であった)のため、ポ蘇ルゲを実施し、サンブリンゲを行い室内実騒を行った。また、爺たにPS検層惣あわせて遍加した.これらは位置・方法とも既往のとなると判懸されたため追加誉・査( 土膚下位の支持隅確切)ψ行った調査と異なっていた5≦G9ω5253u94 発注者の干算の関係で数皿を麟限された(ポーrルゲサンフ、ルゲ)発注者が規格(JISJSFlに}だわり篇度の高い試験は採罵されなかった(密内・原位置試験)4 想定と異なる地盤状況に調査仕様の変更がとりきれない場合があるく主に発注者麗の予算の対疹上)4 ぎ一サンゲ’爾汽後・灘義漂度・数景サンプ1ルゲ1数蚤不足・サンプラーの不適切室内試駿:数量不足・試舞の取り扱い不適切原位置試験1試験項員・数量不足4 ポー彩ゲ甲支持農の朱確翻水位の未確認笠2Q4 現地形面でσ)地堅講資密度で埋設地彫を網毅出楽ない堀愈が多い。軟弱蔭の土質構成に十分対応できていない。特に動的試験の項目に基準職でも取扱に幅がある。港湾・遵錯橋・建築間で療位置試験項目の形1274 計画構遣物の基本設計の荊に地盤調査が発注されることがあり、設計地盤面が確定されていないため、必要な深度の地盤定数を得られなかった。予算の関撫よ、本司ルゲを掘り此めたが.講査深度不是のため、後7書654559198状数量内容が整合していない臼追撫ホ’司ルゲφ実施した5 ポー垂ルゲニ基盤が闘&に富んでいた場合や地層が複盤な場含サンフ■リンケ=支持力 沈下の撲討に対濾できないサンプ1ルゲも多くある窒内試駿1特に王軸試験の条件をとり違えることがある5 原位置試験(K睡測定)二建築物の基礎帆の設計において.耐震設計の検討に際して一次設計において震度法を適罵qるが、この時杭頭∼45m間のK範灘定範を必要とするが.講査深度が深い湧(10m以.L)でしか行われておらず役に立たない鵜ムが多い地盤一杭一建 と動的葦嫉行う場合は必要とするが中∼懸騒↓莫の再造物では今のと禰ろ必要としない場Aが多い指針がかわれぱ鶏5 支持地盤の確認が不充分、設計に必要な強度の摸定顎度がない5 試験項目が少ない必要なテ』一タがない5 山留エ事(SMW)の設計権拠となるホー1ルクデータの位置・数量が少なく地等水位の調査をせずに土質定数をΦめ設計・施工し水漏れした5 ポー羅ルゲの数が少ない(原位置試験(サウンテーインゲ含む)を考え調査の数を増やすべき}.地盤調登係数の導入が必要(羅界状態設計法において)。サンブ1ルゲが精土隠上部のみに行われている俄など精土層下都の径密慧∼断特性が重要な鵬造物もある 三軸試験の塀水条{が設計§的とA致しない墨00きoI5 基礎地盤が傾斜している等不均一な地盤で支持層の泣置を決定するのにポー1ルゲ調査の深さ・数が不足軟岩・硬岩地盤で岩級区瀦の判O誤り設計用地盤定数をするための試験不ロ5 設計段階で橋榔{立置が変更となったためホ’一リンゲ位雄が不適切となる 設問D6,1=A−4立場:1発注餐、2施コニ者、3設言十者、4調査叢餐篤5その{色No4710311420212424146466698葉828789109腸6蓬30ω偶3450539G墨65558斜A・1≦2333333333333333333D6.窪麟内燭外での設計法の差限界状態設計法が海外では塚くされていない海外では仮設構溝 (山留め一構篇)舜にも限界状態設計広が用いbれている.ぶた.海鉢の基華は総かな規定はなく設計者の響断によると㌦ろが大きい姓能設計への移て丁が遙んでいる杭の安全痙の敢り方海外の場含.外力としては長期に対しての設計が主であるの対し.日 の場合地震力に鱈しての設計が主であるダ全駆の取り方は設計考の判断による限界状態設計の適爾度合台湾のプ醇ψトにおいて.許容む力度設計がなかった事.設計フー助ラムが酸内で統一されていた華.慰界の中で良さそつな基準を餐部位(荷重…日  設謎法…ACI毒)一とにアレンンして採尾していた基液がないためプ登シ1クトーとに設計基準をつくり承認を得ている材鞍・設計基液が統一的に体系化、土木・建築の渓男liなく霞本のように自冶体ごとに異なるr轟一熾恥ル」は少ない道路橋示方書(飼内)とE辟Gcode(海外}では.設計の霞由度が異なる。示労書では規定しすピ設計壁由度のレヘ満の違い(設計法臼解板法の適罵)、地盤強度の評晒式等(翼値の使いすピ)国内基準に比ぺ。