書籍詳細ページ
出版

地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701

表示件数

10 30 50 100

1 / 2

タイトル 表紙
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 発行 2016/06/01 文書ID 71869
内容 表示
ログイン
タイトル 【英訳化版】室内試験・地盤調査に関する規格・基準(Vol.1)の発刊
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 発行 2016/06/01 文書ID 71870
内容 表示
ログイン
タイトル 本号の編集にあたって(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 野村 英雄
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ i〜i 発行 2016/06/01 文書ID 71871
内容 表示
ログイン
タイトル 目次
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 発行 2016/06/01 文書ID 71872
内容 表示
ログイン
タイトル NEW!!オンデマンド講習会のご案内
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 発行 2016/06/01 文書ID 71873
内容 表示
ログイン
タイトル 国際地盤工学会第15回アジア地域会議(口絵写真)
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 発行 2016/06/01 文書ID 71874
内容 表示
ログイン
タイトル 第2回日印地盤工学ワークショップ開催報告(口絵写真)
著者
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 発行 2016/06/01 文書ID 71875
内容
ログイン
タイトル 第15回アジア地域会議を終えて(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 東畑 郁生
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 1〜1 発行 2016/06/01 文書ID 71876
内容 表示
ログイン
タイトル 第15回アジア地域会議実行委員会報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 大谷 順
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 2〜3 発行 2016/06/01 文書ID 71877
内容 表示
ログイン
タイトル 国際地盤工学会アジア地域代表者会議の報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 勝見 武
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 4〜4 発行 2016/06/01 文書ID 71878
内容 表示
ログイン
タイトル キーノート講演1・地盤工学での信頼性設計(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 風間 基樹
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 5〜5 発行 2016/06/01 文書ID 71879
内容 表示
ログイン
タイトル キーノート講演2・中国の地下構造物建設に伴う地盤変状の環境影響(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 木村 亮
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 6〜6 発行 2016/06/01 文書ID 71880
内容 表示
ログイン
タイトル キーノート講演3・不飽和土質力学に基づくコラプス土の水理・力学特性(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 安福 規之
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 7〜7 発行 2016/06/01 文書ID 71881
内容 表示
ログイン
タイトル キーノート講演4・遠心模型実験による地盤-基礎-構造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価、2015年ネパール地震報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 渦岡 良介
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 8〜8 発行 2016/06/01 文書ID 71882
内容 表示
ログイン
タイトル キーノート講演5・有害廃棄物に対するバリアシステムの評価(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 菊池 喜昭
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 9〜9 発行 2016/06/01 文書ID 71883
内容 表示
ログイン
タイトル キーノート講演6・メタンハイドレート開発における地盤工学によるチャレンジ(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 兵動 正幸
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 10〜10 発行 2016/06/01 文書ID 71884
内容 表示
ログイン
タイトル マーサー講演・ジオシンセティックスを用いた舗装の安定化(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 古関 潤一
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 11〜11 発行 2016/06/01 文書ID 71885
内容 表示
ログイン
タイトル 一般投稿論文とテクニカルセッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 三村 衛・渡部 要一・勝見 武
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 12〜15 発行 2016/06/01 文書ID 71886
内容 表示
ログイン
タイトル TC/ATC セッション及びアジア担当副会長セッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 国際地盤工学会議第15回アジア地域会議実行委員会学術部会
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 16〜19 発行 2016/06/01 文書ID 71887
内容 表示
ログイン
タイトル 国際ジオシンセティックス学会特別セッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 宮田 喜壽・桑野 二郎・勝見 武
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 20〜20 発行 2016/06/01 文書ID 71888
内容 表示
ログイン
タイトル 実務技術者セッション・全体総括と基調講演(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 堀越 研一・平井 貴雄
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 21〜22 発行 2016/06/01 文書ID 71889
内容 表示
ログイン
タイトル 特別講演会(大石久和氏)報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 末岡 徹
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 23〜23 発行 2016/06/01 文書ID 71890
内容 表示
ログイン
タイトル 実務技術者セッション・日本建設業連合会との共催による「災害廃棄物-資源再生と有効利用」セッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 勝見 武
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 24〜24 発行 2016/06/01 文書ID 71891
内容 表示
ログイン
タイトル 実務技術者セッション(ESD)・現場見学会(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 嶋村 知久・白井 康夫
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 25〜25 発行 2016/06/01 文書ID 71892
内容 表示
ログイン
タイトル 技術展示(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 永瀬 英生・高橋 幸久・瀬崎 満弘・藤川 拓朗
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 26〜27 発行 2016/06/01 文書ID 71893
内容 表示
ログイン
タイトル 現場見学会(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 田上 裕・石藏 良平
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 28〜28 発行 2016/06/01 文書ID 71894
内容 表示
ログイン
タイトル ソーシャルプログラム・ホームカミング(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
著者 佐藤 研一・末次 大輔・酒匂 一成
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 29〜29 発行 2016/06/01 文書ID 71895
内容 表示
ログイン
タイトル タイにおける河川災害対策の技術指導と国内での設計・施工事例(寄稿)
著者 前 宗孝
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 30〜31 発行 2016/06/01 文書ID 71896
内容 表示
ログイン
タイトル 英国インペリアル・カレッジでの研究生活(寄稿)
著者 大リ 正英
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 32〜33 発行 2016/06/01 文書ID 71897
内容 表示
ログイン
タイトル 広島土砂災害後の砂防事業(寄稿)
著者 髙岡 慶人
出版 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
ページ 34〜35 発行 2016/06/01 文書ID 71898
内容 表示
ログイン
  • タイトル
  • 表紙
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71869
  • 内容
  • ᆅ┙ᕤᏛ఍࡛ࡣࠗᢏ⾡⪅⥅⥆ᩍ⫱࠘ࢆᛕ㢌࡟࠾ࡁከᒱ࡟ࢃࡓࡿෆᐜࡢㅮ⩦఍ࢆ௻⏬㺃ᐇ᪋ࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㹿ⓙᵝࡢ✚ᴟⓗ࡞ࡈཧຍࢆ࠾ᚅࡕࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㹿㻌ᆅ┙ᕤᏛ఍࣮࣒࣮࣍࣌ࢪ  㸦 https://www.jiban.or.jp/㸧ᆅ┙ᕤᏛ఍ࢺࢵࣉ࣮࣌ࢪ э Ꮫ఍ࡢ⾜஦࣭άື э ㅮ⩦఍ᆅ┙ᕤᏛ఍ࢺࢵࣉ࣮࣌ࢪ э ᭩⡠㉎ධ࣭ㅮ⩦఍ཧຍэ ᭩⡠ࡢὀᩥ㸪ㅮ⩦఍⏦㎸ࡳၥྜࡏ/⏦㎸ࡳඛ㸸බ┈♫ᅋἲேᆅ┙ᕤᏛ఍ ㅮ⩦఍ᢸᙜ㟁ヰ㸸03-3946-8671 FAX㸸03-3946-8678E-mail㸸k o s y u k a i @ j i b a n . o r . j p6 உ 20 ଐ≋உ≌Ⅴ૲᩿↝‫࢟٭∝ܭܤ‬ᚐௌλᧉ≐ؕᄽⅺ↸ܱ̊↭↖≐ᜒ፼˟Ⅵ7 உ 5 ଐ≋້≌⊡7 ଐ≋ங≌↝ 3 ଐ᧓Ⅴɤ᠆‫ן‬጑ᚾ᬴ܱ২ᜒ፼˟Ⅵ‒ᆅ┙ᕤᏛศ㔝࡟࠾ࡅࡿࠕᩳ㠃Ᏻᐃၥ㢟ࠖࡣ㔜せ࡞ࢸ࣮࣐ࡢ୍ࡘ࡛࠶ࡾ㸪≉࡟୕ḟඖᩳ㠃Ᏻᐃゎᯒ㸪FEM ࡞࡝ࡢᩘ್ゎᯒ㸪ᆅ㟈᫬ᩳ㠃Ᏻᐃゎᯒ࡞࡝ࡢᩳ㠃Ᏻᐃゎᯒἲࡢ㐍Ṍࡣⴭࡋࡃ㸪ᑐ⟇ᕤࡢタィ࡟࠾࠸࡚ᩳ㠃ࡢᏳᐃ࣭ኚᙧ࡟㛵ࡍࡿゎᯒⓗ᳨ウࡣ㸪ࡇࢀࡲ࡛௨ୖ࡟㔜せ࡜࡞ࡗ࡚ࡁ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏㅮ⩦఍࡛ࡣ㸪᪤หᮏࠗᩳ㠃ࡢᏳᐃ࣭ኚᙧゎᯒධ㛛㸫ᇶ♏࠿ࡽᐇ౛ࡲ࡛㸫࠘ࢆࢸ࢟ࢫࢺ࡜ࡋ࡚౑⏝ࡋ㸪ᩳ㠃ࡢᏳᐃ࣭ኚᙧゎᯒἲ㸪ᩳ㠃ᑐ⟇ᕤࡢタィἲ㸪ᛶ⬟タィ࡞࡝ࡢᇶᮏⓗ஦㡯࡟ࡘ࠸࡚㸪ึ୰⣭ྥࡅ࡟ࢃ࠿ࡾࡸࡍࡃゎㄝࡍࡿ࡜࡜ࡶ࡟㸪᭱᪂ࡢ஦౛࡟ࡶゐࢀ࡚㸪ゎᯒࡢ࣏࢖ࣥࢺࢆࢃ࠿ࡾࡸࡍࡃゎㄝࡋࡲࡍࠋG-CPD ࣏࢖ࣥࢺᩘ㸸5.5఍ ㈝㸸఍ဨ 12,000 ෇ 㠀఍ဨ 15,000 ෇ Ꮫ⏕఍ဨ 3,000 ෇ᚋ᥼ᅋయࡢ఍ဨ 14,000 ෇㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࢸ࢟ࢫࢺࡣ㸪᪤หᮏࠕධ㛛ࢩ࣮ࣜࢬ 32 ᩳ㠃ࡢᏳᐃ࣭ኚᙧゎᯒධ㛛㸫ᇶ♏࠿ࡽᐇ౛ࡲ࡛㸫㸦ᖹᡂ 18 ᖺ 8 ᭶Ⓨ⾜㸧ࠖࢆ౑⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ᢤ㸧㸸఍ဨ 3,510෇㸪ᐃ౯㸦㠀఍ဨ㸧3,900 ෇㸧ࠋ㏆ᖺ㸪ᖖ᫬࣭ᆅ㟈᫬࡟࠾ࡅࡿ㔜せᵓ㐀≀ࡢኚ఩࡜࿘㎶ᆅ┙ࡢኚᙧ㸪࠶ࡿ࠸ࡣᆅ┙࡜ᵓ㐀≀ࡢኚ఩࣭ኚᙧ࡜┦஫స⏝ࡢண ࡢࡓࡵ࡟㸪ᆅ┙ࡢᚤᑠࡦࡎࡳࣞ࣋ࣝ㸦0.1㸣⛬ᗘ௨ୗ㸧࡛ࡢኚᙧಀᩘࡢ᥎ᐃࡀ㔜せ࡞ᕤᏛⓗㄢ㢟࡟࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋࡋ࠿ࡋ㸪㏻ᖖࡢ୕㍈ᅽ⦰ヨ㦂࡛ࡣ㸪౪ヨయୖୗ➃㠃ࡢ⦆ࡳᒙࡢᙳ㡪࡛㍕Ⲵࣆࢫࢺࣥࡢືࡁ࠿ࡽ㍈ࡦࡎࡳࢆ ᐃࡍࡿ࡜ṇ☜࡞㍈ࡦࡎࡳࡣồࡵࡽࢀࡎ㸪㐣኱ホ౯ࡉࢀࡓ㍈ࡦࡎࡳࡀᚓࡽࢀࡲࡍࠋᮏᐇᢏㅮ⩦఍࡛ࡣ㸪୕㍈ᅽ⦰ヨ㦂࡛ 0.0001㸣࠿ࡽ㸯㸣ࡲ࡛ࡢṇ☜࡞㍈ࡦࡎࡳࢆ౪ヨయഃ㠃࡛ᒁᡤኚᙧ ᐃ⿦⨨ࢆ⏝࠸ࡿࡇ࡜࡟ࡼࡗ࡚ồࡵࡲࡍࠋࡉࡽ࡟㸪㏆ᖺᬑཬࡀⴭࡋ࠸࣋ࣥࢲ࣮࢚࣓ࣞࣥࢺ➼࡟ࡼࡿືⓗィ ࡶ⾜࠸㸪ᕤᏛⓗㄢ㢟࡟ᑐᛂ࡛ࡁࡿᆅ┙ࡢኚᙧಀᩘࢆồࡵࡲࡍࠋࡲࡓ㸪◁ࡢ⧞㏉ࡋ୕㍈ヨ㦂࡛ࡣ㸪ẚ㍑ⓗ⡆༢࡞⿦⨨ࢆ⏝࠸࡚ኚᙧ≉ᛶ࡜ᾮ≧໬≉ᛶࢆ ᐃࡋࡲࡍࠋᮏᐇᢏㅮ⩦఍࡛ࡣ㸪⣙ 2 ᫬㛫ࡢㅮ⩏ࡢ࡯࠿ࡣ 3 ྡ୍࡛ࡘࡢ୕㍈⿦⨨ࢆᐇ㝿࡟ᢅ࠺ᐇ⩦࡟㔜Ⅼࢆ⨨ࡁࡲࡍࠋG-CPD ࣏࢖ࣥࢺᩘ㸸21.5఍ ሙ㸸ᮾி኱Ꮫ⏕⏘ᢏ⾡◊✲ᡤ㸦ᮾி㒔┠㯮༊㥖ሙ 4㸫6㸫1㸧఍ ㈝㸸఍ဨ 57,000 ෇ 㠀఍ဨ 74,000 ෇Ꮫ⏕఍ဨ 47,000 ෇ 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦㎸ࡳ㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ᮏㅮ⩦఍ࡢࡓࡵ࡟ㅮᖌࡀ᭩ࡁୗࢁࡋࡓࢸ࢟ࢫࢺࢆ౑⏝ࡋࡲࡍࠋ6 உ 22 ଐ≋൦≌Ⅴ‫עעܡ‬Ⴔ↝Լឋᚸ̖↚᧙ↈ↺২ᘐᜒ፼˟Ⅵ‒2011 ᖺ 3 ᭶࡟Ⓨ⏕ࡋࡓᮾ᪥ᮏ኱㟈⅏࡛ࡣ㸪ᾮ≧໬ࡸᆅࡍ࡭ࡾ࡞࡝࡟ࡼࡾᏯᆅࡀ኱ࡁ࡞⿕ᐖࢆཷࡅࡲࡋࡓࠋᮾ᪥ᮏ኱㟈⅏ࢆዎᶵ࡜ࡋ࡚㸪Ꮿᆅᆅ┙ࡢရ㉁ࢆ☜ㄆࡋ㸪㐺ษ࡟ホ౯ࡍࡿࡇ࡜ࡢ㔜せᛶࡀ෌ㄆ㆑ࡉࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᏯᆅᆅ┙ࡢရ㉁ࢆホ౯ࡍࡿࡓࡵ࡟ࡣ㸪Ꮿᆅᆅ┙ࡢホ౯࡟ᦠࢃࡿᢏ⾡⪅ࡀᆅ┙ᕤᏛ࡟㛵ࡍࡿ㧗ᗘ࡞ᑓ㛛▱㆑࡜ᢏ⾡⪅೔⌮ࢆ᭷ࡍࡿᚲせࡀ࠶ࡾࡲࡍࠋࡑࡇ࡛㸪ᮏᏛ఍࡛ࡣ㸪Ꮿᆅᆅ┙ࡢရ㉁ࢆホ౯ࡍࡿ࠺࠼࡛ᚲせ࡞ศ㔝ࢆ⥙⨶ࡍࡿㅮ⩦఍ࢆ௻⏬࠸ࡓࡋࡲࡋࡓࠋ ࡞࠾㸪ᮏㅮ⩦఍ࡣ 2013 ᖺࡼࡾ᳨ᐃヨ㦂ࡀ㛤ጞࡉࢀࡓᆅ┙ရ㉁ุᐃኈ㈨᱁ࡢཷ㦂ᑐ⟇࡟ᙺ❧ࡘෆᐜ࡛ࡍࡀ㸪ヨ㦂ෆᐜ࡟ࡣᚲࡎࡋࡶᑐᛂࡋ࡚࠸࡞࠸Ⅼࡣࡈ஢ゎࡃࡔࡉ࠸ࠋG-CPD ࣏࢖ࣥࢺᩘ㸸6.5఍ ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ఍ ኱఍㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧఍ ㈝㸸఍ဨ 16,000 ෇ 㠀఍ဨ 19,000 ෇㸦㓄ᕸ㈨ᩱ௦ࢆྵࡴ㸧ͤඹദᅋయࡢ఍ဨࡣࠊ఍ဨ౯᱁ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ᮏㅮ⩦఍ࡢࡓࡵ࡟ㅮᖌࡀసᡂࡋࡓ ppt㸪㈨ᩱ㞟➼ࢆࢸ࢟ࢫࢺ࡜ࡋ࡚౑⏝ࡋࡲࡍࠋ7 உ 20 ଐ≋൦≌Ⅴᡈ੗଀߻ᜒ፼˟Ⅵ‒6 உ 28 ଐ≋້≌≏29 ଐ≋൦≌↝ 2 ଐ᧓↞ↇ↰↕‫ ↥ܖ‬FEM ᜒ፼˟ᮏㅮ⩦఍ࡣ㸪ึࡵ࡚ FEM ࢆᏛࡪ᪉㸪ࡲࡓᐇົ࡛ FEM ࡟࡯࡜ࢇ࡝ゐࢀࡓࡇ࡜ࡢ࡞࠸᪉ࢆᑐ㇟࡜ࡋ࡚㸪FEM ࡢึṌࢆ⌮ゎࡍࡿࡓࡵࡢㅮ⩦఍㸦ㅮ⩏࡜⡆᫆࡞₇⩦㸧࡜ࡋ࡚௻⏬ࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋ⛅࡟㛤ദࢆணᐃࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㸪ᐇົ࡟࠾ࡅࡿ FEM ࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢ฼⏝ࢆព㆑ࡋࡓㅮ⩦఍ࠕࢃ࠿ࡗ࡚౑࠺ FEM ㅮ⩦఍ࠖཷㅮࡢ๓‽ഛࢆ࡜ࡋ࡚ࡶ᭷┈࡞Ꮫ⩦ࡀ࡛ࡁࡿᵓᡂ࡜࡞ࡗ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋG-CPD ࣏࢖ࣥࢺᩘ㸸12.0఍ ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ఍ ኱఍㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧఍ ㈝㸸఍ဨ 15,000 ෇ 㠀఍ဨ 19,000 ෇ Ꮫ⏕఍ဨ 3,000 ෇ᚋ᥼ᅋయࡢ఍ဨ 18,000 ෇㸦㓄ᕸ㈨ᩱ௦ྵࡴ㸧ཧ⪃ᅗ᭩㸸᪤หᮏࠕᆅ┙ᢏ⾡⪅ࡢࡓࡵࡢ FEM ࢩ࣮ࣜࢬձ ࡣࡌࡵ࡚Ꮫࡪ᭷㝈せ⣲ἲࠖࢆ࠾ᣢࡕࡢ᪉ࡣ㸪᫝㠀ᡤᣢࡃࡔࡉ࠸ࠋ䢢ᆅ┙ᕤᏛ࣭ᐇົࢩ࣮ࣜࢬ 28ࠕ㏆᥋᪋ᕤࠖࡣ㸪ᖹᡂඖᖺ 9 ᭶࡟ᅵ㉁ᕤᏛ఍ࡼࡾᅵ㉁ᇶ♏ᕤᏛࣛ࢖ࣈ࣮ࣛࣜ34 ࡜ࡋ࡚Ⓨหࡉࢀࡓᪧ∧ࠕ㏆᥋᪋ᕤࠖࢆ⥅ᢎࡋ㸪ᨵゞࡋࡓࡶࡢ࡛ࡍࠋᨵゞ࡟࠶ࡓࡗ࡚ࡣ㸪ᪧ∧࡟࡞ࡽࡗ࡚ᖜᗈ࠸㏆᥋᪋ᕤࡢ஦౛ࢆ㞟ࡵ㸪ࡑࢀࡒࢀࡢᕤ✀࡟ᛂࡌ࡚㏆᥋᪋ᕤ࡟㛵ࡍࡿၥ㢟Ⅼ㸪ኚ఩࣭ኚ≧ࡢண ᡭἲ㸪ᑐ⟇᪉ἲ㸪ィ ⟶⌮ࡢᇶᮏⓗ⪃࠼᪉ࡸ╔║Ⅼ࡟ࡘ࠸࡚㸪ᅵ㉁ຊᏛ࣭ᆅ┙ᕤᏛⓗほⅬ࠿ࡽయ⣔ⓗ࡟ゎㄝࢆࡋ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏㅮ⩦఍࡛ࡣ㏆᥋᪋ᕤ࡟㐼㐝ࡋࡓሙྜ㸪ྜ⌮ⓗ࡞ᢏ⾡ⓗ᳨ウࢆ⾜࠺ࡓࡵࡢ⪃࠼᪉➼࡟ࡘ࠸࡚㸪ᇳ➹ࢆᢸᙜࡋࡓᮏேࡀㅮᖌ࡜࡞ࡾࠊࢃ࠿ࡾࡸࡍࡃゎㄝࡋࡲࡍࠋG-CPD ࣏࢖ࣥࢺᩘ㸸4.5఍ ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ఍ ኱఍㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧఍ ㈝㸸఍ဨ 7,000 ෇ 㠀఍ဨ 9,000 ෇ Ꮫ⏕఍ဨ 2,000 ෇ᚋ᥼ᅋయࡢ఍ဨ 8,000 ෇㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࢸ࢟ࢫࢺࡣ㸪᪤หᮏࠕᆅ┙ᕤᏛ࣭ᐇົࢩ࣮ࣜࢬ 28 ㏆᥋᪋ᕤ㸦ᖹᡂ 23 ᖺ 1 ᭶Ⓨ⾜㸧ࠖࢆ౑⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ᢤ㸧㸸఍ဨ 4,140 ෇㸪ᐃ౯㸦㠀఍ဨ㸧4,600 ෇㸧ࠋ↌↝↪ⅺ≏࠯঺․‪࠰ࡇЭ஖↚᧏͵⇁ʖ‫↕ↆܭ‬ⅳ↺ᜒ፼˟‒‒∝‪உ‣ଐ᧏͵‒ɧ᫬ԧ‫↝ם‬ਫѣ↗ᚸ̖ᜒ፼˟‒∝‪உ‥‣ଐ⊡‫‫‬உ․ଐ᧏͵‒↾ⅺ→↕̅ⅵ‸‷‿ᜒ፼˟‒∝᧸໎∝࿢‫∝ؾ‬ዜਤሥྸ↗‫ע࢟ע‬ឋᜒ፼˟‒∝‫ע‬ႴԼឋЙ‫ܭ‬ٟ⇟⇓∑⇈⇩⇽ᜒ፼˟‒∝‫ם‬ឋⅹ↷↢ؕᄽ↚᧙ↈ↺২ᘐ≐২ᘐٟӖ᬴↝∃⇊∙⇮∞ᜒ፼˟‒∝஼ؕᄽ↝⇮∏⇼∑↗↌↝‫ݣ‬ሊᜒ፼˟‒
  • ログイン
  • タイトル
  • 【英訳化版】室内試験・地盤調査に関する規格・基準(Vol.1)の発刊
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71870
  • 内容
  • ਲਗदણඩघॊ঩ম੫঵भ੍ରध৾ভ੦૆भਲਗఁ୑॑৯੐खथْஶ๨৲ගٓ஼৔૥ୡ‫؞‬৉ೕ৹ਪपঢ়घॊૠત‫؞‬੦૆‫ق‬9RO‫ك‬भ৅໷َਲਗ঵ਜُ‫َ؜‬প৾ઇ୘ُऩनद‫ઁ்؜‬ऎ‫؜‬ओણ৷ৣऔः‫؛‬¾ ঩মभૼ୒॑৷ःञ৉ೕૼ୒भ35ன৫‫؛‬ਲਗ੧੯दभਝੑ‫؞‬઱ੵ঱भૼ୒৓ઐ௱षभણ৷‫؜‬ਲਗૼ୒঻भ୘ਛऩन‫؛‬ ‫਼ ص‬౶হ঵दभ৉஄‫؞‬৉ସभुभभৄ্‫؞‬અइ্म॥ঞट‫ص‬ৰਜ३জ‫ش‬६ଆ಼‫؞‬୭୆‫؞‬೐੅ଵ৶ध৉஄৉ସ¾ ೏৾েभ୘ਛ‫؜‬೏৾েषभ঩মૼ୒भ࿠්‫؛‬঩ময৾েभ૥ୡૼ୒॑ৢखञஶୁৡभ਱঱ऩन‫؛‬‫ٵ‬ਸ਼঳଍भঋॸছথૼ୒঻भ෋ൿपऩॊ‫ؚ‬০৏  ফ৑मઞइॊਸ਼঳௻भঀक़ঁक़॑ිၨखञঽਦ੿‫آ‬‫َٹ‬ऽइऋऌُऊै‫௷ق‬ხ‫ك‬⋇௼੎ऩঀक़ঁक़॑‫৽ؚ‬ୡ௹୕ऩ෋ൿ঻पँैःकैःলखथुैःऽखञ‫؛‬⋈ଅ਽ृଅସૼ୒঻ँॊःम଄ः॥থ१ঝॱথॺ‫ٹ‬-$3$1(6( *(27(&+1,&$/ 62&,(7< 67$1'$5'6/DERUDWRU\ 7HVWLQJ 6WDQGDUGV RI *HRPDWHULDOV 9RO َ஼৔૥ୡ੦૆ُ‫ق‬੦૆ઽஈ‫؜‬$ਖ਼ংॖথॲ‫؜ش‬ᅚ‫ك‬,6%1 ৒੼‫؟‬৞‫؜‬ভ৩્੼‫؟‬৞‫ق‬ଛમ‫؜‬ઘશ‫ك‬‫ٹ‬-$3$1(6( *(27(&+1,&$/ 62&,(7< 67$1'$5'6*HRWHFKQLFDO DQG *HRHQYLURQPHQWDO ,QYHVWLJDWLRQ0HWKRGV 9RO َ৉ೕ৹ਪ੦૆ُ‫ق‬੦૆ઽஈ‫؜‬$ਖ਼ংॖথॲ‫؜ش‬ᅚ‫ك‬,6%1 ৒੼‫؟‬৞‫؜‬ভ৩્੼‫؟‬৞‫ق‬ଛમ‫؜‬ઘશ‫ك‬मਞऋणऊऩः‫ৄؚ‬ജखजअऩऒध॑਴ಔपੰହखऽखञ‫؛‬⋉৉஄‫؞‬৉ସटऐदऩऎ‫ؚ‬जोधഡமऩঢ়બभ$ ਖ਼  ঌ‫ش‬४਴ਛ  ফ  া  ঩৅ষ৉ೕੵ৾ভदम‫؜‬০ऽद஧ম‫؜‬ஒমभ੡द຦஘प஡खऽोथऌऽखञ‫َ؜‬৉ೕ౫મ૥ୡभ্১धੰହُधَ৉ೕ৹ਪभ্১धੰହُपઽஈऔोथःॊૠત‫؞‬੦૆‫ق‬ਰৣ‫؜‬੦૆థधःअ‫ك‬भஶ๨৲হ঵॑ষढथउॉऽघ‫؛‬੦૆థ৸৬भஶ๨मढ़ফੑ઺दभ౥ਛ॑੒৒खथउॉऽघऋ‫؜‬ஶ๨৲खञ੦૆థम૚ফपীऐथ৖੿‫ق‬9RO‫كع‬ଡਛदದઃ৅໷खथऽःॉऽघ‫؛‬,6%1‫؟‬੼ત‫؟‬ম৬  ৞ٔઘँॊ೘েृଅ৉ਹ৷॑मगी‫ँؚ‬ॎचथৄॊसऌधऒौ॑ંखऽखञ‫؛‬⋊ଆ಼ৌੁृ୭୆৳৸ऩनभੑ઺ृ৹ਪ‫؞‬઱ੵपଛમ  ৞ٔઘ৅ষ‫ਁ؟‬இ঺੮১য৉ೕੵ৾ভ௚ॎॊૼ୒঻मजभ੠नअःअਡप೏ਔघसऌऊ॑‫ؚ‬ഛႠप੶஽खथःऽघ‫؛‬৖भଡਛपणःथम‫؜‬ਲਗदણඩऔोॊૼ୒঻भओਏ஦ऋਘः੦૆థ॑ਸ਼঳प‫؜‬ऽञ‫؜‬ব৔पउःथुઞ৷ᄄ২ऋৈःुभऊैર੔ದਜ਼॑णऐञౣૐधखथउॉऽघ‫؛‬০৚भ৅໷म‫؜‬जभਸ਼ഩ‫ق‬9RO‫ك‬दघ‫؛‬ชశ‫؜‬঩মभ੦૆॑৷ःञਲਗ੧੯भਝੑ‫؜‬৹ਪ‫؜‬ਗবযૼ୒঻भ୘ਛ‫؜‬঩মभૼ୒॑৷ःञ৉ೕૼ୒भ35ன৫‫؜‬ਝੑ‫؞‬઱ੵ঱भૼ୒৓ઐ௱ৡभ੍ରऩनपओણ৷ःञटऌञःधઓःऽघ‫؛‬ऽञ‫؜‬প৾ઇ୘भৃपउऌऽखथु‫؜‬೏৾েषभ୘ਛ‫؜‬೏৾েपৌघॊ঩মૼ୒भ࿠්‫؜‬঩ময৾েभ૥ୡૼ୒॑ৢखञஶୁৡभੜਸऩनपुओણ৷ःञटऐोयౘःपோगऽघ‫؛‬‫ٹ‬਌ऩ৔ઍ‫؟‬੗ऎभহ୻पणःथ௕ृ୼ઌ॑৷ःथ৉஄‫؞‬৉ସधभঢ়બ॑ੰହ‫آ‬ٛଆ಼ٜഄఴ಼૩‫؞‬৉൜಼૩‫؞‬ൻං಼૩‫ౌ؞‬৛಼૩‫؞‬඗ཥ಼૩ऺऊٛ୭୆ٜଅယ৉ৣ਷ළഉ‫؞‬৉ಽ૪ী‫؞‬ఀಣ੟૪৶‫ૢ؞‬৷৉েଙ‫؞‬৉ૉ୭୆ऺऊٛ೐੅ଵ৶ٜఖਆଡୗ੟‫؞‬ଅଡୗ੟‫ॺ؞‬থॿঝ‫ॲ؞‬঒‫؞‬୧৉‫؞‬ඇਝ੟ऺऊછආभउணख੢ा‫؞‬उਖः়ॎचम‫ؚ‬৉ೕੵ৾ভभ३ঙॵআথॢढ़‫ॺش‬ऽदओභোभ্১৾ভ঍‫ش‬঒ঌ‫ش‬४भછආභোঌ‫ش‬४‫ق‬KWWSZZZMJVVKRSSLQJQHW‫ك‬भ౎‫؜‬છ૲दुउେः੷ीःञटऐऽघ‫؛‬‫پ‬ভ৩્੼दभओභোम‫৾؜‬ভ঍‫ش‬঒ঌ‫ش‬४ऊैभභোप଒ॉऽघभद‫؜‬ओିਔऎटऔः‫؛‬उൢःखऽघ‫؛‬KWWSZZZMJVVKRSSLQJQHW
