地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705
タイトル | 表紙 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050001 |
内容 | 表示 ᆅ┙ᕤᏛ࡛ࡣࠗᢏ⾡⪅⥅⥆ᩍ⫱࠘ࢆᛕ㢌࠾ࡁከᒱࢃࡓࡿෆᐜࡢㅮ⩦ࢆ⏬㺃ᐇࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㹿ⓙᵝࡢ✚ᴟⓗ࡞ࡈཧຍࢆ࠾ᚅࡕࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㹿㻌10 உ 20 ଐ≋ங≌⊣ᓳჽݣሊ↝ᚨᚘඥ↗ᚘም̊ᜒ፼˟⊤‒1968 ᖺࡢࠕ㣕㦌ᕝࣂࢫ㌿ⴠᨾࠖࢆዎᶵⴠ▼ᑐ⟇ࡀ✚ᴟⓗ⾜ࢃࢀ࡚ࡁࡲࡋࡓࡀ㸪ⴠ▼༴㝤⟠ᡤࡀᗈ⠊ᅖᏑᅾࡍࡿࡇຍ࠼㸪ᩳ㠃㢼ࡼࡿ༴㝤⟠ᡤࡢቑຍ࡛ⴠ▼ᑐ⟇ࡀ㏣࠸ࡘ࡞࠸≧ἣ࠶ࡾࡲࡍࠋࡑ࠺ࡋࡓ୰㸪ᑡᏊ㧗㱋㸪ேཱྀῶᑡ࠸ࡗࡓ♫ᵓ㐀ࡢኚࡀᛴ㏿㐍ࡳ㸪ⴠ▼ᑐ⟇ᙜ࡛ࡁࡿண⟬ࡣ┈ࠎཝࡋࡃ࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋⴠ▼ᑐࡍࡿᏳᛶࢆ㧗ࡵ࡚ࡺࡃࡣ㸪ⴠ▼ࡢⓎ⏕ᇦ㸪Ⓨ⏕せᅉࢆ⢭ᗘⰋࡃ≉ᐃࡋ㸪ⴠ▼ࡢ㏿ᗘ㸪ⴠ▼ࡢ༴㝤ᗘࢆྜ⌮ⓗホ౯ࡋࡓୖ࡛㸪࢚ࢿࣝࢠ࣮྾ᛶ⬟ࡸ⪏⾪ᧁᛶ⬟ඃࢀࡓࢥࢫࢺࣃࣇ࢛࣮࣐ࣥࢫࡢ㧗࠸ⴠ▼㜵ㆤᕤࢆ᥇⏝ࡍࡿ࡞᪂ᢏ⾡ࡢά⏝ࡀᚲせ࡛ࡍࠋᮏㅮ⩦࡛ࡣ㸪ࠕⴠ▼ᑐ⟇ᕤࡢタィἲィ⟬ࠖࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚㸪ⴠ▼ၥ㢟㛵ࡍࡿ᭱᪂ࡢㄪᰝ⤖ᯝࡸ◊✲ᡂᯝࡽᚓࡽࢀࡓ▱ぢ㸪᪂ᢏ⾡࡞ᇶ࡙ࡁ㸪ࡼࡾᐇ㊶ⓗ࡞ㄪᰝ࣭ண ࣭ᑐ⟇ᕤタィࡘ࠸࡚ゎㄝࡍࡿࡶࡢ࡛ࡍࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸7.0 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 15,000 㠀ဨ 18,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 17,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕⴠ▼ᑐ⟇ᕤࡢタィἲィ⟬ࠖ㸦ᖹᡂ 26 ᖺ 12 ᭶Ⓨ⾜)ࢆ⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ᢤ㸧㸸ဨ 4,800 㸪ᐃ౯㸦㠀ဨ㸧5,800 㸧ࠋၥྜࡏ/⏦㎸ࡳඛ㸸බ┈♫ᅋἲேᆅ┙ᕤᏛ ㅮ⩦ᢸᙜᆅ┙ᕤᏛ࣮࣒࣮࣍࣌ࢪ 㸦https:// www. jiban.or.jp/㸧㟁ヰ㸸03-3946-8671 FAX㸸03-3946-8678E-mail㸸kosyukai@jiban.or.jp䢢12 உ 2 ଐ≋≌Ⅴ↺↰⇁םҾྸ↗ࣖဇᜒ፼˟Ⅵ‒㏆ᖺࠊᘓタⓎ⏕ᅵࡢ᭷ຠ⏝ࡢಁ㐍ࡸࠊᅵተởᰁᑐ⟇ἲᇶ࡙ࡃᅵተởᰁࡢฎ⌮࡞ࡢࢭ࣓ࣥࢺࡼࡿᅵࡢᅛࢆᛂ⏝ࡍࡿሙ㠃ࡀቑຍࡋ࡚࠸ࡲࡍ㹿ࡲࡓࠊᆅ┙ᨵⰋศ㔝࡛ࡣࠊᚑ᮶ࡽὸᒙ࣭῝ᒙΰྜฎ⌮ᕤἲࢭ࣓ࣥࢺࡼࡿᅛࡀᗈࡃά⏝ࡉࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏㅮ⩦࡛ࡣࠊࢭ࣓ࣥࢺ࡞ࡽࡧࢭ࣓ࣥࢺ⣔ᅛᮦࡢᏛᨵⰋࡢཎ⌮ࡽࠊᨵⰋᅵࡢ≉ᛶࠊὸᒙ࣭῝ᒙΰྜฎ⌮ࠊᅛฎ⌮ᅵࡢ⎔ቃࡢᙳ㡪࡞ᅵࢆᅛࡵࡿᢏ⾡ࡢᛂ⏝ࡲ࡛ᖜᗈࡃㄝ᫂ࡋࠊ᭱᪂ࡢᢏ⾡ࠊᑐ⟇ࡸࡑࡢຠᯝࡲ࡛⤂࠸ࡓࡋࡲࡍࠋከࡃࡢ᪉ࡢࡈཧຍࢆ࠾ᚅࡕࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.0 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 12,000 㠀ဨ 15,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 14,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ྵࡴ㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸Ⓨ⾲㈨ᩱࡢ⦰ᑠ∧ࢆᙜ᪥㓄ᕸ࠸ࡓࡋࡲࡍࠋ䢢䢢10 உ 25 ଐ≋້≌Ⅴؕᄽ↝⇮∏⇼∑↗↝ݣሊᜒ፼˟Ⅵ‒12 உ 8 ଐ≋ங≌ⅤעႴ∝᎑ᩗܖλᧉᜒ፼˟Ⅵ‒ᇶ♏ࡄ࠸ᕤಀࡿၥ㢟ࡢⓎ⏕ࢆཷࡅ࡚㸪ᮺᇶ♏ࡢࢺࣛࣈࣝಀࡿ▱ぢࡢ㔜せᛶࡀㄆ㆑ࡉࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋ㏆ᖺࡢᮺᇶ♏ᢏ⾡ࡢⓎᒎࡣ┠ぬࡲࡋࡃ㸪ከ✀ከᵝ࡞ᕤἲࡀᐇ⏝ࡉࢀ㸪ࢺࣛࣈࣝࡢ✀㢮ࡶኚࡋ࡚ࡁࡲࡋࡓࠋࢺࣛࣈࣝࢆᮍ↛㜵Ṇࡋ㸪࠶ࡿ࠸ࡣ㐺ษᑐฎࡍࡿࡓࡵࡣ㸪㐣ཤࡢ⤒㦂ࢆᩍカࡋ࡚㸪ᑗ᮶ᙺ❧࡚࡚ࡺࡃࡇࡀᴟࡵ࡚᭷ຠ࡛ࡍࠋᮏㅮ⩦ࡣ㸪22 ᖺࡪࡾᖜᨵゞࡋࡓࠕᮺᇶ♏ࡢࢺࣛࣈࣝࡑࡢᑐ⟇㸦➨୍ᅇᨵゞ∧㸧ࠖࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚⏝ࡋ㸪ᮺᇶ♏ࡢタィ࣭ᕤ࣭౪⏝ẁ㝵࡞㉳ᅉࡍࡿࢺࣛࣈࣝ㸪ᮺࡢᕤἲࡈ㝗ࡾࡸࡍ࠸ࢺࣛࣈࣝࡢせᅉᑐฎἲࡘ࠸࡚ゎㄝࡋࡲࡍࠋࢸ࢟ࢫࢺࡣ㍕ࡗ࡚࠸࡞࠸᭱᪂ࡢࡶゐࢀ࡚㸪ࡼࡾᐇࡋࡓෆᐜ࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.5 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 12,000 㠀ဨ 15,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 14,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕࢺࣛࣈࣝᑐ⟇ࢩ࣮ࣜࢬձ ᮺᇶ♏ࡢࢺࣛࣈࣝࡑࡢᑐ⟇ࠖ㸦➨୍ᅇᨵゞ∧)ᖹᡂ 26 ᖺ 11 ᭶Ⓨ⾜㸧ࢆ⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ู㸧㸸ဨཬࡧᚋᅋయࡢဨ 3,960 㸪ᐃ౯ 4,400 㸧ࠋ㏆ᖺ㸪ከ࡞⿕ᐖࢆࡶࡓࡽࡍつᶍᆅ㟈ࡀ⤯࠼ࡎⓎ⏕ࡋ࡚࠾ࡾ㸪ᆅ┙ᕤᏛᦠࢃࡿᅵᮌ࣭ᘓ⠏ᢏ⾡⪅ࡣ㸪ᆅ㟈࣭⪏㟈ᕤᏛࡢ▱㆑ࢆ㥑ࡋࡓྲྀ⤌ࡳࡀࡇࢀࡲ࡛ࡶቑࡋ࡚ᙉࡃồࡵࡽࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏㅮ⩦ࡣ㸪ᆅ┙㟈ືࡸᾮ≧࡞ࡢᆅ㟈ࡢᅵ࠾ࡼࡧᆅ┙ࡢᣲືࡸ㸪ᵓ㐀≀ࡢ⪏㟈タィࡘ࠸࡚ࡢᇶᮏᴫᛕࢆᖹ᫆ゎㄝࡋ࡚ㅮ⩏ࡋࡲࡍࠋࡉࡽ㸪ᖺᗘࡣᐇົࡢᛂ⏝ࡋ࡚㸪ሐ㜵ࡢ⪏㟈ࡸᾮ≧ᑐ⟇ࡢ᭱᪂ືྥࡘ࠸࡚ࡶㅮ⩏ࡍࡿ࡞㸪ࡼࡾᐇࡋࡓෆᐜ࡞ࡗ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋᆅ┙࣭⪏㟈ᕤᏛࡢᇶᮏⓗ㡯ࡸ᭱᪂ືྥࡢ▱㆑ࢆ῝ࡵࡓ࠸᪉㸪㠀ࡈཧຍୗࡉ࠸ࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.5 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 10,000 㠀ဨ 13,000 Ꮫ⏕ဨ 1,000 ᚋᅋయࡢဨ 12,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕධ㛛ࢩ࣮ࣜࢬ 35㸸ᆅ┙࣭⪏㟈ᕤᏛධ㛛ࠖ㸦ᖹᡂ 20 ᖺ 6᭶Ⓨ⾜㸧ࢆ⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ู㸧㸸ဨ4,860 㸪ᐃ౯㸦㠀ဨ㸧5,400 㸧ࠋ11 உ 4 ଐ≋≌Ⅴ෩ཞ҄ᚐௌܱѦᜒࡈⅥ‒ᆅ┙ࡢᆅ㟈ᛂ⟅ゎᯒࡣᾮ≧ࡢྍ⬟ᛶࡢ࠶ࡿᆅ┙࡛ከࡃ⏝࠸ࡽࢀࡿࡼ࠺࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋࡇࡢㅮ⩦࡛ࡣ㸪ᐇົ⪅ࢆᑐ㇟ࡋ࡚㸪ᾮ≧ゎᯒࡢᇶ♏࡞ࡿᣦ㔪࡞ࡢ⪃࠼᪉㸪ゎᯒ⏝࠸ࡿࢹ࣮ࢱࡢධᡭ᪉ἲ㸪ࡑࡢຍᕤ᪉ἲ㸪࡞㸪᭷ຠᛂຊゎᯒࢆ⾜࠺ᚲせ࡞ࢹ࣮ࢱࡢసࡾ᪉ࢆ♧ࡋ㸪ࡉࡽ㸪ᐇົ࡛᭱ࡶࡼࡃ⏝࠸ࡽࢀࡿࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢ୍ࡘ࡛࠶ࡿ YUSAYUSA ࢆࡋ࡚㸪ලయⓗ࡞࠸᪉㸪⤖ᯝࡢᩚ⌮ἲ࡞㸪ᾮ≧ゎᯒᚲせ࡞ሗࢆᥦ౪ࡋࡲࡍࠋࡲࡓ㸪YUSAYUSA㛵ࡋ㸪ࡇࢀࡲ࡛እ㒊ᮍබ㛤ࡢࣉࣟࢢ࣒ࣛࡶᥦ౪ࡋࡲࡍࠋከᩘࡢࡈཧຍ࠸ࡓࡔࡁࡲࡍࡼ࠺ࡈෆ࠸ࡓࡋࡲࡍࠋG-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.0 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 13,000 㠀ဨ 17,000 Ꮫ⏕ဨ 7,000 ᚋᅋయࡢဨ 16,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦㎸㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ㅮ₇ࡢㄝ᫂㈨ᩱࡢࢥࣆ࣮ࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚⏝࠸ࡲࡍࠋPC ‽ഛࡢ࠾㢪࠸㸸࣭ᮏㅮ⩦ࡣ㟁⟬ᐇ⩦ࢆྵࡴࡓࡵࣀ࣮ࢺࣃࢯࢥࣥᣢཧ࡛࠾㢪࠸࠸ࡓࡋࡲࡍࠋOS ࡣ Windows ࢆ⏝࠸ࡲࡍࠋࢫ࣌ࢵࢡࡣపࡃ࡚ࡶᵓ࠸ࡲࡏࢇࠋࣃࢯࢥࣥࡀ࡞ࡃ࡚ࡶ⌮ゎ࡛ࡁࡲࡍࡀ㸪࠶ࡗࡓ᪉ࡀ⌮ゎࡋࡸࡍ࠸࡛ࡍࠋ䢢1 உ 26 ଐ≋ங≌ⅤעႴ∝᎑ᩗܖλᧉᜒ፼˟Ⅵ‒㏆ᖺ㸪ከ࡞⿕ᐖࢆࡶࡓࡽࡍつᶍᆅ㟈ࡀ⤯࠼ࡎⓎ⏕ࡋ࡚࠾ࡾ㸪ᖹᡂ 23 ᖺ 3 ᭶Ⓨ⏕ࡋࡓᮾ᪥ᮏ㟈⅏࠾࠸࡚ࡶᗈ⠊ᅖΏࡾࠊᩘከࡃࡢタࡀ⿕ᐖࢆཷࡅࡲࡋࡓࠋᆅ┙ᕤᏛᦠࢃࡿᅵᮌᢏ⾡⪅ࡣ㸪ᆅ㟈࣭⪏㟈ᕤᏛࡢ▱㆑ࢆ㥑ࡋࡓྲྀ⤌ࡳࡀࡇࢀࡲ࡛ࡶቑࡋ࡚ᙉࡃồࡵࡽࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᙉ㟈ືࢆ⏝࠸ࡓᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ࠾࠸࡚ࡣ㸪ẚ㍑ⓗ⡆౽࡞➼౯⥺ᙧゎᯒࡽᡭ㛫ࡢࡿ᭷ຠᛂຊゎᯒࡲ࡛㸪ᵝࠎ࡞ゎᯒࢥ࣮ࢻࡀᐇົ࡛ࣞ࣋ࣝ⏝ࡉࢀࡿࡼ࠺࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋࡋࡋ࡞ࡀࡽ㸪ᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ㛵ࡋ࡚㸪ᅵࡢືⓗᛶ㉁ࡽືⓗゎᯒࡢ⌮ㄽࡲ࡛ࢆ⥙⨶ࡋࡓ᭩⡠ࡣぢ࠶ࡓࡽࡎ㸪ึᏛ⪅ࡣࣁ࣮ࢻࣝࡢ㧗࠸ศ㔝࡞ࡗ࡚࠸ࡿࡢࡶᐇ࡛࠶ࡾࡲࡍࠋᮏㅮ⩦ࡣࠕ⌮ㄽࢩ࣮ࣜࢬ㸸ᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ㸫ᇶ♏⌮ㄽࡽᛂ⏝ࡲ࡛㸫ࠖࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚㸪ᅵࡢືⓗᛶ㉁ᣲື࣭ධຊᆅ㟈ື࣭ືⓗゎᯒࡢᇶ♏⌮ㄽ࣭ືⓗゎᯒἲ࡞ࡘ࠸࡚ゎㄝ࠸ࡓࡋࡲࡍࠋዧࡗ࡚ࡈཧຍࡃࡔࡉ࠸ࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.5 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 12,000 㠀ဨ 15,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 14,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕ⌮ㄽࢩ࣮ࣜࢬ 2㸸ᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ㸫ᇶ♏⌮ㄽࡽᛂ⏝ࡲ࡛㸫㸦ᖹᡂ 19 ᖺ 2 ᭶Ⓨ⾜㸧ࠖ㸦౯᱁㸸ဨ 3,240 㸪ᐃ౯㸦㠀ဨ㸧 3,600 㸪ඹ⛯ู㸧ࢆ⏝ࡋࡲࡍࠋ | ||||
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タイトル | 【英訳化版】室内試験・地盤調査に関する規格・基準(Vol.1)の発刊 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050002 |
内容 | 表示 ਲਗदણඩघॊম੫भ੍ରध৾ভ੦भਲਗఁ॑৯खथْஶ৲ගٓୡ؞ೕ৹ਪपঢ়घॊૠત؞੦ق9ROكभੜླྀলਟබ┈♫ᅋἲேᆅ┙ᕤᏛ䛾᪂ห䛂ⴠ▼ᑐ⟇ᕤ䛾タィἲ䛸ィ⟬䛃َਲਗਜَُপ৾ઇُऩनदઁ்ऎओણ৷ৣऔः؛¾ মभૼ॑৷ःञೕૼभ35ன৫؛ਲਗ੧੯दभਝੑ؞ੵभૼઐ௱षभણ৷ਲਗૼभਛऩन؛¾ ৾েभਛ৾েषभমૼभ්؛ময৾েभୡૼ॑ৢखञஶୁৡभऩन؛ٹ-$3$1(6( *(27(&+1,&$/ 62&,(7< 67$1'$5'6/DERUDWRU\ 7HVWLQJ 6WDQGDUGV RI *HRPDWHULDOV 9ROَୡ੦ُق੦ઽஈ$ਖ਼ংॖথॲشᅚك,6%1 ؟ভ৩્؟قଛમઘશكٹ-$3$1(6( *(27(&+1,&$/ 62&,(7< 67$1'$5'6*HRWHFKQLFDO DQG *HRHQYLURQPHQWDO ,QYHVWLJDWLRQ0HWKRGV 9ROَೕ৹ਪ੦ُق੦ઽஈ$ਖ਼ংॖথॲشᅚك,6%1 ؟ভ৩્؟قଛમઘશكೕੵ৾ভदम০ऽदমஒমभदपखऽोथऌऽखञَೕ౫મୡभ্১धੰହُधَೕ৹ਪभ্১धੰହُपઽஈऔोथःॊૠત؞੦قਰৣ੦థधःअكभஶ৲হ॑ষढथउॉऽघ؛᭱᪂䛾ㄪᰝ䞉◊✲䛛䜙ᚓ䜙䜜䛯▱ぢ䛻ᇶ䛵䛝ヲ䛧䛟ゎㄝ䟿ᆅ┙ᕤᏛ䛜⮬ಙ䜢䜒䛳䛶䛚່䜑䛩䜛᪂ห䛷䛩䚹ᖹᡂ㻞㻢ᖺ㻝㻞᭶Ⓨ⾜ 㻭㻠ุ㻟㻜㻤㡫㻵㻿㻮㻺䠖㻥㻣㻤㻙㻠㻙㻤㻤㻢㻠㻠㻙㻜㻥㻣㻙㻢ᮏయ౯᱁䠖㻡㻘㻤㻜㻜䠇⛯㏦ᩱ䠖㻢㻜㻜䠇⛯➨㻝❶ⴠ▼➨㻞❶ⴠ▼ㄪᰝ➨㻟❶ⴠ▼䛾㐠ື➨㻠❶ⴠ▼䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁➨㻡❶ⴠ▼ᑐ⟇ᕤ䛾㑅ᐃ➨㻢❶ⴠ▼ண㜵ᕤ䛾タィ➨㻣❶䝫䜿䝑䝖ᘧⴠ▼㜵ㆤ⥙䛾タィ➨㻤❶ⴠ▼㜵ㆤᰙ䛾タィ➨㻥❶ⴠ▼㜵ㆤ᧦ቨ䛾タィ➨㻝㻜❶ⴠ▼㜵ㆤ⿵ᙉᅵቨ䛾タィ➨㻝㻝❶㻽㻒㻭੦థ৸৬भஶमढ़ফੑदभਛ॑खथउॉऽघऋஶ৲खञ੦థमফपীऐथق9ROكعଡਛदದઃखथऽःॉऽघ؛भଡਛपणःथमਲਗदણඩऔोॊૼभओਏऋਘः੦థ॑ਸ਼पऽञবपउःथुઞ৷ᄄ২ऋৈःुभऊैરದਜ਼॑णऐञౣૐधखथउॉऽघ؛০भमजभਸ਼ഩق9ROكदघ؛ชశমभ੦॑৷ःञਲਗ੧੯भਝੑ৹ਪਗবযૼभਛমभૼ॑৷ःञೕૼभ35ன৫ਝੑ؞ੵभૼઐ௱ৡभ੍ରऩनपओણ৷ःञटऌञःधઓःऽघ؛ऽञপ৾ઇभৃपउऌऽखथु৾েषभਛ৾েपৌघॊমૼभ්ময৾েभୡૼ॑ৢखञஶୁৡभੜਸऩनपुओણ৷ःञटऐोयౘःपோगऽघ؛ओභোभ্১৾ভشঌش४भછආභোঌش४قKWWSZZZMJVVKRSSLQJQHWكभછदुउେःीःञटऐऽघ؛پভ৩્दभओභোम৾ভشঌش४ऊैभභোपॉऽघभदओିਔऎटऔः؛᭱㏆䜘䛟⏝䛥䜜䛶䛔䜛ⴠ▼䝅䝭䝳䝺䞊䝅䝵䞁䛾⪃䛘᪉䜔ྛᑐ⟇ᕤ䛾⪃䛘᪉䛺䛹䜢ヲ䛧䛟ᥖ㍕䛧䛶䛔䜎䛩䚹タィἲ䛷䛿䚸ィ⟬䜢ヲ⣽䛻ᥖ㍕䛧䚸ᐇົ䛷䜒ᙺ❧䛶䜙䜜䜛䜘䛖㓄៖䛧䜎䛧䛯䚹䛂➨㻝㻝❶䠭䠃䠝䛃䛷䛿䚸ᐇົ⪅䛜ᢪ䛘䛶䛔䜛ㄢ㢟㻔㻟㻡ၥ㻕䛻䛴䛔䛶ศ䛛䜚䜔䛩䛟ᅇ⟅䛧䛶䛔䜎䛩䚹ᇶᮏⓗ䛺⪃䛘᪉䜔᭱᪂䛾ᡭἲ䜔⪃䛘᪉䛺䛹䛜㘓䛥䜜䛶䛔䜛䛯䜑䚸ᐇົ⤒㦂䛾ὸ䛔ᢏ⾡⪅䛛䜙㇏ᐩ䛺⤒㦂䜢ᣢ䛴⇍⦎ᢏ⾡⪅䜎䛷ᖜᗈ䛟⏝䛷䛝䜛ෆᐜ䛸䛺䛳䛶䛔䜎䛩䚹䛂ⴠ▼ᑐ⟇䠭䠃䠝䛃䈜㻝Ⓨห䛛䜙㻡ᖺ䚹䛥䜙䛻ෆᐜ䜢ᐇ䛥䛫䛶㐙䛻Ⓩሙ䛷䛩䚹䈜㻝㻕 䛂ⴠ▼ᑐ⟇䠭䠃䠝䛃 ᖹᡂ㻞㻝ᖺ㻝㻞᭶㻞㻞᪥ ᆅ┙ᕤᏛᅄᅜᨭ㒊 Ⓨ⾜᭩⡠䛾䛚⏦䛧㎸䜏䚸䛚ၥ䛔ྜ䜟䛫䛿䚸ᆅ┙ᕤᏛ䛾䝅䝵䝑䝢䞁䜾䜹䞊䝖䜎䛷䛚㢪䛔䛧䜎䛩䚹㼔㼠㼠㼜㻦㻛㻛㼣㼣㼣㻚㼖㼓㼟㻙㼟㼔㼛㼜㼜㼕㼚㼓㻚㼚㼑㼠㻛 | ||||
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タイトル | 本号の編集にあたって(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 北出 圭介 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | i〜i | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050003 |
内容 | 表示 本号の編集にあたって近年の地盤工学に関連する実務では,コンピューターの高性能化,普及にあいまって,数値解析の使用は欠かせないものと言っても過言ではありません。設計及び施工において,地盤の様々な現象を数値解析によりシミュレートすることにより,実務が効率的かつ合理的に行うことができるように,構成則や解析手法など多くの技術が開発されてきました。現在では,斜面安定問題,地盤変形問題,浸透流問題,地震及び液状化問題などで,比較的容易に数値解析が行えるソフトウェア環境が整えられており,複雑な地層構成や構造物との相互作用,三次元構造等,従来の手法では難しかった問題に対して,地盤挙動のメカニズムの把握及び実務上の問題解決に役立っています。また,土木構造物の設計体系が性能規定型に移行している中で,数値解析は外力に対する変形量等の応答値を定量的に把握できる手法であることから,性能照査に使用される機会が増えつつあります。しかし,広く普及し,誰でも容易に使用できることで,数値解析技術を十分理解しないで使用しているケースもあるのが実態ではないでしょうか。数値解析技術で得られた解が実現象に対してどの程度の精度を持っているか,適用できる範囲や条件等について理解を深めることは,設計ミスや施工ミスを防ぐ上で必須と言えます。本号では,このような背景を踏まえ「実務における数値解析技術」について特集し,実務で使用されている数値解析技術の適用事例,使用にあたっての留意点・問題点,今後の展開について紹介することとしました。本特集が多くの会員の皆様にとって有益なものとなり,適切な数値解析技術の利用の普及に寄与することを期待しております。北 出 圭 介(きたで けいすけ)地盤工学会のホームページ URLhttps://www.jiban.or.jp/国際地盤工学会ホームページ http://www.issmge.org/編集兼発行者公益社団法人地盤工学会 | ||||
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タイトル | 目次 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050004 |
内容 | 表示 口絵写真(*HP)IAEA 主催廃止措置・環境回復に関する国際カンファレンス参加報告特集テーマ実務における数値解析技術総説実務における数値解析技術の歴史と推移及び今後の展開 ………………………………………… 1●村上論説章実務における数値解析技術の課題と留意点 ………………………………………………………… 4●酒井俊典実務における数値解析技術の国際展開 ……………………………………………………………… 6●飯塚報(公告募)有効応力解析及び微動模擬解析に基づく造成宅地を対象とした被災に大きな影響を及ぼす地震動の周波数帯域と固有周波数の関係 ……………………………10●秦(公募)敦吉弥/門田浩一/吉田武/ 常田賢一/一井康二/酒井久和軟弱地盤上盛土の長期圧密沈下予測に対する数値解析の適用と事後評価 ………………………14●稲垣太浩/田代むつみ/野田利弘複数の地震動指標を用いた地盤の地震応答解析手法の精度検証 …………………………………16●大矢技術紹介陽介/野津厚/小濱英司土中の深さ別の放射線を現地で測定可能な機器によるため池底質測定 …………………………20● 田康治/生沼優/佐瀬隆聡/白谷栄作周辺環境に配慮した固化材の飛散防止技術 …………………………………………………………22●若原千恵学会の動き(国際活動から)IAEA 主催廃止措置・環境回復に関する国際カンファレンス参加報告 …………………………24技術手帳GPS を用いたダム堤体の安全管理のための変位計測技術 …………………………………………25●渡邊●山口保貴嘉一/小堀俊秀/清水則一/中島伸一郎講座地盤工学と地質学における最新のかかわり1. 講座を始めるにあたって …………………………………………………………………………27●丸茂2.克美地盤工学に必要な岩石学・鉱物学の基礎と現場分析手法 ……………………………………29●丸茂克美新入会員 ………………………………………………………………………………………………………37編集後記 ………………………………………………………………………………………………………38 | ||||
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タイトル | CONTENTS | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050005 |
内容 | 表示 Theme: Numerical Methods in Geotechnical PracticeHistory, Transition and Future Development of Numerical Methods in Geotechnical Practice ………………………… 1● Akira MurakamiIssue and Notes in Numerical Analysis for Geotechnical Practice ………………………………………………………… 4● Toshinori SakaiOversea Market of Numerical Simulation Techniques in Geotechnical Engineering Practice ………………………… 6● Atsushi IizukaEvaluation of Dominant Frequency Component of Strong Motion for the Seismic Damage of Reclaimed Landin Residential Area based on Dynamic Analyses by Microtremor and Earthquake ………………………………………10● Yoshiya Hata, Hirokazu Kadota, Takeshi Yoshida, Kenichi Tokida, Koji Ichii and Hisakazu SakaiApplication of Numerical Analysis for Longterm Settlement Prediction of an Embankment on Soft Ground andits Expost Evaluation ……………………………………………………………………………………………………………14● Motohiro Inagaki, Mutsumi Tashiro and Toshihiro NodaValidation of Seismic Ground Response Analyses with Various Earthquake Motion Indices ……………………………16● Yousuke Ohya, Atsushi Nozu and Eiji Kohama | ||||
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タイトル | 実務における数値解析技術の歴史と推移及び今後の展開(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 村上 章 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 1〜3 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050006 |
内容 | 表示 実務における数値解析技術の歴史と推移及び今後の展開History, Transition and Future Development of Numerical Methods in Geotechnical Practice村上(公社)地盤工学会会長章(むらかみ京都大学. は じ め に教授あきら)大学院農学研究科に作用する動水圧等も適切に評価して耐震設計を行うために, 1970 年代より動的応答解析が行われるようにな地盤工学に数値解析技術がもたらされたのは, 1956った。 1980 年代からは,耐震設計において液状化を考年の道路土工指針において円弧すべり安定解析が法面・慮する必要性が認識され,SHAKE による地震応答解析基礎のすべりに対する安定性の検討に用いられたことに結果に基づく液状化判定が導入されるほか,地震時に生始まる1)。その後,1960年代中期から1970年代にかけて,じる変形を直接評価するための動的解析手法の開発が進有限要素法を中心とする数値解析法が開発され始めた。んだ。特に,動的解析による変形の評価は, 1993 年の地盤工学における有限要素法に関する研究だけを集めて釧路沖地震や 1995 年の兵庫県南部地震などの被災事例行われた最初の研究集会は,現在の「地盤力学におけるの解析により適用性が確認され, 2000 年代からは実務数値解析法とその進展に関する国際協会(IACMAG)」によく用いられている。また,動的解析においては適切が主催する国際会議の初回で 1972 年に開催され,ダム,な入力地震動を設定する必要があることから, 2000 年掘削,斜面,浸透,圧密,地震解析及び動的解析,土―代からは想定断層モデルからの強震動の評価解析が実務構造物相互作用などが扱われた2)。的にも用いられるようになってきた。上記を端緒として,地盤力学に数値解析技術が導入さ. 河川堤防れた歴史と推移を繙くのに,日下部治会長期の 2012 年河川堤防の安定問題に関して,河川土工マニュアルにに設立された「アカデミックロードマップと発展史・人おいて円弧すべり解析の適用が推奨され,河川堤防耐震物史委員会」3)に着目し,その成果を踏まえて次章を記点検マニュアルでは Du 法による円弧すべり解析の適用述する。この委員会には第 4 小委員会(数値解析渦が推奨され,これらは実務で採用された。また,透水に岡良介委員長)があり,土の構成式,地盤の連続体解析,対する安全性問題において非定常浸透流解析が用いられ地盤の不連続体解析,地盤の数値解析の実務への適用のた 4) 。4 項目について検討が進められた。以下では,その成2016 年の河川構造物の耐震性能照査指針では,液状果4)を引用しながら,数値解析技術の歴史と推移を概観化に伴う堤防の変形を簡便かつ精度よく静的に算定するする。なお,.,.節の内容は図―とともに委員会方法として,有限要素法を用いた自重変形解析法,流体のご了解を得て,文献 4)からそのまま引用したことを力学に基づく永久変形解析法等が例示されている。変形お断りする。.実務における数値解析技術の歴史と変遷解析では FLIP , LIQCA といった有効応力解析や,簡易な残留変形解析 ALID 等の FEM 解析が 1990 年代に開発・普及された。 FLIP , LIQCA , ALID ,最小エネ地盤工学における数値解析技術は,有限要素法,粒子ルギー原理(東畑モデル),円弧すべり( Du 法)の 5法,安定解析などに大別される。粒子法について実用につの解析手法をとりあげ適用性を紹介され5),これら解結びついたのは最近 10 年ほどのことであるので,以下析が実務で使われる契機となった。さらに, SYS カムでは粒子法を除き,対象構造物ごとに設計との関連で数クレイモデルを搭載し,慣性力対応で静的・動的を同時値解析技術の変遷を辿る。に 扱 う こ と が で き る GEOASIA が 有 力 な 三 相 系 解 析. 港湾・空港4)コードとして有力視されている。最新のレビューは,文1970 年代より,関西空港や羽田空港沖合展開事業な献6)を参照されたい。どの沿岸部における大規模プロジェクトの実現のため,. 道路・鉄道沈下予測等に数値解析が用いられるようになった。さら変形・沈下問題については, 1980 年代より関口・太に SCP 工法などの地盤改良工法が実務に適用され,地田モデルを搭載した土―水連成 FEM 解析 DACSAR に盤改良設計への円弧すべり解析の適用性などが現地実証よる試験盛土の解析的研究が行われ,道路土工の実務に破壊試験により確認される( 1987 年)など,円弧すべも適用された。 1990 年代ではドレーン効果の設計におり解析の解析実務への普及が進んだ。また耐震設計の分いて数値解析が適用された。前節の解析コードは,ここ野では,強震観測網が整備されてきたことから,地震作でも多く用いられている4)。用を震度に換算するためや,津波防災用の大水深防波堤October, 2016道路土工盛土工指針,鉄道構造物等設計標準・同解説1総説図―地盤工学における数値解析のアカデミックロードマップ4)では,盛土の性能照査で円弧すべり法による安定性照査1980 年代に入り,建築物の大規模化のニーズを背景にと,ニューマーク法による地震時滑動変位量の算定が導基礎構造の変形予測の必要性がでてきた。しかしながら,入されている。また,鉄道盛土や有道床軌道の揺すり込基礎構造の変形予測とは言いつつも上部構造と基礎構造み沈下量の算定には,累積損傷度理論が用いられる特徴の分離設計が基本であるため,地盤の許容変形量は依然がある。として小さく,弾性論を前提とすることが可能であった。. トンネルしたがって,地盤の変形予測に弾性論で適用できるようトンネルでは山岳工法,シールド工法,開削工法によに,地盤剛性を線形評価するための地盤調査法や,ひずり設計手法が異なり,さらに掘削段階における影響の評みレベルに応じた地盤剛性の補正方法に関する実務的な価(有限要素法や弾塑性法)と,トンネル本体のそれ技術が発展してきた。