海外の設計法は設計者の判断にまかせる郡分が多い設計の自由度が海外にはある安全性捲標βを嗣いた確箪論的設計法が導入されている設計者の貢経のいルが高いことを前提に・設計の考え方に露由度がある衝重項や抵抗短等を設計者の醤断で設定できる海外の場凱にはず法峯で詳しく暮及せ  設計者の判嵌にまかせていoことが多い海タトでの勤務の経験一と、必然的に蔦鴨,AClの基準に接する機ロがあったアシ’アにおいて英国領であった羅は果匿基準(BS)で各種設計が行われており,B本の建設雀基準とは異なる4 紹内の壌・地盤定数く力学定数〉はquとll埴が羅いbれる場合が籏倒的に多い.海外ではq[も利用されている4 厩密計算法、臼本 p麟ハッレ方広が多い.列 ハン弥一による計算。ウ1静シ潮ンスに違いが生しる4 設計に必要な調登・試験に関して海外では陳位置試験鍵体(窯内試験はほとんど鴛わない、4 海外では設計に良由度があり.その反回設計奢責任が明確5555杭の支持力『国溝一又持力重視、海外一沈下温重視、設計法 匿内一土木・建築及ひ各機麗によって取り鍛いが異なり過ビる海外とB本では変形のオークーが2ケタは遠っ安全獄 土木の塒台、発注側(国〉が罎定(日本).設計者が独農に貢任を持って決定(海外〉潟外では餐フ’彫三勢毎に責伍者が設呂十値・設計法を自由に選択 現地盤に適した設誰を行っている また設計値に対する調査もσっている 設悶D8i.2: A・1立場 屡発注者.2施工者、3設計者、4調寳業奢.5その勉  D8.1;≦歓迎する、2歓避しない.3わからない.4その勉No514539G4444摩2044125マ27810、65555555554575991985崖OG52組∼7160ア2QOα14舞87879106暮2蓬13葉31篭3236歪22554、638084858899107130776墨31031240758311652D8.{.2調査設計の葭由度が増すこ》に対する意見8,…A一150ユλトタウンにつなが食1調査部摂の技術向上は望♂しい。土質’地質に関する専跨は設計の担当に比ぺ調査を行った担当が最も詳しいと考λbれる 設計の担当が十分にその忌見寺を取り入れる必要がある現行のll値主鉢の設誕では械の性能を正しく評傾出來ない、新しいエ法・年拡の腿発促進←建設]辞のタウン、設謎貢紙の明確化に伴う設計技術者の澄成促進斗一義的に対応でさない轡界なので当然薩一的な設言を広は興際の地盤の不均一性を反映しきれ萄とは慰わないユ これ8でのよフな貢任の追及兀が不明といっ不祥事をなくすことができる葉 調査・試験の位置尋を密に打ちqわせることにより.地盤謂査軽撹の現状が変わることへの期信1 安全で経済的な設諺が増凡.建設業暴のリストラが進む崖 構遮物の規模・嗣途に掬わうす安全翻ばかりを重視ずる傾洵にあり、コスト問になっているケースが多い。規横・罵途に週応した基礎でよいはず1 あらゆる驚熊性ののる墾礎に対して選択の輻が広がる1 技衛レベルが向上す勾1 経済的な設計が可能1 地盤調査の薫要姓がさけはれo様になり、地盤工学の購汎が進展する1 地盤ごとに抵抗傾は変化穿oのは当然.調査・設計が変化するのも当然奪 調薫・設計考の経験偲想が反映で盲る屡 技術の進歩を促す喉 新しい妓衛か導入しやすくな勾崖∼2 r基準」は能ヵのr低位」におくべき・その上でレヘ序に剛わせて自由度を増すことを考λたい3 2 禽翻全ての技術者が十分な能力を持っていない、発圧考の全てが設計に精通していない、π計検査の方法が事務的である3333333344533333333355223333342 設計老にょって構蓬物の7研インが異なり、女当性がわかりない(判懸できない)。従って自ずと事弼の窟無が蟹誕子法を決めていくよフになる2 根拠{サけに多大の時間が必要2痩由度が増ずことにより設計者の判断が自めるウrトは大さくなり、横の続一が翻れない、設計が一人歩きする・良いとは感わない察由度が憎ずことで匠舜がやり易くなる2 設計者にょり違っものが出来るため一定の品質が確像しにくくなる2 現禾方繋でも基礎に関してのい承いな部分があるので.