  • ログイン
  • タイトル
  • 本号の編集にあたって(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 野村 英雄
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • i〜i
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71871
  • 内容
  • 本号の編集にあたって本号は2015年11月 9 日~13日に九州・福岡市で開催された「第15回アジア地域会議(福岡)」の特集号です。国際地盤工学会は 4 年に 1 度,各地域において地域会議を開催します。本国際会議は日本をはじめとする23ヵ国が加盟するアジア地域では最大規模の研究集会であり,アジア地域の問題に関する問題発掘,知識共有,解決に向けての人的ネットワーク作りを目的として開催されました。アジア地域会議が日本で開催されるのは1987年の京都大会以来実に28年ぶりです。今回の大会は副題を「新たな技術開発と人材育成」と謳い,アジア諸国の最新の研究及び実務に関する情報交換に加えて,広くアジアの技術者が有効な情報交換ができる場として,会議の 1 日を世界規模の建設事例の紹介や最先端技術に関する口頭発表で構成する「エンジニアリングセッションデイ」が企画されました。そこでは世界のメガプロジェクトに関する 7 編の基調講演と,第一線の実務技術者が情報交換を行う 8 つの分野別セッションが行われました。また特別講演として,(一財)国土技術研究センター国土政策研究所長の大石久和氏による「日本国土形成の歴史―国土が日本人の謎を解く―」と題する講演が一般公開で行われました。「エンジニアリングセッションデイ」は国際地盤工学会では初めての企画でしたが,英語と日本語の同時通訳によって実務者が参加しやすい好評な試みとなりました。本特集号では会議に出席された方々に原稿執筆をお願いし,会議に参加できなかった会員の皆様に会議の熱気や雰囲気,各テーマでの討議内容について誌面から伝わるよう配慮いたしました。アジアを中心とした経済発展の中でグローバルな視点と技術力を持つエンジニアはますます必要とされています。本特集号から国際的な研究の動向と今後の課題について,読者の皆様に有用な情報をお伝えできれば幸いです。野 村 英 雄(のむら ひでお)地盤工学会のホームページ URLhttps://www.jiban.or.jp/国際地盤工学会ホームページ http://www.issmge.org/編集兼発行者公益社団法人地盤工学会
  • ログイン
  • タイトル
  • 目次
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71872
  • 内容
  • 口絵写真(*HP)国際地盤工学会第15回アジア地域会議第 2 回日印地盤工学ワークショップ開催報告講座平成23年度紀伊半島大水害の実態と教訓―「想定外」豪雨による地盤災害の軽減に向けた提言― 4. 和歌山地域の災害の実態講座火山による災害特性と防災技術 4. 火山における直接・間接的災害の形態とその特性特集テーマ第15回アジア地域会議(福岡)巻 頭 言第15回アジア地域会議を終えて ……………………………………………………………………… 1●東畑郁生第15回アジア地域会議実行委員会報告 ……………………………………………………………… 2実行委員長巻 頭 言●大谷代表者会議国際地盤工学会アジア地域代表者会議の報告 ……………………………………………………… 4●勝見PlenarySessions順武キーノート講演 1地盤工学での信頼性設計 …………………………………………風間キーノート講演 2中国の地下構造物建設に伴う地盤変状の環境影響 ……………木村キーノート講演 3不飽和土質力学に基づくコラプス土の水理・力学特性 ………安福キーノート講演 4遠心模型実験による地盤―基礎―構造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価,2015年ネパール地震報告 ……………………………………………渦岡キーノート講演 5有害廃棄物に対するバリアシステムの評価 ……………………菊池キーノート講演 6メタンハイドレート開発における地盤工学によるチャレンジ………………………………………………………………………………………………兵動マーサー講演ジオシンセティックスを用いた舗装の安定化 ………………………古関Technicalpapers andTechnicalsessions一般投稿論文とテクニカルセッション …………………………三村TC / ATCTC/ATC セッション及びアジア担当副会長セッション………………………………………………国際地盤工学会議第15回アジア地域会議実行委員会InternationalGeosyntheticsSocietyEngineeringSessionDay国際ジオシンセティックス学会 特別セッション ……………宮田衛/渡部要一/勝見基樹…56規之… 7亮…良介…喜昭…89正幸…10潤一…11武…12学術部会…16二郎/勝見武…20実務技術者セッション全体総括と基調講演 ……………………………堀越 研一/平井特別講演会(大石久和氏)報告 …………………………………………………………末岡実務技術者セッション日本建設業連合会との共催による「災害廃棄物―資源再生と有効利用」セッション ………………………………………勝見実務技術者セッション(ESD)現場見学会 ………………………………嶋村 知久/白井貴雄…21喜壽/桑野徹…23武…24康夫…25 TechnicalExhibition技術展示 ………………………………………………永瀬幸久/瀬崎満弘/藤川拓朗…26Site Visits現場見学会 ……………………………………………………………………田上裕/石藏良平…28SocialProgram・Home Comingソーシャルプログラム・ホームカミング ………………………佐藤大輔/酒匂一成…29寄タイにおける河川災害対策の技術指導と国内での設計・施工事例 ………………………………30稿●前英生/高橋研一/末次宗孝英国インペリアル・カレッジでの研究生活 …………………………………………………………32●大坪正英寄稿(学生編集委員)広島土砂災害後の砂防事業 ……………………………………………………………………………34学会の動き50回の研究発表会を振り返って ………………………………………………………………………36●岡●中田慶人幸男学会の動き(国際活動から)第 2 回日印地盤工学ワークショップ開催報告 ………………………………………………………38技術手帳既設アンカー緊張力モニタリングシステム …………………………………………………………39●地盤工学会国際部●中野講座亮平成23年度紀伊半島大水害の実態と教訓―「想定外」豪雨による地盤災害の軽減に向けた提言―4. 和歌山地域の災害の実態 …………………………………………………………………………41●江種伸之/矢野晴彦/辻野裕之/中西典明/石田優子/鍋島康之火山による災害特性と防災技術4. 火山における直接・間接的災害の形態とその特性 ……………………………………………49●吉本充宏/千葉達朗地盤工学会活動支援 醵金のお礼 …………………………………………………………………………57新入会員 ………………………………………………………………………………………………………58編集後記 ………………………………………………………………………………………………………59
  • ログイン
  • タイトル
  • NEW!!オンデマンド講習会のご案内
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71873
  • 内容
  • 2
  • ログイン
  • タイトル
  • 国際地盤工学会第15回アジア地域会議(口絵写真)
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71874
  • 内容
  • ログイン
  • タイトル
  • 第2回日印地盤工学ワークショップ開催報告(口絵写真)
  • 著者
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71875
  • 内容
  • ログイン
  • タイトル
  • 第15回アジア地域会議を終えて(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 東畑 郁生
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 1〜1
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71876
  • 内容
  • 第回アジア地域会議を終えてRemarks after the 15th Asian Regional Conference東畑郁生(公社)地盤工学会会長福岡で開催されたアジア地域会議が成功裏に終了し,する財政支援,そして日建連さんによる会員各社への参関係者の皆さんは心底からホッとしておられることと思加呼びかけに支えられ,早期登録費が 5 万円(直近のいます。開催を立候補して当選したのが 4 年前,香港為替相場では420ドルほど)という「低廉な費用で参加でのアジア地域代表者会議ですから,その準備まで考えできる国際会議が必要だ」という私の主張が実現できまると 5 年もの間,働いてこられたことになります。大した。本当にありがたいことです。事業が成功したことは良かったと思います。働いてくだ他にも福岡では数々の挑戦がありました。第 3 日のさった方々に加え,会議に参加くださった多くの皆さんEngineering Session Day がその最たるもので,英語の方,ブース出展の各社さんにも深く感謝しております。得意でない実務者の方々にもいっちょ参加いただくため,会議の詳細は後続のページでそれぞれ紹介があるでしょ日英同時通訳つきでプロジェクトの成果が発表されましうから,巻頭言では私なりの福岡会議の意義について申た。学術発表ではありません。経費はかかりましたが工し述べます。学の本道に近づく企画であったと思います。近代の地盤工学は,ヨーロッパと北米で発達したこと論文集は従来型の紙印刷を廃止し,科学技術振興機構は確かです。圧密理論にせよ土圧理論にせよ,向こうのJSTAGE の電子刊行シリーズ支援の制度に参加して,人の名前の付いた理論がたくさんあります。しかし 20JGS Special Publication という名称の英文査読つき電子世紀の終わりからはアジアの経済発展がいちじるしくな出版と致しました。コスト削減とともに,今後の学会主り,社会基盤施設や大規模建築の建設がすさまじいス催国際シンポジウムが全て同じシステムで刊行できますピードで進む中,分厚い軟弱地盤や豪雨や地震などのきので,ここまでこぎつけられた関係者のご貢献は将来にびしい自然条件とどう折り合いをつけるか,課題が次々わたって大きかろうと思います。に生まれてきました。また,できた施設の運営と維持管会議の 2 日目には,国際学会のロジャー・フランク理も建設プロジェクトの一部になっていることは,昔の会長を迎えてアジア各国の代表者会議を開きました。現地盤工学とは一味異なる所です。したがって地盤工学の在 24 の学会がアジアのメンバーですが,キルギスタン,アジア地域会議は単なる地域の会議ではなく,世界の最シリア,パキスタン以外の各国から出席を得ました。各先端の情報が発表される場でもありました。地域外から国の活動状況を 3 分ずつで発表してもらい,フランクも多くの参加者があったことは,当然とも言えます。会長にもアジアを印象付けるようにしたほか,4 年後のLCC という言葉があります。通常これは安価な航空アジア地域会議の開催地を決める投票を行い,台北が当便を飛ばしている会社(Low Cost Carrier)のことを指選しました。大陸との微妙な政治関係があるので,台湾し ま す が ,私 は 廉 価 な 登録 費 の 国 際会 議 ( Low Costの学会はオリンピック方式の Chinese Taipei という名Conference )の意味で使ってきました。近年の国際会称を使うことに決まっているのですが,立候補のプレゼ議の流れでは,登録費が US 千ドルを超えるケースが珍ンでは最初から台湾という名前が出てきたほか,歌声でしくありません。もちろん会場は立派なホテル,立派なも台湾,台湾と連呼され,しまいには青天白日旗まで登論文集も刊行され,運営もプロ集団によって行き届いて場し,唖然としました。それでも中華人民共和国側からいるので参加者の満足度は高いのですが,そんなお金はは何の異議も出ず,人の心は建前とはまた異なるものだ,出せない,という研究者もまた少なくありません。特にということが分かりました。2 年後のソウルの世界全体アジア全体の会議では移動距離が長いので旅費に費用がの地盤工学会議と合わせ,ぜひ成功してもらいたいものかかるので,会議の登録費を安くすることが参加者を増です。また国際地盤工学会副会長として言わせていただやす鍵になります。国際地盤工学会のアジア担当副会長ければ,最近は東アジアに国際会議の開催が偏っておりとして,私は LCC を広めたく思ってきましたが,そのます。中央アジアや西アジアにも国際活動の風が吹いて成功のためには,多くの参加者が集まること,運営に関ほしいと思っております。今後に向けて,地盤工学会の係者のボランティア的ご貢献が必須であること,そして国際活動へのご支援やご参加を願いつつ,私のお礼の言快適な会場が低廉な費用で借りられること,が重要にな葉と致します。ります。このたびの福岡での会議では,地元のご協力,(原稿受理2015.12.14)文部科学省の科学研究費や前田工学財団さんをはじめとJune, 20161
  • ログイン
  • タイトル
  • 第15回アジア地域会議実行委員会報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 大谷 順
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 2〜3
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71877
  • 内容
  • 実行委員長巻頭言第15回アジア地域会議実行委員会報告Report of the Organizing Committee for the 15th Asian Regional Conference on Soil Mechanicsand Geotechnical Engineering大谷順(おおたにじゅん)第15回アジア地域会議 実行委員長熊本大学 教授 大学院先端科学研究部. は じ め にン市の一騎打ちとなったが,票数 12 対 5 で福岡市に決定された。その代表者会議への我が国からの参加は,当まずは,この場で会員の皆様に「第 15 回アジア地域時の会長である日下部治先生(茨城高専),国際部長の会議は成功裏に終えることができました。」と報告でき渡部要一氏(港湾空港技術研究所)と私であった。ここることにたいへんな達成感と安堵感を持つ次第である。から具体的な準備が始まったわけであるが,以下に示す国際地盤工学会のアジア地域会議の歴史は古く, 19603 つの基本方針を立てた。年 2 月にインドで第 1 回が開催され,既に 55 年になる。参加費を主収入源とした予算立て我が国では第 2 回が東京(1963年 5 月),第 8 回が京都技術者が参加するメリットを感じる企画(1987年 7 月)で開催され,その後28年ぶりの開催とな学会の長期的展望に立った若手の登用った。会議は平成 27 年 11 月 9 日~ 13 日( 13 日は現場見 については,現在の社会状況を考え,できるだまず学会)の日程で,福岡市の国際会議場で開催された。表け多くの方に参加いただくことで収支バランスを取るこ―に会議日程を示す。参加者数は正規登録者数が929 については,会員の大多数を占める技術者ととした。名(海外 34 ヵ国 403 ,国内 526 )であり,同伴者やの方が積極的に参加可能なプログラムを企画した。また若手技術者,また一般公開した特別講演会参加者を含め については,地盤工学会のみならず多くの学会での現ると 1 169名に達し,アジア地域会議史上最大の数値を状として若手会員数の減少が問題となっているが,建設残すこととなった。業界及び本学会の長期的展望には若手人材の育成が不可本稿では,実行委員長として開催までの経緯や会議の特徴について紹介する。.開催までの経緯まず我が国が第 15 回アジア地域会議に立候補することになった経緯であるが, 1987 年の京都会議以来かなりの年月を経ており,地盤工学会としてそろそろ招致してはどうかという議論があったと聞く。またこれに追い欠であると考えた。以上を踏まえ,会議のサブタイトルを ``Innovation and Sustainability'' とし,上記基本方針の下,国土交通省を始め,関係の学協会を直接訪問し,会議開催のご支援をお願いした。. 15ARC の特徴いくつかの新たな企画・運営を試みた。これらを含めた本会議の運営に関するいくつかを紹介する。打ちをかけたのが最終的には香港での開催となった前回 に関しては,福岡市の施設である福岡国際まず上記(第14回)での札幌市の立候補であった。これにより多会議場を使用できたことが挙げられる。アクセスの良さくの会員が改めてアジア地域会議の招致に意識を持たれと立派な施設に加え,公共施設としての使用料は会議運たことは間違いないであろう。営にとって大変有難い第一歩となった。これについては本会議の準備についてはもちろん国際部で始まったわ福岡市の全面協力,また地盤工学会九州支部会員のご尽けであるが,長い道のりであったことはいうまでもない。力があったことを申し添える。続いて参加登録費であるそれは,これまでの世界会議やアジア地域会議の候補地が,基本登録料(会員としての事前登録費)を 5 万円決定は学会での議論の下で直接決定していたが,今回かに設定し,800名の有料参加者で赤字にならないようなら学会の方針として,まずは各支部の希望を募り,希望予算案とした。また投稿論文については印刷した概要集する支部を対象に国際部でヒアリングを行い決定するとと,本論文を USB で参加者に配布すると共に JGS Spe-いうプロセスを導入したからである。この最終決定は第cial Publication として DOI を付して J STAGE で無料14 回アジア地域会議( 2011 年 5 月)の前年であったと公開することとした。会議後の記録についても同様に J記憶する。そこで九州支部の代表として私がプレゼンをSTAGE にアップする予定である。一方,申請ベースさせていただき,最終的にその提案が認められ福岡市がの補助金や依頼できる寄付金については全力を挙げて推候補地となった。さて,その次がアジア地域での投票と進することとし,科学研究費を始めとするいくつかの補なるが,これは前回の香港会議中のアジア地域代表者会助金の申請を行った。また技術展示は最大許容数の 51議で実施された。開催候補地は,我々とイランのテヘラ社となり,収入源を拡大することができた。2地盤工学会誌,―() 実行委員長巻頭言 についてであるが,今回の大きな目玉か続いて前記つ新たな試みとして,会議の 1 日を Engineering表―会議日程Ses-sion Day (ESD)と称する実務技術者セッションの日としたことである。当日のプログラムについては表―の11 月 11 日の内容を参照されたいが,他の日程とは全く異なる「技術者の企画・運営による技術者のための一日」とし,日本語と英語の同時通訳を導入した。今日アジア地域における著しい経済の発展に伴い,インフラ整備など,地盤工学が必要とされる機会が益々高まっていると言える。またアジア地域には地震や津波,台風や豪雨,火山活動など,様々な自然災害が集中しており,これら自然災害への対応や復興に関わる情報共有も強く求められている。ここでは,世界的なメガプロジェクトについての基調講演に加え,世界で活躍している第一線の実務技術者が,調査―設計―施工―管理といった実務的な情報交換する分野別セッションを企画した。加えて本会議の社会貢献の一貫として特別講演を広く一般公開とした。 については,もう一つの新たな試みとして,こ前記れまで我が国に留学経験を持ち,既に母国に帰国して研究者・技術者として活躍している若手研究者と技術者に加えて,我が国の若手技術者・研究者が集い,専門的な知識についての情報交換を行うと共に,現在の留学生及び我が国の若手研究者・技術者との情報交換を行う「ホームカミング」と称するセッションを企画した。帰国した元留学生には我が国との関係を継続できる仕組みの無いことが従来から憂慮されていたが,この企画によってその問題を解決するとともに,今後我が国がアジアにおける社会基盤整備により積極的に関われるよう,かつアジア各国の研究者・技術者との密接な協働体制構築を目指すことで新たな人材育成を図ることも考慮した企画であった。もちろん実行委員会メンバーに多くの若手技術者・研究者を登用したこともこの基本方針の下であセティックス学会,アジア土木学協会連合協議会,(公る。. 最後に社)土木学会,(一社)日本建築学会,(公社)農業農村工学会,(一社)日本建設業連合会,(一社)全国地質調査業我が国は地盤工学の実務と研究についてはかなりの先独 日本学協会連合会,(一社)建設コンサルタンツ協会,進国であると改めて認識する機会となった。繰返しにな術振興会科学研究費助成金,(公財)福岡観光コンベンシるが,アジア会議の我が国開催は第 8 回の京都会議かョンビューロー,(公財)前田記念工学振興財団,(一社)ら 28 年ぶりとなったこと,今回記録的な参加者数を得九州地方計画協会,(一財)防災研究協会,(一社)九州地たこと,また論文投稿数560編も記録的な数字となった域づくり協会,(一社)東北地域づくり協会,(一社)北陸ことなど,地盤工学会にとっては今後に繋がる一大イベ地域づくり協会,(一社)関東地域づくり協会,(一社)中ントになったと考える。実行委員長としては,これらに部地域づくり協会,(一社)近畿建設協会,(一社)中国建加えて多くの若手会員の活躍ぶりを目にしたことで,地設弘済会,(一社)四国クリエイト協会,(一社)鋼管杭・盤工学会会員が今後広くアジアにおける諸問題を解決す鋼矢板技術協会,(一社)コンクリートパイル建設技術協べく実務と研究を主導していくことを確信した。株 西日本地質調査所,株会,(一社)日本基礎建設協会,最後となったが,本会議開催について,まずは実行委株 不動テトラ,青木あすなホープ建設コンサルタント,員全員のハードワークに対し改めて感謝する次第である。株 ,株 中央土木コンサルタント,鹿島建設株 九州ろ建設彼らの貢献なくして今回の成功はあり得ないと言える。株 五省コンサルタント,九州旅客鉄道株 ,西日本支店,また多くの団体,学協会の多大なるご支援をいただいた。株 ,日本工営株 福岡支店,日特建設株 九州支店,技術開発最後となったが,以下にその組織名を列挙することで実株 ,株 地層科学研究所ほか会議にご支援いただ中央開発行委員会の謝意を表したい。いた会社・機関。国土交通省,福岡市,福岡県,佐賀県,国際ジオシンJune, 2016(原稿受理2016.2.9)3
  • ログイン
  • タイトル
  • 国際地盤工学会アジア地域代表者会議の報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 勝見 武
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 4〜4
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71878
  • 内容