これらの解析技術の進歩と基礎構(フレーム解析)とで用いる数値解析技術が異なる7)。造の実際の挙動計測の蓄積により, 1980 年後半から直トンネルの安定性評価として 1990 年代から剛塑性有接基礎や杭基礎に代わる新たな基礎形式としてパイル限要素法の利用が検討された。その後,詳細な変形解析ド・ラフト基礎が現れた。パイルド・ラフト基礎の設計の必要性から tij モデルなど弾塑性有限要素法による解では,杭とラフトの鉛直及び水平荷重の分担がキーとな析が2000年を境に研究が始められている4)。るため数値解析技術のニーズが大幅に増大した。現在,.建築4)実務分野での数値解析のツールとして線形~非線形弾性建築分野では,建築確認申請に代表されるように許認モデルが多く一般的に使われるようになってきており,可の特色が強く,建築基準法及び行政諸基準によって仕弾塑性論を用いた検討が試験的に行われている。また,様及び検討方法が定められている。また,建築構造物の世界の超高層建築物の設計に目を向けると,プロジェク設計では,剛床仮定に基づいた上部構造と基礎構造とをトの意思決定や合意形成において数値解析が重要な役割分離した設計が一般的であり,上部構造の鉛直及び水平を果たすようになってきており,杭の現場載荷実験など荷重を確実に支持できることが求められるため,地盤のの検証を通して数値解析技術の妥当性が厳しくチェック許容変形量も上部構造に応じた小さいものとなっている。されるようになってきている。このような背景から, 1970 年代までは直接基礎や杭基. フィルダム礎といった基礎形式の地盤の許容支持力度を如何に向上我が国でのフィルダムの設計において,数値解析技術させるかの研究に鎬が削られてきており,塑性論に基づは 1)すべりに対する安定性(安定解析),2)浸透水にく解析解による極限荷重の評価に重点が置かれていた。対する安 全性(浸透解 析), 3 )地 震時応答変位 予測2地盤工学会誌,―()総説(動的応答解析)に用いられた。松本のレビュー8) に基象を問わない一般性を有する解析コードまで,数値解析づき,その歴史を概観する。 1952 年竣工の山王海ダム技術が進展し,実用にもつながっている。一方,粒子法(農林省)では,1949年から各種水位と地震を組み合わはコンピューターの性能向上とともに実際問題へも適用せた円弧すべり安定解析が実施され, 1953 年の土地改可能となり,防波堤基礎の洗掘や城石垣の地震時崩落な良基準に規定された。また,同基準では流線網による浸ど連続体ではモデル化の困難な現象に対して有利な場合透解析が記述され,浸透量や限界流速が算定された。一も見いだされる。今後は数値解析技術の高度化とともに,方, 1978 年のダム設計基準改訂にあたり,フィルダム地盤調査から得られるパラメータの設定方法の合理化なの動的解析が導入された。どの重要性が増すものと考えられる。その後,兵庫県南部地震を経てレベル 2 地震動に対するダムの耐震性能照査法が提示された9)。まず築堤解析に Duncan Chang モデルによる非線形弾性解析が用参いられ,そののち等価線形化法等による動的解析を行う。1)2)その結果から地震時にすべり破壊が生じる場合,塑性変3)形解析を実施し,変形に伴う沈下が貯水の越流を生じない程度に小さく,かつ地震後において浸透破壊を生じる恐れがない場合,所要の耐震性能は確保されるとした。4)ここでいう塑性変形には渡辺・馬場の方法や,道路・鉄道の基準にも現れるニューマーク法が用いられる。フィルダムの塑性変形の算定には,河川堤防の有効応力解析5)法(FLIP,LIQCA)の利用が検討されることもあるが,6)モデルやパラメータ設定に困難が少なくなく,耐震性能照査に活用されるにはまだ時間を必要とする。.今後の展開数値解析技術の歴史と推移を振り返ると,弾性/非線形弾性解析を用いた設計に関する初期を経て,現象の専用解析コードのみならず,砂,粘土,中間土の材料や現October, 20167)8)9)考文献日本道路協会編道路土工指針,丸善,1956.川本万・林 正夫地盤工学における有限要素解析,培風館,1978.日下部治・八嶋 厚・森口周二アカデミックロードマッ プと 発 展史 ・ 人物 史委 員 会報 告 ,地 盤工 学 会誌 ,Vol.61, No.11/12, HP5, 2013.金田一広ら「アカデミックロードマップと発展史・人物 史 」, 入 手 先 < https: // www.jiban.or.jp / index.php?option=com_content&view=article&id=1818/>(参照2016.8.1)国土技術研究センター河川堤防の地震時変形量の解析手法,JICE 資料,第102001号,2002.特集「地盤地震応答解析の最前線」,地盤工学会誌,Vol.63, No.10, 2015.小西真治トンネルの設計,RRR, Vol.60, No.11, p.38,2003.松本徳久我が国フィルダムの設計・施工の変遷,土木学会論文集 F, Vol.65, No.4, pp.394~413, 2009.国土技術政策総合研究所ダム研究室編大規模地震に対するダムの耐震性能照査に関する資料,国総研資料,第244号,2005.(原稿受理2016.8.12)3 | ||||
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タイトル | 実務における数値解析技術の課題と留意点(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 酒井 俊典 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 4〜5 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050007 |
内容 | 表示 実務における数値解析技術の課題と留意点Issue and Notes in Numerical Analysis for Geotechnical Practice酒井俊三重大学教授. は じ め に典(さかいとしのり)大学院生物資源学研究科目について検討を行った上で,得られた結果の妥当性を判断する必要がある。商用ソフトでは,これらの点を考地盤工学分野において,安全かつ経済的な設計・施工慮して,解析が対応できる問題,構成式の種類,使用すを行う上で数値解析技術は有益な手法であり,現在までる要素タイプなどが明示されるとともに,実際の適用事数多くの解析手法が提案されるとともに利用されてきて例等も示され,マニュアルにしたがって解析を実施すれいる。ところで,地盤の問題を扱う場合,土は金属やコば結果が得られるようになっている。しかし,地盤は自ンクリート等の人工材料と異なり,同じ種類の土であっ然材料であるため条件によって大きく特性が異なり,商ても条件によって特性が大きく異なる自然材料であり,用ソフトを用いマニュアルにしたがって得られた結果を各種数値解析を実施する上でこの点を考慮しておくこと適用するにあたって,目的に対して本当に適切な結果でが重要である。現在,コンピュータ性能の著しい発達にあるかどうかを知識や経験に照らして判断することが重より,微小変形だけでなく崩壊に至るまでの大変形を解要となる。析できる時代となるとともに,数値解析が,知識を持っ土は条件によって大きく特性が変化するとともに,外た一部の専門家が独自に開発し利用していた時代から,力を受けると複雑な非線形的な挙動を示す。この複雑な地盤の複雑な問題に対応した商用ソフトが売り出される挙動を示す地盤の解析を行うにあたり,ある限定された中,個人ベースでブラックボックス的に利用できる時代条件で理想化することで解を求める場合がある一方,土に移ってきている。しかし,数値解析をブラックボックの複雑な力学特性を反映した高度な構成式を用いた数値ス的に利用する場合であっても,実務においては,得ら解析が要求される場合もある。このように数値解析を行れた結果が妥当なものとなっているかを適切に判断できう場合,必要とされる目的によって数値解析のレベルがる能力が求められる。そのため,数値解析を利用するに大きく異なり,利用者はどのレベルの解析を行うのかをあたっては,自然材料である土の特性を理解した上で,理解し,実務において目的にあった解析手法を取り入れ数値解析に利用されている構成式,要素モデル,非線形ることが重要である。土の挙動をモデル化する構成式に解法等についての知識を持っておくことが必要である。は,実際には非線形挙動を示す土において,変形がごくこのように現在数値解析は,データ入力により何らかの小さい領域を仮定して弾性体として扱う線形弾性,荷重解を得ることが可能な時代となっているが,その得られ増分を逐次作用させて解を求める非線形弾性,変形初期た解が目的に対し適切な結果であるかの判断には,利用の弾性挙動を取り入れ,その後は塑性体として扱う弾完者の知識や経験に基づいた種々の判断が不可欠である。全塑性,実際の土の挙動に近づけた弾塑性などがあり,そこでここでは,実務において数値解析を利用する上で弾塑性構成式の中にはひずみ軟化,ダイレイタンシーなの課題と留意点について述べる。どを考慮した高度なものも存在する。またこれらに加え,.数値解析における留意点クリープ等の時間依存を考慮する粘弾性,粘弾塑性や,地震時等の動的特性を考慮するものなども存在する。と数値解析は,地盤が示す物理現象を現実に近づけた数ころで,数値解析において実際の土の挙動を再現する目学モデルで表現し,これを基に代数方程式への離散化を的で高度な構成式を利用すると,使用するパラメータの行った上で,コンピュータを用いて計算処理を行うこと数が多くなるとともに,パラメータの決定,要素モデルで解を得るものである。現在,実務でよく用いられる有の選択,数値解析手法の選択等に対して高度な専門的知限要素法を例に取ると,数値解析の流れとして土の挙動識が要求されることに加え,パラメータの決定に必要なをモデル化して表現する構成式,解析領域を要素に分け各種土質試験が必要となる。る要素モデル,非線形問題を精度良く解く非線形解析手解析に用いられる要素タイプには,三角形,四角形な法の 3 点があげられる。実務において数値解析を精度どの一次要素や,二次要素など多くのものが存在するが,良く求める上で誤差を最小にするため,使用する構成式選択するにあたって平面ひずみ問題,軸対称問題,三次が与えられた問題に対し適切なものか,要素タイプ及び元問題において適合できる条件が異なるので注意が必要要素分割は適切に行われているか,誤差が小さく適切なである。また,要素タイプを選択するにあたって,実際解を得られる解析手法を用いているかなど,これら各項の土の挙動で見られるひずみ軟化,ダイレイタンシーな4地盤工学会誌,―()論説どの非線形性を考慮した構成式を用いた解析においては,乱土か撹乱土かを判断する必要がある。また,有効応力線形解析において精度良く解が求まる要素タイプであっでの解析を行う場合には地下水位の設定が必要となる。ても安定した解が求まらない場合がある。解析の精度は地下水位の設定にあたっては,ボーリング掘進中の水位要素の分割数によっても大きく異なり,要素数が少ない変化を参考に簡易に設定する場合もあるが,適切な位置と精度が大きく低下する。一般に要素数を増やすことでをストレーナーとした水位観測孔を設けて観測すること解析の精度を上げることは可能ではあるが,要素数が増で設定が行われる。ところで,解析で使用するパラメーえると計算時間が大幅に増加するため,解析にとって適タを求めるために実施される各種試験においては,線形切な要素分割について検討することが必要である。また,弾性のような比較的簡易な解析の場合には,標準貫入試構造物を含んだ数値解析を行う場合,周辺地盤を含めた験による N 値や一軸圧縮試験による一軸圧縮強さ,変解析領域をどの範囲に設定し,構造物と地盤の境界部分形係数等を基にパラメータが決定される場合があるのにをどのように扱うか,解析範囲における境界条件の設定対し,実際の地盤の破壊現象を表現した進行性破壊現象などについての検討も必要となる。を取り入れるような構成式においては,従来の要素試験非線形解法としては,剛性マトリックスを用いるものにより求まるいわゆるピーク強度だけではなく,地盤内と用いないものがあり,主なものとして前者は,ニューにせん断帯が発達し残留状態となった残留強度あるいはトン系の解法が,後者は動的緩和法等があげられる。こせん断帯幅を求めることも必要となる。また,地震時等のうち,ニュートン系の解法では,繰返し計算による誤の動的解析を実施する場合には,繰返し三軸試験等の土差を小さくするため,応力あるいはひずみの増分を小さの動的特性を求める試験が必要になる。特に非線形解析くすることで精度を向上させることが可能な場合があるを実施するにあたっては,使用するパラメータの値が解が,増分を小さくした場合には解析時間が増加する。動析にとって妥当であるかどうかを評価する必要があり,的緩和法は,剛性マトリックスを用いないためコンピこのためには実際の土質試験結果と使用するパラメータュータの容量に対する負荷が小さく,要素,節点数が多を用いた解析結果との比較検討を行い,土質試験結果とくなる三次元問題などに有利な解法である。おおむね一致することを確認する必要がある。.実務における留意点また,構造物を含んだ数値解析にあたっては,解析対象範囲の選定が重要となるとともに,適切な要素モデル,実務において数値解析を適用する場合,対象とする問要素分割,境界条件の設定が必要となる。要素分割にあ題によって数値解析のレベルが大きく異なる。すなわち,たっては,極端に形状が異なる要素は避けるとともに,ごく微小な変形で地盤が弾性的な挙動の範囲にあると仮応力等が集中するような部分では要素分割を細かくする定できる場合には,地盤を弾性体と仮定した線形弾性モことを考慮にいれる必要がある。現在要素分割の自動化デルが適用できるのに対し,実際の地盤の破壊まで考慮が行われる場合があるが,作成された要素分割が解析にした現象を再現した解析が必要な場合には,土が示す複とって妥当であるかを経験に照らして判断することも必雑な挙動を取り入れた構成式を用いる解析が必要となる。要である。また,要素分割を粗くすることで計算時間を実際の地盤における構造物の解析を行う場合,盛土等の短縮できるものの,解析結果の精度が大きく低下するた盛立時の変形問題においては,地盤内に破壊域の発生がめ,要素分割を変えたいくつかのケースについて比較検ほとんど見られないこともあり,数値解析によって比較討を行い,解析にとって適切な要素分割についての検討的良好な結果を得ることができる。また,圧密問題におを行うことが必要である。いてはダルシーの法則を仮定した浸透問題に変形問題を加えた静的連成問題として扱われ,実測値を比較的良好.おわりにに再現できる結果が得られる例が少なくない。これに対コンピュータのめざましい進歩により,数値解析が地し,地盤の破壊まで含めるような解析においては,ひず盤工学分野において活用され,いくつかの設計基準にもみ軟化,ダイレイタンシーなどを表現できる弾塑性構成取り入れられる時代となってきている。しかし,地盤工式を導入することが必要で,解析にあたってはその扱い学の多くの問題においては,自然材料である土の特性がに高度な知識が要求される。また,地震時等における動条件によって大きく異なるため,数値解析を行う上で利的問題を対象とする場合には,地震動を含めた地盤の動用者の適切な判断と経験・知識が重要となる。また,数的特性も加わり,さらに高度な知識が要求される。値解析には,線形弾性のように比較的容易に解を求める実務において各種問題に対して数値解析を実施する場ものから,弾塑性,粘弾塑性,動的問題のようにより高合,まず,対象とする構造物が施工される地質・地盤条度化した高い知識が要求されるものまで幅広いレベルが件を明らかにするため,現地踏査,ボーリング調査,物存在する。現在,実務においてブラックボックス的に数理探査等の調査を実施し,解析の目的に照らして適切な値解析を利用する機会が増えてきているものの,利用者地質縦・横断図を作成する。その上で,目的とする数値は得られた解析結果の妥当性について,それぞれのレベ解析を行う上で必要なパラメータを取得するため,選定ルに適応した評価を行える能力を備えておくことが必要した地質毎に試料を採取し,必要な各種土質試験を実施ではないかと考える。する。試料採取にあたっては,解析の目的を考慮し不撹October, 2016(原稿受理2016.6.21)5 | ||||
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タイトル | 実務における数値解析技術の国際展開(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 飯塚 敦 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 6〜9 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050008 |
内容 | 表示 実務における数値解析技術の国際展開Oversea Market of Numerical Simulation Techniques in Geotechnical Engineering Practice飯塚 敦(いいづか神戸大学. は じ め にあつし)教授ないように,これらの計算ソフトを如何に効率よく運用するかに比重が高まる。地盤工学における数値解析技術は,外的作用に伴う地一方,海外市場に目を向ければ,性能設計化の潮流と盤及び構造物の力学的挙動をシミュレーションする技術相まって,大型案件であればあるほど,設計と施工とがを目指して発展してきた。地盤材料を土の構造骨格と間一体となった DB(デザイン・ビルド)型の提案方式が隙水からなる 2 相混合体として,土の構造骨格は弾主流となっている。このような案件に応札する場合,発(粘)塑性体,間隙水はダルシー流体としてモデル化し,注者側にとっては事業コストの最小化,受注者側にとっ有限要素法を用いて初期値・境界値問題として数値的にては設計・施工リスクの最小化が求められるだろう。信解くというのが主流であろう。近年では,間隙空気の影頼できる照査技術が不可欠となるが,それ以上に,信頼響も考慮して,その適用範囲を広げている。このようなできる数値シミュレーション技術を用いて,適切な設計数値シミュレーション技術は,性能設計化の世界的な潮と施工を見出す技術が求められる。これによって技術的流において,設計法や施工法の照査技術として実務的に優位性を獲得し,競争力を得るのが本筋であろうが,し重要な役割を担うようになってきた。近年では,特に英かし実際は,発注者側の現場の準備状況,資材の確保や国において,原位置調査・計測技術と結びついて,投資仮設を含めた施工管理などの現場マネジメントにおける家の出資を促すために事業の合理性や適切性の説明にも種々の不確実性が最大のリスクとなっていて,なかなか役立てようとしている。数値解析技術を前面に押し出した技術的優位性の獲得に本稿では,まずこのような現状を概観してみたい。そしてこの先には,どのような世界が広がるのであろうか。は向かわない。さらに,クライアント若しくはクライアント側のコン現在の PC が著者の学生時代のスーパーコンピュータよサルタンツによって,事実上,設計の照査に用いる解析り高性能となっている今日,十年後,二十年後には,現ソフトが指定されている場合も多い。そのような解析ソ在のスーパーコンピュータが PC に取って代わる時代をフトとしては,地盤構造物の場合,オランダの PLAX-迎えることであろう。そのような時代の到来に対して,IS が有名である。 PLAXIS はいくつかのバージョンが今から何を準備しておくべきか,どのような市場展開やあるようだが,基本的には土・水連成の弾塑性有限要素国際展開が考えられるかを論じてみたい。ソフトであって,かなりの種類の弾(粘)塑性構成モデ.性能設計化における照査技術ルが組み込まれている。我が国で広く使われている,関口・太田モデル1) も含まれている。 PLAXIS は, Simo性能設計化は既に世界的な潮流である。我が国もなど2)に代表される陰解法(リターン・マッピング法)1995年に WTO/TBT 協定を締結し,国内の設計体系をによる有限要素解析手法として特徴づけられるが,それ性能設計体系に整えた。しかし,それらの性能規定はい以上に,性能設計体系を整える Eurocode に準拠した解わゆる「見なし規定」となっている場合が多く,照査技析技術として, Eurocode の海外展開に歩調を合わせて術の良否で設計・施工が決まる,すなわち,優れた照査市場を獲得しているところに特色がある。また,ユー技術を使いこなすことによって事業のコストやリスクをザー講習会を世界中で積極的に開催しており,単にソフ小さくできるといった技術イノベーションを惹起する方トの販売にとどまらず,その展開は極めて戦略的である。向性とは違えたものとなっている。従来からの仕様規定EU 統合で一種の普遍性を獲得し,国を選ばない展開に基づいた「見なし規定」によらねばならないのは,特能力を身に着けた設計体系である Eurocode に準拠し,に公共事業の場合,現行の受発注制度によるところが大市場を獲得する PLAXIS のあり方は,数値解析技術のきい。事業立案は与えられたとしても,その後の構造形ビジネスを考えたときにひとつの規範となろう。しかし式選定,設計,施工が依然として個別に切り離されてい時代は,日本国内の「ガラパゴス化」などは論外としてるためである。このような国内市場においては,照査技も,地盤の変形解析といった単独技術を,性能設計化に術として,実は,高度な数値シミュレーション技術は必おける照査技術として,ビジネス拡大を目指す環境には要でなく,従来からの仕様設計における計算ソフト群で最早なく,たとえ,それを目指したところで,結局は価ほぼ十分であり,極論すれば,人工(ニンク)が嵩張ら格競争に陥り,大きな成長など望めないだろう。土木分6地盤工学会誌,―()論説野におけるこれからの数値解析技術のあり方を真剣に考トフォームを提供する解析ソフトであると理解することえねばならない時を迎えている。筆者が想像する,これができる。新材料の出現や照査項目の多様化に対して,からの数値解析技術は,その数値解析技術を基幹としたそれに対応したパーツ部分(サブルーティン)を組み入設計法そのものを含むシステムであって,そのような数れることによって,適用範囲を適時変化させることがで値解析技術においては,広域,高解像度,多面複合・連きる。一種の統合プラットフォームとなっている。成が実現され,そのアウトプットには,理解しやすい可統合プラットフォームとしての性格をより顕著に示す視化が求められる。そしてそれは,内外の投資家や投資解析ソフトに COMSOL がある。スウェーデンで開発さファンドに対して説明力を有するものでなければならなれた有限要素解析ソフトであるが, MULTIPHYSICSい。を謳い,複数の物理現象を自由に組み合わせて連成解析.が行えるという。放射性廃棄物の地層処分においては,統合プラットフォーム熱伝導,核種移動,力学的安定,緩衝材の化学変質など機 械 な ど の 製 造 業 で は CAE ( Computer Aided En-の多様な物理現象の連成を取り扱わねばならないことかgineering )が製品開発で活用されている。実物を作るら,スウェーデンを中心に,この解析ソフトの国際展開前に,コンピュータの中で製品を再現し,設計の妥当性,がはかられている。形状の最適化,製品の性能などを検討するシミュレーシ我が国においても,上記の解析ソフトを凌駕する統合ョン技術である。性能の照査技術が製品開発の要となっプラットフォームが開発されている。地震災害におけるており,製品の差別化,高度化に威力を発揮している。地震発生メカニズム,地表における地震動応答,建物なこの分野で有名な解析ソフトのひとつが, ABAQUSどの構造物の動的応答,さらには地震時の人の動きを踏であろう。ABAQUS は,構造体の非線形解析の汎用性まえた災害シミュレーションを統合する解析技術である。が高く,金属,ゴム,ポリマー,土質など,広範囲に材最大の特徴は,GIS/CAD データを統合管理することに料を取り扱うことができる有限要素シミュレーション解より,地図データ,地盤データ,自治体が有する資産析ソフトである。ユーザーが準備した構成モデルを使うデータなどから都市丸ごとを計算機の中にモデル化することもできる。解析手法でも陽解法と陰解法を扱うことことを可能としている点である。それによって,その都ができ,しかも流体と構造体などの連成解析も行える。市丸ごとを解析対象にできる。東京大学地震研究所の堀既に歴史のある解析ソフトであり,機能の充実がはから宗朗先生と市村れ続けているが,照査項目が特定の内容に固定しているtegrated Earthquake Simulator )3),4) で あ る 。 図 ― が場合には,あまりにも汎用性が高いために取り扱いが煩IES の構造である。文献3),4) などによると, IES はデー雑になりすぎて,かえって扱いづらい。地盤構造物などタ管理,カーネル,メディエータの 3 つの主要部分かにおいては,照査が求められる内容に特化したコンパクら成り,データ管理部分で,位置データや地盤データ,トな解析ソフトが好まれる。第一,性能を「みなし規定」そして構造物の材料・構造データを集約管理し,カーネする限りにおいては,上記のようなシミュレーション技ルにおいて地震シミュレーションの統合をつかさどり,術は全く必要としない。メディエータ部分で地震動解析,地盤応答,構造物応答強先生らのグループによる IES ( In-ABAQUS のような解析技術の特徴として,材料を自や人の動きなどのエージェント・シミュレーションなど由に選べる,解法も選択できる,連成も,限定的ではあの各シミュレーション解析を仲介する。このメディエーるが,ユーザーが設定できるといった点を挙げることがタには一種の人工知能と言える機能が組み込まれており,できる。これから,ABAQUS は有限要素解析のプラッこれによって種々のシミュレーション解析技術が連動・図―October, 2016IES の構造3),4)7論説連成される。DACSAR_i5)などの地盤静的・動的応答解避難するか,今度はエージェント・シミュレーション技析ソフトは IES 上で動くアプリとなる。メディエータ術で模擬される。これによって,地震災害の全貌を高解部分の人工知能を高度化すると,広範囲の種々の解析技像度で,しかも俯瞰的に把握,予測することが可能とな術が適用可能となり,あたかも iPhone のアプリの如くる。に,最新のものに入れ替え自由となる。この例えに従えば,IES は iPhone や iPad の iOS の如くと言える。地震発生が,たとえ南海トラフであっても,どこで,どれぐらいの規模で発生するかといった不確実性がつきここで重要な点に気付く。例えば iPhone の利用で考まとう。ならば,「京」計算機を用いているのだから,えると,我々は,各種のアプリを入れ替えることによっその能力を頼りに,考え得る限りの可能性をすべて自動て,スマートフォンの機能向上と利便性を得ている。多計算すればよい。モンテカルロシミュレーションを自動くのソフト開発会社は,アプリの開発に鎬を削って販路で行うことに等しい。そうすると,出力は確率分布としを伸ばす。便利なアプリが増えれば増えるほど,それがて得られることになる。それぞれの建物の地震による損動く iOS からは逃れることができない。他の別の OS へ傷度合いなどが確率分布として定量化される。こうなる乗り換えようとは考えなくなる,できなくなる。すなわと,損傷度曲線の規定や許容応力度法などといった決定ち, IES などの統合プラットフォームを,あたかも OS論的な耐震設計法の考え方は完全にリニューアルされる。の如くに機能させると,それを利用する分野や市場を拡地震災害における人や物の損傷度合いが時間と場所ご大し,かつ独占してしまう可能性が見えてくる。では,との確率分布で与えられれば,耐震性能向上のための投分野や市場を拡大し,独占してしまうような統合プラッ資を効率化できる。投資する事業の優先順位も付けやすトフォームには,どういう姿が望まれるのか,そしてそくなる。さらには,損傷確率を比較しながらの段階的なれをどのように運用すれば良いのかを考えてみよう。投資をも可能とする。レジリエントな国土整備を質的に.数値解析技術のブレークスルー高度化できるであろう。以上は,「京」計算機利用の環境ならではのシナリオ先の IES を俎上に議論することにする。現在, IESかもしれないが,今の「京」計算機の能力は,遠くないは,我が国を代表するスーパーコンピュータである「京」将来には, PC が具備することになるだろう。そうなる計算機に載せられている。そこでは,神戸の街が丸ごとと,このシナリオは計算機のハード環境を選ばなくなる。モデル化されている。GIS の地図情報と連動させて,神ここから,国際展開と分野と市場の拡大とその独占が見戸の街の建物ひとつひとつがその形状と大きさ,RC 構えてくる。造なのか木造なのかの構造形式も考慮されてデジタル化例えば,IES とそれに載るシミュレーション・アプリされている。上下水道などの埋設ライフラインもそれぞをセットにして,地震災害に苛まれているアジアの国々れの構造形式を考慮されてデジタル化されている。地盤に無償提供する。技術援助である。「高価すぎる」がのボーリングデータもデジタル情報として取り込まれて「優れている」と自画自賛の耐震設計法の移植ではない。いる。このようなデジタル化を可能とするために,自治それぞれの国々では,それぞれの国々の事情に即して,体が有する資産台帳やライフライン敷設情報などの文書効率的なレジリエント機能の向上がはかられねばならなや図面でのデータを自動で読み取り,デジタル化する技い。