自由度が癒がることにより収果しないことが増λ・時間がかかる22霞由度が増すことは歓迎したいが・類似擶」着物との横並び(整合溢)が懸尋2 霞由度が増すことに伴い,箕エ性に対する検証寺が難し、な⇔2 ケースハィケースと自由度とは意味が違っ、現在はケースハイケースで調萱・設計をむがけている2 自由度が増ずにっれ施血憩溝重視型(設計上亀険卿}・施工者重視響(過大設討劉)になりがち・業務ぶたは施患特により都ロの良い設計愚想になる。奮理する行敢棚の対応も難しくなる(串請時〉2 設計餐のいルが対簿していない。かλって逼大設計になる.安易な性羨説はいかがなものか3 施主の理蝦力に影響される部分が多くなる3 雛能規定で設計をfTフと導さヵが多掻しチ1ックする鰯にも負担が大となる。設計の}ストも上がる。設計者により部材潭舜も変わる3 設計の臼密度が増すことにょりあbゆる考λ方ができ.コ為縮減や技術開発に役立っ.響断する施ヱのいルにより説明が匿難な場口が生じる3 地盤定数の設定において各個人の潟λヵ等により設定される数1直にパラ聾が生じる恐れがある3 「仕様規定』刑とギ性能縦定3墾の逗いがわかbない3 発注者が求めるものに近つけ勾ことが難しい.規定されていれば比較的頽単にものが作れる3 過去に経験した翼績により評衝’判駈が変わOので設計者によって叩質にAフ舛がでる3 貢賃ばかりが増瓠するよっな肇になbなければ良い3 r仕様規定」と「性能規定」の基準とてのuのの鯉翻を理解していない3 目由度が辮すことにより経済的に設計も可能だが.設誰機関や撞当者レベルでr蜘に鶏題が出てくる(ISOが広く日及すれば醗題は少なくなると職う}3 指舞があるにも拘わりず妻欝十に沿わない設計が行われている。π社の按徳が問われてもC旺CKを打フ人闘がいない・技衛い弄の向上の一面管理不足による汎雑な設計が広がる不安がある4 性能規定刑の基準になるのは歓運だが、設言†広舜についての検討およぴ資料にっいてどのよフに取り扱フかが丸になる4 f性縫規定」碍の工第フじ圧となり設計・施工が一体となれぱより。理飾な設計が可能4 塗由度が増すことにより、馬途により誕鐸広の設定が出来るが.必要以上に安エ計算の種類(数)が堰す4 自由度の増撫と共に責任が増楓するのは当然だが.現蕉u難能規定的な部分もあるので性能規定型となっても仕様規定の部分も残るq 設設法の適・不適を誰が講定するのか,施工にての能力があるとは思わない4 目蜜度は広がるが,豊冨な鰻験と知識が必要のため.経験の蓬により構造規膜が大きく変わる4 官公庁業務では調査・設計の分業が主流であり、現状のままでは歓迎しないが,調査方法及び試験が設計に1ルクするのでのれば歓還する4 限界斌態の評掻法(特に地厳碍の外力と変形の予測}五)が十分に確率していない 設問D8、2,21 A4立場 1発注者、2施工者、3設計者、4講査業者、5その地  D8.2二1やり甲斐が増える、2不安になる.3わからない,4その他NA一垂4窪鍋18221244672885899333333333333333茱02333331〔}4105鷲o崖2612842 46 429434437443445 4504490 4120412244墨27荏GOo5歪9198手007155525 3崖22326384マ6063656777333333333382                                 D8.2、2霞己貢任の増韻に瞬する意見1設計暫の判漸が極めて重要となり.設計者の地位講上にっながる1設計の旨由度が増し、新しい技瞬の蘭フ=にもつながる(繊々な分野の籟識が要求される)曝霞虫度が増えれぱ、筑任がか民Oのは当然」やりがいは増すが、独創的な設計に性能のグレードを設定した場合尋、性能の設定方法と設計緬果がいかに対応しているかが設計貢優となるので問題が生じた場口の補償の悶題が器干気になる!貢錘を持って仕事ができる構遣物の設…†では、施工条{rピ形状・その他の制約警があり・対象物に逼した設計広や解祈広があΦ提案が反映される唇ぴが大ξい現状では基準に頼る設計をし・施主には基準の習濃をかりてきて説明しているに過さない設詩餐自身の判断で設計を打つので、貢任増測ま当たり前1 自箆の頁任において対処鐵来O1 他との区別化か可能、建物及び碁礎構造に開しては設計者が最も理解しているし理解すべξ4 設詩について頁任を持つのは設計技術看として当たり前、貢任の増瓠ととに設計餐のスァイタ施詞上する1 熊力のない技術者をいかにして教同すOかが問題となるが食俸としてのメリットは大きいく麟一的設計は出本技術を餉進させない〉1 適切なところに仕華が回ってくる.