  • 代表者会議国際地盤工学会アジア地域代表者会議の報告Meeting of the representatives of ISSMGE Asian Member Societies勝見京都大学武(かつみたけし)地盤工学会国際部長教授 大学院地球環境学堂表―4 年に一度開催されるアジア地域会議の開催地は,アアジア会議の開催状況ジア地域の国際地盤工学会メンバーソサエティーの代表が集まる「アジア地域代表者会議」にて決定される。第16 回( 2019 年)の開催地には,事前に台北,バンコク,テヘランが招致を表明し,しかしバンコクは招致を取り下げ, 2015 年 11 月 10 日(火) 17 : 15 ~ 18 : 30 福岡国際会議場406号室で開催されたアジア地域代表者会議での招致演説と投票の結果, 16 対 6 で台北に決まった。アジア会議の過去の開催地は表―に示す通り 1983 年のハイファ以来 30 年以上インドより西方で開催されていない。そして,イランは過去何度も立候補していながら招致成功に至っていない。イランとの関係が難しいイスラエル学会がブリオー前国際地盤工学会長の代にアジアからヨーロッパ地域に移籍となったことや,国際地盤工学会議も含めると近年の会議が東アジア( 2011 年香港,2015 年福岡, 2017 年ソウル)に偏っていることを踏まえると,今回こそはイランにチャンスがあったであろう。しかし,イランの招致演説はこれまでの会議開催地が地理的に偏っていることへの嘆き節にほぼ終始して会議のよくご存じで,多くの国・現場に足を運ばれているが故コンセプト等は伝わらない残念なものであった。の臨場感ある発言で会議をリードされた。アジアのコミ今回の代表者会議には,アジア地域 24 学会のうち 19の学会から各 1~2 名ずつ合計32名が参加した。バングュニティーにおけるご人望を拝見した次第である。会議終了後には,実行委員会主催の夕食会が催され,ラデシュ,パキスタン,シリアは代理投票権を行使した。大谷順委員長,三村衛学術部会長,風間基樹副会長,末キルギスタンとタジキスタンは欠席であった。いくつか岡徹前会長も加わられ,和やかな雰囲気で懇談が行われの学会では会長・セクレタリの代理に,将来の代表となた。代表者会議と夕食会にはロジャー・フランク国際学るであろう若手・中堅を出席させて知名度を戦略的に高会長も出席され,代表者会議では投票立会いと開票を担める機会に使っているように感じた。その他の議事とし当された。フランク会長はアジア会議の全ての重要なセて,第 8 回アジア地域若手地盤工学者会議( 2016 年 8ッションに出席され,空き時間には会場で他の参加者と月カザフスタン国アスタナ)と第 19 回国際地盤工学会打合せや懇談に時間を費やしておられた。閉会式の後,議( 2017 年 9 月ソウル)の準備状況報告・案内と,各国際学会の新しいネクタイとスカーフ数セットずつを学会の活動報告があった。日本からは渡部要一前国際部「会議の運営に尽力した人達に配ってほしい。熊本大の長と筆者が出席し,地盤品質判定士制度, JGS 基準英佐藤さん,椋木さん・・」と私に託された。学会長のプ訳などを紹介した。 JGS 基準英訳版は各学会に一部ずレゼンスと細やかなご配慮に謝意を表したい。国際学会つ贈呈した。会議の議長は国際学会副会長として東畑郁生先生が務められた。東畑先生は,次回開催地の決定に関して議長として様々な心配りをされるとともに,各国の地盤工学長はここ 4 期欧米から選ばれている。そろそろ学会の代表がアジアから選ばれることも期待される時期かもしれない。(原稿受理2016.2.1)上の課題,学会の事情や人物,社会情勢に至るまで実に4地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • キーノート講演1・地盤工学での信頼性設計(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 風間 基樹
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 5〜5
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71879
  • 内容
  • Plenary Sessionsキーノート講演地盤工学での信頼性設計Keynote Lecture 1: Reliability of geotechnical structures風間東北大学基教授樹(かざまもとき)大学院工学研究科いように,このような特性を認識しなくてはならない。. は じ め に について同じ土質パラメータをとっても,その土キーノート講演 1 は,初日 11 月 9 日のオープニング質パラメータの変動係数は,サイト条件の変動性や計測セレモニーの直後に行われた。講演者は,シンガポール方法の精緻さ,変換モデルの質(例えば, N 値から内国立大学の Kok Kwang Phoon 教授である。演題は,部摩擦角を推定するような式など)に依存することが強Reliability of geotechnical structures というもので,調された( D2 節に記載されている)。しかも,鋼やコISO2394(2015年,4thEdition)附属図書 D に,土構造ンクリートと違って,土質データの変動係数は大きく,物の信頼性設計を適用する場合に鍵となる要因について例えば非排水強度は,低いものでも 10 ~ 30 ,中程度示されている内容が解説された。教授は,その取りまとで 30 ~ 50 ,大きいものでは 50~ 70の値を持つことめを行っている。が紹介された。. について通常の設計では一つの土質データを単独講演内容の概要で使うことはほとんどない。例えば,圧密やせん断の試附属図書 D は,以下の 5 章からなる。D.1IntroductionD.2Uncertainty験をするために乱さない土質試料を採取した時でも,同時に CPT や SPT の試験をし,基本物性である LL, PL,soilLI などを取得する。例えば,非排水せん断強度は,こparameters(設計土質パラメータの不確実性の表現)れらの土質パラメータと関連性があり多変量な性質を持representationofdesignStatistical characterization of multivariate ge-っている。この多変量性を利用すれば,変動係数を減らotechnical data(多変量土質データの統計的な特徴付すことができる。信頼性設計ではその成果を容易に設計け)の合理化につなげることができる。一方,単純な安全率D.3D.4Statistical characterization of model factors(モデル要因の統計的な特徴付け)設計では,このような努力は設計の精度向上に反映されない(D3 節に強調されている)。Implementation issues in geotechnical reliability について土質データは鉛直方向にも水平方向にもbased design(地盤工学的信頼性設計の実行上の問題)変化するが,その変化は滑らかな変化とそうでない変動上記のうち講演では,主に D2 と D3 について概説した。に大よそ分けられる。空間的平均化によって変動係数はD.5.講演で強調されたこと減少するが,その度合いは,変動の規模(影響範囲)が鍵になる(D2.7に記載されている)。また,平均化は,土質データには,本質的に自然の持つ変動性がある。その具体的な方法や空間的変動をどのように統計的モデ 設計に用いる土質定数の変動係数その変動性の鍵は,ル化するかが問題になる。さらに,独立なデータの空間 データの多変量性を利用して変動が唯一でないこと,的変動の特徴付けより,関連性のあるデータのそれの方 空間的平均化によっ係数を減らすことができること,がより難しい問題で,今後の研究が必要である。て変動係数は減少するが,空間的変動の特徴付けは限界D4 に記載されているモデル化に関する特徴付けにつ状態に影響することである。地盤工学における信頼性設いては,講演に多くの時間を費やさなかったが,本文1)計では,“本当の地盤”を全体として過度に単純化しなでは基礎の支持力を例にして,解説されているので参照されたい。地盤や土構造物の安全性に関わる性能設計の枠組みの中で,今後,信頼性設計がどのように展開されていくかを講演した。参1)写真―June, 2016講演する Phoon 教授考文献KokKwang Phoon.: Reliability of geotechnical structures, The 15th ARC on SMGE, 9p. 2015.(原稿受理2015.12.7)5
  • ログイン
  • タイトル
  • キーノート講演2・中国の地下構造物建設に伴う地盤変状の環境影響(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 木村 亮
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 6〜6
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71880
  • 内容
  • Plenary Sessionsキーノート講演中国の地下構造物建設に伴う地盤変状の環境影響Keynote Lecture 2: Environmental Impact of Ground Deformation Caused byUnderground Construction in China木村京都大学亮(きむら教授まこと)大学院会議初日のオープニングセレモニー直後の Plenary セッションにおいて,中国天津大学土木工学科の GangZheng 教授によるキーノートレクチャー 2( Environ-mental Impact of Ground Deformation Caused by Underground Construction in China)が行われた。講演の内容は大きくわけて以下の 4 項目であった。◯中国における地下構造物建設の現状◯地盤開削やトンネル掘削における地盤変状管理◯水や砂粒子の流出による地盤変状管理◯掘削時の局所破壊から進行性破壊を防止する手法中国において深い地下掘削の必要性が急激に高まっている。世界で20番までの超高層ビルの建設のうち,9 棟が中国にある。1990年代は,僅か 4 都市(146営業キロ)図―セグメントの部分破壊が進行性破壊(長さ150 m)を引き起こし地表面陥没した南京市地下鉄現場しか地下鉄がなかったが,2010年代には22都市(2 900営 業 キ ロ ) で 地 下 鉄 が 運 行 さ れて い る 。 驚 くこ と に直距離によって,変形性状をゾーン分けした。沈下領域,2020年代には 50都市に拡大し,営業キロは 6 000 km と浮き上がり領域,遷移領域(中間領域)である。なる。新設トンネル掘削による周辺地盤の沈下や水平変位に中国で現在開発されている都市域は,地下水位は高く関する計測結果を示している。新設シールドトンネルが細粒砂やシルト質の軟弱地盤上にある。よって,より難既設シールドトンネルの横を通過するときに,新設トンしい地盤で工事をする機会が増えている。トンネルや開ネルの切羽位置によって変化する既設トンネルの変形を削トンネルの施工時における近接構造物への相互作用がFEM 解析で計算し,実際の計測結果と比較し良い一致問題となっている。より大きな規模の掘削(深さや長さ)をみている。2 つのトンネル間の地盤の水平応力の増加によって,より大きい変形が発生する可能性があり,工により,既設トンネルは横から押されたモードで変形す事を失敗させると大きな損失を被る。局所的な変形としることを示している。また既設トンネルに並行に新設トては沈下,ヒービング,水平変位があげられ,広域な領ンネルを掘削する場合,既設トンネル上部に形成されて域での変形は地下水位の低下による変形である。いたアーチ効果が,新設トンネル掘削によりより幅の広既設トンネルの直近に新設トンネルを建設するケースいアーチが形成されることを計算で示した。が増えている。例えば天津市の地下鉄 2 号線では 2 つ最後に開削トンネルにおける進行性破壊現象の事例をのトンネルの間隔はわずか0.6 m である。変位量の制限示した。開削トンネルの進行性破壊は一部の局所破壊が値が cm 単位から mm 単位へと厳しくなっている。地トリガーになって起こるが,局所破壊のパターンは様々下空間掘削や掘削に伴う地下水流出による地盤の陥没事である。またシールドトンネルのセグメントリングの破例を示し,地盤の局所破壊がその後の破壊の拡大(進行壊が引き起こす進行性破壊現象の解析例を示した。性破壊)を引き起こした実例を示した。シールドのセグ本キーノートレクチャーは,爆発的に地下開発の工事メントジョイントの部分的な破壊が,全リングの破壊に量が拡大していった中国都市部で,地盤に係る技術者が,発展し,さらには近傍の進行性破壊現象に至り274 m の既設構造物や既設トンネルに対する影響をどのように評シールド区間が破壊した上海地下鉄の例を解説した。価し,次の工事に応用したかを解説したものである。多トンネル掘削時の近接構造物への影響評価例と,新設くの具体的な失敗例を示しながら,現場計測の技術力をトンネル掘削が既設トンネルに与える影響評価例を示し高め,さらには事前変状予測を数値解析で行った例を分た。また部分掘削や切梁にジャッキを装着し変形を抑えかりやすく示しており,中国の躍動が理解できるよい講た例など,多数の具体例が示された。さらに数値解析に演であった。より掘削側の土留め壁から既設トンネルの水平距離と鉛6(原稿受理2016.2.29)地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • キーノート講演3・不飽和土質力学に基づくコラプス土の水理・力学特性(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 安福 規之
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 7〜7
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71881
  • 内容
  • Plenary Sessionsキーノート講演不飽和土質力学に基づくコラプス土の水理・力学特性Keynote Lecture 3: HydroMechanical Behavior of Collapsible Soils in Unsaturated Soil Mechanics Context安福規九州大学之(やすふく教授. は じ め にのりゆき)社会基盤部門る試験,SEM での観察,一次元圧縮試験等の結果からその物理的な特性とコラプス性について言及された。特2015 年 11 月 10 日,第 15 回国際地盤工学会アジア地域に,乱さないレスは著しく径の異なるポアと間隙径分布会議の 2 日目の朝,予定の開始時間より若干遅れたもを有し,乱したレスのそれとは大きく異なること,浸水のの,イランの S. M. Haeri 教授(Sharif University ofに伴って上載圧,初期含水比に著しく依存したコラプスTechnology )により基調講演 3 が,約 40 分間にわたっ性(圧縮性)と透水性を示すことが強調された。次に,て行われた。ここでは,その発表内容の中から興味深い不飽和土用の圧密試験装置を用いて,サクションを一定と感じたところを中心に紹介したい。にした載荷・除荷試験と載荷圧を一定にした吸水・排水講演は,``HydroMechanical Behavior of Collapsible試験を体系立てて行った結果が紹介された。その中で,Soils in Unsaturated Soil Mechanics Context'' と題する強調された点は,サクションが大きくなるとともに正規もので,コラプス土としてレス土に焦点を当てた内容で圧縮曲線の勾配が大きくなることや潜在的なコラプス性あった。まず,最初に,レス土とはどんな特徴を持ち,が最大となる拘束圧( Mean Net Stress)が存在するこ何が問題になっているのかについて紹介された。レス土とであった。は大陸の乾燥あるいは半乾燥地域に広く分布する細粒で次に,実験結果を示しながら再構成したレス土及び乱黄色の風積土として知られ,石英粒子が炭酸カルシウム,さない状態のレス土の安定処理の可能性について報告さ又は酸化塩で固結されたものが多いとのことであった。れた。再構成のレス土については石灰を混合することの土構造は,緩く大小の不均質な間隙を有し,特に,乾く効果が,また乱さない状態のレス土には界面動電法によと強いが,水を含むと軟化する特徴をもつ。また,レスって石灰等を土中に添加する手法の有効性について述べ地盤は,不飽和な状態ではサクションに起因したセメンられた。実務的に興味深い結果として,再構成の場合,テーション/固結効果を有した安定した状態にあるもの石灰を適切な割合で混合することで効果的にコラプス性の,降雨や極端な灌漑などによって水浸を受けると,固の改善が図れること,乱さない状態においても界面動電結効果が大きく減少し,結果として侵食やコラプスとい法を用いた場合,コラプス性の改善に効果のあることをわれる壊滅的な沈下や崩壊を起こし得るとの説明であっ確認したことが挙げられる。さらに,工夫された不飽和土用の三軸試験装置を用いた。このような特色をもつレス土に関する研究は,数多くて実施されたサクションと載荷圧を制御した試験の結果なされているが,その多くは,撹乱し,再構成したレスから,載荷経路に応じてコラプスを生じさせる複数の形土に焦点が当たっており,本来行われるべき乱さない状態が存在することについて言及した。具体的には,等方態でのレス土の特性を研究した例は極めて少ないとの指圧縮によって誘導されるコラプス,湿潤によって生じる摘であった。その理由として,乱さない状態でレス土をコラプス,せん断に伴うコラプスの形態の存在が実験結サンプリングする難しさが挙げられた。果から読み取れることを示した。また,乱さない状態で講演では,このような背景を踏まえ半乾燥地帯に位置のレス土の水理・力学的挙動は,再構成したレス土の挙するイラン国の中西部の現場で採取された乱さない状態動とは大きく異なることを述べ,再構成したレス土の結のレス土を主対象に,浸水過程に着目しながら,その圧果を自然な状態にあるレス土の挙動に当てはめることの縮やせん断挙動の特性を不飽和土力学の観点から論述し難しさを指摘した。そして最後に,再構成したせん断試た内容が報告された。また,レス地盤を安定処理するた験の結果から得られた限界状態線の勾配は,乱さない状めの方法とその効果が限られた時間ではあったが紹介さ態のレス土に比べて大きくなり,乱さない状態のレス土れた。での試験結果を踏まえずに設計を考えた場合には危険側.乱さない状態でのレス土/地盤の特性まず,ブロックサンプリングを通した乱さないレス供試体の作成方法を紹介するとともに,基本的性質を調べJune, 2016の結果を導く可能性のあることを指摘し,乱さない状態でのレス土の挙動の理解が極めて重要であることを強調し,講演を終えた。(原稿受理2016.1.22)7
  • ログイン
  • タイトル
  • キーノート講演4・遠心模型実験による地盤-基礎-構造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価、2015年ネパール地震報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 渦岡 良介
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 8〜8
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71882
  • 内容
  • Plenary Sessionsキーノート講演遠心模型実験による地盤―基礎―構造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価,年ネパール地震報告Keynote Lecture 4: Evaluation of seismic loads on structures considering soilfoundationstructure4) and Report on the 2015 earthquake in Nepalinteraction via centrifuge (KL渦岡良徳島大学.介(うずおか教授キーノート講演キーノート講演 4 では,Korea Advanced Institute ofりょうすけ)大学院理工学研究部留変形量の評価が課題となると思われる。. 年ネパール地震報告Science and Technology (KAIST) の Prof. DongSoo愛媛大学のネトラ P. バンダリ准教授(Netra PrakashKimが ``Evaluation of seismic loads on structures con-Bhandary )が ``Nepal Earthquake Report'' と題して,sidering soilfoundationstructure interaction via cen-2015年 4 月25日に発生したネパール・ゴルカ(Gorkha)trifuge'' と題して,遠心模型実験による地盤―基礎―構地震について約 15 分間講演を行った。講演内容は,ネ造物の相互作用を考慮した地震荷重の評価について約パールの歴史地震,テクトニクスと地質,被害の全体像,40 分間講演を行った。講演内容は,序論,遠心模型実山地における斜面崩壊,道路盛土の被害,カトマンズ周験施設の概要,浅い直接基礎( Shallow Foundation)・辺の地質と地盤構造,カトマンズ市内の近代的・歴史的地下室を有する 深い基礎( Deep Basement )・杭基礎建物の被害,液状化発生状況,観測された地震動と常時( Pile Foundation)における地盤-基礎-構造物の動的微動による地盤の卓越周期,そして建物や道路の復旧状相互作用の実験的評価,これらの動的相互作用を考慮した合理的な基礎形式の提案,そして結論であった。況であった。短い講演時間ながら地震・地質の特徴から被害とその基礎の耐震設計上の課題に始まり,遠心模型実験の方分析及び復旧まで包括的な講演内容であった。山地を震法,3 種類の基礎を有する構造物の動的応答と地盤・基源とする地震であることから大規模な斜面崩壊や落石な礎との動的相互作用,そしてこれらの動的応答に基づくどの被害が特徴的であった。また,深い盆地構造に位置ロッキングを考慮した直接基礎や杭頭非結合の杭基礎のする首都カトマンズの特徴的な地盤構造により,長周期提案で締めくくられた。理路整然とした非常に分かりやが卓越する地震応答特性とこれに対応した被害について,すい講演であり, Kim 教授のスマートさが伝わるもの常時微動の観測結果などに基づいて説明がなされた。であった。筆者も地震から半年後に現地を訪れ,ネパール地盤工論文原稿は 3 種類の基礎を有する構造物の動的応答学会の研究者・技術者らと復旧と今後の対策に関して意についてまとめられているが,講演は動的相互作用を考見交換を行った。ネトラ P. バンダリ准教授が所属する慮した合理的な基礎形式の提案まで踏み込んだものであ愛媛大学だけでなく,日本国内の多数の研究者・技術者った。大きな動的荷重を受ける直接基礎構造物ではロッがネパール地震の調査1),2)に協力しており,今後も両国キングにより,基礎底面の片方では基礎と地盤の分離,の交流が地盤工学の発展に寄与することを期待する。もう片方では基礎地盤の塑性変形が生じる。このエネルギー損失のため上部構造物に作用する動的荷重が剛な基礎と比較して小さくなる。このロッキングによる入力損失を考慮することで,風化土(韓国に広く分布する比較的固い土層)上で従来は杭基礎であった構造物を直接基礎で設計できるとしている。また,杭基礎では杭頭とフーチングを非結合とし,その間に砂や礫を挟むことで,直接基礎のロッキングと同様な効果を期待できるとしている。しかしながら,建物では地震後のわずかな傾斜が居住上問題となることがある。大きな地震動を対象として,ロッキングを設計上考慮する場合には直接基礎の残8参考文献1)Okamura, M., Bhandary, P. N., Mori, S., Marasini, N.and Hazarika, H.: Report on a reconnaissance survey ofdamage in Kathmandu caused by the 2015 Gorkha Nepalearthquake, Soils and Foundations, Vol. 55, No. 5, pp.10151029, 2015.2) Chiaro, G., Kiyota, T., Pokhrel, R. M., Goda, K.,Katagiri, T. and Sharma, K.: Reconnaissance report ongeotechnical and structural damage caused by the 2015Gorkha Earthquake, Nepal, Soils and Foundations, Vol.55, No. 5, 10301043, 2015.(原稿受理2016.1.4)地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • キーノート講演5・有害廃棄物に対するバリアシステムの評価(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 菊池 喜昭