このとき,PC の能力向上に伴って,それぞれの国術の整備が進められている。これによって,IES のデーや地域の事情に即した多様なシミュレーションが求めらタ・ライブラリーが整う。れるようになる。ソフト開発会社にとっては,シミュ次いで,地震発生シミュレーションを IES 上で実施レーション・アプリの開発と販売の市場が拓かれる。そする。地震動が地殻を伝播し,神戸の街まで到達すると,れぞれの国々においては,それぞれの国々の事情に即し今度は,地盤応答シミュレータを IES 上で動かす。地た耐震設計法が整備できる。このとき,すべてのアプリ震動は地盤特性の違いによって変化する。これが構造物は IES 上で動くのであるから,こうなると,それぞれの動的応答シミュレーションの入力となって,構造物ひの国々は OS 如しの IES から実質的に抜け出せなくなとつひとつがそれぞれの支持地盤の振動特性によって動る。基幹技術を我が国が握ってしまうことになる。この的応答を示す。このような種々のシミュレーションに対ような展開を可能とするように,今のうちに,IES の高して,入出力を IES のメディエータが仲介して連動,度化と整備を進めねばならない。連成させる。IES 上で動かすシミュレーション技術は,日進月歩の技術革新の中で,常に最新の先端技術に容易に入れ替えることができる。.公共投資のあり方,おわりにかえてIES を俎上に議論してきたが,議論の核心は,統合地ここでは「京」計算機を用いるので,高解像度解析が震シミュレーション技術である IES に限ったことでは実現できる。建物のひとつひとつの部材の動的応答までない。システムの高解像度化,汎用化,連成可能化,そを追跡する。建物内の什器の移動や損傷までをシミュしてビッグデータとなるデータ管理を合理的に実現するレーションすることも可能である。同時に,津波シミュことに尽きる。このようなシステムであれば, OS 如しレーションも連成させることもできる。そのような地震の国際展開が可能となり,そのシステムの守備範囲に応災害が発生したとき,街にいる人々はどのように行動,じて,分野と市場拡大と基幹技術の独占の可能性を述べ8地盤工学会誌,―()論説た。そればかりではなく,IES のようなシステム運用は,の御旗の下で,レジリエント社会の構築をスローガンに公共投資のあり方も根底からリニューアルさせる原動力据えるのが,国際舞台では通りが良いであろう。自然災にもなり得る。害大国の我が国ならではの国際貢献である。そう思うと,例えば,IES のシミュレーション結果は,都市丸ごとやはり IES を高度化,整備して,海外展開に向かうのの地震災害の全貌を高解像度で,しかも俯瞰的に把握すが合理的に思えてくる。IES を OS としたシミュレーシることを可能とする。可視化技術が前提となるが,そのョン技術群はレジリエント社会の構築に,それぞれの国ような情報は,投資家や投資ファンドにとっては必須のや地域の事情に即した事業選択を促し,投資家や投資フ情報になり得る。事業リスクを定量的に把握する情報とァンドに説明力のある情報を提供できるであろう。なるからである。そうであれば,耐震化事業も投資を呼最早,海外において, ODA に頼っても厳しい価格競び込む事業となり得る。発想を拡げれば,公共事業その争は避けられないし,単品,箱物の建設や単純受注で利ものも投資事業になり得る。その公共事業によって,あ益をあげるのは難しい。そのような状況では,設計や施る地域のレジリエンス性能がどれほど向上するか,物流工に付随した数値解析ソフトの利用もコストダウンに晒の利便性が向上するか,又は反対にリスクが増加するかされるだけであろう。財源にしても,我が国はもとより,といった定量的なデータは,事業立地や人の動き,原材アジアの国々においても,社会インフラの整備を国家予料,製品の流通に密接に関係することとして捉えられる算のみで賄うには財源が乏しい。そのままではスパイラからである。ルダウンの構図からは逃れられない。内外の投資家や投実際,英国においては,ロンドンの街を丸ごとデジタルデータ化して,地下鉄路線や環状道路の整備が物流にどのような影響を及ぼすかを,エージェント・シミュレーション技術を用いて検討していると聞く。しかもそ資ファンドにとって魅力あるものとする以外にはないと考えている。以上,雑駁ながら所見を述べさせていただいた。読者諸氏のご批判を仰ぎたい。のような検討を英国・財務省が先導しているらしい。それに連動して,地下鉄路線や環状道路の整備自体も,計画から施工ばかりでなく多様な計測を可能とする技術開参1)発を促進し,それとシミュレーション技術とを組み合わせることによって,投資対象の事業としているらしい6)。こうなると建設市場などいった言葉では括りきれない広2)がりと規模を持つ市場となる。他方,米国の Google では,自慢の地図データを基盤3)に,インフラの整備によって,人や物流移動にどのような変化が生じるかのシミュレーションを大規模,広域,4)高解像度に実施していると聞く7)。これも投資家や投資ファンドを見据えてのことであり, Google のひとつのビジネスモデルが見えてくる。5)我が国においても,数値解析システムの戦略的な国際展開の立案と実行が,建設業界にとどまらず,海外市場を質的に変革し,価格競争に陥らない我が国のプレゼン6)スを獲得する方法につながっていることを述べた。見据える先には,英国や米国での動きと同様に,投資家や投資ファンドがあることに変わりはないが,英国や米国の動きと真っ向勝負の排他的な戦略では実りは薄い。災害7)考文献Sekiguchi, H. and Ohta, H.: Induced anisotropy and timedependency in clays, Proc. Specialty Session 9, 9th Int.Conf. Soil Mech. & Found. Engrg., Tokyo, pp. 306315,1977.Simo, C.J. and Hughes, T.J.R.: Computational Inelasticity, Springer; 1st ed. 1998.市村 強・堀 宗朗・篠竹英介 GIS/CAD と大規模数値シミュレーションを用いた広域震災想定シミュレータ,地質と調査,No. 4, pp. 28~33, 2006. などHori, M., Ichimura, T. and Oguni, K.: Integrated Earthquake Simulation, Estimation of Strong Ground Motions and Structural Response, Bull. Earthq. Res. Inst.,Univ. Tokyo, Vol. 81, pp. 331339, 2006. などTakeyama, T., Tachibana, S., and Furukawa, A.: Aˆnite element method to describe the cyclic behavior ofsaturated soil, International Journal of Material Scienceand Engineering, Vol. 2. No. 1, pp. 2025, 2015.国土交通省総合政策局海外プロジェクト推進課,「インフラシステム海外展開の持続的な戦略に向けて」懇話会平成 27 年度提言書, Soga, K. 委員による話題提供,2016.Soga, K.私的討議,2016.(原稿受理2016.6.30)から「人々を守る」,「人々の生活空間を守る」という錦October, 20169 | ||||
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タイトル | 有効応力解析及び微動模擬解析に基づく造成宅地を対象とした被災に大きな影響を及ぼす地震動の周波数帯域と固有周波数の関係(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 秦 吉弥・門田 浩一・吉田 武・ 常田 賢一・一井 康二・酒井 久和 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 10〜13 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050009 |
内容 | 表示 報告有効応力解析及び微動模擬解析に基づく造成宅地を対象とした被災に大きな影響を及ぼす地震動の周波数帯域と固有周波数の関係Evaluation of Dominant Frequency Component of Strong Motion for the Seismic Damage ofReclaimed Land in Residential Area based on Dynamic Analyses by Microtremor and Earthquake秦大阪大学吉弥(はた助教大学院工学研究科田大阪大学一吉よしや)武(よしだ大学院工学研究科井広島大学康准教授たけし)門こうじ)常田一(かどた賢大阪大学酒大学院工学研究院. は じ め に浩株パシフィックコンサルタンツ博士課程前期二(いちい田井教授久法政大学表―一(ときだひろかず)室長けんいち)大学院工学研究科和(さかい教授ひさかず)デザイン工学部地盤構造物の被災に影響する地震動の周波数帯域近年,我が国では,大規模地震が至る所で発生し,その強震動の作用に起因した地盤構造物の深刻な被害が頻発している。例えば, 2011 年東北地方太平洋沖地震の強震動の作用により,仙台市を中心に造成宅地が変状し(図―枠内写真参照),住家に深刻な被害を及ぼした。このため,大規模地震の強震動の作用による地盤構造物の被害を軽微なものに留めることを目的とした耐震設計の導入が現在進められており,地盤構造物の変形量等を照査する設計法が確立・普及しつつある。大規模地震に対する性能照査設計を行う上では,非線形 FEM 解析などの数値解析を用いて対象とする地盤構造物の変形量等を予測する必要があるが,同時に入力地震動の設定も必要となる。その際,入力地震動のどの周波数帯域が地盤構造物の被災に比較的大きな影響を及ぼすかを把握しておくことは,数値解析の精度を重点的に向上すべき周波数帯域を特定する意味において非常に重要である。表―は,地盤構造物等の変形・損傷に影響を及ぼす周波数との関係について検討した事例を紹介する。.常時微動を模擬した動的解析地震動の周波数帯域(以後,影響周波数帯域と呼ぶ)に図―(上段)は,本稿において対象とした 2011 年関する一覧1)に,造成宅地を対象とした最新の知見(本東北地方太平洋沖地震による強震動の作用によって被災稿での紹介内容を一部含む)を追記したものである。表した造成宅地(以後,対象造成宅地と呼ぶ)4) の断面図―に示すように,地盤構造物等の被災には,概ね 0.5である。図―(上段)に示すとおり,対象造成宅地の~3 Hz の周波数帯域(やや短周期帯域などと呼ばれる)固有周波数を評価するために,当該宅地内の主要 5 地を含んだ強震動が大きな影響を及ぼしていることが読み点( P1~ 5)2)において常時微動計測を行った。ここに,取れる。一方で,地盤構造物は,その形状や大きさ・地計測の諸元や H/V スペクトルの計算処理方法などは,盤材料の動的特性などに起因した固有周波数を有してい既往研究5)と同様である。図―は,主要 5 地点( P1るのが一般的であるが,影響周波数帯域との関係につい~ 5 )における常時微動 H / V スペクトルである。図―てこれまで十分な議論が行われているとは言い難い。まに示すとおり,常時微動 H/V スペクトルのピーク周た,地盤構造物の固有周波数を常時微動計測などにより波数に基づけば,対象造成宅地の固有周波数は 3 Hz 付評価し,数値解析に反映させることも重要である。近であることが読み取れる.上述した背景を踏まえ,本稿では,特集号のテーマなお,図―には,微動模擬解析3) による H / V スペ「実務における数値解析技術」を考える上で,仙台市内クトルも同時に示している。微動模擬解析は,図―の造成宅地を対象にした二次元有効応力解析( FLIP)2)(中段)に示すように,対象造成宅地の FEM 解析モデを用いた影響周波数帯域と微動模擬解析3)に基づく固有ル2)において着目点(P1~5)から遠方の地表面でホワ10地盤工学会誌,―()報図―告造成宅地の断面図(上段参照),FEM モデルと残留変形状況(中段参照),及び解析手法の適用性確認(下段参照)図―常時微動 H/V スペクトルの比較に基づく FEM による対象造成宅地のモデル化の適用性確認イトノイズによる鉛直方向加振を行うことで,常時微動を模擬した。ここに,地盤モデルパラメータや数値解析条件などは先行研究2)と同様であり,H/V スペクトルの計算処理方法5)についても計測と解析で共通とした。図―に示すように,常時微動 H/V スペクトルのピーク周波数やスペクトル形状などの特徴が計測と解析で比較的類似しており,微小ひずみ領域における FEM を用いた対象造成宅地のモデル化の適用性が示唆される。.強震動を入力波とした動的解析図―対象造成宅地における本震時の推定地震動2)した有効応力解析を実施した。ここに,解析モデル,地.において適用性が確認された対象造成宅地の FEM盤モデルパラメータ,数値解析条件などは先行研究2)とモデル(図―(中段)参照)を用いて, 2011 年東北同様であり,地下水位としては無水掘り実施の際に確認地方太平洋沖地震における当該サイトでの推定地震動2)された水位を採用した。図―(中段)には,本震後のを入力波(図―参照以後,オリジナル波と呼ぶ)と残留変形状況(等倍スケール)についても示しており,October, 201611報告図―動的有効応力解析に基づく着目位置における水平方向及び鉛直方向の時刻歴応答変位(残留変位量の評価)図―オリジナル波に対する21種類のローパスフィルターの適用に基づく入力地震動の設定地盤変状(はらみ出しや沈下等)の発生が確認でき,そて,頭打ち効果1)などの影響により影響周波数帯域と固の残留変位量は 1.3~ 1.5 m 程度(水平方向)及び 0.2~有周波数は必ずしも一致しない可能性が示唆される。0.4 m 程度(鉛直方向)となっている(図―参照)。図―(下段)は,水平方向の残留変位量(はらみ出し.被災に影響を及ぼす地震動の周波数帯域量)の解析結果に対して,被災実績を比較プロットした.で得られた知見を踏まえ,入力地震動としてオリジものであり,有効応力解析の実施により残留変形量の実ナル波(図―参照)の速度 PSI 値1)と同等若しくはそ績値を一定の精度で再現可能であることが読み取れる。れ以上の値を有する 1995 年兵庫県南部地震以降に日本対象造成宅地における影響周波数帯について検討を行国内で得られた観測地震動の工学的基盤相当波(50波)う た め に , オ リ ジ ナ ル 波 ( 図 ― 参 照 ) に 対し て ,を追加採用した。ここにその内訳としては,スラブ内地0.10, 0.13, 0.16, 0.20, 0.25, 0.32, 0.40, 0.50, 0.63, 0.79,震・内陸地殻内地震について 25 波,海溝型地震につい1.00, 1.26, 1.58, 2.00, 2.51, 3.16, 3.98, 5.01, 6.31, 7.94,て 25 波となっている。ここに本検討においても,上記10.0 Hz の計21種類のローパスフィルターをそれぞれ施で追加採用した波形に対して,計 21 種類のローパスフした波(図―参照)を入力地震動として採用した。図ィルター(.参照)を施した波を入力地震動とした(結―に先行研究2)における着目位置(P1~5図―参果的に1 050波を追加採用した)。照)での残留変位比と入力地震動のカットオフ周波数の図―は,着目位置( P 1 ~ 5 図―参照)におけ関係を示す。ここに,残留変位比は,フィルターカットる残留変位比と入力地震動のカットオフ周波数の関係をオフされた地震波入力により得られた残留変位を,フィ採用した入力地震動(計 51 波)ごとに重ね合せたものルター処理無しのオリジナル波入力により得られた残留である。図―に示すように,概ね0.5~2 Hz の周波数変位(図―参照)で除したものである。図―に示す帯域において,P1~ 5 における残留変位比が水平方向ように, 2 Hz 付近において残留変位比の急激な増加傾並びに鉛直方向ともに急激に増加している傾向が読み取向が確認できる。この傾向は,水平方向及び鉛直方向にれる。この傾向は,対象造成宅地の影響周波数帯域がおいて共通であり,対象造成宅地の固有周波数( 3 Hz0.5~2 Hz 付近(やや短周期帯域)であることを示唆す付近図―参照)よりもやや低周波数側である。よっるものであり,造成宅地の固有周波数( 3 Hz 付近図12地盤工学会誌,―()報図―図―告着目位置における残留変位比と入力地震動のカットオフ周波数の関係(オリジナル波)着目位置における残留変位比と入力地震動のカットオフ周波数の関係(パラメトリックスタディ)―参照)よりも若干低周波数側に位置していることがは,現地の住民の皆様に大変お世話になりました。科学あらためて確認できる。研究費補助金・若手研究 A 「超高密度地震観測に基づ. まとめく宅地造成斜面におけるダイナミック地すべり挙動の広域的評価(JP15H05532)」の一部を使用しました。本稿では,仙台市内の造成宅地を対象に,二種類の動的解析(微動模擬解析と有効応力解析)の実施により,被災に大きな影響を及ぼす入力地震動の周波数帯域につ参1)いて検討を行うとともに,造成宅地の固有周波数との関係についても言及した。得られた知見を以下に示す。微動模擬解析の実施は,計測と解析による H / V2)スペクトルの比較に基づいて, FEM による造成宅地のモデル化の適用性を確認する上で有効である。3)入力地震動にローパスフィルターを作用させた波を入力波としたパラメトリックスタディを行った結果,造成宅地の被災に比較的大きな影響を及ぼす地震動の周波数帯域は,0.5~2 Hz 付近(やや短周期4)帯域)であり,常時微動 H/V スペクトルのピーク周波数から推定した造成宅地の固有周波数(3 Hz)よりも若干低周波数側に位置している。5)考文献秦 吉弥・一井康二・野津 厚・酒井久和高盛土の残留変形に影響を及ぼす入力地震動の周波数帯域に関する基礎的検討,地盤工学ジャーナル,Vol. 9, No. 4, pp.747~759, 2014.門田浩一・本橋あずさ仙台市の被災造成宅地における動的有効応力解析手法を用いた被害の再現解析,第50回地盤工学研究発表会講演概要集,pp. 1983~1984, 2015.秦 吉弥・一井康二・野津 厚・丸山喜久・酒井久和常時微動 H / V スペクトルに基づく我孫子市布佐地区の地盤におけるせん断剛性の 2011 年東北地方太平洋沖地震後の回復過程とそのシミュレーション,第59回地盤工学シンポジウム論文集,pp. 387~394, 2014.仙台市第 9 回仙台市宅地保全審議会技術専門委員会公開資料,都市整備局開発調整課ホームページ,2012.秦 吉弥・湊 文博・山田雅行・常田賢一・魚谷真基和歌山県串本町における高密度常時微動計測,物理探査,Vol. 68, No. 2, pp. 83~90, 2015.(原稿受理謝2016.6.17)辞各種国内機関による強震観測波形データを使用しました。常時微動計測等の現地調査の実施にあたってOctober, 201613 | ||||
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タイトル | 軟弱地盤上盛土の長期圧密沈下予測に対する数値解析の適用と事後評価(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 稲垣 太浩・田代 むつみ・野田 利弘 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 14〜15 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050010 |
内容 | 表示 報告軟弱地盤上盛土の長期圧密沈下予測に対する数値解析の適用と事後評価Application of Numerical Analysis for Longterm Settlement Prediction of an Embankment onpost EvaluationSoft ground and Its Ex稲垣太株中日本高速道路浩(いながき名古屋支社もとひろ)担当リーダー野田利田代むつみ(たしろ名古屋大学未来社会創造機構弘(のだむつみ)特任講師としひろ)名古屋大学減災連携研究センター教授. は じ め に軟弱地盤の沈下検討では,地盤調査結果から一次元圧密理論に基づき沈下量を計算する方法(De 法,Cc 法など)と,沈下の収束性を利用して動態観測結果からその後の沈下を推定する方法(双曲線法,logt 法など)が主に用いられる。これらの簡易手法の精度は十分とは言えないが,多くの現場では,設計・施工・維持管理の各段階で適切な対策を講ずるのに役に立っている。しかし,現場によっては,予測よりも実際に現場で発生する沈下の方が「時間」も「量」も大きく上回ることがあり,このような場合,供用後に長期に続く大きな残留沈下が問題となる。実際,旧日本道路公団による軟弱地盤上の高速道路用盛土の施工実績においても,約 2 割の地区に図―向笠試験盛土に対する GEOASIA による沈下予測3)おいて,供用開始後に約 1 m 以上の残留沈下が発生し,維持・管理段階で多大な労力を要している。に新たに,1 m を超えるような大きな長期沈下が見込まこれまでに筆者らは,長期圧密沈下が発生した既存のれる軟弱地盤に対する設計方針が明確に示された。この現場データに基づき,どのような地盤で長期圧密沈下が中では,著者らが提案した,『長期圧密沈下の有無に関発生するのか,一次ふるい的に室内試験結果から簡易判する地盤の簡易判定方法』が採用されると同時に,長期定する方法を提案するとともに1),長期圧密沈下が発生沈下が見込まれる地盤や,プレロード後の軽量化・地盤する可能性があると判断される場合には,従前の簡易沈改良等の複雑な履歴を受ける地盤に対しては,詳細設計下予測法では沈下を過小に見積もる可能性があるため,において,長期沈下を表現できる理論解析モデルを搭載長期圧密沈下が考慮できる詳細な数値解析に基づく適切した有限要素解析等により,動態観測結果を再現した上な事前対策が必要であることを示してきた2)。で,その後の沈下挙動を予測する手法が推奨された。著2014 年に供用開始した舞鶴若狭自動車道の若狭地区者らが一連の研究で用いてきた水~土連成有限変形解析軟弱地盤工区では, 11 m を超える大沈下が発生した向コード GEOASIA5)も,本詳細解析手法の 1 つとして紹笠試験盛土において,この新しい設計方針が初めて適用介されている。され,筆者らが実施した数値解析により大沈下の発生要本稿では,この詳細解析手法による長期沈下の予測精因の検討と残留沈下の将来予測が行われた(図―)。度について,筆者らが過去に別途沈下予測を行った現そして,この数値解析結果をもとに,盛土の一部をカル場2)を対象に,その後約10年間の観測沈下データと比較バートボックスに置換する際,沈下を許容したボックスすることで事後評価を行ったので,この結果を紹介する。断面の設計や周辺盛土の軽量化工事が行われた3)。また,その後に行われた本施工では,この試験盛土の教訓を踏.長期圧密沈下予測の事後評価まえ,地盤改良や真空圧密等の事前の地盤改良を実施す筆者らは過去に,高速道路用盛土の載荷に伴い長期沈ると同時に,長期沈下に追随でき維持補修がしやすい道下が継続中の現場を対象に,沈下の再現と将来予測を行路構造の導入など,長期沈下対策が全面的に取りいれらった2) 。当該現場では,建設当初の De 法に基づく予測沈下量が2.1 m であったのに対し,供用後約 4 年時点でれた。2015年 7 月に改定した NEXCO 3 社の設計要領4)には,上記一連の流れを受けて,「第 5 章14軟弱地盤上の盛土」総沈下量は約 3 m に達し,約 70 cm もの残留沈下が発生していた。また,粘土層内に大きな過剰間隙水圧が残地盤工学会誌,―()報図―図―長期圧密沈下解析に用いた有限要素メッシュと境界条件告向笠試験盛土軽量化工事実施地区の動態観測結果る。.おわりに本稿では,長期圧密沈下が評価できる詳細解析手法である,地盤解析コード GEOASIA について,過去に実施した解析結果とその後約 10 年間の動態観測結果を比較することで事後評価を行い,高い予測精度を持つことを確認した。冒頭に紹介した舞鶴自動車道若狭地区においても,対象現場と同様に, GEOASIA により動態観測値を再現し残留沈下対策を検討しており,精緻な結果が期待される。図―は,解析結果に基づき軽量化工事を実施した地点における, 2014 年の供用開始から現在までの,舗装面における残留沈下量である。開通直前に舗装を一気に施工した影響もあり,供用 1 年目は10 cm 程度の残留図―図―対象現場の長期沈下予測の事後評価2)に加筆地盤構成存していたことから,さらなる沈下の継続が予想された。沈下が発生しているが,その後は収束傾向にある。また,不同沈下も走行上問題とならない程度であるため,段差修正は供用後一度も行われていない。今後の挙動に注目している。さらに,原位置から採取した粘土に,著者らが提案した簡易判定法1) を適用した結果,「鋭敏比 St が 8 以上,かつ圧縮指数比 Cc / Ccr (練返し試料と不撹乱試料の圧縮参1)曲線の最急勾配の比)が 1.5以上」を満たす,大きな残留沈下が発生する可能性が高い(つまり,従前の沈下予測法では沈下を過小に見積もる可能性が高い),鋭敏な粘土であることが明らかになった(図―)。2)そこで著者らは,サンプリング等による「乱れ」の影響も考慮できる GEOASIA を用いて,当該現場で発生した長期圧密沈下の再現と将来予測を実施した2)。各種パラメータは室内試験より求めた上で,動態観測結果を3)再現するように透水係数のみを変更して試行錯誤的に求めた後,同じパラメータのまま一貫して解析を続けることでその後の挙動を予測した。対象地盤の観測値と解析結果,及び解析実施後約 104)年間に観測された沈下データを図―に示す。長期圧密沈下に対し, GEOASIA による沈下予測は高い精度を5)有することが確認された。これは,本解析コードが搭載した弾塑性構成式 SYS カムクレイモデル6) が,構造が高位なピート・粘土の乱れに対する鋭敏性や堆積環境を考慮できること,加えて,本構成モデルを登載し,水~土連成の有限変形場において慣性項も考慮した運動方程式に基づいて定式化5)することにより,土骨格構造の進行性破壊に伴う大変形に追随できる解析であるためであOctober, 20166)考文献Inagaki, M. Nakano, M. Noda, T., Tashiro, M. and Asaoka, A.: Proposal of a Simple Method for Judging Naturally Deposited Clay Grounds Exhibiting Large Longterm Settlement due to Embankment Loading., Soils andFoundations, Vol. 50, No. 1, pp. 109122, 2010.Tashiro, M, Noda, T., Inagaki, M., Nakano, M. andAsaoka, A.: Prediction of Settlement in Natural Deposited Clay Ground with Risk of Large Residual Settlementdue to Embankment Loading, Soils and Foundations,Vol. 51, No. 1, pp. 133149, 2011.Tashiro, M, Nguyen, H , Inagaki, M., Yamada, S. andNoda, T.: Simulation of Largescale Deformation ofUltrasoft Peaty Ground under Test Embankment Loading and Investigation of EŠective Countermeasuresagainst Residual Settlement and Failure, Soils and Foundations, Vol 55, No. 2, pp. 343358, 2015.株 設計要領第一集第 5 章軟弱東・中・西日本高速道路地盤上の盛土,平成27年 7 月.Noda, T., Asaoka, A., and Nakano, M.: Soilwater Coupled Finite Deformation Analysis based on a RatetypeEquation of Motion Incorporating the SYS CamclayModel, Soils and Foundations, Vol 48, No. 6, pp. 771790, 2008.Asaoka, A., Noda, T., Yamada, E., Kaneda, K., Nakano,M.: An Elastoplastic Description of Two DistinctVolume Change Mechanisms of Soils, Soils and Foundations, No. 42, No. 5, pp. 4757, 2002.(原稿受理2016.6.21)15 | ||||