自己責任のないところは§然淘汰される圭111…1ハ刀λのとれた設言籔安エ性’コスDが出来Φ調査・設計餐の責任の℃とに仔っため,「示方醤に貰いてあるかりこうした」といっ実際には説醤力のない運虫{寸けがなくなる1 や》がいが崖る1 本来土質定数の設定は飼度な知的作業でのり設講の根幹をなすべさ.相応な飢任・評価を受けo一とは大変望器しい蓬責任増撫は歓迎だが それに伴っ]ノ嚇フ仁と晴問が欲しい1 捜術者としてのやりがい1 何らかの保険が必要1 多少の不ダはのるがてのリスクよりも大きなやりがいを感じる喋貢任に応じた照質が確保され,社寡飾塘位ものがる霞己減任の増癩なくしては銃術の向上は望めない責任が増凡る分能力を上げる努力をする窪己責任の増大に伴っ報酬の増大が必要土を実際に見て判懸しLおり・その意見が尊災されることは里要摩優秀なエンシニ7の養成の一助となる墨1111 適切な謁蛮を{マっことが調資担当餐の貫俵でのる。適切な翻査を百フためには遍切な賢飛(譲査費〉が必要となり・ダンビンク業妻は緋除される1 これまで提案され紀いないよつな対策工や建設方広が生務れる1 r峯ではややもすoと設計に依仔した講査握当が多かった。r後は罐査の自る貢任の増禰に伴い精度の嗣い講査が汀われる様にな勾窪設訂者の地位向上、販週設計・施工の促酸(披術講上).健エな弔場原理窪地盤を調査した績果に葵つさ自分なりに舞噺した緒果と実際との整o姓がとれた時仕事は囲白くなΦ。しかし.頁任負担も増凡oのでその補兀(保険等)は必要1 設計看・技術餐の資質向上につながる。応分の費承(義酬)も考慮すべき1 日本の建築叢界では責任の所徒がはっ∈りしない、業務の消化い痔、成果ppの鋤瑛を隅わず様々なレヘ轟の菜餐が乱立・競ロしているが、時代と技徳にっいていけない叢者の排除、淘汰の時期1 指示されただけの講資より計画構痘物の規模・許容殖脅に隣致した議盗の訴團・実施は当然員任は垂くなるが・てれで良い1 調査・設訟肴の経験・思想が反映で葛る1 技衛者としては当然2 費用向よと吊錨2 より遍切な設計法への移{了は大いに歓迎されやりがいu増える。しかし.調棄一設計の一暦の連携や基礎の設蓋重にー以上の時間・費胴を投入すO体制が整わない限り簡単に巽現で毒ない2 現在コストと許容の闘で設計しているが。コストと安轟姓の基準点電決定するのに鋳間が必要となΦ2 自己能力において全てを瑠解しているわけではないので不安2 地蟹はバラッキが大ビく、一設計石にエて自己責任がかかるといわれると不安でのる。(現状でも定数を決めるとさにこれといフ判断纂準がないため安全男トに決定している〉2 地熊調査はあくぶでボイノト}との資料でのり地磐のばbつきと個々の敷地で十分設計に反映できΦかは疑問,建築物(鉄筋’]ンクIl略骨の材料)癖の工業生産物と圏様に墨生能規定出来Qのか2 鮮紐な調登を基にしないと設計内容に不安が残る,資料不足だと過大設誕になる2 全國全ての技術餐が十分な能力を持っていない.発注者の全てが設計に精通していない・賞計検査の刀遣が嬢務的である2 自己責任が伴うとー孤でとは逗い膚干不ダになり.安食側の設計をする可能性ものQ2 やりがいも増えるであろっが.現時点では不安の方が大きい2 径験がないと責任馴1肋験計の姿勢に反映?2 経験がない 設問D8.2.2二 A4立場 ≦発瀧者、2施工者、3設計者.4謂査業暑.5その他  D8,2 ≦やり甲斐が増える、2不安になる、3わからない、4その他No79A438薯8a8”11蓬2穏333333331≦5331163114斗2413013毒132≦13333D822霞己責無の壇茄に対する意見8.22費己責任の増湘ととコに何かあつた場口の頁任の藤在もあきらかになる よい}とだが 技術不足の萎犀技斎者は不安要素が多い2 ぴを胆れて新しい考え方が串楽ない2 経済的後ろ贋がない人は自己責任が増加すると設騨を行う一とが幽来なくなる心配がある2 ある程度の目安的数短がなくなるため.