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 9〜9
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71883
  • 内容
  • Plenary Sessionsキーノート講演有害廃棄物に対するバリアシステムの評価Keynote Lecture 5: Evaluation of Engineered Barrier System for Hazardous Waste Disposal―A Case Study―菊池喜昭(きくち東京理科大学. は じ め によしあき)教授比較について説明された。この町には, 1 000を超える化学工場があり,アジアでも最も大きな化学工業団地とこのキーノートレクチャーは最終日の 15 時 20 分からいうことである。ここの処分場は建設してから 20 年のメインホールにて行われた。講演者はインド地盤工学会歴史があることから, 20 年間のシミュレーション結果会長の Gautam N. Gandhi 教授である。講演では,写真を示すことにより,ライナーの性能の比較がなされた。を使って具体的事例も交えたもので,インドでの廃棄物処理の実態を紹介する大変興味深いものであった。.講演の概要このサイトのカバーシステムは途中にジオメンブレンを用いたもので,表面からの雨の浸透を抑え,表面からの排水と排気を制御している。一方,ライナーには,上から順に透水性のよい砂層,ジオメンブレン,圧縮した講演は,以下のような構成であった。 1)固形廃棄物粘性土層を 1 セットとして 1 セットだけ用いる SL シスの実態,2)環境への影響とコントロールの考え方,3)テムか,2 セット用いる DL システムが用いられてきて環境コントロールの地盤工学(重要な視点), 4 )有害い る 。 今 回 の 講 演 では , こ れ らの ラ イ ナ ー の ほ か に廃棄物を対象としたバリアシステムの評価(あるケースGCL (ジオシンセティッククレイライナー)を用いたスタディ),5)いくつかの事例からの教訓, 6)まとめ,ライナーの効果も紹介された。このライナーは,上から7)謝辞。透水性のよい砂層, 7 mm の GCL, 90 cm の圧縮した粘1)では,インドでの廃棄物処理の現状について写真土層を用いたものである(SLGCL)。を紹介しながら説明された。インドには数百という廃棄ここでのシミュレーションには, HELP ( Hydraulic物処分場があり,広大な土地が利用されていること,まEvaluation of Landˆll Performance)が用いられた。シた,処分して盛立て高さとして100 m に及ぶものがあるミュレーションの結果,この 20年間で, SL と DL ではことが紹介された。25 m3 を超える漏水が生じたことになるのに対して,2)では,廃棄物を環境から遮断するために廃棄物のSL GCL では 0.2 m3 の漏水しか生じないという結果が下には,漏水のないようなライナーを用い,廃棄物の上得られた。その一方で,水平方向の排水を見ると SL には,カバーを用いること,また,廃棄物から生じるガGCL の 場 合 が SL や DL に 比 べ て 14 倍 以 上 大 き くスや汚水を管理して排出する機能が必要であることが示( 0.42 m3),排水を許容するという観点からも SL GCLされた。さらに,一般廃棄物の時とは異なり,有害廃棄の優位性が見られた。物ではジオメンブレンを用いて外界との遮断性を高める今後,このサイトで SL GCL を導入することで建設ようなカバーシステムが用いられることが紹介された。コストの削減と環境への悪影響を抑えることができるよ3 )では, a )遮水性を高めるために,遮水材には所定の厚さ以上で所定以下の透水係数のものを用いること,さらに,より高い遮水性を求めるために物理的にも化学的にも要求される性能を有しているジオメンブレンを用いること,b)土とジオメンブレンはよく密着しているうになると考えられているとのことであった。5)では,廃棄物のカバーの問題,漏水の発見の課題などについて具体的事例をもとに紹介があった。.終わりにこと,また,礫などによってジオメンブレンが破れないインドにおける有害廃棄物の処分の実態とそれに対すような対策を施すこと,c)一般に土質ライナーとジオる イ ン ド の 研 究 者 の考 え 方 を 最先 端 の 研 究 者 で あ るメンブレンの間のせん断抵抗は小さいので,斜面の場合,Gandhi 教授から紹介していただいたこの講演は非常に勾配を緩くするなどの対策が必要になることが多いこと,興味深いものであった。廃棄物処分の問題は世界共通のの 3 点について言及された。問題であり,幅広い視野でこの問題に取り組むべきであ4)では,埋立てによる有害廃棄物処分場のバリアシステムについて,インドの西岸のグラジャート州アンクるということを実感した。(原稿受理2016.2.20)ルシュワーの廃棄物処分場の例をもとにライナーの性能June, 20169
  • ログイン
  • タイトル
  • キーノート講演6・メタンハイドレート開発における地盤工学によるチャレンジ(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 兵動 正幸
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 10〜10
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71884
  • 内容
  • Plenary Sessionsキーノート講演メタンハイドレート開発における地盤工学によるチャレンジKeynote Lecture 6: Challenge for methane hydrate production by geotechnical engineering兵動正山口大学幸(ひょうどう まさゆき)教授(特命). は じ め に大学院産,地層の安定を評価するための構成則,解析手法の確立も必要である。さらに, MH が分解する際に温度が本会議において 6 つの基調講演の中の 1 つとして機低下し, MH の分解が抑制される。 MH の効率的な生会を頂いた。会議最終日の閉会式の直前のセッションで産のためには,温度の高い地下水を導入するなど工夫が三村衛京都大学教授の座長の下標記のテーマ1)で講演を必要である。行った。我が国周辺の深海底でメタンハイドレート(以下 MH と称す)の存在が確認され,資源開発のための.土質力学的チャレンジ研究が進められていることは周知のことであるが,地盤土の力学特性を正確に調べるためには,不撹乱試料の工学からの貢献が大いに期待されていることについて述採取が必要である。深海底から不撹乱試料を採取するこべた。とは困難なことであるが,それに加え MH を分解させ.何がチャレンジなのか何と言っても深海底での作業を安全に効率的に行うこずに原位置の状態のまま試験を行う必要がある。この目的のために,圧力コアサンプラーという現場の間隙水圧を保持したまま採取し保存するサンプラーが開発された。とである。 MH は高圧又は低温状態で存在し,日本周米田ら2)は,さらにそのサンプラーから圧力を保持した辺では水深1 000 m を超える深海底地盤の中に存在してまま三軸試験機の中に試料を装着しせん断試験を行う装いる。現在,我が国では東部南海トラフにおいて資源と置を開発した。その結果, MH 貯留層の MH を含む土して有望と考えられる MH 濃集層が確認され,生産にの力学特性を精度よく調べることが可能となった。向けて調査研究が進められている。 MH 生産方法は,MH 濃集層は主として堆積砂で構成されるが,細粒これまで経験の深い石油,天然ガスの開発方法に準拠す分を含み様々な性質を有することが知られている。上記る方法として,海底地層中に鉱井を構築し MH をガスの不撹乱試料を試験することは重要ではあるが,多くのに分解して採取する方法が検討されている。ここで,場所から多くの試料を採取することは不可能である。MH 濃集層が石油・天然ガス層と決定的に異なるのは,MH を含む土の力学特性を知り,構成則を作成するにMH は砂層の中にあることで,岩盤中に存在する石油は,模擬試料に対する多くの室内試験が必要である。室や天然ガスに比べると不安定な地盤内に存在するという内で MH を生成するには深海底と同じ温度,圧力条件ことである。鉱井の安定的な建造のため, MH を分解を再現できる試験装置が必要である。筆者らは,この条しメタンガスとして生産する際, MH による固結力の件を満足する温度制御高圧三軸試験機と高圧平面ひずみ消失による地盤剛性や強度の低下などを伴うことから,せん断試験機を開発した。種々のホスト砂に MH を生地盤工学の知識が求められている。地盤工学の立場では成させそれらの力学特性を系統的に調べることが必要で深海底の経験はないが,石油・天然ガスの分野では既にある。深海底地盤の性質をより詳細に理解する土質力学深海底から数千 m での実績があり,両者の技術の協力的チャレンジが必要である。によるチャレンジが必須である。MH の生産においては減圧法により MH をメタンガスに 分解 して 採取 する 。そ の場合 生産 井 の水圧 を 10MPa 位から 3 MPa 位まで減圧する。2013年の海洋産出試験においては,このような減圧のために,井戸内に多量の砂が侵入し,試験が途中で中断された。この現象を出砂と呼ぶが,実際の生産では防止する必要がある。逆に商業生産のためにはガスの生産量を増加させる必要がある。このように出砂を防ぎかつ生産量を上げるための地盤改良などの技術が求められる。このようなガスの生10参考文献1)Hyodo, M., Nakata, Y. and Yoshimoto, N.: Challenge formethane hydrate production by geotechnical engineering, Japanese Geotechnical Society Special PublicationVol. 2, No. 1, pp. 6275, 2015.2) Yoneda, J., Masui, A., Konno, Y., Jin, Y., Egawa, K.,Kida, M., Ito, T., Nagao, J. and Tenma, N.: Mechanicalbehavior of hydratebearing pressurecore sedimentsvisualized under triaxial compression, Marine andPetroleum Geology, Vol. 66, No. 2, pp. 451459, 2015.(原稿受理2016.2.29)地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • マーサー講演・ジオシンセティックスを用いた舗装の安定化(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 古関 潤一
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 11〜11
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71885
  • 内容
  • Plenary Sessionsマーサー講演ジオシンセティックスを用いた舗装の安定化Mercer Lecture: Stabilization of paved roads using geosynthetics古関潤東京大学. は じ め に一(こせき教授じゅんいち)大学院て,約 2000 年前に万里の長城を建設した際や,近代になってからの代表的な補強土の活用事例の紹介も行われ,アジア地域会議初日の午後一番に米国テキサス大学1995 年の兵庫県南部地震で良好な挙動を示した「剛なオースチン校のゾーンバーグ教授(Prof. Jorge G. Zor-壁面工を有する補強土擁壁」が代表事例の一つとして採nberg,写真―)により「ジオシンセティックスを用りあげられた。いた舗装の安定化(Stabilization of paved roads using◯geosynthetics)」と題した標記講演が行われた。本稿では,この講演の位置づけを紹介し,当日の講演内容の概わる技術開発の歴史◯要を報告する。.ジオシンセティックスを用いた舗装の安定化に関新たな物性指標―舗装の安定化に用いるジオシンセティックスの性能を定量的に評価するために―講演の位置づけ◯新たな現場適用―膨張性粘性土地盤上に建設するたわみ性舗装を安定化させるために―同講演は,ジオグリッドの発明者であるマーサー博士 では,これまでに明らかにされてきた補強メカニズ◯( Dr. Brian Mercer )の功績を記念して 1992 年に設立さムとして a. 補強材張力の発揮, b. 破壊面形成の防止,れた。地盤工学の実務者,研究者とジオシンセティックc. 側方への変形量の低減が紹介されたうえで,本講演ス産業界との間の協力関係と情報交換を促進することをでは c. に着目することが説明された。また,ジオシン目的としており,2 年に 1 度ヨーロッパ・アフリカ,アセティックスを用いて舗装の安定化を行う際の設計目的ジア,北米の 3 地域において行われる。国際地盤工学として,同じ舗装厚で設計寿命を長くする場合と,同じ会と国際ジオシンセティックス学会(IGS)の協力のも設計寿命で舗装厚を縮小する場合とがあることが示されとで,英国の Tensar International (テンサーインターた。ナショナル)社が基金を提供し,それぞれの代表者からなる選考委員会において講演者が推挙される。今回の講演を行ったゾーンバーグ教授が 10 人目の講演者である。このアジア地域会議から始まって,翌週に では,ジオシンセティックスで拘束した複合体の剛◯性を比較的簡便な試験で計測する方法と,その結果から新たな物性指標として次式で定義される KSGC を評価する手法の有効性が示された。はアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるアメリT(x )2=KSGC・u(x ) ……………………………………(1)カ地域会議でも講演が行われた。ヨーロッパ・アフリカここに, T( x )位置 x における補強材張力, u ( x )位地域での講演は, 2016 年 9 月にポルトガルのポルトで置 x における補強材の変位である。開催される「交通地盤工学に関する第 3 回国際会議」で行われる予定となっている。.講演の概要 ~◯ の構成で行われた。◯ に先だっ講演は次に示す◯ では,米国における膨張性粘性土の分布状況及びこ◯れに起因する舗装の被害例と,舗装の下部構造をジオシンセティックスで補強した場合の効果に関する試験施工区間の計測結果が紹介された。効果の高かった区間で用 で述べた KSGC の値が高かったこいられた補強材は,◯とも合わせて示された。.おわりに講演の全体を通じて,以下を繰り返し強調していた点が印象的であった。この分野における新技術は実務で先に試して効果が示され,その理由に関する研究が後で行われる。この分野では小さなレベルの変形が重要であり,土構造物を補強する分野で破壊や大きなレベルの変形を扱うことと比較すると,補強効果の評価が難しい。写真―June, 2016マーサー講演を行うゾーンバーグ教授(原稿受理2015.11.10)11
  • ログイン
  • タイトル
  • 一般投稿論文とテクニカルセッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 三村 衛・渡部 要一・勝見 武
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 12〜15
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71886
  • 内容
  • Technical papers and Technical sessions一般投稿論文とテクニカルセッションReviewing the technical papers and technical sessions三村衛(みむら渡まもる)京都大学 教授 大学院15ARC実行委員会 学術部会長部要一(わたべよういち)海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所 地盤研究領域長15ARC実行委員会 学術副部会長勝見武(かつみ京都大学 教授(公社)地盤工学会たけし)大学院国際部長がある。地域会議は世界会議ほど厳しくルールが適用さ. は じ め にれるわけではないが,原則としてルールに従うこととし国際地盤工学会第 15 回アジア地域会議( 15ARC )実た。設定ルールの考え方は,論文集に収録する全論文数行委員会学術部会は,アブストラクト募集と採択,投稿を設定し,メンバー学会の会員数に応じて割り当てると論文の審査と採択,論文集の編集,会議プログラムの作いうものであるが,最小割当数は 2 編,数が多くなる成,テクニカルセッションの運営を担当した。これらのと会員数に対する割り当て論文数が低減するように所定作業では,日本を含む国際地盤工学会メンバー学会とのの計算式で算出するものである。割当数の算出の際に,連携が不可欠であった。以下に項目ごとの詳細を報告すISSMGE 会長(地域会議の場合は地域担当の副会長)る。と実行委員会にも所定の割合で割り当てがあり,それぞ.トピックスの設定15ARC では,地盤工学に関連して,将来を見据えたれの采配でメンバー学会に割り振ることができる。全体の論文数を約500編として各国の採択論文数を設定し,実行委員会よりメンバー学会に対して,論文募集技術革新と持続可能性について情報発信・意見交換する案内と論文割当数を 2014 年 1 月 10 日にメールで通知し場 と す る こ と を 目 指 し , 会 議 全体 の 大 き な テー マ はた。全体論文数の500編という数は,今回の会議では全New Innovation and Sustainability と設定された。学術ての一般論文に対して約 15 分の発表時間を割り当てる部会が担当する論文募集では,著者がこれを具体的にイことを会議招致の際の公約としていたため,会場を確保メージして論文を投稿しやすいように,会議で扱うトピしてパラレルセッションとしたときに発表時間を割り当ックスの設定が重要になる。過去の国際会議でのテーマてられる数のほぼ上限として設定したものである。スケ設定などを参考にして,表―のテーマを設定した。会ジュールは以下のように設定した。議のテーマに合致するような最近の話題を扱うだけでなアブストラクトの提出期限2014年 6 月30日く,地盤工学の伝統的なトピックスを残すことによって,本論文の提出期限2015年 1 月30日地盤工学の技術者が誰でも何らかのかたちで該当するト実行委員会による論文採択2015年 5 月29日ピックを選べるようにした。メンバー学会でのアブストラクト審査と採択はそれぞ.各国の論文割当数国際地盤工学会の世界会議や地域会議では,国際地盤工学会メンバー学会に割り当てる論文数の設定にルールれの学会の基準に任せることになっているが,この手続きは予備的な扱いであり,正式な採択は実行委員会が行うとした。実行委員会から日本の地盤工学会に対しては,150編の論文採択予定であることを伝え,学会誌やメーリングリストを使って国際会員に周知し,論文募集が行表―一般投稿のトピックスわれた。なお,日本の地盤工学会における論文募集では,アブストラクトのみならず,内容が分かるような英文若しくは和文の論文形式の原稿も提出いただき,厳正な審査を行って採択論文を決定している。日本以外のメンバー学会にてどのようなアブストラクト・論文審査が行われているかは実行委員会としては把握していない。この他,アジア地域外からの論文投稿については,アブストラクトや論文を著者から実行委員会に直接提出してもらった。多くのメンバー学会からは,期日通りに採択されたアブストラクトや投稿論文が提出されたが,一部のメン12地盤工学会誌,―() Technical papers and Technical sessionsバー学会は提出が遅かったり,論文割当数を大幅に下回ての発表もあった。 TC / ATC セッション, IGS セッシったりしたところもあった。そのような場合には,個別ョン,VPS セッション, ESD セッションはそれぞれ独に締切りの延長を提示し,論文投稿数を増やすよう要請自に論文を集めているが,論文数が少なく発表時間に余した。裕があるセッションには,一般論文の中から関連論文を. 論 文 審 査選出して割り当てた。一般論文のセッション分けは,基本的には論文募集した際のトピックスに合わせているが,上述したとおり,論文の審査を行うのはメンバー学会論文数の少ないものは比較的類似のトピックと統合してである。しかし,メンバー学会ごとに審査の基準は異なセッションを構成した。セッションプログラムを表―っているであろうことは容易に想像がつく。また,レベに示す。ルの低い論文が紛れ込んでくる可能性も否定できない。セッション分けが完了すると,次は各セッションの座後述するように, 15ARC では,論文集を科学技術振興長選出である。日本人のみならず,外国人の座長も多数機構(JST)が運営する電子ジャーナルプラットフォー選出した。外国人の座長候補者の多くは,メンバー学会ムである JSTAGE を利用して Japanese Geotechnicalに依頼して推薦いただいた方々である。セッションの運Society Special Publication (JGSSP)の Vol. 2 として発営は,地盤工学会の若手会員に活躍いただいた。発表会刊することとした。ちなみに JGSSP の Vol. 1(創刊号)場ごとに 1 日(多くは 3 つのセッションで構成される)は 2015 年 8 月 30 日~ 9 月 1 日に札幌で開催された第 6の担当者 1 名を決め,会場担当の学生 2 名とともにセ回日中地盤工学シンポジウム1)のプロシーディングスでッションの運営を取り仕切った。国際会議での発表経験ある。のある若手が活躍することによって,会場の準備,座長JSTAGE の利用に当たっては,掲載論文の査読基準との連絡,発表者の誘導,質問者との連携など,セッシを明示しなければならないことになっており,国際部にョンをうまく運営できたと考えている。セッション担当て審査基準が明確化された。詳細は JGSSP の紹介記者の多くには,1 日のうちの 1 つのセッションで,座長事2)を参照いただきたい。メンバー学会による審査が,としての役割も担っていただいた。この JGSSP の査読基準を満足している保証はないため,論文の採択通知の前に,学術部会にて改めて論文を査読.JSTAGE の利用(JGSSP)することにした。多くは内容まで指摘する必要はなく,JGSSP の創刊号( Vol. 1 )は,第 6 回日中地盤工学フォーマットの調整を依頼する程度であったが,一部のシンポジウムの論文集である。しかし,そもそも地盤工論文には,実行委員会から著者に内容の修正を依頼せざ学会の新しい逐次刊行物として JGSSP を企画したのはるを得ないものもあった。実行委員会以外の方にもお願15ARC がきっかけであり,論文集を安く,高品質に作いした査読を経ることによって,論文の内容は一定レベ成するために J STAGE を利用しようと考えたことにル以上のものになるが,これに加えて,論文集に掲載す始まる2)。従来型冊子出版物としてプロシーディングスるためのフォーマットの統一が必要であり,最後は,学を出版するには,会議後に大量の在庫を確保して販売網術部会の若手を中心とする椋木俊文氏(熊本大学),肥に載せるため,国際会議プロシーディングスを手がける後陽介氏(京都大学),高野大樹氏(海上・港湾・航空専門の海外出版社に頼らざるを得ない。