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タイトル | 複数の地震動指標を用いた地盤の地震応答解析手法の精度検証(<特集>実務における数値解析技術) | ||||
著者 | 大矢 陽介・野津 厚・小濱 英司 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 16〜19 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050011 |
内容 | 表示 報告複数の地震動指標を用いた地盤の地震応答解析手法の精度検証Validation of Seismic Ground Response Analyses with Various Earthquake Motion Indices大矢陽介(おおやようすけ)国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所 主任研究官小濱英野津厚(のづあつし)国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所 領域長司(こはまえいじ)国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所港湾空港技術研究所 グループ長. は じ め に用いた。図―に 1993 年釧路沖地震の鉛直アレー観測記録を地震応答解析では,対象とする構造物や地震規模に応対象とした解析結果のうち,地表の加速度と速度の時刻じて解析手法を選ぶことが重要である。地盤を対象とし歴を観測記録と比較して示す。加速度の観測波形は,周た代表的な手法として,等価線形化法,全応力解析及び期 1.5秒程度の波にスパイク状のピークが重なった特徴有効応力解析があり,これらの適用範囲は文献1)で示さ的なものである。速度波形や最大加速度を示した後に現れたひずみの範囲で判断される場合が多く,この他に明れる周期が長くスパイク状の加速度波形は,全応力解析瞭な判断基準は示されていない。 1995 年以降,設計用や等価線形化法よりも有効応力解析の方が観測記録を良の入力地震動が大きくなり,地盤では大ひずみ領域でのく再現している。有効応力解析の最大せん断ひずみが 1応答が見られることも珍しくなくなり,ひずみの適用範を超えており,大ひずみ領域での有効応力解析の特長囲で判断すると有効応力解析の選択が適当である。しかが良く現れた事例である。誌面スペースの都合上割愛すし,地盤パラメータ設定に必要な情報が不足し,経験式るが, 1995 年兵庫県南部地震を対象とした解析は,最等で求めたパラメータで代替する場合もあり,このよう大せん断ひずみが 3を超え,有効応力解析が液状化後な条件での有効応力解析の解析結果が必ずしも他の手法の地表面の加速度及び速度の波形を他の解析より観測記より高い精度を確保できているとは限らない。それゆえ,録を良く再現した事例である。解析条件や手法に対応した解析結果の精度を意識することが重要である。解析手法の適用限界を明らかにすることは旧来より重要な研究課題であるが,適用限界を論ずる報告では,例なお,解析条件や解析結果の詳細については,文献5)を参照されたい。. レーダーチャートによる結果表示解析結果を 6 つの地震動指標(最大加速度,最大速えば,観測記録や実験結果と比較して解析結果の波形が度, SI 値,震度用加速度, PSI 値,伝達関数の卓越振似ている,などの曖昧な評価が多く,定量化されている動数)で評価する。ここで,伝達関数は基盤及び地表面としても,その多くは最大加速度が論じられる程度であの応答値,その他の指標は地表面の応答値より求めた。る。本稿では,地震応答解析の精度をより公平な視点で求めた 6 つの指標について,観測記録に対する各解析評価することを目的に,地震動の性質や地震被害の説明手法の解析結果の比をレーダーチャートで表示した結果に用いられてきた複数の地震動指標を用いて解析手法のを 図― に示す。精度を多面的に評価した事例を紹介する。.地震記録に対する再現性検証1993 年釧路沖地震の事例では,レーダーチャートの形状より,卓越振動数( Fp )を除く全ての指標で,全ての解析手法の結果が観測値を過小評価しているが,そ. 検証内容の中でも,有効応力解析の結果が全応力解析や等価線形1993 年釧路沖地震及び 1995 年兵庫県南部地震の際に化法よりも観測値を良く再現している。全応力解析や等得られた 2 つの鉛直アレー観測記録を対象に,有効応価線形化法の結果は,有効応力解析の結果を下回り,特力解析,全応力解析及び等価線形化法の 3 つの手法でに最大加速度は,観測値の半分程度である。当事例は,再現解析を実施した。解析コードは,有効応力解析及びダイレイタンシーの影響により,加速度にスパイク状の全応力解析には FLIP2) ,等価線形化法には DYNEQ3)を波形が現れ,加速度の最大値もスパイク状の波形で現れ用いた。ここで,全応力解析はダイレイタンシーを考慮ている。すなわち,ダイレイタンシーを考慮しない全応しない解析とした。地盤モデルは,既往の有効応力解析力解析や等価線形化法では,スパイク状の波形を再現すによる地震記録の再現解析の際に用いられたモデル4)をることはできないので,加速度の最大値は観測値よりも16地盤工学会誌,―()報図―告観測記録と解析結果の波形比較(地表,1993年釧路沖地震)5)図―観測記録と比較したレーダーチャート5)かなり小さくなった。盤加速度振幅を基準として,その 0.1 倍刻みで加速度振1995 年兵庫県南部地震の事例では,釧路沖地震と異幅を小さくした 10 ケースの解析を行った。有効応力解なり,指標によって観測値を超過したり,不足したりす析を正解として,各指標について有効応力解析に対するる結果となった。レーダーチャートの形状より,全体的全応力解析や等価線形化法の比を求めた。ここでは,有に有効応力解析が他の手法よりも観測値を良く再現して効応力解析の結果に近いほど(比が 1 に近いほど)精いるが,前の事例と異なり,全ての指標について精度が度が高いと表現する。高い訳ではなく,例えば, SI 値( SI )は全応力解析や等価線形化法の方が観測値に近い結果となった。レーダーチャートを用いて解析手法を評価することで,. レーダーチャートによる結果表示前章の 6 つの指標に地盤の最大せん断ひずみ(STR )を加えた 7 つの指標をレーダーチャートで表示した結どの解析手法がバランス良く観測記録を再現しているの果を図―に示す。なお,図中の STR 下部の数値は,か可視的に示された。有効応力解析の最大せん断ひずみである。.解析手法の適用性検討全応力解析の結果に着目すると,釧路沖地震のケースでは,明瞭な変化が現れたのは振幅 0.7倍の時であり,. 検証内容有効応力解析の最大せん断ひずみが0.15で,最大加速ここでは,観測記録を最も良く再現した有効応力解析度( PGA )及び STR の誤差が 10 (比が 0.9 )程度との結果に対する全応力解析と等価線形法の結果から求めなった。さらに振幅倍率が大きくなり,ひずみが0.56た各種地震動指標の,ひずみレベルに応じた精度の変化(振幅0.9倍)を超えるとレーダーチャートの面積は小さについて述べる。前述の 2 つの観測記録について,基くなり,解析精度は低くなった。特に, STR と PGAOctober, 201617報告図―有効応力解析と比較したレーダーチャート(上段が1993年釧路沖地震,下段が1995年兵庫県南部地震)5)図―振幅倍率と最大せん断ひずみ・最大過剰間隙水圧比の関係5)の精度の低下が明瞭に現れたが,卓越振動数( Fp )は過剰間隙水圧比が 0.6 を超えると,全応力解析の精度があまり変化がない結果となった。低くなる結果は,2 つの事例で共通である。兵庫県南部地震の結果は,釧路沖地震と同じ傾向とな等価線形化法の結果は,2 つの事例に共通して,振幅った。最大せん断ひずみ 0.13 (振幅 0.3 倍)において倍率が小さいケースから,精度の低下が見られる。これSTR の誤差が 9 ,ひずみが 0.69 ( 0.4 倍)になるとは,解析手法の違いだけではなく,本検討では等価線形明瞭な変化が現れ STR と PGA で誤差が 20 を超えた。化法において,構成モデルや初期応力の異方性を有効応全応力解析は 2 つの事例において,最大せん断ひずみ力解析や全応力解析とは完全に一致できなかったことが0.1 程度から精度が低下し始め,ひずみ 1 を超える原因と考えられる。最大せん断ひずみをはじめとする振と Fp を除く全ての指標が過小評価となった。最大せん幅倍率の増加による指標の精度低下は,全応力解析より断ひずみが 2以上となる兵庫県南部地震の事例では,も小さいひずみレベルから始まる傾向が見られる。一方,指標によって 1 を超える場合と超えない場合があった。ひずみレベルが 0.5を超えると,レーダーチャートの図―に基盤加速度の振幅倍率に対する最大せん断ひ形状から全応力解析よりも等価線形化法の方が有効応力ずみと最大過剰間隙水圧比の関係を示す。兵庫県南部地解析の結果をバランス良く再現していることが分かる。震では,振幅 0.3 倍から 0.4 倍の間で過剰間隙水圧比が従来,等価線形化法が全応力解析よりも適用できるひ0.37から0.88へ急激に上昇し,最大せん断ひずみも0.13ずみレベルが小さいと考えられている例えば1)が,大ひずから 0.69 へ増加した。最大せん断ひずみが 0.1 ,み領域において両者の違いはほとんど見られず,例えば,18地盤工学会誌,―()報図―告有効応力解析の最大せん断ひずみと各指標の誤差5)兵庫県南部地震の事例のように,指標によっては全応力解析よりも観測値に近く,優位な結果となった。. ひずみレベルと各指標の誤差.おわりに本稿では,地震応答解析の精度をより公平な視点で評図―に有効応力解析の最大せん断ひずみと解析結果価することを目的に,2 つの地震記録を対象に複数の地から求めた指標の比の関係を示す。ここで,兵庫県南部震動指標に対する精度を評価した事例を述べた。レー地震で大きな比の変動が見られた 2以上の範囲を除外ダーチャートを用いることで従来主観的であった解析手すると,指標はひずみ増加に対する感度について 3 つ法の評価をより公平な視点で実施できることを示した。のグループに分けることができる。ひずみ増加に敏感なまた,必ずしも等価線形化法が全応力解析より適用範囲指標のグループに属する STR と PGA は,最大せん断のひずみレベルが低く,精度が低いとは限らないことをひずみが0.1を超えると精度が低下し始め,1を超え示した。る大ひずみ領域で STR が 80 , PGA が 60 程度低下した。鈍感なグループに属する IJMA は,ひずみレベルによる精度低下は見られなかった。その他の指標は,最参1)大せん断ひずみが 1を超えると20~30程度の精度低下となった。有効応力解析に対して 10 を許容誤差とするなら,2)全応力解析では最大加速度及び最大せん断ひずみは,有効応力解析の最大せん断ひずみが 0.1を超えると精度3)が低下し,適用範囲を超えた。例えば,最大速度, SI値,PSI 値等を知ることが目的で,かつ,20程度の誤差が許容できる場合は,ひずみレベル 1程度まで,等価線形化法や全応力解析を適用できる可能性が示された。4)また,計測震度を推定することが目的である場合は,解析手法を選ぶ必要性が高くないことも示された。このように,地震動指標により解析手法の精度が異なることが分かり,解析手法の適用範囲については解析目的に応じた議論が必要なことを示した。5)考文献Ishihara, K.: Evaluation of soil properties for use in earthquake response analysis, Proc. 9th International Symposium on Numerical Models in Geomechanics, Zurich,pp. 237259, 1982.Iai, S., Matsunaga, Y. and Kameoka, T.: Strain spaceplasticity model for cyclic mobility, Soils and Foundations, Vol. 32, No. 2, pp. 115, 1992.吉田 望DYNEQ A computer program for DYNamicresponse analysis of level ground by EQuivalent linearmethod Version 3.34, Revised from Original version( May 1995 ) , http: // www.civil.tohoku gakuin.ac.jp /yoshida/computercodes/eqcode.html, 2010.野津 厚非線形パラメタと有効応力解析を併用した強震動評価手法,土木学会地震工学論文集,Vol. 29, pp.114~122, 2007.大矢陽介・野津 厚・吉田 望・小濱英司・菅野高弘地盤の地震応答解析の精度評価ツールとしてのレーダーチャートの提案と各種解析手法の適用限界の検証,日本地震工学会論文集,Vol. 14, No. 1, pp. 97~116, 2014.(原稿受理October, 20162016.6.29)19 | ||||
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タイトル | 土中の深さ別の放射線を現地で測定可能な機器によるため池底質測定(技術紹介) | ||||
著者 | 濱田 康治・生沼 優・佐瀬 隆聡・白谷 栄作 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 20〜21 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050012 |
内容 | 表示 技術紹介土中の深さ別の放射線を現地で測定可能な機器によるため池底質測定In situ Measurement of Vertical Radioactivity Distribution in Reservoir Sediments田康農研機構佐瀬隆治(はまだこうじ)生たかあき)福島県土地改良事業団体連合会優(おいぬままさる)株 計測システム事業部応用地質農村工学研究部門聡(させ沼白谷栄作(しらたに農研機構えいさく)農村工学研究部門. は じ め に東京電力福島第一原子力発電所事故により福島県下の土壌やため池底質から放射性セシウム(以下,放射性Cs)が検出されている。放射性 Cs の汚染状況は不均一であり,例えば同じため池内であっても,面的な汚染状況,底質内の深さ方向の汚染状況が場所により大きく異なることが示されている1)。面的な汚染状況を短時間で測定する技術として Plastic Scintillation Fiber ( PSF )が提案されており,福島県内での調査に適用されている2)。一方,深さ方向の汚染状況を短時間で測定する技術はなく,現時点では土壌等をコアで採取した後,深さ毎にスライスしたサンプル図―放射線測定装置の概要を実験室に持ち帰り,放射性 Cs 濃度を測定する手法(以降,従来法と記述)が用いられている。本稿で紹介する放射線測定装置は,センサーを土壌中に挿入するだけで,土壌中の放射能分布の傾向を従来法より簡便かつ短時間で評価できる装置3)である。また,装置はセンサーの挿入深を測定する機構を有しており,水中の底質を対象に水上からの測定も可能である。本稿では,装置の概要とため池底質を対象とした測定事例を紹介する。.写真―装置の外観装置と測定の概要. 放射線測定装置図―と写真―に開発した放射線測定装置の概要を示す。装置のセンサー先端部は外径 24 mm ,長さ 500mm であり,その内部に 25 mm 間隔で 10 mm × 10 mm× 10 mm の CsI 検出器が 20 個一列に組み込まれている。このセンサー先端部を底質に挿入すると,各検出器が挿入深さ毎の放射線(全ガンマ線)量を計測する。装置には圧力センサーを利用した挿入量測定装置が装写真―ため池での測定の様子備されており,センサー先端部の挿入量を把握できるため,水上にて船上から底質を対象とした測定が可能であにある放射能の影響だけによる放射線量を求める逆解析る(写真―)。を実施した(図―)。なお,逆解析ではセンサーが影. 放射能分布の解析響を受ける範囲の土層が水平に成層されていると仮定し,放射線測定装置で測定した深さ毎の放射線量は,検出センサーと放射性物質の距離とその間にある底質の密度器の挿入深さと同じ深さにある放射能だけでなく,周辺により放射線が減衰するとして,検出器の測定値に影響の深さにある放射能の影響を受けている。この周辺の影する距離内にある放射線源からの線量を積分することで響による余分な放射線量をカットし,検出器と同じ深さ検出器に入射する放射線量を算出した。20地盤工学会誌,―()技術紹介図―測定と解析のイメージ. 現地調査良好な調査条件が整った,福島県内にある 2 カ所の農業用ため池において,船上から放射線測定装置を挿入して調査した。更に,センサーを挿入した位置の近傍で底質コアを採取し従来法による測定に供した。コア採取後は, 5 cm 深さ毎にスライスして実験室に持ち帰り,Ge 検出器で放射性 Cs(137Cs)濃度を測定した。.本装置と従来法による測定結果の傾向図―に放射線測定装置で測定した放射線量から逆解析した放射能の鉛直分布と従来法による放射性 Cs 濃度の鉛直分布の結果を示す。図―(左図)に示した本手図―本手法(左図)と従来法(右図)による計測結果法による結果は,本装置による測定結果(単位 cps)から逆解析により求めた結果であり,単位は測定結果と今回の測定では,1 回の測定時間が 3 分であったが,現同じ cps である。この cps 単位で得られる本手法による場において短時間で結果を得られるため現地での作業の測定結果は,本装置と従来法による結果の相関から,土効率化に大きく寄与すると考えられる。壌などの汚染度合いの指標として使用されている単位(Bq/kg)にキャリブレーション可能である。.おわりになお,5 カ所のため池(総比較点数22サンプル)で 1本稿では,現地でセンサーを土壌に挿入し,その場で地点ずつ測定した本手法と従来法による結果には一定の簡易かつ短時間で土壌内の放射能鉛直分布を評価可能な相関がみられることが報告されているが3),現時点では,装置の概要と,ため池底質での測定例を紹介した。測定対象となる土壌の種類・特徴毎にキャリブレーショ本装置による測定・解析結果と従来法である土壌コアンする必要がある。今後,汎用的な変換係数決定方法を採取による放射性 Cs 濃度測定結果には一定の相関が見確立することで,本手法による結果( cps)から放射性られ,現地において放射性 Cs の鉛直分布傾向を迅速にCs 濃度(Bq/kg)に換算することを目指している。把握することを可能とするほか,キャリブレーションに図―(a)に示したため池 A での測定結果では,両結果ともに底質表層の 0~5 cm が最も値が大きく,5~10より従来法による測定結果との比較も可能であるなど,定量的な評価も可能であることを紹介した。cm が 0~5 cm に比較して小さい値を示すなど,両測定現在,土壌密度の設定法や逆解析手法の最適化を通じ結果による対象物質の鉛直分布に同様の傾向が確認された解析精度の向上とキャリブレーション精度の向上によた。また,図―(b)に示したため池 B での測定結果でる解析結果の精度向上に取り組んでいる。は,5~10 cm の値に対する 0~5 cm, 10~15 cm の相対傾向が異なっているものの現地の底質中の放射性 Cs 濃度のピーク位置と鉛直分布の傾向に関する情報が簡便に短時間で得られた。本装置を用いて現地で放射性 Cs 濃度のピーク位置を評価可能であることは,現地からの放射性 Cs を除去する際に有用な判断材料を提供できるだけでなく,作業後に作業効果をその場で確認することも可能にする。なおOctober, 2016参考文献1)農林水産省ため池の放射性物質対策技術マニュアル,2016.2) 鳥居建男・眞田幸尚面で捉える汚染分布の測定技術―ファイバー検出器による放射性セシウムの測定―,Isotope News, No. 714, pp. 25~29, 2013.3) 田康治土中の放射線強度の鉛直分布測定装置,Isotope News, No. 744, pp. 25~27, 2016.(原稿受理2016.6.24)21 | ||||
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タイトル | 周辺環境に配慮した固化材の飛散防止技術(技術紹介) | ||||
著者 | 若原 千恵 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 22〜23 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050013 |
内容 | 表示 技術紹介周辺環境に配慮した固化材の飛散防止技術An Antiscattering Technology for Ground Stabilization with Cementbased Material若原千株 東洋スタビ. は じ め に浅層地盤改良において固化材を使用するときに発生する粉塵を抑制する方法として,固化材を水で湿らせた状恵(わかはら技術部ちえ)主任 ,◯ 及び◯ のタイプのものは,あらかじめこのうち◯工場にて製造したのち製品として現場にフレコンパック のタイプは,現場仮設プラン等で供給されるもので,◯トで製造し,混合箇所までポンプで圧送するものである。態で使用する方法がある。粉体のセメント及びセメントまた,今回紹介する固化材に水を加えて湿らせたタイ系固化材を水で湿らせて飛散を防止するシステム1)そのプのものは,セメントと水による水和反応が進行する前ものは周知のことではあるが,実用化までには至っていに土を混合できるよう,現場及びその付近で固化材を製なかった。その最も大きな理由は,粉体であるセメント造することが原則となっている。に一定量の水を噴霧しながら撹拌して均一な湿ったセメントを製造できるミキサーがなかったことである。また,.湿潤セメントの性能試験結果湿らせたセメントは,製造後速やかに土と混合するとい. 落下発塵量測定結果う現場での制約があるため,実際の現場での採用がため文献1)によると,固化材の発塵が抑制される程度は,らわれていたことも理由の一つである。そのため,材料加水量がセメント重量比で 1から次第に粉塵の飛散防価格が割高でも工場製品である発塵抑制型の固化材が用止効果が現われ, 2 で抑制効果が明確になり, 5 でいられてきたのが現状であった。しかし,近年の環境にはほとんど発塵しないとされている。対する意識の向上や工事費の縮減といった社会情勢の変この知見を踏まえ,加水量を 8まで変化させて実施し化から,新技術・新工法の積極的な活用が推進されるよた落下発塵量測定結果を図―に示す。なお,落下発塵うになり,われわれは,環境面とコスト面から優位とな量は「F033T 土質安定材の発塵試験方法」3)により測定る,湿らせたセメントの製造装置の開発及び施工システされた浮遊粉塵量から求めた。図―より,当初 2 900ムの実用化に向けた検討を進めている。CPM あった落下発塵量は,加水量が 3 までは急速に本稿では,原位置で湿潤状態の固化材(以下,湿潤セメントという)を製造する装置並びに施工システムに関連する研究試験結果,そして施工例について紹介する。.発塵抑制型固化材の種類低下し,その後 5 CPM でほぼ一定となる。この結果は,市販の発塵抑制型固化材とほぼ同じ発塵量であり,その発塵の状態は,比較的清浄な室内の状態の範囲(1~10CPM)にある。. 試験施工結果従来の発塵抑制型固化材の種類は,表―に示すとお事前確認試験結果を踏まえ,現場で発塵抑制効果が期 アルコール系若しくは油脂系の添加剤を加えて湿り,◯待できる固化材に対する水の標準加水量を 8とし,試 微量のテフロンらせたもの,◯ふっ素樹脂繊維を混合験施工において散布・混合時の発塵抑制状況を観察し評 固化材をブリケット状に圧縮したもの,◯したもの,◯価した。その結果,加水量 8の湿潤セメントは,市販水を混合しスラリー状の液体化にして利用するもの等が品であるセメント系固化材に比べると粉塵の飛散はほとある。んど見られないことが確認できた(写真―)。また,表―22発塵抑制型固化材の種類と特長2)図―加水量と落下発塵量の関係(10回測定)地盤工学会誌,―()技術紹介写真―固化材の散布・混合状況写真―写真―図―施工手順湿潤セメント製造装置外観図―湿潤セメント製造フロー必要強度に対する各固化材添加量風速,気温,湿度等の気象条件にもよるが,製造後 2することが原則であり,製造から混合までの目安として時間以内であれば概ね所定の発塵抑制効果が持続するこは,湿潤セメントを製造してから土と混合するまでの時とを確認した。間を変えて実施した強度確認試験結果及びこれまでの安.湿潤セメント製造装置の紹介定処理工の過去の実績から 2 時間以内で管理している。. 配合試験開発した湿潤セメント製造装置は,移動が可能なト配合試験は,原則として湿潤セメントを用いて実施しレーラ搭載式である(写真―)。湿潤セメントの製造固化材添加量を決定する。試験方法については,従来のフローは,図―に示すように,セメントタンクからス力学試験方法に準拠して行うものとする。これまでに実クリューフィーダを通して一定量ずつ供給されたセメン施した必要強度に対する固化材の添加量は図―のようトがミキサーに送り込まれると,流量計で管理された清になっており,土質材料にもよるが,加水量 8の湿潤水がミキサー内にあるノズルから噴射して瞬時にセメンセメントと加水しないセメントとでは,両者はほぼ同じトを水と撹拌混合して湿潤状態のセメントにした後,製か湿潤セメントの方が多少多めの結果となっている。造された湿潤セメントは強制的に排出口まで送り出される仕組みとなっている。なお,製造装置の水分量は 5~10 の範囲で設定でき,天候や現場条件等によっては,加水量を必要に応じて変化することが可能である。. 現 場 施 工.おわりに本技術は,粉塵の飛散防止技術として,生石灰成分を含まない粉体の固化材のほか,不溶化材や他の粉体材料への応用が期待されている。これまでの湿潤セメントの製造実績は,約41 000 t になっているが,工事の制約上. 施工手順混合,転圧までの時間に余裕を持たせるための遅延剤の湿潤セメントを用いた施工手順は写真―に示すとお利用に関する技術が課題として残っている。り,基本的には通常の浅層混合処理工法に準拠し,原位置による粉体混合方式で施工される。なお,湿潤セメント製造装置から排出された湿潤セメントは,現場の条件に応じて,散布車,ダンプトラック及び不整地整正車等を用いた散布方法が採用できる。. 湿潤セメントの可使時間の管理湿潤セメントは,製造後速やかに散布,混合及び転圧October, 2016参考文献1)2)株 特許公開平成 6 年305788号.宇部興産社 セメント協会セメント系固化材による地盤改良マニュアル(第 3 版),p. 59, 2003.社 日本道路協会「舗装調査・試験法便覧」,「F033T 土3) 質安定材の発塵試験方法」,2007.(原稿受理2016.5.31)23 | ||||
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タイトル | IAEA 主催廃止措置・環境回復に関する国際カンファレンス参加報告(国際活動から,学会の動き) | ||||
著者 | 渡邊 保貴 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 24〜24 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050014 |