醤分の設定した数値に絶対の皇信がなくなる2 現筏の曖昧(責任分捏不明〉な契約の中では、霞己責任は設計者にとって大きな負担2 設計唇の資質が十分にないと悶題も多く発生する その意際で今忠で以上に照査に対ずる敢り絡みが必要2 発注者の貢優か軽滅され設計者の負担が増舶するので、それだけの報酬の増加を望む そうでないならぱ設計者を鵠しめるだけである2 廷援規定はそれとして掴めておいた方が良い2 目己責任贈力田ま仕方ないと思うが・富公庁の仕事は傘計検登があり.冒の対応策に 以上の時間が費やされるのではといっ不安がある2 霜己責優増力甦はやりがいが増え分が.そのための社会シλ汲が整わなけれぱ技衛賓泣かせになるだけ。責任ある彼術餐に対する待遇’地位・労働環境が十分捕演されなけれぱ技術者への単なる責経転嫁になる2 欝己費廷の増塊だけでは不貧2 根拠を明確にずるのに萎労する2 r仕檬規定」と「挫能規定漂の基瀧とそのーのの範瞬を理解していない3 2 施主が同意した上での頁任増加1まやむを得ない3 2 現状の発浅状況では讐務多忙に郷λた頁任増茄は不安4442 責任の範囲・取り方が現状鵡来明確でない 頁任として賠償を求められた場合の保険等のンス晶ムの不幡 融理を行ったものの責任との兼ね篇いが不明確2 発注者の技揃力−運解がないままでは不交分な鵠査結田を出す恐れがあリ ヤ分な責任が持てない2 確信的な}とも賃無が増すため1こはっきり薫いっらい236 4 2 過剰責任にならないか不安調資業務・設計業務問の連携はう器くいっていない お互い協力できるような発注を考えるべき。46 4 2 対極が毎い状態で責任のみおわされるのは不合理 封頬の裏{寸けが必要1壕8 4GO、ミ2 現段陰での宙務経験が少ないため不安2 調査・設詩巻の技術力の藻で潟汰が進む利点と.負握増力目に対する縣念がある5 2 乞又験不定 難識不聯の間はやはり不文5 2 △社内の技術の統一が行えるか125 48 55771015 2 責任を持てる業務量が過切でない(多すどる}3 やり甲斐と不安は目己費任の程度の問題。あ‡り蚕任が増籏すると設計者が数的に育たなくなる3 ゼ挫能規定」型の基液とは蛍え 設計者優入の戴量がどれ位入る余地があるのか疑問 設計者個人よりA社などの団体としての責任が鱒簾するのでは3 3 地盤は上部構造に比して不確定要素が多く不明瞭な燕が多い 早際に設計餐が地盤について十分な無撮を持っているとは隈らない68 3 3 どのように卯わるかがわからない7 3 3 わからない8 3 3 窮分の専門分野ではやりがいが増す.地分野の場含は貢任ある判断が難しい9 3 3 やり甲斐は増加するが実務はどの様に変化していくのか不安4 4 3 やりがいは増えるが,問題が起こったときの責任の取り方が鄭題 鰻織的対応を考態すべき53 4 3 責任に対応した対優があるのか.寅任だけが殿舶するのであれば鋼査・設計者のやり甲斐はない7 5 3 亀己費優は増舶.そのため資格麟度(傍えば披術士RCε酎)がもっと重視されるべき105 3 登虫度が増し 色々な選択肢がてきoこシでやりがいは壇えるが 自己民任の増簾については只任の度瓜・所往によって安会面璽撹の傾向になる2 4 責任の耗懸を明確にするため設計監理業務や締度の設定が必要拍34 3 4 覗在も設計者は設計に対する貢儀を負っており・糞任の辮加と膏っても内容が大描に変化するとは考えにくい9296爆慢崖975、Gア4452553  43  44  44  45  4責任の増籏とともに設計費篤が壇加しなければ困るやりがいがは壇λるが,それに見qっ時澗・設計料の増舶がないと苦しいや》がいは増弓のが 磯在の社 状況の中でど憎留で獄任を負えるかが不女設計と施工(監理)の関係を明確にする必要があるやりがいと不安が同時.