しかし,イン技術研究所),飛田哲男氏(京都大学)らで全てに目をターネットが普及し,冊子出版物よりも電子出版物の方通してチェックし,著者に最終原稿の修正を依頼した。が好まれることが多くなった今日,高い費用を払って海.セッション分類とプログラム編成外出版社に頼る価値は薄れてきた。JSTAGE のサービスは JST により無料で提供されており,利用者である論文が集まってきたところで,膨大な数の採択論文全地盤工学会の負担は,自前でデータを作成・入力するこてに発表時間を割り振る作業に取り組んだが,これが難とだけで済む。このことは,経費を抑える上で,大きな航した。全ての論文に発表時間が平等に割り当てられるメリットである。ように,類似テーマが同じ時間にならないようにするこ高品質という点については,書式を整えた高品質なとはもちろんのこと,セッションごとの論文数に過不足pdf ファイルを作るだけで良く,さらに,個々の掲載論がなくなるように,担当者が論文の内容を見て,著者が文に Digital Object Identiˆer (DOI)を付けられる利点選んだトピックとは別の分類に回せるものはないかを判がある。まだ DOI を使った文献引用・文献検索に馴染断しなくてはならなかった。 15ARC のテクニカルセッみのない読者の方が多いと思うが, DOI はとても便利ションは,一般論文の発表セッションの他,アジア地域なシステムで,インターネットを閲覧するブラウザのがホストする国際地盤工学会の技術委員会( TC )やアURL に「 http: // dx.doi.org/」に続けてアクセスしたいジア地域の技術委員会(ATC)の TC/ATC セッション,論文の DOI を入力すれば,対応する論文の公式サイト国際ジオシンセティックス学会(IGS)のジオシンセテ(アブストラクトの掲載ページ)にジャンプする。先進ィックスセッションがあり,さらに,国際地盤工学会ア的な技術を取り入れている電子ジャーナルの中には,論ジア副会長が特別企画した VPS セッション,エンジニ文集の巻・号に通しのページ番号を付けず, DOI を使アリング・セッション・デイには ESD セッションとしわなければ引用できない文献も増えている(例えば米国June, 201613 Technical papers and Technical sessions表―テクニカルセッションプログラム更になってしまったとしても, DOI を使ったリンクは恒久的に使えるようにする国際的な約束がある。学術部会が当初目指した論文集の姿は,冊子版概要集は作成するものの,論文本体は冊子版としては作らず,さらに CD や USB メモリとしても配布せず,あらかじめ参加者に DOI リンク付きの電子版会議プログラムをメールで配信しておくというものであった。会議参加者に対して,何も配布されないのは「けしからん」とおっしゃる方もおられると思うが,電子ジャーナル化したからには,品質を維持した上で徹底的なコスト縮減を目指した究極の姿がここにある。登録費を払った会議参加者と登録費を払っていない一般の読者を差別化する必要があれば,会議開催から半年とか 1 年間とかに限ってパスワードを設定することも可能である。なお,JSTAGE は誰でも無料で論文閲覧できることを求めており,いつかはパスワードを外して論文のオープンアクセス化を図ることが原則である。また,論文集は JSTAGE から出版されたものが「正」であって,もし,冊子や USB で配布したものがあるとすれば,それは(プレプリントなどの)コピーに過ぎないという位置づけになる。このような理想型を求めて準備を進めたのであるが,メンバー学会経由の一般論文に加えて,IGS セッションや TC/ATC セッションの論文,さらには,ESD の発表土木学会 ASCE の各種論文集)。DOI はインターネットについても論文を執筆いただけたものについては学術が上の記事に恒久的に付けられる識別子で,記事が掲載さ扱う論文と同様に論文集に掲載することとなり,基調講れるサーバーが移転してドメインやフォルダー構造が変演論文も合わせると,538 編もの膨大な数の論文を扱わ14地盤工学会誌,―() Technical papers and Technical sessionsなければならない状況になった。当初は,JSTAGE を表―メンバー学会別論文数とそれ以外(TC/ATC 等)の論文数利用した JGSSP の発刊についても,国際部主催行事である第 6 回日中地盤工学シンポジウムで練習し,十分な時間をとれるだろうと考え,夏休み頃に論文集作成に向けた準備を開始した。しかし,論文数があまりにも膨大すぎ,残念ながら国際会議当日までに論文を JSTAGE 上に公開し,DOI リンクを付けた電子プログラムを配信することは諦めざるを得ない状況を察した。このため急遽,論文のプレプリントを USB に収録して参加者に配布する判断をした。USB メモリを配布したので,これに論文が収録されていると思っている参加者もおられるであろうが,カード型の USB は正式な論文集ではないので,そこにはProceedings の文字は入っていない。個々の論文を識別する ID も付いていないし,ページ番号も付いていない。あくまでもプレプリントとして参加者に配布されたもので,収録された論文を USB からは引用することができないように,引用に必要な情報が入らないかたちにした。正式な論文集は J STAGE から公開されるものである。上述のような経緯があり, J STAGE による JGSSP からの論文の発刊は少々遅くなってしまったが, 2016 年表―1 月下旬に無事公開するに至った。なお,論文の公開は国・地域別論文数できたものの,当初目指した DOI リンク付き会議プログラムは JGSSP の Vol. 2, No. 1 の中に,これよりも少し遅れて公開した。JGSSP のリンク先はhttps://www.jstage.jst.go.jp/browse/jgssp/で,全ての掲載論文がオープンアクセス(無料公開)となっている。世界中どこからでも,掲載論文を自由に閲覧することができる。ちなみに,会議プログラムにもDOI が付けられていて,http://dx.doi.org/10.3208/jgssp.ARC_TOCにより直接アクセスすることができる。JGSSP の Vol. 2 は, No. 1 に基調講演やプログラム,No. 2~ No. 80に会議のプログラムに対応させて論文を収録した。JSTAGE を使った論文集は,Google Scho-ってみても,大幅な記録更新である。学術部会としては,lar や Scopus などの各種文献検索システムともリンク論文を投稿していただいた著者の皆様,査読を担当してされる。また,キーワードのみならず,引用文献の相互いただいた皆様,論文投稿の窓口となっていただいた皆リンク,論文の全文検察もできるようになっている。様 ( メ ン バ ー 学 会 , TC / ATC, IGS の 担 当 者 ), J 15ARC の論文集が,会議のテーマである New Innova-株STAGE への登録作業を担当いただいたトーヨー企画tion and Sustainability に幅広く貢献できるよう,論文の天笠秀雄氏,セッションの運営に携わってくれた若手集からの情報発信が学術や実務の発展に広く貢献するこの皆様,そして何よりも,セッションで質疑に参加され,とを願っている。発表会場を盛り上げてくれた参加者の皆様に感謝の意を. お わ り に表し,本稿の結びとしたい。15ARC では, 929 人(国内 526 人,海外 403 人)の参加登録があるなど,非常に多くの参加者を得て盛大に行われた。論文についても,メンバー学会等を通して提出された一般(398編),TC/ATC/VPS/IGS(123編)の掲載論文が計521編あり,基調講演(6 編)や ESD の基調 講 演 ・ 論 文 ( 計 11 編 ) を 合 わ せ る と 総 計 538 編 をJGSSP に収録した。その内訳を表―,にまとめた。参考文献1)西村 聡・勝見 武・渡部要一・張 鋒第 6 回日中地盤工学シンポジウムを開催して,地盤工学会誌, Vol.64, No. 1, pp. 24~27, 2016.2) 渡部要一・勝見 武JGS Special Publication 創刊について,地盤工学会誌,Vol. 63, No. 11/12, pp. 42~43,2015.(原稿受理2016.2.15)この参加者数・論文数は,過去のアジア会議を振り返June, 201615
  • ログイン
  • タイトル
  • TC/ATC セッション及びアジア担当副会長セッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 国際地盤工学会議第15回アジア地域会議実行委員会学術部会
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 16〜19
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71887
  • 内容
  • TC/ATCTC/ATC セッション及びアジア担当副会長セッションSessions organized by TC/ATC and ISSMGE vice president国際地盤工学会議第15回アジア地域会議実行委員会学術部会より盛況に終わった。これは,地盤力学分野の研究とし. は じ め にて, Microgeomechanics という視点が国際的に認知さアジア地域会議の大部分の論文はメンバーソサエテれた結果といえる。ィーを通しての投稿によっているが,より専門的な議論本会議においては, TC105 のセッションとして 2 セを 行 う べ く 国 際 地 盤 工 学 会 の Technical Committeeッションが運営された。最初は,主として実験や実務に(TC)や Asian Technical Committee(ATC)に呼びか関連したものであった。中間土の力学特性やせん断帯のけ,さらなる論文投稿を募り特別セッションを運営した。挙動の理解,トンネルや杭の問題への適用性が発表されTC については,主にアジアの研究者がリーダーシップた。また,X 線 CT を用いた微視的観察の検討も紹介さをとっている TC を中心にセッションが催された。また,れた。粒子破砕や,不飽和水分特性の解明に取り組まれ,東畑郁生国際地盤工学会アジア担当副会長の発案により,観察の対象が拡大し,新しい知見の探求が進んでいるこVice President セッションを運営した。これらの特別セとを実感した。ッションでは,メンバーソサエティーから提出された論二つ目は,解析手法から微視的土質力学を議論しよう文を一部取り入れたセッションもある。以下にこれらのとするものであった。個別要素法に流体の作用を練成さ内容を報告する。せる手法だけでなく,有限要素法と連成させることで,.マルチスケールでの解析を実現しようとする試みも紹介セッション報告された。また,固結土の力学挙動やアーチ作用の理解,. TC103 計算地盤工学内部浸食問題への適用の発表もあった。最後に,司会の現 在 , TC103 は Chair と Secretary が 香 港 か ら 選 出提案で,粒子破砕に与える間隙水圧の影響についてフロされている。前身の TC34 でも日本から Chair やコアメアー討論を行った。一般的な試料の場合には,影響がなンバーが選出されており,アジアの貢献度が顕著な TCいと考えられるが,実在するかどうかは別にして,完全の 1 つである。本会議においては, TC103 の特別セッに独立している粒子内間隙を有する粒子では可能性があションとして 1 セッションが運営された。新たな解析るなどの議論がなされた。手法の開発に関する研究として,メタンハイドレート含(中田幸男(山口大学))有地盤の動的解析手法,土石流解析のための個別要素法と流体解析法の連成手法が発表された。地盤工学におけ. TC202 交通地盤工学る力学挙動の数値解析的研究としては,不飽和盛土の動TC202 は,現在,世界 29 ヶ国から 50名以上の委員が的解析,不均質地盤中の分散特性,一面せん断試験のせ所属する国際地盤工学会の技術委員会としては比較的大ん断箱の間隔の影響などが発表された。また,大変形解所帯の TC であり,アジア地域からは 9 ヶ国 17 名の委析の研究としては,粒子法による解析,コセラ理論を適員が所属している。現在の Chair は米国の Erol Tutum-用した解析が発表された。ディスカッションは主に個々leur 教授であるが, Secretary が日本から選出されていの解析法に関するものであった。本セッション以外の一るなど,前身の TC3 を含め日本は Secretary やコアメ般セッションでも先進的な数値解析法を用いた研究が数ンバーを毎期輩出しており,貢献度が高い TC の 1 つと多く発表されている。近年,数値解析手法は多岐に渡っ言える。残念ながら,日本国内では,交通地盤工学は知てい る た め, TC103 は 研究 者 間の 議 論 のプ ラ ッ トフ名度が低い比較的新しい研究分野であるが,世界的にはォームとして今後さらに意義のあるものとなっていくとメンバー数の多さから推察されるように,研究者・技術感じた。者の関心の高い研究領域であり,毎年数多くの国際会議(肥後陽介(京都大学))やシンポジウムを後援や協賛している。国際地盤工学会の各地域会議においても,アジア地域を含めヨーロッパ. TC105 微視的地盤力学TC105 の委員長は, 2013 年のフランスでの国際地盤工学会議以降,山口大学の兵動教授が担当している。2014 年には IS Cambridge を開催し,多くの参加者に16地域とパンアメリカン地域でワークショップや特別セッションを開催しており,非常に活発に活動している TCである。本会議においては, TC202 の特別セッションとして地盤工学会誌,―() TC/ATC交通地盤工学の基礎研究と応用研究の 2 セッションががら,その後は TC1(後の TC201 )と合併され,近年運 営 さ れ た 。 TC202 の Chair の ビ デ オ レ タ ー に よ るでは活動の主テーマが堤防となり,沿岸開発をテーマとOpening Address からスタートしたセッションは,ほする活動はできなくなっていた。アジア地域の ATC12ぼ満席の 40 名程度の聴講者を得て非常に盛況であった。``Land Reclamation and Coastal Structures in Asia'' とし基礎研究のセッションでは,主に,アスファルト舗装やて活動を継続した時期( 2001 ~ 2005 年)もあったが,バラスト軌道における交通荷重を考慮した路盤材の設計その後消滅している。そこで,2013年のパリ会議(18定数の試験法や設定法に関する議論,及び縮小模型バラICSMGE ) の 際 に , 筆 者 ( 渡 部 ) と シ ン ガ ポ ー ル のスト軌道を用いた支持力解析やバラスト流出解析の計算Prof. J. Chu と話し合い,沿岸開発を扱う新しい TC と法やその有用性に関する討議が行われた。一方,応用研して独立することを決断した。その後, ISSMGE との究のセッションでは,振動締固めによる空港基礎の地盤調整を経て,2015年に TC217 として設立に至ったもの改良やポリマー材によるバラスト道床の固化改良の有用である。性や耐久性に関する議論,及び寒冷地道路舗装におけるまだ,TC としてのメンバーが十分に揃っていない状土壌水分の計測方法とその測定精度に関する討議などが況であるが, TC としての最初の活動として, 15ARCなされた。において TC217 セッションを企画した。セッションで時折笑いもおこる和気藹々とした会場の中で,発表のは, TC217 メンバーの論文 5 編と一般論文から選んだ核心に迫る質疑が随所でなされ,道路・鉄道・空港など関連論文 1 編の計 6 編の発表がなされた。マレーシア交通基盤施設の建設・整備が急ピッチで進むアジア地域からは石炭火力発電所の人工地盤,ベトナムからは港湾において,その設計・施工・維持管理に交通地盤工学の施設の真空圧密,アラブ首長国連邦からはドバイでの大観点から高い関心をもつ技術者・研究者が数多く存在す規模埋立て事業,日本からは羽田空港での浚渫土の有効る事実を改めて認識するセッションとなった。利用,シンガポールからは軟弱粘土による各種埋立て工(石川達也(北海道大学))法や護岸構築の新工法,中国からは真空圧密工法の効率向上のための取り組みについて発表があり,活発な議論. TC215 環境地盤工学や関連情報の提供があった。埋立地の造成は,古くからTC215 は, 4 年に一度の環境地盤工学国際会議をは取り組んできた土木技術であるが,埋立て材料,埋立てじめとする研究集会開催などを通して委員相互の交流と工法,地盤改良工法は時代とともに変化・発展しており,結束を高めている。イタリアの Mario Manassero 教授アジア地域を中心に,これからも多くの埋立てプロジェが長年 Chair を務められたが, 2014 年 11 月に開催されクトが計画されている。まだまだ今後の発展が期待された TC 会議でオーストラリアの Abdelmalek Bouazza 教る分野であると実感した。授が新委員長に就任され,まず 2015 年 9 月英国エジン(渡部要一(港湾空港技術研究所))バラでのヨーロッパ会議とこのアジア会議でワークショップとセッションの開催を企画された。さらに,来る. TC301/ATC19 遺産地盤工学2016年 8 月シカゴで開催される ASCE GeoInstitute の従来,TC19 と称され,Prof. Carlo Viggiani(イタリGeoChicago 2016でもセッションを企画されている。1ア)が委員長で, 1997 年にナポリで国際シンポを開催年のうちに異なる 3 大陸で集まることになる。したが,その後,2005年に国際地質工学会(ISEG)及「Innovations in environmental geotechnics」と題したび 国 際 岩 石 学 会 ( ISRM ) と 3 学 会 合 同 技 術 委 員 会本セッションでは地盤汚染対策,廃棄物処分場,事故原(JTC6)として2005年して設立され,TC19 は解散とな子力発電所対応など幅広いテーマの 7 編の論文が発表った。 JTC6 の委員長は, ISEG からの選出であったが,された。国別には中国 2 編,インド 2 編,日本,オー1 回も委員会を開催しなかった。2009年エジプト会議かストラリア,ロシアから 1 編ずつであった。日本からら, TC301 として再生され, Viggiani 教授が再任されの TC215 メンバーである勝見(京都大学)が本セッシた。 TC301 の活動目標の一つとして,遺産保存の地盤ョンの幹事役として運営をサポートした。アジアにおけマ ニ ュ ア ル の 作 成 を目 指 し て いた が , 未 完 で あ る 。る環境地盤工学分野の重要性は国際的にも注目されておTC301 は欧州系の委員が主流であったので,アジア地り, 2018 年には中国・杭州で第 8 回環境地盤工学国際域における遺産を中心として活動する ATC19 を2010年会議が開催される。に設立(委員長 岩o好規(地盤研究財団)/幹事長 三村(勝見武(京都大学))衛(京都大学))した。 ATC19 は, TC Session を香港( 2011 / 5 ), TC Symposium をサーマルカンド( 2012 /. TC217 埋立て地盤10), workshop をパリ( 2013/ 9),アンコール( 2014/TC217 は,現時点で国際地盤工学会の最も新しい TC12),福岡(2015/11)で開催した。TC301 は,シンポである。かつて, 1994 年に設立された TC30 ``Coastalを ナ ポ リ で 2013 年 5 月 に 開 催 し , 委 員 長 は , Prof.Geotechnical Engineering'' が あ り , 1995 年 に IS Renato Lancellotta(トリノ工科大学)となった。Hiroshima , 2000 年に IS Yokohama を開催するなど,2014 年 9 月にトリノで開催された国際地質工学会議日本が中心となって積極的な活動をしていた。しかしなにおいて,地盤,岩盤,及び地質工学の国際学会の交流June, 201617 TC/ATCが図られ,今後の協力体制が議論された。アジア会議の TC セッションにおいては, 12 論文が第 2 セッションでは,グラウンドアンカーの劣化モデル,津波時のケーソン基礎の安定性に関する模型実験,提出され,日本,中央アジア,ロシア,イタリアなどか遠心模型実験による道路の陥没の再現,降雨に対する斜らの発表があった。福岡のアジア会議においては, TC面安定に関するハザード評価,真空圧密工法が採用されセッションに加えて Workshop を 11 / 7 に福岡市博物館た軟弱地盤の将来挙動予測,河川の沈殿物の濃度予測,で開催し,日本,カザフスタン,ロシア,フィンランド,降雨強度と地すべりの空間的発生密度の関係について発台湾,韓国からの参加があり,盛会であった。表がなされており,リスクや信頼性評価を,より一般的(岩o好規(地盤研究財団))に捉えた内容であった。議論では,模型実験の相似則や現地サウンディング試験の計測点数についてなど,技術. TC302 法地盤工学の応用への関心を感じさせる質問が多かった。昨今,杭打設深度が不足しているために発生したとさ(西村伸一(岡山大学))れる建築紛争が大きな社会問題となっているが,まさしく,この事例のように,法地盤工学あるいは司法地盤工学は,建築工事や土木工事の紛争の原因としての地盤問. TC305 巨大都市と新首都のための地盤工学的社会基盤題を扱う分野である。日本建築学会には,司法支援建築TC305 は Eurasian National University, Kazakhstan会議という組織があって,会員を裁判所に紹介し,調停の Prof. Askar Zhussupbekov を Chair に 活 動 し て い る。などを中心に紛争解決に協力している。2005年に TC40本会議においては, TC305 の特別セッションとして 1として設立,2009年に TC302 と改名したが,設立以来つのセッションが運営された。の委員長であった Dr. V. V. S. RAO (インド)が引退,現在, Prof. Askar が拠点を置く Kazakhstan の首都Secretary の Prof. Sivakumar Babu, IISc Bangalore, In-Astana は空前の建設ブームにあり,急速な開発が進めdia.)が2014年から委員長職を引き継いだ。各国で活発られている。 2017 年には Future Energy をメインテーに Workshop 等 を 開 催 し て い が , ブ タ ペ ス ト ( Prof.マにした国際博覧会が開催される予定である。また,Mecsi, 2010 / 9 / 24 25 ),ムンバイ( Prof. Babu, 2010 /2016年には 8th Asian Young Geotechnical Engineers12 / 14 15 )大阪( Prof. Iwasaki, 2011 / 7 / 14 15 )バンConference (8AYGEC) も計画されている。セッションガロール(Prof. Babu, 2013/1/1012)で開催されていでは,AbuDhabi Plaza Residential Tower,新しい鉄る。道駅,万博のメイン会場など,多数の近代的な構造物の福岡会議においては,崩壊事例報告(棚付擁壁の崩壊,建設計画の紹介がなされた。また,地盤工学的話題とし東日本地震における防波堤の破壊事例,軟弱地盤掘削崩て,これらの施設を支える杭の試験載荷の結果について落,シールドトンネル崩落,擁壁倒壊)が報告されたが,の報告があった。必ずしも裁判や紛争とはなっていないものもあり,その多くは,地盤工事失敗の事例発表であった。(岩o好規(地盤研究財団))その他の目を引く発表として,Russia の Saint Petersburg における軟弱地盤の大規模な掘削工事(直径78 m,深さ 18 m )に関する報告があった。この地下空間は,大規模なショッピングセンターの地下 4 階に及ぶ駐車. TC304 リスク評価と管理場として利用されているとのことであった。これに加え,TC304 はリスク評価を目指す委員会であるが,地盤やはり娯楽施設である巨大劇場の大規模掘削に関する報の不確定性評価や,土構造物の信頼設計を志向する委員告があり,フロアーとの活発な情報交換がなされた。会である。本国際会議では,関連のセッションが 2 つ当該セッションは,語らずもオイルマネーを印象付けプログラムに組み込まれた。第 1 セッションは,主にるものであった。