内容 | 表示 IAEA 主催廃止措置・環境回復に関する国際カンファレンス参加報告Report of The International Conference on Advancing the Global Implementation of Decommissioningand Environmental Remediation Programmes渡邊保廃炉地盤工学委員会幹事貴(わたなべやすたか)(一財)電力中央研究所. は じ め に主任研究員対象とされており,その中で,チェルノブイリやスリーマイルのような事故を伴う廃炉についても議論の対象と「廃止措置あるいは廃炉(decommissioning)」は,地された。福島第一原子力発電所に関連した日本のセッシ盤工学分野において決して馴染みのある用語ではない。ョンも企画され,原子力損害賠償・廃炉等支援機構他が廃炉は,老朽化などにより使用しなくなった原子炉を解参加した。ここでは,事故の直後から現在に至るまでの体・撤去することであり,原子力の利用を考える上では福島県内の状況,中長期ロードマップと今後の取り組み不可欠な一つの工程である。 2011 年 3 月の福島第一原について紹介された。食品あるいは汚染土壌等の中間貯子力発電所の事故を契機として,我が国において廃炉に蔵や再生利用を進める上での管理基準値の考え方につい対する関心は高まったと思われる。報道等からは,事故ては,根拠や値の保守性について海外の専門家からの質後の廃炉事業に関しては,原子炉の探査やデブリ取出し問があった。地域の事例については,福島県伊達市の市に関する機械的なオペレーションが印象付けられ,一方長が自ら口頭発表を行い,除染・仮置き・減容の重要性で,地盤工学的な課題については着目されないことが多と市民理解を得ることの難しさを主張されていた。いのではないかと思われる。しかし,廃炉事業を円滑に進めるためには,地盤工学的観点は不可欠であり,原子.廃炉地盤工学委員会の成果発表力分野との連携,さらには,多分野の横断的な取り組み廃炉地盤工学委員会の活動として科学技術振興機構の必要性を感じる。こうした経緯もあり,地盤工学会で「廃止措置研究・人材育成等強化プログラム」の H27年は, 2015 年度より廃炉地盤工学委員会を設立し,国等度成果を発表した。廃炉に向けた地盤工学的観点からのの行程を踏まえた技術的課題の整理から始まり,地盤工課題整理,土の三相構造と放射線遮へいの原理,新しい学の発展と人材育成について議論を重ねてきている。本重泥水の開発,廃炉地盤工学の体系化に向けた取り組み活動の一環として, 2016 年 5 月に開催された IAEA 主について紹介した。本発表は,Young Professional Ses-催の国際会議に参加し,廃炉地盤工学委員会の活動成果sion に位置付けられた。IAEA の職員からは,取り組みを発表すると共に,他分野・他国との情報交換を行ったの内容が他にない特徴を有するだけでなく,若手が主体(口絵写真―~,http://urx.nu/bmG4)。.会議の趣旨的に参画している点でも高い評価を得た。.会議の感想と今後の目標表題にある国際会議は, IAEA の主催で 2016 年 5 月本会議は,廃炉の戦略や全体計画を習熟させることに23 日~ 27 日にスペインマドリッドにて開催された。本重きが置かれていた。平常時の廃炉の考え方を定めるこ会議は,原子力発電所の廃炉,並びに,原子力発電所敷とが先決とされていたようであり,事故対策の議論はあ地やウラン鉱山跡地の環境回復に向けた政策・管理・技まり掘り下げられなかった。廃炉地盤工学委員会として術・社会的受容について過去の取り組みと最新の情報をは,平常時の工程も知っておくべきであり,平常時と事共有し,安全かつ低コストでの事業推進に結び付けるた故時の違いを推し量るトレーニングが要るように思う。めの議論を目的とした会議である。廃炉地盤工学委員会地盤工学会の取り組みは,多重防護を通じて事業の確度からは筆者の他に,小峯秀雄氏(早稲田大学),鈴木誠を高める具体性を持つ。東京電力の施策に留意しながら,氏(千葉工業大学),後藤茂氏(早稲田大学)が参加した。平常時の廃炉工程も視野に入れ,技術的課題に留まらず,.会議の概要政策上の課題や具体策についても発言していくことが重要であると感じた。そして何より,将来をリードする現本会議では,国策,戦略プラン,規制基準の枠組み,在の若手世代がこの取り組みに中心的に関わることが本意思決定,技術,マネジメント,廃棄物処理の最適化を質的に重要であり,それを世界に先駆けて実現しうるの主なトピックとして,廃炉と環境回復について幅広い討は福島第一原子力発電所の事故を経験した日本である。論がなされた。平常時の廃炉,すなわち,コントロール(原稿受理2016.8.3)下におかれた原子炉を解体・撤去するための戦略が主な24地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | GPS を用いたダム堤体の安全管理のための変位計測技術(技術手帳) | ||||
著者 | 山口 嘉一・小堀 俊秀・清水 則一・中島 伸一郎 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 25〜26 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050015 |
内容 | 表示 技術手帳GPS を用いたダム堤体の安全管理のための変位計測技術Displacement Measurement Technology for Safe Management of Dam Body Using GPS山口嘉一(やまぐち国立研究開発法人土木研究所清水則地質研究監一(しみず山口大学よしかず)のりかず)小堀俊秀(こぼりとしひで)国土交通省国土技術政策総合研究所 研究員(前 国立研究開発法人土木研究所 研究員)中島伸一郎(なかしま教授山口大学しんいちろう)助教砂防技術基準維持管理編(ダム編)4) などに定める点検. は じ め にの頻度を基準に各ダムが個別に点検整備基準として策定ダムはその下流に多くの人口と資産を抱える重要構造している。物であるため,その管理では常に計測や巡視による徹底. 地震時の臨時点検した安全管理を実施している。本稿ではダムのうち主に河川管理区域内にあるすべてのダムでは,一定規模のロックフィルダムの計測による安全管理の具体的な内容地震が発生した場合に,ダム管理者がダムの臨時点検をと,近年多くのダムに導入が進んでいる GPS を用いた実施してその結果を報告することが国土交通省より義務ダムの変位計測手法について紹介する。付け,ないしは依頼されている。地震直後のダムの臨時.点検は,主に目視により外観を点検する一次点検と,詳安全管理のための計測細な外観点検と計測値の確認による二次点検からなる。. 安全管理のための計測項目と計測頻度国土交通省より通達された「地震発生後のダムの臨時河川管理施設ないしは河川法上の許可工作物としての点検結果の報告について」5) では,「最大加速度が 80 galダムの安全管理上の最も重要な計測項目は,河川管理施以上である地震(最大加速度を測定していない場合を含設等構造令1)にてダムの型式と堤高に応じて表―のよむ)又は気象庁震度階が 5 弱以上である地震の場合にうに定められており,計測が義務付けられている。このは,速やかに一次点検及び二次点検により,被害の状況うち,ロックフィルダム(表―中の「フィルダム,そを把握するものとする。」と示されている。実際のダムの他のもの」に相当)については,堤体及び基礎岩盤浅管理では,基本的には地震後の 3 時間以内に一次点検,部からの漏水量と外部変位が安全管理上の主要計測項目24時間以内に二次点検を実施している5)。として規定されている。また,これらの項目の計測にはこの地震発生後の臨時点検によって,何らかの変状,故障しにくく,故障した際の取り替えが可能な計器が用あるいは異常な徴候が発見された場合,必要な緊急対応いられている2),3)。を図る,又は継続的な監視を実施し,ダムの安全性を確なお,表―に示した各計測項目の測定頻度は,河川表―October, 2016保する。よって,地震後の臨時点検においては,変位を河川管理施設等構造令第13条(計測装置)1)25技術手帳含め,迅速に堤体挙動に関する計測値を得て評価,分析することが求められる。.GPS を用いたダム堤体の変位計測. 計測方法ダムの安全管理における堤体変位を計測する新しい技術として GPS を用いた変位計測技術の開発と導入が進んでいる6)。GPS を用いた変位計測では,三次元変位を自動的,かつ連続的な計測可能であるため,ダムの安全管理の合理化,地震時など緊急時の迅速な計測を実施す図―GPS 変位計測システムの構成の一部る手法として期待されている。GPS を用いた変位計測のガイドラインとして,岩盤変 位 を 対 象 と し た 推 奨 計 測 法 「 ISRMSuggestedMethod for Monitoring Rock Displacements Using theGlobal Positioning System (GPS)」7)も参考に,フィルダ ム を 対 象 と し た 「 フ ィ ル ダ ムの 変 位 計 測 に関 す るGPS 利用マニュアル」8)が策定されている。. 計測事例9)図―地震時の計測結果(G9,上下流方向)2011 年 3 月 11 日に発生した東北地方太平洋沖地震の際, A ダム(コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム)に設置していた GPS 変位計測システムによって,地震前から地震後にかけての連続的なダム堤体の外部変位を計測することができた。 A ダムの GPS センサーは,堤体上流面のコンクリート遮水壁上に 5 箇所( G 1 ~G5),ダム天端に 5 箇所(G6~G10),ダム下流面に 5箇所(G11~G15)に配置した(計測箇所は後述する図―を参照)。図―GPS 変位計測システムの構成の一部を図―に示す。平面変位ベクトルダム堤体上の計測地点には GPS センサーを設置する。計測に用いる電源は,管理事務所の電源に接続されており,災害時にはダムの予備発電機を用いて計測を行うことも可能である。計測は 1 時間間隔で行っている。堤体変位計測結果の例としてダム最大断面天端地点 G 9 の上下流方向計参1)2)3)測結果を図―に示す。地震後の計測結果(図―の●( 1 時間毎の計測結果)では,下流側に約 10 mm の明確な変位をとらえている。その後の計測値にばらつきはあ4)5)るが,地震直後とほぼ同じ変動幅で推移しているため,計測結果は地震によるダムの変位と評価された。次に,本震発生前後のダム堤体の計測点の平面変位ベ6)クトルを図―に示す。本震前後で,堤体すべての計測点において右岸及び下流方向に変位が発生した。その変7)位量は大きい箇所で下流側に約13.5 mm(G8)であった。このように, GPS を用いた変位計測により,地震により発生した数 mm ~ 10 数 mm の比較的小さなダム堤体の変位を三次元的に,かつ連続計測することができる。また,変位は地震発生 1 時間後には明瞭に計測されており,即応性は高く,従来の測量による計測方法に比べ,迅速な計測を行うことが可能である。268)9)考文献財 国土開発技術研究センター 編改定 解説・河川管理施設等構造令,山海堂,pp. 95~97,2000.山口嘉一ロックフィルダムの計器による挙動計測,ダム技術,No. 174, pp. 32~43, 2001.財 ダム水源地環ダム管理研究会編著ダム管理の実務,境整備センター,pp. 215~243,1999.国土交通省水管理・国土保全局河川砂防技術基準 維持管理編(ダム編),p. 9,2014.国土交通省水管理・国土保全局河川環境課地震発生後のダムの臨時点検結果の報告について,国河流 4,2012.岩崎智治・小堀俊秀・増成友宏・山口嘉一・清水則一GPS を用いた自動変位監視のための Web システムの開発,ダム工学,Vo. 22, No. 1, pp. 4~15, 2012.Shimizu, N., Nakashima, S. and Masunari, T.: ISRMSuggested Method for Monitoring Rock DisplacementsUsing the Global Positioning System (GPS), RockMechanics and Rock Engineering, Vol. 47, Issue1, pp.313328, 2014. DOI 10.1007/s0060301305215.ダム工学会計測管理研究部会フィルダムの変位計測に関する GPS 利用マニュアル,(一社)ダム工学会,2014.小堀俊秀・山口嘉一・中島伸一郎・清水則一 GPS を用いたロックフィルダム堤体の地震時変位挙動計測,ダム工学,Vol. 25, No. 1, pp. 6~15, 2015.(原稿受理2016.4.5)地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | 1. 講座を始めるにあたって(地盤工学と地質学における最新のかかわり) | ||||
著者 | 丸茂 克美 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 27〜28 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050016 |
内容 | 表示 地盤工学と地質学における最近のかかわり.丸茂講座を始めるにあたって克富山大学美(まるもかつみ)大学院理工学研究部. は じ め に地盤工学会誌の初級講座では,既に2015年 4 月~9 月号の講座で「地盤工学で遭遇する化学的現象の理解」が我が国は地震や地すべり,火山噴火などの自然災害が掲載されており,土壌汚染問題に関する化学的アプロー多いにも関わらず,地質学や,地形学,鉱物学などがあチ方法がまとめられている。これらの講座では近年問題まり普及しておらず,高等教育を受けた日本人の大半は,となっている自然由来重金属等に起因する土壌汚染問題岩石や土壌がどのような物質から構成されているかを習に関する課題も取り上げられている。っていないのが実情である。しかし,地質学や,地形学,鉱物学に関する知見を深本講座は,土木工事で遭遇する自然由来重金属等に起因する汚染も取り上げるものの,化学的アプローチ方法めることは地盤工学に関わる技術者にとって大切なことよりは,地質学的・鉱物学的側面に重点を置いて記述し,である。例えばトンネル工事で遭遇する堆積岩が水と反過去の講座との重複を避けるよう努めている。そのため,応すると,どのような化学反応が起きるのか,この化学土木工事で遭遇する自然由来重金属等に起因する汚染に反応は未固結な堆積物と堆積岩でどのように異なるか,関しては,「地盤工学で遭遇する化学的現象の理解」とあるいは堆積岩と火成岩とでどのように異なるかといっともに,本講座を活用していただきたい。た課題に対応するためには,地質学や鉱物学の知見が役なお,土木工事で遭遇する自然由来重金属等に起因すに立つ。また,活断層調査や斜面調査を行う場合には,る汚染に関しては,国土交通省マニュアル1)や,建設工地質学と地形学の情報の統合が不可欠である。事で発生する自然由来重金属等含有土対応ハンドブッ北海道新幹線や中央リニア新幹線などでは大規模なトンネル工事が行われるが,こうした工事では地山の地質ク2)も参照されたい。本講座は地質学に関する理論的な記述よりは,現場でに関する調査が不可欠である。また,トンネル工事では,の対象方法に役立つ情報提供に重点を置き,調査方法やしばしば膨潤性の地質や重金属類を含む地質に遭遇した対処方法の実例を紹介することに力点を置いた。り,酸性水が湧出する地質に遭遇したりするが,こうした地層の膨潤性現象や,酸性水の湧出への対応を検討する場合,地質学や鉱物学の知見も必要である。. 各章の構成本講座の構成を表―.に示す。第章の「地盤工学岩石や地層の物性や化学組成は極めて複雑で,地質図に必要な岩石学・鉱物学の基礎と現場分析手法」では,で記載された岩体名や地層名が同じであっても,物性や高等学校で習うべき地学や,大学で習うべき地質学,地化学組成が異なるため,膨潤性や重金属類の含有量や溶球科学を学ぶ機会に恵まれなかった土木技術者を対象に,出量,酸性水の湧出量も異なる。その理由の一つは岩石岩石や鉱物に関する基礎知識を紹介する。ただし,このや地層は無機物の集合体ではなく,生物,特に微生物も章では土壌に関してはあまり触れていない。その理由は,構成要素の一つであることに起因する。高温のマグマが土壌の化学組成や構造が岩石に比べて遥かに複雑であり,冷えて形成された花崗岩などの火成岩には本来微生物はその記載を行うためには,別途講座を設ける必要がある存在しないが,地盤の隆起や侵食現象に曝されることにためである。また,土壌汚染問題に関しては地盤工学会より大気や環境水(地下水,海水,河川水,雨水など)誌の初級講座の「地盤工学で遭遇する化学的現象の理解」に接することになる。で取り上げられている。こうした大気や環境水には微生物が生息している。特土木技術者が接する大半の岩石は風化や変質しているに鉄酸化細菌,硫黄酸化細菌などが繁殖すると,硫黄やため,地質学や地球科学の教科書に記載されている火成鉄を含んだ鉱物の溶解速度を急速に変化させ,予測困難岩や変成岩,堆積岩とは化学組成や鉱物組成が異なってな岩石・水反応が進行してしまう場合がある。下水配管いる。そのため,第章では岩石がどのようなメカニズなどのコンクリートの腐食・劣化に硫黄酸化細菌や硫酸ムで風化や変質するかについても言及している。特に,塩還元菌が関与していることは知られているが,硫黄の土木技術者にとって現場で岩石の風化・変質状況を把握含まれる堆積岩や,鉱床周辺に分布する黄鉄鉱を含んだすることが重要であるため,現場で岩石や鉱物を識別す火成岩(安山岩や流紋岩など)も鉄酸化細菌,硫黄酸化る技術(現場分析技術)であるハンドヘルド蛍光 X 線細菌の働きにより風化が促進される。分析計や,近赤外分光光度計の概要と,応用事例を紹介October, 201627講 座している。表―. 本講座の構成と主な内容(予定)第章の「自然的要因における微生物の役割と対策」では岩石,鉱物とともに地質を構成する重要要素である微生物について言及する。硫酸塩還元菌はコンクリート製の下水管に溜まった汚泥堆積物に含まれる硫黄成分の還元反応に関与して硫化水素ガスを発生し,さらにこの硫化水素ガスが硫黄酸化細菌によって硫酸イオンとなりコンクリートを腐食させることが知られている。こうした微生物は堆積岩に含まれる石膏などの硫酸塩鉱物の還元や,硫化鉱物の酸化反応に関与している場合が多い。そのため,堆積岩を掘削すると,堆積岩に含まれる黄鉄鉱は鉄酸化細菌や硫黄酸化細菌の活動により酸化が促進される。膨潤性発現の予測方法や対応策について,具体的な事例第章の「自然的原因による環境汚染の評価と対策」を用いて解説する。さらに,泥火山やマッドダイヤピルでは,道路工事やトンネル工事で遭遇する自然的要因にの生成に関わる岩盤破壊と異常間隙圧の発生と膨潤性土よる環境汚染に焦点をあて,未固結堆積物や,トンネル圧発生との関連について考察する。工事などで発生する「岩ずり」から有害元素であるヒ素また,第章では重金属等を含む地山での重金属類やなどが溶出するメカニズムや,環境影響の評価法,そし酸性水の溶出現象,鉱物と酸性水との反応による中和作て環境リスクを軽減するための対策法について,実例を用,そして重金属類や酸性水の溶出現象の環境影響評価用いて説明する。この章では国土交通省マニュアル1)や,法や対策法を,熱力学的視点から解説する。この章で紹建設工事で発生する自然由来重金属等含有土対応ハンド介された熱力学的計算法を用いることにより,地山でどブック2)では紹介されていない,実際の土木工事現場でのような化学現象が起きるかを予測することができる。得られた様々な調査データが紹介されており,国土交通第章では道路工事やトンネル工事で留意すべき日本省マニュアルや,建設工事で発生する自然由来重金属等の地質特性を総括する。具体的には,既に公表されてい含有土対応ハンドブックを参照しながら読まれることをる日本の地質図,地球化学図,鉱床分布図,熱水変質分お勧めする。布図,深層崩壊推定頻度図の概要を紹介し,それらの地第章の「建設工事における応用地形・地質学的調査」図情報を複合的に活用して日本の地質特性を総括する。では,建設工事における地盤調査の中で,特に地形と地また,道路工事やトンネル工事を行う上で問題となる日質との関連に基づく調査について言及する。具体的には,本の地質特性のうち,堆積岩に含まれる硫黄含有量に着地形と地質との関係や地質現象(火山,活断層,斜面変目し,関東地方に分布する堆積岩中の 5 千点の硫黄含動など)と地形との関係や,地形から地質を推定する方有量分析値を取りまとめ,酸性水発生問題に対応するた法などについて説明する。また,地形図や空中写真の判めに,どの程度の調査データが求められるかについても読方法や,航空レーザー測量,干渉 SAR などの地形を言及する。さらに,第章で紹介したハンドヘルド蛍光利用した調査法について説明する。さらに,地形,地質X 線分析計を用いて,様々な岩石の風化や変質状況をの観点から活断層調査や斜面調査,平野の調査の方法に把握するために必要な手順を紹介する。ついて言及し,実用性に重点を置く記載となっている。第章の「トンネル工事で遭遇する特殊な地質学的現象の課題と対策」では,トンネル工事で考慮すべき特殊な地山条件における問題点を紹介する。具体的には埋没谷などの未固結地山における地山の不均一性と,それに伴う地下水流動の特徴,掘削工事での不具合事例と対策について,具体的な事例を用いて紹介する。また,膨潤参考文献1)建設工事における自然由来重金属等含有土砂への対応マニュアル検討委員会建設工事における自然由来重金属等含有岩石・土壌への対応マニュアル(暫定版),2010.2 ) 土木研究所・土木センター地質汚染対応技術検討委員会建設工事で発生する自然由来重金属等含有土対応ハンドブック,大成出版社,pp. 1~101, 2015.性を示す地質と地山条件,膨潤性発現のメカニズムや,28地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | 2. 地盤工学に必要な岩石学・鉱物学の基礎と現場分析手法(地盤工学と地質学における最新のかかわり) | ||||
著者 | 丸茂 克美 | ||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 29〜36 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050017 |
内容 | 表示 地盤工学と地質学における最新のかかわり.地盤工学に必要な岩石学・鉱物学の基礎と現場分析手法丸茂克富山大学美(まるもかつみ)大学院理工学研究部. は じ め に一方,分析技術の進歩により,経験に頼らなくても,現場で岩石を識別する技術(現場分析技術)が飛躍的に土木工事の対象である岩石はダムや橋,高速道路や鉄向上しているのも事実である。特に, NASA が火星に道のトンネルのような構造物を支えている。土壌は農業送り込んだ探査機には,火星の岩石を調べるための機器を支えているとともに,東京や大阪などの平野部の大都が多数搭載され,火星に安山岩があることが明らかにさ市の住宅や工場の地盤を構成している。れた。こうした機器の開発技術は,現場調査用のハンド岩石や土壌は身近な存在であるにも関わらず,高等教育を受けた日本人の大半は,岩石や土壌がどのような物質から構成されているかを習っていないのが実情である。その理由は理科教育で地学を教える高等学校や,大学の専門基礎科目で地球科学を,専門科目で地質学や地球化学を受講する学生が極めて少ないことに起因する。ヘルド蛍光 X 線分析計や,近赤外分光光度計の市販化を可能としている。. 岩石学の基礎この章では,高等学校で習うべき地学や,大学で習うべき地球科学や,地質学,地球化学を学ぶ機会に恵まれしかし,地盤を扱う土木技術者にとって,岩石や土壌なかった土木技術者を対象に,岩石に関する基礎知識をに関する科学的な知識を持たないということは,あたか紹介する。ただし,この章では土壌に関してはあまり触も生物学の知識を有しない医者(そんな医者は現在の日れていない。その理由は土壌の化学組成や構造は岩石に本にはありえないが)が患者の診察や手術を行うような比べて遥かに複雑であり,その記載を行うためには,別ものである。外科や整形の専門医でも生物学の知識は必途講座を設ける必要があるためである。須である。.. 岩石の分類こうした背景のもと,技術者が岩石や土壌を学ぶため岩石にはマグマがゆっくり,あるいは急速に冷えて固の参考書は多数出版されている1)~4)。これらの参考書はまった火成岩,陸域から河川で運ばれた土砂が海底に堆“岩石や土壌を土木工事の対象”という視点で描いてい積し,地下数100 m~数 km に埋没して形成された堆積るため,実務的であり,岩石の弾性係数などの情報に関岩,そして,これらの堆積岩を乗せたプレートが地下数する記述が主体である。10 km の高温・高圧環境に沈み込んだのち,マントルましかし,土木工事の際には,岩石の力学的特性のみなで沈み込めずに浮上してできた変成岩に分類される。らず,化学的特性を理解することも必要である。強固にこれらの岩石のうち,地下20 km までの地殻の大半を見える岩石は風雨に曝されて風化してしまい,力学的強構成するのは火成岩であるが,地表では堆積岩や変成岩度が低下する。そのため,岩石に関する地質学的,地球がかなりの面積を占め,土木工事では火成岩とともに,化学的知見も重要である。こうした背景のもと,“建設堆積岩や変成岩は重要な岩石である。技術者のための東北地方の地質”3)が出版されたが,こ.. 火成岩れは土木技術者の参考書としても活用できる。マグマがゆっくり,あるいは急速に冷えて固まって火また,大学などで地球科学や,地質学,地球化学を学成岩となる場合,マグマの化学組成,とりわけ主成分でんだとしても,そうした知識を有効に活用して現場で岩ある SiO2 の含有量がマグマの物性に影響を与える。石の判定ができなければあまり意味がない。そのため本SiO2 含有量が高いマグマは粘性が高く, SiO2 含有量が章では,現場で岩石を判別するための分析手法について低いマグマは粘性が低い。そのため,火成岩は国際地質も紹介する。科学連合火成岩分類委員会案によって,慣習上 SiO2 の本来,岩石の現場判定を行うためには,岩石学に精通した専門家から直接指導を受けるべきである。しかし,含有量が 66 以上の酸性岩, 52~ 63の中性岩, 45~52 の塩基性岩, 45 以下の超塩基性岩に分類される。我が国ではそうした専門家の数が激減しているのが現実酸性岩や塩基性岩という名称は,英語の Acidic rockである。その主な理由としては,かつての国立大学にはや Basic rock の和訳であるが,地質学に馴染みのない地質学教室があり,岩石の専門家が学生を指導していた土木技術者にとっては若干誤解を生みやすい名称である。が,最近では大学の岩石学の専門家は激減してしまった酸性岩といっても,岩石を舐めると酸っぱいという意味ことが挙げられる。ではない点に留意してほしい。酸性とか塩基性と言ってOctober, 201629講 座も,高等学校の化学の教科書で使用されている,水溶液の pH とは関係ない。火成岩は生成環境によって深成岩と火山岩に分類される。マグマには揮発成分(主に水)が数,場合によっては 10 程度含まれるため,地下深部の岩盤より軽く,浮力により地表に向かって上昇することができる。一方,岩盤を構成する深成岩はマグマから揮発成分が抜けて生成したものであり,岩盤を構成する変成岩も高温・高圧さらに曝されたため,揮発成分がほとんどない。したがってマグマは地下深部の岩盤より軽い傾向がある。しかし,マグマの一部は地表に達する前に地下深所で図―. 化学組成と生成環境による火成岩の分類。超塩緩慢に冷却して固結してしまう。こうして地下深部で生基性岩には深成岩であるカンラン岩に対応する火山岩が記載されていないが,その理由は超塩成した火成岩が深成岩である。基性岩の化学組成を有するが溶岩として地表にSiO2 含有量が 45 以下のマグマが深成岩となったも達し,火山岩になった事例がほとんどないためのをカンラン岩, SiO2 含有量が 45 ~ 52のマグマが深である。国立研究開発法人産業技術総合研究所成岩になったものを斑レイ岩(塩基性岩の深成岩),のホームページ( https: // www.gsj.jp / geology /SiO2 の含有量が 52~ 66のマグマが深成岩になったもfault fold / formation / r classiˆcation/# igneous )によると,ひん岩や石英斑岩という岩石名は使のを閃緑岩(中性岩の深成岩),SiO2 の含有量が66以用されないことになっているが,地質図などで上のマグマが深成岩になったものを花崗岩(酸性岩の深使用されていることがあるため,敢えて記載し成岩)と呼ぶ。また, SiO2 の含有量が 63~ 66 のマグたマが深成岩になったものを石英閃緑岩と呼ぶ場合もある(図―.)。表―.に国立研究開発法人産業技術総合研表―. 国立研究開発法人産業技術総合研究所の地球化究所が地球化学標準物質として登録しているカンラン岩学標準物質の分析値。JP1 はカンラン岩,JGb1 は斑レイ岩,JB1 は玄武岩,JA3 は安山岩,JG1 は花崗岩,JR1 は流紋岩,JSl2 は頁岩(JP1),斑レイ岩(JGb1),花崗岩(JG1)の化学組成を取りまとめた。また,この表には後述する堆積岩である頁岩(JSl2)の化学組成もとりまとめた。深成岩を構成する石英,カリ長石,斜長石,黒雲母,角閃石,輝石,カンラン石などの鉱物(造岩鉱物と呼ぶ)は,粒子径が数 mm ,場合によっては 1 cm 以上に達する。花崗岩は主に石英,カリ長石,黒雲母から,閃緑岩は斜長石,角閃石,輝石から,斑レイ岩は主に斜長石,輝石,カンラン石からそれぞれ構成される。こうした深成岩の造岩鉱物は斑晶と呼ばれる。なお,これらの鉱物の構造に関しては次節で紹介する(図―.~.)。深成岩が生成した後,残りのマグマは浮力により,地表近くの岩石(火山岩や堆積岩)と密度が同じになるまで上昇し,マグマだまりを形成する。造岩鉱物の多くは揮発成分をあまり含むことができないため,揮発成分はのマグマが火山岩となったものは玄武岩, SiO2 の含有残りのマグマに濃縮することになる。量が 52 ~ 66 のマグマが火山岩となったものは安山岩,マグマだまりのマグマは,下から新たなマグマが供給SiO2 の含有量が 66 以上のマグマが火山岩となったもされなければやがて冷却し,深成岩よりも細粒の斑晶かのは流紋岩と呼ばれる。また,我が国では安山岩と流紋らなる,ドレライト,ひん岩,石英閃緑岩,石英斑岩と岩の中間の SiO2 の含有量(63~66)の火山岩をデイいう半深成岩となる(図―.)。しかし,地殻変動などサイト,あるいは石英安山岩と呼ぶことがある(図―でマグマだまり周辺の岩石が圧縮される(圧縮場)とマ.)。表―.に国立研究開発法人産業技術総合研究所グマは絞り出され,地表に到達して火山噴火を引き起こが地球化学標準物質として登録している玄武岩(JB1),す。逆にマグマだまりの圧力が減少する(伸張場)場合安山岩( JA 3 ),流紋岩( JR 1 )の化学組成値を取りでも,マグマ中の揮発成分が発泡し,マグマの密度が減まとめた。