杭に関しては地盤特性への圧目度か低いので限界状態への移{了は危険 設悶D8、3.A・≦立場 肇発注者、2施工餐、3設欝者、4調査業者・5その他Noq79394961 責任の及ぷ範囲を明確にした上で各々が責優をもつ1輩9A−1‡噛摩225 39 37崖{Q3121420332223243333253383940321GOco3414ラ485660636466676869727374757783848587899599曝02茎04105106Io9333333333333333333333333333333D83 調査・設計者が負う責任のあり方に対する意見現状よりは貢任を負うぺき責任が増大することにより当該叢種の不人気につながる施エ精度のAフ牲(施工耳社の披簾力1とかし撰保を明礒化しないと片亭洛ち現状では調査かう施工訴で撞当βが遂っているのが一般的,貢任を明確にすることが難しい贋任iとr権利」はセ鏑、貢任のみ増すことは単にr揮しつけ」でのる調査・設計者に貢優に見群つ搬阻が蛸嚢頁任の増大には、厨時に報酬の増大、設計に腿する権限の増大が伴わなければと考凡るr性能規定型jに移行するのであれ1諏査・設計餐はそれなりの考えを持ち鑛査・設計すぺき、施主の要求・吊算において撮案できる フノを撒す一とが必要(安全挫を含めた〉調査・設計問わず常に極限状熊を念顕におく必要があoギここまでは婦・。の確畢で保証すoJを明篇でだる必要がのる。聡の時のための保険罰度も∬検討建物の場口基礎構照を含む構造全体に対して構造設計者が使霞姓・地盤の搬握・地辰力などの外力や建物の妨行リアを設定し、全体的にハフノλあo構遍物を霞振し全体を擢濃している。そのため、基礎に灘しても責任を負うのは当然。基となる蠣査テークは韻りがないようにし、礒究者には運論的・累験的に大いに進めて頂きたい 特に建築の場含基礎構造の礒究が上部に比べ非掌に遅れハーランスを欠いている現状も設欝貝任は設計餐が負っていoのであって、何政などは単なQ指導のみで責妖は負っていない。よって根本は瞬じはず置任の麗囲を明bかにし・てれ据応の賠償をgへき、ただし、賠籔に応じるための保険劉度の充異・遷切な(被ロ的⊇漣ノ脇を褐た)膿儀のレヘル毒を用思すへき設計餐が貫任を問われるのは当然自由度が増すことは設計者の裁冊が問われることでのり歓巡。現実的には簸い改訂期問の中で霞由度が増しただけの対応ができるとは愚わない。従って貝f王についても不安がある(現乗麟な時制的制約の中で対応できるか不安1譲査・設計肴の負う責任を韓滅さピるため設詩一r法とその維果に対硲した鉄能のグレードの対応関係は「性能規定」型といλども公的機閲で規定すぺき。燈定を超えた対応醐係を設計考が設定した場含は設計毒に責黛がかかることはやむを御ない限られた時間と賛用で販大限の安全窪を確保すoよっに蝋めている設舞餐は設計責儀を負うべど。讃査者は講査丙容について責任を負うべき。施工煮は施工について責任を負うぺき責優と書われるとどフしてu安全測へと流れてし蕊いがちだが.経済懐・口理性を無視毘釆ないので設計考が判断した内容を建築主に対して如粥に§据を持って説明できるかがボイント設計料のアッ が俸わなけれぱ員任製囲の拡大は不当性能を満是ずると考えて故計してu娯来たものが満足しないとき被害額を全額返す酎力がユン鍋タントにはない。保険システムの充累が必要基本設欝を考慮した上で調査諺團かり結果の評懸器で責任を拷つべき。コ瀞によっては取小限の試験しか許されない場口があり.貢任を持って試験計型を行うへき設計者の自麹度が増すことにより選択が増え設詩餐のア哲7簿を含む能力が問われる。η後設謎者の資格だけでなくもっと独餓的な考凡も必要刀外事ヒ「スおよひ能力のある収術者によO力噴一の要話が増纐する。媛荏の発注形懸はめめが考趣されていないため]ン掃夘トの負握増が生じo発注考と設計者が虹同に貢儀を持てばよし、調査者は侮のための調査かを理解し興施することが必要(調登のための鯛登を実施していo場職がある〉.設舞餐はより良い婿造物を築遺するため施工・維持管理も考慮した設計に心欝けるf性能規定」裂の基準では構造物の控能は設計通りに・発注麗・関係看に対してはっきり伝わり・調萱・設計者の寅無肥囲も明確に発揮されるはず設計者に貢任を灘すことにより.良い設計が生み戯されΦ。しかし・全ての責任とずると大ざくなりすピるためどの程度貫優を負フかも閣題だが・のる程度の坦任は負っへき全社と個人の資優の境雰をどこにおくへ芒かが問題である諏査・設計から構遣物の完成維持麿瑳まで一貫して幾わり続けていくいくべき設計孚法・績粟の支当性は当然設融麿・施主間で協議の上で決めΦべさ。