開発には国外の企業も参画しているとTC メンバーによる発表が行われた。第 2 セッションでのことであり,日本企業がどういった形で上記地域の開は,リスク評価を広く捉えた,より一般的な発表がなさ発に絡んでゆくことができるか見守りたいと思う。れた。なお,セッションの座長は,それぞれ, TC304(山田正太郎(名古屋大学))メンバーである,筆者(西村伸一,岡山大学)と鈴木誠博士(千葉工業大学)が務めた。第 1 セッションでは,地層区分の確率的モデル化手. ATC1 アジア太平洋地域における気候変動に伴う地盤災害/ATC3 自然災害に対する地盤工学法,確率場の有限要素法や斜面安定解析への適用,ダ本会議においては,アジアにおける災害という共通性ム・基礎・斜面の安定問題及び地下水汚染問題に関するから ATC1 と ATC3 の合同セッションとして 2 セッシ信頼性設計,土壌汚染調査の確率的意思決定問題,土質ョン(セッション 1 と 2)が運営された。パラメータの空間分布を取り扱った発表がなされた。議セッション 1ATC1 関連の本セッションでは 7 編の論では,変動幅(地質統計学上の相関距離)に対する有論文が報告された。“気候変動に起因する地盤災害”は限要素の大きさの設定方法や,信頼性解析パラメータのアジアに共通する課題と考えられるが,気候変動の影響決定方法など,基本的な解析技術に関する質問が多くなに関する認識の程度が国によって微妙に異なること,気された。候変動によってもたらされる地盤災害の種類が国によっ18地盤工学会誌,―() TC/ATCて異なることなどが課題としてクローズアップされたセ設事例,建設中に洗掘に伴い橋脚の杭が引張り破壊したッションであった。韓国での事例,既存場所打ち杭を再利用した日本の高層セッション 2ATC3 関連の本セッションでは 6 編の建物の事例,タイの軟弱地盤上での養生期間の異なる矩論文が報告された。東日本大震災の復旧・復興を含むア形杭の鉛直載荷試験の比較事例,香港での埋立地に建つジアに共通する課題「地震,津波と斜面災害」について高層集合住宅の基礎の設計事例,モンスーンによるイン発表があった。このような課題に関する現地調査,新たドの紅土斜面崩壊対策用の杭の崩壊事例であった。参加な地盤調査法,地盤防災に対する適切な改良方法につい者も多く活発な質疑応答が行われた。て報告があった。アジア地域の地盤災害に関する課題と(濱田株 竹中工務店技術研究所)純次(その解決方法について活発な議論と共に共通認識をもた. Vice President セッションらした意義のあるセッションであった。(安原一哉(茨城大学),ハザリカへマンタ(九州このセッションは,アジアにおけるインフラ整備のあ大学))りかたに一石を投じたく発案したもので,同じ趣旨で2016 年にインドで開く国際会議につなげる意図がある。. ATC6 都市地盤工学アジア諸国の経済発展がはじまったのは 1980 年頃からATC6 は,都市部における掘削,トンネル建設,都かと思うが,当初は各国とも貧しく,インフラ整備には市再生を研究テーマとし,歐章煜( Chang Yu Ou )教安さが要求された。勢い質は低く,竣工間もなく不具合授(国立台湾科技大学)を委員長として, 2014 年 9 月を生ずる例も見られた。発展が進んだ現在では質も重視に設立された新しいアジア地域の研究委員会である。現する正しい方向も見られる。しかし他方では MBA 取得在, ATC6 には,日本から 4 名,全体で東南アジア地者が国家経営の中心を担うようになると,技術者マイン域を中心とする 12 ヶ国から 35 名が委員として参加してドの欠如のため,いわゆるターンキー方式(引き渡し時いる。にすぐ使える)でパソコン購入と実質変わらぬようなイ本会議においては, ATC6 の特別セッションとしてンフラ整備の実態が現われた。これは正しい方向ではな第 1 日目に 2 セッションが運営された。第 1 セッショい。例えば河川堤防を想像してみよう。堤防は軟弱地盤ンは,歐章 教授が Chair となり,地下掘削に関連した,上に設置されることが珍しくないので自重による地盤沈地盤変位,地盤破壊,近接施工,設計法,建設材料とい下が不可避であるほか,植生や動物生息による劣化,高った多岐に亘るトピックが取り上げられ,また,第 2水時の漏水などが起こっても不思議ではない。したがっセッションは,杉本光隆(長岡技術科学大学)が Chairて絶えず維持管理,改良の努力が必要である。つまり堤となり,セグメントの耐震性能,シールドの制御,地盤防は決して完成しないものであり,直し育てていかねばとトンネルの相互作用である地表面沈下,近接施工,ならない。同じ事情は他のインフラにもあり,総じて建シールドトンネルのアセットマネジメントといった多岐設から維持管理,補修など長期間の全体でその価値を決に亘るトピックが取り上げられ,活発な質疑応答がなさめるものなのである。手軽に購入して,時期が来たら廃れた。棄するパソコンとは本質的に異なる。寿命もパソコンは近年,アジア地域では地下開発や地下鉄建設が活発に5 年程度であろうが土構造なら 100年以上,コストパフ行われつつあることから,実験や数値解析,施工事例なォーマンスの視点を越えた長さである。VP セッションどを基にした発表が 9 ヶ国からあり,アジア地域にお当日の発表では MBA の方による斜面崩壊観測と防災のける都市地盤工学の必要性の熱気が感じられるセッショ技術があり,おなじ MBA でも技術者出身者にはマインンであった。ドがあることに同意した。またコンクリート部材の劣化(杉本光隆(長岡技術科学大学))問題,道路下の基盤状況の地下レーダーによる調査などの報告があったが,全体としては長年月にわたってイン. ATC18 巨大基礎本セッションは,巨大基礎に関するアジア地域委員会( ATC18: Mega Foundations , 委 員 長  Myoung MoKim (韓国))の技術委員会セッションであり,これまで 2007 年, 2011 年のアジア地域会議でも行われている。フラを「育てる」機運は未成熟と感じた。(東畑.郁生(地盤工学会会長・国際地盤工学会副会長))おわりに一般セッションに加えて TC/ATC 特別セッションを今回は,同時通訳付きでエンジニアリングセッションデ行うことで,より専門的な議論がなされた。セッションイ(11月11日)に座長 M.M. Kim 教授のもと行われた。以外にも幾つかの TC/ATC によるミーティングが行わ発表は 6 編(香港 2,韓国 1,日本 1,タイ 1),全てれた。また,VP セッションは今回のアジア地域会議の行われたが,当日の午前中までは 3 編の発表者がキャ1 つの特色となった。本会議において,これらの特別センセルされている状況であった。2 編は代理発表するこッションの運営にご協力を賜った諸氏に対して,ここにとで本セッションが始まり,もう 1 編はセッションの深く感謝の意を表します。途中から発表者が現れて最後に発表することになった。(原稿受理2016.1.22)それぞれの発表は,香港での大規模埋立ての設計と建June, 201619
  • ログイン
  • タイトル
  • 国際ジオシンセティックス学会特別セッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 宮田 喜壽・桑野 二郎・勝見 武
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 20〜20
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71888
  • 内容
  • International Geosynthetics Society国際ジオシンセティックス学会 特別セッションSpecial Sessions organized by International Geosynthetics Society宮田喜壽(みやた防衛大学校勝よしひさ)見教授桑武(かつみ京都大学野二埼玉大学郎(くわの教授教授たけし)大学院じろう)大学院表―. は じ め にIGS 特別セッションの概要国際地盤工学会( ISSMGE )と国際ジオシンセティックス(GSY)学会(IGS)は国際ジオエンジニアリング連合( FedIGS)を組織しており,様々な活動で協力することになっている。福岡は補強土に関する国際会議IS Kyushu が 5 回 に わ た り 開 催 さ れ た 地 で , 海 外 のIGS メンバーにもなじみ深い。数多くの論文が投稿され,42 編の論文がこのセッションで発表された。以下,概要を報告する。.IGS アジア委員会セッションIGS にはアジア,アフリカ,欧州,パンアメリカの 4施工,維持管理, 2 )放射能汚染物質仮置場適用時のガつの地域委員会がある。今回の会議ではアジア委員会ス透過性, 3 )オランダにおける鉛直遮水工のケースス(委員長桑野)が 2 つのセッションを運営した。概要タディ, 4 )電気伝導性ジオメンブレンの品質管理, 5 )を表―に示す。セッション 1「GSY材料と相互作用」ジオメンブレンの耐候性, 6 )ジオメンブレンを通してでは, 1 )変状が生じた補強土壁の残存耐力の評価法,のフェノール類物質の拡散, 7 )熱作用条件での力学挙2 )必要とされる期間が終わると生分解する新材料, 3 )動に関する研究が発表された。両セッションにおいて,支圧部と引抜き抵抗の関係, 4 )補強土の平面ひずみ圧現象のメカニズムや材料の長期安定性について活発な質縮特性, 5 )土嚢の DEM シミュレーション, 6 )電気排疑応答がなされた。水機能付き材料, 7 )鉛直排水による圧密促進に関する研究が発表された。セッション 2「EPS,ジオセル,繊. IGS 補強土委員会セッション維混合補強土」では, 1 ) EPS の土圧低減効果, 2 ) EPS補強土 TC セッションの概要を表―に示す。セッシの力学特性, 3 )ジオセルを用いた基礎地盤補強, 4 )ジョン 1「GSY基礎工学」では,1)補強された基礎地盤オセル補強土の動的挙動, 5 )ラバーチップ混合土の力の模型実験と数値解析, 2 )マットレス基礎の数値解析,学特性, 6 )繊維混合土の液状化特性, 7 )繊維混合土の3)補強基礎地盤の変形の局所化,4)GSY杭の併用技術,クリープ特性に関する研究が発表された。両セッション5)ストーンカラムの応力分担メカニズム, 6)GSY 補強において,材料の詳細や試験法について活発な質疑応答アスファルト舗装,7)補強基礎地盤の水平抵抗力に関すがなされた。る研究が発表された。セッション 2「地盤地震工学」で.IGS 遮水工技術委員会セッションIGS には,補強土,ろ過,遮水工,水利の 4 つの技は,1)補強土壁一体橋梁の現場への適用,2)補強土壁一体橋梁の耐津波性能, 3 )補強土壁の耐震性能の数値解析,4)格子状 GSY による液状化対策,5)補強材の伸び術委員会( TC )がある。そのうち, 2 つの TC が今回特性が補強土壁の耐震性に及ぼす影響, 6 )三次元 GSYの会議でセッションを運営した。遮水工 TC セッションによる液状化対策, 7 )補強土の静的・動的挙動に関すの概要を表―に示す。セッション 1「遮水工の力学特る研究が発表された。両セッションとも,設計の考え方性及び総論」では, 1 )騒音防止工, 2 )遮水工斜面部のや解析モデルの設定について活発な質疑応答がなされた。耐震性, 3 )ジオメンブレンと粘性土の摩擦特性, 4 )斜面表面水処理, 5 )遮水工のケースヒストリー, 6 )水分.おわりに特性曲線による性能評価, 7 )酸性岩盤排水材としての現在アジアではインフラの整備が活発に進められてい長期性能に関する研究が発表された。セッション 2「汚る。今回の会議で GSY の活用が進むことを期待したい。染物質の挙動」では, 1 )放射能汚染物質仮置場の設計,20(原稿受理2016.1.28)地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • 実務技術者セッション・全体総括と基調講演(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 堀越 研一・平井 貴雄
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 21〜22
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71889
  • 内容
  • Engineering Session Day実務技術者セッション全体総括と基調講演Engineering Session Day: Overview and Keynote Lectures堀越研一(ほりこし株大成建設平けんいち)技術企画部. 全 体 総 括貴雄(ひらい株三井化学産資◯たかお)事業本部技術者であれば誰もが興味をもつ,世界のメガプロジェクトに関わる基調講演を集約した。最新の研究国際地盤工学会アジア地域会議の初めての試みとして,成果や技術が実プロジェクトにどう貢献しているか,会期中の 11月 11日を実務技術者セッション( Engineering Session Day, ESD)と位置付け,調査や設計,施工井容易に理解できるプログラム構成とした。◯必ずしも論文投稿を求めるものではなく,工事報告に関わる最前線の実務技術者による講演,論文発表を集の体裁のものや発表パワーポイントの印刷による投中的に行った。稿も可とした。また,最新の技術情報を含めるべく,地盤分野に限らず,昨今の国際会議の傾向として,民間を主体とする実務技術者の参加が減少している傾向が原稿提出期限を可能な限り遅くした。◯英語日本語の同時通訳機能を全セッションに付与あることに鑑み,従来の学術を中心とした取り組みに加し,特に,我が国の実務技術者による発表,討論のえ,地盤工学が関わる調査,設計,施工,維持管理,さ活発化を促すとともに,海外の技術者に対する技術情報交流の場を促進した。らには,自然災害対策等の実務に取り組む,最前線の技術者が集まる場を設定することとした。◯協会(建コン協),全国地質調査業協会連合会(全実務技術者セッションの目的は以下の 3 点である。◯実務と学術との融合実務技術者間の情報交換・交地連)といった実務技術者組織に早くから協力をい流は当然として,大学等の学術技術者との交流を促ただくとともに,新聞等のメディアを活用し,実務進する。学術技術者は,実務最前線で何が求められ技術者セッションに関わる情報を早くから提供した。ているのかを見極め,新たな研究テーマの糧とし,実務技術者は,学術の最新の研究成果を知って,今.地盤工学を更に発展させる。を行った。若手技術者の育成最前線の実務技術(者)に接し◯てもらい,地盤工学の社会への貢献を認識してもらう。“社会の役にたっている”地盤工学への興味をう。香港マカオ連絡橋における地盤工学に関わる施工東京国際空港 D 滑走路の建設(水上純一氏,講演者は野誠紀氏)◯プロジェクトに関わる基調講演,その後,大石久和氏の東日本大震災で発生した災害廃棄物等の処理業務~日建連会員企業による災害廃棄物処理業務概要~特別講演と JGS 基準英訳の贈呈式を経て,構造分野毎に 4 つの会場に別れてのパラレルセッションとした。7世界一高いビルの基礎の地盤工学的設計( Frances(Albert T. Yeung 博士)◯識してもらう。11 月 11 日のプログラム構成は,午前中を世界のメガ―ボスポラス海峡横断鉄道トBadelow 氏)◯同じ日に開催される特別講演を一般公開とすることで,一般の市民にも地盤工学の存在とその貢献を認海底を通り抜ける風ンネルの建設―(今石尚氏)◯地盤工学の認知度の向上あらゆるプロジェクトに地盤工学が関わっていることを再認識してもらい,台湾における最近の地下空間建設に関わる挑戦(ZaChieh Moh 博士)◯高め,この分野のエキスパートとして活躍してもら◯基調講演の概要実務技術者セッションでは,以下の 7 題の基調講演後の実務へ反映させる。実務と学術の融合を通して,◯日本建設業連合会(日建連),建設コンサルタンツ(井出和雄氏)◯災害廃棄物途上国における資源の回収と再利用編の基調講演と 42 編の一般論文からなる総計 49 編の発ネ パ ー ル に お け る 地 震 か ら の 教 訓 ( Mushtaq表が行われた。また,翌 12 日は 11 日に発表された施工Ahmed Memon 博士)事例を対象とした見学会を開催し,参加者の理解をより深める試みを行った。なお,実務技術者セッションでは,実務技術者の参加,発表,討論を促すため,アジア地域会議会期中の他の一般発表論文と異なり以下の配慮を行った。June, 2016 ,◯ )は午後のパラレルセッこのうち,後 2 者(◯ションのうちの 1 つ「Disaster waste  Resource recovery and utilization」(災害廃棄物資源回収と再利用)(座長勝見武京都大学教授)での基調講演とした。いずれも,世界をリードするエンジニアによる,技術21 Engineering Session Day者であれば誰でも興味をもつ魅力ある講演内容であった。本稿では,午前中の基調講演の概要を示す。台湾における最近の地下空間建設に関わる挑戦◯ZaChieh Moh 博士は,氏が創設したコンサルタント会社 MAA グループの会長であり,国際地盤工学会 副会長も経験している,アジアでは最も著名な地盤工学技術者の一人である。台北市内で工事が進められてきたMRT ( Mass Rapid Transit )システムに関して,プロジェクトの概要,建設に際して直面した課題と技術的対処を中心に話題提供された。具体的には,河川直下トンネル施工に際しての DOT(DoubleOTube)シールドマシンの活用,駅舎建設に際しての地下水の制御及び近写真―基調講演の様子(発表者はZaChieh Moh 博士)接施工への対応,レンガ造りの歴史的建造物の移動,等を中心に話題提供を行った。海底を通り抜ける風 ―ボスポラス海峡横断鉄道ト◯ンネルの建設―今石氏は,同トンネル建設に直接従事した技術者である。ボスポラス海峡横断トンネルは150年も前にその構想が絵になっており,技術の進歩がトルコ人の夢を実現したものである。プロジェクトの概要,沈埋・シールド・ NATM ・開削の各工法の適用状況,技術課題とその解決方法,施工の際に直面した遺跡の発掘への対応など,歴史ある都市の施工ならではの技術的課題を中心とした講演であった。特に遺跡の問題に関しては,この種の国際会議ではなかなか聞けない話題であっただけに,写真―午前中の基調講演者による集合写真参加者の高い興味をひいた。◯世界一高いビルの基礎の地盤工学的設計Frances Badelow 氏は,オーストラリアのコンサルタた後,桟橋形式と埋め立て形式を併用した滑走路構造の概要と選定経緯,それぞれの構造形式間の接続部の設計ント会社に所属し,世界各地の超高層建物の基礎設計にと施工の詳細等,多くの写真と併せて紹介された。また,関わってきた技術者である。講演では,ドバイで建設さ埋立部沈下予測,最新の計測技術を活用したモニタリンれた世界一高い超高層建物「 Burj Khalifa 」,及び韓国,グと維持管理,超高強度鋼繊維補強コンクリートによるインチョン市で計画されている建物「 Incheon 151」の床板構造の採用等,同滑走路の建設が,地盤工学のみな基礎設計に関わる話題提供を行った。「 Burj Khalifa 」らず,構造工学,材料工学等,多くの分野の最新技術をの基礎はパイルドラフト形式であり直径 1.5 m の杭 196活用して成り立っていることが示された。本によって支持されている。杭の載荷試験の概要と,沈下予測と計測結果も併せて示された。香港マカオ連絡橋における地盤工学に関わる施工◯.おわりに冒頭で示したとおり実務技術者セッションは,国際地現在,建設が進められている香港珠海澳門の 3 つ盤工学会議としては初めての試みである。実行委員会内の大都市を結ぶ連絡道の建設に関わる講演。延長約 23に ESD 部会を組織化し,どうすれば,最前線の実務技km の橋梁,延長約 7 km の沈埋トンネル,接続部の人術者にとって魅力ある国際会議になるのか開催の 2 年工島を含む全長40 km のプロジェクトである。珠江(し以上前から議論を重ね準備を進めてきた。民間技術者がゅこう, Pearl River )の広大なデルタ地帯を横断する大部分を占める ESD 部会を中心に,実行委員会の他部ものであり,建設地域は厚い軟弱地盤に覆われている。会のご支援,及び関係各位のサポートによって成功させ海上横断部橋梁は,約 1 100 本の長さ 100 m を超える鋼ることができた。関係各位に厚く感謝の意を表する次第管杭で支持されている130基の橋脚からなる。また,沈である。埋トンネルは 33 基の函体で構成されている。講演では,これらの建設に付随する環境対策についても紹介された。◯東京国際空港 D 滑走路の建設今回の経験が,今後の国際会議を計画する際の一助となり,地盤工学の発展に寄与できれば幸いである。(原稿受理2016.1.20)我が国の航空事情と同滑走路の建設の背景が説明され22地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • 特別講演会(大石久和氏)報告(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 末岡 徹
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 23〜23
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71890
  • 内容
  • Engineering Sessions Day特別講演会(大石久和氏)報告Special Lecture (Mr. OHISHI Hisakazu)末岡徹(すえおか株 地圏環境テクノロジー. は じ め にとおる)顧問・技師長等の土木構造物もスレンダーなものが多い。このように自然条件が厳しく脆弱な国土の日本では,昔から自然災国際地盤工学会第 15 回アジア地域会議( 15ARC )に害によって多くの人々が亡くなっている。その結果日本おいては,初めての試みとして,会議中日に実務技術者人の場合,愛する人の亡くなり方がほとんど自然災害死セッション( ESD )を設け, 11 月 11 日(水)午後,メであり,虐殺を伴う紛争死が多い中国やヨーロッパと異インホール会場で大石久和様をおむかえし,多くの一般なっている。すなわち西欧では人の行為がすべての出発市民も参加した特別講演会を開催した(写真―)。大点となる人為の国であるのに対し,日本は,小集落民で石様は元国土交通省技監で,現在は(一財)国土技術研究あるとともに自然災害がすべてを変える天為の国である。センター国土政策研究所長や(公社)日本道路協会会長等歴史的に見ると,日本では大和朝廷の頃から五幾七道の重責を担われており,近年は日本の歴史や国土に根ざと言われる現在の高速道路のルートとかなり近い街道がした日本人論や国土論を積極的に展開している。講演の整備され,江戸時代には大和川の西遷や利根川の東遷なタイトルは「日本国土形成の歴史―国土が日本人の謎をど洪水対策や米増産を目的として大規模土木工事が実施解く―」で2015年 7 月に出版された本1)を基に,自然災されてきた。これらの日本人の努力により,江戸時代に害の多い日本列島とそこに長年生きてきた日本人の歴史は水田面積が 100 万町歩から 300 万町歩まで増え,徳川や考え方にスポットを当て,日本の国土や人々の自然に吉宗の時代には,世界で初めての人口調査も行われた。対する接し方について俯瞰的かつ本質にせまる内容になすなわち日本人は,昔から自然に働きかけ,自然から恵っている。みを返してもらう事により,自然の恩恵を受けてきた。.特別講演の概要しかしながら戦後について言えば, 1962 年より,全国総合開発計画がスタートし,多くの予算が公共工事につ山岳地域が国土の大部分を占め,平野や大河川の少なぎ込まれてきたが,東京一極集中の解消はいまだ実現しい背梁列島である日本は,地震・台風・洪水・高潮・火ていない。すなわち,日本ではインフラストラクチャー山噴火等の自然災害が多発する「災害」列島である。河の整備が,経済的な意味ではフローとしての公共工事と川に関して言えば,日本には国土交通省が管轄する109の認識にとどまっており,欧米で理解されている「社会の一級河川があるが,外国のそれと比較するといずれもを下から支える基礎構造としてのインフラストラクチ急流で流域面積も小さい。例えばフランスは日本の国土ャー」の構築という認識とは程遠い。その結果,例えば面積の 1.5 倍もあるにもかかわらず,ロワール川やセードイツは,国土面積は日本とほぼ同じで人口は 3 分の 2ヌ川をはじめとした数本の河川で国土全域の流域を占めであるが高速道路整備延長は日本の 1.5倍で都市間連絡ている。また自然災害の 1 つである地震については,速度は 2 倍近いため,道路による到達可能エリアは日本日本の国土の平均水平震度が0.22であるのに対し,ヨーの約 3 倍あり,この「移動の自由」の差が 1 人当たりロッパや米国では,全て 0.1未満であり,その結果,橋の GDP の差すなわち労働生産性の差として表れている。以上,今回の 15ARC 実務技術者セッション(ESD)特別講演で,大石様に御紹介していただいた日本固有の歴史や国土の特徴そして日本人自身の価値観を知る事は,今後世界の中で生きてゆく日本人にとって強固な立脚点であり,未来に向かって誇りと自信を持って進んで欲しいという講師の強いエールが感じられるすばらしい御講演であった。参1)写真―June, 2016メインホールでの特別講演会の様子考文献大石久和国土が日本人の謎を解く,産経新聞出版,2015年 7 月(原稿受理2016.1.22)23