少して浮力を得るため,マグマは上昇し,火山噴火を引き起こすことができる。火山岩には 1 mm 以下の粒子径の鉱物や,マグマが急冷したために鉱物の結晶になることができなかった非晶火山噴火でマグマが噴出して急速に冷却したものを火質なガラスが含まれる。 SiO2 の含有量の多いマグマが山岩,あるいは噴出岩と呼ぶ。 SiO2 含有量が 45 ~ 52急激に減圧する場合,揮発性成分が急速に発泡して体積30地盤工学会誌,―()講 座膨張を引き起こすと軽石が生成される。.. 火山噴火と火山岩火山噴火活動の様式はマグマの化学組成などにより異成する鉱物は,我が国のように湿潤な気候条件では風化・変質し,化学組成が変化してしまうためである。火成岩の主成分である SiO2 のうち,原子番号14のケなり,粘性の低い玄武岩溶岩が流れて固まる場合もあれイ素は電子を 14 個有するが,原子核から最も遠い軌道ば,粘性の高い流紋岩質マグマが溶岩ドームを形成するにある 4 つの電子が,酸素の電子と軌道を共有するこ場合もある。とにより,ケイ素と酸素は強固な Si と O の共有結合でマグマに含まれている揮発性成分の放出過程によって結ばれる。また,電子の共有ではなく,ケイ素原子が 4も噴火様式は変化する。マグマが地表に到達する前に揮つの電子を失い,2 つの酸素はそれぞれ 2 つの電子を受発性成分の大半が放出されてしまえば,溶岩は比較的穏け取ると考えると,それぞれ Si4+ と O2- で,電荷のバやかに噴出し,玄武岩質溶岩の場合には溶岩流として火ランスを考慮して化学式を単純化すると SiO2 で表現さ口からあふれ出ることができ,粘性の高い流紋岩質溶岩れる。の場合には溶岩ドームを形成できる。揮発性成分が放出しかし,ケイ素と酸素の結合を SiO2 で表現するのはされない状態でマグマが地表に達してしまうと,急激な適切ではなく,ケイ素原子の周りを 4 つの酸素原子が減圧のために揮発性成分が急速に発泡し,体積膨張を引囲んでいる SiO4 四面体である(図―.の左上)。このき起こして爆発的噴火となり,軽石や火山灰などの様々SiO4 四面体は単独で存在するカンラン石のような場合な噴出物が放出され,甚大な被害をもたらす。もあれば,多数の SiO4 四面体が酸素原子の一部,ある日本列島のような島弧の火山活動では,最初に富士山いは酸素原子全体を共有して結合している石英のようなのような成層火山がつくられ,それが重力崩壊をして末場 合 も あ る 。 酸 素 原子 全 体 を 共有 す る と 化 学 組 成 は期に爆発的な噴火を起こすと考えられる5)。こうした火SiO4 ではなく,SiO2 となる(図―.の右)。山では粘性の低い玄武岩質なマグマが上昇して地表に達して火山を形成するが,マグマの地下通路でマグマが固SiO4 四面体を骨格とする鉱物をケイ酸塩鉱物と呼ぶ。火 成 岩 を 構 成 す る 石 英 ( SiO2 ), ナ ト リ ウ ム 長 石まってしまうと,やがてマグマが上昇しにくくなり,噴( NaAlSi3O8 ),カリ長石( KAlSi3O8 ),カルシウム長石出するマグマの組成は SiO2 の含有量が多いものに変わ(CaAl2Si2O8),黒雲母(K(Mg,Fe)3AlSiO10(OH,F)2),っていく6)。SiO2 の含有量が多い溶岩では,揮発性成分白雲母( KAl2AlSi3O8 ( OH,F )2 )角閃石,輝石,カンラが急速に発泡するため体積膨張を引き起こし,爆発的噴ン石(( Mg,Fe )2 SiO4 )などの鉱物はいずれもケイ酸塩火を伴う場合も多い。鉱物である。角閃石,輝石の化学組成は複雑なので省略実際,新潟県と長野県の県境に位置する妙高火山では最初に玄武岩質溶岩が噴出し,次に安山岩質溶岩が噴出,そしてデイサイト質溶岩が噴出するというサイクルが繰する。SiO4 四面体は 1 つの Si4+ と 4 つの O2- から構成されるため,マイナス 4 価となる。 SiO4 四面体が単独で存り返されている。玄武岩質溶岩からデイサイト質溶岩ま在するとマイナス 4 価に帯電するため,プラス 2 価にでの噴火により成層火山が形成されると,火山活動は長帯電した 2 個の鉄やマグネシウムなどの陽イオンとイい休みに入るために侵食されてしまい,この侵食の進んオン結合して電荷バランスをとる(図―.)。だ火山を土台として,再び玄武岩質溶岩からデイサイトカンラン岩に含まれるカンラン石は,こうしたイオン質溶岩までの噴火により成層火山が形成される。妙高火結合性の強い鉱物である。イオン結合性が強くても水に山ではこのサイクルが 4 回繰り返されているという7)。長期間接していると溶解してしまう。なぜならば水はプ神奈川県の箱根火山もはじめは玄武岩質溶岩が噴出し,しだいに安山岩質溶岩からデイサイト質溶岩に変わってラスに帯電した水素イオンとマイナスに帯電した酸素イオンからなる極性の強い液体であるからである(図―いる。この一連の火山噴出により第一期の成層火山ができたが,第二期では膨大な量のマグマの噴出により山体が崩壊(カルデラ形成)してしまい,カルデラはデイサイト質溶岩によって埋められ,揮発性成分の急速発泡による莫大な量の軽石の噴出を伴っている。その後,マグマだまり上部に揮発成分が濃縮し,泡立ったマグマが軽石となって一気に噴出し,再びカルデラを形成したといわれている8)。溶岩や軽石,スコリア,火山灰,火山礫などの噴出物は土木工事で頻繁に遭遇するが,これらの形状や化学組成などの記載については誌面の都合上,割愛する。.. 火成岩の風化と変質火成岩は化学組成や生成深度によって分類されるものの,現場でそうした分類を行うことは容易ではない。なぜならば,マグマという高温環境で生成した火成岩を構October, 2016図―. SiO4 四面体(左上)と,SiO4 四面体の酸素が結合して三次元に連続した構造(右),そして水分子の構造(左下)31講 座図―. 角閃石の SiO4 四面体同士が酸素原子を共有する複鎖状構造図―. カンラン石の構造図―. 黒雲母の SiO4 四面体同士が酸素原子を共有する面状構造図―. 輝石の SiO4 四面体同士が酸素原子を共有する単鎖状構造また,黄鉄鉱の風化などが原因で,水の中の水素イオン濃度が増加,すなわち pH が低下すると,風化が促進さ.の左下)。岩塩( NaCl )が水に容易に溶けるのは,水が極性の強い液体であるためである。れる9),10)。風化は常温で起きるが,温泉や熱水のように,水の温SiO4 四面体同士が酸素原子を共有することにより,度が高い場合,鉱物を溶解する力は増大する。こうした単鎖状(図―.),複鎖状(図―.),面状(図―.)地質現象を熱水変質と呼ぶ。群馬県の草津温泉や,秋田に繋がることができる。カンラン岩や斑レイ岩,閃緑岩県の玉川温泉,青森県の酸ヶ湯温泉の温泉水は強酸性泉に含まれる輝石は単鎖状,閃緑岩に含まれる角閃石は複であるが,こうした酸性の温泉水は岩石の熱水変質を促鎖状,花崗岩に含まれる黒雲母は面状に SiO4 四面体が進する。結合している。火成岩が風化作用や熱水変質作用を受けると,ケイ酸アスベストの一種であるリーベック閃石(青石綿,塩鉱物中の SiO4 四面体とイオン結合していたカルシウNa2 ( Fe2+3Fe3+2 ) Si8O22 ( OH )2 ) や カ ミ ン グ ト ン 閃 石ムやマグネシウム,ナトリウムなどの陽イオンが溶脱し(茶石綿,(Mg7Si8O22(OH)2),グニュネル閃石(茶石綿,てしまうため,結晶構造が維持できなくなってしまう。Fe2+7Si8O22(OH )2),直閃石( Mg7Si8O22(OH)2),透閃例えば地表に露出する花崗岩の多くは“まさ化”といっ石( Ca2( Mg,Fe)5Si8O22( OH )2)などは角閃石の一種で,て深度 10 m 以上も風化し砂状になってしまう。また,長期間風雨に曝されると風化するものの, SiO4 四面体SiO2 に富むマグマから生成した花崗岩が冷却する過程の酸素が結びついた複鎖状は分解されにくい。そのための体積変化の際にひずみが発生して亀裂が発生し,このこれらの鉱物の針のような形態は肺の中で長期間維持さ亀裂に沿ってマグマ中に残留していた揮発成分が移動すれ,肺癌を誘発してしまう。る際,花崗岩と反応して熱水変質を及ぼし,花崗岩を粘さらに, SiO4 四面体のすべての酸素が共有されると三次元に連続することができる(図―.の右)。この連続の仕方が規則的な場合には石英のように風化しにくい鉱物となるが,軽石に含まれる火山ガラスのように,結土化している場合も多い。そのため花崗岩地帯の土木工事では十分な地質調査を要する10),11)。軽石や火山灰は気泡が多いため,水と接する面積が多く,風化して火山灰質土壌になっている場合が多い。合の仕方が不規則な場合には水と反応して風化し易い。“まさ化”した花崗岩や,火山灰質土壌となった軽石長石のようにカルシウムやカリウム,ナトリウムといや火山灰には,水に溶けにくいアルミニウムやケイ素をったアルカリ土類金属やアルカリ金属を含む構造の鉱物主成分とするカオリナイト( Al4Si4O10( OH )4)やハロイも水と反応しやすく,カルシウムやカリウム,ナトリウサイト( Al4Si4O10 ( OH )4 nH2O ),雲母粘土鉱物( KAl2ムは水の水素イオンと置換することにより風化される。AlSi3O8 ( OH )2 nH2O )や,ゲータイト( FeO ( OH ))な32地盤工学会誌,―()講 座どの鉄鉱物が残留する。とともに間隙は還元環境となるため,間隙水中の硫酸イカオリナイトやハロイサイト,雲母粘土鉱物は,ケイオンは還元され,鉄と結合して黄鉄鉱となる。このよう酸塩鉱物中のアルミニウムやケイ素が溶解と沈殿を繰りな続成作用という過程を経て,海底堆積物は堆積岩の一返すことによって生成した, SiO4 四面体が面状(図―種である泥岩となる。.)に繋がった,粒子径が数 mm の微細な鉱物であり泥岩は土砂由来の石英や長石,黒雲母などの造岩鉱物(層状粘土鉱物),比表面積が著しく大きい。また,カオ粒子が,炭酸塩鉱物やシリカ鉱物などによって固められリナイトや雲母粘土鉱物は平板状の微細結晶であるため,て生成した堆積岩である。泥岩は地殻変動により海底が地すべりなどの原因になり易い。隆起して陸化した地域に広く分布し,我が国の新第三紀火成岩が熱水変質を受けて生成するスメクタイト(化を代表する地層である。泥岩はいわば天然のモルタルの学組成は雲母粘土鉱物に類似するが,カリウム含有量がようなもので,造岩鉱物粒子間の結合力を強めている炭少なく,カリウムの代わりにナトリウムやカルシウムが酸塩鉱物やシリカ鉱物はセメントの役割を果たしている。含まれる場合もある)も粘土鉱物の一種であるが,層間しかし,炭酸塩鉱物やシリカ鉱物は地表で風雨に曝されにカルシウムやナトリウムなどの陽イオン(層間イオン)ると溶解してしまうため,泥岩は脆く,粘性土になってや,水の層を含むことができるため(図―.),膨潤ししまう欠点がある4),11)。てトンネルの壁面を壊したり,地すべりの原因になった中生代や古生代の地層となっている頁岩や粘板岩,千りする厄介な存在である。また,スメクタイトはイオン枚岩も海底堆積物が続成作用で堆積岩となったものであ交換能力があり,層間イオンはセシウムやカドミウムイる。その生成深度は泥岩よりも深いため,泥岩より緻密オンによって置換できる。で固い岩石となっているが,泥岩同様にコンクリーショ.. 堆積岩と変成岩ンの役割を果たす炭酸塩鉱物やシリカ鉱物は地表で風雨花崗岩が風化すると“まさ化”し,砂状になってしまに曝されると溶解してしまうため,脆く,粘性土になっい土砂(砕屑物)となる。火山灰も同様に風化して土砂てしまう欠点がある4)。表―.に頁岩(JSl2)の化学となる。土砂は,風や雨水によって流され,河川を経由分析値を示す。して海に運ばれ,海底堆積物の母材となる。花崗岩以外頁岩や粘板岩,千枚岩が生成する深度より高温・高圧の火成岩も風化を免れることはできず,土砂となり,やの環境に置かれると,変成岩である泥質片岩となり,さがて海底堆積物の母材となる。らに高温・高圧に曝されると結晶片岩となる。泥質片岩海洋は生物活動が活発な場であるため,有孔虫や放散や結晶片岩は粘板岩,千枚岩より緻密で固い岩石となっ虫などの生物の遺骸も海底堆積物に取り込まれる。秋田ているが,風化すると脆く,粘性土になってしまう欠点沖の海底堆積物の場合,放散虫の遺骸が 10 以上に達がある4)。している12) 。また,海底堆積物にはカルシウムやマグネシウム,硫酸イオンなどの海水成分も多く含まれる。東シナ海のように大陸から膨大な量の土砂が供給されている海域では,海底堆積物は10 km 以上の厚さを有する13) 。海底堆積物が 10. 蛍光 X 線分析法による岩石の化学分析.. 蛍光 X 線分析法の原理蛍光 X 線分析法は岩石のような固体試料に X 線を照km の厚さになると,地温勾配射し,試料に含まれる元素から発生する特性 X 線のエにより温度が上昇し,圧力も増加するため,堆積物を構ネルギー値と X 線強度を測定することにより,試料に成する鉱物粒子と,海水由来の間隙水との間で化学反応含まれる元素の種類の判定と,存在量を調べる手法であ(続成作用)が進行し,間隙に炭酸塩鉱物やシリカ鉱物る(図―.)。などが生成され,いわば鉱物粒子間の結合力を強めるX 線管球の小型化と X 線検出器の高感度化により,(コンクリーション)の役割を果たす。また深度の増加蛍光 X 線分析法は著しい進歩を遂げ,重量が僅か数 kg図―. スメクタイトの層間の水分子に配位したカルシウムが,カドミウムに置換される様子October, 2016図―. 蛍光 X 線分析法の原理33講 座しかないハンドヘルド蛍光 X 線分析計が市販化されて装置が威力を発揮する15) 。しかし,地球の大気は火星いる(写真―.)。この装置には蛍光 X 線分析法の原に比べて濃厚なので,現場での蛍光 X 線分析は不利で理や分析データの解析法の知見がないユーザ向けのソフある。トウェアが装備されており,現場の岩石試料にどのようX 線 強度 が Io の X 線 が厚 さ x , 吸収 係 数 m ,密 度 rな元素が含まれているかを把握できるレベルに達していの空気層を通過すると,X 線強度は以下の式にしたがっる。て I に減衰する。.. 現場で蛍光 X 線分析を行う場合の留意点I/Io=exp[-(m/r)x]ハンドヘルド蛍光 X 線分析計には金属材料やセメンここで吸収係数 m を密度 r で割った m / r は質量吸収ト,土壌,岩石,金属廃材や金属廃材以外のリサイクル係数である。空気の主成分である窒素の質量吸収係数は製品の判定用など,分析対象別に最適化したモデルが市X 線のエネルギー値が1.0 keV では3.311× 103(cm2/g),販されている14) 。そのため,土木技術者がハンドヘル1.5 keV では 1.083 × 103 ( cm2 / g ) , 2.0 keV では 4.769 ×ド蛍光 X 線分析計を用いて現場で岩石の種類や風化の102(cm2/g), 3.0 keV では1.456×102(cm2/g), 4.0 keV程度を把握するためには,ハンドヘルド蛍光 X 線分析では6.166×101(cm2/g), 5.0 keV では3.144×101(cm2/計に関する知識を持ち,現場分析に最適化したハンドヘg), 6.0 keV では1.809×101(cm2/g), 8.0 keV では7.562ルド蛍光 X 線分析計を活用する必要がある。(cm2/g)である16)。例えば金属材料分析用のハンドヘルド蛍光 X 線分析岩石の主成分元素(表―.)であるナトリウムやマ計に搭載されているデータ解析ソフトウェアには銅,亜グネシウム,アルミニウム,ケイ素などの元素の Ka 線鉛,ヒ素,モリブデン,銀,錫,アンチモン,タングスはいずれも低エネルギー(<1.74 keV)であるため,現テン,金,水銀,鉛,ビスマスなどの金属元素の特性場分析では減衰してしまう。例えば試料と X 線検出器X 線を優先的に評価するよう設計されている場合が多との距離が僅か 2 mm でも,ナトリウムの Ka 線は約57い。蛍光 X 線分析ではカルシウムのような軽元素の K,アルミニウムの Ka 線は約 24 も減衰してしまう線と,錫やアンチモンなどの重元素の L 線のエネル(図―.)。写真―.のような方法により,現場でハンギー値が類似している。これらの特性 X 線が重なってドヘルド蛍光 X 線分析計を用いて岩石の分析を行う場しまうと,金属材料分析用のハンドヘルド蛍光 X 線分合,岩石表面と X 線検出器との距離を 2 mm 以下に保析計は,岩石の主成分元素であるカルシウムの Ka 線つことは困難である。 X 線強度は距離の二乗に反比例( 3.691 keV ) を , 錫 の La 線 ( 3.444 keV ) や Lb 線して減衰してしまうことも考慮すると,岩石中のナトリ(3.663 keV),アンチモンの La 線(3.605 keV)と自動ウムやアルミニウム,ケイ素の分析は困難である。火成判定してしまう場合がある。岩は SiO2 含有量によって分類されていることを考える岩石には様々な元素が含まれるため(表―.),特定と,写真―.に示すような方法により,ハンドヘルドの重金属情報のみが登録されている金属材料判定用や金蛍光 X 線分析計で火成岩試料を識別することは容易で属廃材や金属廃材以外のリサイクル製品判定用のハンドはないことになる。ヘルド蛍光 X 線分析計では対応できず,岩石の様々なまた,蛍光 X 線分析法は所謂表面分析法の一種であ元素情報が登録され,主成分元素のみならず微量元素のり,岩石表面の元素のみを分析している点にも留意する判定も可能な,高価格帯の岩石や土壌分析用のハンドヘ必要がある。岩石に X 線を照射した場合の特性 X 線のルド蛍光 X 線分析計を活用しなくてはならない。脱出 深さは,ナ トリウム の Ka 線( 1.04 keV )では 3また, X 線は空気中を通過する過程で減衰してしまmm,マグネシウムの Ka 線( 1.25 keV )では 5 mm,アう点にも留意する必要がある。火星のような大気の希薄ルミニウムの Ka 線(1.49 keV)では7.5 mm,ケイ素のな環境では,探査ロボットに搭載された蛍光 X 線分析写真―. ハンドヘルド蛍光 X 線分析計による岩石の現場分析34図―. 2 mm の厚さの空気層を特性 X 線が通過する過程における X 線の減衰率16)地盤工学会誌,―()講 座Ka 線(1.74 keV)では9.2 mm である17)。これらの軽元素の Ka 線は脱出深さ以深からは出ることができないため,岩石表面の数 mm のみが分析されることになる。一方,鉄の Ka 線(6.40 keV)の脱出深さは84 mm なので,アルミニウムの10倍以上の深さの分析が可能である。岩石表面の元素を分析する場合,水による X 線の減衰は空気より遥かに大きいことにも留意する必要がある。岩石表面に水の膜があれば,もはやアルミニウムやケイ素などの元素の分析は困難である。.. 岩石や土壌粉末の重金属分析ハンドヘルド蛍光 X 線分析計は鉄以上の原子番号の重金属元素の分析は得意である18) 。そのためハンドヘルド蛍光 X 線分析計を用いた土壌の分析は ISO13196図―. ハンドヘルド蛍光 X 線分析計を用いたデータ管理用汚染土壌試料中の銅,亜鉛,ヒ素,鉛(Soil qualityScreening soils for selected elements by分析結果と湿式分析値の比較energydispersive Xray ‰uorescence spectrometer using a handheld or portable instrument)で規格化されている。ハンドヘルド蛍光 X 線分析計で岩石試料や土壌試料中の重金属元素の高精度分析を行う場合,試料を十分に粉砕して粉末化し,高分子膜を貼った試料容器に粉末を詰めて分析する必要がある18) 。この試料調整法(ルーズパウダー法)を用いて,土壌分析用データ校正プログラムを装備したオリンパス製のハンドヘルド蛍光 X 線分析計(DELTA Premium)でデータ管理用汚染土壌19)を分析した結果を図―.に示す。銅,亜鉛,ヒ素,鉛に関しては湿式分析法のデータとハンドヘルド蛍光 X線分析計の分析データとの相関が良好である。.. 岩石粉末の主成分分析ハンドヘルド蛍光 X 線分析計は,空気による X 線の図―. 火成岩の主成分であるシリカ,カリウム,カルシウム,鉄を分析するための検量線減衰が大きいナトリウムやマグネシウムの分析が苦手である。しかし,岩石の主成分であるケイ素やカリウム,長い(エネルギーの小さい)近赤外線は鉱物を構成するカルシウム,鉄の分析に関しては,国立研究開発法人産酸素や水素などの軽原子の結合を振動させたり伸縮させ業技術総合研究所が地球化学標準物質として登録していたりできる。岩石の熱水変質で生成したカオリナイトみょうばん る火成岩標準試料を用いて検量線を作成することにより,( Al4Si4O10 ( OH )4 )や明礬石 ( KAl3 ( SO4 )( OH )6 )にはハンドヘルド蛍光 X 線分析計でも高精度の分析が可能OH 基が存在するが,この OH 基を振動させたり伸縮さである。せたりする波長は鉱物特有の値となる。そのため,鉱物図―.はブルカー製のハンドヘルド蛍光 X 線分析に近赤外線を照射して,1 300~2 500 nm の波長域の吸計(S1 Turbo LE)を用い,ルーズパウダー法で火成岩光度や反射率を測定することにより,鉱物の判定が可能標準試料(JA1, JA2, JA3, JR2, JG2, JG3, JB2,となる。この原理を用いてカオリナイトや明礬石を判定JB3, JGb1, JGb2)を分析して作成した SiO2, K2O,する現場計測機器(POSAM, Portable Spectro Adiome-CaO, Total Fe2O3 の検量線である。こうした検量線を用ter for Mineral identiˆcation)が開発されている(写真いることにより,分析したい岩石試料粉末の SiO2, K2O,―.)CaO, Total Fe2O3 の量を調べることができる。.. 近赤外域分光スペクトル分析による鉱物判定ただし,図―.の検量線は岩石を粉末にし,ルーズPOSAM を用いて熱水変質を受けた岩石(サンプルパウダー法で分析する場合にのみ有効である。この検量01 ,サンプル 02 )中に含まれる鉱物を判定した事例を線を使って,ハンドヘルド蛍光 X 線分析計で直接岩盤図―.に示す。 POSAM には様々な鉱物の近赤外線を分析しても,定性分析はできても定量分析はできない。反射率スペクトルが内蔵されており,これらのスペクト. 近赤外域分光スペクトルを用いた鉱物判定ルと,分析対象試料の近赤外線反射スペクトルを比較することにより,サンプル 01 にはカオリナイト( Al4Si4.. 近赤外域分光スペクトル分析の原理O10( OH)4)が,サンプル 02には鉄明礬石( KFe3(SO4)蛍光 X 線分析は波長の短い(エネルギーの大きい)(OH)6)が,またサンプル02の別の箇所には雲母粘土鉱X 線という電磁波を用いるが, X 線より遥かに波長の物( KAl2AlSi3O8 ( OH )2 nH2O )が含まれることが明らOctober, 201635講 座な記述を行って地質図を制作するが,土木技術者にはそうした記述の意味を理解することが求められる。また現場で岩石の化学組成や鉱物組成を把握する技術も求められる。最新の現場分析機器は土木技術者に必要とされる情報を提供してくれるレベルに達しており,今後の活用が期待される。参1)2)写真―. 現場調査用の近赤外域反射スペクトル計測装3)置(POSAM)4)5)6)7)8)9)10)図―. POSAM で測定されたカオリナイト,明礬石,鉄明礬石の反射スペクトルと,分析対象試料11)12)(サンプル01及び02)の反射スペクトル13 )かにされた。サンプル 01 やサンプル 02 の反射スペクトルはデータベースに登録されているカオリナイトや鉄明14)礬石の反射スペクトルとは一見類似していないように見えるが,鉱物特有の振動や伸縮波長域の位置を比較する15)ことにより,鉱物同定が可能である。例えば明礬石では1 300 nm, 1 301 nm, 1 302 nm, 2 499 nm の波長域の反16 )射率を使って存在の有無を判定することができる。. お わ り に17 )この章では岩石を成因別に分類する原理を紹介すると18)ともに,岩石の分類に必要な岩石の化学組成や鉱物組成に言及した。また,岩石の化学組成は風化や熱水変質によって化学組成が変化することにも言及した。さらに現場で岩石の化学組成や鉱物組成を判定する手法についても触れた。19 )考文献三木幸蔵・古谷正和土木技術者のための岩石・岩盤図鑑,鹿島出版社,pp. 1~255, 1983.羽 田 忍 土 木 地 質 学 入 門 , 築 地 書 館 , pp. 1 ~ 175,1991.建設技術者のための東北地方の地質編集委員会建設技社 東北建設術者のための東北地方の地質,pp. 1~408,協会土木地質の達人編集委員会編土木地質 達人の知恵,pp. 1~181, 2009.守屋以智雄日本の火山地形,東京大学出版会, pp. 1~135, 1983.井田喜明マグマの発生と上昇,火山,第 2 集, 30 周年特集号,Vol. 30,特集号,pp. 73~84, 1986.高橋正樹・小林哲夫編フィールドガイド日本の火山◯関東・甲信越の火山,築地書館,pp. 1~166, 1998.高橋正樹・小林哲夫編フィールドガイド日本の火山◯関東・甲信越の火山,築地書館,pp. 1~158, 1998.J.E. アンドリューズ・ P. ブリンブルコム・ T.D. ジッケルズ・P.S. リス・B.J リード地球環境化学入門,渡辺正訳,丸善出版,pp. 1~307, 2012.めざせフィールドの達人編集委員会編めざせフィールドの達人,フィールドの達人刊行会,pp. 1~232, 2003.千木良雅弘風化と崩壊,近未来社,pp. 1~204, 1995.片山 肇・板木拓也日本海東部,秋田沖における堆積速度の広域分布,地質学雑誌,Vol. 113, No. 10, pp. 505~518, 2007.井上卓彦東シナ海における地質構造発達史,地質ニュース,633号,pp. 37~44, 2007.野上太郎・牟田史仁ハンドヘルド XRF の機能向上と産業,環境,学術研究分野における役割の拡大,X 線分析の進歩,Vol. 46, pp. 145~158, 2015.長谷部信行・草野広樹・長岡 央惑星探査における蛍光 X 線 分 光 , X 線 分 析 の 進 歩 , Vol. 47, pp. 59 ~ 77,2016.丸茂克美・中嶋友哉・渡邊祐二微小部蛍光 X 線分析装置による海底熱水鉱床産硫化物の化学分析,X 線分析の進歩,Vol. 46, pp. 213~225, 2015.市川慎太郎・中村利廣蛍光 X 線分析の試料調整, X線分析の進歩,Vol. 46, pp. 77~95, 2015.Rouillon M. and Taylor: Can ˆeld portable Xray ‰uorescence (pXRF) produce high quality data for applicationin environmental contamination research?, Environmental Pollution 214, pp. 255264, 2016丸茂克美・キョー ゾウ タン蛍光 X 線分析用の汚染 土 壌 デ ー タ 管 理 用 試 料 の 作 成 , Vol. 47, pp. 149 ~166, 2016.地球科学者は岩石の化学組成や鉱物組成に関して詳細36地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | 新入会員 | ||||
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出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 37〜37 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050018 |
内容 | 表示 新正会員株 イーエス総合研究所佐 藤 慶 人 株 シーウェイエンジニアリング佐 野 嘉 宣 株山 本亮 東日本旅客鉄道株 竹中土木工 藤 幸 江 株 アーバン設計望 月正 株 エムイーシー政 倉 敏 彦 株 長谷工コミュニティ嶋 田 文 夫 株小 尾 英 彰 ジャパンホームシールド浅 野 翔 也 (公財)鉄道総合技術研究所株 地層科学研究所佐ノ木哲 株多 田 好 視 大成建設株 ダイヤコンサルタント小 泉 和 広 株 安藤・間木 付 拓 磨 株金 子徹 三信建設工業株 基土木設計事務所宮 武功 株青 山 浩 之 中日本建設コンサルタント株 オリエンタルコンサルタンツ幡 野 雅 春 株 鴻池組加 藤満 株古 谷 祥 恵 清水建設松 永 和 彦 (公財)鳥取県建設技術センター株武 田 琢 真 基礎地盤コンサルタンツ株 エスイー西 本尊 株OSHIRO YOSHINORI 環境サイエンス蔵 所 泰 剛 大阪市港湾局学北大田神澤木島保周拓一作馬希慧生会員入会員(8 月会員・支部部会承認)増 子 直 也 茨城大学石 沢 彩 夏 茨城大学松 田 脩 作中 島 佳 祐 中央大学小 澤 弘 幸 東京工業大学岩 越 海 渡太 田 信之介 茨城大学谷 口 成 樹 日本大学藤 田 真理子 茨城大学岡 田 貴 行 日本大学牧 野 祥 太 茨城大学弓 場 健 史 日本大学野 谷 直 登 日本大学藤 信 光 生 日本大学若 島 久 将 日本大学櫻 井 啓 汰 日本大学荒 木 大 輝瀬 川 哲 熙 日本大学鈴 木 涼 平 日本大学宮 崎 真 澄 日本大学水 野 光 揮 首都大学東京吉 川 友 孝 東京理科大学岡 崎 佑 亮 日本大学一 迫 勇 貴 日本大学Mega Lia Istiyanti 山梨大学マイズゥン ズーン 山梨大学立 川 隼 太大 川 雄太郎 大阪大学特群馬大学地盤工学会誌,―()級フジサンケイ別会員( )所属支部ビジネスアイ(関東)37 | ||||