責任u双方が劣握すぺき。設召τ広が変わったかう員任が鼠わoとは思わない。犠件によって異任を負っ比畢は違っと懇っので、問題が出た際の個別対応でよい基本的な設計思想など腿り所をはっ葦りしなければなbない。員任は設計者が変わっても飼々の考スー方によoので・ーと変わりない設計した物件には当然皿俵を負つぺき 施主の鉱向uあり民任の所在が4・明確な場ロが多い偲人能力も大奉だが,緯縦としてのチェフクE理能力が大事性能規定で設計を行っと極入差が大芒く歯てくo。第3養による照査が必要設計者自身が決めた以上蹴任を負つのが当然設言士は調査・設計・施エ蘇で責任を負フベき。そのために講査段階かう施工まで業務に参茄する必要がある。設計春の披衛力(設計のみでなく調董・施工)の向上が必要現在の曖昧(鍵任分担不明〉な契約の中では・自己嫉任は設融者にとって大きな負担f性能規定≦型の基準において設計を行っのでのれは講査毅計・施工まで(構逓物の元成ぶで}夙任を負フペだ・この前提は設鍵蜷に業務遂灯の権限を移貸することが必要責任のあり方は何も象わbない施工法艇工状溌をも簾味した評癒が必要責任も負うがそれに掘当する対価uほしい。施主側の技術酸な能力不足により設計看に多くの負摂が生じるのが解消され、施主側も設計側も縦優の所在が明確になり,仕華がやりゃすくなる法的な擁麟で負うべき。過度に負坦をかけるぺ吝ではない貢任を持たせると隣時にそれに見口っ経済的・社茸的地位を与λるべき握当餐に獄任を負わせo場口はその1以ク負担金を講負金に負何でビることを肘援に考λるべき明らかな欝算ミス・設計子広の護りであれば異任は明確だが,施工が半っ場自ではその原因が設計考か施工者か判断毘来ない。そっいっ場口の設計餐の責任の取り方・のり方をいかに考えるべきか 設問D8.31A一1豆場 1発注者、2施工者、3設計者.4調査業看.5その地NGヘー∼1重O33331豊1112114115116124126128130131、32612162Qσ㊤343536444454555591112012212778149555759769塗QGD83 翁査・設爵奢が負う責ほのあり方に対する意見3 :スに鰻する震任はA社が保証ずるのが妥当 そのための滉質管理システムである33333333設齢者が負うカン貢優について一般に保険等の鍛入が骨われ丁いるが 非常に難しい問題である責優は毅酬に辻例する罫設計で安全です」と膏うだけでなく.実際施工完了まで費無があるという詔議で調資段階から計画する必要がある①発注者・利絹餐に対する技姫上の訣明責任Q品質の保証等が求められ.これを果たさなけれぱ被会的制薮・剰事・畏葛上の蓑任が問われる。社会・経済的蝿面もあり組織の責任を含めた法的な責任の明確化が必要基本的には一括受注で識査・設計が一運で流れるべき燭入で全てを仔っべきではない。社内協議・調賓・殺器軒施去での協議が必要自由度の部分については十分な貢任がある。その縞果の評無はあるンス丁ムになっているのが目塞1挺であ⇔弼りかの保険が必要調査・設計譲告番の世界で責任をとるへき。施工で馨密霧と口わない場印は施工の雛界で対応を考凡oべき。貢任分界点を明確化すべき。施主の同意が必要養妊は負うべきだが 争の内容と親囲はどこまでか 賃任のみ増茄するのは疑問設謎者はコストを念頭に下部∼よ部構造のあらゆる工法に短して鞍断し、コーティ不イトしていく責涯がある。そのために必要な知献はあまりにも膨大であるため、逆に詳細な検討が畠来ない場含がある 罫性能擬定」刑に移行する場合各々(地盤・杭RC S SRCび丁礎  1のコン號タント的な人・部署を置き内都的潜導をしてもらいたい 現状の設計方法では設計者の負うべき貢任があまりにも大きい4 最典的には塩森な責任を負うまでにならなけれ1と思うが 争の際のコスト面での発浅者測での意談改革等まだ富だ超凡なけれ1なりないハードルが由積みされている4 憂本的に責任負担が原則。現状のマ毎路披術者は必要ない。また.賀任に懲じた高い輻酬も必要、4 纏織(ム被〉の対応姿勢の明確化が必要。