  • ログイン
  • タイトル
  • 実務技術者セッション・日本建設業連合会との共催による「災害廃棄物-資源再生と有効利用」セッション(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 勝見 武
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 24〜24
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71891
  • 内容
  • Engineering Session Day実務技術者セッション日本建設業連合会との共催による「災害廃棄物―資源再生と有効利用」セッションESD Session ``Disaster waste ―Resource Recovery and Utilization'' coorganized withJapan Federation of Construction Contractors勝見京都大学武(かつみ教授JGS 国際部長として申し上げると,アジア地域会議たけし)大学院地球環境学堂セッションでは,2 つの基調講演と 3 つの一般発表が行の開催にあたっては多くの方々に様々な形でご支援・ごわれた。基調講演の一つは,井手和雄氏(日建連復協力を頂いた。その中で(一社)日本建設業連合会(以下,旧・復興対策特別委員会災害廃棄物部会前部会長)によ日建連)には,広報やセッション運営などで全面的なごる東日本大震災の災害廃棄物処理の総括報告である。支援を頂いた。学会側は実行委員会の堀越研一博士(大2014年の地盤工学研究発表会でも行われた特別講演2)の成建設)を窓口として末岡徹前会長,東畑郁生会長,大内容を更新されたもので,その多くが初めての取り組み谷順実行委員長が日建連の行事で機会あるごとに会議のであった災害廃棄物処理の内容を分かりやすくかつ偏りPR を行った。今回の会議の一つの目玉として企画されなくまとめた素晴らしい講演であった。一般論文 3 編た,実務により深く携わっておられる方々にご活躍頂くは技術的にそれぞれ特徴ある処理を実行された宮城県気実務技術者セッション(Engineering Session Day, ESD)仙沼市(大成建設 JV),同石巻市(鹿島建設 JV),岩手には,日建連会員企業の多くの技術者の方々の貢献があ県山田町(奥村組 JV )の事例紹介であった。災害廃棄った。物処理の問題を国際の場で議論するのは,日本の技術貢日建連会員企業の近年の重要な仕事の一つとして,献を海外に発信する意味だけでなく,その取り組みを普2011 年東日本大震災の復興への貢献があげられる。そ遍化する上でも重要で,日本側だけの発表と議論ではそのうち災害廃棄物処理については,岩手・宮城・福島での達成は難しい。一方で,諸外国では災害廃棄物処理を行われた 20 弱の地区の災害廃棄物処理業務のうち, 14エンジニアリングとして行っている例が少なく,国外の地区が日建連加盟のゼネコンをトップとする JV により講演者を探すのは難しかった。そのような中,別の国際実施された。約 3 000 万 t の混合廃棄物を分別して再生会議でお会いしたムスタク・メモン博士(国連環境計画資源化と処分量低減をはかる取り組みは世界的にも前例UNEP)に講演を依頼したところご快諾を頂いた。メモがなく,発災後 3 年という期限での実施は極めて挑戦ン博士は途上国を中心に災害廃棄物処理などの環境技術的であったが,いくつかの課題はみられたものの所要の支援に関わっておられる。東北における日本の民間企業業務を立派に遂行されたことは特筆される。環境省や地の貢献もよくご存じで,セッションの意義をご理解いた元自治体との協力関係のもと,技術力・マネジメント力だき,「災害廃棄物途上国における資源回収と再利用を発揮された各社技術者・関係者の方々に敬意を表する―ネパール地震の教訓」と題してご講演を頂いた。実は次第である。東日本大震災の災害廃棄物には津波によりセッションのタイトルを一緒に考えて下さったのもメモ運ばれた土砂が重量で約 3 分の 1 含まれており,これン氏である。を分別・再生して復興資材として有効活用することが求末尾ながら,本セッションのみならず会議全体についめられた。海水をかぶって膠着性をもった粘性土と夾雑てご配慮頂いた日建連の谷田海孝男常務執行役をはじめ,物の分離,分別土の特性化と適用性,自然由来と考えら本セッションの実施運営にあたりご協力頂いた日建連とれるフッ素等への対応,発生側と利用側の連携,仮置場会員企業の皆様をはじめとする関係各位に謝意を表する。の返還における土壌汚染問題など,従来の地盤環境工学の知見を活かしつつ新たな取り組みを求めるもので,地盤工学会も一定の貢献を行った1)。そのようなことから,ESD 部会長の堀越氏が日建連主催のセッションとして災害廃棄物をテーマに取り上げられ,そのオーガナイズを日建連との連携のもと筆者にお任せ頂いたと考えている。参考文献1)例えば地盤工学会災害廃棄物から再生された復興資材の有効活用ガイドライン,2014.2) 井手和雄東日本大震災で発生した災害廃棄物等の処理業務~日建連会員企業による災害廃棄物処理業務概要,地盤工学会誌,Vol. 62, No. 11/12, HP2, 2014.(原稿受理2016.2.1)ESD のパラレルセッションの 1 つとして行われた本24地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • 実務技術者セッション(ESD)・現場見学会(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 嶋村 知久・白井 康夫
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 25〜25
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71892
  • 内容
  • Engineering Session Day実務技術者セッション(ESD)現場見学会Engineering Session Day: Site Visits嶋村知株鹿島建設久(しまむら土木設計本部ともひさ)設計主査白井康夫(しらい株基礎地盤コンサルタンツ技術本部やすお)技術副統括部長会議 4 日目の 11 月 12 日(木)に,実務技術者セッション( ESD )現場見学会が開催され, 34 名が参加した。同見学会の主旨は,前日の11日(水)に ESD のパラレルセッションにて発表された施工現場を実際に訪問・見学し,参加者の理解を深めることにある。見学先として,佐賀県が進めている「有明海沿岸道路」と,福岡県が進めている「五ケ山ダム」を選定した。見学会当日は,朝 9 時に福岡国際会議場よりバスにて出発し,「有明海沿岸道路」の現場に向かった。本道写真―有明海沿岸道路での集合写真路は主として盛土部と橋梁部より構成されており,有明海沿岸部における移動時間短縮効果が期待されている。見学会当日は盛土部と,六角川を横断する鋼管矢板井筒基礎による橋梁下部工施工箇所の 2 箇所を訪問した。まず,盛土部の現場に到着後,佐賀県有明海沿岸道路整備事務所長らに,プロジェクト全体と工事概要をご説明頂いた。軟弱地盤として世界的に有名な有明粘土が 9~ 16 m 程度の厚さで分布する場所での盛土工事ということで,深層混合処理工法などによる沈下対策工や,沈下計測管理法などについて,活発な討議が行われた。ま写真―五ケ山ダムでの集合写真た,特に海外からの参加者は,橋台背面土圧低減対策としての,補強土や気泡混合軽量土( FCB )による対策が期待されている。続いて,施工者である鹿島 JV (堤工に高い興味を示した。体建設工事)と大成 JV (骨材製造工事)が,工事の概続いて,橋梁下部工施工箇所に移動した。支持層に到要を説明した。原石採取からコンクリート打設までの一達させるべく,長さ約 48 m の鋼管矢板を打設している連のプロセスを理解することができ,見学全体がスムー最中であった。鋼管矢板の施工時及び完成時の設計の考ズに進捗した。質疑応答では,施工中の転流方法や,耐え方や施工手順などについて,活発な討議が行われた。震設計の考え方,その他について活発な討議があり,参「有明海沿岸道路」見学終了後,「五ケ山ダム」に向か加者の同分野への関心の高さを伺うことができた。う道中に「吉野ヶ里歴史公園」に立ち寄り,昼食を兼ね以上に紹介した ESD 現場見学会の準備に際しては,た散策時間とした。同公園の敷地面積は 86.7 ha と広大参加者の興味を引くべく,見学先の選定,限られた時間である。見学会参加者への見どころの一つとして,約内での工程計画,言語・通訳,見学先官庁への依頼など,2 100 年前の歴代の王などが甕棺(かめかん)に埋葬さ多くの時間を費やしたが,関係各位のご協力のおかげで,れた「北墳丘墓」を紹介した。同墓は,発掘された状態当初の予定通り実施することができた。反省点を敢えてでの本物の遺構が見学できるという点で,参加者の興味あげるとすれば,前日のパラレルセッションで行われたを引いたようである。見学先現場の論文発表が十分に周知されていなかったこその後,「五ケ山ダム」の現場に到着し,まず,福岡とがあげられる。県五ケ山ダム建設事務所長に,プロジェクト全体の概要最後に,現場見学先として受け入れて頂きました,佐をご説明頂いた。本事業は,那珂川に堤高102.5 m の重賀県及び福岡県,及び両工事の関係者の皆様に,厚く感力式ダムを建設するものであり,ダムの完成により,那謝の意を申し上げる次第である。珂川流域の度重なる洪水及び渇水被害が軽減されることJune, 2016(原稿受理2016.1.25)25
  • ログイン
  • タイトル
  • 技術展示(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 永瀬 英生・高橋 幸久・瀬崎 満弘・藤川 拓朗
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 26〜27
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71893
  • 内容
  • Technical Exhibition技術展示Technical Exhibition永瀬英生(ながせ九州工業大学瀬崎満高橋幸久(たかはし株 大成建設教授弘(せざき宮崎大学ひでお)みちひろ)藤准教授. は じ め に川拓部長朗(ふじかわ福岡大学ゆきひさ)たくろう)助教としては,近年,発生した豪雨による斜面災害とその復旧現況,道路防災における雨量通行規制の取り組み,土技術展示は, 11 月 9 日~ 12 日まで福岡国際会議場 2砂災害に対する防災の取り組み,上下水道事業の紹介な階多目的ホールにて開催した。また,一般の技術展示とどがあった。この他に,現場見学会で訪問する予定の現は異なり,九州地域の 5 つの自治体から提供されたパ場に関連して,雲仙・普賢岳災害の復興事業,有明沿岸ネルによる展示も 1 階のフロアーで行った。以下に,道路における軟弱地盤改良工法,山王公園内雨水対策施これらの展示の準備と開催状況について報告する。.準備と開催状況について設の紹介もあった。展示場所が 2 階へのエスカレータ上り口近くであったことから,自治体の展示も多くの会議参加者に閲覧していただいたと考えている。技術展示の準備として,はじめに出展数と 1 ブース会議初日の午前 10 時半より東畑郁生地盤工学会会長当たりの出展料を検討した。出展数については,会場のの挨拶があり,技術展示が開会された。開催中は,イン広さを考慮して, 1 ブース当たりのスペースを 2 m × 3フォメーションカウンターを会場入り口に設置し,実行m とし,会場の約半分のスペースに 51 ブースを収容す委員又はアルバイトスタッフが常駐し,展示を含め種々ることとした。会場の残りのスペースは,昼食やコーの対応にあたった。技術展示最終日に,各出展者にヒアヒーサービスを提供する場所として利用することで,多リングを行ったところ,ほとんどの出展機関より,とてくの会議参加者に展示会場に来ていただくよう配慮した。も満足していると高い評価をいただいた。また,ブース出展料については, 2013 年に開催された国際地盤工学への来場は,日本人よりも海外の方が多かったようであ会議(パリ大会)やその他の地盤工学に関する国際会議る。初日,2 日目の各ブースへの来場者数は概ね20~30での出展料とアジア地域会議の規模等を考慮して設定し名であり,多いところでは 100 名/日の来場者があったた。ようである。しかしながら,3 日目以降からは若干来場また,技術展示の募集にあたり,出展者の参加意欲を者が減ったことから,展示期間をコンパクトにした方が促すため,以下の工夫を図った。人も集中してやってくるのではないか,あるいは,ブー大会 HP に技術展示のページを設け,出展企業のロゴスの両サイドに休憩コーナーを設けた方が,回遊性がさを表示するとともに,HP のリンクを貼った。出展 1 ブースにつき,1 名分の会議への参加証,論文集,バンケットチケットを用意した。技術展示のしおりを作成し,企業展示のスケジュール,レイアウト,企業広告(1 ブースにつき A4 半ページ)らによくなるのではないか等,幅広く意見をいただいた。これらの点については,次回以降の課題と思われる。.おわりに技術展示は,4 日間で多くの会議参加者に来場していを掲載した。なおこのしおりは,一般の参加者に向けただき,各ブースにおいてディスカッションが行われ,ても配布できるように準備した。大変盛況となった。また,自治体の展示についても多く以 上 の 主 だ っ た 試 み の 結 果 , 出 展 申 込 み は 48 機 関の会議参加者に興味を持っていただいたと考えている。(うち,海外 12 機関)からあり,そのうち 3 機関が 2今後,この機会により技術的な提案がまとまり,さらにブース使用の希望であったため,出展数は予定通り 51事業発展に繋がっていくことを期待したい。最後に,技ブースとなった(図―)。また,自治体の展示を準備術展示に出展いただいた機関及び自治体の展示に協力しするにあたり,九州地域における国・県・政令指定都市ていただいた機関とこれらの展示に参加された皆様に厚の建設部署等に出展意向調査を実施したところ,国土交く御礼申し上げます。通省九州地方整備局,福岡県,熊本県,福岡市,北九州(原稿受理2016.1.28)市の 5 つの自治体から出展をいただいた。展示の内容26地盤工学会誌,―() Technical Exhibition図―June, 2016出展企業一覧と配置図27
  • ログイン
  • タイトル
  • 現場見学会(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 田上 裕・石藏 良平
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 28〜28
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71894
  • 内容
  • Site Visits現場見学会Site Visiting Tour in the 15th Asian Regional Conference田上 裕(たのうえ株基礎地盤コンサルタンツゆたか)九州支社長. は じ め に石藏良九州大学平(いしくら助教りょうへい)大学院工学研究院(口絵写真―右列)。実際の管制室内に入ることができなかったが,窓越しに実際の運行状況を見学することが11 月 9 日~ 13 日に福岡市で開催された国際地盤工学できた。九州圏内における,リアルタイムの道路交通情会第 15 回アジア地域会議の最終日に,現場見学会が開報が電光掲示板に示され,オペレーターがモニタリング催された。見学会は,市内コースと島原コースの 2する様子に参加者全員が釘付けとなった。コースが準備された。会議期間中にも受付を行ったこともあり,定員 35 名に対して,両コースともに 30 名以上. 島原コース福岡から所要 3 時間と遠方であったが,火山噴火被の参加があった。ほとんどが海外からの参加者であった。害と復旧状況を紹介する目的で,島原コースを企画した。各コースについて,見学会の実施状況をレポートする。最初は雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)に行き,過.現場見学会レポート. 福岡市内コース去の普賢岳の噴火と災害の歴史及び 1990 年の大噴火時の火砕流や土石流の状況を,各種アトラクションを混じえながら学ぶことができた(口絵写真―左列)。まず,福岡市営地下鉄延伸工事現場を見学させていた次に土石流被災家屋保存公園に行き,実際の被害家屋だい た。 2005 年 に開 通し た 地下 鉄七 隈線 の 延伸 事業数軒(口絵写真―左列)を見学したが,参加者はこれ(天神南駅~博多駅約 1.4 km)であり,完成後は,乗らの家屋を大事に保存して公園として残していることに,り換えで不便であった福岡市南西部から博多地区へのアかなりの驚きを感じたようだった。避難指示のタイミンクセスが便利となる。博多駅工区のうち,立坑・連絡坑グや避難方法について多くの質問が集まった。区間と駅舎の一部となる本坑( NATM 部)区間を見学国交省雲仙復興事務所で昼食を取った後,大野木場監させていただいた。参加者は工事事務所で,長靴とヘル視所(大野木場砂防みらい館)に移動した。この施設は,メットを着用し,建設現場の約 30 m の立坑を工事用エ火砕流で被災した(旧)大野木場小学校校舎の横にあり,レベータや階段で降り,トンネル内を見学した。立坑の一瞬で焼き尽くされた校舎内外の様子を見て,火砕流の状況や,連絡坑を通って本坑の掘削箇所を間近で見学す恐ろしさを実感した。それから監視所 4 階(普段は一ることができた(口絵写真―右列)。事務所に戻った般の入室は出来ないとのこと)に行き,監視所の目的,後,工事概要の説明を受けた。地中には近接構造物が複現在の監視内容,砂防施設整備の状況,無人化施工の具数存在し,また,風化変質作用を強く受けた地層の掘削体的な方法などの説明を受けた(口絵写真―左列)。が必要となることから,慎重な施工が求められるとのこ特に無人化施工に関しては, 1992 年, 1993 年は土石流とであった。厳密な計測管理を行っており,切羽先行沈が頻発し,警戒区域内での土石流堆積物の除石が急務と下の計測事例などが説明され,参加者は熱心に質問を行いうことで,一般技術公募を行った旨の説明があった。っていた。この無人化施工については NASA からの見学もあった次に,博多駅近郊の山王雨水調整池を見学させていたそうである。参加者からは,警戒区域設定の根拠,必要だいた。小雨が降る中,福岡市担当者から,過去に発生な砂防堰堤数の算出法や必要堤高の根拠,無人化機械のした博多駅周辺地区の浸水被害概要と御笠川への雨水流遠隔操作方法などに関しての質問が尽きなかった。入を制御するための調整池設置の経緯が説明された。 1コース最後に,火山学者,マスコミ関係者,消防団員号調整池では,コスト縮減のため,既設球場を1.8 m 程など多数の方が亡くなった『定点』に行き,黙祷を行っ度掘り下げる方式を採用した点や 2 号調整地では, PCた後に,なぜここで多数の方々が亡くなったかなどの説壁体工法を採用することによって,地下建設の工期短縮明を受けた。皮肉なことに会議中を通じて,見学会の日を図った点が紹介された。このような施設は,海外にはのみが雨天となり,この『定点』で傘をさして記念写真余りなく新鮮に映ったようで,2 号調整池(口絵写真―右列)の空間の広さに参加者は驚いていた。最後に,太宰府市にある NEXCO 西日本の道路管制センターを訪問した。会議室で昼食を取った後,担当者から道路管制システムの概要について説明いただいた28(口絵写真―左列)を撮り,見学会は無事終了した。最後に,両コースの現場見学会を実施するに当たり,関係者の皆様には,多大なるご協力を得ましたことをこの場をお借りして御礼申し上げます。(原稿受理2016.1.22)地盤工学会誌,―()
  • ログイン
  • タイトル
  • ソーシャルプログラム・ホームカミング(<特集>第15回アジア地域会議(福岡))
  • 著者
  • 佐藤 研一・末次 大輔・酒匂 一成
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 29〜29
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71895
  • 内容
  • Social Program・Home Comingソーシャルプログラム・ホームカミングSocial Program・Home Coming佐藤研一(さとう福岡大学末けんいち)教授酒大輔(すえつぐ佐賀大学匂一成(さこう鹿児島大学.次ソーシャルプログラムだいすけ)准教授かずなり)准教授(大宰府市)に移動した。修学旅行シーズンでもあり大変な混雑だったが,神社内を一通り見学し,参道沿いにウ ェ ル カ ム レ セ プ シ ョ ン は , 会 議 初 日 の 11 月 9 日立ち並ぶ売店で買い物を楽しんだ。最後に,福岡市内に18  00 から国際会議場 5 階フロアにて行われた。今回ある友泉亭公園を訪れた。座敷から日本庭園を眺めながのレセプションは,アジア会議が初の九州開催というこら抹茶と和菓子をいただいた後,雨上がりの綺麗な日本とから「九州のお祭り」をコンセプトに様々な九州のお庭園をゆっくりと散策した。ツアー実施直前まで参加者祭りの映像をバックに,屋台風の演出のもと,九州の各の数と天候が心配されたが,幸いにも会議初日に多くの地の名物料理と美味しいお酒の提供がなされた。レセプ参加申し込みがあって満席となり,雨に見舞われたのもションは,福岡大学の和太鼓サークル「鼓舞猿」の和太大宰府から友泉亭公園までの移動中のみであった。当日鼓のエキサイティングな演奏の後,東畑郁生会長,石原も特段トラブルもなく無事にツアーを終了することがで研而元会長の挨拶のあと宴が始まった。特に屋台によるきた。作り立ての温かく手作りの料理は,国内外からの参加者に大好評であった。また和太鼓の演奏により日本の伝統.ホームカミングは,日本に留学経験がある若手参加者文化を感じながら,アジア会議の始まりと参加者の新しい出会いと再会の時間で大いに盛り上がった。ホームカミングの交流を目的に,会議 2 日目の 11 月 10 日のセッションカンファレンスディナーは,会議 3 日目の 11 月 11 日終了後に開催された。 16 カ国出身, 53 名の参加者があ18  30 からホテル日航福岡都久志の間で行われた。デった。テーマを「日本での留学経験をキャリア形成にどィナーには,主賓として福岡市副市長,国土交通省九州う生かすか」と設定し,2 部構成で,1)日本に留学経地方整備局企画部長,国際地盤工学会会長をお迎えし,験のある社会人 2 名によるトークセッション, 2 )軽食熊本大学の椋木俊文先生( ARC セクレタリー)の司会をとりながらのワールドカフェ方式の討論会を行った。進行により行われた。大谷これらを開催するに当たり,地盤工学会の「男女共同参順実行委員長の挨拶の後,福岡市長のウェルカムスピーチがビデオにより流され,画・ダイバーシティに関する委員会」の協力を得た。東畑学会会長,大谷実行委員長,主賓の方々とアジア地トークセッションでは,オークランド大学のローラン域各国の代表による鏡割りが勝見国際部長の掛け声によドって行われ,宴がスタートした。宴会のイベントとして士から,留学生時代の話や就職活動についての経験談と琉球舞踊とエイサーが披露され,宴会を盛り上げた。宴後輩へのエールが語られた。また,討論会は,参加者をの最後に風間基樹副会長が会議の成功と会議運営,参加6 つの小グループに分け,テーマについて討論し,まと者の方々への感謝の気持ちをこめて万歳三唱にて締め括め役のファシリテータ以外の参加者が 20 分ごとに席替られた。えをするワールドカフェ形式で行われた。意見交換は活株 のスレンオレンセ教授,日本工営ソッキアン博また, 11 月 10 日(会議 2 日目)に同伴者プログラム発に行われ,日本への留学では言葉で苦労したことや地を実施した。内容は日本・福岡の歴史や文化を体験して盤工学会についてはホームページなどでの英語情報の充もらうツアーとした。はじめに八女伝統工芸館(八女市)実などの意見が出ていた。今回のイベントについては,を訪れ,手すき和紙の花入り葉書づくりを体験してもら参加者の満足度も高く,良い交流の場になったようであった。参加者個々人のオリジナルデザインの和紙はがきる。なお,「男女共同参画・ダイバーシティに関する委ができあがり,手作りのお土産ができたと喜んでいただ員会」によるアンケートも実施されており,その内容はいた。その後地元の食材を使った料理をビュッフェスタ委員会から報告される予定である。イルで提供するレストランで昼食をとり,大宰府天満宮June, 2016(原稿受理2016.1.23)29