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タイトル | 編集後記 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 38〜38 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050019 |
内容 | 表示 ◆編集後記◆生じてしまいました。地盤工学に携わる私たちには,このよ本号では,「実務における数値解析技術」と題して特集いうな大災害に対して被害を最小限に抑えるという命題が与えたしました。近年のコンピューター技術の目覚ましい発達にられているものと考えますが,その方策を論じる中で数値解伴って地盤工学においても各種設計に対して数値解析の実施析を如何に有効に使うかが極めて重要になると思います。本が当たり前となりつつあります。その中で,正しい設計判断特集が皆さまのお役に立つことができれば幸いです。を下すためには数値解析の基礎知識とともに,実務の現状も最後になりましたが,本号の発行に当たり,ご多忙の中ご注視しておく必要があると考え,特集を企画するに至った次協力いただきました執筆者の皆さまに心よりお礼申し上げま第です。す。(柏尚稔記)2016 年 4 月には熊本で巨大地震が発生し,甚大な被害が※印は公益出版部会構成員平 成 年 度 役 員会理長事監事村 上章副 会 長大 谷順古(事業企画戦略室)本 多眞(*)(総務部)宮 田 喜 壽(*)浜 田(会員 ・ 支部部)田 中 耕太郎(*)田 中(国際部)勝 見武(*)(公 益 出 版 部)渦 岡 良 介(*)※ 橋(調査 ・ 研究部)山 下聡(*)西 村(基準部)松 本 樹 典(*)仙 頭松 下 克 也西 田 耕 一屋弘英 治真 弓古関小 高廣 岡潤一※猛 司明 彦中村裕昭章 浩※伸 一紀 明(*)室長,部長平 成年 度 公 益 出 版 部 会理事・部長理事部員渦 岡 橋鈴 木越 村良 介章 浩健一郎賢 司理事・副会長野榎田 利本 忠古弘夫菊関潤池一喜昭伊藤和也渡邉康司杉本映湖平成年度「地盤工学会誌」編集委員会委員長企画・編集グループ 橋 章 浩※副委員長 鈴 木 健一郎※主査 福 永 勇 介委員 浅 野 将 人石 川 敬 祐木 内田 中 大 司西 村聡松 澤学生委員 朝 倉 さや香阿 部 龍 矢遠 藤中野渡 博 道万 代 俊 之盛主査 正 田 大 輔委員 大 竹雄阪 田暁高 橋主査 長 澤 正 明委員 大 塚 隆 人金 子 賢 治木 元主査 野 村 英 雄委員 柏尚 稔北 出 圭 介清 水主査 野 原 慎太郎委員 鎌 田 敏 幸倉 田 大 輔酒 井委員長 野 田 利 弘委員兼幹事 谷 川 友 浩小 林 浩 二委員 秋 本 哲 平飯 島 功一郎稲 積島 田篤戸 邉 勇 人中 村松 丸 貴 樹森 下 智 貴山 崎第 1 グループ第 2 グループ第 3 グループ第 4 グループ講座委員会大介真圭 吾健太郎京松木川村戸裕之聡隆之祐久森児寛行竹内秀克野々村敦子小百合小林孝彰富陽太智明原弘行森友宏崇之山口健治真 哉邦 彦貴 之金畠子崇郎一俊成健酒福保田玉樫匂田博年 一真乃介田渡鈴久邉木彩勉諭華澤藤村 康澤 和生謙平成年度「Soils and Foundations」編集委員会委員長菊池 喜昭※ 副委員長委員長三村衛小高 猛司渦岡良介※宮田喜壽平成年度「地盤工学ジャーナル」編集委員会名誉会員特別会員副委員長伊藤和也※岸田潔会員現在数(平成28年 7 月末現在)150名(国際会員114名含む) 正会員 7,372名(国際会員1,003名含む) 学生会員 715名871団体(国際会員46団体含む) 合計 9,108名・団体会費(年額)正会員 9,600円 学生会員 3,000円 国際会員(特別もしくは正会員に限る)2,000円 特別会員特級 300,000円,1 級 240,000円,2 級 160,000円,3 級 100,000円,4 級 60,000円Soils and Foundations 購読料(会員に限る)12,000円(Online 版ライセンス+冊子版)または8,000円(Online 版ライセンスのみ)地盤工学会誌平成28年 10 月 1 日発行編集発行所公益社団法人2016 地盤工学会38定価1,728円(本体価格1,600円) 無断転載2016年 10 月号 Vol.64, No.10 通巻705号株「地盤工学会誌」編集委員会印刷所 小宮山印刷工業編集業務代行地盤工学会有 新日本編集企画を禁ずる郵便番号 東京都文京区千石丁目番号電話 (代表)郵便振替 FAX ホームページ URL https://www.jiban.or.jp/Email jgs@jiban. or. jp広告一手取扱株廣業社〒 東京都中央区銀座丁目番号電話 地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | 平成28年度役員等 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 38〜38 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050020 |
内容 | 表示 ◆編集後記◆生じてしまいました。地盤工学に携わる私たちには,このよ本号では,「実務における数値解析技術」と題して特集いうな大災害に対して被害を最小限に抑えるという命題が与えたしました。近年のコンピューター技術の目覚ましい発達にられているものと考えますが,その方策を論じる中で数値解伴って地盤工学においても各種設計に対して数値解析の実施析を如何に有効に使うかが極めて重要になると思います。本が当たり前となりつつあります。その中で,正しい設計判断特集が皆さまのお役に立つことができれば幸いです。を下すためには数値解析の基礎知識とともに,実務の現状も最後になりましたが,本号の発行に当たり,ご多忙の中ご注視しておく必要があると考え,特集を企画するに至った次協力いただきました執筆者の皆さまに心よりお礼申し上げま第です。す。(柏尚稔記)2016 年 4 月には熊本で巨大地震が発生し,甚大な被害が※印は公益出版部会構成員平 成 年 度 役 員会理長事監事村 上章副 会 長大 谷順古(事業企画戦略室)本 多眞(*)(総務部)宮 田 喜 壽(*)浜 田(会員 ・ 支部部)田 中 耕太郎(*)田 中(国際部)勝 見武(*)(公 益 出 版 部)渦 岡 良 介(*)※ 橋(調査 ・ 研究部)山 下聡(*)西 村(基準部)松 本 樹 典(*)仙 頭松 下 克 也西 田 耕 一屋弘英 治真 弓古関小 高廣 岡潤一※猛 司明 彦中村裕昭章 浩※伸 一紀 明(*)室長,部長平 成年 度 公 益 出 版 部 会理事・部長理事部員渦 岡 橋鈴 木越 村良 介章 浩健一郎賢 司理事・副会長野榎田 利本 忠古弘夫菊関潤池一喜昭伊藤和也渡邉康司杉本映湖平成年度「地盤工学会誌」編集委員会委員長企画・編集グループ 橋 章 浩※副委員長 鈴 木 健一郎※主査 福 永 勇 介委員 浅 野 将 人石 川 敬 祐木 内田 中 大 司西 村聡松 澤学生委員 朝 倉 さや香阿 部 龍 矢遠 藤中野渡 博 道万 代 俊 之盛主査 正 田 大 輔委員 大 竹雄阪 田暁高 橋主査 長 澤 正 明委員 大 塚 隆 人金 子 賢 治木 元主査 野 村 英 雄委員 柏尚 稔北 出 圭 介清 水主査 野 原 慎太郎委員 鎌 田 敏 幸倉 田 大 輔酒 井委員長 野 田 利 弘委員兼幹事 谷 川 友 浩小 林 浩 二委員 秋 本 哲 平飯 島 功一郎稲 積島 田篤戸 邉 勇 人中 村松 丸 貴 樹森 下 智 貴山 崎第 1 グループ第 2 グループ第 3 グループ第 4 グループ講座委員会大介真圭 吾健太郎京松木川村戸裕之聡隆之祐久森児寛行竹内秀克野々村敦子小百合小林孝彰富陽太智明原弘行森友宏崇之山口健治真 哉邦 彦貴 之金畠子崇郎一俊成健酒福保田玉樫匂田博年 一真乃介田渡鈴久邉木彩勉諭華澤藤村 康澤 和生謙平成年度「Soils and Foundations」編集委員会委員長菊池 喜昭※ 副委員長委員長三村衛小高 猛司渦岡良介※宮田喜壽平成年度「地盤工学ジャーナル」編集委員会名誉会員特別会員副委員長伊藤和也※岸田潔会員現在数(平成28年 7 月末現在)150名(国際会員114名含む) 正会員 7,372名(国際会員1,003名含む) 学生会員 715名871団体(国際会員46団体含む) 合計 9,108名・団体会費(年額)正会員 9,600円 学生会員 3,000円 国際会員(特別もしくは正会員に限る)2,000円 特別会員特級 300,000円,1 級 240,000円,2 級 160,000円,3 級 100,000円,4 級 60,000円Soils and Foundations 購読料(会員に限る)12,000円(Online 版ライセンス+冊子版)または8,000円(Online 版ライセンスのみ)地盤工学会誌平成28年 10 月 1 日発行編集発行所公益社団法人2016 地盤工学会38定価1,728円(本体価格1,600円) 無断転載2016年 10 月号 Vol.64, No.10 通巻705号株「地盤工学会誌」編集委員会印刷所 小宮山印刷工業編集業務代行地盤工学会有 新日本編集企画を禁ずる郵便番号 東京都文京区千石丁目番号電話 (代表)郵便振替 FAX ホームページ URL https://www.jiban.or.jp/Email jgs@jiban. or. jp広告一手取扱株廣業社〒 東京都中央区銀座丁目番号電話 地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | 奥付 | ||||
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出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 38〜38 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050021 |
内容 | 表示 ◆編集後記◆生じてしまいました。地盤工学に携わる私たちには,このよ本号では,「実務における数値解析技術」と題して特集いうな大災害に対して被害を最小限に抑えるという命題が与えたしました。近年のコンピューター技術の目覚ましい発達にられているものと考えますが,その方策を論じる中で数値解伴って地盤工学においても各種設計に対して数値解析の実施析を如何に有効に使うかが極めて重要になると思います。本が当たり前となりつつあります。その中で,正しい設計判断特集が皆さまのお役に立つことができれば幸いです。を下すためには数値解析の基礎知識とともに,実務の現状も最後になりましたが,本号の発行に当たり,ご多忙の中ご注視しておく必要があると考え,特集を企画するに至った次協力いただきました執筆者の皆さまに心よりお礼申し上げま第です。す。(柏尚稔記)2016 年 4 月には熊本で巨大地震が発生し,甚大な被害が※印は公益出版部会構成員平 成 年 度 役 員会理長事監事村 上章副 会 長大 谷順古(事業企画戦略室)本 多眞(*)(総務部)宮 田 喜 壽(*)浜 田(会員 ・ 支部部)田 中 耕太郎(*)田 中(国際部)勝 見武(*)(公 益 出 版 部)渦 岡 良 介(*)※ 橋(調査 ・ 研究部)山 下聡(*)西 村(基準部)松 本 樹 典(*)仙 頭松 下 克 也西 田 耕 一屋弘英 治真 弓古関小 高廣 岡潤一※猛 司明 彦中村裕昭章 浩※伸 一紀 明(*)室長,部長平 成年 度 公 益 出 版 部 会理事・部長理事部員渦 岡 橋鈴 木越 村良 介章 浩健一郎賢 司理事・副会長野榎田 利本 忠古弘夫菊関潤池一喜昭伊藤和也渡邉康司杉本映湖平成年度「地盤工学会誌」編集委員会委員長企画・編集グループ 橋 章 浩※副委員長 鈴 木 健一郎※主査 福 永 勇 介委員 浅 野 将 人石 川 敬 祐木 内田 中 大 司西 村聡松 澤学生委員 朝 倉 さや香阿 部 龍 矢遠 藤中野渡 博 道万 代 俊 之盛主査 正 田 大 輔委員 大 竹雄阪 田暁高 橋主査 長 澤 正 明委員 大 塚 隆 人金 子 賢 治木 元主査 野 村 英 雄委員 柏尚 稔北 出 圭 介清 水主査 野 原 慎太郎委員 鎌 田 敏 幸倉 田 大 輔酒 井委員長 野 田 利 弘委員兼幹事 谷 川 友 浩小 林 浩 二委員 秋 本 哲 平飯 島 功一郎稲 積島 田篤戸 邉 勇 人中 村松 丸 貴 樹森 下 智 貴山 崎第 1 グループ第 2 グループ第 3 グループ第 4 グループ講座委員会大介真圭 吾健太郎京松木川村戸裕之聡隆之祐久森児寛行竹内秀克野々村敦子小百合小林孝彰富陽太智明原弘行森友宏崇之山口健治真 哉邦 彦貴 之金畠子崇郎一俊成健酒福保田玉樫匂田博年 一真乃介田渡鈴久邉木彩勉諭華澤藤村 康澤 和生謙平成年度「Soils and Foundations」編集委員会委員長菊池 喜昭※ 副委員長委員長三村衛小高 猛司渦岡良介※宮田喜壽平成年度「地盤工学ジャーナル」編集委員会名誉会員特別会員副委員長伊藤和也※岸田潔会員現在数(平成28年 7 月末現在)150名(国際会員114名含む) 正会員 7,372名(国際会員1,003名含む) 学生会員 715名871団体(国際会員46団体含む) 合計 9,108名・団体会費(年額)正会員 9,600円 学生会員 3,000円 国際会員(特別もしくは正会員に限る)2,000円 特別会員特級 300,000円,1 級 240,000円,2 級 160,000円,3 級 100,000円,4 級 60,000円Soils and Foundations 購読料(会員に限る)12,000円(Online 版ライセンス+冊子版)または8,000円(Online 版ライセンスのみ)地盤工学会誌平成28年 10 月 1 日発行編集発行所公益社団法人2016 地盤工学会38定価1,728円(本体価格1,600円) 無断転載2016年 10 月号 Vol.64, No.10 通巻705号株「地盤工学会誌」編集委員会印刷所 小宮山印刷工業編集業務代行地盤工学会有 新日本編集企画を禁ずる郵便番号 東京都文京区千石丁目番号電話 (代表)郵便振替 FAX ホームページ URL https://www.jiban.or.jp/Email jgs@jiban. or. jp広告一手取扱株廣業社〒 東京都中央区銀座丁目番号電話 地盤工学会誌,―() | ||||
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タイトル | 会告 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | A1〜A7 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050022 |
内容 | 表示 ■ お知らせ開催期日締切月日10月 3 日10月 3 日1 月16日内容開催場所平成28年(2016年)熊本地震による被災会員への支援について「平成28年度地盤工学会賞」候補募集要項「平成28年度地盤工学会出版賞」候補募集要項掲載ページ2P東京7 月号前号平成28年度「地盤工学貢献賞」候補募集要項2P2P2P■ 論文・原稿募集開催期日締切月日行事名開催場所10月14日「地盤工学会誌」への概要原稿公募テーマ「地盤構造物のメンテナンスとリニューアル」11月11日「地盤工学会誌」への概要原稿公募掲載ページ前号3P3Pテーマ「地震・火山の土砂災害」■ 催し物開催期日締切月日28年10月20日28年10月25日行事名開催場所「落石対策工の設計法と計算例講習会」「杭基礎のトラブルとその対策講習会」28年11月 4 日28年12月 2 日講習会「液状化解析実務講座」「土を固める原理と応用講習会」28年12月 7 日28年12月 8 日11月11日29年 1 月26日「第60回地盤工学シンポジウム」参加募集掲載ページJGS 会館JGS 会館前号4P前号5PJGS 会館JGS 会館前号5P3P「地盤・耐震工学入門講習会」JGS 会館JGS 会館3P「地盤の動的解析―基礎理論から応用まで―講習会」JGS 会館4P開催場所掲載ページ前号5P■ 支部からのお知らせ支部名開催月日北海道支部 28年10月 3 日28年10月11日29年 2 月 3 日,4 日締切月日9 月30日11月11日東 北 支 部 28年11月18日北 陸 支 部 28年10月 7 日28年10月28日関 東 支 部 28年10月21日中部支部行事名「斜面の凍上対策の調査・設計法に関する講習会」開催のお知らせ第57回年次技術報告会および技術報告集原稿募集「地盤の地震応答解析―基礎と実習講習会」開催のお知らせ北札見幌北見4P仙台4P「第13回地盤調査法講習会」開催のお知らせ10月14日 「第74回土質工学最新情報コロキアム」新潟金沢東京塚柄8 月31日第13回地盤工学会関東支部発表会(GeoKanto2016)11月25日平成28年度28年11月12日10月21日大いなる神奈川の地盤 その生い立ちと街づくり野外巡検「箱根火山起源の地質(テフラ)と神奈川県西部の地形」平足28年10月15日9 月16日平成28年度「市民見学会」『中部の断層を観察しようセメント工場と道路建設現場を見学しよう』名古屋関 西 支 部 28年10月21日~22日28年10月22日地盤工学会関東支部賞の募集8 月号前号3P5P4P4 月号前号4P6P5P前号6P9 月27日日中地盤工学技術交流会10月14日10月31日平成28年度 ふるさと地盤診断ウォ-ク 奈良公園コース平成28年度 ふるさと地盤診断ウォ-ク 淀川コース10月21日Kansai GeoSymosium 2016―地下水地盤環境・防災・計測技術に関するシンポジウム―開催および広告募集12月 2 日平成28年度地盤工学会関西支部賞候補募集中 国 支 部 28年10月11日28年11月 7 日10月 3 日11月 1 日講演会「東日本大震災 5 年岡山6P講習会「若手技術者の設計計算道場支持力」岡山6P28年11月10日11月 4 日平成28年度「工事報告会」岡山6P28年11月12日28年11月18日四 国 支 部 28年10月 7 日28年11月17日,18日九州支部9 月30日前号7P奈良前号7P大阪前号7P大阪中国 上海その後の対応」「防災・環境・維持管理と地形地質」講習会のご案内5P5P高松愛媛前号8P11月11日平成28年度 地盤工学会四国支部技術研究発表会 参加者募集10月 3 日平成28年度地盤工学会九州支部技術賞(団体の部)候補募集8 月号4P10月 3 日平成28年度地盤工学会九州支部技術賞(個人の部)候補募集8 月号4P10月 3 日平成28年度地盤工学会九州支部貢献賞候補募集8 月号4P― 1 ―6P■ 共催・協賛・後援開催期日締切月日行事名開催場所掲載ページ28年10月11日~14日28年10月13日第 2 回材料 WEEK平成28年度 TRD 工法協会技術セミナー京都京8 月号前号5P東28年10月17日~19日28年10月19日~21日第36回地震工学研究発表会石川前号9P2016土壌・地下水環境展第12回地盤改良シンポジウム東京京都ハイウェイテクノフェア2016東大28年10月27日,28日28年11月 1 日,2 日第31回高速度イメージングとフォトニクスに関する国際会議31st International Congress on High-Speed Imaging and Photonics第31回ジオシンセティックスシンポジウム28年11月 7 日~10日28年12月 1 日,2 日28年12月15日,16日29年 1 月10日~12日29年 1 月20日8P7P5P京3 月号8 月号阪6 月号7P7 月号5P福井第29回信頼性シンポジウム東京第14回岩の力学国内シンポジウム兵庫第22回地下空間シンポジウム東京5P7P6 月号5P7P■ その他開催期日締切月日10月31日行事茨城大学工学部教員公募名開催場所日掲載ページ立前号9P地盤工学会ホームページ(https://www.jiban.or.jp/)に,会告及び最新出版案内が掲示されていますのでご覧ください。国際地盤工学会ホームページ(http://www.issmge.org/)地盤工学会の本部及び支部の所在地は本号会告の 8 ページをご参照ください。■お知らせお知らせ平成年(年)熊本地震による被災会員への支援について公益社団法人地盤工学会この度,4 月14日以降に継続して発生しております熊本地震により被災された会員とご家族そしてその関係者の皆様に,謹んでお見舞い申し上げます。地盤工学会では,今回の地震により被災された会員への支援として,地盤工学会規則第 14 条 3 項の規定に基づき,平成 28年度会費を免除することにいたしました。被災された会員の方は下記の要領でお申し込みください。なお,会費の減免については理事会の決定を得て,当学会よりご連絡いたします。記. 会費免除対象者と免除する会費正会員(個人) 年会費9 600円学生会員年会費3 000円国際会員正会員(個人)年会費 9 600 円のほかに平成年度「地盤工学貢献賞」候補募集要項公益社団法人地盤工学会地盤工学会表彰規程により,下記のとおり地盤工学貢献賞を募集いたしますので,奮ってご応募ください。(「地盤工学貢献)賞」は平成22年度より隔年で募集しています。候 補 対 象長年にわたる地道な活動・業務,一般市民に対する活動のいずれかを通じて地盤工学の進歩発展あるいは社会的イメージの向上に多大な貢献をした個人または団体。受賞候補者本会会員・非会員を問わない。すでに地盤工学貢献賞を受賞した者は重ねて受賞することはできない。名誉会員及び地盤工学会功労章の受章者についても受賞候補者になることができない。ただし,「一般市民に対する活動」により,名誉会員及び地盤工学会功労章の受章者が本賞の受賞候補者と国際会費2 000円申込み方法被災された会員の方は,被災状況,会員種別,会員番号,住所・氏名を記入し,文書, FAX または E mail で学会事務局にご連絡ください。なお,すでに平成 28 年度会費をお支払い済の方は,その取扱い( 29 年度会費に充当等)についてのご希望も併せてお知らせください。. 申込み先〒― 東京都文京区千石――地盤工学会 調査基準・技術推進チーム 会員係――電話―― FAXEmailkaiin@jiban.or.jp【参考】公益社団法人地盤工学会規則(第14条)3. 激甚災害により被災した会員については,当該年度会費の減免,もしくは次年度会費の減免を行うことができる。会費減免の可否は総務部と連携し,会員・支部部の審議に基づき理事会で決定する。.なる場合はこの限りではない。候補の範囲平成28年 9 月30日までの活動・業務とする。推薦の方法推薦者は会員(正会員,特別会員),支部,その他一般とする。推薦者は別に定める推薦書を一部提出する。なお,当該活動・業務に関する参考資料を添付することを妨げない。審査表彰委員会において行う。表彰支部総会において行い賞状を贈る。応募締切日平成年月日(月)(必着)提 出 先〒 東京都文京区千石――(公社)地盤工学会 表彰委員会事務局 宛推 薦 書ホームページからダウンロードしてください。(地盤工学貢献賞のページ)https://goo.gl/ahdaov表彰対象分野の具体例 地盤工学に関わる技術者育成― 2 ―地盤工学に関わる実験・試験機器の開発や改良地盤工学に関わる資料・データ収集とその公開地盤工学に関わる調査・計画・設計・管理・施工・検査・防災などの技術支援地盤工学の社会的イメージの向上■論文 ・ 原稿募集「地盤工学会誌」への概要原稿公募テーマ「地震・火山の土砂災害」会誌編集委員会◇今回募集する下記の特集号に投稿を希望する方は,A4 判縦長の用紙に題名,執筆者と連名者の氏名,所属機関および連絡者を明記のうえ,内容が理解できる 2 000 字程度の概要と,必発行号平成年月号テーマ「地震・火山の土砂災害」概要原稿の締切り平成年月日趣旨我が国はプレート境界に位置し,必然的に地震や火山噴火が多発します。過去にも地震によって地滑り・山体崩壊が生じたり,噴火による火砕流や堆積した火山灰による土石流が下流の市街地を飲み込んだりといった土砂災害が繰り返されてきました。本年 4 月に発生した熊本地震でも,土石流,崖崩れ等,土砂災害が多数発生しており,犠牲者も出ています。また,平成 3 年には長崎県雲仙普賢岳で大火砕流が発生し, 43 名の死者・行方不明者が出ています。今後の防災,減災のためには,■催し その他 上記趣旨に合致するものお問合せ先(公社)地盤工学会 事務局 表彰担当〒 東京都文京区千石―――電話―― FAX―Email: jgs@jiban.or.jp要ならば図表等を添付してメールにて会誌編集委員会( E mail : kaishigenko@jiban.or.jp)あてにお送り下さい。◇投稿者は,本学会の正・国際・学生会員に限ります。同一著者(筆頭著者)からの複数の採択はいたしません。◇概要を審査後,掲載可となった著者には,改めて原稿依頼状等をお送りいたします。その際の本原稿の締切りは,平成 29年 2 月末を予定しております。◇最終的な掲載の可否は,編集委員会にご一任下さい。論文・原稿募集予知活動から被災シミュレーションまで幅広い技術の発展が必要です。対策技術では,ハード対策に加えてハザードマップの整備の推進,訓練,避難システムの高度化等のソフト対策が重要と言われています。このような状況から,平成 29年 6 月号では,「地震・火山の土砂災害」と題して,地震・火山による土砂災害に関する最新技術を紹介するための特集を企画しました。本特集号では,民間企業や公的研究機関,大学などで取り組まれている,土砂災害の予測技術,シミュレーション技術,対策技術などについて幅広く原稿を募集します。会員の皆様方の積極的なご投稿をお待ち申し上げております。物●本部講習会申込み方法及び申込み先氏名,勤務先・同住所・同電話番号, FAX ,メールアドレス,会員(会員番号)・非会員の別を明記した申込書を FAXまたはメールでお送り下さい。参加受付後,請求書と郵便振替用紙をお送りいたしますので,会費のご納入は請求金額をご確「土を固める原理と応用講習会」近年,建設発生土の有効利用の促進や,土壌汚染対策法に基づく土壌汚染の処理などのセメントによる土の固化を応用する場面が増加しています。また,地盤改良分野では,従来から浅層・深層混合処理工法にセメントによる固化が広く活用されています。本講習会では,セメントならびにセメント系固化材の化学と改良の原理から,改良土の特性,浅層・深層混合処理,固化処理土の環境への影響など土を固める技術の応用まで幅広く説明し,最新の技術,対策例やその効果まで紹介いたします。多くの方のご参加をお待ちしております。「第回地盤工学シンポジウム」参加募集主催(公社)地盤工学会日時平成年月日(水)場所地盤工学会 会議室(東京都文京区千石 4―38―2)テ ー マ「地盤災害リスクマネージメントと気候変動適応の融合に関するもの」,「低透水性土質系材料の活用と性能評価技術に関するもの」ならびに地盤工学の諸問題。解説地盤工学シンポジウム内において地盤災害リスクマネージメントと気候変動適応の融合に関する研究委認のうえ郵便振替(または銀行送金)でお願いいたします。なお,銀行送金の場合には,請求番号と送金日を別途 FAX またはメールでご連絡下さい。地盤工学会講習会係 Email: kosyukai@jiban.or.jpFAX―― 電話――GCPD ポイント.日時平成年月日(金)930~1710会場地盤工学会 大会議室(東京都文京区千石 4―38―2,電話 03―3946―8677)会費会員 12 000 円,非会員 15 000 円,学生会員 3 000 円,後援団体の会員 14 000 円(消費税,テキスト代含む)テキスト発表資料の縮小版を当日配布いたします。定員70名講師金城 徳一【宇部三菱セメント】,藤岡 一頼【高速道路総合技術研究所】,村上 恵洋【不動テトラ】,大島 昭彦【大阪市立大学】,守屋 政彦【太平洋セメント】員会の報告会,「低透水性土質系材料の活用と性能評価技術に関する研究委員会」の報告会と特別講演会(講師Prof. Craig H. Benson, University of Virginia)も開催いたします。事前申込期限平成年月日(金)申込み方法下記ウェブページからお申込みください。詳細地盤工学会トップページ( http:// www.jiban.or.jp)→「学会の行事・活動」→「第 60 回地盤工学シンポジウム[参加募集]」問合せ先地盤工学会 地盤工学シンポジウム係Email: symp60@jiban.or.jp電話――― 3 ―催し物「地盤の動的解析―基礎理論から応用まで―講習会」近年,多大な被害をもたらす大規模地震が絶えず発生しており,平成 23 年 3 月に発生した東日本大震災においても広範囲に渡り,数多くの施設が被害を受けました。地盤工学に携わる土木技術者には,地震・耐震工学の知識を駆使した取組みがこれまでにも増して強く求められています。強震動を用いた地盤の動的解析においては,比較的簡便な等価線形解析から手間のかかる有効応力解析まで,様々な解析コードが実務レベルで利用されるようになっています。しかしながら,地盤の動的解析に関して,土の動的性質から動的解析の理論までを網羅した書籍は見あたらず,初学者にはハードルの高い分野となっているのも事実であります。