保険制度の導入が必要 貢儀の所在・範囲・程度にっいて詳紐な規定が必要(運嗣時にトラブル発生の可能性あり)4 貢任を負う置での地位(経済園含む}の洵上を望む・講査・設毒者の中立と独立姓を望む4 譲査奢は調査鴛果にのみ猟任を持つぺ琶 設駄餐は匿理が厳正に行われた場含に責任を取るようにする4 偏った頁任の取り方ではなく、両者十分検討・比穀しながら進む 貢任はとるものできなく持つぺき身いう怠識を忘れない4 卜一タルコスト削藏という複点から地盤調査の重要雛を見直す必要がある。指針や基準で乗されている鎮に員任を転嫁することなく諏査業者の鼠任で地盤定数を設定する意識が必要4 施工まで確認して対処すべき4 講査の立場かり計圏・立累時かりの罐査・設疑・旛まの3者による打合せ・計劉が必要.経済堰と調査・設計とのハフンスについても瞬様4 謂査・設計者の貢任の範囲を明確にする必要があり、劃約と報酬の明確化が必要4 謝査・設計者が施主1こ損害を与えた瑚合当然資任を負わねばならないが・企業圭見模が小さい会社が多く賠儀能力に欠ける皿穀もある。責任を食うするための採験舗度の確立が必要4 調査は正確なフィールドァータ(ポーリング,漂位置試験〉や璽内謎験が第1.現場按術餐・監理技術責任者の共周により疋確なデータから正確な地盤定数が褐られる。従って偲々に按術者としての濤覚を持ち調恋を実施する一とが責任を梁たす曽身4 調査設計は自ず》罎界があり.それに半うリスクが発生する 限界を鰐示し 開示することが必要4 疋しい工学に基づく地盤情報の提供と利用による社ム貢獄4 調査の露任のあり方として.今までの檬に設計のみが重視される体麟が変われば当然責任の増艇とともに業務に対するやりがいが大きくなる。よ質・地質に鰐する本来の⊇ン弥を行うことが毘来れば良い。調査の地位の向上が望める ただし 地質調葦業界にある業者は大規模な△鞭から極小規模の会栽まで多種多様であり一擬に自己責任のみを課す一とには悶題がある4 設計と施工(融狸〉の関係を明確にする必要があるとともに 法整備も必要4 調査・設誕者の業務貢任の範囲を明確にすることが必要 それらを明記した獅約を交わして手の範臨で肇務を信っ纂が重要4 調査 量†測テ㌔タにっいて貢任、設計一設辞畢法の選択・設計結粟についての責任 調糞請画、設計者℃しくは設計上必要な定数を設計餐が示し譲査者の貢任で計画 テータの評簡 主講査餐4 調査殼辞者の地泣洵上と対樋の裏付けが大葡撮4 聾務技衛考設計者の責{モは.設計・施工について運携していくべき。施工過程で交麟すべきではない4 捲針にとらわれ 経済的設計・施工をするため、横並ぴの疎通のない麗係を改め.調資・設計・施工が一丸となるべき。讃査・設計・施工それぞれの欠点を雪霧識し改める良い機ム4 責優の負い方は証画段階かbの参撫か,調資の実施だけかにより大毒く異なる。覗状では調査の実施だけの場瞬が多く測量図・基本舞画図もない場合、変更の溝能揺がある場含が多い。この様な場qの貢任の負い方はrその地占の地層状況と製殖だけ」と膏わざるを禦ない5 調査・設計者というより糧後はISO的に耳∼士機闘がどのように晶質を渚えていくかが重要ではないか5 設計の範囲内の責任はとるべき(保険は必要)5 保険制度が伴わないと伺とも鷺λない5 調査設討仕様と施主の要話が明確な上で考えたい5 戴景・貢任のハランスが大事.裁鐙無くして貝任なし。安易な委員会(現場薄応の)が多すぎる、設計の責妊者の猛省を塑む5 調査担当者は実際によを見るので二L質定数の算定・採馬において設計麿と織幹の買任がある5 日本では黄任の所荘が明確ではない5 これだけあれば大丈天といっ疑験胴が多い(実際の壌故・崩壌による経験ではなく)見遍㌧されたまま時聞がたったに過ぎないケ松が多々ある。失敗の論文はあまり発表されない。なぜ失敗したのか、企業としてはその点の調糞報智を役所だけでなく世間にもっと出すべき5 構造物の匿的・地域性かり設計者が設計基準を明確にし.施工・設計まで責任を負うぺき5 現行の設計法において何か失敵が生じるとすれ1譲査不足・講査緒果の廼閑の誤りである.その場ロ物事の 質を考天ることを促す規定とするのは艮いことだが.単にτ性縫規定jではなく、謁査・設欝考が判断するのに羨奢となる現行の披術レヘ序における判断材料・みなし猛様も提示しておく必要がある
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