  • ログイン
  • タイトル
  • タイにおける河川災害対策の技術指導と国内での設計・施工事例(寄稿)
  • 著者
  • 前 宗孝
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 30〜31
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71896
  • 内容
  • タイにおける河川災害対策の技術指導と国内での設計・施工事例Technical Guidance on Flood Countermeasures in Thailand including Design andConstruction Work in Japan前宗孝(まえむねたか)株基礎地盤コンサルタンツ. は じ め に2011 年タイ洪水により数多くのインフラ施設が壊滅的な被害を受け,世界経済に大きな影響を及ぼしました。また 2015 年は,鬼怒川の破堤による大規模な被災を経験し自然の猛威を肌で感じることが多くなりました。本稿において,タイでの洪水対策に関する技術指導内容と現地の災害対策工として使用した「カゴ工」の日本国内における設計・施工事例を報告します。.タイの業務プロジェクト内容JICA 発注業務の『タイ国地方における橋梁基本計画作成・橋梁維持管理能力プロジェクト』1) で長大・首写真―河床洗掘状況都高 JV(秋山晴樹団長)が運輸省地方道路局(Department of Rural Roads以下 DRR)の業務契約当初にタイ大洪水が発生しました。チャーを行い,残置構造を撤去するよう指導しました。被災状況の把握では, DRR 職員が簡易測量器具であDRR が管理する道路( 41 000 km )や橋梁の取付部るポールやスタッフ,リボンテープ,レーザー距離計をなどの被災状況確認と洪水による浸食対策などの基本的利用して,被災状況を帳票に整理し平常時の帳票と対比技術力向上や DRR 職員への技術指導を求められました。し,継続的な維持管理が必要であることを説明しました。そこで,筆者は洪水対策の被災状況把握と設計技術指導者の立場として,本プロジェクトに参加しました。. DRR 職員の技術力向上キャパシティディベロップメント(途上国の課題対処約 2 年 間のプ ロジェ クト 期間中 は, DRR 本 部内に能力が,個人,組織,社会などの複数のレベルの総体とJST(JICA Study Team)として間借りし,DRR 本部して向上していくプロセス以下 CD)の一環として,に勤務しているカウンターパート(現地受け入れ担当被災状況確認作業やレクチャー開始前後には DRR 職員者以下 CP)2 名を中心に技術指導を進めました。の習熟度や要望を確認するためにアンケートを行いまし.タイでの技術指導. 洪水被災状況の把握と被災メカニズム分析た。さらに,CD の底上げをしつつ洪水対策技術指導者養成を目的に DRR 地方職員の OJT 指導を行いました。タイの地方部では,パイルベント式の橋梁基礎が多くOJT 指導では,異なる被災橋梁周辺部において,被河床洗掘に弱い構造であり,橋脚の基礎杭周辺が約 2~災状況把握や作業員への指示が的確であるかを段階的に3 m に渡り洗掘(写真―)する被災事例が多くありま確認しながら必要に応じて補助的な助言を行いました。した。. 洪水対策マニュアル(案)の作成河床洗掘対策は未整備であり,橋台の取付部は土羽でDRR 向けの洪水対策マニュアルの構成は,日本国内浸食対策としての護岸工も整備されていませんでした。で多く利用される「災害復旧工事の設計要領」や「美しさらに,被災程度が大きい箇所で驚いたことは,旧橋梁の老朽化に伴う橋梁の架け替え時に旧橋台と基礎杭を撤去せずに新設橋梁を整備していたことです。つまり,流下断面が狭まり河積阻害を引き起こす危険い山河を守る災害復旧基本方針」を参考に作成しました。マニュアル作成時は,河川災害発生要因と因果関係を確実に理解し継続的に活用されるよう説明用挿絵の添付に配慮しました。性を認識せず新設橋梁を整備したことに対して,土木技また,河床洗掘対策の章には「河床材と限界流速」や術者としての疑問や指摘がなかったことが問題でした。「橋脚周辺での掃流力変化」などに着目する構成としま河積阻害の危険性については,被災メカニズムのレク30した。地盤工学会誌,―() 寄写真―パイロット橋梁での施工指導状況写真―マニュアル整備後に写真―の箇所をパイロット工事対象に選定し,洪水対策設計・積算例を作成しました。詳細設計を行うために必要な測量作業は,地方のDRR 職員が主体となり,施工業者の指導を行いました。. 洪水対策工の検討.稿毎年の洪水を経験した,3 年後の現地状況日本国内での設計・施工事例日本国内においては, 2013 年に河川堤防の浸透対策に関するマニュアル類が改定となりました。浸透対策工の中で「カゴ工」に関する設計・施工事例を紹介します。対策工は CP と協議を行い,コンクリート二次製品の「カゴ工」と吸出し防止材を組み合わせたドレーン工調達は困難であり,現場打ちの場合には品質管理が難し全体性能は,将来的なフィルターの目詰まりによる機能いことに配慮して,タイのチャオプラヤ川でも施工実績低下を見越し,従来基準と比較して透水係数を 1 オーがあり経済的で簡易に施工が可能な「カゴ工」(Gabion)ダー低めに評価し,k=1.0×10-4(m/s)と提唱されまを河床に敷設し,取付部はカゴ多段積みを採用しました。した。しかし, DRR の積算部署では Gabion は初めての採改定に伴い,ドレーン対策では浸透対策効果が十分に用工種であったため,材料仕様や調達先の確認と作業手発揮されないと評価される河川堤防の現場があります。間に関する費用算定の参考事例を CP に提示して,工事その場合,フィルター材やドレーン工周辺の埋戻し土発注手続き支援を行いました。. パイロット工事の施工指導DRR のパイロット工事となるため,地元住民への洪の透水性能を規定することにより「カゴ工」が採用される事例もあります。従来「カゴ工」は,自立性が悪いため人力補助を要し水対策説明会に同席し,洪水対策工の趣旨を説明し期待ましたが,自立性の良い NETIS 製品も登場しています。と歓迎ムードの中で工事に着手することができました。「カゴ工」の歴史は古いですが,これらの新技術工法Gabion や吸出し防止材の材料検品に始まり,直射日光による材料劣化を防ぐため日陰での材料仮置への注意は,施工効率が飛躍的に向上し,経済性にも優れており,日本国内では日々改良され進歩し続けています。や対策工の基本となる Gabion の組立て,石詰め,蓋の鬼怒川破堤を教訓にし,量的整備を拡充しながら粘り結束方法に関する施工管理指導を DRR 職員や地元施工強い構造を重視しつつ,浸透や耐震性能を複合的に備え業者と一緒に汗をかきながら指導しました(写真―)。た総合的な堤防整備が今後進んでいくと思われます。微笑みの国タイにおける国民性を象徴する言葉として,「マイペンライ」を口ずさみ,短い期間ですが何とかなるさの精神で楽しく思い出深い現地施工指導ができました。.おわりに計 80 日間 4 回の渡航という非常に限られた期間での技術指導には限界がありましたが,CP と繰り返しディ. 洪水対策マニュアルの改訂スカッションしながら作成した洪水対策マニュアルが現施工指導で得た教訓をマニュアルの補足に反映し,要在も活用され,CP から DRR 管内で Gabion を適用する約版としてのクイックマニュアルを作成し, CP や地方施工実績が増えてきている報告を聞くと非常に嬉しい限の DRR 職員に対して講義に出向き,ヒアリングをしなりです。がら内容や表現方法を見直して,最終成果を作成しました。末筆ながら,本プロジェクトを通じて,国内外のお世話になった多くの方々に深甚なる謝意を表します。マニュアルは,タイ語版と英語版を作成し, DRR 職員自らで改訂可能なデータ形式を CP に引渡しました。竣工後 3年経過し度重なる洪水を経験しましたが,無事に橋梁周辺を防護し,カゴ構造も特に損傷がないことを CP より報告(写真―)を受けて安堵しております。June, 2016参1)考文献JICA 報告書 PDF 版( JICA 図書館 蔵書検索),入手先〈http://libopac.jica.go.jp/images/report/P1000011598.html〉(参照 2016.3.22)(原稿受理2016.2.8)31
  • ログイン
  • タイトル
  • 英国インペリアル・カレッジでの研究生活(寄稿)
  • 著者
  • 大リ 正英
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 32〜33
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71897
  • 内容
  • 英国インペリアル・カレッジでの研究生活Study and research life at Imperial College London大坪正英(おおつぼインペリアル・カレッジ・ロンドンまさひで)博士課程学生. は じ め にインペリアル・カレッジ・ロンドン(以下,インペリアル・カレッジ)の本部はロンドン西部のサウス・ケンジントンに位置する。3 つの博物館,音楽ホール,ロンドン市内で最大級面積の公園(ハイド・パーク)に囲まれており,周辺は観光客で賑わっている。大学は Exhibition Road 沿いに位置し,その名の通り,まるで博物館のなかを歩くような気分で登校することができる。イ図―ンペリアル・カレッジは創立100周年を迎えた2007年に全入学生の国籍分布(2014年)ロンドン大学( University of London)から独立し,工学,理学,医学,ビジネスに専門化した大学である。教育及び研究機関として世界的に高く評価されている。筆者は国内の大学で修士課程を修了した後,日本学生支援機構の海外留学支援制度を利用し, 2013 年 10 月から博士課程の学生としてインペリアル・カレッジに入学した。O'Sullivan 准教授の指導のもと地盤内の弾性波伝播特性に関して,ベンダーエレメント試験及び個別要素法を用いた微視的レベルでの研究を行っている。写真―博士課程,研究員の集合写真本稿では,一般的な日本の大学とインペリアル・カレッジの教育環境及び研究生活の違いを紹介し,地盤グ国籍を図―に示す1)。最も多いのは英国人学生(34)ループの構成メンバーと研究内容について述べる。であり,次に多いのは中国人学生( 17 )である。そ.日本の大学との教育環境の違い英国の大学は一般的に学士課程 3 年間,修士課程 1年間のプログラムで編成されており,日本の大学の学士課程 4 年間,修士課程 2 年間とは異なる。また,英国の大学の入学時期は 9 月末である。インペリアル・カの他の欧州及びアジア圏の学生の割合も高く,国際色豊かな環境である。地盤グループの修士課程( 2015 年入学)には 16 カ国から 46 名,博士課程には 10 カ国から 20名の学生が来ている(写真―)。.博士課程における研究生活レッジの土木環境工学科(Department of Civil and En-博士課程での生活は修士課程までとは全く異なり,約vironmental Engineering)の学士課程では土木に関する4 年間をかけて博士論文研究に没頭することになる。入学問の基礎を幅広く学び,修士課程では地盤グループ学及び卒業の時期も個々の学生によって異なる。博士課( Geotechnics Section)等の専門分野に特化した内容を程向けの講義は存在しないが,学士課程や修士課程の講学ぶ。修士課程は 1 年しかないため,はじめの約 8 カ義の補助をするのが一般的である。筆者は室内実験や,月を講義主体とし,残りの期間を利用して修士論文プロMATLAB を用いたプログラミングの講義の補助をするジェクトを行う。修士論文プロジェクトに取り掛かる直機会を得た。様々な国から学びに来ている学生らとの交前に,ギリシャでのロックフィルダム建設現場見学や地流の機会は新鮮であり,筆者自身が学ぶことも多い。表地質踏査が組み込まれているため,プロジェクトを具地盤グループでは博士課程の学生と研究員を中心とし,体的に意識して挑むことができる。また,日本の大学の週に一度の研究会を実施している。そこでは個々の研究研究室とは異なり,学士課程及び修士課程の学生は研究の進捗状況を確認し合い,議論を重ねている。また筆者室内に自分の机を持たないため,図書館やオープンスの場合,指導教員とのミーティングは少なくとも週に一ペースを利用して論文を執筆する。回,必要に応じて数回行っている。2014 年インペリアル・カレッジに入学した全学生の32筆者が修士課程を過ごした日本の研究室では,液状化地盤工学会誌,―() 寄稿や斜面崩壊等の現地調査に赴く機会が多くあった。一方,英国では地盤に関する自然災害が比較的少ないため,地盤グループ単位での現地調査等は実施していない。.地盤グループの構成メンバー2016 年 2 月末時点では,教授( Professor ) 4 名,准教授(英国では Reader ) 2 名,講師( Lecturer ,及びSenior lecturer ) 7 名,ポストドクター研究員 4 名,客員研究員 1 名,博士課程学生 20 名,技術スタッフ 4 名,秘書 1 名と,他の大学と比較して大規模なグループで写真―ある。筆者以外にも 2 名の日本人研究者が研究に励ん実験室(Main lab.)の様子でいる。日本と異なる特色として,女性の教員及び博士課程の学生が全体の約半数を占め,多様性に富む環境が構築されていることが挙げられる。.地盤グループの研究紹介地盤グループは Skempton 名誉教授により 1946 年に設立された2)。Bishop 名誉教授がデザインした室内試験機は当時広く普及した。振動台実験や遠心模型実験のような大型模型実験は実施しておらず,要素試験に特化した実験設備を有する(写真―Main lab.,写真―Bishop lab.)。試験機の多くは 4 名の技術スタッフによ写真―実験室(Bishop lab.)の様子り制作,修理されている。現在では,実験よりも数値解析ベースの研究に重点を置いている。以下に主な 3 つもと研究に励んでいる。主な研究手法は個別要素法であの研究チームについて詳細を記す。り,不連続粒度を有する土の内部侵食問題,粒子―流体. 有限要素法(FEM)チームの連成解析,土粒子破砕のモデル化,弾性波伝播特性及最も規模の大きい研究チームは有限要素法チームであびせん断残留強度の評価等を行っている。また土粒子のる。Potts 教授,Zdravkovic 教授の指揮のもと,約半数表面粗度や粒子形状に着目した室内要素試験, X 線マの博士課程の学生が研究を行っている。インペリアル・イクロ CT を用いた地盤内間隙と透水係数の関係性評価カレッジで開発を進めてきた ICFEP(Imperial Collegeにも取り組んでいる。本グループの特色として,物理学,Finite Element Program)は世界的にも有名である。最機械あるいは化学の分野で修士号を取得した学生も受け近の主な研究テーマは,地中内温度変化を考慮した応力入れ,学際的な研究手法に取り組んでいることが挙げら―熱連成解析モデル,液状化モデル,膨張性粘土の力学れる。挙動モデルの開発,洋上風力発電の基礎耐力評価,トンネルの安定解析,ダムの動的解析等である。. 実験チーム.おわりに筆者は将来国際的に活躍できる日本人研究者になるべJardine 教授, Standing 准教授の率いる実験チームにく日々の研究に取り組んでいる。インペリアル・カレッは約 1 / 4 の博士課程の学生が所属し,洋上構造物基礎ジには優秀な研究者が世界中から集っており,共に学ぶの波浪・風力荷重による耐力低下に関する要素試験,不時間は貴重である。海外の大学で研究を志望する学生の飽和土の力学的性質に関する基礎研究,地中内温度変化皆さんには是非挑戦してほしいと思う。と土の構成則に関する研究を中心に実施している。特に,実験チームは有限要素法チームとの連携も盛んに行っており,土のパラメータを室内実験で取得し,有限要素法チームが数値解析に利用している。また,室内実験のみならず,原位置試験や土のサンプリング等も積極的に行っている。. 個別要素法(DEM)チーム筆者が所属する個別要素法チーム(約 1 / 4 の博士課参考文献1)インペリアル・カレッジ・ロンドン ホームページ,https: // www.imperial.ac.uk / admin services / strategic planning / statistics / trend analysis / student nationality /(参照2016.2.28)2 ) インペリアル・カレッジ・ロンドン ホームページ,http://www.cv.ic.ac.uk/SkemArchive/index.htm(参照2016.2.28)(原稿受理2016.2.29)程の学生が所属)は比較的新しく,O'Sullivan 准教授のJune, 201633
  • ログイン
  • タイトル
  • 広島土砂災害後の砂防事業(寄稿)
  • 著者
  • 髙岡 慶人
  • 出版
  • 地盤工学会誌 Vol.64 No.6 No.701
  • ページ
  • 34〜35
  • 発行
  • 2016/06/01
  • 文書ID
  • 71898
  • 内容
  • 広島土砂災害後の砂防事業Erosion Control Business after Hiroshima Landslides岡慶人(たかおかよしと)学生編集委員(広島大学). は じ め に平成 26 年 8 月 19 日夜から 20 日明け方にかけて広島市は局所的な豪雨に見舞われた。その結果,広島市安佐北区,安佐南区で土石流や崖崩れが多数発生し,山裾に広がる住宅地を襲い,災害関連死も含めて 76 名の方が亡くなられるなど大きな被害が発生した。現在国土交通省は,安佐南区八木緑井地区などで,渓流点検結果で「緊急的な対応が必要」とされた 30 渓流において砂防堰堤の建設等を行っている。今回, 25 名が犠牲となった八木 3 丁目に建設中である砂防堰堤(渓流「303」,「304」,「 1005 」図―参照)を見学,取材させていただいたので,事業の概要や建設の状況についてまとめる。.事業の概要と現在の状況図―砂防堰堤配置図(国土交通省提供の資料に加筆)現在,広島市安佐南区緑井地区から八木地区にかけて約 4 km の範囲に,砂防堰堤等の緊急事業が進行している。通常,砂防堰堤の建設には調査と設計に約 2 年,用地取得に 1 年以上,工事用道路などを含めた施工に約 3 年と合計で 6 年以上を費やす場合が多い。しかし,本事業では,建設コンサルタント会社への調査,設計等の期間短縮要請や指名競争入札を活用することで手続きを短縮し,早期着工を実現している1)。本事業では,まず災害直後の渓流点検結果から,降雨により土石流の発生が懸念される渓流にワイヤーセンサーの設置を行っている。併せて,不安定土塊が多く,二次災害の危険性が高い緊急的な対応が必要な渓流に,ワイヤーネットの設写真―建設現場に隣接する居住区の様子(道路拡幅後)置を行っている。次に,広島土砂災害と同規模の土砂に対して安全を確保するための砂防堰堤などの施設設備をれている。このように,本事業では工事用道路の確保が進めており,平成31年度の完成を目指している。最も大きな課題ということであった。今回見学させていただいたのは,最も多くの死者を出続いて写真―に渓流303に建設中の砂防堰堤の様子した八木 3 丁目付近の渓流 303 , 304, 1005 に建設中のを示す。堰堤の最終的な大きさは,幅 94 m ,高さ 14.5砂防堰堤である(図―に現在建設中の砂防堰堤の配置m でコンクリートの打設量は6 500 m3 である。1 日のコを示す)。これらの現場は居住区に隣接しており,砂防ンクリート打設量は約100 m3 で,高さ0.75~1.5 m で打堰堤の建設現場までには住宅地の狭い道路を通り抜ける設されている。また,コンクリートを打設する際の型枠必要がある(写真―に住宅地の入り口から撮影した写は打設後も外壁としてそのまま使用する残存型枠が用い真を示す)。災害時,この場所は大量の土砂が堆積してられている。なお,この作業現場では約 10 人で施工がいた。写真―の道路の白の斜線部分はもともと駐車場行われていたが,筆者にとっては意外に少人数で施工が等であったが,道路が非常に狭く,大型の工事用車両の行われていることに驚いた。離合が困難なため,駐車場等を借地して道路が拡幅され続いて,写真―に渓流304に建設中の砂防堰堤を示た。また,写真撮影箇所の手前には JR 可部線の踏切がす。こちらの堰堤と渓流 1005 の堰堤では INSEM 工法あるが,工事用車両の重量と幅に合わせて踏切も改修さが用いられている。この工法は堰堤の内部材料に土砂に34地盤工学会誌,―() 寄写真―写真―渓流303の砂防堰堤稿地域の方への情報発信ために散水や道路に水を流して工事用車両のタイヤの土を落とすなどの取り組みが行われていた。その結果,現在のところ地域住民からの苦情はなく,良好な関係を保ちながら事業が進められているとのことである。今年の 2 月 11 日には,地域住民を対象とした現場見学会が開催され,101人の方が参加された。見学時のアンケートには,「下から見ているより,現場を見学すると大変な工事だと感じました。」,「実際に現場を見ると,工事の進捗状況がよく分かり安心できました。大変な工事ですが,皆さんも事故のないよう気を付けて下さい。」といったコメントがあった。地域の人々の事業に対する写真―INSEM 工法による堰堤(渓流304)理解と感謝,作業員への気遣いがあり,本事業が順調に進んでいることが感じられた。施工業者の方は,これらセメントと水を混合した材料を用いることにより,現地多くの激励の言葉により高いモチベーションで作業を行発生土を有効利用することができ,材料費及び運搬や処うことができていると言っておられた。分にかかるコストの縮減,環境負荷低減を可能としている。また,養生が必要ないことから連日打設が可能なため,早期に施工を進めることができる。.建設現場での取材実際に現場で施工を担当されている方に,施工時における課題やその対処法についてお話を伺った。.おわりに今回の建設現場の見学や取材を通じて,砂防事業の重要性や大変さを知ることができた。また,現場見学会のアンケート結果から,この砂防事業が周辺住民の方々との良好な関係の下に進められていることや住民の方からの期待の大きさが分かった。アンケートの意見には地域まず,多くの死者が出た災害現場での施工を進める上住民の方が作業の大変さを理解し,感謝の気持ちと作業で大事に考えている点を伺った。すると,この事業は生員の方の安全を願っておられ,この事業の素晴らしさを活している皆さんの命と財産を守る大切な仕事であり,感じた。最後に,本稿作成にあたり国土交通省中国地方安全な施工と早期の完成を目指して作業に取り組んでお整備局の皆様,建設現場の施工業者の皆様にはご多忙のられるということであった。中,現場見学や取材,資料提供に多大なご協力を賜りま次に,工事を行っていく上で,周辺住民の方々に配慮した対策,取り組みについて伺った。すると,説明会やした。このような見学の機会を与えていただき,大変感謝しております。ありがとうございました。現場見学会を行ったり,常に進捗状況や今後の予定を表示(写真―参照)したりして,地域の方々に工事に関する情報を積極的に発信することが重要であるということであった。また,地域の人々とのコミュニケーションを図るため,地域の会合へ参加したり,騒音対策として参1)考文献広島豪雨災害緊急砂防工事(広島県),日経コンストラクション,Vol. 631, pp. 18~23, 2016.(原稿受理2016.3.16)防音シートや音の小さい機械の使用,埃の発生を抑えるJune, 201635
  • ログイン