本講習会は「理論シリーズ地盤の動的解析―基礎理論から応用まで―」をテキストとして,土の動的性質と挙動・入力地震動・動的解析の基礎理論・動的解析法などについて解説いたします。奮ってご参加ください。■支部からのお知らせ時平成年月日(木)930~1640場地盤工学会 大会議室(東京都文京区千石――,電話 ――)会費会員 12 000 円,非会員 15 000 円,学生会員 3 000 円,後援団体の会員14 000円(消費税,テキスト代別)テキストテキストは,「理論シリーズ 2 地盤の動的解析―基礎理論から応用まで―(平成 19 年 2 月発行)」(価格会員 3 240 円,定価(非会員) 3 600 円,共に税別)を使用します。また,併せて当日のスライドのコピーを配布いたします。テキストが必要な方は,学会のショッピングサイト(http://www.jgs shopping.net /)より事前にご購入ください。ただし,その場合別途送料( 600 円(税別))がかかりますのでご承知おきください。当日,会場での販売はございませんので,ご了承ください。定員70名講師風間 基樹【東北大学】,澤田 純男【京都大学】,渦岡 良介【徳島大学】,吉田望【東北学院大学】日会支 部 か ら の お 知 ら せ●各支部行事等への申込み方法各支部事務局及び主催者へお問合わせください。北海道支部第回年次技術報告会および技術報告集原稿募集主催(公社)地盤工学会北海道支部共催北見工業大学時平成年月日(金)~月日(土)の 2 日間場北見工業大学第総合研究棟階多目的講義室(北見市公園町165)投稿課題地盤工学全般に関するもの日会投稿申込み締切平成年月日(金)投稿申込み料投稿論文 1 件につき5 000円(技術報告集 CD1部の代金を含む)原稿提出締切平成年月日(水)配布要領投稿者には技術報告集 CD1 部を配布。印刷媒体は1 冊4 000円(要事前注文)。応募資格地盤工学会会員を原則とします。ただし,発表者は個人の地盤工学会会員に限ります。※詳細は支部 HP をご覧ください[ http: // jgs hokkaido.org /pastweb/hokkaido.html]。東 北 支 部「地盤の地震応答解析―基礎と実習講習会」開催のお知らせ主催(公社)地盤工学会東北支部日会時平成年月日(金)930~1700(昼休憩1200~1300)場オーク仙台ビル地下会議室(宮城県仙台市青葉区本町 2―5―1)定員20名テキスト未定会費会員(会員個人会員,法人会員,賛助会員)8 000円,非会員10 000円,学生会員3 000円GCPD ポイント数.講師吉田 望【東北学院大学】問合せ先地盤工学会東北支部事務局電話――Email: jgsbth@tohokushibu.jp北 陸 支 部「第回土質工学最新情報コロキアム」主催(公社)地盤工学会北陸支部共催(一社)石川県地質調査業協会日場時平成年月日(金)1320~1700所金沢東急ホテル(旧 金沢エクセルホテル東急)〒9200961 石川県金沢市香林坊 2―1―1電話076―231―2411費会員・非会員 1 000 円(当日受付にてお支払いください。)内容・講師「地盤構造物の設計基準性能設計と信頼性設計法(仮題)」岐阜大学 名誉教授 本城勇介「2015年白山源流で発生した大規模地すべりの形態と下流システムに及ぼす影響」石川県立大学 生物資源環境学部環境科学科教授 柳井清治参― 4 ―加問合せ先・申し込み先地盤工学会北陸支部 事務局〒― 新潟市中央区新光町―技術士センタービル7F電話/FAX――Email: jgskoshi@piano.ocn.ne.jp申込み締切平成年月日(金))懇 親 会参加費3 000円(当日受付にてお支払いください。※詳細は下記ホームページをご参照ください。http://www.jibankoshi.com/関 東 支 部大いなる神奈川の地盤 その生い立ちと街づくり野外巡検「箱根火山起源の地質(テフラ)と神奈川県西部の地形」主催(公社)地盤工学会関東支部神奈川県グループ関東支部神奈川県グループでは,平成 22 年に出版した「大いなる神奈川の地盤 その生い立ちと街づくり」の関連企画として,今年も野外巡検を企画します。県外の方も含めて,お気軽にご参加ください。GCPD ポイント数.日時平成年月日(土)1000~1600(小雨決行)参 加 費500円(レクリエーション保険,資料代として)講師笠間友博氏(神奈川県立生命の星・地球博物館)概略コース JR 大磯駅(集合場所)→平塚市土屋(下末吉期泥炭層)→湘南平(波食台の隆起と平塚周辺の地形)→昼食(湘南平・高麗山公園)→きらめきの丘おおい(箱根火山起源の軽石層)→ブルックス大井事業所(足柄周辺の地形)→小田急 )→ JR 大磯駅(解散場所新松田駅(解散場所◯)◯備考マイクロバス 1 台に乗車して移動します。定員20名申込み期限平成年月日(金) 氏名・ふりがな(複数の場申込み方法参加ご希望の方は,◯ 所属,◯ 住所,◯合は代表者と同行者双方),◯ 会員・非会員の電話番号・E メールアドレス,◯別をご記入の上,E メールまたは FAX にて,地盤工学会関東支部までお申込みください。お申込みいただいた方には後日開催要項をお送りします。申し込み先地盤工学会関東支部神奈川グループ係Email: kantouevent@jiban.or.jp電話―― FAX ――関 西 支 部Kansai GeoSymposium ―地下水地盤環境・防災・計測技術に関するシンポジウム―開催および広告募集のお知らせ主催(公社)地盤工学会関西支部,地下水地盤環境に関する研究協議会協賛(公社)土木学会関西支部,(公社)日本材料学会関西支部,(公社)日本地すべり学会関西支部,(一社)日本建築学会近畿支部,(公社)日本地下水学会,(一社)日本応用地質学会関西支部,(公社)日本水環境学会関西支部,現場計測コンサルタント協会時平成年月日(金)845~1930(予定)場大阪市立大学 学術情報総合センター(大阪市住吉区 杉本キャンパス内)定員150名参 加 費正会員・特別会員・協賛団体の会員 5 000 円,学生会員2 000円,非会員7 000円参加申込期限平成年月日(金)※平成 28 年 11 月 4 日(金)までにご入金いただいた方には論文集(CDROM)を事前に送付いたします。※論文集の印刷物(白黒版)をご希望の方は,一冊 1 000 円(当日配布)でご用意いたしますので合わせてお申し込みください。ただし,印刷部数に限りがありますので,各自ご持参いただけますようよろしくお願いいたします。※プログラムの詳細は,関西支部HP[http://www.jgskb.jp]日会平成年度地盤工学会関西支部賞候補募集地盤工学会関西支部では,下記の地盤工学会関西支部賞候補者の募集を行います。この賞は,支部会員の地盤工学に関する学術・技術の向上・普及に資する優れた活動や社会に貢献した活動,ならびに若手の研究者・技術者の優れた学術研究活動ににてご確認ください。【広告募集】掲 載 料1 ページ10 800円(税込み,A4 版)広告原稿A4 版(単色またはカラー刷)掲載形式広告は論文集( CD ROM)に掲載します。その他,印刷物を当日の参加者全員に配布致します。技術展示広告を申し込まれた方には技術展示用のスペースをご用意致します。今回のシンポジウムでは参加される皆様とより多くのディスカッションの機会を持っていただくため,技術展示セッションと懇親会を行い ま す 。 技 術 展 示 を ご 希 望 の 方 は Kansai Geo Symposium 2016運営委員会までお問合せください。申込み期限・方法平成年月日(金)までに,内容予定,技術展示ご希望の有無などをご記入の上,書面またはメールでお申込みください。申込受付後,請求書および郵便振替用紙をお送りいたします。なお,掲載料の納入は郵便振替(銀行振込・現金書留可)でお願いいたします。原稿締切日平成年月日(金)すべての申込み・問合せ先Kansai GeoSymposium 運営委員会〒 大阪市中央区谷町――ストークビル天満橋階号室―電話―― FAX―Email: o‹ce@jgskb.jp対し,下記の 4 つの賞を設け表彰し,その成果を讃えるとともに,関西支部活動の活性化を図るものです。受賞区分学術賞優れた学術研究成果を収めた個人・グループあるいは機関学術奨励賞優れた学術研究の推進と発展が将来的に期待される個人地盤技術賞優れた技術開発に携わった個人・グ― 5 ―ループあるいは機関社会貢献賞地域・社会・国際活動等への顕著な貢献を収めた個人・グループあるいは機関推薦締切り日平成年月日(金)郵送の場合,当日消印のあるものを有効とします。発表受賞決定の場合には,直接該当者に通知します。表彰平成 29 年( 2017 年) 4 月の関西支部通常総会において行い,受賞者には賞状・副賞を贈ります。提 出 先封筒の表に「地盤工学会関西支部賞○○○○○賞候補推薦」と記入の上,下記へ直接持参するか,あるいは書留で郵送してください。地盤工学会関西支部〒 大阪市中央区谷町―― ストークビル天満橋号室――電話―― FAX※詳細は,関西支部 HP[http://www.jgskb.jp]にてご確認ください。中 国 支 部講演会「東日本大震災年その後の対応」主催(公社)地盤工学会中国支部GCPD ポイント数.日時平成年月日(火)1600~1800場所岡山大学(岡山市北区津島中3―1―1)会費無料定員100名講師日下部 治(東京工業大学名誉教授)申込み方法氏名,勤務先・同住所・同電話番号, E mail ア講習会「若手技術者の設計計算道場支持力」主催(公社)地盤工学会中国支部GCPD ポイント数.日時平成年月日(月)1800~2000場所岡山大学(岡山市北区津島中 3―1―1)会費会員1 000円,非会員2 000円定員50名講師西垣 誠(岡山大学名誉教授),実務経験者申込み方法氏名,勤務先・同住所・同電話番号, E mail ア平成年度「工事報告会」主催(公社)地盤工学会中国支部共催(公社)土木学会中国支部GCPD ポイント数.日時平成年月日(木)13 30~1640場所ピュアリティまきび(岡山市北区北区下石井2―6―41)会費無料定員100名内容「水島港臨港道路整備事業について」中国地方整備局 宇野港湾事務所長 濱田泰広「隣接トンネルへの影響を考慮した割岩工法によるトンネル掘削について」中国地方整備局 岡山国道事務所工務課長高橋 渉ドレス,会員(会員番号)・非会員の別をご明記の上, E mail にて下記までお申込みください。なお,特に連絡がない場合は受付け受理とお受け取りください。株 ウエスコ 岡山地盤調査課 井上 真問合せ・申込み先Email: minoue@wesco.co.jpFAX――電話――(地盤)申込み期日平成年月日(月)プログラムの詳細は,中国支部 HP[http://jgschugoku.jp/]にてご確認ください。ドレス,会員(会員番号)・非会員の別をご明記の上, E mail にて下記までお申込みください。なお,特に連絡がない場合は受付け受理とお受け取りください。株 ウエスコ 岡山地盤調査課 井上 真問合せ・申込み先Email: minoue@wesco.co.jpFAX――電話――(地盤)申込み期日平成年月日(火)プログラムの詳細は,中国支部 HP[http://jgschugoku.jp/]にてご確認ください。「(仮)岡山三川河口部の高潮・耐震対策について」中国地方整備局 岡山河川事務所長 藤兼雅和「県道吉備津松島線の 4 車線化」岡山県土木部道路建設課 孝原博貴申込み方法氏名,勤務先・同住所・同電話番号, E mail アドレス,会員(会員番号)・非会員の別をご明記の上, E mail にて下記までお申込みください。なお,特に連絡がない場合は受付け受理とお受け取りください。株 ウエスコ 岡山地盤調査課 井上 真問合せ・申込み先Email: minoue@wesco.co.jpFAX――電話――(地盤)申込期日平成年月日(金)プログラムの詳細は,中国支部HP[http://jgschugoku.jp/]にてご確認ください。四 国 支 部平成年度 地盤工学会四国支部技術研究発表会 参加者募集(公社)地盤工学会四国支部下記のとおり平成 28 年度地盤工学会四国支部技術研究発表会を開催いたします。多数の参加申込みをお願いいたします。日時平成年月日(木)1000~1700 研究発表会1800~2000 交流会平成年月日(金)900~1200 研究発表会研究発表会会場愛媛県久万高原町 産業文化会館研修室(愛媛県上浮穴郡久万高原町久万188)参加申込み料会員3 000円,非会員4 000円参加者には講演概要集を 1 冊進呈します。― 6 ―参加申込み要領 FAX または E mail で「平成 28 年度技術研究発表会参加申し込み」と書いてお申し込みください。参加申込み期限平成年月日(金)※参加のみの場合は当日受付も可交流会会場国民宿舎 古岩屋荘(愛媛県上浮穴郡久万高原町直瀬乙1636)交流会参加費11 000円(1 泊 2 食,飲み物含む)■5 000円(交流会のみ,飲み物含む)申込み・問合わせ先〒 松山市文京町愛媛大学工学部環境建設工学科内地盤工学会四国支部 中島淳子電話――FAX――Emailnakajima@cee.ehimeu.ac.jp共催・協賛・後援土壌・地下水環境展主催(一社)土壌環境センター,日刊工業新聞社協賛地盤工学会ほか開 催 日平成年月日(水)~日(金)会場東京ビッグサイト(東ホール)(〒1350063 東京都江東区有明 3―11―1)第回信頼性シンポジウム主催(公社)日本材料学会協賛地盤工学会ほか開 催 日平成年月日(木),日(金)会場東京理科大学 森戸記念館第回地下空間シンポジウム主催(公社)土木学会後援地盤工学会ほか開 催 日平成年月日(金)会場早稲田大学国際会議場地下空間研究委員会そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。株 日刊工業コ問合せ先「土壌・地下水環境展」事務局 ミュニケーションズ〒 東京都中央区日本橋茅場町―― 茅場町第長岡ビル 2F電話―― FAX――HPhttp://biz.nikkan.co.jp/eve/dojyo/Emaildojyo@nikkanad.co.jp(〒 東京都新宿区神楽坂――)そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。問合せ先(公社)日本材料学会 第回信頼性シンポジウム係〒 京都市左京区吉田泉殿町―――電話―― FAXEmailRESYMPO@jsms.jpHPhttp://sinrai.jsms.jp/(〒1690051 新宿区西早稲田 1―20―14)そ の 他詳細は下記 HP をご参照ください。問合せ先(公社)土木学会 研究事業課 小川祐司〒 東京都新宿区四谷丁目(外濠公園内)―電話―― FAX―Emailogawa@jsce.or.jpHP: http://www.jsceousr.org/― 7 ―共催・協賛・後援 | ||||
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タイトル | 地盤工学会所在地 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | A8〜A8 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050023 |
内容 | 表示 〒1120011 東京都文京区千石 4382公益社団法人地盤工学会 電 話03(3946)8677(代) FAX03(3946)8678Email: jgs@jiban.or.jp ホームページURL https://www.jiban.or.jp/北海道支部〒0600061 札幌市中央区南 1 条西 2 丁目 南一条 K ビル 8 階電 話011(251)7038,(261)7742 FAX011(251)7038Email: hjgs@olive.ocn.ne.jp東北支部〒9800014 仙台市青葉区本町 251 オーク仙台ビル 3F(江陽グランドホテル北側隣)電 話022(711)6033 FAX022(263)8363Email: jgsb-th@tohokushibu.jp北陸支部〒9500965 新潟市中央区新光町10番地 3 技術士センタービル 7F電話/FAX025(281)2125Email: jgskoshi@piano.ocn.ne.jp関東支部〒1120011 東京都文京区千石 4382 JGS 会館内電 話03(3946)8670(代) FAX03(3946)8699Email: jgskantou@jiban.or.jp中部支部〒4600008 名古屋市中区栄 2926 ポーラ名古屋ビル 8 階電 話052(222)3747 FAX052(222)3773Email: chubu@jiban.or.jp関西支部〒5400012 大阪市中央区谷町 157 ストークビル天満橋 8 階801号室電 話06(6946)0393 FAX06(6946)0383Email: office@jgskb.jp中国支部〒7300011 広島市中区基町103 自治会館内電話/FAX082(962)5557Email: chugoku@jiban.or.jp四国支部〒7908577 松山市文京町 3 愛媛大学工学部環境建設工学科内電 話090(6881)9036 FAX089(927)9817Email: nakajima@cee.ehimeu.ac.jp九州支部〒8100041 福岡市中央区大名 2412 シーティーアイ福岡ビル 2 階電 話092(717)6033 FAX092(717)6034Email: jgsk_ jimu@able.ocn.ne.jp― 8 ― | ||||
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タイトル | 「落石対策工の設計法と計算例」 | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050024 |
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出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050025 |
内容 | 表示 ᆅ┙ᕤᏛ࡛ࡣࠗᢏ⾡⪅⥅⥆ᩍ⫱࠘ࢆᛕ㢌࠾ࡁከᒱࢃࡓࡿෆᐜࡢㅮ⩦ࢆ⏬㺃ᐇࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㹿ⓙᵝࡢ✚ᴟⓗ࡞ࡈཧຍࢆ࠾ᚅࡕࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍ㹿㻌10 உ 20 ଐ≋ங≌⊣ᓳჽݣሊ↝ᚨᚘඥ↗ᚘም̊ᜒ፼˟⊤‒1968 ᖺࡢࠕ㣕㦌ᕝࣂࢫ㌿ⴠᨾࠖࢆዎᶵⴠ▼ᑐ⟇ࡀ✚ᴟⓗ⾜ࢃࢀ࡚ࡁࡲࡋࡓࡀ㸪ⴠ▼༴㝤⟠ᡤࡀᗈ⠊ᅖᏑᅾࡍࡿࡇຍ࠼㸪ᩳ㠃㢼ࡼࡿ༴㝤⟠ᡤࡢቑຍ࡛ⴠ▼ᑐ⟇ࡀ㏣࠸ࡘ࡞࠸≧ἣ࠶ࡾࡲࡍࠋࡑ࠺ࡋࡓ୰㸪ᑡᏊ㧗㱋㸪ேཱྀῶᑡ࠸ࡗࡓ♫ᵓ㐀ࡢኚࡀᛴ㏿㐍ࡳ㸪ⴠ▼ᑐ⟇ᙜ࡛ࡁࡿண⟬ࡣ┈ࠎཝࡋࡃ࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋⴠ▼ᑐࡍࡿᏳᛶࢆ㧗ࡵ࡚ࡺࡃࡣ㸪ⴠ▼ࡢⓎ⏕ᇦ㸪Ⓨ⏕せᅉࢆ⢭ᗘⰋࡃ≉ᐃࡋ㸪ⴠ▼ࡢ㏿ᗘ㸪ⴠ▼ࡢ༴㝤ᗘࢆྜ⌮ⓗホ౯ࡋࡓୖ࡛㸪࢚ࢿࣝࢠ࣮྾ᛶ⬟ࡸ⪏⾪ᧁᛶ⬟ඃࢀࡓࢥࢫࢺࣃࣇ࢛࣮࣐ࣥࢫࡢ㧗࠸ⴠ▼㜵ㆤᕤࢆ᥇⏝ࡍࡿ࡞᪂ᢏ⾡ࡢά⏝ࡀᚲせ࡛ࡍࠋᮏㅮ⩦࡛ࡣ㸪ࠕⴠ▼ᑐ⟇ᕤࡢタィἲィ⟬ࠖࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚㸪ⴠ▼ၥ㢟㛵ࡍࡿ᭱᪂ࡢㄪᰝ⤖ᯝࡸ◊✲ᡂᯝࡽᚓࡽࢀࡓ▱ぢ㸪᪂ᢏ⾡࡞ᇶ࡙ࡁ㸪ࡼࡾᐇ㊶ⓗ࡞ㄪᰝ࣭ண ࣭ᑐ⟇ᕤタィࡘ࠸࡚ゎㄝࡍࡿࡶࡢ࡛ࡍࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸7.0 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 15,000 㠀ဨ 18,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 17,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕⴠ▼ᑐ⟇ᕤࡢタィἲィ⟬ࠖ㸦ᖹᡂ 26 ᖺ 12 ᭶Ⓨ⾜)ࢆ⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ᢤ㸧㸸ဨ 4,800 㸪ᐃ౯㸦㠀ဨ㸧5,800 㸧ࠋၥྜࡏ/⏦㎸ࡳඛ㸸බ┈♫ᅋἲேᆅ┙ᕤᏛ ㅮ⩦ᢸᙜᆅ┙ᕤᏛ࣮࣒࣮࣍࣌ࢪ 㸦https:// www. jiban.or.jp/㸧㟁ヰ㸸03-3946-8671 FAX㸸03-3946-8678E-mail㸸kosyukai@jiban.or.jp䢢12 உ 2 ଐ≋≌Ⅴ↺↰⇁םҾྸ↗ࣖဇᜒ፼˟Ⅵ‒㏆ᖺࠊᘓタⓎ⏕ᅵࡢ᭷ຠ⏝ࡢಁ㐍ࡸࠊᅵተởᰁᑐ⟇ἲᇶ࡙ࡃᅵተởᰁࡢฎ⌮࡞ࡢࢭ࣓ࣥࢺࡼࡿᅵࡢᅛࢆᛂ⏝ࡍࡿሙ㠃ࡀቑຍࡋ࡚࠸ࡲࡍ㹿ࡲࡓࠊᆅ┙ᨵⰋศ㔝࡛ࡣࠊᚑ᮶ࡽὸᒙ࣭῝ᒙΰྜฎ⌮ᕤἲࢭ࣓ࣥࢺࡼࡿᅛࡀᗈࡃά⏝ࡉࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏㅮ⩦࡛ࡣࠊࢭ࣓ࣥࢺ࡞ࡽࡧࢭ࣓ࣥࢺ⣔ᅛᮦࡢᏛᨵⰋࡢཎ⌮ࡽࠊᨵⰋᅵࡢ≉ᛶࠊὸᒙ࣭῝ᒙΰྜฎ⌮ࠊᅛฎ⌮ᅵࡢ⎔ቃࡢᙳ㡪࡞ᅵࢆᅛࡵࡿᢏ⾡ࡢᛂ⏝ࡲ࡛ᖜᗈࡃㄝ᫂ࡋࠊ᭱᪂ࡢᢏ⾡ࠊᑐ⟇ࡸࡑࡢຠᯝࡲ࡛⤂࠸ࡓࡋࡲࡍࠋከࡃࡢ᪉ࡢࡈཧຍࢆ࠾ᚅࡕࡋ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.0 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 12,000 㠀ဨ 15,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 14,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ྵࡴ㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸Ⓨ⾲㈨ᩱࡢ⦰ᑠ∧ࢆᙜ᪥㓄ᕸ࠸ࡓࡋࡲࡍࠋ䢢䢢10 உ 25 ଐ≋້≌Ⅴؕᄽ↝⇮∏⇼∑↗↝ݣሊᜒ፼˟Ⅵ‒12 உ 8 ଐ≋ங≌ⅤעႴ∝᎑ᩗܖλᧉᜒ፼˟Ⅵ‒ᇶ♏ࡄ࠸ᕤಀࡿၥ㢟ࡢⓎ⏕ࢆཷࡅ࡚㸪ᮺᇶ♏ࡢࢺࣛࣈࣝಀࡿ▱ぢࡢ㔜せᛶࡀㄆ㆑ࡉࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋ㏆ᖺࡢᮺᇶ♏ᢏ⾡ࡢⓎᒎࡣ┠ぬࡲࡋࡃ㸪ከ✀ከᵝ࡞ᕤἲࡀᐇ⏝ࡉࢀ㸪ࢺࣛࣈࣝࡢ✀㢮ࡶኚࡋ࡚ࡁࡲࡋࡓࠋࢺࣛࣈࣝࢆᮍ↛㜵Ṇࡋ㸪࠶ࡿ࠸ࡣ㐺ษᑐฎࡍࡿࡓࡵࡣ㸪㐣ཤࡢ⤒㦂ࢆᩍカࡋ࡚㸪ᑗ᮶ᙺ❧࡚࡚ࡺࡃࡇࡀᴟࡵ࡚᭷ຠ࡛ࡍࠋᮏㅮ⩦ࡣ㸪22 ᖺࡪࡾᖜᨵゞࡋࡓࠕᮺᇶ♏ࡢࢺࣛࣈࣝࡑࡢᑐ⟇㸦➨୍ᅇᨵゞ∧㸧ࠖࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚⏝ࡋ㸪ᮺᇶ♏ࡢタィ࣭ᕤ࣭౪⏝ẁ㝵࡞㉳ᅉࡍࡿࢺࣛࣈࣝ㸪ᮺࡢᕤἲࡈ㝗ࡾࡸࡍ࠸ࢺࣛࣈࣝࡢせᅉᑐฎἲࡘ࠸࡚ゎㄝࡋࡲࡍࠋࢸ࢟ࢫࢺࡣ㍕ࡗ࡚࠸࡞࠸᭱᪂ࡢࡶゐࢀ࡚㸪ࡼࡾᐇࡋࡓෆᐜ࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.5 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 12,000 㠀ဨ 15,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 14,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕࢺࣛࣈࣝᑐ⟇ࢩ࣮ࣜࢬձ ᮺᇶ♏ࡢࢺࣛࣈࣝࡑࡢᑐ⟇ࠖ㸦➨୍ᅇᨵゞ∧)ᖹᡂ 26 ᖺ 11 ᭶Ⓨ⾜㸧ࢆ⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ู㸧㸸ဨཬࡧᚋᅋయࡢဨ 3,960 㸪ᐃ౯ 4,400 㸧ࠋ㏆ᖺ㸪ከ࡞⿕ᐖࢆࡶࡓࡽࡍつᶍᆅ㟈ࡀ⤯࠼ࡎⓎ⏕ࡋ࡚࠾ࡾ㸪ᆅ┙ᕤᏛᦠࢃࡿᅵᮌ࣭ᘓ⠏ᢏ⾡⪅ࡣ㸪ᆅ㟈࣭⪏㟈ᕤᏛࡢ▱㆑ࢆ㥑ࡋࡓྲྀ⤌ࡳࡀࡇࢀࡲ࡛ࡶቑࡋ࡚ᙉࡃồࡵࡽࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᮏㅮ⩦ࡣ㸪ᆅ┙㟈ືࡸᾮ≧࡞ࡢᆅ㟈ࡢᅵ࠾ࡼࡧᆅ┙ࡢᣲືࡸ㸪ᵓ㐀≀ࡢ⪏㟈タィࡘ࠸࡚ࡢᇶᮏᴫᛕࢆᖹ᫆ゎㄝࡋ࡚ㅮ⩏ࡋࡲࡍࠋࡉࡽ㸪ᖺᗘࡣᐇົࡢᛂ⏝ࡋ࡚㸪ሐ㜵ࡢ⪏㟈ࡸᾮ≧ᑐ⟇ࡢ᭱᪂ືྥࡘ࠸࡚ࡶㅮ⩏ࡍࡿ࡞㸪ࡼࡾᐇࡋࡓෆᐜ࡞ࡗ࡚࠾ࡾࡲࡍࠋᆅ┙࣭⪏㟈ᕤᏛࡢᇶᮏⓗ㡯ࡸ᭱᪂ືྥࡢ▱㆑ࢆ῝ࡵࡓ࠸᪉㸪㠀ࡈཧຍୗࡉ࠸ࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.5 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 10,000 㠀ဨ 13,000 Ꮫ⏕ဨ 1,000 ᚋᅋయࡢဨ 12,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕධ㛛ࢩ࣮ࣜࢬ 35㸸ᆅ┙࣭⪏㟈ᕤᏛධ㛛ࠖ㸦ᖹᡂ 20 ᖺ 6᭶Ⓨ⾜㸧ࢆ⏝ࡋࡲࡍ㸦ࢸ࢟ࢫࢺࡢ౯᱁㸦⛯ู㸧㸸ဨ4,860 㸪ᐃ౯㸦㠀ဨ㸧5,400 㸧ࠋ11 உ 4 ଐ≋≌Ⅴ෩ཞ҄ᚐௌܱѦᜒࡈⅥ‒ᆅ┙ࡢᆅ㟈ᛂ⟅ゎᯒࡣᾮ≧ࡢྍ⬟ᛶࡢ࠶ࡿᆅ┙࡛ከࡃ⏝࠸ࡽࢀࡿࡼ࠺࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋࡇࡢㅮ⩦࡛ࡣ㸪ᐇົ⪅ࢆᑐ㇟ࡋ࡚㸪ᾮ≧ゎᯒࡢᇶ♏࡞ࡿᣦ㔪࡞ࡢ⪃࠼᪉㸪ゎᯒ⏝࠸ࡿࢹ࣮ࢱࡢධᡭ᪉ἲ㸪ࡑࡢຍᕤ᪉ἲ㸪࡞㸪᭷ຠᛂຊゎᯒࢆ⾜࠺ᚲせ࡞ࢹ࣮ࢱࡢసࡾ᪉ࢆ♧ࡋ㸪ࡉࡽ㸪ᐇົ࡛᭱ࡶࡼࡃ⏝࠸ࡽࢀࡿࣉࣟࢢ࣒ࣛࡢ୍ࡘ࡛࠶ࡿ YUSAYUSA ࢆࡋ࡚㸪ලయⓗ࡞࠸᪉㸪⤖ᯝࡢᩚ⌮ἲ࡞㸪ᾮ≧ゎᯒᚲせ࡞ሗࢆᥦ౪ࡋࡲࡍࠋࡲࡓ㸪YUSAYUSA㛵ࡋ㸪ࡇࢀࡲ࡛እ㒊ᮍබ㛤ࡢࣉࣟࢢ࣒ࣛࡶᥦ౪ࡋࡲࡍࠋከᩘࡢࡈཧຍ࠸ࡓࡔࡁࡲࡍࡼ࠺ࡈෆ࠸ࡓࡋࡲࡍࠋG-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.0 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 13,000 㠀ဨ 17,000 Ꮫ⏕ဨ 7,000 ᚋᅋయࡢဨ 16,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦㎸㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ㅮ₇ࡢㄝ᫂㈨ᩱࡢࢥࣆ࣮ࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚⏝࠸ࡲࡍࠋPC ‽ഛࡢ࠾㢪࠸㸸࣭ᮏㅮ⩦ࡣ㟁⟬ᐇ⩦ࢆྵࡴࡓࡵࣀ࣮ࢺࣃࢯࢥࣥᣢཧ࡛࠾㢪࠸࠸ࡓࡋࡲࡍࠋOS ࡣ Windows ࢆ⏝࠸ࡲࡍࠋࢫ࣌ࢵࢡࡣపࡃ࡚ࡶᵓ࠸ࡲࡏࢇࠋࣃࢯࢥࣥࡀ࡞ࡃ࡚ࡶ⌮ゎ࡛ࡁࡲࡍࡀ㸪࠶ࡗࡓ᪉ࡀ⌮ゎࡋࡸࡍ࠸࡛ࡍࠋ䢢1 உ 26 ଐ≋ங≌ⅤעႴ∝᎑ᩗܖλᧉᜒ፼˟Ⅵ‒㏆ᖺ㸪ከ࡞⿕ᐖࢆࡶࡓࡽࡍつᶍᆅ㟈ࡀ⤯࠼ࡎⓎ⏕ࡋ࡚࠾ࡾ㸪ᖹᡂ 23 ᖺ 3 ᭶Ⓨ⏕ࡋࡓᮾ᪥ᮏ㟈⅏࠾࠸࡚ࡶᗈ⠊ᅖΏࡾࠊᩘከࡃࡢタࡀ⿕ᐖࢆཷࡅࡲࡋࡓࠋᆅ┙ᕤᏛᦠࢃࡿᅵᮌᢏ⾡⪅ࡣ㸪ᆅ㟈࣭⪏㟈ᕤᏛࡢ▱㆑ࢆ㥑ࡋࡓྲྀ⤌ࡳࡀࡇࢀࡲ࡛ࡶቑࡋ࡚ᙉࡃồࡵࡽࢀ࡚࠸ࡲࡍࠋᙉ㟈ືࢆ⏝࠸ࡓᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ࠾࠸࡚ࡣ㸪ẚ㍑ⓗ⡆౽࡞➼౯⥺ᙧゎᯒࡽᡭ㛫ࡢࡿ᭷ຠᛂຊゎᯒࡲ࡛㸪ᵝࠎ࡞ゎᯒࢥ࣮ࢻࡀᐇົ࡛ࣞ࣋ࣝ⏝ࡉࢀࡿࡼ࠺࡞ࡗ࡚࠸ࡲࡍࠋࡋࡋ࡞ࡀࡽ㸪ᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ㛵ࡋ࡚㸪ᅵࡢືⓗᛶ㉁ࡽືⓗゎᯒࡢ⌮ㄽࡲ࡛ࢆ⥙⨶ࡋࡓ᭩⡠ࡣぢ࠶ࡓࡽࡎ㸪ึᏛ⪅ࡣࣁ࣮ࢻࣝࡢ㧗࠸ศ㔝࡞ࡗ࡚࠸ࡿࡢࡶᐇ࡛࠶ࡾࡲࡍࠋᮏㅮ⩦ࡣࠕ⌮ㄽࢩ࣮ࣜࢬ㸸ᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ㸫ᇶ♏⌮ㄽࡽᛂ⏝ࡲ࡛㸫ࠖࢆࢸ࢟ࢫࢺࡋ࡚㸪ᅵࡢືⓗᛶ㉁ᣲື࣭ධຊᆅ㟈ື࣭ືⓗゎᯒࡢᇶ♏⌮ㄽ࣭ືⓗゎᯒἲ࡞ࡘ࠸࡚ゎㄝ࠸ࡓࡋࡲࡍࠋዧࡗ࡚ࡈཧຍࡃࡔࡉ࠸ࠋ G-CPD ࣏ࣥࢺᩘ㸸6.5 ሙ㸸ᆅ┙ᕤᏛ ㆟ᐊ 㸦ᮾி㒔ᩥி༊༓▼ 4-38-2㸧 ㈝㸸ဨ 12,000 㠀ဨ 15,000 Ꮫ⏕ဨ 3,000 ᚋᅋయࡢဨ 14,000 㸦ࢸ࢟ࢫࢺ௦ู㸧ࢸ࢟ࢫࢺ㸸ࠕ⌮ㄽࢩ࣮ࣜࢬ 2㸸ᆅ┙ࡢືⓗゎᯒ㸫ᇶ♏⌮ㄽࡽᛂ⏝ࡲ࡛㸫㸦ᖹᡂ 19 ᖺ 2 ᭶Ⓨ⾜㸧ࠖ㸦౯᱁㸸ဨ 3,240 㸪ᐃ౯㸦㠀ဨ㸧 3,600 㸪ඹ⛯ู㸧ࢆ⏝ࡋࡲࡍࠋ | ||||
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タイトル | IAEA 主催廃止措置・環境回復に関する国際カンファレンス参加報告(口絵写真(HP)・学会の動き) | ||||
著者 | |||||
出版 | 地盤工学会誌 Vol.64 No.10 No.705 | ||||
ページ | 〜 | 発行 | 2016/10/01 | 文書ID | jk201607050026 |
内容 | 表示 学会の動き:IAEA 主催廃止措置・環境回復に関する国際カンファレンス参加報告(本文24ページ参照)口絵写真-1 会議の風景(原子力損害賠償・廃炉等支援機構 山名元氏の講演)口絵写真-2 地盤工学会からの参加者(左から後藤茂氏、渡邊保貴氏、鈴木誠氏、撮影は小峯氏) | ||||
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